JP2018165026A - インクジェット用記録シート - Google Patents
インクジェット用記録シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018165026A JP2018165026A JP2017063400A JP2017063400A JP2018165026A JP 2018165026 A JP2018165026 A JP 2018165026A JP 2017063400 A JP2017063400 A JP 2017063400A JP 2017063400 A JP2017063400 A JP 2017063400A JP 2018165026 A JP2018165026 A JP 2018165026A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording sheet
- nanofiber
- ink
- paper
- content
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Abstract
Description
インクとしては、水や、水及び親水性有機溶媒の混合溶媒等の溶媒中に、各種色材を含有させた水系インクと、疎水性有機溶媒中に油溶性の色材を含有させた油系インクとが挙げられ、目的に応じて使い分けられる。
本発明のインクジェット用記録シートは、紙基材を備え、前記紙基材の少なくとも一方の表面上にナノファイバー(本明細書においては、「NF」と略記することがある)を有するインクジェット用記録シートであって、前記ナノファイバーは、一分子中にカルボキシ基、カルボキシラートアニオン、又はカルボキシ基が塩を形成した基(本明細書においては、「カルボキシ基塩形成基」と称することがある)を有し、前記紙基材の前記ナノファイバーを有する表面上における、前記ナノファイバー及びそれ以外の物質の総含有量に対する、前記ナノファイバーの含有量の割合が、95質量%以上のものである。
前記紙基材は、構成材料が紙のみであるか、又は主たる構成材料が紙である基材を意味する。ここで、「主たる構成材料が紙である基材」とは、例えば、構成材料の80質量%以上が紙である基材を意味する。
なお、本明細書においては、紙基材の場合に限らず、「複数層が互いに同一でも異なっていてもよい」とは、「すべての層が同一であってもよいし、すべての層が異なっていてもよく、一部の層のみが同一であってもよい」ことを意味し、さらに「複数層が互いに異なる」とは、「各層の構成材料及び厚さの少なくとも一方が互いに異なる」ことを意味する。
ここで、「紙基材の厚さ」とは、紙基材全体の厚さを意味し、例えば、複数層である紙基材の厚さとは、紙基材を構成するすべての層の合計の厚さを意味する。
本発明において、「ナノファイバー」とは、繊維幅が1μm未満の繊維状物質を意味する。そして、本明細書において、単なる「ナノファイバー」との記載は、特に断りのない限り、前記インクジェット用記録シートが、紙基材の表面上に必須成分として有するナノファイバーのことを意味する。
前記ナノファイバーが一分子中に有する前記有効基は、1種のみでもよいし、2種以上でもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、任意に調節できる。
カルボキシラートアニオンとともに塩を形成している前記カチオンは、無機カチオン及び有機カチオンのいずれであってもよい。
前記第1級アミンとしては、例えば、1個以上の水素原子が置換基で置換されていてもよいモノアルキルアミン、モノアリールアミン、モノ(ヘテロアリール)アミン、ジアミン等が挙げられる。
前記第2級アミンとしては、例えば、1個以上の水素原子が置換基で置換されていてもよいジアルキルアミン、ジアリールアミン、ジ(ヘテロアリール)アミン、モノアルキルモノアリールアミン、モノアルキルモノヘテロアリールアミン、モノアリールモノヘテロアリールアミン等が挙げられる。
前記第3級アミンとしては、例えば、1個以上の水素原子が置換基で置換されていてもよいトリアルキルアミン、トリアリールアミン、トリ(ヘテロアリール)アミン、ジアルキルモノアリールアミン、モノアルキルジアリールアミン、ジアルキルモノ(ヘテロアリール)アミン、モノアルキルジ(ヘテロアリール)アミン、ジアリールモノ(ヘテロアリール)アミン、モノアリールジ(ヘテロアリール)アミン、モノアルキルモノアリールモノ(ヘテロアリール)アミン等が挙げられる。
前記置換基は、特に限定されない。
