JP2018164437A - 収穫量測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送コンベアの搬送幅方向に複数の接触片部を揺動自在に配置して、各接触片部の揺動角度から全体の収量を算出する収量測定装置を提供しようとする。
【解決手段】収穫された作物を裁断して小片の収穫物として排出する収穫物処理部4と、収穫物処理部4から排出される複数の収穫物を搬送幅方向に凹凸状に積載して搬送する搬送コンベア52と、搬送コンベア52に対向して搬送幅方向に延在する支軸71と、支軸71に揺動自在に支持され、搬送幅方向に複数個が配されて、搬送コンベア52上を搬送される収穫物に当接可能な接触片部72と、接触片部72の各々の揺動角度を検出する揺動角度検出手段73と、各接触片部72の揺動角度から収穫物の搬送量を算出する搬送量算出手段74を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、収穫量を測定する技術に関する。特に、コンベアにより斜め上方へ搬送される収穫物の量を測定する測定装置に関する。
従来、収穫機として、コンバインの脱穀装置に塵センサを設けて、塵センサは塵の高さに応じて回動するポテンショメータとし、塵の高さに応じて、このポテンショメータを回動させ、塵の量を計測するようにした技術が公知となっている(例えば特許文献1参照)。
特許第5171684号公報
しかし、前記技術では、塵センサで計測される塵は、搬送幅方向での高さは略均一であることから、単一のポテンショメータにて塵高さを計測することで問題はないが、例えば、比較的粗く切断されたサトウキビが搬送幅方向に展開される、サトウキビ収穫機の収量センサに適用する場合には、幅方向に高さが異なる状況が生じ、単一のポテンショメータでは正確な収量を検出することができなかった。なお、高さを検出する手段として、レーザ変位計等の光センサを用いることも可能であるが、外乱に弱い、つまり、太陽光が進入したり、反射した光が入り込んだりすると誤検知が発生しやすく、また、ピンポイントで測定するため、粗く切断されたサトウキビでは搬送されるときの高さの変化が頻繁に起こり易く、変化の幅も大きくなり易く、検出精度が低くなることがあった。
そこで、搬送コンベアの搬送幅方向に複数の接触片部を揺動自在に配置して、各接触片部の揺動角度から全体の収量を算出する収量測定装置を提供しようとする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、収穫された作物を裁断して小片の収穫物として排出する収穫物処理部と、収穫物処理部から排出される複数の収穫物を搬送幅方向に凹凸状に積載して搬送する搬送コンベアと、搬送コンベアに対向して搬送幅方向に延在する支軸と、支軸に揺動自在に支持され、搬送幅方向に複数個が配されて、搬送コンベア上を搬送される収穫物に当接可能な接触片部と、接触片部の各々の揺動角度を検出する揺動角度検出手段と、各接触片部の揺動角度から収穫物の搬送量を算出する搬送量算出手段を備えるものである。
請求項2においては、前記搬送コンベアは収穫物処理部から排出される収穫物を下側位置から上側位置に搬送するように斜め上方に延び、接触片部は下側位置から上側位置への収穫物の搬送コンベアでの搬送途中に収穫物に接触して揺動し、非接触の状態では、接触片部に当接して搬送コンベアの一方向への揺動を規制する位置規制手段が支軸近傍に配設されているものである。
請求項3においては、前記位置規制手段による位置規制時には、接触片部は搬送コンベアの搬送面に直交するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、搬送コンベアでの搬送中に、搬送幅方向に凹凸状になっている収穫物の嵩を、簡単な構成で精度よく測定でき、優れた収量測定を実現できる。また、搬送コンベアが上下方向で傾いても、接触片部の揺動角度検出の基準位置を適切な位置に設定でき、一層、高精度な収量測定が可能となる。
