JP2018165678A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】見栄えが良好な車両用表示装置を提供する。【解決手段】車両用表示装置は、車両に搭載される。車両用表示装置は、互いにずれた位置に配置された複数の発光素子を有する光源部と、透光性を有する板状に形成され、外縁部を介して各発光素子からの光源光を板内部に入射させ、光源光により表示を行なう透光表示板30と、を備える。透光表示板30は、板面として平坦に形成された平坦部31と、平坦部31から凹む凹状に形成され、光源光により照明されて光輝して、表示を行なう凹状穴34と、凹状穴34を囲んで配置され、平坦部31と凹状穴34とを接続する接続部37と、を有する。接続部37は、曲面状をなすと共に、各発光素子からの光源光を拡散するように形成された拡散曲面38を有する。【選択図】図6

Description

本開示は、車両に搭載される車両用表示装置に関する。
従来、車両に搭載される車両用表示装置が知られている。特許文献1に開示の装置は、略直線状発光体としての蛍光ランプと、透光性を有する板状に形成され、外縁部を介して蛍光ランプからの光源光を板内部に入射させ、光源光により表示を行なう透光表示板と、を備えている。
透光表示板は、平坦部及び凹状穴を有している。凹状穴は、平坦部(特に板の裏面)から凹む凹状に形成されており、光源光により照明されて光輝して、表示を行なう。平坦部と凹状穴との間は、滑らかには接続されておらず、尖った角状に形成されている。
特開平9−318399号公報
さて、本発明者らは、特許文献1の構成に対して、さらなる見栄えの向上や製造のし易さ等を実現するべく、平坦部と凹状穴とを接続する接続部を曲面状とすることを検討した。これと共に、略直線状発光体に代えて、互いにずれた位置に配置された複数の発光素子により、凹状穴を光輝させる構成を検討した。
しかしながら、複数の発光素子により、凹状穴を光輝させる構成において、接続部の曲面を鏡面状にした場合、凹状穴の照明と同時に、各発光素子からの光源光が鏡面状曲面に入射すると、当該光源光が鏡面反射され得る。このため、当該接続部の曲面に各発光素子が例えば玉のように映り込んでしまうという問題を、本発明者らは見出した。こうした複数の発光素子の映り込みによって、本来注目させたい凹状穴よりも接続部が目立ってしまうこと、照明ムラとして乗員に認識されてしまうこと等、見栄えが低下する原因となることが懸念されている。
開示されるひとつの目的は、見栄えが良好な車両用表示装置を提供することにある。
ここに開示された車両用表示装置は、車両に搭載される車両用表示装置であって、
互いにずれた位置に配置された複数の発光素子(52a〜e)を有する光源部(50)と、
透光性を有する板状に形成され、外縁部(32)を介して各発光素子からの光源光を板内部に入射させ、光源光により表示を行なう透光表示板(30)と、を備え、
透光表示板は、
板面として平坦に形成された平坦部(31)と、
平坦部から凹む凹状に形成され、光源光により照明されて光輝して、表示を行なう凹状穴(34)と、
凹状穴を囲んで配置され、平坦部と凹状穴とを接続する接続部(37)と、を有し、
接続部は、曲面状をなすと共に、各発光素子からの光源光を拡散するように形成された拡散曲面(38)を有する。
このような車両用表示装置によると、平坦部と凹状穴とを接続する接続部において、曲面状の拡散曲面が各発光素子からの光源光を拡散するように設けられている。このようにすると、凹状穴の照明と同時に、各発光素子からの光源光が拡散曲面に入射した場合、当該光源光が様々な方向に拡散反射される。故に、車両の乗員が拡散反射された光源光を視認しても、各発光素子が玉のように映り込んでしまうことは抑制され、拡散曲面の各箇所が比較的均一に光輝して視認される。したがって、接続部が必要以上に目立たなくなり、照明ムラとして乗員に認識されることも抑制される。以上により、見栄えを良好なものとすることができる。
なお、括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。
