JP2018163250A - 紫外線照射装置および偏光光照射装置 - Google Patents

紫外線照射装置および偏光光照射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018163250A
JP2018163250A JP2017059954A JP2017059954A JP2018163250A JP 2018163250 A JP2018163250 A JP 2018163250A JP 2017059954 A JP2017059954 A JP 2017059954A JP 2017059954 A JP2017059954 A JP 2017059954A JP 2018163250 A JP2018163250 A JP 2018163250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
irradiation device
polarizing element
reflection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017059954A
Other languages
English (en)
Inventor
貴章 田中
Takaaki Tanaka
貴章 田中
祥平 前田
Shohei Maeda
祥平 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP2017059954A priority Critical patent/JP2018163250A/ja
Publication of JP2018163250A publication Critical patent/JP2018163250A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)

Abstract

【課題】過昇温による不具合を抑制することができる紫外線照射装置および偏光光照射装置を提供する。【解決手段】紫外線照射装置1は、直線状の光源5と、反射部材10と、反射抑制部材6と、フィルタ20とを具備する。光源5は、光を放出する。反射部材10は、光源5の周方向に沿って設けられ、光源5の第一の波長域の光を反射し、第一の波長域の光以外を透過する反射面を有する。反射抑制部材6は、反射部材10における反射面とは反対の面側に配設され、反射部材10を透過した光源の第一の波長域の光以外の反射を抑制する。フィルタ20は、反射面で反射された光が照射され、特定の波長を有する紫外線を透過する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、紫外線照射装置および偏光光照射装置に関する。
液晶パネルの製造装置として、液晶パネルの貼り合わせなどの光硬化工程等が用いられている。また、液晶パネルの配向膜の配向処理である光配向技術が注目されている。光配向技術で用いられる偏光光照射装置は、直線状の光源を有する紫外線照射装置を備えている。偏光光照射装置が備える紫外線照射装置は、例えば光源の周方向の全域から放射された光を、所望の照射面側へ集光させるように反射させる反射部材を有する。
特開2009−265290号公報
ところで、従来技術においては、光源から放射された光のうち、反射部材の表面である反射面で反射されずに反射部材を透過する透過光が存在する。この透過光には、例えば、可視光や赤外光などが含まれる。このような透過光が、例えば、紫外線を放出させるためのフィルタや照射対象であるワークに到達すると、過昇温によって劣化などの不具合を引き起こす要因となるおそれがある。
本発明が解決しようとする課題は、過昇温による不具合を抑制することができる紫外線照射装置および偏光光照射装置を提供することである。
実施形態に係る紫外線照射装置は、直線状の光源、反射部材、反射抑制部材、フィルタを具備する。光源は、光を放出する。反射部材は、光源の周方向に沿って設けられ、光源の第一の波長域の光を反射し、第一の波長域の光以外を透過する反射面を有する。反射抑制部材は、反射部材における反射面とは反対の面側に配設され、反射部材を透過した光源の第一波長域の光以外の反射を抑制する。フィルタは、反射面で反射された光が照射され、特定の波長を有する紫外線を透過する。
本発明によれば、過昇温による不具合を抑制することができる紫外線照射装置および偏光光照射装置を提供することができる。
