JP2018164569A - 遊技場用システム - Google Patents

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Abstract

【課題】適切な情報量を保ちつつ、グラフが見難くなる虞を低減する。【解決手段】遊技場用システムにおいて、アウトと客遊技時間とに対応した座標情報をグラフに出力する場合に、履歴情報と基準情報との比較結果に応じた異なる出力態様で比較対象となった機種に対応する座標情報を配置することで、適切な情報量を保ちつつ、グラフが見難くなる虞を低減する。履歴情報の比較結果、即ち機種貢献の度合いに応じて点の出力態様が異なるので、機種貢献の度合いを把握した上でアウトと客遊技時間とをグラフから把握することができる。【選択図】図3

Description

本発明は遊技場用システムに関する。
遊技場に設置される遊技機を管理する場合、例えば特許文献1のように売上金額や稼動状況等により機種単位で評価すると、その貢献度を把握し易い。
特開2000−24277号公報
公知例では図11に開示されているように、売上貢献度、粗利貢献度、稼動貢献度、及び成長性に基づいて対応する座標情報を示すグラフを出力することで機種評価を提案しているが、このような多数種類の遊技情報に対応した座標情報を配置すると、管理者がそれなりの経験を積まない限り、管理者にとって見難いグラフとなる虞がある。この場合、2種類の遊技情報に対応した座標情報であれば、管理者にとって見易いグラフとなり得るが、2種類の遊技情報だけでは今一歩、情報量に欠け、適切な遊技機の評価が難しくなる虞もある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、適切な情報量を保ちつつ、グラフが見難くなる虞を低減することができる遊技場用システムを提供することにある。
第1遊技情報と第2遊技情報とに対応した座標情報をグラフに出力する場合に、履歴情報と基準情報との比較結果に応じた異なる出力態様で比較対象となった機種に対応する座標情報を配置するので、適切な情報量を保ちつつ、グラフが見難くなる虞を低減することができる。
一実施形態における遊技場用システムの全体を示す概略図 遊技履歴(1番台)を示す図 ポジション帳票1を示す図 出力設定を示す図 グラフ項目選択を示す図 出力項目を示す図 機種貢献を示す図 ポジション帳票2を示す図 ポジション帳票3を示す図 パチンコデータ画面1を示す図 パチンコデータ画面2を示す図 パチスロデータ画面1を示す図 パチスロデータ画面2を示す図
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場A内には多数の(複数機種の)遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して遊技装置2が設置されている。これら遊技機1及び遊技装置2は2台ずつ中継装置3に接続されており、中継装置3はLAN4を介して管理装置5(情報管理手段、出力手段、履歴管理手段、第1履歴管理手段、比較手段、配置手段、情報特定手段、第1設定手段、第2設定手段、管理手段、第1管理手段に相当する)と接続されている。又、遊技場A内にはPOSや残高精算機(何れも図示せず)も設置されており、これらPOSや残高精算機もLAN4を介して管理装置5と接続されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置5の管理対象となっている。管理装置5は、遊技場A内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード6、モニタ7、プリンタ(図示せず)等が接続されている。管理装置5は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2等)から出力される遊技信号を入力することで、遊技機1毎の遊技データ、会員登録された会員毎の個人データ、遊技機1や遊技装置2等の稼動状態等を管理する。
遊技場用システムでは、遊技場A内に設置されている遊技機1、遊技装置2、中継装置3、LAN4及び管理装置5等と同様の構成が別の遊技場(図1の例示では遊技場B、遊技場C)内にも設置されている。これらの各遊技場A〜Cに設置されている各管理装置5は、それぞれインターネットやVPN接続等の公衆回線8を介して各遊技場A〜Cとは別に設置されている遊技情報サーバ9(履歴管理手段、第2履歴管理手段、管理手段、第2管理手段に相当する)と接続されており、各種信号や各種情報を公衆回線8等を介して遊技情報サーバ9と通信可能に構成されている。
