JP2018165672A - 検出装置および回路基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力素子からの電荷信号を積分回路で積分して電圧信号とする場合に、電荷信号に対する感度の低下を抑制しつつ、電圧信号におけるノイズの低減を図る。【解決手段】回路基板57は、圧電素子33からの電荷信号が入力される反転入力端子と、電源回路からの基準電圧が入力される非反転入力端子と、出力信号を出力する出力端子とを有する第1演算増幅器OP1と、反転入力端子と出力端子とに接続される帰還コンデンサC1および帰還抵抗R1とを備え、出力信号として電荷信号を積分した電圧信号を出力する積分回路571を備える。また、積分回路571の入力側には、圧電素子33と並列に接続される入力コンデンサC0が接続されており、入力コンデンサC0は、帰還コンデンサC1よりも静電容量が小さく設定されている。【選択図】図5

Description

本発明は、物理量を検出する検出装置および回路基板に関する。
例えば内燃機関を有する自動車等の装置に対し、内燃機関の燃焼圧を検出する検出装置を搭載することが検討されている。このような装置では、検出装置による燃焼圧の検出結果に基づき、ECU(Engine Control Unit)と呼ばれる制御装置が、内燃機関の動作等に関する制御を行う。
この種の検出装置として、受けた圧力に応じた信号を出力する、圧電素子等の出力素子を使用したものが提案されている。
例えば特許文献1には、圧電素子(出力素子)から供給される電荷信号を演算増幅器およびコンデンサを含む積分回路で積分し、得られた電圧信号を増幅回路で増幅した後に、制御装置へと出力することが記載されている。
特開2013−156171号公報
ここで、制御装置と検出装置とを、電線を介して接続する構成を採用した場合、外部からの電波等に対して、電線がアンテナとして機能してしまうことがある。すると、電線を介して、検出装置に設けられた電荷信号の処理回路にノイズが侵入し、結果として、処理回路から出力される信号にノイズが重畳されてしまうことがあった。
本発明は、出力素子からの電荷信号を積分回路で積分して電圧信号とする場合に、電荷信号に対する感度の低下を抑制しつつ、電圧信号におけるノイズの低減を図ることを目的とする。
本発明の検出装置は、物理量の変化に応じた電荷信号を出力する出力素子と、前記電荷信号が入力される反転入力端子と、基準電圧が入力される非反転入力端子と、出力信号を出力する出力端子とを有する演算増幅器と、当該反転入力端子と当該出力端子とに接続される帰還コンデンサとを備え、当該出力信号として当該電荷信号を積分した電圧信号を出力する積分回路と、前記反転入力端子に前記出力素子と並列に接続され、前記帰還コンデンサよりも容量が小さい入力側コンデンサとを含んでいる。
このような検出装置において、前記積分回路は、前記反転入力端子と前記出力端子とに接続されることで、前記帰還コンデンサと並列に接続される帰還抵抗をさらに備え、前記帰還コンデンサおよび前記帰還抵抗の時定数が1sec以上であることを特徴とすることができる。
また、前記積分回路は、前記反転入力端子と前記出力端子とに接続されることで、前記帰還コンデンサと並列に接続される帰還抵抗をさらに備え、前記帰還抵抗の抵抗値が1GΩ以上であることを特徴とすることができる。
さらに、前記積分回路から入力されてくる前記電圧信号を増幅する増幅回路をさらに含むことを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明の回路基板は、物理量の変化に応じた電荷信号を出力する出力素子からの当該電荷信号が入力される反転入力端子と、基準電圧が入力される非反転入力端子と、出力信号を出力する出力端子とを有する演算増幅器と、当該反転入力端子と当該出力端子とに接続される帰還コンデンサとを備え、当該出力信号として当該電荷信号を積分した電圧信号を出力する積分回路と、前記反転入力端子に前記出力素子と並列に接続されるように設けられ、前記帰還コンデンサよりも容量が小さい入力側コンデンサと、前記積分回路および前記入力側コンデンサを実装する基板とを含んでいる。
本発明によれば、出力素子からの電荷信号を積分回路で積分して電圧信号とする場合に、電荷信号に対する感度の低下を抑制しつつ、電圧信号におけるノイズの低減を図ることができる。
実施の形態に係る圧力検出システムの概略構成図である。 圧力検出装置の斜視図である。 圧力検出装置の断面図(図2のIII−III断面図)である。 圧力検出装置の先端側の拡大断面図である。 圧力検出装置に設けられた回路基板の概略構成図である。 (a)〜(c)は、各回路構成におけるBCI試験の結果を、グラフとして示す図である。 (a)、(b)は、各回路構成における出力電圧波形の形状を、それぞれ示す図である。 各回路構成における入力側コンデンサおよび帰還コンデンサの静電容量値と、出力電圧波形との関係を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[圧力検出システムの構成]
図1は、実施の形態に係る圧力検出システム1の概略構成図である。
この圧力検出システム1は、内燃機関10における燃焼室C内の圧力(燃焼圧)を検出する圧力検出装置20と、圧力検出装置20に対する給電を行うとともに圧力検出装置20が検出した圧力に基づいて内燃機関10の動作を制御する制御装置80と、圧力検出装置20と制御装置80とを電気的に接続する接続ケーブル90とを備えている。
ここで、圧力の検出対象となる内燃機関10は、内部にシリンダが形成されたシリンダブロック11と、シリンダ内を往復動するピストン12と、シリンダブロック11に締結されてピストン12等とともに燃焼室Cを構成するシリンダヘッド13とを有している。また、シリンダヘッド13には、燃焼室Cと外部とを連通する連通孔13aが設けられている。この連通孔13aの内部には雌ねじ(図示せず)が形成されており、圧力検出装置20の外周面に形成された雄ねじ(図示せず)をねじ込むことで、内燃機関10に対して圧力検出装置20を取り付けている。そして、内燃機関10を構成するシリンダブロック11、ピストン12およびシリンダヘッド13は、鋳鉄やアルミニウム等、導電性を有する金属材料で構成されている。なお、連通孔13aの両端部側には、シリンダヘッド13と圧力検出装置20との間に介在して、燃焼室C内の気密性を保つためのシール部材(図示せず)が設けられている。
[圧力検出装置の構成]
図2は、圧力検出装置20の斜視図である。また、図3は、圧力検出装置20の断面図(図2のIII−III断面図)である。さらに、図4は、圧力検出装置20の先端側の拡大断面図である。
検出装置の一例としての圧力検出装置20は、物理量の一例としての圧力を検出する検出部30と、検出部30による圧力の検出に伴って得られた電気信号に各種処理を施す処理部50とを有している。そして、この圧力検出装置20は、図1に示す内燃機関10に対し、検出部30が燃焼室C(図1において下方)を向くとともに処理部50が外部(図1において上方)を向くように取り付けられる。なお、以下の説明では、図2において、図中左下に向かう側(検出部30側)を圧力検出装置20の「先端側」と称し、図中右上に向かう側(処理部50側)を圧力検出装置20の「後端側」と称する。また、以下の説明では、図2に一点鎖線で示す圧力検出装置20の中心線方向を、単に中心線方向と称する。
[検出部の構成]
検出部30は、処理部50に設けられた後端側筐体51(詳細は後述する)の先端側とはめ合う先端側筐体31と、先端側筐体31の先端側に取り付けられたダイアフラムヘッド32とを有している。
これらのうち、先端側筐体31は、中空構造を有し且つ全体として筒状を呈する部材である。この先端側筐体31は、導電性を有するともに耐酸性が高いステンレス等の金属材料によって構成されている。この先端側筐体31は、相対的に先端側に位置する第1先端側筐体311と、相対的に後端側に位置する第2先端側筐体312とを備えている。ここで、先端側筐体31では、第1先端側筐体311の後端側の外周面と、第2先端側筐体312の先端側の内周面とを、レーザ溶接することで、両者を一体化させる構成となっている。そして、第1先端側筐体311の先端側には、レーザ溶接によってダイアフラムヘッド32が取り付けられるとともに、第2先端側筐体312の後端側には、はめ合いによって後端側筐体51が取り付けられる。なお、第2先端側筐体312の中心線方向中央部の外周面には、シリンダヘッド13の連通孔13a(図1参照)の内周面に設けられた雌ねじ(図示せず)と噛み合う雄ねじ(図示せず)が形成されている。
一方、ダイアフラムヘッド32は、全体として円板状を呈する部材である。このダイアフラムヘッド32は、導電性を有するとともに耐熱性および耐酸性が高いステンレス等の金属材料によって構成されている。特に、この例では、ダイアフラムヘッド32および上記先端側筐体31を、同じ材料で構成している。このダイアフラムヘッド32は、外部(燃焼室C側)に露出することで圧力を受ける圧力受面(表面)32aと、圧力受面32aの裏側となる裏面を環状に切り欠くことによって設けられた凹部32bと、凹部32bの存在により、結果として圧力受面32aの裏面の中央部から後端側に向けて突出する凸部32cとを有している。このダイアフラムヘッド32は、第1先端側筐体311の先端側の開口部を塞ぐように設けられている。そして、ダイアフラムヘッド32と第1先端側筐体311との境界部には、外周面の一周にわたってレーザ溶接が施されている。
