JP2001318428A - ランプカートリッジ - Google Patents

ランプカートリッジ

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JP2001318428A JP2000135679A JP2000135679A JP2001318428A JP 2001318428 A JP2001318428 A JP 2001318428A JP 2000135679 A JP2000135679 A JP 2000135679A JP 2000135679 A JP2000135679 A JP 2000135679A JP 2001318428 A JP2001318428 A JP 2001318428A
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lamp
light shielding
reflecting mirror
lamp cartridge
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Ritsuo Koga
律生 古賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ランプカートリッジから洩れ出る洩れ可視光線
を確実に低減させ、かつ赤外線によるランプカートリッ
ジの温度上昇も低減させることで、小型化・静音化をと
もに実現するランプカートリッジを提供する。 【解決手段】反射鏡付き高輝度ランプ10の反射鏡の外
側表面に熱伝導率の高い耐熱材からなる可視光遮光層を
設ける。照明時に可視光遮光層は洩れ可視光線を遮光す
るとともに赤外線を吸収するが、冷却ファン30が稼働
し、反射鏡の前にあるケース20の孔20bから吸気さ
れる冷却風40が可視光遮光層を冷却しつつ排気される
ようにする。これにより、洩れ可視光線を低減させ、か
つ赤外線によるランプカートリッジの温度上昇も抑制す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロジェクターの
光源として用いられるランプカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】プロジェクターは、会社の会議室や家庭
などで使用されている。プロジェクターにより発せられ
る騒音は大きいものであり、主な騒音は、ランプ、電源
装置、電子基板、または、熱に弱い液晶表示板を冷却す
るために用いられている複数個の冷却ファンである。特
にランプが高熱を発するため、高速回転する強力な冷却
ファンが用いられている。この冷却ファンは騒音が大き
いものであり、静音設計が困難であった。
【0003】プロジェクターで使用するランプは、一般
的に、反射鏡付き高輝度ランプをランプカートリッジに
収容して使用している。図5,図6は従来のランプカー
トリッジを説明する説明図であり、図5(a)は従来の
反射鏡付き高輝度ランプの構成図、図5(b),図6
(a)および図6(b)は従来のランプカートリッジの
構成図である。
【0004】図5(a)を用いて従来の反射鏡付き高輝
度ランプの構成を説明する。反射鏡付き高輝度ランプ1
00は、光源としての高輝度ランプ110と、高輝度ラ
ンプ110からの放射光を集光する反射鏡120とを備
えている。さらに、この反射鏡120は、光透過材料に
より形成される反射鏡本体120aと、反射鏡本体12
0aのランプ側に設けられるダイクロイックコーティン
グまたはコールドミラー等の可視光反射層120bとを
備えている。
【0005】プロジェクターの理想的な光源は、通常は
可視光線のみであり、熱となる赤外線は不要である。こ
のため、反射鏡120の高輝度ランプ110側に設けら
れている可視光反射層120bは、可視光線130のみ
を反射させ、赤外線140は反射鏡120の裏側へ透過
させる機能を有している。しかしながら、実際には、数
パーセント以内の洩れ可視光線150が、赤外線140
と共に可視光反射層120bから洩れて出てくるもので
あり、この洩れ可視光線150が問題を引き起こしてい
た。
【0006】この問題点について例示する。高輝度ラン
プは高温になるため、プロジェクターに光源として高輝
度ランプを組み込む場合に冷却ファンを必要とし、高輝
度ランプにより熱せられた高熱の内気を外部に排気して
冷却し、高輝度ランプおよびプロジェクターの性能を確
保している。
【0007】しかしながら、先に説明したように、数パ
ーセント以内の洩れ可視光線は、冷却ファンの隙間から
プロジェクターの外部へ洩れるため、暗室で使用するプ