実施形態に係る紫外線照射装置および偏光光照射装置の構成を示す分解斜視図である。 実施形態に係る紫外線照射装置および偏光光照射装置の断面図である。 実施形態に係る紫外線照射装置の部分断面図である。 反射抑制部材を有さない紫外線照射装置の部分断面図である。 実施形態に係る偏光光照射装置の偏光素子を示す平面図である。 実施形態に係る偏光光照射装置の偏光素子の断面図である。 測定部位を示す説明図である。 消光比特性を比較する試験結果についての図表である。 温度特性を比較する試験結果についての図表である。
以下に説明する実施形態に係る紫外線照射装置1は、直線状の光源5、反射部材10、反射抑制部材6、フィルタ20を具備する。光源5は、光を放出する。反射部材10は、光源5の周方向に沿って設けられ、光源5の第一の波長域の光を反射し、第一の波長域の光以外を透過する反射面11を有する。反射抑制部材6は、反射部材10における反射面11とは反対の面側に配設され、反射部材10を透過した光源5の光の反射を抑制する。フィルタ20は、反射面11で反射された光が照射され、特定の波長を有する紫外線を透過する。
また、以下に説明する実施形態に係る偏光光照射装置100は、紫外線照射装置1、偏光素子25を具備する。偏光素子25は、フィルタ20を挟んで光源5と対向するように配設され、紫外線が入射されて偏光光を出射する。
[実施形態]
実施形態に係る紫外線照射装置および偏光光照射装置を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係る紫外線照射装置および偏光光照射装置の構成を示す分解斜視図である。図2は、図1に示す紫外線照射装置および偏光光照射装置の断面図(X軸方向視の平面図)である。図3は、図2に示す紫外線照射装置の部分断面図である。
図1、図2に示す紫外線照射装置1は、例えば、液晶パネルの貼り合わせなどの光硬化工程等に用いられる。また、図1、図2に示す偏光光照射装置100は、例えば、液晶パネルの配向膜や視野角補償フィルムの配向膜等の製造に用いられる。被処理物であるワークWの表面に照射される紫外線の偏光軸の基準方向は、ワークWの構造、用途、または、要求される仕様に応じて適宜設定される。以下、ワークWの長手方向をX軸方向といい、X軸方向に直交し、且つ、ワークWの幅方向をY軸方向といい、Y軸方向及びX軸方向に直交する方向をZ軸方向という。他の図面においても、X軸、Y軸およびZ軸方向を同様に示す。
実施形態に係る偏光光照射装置100は、紫外線照射装置1と、偏光素子25と、偏光素子保持部26とを備える。紫外線照射装置1は、光源5と、反射部材10と、フィルタ20と、反射抑制部材6と、放熱部材7とを備える。
光源5は、軸心がX軸方向に沿って延びる直線状の光源である。また、光源5は、例えば、水銀ランプ、メタルハライドランプ等の直線状の放電ランプや、複数のLED(Light Emitting Diode)が基板上に設けられた直線状のLEDランプである。本実施形態では、1つの光源5のみを有するが、例えば、複数の光源5がX軸方向に沿うように直線状に並んで配列されてもよい。光源5は、直線状の発光部から、例えば波長が200nmから400nmの紫外光を含む光を放出することが可能になっており、光源5が放出する光は、さまざまな偏光軸成分を有する、いわゆる非偏光の光になっている。
また、反射部材10は、光源5に対向する面に、光源5から放出される光を反射する反射面11を有している。反射面11は、直線状に配置される光源5の軸心に沿った方向に見た場合における形状である軸心方向視の形状、即ち、X軸方向視における形状が、楕円の一部が開口した形状になっている。反射部材10は、反射面11の楕円の2つの焦点のうち、一方の焦点の位置に光源5の軸心である中心軸Cが位置するように設けられており、他方の焦点側が開口している。反射部材10は、このように反射面11が楕円の一部の形状になっていることにより、一方の焦点の位置に光源5を配置した際に、光源5から放出された光を他方の焦点付近に集光させる、いわゆる集光型の反射部材になっている。また、反射部材10は、Z軸方向に開口する向きで配設されている。なお、反射部材10のX軸方向視における形状は上記に限定されず、例えば放物線の一部が開口した形状や、平板になっていてもよい。
反射部材10は、直線状に形成される光源5に沿って、これらの形状で光源5に対して平行に延びている。さらに、反射部材10は、反射面11の楕円が開口している側の反対側の部分で、楕円の曲率が最大になる部分付近に、楕円の周方向、或いはY軸方向にあいた空隙である空隙部12が形成されている。即ち、空隙部12は、光源5から見て、Z軸方向において反射面11の楕円が開口している側の反対側に形成されている。反射部材10は、この空隙部12で、楕円の内側と外側との空間が連通している。偏光光照射装置100で偏光光を被照射物に照射する場合、光源5は熱を発しながら発光するが、この熱によって温度が高くなった空気は上方に流れ、空隙部12から反射部材10の上方に抜け出る。これにより、偏光光照射装置100は、温度が高くなり過ぎることなく、紫外線をワークWに照射する。
