JP2018164322A - 送電装置および無線電力伝送システム - Google Patents

送電装置および無線電力伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】送電電極間の漏洩電界の影響を抑制する。【解決手段】送電装置は、第1の送電電極と、第2の送電電極と、前記第1の送電電極と前記第2の送電電極との間に配置された導電性の第1のシールドと、前記第1の送電電極と前記第1のシールドとの間の第1の隙間、および前記第2の送電電極と前記第1のシールドとの間の第2の隙間の少なくとも一方を覆う導電性の第2のシールドと、前記第2のシールドにおける分割された複数の部分の間の隙間の少なくとも1つを覆う導電性の第3のシールドと、を備える。【選択図】図7

Description

本開示は、無線で電力を伝送する送電装置および無線電力伝送システムに関する。
近年、携帯電話機または電気自動車などの移動性を有する機器に、無線すなわち非接触で電力を伝送する無線電力伝送技術の開発が進められている。無線電力伝送技術には、電磁誘導方式および電界結合方式などの方式がある。このうち、電界結合方式では、対向する一対の送電電極と一対の受電電極とが用いられる。一対の送電電極に交流電力を供給することにより、一対の送電電極から一対の受電電極に電力が非接触で伝送される。電界結合方式は、例えば床面に設けられた一対の送電電極から、車両が有するモータ等の負荷に電力を伝送する用途で用いられる。特許文献1は、そのような電界結合方式による無線電力伝送システムの例を開示している。
特開2012−175869号公報
従来の電界結合方式による無線電力伝送では、一対の送電電極の周囲で電界の漏洩が生じ、人体などに影響が及ぶことが危惧される。本開示は、送電電極の周囲の電界の漏洩を抑制できる新規な技術を提供する。
本開示の一態様に係る送電装置は、
平面状の表面を有する第1の送電電極と、
前記第1の送電電極から、前記第1の送電電極の前記表面に沿った第1の方向に離間して配置され、平面状の表面を有する第2の送電電極と、
前記第1および第2の送電電極に電気的に接続され、前記第1および第2の送電電極に交流電力を出力する送電回路と、
前記第1の送電電極と前記第2の送電電極との間において、前記第1の送電電極および前記第2の送電電極の各々から隙間を隔てて配置された導電性の第1のシールドと、
前記第1の送電電極の前記表面に垂直な第2の方向に、前記第1および第2の送電電極から離れて位置し、前記第1の送電電極と前記第1のシールドとの間の第1の隙間、および前記第2の送電電極と前記第1のシールドとの間の第2の隙間の少なくとも一方を覆う導電性の第2のシールドであって、前記第1の方向に並ぶ少なくとも3つの部分を含み、前記少なくとも3つの部分は、前記第1または第2の隙間を覆う第1の部分と、前記第1の部分から第3の隙間を隔てて位置し前記第1または第2の送電電極に対向する第2の部分と、前記第1の部分から第4の隙間を隔てて位置し前記第1のシールドに対向する第3の部分と、を含む、第2のシールドと、
前記第2のシールドから前記第2の方向に離れて位置し、前記第3の隙間および前記第4の隙間の少なくとも一方を覆う導電性の第3のシールドと、
を備えている。
上記の包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、又は、記録媒体で実現されてもよい。あるいは、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意の組み合わせで実現されてもよい。
本開示の一態様によれば、電界結合方式による無線電力伝送システムにおいて、送電電極の周囲の電界の漏洩を抑制し、安全性を向上させることができる。
電界結合方式による無線電力伝送システムの一例を模式的に示す図である。 図1に示す無線電力伝送システムの概略的な構成を示す図である。 図2に示す無線電力伝送システムの課題を説明するための図である。 送電電極間および2つの隙間の上に導電性のシールドを配置した構成の例を模式的に示す図である。 送電電極と受電電極とが構成する等価回路を示す図である。 図4における構成における送電電極間の容量成分を示す図である。 本開示の実施形態1における無線電力伝送システムを模式的に示す図である。 実施形態1における送電電極120a、120b、第1のシールド150、第2のシールド160、および第3のシールド170の配置を模式的に示す斜視図である。 送電電極120a、120b、第1のシールド150、第2のシールド160、および第3のシールド170の、XZ面に平行な断面を示す図である。 実施形態1における送電電極間の容量成分を示す図である。 比較例1の構成および各部の寸法を示す図である。 比較例2の構成および各部の寸法を示す図である。 実施形態1の構成および各部の寸法を示す図である。 実施形態1の無線電力伝送システムの概略的な構成を示すブロック図である。 実施形態1の無線電力伝送システムのより詳細な構成例を示す回路図である。 送電回路110の構成例を模式的に示す図である。 受電回路210の構成例を模式的に示す図である。 実施形態1の変形例を示す断面図である。 本開示の実施形態2における送電電極120a、120b、第1のシールド150、第2のシールド160、第3のシールド170、および第4のシールド660の構成を模式的に示す断面図である。 本開示の実施形態3における送電電極120a、120b、第1のシールド150、第2のシールド160、第3のシールド170、および第4のシールド660の構成を模式的に示す断面図である。 本開示の実施形態4における送電電極120a、120b、第1のシールド150、第2のシールド160、第3のシールド170、第4のシールド660、および第5のシールド670の構成を模式的に示す断面図である。 本開示の他の実施形態における構成を示す断面図である。 本開示のさらに他の実施形態における構成を示す断面図である。 本開示のさらに他の実施形態における構成を示す断面図である。 本開示のさらに他の実施形態における構成を示す断面図である。 本開示のさらに他の実施形態における構成を示す断面図である。
(本開示の基礎となった知見)
本開示の実施形態を説明する前に、本開示の基礎となった知見を説明する。
本発明者らは、「背景技術」の欄において記載した従来の無線電力伝送システムに関し、以下の課題が生じることを見出した。
図1は、電界結合方式による無線電力伝送システムの一例を模式的に示す図である。図示される無線電力伝送システムは、例えば工場などで物品の搬送に用いられる無人搬送車(AGV)などの搬送ロボット10に無線で電力を伝送するシステムである。このシステムでは、床面30に平板状の一対の送電電極120a、120bが配置されている。搬送ロボット10は、一対の送電電極120a、120bに対向する一対の受電電極を備え、送電電極120a、120bから伝送された交流電力を受け取る。受け取った電力は、搬送ロボット10が有するモータまたは二次電池などの負荷に供給される。これにより、搬送ロボット10の駆動または充電が行われる。
