JP2014232238A - 光配向用偏光光照射装置 - Google Patents

光配向用偏光光照射装置 Download PDF

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貴章 田中
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貴章 田中
祥平 前田
Shohei Maeda
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Abstract

【課題】低コスト化と偏光素子部の高消光比とを図ることができる光配向用偏光光照射装置を提供する。【解決手段】実施形態の光配向用偏光光照射装置1は光源としての棒状ランプ11を有し紫外線を放出する光源部と偏光素子部20とを備える。偏光素子部20は光源部からの紫外線が照射され紫外線の偏光光としての紫外線を出射する。偏光素子部20は紫外線が照射されて偏光光である紫外線を出射する方向にワイヤグリッド偏光素子22を2枚重ねている。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、光配向用偏光光照射装置に関する。
現在、液晶パネルの配向膜の配向処理であるラビング工程に変わる技術として、光配向技術(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)が注目されている。光配向技術で用いられる光配向用偏光光照射装置は、線状の光源である棒状ランプと、グリッド偏光素子を有する偏光素子部と、を備えている。この種の光配向用偏光光照射装置は、棒状ランプが照射する紫外線のうち所定方向の偏光軸の紫外線をグリッド偏光素子が通過させ、通過させた紫外線をワークに照射することなどにより配向膜の配向処理を行なう。
特開2009−265290号公報 特開2011−145381号公報
ところで、従来技術においては、偏光素子部の高消光比を図ることが望まれる。
本発明は、偏光素子部の高消光比を図ることができる光配向用偏光光照射装置を提供することを目的とする。
実施形態の光配向用偏光光照射装置は、光源を有し、紫外線を放出する光源部と、偏光素子部とを備える。偏光素子部は、光源部からの紫外線が照射され、紫外線の偏光光を出射する。偏光素子部は、紫外線が照射されて偏光光を出射する方向に、ワイヤグリッド偏光素子を2枚重ねている。
本発明によれば、偏光素子部の高消光比を図ることができる光配向用偏光光照射装置を提供することができる。
図1は、実施形態に係る光配向用偏光光照射装置の概略の構成を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る光配向用偏光光照射装置の概略の構成を示す側面図である。 図3は、実施形態に係る光配向用偏光光照射装置の概略の構成を示す正面図である。 図4は、図1中のIV−IV線に沿う断面図である。 図5は、実施形態の変形例1に係る光配向用偏光光照射装置の偏光素子部の断面図である。 図6は、実施形態の変形例2に係る光配向用偏光光照射装置の偏光素子部の断面図である。 図7は、実施形態の変形例3に係る光配向用偏光光照射装置の概略の構成を示す正面図である。
以下で説明する実施形態、変形例1〜変形例3に係る光配向用偏光光照射装置1,1−1,1−2,1−3は、光源11,31を有し、紫外線UAを放出する光源部10,10−3と、偏光素子部20,20−1,20−2とを備える。偏光素子部20,20−1,20−2は、光源部10からの紫外線UAが照射され、紫外線UAの偏光光としての紫外線UBを出射する。偏光素子部20,20−1,20−2は、紫外線UAが照射されて紫外線UBを出射する方向に、ワイヤグリッド偏光素子22を2枚重ねている。
また、以下で説明する実施形態、変形例2及び変形例3に係る光配向用偏光光照射装置1,1−2,1−3は、ワイヤグリッド偏光素子22が、平板状の基材23と、基材23の一方の表面23aに複数形成された直線状の電気導体24とを備える。偏光素子部20,20−2は、基材23の他方の表面23b同士を対向させて、ワイヤグリッド偏光素子22同士を重ねている。
また、以下で説明する実施形態の変形例1に係る光配向用偏光光照射装置1−1は、ワイヤグリッド偏光素子22が、平板状の基材23と、基材23の一方の表面23aに複数形成された直線状の電気導体24とを備える。偏光素子部20−1は、電気導体24同士を間隔をあけて対向させて、ワイヤグリッド偏光素子22同士を重ねている。