また、検出部30は、先端側筐体31の内側に配置(収容)された、圧電素子33、絶縁プレート34、先端電極部材35、後端電極部材36、第1加圧部材37、第2加圧部材38、支持部材39、絶縁パイプ40、第1絶縁リング41、第2絶縁リング42、第3絶縁リング43、第4絶縁リング44および第5絶縁リング45をさらに備えている。
出力素子の一例としての圧電素子33は、全体として円柱状を呈する部材である。この圧電素子33は、圧電縦効果の圧電作用を示す圧電体を備えている。圧電縦効果とは、圧電体の電荷発生軸と同一方向の応力印加軸に外力を加えると、電荷発生軸方向の圧電体の表面に電荷が発生することをいう。この圧電素子33は、先端側筐体31の内側であって、ダイアフラムヘッド32の後端側に配置されている。この圧電素子33は、中心線方向が応力印加軸の方向となるように、先端側筐体31内に収容されている。ここで、圧電素子33は、先端側筐体31の内部に設けられた第1加圧部材37の内側であって、この第1加圧部材37の内部に設けられた絶縁パイプ40の内側に配置されている。また、圧電素子33の外径は、この圧電素子33を内部に収容する絶縁パイプ40の内径よりもわずかに小さい。そして、圧電素子33の先端側の面は、先端電極部材35の後端側の面と接触している。一方、圧電素子33の後端側の面は、後端電極部材36の先端側の面と接触している。また、圧電素子33の外周面は、絶縁パイプ40の内周面と対峙している。このように、第1加圧部材37の内周面と圧電素子33の外周面との間に、絶縁パイプ40を設けることにより、第1加圧部材37および圧電素子33は、直接には接触しない。
次に、圧電素子33に圧電横効果を利用した場合を例示する。圧電横効果とは、圧電体の電荷発生軸に対して直交する位置にある応力印加軸に外力を加えると、電荷発生軸方向の圧電体の表面に電荷が発生することをいう。薄板状に薄く形成した圧電体を複数枚積層して構成しても良く、このように積層することで、圧電体に発生する電荷を効率的に集めてセンサの感度を上げることができる。圧電素子33で使用可能な圧電体としては、圧電縦効果及び圧電横効果を有するランガサイト系結晶(ランガサイト、ランガテイト、ランガナイト、LTGA)や水晶、ガリウムリン酸塩などを使用することを例示することができる。なお、本実施の形態の圧電素子33では、圧電体としてランガサイト単結晶を用いている。
絶縁プレート34は、全体として円板状を呈する部材である。この絶縁プレート34は、絶縁性を有するとともに耐熱性が高いアルミナ等のセラミックス材料によって構成されている。この絶縁プレート34は、先端側筐体31の内部に設けられた第1加圧部材37の先端側に存在する開口部を塞ぐ位置に配置されている。そして、絶縁プレート34は、ダイアフラムヘッド32の後端側であって、先端電極部材35の先端側に配置されている。また、絶縁プレート34の外径は、第1加圧部材37の先端側に設けられた開口部の内径よりもわずかに小さく、ダイアフラムヘッド32の凸部32cの外径よりもわずかに大きい。そして、絶縁プレート34の先端側の面は、ダイアフラムヘッド32の凸部32cと接触している。一方、絶縁プレート34の後端側の面は、先端電極部材35の先端側の面と接触している。また、絶縁プレート34の外周面は、第1加圧部材37の先端側に設けられた開口部の内周面と対峙している。
先端電極部材35は、全体として円柱状を呈する部材である。この先端電極部材35は、導電性を有するとともに耐熱性が高いステンレス等の金属材料によって構成されている。この先端電極部材35は、先端側筐体31の内部に設けられた第1加圧部材37の内側に配置されている。ただし、先端電極部材35は、上述した圧電素子33とは異なり、絶縁パイプ40内に収容されていない。そして、先端電極部材35は、絶縁プレート34の後端側であって、圧電素子33の先端側に配置されている。また、先端電極部材35の外径は、この先端電極部材35を内部に収容する第1加圧部材37の内径よりもわずかに小さい。そして、先端電極部材35の先端側の面は、絶縁プレート34の後端側の面と第1加圧部材37の先端側に設けられた開口部の裏側の面とに接触している。一方、先端電極部材35の後端側の面は、圧電素子33の先端側の面に接触している。また、先端電極部材35の外周面は、第1加圧部材37の内周面と対峙している。
後端電極部材36は、全体として円柱状を呈する部材である。この後端電極部材36は、導電性を有するとともに耐熱性が高いステンレス等の金属材料によって構成されている。この後端電極部材36は、先端側筐体31の内部に設けられた第1加圧部材37の内側に配置されている。ここで、後端電極部材36の先端側は、第1加圧部材37の内部に設けられた絶縁パイプ40の内側に配置されている。これに対し、後端電極部材36の後端側は、この絶縁パイプ40の外側に配置されている。この後端電極部材36における後端側の面の中央部には、第2加圧部材38の先端側を挿入するための座ぐり穴36aが形成されている。また、後端電極部材36の外径は、圧電素子33の外径とほぼ同じであって、絶縁パイプ40の内径よりもわずかに小さい。そして、後端電極部材36の先端側の面は、圧電素子33の後端側の面と接触している。一方、後端電極部材36の後端側の面は、第1絶縁リング41の先端側の面と接触し、後端電極部材36の後端側に設けられた座ぐり穴36aの底面は、第2加圧部材38の先端側と接触している。また、後端電極部材36の外周面の先端側は、絶縁パイプ40の内周面と対峙している。これに対し、後端電極部材36の外周面の後端側は、エアギャップを介して第1加圧部材37の内周面と対向している。このように、第1加圧部材37の内周面と後端電極部材36の外周面との間に、絶縁パイプ40およびエアギャップを設けることで、第1加圧部材37と後端電極部材36とは、直接には接触しない。
第1加圧部材37は、全体として筒状を呈する部材である。この第1加圧部材37は、導電性を有するとともに耐熱性が高いステンレス等の金属材料によって構成されている。この第1加圧部材37は、先端側筐体31の内部に設けられており、その先端側に設けられた開口部を塞ぐように絶縁プレート34が配置され、その内部に、圧電素子33、先端電極部材35、後端電極部材36、第2加圧部材38、支持部材39の先端側、絶縁パイプ40および第1絶縁リング41を収容している。そして、第1加圧部材37は、ダイアフラムヘッド32の後端側であって、処理部50を構成する緩衝部材55(詳細は後述する)の先端側に配置されている。また、第1加圧部材37の外径は、中心線方向の位置によって異なるが、すべての位置において先端側筐体31(より具体的には第1先端側筐体311)の内径よりも小さい。さらに、第1加圧部材37の内径は、絶縁プレート34、先端電極部材35、絶縁パイプ40(圧電素子33、後端電極部材36)および第1絶縁リング41と対峙する部位では、これらの外径よりも大きく、支持部材39と対峙する部位では、支持部材39の外径よりもわずかに小さい。ここで、第1加圧部材37の後端側の外周面と第1先端側筐体311の後端側の内周面との間には、相対的に先端側となる位置に第2絶縁リング42が、相対的に後端側となる位置に第3絶縁リング43が、それぞれ配置されている。そして、第1加圧部材37の先端側の面(開口部の表側の面)は、ダイアフラムヘッド32の後端側に設けられた凹部32bと対峙している。一方、第1加圧部材37の後端側は、緩衝部材55の先端側に接触している。また、第1加圧部材37の外周面の後端側は、第2絶縁リング42の内周面と接触し、その最後端側は、エアギャップを介して第3絶縁リング43と対峙している。さらに、第1加圧部材37の外周面の先端側は、エアギャップを介して第1先端側筐体311の内周面と対峙している。このように、第1加圧部材37の先端側の面とダイアフラムヘッド32の裏面との間に、凹部32bによるエアギャップを設け、且つ、第1加圧部材37の外周面と先端側筐体31の第1先端側筐体311の内周面との間に、第2絶縁リング42を設けることで、先端側筐体31およびダイアフラムヘッド32と第1加圧部材37とは、直接には接触しない。これに対し、第1加圧部材37の内周面は、先端電極部材35、絶縁パイプ40、第1絶縁リング41および支持部材39の各外周面とは、直接に接触する。また、第1加圧部材37の内周面は、圧電素子33および後端電極部材36の各外周面とは、直接には接触しない。
第2加圧部材38は、全体として螺旋状を呈する部材であって、中心線方向に伸縮するコイルスプリングである。この第2加圧部材38は、導電性を有するとともに先端側筐体31よりも導電性が高い真ちゅう等の金属材料によって構成されている。この第2加圧部材38は、先端側筐体31の内部に設けられた第1加圧部材37の内側であって、第1加圧部材37の内側に位置する支持部材39および第1絶縁リング41を通過して後端電極部材36の座ぐり穴36aに到達するように配置されている。そして、第2加圧部材38は、後端電極部材36の後端側であって、処理部50に設けられた伝導部材53(詳細は後述する)の先端側に配置されている。また、第2加圧部材38の外径は、支持部材39の先端側に設けられた開口部の内径、第1絶縁リング41に設けられた貫通孔の内径、および、後端電極部材36の座ぐり穴36aの内径よりも小さい。さらに、第2加圧部材38の内径は、伝導部材53の先端側に設けられた先端側凸部53a(詳細は後述する)の外径よりも大きい。そして、第2加圧部材38の先端側は、後端電極部材36の座ぐり穴36aに挿入されることで後端電極部材36と接触している。一方、第2加圧部材38の後端側は、伝導部材53の先端側凸部53aが挿入されることで伝導部材53と接触している。また、第2加圧部材38の外周面の先端側は、後端電極部材36の座ぐり穴36aの内周面および第1絶縁リング41の貫通孔の内周面に対峙している。さらに、第2加圧部材38の外周面の後端側は、エアギャップを介して支持部材39の内周面と対峙している。このように、支持部材39の内周面と第2加圧部材38との間に、エアギャップを設けることで、支持部材39と第2加圧部材38とは、直接には接触しない。