図2は、図1に示す無線電力伝送システムの概略的な構成を示す図である。この無線電力伝送システムは、送電装置100と、搬送ロボット10とを備える。送電装置100は、一対の送電電極120a、120bと、送電電極120a、120bに交流電力を供給する送電回路110とを備えている。送電回路110は、例えば、インバータ回路を含む交流出力回路である。搬送ロボット10は、受電装置200と、負荷330とを備える。受電装置200は、一対の受電電極220a、220bと、受電電極220a、220bが受け取った電力を負荷330が要求する電力(例えば所定の電圧の直流電圧)に変換して負荷330に供給する受電回路210とを備えている。受電回路210は、例えば整流回路を含む。負荷330は、例えばモータまたは二次電池などの、電力を消費する機器である。一対の送電電極120a、120bと、一対の受電電極220a、220bとの間の電界結合(以下、「容量結合」とも称する。)により、両者が対向した状態で電力が非接触で伝送される。
本発明者らは、このような無線電力伝送システムにおいては、電力伝送時に、送電電極120a、120bの間で電界の漏洩が生じ、安全性に問題が生じ得ることを見出した。
図3は、図2に示す無線電力伝送システムにおける漏洩電界の課題を説明するための図である。図3には、図2に示す無線電力伝送システムの構成要素のうち、一対の送電電極120a、120bのみが示されている。図3における矢印は、ある瞬間における送電電極120a、120b間の電気力線を模式的に表している。図示されるように、一対の送電電極120a、120bの間には、電力伝送に寄与しない漏洩電界が発生する。この漏洩電界は、送電電極120a、120bが近いほど、また、伝送される電力が大きいほど増加する。
電界結合方式による無線電力伝送システムは、前述のように、工場などで用いられる搬送ロボット等への給電に好適に用いられ得る。そのような無線電力伝送システムにおいて伝送される電力は、例えば1kWを超える比較的大きい電力であり得る。そのようなシステムでは、送電電極120a、120b間の漏洩電界が周辺の人などの生体に及ぼす影響が危惧される。送電電極120a、120bの近くに誤って人が侵入すると、身体に悪影響を及ぼすおそれがある。
そこで、漏洩電界を抑制するために、送電電極120a、120bの間に導電性のシールドを配置し、さらに送電電極120a、120bとシールド150との隙間を覆う他の導電性のシールドを配置した構成が考えられる。図4は、そのような構成の例(比較例)を示している。
図4に示す比較例では、送電電極120a、120bの間に、隙間を隔てて導電性を有する第1のシールド150が配置されている。さらに、送電電極120aと第1のシールド150との間の隙間、および送電電極120bとシールド150との間の隙間を覆うように、導電性の第2のシールド160a、160bがそれぞれ配置されている。
図4の比較例では、第1のシールド150および第2のシールド160a、160bを設けることにより、図3に示す構成と比較して、電界が集中する箇所を制限することができる。その結果、安全性を向上させることができる。
しかし、比較例の構成では、安全性は向上するものの、伝送効率が低下することがわかった。本発明者らは、その原因が、第1のシールド150および第2のシールド160a、160bに起因して送電電極120a、120bの間の容量成分が増加することにあることを見出した。
図5は、図2における送電電極120a、120bと受電電極220a、220bとが構成する回路を複数のキャパシタの組み合わせとして表した等価回路図である。送電電極120aと受電電極220aとの対、および送電電極120bと受電電極220bとの対のそれぞれは、容量Cmのキャパシタとして表すことができる。送電電極120a、120bの間には、容量Ctのキャパシタがあると考えることができる。受電電極220a、220bの間には、容量Crのキャパシタがあると考えることができる。
図6は、図4に示す導電性のシールド150、160a、160bの影響を模式的に示す図である。図中の矢印は、シールド150、160a、160bを介したエネルギの流れを模式的に示している。図3に示す構成と比較して、図4に示す構成では、シールド150、160a、160bの追加に伴い、これらのシールドと送電電極120a、120bとの間の容量成分Ctが増加する。容量Cmは殆ど変わらないため、容量成分Ctの増加に伴うインピーダンスの低下により、送電電極間でエネルギが流れやすくなる。その結果、受電電極220a、220bに伝送されるエネルギが減少し、伝送効率が低下する。
本発明者らは、漏洩電界を抑制し、かつ伝送効率の低下を抑えるためには、送電電極間の容量Ctをできるだけ増加させないシールド構造を用いればよいことを着想し、以下に説明する本開示の各態様に想到した。
本開示の一態様に係る送電装置は、
平面状の表面を有する第1の送電電極と、
前記第1の送電電極から、前記第1の送電電極の前記表面に沿った第1の方向に離間して配置され、平面状の表面を有する第2の送電電極と、
前記第1および第2の送電電極に電気的に接続され、前記第1および第2の送電電極に交流電力を出力する送電回路と、
前記第1の送電電極と前記第2の送電電極との間において、前記第1の送電電極および前記第2の送電電極の各々から隙間を隔てて配置された導電性の第1のシールドと、
前記第1の送電電極の前記表面に垂直な第2の方向に、前記第1および第2の送電電極から離れて位置し、前記第1の送電電極と前記第1のシールドとの間の第1の隙間、および前記第2の送電電極と前記第1のシールドとの間の第2の隙間の少なくとも一方を覆う導電性の第2のシールドであって、前記第1の方向に並ぶ少なくとも3つの部分を含み、前記少なくとも3つの部分は、前記第1または第2の隙間を覆う第1の部分と、前記第1の部分から第3の隙間を隔てて位置し前記第1または第2の送電電極に対向する第2の部分と、前記第1の部分から第4の隙間を隔てて位置し前記第1のシールドに対向する第3の部分と、を含む、第2のシールドと、
前記第2のシールドから前記第2の方向に離れて位置し、前記第3の隙間および前記第4の隙間の少なくとも一方を覆う導電性の第3のシールドと、
を備える。
上記態様によれば、前記第2のシールドは、前記第1の方向に並ぶ少なくとも3つの部分を含む。前記少なくとも3つの部分は、前記第1または第2の隙間を覆う第1の部分と、前記第1の部分から第3の隙間を隔てて位置し前記第1または第2の送電電極に対向する第2の部分と、前記第1の部分から第4の隙間を隔てて位置し前記第1のシールドに対向する第3の部分と、を含む。前記第3のシールドは、前記第2のシールドから前記第2の方向に離れて位置し、前記第3の隙間および前記第4の隙間の少なくとも一方を覆う。
このように、第2のシールドが少なくとも3つの部分に分割され、さらにそれらの間の少なくとも1つの隙間が第3のシールドによって覆われる。このような構成により、漏洩電界を低減する効果を維持しながら、送電電極間の容量成分Ctを低減することができる。