サトウキビ収穫機の全体構成を示した側面図。 サトウキビ収穫機の全体構成を示した平面図。 排出コンベアの側面図。 搬送量算出手段の取付部の側面図。 搬送量算出手段の取付部の正面図。 搬送量算出手段を取り付けた搬送コンベアの他の実施形態の側面図。 収穫量測定装置の他の実施形態の正面図。
まず、図1、図2より、収穫物をサトウキビとしたサトウキビ収穫機1の実施例の全体構造について説明する。なお、F方向を前方として、前後方向を規定して説明する。
サトウキビ収穫機1は、刈取部2と搬送部3と収穫物処理部4と排出部5と走行部6と駆動部7と操縦部9とを備える。
走行部6は駆動輪61や従動輪62や転輪63や履帯64等からなる左右のクローラ式走行装置により構成される。
走行部6上に機体フレーム10を支持し、機体フレーム10の前端に刈取部2が取り付けられ、機体フレーム10の前部上に操縦部9が配置され、機体フレーム10の前後中途部上に駆動部7が配置され、機体フレーム10の前下部から後上部に搬送部3が配置され、搬送部3の後部に収穫物処理部4が配置され、収穫物処理部4の後下方であって、機体フレーム10の後部上に排出部5が配置される。
前記操縦部9は運転席、操作装置としてのステアリングハンドルや変速レバーや作業レバーや操作スイッチ等を備え、キャビン91により覆われている。
操縦部9の後部、つまり、前記機体フレーム10の前後中央の搬送部3の上方には、駆動部7のエンジン8が配置され、該エンジン8の左右一側に冷却ファンやラジエータ等を配置し、エンジン8の他側に複数の油圧ポンプが連動連結されて、刈取部2や搬送部3や収穫物処理部4や排出部5や走行部6等に配設される油圧アクチュエータとなる油圧モータや油圧シリンダを駆動できるようにしている。
刈取部2は、クロップデバイダ20と掻込ロータ13とベースカッター25とサイドカッター16とトップカッター17を備える。クロップデバイダ20はスクリュー状として左右一対設けられ昇降リンク機構12を介して機体フレーム10の前端に取り付けられる。クロップデバイダ20は後傾して配設される分草フレーム21の前部に左右一対のオーガ22・22が分草フレーム21と略平行に配置して回転可能に支持され、分草フレーム21上部に設けた油圧モータ23により駆動されるようにしている。こうして、サトウキビを引き起こしながら機内に引き込む。左右一対のクロップデバイダ20の上部には、サイドカッター16・16が設けられる。こうして、該サイドカッター16は左右一対のクロップデバイダ20で掻き込んだときに絡み合う稈の上部を切断するようにしている。
トップカッター17は機体フレーム10の前上部に昇降リンク機構18を介して前上方に突出するように取り付けられる。トップカッター17は円板状の刈刃を備え、サトウキビの上部を切断可能に配置している。
クロップデバイダ20の後方には、掻込ロータ13とベースカッター25と前搬送装置31が前搬送フレーム14に支持されている。該前搬送フレーム14は左右一対設けられて、後部が後述する後搬送装置32の前端位置の機体フレーム10に上下回動自在に枢支される。該前搬送フレーム14の前部と機体フレーム10との間には油圧シリンダが介装されて、油圧シリンダを伸縮させることによりベースカッター25や掻込ロータ13の高さを調節可能としている。
前記掻込ロータ13は、左右方向に軸心を有する回動軸に放射状に羽根体を固定し、該羽根体を回転させることでサトウキビを後下方へ掻き込む。掻込ロータ13の後部に配置されるベースカッター25は、左右の支持筒の下端に固設される支持円板の外周に、複数の刈刃25a・25a・・・と、棒状の螺旋25b・25bとを取り付け、刈刃25a及び螺旋25bを回転駆動することで、サトウキビの根元部を切断して、上方へ掻き上げて前搬送装置31へ送り込む。
搬送部3は前搬送装置31と後搬送装置32とを備え、前搬送装置31は、左右方向に軸心を有し上下一対の送りローラ31a・31aが前後方向に複数組配置され、送りローラ31a・31aのローラ軸の両側が左右の搬送ケースに回転自在に支持され、上側のローラ軸はチェーンにより動力伝達可能に構成され、下側のローラ軸はギヤにより動力伝達可能に構成され、それぞれ油圧モータと連結されている。