遊技機1は、CR(カードリーダ)パチンコ遊技機であり、盤面10に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル11、上部受皿12、下部受皿13を有すると共に、盤面10に、液晶表示部14、普図入賞口15、第1始動口16、第2始動口17、大入賞口18を有する。
遊技機1は以下に示すように動作する。
(1)第1始動口16は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口17は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口16、17への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を液晶表示部14にて行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(3)大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/260であり、大当りがその後に確変状態(確変)となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率は(通常状態、確変状態共に)66.6%である。大当りが発生すると対応するラウンド(R)分だけ大入賞口18を開放する。尚、1Rの上限入賞数は9個であり、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
(4)対応するラウンドも大当り抽選と同様に抽選され、その振分率は第1始動口16に入賞した場合は4Rが55%であり、15Rが45%であるが、第2始動口17に入賞した場合は4Rが10%であり、15Rが90%であり、入賞に応じた図柄変動の保留消化優先順位は第1始動口16よりも第2始動口17の方が高く設定されている。
(5)確変中は大当り確率が1/74に向上すると共に、各始動口16、17への入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当りまで継続するので、大当り後に大当りでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当り(通常大当り)が発生するまで継続し、その後は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となる。
(6)第2始動口17は普図入賞口15への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。又、開放期間は通常状態では0.3秒を1回であり、時短状態では5秒を2回となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放期間は長くなること又は開放回数が増加することで第2始動口17の入賞率が高くなる。以上は、遊技場A内に設置される複数機種の遊技機1のうち例えば機種Aについて例示したが、例えば機種Bであれば大当り確率やラウンドの振分が異なる等、機種に応じて様々な仕様となる。
遊技機1及び当該遊技機1に付設された周辺機器は、遊技者による玉の打ち込みや各始動口16、17への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を出力する。
アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号である。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号である。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。又、玉を実際に払い出した際に出力される実セーフ信号と、入賞に応じて払い出しが予約された場合に出力される入賞セーフ信号とがあるが、入賞から出力までのタイムラグを極力省くため後者を採用することが望ましい。
スタート信号=遊技機1から出力される始動入賞(特定の入賞)により変動(作動)する液晶表示部14(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)及びスタート(スタート処理数)を特定可能な信号である。図柄変動確定時に出力されるので、信号入力に応じてスタート処理を特定し、「スタート信号×1」をスタート回数(スタート処理数)として特定する。尚、第1始動口16又は第2始動口17への入賞を示す信号としても良い。
大当り信号=遊技機1から出力される大当り期間を特定可能な信号である。大当り中にレベル出力される状態信号であるので、大当り信号の入力中を大当り中として特定する。