支持部材39は、全体として筒状を呈する部材である。この支持部材39は、導電性を有するとともに耐熱性が高いステンレス等の金属材料によって構成されている。この支持部材39は、先端側筐体31の内部に設けられており、その先端側は第1加圧部材37の内側に、その後端側は第1加圧部材37の外側に、それぞれ位置している。また、支持部材39は、その内部に、第2加圧部材38の後端側を収容するとともに、処理部50の先端側に位置する伝導部材53および被覆部材54(詳細は後述する)の先端側を収容している。そして、支持部材39は、第1絶縁リング41の後端側であって、処理部50を構成する収容部材56(詳細は後述する)の先端側に配置されている。また、支持部材39の外径は、第1加圧部材37の内径よりもわずかに大きい。さらに、支持部材39の内径は、中心線方向の位置によって異なるが、すべての位置において処理部50に設けられた伝導部材53および被覆部材54の外径よりも大きい。そして、支持部材39の先端側の面(開口部の表側の面)は、第1絶縁リング41の後端側の面と接触している。一方、支持部材39の後端側の面は、エアギャップを介して被覆部材54と対峙している。また、支持部材39の外周面は、第1加圧部材37の内周面と接触している。さらに、支持部材39の内周面は、エアギャップを介して第2加圧部材38、伝導部材53および被覆部材54と対峙している。このように、支持部材39の内周面と、第2加圧部材38、伝導部材53および被覆部材54との間に、エアギャップを設けることで、支持部材39と第2加圧部材38、伝導部材53および被覆部材54とは、直接には接触しない。
絶縁パイプ40は、全体として円筒状を呈する部材である。この絶縁パイプ40は、絶縁性を有するLCP(Liquid Crystal Polymer:液晶ポリマ)等の合成樹脂材料によって構成されている。この絶縁パイプ40は、先端側筐体31の内部に設けられた第1加圧部材37の内側に配置されている。この絶縁パイプ40は、内部に、圧電素子33と後端電極部材36の先端側とを収容している。そして、絶縁パイプ40は、先端電極部材35の後端側であって、第1絶縁リング41の先端側に配置されている。また、絶縁パイプ40の外径は、第1加圧部材37の内径よりもわずかに小さい。さらに、絶縁パイプ40の内径は、圧電素子33および後端電極部材36のそれぞれの外径よりもわずかに大きい。そして、絶縁パイプ40の先端側は、先端電極部材35の後端側の面に対峙している。一方、絶縁パイプ40の後端側は、第1絶縁リング41の先端側の面に対峙している。また、絶縁パイプ40の外周面は、第1加圧部材37の内周面と対峙している。さらに、絶縁パイプ40の内周面は、圧電素子33の外周面および後端電極部材36の外周面と対峙している。このように、第1加圧部材37と圧電素子33および後端電極部材36との間に、絶縁パイプ40および絶縁パイプ40によるエアギャップを設けることにより、第1加圧部材37と圧電素子33および後端電極部材36とは、直接には接触しない。
第1絶縁リング41は、全体として環状を呈する部材である。この第1絶縁リング41は、絶縁性を有するとともに耐熱性が高いアルミナ等のセラミックス材料によって構成されている。この第1絶縁リング41は、先端側筐体31の内部に設けられた第1加圧部材37の内側に配置されている。この第1絶縁リング41の中央部には、中心線方向に沿って第1絶縁リング41を貫通する貫通孔が形成されている。また、第1絶縁リング41の外径は、第1加圧部材37の内径よりもわずかに小さい。さらに、第1絶縁リング41の貫通孔の内径は、第2加圧部材38の外径よりもわずかに大きい。そして、第1絶縁リング41の先端側の面は、後端電極部材36の後端側の面と接触している。一方、第1絶縁リング41の後端側の面は、支持部材39の先端側の面と接触している。また、第1絶縁リング41の外周面は、第1加圧部材37の内周面と対峙している。さらに、第1絶縁リング41の内周面は、第2加圧部材38の外周と対峙している。
第2絶縁リング42は、全体として環状を呈する部材である。この第2絶縁リング42は、絶縁性を有するとともに耐熱性が高いアルミナ等のセラミックス材料によって構成されている。この第2絶縁リング42は、先端側筐体31の内側であって、第1加圧部材37の後端側且つ外側に配置されている。この第2絶縁リング42の中央部には、中心線方向に沿って第2絶縁リング42を貫通する貫通孔が形成されている。また、第2絶縁リング42の外径は、先端側筐体31(より具体的には第1先端側筐体311)の内径よりもわずかに大きい。さらに、第2絶縁リング42の内径は、第1加圧部材37の外径よりもわずかに小さい。そして、第2絶縁リング42の先端側の面は、第1加圧部材37の外周面から外側に突出する突出部の後端側の面と接触している。一方、第2絶縁リング42の後端側の面は、第3絶縁リング43の先端側の面と接触している。また、第2絶縁リング42の外周面は、先端側筐体31の内周面と接触している。さらに、第2絶縁リング42の内周面は、第1加圧部材37の外周面と接触している。
第3絶縁リング43は、全体として環状を呈する部材である。この第3絶縁リング43は、絶縁性を有するとともに耐熱性が高いアルミナ等のセラミックス材料によって構成されている。この第3絶縁リング43は、先端側筐体31の内側であって第1加圧部材37の外側に配置されている。この第3絶縁リング43の中央部には、中心線方向に沿って第3絶縁リング43を貫通する貫通孔が形成されている。また、第3絶縁リング43の外径は、先端側筐体31(より具体的には第1先端側筐体311)の内径よりもわずかに大きい。さらに、第3絶縁リング43の内径は、第1加圧部材37の外径よりも大きく、第2絶縁リング42の内径よりも大きい。そして、第3絶縁リング43の先端側の面は、第2絶縁リング42の後端側の面と接触している。一方、第3絶縁リング43の後端側の面は、その後端側に設けられたエアギャップと対峙している。また、第3絶縁リング43の外周面は、先端側筐体31の内周面と接触している。さらに、第3絶縁リング43の内周面は、エアギャップを介して第1加圧部材37の外周面と対峙している。
第4絶縁リング44は、全体として環状を呈する部材である。この第4絶縁リング44は、絶縁性を有するとともに耐熱性が高いアルミナ等のセラミックス材料によって構成されている。この第4絶縁リング44は、先端側筐体31(より具体的には第2先端側筐体312)の内側であって、処理部50に設けられた収容部材56(詳細は後述する)の後端側且つ外側に配置されている。この第4絶縁リング44の中央部には、中心線方向に沿って第4絶縁リング44を貫通する貫通孔が形成されている。また、第4絶縁リング44の外径は、先端側筐体31の内径よりもわずかに大きい。さらに、第4絶縁リング44の内径は、収容部材56の外径よりもわずかに小さい。そして、第4絶縁リング44の先端側の面は、先端側筐体31の内周面と接触している。一方、第4絶縁リング44の後端側の面は、収容部材56の外周面と接触している。また、第4絶縁リング44の外周面は、先端側筐体31の内周面と接触している。さらに、第4絶縁リング44の内周面は、収容部材56の外周面と接触している。
第5絶縁リング45は、全体として環状を呈する部材である。この第5絶縁リング45は、絶縁性を有するとともに耐熱性が高いアルミナ等のセラミックス材料によって構成されている。この第5絶縁リング45は、先端側筐体31(より具体的には第2先端側筐体312)の内側であって、処理部50に設けられた収容部材56(詳細は後述する)の外側に配置されている。この第5絶縁リング45の中央部には、中心線方向に沿って第5絶縁リング45を貫通する貫通孔が形成されている。また、第5絶縁リング45の外径は、先端側筐体31の内径よりもわずかに大きい。さらに、第5絶縁リング45の内径は、収容部材56の外径よりもわずかに小さい。そして、第5絶縁リング45の先端側の面は、先端側筐体31の内周面と接触している。一方、第5絶縁リング45の後端側の面は、収容部材56の外周面と接触している。また、第5絶縁リング45の外周面は、先端側筐体31の内周面と接触している。さらに、第5絶縁リング45の内周面は、収容部材56の外周面と接触している。
このように、先端側筐体31と処理部50を構成する収容部材56との間に、第4絶縁リング44および第5絶縁リング45を設けることにより、先端側筐体31と収容部材56とは、直接には接触しない。
[処理部の構成]
処理部50は、上述した先端側筐体31(具体的には第2先端側筐体312)の後端側とはめ合う後端側筐体51と、先端側は後端側筐体51の後端側の内部に収容されるとともに、後端側は後端側筐体51の後端側の外部に露出するように設けられ、接続ケーブル90(図1参照)の接続対象となる接続部材52とを有している。