一実施形態の車両用表示装置を示す部分正面図である。 図1のII−II線断面図である。 図2のIII部を拡大して示す拡大図である。 図1の光源部と凹状穴との関係を説明するための図である。 図4の透光表示板について説明するための図であって、上側にV−V線断面周辺の拡大正面図を示し、下側にV−V線における断面図を示している。 凹状穴の断面(拡散曲面に隣接する側壁面と垂直な断面)を拡大して示す拡大断面図である。 曲線輪郭凹状穴の輪郭と複数の発光素子との関係について具体例を説明するための模式図である。 平坦部に光学フィルムが貼り付けられた状態の透光表示板を部分的に示す断面図である。 図8のIX部を拡大して示す図である。 変形例2における図6に対応する図である。 変形例3の透光表示板を示す図である。
一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態による車両用表示装置100は、車両に搭載され、当該装置100を視認する乗員が着座する座席と対向するインストルメントパネルに設置されている。車両用表示装置100は、乗員が位置することとなる視認側へ向けて車両の情報を表示可能となっている。
このような車両用表示装置100は、図2にも示すように、ケース部10、本体表示部20、透光表示板30、及び透光表示板用光源部50等により構成されている。
ケース部10は、背面ケース12、プレートウインド部材14、及びケース透光板16を有している。背面ケース12は、例えば遮光性を有する合成樹脂により形成され、本体表示部20を視認側とは反対の背面側から覆っている。プレートウインド部材14は、例えば遮光性を有する合成樹脂により形成され、本体表示部20の外周輪郭に沿って視認側及び背面側に開口部を有する筒状に形成されている。ケース透光板16は、例えば着色されたアクリル樹脂等の半透光性樹脂により、プレートウインド部材14の視認側開口部を塞ぐ板状に形成されている。これにより、透光表示板30は、ケース透光板16により視認側から覆われている。本実施形態のケース透光板16は、スモーク調の着色により、透過率が30%程度に設定されているが、30%以上の任意の値に設定されていてもよい。
本体表示部20は、背景表示板21及び指針部22を有している。背景表示板21は、一般的に文字板とも呼ばれており、背面ケース12と透光表示板30との間に配置されている。背景表示板21は、例えば透光性を有する合成樹脂からなる基材の視認側の表面に、半透光性又は遮光性の印刷が部分的に施されて、平板状に形成されている。なお、印刷に代えて、塗装が施されていてもよい。
背景表示板21における遮光性の印刷等による遮光領域は、後述する透光表示板30の凹状穴34による表示が引き立つように、当該凹状穴34と対向する箇所において、暗色、特に黒色に設定されている。また、図示しないが、背景表示板21よりも背面側に配置された発光素子が当該背景表示板21の透光領域及び半透光領域を照明することで、背景表示板21に、透光表示板30に対する背景として認識される模様が表示されるようになっている。
指針部22は、背景表示板21の右領域及び左領域にそれぞれ配置されることで、複数(例えば2つ)設けられている。ここで、2つの指針部22は、互いに同様の構成となっているため、図1,2に図示されている右側の指針部22について代表して説明する。指針部22は、ステッピングモータ23及び指針24を一対有している。ステッピングモータ23は、背面ケース12と背景表示板21との間に、すなわち背景表示板21よりも背面側に配置されたメイン回路基板18に保持されている。
指針24は、連結部24a及び指示部24bを一体的に有している。連結部24aは、背景表示板21に開けられた貫通穴を通して配置されており、ステッピングモータ23の回転軸23aと連結されている。指示部24bは、背景表示板21と透光表示板30との間に、すなわち背景表示板21よりも視認側かつ透光表示板30よりも背面側に配置されており、針状を呈している。指針24は、ステッピングモータ23の出力に応じて回転軸23aを回転中心として回動するようになっており、後述する透光表示板30の凹状穴34を用いて表示された目盛を指示することにより、車両の情報が表示されるようになっている。右側の指針部22の指針により表示される車両の情報は、車両の速度となっている。また、指針24は、背景表示板21よりも背面側に配置された発光素子26により照明されることで発光するようになっている。
透光表示板30は、例えば透光性を有する合成樹脂により、板面30a,30bを視認側及び背面側の両面に一対有する平板状に形成されている。透光表示板30は、本体表示部20よりも視認側に配置され、背景表示板21とは実質平行に設けられている。視認側板面30aは視認側を向いている。背面側板面30bは、背面側を向くことで、背景表示板21と対向している。