本明細書において、シールドまたはその部分が「隙間を覆う」とは、その隙間に近接する電極の表面に垂直な方向から見たときに、シールドまたはその部分が、当該隙間の少なくとも一部と重なるように位置していることを意味する。例えば、図4に示す送電電極120a、120b、および第1のシールド150が、紙面垂直方向に延びる平板状の構造を有する場合、それらの間の隙間は、当該方向に長い線状または帯状の形状を有する。第2のシールドの第1の部分は、そのような細長い形状を有する隙間の一部または全体に重なる位置に配置される。第3のシールドについても同様に、第2のシールドの第1から第3の部分の間の2つの隙間の少なくとも一部に重なる位置に配置されていればよい。
第1および第2の送電電極と第1のシールドとの間の隙間、および第2のシールドにおける第1から第3の部分の間の各隙間は、空気に限らず、他の電気絶縁性の材料(例えば樹脂など)からなる空間であってもよい。第1および第2の送電電極、および各シールドは、誘電体などの電気絶縁性の材料で覆われていてもよい。例えば、1枚の基板上にアルミニウムまたは銅などの金属を塗布することによって各シールドを作製してもよい。
以下、本開示のより具体的な実施形態を説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明または実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。以下の説明において、同一または類似する構成要素については、同じ参照符号を付している。
(実施形態1)
図7は、本開示の実施形態1における無線電力伝送システムを模式的に示す図である。図7に示すシステムでは、図1に示すシステムと同様、床面の下または上に配置された一対の送電電極120a、120bを有する送電装置から、一対の受電電極を有する搬送ロボット10に無線で電力が伝送される。第2の送電電極120bは、第1の送電電極120aから、第1の送電電極120aの表面に沿った第1の方向(この例ではX方向)に離間して配置されている。
送電電極120a、120bは、床面に沿って平行に延びており、その上を、搬送ロボット10が電力を受け取りながら移動することができる。
図7には、互いに直交するX、Y、Z方向を示すXYZ座標が示されている。以下の説明では、図示されているXYZ座標を用いる。送電電極120a、120b、およびシールド150、160、170が延びる方向をY方向、送電電極120a、120bの表面に垂直な方向をZ方向、Y方向およびZ方向に垂直な方向をX方向とする。本明細書において、X方向を第1の方向、Z方向を第2の方向、Y方向を第3の方向とする。なお、本願の図面に示される構造物の向きは、説明のわかりやすさを考慮して設定されており、本開示の実施形態が現実に実施されるときの向きをなんら制限するものではない。図面に示されている構造物の全体または一部分の形状および大きさも、現実の形状および大きさを制限するものではない。
図8は、本実施形態における送電電極120a、120b、第1のシールド150、第2のシールド160、および第3のシールド170の配置を模式的に示す斜視図である。図9は、送電電極120a、120b、第1のシールド150、第2のシールド160、および第3のシールド170の配置を模式的に示すXZ面断面図である。
本実施形態の送電装置が図4に示す送電装置と異なる点は、第2のシールド160における2つの部分160a、160bの各々が、3つの部分に分割され、それらの部分間の隙間を覆う第3のシールド170が配置されている点にある。
前述の比較例と同様、第1の送電電極120aおよび第2の送電電極120bは、いずれも平面状の表面を有する。図9に示すように、第2の送電電極120bは、第1の送電電極120aから、第1の送電電極120aの表面に沿った第1の方向(X方向)に離間して配置されている。送電電極120a、120bは、図2に示す送電回路110に電気的に接続されている。送電電極120a、120bは、送電回路110から出力された交流電力を受けて、受電電極220a、220bに交流電力を送出する。
第1の送電電極120aと第2の送電電極120bとの間には、導電性を有する第1のシールド150が配置されている。第1のシールド150は、第1の送電電極120aおよび第2の送電電極120bの各々から隙間を隔てて配置されている。第1の送電電極120aと第1のシールド150との間の隙間を第1の隙間180aと称する。第2の送電電極120bと第1のシールド150との間の隙間を第2の隙間180bと称する。
第2のシールド160は、送電電極120a、120bの表面に垂直な第2の方向(Z方向)に、送電電極120a、120bから離れて位置している。第2のシールド160は、第1の隙間180aおよび第2の隙間180bを覆っている。より具体的には、第2のシールド160は、第1の方向(X方向)に並ぶ6つの部分を含んでいる。6つの部分は、第1の部分160a1、第2の部分160a2、第3の部分160a3、第4の部分160b1、第5の部分160b2、および第6の部分160b3である。このうち、第1の部分160a1が第1の隙間180aを覆い、第4の部分160b1が第2の隙間180bを覆っている。第2の部分160a2および第3の部分160a3は、第1の部分160a1の両側に位置している。第5の部分b2および第6の部分b3は、第4の部分160b1の両側に位置している。
第2の部分160a2は、第1の部分160a1から−X方向に第3の隙間190a1を隔てて位置している。第2の部分160a2は、第1の送電電極120aに対向している。第3の部分160a3は、第1の部分160a1から+X方向に第4の隙間190a2を隔てて位置している。第3の部分160a3は、第1のシールド150に対向している。
第5の部分160b2は、第4の部分160b1から+X方向に第5の隙間190b1を隔てて位置している。第5の部分160b2は、第2の送電電極120bに対向している。第6の部分160b2は、第4の部分160b1から−X方向に第6の隙間190b2を隔てて位置している。第6の部分160b2は、第1のシールド150に対向している。
第3のシールド170は、第2のシールド160から第2の方向(Z方向)に離れて位置している。第3のシールド170は、第3の隙間190a1、第4の隙間190a2、第5の隙間190b1、および第6の隙間190b2をそれぞれ覆う4つの離間した部分170a1、170a2、170b1、170b2を含む。
本実施形態において、第2のシールド160の第1から第3の部分160a1、160a2、160a3をまとめて第2のシールド160aと称することがある。同様に、第2のシールド160の第4から第6の部分160b1、160b2、160b3をまとめて第2のシールド160bと称することがある。また、第3のシールド170の部分170a1、170a2をまとめて第3のシールド170aと称することがある。同様に、第3のシールド170の部分170b1、170b2をまとめて第3のシールド170bと称することがある。
以上の構成により、送電中に隙間180a、180bの上に発生する電界は、第2のシールド160および第3のシールド170によって遮蔽され、その影響が低減される。
図10は、本実施形態における送電電極120a、120bの間の容量成分を示す図である。図10には、送電電極120a、120b、およびシールド150、160、170の各部分の間に形成される容量成分のうち主なものが示されている。