これらのうち、後端側筐体51は、中空構造を有し全体として筒状を呈する部材である。この後端側筐体51は、導電性を有するとともに耐酸性が高いステンレス等の金属材料によって構成されている。そして、この後端側筐体51の先端側には、はめ合いによって先端側筐体31(具体的には第2先端側筐体312)の後端側が取り付けられるとともに、その後端側には、はめ込みによって接続部材52が取り付けられる。
一方、接続部材52は、全体として柱状を呈する部材である。この接続部材52は、絶縁性を有するPPT(Polypropylene Terephthalate:ポリプロピレンテレフタレート)等の合成樹脂材料によって構成された基材と、導電性を有する銅等の金属材料で構成された配線および端子等とを含んでいる。ただし、接続部材52のうち、上述した後端側筐体51と接触する部位(外周面)は合成樹脂材料で構成されており、この部位に金属材料を露出させない(接続部材52と接触させない)ようになっている。また、接続部材52の先端側には、それぞれが電気的な接続端子となる第1基板側端子521、第2基板側端子522および第3基板側端子523が、先端側に向かって突出して設けられている。これに対し、接続部材52の後端側には、凹んだ形状を有するとともに後端側に向かって開口する開口部520が形成されている。そして、開口部520の内部には、接続ケーブル90(図1参照)の接続対象となる第1接続端子52a、第2接続端子52bおよび第3接続端子52cが、後端側に向かって突出して設けられている。ここで、第1基板側端子521は第1接続端子52aと、第2基板側端子522は第2接続端子52bと、第3基板側端子523は第3接続端子52cと、それぞれ電気的に接続されている。
また、処理部50は、先端側筐体31および/または後端側筐体51の内側に配置(収容)された、伝導部材53、被覆部材54、緩衝部材55、収容部材56、回路基板57および保持部材58をさらに備える。
伝導部材53は、全体として棒状を呈する部材である。この伝導部材53は、導電性を有する真ちゅう等の金属材料によって構成されている。この伝導部材53には、その先端に、中心線方向の中央部よりも直径が小さい先端側凸部53aが設けられており、その後端に、中心線方向の中央部よりも直径が小さい後端側凸部53bが設けられている。この伝導部材53は、先端側筐体31の内部に設けられており、その先端側は第1加圧部材37の内側に、その後端側は収容部材56の内側に、先端側と後端側との間に位置する中間部は緩衝部材55の内側に、それぞれ位置している。そして、伝導部材53は、第2加圧部材38の後端側であって、回路基板57の先端側に配置されている。また、伝導部材53の先端側凸部53aの外径は、第2加圧部材38の内径よりもわずかに大きい。さらに、伝導部材53の後端側凸部53bの外径は、被覆部材54に設けられた後端保持部54a(詳細は後述する)の内幅とほぼ同じである。さらにまた、伝導部材53の中心線方向中央部の外径は、被覆部材54の内径とほぼ同じである。伝導部材53は、被覆部材54に中心線方向に沿って設けられた貫通孔を貫通するように配置されており、先端側凸部53aは被覆部材54の先端よりも先端側に突出し、後端側凸部53bは被覆部材54の後端側に設けられた凹部よりも後端側に突出している。そして、伝導部材53の先端側凸部53aは、第2加圧部材38の内側に挿入されることで、第2加圧部材38と接触している。一方、伝導部材53の後端側凸部53bは、被覆部材54に設けられた後端保持部54aにはめ込まれている。また、伝導部材53の中心線方向中央部の外周面は、被覆部材54の内周面と接触している。
被覆部材54は、全体として筒状を呈する部材である。この被覆部材54は、絶縁性を有するPPT等の合成樹脂材料によって構成された基材と、導電性を有する銅等の金属材料で構成された配線および端子等とを含む。ただし、被覆部材54のうち、支持部材39、緩衝部材55および収容部材56と対向する部位(外周面)は、合成樹脂材料で構成されており、この部位に金属材料を露出させないようになっている。また、被覆部材54の後端側には、金属材料で構成され、伝導部材53の後端側凸部53bをはめ込んで保持する後端保持部54aが設けられている。この被覆部材54は、先端側筐体31の内部に設けられており、その先端側は第1加圧部材37の内側に、その区端側は収容部材56の内側に、先端側と後端側との間に位置する中間部は緩衝部材55の内側に、それぞれ位置している。そして、被覆部材54は、第2加圧部材38の後端側であって、回路基板57の先端側に配置されている。この被覆部材54の外周面は、先端側から後端側に向かって、外径が階段状に大きくなっていく形状を有している。この被覆部材54の中央部には、中心線方向に沿って被覆部材54を貫通する貫通孔が形成されている。また、被覆部材54の先端側の外径は、支持部材39の内径よりも小さく、被覆部材54の後端側の外径は、収容部材56の内径よりも小さい。さらに、被覆部材54の内径は、伝導部材53の中心線方向中央部の外径とほぼ同じである。そして、被覆部材54の先端は、伝導部材53の先端側に設けられ、自身の中心線方向中央部よりも若干外径が太い膨出部の後端と接触している。一方、被覆部材54の後端は、回路基板57の先端に接触している。また、被覆部材54の外周面は、エアギャップを介して支持部材39の内周面と対峙している。さらに、被覆部材54の内周面は、伝導部材53と接触している。
緩衝部材55は、全体として螺旋状を呈する部材であって、中心線方向に伸縮するコイルスプリングである。この緩衝部材55は、導電性を有する真ちゅう等の金属材料によって構成されている。この緩衝部材55は、先端側筐体31の内部に設けられており、その先端側は第1加圧部材37の外側に、その後端側は収容部材56の外側に、それぞれ位置している。すなわち、緩衝部材55は、第1加圧部材37と収容部材56とに跨って配置されている。また、緩衝部材55の外径は、先端側筐体31(具体的には第2先端側筐体312)の内径よりも小さい。さらに、緩衝部材55の内径は、第1加圧部材37の後端の外径および収容部材56の先端側の外径よりもわずかに小さい。そして、緩衝部材55の外周は、エアギャップを介して先端側筐体31と対峙している。一方、緩衝部材55の先端側の内周は、第1加圧部材37の後端側の外周面と接触し、緩衝部材55の後端側の内周は、収容部材56の先端側の外周面と接触している。このように、緩衝部材55の外周と先端側筐体31の内周面との間に、エアギャップを設けることで、緩衝部材55と先端側筐体31とは、直接には接触しない。
収容部材56は、全体として筒状を呈する部材である。この収容部材56は、導電性を有する真ちゅう等の金属材料によって構成されている。この収容部材56は、先端側筐体31の内部と後端側筐体51の内部とに跨って設けられている。そして、収容部材56は、第1加圧部材37の後端側であって、接続部材52の先端側に配置されている。この収容部材56の外周面および内周面は、先端側から後端側に向かって、外径および内径が階段状に大きくなっていく形状を有している。この収容部材56の中央部には、中心線方向に沿って収容部材56を貫通する貫通孔が形成されている。また、収容部材56の先端側の外径は、先端側筐体31の内径よりも小さく、収容部材56の後端側の外径は、後端側筐体51の内径よりも小さい。ここで、収容部材56の外周面と先端側筐体31の内周面との間には、相対的に先端側となる部位に第4絶縁リング44が、相対的に後端側となる部位に第5絶縁リング45が、それぞれ配置されている。さらに、収容部材56の先端側の内径は、被覆部材54の外径よりも大きく、収容部材56の後端側の内径は、保持部材58の外径よりわずかに小さく、収容部材56の先端側と後端側との間に位置する中間部の内径は、回路基板57の外径よりもわずかに大きい。そして、収容部材56の先端側は、緩衝部材55の後端側と接触している。一方、収容部材56の後端側は、エアギャップを介して接続部材52と対峙している。また、収容部材56の先端側の外周面は、第4絶縁リング44、第5絶縁リング45およびこれらによって形成されたエアギャップを介して先端側筐体31と対峙し、収容部材56の後端側の外周面は、エアギャップを介して後端側筐体51と対峙している。
回路基板57は、全体として矩形板状を呈する部材である。この回路基板57は、受けた圧力に応じて圧電素子33が出力する微弱な電荷による電気信号(電荷信号)に、電気回路を用いた各種処理を施すものであって、所謂プリント配線基板によって構成されている。この回路基板57は、先端側筐体31の内部と後端側筐体51の内部とに跨って設けられている。また、回路基板57は、伝導部材53および被覆部材54の後端側であって、接続部材52の先端側に配置されている。さらに、この回路基板57は、その全体が収容部材56の内側に配置されており、回路基板57の後端側の外周面と収容部材56の後端側の内周面との間には、保持部材58が設けられている。そして、回路基板57の後端側には、上述した第1基板側端子521、第2基板側端子522および第3基板側端子523の接続対象となる受電端子570c、出力信号端子570dおよび出力接地端子570eが設けられている。ここで、受電端子570cは第1基板側端子521と、出力信号端子570dは第2基板側端子522と、出力接地端子570eは第3基板側端子523と、それぞれ電気的に接続されている。なお、詳細は後述するが、受電端子570cは回路基板57に対する電源の供給に用いられ、出力信号端子570dは回路基板57からの信号の出力に用いられ、出力接地端子570eは回路基板57の接地に用いられる。この回路基板57の詳細については後述する。