前記第4級アンモニウムカチオンとしては、例えば、1個以上の水素原子が置換基で置換されていてもよい、テトラアルキルアンモニウムカチオン、テトラアリールアンモニウムカチオン、テトラ(ヘテロアリール)アンモニウムカチオン、トリアルキルモノアリールアンモニウムカチオン、ジアルキルジアリールアンモニウムカチオン、モノアルキルトリアリールアンモニウムカチオン、トリアルキルモノ(ヘテロアリール)アンモニウムカチオン、ジアルキルジ(ヘテロアリール)アンモニウムカチオン、モノアルキルトリ(ヘテロアリール)アンモニウムカチオン、トリアリールモノ(ヘテロアリール)アンモニウムカチオン、ジアリールジ(ヘテロアリール)アンモニウムカチオン、モノアリールトリ(ヘテロアリール)アンモニウムカチオン、ジアルキルモノアリールモノ(ヘテロアリール)アンモニウムカチオン、モノアルキルジアリールモノ(ヘテロアリール)アンモニウムカチオン、モノアルキルモノアリールジ(ヘテロアリール)アンモニウムカチオン等が挙げられる。
前記置換基は、特に限定されない。
好ましい前記ナノファイバーとしては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ,ラジカル(TEMPO)触媒によるセルロースの化学変性法で得られた、TEMPO酸化セルロースナノファイバー(本明細書においては、「TEMPO酸化CNF」と略記することがある);カルボキシルメチルセルロースナノファイバー(本明細書においては、「CMCNF」と略記することがある)等が挙げられる。
前記中間層は、1層(単層)のみでもよいし、2層以上の複数層でもよい。中間層が複数層である場合、これら複数層は、互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは特に限定されない。
ここで、「中間層の厚さ」とは、中間層全体の厚さを意味し、例えば、複数層である中間層の厚さとは、中間層を構成するすべての層の合計の厚さを意味する。
例えば、上述の特許文献1(国際公開第2011/001706号)で開示されているインクジェット用記録シートは、基材(支持体)の表面に塗工層を備え、この塗工層のうち最表層がセルロースナノファイバーを含有しており、セルロースナノファイバーを基材に直接接触した状態では有していない。
例えば、一分子の前記ナノファイバーは、紙基材の表面とほぼ同じ平面内に存在する部位、又は紙基材の表面から突出している部位を有し、かつ、紙基材の厚さ方向において、紙基材の表面よりも内側に存在する部位を有していてもよいし、有していなくてもよい。
ただし、前記ナノファイバー以外の物質は、水酸基の数が少ないほど好ましく、物質表面に水酸基が露出していないものがより好ましく、水酸基を有していないものがさらに好ましい。紙基材の表面上に有する物質が、このように水酸基を有しているか、又は水酸基を有していないことにより、前記インクジェット用記録シートは、インクの滲みの抑制効果がより高くなる。
本発明において、「アニオン性インクジェットインク」とは、その使用時のいずれかの段階でアニオン性を呈する(アニオン部を有する)インクジェットインクを意味し、染料インク及び顔料インクのいずれであってもよい。
すなわち、前記インクジェット用記録シートにおいては、紙基材の表面上に前記ナノファイバーを有していることにより、このナノファイバーが有する前記有効基(すなわち、カルボキシ基、カルボキシラートアニオン、又はカルボキシ基塩形成基)が高密度で、紙基材の表面上に存在すると考えられる。すると、インクジェット用記録シートに印刷されたアニオン性インクは、当初から存在するカルボキシラートアニオン、あるいはカルボキシ基又はカルボキシ基塩形成基から誘導されて新たに生じたカルボキシラートアニオンと、電気的に反発するため、これらカルボキシラートアニオンを避けて、これらカルボキシラートアニオン間に収まり易くなり、さらにアニオン性インク同士が分子間力によって集合して、安定した状態となる。その結果、アニオン性インクは、紙基材の表面上(換言すると、前記ナノファイバー上)での広がりが抑制されて、滲みが抑制されるのではないかと推測される。
前記インクジェット用記録シートは、紙基材の少なくとも一方の表面上に、前記表面上における、前記ナノファイバー及びそれ以外の物質の総含有量に対する、前記ナノファイバーの含有量の割合が、95質量%以上となるように、前記ナノファイバーを固定化する工程を有する製造方法で製造できる。