こうして、走行部6の前部に刈取部2のクロップデバイダ20、サイドカッター16、ベースカッター25、トップカッター17が配設され、クロップデバイダ20により分草されサトウキビの稈の上部がトップカッター17により切断され、絡み合う左右両側がサイドカッター16により切断され、掻込ロータ13の回転により掻き込まれて、株元がベースカッター25の刈刃25b・25bの回転により切断され、同時に螺旋25b・25bの回転により稈の下端(根元)が跳ね上げられる。跳ね上げられたサトウキビは、その直後に配置された前搬送装置31に根元から引き込まれ、前搬送装置31の送りローラ31a・31a・・・で斜め後上方に送られる。
前搬送装置31の後部は後搬送装置32の前下部に位置される。該後搬送装置32は下側で後方へ送るように配置される下コンベアと、下コンベアの上側に適宜間隔をあけて後方へ送る上コンベアからなる。こうして、ベースカッター25により切断された後のサトウキビは前搬送装置31により後方へ送られて後搬送装置32に受け継がれて斜め後上方に搬送される。
前記後搬送装置32の後部には収穫物処理部4が配置される。収穫物処理部4はチョッピング装置41と風選装置42とを備える。チョッピング装置41は、左右方向に軸心を有する上下一対のカッター軸上にブレード刃が固定され、サトウキビが回転する上下のブレード刃の間を通過するときに裁断され、上後方へ飛ばされ、風選装置42に投入するようにしている。
風選装置42は、チョッピング装置41の後上部に設けられるブロワケース42aと、ブロワケース42a内に収納されるブロワ42bからなる。ブロワケース42aは下方と上部の後側方が開口され、ブロワケース42aの下部はチョッピング装置42と連通され、上部の後側方が葉や塵等の排出口としている。ブロワケース42aは上下方向の軸心を中心に回動可能とされ、排出方向を変更可能としている。ブロワ42bは上下方向を軸心としてブロワケース42a内に収納され、ブロワ42bを回転駆動することにより、下から上方への高速空気流が発生されて前記チョッピング装置41から投入された裁断後の葉や塵を上方へ吸い込んで側方または後方に排出できるようにし、重い茎は下方の排出部5へ落下して排出するようにしている。
排出部5は、旋回台51、搬送コンベア52、ホッパー53、デフレクタ54、収穫量測定装置70等を備える。
旋回台51は、機体フレーム10の後部上に設けられ、搬送コンベア52の前下部を機体フレーム10に対して回転自在に支持して、油圧モータまたは油圧シリンダよりなる油圧アクチュエータを作動させることにより、上下方向を軸心として左右回動可能とし、搬送コンベア52の上先端からのサトウキビの排出方向を変更可能としている。
搬送コンベア52は、前下部から斜め後上方へ搬送するものであり、前下部上にホッパー53が配置され、搬送途中の前面には、収穫量測定装置70が配置され、搬送コンベア52の後端上部の出口にはデフレクタ54が設けられる。なお、搬送コンベア52と機体フレーム10との間には図示しない伸縮手段が配置されて、伸縮手段の長さを調節することで、搬送コンベア52の上下傾斜角度を変更可能としている。
ホッパー53は風選装置42から落下する裁断されたサトウキビを受けて、搬送コンベア52の始端側(前下部)に投入するものであり、ホッパー53は上側が大きく開いて落下するサトウキビがこぼれないように受け、ホッパー53の下部は搬送コンベア52の始端の幅に合わせて窄ませ、確実に搬送コンベア52に供給できるようにしている。
前記搬送コンベア52は、図3〜図5に示すように、左右の搬送フレーム110・110の間の下部に駆動ローラ111が配置され、上部に従動ローラ112が配置されて、該駆動ローラ111と従動ローラ112の間に左右の搬送チェーン113・113が巻回される。駆動ローラ111は油圧モータ等により回転駆動される。左右の搬送チェーン113・113の間には搬送方向Sに対して所定間隔をあけて仕切板114・114・・・が搬送面と直交するように取り付けられて搬送体が形成される。そして、前記搬送フレーム110・110間に搬送面となる搬送底板115が架設される。こうして、スラットコンベアが形成される。なお、搬送底板115には多数のスリットが形成され、塵埃等をこのスリットから落下させることができるように構成している。