特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号である。第2始動口17の入賞率が向上する特別状態中(時短中(確変時も含む))にレベル出力される状態信号であるので、特別状態信号の入力中を特別状態中として特定する。又、大当り信号と特別状態信号の何れも入力していない期間を通常状態として特定する。
遊技装置2は、所謂各台計数機能付の貸出機であり、遊技機1の遊技状態を示す状態表示灯19、貨幣(貨幣価値、有価価値)が投入される貨幣投入口20、遊技者からの操作入力を受け付けると共に遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当り確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部21、持玉(会員であれば貯玉も含む、獲得価値、有価価値)を払い出すための払出釦22、払い出された玉が通過する払出ノズル23、一般カードや会員カードが挿入されるカード挿入口24、遊技機1の下部受皿13の下方に位置する着脱可能な計数受皿25、対応する遊技機1を遊技する遊技者を撮像するカメラ26等を有する。
遊技装置2は、以下に示す機能を備えている。
(1)貨幣を受け付けると(貨幣受付処理)と、遊技機1と遊技装置2の双方に入金額を表示すると共に貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1から払い出させ(対価付与処理)、その対価付与処理に応じて入金額の表示を貸出玉の対価を除いた残高の表示とする。貨幣は複数回分の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。
(2)残高がある状態で遊技機1の貸出釦が押下(貸出操作、付与操作)されると、貸出1単位分の貸出玉を遊技機1から払い出させ、その対価分を残高から引き落とす。又、所謂各台計数機能も備えており、遊技者が獲得した獲得玉を計数し、その計数した獲得玉を対価として再度玉を払い戻すことも可能であり、その払い戻し分の対価を除いた玉数を持玉として特定することも可能である。
(3)残高や持玉が残存する状態で遊技機1の返却釦が押下(発行操作)されると、残玉や持玉を特定可能な一般カードを発行する。尚、残高や持玉の一部を発行対象とする分割発行は説明の簡略化のため不可としたが可能としても良い。
(4)カメラ26により撮像した映像を特定可能な撮像信号を出力する。
(5)中継装置3とのシリアル通信(売上信号の出力)により管理装置5にて貨幣受付処理や対価付与処理、残高や貸出玉数、入金額や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額、計数玉、持玉、払戻玉、及び一般カードの受付や発行処理を特定可能であるが、これらはパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)でも特定可能である。
管理装置5は、遊技機1や遊技装置2から出力される各種情報を入力し、図2に示す遊技者単位の遊技履歴等や通常の遊技情報等を管理する。管理装置5は、遊技装置2から撮像信号を入力すると、その撮像信号により特定される映像に基づき遊技者の検出を行い、遊技者を検出すると、その遊技者の顔認証を行い、遊技者を既に検出済み(他台も含む)であるか否かを判定し、未検出の場合には遊技者IDを付与する一方、既に検出済みの場合には先に付与した遊技者IDを付与する。管理装置5は、遊技者を検出すると、図2にてレコードを作成して開始時刻を記録し、その後の遊技情報をレコードに対応付けて記録し、遊技者を検出しなくなった場合に終了時刻を記録する。又、管理装置5は、顔認証により遊技者の性別と年齢とを特定して記録する。図2に示す遊技履歴における各項目の意味は以下の通りである。
NO=レコードに採番される連番である。
開始=遊技開始時刻である。
終了=遊技終了時刻である。
アウト、セーフ、S、大当り=遊技信号により特定される遊技情報である。尚、Sはスタート回数である。又、売上金額等の例示していない遊技情報も管理対象となる。
遊技者=遊技者が特定される毎に付与される遊技者を特定可能なIDであり、同一の遊技者が特定された場合には同一のIDが付与される。
性別、年齢=顔認証等により特定される遊技者の性別と年齢である。
遊技時間=アウトにより換算(例えば1時間=5000アウト)した遊技時間である。
管理装置5は、このようにして作成した遊技者単位での遊技履歴を管理すると共に遊技情報として遊技情報サーバ9に送信する。遊技情報サーバ9は、複数の遊技場から送信される遊技情報を受信して集計する。尚、管理装置5は、必ずしも遊技履歴を送信対象として遊技情報サーバ9に送信しなくとも良く、後述する図6に示す客情報を含む遊技情報を特定可能な遊技情報であればどのような遊技情報を送信対象として遊技情報サーバ9に送信しても良い。