ロジェクターにとって不要な光となり、不具合となって
いた。そこで、これら洩れ可視光線が外部に洩れないよ
うにするため、反射鏡付き高輝度ランプをケースで覆う
とともに冷却ファンの前段または後段に遮光板を備える
ランプカートリッジとしていた。
【0008】具体的には、図5(b)で示すように反射
鏡付き高輝度ランプ100と冷却用ファン200との間
に、冷却風300を誘導する機能も有する遮光板400
を設けたランプカートリッジとしたり、図6(a)で示
すように冷却用ファン200を覆うようにプロジェクタ
ー側面に遮光板400を設けたランプカートリッジとし
たり、または、図6(b)で示すようにプロジェクター
上下面に2つの遮光板400を設けたランプカートリッ
ジとしていた。洩れ可視光線150がプロジェクターの
外部から漏れでることが防止され、従来では所定の成果
が得られるものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】プロジェクターは、よ
り一層の小型化・静音化が要請されている。プロジェク
ターの小型化を実現するためにはランプカートリッジの
小型化は不可避である。しかし、遮光板と一体になった
従来のランプカートリッジの小型化では、遮光板の存在
が以下のような問題を引き起こしていた。 (1)遮光板自体が場所を必要とし、ランプカートリッ
ジの小型化の支障となる。 (2)遮光板の存在により冷却風の流れが妨げられ、冷
却効果が悪化する。 (3)上記(2)の冷却効果を改善するためには、強力
な冷却ファン、つまり高速回転および寸法が大きい冷却
ファンが必要となって小型化の支障となり、さらに冷却
ファン自身の騒音も増加する。 (4)冷却ファンと遮光板とが接近することにより発生
する風切り音が騒音となる。
【0010】また、反射鏡裏面から出射する赤外線14
0についても以下のような問題を引き起こしていた。 (5) 図5(b),図6(a),図6(b)でも示す
ように、反射鏡付き高輝度ランプ100から漏れ出る赤
外線140がランプカートリッジの壁面まで到達してラ
ンプカートリッジが温度上昇するため、反射鏡付き高輝
度ランプ100とランプカートリッジ壁面は十分な空間
を取る必要があり、小型化の支障となっていた。また、
ランプカートリッジを耐熱性の高い部材にする必要もあ
って設計の自由度を制限していた。
【0011】本発明は上記のような諸課題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、ランプカートリ
ッジ内の遮光板がなくてもランプカートリッジから洩れ
出る洩れ可視光線を確実に低減させ、かつ赤外線による
ランプカートリッジの温度上昇も低減させることで、小
型化・静音化をともに実現するランプカートリッジを提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載のランプカートリッジによれば、光源
としてのランプと、ランプからの放射光を集光する反射
鏡と、ランプ及び反射鏡を覆い、かつ、反射鏡の前のケ
ース面に孔を有するケースと、反射鏡の背後にあるケー
ス面の窓に設けられ、かつ、ケース内の熱を排気するフ
ァンとを備えたランプカートリッジであって、前記反射
鏡は、光透過部材により形成される反射鏡本体と、前記
反射鏡本体のランプ側の内側表面に設けられる可視光反
射層と、前記反射鏡本体のファン側の外側表面に設けら
れる、熱伝導率の高い耐熱材からなる可視光遮光層とを
備え、前記ファン稼働時に前記反射鏡の前にあるケース
面の孔から吸気される冷却風は前記可視光遮光層を冷却
しつつ排気されることを特徴とする。
【0013】また、請求項2記載のランプカートリッジ
によれば、請求項1に記載のランプカートリッジにおい
て、前記可視光遮光層は、前記反射鏡本体のファン側の
外側表面に填め込まれるように形成された可視光遮光部
材であることを特徴とする。
【0014】また、請求項3記載のランプカートリッジ
によれば、請求項1に記載のランプカートリッジにおい
て、前記可視光遮光層は、前記反射鏡本体のファン側の
外側表面に塗布されて形成された可視光遮光塗膜である
ことを特徴とする。
【0015】また、請求項4記載のランプカートリッジ
によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のラ
ンプカートリッジにおいて、前記可視光遮光層はケース
側に向けて突設される突部を備え、前記冷却風が前記突
部に吹き当てられて冷却効果を高めることを特徴とす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面にしたがって