なかでも、前記製造方法は、紙基材の少なくとも一方の表面上に、前記表面上における、前記ナノファイバー及びそれ以外の物質の総含有量に対する、前記ナノファイバーの含有量の割合が、95質量%以上となるように、前記ナノファイバーを含有するインク受容層用組成物を付着させ、このインク受容層用組成物からインク受容層を形成する工程を有することが好ましい。
前記溶媒は、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されず、例えば、水及び有機溶媒のいずれであってもよい。
前記有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール等が挙げられる。
そして、インク受容層用組成物の前記ナノファイバーの含有量は、特に限定されないが、8質量%以下であることが好ましく、6質量%以下であることがより好ましく、例えば、4質量%以下、2.5質量%以下、及び1.5質量%以下等のいずれかであってもよい。
前記溶媒の含有量が前記下限値以上であるか、又は、前記ナノファイバーの含有量が前記上限値以下であることで、インク受容層用組成物の粘度が低くなり、インク受容層用組成物の取り扱い性がより向上する。そして、前記ナノファイバーを紙基材上により均一に分布させる(インク受容層をより均一に形成する)ことができ、その結果、インクの滲みの抑制効果がより高くなる。
インク受容層用組成物の塗工方法は特に限定されず、具体的な塗工方法としては、例えば、エアーナイフコーター、カーテンコーター、ダイコーター、ブレードコーター、ロールコーター、ゲートロールコーター、バーコーター、ロッドコーター、グラビアコーター、グラビアオフセットコーター等の各種コーター;ワイヤーバーコーター等の装置を使用する公知の方法が挙げられる。
[材料]
(I)−1:TEMPO触媒によるセルロースの化学変性法で得られたTEMPO酸化セルロースナノファイバー(TEMPO酸化CNF」)(第一工業製薬社製「レオクリスタ」)
(I)−2:カルボキシルメチルセルロースナノファイバー(CMCNF)(スギノマシン社製)
(I)−3:機械解繊セルロースナノファイバー(以下、「機械解繊CNF」と略記することがある)(大王製紙社製「セルロースナノファイバー 針葉樹林」)
(I)−4:カルボキシメチルセルロース(以下、「CMC」と略記することがある)(第一工業製薬社製)
<インクジェット用記録シートの製造>
材料(I)−1を水で希釈し、TEMPO酸化CNFの濃度が0.5質量%であるインク受容層用組成物(TEMPO酸化CNF水分散液)を調製した。
次いで、ワイヤーバーを用いて、得られたインク受容層用組成物を上質紙(日本製紙社製、坪量約104.7g/m2、厚さ122μm)の一方の表面に塗工した。このとき、TEMPO酸化CNF(固形分)の塗工量(前記表面上における含有量)が1g/m2となるようにした。次いで、オーブン中で、塗工層を105℃で1分乾燥させ、インク受容層を形成し、インクジェット用記録シートを得た。
本実施例のインクジェット用記録シートにおいて、紙基材のTEMPO酸化CNFを有する表面上における、前記有効基の含有量は、1.8mmol/m2である。
[ドット滲みの抑制]
インクジェット用記録シートのドット滲みの抑制効果を、ドット形状係数により評価した。評価サンプルは、卓上インクジェットプリンターを用いて、インクジェット用記録シートのインク受容層上に、アニオン性水性黒色顔料インク(京セラ社製「AQ−K−200」、顔料成分:カーボンブラック)を1.5cm×2cmのサイズでドットが重ならないように、印刷速度635mm/s、濃度10%で印刷(単色印刷)して作製した。
次いで、インクジェット用記録シートの表面の顕微鏡画像を撮影し、ドットアナライザー(王子計測機器社製「DA6000」)を用いて、広さが778μm×778μmの領域を解析した。具体的には、ドットの周囲長及び面積を測定し、以下の計算式によりドット形状係数を算出した。
ドット形状係数=(周囲長)2/(4π×面積)
(評価基準)
A:ドット形状係数の平均値が2.5以下である。
B:ドット形状係数の平均値が2.5を超え、3.5以下である。
C:ドット形状係数の平均値が3.5を超えている。
ドット滲みの抑制効果の評価時に取得した顕微鏡画像における、約30個のドットを観察し、下記評価基準でドットの重なりの抑制効果を評価した。結果を表1に示す。
(評価基準)
A:ドットの重なり箇所が0又は1箇所である。
B:ドットの重なり箇所が2箇所以上である。
[実施例2]
TEMPO酸化CNF(固形分)の塗工量(上質紙の表面上における含有量)を、1g/m2に代えて1.5g/m2とした点以外は、実施例1と同じ方法で、インクジェット用記録シートを製造及び評価した。結果を表1に示す。