また、以下で説明する実施形態の変形例1に係る光配向用偏光光照射装置1−1は、偏光素子部20−1が、ワイヤグリッド偏光素子22の電気導体24間に不活性ガスが充填される。
[実施形態]
次に、本発明の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置1を図面に基いて説明する。図1は、実施形態に係る光配向用偏光光照射装置の概略の構成を示す斜視図、図2は、実施形態に係る光配向用偏光光照射装置の概略の構成を示す側面図、図3は、実施形態に係る光配向用偏光光照射装置の概略の構成を示す正面図、図4は、図1中のIV−IV線に沿う断面図である。
図1に示された実施形態の光配向用偏光光照射装置1は、ワークW(図1に二点鎖線で示す)の表面に、予め決められた基準方向RD(図1に一点鎖線で示す)と平行な偏光軸PA(図3に示し、振動方向ともいう)の紫外線UBを照射する装置である。実施形態の光配向用偏光光照射装置1は、例えば、液晶パネルの配向膜や視野角補償フィルムの配向膜などの製造に用いられる。ワークWの表面に照射される紫外線UBの偏光軸PAの基準方向RDは、ワークWの構造、用途、または、要求される仕様に応じて適宜設定される。以下、ワークWの幅方向をX軸方向といい、X軸方向に直交しかつワークWの長手方向(搬送方向ともいう)をY軸方向といい、Y軸方向及びX軸方向に直交する方向をZ軸方向と呼ぶ。なお、Z軸と平行な方向について、Z軸の方向を示す矢印の先端の向かう方向を上方、Z軸の方向を示す矢印の先端の向かう方向に対向する方向を下方と呼ぶ。
光配向用偏光光照射装置1は、図1、図2及び図3に示すように、一様にあらゆる方向に振動しかつ所望の波長の紫外線UAを放出する光源部10と、偏光素子部20とを備えている。
光源部10は、光源としての棒状ランプ11と、反射材12と、フィルタ13とを備えている。棒状ランプ11は、例えば、紫外線透過性のガラス管内に水銀、アルゴン、キセノンなどの希ガスが封入された高圧水銀ランプや、高圧水銀ランプに鉄やヨウ素などのメタルハライドが更に封入されたメタルハライドランプなどの管型ランプで、少なくとも直線状の発光部を有している。棒状ランプ11の発光部の長手方向は、X軸方向と平行であり、棒状ランプ11の発光部の長さは、ワークWの幅よりも長い。棒状ランプ11は、線状の発光部から例えば波長が200nmから400nmの紫外線を放出する。棒状ランプ11が放出する紫外線は、さまざまな偏光軸成分を有する紫外線、いわゆる非偏光の紫外線である。本発明では、光源として、例えば、波長が200nmから400nmの紫外線を照射できるLEDチップ、レーザーダイオード、有機ELなどの小型ランプを離間させて直線状に配置した構成とすることもできる。
本実施形態では、棒状ランプ11は、一つ設けられ、かつ、偏光素子部20及びワークWの上方に配置されている。棒状ランプ11の上方には、反射材12が設けられ、棒状ランプ11の下方には、フィルタ13が設けられている。反射材12としては、平行型の放物ミラー、集光型の楕円ミラー、また、他の形状のミラーなどを用いることができる。フィルタ13は、周知のバンドパスフィルタであって、棒状ランプ11が放出した紫外線のうち、例えば、254nmや365nmなどの所望の波長の紫外線UAを透過し、他の波長の紫外線が透過することを規制する。棒状ランプ11が放出した紫外線のうち、一部の所望の波長の紫外線UAが直接フィルタ13を透過して偏光素子部20側に放出されるとともに、残りの一部の所望の波長の紫外線UAが反射材12により反射されて、フィルタ13を透過して偏光素子部20の方向に放出される。光源部10は、フィルタ13を通して、偏光素子部20の方向に所望の波長の紫外線UAを放出する。なお、光源部10が放出する紫外線UAは、さまざまな偏光軸成分を有する紫外線、いわゆる非偏光の紫外線である。
偏光素子部20は、光源部10が放出し、一様にあらゆる方向に振動したさまざまな偏光軸成分を有する紫外線UAから基準方向RDのみに振動した偏光軸PAの紫外線UB(紫外線UAの偏光光に相当)を取り出すものである。なお、基準方向RDのみに振動した偏光軸PAの紫外線UBを、一般に直線偏光という。なお、紫外線UA,UBの偏光軸PAとは、当該紫外線UA,UBの電場及び磁場の振動方向である。