本発明のランプカートリッジについて説明する。まず、
第1実施形態について説明する。図1は本実施形態のラ
ンプカートリッジ内に取り付けられる反射鏡付き高輝度
ランプの構成図である。
【0017】反射鏡付き高輝度ランプ10は、光源とし
ての高輝度ランプ1と、高輝度ランプ1からの放射光を
集光する反射鏡2とを備えている。さらに、この反射鏡
2は、光透過材料により形成される反射鏡本体2aと、
反射鏡本体2aのランプ側であって凹曲面形状をなす内
側表面に設けられる可視光反射層2bと、反射鏡本体2
aのファン側であって凸曲面形状を成す外側表面に設け
られる可視光遮光層2cとを備えている。
【0018】反射鏡本体2aは、ガラス硝材などで回転
体形状に形成されており、高輝度ランプ1からの放射光
を集光して可視光線3を出射するような湾曲面が形成さ
れている。可視光反射層2bは、具体的には、屈折率の
互いに異なる2種の誘電体を交互に積層形成したダイク
ロイックコーティングや、または、赤外線は透過するが
可視光線は反射するコールドミラーなどである。
【0019】可視光遮光層2cは、熱伝導率の高い耐熱
材を用いて形成される層である。具体的には、セラミッ
ク材(耐熱絶縁部材)に黒色無機質顔料(赤外線吸収お
よび遮光)を添加して焼結させ、反射鏡本体2aのファ
ン側の裏側表面に填め込まれるように予め形成される可
視光遮光部材である。
【0020】また、可視光遮光層2cは、シリコーン樹
脂を(耐熱絶縁材)を基材にし、着色無機顔料(赤外線
吸収および遮光)、添加剤および溶剤を加えて塗布し易
いようにした塗料を、反射鏡本体2aのファン側の外側
表面に塗布して形成される可視光遮光塗膜としてもよ
い。具体的には、耐熱顔料として着色無機顔料または体
質無機顔料を重量比35.0パーセント、樹脂としてシ
リコーン樹脂を重量比45.0パーセント、沈降防止剤
を重量比1.5パーセント、溶剤として芳香族系溶剤を
重量比18.5パーセントの含有成分を有する艶消し黒
塗料などである。要するに、洩れ可視光線を遮光し、か
つ赤外線を吸収するような可視光遮光層2cとすれば良
い。反射鏡付き高輝度ランプ10はこのような構成を少
なくとも備えるものである。
【0021】この反射鏡付き高輝度ランプ10はランプ
カートリッジ内に組み込まれる。図2は、本実施形態の
ランプカートリッジを説明する説明図であり、図2
(a)はランプカートリッジの構成図、図2(b)は冷
却動作の説明図である。図2(a)で示すように、第1
実施形態となるランプカートリッジ50は、反射鏡付き
高輝度ランプ10、反射鏡支持部、ケース20、冷却フ
ァン30を備えているが、図2においては、図面を明瞭
にするため反射鏡支持部の図示を省略してある。
【0022】第1実施形態では、ケース20の後背面に
ある窓20aに冷却ファン30を配置し、反射鏡付き高
輝度ランプ10から可視光線3を出射するためケース2
0の前面に孔20bを設ける。この孔20bは外部の空
気を導入する機能も有している。なお、ケース20は耐
熱性を有する樹脂または金属で構成され、内部はランプ
や外部からの光線の乱反射を防止するための処理(例え
ば艶消し黒色塗装)が施される。
【0023】続いて、プロジェクター使用時における作
用・動作について説明する。まず、照明について説明す
る。図1で示すように、高輝度ランプ1により放射され
た光は、反射鏡2の可視光反射層2bにより、可視光線
の殆どを反射させて集光し、可視光線3を放射する。
【0024】一方、図示しない赤外線および洩れ可視光
線は可視光反射層2b、反射鏡本体2aを通過して可視
光遮光層2cへ到達する。しかしながら、洩れ可視光線
は可視光遮光層2cによりケース側へ漏れ出ることはな
い。したがって、冷却ファン30の隙間からプロジェク
ター外部へ洩れ可視光線が漏れ出るような事態は防止さ
れる。
【0025】続いて冷却について説明する。赤外線によ
り熱せられる可視光遮光層2cは、熱伝導率が高いため
全体の温度が上昇する。しかしながら、冷却ファン30
の動作により、図2(b)で示すようにケース20の孔
20bから冷却風40が吸気され、反射鏡2内部に滞留
する熱空気を吹き出して除去するとともに、可視光遮光
層2cの表面を冷却しながら冷却風40が移動するた
め、可視光遮光層2cの温度上昇は抑制される。また、
赤外線がケース20まで到達しないため、ケース20の
温度も低く抑えることができる。
【0026】続いて、第2実施形態について説明する。
図3は第2実施形態のランプカートリッジ内に取り付け
られる反射鏡付き高輝度ランプの構成図である。本実施