なお、本実施例のインクジェット用記録シートにおいて、紙基材のTEMPO酸化CNFを有する表面上における、前記有効基の含有量は、2.7mmol/m2である。
TEMPO酸化CNF(固形分)の塗工量(上質紙の表面上における含有量)を、1g/m2に代えて5g/m2とした点以外は、実施例1と同じ方法で、インクジェット用記録シートを製造及び評価した。結果を表1に示す。
なお、本実施例のインクジェット用記録シートにおいて、紙基材のTEMPO酸化CNFを有する表面上における、前記有効基の含有量は、9.0mmol/m2である。
材料(I)−2を水で希釈し、CMCNFの濃度が1.0質量%であるインク受容層用組成物(CMCNF水分散液)を調製した。
次いで、ワイヤーバーを用いて、得られたインク受容層用組成物を上質紙(日本製紙社製、坪量約104.7g/m2、厚さ122μm)の一方の表面に塗工した。このとき、CMCNF(固形分)の塗工量(前記表面上における含有量)が1.5g/m2となるようにした。次いで、オーブン中で、塗工層を105℃で1分乾燥させ、インク受容層を形成し、インクジェット用記録シートを得た。
得られたインクジェット用記録シートを、実施例1と同じ方法で評価した。結果を表1に示す。
[比較例1]
インク受容層を形成せず、インクジェット用記録シートに代えて上質紙を用いた点以外は、実施例1と同じ方法で、上質紙を評価した。結果を表1に示す。
材料(I)−3を水で希釈し、機械解繊CNFの濃度が1.0質量%であるインク受容層用組成物(機械解繊CNF水分散液)を調製した。
次いで、ワイヤーバーを用いて、得られたインク受容層用組成物を上質紙(日本製紙社製、坪量約104.7g/m2、厚さ122μm)の一方の表面に塗工した。このとき、機械解繊CNF(固形分)の塗工量(前記表面上における含有量)が1.5g/m2となるようにした。次いで、オーブン中で、塗工層を105℃で1分乾燥させ、インク受容層を形成し、インクジェット用記録シートを得た。
本比較例のインクジェット用記録シートにおいて、紙基材の機械解繊CNFを有する表面上における、前記有効基の含有量は、0mmol/m2である。
得られたインクジェット用記録シートを、実施例1と同じ方法で評価した。結果を表1に示す。
材料(I)−4を水で希釈し、CMCの濃度が1.0質量%であるインク受容層用組成物(CMC水分散液)を調製した。
次いで、ワイヤーバーを用いて、得られたインク受容層用組成物を上質紙(日本製紙社製、坪量約104.7g/m2、厚さ122μm)の一方の表面に塗工した。このとき、CMC(固形分)の塗工量(前記表面上における含有量)が1.5g/m2となるようにした。次いで、オーブン中で、塗工層を105℃で1分乾燥させ、インク受容層を形成し、インクジェット用記録シートを得た。
得られたインクジェット用記録シートを、実施例1と同じ方法で評価した。結果を表1に示す。
TEMPO酸化CNFとCMCの含有量の比率(質量比)が、[TEMPO酸化CNFの含有量(質量)]:[CMCの含有量(質量)]=90:10となるように、材料(I)−1と材料(I)−4を混合し、得られた混合物を水で希釈して、TEMPO酸化CNF及びCMCの合計濃度が0.5質量%であるインク受容層用組成物(TEMPO酸化CNF及びCMCの水分散液)を調製した。
次いで、ワイヤーバーを用いて、得られたインク受容層用組成物を上質紙(日本製紙社製、坪量約104.7g/m2、厚さ122μm)の一方の表面に塗工した。このとき、TEMPO酸化CNF(固形分)とCMC(固形分)の合計塗工量(前記表面上における合計含有量)が1.5g/m2となるようにした。次いで、オーブン中で、塗工層を105℃で1分乾燥させ、インク受容層を形成し、インクジェット用記録シートを得た。
得られたインクジェット用記録シートを、実施例1と同じ方法で評価した。結果を表1に示す。
TEMPO酸化CNFとCMCの含有量の比率(質量比)が、[TEMPO酸化CNFの含有量(質量)]:[CMCの含有量(質量)]=50:50となるように、材料(I)−1と材料(I)−4を混合し、得られた混合物を水で希釈して、TEMPO酸化CNF及びCMCの合計濃度が0.5質量%であるインク受容層用組成物(TEMPO酸化CNF及びCMCの水分散液)を調製した。
次いで、ワイヤーバーを用いて、得られたインク受容層用組成物を上質紙(日本製紙社製、坪量約104.7g/m2、厚さ122μm)の一方の表面に塗工した。このとき、TEMPO酸化CNF(固形分)とCMC(固形分)の合計塗工量(前記表面上における合計含有量)が1.5g/m2となるようにした。次いで、オーブン中で、塗工層を105℃で1分乾燥させ、インク受容層を形成し、インクジェット用記録シートを得た。