透光表示板用光源部50(以下、単に光源部50と記載)は、略矩形状の透光表示板30の外縁部32のうち、長手方向の左右の外縁部32に個別に対応して、合計2箇所に設けられている。ここで、2つの光源部50は互いに同様の構成となっているため、図1,2に図示された右側の光源部50について代表して説明する。光源部50は、外縁部32に沿って設けられた光源用回路基板19上に、互いにずれた位置に配置された複数(例えば5個)の発光素子52a〜eを有している。より詳細に、各発光素子52a〜eは、互いに外縁部32に沿って略等間隔に配列されている。各発光素子52a〜eには、発光ダイオードが採用されており、各発光素子52a〜eは電源と接続することで光源光を発する。特に本実施形態では、各発光素子52a〜eがマルチカラーの発光ダイオードとなっているが、同じ光源部50に属する発光素子52a〜eは互いに実質同一の色及び実質同じ輝度で発光するようになっている。
ここで、光源部50の発光素子52a〜eと透光表示板30の外縁部32との間には、図3に示すような外縁部材70が設けられている。外縁部材70は、外縁導光部72と遮光部76とを2色成形により一体的に有している。外縁導光部72は、例えば透光性を有する合成樹脂により、光源光を導光可能に形成されている。外縁導光部72は、透光表示板30の外縁部32と対向する板対向面74、及び発光素子52a〜eと対向する光源対向面73を有している。光源対向面73及び板対向面74は、それぞれ滑らかな平面状に形成されている。
遮光部76は、例えば遮光性を有するエストラマにより形成され、外縁導光部72のうち対向面73,74を除く箇所を囲い込む筒状を呈している。これにより、発光素子52a〜eが発した光源光が、外縁導光部72を導光される際、遮光部76により外側に漏れ難くなる。遮光部76は、板対向面74よりも透光表示板30側へ延伸している。
また外縁部材70は、背面ケース12とプレートウインド部材14との間に挟まれて保持されている。さらに遮光部76の透光表示板30側の端部が透光表示板30の両板面30a,30bを挟むことによって、外縁部材70が透光表示板30を保持している。遮光部76のエストラマの柔軟性により、車両の振動に応じて発生し得る透光表示板30とケース部10との衝突音等の異音が抑制される。
こうして各光源部50は、図4に示すように、外縁部32を介して、透光表示板30の板内部に、互いに対向する左右の外縁部32から光源光を入射させる。
透光表示板30の板内部において、各光源部50からの光源光は、透光表示板30が沿設されている方向に沿って直線的に進む光を含み、また、板内部を一対の板面30a,30bに反射されながらジグザグに進む光を含む。
透光表示板30は、こうした光源光を利用して表示を行なう。具体的に、透光表示板30は、平坦部31、複数の凹状穴34、及び各凹状穴34に対応して設けられた接続部37を有している。平坦部31は、平坦に形成されており、特に本実施形態では平面状に形成されている。
凹状穴34は、図5,6に示すように、板面30bとしての平坦部31から凹む凹状に形成されている。特に本実施形態の凹状穴34は、一対の板面30a,30bのうち背面側板面30bから視認側板面30a側へ向かって板厚方向TDに凹んでいる。凹状穴34は、底面36及び側壁面35を有している。
底面36は、凹状穴34のうち最も平坦部31から離間した位置において、平面状に形成されている。底面36は、光源光が入射される外縁部32側を向くように、平坦部31に対して僅かに傾斜している。側壁面35は、底面36を全周に亘って囲む立壁状に形成されている。
各凹状穴34は、光源光により照明されて光輝して、表示を行なうようになっている。より詳細に、各凹状穴34は、側壁面35による凹状穴34の輪郭が、光源光による照明により光輝して、車両の情報を表示するように形成されている。本実施形態の底面36及び側壁面35は、シボ加工により粗面状に形成されていることで、光源光を拡散するようになっている。底面36及び側壁面35は、凹状穴34の凹み寸法、各面35,36の傾斜及び面粗さ等を適宜設定することで、光源光の照射量、反射量及び拡散量が調整され、所望の輝度で光輝するように調整されている。
本実施形態では、凹状穴34として、輪郭が目盛の形態をなす複数の目盛凹状穴34a、及び輪郭が文字の形態をなす複数の文字凹状穴34dが設けられている。