この搬送底板115と仕切板114・114・・・と搬送フレーム110・110とにより囲まれた空間に搬送物となるサトウキビを収納し、搬送チェーン113・113を回動させることで搬送物を搬送することができる。但し、スラットコンベアは無端ベルト上に仕切板を立設して構成することも可能であり、その構成は限定するものではない。
デフレクタ54は搬送コンベア52の後端に設けて排出方向(上下方向)を変更可能とするものであり、デフレクタ54は板体で構成され搬送方向と直交する方向に配置される。デフレクタ54の前部が左右方向を軸心として搬送フレーム110に枢支され、該デフレクタ54と搬送フレーム110との間には油圧シリンダ等より構成される角度変更アクチュエータが介装されて、該角度変更アクチュエータを作動させることにより、搬送コンベア52による排出方向に対するデフレクタ54の上下方向の角度を変更して、排出角度を変更し、放出距離を変更可能としている。
収穫機としてのサトウキビ収穫機1には収穫量測定装置70が備えられる。収穫量測定装置70は、収穫された作物としてのサトウキビを裁断して小片の収穫物として排出する収穫物処理部4と、収穫物処理部4から排出される複数の収穫物を搬送幅方向に凹凸状に積載して搬送する搬送コンベア52と、搬送コンベア52による搬送途中で、搬送物の搬送方向に対して直角な面の面積、つまり、搬送物の断面積を検出する断面積検出手段と、この断面積と搬送速度から搬送量を算出する搬送量算出手段74を備える。
図4、図5において、搬送物の断面積の検出手段は、搬送コンベア52の搬送面に対向して搬送幅方向に延在する支軸71と、支軸71に揺動自在に支持され、搬送幅方向に複数個が配されて、搬送コンベア52上を搬送される収穫物に当接可能な接触片部72・72・・・と、接触片部72・72・・・の各々の揺動角度を検出する揺動角度検出手段73からなる。
前記支軸71は前記搬送コンベア52の左右の搬送フレーム110・110間に搬送方向と直交するように左右方向に横設されており、支軸71の搬送面からの距離は、仕切板114の高さよりも少し長くなるように配置し、仕切板114が揺動した時に搬送面に当たらない高さとしている。
前記接触片部72は、棒状または板状として、一端が前記支軸71に回動自在に支持される。該接触片部72と支軸71の間には捩じりバネ等の付勢部材78が介装され、接触片部72が搬送面側(下方)へ回動するように付勢されている。こうして、搬送量を検知しているときに、接触片部72が仕切板114を越えたときに瞬時に収穫物表面に到達するようにしている。また、搬送速度が速い場合には、接触片部72がジャンプしたりすることを防止し、検知精度を向上できるようにしている。また、接触片部72の先端は、無搬送時に搬送面となる搬送底板115と接しない程度まで延設される。つまり、接触片部72が搬送面と直交した位置のとき、接触片部72と搬送面とも間には隙間を有し、その隙間はサトウキビが通過できない程度の隙間である。
前記揺動角度検出手段73は、接触片部72の揺動角度を検出するもので、ポテンショメータやロータリエンコーダ等で構成される。本実施形態では、接触片部72の回動基部に歯車を固定し、該歯車にポテンショメータの検出軸に固定した歯車を歯合させて、接触片部72の回動角を検知している。揺動角度検出手段73は左右の搬送フレーム110・110間に横設された支持体75に取り付けられる。ただし、揺動角度検出手段73はポテンショメータから直接検知片となる接触片部72を突出する構成であってもよく、揺動角度検出手段73に対する接触片部72の取り付け構造は回動角度を検知できれば限定するものではない。
また、搬送コンベア52は、収穫物処理部4の風選装置42の下方の下側位置から斜め上方に延設されて、上側位置から排出する構成としている。そのため、支軸71に回動自在に支持される接触片部72は、重力により鉛直方向まで回動するおそれがある。つまり、接触片部72が搬送面に対して直交した状態が、搬送物がない状態を検知でき、接触片部72がさらに下方へ回動すると、少量の収穫物は接触片部72と搬送面の間を通過でき、その量は検知できない状態となってしまう。そこで、接触片部72が搬送面に対して直交した位置(基準位置とする)よりも下方へ回動しないように位置規制手段77が設けられている。位置規制手段77は棒体またはピンとして支持体75に取り付けられるが、左右の搬送フレーム110・110間に横設される構成とすることもできる。