得られたインクジェット用記録シートを、実施例1と同じ方法で評価した。結果を表1に示す。
TEMPO酸化CNF(固形分)の塗工量(上質紙の表面上における含有量)を、1g/m2に代えて0.1g/m2とした点以外は、実施例1と同じ方法で、インクジェット用記録シートを製造及び評価した。結果を表1に示す。
なお、本参考例のインクジェット用記録シートにおいて、紙基材のTEMPO酸化CNFを有する表面上における、前記有効基の含有量は、0.2mmol/m2である。
TEMPO酸化CNF(固形分)の塗工量(上質紙の表面上における含有量)を、1g/m2に代えて0.5g/m2とした点以外は、実施例1と同じ方法で、インクジェット用記録シートを製造及び評価した。結果を表1に示す。
なお、本参考例のインクジェット用記録シートにおいて、紙基材のTEMPO酸化CNFを有する表面上における、前記有効基の含有量は、0.9mmol/m2である。
比較例2のインクジェット用記録シートは、インク受容層形成材として、有効基を有しない機械解繊CNFを用いたことにより、ドット滲みの抑制効果が認められず、インクの滲みが認められた。
比較例3のインクジェット用記録シートは、インク受容層形成材として、ナノファイバー構造を有しないCMCを用いたことにより、ドット滲みとドットの重なりの抑制効果がともに認められず、インクの滲みが顕著であった。
比較例4のインクジェット用記録シートは、インク受容層形成材として、ナノファイバー構造を有しないCMCを併用し、その使用量が多かったことにより、ドットの重なりの抑制効果が認められず、インクの滲みが認められた。
比較例5のインクジェット用記録シートは、インク受容層形成材として、ナノファイバー構造を有しないCMCを併用し、その使用量が比較例4の場合よりもさらに多かったことにより、ドット滲みとドットの重なりの抑制効果がともに認められず、インクの滲みが顕著であった。
Claims (1)
- 紙基材を備え、前記紙基材の少なくとも一方の表面上にナノファイバーを有するインクジェット用記録シートであって、
前記ナノファイバーは、一分子中にカルボキシ基、カルボキシラートアニオン、又はカルボキシ基が塩を形成した基を有し、
前記紙基材の前記ナノファイバーを有する表面上における、前記ナノファイバー及びそれ以外の物質の総含有量に対する、前記ナノファイバーの含有量の割合が、95質量%以上である、インクジェット用記録シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017063400A JP2018165026A (ja) | 2017-03-28 | 2017-03-28 | インクジェット用記録シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017063400A JP2018165026A (ja) | 2017-03-28 | 2017-03-28 | インクジェット用記録シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018165026A true JP2018165026A (ja) | 2018-10-25 |
Family
ID=63922520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017063400A Pending JP2018165026A (ja) | 2017-03-28 | 2017-03-28 | インクジェット用記録シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018165026A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009263848A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-11-12 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 製紙用添加剤及びそれを含有する紙 |
JP2013256546A (ja) * | 2010-09-28 | 2013-12-26 | Nippon Paper Industries Co Ltd | セルロースナノファイバー |
-
2017