保持部材58は、全体として筒状を呈する部材である。この保持部材58は、絶縁性を有するPPT等の合成樹脂材料によって構成された基材と、導電性を有する銅等の金属材料で構成された配線等とを含んでいる。この保持部材58は、先端側筐体31の内部と後端側筐体51の内部とに跨るとともに、収容部材56の内側且つ回路基板57の外側となる位置に設けられている。そして、保持部材58は、第5絶縁リング45の後端側であって、接続部材52の先端側に配置されている。この保持部材58の中央部には、中心線方向に沿って保持部材58を貫通する貫通孔が形成されている。また、保持部材58の外径は、収容部材56の後端側の内径よりもわずかに大きい。さらに、保持部材58の先端側の内径は、回路基板57の外径よりもわずかに小さい。そして、保持部材58の外周面は、収容部材56の後端側の内周面と接触している。一方、保持部材58の先端側の内周面は、回路基板57の後端側の外周面と接触している。ここで、保持部材58に設けられた配線は、その外周面において収容部材56の内周面と接触し、その内周面において回路基板57の入力接地端子570b(後述する図5参照)に接続される。
[圧力検出装置における電気的な接続構造]
ここで、圧力検出装置20における電気的な接続構造について説明を行う。
圧力検出装置20において、圧電素子33の後端側の端面(正極)は、金属製の後端電極部材36と電気的に接続され、後端電極部材36は、金属製の第2加圧部材(コイルスプリング)38を介して、金属製の伝導部材53に接続される。そして、金属製の伝導部材53は、基本的に絶縁体で構成された被覆部材54のうち、金属製の後端保持部54aと電気的に接続され、後端保持部54aは、回路基板57に設けられた入力信号端子570a(後述する図5参照)と電気的に接続される。以下では、圧電素子33の後端側の面から、後端電極部材36、第2加圧部材38、伝導部材53および後端保持部54aを介して、回路基板57の入力信号端子570aに至る電気的な経路を、『正の経路』と称する。
一方、圧力検出装置20において、圧電素子33の先端側の端面(負極)は、金属製の先端電極部材35と電気的に接続され、先端電極部材35は、金属製の第1加圧部材37(および金属製の支持部材39)を介して、金属製の緩衝部材55と電気的に接続される。そして、金属製の緩衝部材55は、金属製の収容部材56と電気的に接続され、収容部材56は、基本的に絶縁体で構成された保持部材58に設けられた金属製の配線を介して、回路基板57に設けられた入力接地端子570b(後述する図5参照)と電気的に接続される。以下では、圧電素子33の先端側の面から、先端電極部材35、第1加圧部材37(支持部材39)、緩衝部材55、収容部材56および保持部材58の配線を介して、回路基板57の入力接地端子570bに至る電気的な経路を、『負の経路』と称する。
他方、圧力検出装置20において、金属製の先端側筐体31(第1先端側筐体311および第2先端側筐体312)は、金属製のダイアフラムヘッド32および金属製の後端側筐体51と電気的に接続されている。以下では、ダイアフラムヘッド32から先端側筐体31を介して後端側筐体51に至る電気的な経路を、『筐体経路』と称する。
このように、本実施の形態の圧力検出装置20では、正の経路の外側に負の経路が存在している。そして、正の経路と負の経路とは、絶縁パイプ40、第1絶縁リング41、被覆部材54およびこれらにより形成されるエアギャップによって、電気的に絶縁されている。
また、この圧力検出装置20では、負の経路の外側に筐体経路が存在している。そして、負の経路と筐体経路とは、絶縁プレート34、第2絶縁リング42、第3絶縁リング43、第4絶縁リング44、第5絶縁リング45およびこれらにより形成されるエアギャップによって、電気的に絶縁されている。
そして、この圧力検出装置20では、正の経路と負の経路とが電気的に絶縁され、且つ、負の経路と筐体経路とが電気的に絶縁されることにより、正の経路と筐体経路とが、電気的に絶縁されていることになる。
なお、以下の説明においては、先端側筐体31、ダイアフラムヘッド32および後端側筐体51を、まとめて「筐体60」と称することがある(図2および図3参照)。また、以下の説明においては、先端電極部材35、第1加圧部材37、支持部材39、緩衝部材55および収容部材56を、まとめて「遮へい体70」と称することがある(図3参照)。
ここで、筐体60は、圧力検出装置20において外部に露出する部位であり、特にダイアフラムヘッド32は、燃焼に伴って酸性度が高くなる燃焼室Cに対峙する部位である。これに対し、遮へい体70は、圧力検出装置20において筐体60の内部に収容される部位であり、この例においては、負の経路を形成する部位でもある。このため、遮へい体70は、筐体60よりも導電性が高い材料で構成することが好ましく、また、筐体60は、遮へい体70よりも耐酸性が高い材料で構成することが好ましい。
本実施の形態の圧力検出装置20を、図1に示す内燃機関10のシリンダヘッド13に取り付けた場合、シリンダヘッド13と筐体60とが接触することにより、シリンダヘッド13やシリンダブロック11等を含む内燃機関10の金属部材と筐体60とが電気的に接続されることになる。ただし、上述したように、本実施の形態の圧力検出装置20では、正の経路と負の経路と筐体経路とが、電気的に絶縁されていることから、内燃機関10の金属部材と圧力検出装置20の正の経路および負の経路とは、電気的に絶縁されることになる。
[回路基板の構成]
図5は、圧力検出装置20に設けられた回路基板57の概略構成図である。
本実施の形態の回路基板57は、複数の電子部品(回路素子)を実装するための配線(回路パターン)が形成されたプリント配線基板570を備えている。また、回路基板57は、プリント配線基板570に実装された、積分回路571と、増幅回路572と、ノイズ抑制回路573と、電源回路(Vreg)574とをさらに備えている。
この回路基板57では、圧電素子33から入力されてくる電荷信号(後述する入力電荷Qi)を、積分回路571で積分することで電圧信号(後述する内部出力電圧Vi)に変換し、積分回路571から入力されてくる電圧信号を、増幅回路572で増幅して得た出力信号(後述する外部出力電圧Vo)を、外部(例えば図1に示す制御装置80)に出力している。また、ノイズ抑制回路573は、圧電素子33から回路基板57に入力される電荷信号に対するノイズの重畳を抑制している。そして、電源回路574は、積分回路571および増幅回路572で使用する電圧(後述する内部電源電圧Vr)の作成および出力を行う。
本実施の形態では、プリント配線基板570としてガラス布基材エポキシ樹脂をベースとした所謂ガラエポ基板を用いている。そして、プリント配線基板570には、入出力用の端子として、入力信号端子570a、入力接地端子570b、受電端子570c、出力信号端子570dおよび出力接地端子570eが設けられている。
ここで、入力信号端子570aには、圧力検出装置20における正の経路が接続され、入力接地端子570bには、圧力検出装置20における負の経路が接続される。すなわち、入力信号端子570aには圧電素子33の正極(背面側)が接続され、入力接地端子570bには圧電素子33の負極(前面側)が接続される。これに対し、受電端子570cには第1基板側端子521が、出力信号端子570dには第2基板側端子522が、出力接地端子570eには第3基板側端子523が、それぞれ接続される(図3参照)。なお、回路基板57では、入力接地端子570bと出力接地端子570eとが接続されている。
積分回路571は、第1演算増幅器OP1と、帰還コンデンサC1と、帰還抵抗R1とを備えている。積分回路571において、第1演算増幅器OP1の反転入力端子は、入力信号端子570aに接続されている。また、第1演算増幅器OP1の非反転入力端子は、電源回路574の出力端(out)に接続されている。さらに、第1演算増幅器OP1の出力端子は、増幅回路572に設けられた第2演算増幅器OP2(詳細は後述する)の非反転入力端子に接続されている。さらにまた、帰還コンデンサC1の一端は、第1演算増幅器OP1の反転入力端子に接続されており、帰還コンデンサC1の他端は、第1演算増幅器OP1の出力端子に接続されている。そして、帰還抵抗R1の一端は、第1演算増幅器OP1の反転入力端子に接続されており、帰還抵抗R1の他端は、第1演算増幅器OP1の出力端子に接続されている。したがって、帰還コンデンサC1および帰還抵抗R1は、第1演算増幅器OP1の反転入力端子および出力端子に対し、並列に接続されている。
本実施の形態において、演算増幅器の一例としての第1演算増幅器OP1は単電源(+5.0V)で動作するものであって、そのオープンループゲインは110(dB)である。なお、第1演算増幅器OP1は、図示しない配線を介して受電端子570cに接続されており、受電端子570cを介して電源電圧(+5.0V)が供給されるようになっている。また、帰還コンデンサC1は積層セラミックスコンデンサで構成されており、その静電容量値は560pFである。さらに、帰還抵抗R1の抵抗値は2.3GΩすなわち1GΩ以上である。したがって、積分回路571の時定数はC1×R1=1.288secすなわち1sec以上となっている。