形態の反射鏡付き高輝度ランプ10’は、第1実施形態
と比較して反射鏡2’の可視光遮光層2cに、突部2d
が形成されている点のみが相違するものであり、その他
は形状・材料とも同じである。高輝度ランプ1、反射鏡
2’の反射鏡本体2a、可視光反射層2bについては第
1実施形態と同様とし、その説明を省略する。
【0027】可視光遮光層2cは、熱伝導率の高い耐熱
材を用いて形成した層である。熱伝導率の高い耐熱材
は、具体的には、セラミック材(耐熱絶縁部材)に黒色
無機質顔料(赤外線吸収および遮光)を添加して焼結さ
せ、反射鏡本体2aのファン側の裏側表面に填め込まれ
るように予め形成される可視光遮光部材である。
【0028】また、可視光遮光層2cは、シリコーン樹
脂を(耐熱絶縁材)を基材にし、着色無機顔料(赤外線
吸収および遮光)、添加剤および溶剤を加えて塗布し易
いようにした塗料を、反射鏡本体2aのファン側の外側
表面に塗布して形成される可視光遮光塗膜としてもよ
い。具体的には、耐熱顔料として着色無機顔料または体
質無機顔料を重量比35.0パーセント、樹脂としてシ
リコーン樹脂を重量比45.0パーセント、沈降防止剤
を重量比1.5パーセント、溶剤として芳香族系溶剤を
重量比18.5パーセントの含有成分を有する艶消し黒
塗料などである。要するに、洩れ可視光線を遮光し、か
つ赤外線を吸収するような可視光遮光層2cとすれば良
い。
【0029】突部2dは、図3で示すように、可視光遮
光層2cから突設されて形成されている。図3では、図
面の左右方向に伸びる中心軸を有する環状の突部が反射
鏡2’の球面に沿って4個にわたり突設される放熱フィ
ンとした。可視光遮光層2cが可視光遮光部材ならば、
可視光遮光層2cと突部2dと一体に形成され、図3で
示すような形状となる。また、図示しないものの、可視
光遮光層2cが可視光遮光塗膜ならば、反射鏡本体2a
に突部や先に説明したような形状の放熱フィンを形成し
ておき、この反射鏡本体2aのファン側の外側表面に上
記の混合物を塗布してされて形成される。
【0030】なお、突部は、図3で示した形状に限るも
のでなく、表面積を増大させるものであれば良く、各種
の形態が可能である。例えば、図面の表裏方向に伸びる
中心軸を有する円環状の突部が反射鏡の球面に沿って形
成される放熱フィンとしたり、エンボス加工により表面
を多数の突部を有するように粗面に形成してもよい。反
射鏡付き高輝度ランプ10’はこのような構成を少なく
とも備えるものである。
【0031】この反射鏡付き高輝度ランプ10’はラン
プカートリッジ内に組み込まれる。図4は、ランプカー
トリッジを説明する説明図であり、図4(a)はランプ
カートリッジの構成図、図4(b)は冷却動作の説明図
である。図4(a)で示すように、第2実施形態となる
ランプカートリッジ50’は、反射鏡付き高輝度ランプ
10’、反射鏡支持部、ケース20、冷却ファン30を
備えているが、図4においては、図面を明瞭にするため
反射鏡支持部の図示を省略してある。また、ケース20
および冷却ファン30については第1実施形態と同様で
ありその説明を省略する。
【0032】続いて、プロジェクター使用時における動
作について説明する。まず、照明について説明する。図
3でも示すように、高輝度ランプ1により放射された光
は、反射鏡2’の可視光反射層2bにより、可視光線の
殆どを反射させて集光し、可視光線3を放射する。
【0033】一方、図示しない赤外線および洩れ可視光
線は可視光反射層2b、反射鏡本体2aを通過して可視
光遮光層2cへ到達する。しかしながら、洩れ可視光線
は可視光遮光層2cによりケース側へ漏れ出ることはな
い。したがって、冷却ファン30の隙間からプロジェク
ター外部に洩れ可視光線が漏れ出るような事態は防止さ
れる。
【0034】続いて冷却について説明する。赤外線によ
り熱せられる可視光遮光層2cは温度が上昇し、可視光
遮光層2cおよび突部2dの熱伝導率の高さから全体の
温度が上昇する。しかしながら、冷却ファン30の稼働
により、図4(b)で示すようにケース20の孔20b
から冷却風40が吸気され、反射鏡2’内部に滞留する
熱空気を吹き出して除去するとともに、可視光遮光層2
cおよび突部2dの表面を冷却しながら冷却風40が移
動するため、可視光遮光層2cおよび突部2dの温度上
昇は抑制される。とくに突部2dにより表面積が増大し
ているため、冷却効果が高い。また、赤外線がケース2
0まで到達しないため、ケース20の温度も低く抑える
ことができる。
【0035】
【発明の効果】赤外線と共に反射鏡から洩れてくる洩れ
可視光線を遮光し、かつ赤外線を吸収する可視光遮光層