- 2017-03-28 JP JP2017063400A patent/JP2018165026A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009263848A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-11-12 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 製紙用添加剤及びそれを含有する紙 |
JP2013256546A (ja) * | 2010-09-28 | 2013-12-26 | Nippon Paper Industries Co Ltd | セルロースナノファイバー |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8092873B2 (en) | Print medium for inkjet web press printing | |
JP5036718B2 (ja) | 組成物及び該組成物を含むインク受容システム | |
US8541070B2 (en) | Media for inkjet web press printing | |
DE10020346C5 (de) | Tintenstrahl-Aufzeichnungsblatt | |
DE112011103316T5 (de) | Beschichtetes Druckpapier und Verfahren zur Erzeugung gedruckter Bilder | |
DE102006039269A1 (de) | Dispersion von Aluminiumoxid, Beschichtungszusammensetzung und tintenaufnehmendes Medium | |
JP2007535425A (ja) | インクジェット印刷画像の品質を向上させる方法 | |
JP6689111B2 (ja) | 記録シート | |
DE60310499T2 (de) | Verfahren zur Herstellung von Tintenstrahlaufzeichnungsmaterialien | |
JP2018165026A (ja) | インクジェット用記録シート | |
US10071585B2 (en) | Print medium | |
JP6204202B2 (ja) | 産業用インクジェット印刷機向け非塗工紙タイプの印刷用紙 | |
JP2004314395A (ja) | サイズ剤およびこれを用いた記録用紙 | |
CN107921805B (zh) | 施胶组合物 | |
JP4393429B2 (ja) | 改善された耐オゾン性を呈する、含金属染料をベースとするインクジェットインク | |
JP2014037664A (ja) | 新聞用紙 | |
CN107921806B (zh) | 施胶组合物 | |
JP5781993B2 (ja) | 印刷用塗工紙 | |
EP1697142A2 (de) | Chitosan und dessen verwendung als farbfixiermittel in ink-jet-aufzeichnungsmaterialien | |
JP6675250B2 (ja) | インクジェット用記録シート及び粘着シートラベル | |
WO2003078174A1 (fr) | Papier pour impression par jet d'encre | |
JP2010094830A (ja) | インクジェット記録用紙 | |
US20060251831A1 (en) | Ink-jet recording medium | |
DE60307813T2 (de) | Tintenstrahlaufzeichnungsblätter | |
JP2006168145A (ja) | インクジェット記録シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20181019 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200722 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200728 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20210209 |