偏光素子部20は、光源部10と対向して配置され、光源部10からの紫外線UAが照射され、紫外線UBをワークWの表面の光照射領域LD(図2に示す)に出射する。偏光素子部20は、図1に示すように、内側が複数の空間に区画された枠部材21と、枠部材21の各空間内に収容されたワイヤグリッド偏光素子22とを備えている。枠部材21は、X軸方向と平行に複数のワイヤグリッド偏光素子22を並べる。
ワイヤグリッド偏光素子22は、図4に示すように、紫外線UAが照射されて紫外線UBを出射する方向に2枚重ねられて、枠部材21の各空間内に収容される。即ち、偏光素子部20は、紫外線UAが照射されて紫外線UBを出射する方向に、ワイヤグリッド偏光素子22を2枚重ねている。ワイヤグリッド偏光素子22は、石英ガラスなどで構成された平板状の基材23と、基材23の一方の表面23aに複数形成された直線状の電気導体24とを備えている。電気導体24は、例えば、クロムやアルミニウム合金等の金属で構成され、基材23の一方の表面23aに等間隔に平行に配置されている。電気導体24の長手方向は、基準方向RDと直交する。電気導体24のピッチは、光源部10から照射される紫外線UAの波長の1/3以下であるのが望ましい。ワイヤグリッド偏光素子22は、光源部10から照射される紫外線UAのうち電気導体24の長手方向に平行な偏光軸の紫外線の大部分を反射させ、電気導体24の長手方向に直交する偏光軸PAの紫外線UBを通過させる。なお、本実施形態では、ワイヤグリッド偏光素子22は、電気導体24の長手方向がY軸方向と平行に配置されて、X軸方向と平行な偏光軸PAの紫外線UBを通過させる。即ち、本実施形態では、基準方向RDは、X軸方向と平行である。
また、本実施形態では、偏光素子部20は、基材23の他方の表面23b同士を対向させて、ワイヤグリッド偏光素子22同士を重ねている。なお、本実施形態では、ワイヤグリッド偏光素子22の基材23の他方の表面23b同士を密に接触させている。
前述した構成の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置1は、ワークWをY軸方向と平行な矢印Y1方向に搬送し、棒状ランプ11から紫外線を放出する。すると、棒状ランプ11が放出した紫外線のうち所望の波長の紫外線UAが偏光素子部20に照射されて、ワイヤグリッド偏光素子22により、基準方向RDと平行な偏光軸PAの紫外線UBが偏光素子部20からワークWの表面の光照射領域LDに向けて出射される。
この際、ワイヤグリッド偏光素子22は、紫外線UBの消光比に対する紫外線UAの入射角度の影響が、蒸着膜やブリュースタ角を利用した偏光素子よりも小さい。このために、ワイヤグリッド偏光素子22は、光源部10から出射する紫外線UAのように発散光であっても、入射角度が±45度の範囲であれば、紫外線UAが照射される領域全体にわたって、良好な消光比の紫外線UBが得られる。したがって、光配向用偏光光照射装置1は、棒状ランプ11の長さをワークWの幅に対応させて設け、ワークWを矢印Y1方向に相対的に移動させることで、原理的には、1本の棒状ランプ11で広い面積の光照射領域LDの配向処理を行う。
なお、消光比とは、ワイヤグリッド偏光素子22の直線偏光である紫外線UBの最大透過率を、直線偏光である紫外線UBの最小透過率で除した値をいう。即ち、消光比=最大透過率/最小透過率である。さらに、透過率とは、ワイヤグリッド偏光素子22を通過した紫外線UBの放射発散度を、ワイヤグリッド偏光素子22に入射する紫外線UAの放射発散度で除して、100をかけて得られる値(%)である。即ち、透過率(%)=(紫外線UBの放射発散度/紫外線UAの放射発散度)×100である。
前述した構成の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置1は、一般に、誘電体で構成された電気導体よりも間隔が広い、金属で構成された電気導体24を有するワイヤグリッド偏光素子22を2枚重ねている。ワイヤグリッド偏光素子を2枚重ねることで、光源部10に近い側のワイヤグリッド偏光素子2で大部分の不所望の偏光光をカットできるが、わずかながら不所望の偏光光が透過してしまう。そこで、ワイヤグリッド偏光素子2を更に1枚設けることで、不所望の偏光光をカットすることができる。一方、ワイヤグリッド偏光素子2を更に1枚設けても、所望の紫外線UB(偏光光)は透過することができるため、所望の紫外線UB(偏光光)はロスなく透過させることができる。このため、ワイヤグリッド偏光素子を2枚重ねた方が、ワイヤグリッド偏光素子を1枚設けるよりも消光比が改善する。したがって、光配向用偏光光照射装置1は、誘電体で構成された電気導体よりも間隔が広い、金属で構成された電気導体24を有するワイヤグリッド偏光素子22を用いても、偏光素子部20全体としては、良好な消光比を得ることができる。