複数の目盛凹状穴34aは、指針24の回転中心と同心円状に、かつ、部分円環状に配列されている。各目盛凹状穴34aは、指針24の回転中心に対する放射方向に伸びる略矩形状の輪郭を有している。目盛凹状穴34aは、さらに主目盛凹状穴34bと副目盛凹状穴34cとに分かれており、主目盛凹状穴34bと副目盛凹状穴34cとは交互に配列されている。
複数の文字凹状穴34dは、主目盛凹状穴34bの内周側に配置され、文字として、車両の速度を表す数字を輪郭により形成している。
こうした透光表示板30は、複数の凹状穴34を形成するために、成形型を用いて射出成形を行なうことで製造される。ここで、型抜きは、成形型を平坦部31に垂直な板厚方向TDに抜くことで実施される。
本実施形態において、特に図5に示すように、文字凹状穴34dの側壁面35dには、円滑に型抜きを行なうために、板厚方向TDに対して5〜20度程度の抜き勾配が凹状穴34の全周に亘って設けられている。
一方、目盛凹状穴34aにおいて側壁面35には、板厚方向TDに対して、こうした抜き勾配よりも大きな勾配が凹状穴34aの全周に亘って設けられている。こうして目盛凹状穴34aの側壁面35aは、平坦部31の板面30bに沿った方向及び板厚方向TDに対して傾斜する傾斜面状に形成され、光源光により照明されて光輝することで、凹状穴34aを縁取る枠状に表示される縁取り側壁面35fとなっている。視認側からこうした目盛凹状穴34aを視認した場合、側壁面35aが全周に亘って0.3〜0.5mm程度の略一定幅に視認されるように、当該側壁面35aの勾配が設定されている。こうした目盛凹状穴34aでは、側壁面35aが底面36よりも高い輝度で光輝するようになっており、輝度差によって表示がより立体的に視認される。
接続部37は、対応する凹状穴34を全周に亘って囲んで配置され、平坦部31と当該凹状穴34とを接続している。本実施形態において各凹状穴34に対応する各接続部37は、全体を拡散曲面38として構成されている。各拡散曲面38は、凹状穴34の側壁面35と平坦部31とを滑らかに接続するように湾曲しており、曲面状に形成されている。本実施形態では、拡散曲面38に隣接する側壁面35と垂直な断面において、各拡散曲面38は、板外部側に凸となる曲面状に形成されている。係る断面における各拡散曲面38の曲率半径は、凹状穴34の全周に亘って、0.05mm程度に設定されている。したがって、接続部37の幅は、凹状穴34の全周に亘って略一定に設定されている。
こうした各拡散曲面38は、上述のように曲面状をなすと共に、シボ加工等により粗面状に形成されていることで、各発光素子52a〜eからの光源光を拡散するように形成されている。本実施形態の各凹状穴34において拡散曲面38の面粗さは、底面36及び側壁面35の面粗さよりも小さく設定されている。
輪郭が文字の形態をなす文字凹状穴34dと平坦部31とを接続する接続部37においても拡散曲面38が設けられている。文字凹状穴34dの少なくとも一部は、輪郭のうち少なくとも一部が曲線状に形成される曲線輪郭凹状穴34eとなっており、こうした曲線輪郭凹状穴34eと平坦部31とを接続する接続部37においても、全周に亘って拡散曲面38が設けられている。
こうした曲線輪郭凹状穴34eについて、より具体的な具体例を挙げて説明する。図7には、輪郭が“0”の数字の形態をなす曲線輪郭凹状穴34eと、平坦部31とを、拡散曲面38が接続している例が示されている。“0”の数字の光源部50と対向する外周側の輪郭は、光源部50側に凸となる曲線状に形成されている。こうした外周側の輪郭に沿って形成された拡散曲面38は、当該曲面状の輪郭に沿って湾曲している。これに対して、光源部50の発光素子52a〜eが車両上下方向に沿って5個配列されている。
曲面状の輪郭に沿った拡散曲面38の湾曲の結果、複数の発光素子52a〜eのうち最も上方に配置された発光素子52aと、拡散曲面38において“0”の輪郭のうち斜め上方に対応する点Aとが正対して向かい合う。上方から2番目に配置された発光素子52bと、拡散曲面38において“0”の外周側の輪郭のうち斜め上方かつ点Aより下方に対応する点Bとが正対して向かい合う。中央に配置された発光素子52cと、拡散曲面38において“0”の外周側の輪郭のうち側方に対応する点Cとが正対して向かい合う。下方から2番目に配置された発光素子52dと、拡散曲面38において“0”の外周側の輪郭のうち斜め下方に対応する点Dとが正対して向かい合う。最も下方に配置された発光素子52eと、拡散曲面38において“0”の外周側の輪郭のうち斜め下方であって点Dより下方に対応する点Eとが正対して向かい合う。