本実施形態では、送電電極120aと第2のシールドの部分160a2との間に形成される容量成分、第2のシールドの部分160a2と第3のシールドの部分170a1との間に形成される容量成分、第3のシールドの部分170a1と第2のシールドの部分160a1との間に形成される容量成分、および第2のシールドの部分160a1と送電電極120aとの間に形成される容量成分が、直列に接続されていると考えることができる。このため、本実施形態においては、送電電極120aと第2のシールド160aとの間の容量は、図4の比較例における容量よりも小さくなる。但し、送電電極120aに垂直な方向から見て、第2のシールド160aにおける送電電極120aと重なる部分の面積は同じであるものとする。
同様に、第1のシールド150と第2のシールド160aとの間の容量についても、図4の比較例における容量よりも小さくなる。さらに、送電電極120bと第2のシールド160bとの間の容量、および第1のシールド150と第2のシールド160bとの間の容量についても、図4の比較例における容量よりも小さくなる。
このように、本実施形態の構成によれば、伝送効率に影響する導電性の部材間の容量成分を減らすことができる。このため、図4の構成と比較して、伝送効率の低下を抑えることができる。
本発明者らは、図11A、11B、11Cに示す3つの構成のそれぞれについて、図5に示す容量Ct、Cm、Crの値をシミュレーション解析によって求めた。図11Aは、2つの送電電極120a、120bの近傍にいずれの導電性シールドも配置されていない比較例1を示している。図11Bは、2つの送電電極120a、120bの間に第1のシールド150が配置され、さらに2つの隙間をそれぞれ覆う第2のシールド160a、160bが配置された比較例2を示している。図11Cは、本実施形態の構成を示している。各構成における各部材の寸法および配置は、図11Aから図11Cに示すとおりである。
各構成における容量Ct、Cm、Crの値は、以下の表1のとおりである。
Figure 2018164322
ここで、送電電極120a、120bおよび各シールド150、160、170の、Y方向の長さは5mに設定した。受電電極220a、220bのY方向の長さは50cmに設定した。送電電極120a、120bと、受電電極220a、220bとの距離は、5mmに設定した。
表1の結果から、本実施形態の構成、すなわち、第2のシールド160が複数の部分に分割され、さらに第3のシールド170が配置された構成により、図11Bに示す構成と比較して、送電電極間の容量成分Ctを低減できることが確認できた。
次に、本実施形態における各構成要素をより詳細に説明する。
本実施形態における送電電極120a、120b、およびシールド150、160、170は、いずれも平板状の構造を有し、平面状の表面を有する。送電電極120a、120b、およびシールド150、160、170は、例えば銅またはアルミニウムなどの導電性材料で構成される。
図11Cに示される各構成要素の形状およびサイズは一例であり、用途に応じて様々な形状およびサイズを選択してよい。以下に、各構成要素の寸法の一例を挙げる。送電電極120a、120b、および第1のシールド150の幅(X方向のサイズ)は、例えば5cm以上200cm以下の範囲内に設定され得る。送電電極120a、120bの幅が例えば15cmである場合、送電電極120a、120b、第1のシールド150、第2のシールドの部分160a1、160a2、160a3、160b1、160b2、160b3、第3のシールドの部分170a1、170a2、170b1、170b2のそれぞれの長さ(Y方向のサイズ)は、例えば50cm以上20m以下の範囲内に設定され得る。送電電極120a、120bと第1のシールド150との間の隙間180a、180bの幅は、例えば0.1mm以上100mm以下の範囲内に設定され得る。送電電極120a、120bの表面と第2のシールド160a、160bの表面との距離、および第2のシールド160a、160bの他方の表面と第3のシールド170a、170bの表面との距離は、例えば0.1mm以上10mm以下の範囲内に設定され得る。第2のシールドの各部分160a1、160a2、160a3、160b1、160b2、160b3の幅は、例えば、隙間180a、180bの幅よりも大きい値に設定され得る。第2のシールドの各部分160a1、160a2、160a3、160b1、160b2、160b3の幅は、例えば10mm以上500mm以下の範囲内に設定され得る。第2のシールドの部分160a1、160a2、160a3の幅の合計、および部分160b1、160b2、160b3の幅の合計は、送電電極120a、120b、第1のシールド150のそれぞれの幅よりも大きくても小さくてもよい。
第3のシールドの部分170a1、170a2、170b1、170b2のそれぞれの幅は、例えば、隙間190a1、190a2、190b1、190b2のそれぞれの幅よりも大きい値に設定され得る。第3のシールドの部分170a1、170a2、170b1、170b2のそれぞれの幅は、例えば10mm〜500mmの範囲内に設定され得る。第3のシールドの部分170a1、170a2の幅の合計、および部分170b1、170b2の幅の合計は、送電電極120a、120b、第1のシールド150のそれぞれの幅よりも大きくても小さくてもよい。
次に、本実施形態の無線電力伝送システムの構成をより具体的に説明する。以下に説明するシステムの構成は一例であり、要求される機能および性能に応じて、適宜変更してもよい。
図12は、本実施形態の無線電力伝送システムの概略的な構成を示すブロック図である。本システムは、送電装置100と、搬送ロボット10とを備える。
送電装置100は、外部の直流電源310から供給される直流電力を交流電力に変換する送電回路110と、交流電力を送電する2つの送電電極120a、120bと、送電回路110と送電電極120a、120bとの間に接続された整合回路1800とを備える。本実施形態では、送電回路110は、整合回路1800を介して第1および第2の送電電極120a、120bに電気的に接続され、第1および第2の送電電極120a、120bに交流電力を出力する。
搬送ロボット10は、受電装置200と、負荷330とを備える。受電装置200は、2つの送電電極120a、120bと容量結合して電力を受け取る2つの受電電極220a、220bと、2つの受電電極220a、220bに接続された整合回路2800と、整合回路2800に接続され、受け取った交流電力を直流電力に変換して出力する受電回路210とを有する。第1の受電電極220aは、第1の送電電極120aと対向したときに、第1の送電電極120aとの間に容量結合を形成する。第2の受電電極220bは、第2の送電電極120aと対向したときに、前記第2の送電電極との間に容量結合を形成する。これらの2つの容量結合を介して交流電力が送電装置100から受電装置200に非接触で伝送される。負荷330は、例えば二次電池およびモータを含み、受電回路210から出力された直流電力によって充電または駆動される。