また、光配向用偏光光照射装置1は、基材23の他方の表面23b同士を対向させて、ワイヤグリッド偏光素子22同士を重ねているとともに、基材23の他方の表面23b同士を密に接触させている。このために、2枚のワイヤグリッド偏光素子22の基材23間に隙間が生じることを抑制でき、2枚のワイヤグリッド偏光素子22を重ねても、偏光素子部20の透過率が低下することを抑制することができる。
[変形例1]
次に、本発明の実施形態の変形例1に係る光配向用偏光光照射装置1−1を図面に基いて説明する。図5は、実施形態の変形例1に係る光配向用偏光光照射装置の偏光素子部の断面図である。なお、図5において、実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
実施形態の変形例1に係る光配向用偏光光照射装置1−1の偏光素子部20−1は、図5に示すように、ワイヤグリッド偏光素子22の基材23の一方の表面23a即ち電気導体24同士を間隔をあけて対向させて、2枚のワイヤグリッド偏光素子22同士を重ねている。また、変形例1の偏光素子部20−1では、2枚のワイヤグリッド偏光素子22の基材23の一方の表面23a間即ち電気導体24間に窒素などの不活性ガスが充填されている。
前述した構成の変形例1に係る光配向用偏光光照射装置1−1は、ワイヤグリッド偏光素子22の基材23の一方の表面23a間即ち電気導体24間に窒素などの不活性ガスが封入されている。したがって、光配向用偏光光照射装置1−1は、偏光素子部20の高消光比を図ることができることにくわえ、電気導体24即ちワイヤグリッド偏光素子22の寿命の低下を抑制することができる。
[変形例2]
次に、本発明の実施形態の変形例2に係る光配向用偏光光照射装置1−2を図面に基いて説明する。図6は、実施形態の変形例2に係る光配向用偏光光照射装置の偏光素子部の断面図である。なお、図6において、実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
実施形態の変形例2に係る光配向用偏光光照射装置1−2の偏光素子部20−2は、図6に示すように、ワイヤグリッド偏光素子22の基材23の他方の表面23b同士を間隔をあけて対向させて、2枚のワイヤグリッド偏光素子22同士を重ねている。また、変形例2の偏光素子部20−2では、2枚のワイヤグリッド偏光素子22の基材23の他方の表面23b間に基材23を構成する石英ガラスなどと同等の屈折率を有するスペーサ30を設けている。また、本発明では、基材23を構成する石英ガラスなどと同等の屈折率を有するのであれば、ゲル状の物質を2枚のワイヤグリッド偏光素子22の基材23の他方の表面23b間に設けてもよい。なお、ゲル状の物質を設ける場合には、ワイヤグリッド偏光素子22の基材23の一方の表面23a即ち電気導体24同士を間隔をあけて対向させ、2枚のワイヤグリッド偏光素子22間にゲル状の物質を設けてもよい。
前述した構成の変形例2に係る光配向用偏光光照射装置1−2は、ワイヤグリッド偏光素子22の基材23の他方の表面23b間にスペーサ30やゲル状の物質を設けているので、偏光素子部20−2の透過率が低下することを抑制することができる。
[変形例3]
次に、本発明の実施形態の変形例3に係る光配向用偏光光照射装置1−3を図面に基いて説明する。図7は、実施形態の変形例3に係る光配向用偏光光照射装置の概略の構成を示す正面図である。なお、図7において、実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
実施形態の変形例3に係る光配向用偏光光照射装置1−3の光源部10−3は、図7に示すように、点光源に近い高圧紫外線ランプ31(光源に相当)をX軸方向に複数並べて構成されている。変形例3に係る光配向用偏光光照射装置1−3は、実施形態と同様に、偏光素子部20の高消光比を図ることができる。
次に、本発明の発明者らは、実施形態にかかる光配向用偏光光照射装置1の偏光素子部20の効果を、比較例と本発明品について消光比を測定することで、確認した。結果を以下の表1に示す。
Figure 2014232238