ここで、時定数が1sec未満となると、例えば内燃機関10の回転数が低い場合(例えば200rpm等)に、本来出力されるべき電圧値に対して実際の出力電圧値が下がってしまうという現象が生じる。この理由は、積分回路571でチャージされる電荷量が、時定数が短い(帰還抵抗R1の抵抗値が小さい)ことにより、電圧に変換される前にすぐに帰還抵抗R1を経由してリークしていってしまうことに起因する。このため、時定数を1sec以上とすることにより、低回転数でも帰還コンデンサC1での電荷のリークを抑制する(リークの影響を少なくする)ことが可能になる。これを実現するためには、帰還抵抗R1の抵抗値を大きくする必要があり、結果としてGΩ以上の抵抗値が必要となっている。なお、帰還抵抗R1の抵抗値が小さい場合であっても、帰還コンデンサC1の容量値が大きければ、時定数を1sec以上とすることは可能であるが、これは、以下の理由により好ましくない。
圧電素子33で発生した入力電荷Qiを積分回路571で内部出力電圧Viに変換する物理式は、Vi=Qi/C1となる。ここで、入力電荷Qiの電荷量が同じであると仮定した場合、帰還コンデンサC1の容量値が大きくなるほど、得られる内部出力電圧Viの電圧値は小さくなる。ただし、制御装置80では、MPa当たりの電圧値が予め決められた大きさ(例えば+5V)に規定されている。このため、積分回路571の後段に設けられた増幅回路572で、内部出力電圧Viを上記規定に整合させるための増幅が行われる。したがって、内部出力電圧Viの電圧値が小さくなるほど、増幅回路572における増幅率を大きくする必要が生じるが、増幅回路572ではノイズも一緒に増幅してしまうことになるため、増幅率を大きくしすぎることは好ましくない。
このため、本実施の形態では、帰還コンデンサC1の容量値を大きくせず、帰還抵抗R1の抵抗値を大きくすることにより、1sec以上の時定数を実現している。
増幅回路572は、第2演算増幅器OP2と、第1設定抵抗R2aと、第2設定抵抗R2bとを備えている。増幅回路572において、第2演算増幅器OP2の反転入力端子は、第1設定抵抗R2aを介して、電源回路574の出力端(out)に接続されている。また、第2演算増幅器OP2の非反転入力端子は、積分回路571に設けられた第1演算増幅器OP1の出力端子に接続されている。さらに、第2演算増幅器OP2の出力端子は、出力信号端子570dに接続されている。さらにまた、第2設定抵抗R2bの一端は、第2演算増幅器OP2の反転入力端子に接続されており、第2設定抵抗R2bの他端は、第2演算増幅器OP2の出力端子に接続されている。
本実施の形態において、第2演算増幅器OP2は単電源(+5.0V)で動作するものであって、そのオープンループゲインは110(dB)である。なお、第2演算増幅器OP2は、図示しない配線を介して受電端子570cに接続されており、受電端子570cを介して電源電圧(+5.0V)が供給されるようになっている。また、第1設定抵抗R2aの抵抗値は10(kΩ)である。さらに、第2設定抵抗R2bの抵抗値は51(kΩ)である。
本実施の形態において、増幅回路572の増幅率は4倍〜13倍となるように定められており、ここでは、増幅率を6倍(=1+R2b/R2a)としている。ただし、特にノイズの影響を気にしなくてもよいなら、増幅率は上記範囲以外であってもよく、その抵抗値も、耐圧性および耐電流性に問題がなければ、kΩオーダーでなくてもよい。
ノイズ抑制回路573は、入力側コンデンサC0を備えている。この入力側コンデンサC0の一端は、入力信号端子570aに接続されている。また、この入力側コンデンサC0の他端は、入力接地端子570bに接続されている。したがって、回路基板57においてノイズ抑制回路573を構成する入力側コンデンサC0は、回路基板57の外部に設けられた圧電素子33と、並列に接続されていることになる。
本実施の形態において、入力側コンデンサC0は積層セラミックスコンデンサで構成されており、その静電容量値は100pFである。このように、本実施の形態では、ノイズ抑制回路573に設けられた入力側コンデンサC0の静電容量値(100pF)が、積分回路571に設けられた帰還コンデンサC1の静電容量値(560pF)よりも小さくなっている。
電源回路574は、その入力端(in)が、電源端子570cに接続され、その出力端(out)が、積分回路571(より具体的には積分回路571に設けられた第1演算増幅器OP1の非反転入力端子)および増幅回路572(より具体的には増幅回路572に設けられた第1設定抵抗R2a)に接続され、その接地端(GND)が、入力接地端子570bおよび出力接地端子570eに接続されている。
[圧力検出装置による圧力検出動作]
では、圧力検出装置20による圧力検出動作について説明を行う。
内燃機関10が動作しているとき、ダイアフラムヘッド32の圧力受面32aに、燃焼室C内で発生した圧力(燃焼圧)が付与される。ダイアフラムヘッド32では、圧力受面32aが受けた圧力が裏側の凸部32cに伝達され、さらに凸部32cから絶縁プレート34へと伝達される。そして、絶縁プレート34に伝達された圧力は先端電極部材35へと伝達されることで、先端電極部材35と後端電極部材36とに挟まれた圧電素子33に作用し、圧電素子33では、受けた圧力に応じた電荷が生じる。圧電素子33に生じた電荷は、正の経路すなわち後端電極部材36、第2加圧部材38、伝導部材53および後端保持部54aを介して、回路基板57の入力信号端子570aに電荷信号として供給される。回路基板57に供給された電荷信号は、積分回路571で積分処理されることで電圧信号に変換され、さらに増幅回路572で増幅処理されることで出力信号とされる。そして、増幅回路572から出力された出力信号は、回路基板57の出力信号端子570dから、接続部材52に設けられた第2基板側端子522および第2接続端子52bを介して、外部(ここでは接続ケーブル90および制御装置80)に送信される。
[回路基板の動作]
このとき、回路基板57は、以下に示す動作を行う。
まず、入力信号端子570aには、圧電素子33より、入力信号(電荷信号)として入力電荷Qiが入力される。また、受電端子570cには、制御装置80から、外部電源電圧Vc(この例ではDC+5.0V)が印加される。さらに、出力信号端子570dからは、制御装置80に向けて、外部出力電圧Voが出力される。そして、入力接地端子570bおよび出力接地端子570eは、出力接地端子570eが、回路基板57の外部に設けられた接地体(図示せず)に接続されることにより、グランド電位(GND電位)に設定される。ここで、接地体は、内燃機関10を構成するシリンダヘッド13等の金属部材ではなく、接続ケーブル90を介して接続された制御装置80側に設けられている。
積分回路571は、圧電素子33から入力されてくる入力電荷Qiを積分し、得られた電圧信号の一例としての内部出力電圧Viを増幅回路572に向けて出力する。このとき、第1演算増幅器OP1の反転入力端子には、入力信号端子570aからノイズ抑制回路573を介して、入力電荷Qiが供給される。一方、第1演算増幅器OP1の非反転入力端子には、電源回路574から基準電圧となる内部電源電圧Vrが印加される。このように、本実施の形態では積分回路571は、第1演算増幅器OP1を用いた積分回路として構成されている。ただし、第1演算増幅器OP1の非反転入力端子は、GND電位に設定される(接地される)のではなく、内部電源電圧Vrに設定される。これは、第1演算増幅器OP1が単電源で動作することと、入力電荷Qiが正負両方の値をとり得ることとを理由とするものである。
増幅回路572は、積分回路571から入力されてくる内部出力電圧Viを増幅し、得られた外部出力電圧Voを外部(例えば図1に示す制御装置80)に向けて出力する。このとき、第2演算増幅器OP2の反転入力端子には、電源回路574から出力される内部電源電圧Vrが、第1設定抵抗R2aを介して印加される。また、第2演算増幅器OP2の反転入力端子には、第2演算増幅器OP2の出力端子から出力される外部出力電圧Voが、第2設定抵抗R2bを介して印加される。一方、第2演算増幅器OP2の非反転入力端子には、積分回路571における第1演算増幅器OP1の出力端子から出力される内部出力電圧Viが印加される。このように、本実施の形態の増幅回路572は、第2演算増幅器OP2を用いた反転増幅回路として構成されている。
ノイズ抑制回路573は、圧電素子33から入力されてくる入力電荷Qiに対する、交流成分によるノイズの重畳を抑制する。ここで、本実施の形態では、ノイズ抑制回路573における入力側コンデンサC0の静電容量値が、積分回路571における帰還コンデンサC1の静電容量値よりも小さく設定されることにより、入力電荷Qiが、ノイズ抑制回路573(入力側コンデンサC0)側よりも積分回路571(帰還コンデンサC1)側に、より多く供給されるようになっており、入力電荷Qiすなわち電荷信号に対する感度の低下を抑制している。
電源回路574は、受電端子570cを介して入力されてくる外部電源電圧Vc(この例ではDC+5.0V)を、より低い内部電源電圧Vr(この例ではDC+1.0V)に変換して出力する。
[まとめ]
本実施の形態の圧力検出装置20は内燃機関10に取り付けられており、この内燃機関10が自動車に搭載されている場合、クラクション、ヘッドライトおよびワイパー等で発生したkHzオーダーの周波数のノイズ(以下では低周波ノイズと称する)が、内燃機関10のシリンダヘッド13に侵入してくる。