を反射鏡の裏の外側表面に密着構成し、そこで発生する
熱を冷却風を用いて冷却することにより、以下の効果を
奏する。 (1)遮光板を省いたため、ランプカートリッジの小型
化が可能となる。 (2)遮光板を省いたため、冷却風の流れが円滑とな
り、冷却効果を高めることができる。 (3)上記(2)の冷却効果が改善されるため、低速回
転および寸法が小さい冷却ファンを使用でき、さらにフ
ァン自身の騒音も低減する。 (4)遮光板を省いたため、風切り音がなくなり騒音が
減少する。
【0036】また、反射鏡から赤外線が透過しなくなる
ため、以下のような効果を奏する。 (5)ランプカートリッジの壁面が赤外線により温度上
昇するという事態が回避され、反射鏡とランプカートリ
ッジの壁面を近接させても良く、ランプカートリッジの
小型化に寄与する。また、ランプカートリッジを耐熱性
の高い部材にする必然性がなくなり、設計の自由度が増
す。
【0037】このように、可視光遮光層が、洩れ可視光
線の透過を防ぐと共に赤外線を吸収するため、ランプカ
ートリッジ全体の熱上昇を抑制するとともに冷却効果を
高めることができ、小型・静音の冷却ファンを採用でき
ランプカートリッジの小型化を実現する。
【0038】以上、本発明によれば、ランプカートリッ
ジ内の遮光板がなくてもランプカートリッジから洩れ出
る洩れ可視光線を確実に低減させ、かつ赤外線によるラ
ンプカートリッジの温度上昇も低減させることで、小型
化・静音化をともに実現するランプカートリッジを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のランプカートリッジ内
に取り付けられる反射鏡付き高輝度ランプの構成図であ
る。
【図2】本発明の第1実施形態のランプカートリッジを
説明する説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態のランプカートリッジ内
に取り付けられる反射鏡付き高輝度ランプの構成図であ
る。
【図4】本発明の第2実施形態のランプカートリッジを
説明する説明図である。
【図5】従来のランプカートリッジを説明する説明図で
ある。
【図6】従来のランプカートリッジを説明する説明図で
ある。
【符号の説明】
1 高輝度ランプ 2,2’ 反射鏡 2a 可視光反射層 2b 反射鏡本体 2c 可視光遮光層 2d 突部 3 可視光線 10,10’ 反射鏡付き高輝度ラン
プ 20 ケース 20a 窓 20b 孔 30 冷却ファン 40 冷却風 50,50’ ランプカートリッジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源としてのランプと、ランプからの放射
    光を集光する反射鏡と、ランプ及び反射鏡を覆い、か
    つ、反射鏡の前のケース面に孔を有するケースと、反射
    鏡の背後にあるケース面の窓に設けられ、かつ、ケース
    内の熱を排気するファンとを備えたランプカートリッジ
    であって、 前記反射鏡は、光透過部材により形成される反射鏡本体
    と、前記反射鏡本体のランプ側の内側表面に設けられる
    可視光反射層と、前記反射鏡本体のファン側の外側表面
    に設けられる、熱伝導率の高い耐熱材からなる可視光遮
    光層とを備え、前記ファン稼働時に前記反射鏡の前にあ
    るケース面の孔から吸気される冷却風は前記可視光遮光
    層を冷却しつつ排気されることを特徴とするランプカー
    トリッジ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のランプカートリッジにお
    いて、 前記可視光遮光層は、前記反射鏡本体のファン側の外側
    表面に填め込まれるように形成された可視光遮光部材で
    あることを特徴とするランプカートリッジ。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のランプカートリッジにお
    いて、 前記可視光遮光層は、前記反射鏡本体のファン側の外側
    表面に塗布されて形成された可視光遮光塗膜であること
    を特徴とするランプカートリッジ。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の
    ランプカートリッジにおいて、 前記可視光遮光層はケース側に向けて突設される突部を
    備え、前記冷却風が前記突部に吹き当てられて冷却効果
    を高めることを特徴とするランプカートリッジ。
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