図13は、無線電力伝送システムのより詳細な構成例を示す回路図である。図示される例では、送電装置100における整合回路1800は、送電回路110に接続された直列共振回路130sと、送電電極120a、120bに接続され、直列共振回路130sと誘導結合する並列共振回路140pとを有する。整合回路1800は、送電回路110のインピーダンスと送電電極120a、120bのインピーダンスとを整合させる。送電装置100における直列共振回路130sは、第1のコイルL1と第1のキャパシタC1とが直列に接続された構成を有する。送電装置100における並列共振回路140pは、第2のコイルL2と第2のキャパシタC2とが並列に接続された構成を有する。第1のコイルL1と第2のコイルL2とは、所定の結合係数で結合する変圧器を構成する。第1のコイルL1と第2のコイルL2との巻数比は、所望の変圧比(昇圧比または降圧比)を実現する値に設定される。
受電装置200における整合回路2800は、受電電極220a、220bに接続された並列共振回路230pと、受電回路210に接続され、並列共振回路230pと誘導結合する直列共振回路240sとを有する。整合回路2800は、受電電極220a、220bのインピーダンスと、受電回路210のインピーダンスとを整合させる。並列共振回路230pは、第3のコイルL3と第3のキャパシタC3とが並列に接続された構成を有する。受電装置200における直列共振回路240sは、第4のコイルL4と第4のキャパシタC4とが直列に接続された構成を有する。第3のコイルと第4のコイルとは、所定の結合係数で結合する変圧器を構成する。第3のコイルL3と第4のコイルL4との巻数比は、所望の変圧比を実現する値に設定される。
なお、整合回路1800、2800の構成は、図13に示す構成に限定されない。例えば、直列共振回路130s、240sのそれぞれに代えて、並列共振回路を設けてもよい。また、並列共振回路140p、230pのそれぞれに代えて、直列共振回路を設けてもよい。さらには、整合回路1800、2800の一方または両方を省略してもよい。整合回路1800を省略する場合、送電回路110と送電電極120a、120bとが直接接続される。整合回路2800を省略する場合、受電回路210と受電電極220a、220bとが直接接続される。本明細書においては、整合回路1800を設けた構成も、送電回路110と送電電極120a、120bとが電気的に接続された構成に該当する。同様に、整合回路2800を設けた構成も、受電回路210と受電電極220a、220bとが電気的に接続された構成に該当する。
以下、各構成要素をより詳細に説明する。なお、本明細書では、インダクタを表す参照符号L1、L2、L3、L4は、そのインダクタのインダクタンス値を表す記号としても用いる。同様に、キャパシタを表す参照符号C1、C2、C3、C4は、そのキャパシタのキャパシタンス値を表す記号としても用いる。またインダクタL1とL2の結合係数の値をK1、インダクタL3とL4の結合係数の値をK2として表す。
図14は、送電回路110の構成例を模式的に示す図である。この例では、送電回路110は、4つのスイッチング素子を含むフルブリッジ型のインバータ回路と、制御回路112とを有する。各スイッチング素子は、例えばIGBTまたはMOSFET等のトランジスタによって構成され得る。制御回路112は、各スイッチング素子の導通および非導通の状態を制御する制御信号を出力するゲートドライバと、ゲートドライバに制御信号を出力させるプロセッサとを有する。プロセッサは、例えばマイクロコントローラユニット(MCU)におけるCPUであり得る。図14に示すフルブリッジ型のインバータ回路の代わりに、ハーフブリッジ型のインバータ回路、または、E級などの他の発振回路を用いてもよい。
送電回路110は、通信用の変復調回路や電圧・電流などを測定する各種センサを有していてもよい。通信用の変復調回路を有する場合、交流電力に重畳してデータを受電装置200に送信することができる。本開示は、電力伝送の目的ではなく、データを送信する目的で微弱なパルス信号などの交流信号を受電装置200に送信する形態も含まれる。そのような形態でも、微弱な電力が伝送されるといえるため、微弱な交流信号を伝送することも、「送電」または「電力伝送」の概念に含まれる。また、そのような微弱な交流信号も、「交流電力」の概念に含まれる。
図15は、受電回路210の構成例を模式的に示す図である。この例では、受電回路210は、ダイオードブリッジと平滑コンデンサとを含む全波整流回路である。受電回路210は、他の整流器の構成を有していてもよい。受電回路210は、整流回路の他にも、定電圧・定電流制御回路、通信用の変復調回路などの各種の回路を含んでいてもよい。受電回路210は、受け取った交流エネルギを負荷330が利用可能な直流エネルギに変換する。直列共振回路240sから出力される電圧・電流などを測定する各種センサが受電回路210に含まれていてもよい。
共振回路130s、140p、230p、240sにおける各コイルは、例えば、回路基板上に形成された平面コイルもしくは積層コイル、または、銅線、リッツ線、もしくはツイスト線などを用いた巻き線コイルであり得る。共振回路130s、140p、230p、240sにおける各キャパシタには、例えばチップ形状またはリード形状を有するあらゆるタイプのキャパシタを利用できる。空気を介した2配線間の容量を各キャパシタとして機能させることも可能である。各コイルが有する自己共振特性をこれらのキャパシタの代わりに用いてもよい。
直流電源310は、例えば、商用電源、一次電池、二次電池、太陽電池、燃料電池、USB(Universal Serial Bus)電源、高容量のキャパシタ(例えば電気二重層キャパシタ)、商用電源に接続された電圧変換器などの任意の電源であってよい。
共振回路130s、140p、230p、240sの共振周波数f0は、典型的には、電力伝送時の伝送周波数fに一致するように設定される。共振回路130s、140p、230p、240sの各々の共振周波数f0は、伝送周波数fに厳密に一致していなくてもよい。各々の共振周波数f0は、例えば、伝送周波数fの50〜150%程度の範囲内の値に設定されていてもよい。電力伝送の周波数fは、例えば50Hz〜300GHz、ある例では20kHz〜10GHz、他の例では20kHz〜20MHz、さらに他の例では20kHz〜1MHzに設定され得る。
本実施形態では、送電電極120a、120bと受電電極220a、220bとの間は空隙であり、その距離は比較的長い(例えば、5mmから20mm程度)。そのため、電極間のキャパシタンスCm1、Cm2は非常に小さく、送電電極120a、120b、および受電電極220a、220bのインピーダンスは非常に高い(例えば、数kΩ程度)。これに対し、送電回路110および受電回路210のインピーダンスは、例えば数Ω程度と低い。本実施形態では、送電電極120a、120b、および受電電極220a、220bに近い側に並列共振回路140p、230pがそれぞれ配置され、送電回路110および受電回路210に近い側に直列共振回路130s、240sがそれぞれ配置される。このような構成により、インピーダンスの整合を容易に行うことができる。直列共振回路は、共振時にインピーダンスがゼロ(0)になるため、低いインピーダンスとの整合に適している。一方、並列共振回路は、共振時にインピーダンスが無限大になるため、高いインピーダンスとの整合に適している。よって、図13に示す構成のように、低いインピーダンスの電源側に直列共振回路を配置し、高いインピーダンスの電極側に並列共振回路を配置することにより、インピーダンス整合を容易に実現することができる。同様に、電極側に並列共振回路を配置し、負荷側に直列共振回路を配置することにより、受電装置200におけるインピーダンス整合を実現し易くすることができる。