また、反射部材10は、基材がガラスからなり、多層膜によって反射面11が形成されるダイクロイックミラーとなって構成されている。反射部材10の反射面11は、例えば、紫外光(第一の波長域の光)を95%の反射率で反射する一方、波長500nm以上の可視光および赤外光(第一の波長域の光以外)を透過する。
フィルタ20は、光源5から放出される光の特定の波長のみを透過するバンドパスフィルタであり、光源5から放出された光のうち、例えば、254nmや365nmなどの所定の波長の紫外線を透過し、他の波長の光が透過することを規制することが可能になっている。また、フィルタ20は、光源5及び反射部材10に対して、Z軸方向において反射面11の楕円が開口している側に配設されている。このフィルタ20は、X軸方向とY軸方向とにおける周囲を、フィルタフレーム21に囲まれており、これによりフィルタ20は、フィルタフレーム21によって保持されている。
反射抑制部材6は、外部から入射された光を吸収し、反射を抑制する部材である。反射抑制部材6は、反射部材10における反射面11とは反対の面側、すなわち反射部材10の裏面側に、反射部材10と放熱部材7との間に挟まれるように配置される。反射抑制部材6は、例えば、AR(Anti-Reflect)コートまたは黒色シートである。なお、反射抑制部材6は、上記したものに限らず、例えば、放熱部材7を構成するアルミニウムをアルマイト加工したものであってもよい。また、反射抑制部材6は、放熱部材7と向かい合う反射部材10の裏面または反射部材10と向かい合う放熱部材7の表面を黒色塗料で塗工した黒色塗装であってもよい。
放熱部材7は、反射抑制部材6を挟んで反射部材10とは反対側に配置されている。放熱部材7は、例えば、所定の伝熱性を有するアルミニウム等によって形成されている。また、図3に示すように、放熱部材7は、内部に空隙9を有する中空形状の部材であり、空隙9には冷却水が循環可能に構成されている。
光源5から出射した照射光の一部、具体的には、赤外線、可視光線および一部の紫外線は、反射部材10を透過するが、反射抑制部材6に到達することで再反射が抑制される。一方、図4は、反射抑制部材を有さない紫外線照射装置の部分断面図である。図4に示すように、光源5から出射した照射光のうち、反射部材10を透過した透過光は、放熱部材7の表面8で反射され、フィルタ20やワークWに到達するおそれがある。赤外線、可視光線を含む透過光がフィルタ20やワークWに到達すると、過昇温によって劣化するおそれがある。
すなわち、実施形態に係る紫外線照射装置1によれば、反射部材10を透過した透過光の反射を反射抑制部材6が抑制するため、透過光がフィルタ20やワークWに到達し、過昇温する不具合を抑制することができる。
なお、上記した実施形態では、反射抑制部材6は反射部材10および放熱部材7の両方に接するように配置されたが、これに限らず、例えば、反射部材10または放熱部材7の一方のみに接していてもよく、また、反射部材10および放熱部材7の両方と接していなくてもよい。また、反射抑制部材6は、反射部材10と放熱部材7との間に配置されたが、これに限らず、例えば紫外線照射装置1または偏光光照射装置100を収容する筐体(図示せず)と反射部材10との間に配置するように構成されてもよい。
図1、図2に戻り、偏光素子25は、フィルタ20と同様に、光源5及び反射部材10に対して、Z軸方向において反射面11の楕円が開口している側に配設されている。集光型の反射部材である反射部材10は、偏光素子25に光を集光させることができるように設けられている。
偏光素子保持部26には、紫外線を入射し偏光光を出射する偏光素子25が保持され、偏光素子25より出射される偏光光を透過する開口部27を有する。また、偏光素子25は、X軸方向とY軸方向とにおける周囲を、偏光素子保持部26に囲まれており、これにより偏光素子25は、偏光素子保持部26によって保持されている。
なお、本実施形態で、偏光素子25は、電気導体の長手方向がY軸方向と平行に配置されて、X軸方向と平行な偏光軸の紫外線を通過させる。即ち、本実施形態で、基準方向は、X軸方向と平行になっている。
ここで、偏光素子25の構成について、図5および図6を用いてさらに説明する。図5は、実施形態に係る偏光光照射装置100の偏光素子25の平面図である。