ここで、係る具体例に対して、曲線輪郭凹状穴34eと平坦部31とを接続する接続部37において、仮に、拡散曲面38に代えて、鏡面状に形成された鏡面状曲面が“0”の曲線状の輪郭に設けられた場合を考える。
この場合において、光源部50の複数の発光素子52a〜eが同一の鏡面状曲面と向かい合う結果、各発光素子52a〜eからの光源光が同一の鏡面状曲面に入射する。ここで鏡面状曲面が鏡面状に形成されていることにより、各発光素子52a〜eからの光源光が視認側に鏡面反射され、その際に鏡面状曲面の湾曲により各発光素子52a〜eからの光源光が集光される。こうして鏡面状曲面に対して、各発光素子52a〜eに向かい合う鏡面状曲面の各点A〜Eにおいて、各発光素子52a〜eが玉のように映り込んでしまい、曲面による集光によってその輝度が高まって余計に映り込みが目立ってしまう。こうして1つの文字に対応する鏡面状曲面の狭い範囲に複数の発光素子52a〜eが映り込んでしまうのである。
しかしながら、本実施形態では、曲線輪郭凹状穴34eと平坦部31とを接続する接続部37においても、全周に亘って拡散曲面38が設けられている。拡散曲面38が、各発光素子52a〜eからの光源光を多方向に拡散反射するため、乗員の眼に集光状態の光源光が入り、乗員の眼での各発光素子52a〜eの結像が抑制される。
上述の具体例として、曲線輪郭凹状穴34eの“0”の外周側の輪郭の例を挙げたが、外周側の輪郭が光源部50側に凹となる曲線状の場合でも、鏡面状曲面では同様の映り込み現象は発生する。さらには、目盛凹状穴34aのように、輪郭が直線状に形成される直線輪郭凹状穴に対応する接続部37に鏡面状曲面を採用した場合おいても、曲線輪郭凹状穴34eに対応する接続部37よりも各発光素子52a〜eの映り込みは狭い範囲に集中しないものの、発光素子52a〜eの映り込み現象自体は発生する。このため、本実施形態のように、直線状の輪郭に沿った拡散曲面38を設けることによって、乗員の眼での各発光素子52a〜eの結像が抑制される。
さらに本実施形態では、図8,9に示すように、透光表示板30の両板面30a,30bに光学フィルム58,59が設けられている。光学フィルム58,59は、外光又は本体表示部20からの光が両板面30a,30bで反射することを防止するフィルム膜状の反射防止フィルムとなっている。
このうち背面側板面30bに対応する光学フィルム59は、拡散曲面38に囲まれた凹状穴34の開口を覆うように、平坦部31に貼り付けられている。光学フィルム59は、反射防止層60及び硬質透光層64を有している。反射防止層60は、背面側に露出して配置され、硬質透光層64は、平坦部31と反射防止層60との間に配置されている。硬質透光層64は、平坦部31に沿って形成されており、凹状穴34の側壁面35及び底面36との間には、空間SPが形成されている。
また、硬質透光層64と反射防止層60との間には、反射防止層60を硬質透光層64に対して接着するための接着層68aが設けられている。また、平坦部31と硬質透光層64との間には、硬質透光層64を平坦部31に対して接着するための接着層68bが設けられている。接着層68a,68bには、例えば光学用透明粘着剤(Optical Clear Adhesive)等を採用することが可能である。
反射防止層60は、2種類以上の互いに屈折率の異なる光学材料からなる複数の薄膜を、透明基材に積層して形成されている。薄膜の光学材料としては、例えばフッ化マグネシウム(MgF)、酸化シリコン(SiO)、酸化チタン(TiO)、ITO(酸化インジリウムスズ)、ジルコニア(ZrO)、酸化ニオブ(Nb2O)等を採用することができる。
硬質透光層64は、例えば透光性を有する合成樹脂により、反射防止層60よりも厚く形成されている。本実施形態の硬質透光層64は、ポリカーボネイト樹脂からなるPC基材65をアクリル樹脂からなる一対のPMMA基材66で両側から挟むことにより形成されている。PC基材65がPMMA基材66に挟まれることにより、反射防止層60よりも十分に高い硬度を実現できる。本実施形態における硬度としては、押し込み硬さとしてのビッカース硬度が採用され得る。