前記位置規制手段77は、仕切板114に当たらないようにしつつ支軸71の近傍に配置される。つまり、位置規制手段77は支軸71と仕切板114の先端軌跡との間に配置される。そして、位置規制手段77に接触片部72が当接して規制された位置は、搬送面となる搬送底板115に対して直交する位置となる。
また、搬送コンベア52は、詰まったときに逆転させることがある。そのため、位置規制手段77は所定値以上の力がかかると規制が解除されるようにしている。つまり、通常、接触片部72は仕切板114と仕切板114の間に突出された状態となっているために、搬送コンベア52を逆転させると、仕切板114が接触片部72を逆方向(下方)へ押してしまうので、接触片部72は位置規制手段77により回転が妨げられて破損してしまうおそれがある。
そこで、位置規制手段77に所定値以上の力がかかると、規制が解除されて退避できるようにしている。具体的には、図4、図5に示すように、支持板75に支軸71を中心とした長孔75aが位置規制手段77の基準位置から前方に向かって開口され、位置規制手段77は支軸71に回動自在に支持されるステー80から側方に突設されて長孔75aを貫通して突出される。位置規制手段77(またはステー80)は付勢部材としてバネ79の一端が係止され、バネ79の他端は後方へ延設されて支持体75に係止される。前記バネ79のバネ力は前記付勢部材78の付勢力よりも大きくしている。
このように構成することによって、搬送コンベア52に詰まりが発生して、逆転操作がされ、搬送チェーン113が逆転されると、仕切板114が下方へ回動して接触片部72に当接し、接触片部72は図4における右回転し、位置規制手段77に当接する。このとき、位置規制手段77へは所定以上の力が掛かるため、位置規制手段77は長孔75a内を前方へ移動し、接触片部72は仕切板114を乗り越えることができ、その後元の状態に戻り、破損を防止することができる。
また、接触片部72の先端の回動軌跡は図6(a)に示すように、通常回転で仕切板114を乗り越えたときに、収穫物を検出できない領域Eが存在する(第一実施例)。そこで、図6(b)に示すように、仕切板114を搬送方向へ(前傾角度α)傾けて配置し、仕切板114の搬送方向後側の未検知領域Eを小さくすることもできる(第二実施例)。そして、位置規制手段77を前記よりも反搬送方向へ移動し、接触片部72が位置規制手段77に当接したときの角度が前記仕切板114の前傾角度αに近づけるようにして未検知領域を小さくすることもできる。つまり、位置規制手段77の位置が図6(a)のように、仕切板114が搬送面に対して直角の位置であると、図6(b)のように前傾させた仕切板114では搬送方向前側において未検知領域ができてしまう。そこで、位置規制手段77を搬送方向後側へ移動させることで、未検知領域を小さくすることができる。
そして、揺動角度検出手段73は搬送コンベア52の幅方向、つまり、搬送方向Sと直交する左右方向に所定間隔をあけて複数(本実施形態では5組)配置され、各揺動角度検出手段73・73・・・に取り付けられる接触片部72・72・・・の揺動軸心を一致させて配置している。言い換えれば、接触片部72・72・・・の軸心は支軸71の軸心と一致させている。そして、前記揺動角度検出手段73・73・・・は搬送量算出手段74と接続される。
こうして、搬送コンベア52により搬送されるサトウキビの搬送底板115からの高さを、接触片部72が搬送されるサトウキビの上面に当接して回動した時の角度を揺動角度検出手段73により検知して、搬送量算出手段74により搬送底板115からの高さ(V)として検知し、更に、幅方向に配置した揺動角度検出手段73・73・・・からの高さ(V1、V2、V3、V4、V5)を検知してその値を平均して補正し、搬送コンベア52の幅をかけることによって断面積を取得する。