図5に示すように、偏光素子25は、フィルタ20を通過した光を偏光する複数の偏光素子体13(13a〜13f)と、複数の偏光素子体13(13a〜13f)を支持する支持枠部材14とを有する。支持枠部材14は、光源5の中心軸C方向に沿って延びる長尺状に形成されており、各偏光素子体13(13a〜13f)の外周部を支持する複数の開口14aを有する。隣接する偏光素子体13(13a〜13f)同士の間は、支持枠部材14の枠部であり、光源5の光が遮光されている。
偏光素子体13(13a〜13f)は、石英ガラスなどの基板上に複数の直線状の電気導体(例えば、クロムやアルミニウム合金等の金属線)を等間隔に平行に配置した、ワイヤーグリッド偏光素子になっている。電気導体の長手方向は、基準方向と直交する。電気導体のピッチは、光源5から放出される紫外線の波長の1/3以下であるのが望ましい。
偏光素子体13(13a〜13f)は、光源5から放出された光が入射されることによりフィルタ20から放射される紫外線のうち、電気導体の長手方向に平行な偏光軸の紫外線の大部分を反射または吸収し、電気導体の長手方向に直交する偏光軸の紫外線を通過させ、ワークWに向けて照射する。偏光素子25は、光源5と偏光素子25との間に配設されるフィルタ20から出射した紫外線から、基準方向のみに振動した偏光軸の紫外線を偏光光として取り出すことが可能になっている。
また、偏光素子体13(13a〜13f)は、光源5から放出し、一様にあらゆる方向に振動したさまざまな偏光軸成分を有する光から基準方向のみに振動した偏光軸の光を取り出すことが可能になっている。なお、基準方向のみに振動した偏光軸の光を、一般に直線偏光という。また、偏光軸とは、光の電場及び磁場の振動方向である。なお、実施形態に係る偏光素子25は、偏光素子体13(13a〜13f)を含んで構成されたが、これに限らず、例えば、1つの偏光素子体13で構成されてもよい。
図6は、実施形態に係る偏光光照射装置100の偏光素子25を光源5の中心軸C方向に直交する方向から示す断面図である。
図6に示すように、偏光素子体13は、複数の格子(グリッド)17と、複数の格子17が配列された矩形状の基板18と、を有する。複数の格子17は、ワークWの照射面に沿って光源5の中心軸C方向に直交する方向に延びている。基板18上には、複数の格子17が中心軸C方向に所定の間隔をあけて配置されている。
図2に戻り、偏光素子保持部26の、光源5と対向する側に、遮光板30が設けられている。この遮光板30は、偏光素子保持部26の、開口部27を囲むように配設されている。詳しくは、偏光素子25は矩形の板状に形成されており、偏光素子25を保持する偏光素子保持部26に形成される開口部27も、偏光素子25と同様に、偏光素子25に対応して矩形状の形状で形成されている。
遮光板30は、偏光素子保持部26の開口部27における偏光光の出射側に位置して、光源5等が位置する方向の反対方向に偏光素子保持部26から突出すると共に、開口部27の開口方向に見た場合に開口部27を囲んで配設されている。即ち、遮光板30は、内側の形状が開口部27よりも若干大きい形状となる略角筒状の形状に形成されており、Z軸方向視において矩形状の開口部27全体を四方から囲うように、角筒の軸方向がZ軸方向になる向きで配設されている。このため、遮光板30は、偏光素子保持部26と対向する端部が開口している。このように設けられる遮光板30は、内側の面が、例えば、アルミニウム箔等が配設されることにより光を反射する、遮光板反射面31として形成されている。
なお、遮光板30は、偏光素子保持部26の開口部27に対して、角筒の四辺とも5mm以内の範囲で設置されるのが好ましい。また、Z軸方向における遮光板30の高さは、偏光光照射装置100でワークWに照射をする際に、ワークWの照射面に対して少なくとも5mm以上の間隔を有することが好ましい。
上記した紫外線照射装置1において、図4に示すように反射抑制部材を有さない場合は、光源5から出射した照射光のうち、反射部材10を透過した紫外線が、放熱部材7で乱反射し、反射部材10で制御された照射光角度以上の角度で、偏光素子25に入射すると、偏光素子25の偏光性能が悪化し、消光比特性が低下する。
また、上記した紫外線照射装置1において、図4に示すように反射抑制部材を有さない場合は、光源5から出射した照射光のうち、反射部材10を透過した赤外線や可視光が放熱部材7で反射し、偏光素子25に到達すると、偏光素子25の過昇温によって寿命が低下する。
ここで、実施形態に係る偏光光照射装置100と、反射抑制部材を有さない偏光光照射装置とにおける消光比特性の相違について、図7、図8を用いて説明する。図7は、測定部位を示す説明図である。図8は、消光比特性を比較する試験結果についての図表である。