また、本実施の形態の内燃機関10が自動車に搭載されている場合、自動車の周囲には、通常、携帯電話、ラジオおよびテレビ等で使用されるMHzオーダーの周波数の電波が飛び交う。この電波が、圧力検出装置20に設けられた回路基板57に照射されると、MHzオーダーの周波数のノイズ(以下では高周波ノイズと称する)が、回路基板57に生じる。
さらに、これらのノイズは、圧力検出装置20に接続された接続ケーブル90を介して、回路基板57に侵入してくる。これは、接続ケーブル90がアンテナとして機能してしまうためである。
ここで、本実施の形態では、回路基板57における積分回路571の入力側に、入力側コンデンサC0を含むノイズ抑制回路573を設けた。これにより、ノイズ抑制回路573を設けない場合と比較して、圧電素子33から積分回路571に供給される電荷信号(入力電荷Qi)に対する、低周波〜高周波のノイズの重畳を抑制することが可能になる。その結果、積分回路571からの電圧信号(内部出力電圧Vi)におけるノイズの低減を図ることができる。
また、本実施の形態では、ノイズ抑制回路573における入力側コンデンサC0の静電容量値を、積分回路571における帰還コンデンサC1の静電容量値よりも小さくした。これにより、入力側コンデンサC0の静電容量値を、帰還コンデンサC1の静電容量値以上とした場合と比較して、圧電素子33から積分回路571側に供給される入力電荷Qiの量を多くすることが可能になる。その結果、電荷信号(入力電荷Qi)に対する感度の低下を抑制することができる。
さらに、本実施の形態の圧力検出装置20では、筐体60と、圧電素子33から回路基板57に至る正の経路および負の経路とを、電気的に絶縁している。このため、シリンダヘッド13から圧力検出装置20の筐体60に伝播した低周波ノイズは、回路基板57には伝達されにくくなる。その結果、低周波ノイズに起因する、回路基板57におけるグランド電位の揺れ(変動)が抑制されることになり、回路基板57から出力される出力信号(外部出力電圧Vo)の揺れ(変動)を低減させることが可能になる。
さらにまた、本実施の形態では、遮へい体70を構成する金属製の収容部材56を用いて、回路基板57を覆っている(収容している)。このため、外部から圧力検出装置20に照射される電波は、収容部材56を含む遮へい体70によって遮られることとなり、回路基板57に到達しにくくなる。その結果、高周波ノイズに起因する、回路基板57におけるグランド電位の揺れ(変動)が抑制されることになり、回路基板57から出力される出力信号(外部出力電圧Vo)の揺れ(変動)を低減させることが可能になる。
そして、本実施の形態では、遮へい体70が負の経路を兼ねるようにしたので、遮へい体70と負の経路とを別々に設けた場合と比較して、圧力検出装置20の構成を簡易にすることができる。
[その他]
なお、本実施の形態では、圧力検出装置20の筐体60を、導電性を有する金属材料で構成していたが、これに限られるものではなく、アルミナセラミックスやジルコニアセラミックスなど、絶縁性を有する材料で構成するようにしてもよい。この場合には、筐体60と遮へい体70とを、各種絶縁部材(絶縁プレート34、第4絶縁リング44および第5絶縁リング45)およびエアギャップを介して絶縁する必要がなくなる。
また、本実施の形態では、遮へい体70によって、圧電素子33、正の経路および回路基板57を覆う(収容する)ようにしていたが、少なくとも回路基板57の一部を覆う(収容する)ものであれば、回路基板57を全く覆わない(収容しない)場合と比べて、ノイズを低減する効果が生じることになる。
ここで、本実施の形態では、筒状を呈する収容部材56を用いて、回路基板57を覆う(収容する)ようにしていたが、これに限られるものではなく、収容部材56として、例えば金属を編み込んだ金属編組等を用いてもかまわない。
さらにまた、本実施の形態では、圧電素子33を用いて内燃機関10の燃焼圧を検出する圧力検出装置20を例として説明を行ったが、これに限られるものではない。例えば、温度、湿度あるいは流量など、各種物理量を検出する検出装置に適用してもかまわない。
以下、実施例に基づき本発明を更に詳細に説明する。ただし、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
本発明者は、回路基板57における入力側コンデンサC0の有無や、入力側コンデンサC0および帰還コンデンサC1の各静電容量値を異ならせた複数の圧力検出装置20を作製し、BCI(Bulk Current Injection)試験による評価と、出力信号(外部出力電圧Vo)の信号波形の評価とを行った。
[評価に用いたサンプル]
表1は、今回の評価に用いた26個のサンプルにおける、入力側コンデンサC0および帰還コンデンサC1の関係を示している。
Figure 2018165672
では、表1に示す各サンプルについて、説明を行う。
まず、第1サンプルS1〜第13サンプルS13では、帰還コンデンサC1の静電容量値が560pFに固定されている。これに対し、第14サンプルS14〜第26サンプルS26では、帰還コンデンサC1の静電容量値が2200pFに固定されている。以下では、第1サンプルS1〜第13サンプルS13を「第1群」と称し、第14サンプルS14〜第26サンプルS26を「第2群」と称する。
まず、第1群において、第1サンプルS1は、入力側コンデンサC0を有しない(「なし」と記載)、従来の構成となっている。また、第2サンプルS2〜第4サンプルS4は、入力側コンデンサC0の静電容量値がそれぞれ100pF、220pF、470pFとなっており、帰還コンデンサC1の静電容量値よりも小さくなっている。さらに、第5サンプルS5は、入力側コンデンサC0の静電容量値が560pFとなっており、帰還コンデンサC1の静電容量値と等しくなっている。さらにまた、第6サンプルS6〜第13サンプルS13は、入力側コンデンサC0の静電容量値がそれぞれ820pF、1000pF、2200pF、3300pF、5100pF、6800pF、8200pF、10000pFとなっており、帰還コンデンサC1の静電容量値よりも大きくなっている。
一方、第2群において、第14サンプルS14は、入力側コンデンサC0を有しない(「なし」と記載)、従来の構成となっている。また、第15サンプルS15〜第20サンプルS20は、入力側コンデンサC0の静電容量値がそれぞれ100pF、220pF、470pF、560pF、820pF、1000pFとなっており、帰還コンデンサC1の静電容量値よりも小さくなっている。さらに、第21サンプルS21は、入力側コンデンサC0の静電容量値が2200pFとなっており、帰還コンデンサC1の静電容量値と等しくなっている。さらにまた、第22サンプルS22〜第26サンプルS26は、入力側コンデンサC0の静電容量値がそれぞれ3300pF、5100pF、6800pF、8200pF、10000pFとなっており、帰還コンデンサC1の静電容量値よりも大きくなっている。
したがって、第1サンプルS1と第14サンプルS14とは、入力側コンデンサC0を有しない点で共通する。また、第2サンプルS2〜第4サンプルS4と第15サンプルS15〜第20サンプルS20とは、入力側コンデンサC0の静電容量値が帰還コンデンサC1の静電容量値よりも小さい点で共通する。さらに、第5サンプルS5と第21サンプルS21とは、入力側コンデンサC0の静電容量値が帰還コンデンサC1の静電容量値と等しい点で共通する。さらにまた、第6サンプルS6〜第13サンプルS13と第22サンプルS22〜第26サンプルS26とは、入力側コンデンサC0の静電容量値が帰還コンデンサC1の静電容量値よりも大きい点で共通する。
[BCI試験]
次に、圧力検出装置20の評価に用いたBCI試験について、簡単に説明を行う。
BCI試験は、自動車のEMC(Electromagnetic Compatibility)規格のうち、EMS(Electromagnetic Susceptibility)に対応するイミュニティ規格として定められたものであって、例えばISO11452−4:2011に規定されている。
なお、今回は、圧力検出装置20に接続ケーブル90を取り付ける一方、圧力検出装置20の筐体60を、空気層等を介して外部と絶縁した状態で、BCI試験を行った。ここで、接続ケーブル90の長さは1mとした。また、BCI試験における、接続ケーブル90に対するノイズの印加は、接続ケーブル90が取り付けられる第1接続端子52a〜第3接続端子52cから、150mmとなる位置に対して行った。さらに、接続ケーブル90に印加するノイズをAM変調方式で作成するとともに、印加するノイズの周波数範囲を、0を超え且つ1000MHz(1GHz)以下とした。そして、接続ケーブル90にノイズが印加された状態で、回路基板57に設けられた出力信号端子570dと出力接地端子570eとの間の電圧(外部出力電圧Vo)の変動量(以下では、出力電圧変動量と称する)を測定した。なお、ISO11452−4:2011では、印加するノイズの周波数範囲が1MHz〜400MHzと定められており、今回は、これよりも広い周波数範囲で測定を行うこととした。
図6は、各回路構成におけるBCI試験の結果を、グラフとして示す図である。ここで、図6(a)は回路基板57として第1サンプルS1を用いた場合の結果を、図6(b)は回路基板57として第1サンプルS1を用いるとともに、入力信号端子570aおよび入力接地端子570bをオープンにした(圧電素子33と接続していない)場合の結果を、図6(c)は回路基板57として第5サンプルS5を用いた場合の結果を、それぞれ示している。図6(a)〜(c)のそれぞれにおいては、横軸が周波数(0〜1000MHz)となっており、縦軸が外部出力電圧Voの変動量である出力電圧変動量(V)となっている。