管理装置5や遊技情報サーバ9は、機種の特性に応じた「マックス」等のタイプによりグループ分けした機種名を台番と対応付けて管理している。又、機種名は全国的な導入日が初登場日(共通の初登場時期)として設定されており、これらが上記した遊技情報に対応付けて管理される。
又、管理装置5や遊技情報サーバ9は、上記したように1時間に5000アウトを対応させる等してアウトにより遊技時間を特定し、遊技機1の全体の稼動時間と、遊技者単位の稼動時間である客遊技時間とを特定し、機種単位で遊技機1台当りの平均アウトや、平均稼動時間、又は遊技者1人当りの平均客遊技時間を特定する。尚、遊技時間についてはアウトにより特定しなくとも開始から終了までの期間等、どのようにして特定しても良い。
図3は、図2のように特定された遊技情報サーバ9にて管理される複数の遊技情報を集計した結果を示すポジション帳票1の出力画面の一例を示す。ポジション帳票1の出力画面では、初登場週選択部31aにて初登場日が属する範囲が選択され、その範囲に対応した機種が出力対象となる。図3の例示では、初登場日が「2016年8月〜」に対応した機種が出力対象となる。又、出力選択部31bにて遊技情報の集計期間が選択され、その集計期間に対応した遊技情報が出力対象となる。図3の例示では、「導入後3日間(土日祝含む)」が遊技情報の集計期間であり、他に「導入後3日間(平日のみ)」、「導入後7日間」、「導入後8〜10日目」「導入後8〜14日目」、「導入後14日間」等を選択可能である。
種別選択部31cとして「4円パチンコ機種」及び「20円パチスロ機種」の何れかを選択可能であり、遊技機の種別、パチンコやスロットマシンの区別、又は貸単価の区別等を選択可能となる。選択された種別は識別表示され、図3の例示では「4円パチンコ機種」が対象とされている。「4円パチンコ機種」が選択された場合には、タイプ選択部31dとして「オール」、「ミニマム」、「ライト」、「ライトミドル」、「ミドル」、「マックス」の遊技性に応じた何れかのタイプを選択可能であり、出力対象とするタイプ(図2参照)を選択可能となる。選択されたタイプは識別表示され、図3の例示では「オール」即ち全機種が対象とされている。このような条件を選択すると、その条件に見合う機種が抽出され、対応する遊技情報が図3のように出力される。
ポジション帳票1の出力画面の左半部であるグラフ表示部31eには、横軸(第1軸)を機種のアウト(1台当りの平均アウト、第1遊技情報、現況遊技情報)、縦軸(第2軸)を客遊技時間(遊技者1人当りの平均稼動時間、第2遊技情報、客情報)として、機種毎に特定されたアウトと客遊技時間とがグラフ上の対応箇所へと配置される(座標情報が配置される)。尚、グラフの中央がアウトと客遊技時間の全体における平均値となっており、アウトは「14785」、客遊技時間は「1:22」が平均値として特定されている(後述する数値表示部31fの最下段も参照)。又、グラフ上に配置される際に右上側(アウトも客遊技時間も高い区分)が緑色、右下側(アウトは高いが客遊技時間は低い区分)が青色、左上側(アウトは低いが客遊技時間は高い区分)が橙色、左下側(アウトも客遊技時間も低い区分)が桃色にて着色され、その遊技傾向に応じて区分されている。図3では、これら緑色、青色、橙色、桃色の着色区分をそれぞれ「緑」、「青」、「橙」、「桃」で示している。
ポジション帳票1の出力画面の右半部である数値表示部31fには、抽出された機種が一覧出力され、グラフ表示部31eにおいて表示対象とするか否かをグラフ表示チェック部31gのチェックボックスにて選択し、上記した遊技傾向に応じた区分が傾向表示部31hの着色にて示され、初登場日(初登場時期)や機種名が示されると共に、グラフ表示部31eにおいて機種名を表示するか否かを機種名表示チェック部31iのチェックボックスにて選択し、アウトと客遊技時間とが数値表示される。又、抽出対象となる機種の内、上位10%に属する機種は青色、下位10%に属する機種は赤色にて着色されている。図3の例示では、機種Aのアウト及び客遊技時間、機種K、L、Mのアウト、機種Iの客遊技時間が上位10%であり、青色にて着色されることを右上がり方向のハッチングで示している。又、図3の例示では、機種N、Qの客遊技時間が下位10%であり、赤色にて着色されることを右下がり方向のハッチングで示している。尚、出力時期に初登場日が近い(例えば2週間以内)、或いは最新の初登場日の機種は黄色にて着色され、図3の例示では、出力時期が「2017/02/07」であれば初登場日が「2017/01/30」である機種Fが黄色にて着色される。尚、図3の例示では黄色にて着色されることを太枠で示している。
図4及び図5は、図3のポジション帳票1の出力対象を変更するための設定情報であり、図3に示す設定釦31jの押下により表示される設定画面を示す。図4及び図5により、X軸やY軸の各軸の対象となる項目や、基準点(グラフの中央)や最大値等を設定可能とする。