なお、上記のような非対称な共振回路の構成にすることは必須の要件ではない。例えば、送電電極120a、120bと受電電極220a、220bとの距離を短くしたり、これらの間に誘電体を配置したりした構成では、電極のインピーダンスが低くなるため、非対称な共振回路の構成にする必要はない。また、インピーダンス整合の問題がない場合は、整合回路1800、2800自体を省略してもよい。
本発明者らは、図13に示す無線電力伝送システムに、図11Aから図11Cに示す3つの構成をそれぞれ適用した場合の伝送効率をシミュレーション解析によって求めた。図11Aから図11Cの各構成において、最も伝送効率が高くなる回路定数を求め、その回路定数を用いて電力伝送を行ったときの伝送効率を比較した。解析結果を以下の表2に示す。
Figure 2018164322
表2において、効率低下量は、図11Aの構成を基準としたときの最大伝送効率の変化量を示している。最大伝送効率は、図11Aから図11Cの各構成において、最も伝送効率が高くなる回路定数を用いたときの伝送効率である。各構成において使用した回路定数を以下の表3に示す。
Figure 2018164322
表3において、容量値の単位はpFであり、インダクタンス値の単位はμHである。 伝送周波数は490kHzとし、負荷値は40Ωとした。
表2の結果から、本実施形態の構成により、図11Bの構成と比較して、伝送効率の低下が抑えられることが確認された。
以上のように、本実施形態における送電装置によれば、第1および第2の送電電極120a、120bの間だけでなく、2つの隙間180a、180bの近傍の漏洩電界を抑制することができる。さらに、送電電極120a、120bの間に発生する容量を低減することができる。その結果、電界結合方式による無線電力伝送システムの伝送効率を維持しながら、安全性を向上させることができる。
本実施形態では、第2のシールドの片側の部分160a、160bのそれぞれが3分割され、第3のシールド170がそれらの隙間を覆う2層のシールド構成が用いられている。本開示はこのような構成に限定されない。例えば、図16に示すような構成であってもよい。図16の例では、第2のシールド160の片側の部分が5分割されている。第3のシールド170の片側の部分は、第2のシールド160における4つの隙間をそれぞれ覆う4つの部分に分割されている。それらの4つの部分の間の3箇所の隙間を覆う位置に、他のシールド172が配置されている。この例のように3層または4層以上のシールド構成を用いてもよい。つまり、第2のシールド160および第3のシールド170の分割数を増やして上に重ねる導電性シールドの数を増やしてもよい。そのような構成においても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
(実施形態2)
図17は、本開示の実施形態2の構成を模式的に示す断面図である。本実施形態における送電装置は、第1および第2の送電電極120a、120bから第2の方向の逆方向(−Z方向)に離れて位置する導電性の第4のシールド660をさらに備えている。単一の第4のシールド660が、送電電極120a、120bの下側において2つの隙間180a、180bの両方を覆っている。ここで「下側」とは、受電電極220a、220bが配置される側の反対側を意味する。それ以外の点は実施形態1と同じである。
本実施形態のように、第4のシールド660を設けることにより、実施形態1と比較して、下側の漏洩電界を低減することができる。
第4のシールド660は、隙間180a、180bの一方のみを覆っていてもよい。その場合でも、一方の隙間の下部の漏洩電界を低減する効果が得られる。
本実施形態によれば、送電電極120a、120b、および第1のシールド150の上側および下側の両方に導電性のシールドが配置される。このような構成により、漏洩電界をさらに低減することができる。隙間180a、180bの下に第4のシールド660を配置することにより、床面の下に存在する金属などの影響によって電極のインピーダンスが変化することを抑制できる。さらに、床面の下に存在する動物などへの影響を低減することもできる。
(実施形態3)
図18は、本開示の実施形態3の構成を模式的に示す断面図である。本実施形態における送電装置も、第1および第2の送電電極120a、120bから第2の方向の逆方向(−Z方向)に離れて位置する導電性の第4のシールド660をさらに備えている。第4のシールド660は、第1の隙間180aを覆う部分660aと、第2の隙間180bを覆う部分660bとに分割されている。それ以外の点は実施形態1と同じである。
本実施形態における第4のシールド660は、隙間180a、180bをそれぞれ覆う2つの部分660a、660bを有している。第4のシールド660は、2つの部分660a、660bの一方のみを有していてもよい。その場合でも、一方の隙間の下部の漏洩電界を低減することができる。
本実施形態によれば、送電電極120a、120b、および第1のシールド150の上側および下側の両方に導電性のシールドが配置される。このような構成により、漏洩電界をさらに低減することができる。さらに、実施形態2の構成と比較して、送電電極120a、120b間に発生する容量を低減することができる。隙間180a、180bの下に第4のシールドの部分660a、660bを配置することにより、床面の下に存在する金属などの影響によって電極のインピーダンスが変化することを抑制できる。さらに、床面の下に存在する動物などへの影響を低減することもできる。
(実施形態4)
図19は、本開示の実施形態4における構成を模式的に示す図である。本実施形態においては、実施形態3の構成と比較して、第4のシールドの各部分660a、660bが3つの部分に分割され、それらの部分の間の隙間を覆う第5のシールド670がさらに配置されている。それ以外の点は、実施形態3と同じである。
本実施形態における送電装置100は、送電電極の下側に導電性の第4のシールド660と、導電性の第5のシールド670とを備えている。第4のシールド660は、第1の方向(X方向)に並ぶ6つの部分を含む。6つの部分は、第7の部分660a1、第8の部分660a2、第9の部分660a3、第10の部分660b1、第11の部分660b2、第12の部分660b3である。第7の部分660a1は、第1の隙間180aを覆う。第8の部分660a2は、第7の部分660a1から第7の隙間690a1を隔てて位置し、第1の送電電極120aに対向する。第9の部分660a3は、第7の部分660a1から第8の隙間690a2を隔てて位置し、第1のシールド150に対向する。第10の部分660b1は、第2の隙間180bを覆う。第11の部分660b2は、第10の部分660b1から第9の隙間690b1を隔てて位置し、第2の送電電極120bに対向する。第12の部分660b3は、第10の部分660b1から第10の隙間690b2を隔てて位置し、第1のシールド150に対向する。