また、搬送量算出手段74には搬送速度検出手段76とも接続されている。搬送速度検出手段76は本実施形態では回転数センサにより構成しており、具体的には、前記搬送コンベア52の駆動ローラ111を固定する駆動軸に固定する歯車の歯数をカウントすることで回転数を演算する。但し、搬送速度の検出は回転数センサに限定するものではなく、時間当たりの仕切板114の通過数を検出してもよく、また、回転数センサによる検出方法も限定するものではない。こうして、搬送コンベア52の搬送速度vが搬送量算出手段74により演算される。
このようにして、搬送量算出手段74では、前記搬送面(搬送底板115)からの高さ(V1、V2、V3、V4、V5)から得られる断面積と搬送速度vと搬送時間tを乗じて、この搬送時に通過する仕切板114・114・・・の体積を減じて、収穫されたサトウキビの体積(搬送量)Aが求められる。例えば、以下のような計算方法で搬送されるサトウキビの搬送量としての体積Aが演算される。
A=(B/C)×t×v×k−D
B/C:断面積
B=k1V1+k2V2+k3V3+k4V4+k5V5
C=k1+k2+k3+k4+k5
k1〜k5:補正する係数、即ち、事前の実測テストに基づき、各係数は各接触片部72の測定位置に対応する搬送コンベアの幅方向の各位置が収量に対する影響度を示しており、例えば収量が多くなる程、コンベアの幅方向の中央位置のかさが増加するのであれば、k3の係数が比較的大きく、k1及びk5の係数が比較的小さく設定される。逆に、両端位置のかさが増加するのであれば、係数k3が比較的小さく、係数k1及びk5が比較的大きく設定される。
V1〜V5:各揺動角度検出手段で測定した高さ
t:時間
v:搬送コンベアの搬送速度
k:最終的に収量を補正する係数
D:通過した総仕切板の体積
但し、揺動角度検出手段73・73・・・から得られる値の平均値ではなく、所定時間t0毎にV1〜V5を得て、この所定時間での体積を累積することで、体積A(収穫量)を算出することも可能である。
また、前記接触片部72による搬送量の検知精度を高めるために、図7に示すように、各仕切板114・114・・・に前記接触片部72の左右方向の位置、幅、及び、長さに合わせて細長い切欠114a・114a・・・を設ける構成とすることもできる(第三実施例)。なお、仕切板114以外は第一実施例と同じ構成とする。
つまり、仕切板114には左右方向に配置された体積を検知するための接触片部72・72・・・の左右方向の位置に合わせて上方へ開口する切欠114a・114a・・・が設けられ、該切欠114aの幅W1は接触片部72の幅よりも長く、裁断されたサトウキビの直径よりも短い長さとし、接触片部72は切欠114aを通過することができるが、裁断されたサトウキビは切欠114aを通過することができないようにしている。こうして、搬送物がない状態で搬送コンベア52が駆動されたときには、接触片部72・72・・・が仕切板114・114・・・に当たることなく切欠114a・114a・・・を通過できるようにし、無検知の状態となるようにしている。
また、接触片部72が搬送底板115に対して直交した方向(サトウキビが存在しないとき)においては、接触片部72の先端と搬送底板115の上面との間の距離W2は、サトウキビの直径よりも短い長さとしている。なお、切欠114aの底部は搬送底板115と接触片部72の先端との間に位置させる。従って、搬送底板115上に少しでもサトウキビが存在すると、接触片部72はサトウキビに当接して回動することになり、確実に搬送されるサトウキビの量を検知することができるようにしている。
このように仕切板114・114・・・に切欠114a・114a・・・を設けることによって、収穫量の検知精度を向上することができる。つまり、前述の第一、第二実施例のような構成では、仕切板114の高さよりも低く搭載されたサトウキビの搬送状態では、接触片部72が仕切板114に至ると一旦持ち上げられてから付勢部材78の付勢力により下降されることになるので、無駄な動きがあり応答性が悪く、前述の未検知領域Eも生じていたが、第三実施例のように構成することにより、サトウキビが仕切板114よりも低い状態での少ない搬送量であっても、仕切板114を検知することがなくサトウキビのみの高さを検知でき、検知精度を高くすることができるようになる。