図7は、図2で説明したような集計に基づき複数の遊技場を対象として遊技情報サーバ9に管理される機種の導入日(遊技場単位)から単位期間(1週間)別に遊技情報を集計した帳票(履歴情報)である。アウト(第1履歴情報)、台粗利(第2履歴情報)は遊技場の1営業日、1台当りの平均値を示し、台数は1営業日の設置台数を示し、期間平均アウトは導入日から該当期間の終了日までの1営業日、1台当りのアウトの平均値を示し、累計台粗利は導入日からの1台当りの平均累計台粗利を示している。尚、台粗利等の粗利は、例えば「売上金額−(売上玉+セーフ−アウト)×交換単価」等により示される遊技機1を稼動させることで得た遊技場の利益を示し、玉粗利は、台粗利をアウトにて除したアウト1玉当りの台粗利を示す周知の遊技情報である。
累計台粗利には遊技機1の購入金額を目安にした累計粗利基準値(例えば「30万円」)が設定され、累計台粗利と累計粗利基準値とを比較し、累計台粗利が累計粗利基準値に達した場合に識別出力している(図7の例示では4週目以降)。アウトには管理対象となる機種全体(以下、全体)のアウトの平均値を目安としたアウト基準値(基準情報、稼動基準情報)が設定され、そのアウト基準値は単位期間別に設定され、例えば5週目では「17000」が設定されており、単位期間別にアウトとアウト基準値とを比較し、アウトがアウト基準値に達していない場合に識別出力している(図7の例示では5週目以降)。台粗利には全体の台粗利の平均値を目安とした粗利基準値(基準情報、粗利基準情報)が設定され、その粗利基準値は単位期間別に設定され、例えば8週目では「4000円」が設定されており、単位期間別に台粗利と粗利基準値とを比較し、台粗利が台粗利基準値に達していない場合に識別出力している(図7の例示では8週目以降)。
図7では導入日から起算して初めてアウトがアウト基準値に達しない状態となった単位期間にてアウト貢献終了を特定する(図7の例示では5週目)一方、アウト貢献終了以降に初めて台粗利が台粗利基準値に達しない状態となった(粗利貢献終了)単位期間にて総合貢献終了(図7の例示では8週目以降)を特定する。このようにして機種別に貢献週(通常情報、履歴特定情報、比較結果、充足期間)としてアウト貢献終了週(稼動比較結果)と総合貢献終了週(総合比較結果)とを特定する。尚、ここでは、アウト貢献終了週と総合貢献終了週との両方を特定して管理対象としているが、何れか一方のみを特定して管理対象としても良い。又、図7では総合貢献が終了した8週目以降を集計対象としていないが、遊技情報を特定可能であれば総合貢献終了後の単位期間も集計対象としても良い。
図8は、ポジション帳票について図3からタイプを「ライトミドル」にする等出力条件を変更した例を示している。図8にて吹出しA1で示すように数値表示部31fにて機種を選択すると、グラフ表示部31eにて表示される対応する点が青丸で囲まれるように強調表示され(図8の例示では機種I)、吹出しA2で示すようにグラフ表示部31eにて表示される点を選択すると、X軸とY軸との値が別枠で表示され、更に図7にて説明した対応する貢献週が表示されるように強調表示される(図8の例示では機種E、アウト「19717」、客遊技時間「2:10」)。
図9は、図8のグラフ表示部31eの一部を拡大した図であるが、初めに基準貢献週等の図4での説明を保留した設定項目について説明する。前述した図7にて説明したように貢献週には稼動貢献週と総合貢献週とがあり、図4の貢献週選択では貢献週の参照を行わない「無」の他、稼動貢献週を選択貢献週とする場合は「稼動」、総合貢献週を選択貢献週とする場合は「総合」を選択することで任意の貢献週を選択可能となっている。又、基準貢献週は稼動貢献週と総合貢献週とについてそれぞれ基準となる貢献週を設定可能とする項目である。
図8にて説明したグラフ表示部31eの強調表示では選択貢献週に関わりなく双方の貢献週が表示対象となるが、図9に示すように選択貢献週はグラフ表示部31eにおける表示態様を変更するために設定される。即ち、図7にて説明したように選択貢献週が貢献終了週として確定されたか否かにより表示態様を変更する。具体的には貢献終了週が特定されていない場合には貢献中として緑色を出力色とし、貢献終了週が特定された場合には貢献終了として赤色を出力色とする。このように貢献終了週が特定されていない場合に貢献中として緑色を出力色とし、貢献終了週が特定された場合に貢献終了として赤色を出力色とすることは、第1比較結果に応じた異なる出力態様で座標情報を配置することに対応する。又、貢献中の場合は現在の貢献週、貢献終了の場合は貢献終了週と図4にて設定される基準貢献週(基準期間)とを比較して、貢献週や貢献終了週等の充足期間が基準貢献週に達した場合には点の半分を白色とし、達していない場合には上記した出力色(緑色又は赤色)にて点を塗りつぶす。このように貢献週や貢献終了週が基準貢献週に達した場合に点の半分を白色とし、達していない場合に上記した出力色にて点を塗りつぶすことは、第2比較結果に応じた異なる出力態様で座標情報を配置することに対応する。例えば図9の吹出しA3にて示す点は緑色と白色とが半分ずつであるので、貢献中であり基準貢献週に達していることを示している。