第5のシールド670は、第4のシールド660から第2の方向の逆方向(−Z方向)に離れて位置する。第5のシールド670は、隙間690a1、690a2、690b1、690b2をそれぞれ覆う4つの離間した部分670a1、670a2、670b1、670b2を含む。
本実施形態における第4のシールド660および第5のシールド670の構成は、第2のシールド160および第3のシールド170を、送電電極120a、120bの中心を通るXY平面に平行な平面に対して対称に配置した構成である。
このような構成により、図18に示す実施形態3の構成に比べ、送電電極間の容量成分をさらに低減することができる。隙間180a、180bの下にもシールド660、670が配置されているため、床面の下に存在する金属などの影響によって電極のインピーダンスが変化することを抑制することができる。また、床面の下に存在する動物などへの影響を低減することができる。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、送電電極120a、120b、第1のシールド150、第2のシールド160の各部分、第3のシールド170の各部分、第4のシールド660の各部分、および第5のシールド670の各部分は、いずれも平板状であるが、他の形状を有していてもよい。例えば、曲面状の形状または凹凸を有する形状を各電極または各シールドが有していてもよい。各電極および各シールドは、必ずしも床または地面に沿って配置されている必要はなく、床または地面に対して傾斜していてもよい。
図16に示す構成におけるシールド160、170、172と同等のシールド構造を、送電電極120a、120bの下部に設けてもよい。例えば、図20に示すようなシールド構造を採用してもよい。図20に示す構成では、送電装置は、上側にシールド160、170、172を備え、下側にシールド660、670、672を有している。上側のシールド160、170、172と、下側のシールド660、670、672とは、送電電極120a、120bが敷設された面に対して対称に配置されている。このような構成によれば、伝送効率の低下を抑えながら、漏洩電界をさらに低減することができる。
以上の実施形態1〜4では、第2のシールド160は、6個の部分を含んでいる。図20に示す実施形態では、第2のシールド160は、10個の部分を含んでいる。しかし、第2のシールド160は、少なくとも3つの部分を含んでいればよい。少なくとも3つの部分は、第1の隙間180aまたは第2の隙間180bを覆う第1の部分と、第1の部分から第3の隙間を隔てて位置し第1の送電電極120aまたは第2の送電電極120bに対向する第2の部分と、第1の部分から第4の隙間を隔てて位置し第1のシールド150に対向する第3の部分とを含んでいればよい。第3のシールド170がX方向に並ぶ4つまたは8個の部分を含むことも必須の要件ではない。第3のシールド170は、第2のシールド160における第3の隙間および第4の隙間の少なくとも一方を覆っていればよい。例えば、図21Aから図21Dに示す構成を採用してもよい。同様の構成は、送電電極120a、120bの下部の第4のシールド660および第5のシールド670についても適用できる。
以上のように、本開示は、以下の項目に記載の送電装置および無線電力伝送システムを含む。
[項目1]
平面状の表面を有する第1の送電電極と、
前記第1の送電電極から、前記第1の送電電極の前記表面に沿った第1の方向に離間して配置され、平面状の表面を有する第2の送電電極と、
前記第1および第2の送電電極に電気的に接続され、前記第1および第2の送電電極に交流電力を出力する送電回路と、
前記第1の送電電極と前記第2の送電電極との間において、前記第1の送電電極および前記第2の送電電極の各々から隙間を隔てて配置された導電性の第1のシールドと、
前記第1の送電電極の前記表面に垂直な第2の方向に、前記第1および第2の送電電極から離れて位置し、前記第1の送電電極と前記第1のシールドとの間の第1の隙間、および前記第2の送電電極と前記第1のシールドとの間の第2の隙間の少なくとも一方を覆う導電性の第2のシールドであって、前記第1の方向に並ぶ少なくとも3つの部分を含み、前記少なくとも3つの部分は、前記第1または第2の隙間を覆う第1の部分と、前記第1の部分から第3の隙間を隔てて位置し前記第1または第2の送電電極に対向する第2の部分と、前記第1の部分から第4の隙間を隔てて位置し前記第1のシールドに対向する第3の部分と、を含む、第2のシールドと、
前記第2のシールドから前記第2の方向に離れて位置し、前記第3の隙間および前記第4の隙間の少なくとも一方を覆う導電性の第3のシールドと、
を備えた送電装置。
[項目2]
前記第1の送電電極および前記第2の送電電極は、前記第1および第2の方向の両方に垂直な第3の方向に延びている、項目1に記載の送電装置。
[項目3]
前記第1のシールド、前記第2のシールド、および前記第3のシールドの少なくとも1つは、前記第3の方向に延びている、項目2に記載の送電装置。
[項目4]
前記第1の送電電極の前記表面および前記第2の送電電極の前記表面は、同一平面上にある、項目1から3のいずれか1項に記載の送電装置。
[項目5]
前記第2のシールドは、前記第1の隙間および前記第2の隙間の両方を覆っている、項目1から4のいずれか1項に記載の送電装置。
[項目6]
前記第2のシールドは、前記第1の方向に並ぶ少なくとも6つの部分を含み、
前記少なくとも6つの部分は、前記第1の部分、前記第2の部分、前記第3の部分、第4の部分、第5の部分、および第6の部分を含み、
前記第1の部分は、前記第1の隙間を覆い、
前記第2の部分は、前記第1の部分から前記第3の隙間を隔てて位置し、前記第1の送電電極に対向し、
前記第3の部分は、前記第1の部分から前記第4の隙間を隔てて位置し、前記第1のシールドに対向し、
前記第4の部分は、前記第2の隙間を覆い、
前記第5の部分は、前記第4の部分から第5の隙間を隔てて位置し、前記第2の送電電極に対向し、
前記第6の部分は、前記第4の部分から第6の隙間を隔てて位置し、前記第1のシールドに対向し、
前記第3のシールドは、前記第3から第6の隙間をそれぞれ覆う4つの離間した部分を含む、
項目1から5のいずれか1項に記載の送電装置。
[項目7]
前記送電装置は、前記第1および第2の送電電極から前記第2の方向の逆方向に離れて位置する導電性の第4のシールドであって、前記第1および第2の隙間の少なくとも一方を覆う第4のシールドをさらに備える、項目1から6のいずれか1項に記載の送電装置。
[項目8]
前記第4のシールドは、前記第1の隙間を覆う部分と、前記第2の隙間を覆う部分とを含む、項目7に記載の送電装置。
[項目9]
前記第4のシールドは、前記第1の方向に並ぶ少なくとも6つの部分を含み、
前記少なくとも6つの部分は、
前記第1の隙間を覆う第7の部分と、
前記第7の部分から第7の隙間を隔てて位置し、前記第1の送電電極に対向する第8の部分と、
前記第7の部分から第8の隙間を隔てて位置し、前記第1のシールドに対向する第9の部分と、
前記第2の隙間を覆う第10の部分と、
前記第10の部分から第9の隙間を隔てて位置し、前記第2の送電電極に対向する第11の部分と、