本測定では、実施形態に係る偏光光照射装置100(「反射抑制部材有り」と表示)と、反射抑制部材を有さない偏光光照射装置(「反射抑制部材無し」と表示)のそれぞれにおいて、光源5と向かい合う偏光素子25の上面において消光比特性を測定した。具体的には、平面視で光源5の中心軸Cと重複する「0mm」の位置において、図7に示す「△」で示した11地点において消光比をそれぞれ測定し、平均値、最大値および最小値を図8に示した。同様に、「0mm」の位置からY軸正方向側に30mm移動した「+30mm」の位置において、図7に示す「○」で示した11地点において消光比をそれぞれ測定し、平均値、最大値および最小値を図8に示した。さらに、「0mm」の位置からY軸負方向側に30mm移動した「−30mm」の位置において、図7に示す「●」で示した11地点において消光比をそれぞれ測定し、平均値、最大値および最小値を図8に示した。
図8に示すように、「+30mm」、「0mm」、「−30mm」のいずれの箇所においても、実施形態に係る偏光光照射装置100は、反射抑制部材を有さない偏光光照射装置よりも消光比は高い値を示した。例えば、ワークWが配向膜である場合、消光比が高いと、配向膜の配向性能が向上する。また、かかる配向膜が例えば液晶パネルの構成部品である場合、コントラストが明確になる。
次に、実施形態に係る偏光光照射装置100と、反射抑制部材を有さない偏光光照射装置とによる温度特性の相違について、図7、図9を用いて説明する。図9は、温度特性を比較する試験結果についての図表である。
測定点としては、反射抑制部材6を有する偏光光照射装置100と、反射抑制部材を有さない偏光光照射装置とのそれぞれにおいて、偏光素子体13cの上面および下面、偏光素子体13dの上面および下面、偏光素子体13cの上方雰囲気、フィルタ20の上面の合計6地点において、光源5発光中における温度をそれぞれ測定した。なお、「偏光素子体13cの上方雰囲気」とは、偏光素子体13cとフィルタ20とで挟まれた空間をいう。
図9に示すように、実施形態に係る偏光光照射装置100では、反射抑制部材を有さない偏光光照射装置と比較してどの部位においても低い温度を示した。すなわち、実施形態に係る偏光光照射装置100は、昇温抑制効果を有することが明らかとなった。
実施形態に係る偏光光照射装置100および紫外線照射装置1は、以上のような構成からなり、以下、その作用について説明する。紫外線照射装置1は、直線状の光源5、反射部材10、反射抑制部材6、フィルタ20を具備する。光源5は、光を放出する。反射部材10は、光源5の周方向に沿って設けられ、光源5の第一の波長域の光を反射し、第一の波長域の光以外を透過する反射面11を有する。反射抑制部材6は、反射部材10における反射面11とは反対の面側に配設され、反射部材10を透過した光源5の第一の波長域の光以外の反射を抑制する。フィルタ20は、反射面11で反射された光が照射され、紫外線を放出する。反射部材10を透過した紫外線がフィルタ20に到達することを反射抑制部材6が抑制するので、例えばフィルタ20の変形などの過昇温による不具合を抑制することができる。
また、偏光光照射装置100は、紫外線照射装置1、偏光素子25を具備する。偏光素子25は、フィルタ20を挟んで光源5と対向するように配設され、紫外線が入射されて偏光光を出射する。反射部材10を透過した紫外線が偏光素子25に到達することを反射抑制部材6が抑制するので、偏光性能の悪化による消光比の低下を抑制することができる。また、反射部材10を透過した可視光や赤外線が偏光素子25に到達することを反射抑制部材6が抑制するので、偏光素子25の過昇温による寿命低下を抑制することができる。また、反射部材10を透過した可視光がワークWに到達することを反射抑制部材6が抑制するので、例えば、ワークWの過昇温による変形などの不具合を抑制することができる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 紫外線照射装置
5 光源
6 反射抑制部材
10 反射部材
13(13a〜13f) 偏光素子体
20 フィルタ
25 偏光素子
100 偏光光照射装置

Claims (2)

  1. 光を放出する直線状の光源と;
    前記光源の周方向に沿って設けられ、前記光源の第一の波長域の光を反射し、前記第一の波長域の光以外を透過する反射面を有する反射部材と;
    前記反射部材における前記反射面とは反対の面側に配設され、前記反射部材を透過した前記光源の前記第一の波長域の光以外の反射を抑制する反射抑制部材と;
    前記反射面で反射された前記光が照射され、特定の波長を有する紫外線を透過するフィルタと;
    を具備する、紫外線照射装置。
  2. 請求項1に記載の紫外線照射装置と;