こうした光学フィルム59が凹状穴34を覆う構成において、凹状穴34と平坦部31との接続部37に拡散曲面38が採用されている。例えば光学フィルム59を真空状の環境下で平坦部31に貼り付けた場合に、光学フィルム59が凹状穴34側に巻き込まれようとしても、拡散曲面38と硬質透光層64とが接着層68aを挟んで当接することによって、光学フィルム59が接続部37に当たって損傷する可能性が低減でき、見栄え良く光学フィルム59を貼付できるのである。
(作用効果)
以上説明した本実施形態の作用効果を改めて以下に説明する。
本実施形態によると、平坦部31と凹状穴34とを接続する接続部37において、曲面状の拡散曲面38が各発光素子52a〜eからの光源光を拡散するように設けられている。このようにすると、凹状穴34の照明と同時に、各発光素子52a〜eからの光源光が拡散曲面38に入射した場合、当該光源光が様々な方向に拡散反射される。故に、車両の乗員が拡散反射された光源光を視認しても、各発光素子52a〜eが玉のように映り込んでしまうことは抑制され、拡散曲面38の各箇所が比較的均一に光輝して視認される。したがって、接続部37が必要以上に目立たなくなり、照明ムラとして乗員に認識されることも抑制される。以上により、見栄えを良好なものとすることができる。
また、本実施形態によると、底面36と、底面36を囲む側壁面35とを有する凹状穴34は、側壁面35による凹状穴34の輪郭が車両の情報を表示するように形成されている。光輝する凹状穴34の輪郭により車両の情報が表示されるので、表示の視認性及び斬新さが高まり、見栄えを良好なものとすることができる。
曲線輪郭凹状穴34eと平坦部31を接続する接続部37に、仮に鏡面状の曲面だけを設けた構成では、当該曲面が曲線状の輪郭に沿って形成されるので、曲線状の輪郭に沿って複数の発光素子52a〜eが映り込みが目立ち易くなる。これに対し、本実施形態では、拡散曲面38は、曲線輪郭凹状穴34eと平坦部31を接続する接続部37において設けられる。曲線状の輪郭に沿う接続部37が拡散曲面38に設定されることにより、当該拡散曲面38での複数の発光素子52a〜eの映り込みが抑制される。故に、複数の発光素子52a〜eの映り込みが目立つことが懸念され、見栄えへの影響が大きな曲線輪郭凹状穴34eに接続する接続部37において、見栄えが改善される。
また、本実施形態によると、曲線輪郭凹状穴34eにおいて、輪郭は、文字の形態をなす。このようにすると、接続部37が必要以上に目立たなくなるので、文字の視認性が高まり、見栄えを良好なものとすることができる。
また、本実施形態によると、側壁面35は、平坦部31に対して傾斜する傾斜面状に形成され、光源光により照明されて光輝することで、凹状穴34を縁取る枠状に表示される縁取り側壁面35fを含む。このようにすると、接続部37を必要以上に目立たなくしつつ、凹状穴34の底面36と当該底面36を囲む側壁面35とで互いに異なった見栄えを提供することができるので、縁取り側壁面35fの光輝による立体感や、輝度コントラスト等による表示の深みを表現することが可能となり、見栄えが格段に向上する。
また、本実施形態によると、底面36及び側壁面35は、拡散曲面38と共に、光源光を拡散するように形成される。このようにすると、底面36及び側壁面35を照明する光源光が拡散により、車両の乗員へ届き易くなり、凹状穴34全体が高い輝度で光輝して視認されることとなるので、凹状穴34による表示の視認性が向上し、見栄えが良好なものとなる。
また、本実施形態によると、光学フィルム59が拡散曲面38に囲まれた凹状穴34の開口を覆うように、平坦部31に貼り付けられている。凹状穴34の開口が光学フィルム59に覆われていても、接続部37に拡散曲面38が設けられることにより、光学フィルム59が接続部37に当たって損傷することが抑制される。したがって、光学フィルム59を美しい状態で平坦部31に貼り付けた状態を維持できるので、光学フィルム59による光学的作用と拡散曲面38による接続部37の目立たなさとが相俟って、従来にはない、良好な見栄えが実現されるのである。
(他の実施形態)
以上、一実施形態について説明したが、発明は、当該実施形態に限定して解釈されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的に変形例1としては、全ての接続部37に拡散曲面38を設けなくてもよい。例えば、接続部37のうち、発光素子52a〜eの映り込みが目立たない位置等の一部に、鏡面状かつ曲面状の曲面が設けられていてもよい。また例えば、接続部37のうち一部が、平坦部31と側壁面35とを滑らかには接続せずに、尖った角状に形成されていてもよい。