まず、図6(a)に示す例では、150MHz付近、260MHz付近、460MHz付近および570MHz付近のそれぞれにおいて、出力電圧変動量が絶対値で大きくなる領域が存在することがわかった。そして、出力電圧変動量の最大値は+0.006V(+6mV)であり、最小値は−0.024V(−24mV)であった。
また、図6(b)に示す例では、160MHz付近および950MHz付近のそれぞれにおいて、出力電圧変動量が絶対値で大きくなる領域が存在することがわかった。そして、出力電圧変動量の最大値は+0.007V(+7mV)であり、最小値は−0.001V(−1mV)であった。
さらに、図6(c)に示す例では、160MHz付近、250MHz付近、470MHz付近、570MHz付近および940MHz付近のそれぞれにおいて、出力電圧変動量が絶対値で大きくなる領域が存在することがわかった。そして、出力電圧変動量の最大値は+0.006V(+6mV)であり、最小値は−0.011V(−11mV)であった。
ここで、図6(b)は、圧電素子33が接続されていない状態での回路基板57の出力電圧であることから、出力電圧変動量は、これら三者の中で最も小さくなっている。また、図6(a)と図6(c)とを比較すると、出力電圧変動量は、図6(c)に示す方がより小さくなっていることがわかる。
なお、ここでは詳細な説明を行わないが、回路基板57として、第1サンプルS1と同じく入力側コンデンサC0を有しない第14サンプルS14を用いた場合には、第1サンプルS1と同様の結果(図6(a)参照)が得られた。また、回路基板57として、第5サンプルS5と同じく入力側コンデンサC0を有する第2サンプルS2〜第4サンプルS4、第6サンプルS6〜第13サンプルS13、第15サンプルS15〜第26サンプルS26を用いた場合には、第5サンプルS5と同様の結果(図6(c)参照)が得られた。
以上の結果から、回路基板57において、積分回路571の入力側に、圧電素子33と並列に入力側コンデンサC0を接続することにより、BCI試験における出力電圧変動量を小さくできることが理解される。
[出力電圧波形]
続いて、圧力検出装置20の評価に用いた出力電圧波形について、簡単に説明を行う。
圧力検出装置20による圧力の検出対象となる内燃機関10は、吸入行程、圧縮行程、燃焼行程および排気行程の4行程(4ストローク機関の場合)を繰り返し行う。ここで、内燃機関10の筒内の圧力は、圧縮行程内において経時的に増大し、これに続く燃焼行程内において経時的に減少する。このとき、内燃機関10の筒内の圧力のピーク(最大値)は、上死点の付近で生じることになる。そして、圧電素子33は、この筒内の圧力の変動に対応した電荷信号(入力電荷Qi)を出力し、積分回路571は、電荷信号を積分した電圧信号(内部出力電圧Vi)を出力し、増幅回路572は、電圧信号を増幅した出力信号(外部出力電圧Vo)を出力することになる。
図7は、各回路構成における出力電圧波形の形状を、それぞれ示す図である。ここで、図7(a)は回路基板57として第2サンプルS2を用いた場合の出力電圧波形を、図7(b)は回路基板57として第8サンプルS8を用いた場合の出力電圧波形を、それぞれ示している。図7(a)、(b)のそれぞれにおいて、横軸は経過時間(sec)であり、縦軸は回路基板57の外部出力電圧Vo(V)となっている。また、図7(a)、(b)のそれぞれは、内燃機関10を同一且つ一定の回転数で動作させたときの検出結果を示している。
まず、図7(a)に示す例では、圧力の増大および減少に伴う外部出力電圧Voの波形が、頂上のピーク値が点となる三角状を呈している。これに対し、図7(b)に示す例では、圧力の増大および減少に伴う外部出力電圧Voの波形が、頂上のピーク値が線となる矩形状を呈している。ここで、上述した内燃機関10の動作からも明らかなように、図7(a)は内燃機関10内の圧力の変化を適確に表しているのに対し、図7(b)は内燃機関10内の圧力の変化を不的確に表していることになる。以下では、図7(a)に示す出力電圧波形を「正常波形」と称し、図7(b)に示す出力電圧波形を「異常波形」と称する。
図8は、各回路構成における入力側コンデンサおよび帰還コンデンサの静電容量値と、出力電圧波形との関係を説明するための図である。ここで、図8においては、正常波形が得られた回路構成を「正常」と記載しており、異常波形が得られた回路構成を「異常」と記載している。
まず、回路基板57として、入力側コンデンサC0を有しない第1サンプルS1および第14サンプルS14を用いた場合には、第2サンプルS2と同様に正常波形が確認された。また、回路基板57として、第2サンプルS2と同じく入力側コンデンサC0の静電容量値が帰還コンデンサC1未満に設定された第3サンプルS3、第4サンプルS4、第15サンプルS15〜第20サンプルS20を用いた場合にも、第2サンプルS2と同様に正常波形が確認された。
一方、回路基板57として、帰還コンデンサC1の静電容量値が入力側コンデンサC0と同じ大きさに設定された第5サンプルS5および第21サンプルS21を用いた場合には、第8サンプルS8と同様に異常波形が確認された。また、回路基板57として、第8サンプルS8と同じく帰還コンデンサC1の静電容量値が入力側コンデンサC0未満に設定された第6サンプルS6〜第13サンプルS13、第22サンプルS22〜第26サンプルS26を用いた場合にも、第8サンプルS8と同様に異常波形が確認された。
このように、回路基板57における積分回路571の入力側に、圧電素子33と並列に入力側コンデンサC0を接続する場合、その静電容量値を、積分回路571に設けられた帰還コンデンサC1よりも小さくすることにより、回路基板57からの出力電圧波形を正常波形にできることが理解される。これは、入力側コンデンサC0の静電容量値を帰還コンデンサC1以上とした場合、圧電素子33からの入力電荷Qiが、積分回路571(帰還コンデンサC1)よりもノイズ抑制回路573(入力側コンデンサC0)により多く供給されることで、感度の低下を招くことに起因するものと考えられる。
なお、入力側コンデンサC0の静電容量値は、帰還コンデンサC1の静電容量値よりも小さい範囲内において、適宜変更することができる。ここで、除去対象となるノイズの周波数を高周波数化したい場合には、入力側コンデンサC0の静電容量値をより小さくすればよく、除去対象となるノイズの周波数を低周波数化したい場合には、入力側コンデンサC0の静電容量値をより大きくすればよい。
1…圧力検出システム、10…内燃機関、20…圧力検出装置、30…検出部、31…先端側筐体、32…ダイアフラムヘッド、33…圧電素子、34…絶縁プレート、35…先端電極部材、36…後端電極部材、37…第1加圧部材、38…第2加圧部材、39…支持部材、40…絶縁パイプ、41…第1絶縁リング、42…第2絶縁リング、43…第3絶縁リング、44…第4絶縁リング、45…第5絶縁リング、50…処理部、51…後端側筐体、52…接続部材、53…伝導部材、54…被覆部材、55…緩衝部材、56…収容部材、57…回路基板、58…保持部材、60…筐体、70…遮へい体、80…制御装置、90…接続ケーブル、570…プリント配線基板、571…積分回路、572…増幅回路、573…ノイズ抑制回路、574…電源回路

Claims (5)

  1. 物理量の変化に応じた電荷信号を出力する出力素子と、
    前記電荷信号が入力される反転入力端子と、基準電圧が入力される非反転入力端子と、出力信号を出力する出力端子とを有する演算増幅器と、当該反転入力端子と当該出力端子とに接続される帰還コンデンサとを備え、当該出力信号として当該電荷信号を積分した電圧信号を出力する積分回路と、
    前記反転入力端子に前記出力素子と並列に接続され、前記帰還コンデンサよりも容量が小さい入力側コンデンサと
    を含む検出装置。
  2. 前記積分回路は、前記反転入力端子と前記出力端子とに接続されることで、前記帰還コンデンサと並列に接続される帰還抵抗をさらに備え、
    前記帰還コンデンサおよび前記帰還抵抗の時定数が1sec以上であることを特徴とする請求項1記載の検出装置。
  3. 前記積分回路は、前記反転入力端子と前記出力端子とに接続されることで、前記帰還コンデンサと並列に接続される帰還抵抗をさらに備え、
    前記帰還抵抗の抵抗値が1GΩ以上であることを特徴とする請求項1記載の検出装置。
  4. 前記積分回路から入力されてくる前記電圧信号を増幅する増幅回路をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の検出装置。
  5. 物理量の変化に応じた電荷信号を出力する出力素子からの当該電荷信号が入力される反転入力端子と、基準電圧が入力される非反転入力端子と、出力信号を出力する出力端子とを有する演算増幅器と、当該反転入力端子と当該出力端子とに接続される帰還コンデンサとを備え、当該出力信号として当該電荷信号を積分した電圧信号を出力する積分回路と、
    前記反転入力端子に前記出力素子と並列に接続されるように設けられ、前記帰還コンデンサよりも容量が小さい入力側コンデンサと、
    前記積分回路および前記入力側コンデンサを実装する基板と
    を含む回路基板。
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