図10及び図11は、図3等で帳票釦31kを押下した場合に切替わる帳票であり、図10は帳票情報を示し、図11は客層情報を示している。尚、図10と図11とは切替釦31lの操作により切替えられる。図10及び図11では、図3と同様に数値等が黄色、青色、赤色にて着色されるが、図3等の帳票も含め、全ての帳票は遊技情報サーバ9にて管理されるものの管理装置5にて出力可能であることから、管理装置5にて出力した場合には図10及び図11のように該当する管理装置5の管理対象となる該当する遊技場に設置される機種名の前に★(自店導入機種)を付している。又、貢献週については貢献中が緑、貢献終了が赤にて着色される。図10及び図11において、客遊技時間、負け客遊技時間、客回転R、投資金額R、限界投資、勝率、勝ち金額、年代で区分した人数比率及び遊技時間、女性人数比率の項目は、図2のように遊技客を特定した上での情報(客情報)となるが、この情報は初登場日から起算した集計期間である登場集計期間が所定期間(例えば2カ月、集計期限)を上限として集計を終了し、客情報の集計期間を初登場日から所定期間で打ち切る。これは客情報が遊技機の魅力(ポテンシャル)を示す情報であると共に、初登場日からの経過期間に応じて減少する傾向があるからである。
一方、図7に示したような通常の遊技情報である通常情報は、遊技場での導入日から起算した集計期間である導入集計期間に応じた履歴情報としているが、遊技場に応じて導入日が異なることから、各履歴情報には各遊技場での導入日からの経過期間に応じて区分している。具体例を示せば初登場日が3月6日であり、遊技場Aでは初登場日に導入し、遊技場Bでは5月8日に導入した場合、遊技場Aの情報は3月6日の週が第1週に区分されるが、遊技場Bでは5月8日の週が第1週に区分される。尚、遊技場Aでの5月8日の週は第10週となる。このように通常情報は実際の稼動状況や粗利状況を把握するものなので、上記したように導入した時期に応じてスライドさせて管理する必要があり、集計期限となるか否かに関わらず管理対象として管理する。一方、客情報は遊技機の魅力を示す情報であるので、通常情報のようにスライドさせて管理させることはせず、経過期間に上限を定めて管理する。即ち、客情報は、特定元となる遊技場での当該機種の導入時期から起算した集計期間である導入集計期間が集計期限に達していなくとも管理対象としない。尚、客情報の集計を初登場日からの経過期間以降で終了することは、各遊技場での管理装置5での管理対象としないこと、管理装置5にて管理対象とするが遊技情報サーバ9への送信対象としないこと、及び管理装置5からの送信対象とするが遊技情報サーバ9での管理対象としないことの少なくとも1つにより行えば良い。又、客情報は図6の中から選択可能であるが、図10及び図11で選択範囲を区分して選択可能としても良い。尚、図10及び図11でグラフ釦31mを押下した場合には、前述した図3等に切替わる。
図12及び図13は、図10及び図11より種別選択にて20円パチスロ機種を選択した場合に表示される帳票例である。対象となる遊技機1の種別が変わり、タイプ選択等に相違点はあるものの、図10及び図11と同様の表示となる。
以上に説明したように本実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
遊技場用システムにおいて、アウトと客遊技時間とに対応した座標情報をグラフに出力する場合に、履歴情報と基準情報との比較結果に応じた異なる出力態様で比較対象となった機種に対応する座標情報を配置するので、適切な情報量を保ちつつ、グラフが見難くなる虞を低減することができる。この場合、履歴情報の比較結果、即ち機種貢献の度合いに応じて点の出力態様が異なるので、機種貢献の度合いを把握した上でアウトと客遊技時間とをグラフから把握することができる。
又、貢献中か貢献終了かの判定結果と、貢献週が基準週に達しているか否かの判定結果とを示す統合した出力態様とするので、点の出力態様にて貢献中か貢献終了かと貢献週が基準週に達しているか否かとを把握した上でグラフを参照することができる。
機種貢献は複数の遊技場に共通したある種の絶対的な基準に応じた遊技情報であるので、複数の遊技場に共通した基準に応じた遊技情報と、これぐらいの週まで貢献すれば良い、又はこれぐらいの週まで貢献しないと機種貢献したと言えない等の各遊技場の基準に応じた遊技情報との双方の点の出力態様にて把握した上でグラフを参照することができる。