前記第10の部分から第10の隙間を隔てて位置し、前記第1のシールドに対向する第12の部分と、
を含み、
前記送電装置は、前記第4のシールドから前記第2の方向の逆方向に離れて位置する導電性の第5のシールドであって、前記第7から第10の隙間をそれぞれ覆う4つの離間した部分を含む第5のシールドをさらに備える、
項目7または8に記載の送電装置。
[項目10]
項目1から9のいずれかに記載の送電装置と、受電装置と、を備える無線電力伝送システムであって、
前記受電装置は、
前記第1の送電電極と対向したときに、前記第1の送電電極との間に容量結合を形成する第1の受電電極と、
前記第2の送電電極と対向したときに、前記第2の送電電極との間に容量結合を形成する第2の受電電極と、
を備え、
前記2つの容量結合を介して前記交流電力を前記送電装置から前記受電装置に非接触で伝送する、
無線電力伝送システム。
本開示の技術は、電力によって駆動される任意の機器に利用できる。例えば、工場で用いられる無人搬送車(AGV)などの搬送ロボットまたは電動車両に利用できる。
10 搬送ロボット
30 床面
100 送電装置
110 送電回路
120a、120b 送電電極
130s 直列共振回路
140p 並列共振回路
150 第1のシールド
160、160a、160b 第2のシールド
160a1〜160a3、160b1〜160b3 第2のシールド
170、170a、170b 第3のシールド
170a1、170a2、170b1、170b2 第3のシールド
180a、180b 隙間
190a、190b 隙間
1800 整合回路
190、190a、190b 第3のシールド
200 受電装置
210 受電回路
220a、220b 受電電極
230p 並列共振回路
240s 直列共振回路
2800 整合回路
310 直流電源
330 負荷

Claims (10)

  1. 平面状の表面を有する第1の送電電極と、
    前記第1の送電電極から、前記第1の送電電極の前記表面に沿った第1の方向に離間して配置され、平面状の表面を有する第2の送電電極と、
    前記第1および第2の送電電極に電気的に接続され、前記第1および第2の送電電極に交流電力を出力する送電回路と、
    前記第1の送電電極と前記第2の送電電極との間において、前記第1の送電電極および前記第2の送電電極の各々から隙間を隔てて配置された導電性の第1のシールドと、
    前記第1の送電電極の前記表面に垂直な第2の方向に、前記第1および第2の送電電極から離れて位置し、前記第1の送電電極と前記第1のシールドとの間の第1の隙間、および前記第2の送電電極と前記第1のシールドとの間の第2の隙間の少なくとも一方を覆う導電性の第2のシールドであって、前記第1の方向に並ぶ少なくとも3つの部分を含み、前記少なくとも3つの部分は、前記第1または第2の隙間を覆う第1の部分と、前記第1の部分から第3の隙間を隔てて位置し前記第1または第2の送電電極に対向する第2の部分と、前記第1の部分から第4の隙間を隔てて位置し前記第1のシールドに対向する第3の部分と、を含む、第2のシールドと、
    前記第2のシールドから前記第2の方向に離れて位置し、前記第3の隙間および前記第4の隙間の少なくとも一方を覆う導電性の第3のシールドと、
    を備えた送電装置。
  2. 前記第1の送電電極および前記第2の送電電極は、前記第1および第2の方向の両方に垂直な第3の方向に延びている、請求項1に記載の送電装置。
  3. 前記第1のシールド、前記第2のシールド、および前記第3のシールドの少なくとも1つは、前記第3の方向に延びている、請求項2に記載の送電装置。
  4. 前記第1の送電電極の前記表面および前記第2の送電電極の前記表面は、同一平面上にある、請求項1から3のいずれか1項に記載の送電装置。
  5. 前記第2のシールドは、前記第1の隙間および前記第2の隙間の両方を覆っている、請求項1から4のいずれか1項に記載の送電装置。
  6. 前記第2のシールドは、前記第1の方向に並ぶ少なくとも6つの部分を含み、
    前記少なくとも6つの部分は、前記第1の部分、前記第2の部分、前記第3の部分、第4の部分、第5の部分、および第6の部分を含み、
    前記第1の部分は、前記第1の隙間を覆い、
    前記第2の部分は、前記第1の部分から前記第3の隙間を隔てて位置し、前記第1の送電電極に対向し、
    前記第3の部分は、前記第1の部分から前記第4の隙間を隔てて位置し、前記第1のシールドに対向し、
    前記第4の部分は、前記第2の隙間を覆い、
    前記第5の部分は、前記第4の部分から第5の隙間を隔てて位置し、前記第2の送電電極に対向し、
    前記第6の部分は、前記第4の部分から第6の隙間を隔てて位置し、前記第1のシールドに対向し、
    前記第3のシールドは、前記第3から第6の隙間をそれぞれ覆う4つの離間した部分を含む、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の送電装置。
  7. 前記送電装置は、前記第1および第2の送電電極から前記第2の方向の逆方向に離れて位置する導電性の第4のシールドであって、前記第1および第2の隙間の少なくとも一方を覆う第4のシールドをさらに備える、請求項1から6のいずれか1項に記載の送電装置。
  8. 前記第4のシールドは、前記第1の隙間を覆う部分と、前記第2の隙間を覆う部分とを含む、請求項7に記載の送電装置。
  9. 前記第4のシールドは、前記第1の方向に並ぶ少なくとも6つの部分を含み、
    前記少なくとも6つの部分は、
    前記第1の隙間を覆う第7の部分と、
    前記第7の部分から第7の隙間を隔てて位置し、前記第1の送電電極に対向する第8の部分と、
    前記第7の部分から第8の隙間を隔てて位置し、前記第1のシールドに対向する第9の部分と、
    前記第2の隙間を覆う第10の部分と、
    前記第10の部分から第9の隙間を隔てて位置し、前記第2の送電電極に対向する第11の部分と、
    前記第10の部分から第10の隙間を隔てて位置し、前記第1のシールドに対向する第12の部分と、
    を含み、
    前記送電装置は、前記第4のシールドから前記第2の方向の逆方向に離れて位置する導電性の第5のシールドであって、前記第7から第10の隙間をそれぞれ覆う4つの離間した部分を含む第5のシールドをさらに備える、
    請求項7または8に記載の送電装置。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の送電装置と、受電装置と、を備える無線電力伝送システムであって、
    前記受電装置は、
    前記第1の送電電極と対向したときに、前記第1の送電電極との間に容量結合を形成する第1の受電電極と、
    前記第2の送電電極と対向したときに、前記第2の送電電極との間に容量結合を形成する第2の受電電極と、
    を備え、
    前記2つの容量結合を介して前記交流電力を前記送電装置から前記受電装置に非接触で伝送する、
    無線電力伝送システム。
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