表1に示された比較例では、ワイヤグリッド偏光素子22の基材23は、石英ガラスで構成されかつ厚みが1mmである。また、比較例では、ワイヤグリッド偏光素子22の電気導体24は、アルミニウム合金で構成され、幅が65nmでかつ厚み約160nmに形成され、144nm間隔で配置されている。比較例では、このように構成された1枚のワイヤグリッド偏光素子22で偏光素子部20を構成している。
表1に示された本発明品では、比較例と同仕様のワイヤグリッド偏光素子22を用いている。本発明品では、ワイヤグリッド偏光素子22の基材23の他方の表面23b同士を対向させて、ワイヤグリッド偏光素子22を2枚重ねて、偏光素子部20を構成している。
比較例及び本発明品の偏光素子部20を、波長254nmの紫外線UBの消光比と波長365nmの紫外線UBの消光比とを測定した。なお、消光比の測定は、評価対象のワイヤグリッド偏光素子22と、検出器である紫外線照度計UIT−250(ウシオ電機製)の間に、基準となる偏光素子(検光子)を設置して、評価対象のワイヤグリッド偏光素子22の、検光子が設置された側と対向する面側に光源を配置して、評価対象を回転させて照度を測定し、マリュスの法則により消光比を求める。
表1によれば、比較例では、波長254nmの紫外線UBの消光比が10:1であり波長365nmの紫外線UBの消光比が20:1であるのに対し、本発明品は、波長254nmの紫外線UBの消光比が30:1であり波長365nmの紫外線UBの消光比が60:1であることが明らかとなった。よって、本発明品では、偏光素子部20の高消光比を図ることができることが明らかとなった。
また、本発明品の透過率を測定した。なお、透過率の測定は、ワイヤグリッド偏光素子22がない状態で紫外線照度計UIT−250(ウシオ電機製)により照度を測定し、ワイヤグリッド偏光素子22を設置して同様に照度を測定し、ワイヤグリッド偏光素子22を設置したときの照度をワイヤグリッド偏光素子22を設置していないときの照度で除して求めた。本発明品の透過率は、32%であって、本発明品は、透過率が良好であり、電気導体が誘電体で構成されたワイヤグリッド偏光素子と同等の透過率を有することが明らかとなった。
前述した実施形態及び変形例1〜3では、ワークWを矢印Y1方向に移動させて、ワークWに配向処理を行っている。しかしながら、本発明では、所謂バッチ処理のように、ワークWに配向処理を行ってもよい。
本発明のいくつかの実施形態及び変形例を説明したが、これらの実施形態及び変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態及び変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1,1−1,1−2,1−3 光配向用偏光光照射装置
10,10−3 光源部
11 棒状ランプ(光源)
20,20−1,20−2 偏光素子部
22 ワイヤグリッド偏光素子
23 基材
23a 一方の表面
23b 他方の表面
24 電気導体
31 高圧紫外線ランプ(光源)
UA 紫外線
UB 紫外線(偏光光)

Claims (4)

  1. 光源を有し、紫外線を放出する光源部と;
    前記光源部からの紫外線が照射され、前記紫外線の偏光光を出射する偏光素子部と;
    を備える光配向用偏光光照射装置であって;
    前記偏光素子部は、前記紫外線が照射されて前記偏光光を出射する方向に、ワイヤグリッド偏光素子を2枚重ねている
    光配向用偏光光照射装置。
  2. 前記ワイヤグリッド偏光素子は、平板状の基材と;基材の一方の表面に複数形成された直線状の電気導体と;を備え;
    前記偏光素子部は、前記基材の他方の表面同士を対向させて、前記ワイヤグリッド偏光素子を重ねている
    請求項1記載の光配向用偏光光照射装置。
  3. 前記ワイヤグリッド偏光素子は、平板状の基材と;基材の一方の表面に複数形成された直線状の電気導体と;を備え、
    前記偏光素子部は、前記電気導体同士を間隔をあけて対向させて、前記ワイヤグリッド偏光素子を重ねている
    請求項1記載の光配向用偏光光照射装置。
  4. 前記偏光素子部は、前記ワイヤグリッド偏光素子の前記電気導体間に不活性ガスが充填される
    請求項3記載の光配向用偏光光照射装置。
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