稼動貢献と総合貢献とを選択的に表示態様の変更基準とすることで、遊技場が稼動貢献と総合貢献との何れを重視するかに応じて柔軟に異なる出力態様にて点を出力することができる。
又、複数の遊技場にて特定される客情報を機種単位で統合して管理する場合に、初登場日から起算した集計期限に達した客情報を管理対象とせず(例えば初登場日から半年経ってから導入した遊技場における客情報は管理対象としない等)、客情報の集計期間を初登場時期から所定期間で打ち切ることで、遊技機の魅力を示すデータを適切に管理することができる。
又、通常の遊技情報である通常情報については、集計期限に達した機種であっても集計対象とするので、遊技機の稼動を示す情報としては、現況の遊技情報を反映した遊技情報を管理することができる。
又、稼動貢献を特定する場合に、遊技場単位での導入日からの経過期間に応じた週単位で貢献しているかを判定するので、経過期間に応じた稼動情報の判定を適切に行うことができる。
又、客情報、現況のアウト、貢献週を比較可能に出力するので、機種を多角的な観点から評価することができる。
又、期限の上限に達した機種については管理装置5の管理対象、管理装置5から遊技情報サーバ9への送信対象、又は遊技情報サーバ9への送信対象としないことで、客情報の管理対象から適切に除外することができる。
本発明は、上記した実施形態に限定されることなく、次のように変形又は拡張できる。尚、以下に示す変形例を含む例示した構成をどのように組み合わせても良いし、適宜採用しなくとも良いし、複数例示した構成等を一つだけ採用しても良い。
客情報として人物認証により性別や年齢等を特定することを例示したが、例えば客遊技時間や客回転数等は遊技者の属性情報を特定しなくとも客交代を検出すれば特定可能な客情報である。このような客情報を管理対象とすれば例えば一般カードの受付状況等により客交代を検出して客情報を管理することも可能となる。即ち、遊技者を検知するとは当該遊技者自身を検知しなくとも遊技者の交代等を検知するだけでも良い。
属性情報を特定する場合でも例えば会員カードにより遊技者を特定し、その会員カードの属性情報により遊技者の属性情報を特定するようにしても良く、上記も含め客情報としては、例示した遊技項目や特定方法に限定されない。
現況遊技情報としては遊技情報サーバにて管理される最新の情報、例えば前日の情報が例示できるが、当日の情報であっても良いし、今週又は先週を対象とした情報でも、現状の遊技状況を示す情報であればどのような期間の情報であっても良い。同様に初登場日についても初登場時期を示せば初登場週等、日に必ずしも限定しなくて良いし、稼動貢献についても10日単位とする等、必ずしも週単位としなくとも良い。
集計期限に達した機種の客情報は一切管理しないことを例示したが、例えば集計期限に応じて集計を終了する第1客情報と、集計期限に関わらず集計する第2客情報とを管理対象として、第1客情報に限り集計対象としないようにしても良い。
点の表示態様として貢献終了したか否か又は基準週に達したか否かのそれぞれ2種類の出力対象のみを例示したが、例えば貢献終了してからの期間に応じて異なる色としたり、基準週から乖離期間により点の半分を異なる色としたりしても良い。又、出力態様としては例示した以外に形を変形する等、他の出力態様としても良いし、履歴情報の比較結果により特定可能であれば他の遊技情報を採用しても良い。
貢献終了か否かと基準週と貢献週との比較結果とにより表示態様を変更することを例示したが、何れか一方のみの比較結果により点の出力態様を変更しても良い。同様に客情報と通常情報との双方を管理することを例示したが、何れか一方のみの管理としても良い。
遊技情報サーバ9の情報を管理装置5にて閲覧可能とすることを例示したが、例えば通常のパソコンや携帯電話機等、遊技場に設置される必要のない表示装置等にて閲覧可能としても良いが、ID等を入力して対象となる遊技場を特定可能とすることが望ましい。
数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。又、識別出力についても例示した以外に記号を付ける等、どのような出力態様としても良く、出力としては印字、表示出力が少なくとも想定される。
各設定値は管理者が任意に操作入力により設定しても、予め管理装置5の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)のサーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定しても良く、モードも操作入力だけでなく遊技機1からモードを特定可能な遊技信号が出力されるのであればその遊技信号により特定しても勿論良い。又、機種としては、メーカ単位やスペック単位等、遊技機1の種類を示せばどの様な区分としても良い。