    前記フィルタを挟んで前記光源と対向するように配設され、前記紫外線が入射されて偏光光を出射する偏光素子と;
    を具備する、偏光光照射装置。
JP2017059954A 2017-03-24 2017-03-24 紫外線照射装置および偏光光照射装置 Pending JP2018163250A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017059954A JP2018163250A (ja) 2017-03-24 2017-03-24 紫外線照射装置および偏光光照射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017059954A JP2018163250A (ja) 2017-03-24 2017-03-24 紫外線照射装置および偏光光照射装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018163250A true JP2018163250A (ja) 2018-10-18

Family

ID=63860112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017059954A Pending JP2018163250A (ja) 2017-03-24 2017-03-24 紫外線照射装置および偏光光照射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018163250A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001318428A (ja) * 2000-05-09 2001-11-16 Plus Vision Corp ランプカートリッジ
JP2015184577A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 東芝ライテック株式会社 偏光光照射装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001318428A (ja) * 2000-05-09 2001-11-16 Plus Vision Corp ランプカートリッジ
JP2015184577A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 東芝ライテック株式会社 偏光光照射装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6178991B2 (ja) 光源ユニットおよびそれを用いた光源モジュール
JP2019036638A (ja) 発光装置
JP6621631B2 (ja) 光源モジュール
JP7176211B2 (ja) 照明装置
KR20160034792A (ko) 광원장치
KR102435770B1 (ko) 적외선 히터 및 적외선 처리 장치
JP6700792B2 (ja) 光源装置
JP2016066754A (ja) 光源装置
WO2015121911A1 (en) Scanning unit, laser scanning microscope, and temperature adjustment method
JP6201707B2 (ja) 紫外線照射装置
JP6187348B2 (ja) 偏光光照射装置
JP2018163250A (ja) 紫外線照射装置および偏光光照射装置
JP6660317B2 (ja) 光照射装置
JP2013168274A (ja) 紫外線照射装置、照度調整方法、及び照度分布測定用具
JP2018037257A (ja) 面光源装置および液晶表示装置
TWI617867B (zh) 偏振光照射裝置
JP2016103408A (ja) 赤外線処理装置及び赤外線ヒーター
JP6488964B2 (ja) 紫外線照射装置
JP6439351B2 (ja) 紫外線照射装置
JP2017062943A (ja) 光源装置
JP2014232238A (ja) 光配向用偏光光照射装置
JP5831575B2 (ja) 偏光光照射装置
JP2016177922A (ja) 蛍光光源装置
JP7183876B2 (ja) 照明器具
JP2018055803A (ja) 照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201007

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210302