変形例2としては、図10に示すように、拡散曲面38に隣接する側壁面35と垂直な断面において、当該拡散曲面38は、板内部側に凸となる曲面状に形成されていてもよい。
変形例3としては、図11に示すように、透光表示板30は、外縁部32において、外側へ向かう程背面側に傾斜して設けられる平面状の外縁反射面32bと、外縁反射面32bから背後側に伸びる外縁導光部32aを有していてもよい。図11の例では、外縁導光部32aの背後側の先端面に対向して、光源部50の複数の発光素子52a〜eが配列されている。複数の発光素子52a〜eが互いに異なる位置から発した光源光は、外縁導光部32aにより外縁反射面32bへ導光され、さらに外縁反射面32bにより透光表示板30の内側へと反射される。このようにして、光源光が凹状穴34が配置された板内部に入射する。
変形例4としては、光学フィルム58,59として、反射防止フィルム以外の例えばカラーフィルム等を採用することができる。また、平坦部31に光学フィルム59が貼り付けられていなくてもよい。
変形例5としては、底面36は、平坦部31と実質平行に設けられていてもよい。
変形例6としては、拡散曲面38は、シボ加工等により粗面状に形成されることに代えて、拡散層の印刷又は塗装等により、光源光を拡散する構成であってもよい。底面36及び側壁面35についても同様である。
30 透光表示板、31 平坦部、32 外縁部、34 凹状穴、37 接続部、38 拡散曲面、50 光源部、52a〜e 発光素子

Claims (8)

  1. 車両に搭載される車両用表示装置であって、
    互いにずれた位置に配置された複数の発光素子(52a〜e)を有する光源部(50)と、
    透光性を有する板状に形成され、外縁部(32)を介して各前記発光素子からの光源光を板内部に入射させ、前記光源光により表示を行なう透光表示板(30)と、を備え、
    前記透光表示板は、
    板面として平坦に形成された平坦部(31)と、
    前記平坦部から凹む凹状に形成され、前記光源光により照明されて光輝して、前記表示を行なう凹状穴(34)と、
    前記凹状穴を囲んで配置され、前記平坦部と前記凹状穴とを接続する接続部(37)と、を有し、
    前記接続部は、曲面状をなすと共に、各前記発光素子からの前記光源光を拡散するように形成された拡散曲面(38)を有する車両用表示装置。
  2. 前記凹状穴は、底面(36)と、前記底面を囲む側壁面(35)と、を有し、前記側壁面による前記凹状穴の輪郭が前記車両の情報を表示するように形成されている請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記凹状穴は、前記輪郭の少なくとも一部が曲線状に形成される曲線輪郭凹状穴(34e)を含み、
    前記曲線輪郭凹状穴と前記平坦部とを接続する前記接続部において、曲線状の前記輪郭に沿った前記拡散曲面が設けられている請求項2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記曲線輪郭凹状穴において、前記輪郭は、文字の形態をなす請求項3に記載の車両用表示装置。
  5. 前記側壁面は、前記平坦部に対して傾斜する傾斜面状に形成され、前記光源光により照明されて光輝することで、前記凹状穴を縁取る枠状に表示される縁取り側壁面(35f)を含む請求項2から4のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  6. 前記底面及び前記側壁面は、前記拡散曲面と共に、前記光源光を拡散するように形成される請求項2から5のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  7. 前記接続部のうち、前記凹状穴を囲む全周に、前記拡散曲面が設けられている請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  8. 前記拡散曲面に囲まれた前記凹状穴の開口を覆うように、前記平坦部に貼り付けられている光学フィルム(59)を、さらに備える請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
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