以上と超過についてはどちらを採用しても良く、「達した」等の表現は以上となった又は超過した、の何れにも対応する表現となる。以下と未満についても同様で、「達していない」等の表現は双方に対応する表現となる。
対象となる遊技機1は遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等の例示したパチンコ遊技機以外のパチンコ遊技機やスロットマシン等も採用できる。尚、所謂封入式等を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。
管理装置5が行う処理の一部を中継装置3又は遊技装置2等にて行っても良い。又、遊技情報サーバ9で行う処理を管理装置5で行ったり、管理装置5で行う処理を遊技情報サーバ9で行ったり、遊技情報サーバ9を設けずに管理装置5のみで統計情報等を特定することにより補正出率を特定する等、どのように構成しても良い。
図面中、1は遊技機、5は管理装置(情報管理手段、出力手段、履歴管理手段、第1履歴管理手段、比較手段、配置手段、情報特定手段、第1設定手段、第2設定手段、管理手段、第1管理手段)、9は遊技情報サーバ(履歴管理手段、第2履歴管理手段、管理手段、第2管理手段)である。

Claims (5)

  1. 遊技機側から出力される遊技信号、及び遊技者を検知することの少なくとも一方により特定可能な遊技情報であって、第1遊技情報、及び第2遊技情報を機種単位で管理する情報管理手段と、
    前記第1遊技情報を第1軸、前記第2遊技情報を第2軸とし、当該第1遊技情報、及び当該第2遊技情報に対応した位置に機種単位で座標情報が配置されるグラフを出力する出力手段と、
    遊技機側から出力される遊技信号により特定可能な遊技情報であって、所定期間単位に区分した履歴情報を機種単位で管理する履歴管理手段と、
    前記履歴情報を機種単位、且つ所定期間単位で基準情報と比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較対象となった機種に対応する座標情報を、当該比較結果に応じた異なる出力態様で配置する配置手段と、を備えたことを特徴とする遊技場用システム。
  2. 前記比較結果は、第1比較結果、及び第2比較結果の少なくとも一方が含まれ、
    前記第1比較結果は、比較対象となった履歴情報に対応した所定期間であって、前記基準情報に対応した第1基準条件を充足する充足期間を特定可能であり、
    前記第2比較結果は、前記充足期間と基準期間とを比較することで、当該充足期間が当該基準期間に対応した第2基準条件を充足するか否かを特定可能であり、
    前記配置手段は、前記第1比較結果、及び前記第2比較結果の少なくとも一方の比較結果に応じた異なる出力態様で座標情報を配置することを特徴とする請求項1に記載した遊技場用システム。
  3. 前記比較結果は、前記第1比較結果、及び前記第2比較結果の双方が含まれ、
    前記配置手段は、前記第1比較結果に応じた異なる第1出力態様と、前記第2比較結果に応じた異なる第2出力態様とを統合した統合出力態様にて座標情報を配置することを特徴とする請求項2に記載した遊技場用システム。
  4. 前記履歴管理手段は、遊技場単位で設置され、遊技信号により遊技情報を特定する第1管理手段と、複数の遊技場に設置される前記第1管理手段から送信される遊技情報により特定可能な履歴情報を管理する第2管理手段とにより構成され、
    前記比較結果は、少なくとも前記第2比較結果が含まれ、
    前記基準情報は、複数の遊技場に共通されて設定され、
    前記基準期間は、遊技場単位で設定されることを特徴とする請求項2又は3に記載した遊技場用システム。
  5. 前記履歴管理手段は、第1履歴情報と第2履歴情報とを履歴情報として管理し、
    前記第1履歴情報は、遊技信号により特定される遊技機の稼動状況を示す稼動情報を対象とし、
    前記第2履歴情報は、遊技信号により特定される遊技機を稼動させることで遊技場が得た粗利状況を示す粗利情報を対象とし、
    前記比較手段は、前記第1履歴情報と稼動基準情報とを比較した稼動比較結果、及び前記第2履歴情報と粗利基準情報とを比較した粗利比較結果を比較結果として得ることが可能であり、
    前記配置手段は、前記稼動比較結果、及び前記粗利比較結果を総合した総合比較結果と、前記稼動比較結果との内、選択された比較結果に応じた異なる出力態様で座標情報を配置することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載した遊技場用システム。
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