なお、前記断面積の検出は、接触片部72と揺動角度検出手段73を幅方向に更に多く配置するほど正確に検出できる。但し、面積の計算式は上記式に限定されるものではない。
また、図5に示すように、前記搬送量算出手段74は制御装置125と接続し、該制御装置125には、表示手段124と記憶装置126と通信装置127と接続して、上記収穫量測定装置70で求めた体積Aは、操縦部9に設けた表示手段124により表示することができる。作業者はその体積Aからその圃場における収穫量を容易に認識することができ、時間当たりの収穫量を表示することにより、作業能率も認識することができ、作業方法の改善のデータとすることもできる。
また、記憶装置126に記憶させておくことにより、収穫の予測や他の圃場との比較等ができる。また、通信装置127を介してホストコンピュータ128とデータの送受信を可能とすることにより、ホストコンピュータ128に蓄積されたデータと比較して収穫量が増減したときの原因究明が容易にでき、販売計画等の作成も容易にできる。
以上のように、収穫された作物を裁断して小片の収穫物として排出する収穫物処理部4と、収穫物処理部4から排出される複数の収穫物を搬送幅方向に凹凸状に積載して搬送する搬送コンベア52と、搬送コンベア52に対向して搬送幅方向に延在する支軸71と、支軸71に揺動自在に支持され、搬送幅方向に複数個が配されて、搬送コンベア52上を搬送される収穫物に当接可能な接触片部72と、接触片部72の各々の揺動角度を検出する揺動角度検出手段73と、各接触片部72の揺動角度から収穫物の搬送量を算出する搬送量算出手段74を備えるので、搬送コンベア52での搬送中に、搬送幅方向に凹凸状になっている収穫物の嵩を、簡単な構成で精度よく測定でき、優れた収量測定を実現できる。
また、前記搬送コンベア52は収穫物処理部4から排出される収穫物を下側位置から上側位置に搬送するように斜め上方に延び、接触片部72は下側位置から上側位置への収穫物の搬送コンベア52での搬送途中に収穫物に接触して揺動し、非接触の状態では、接触片部72に当接して搬送コンベア52の一方向への揺動を規制する位置規制手段77が支軸71近傍に配設されているので、搬送ゴンベア52が傾いていても、接触片部72の揺動角度検出の基準位置を適切な位置に設定でき、一層、高精度な収量測定が可能となる。
また、前記位置規制手段77による位置規制時には、接触片部72は搬送コンベア52の搬送面に直交する方向となるので、接触片部72を最も敏感に感応して揺動させることが可能となる。
1 サトウキビ収穫機
52 搬送コンベア
4 収穫物処理部
71 支軸
72 接触片部
73 揺動角度検出手段
74 搬送量算出手段

Claims (3)

  1. 収穫された作物を裁断して小片の収穫物として排出する収穫物処理部と、収穫物処理部から排出される複数の収穫物を搬送幅方向に凹凸状に積載して搬送する搬送コンベアと、搬送コンベアに対向して搬送幅方向に延在する支軸と、支軸に揺動自在に支持され、搬送幅方向に複数個が配されて、搬送コンベア上を搬送される収穫物に当接可能な接触片部と、接触片部の各々の揺動角度を検出する揺動角度検出手段と、各接触片部の揺動角度から収穫物の搬送量を算出する搬送量算出手段を備えることを特徴とする収穫量測定装置。
  2. 前記搬送コンベアは収穫物処理部から排出される収穫物を下側位置から上側位置に搬送するように斜め上方に延び、接触片部は下側位置から上側位置への収穫物の搬送コンベアでの搬送途中に収穫物に接触して揺動し、非接触の状態では、接触片部に当接して搬送コンベアの一方向への揺動を規制する位置規制手段が支軸近傍に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の収穫量測定装置。
  3. 前記位置規制手段による位置規制時には、接触片部は搬送コンベアの搬送面に直交することを特徴とする請求項2に記載の収穫量測定装置。
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