JP2017173603A - 光配向用偏光光照射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被照射体の照射面上における偏光光の消光比の変化を抑える。
【解決手段】実施形態の光配向用偏光光照射装置は、直線状の紫外線ランプと、紫外線ランプの中心軸に沿って配列され、紫外線ランプから照射された光を偏光する複数の偏光素子と、を備える。偏光素子は、被照射体の照射面に沿って紫外線ランプの中心軸方向に直交する方向に延びる複数の格子と、複数の格子が中心軸方向に配列された基板と、を有する。複数の格子は、基板から紫外線ランプ側へ突出する高さが、紫外線ランプの中心軸から離れるに従って高い。
【選択図】図4
【解決手段】実施形態の光配向用偏光光照射装置は、直線状の紫外線ランプと、紫外線ランプの中心軸に沿って配列され、紫外線ランプから照射された光を偏光する複数の偏光素子と、を備える。偏光素子は、被照射体の照射面に沿って紫外線ランプの中心軸方向に直交する方向に延びる複数の格子と、複数の格子が中心軸方向に配列された基板と、を有する。複数の格子は、基板から紫外線ランプ側へ突出する高さが、紫外線ランプの中心軸から離れるに従って高い。
【選択図】図4
Description
本発明の実施形態は、光配向用偏光光照射装置に関する。
液晶パネルの製造工程では、液晶パネルに配向処理をするために光配向用偏光光照射装置が用いられている。光配向用偏光光照射装置としては、直線状の紫外線ランプから照射された光を、紫外線ランプの長手方向に沿って配列された複数の偏光素子によって所望の偏光光に偏光し、液晶パネルの照射面に偏光光を照射する構成が知られている。
上述した光配向用偏光光照射装置では、液晶パネルの照射面上において、紫外線ランプの中心軸から離れるに従って偏光光の消光比が低下する傾向にある。液晶パネルの光配向処理を効率良く行う上では、液晶パネルに消光比が低い偏光光を照射しないことが望ましい。
そこで、本発明は、被照射体の照射面上における偏光光の消光比の変化を抑えることができる光配向用偏光光照射装置を提供することを目的とする。
実施形態に係る光配向用偏光光照射装置は、直線状の紫外線ランプと、前記紫外線ランプの中心軸に沿って配列され、前記紫外線ランプから照射された光を偏光する複数の偏光素子と、を具備し、前記偏光素子は、被照射体の照射面に沿って前記紫外線ランプの前記中心軸方向に直交する方向に延びる複数の格子と、前記複数の格子が前記中心軸方向に配列された基板と、を有し、前記複数の格子は、前記基板から前記紫外線ランプ側へ突出する高さが、紫外線ランプの前記中心軸から離れるに従って高い。
本発明によれば、被照射体の照射面上における偏光光の消光比の変化を抑えることができる。
以下で説明する実施形態に係る光配向用偏光光照射装置は、直線状の紫外線ランプと、複数の偏光素子と、を具備する。複数の偏光素子は、紫外線ランプから照射された光を偏光する。複数の偏光素子は、紫外線ランプの中心軸に沿って配列されている。偏光素子は、複数の格子と、基板と、を有する。複数の格子は、被照射体の照射面に沿って紫外線ランプの中心軸方向に直交する方向に延びる。基板には、複数の格子が中心軸方向に配列されている。複数の格子は、基板から紫外線ランプ側へ突出する高さが、紫外線ランプの中心軸から離れるに従って高い。
また、以下で説明する実施形態に係る光配向用偏光光照射装置における偏光素子は、第1の偏光素子体及び第2の偏光素子体を有する。第1の偏光素子体及び第2の偏光素子体は、紫外線ランプの中心軸に対して軸対称に配置されている。第1の偏光素子体及び第2の偏光素子体は、複数の格子の高さが、紫外線ランプの中心軸から離れるに従って高い。
また、以下で説明する実施形態に係る光配向用偏光光照射装置における偏光素子は、第3の偏光素子体を有する。第3の偏光素子体は、紫外線ランプの中心軸上に沿って配置されている。第1の偏光素子体及び第2の偏光素子体は、第3の偏光素子体を挟んだ両側に配置されている。第1の偏光素子体及び第2の偏光素子体は、第3の偏光素子体よりも複数の格子の高さが高い。
また、以下で説明する実施形態に係る光配向用偏光光照射装置における複数の格子の高さは、紫外線ランプの中心軸に対して軸対称に高い。
また、以下で説明する実施形態に係る光配向用偏光光照射装置は、搬送機構を更に具備する。搬送機構は、被照射体を、被照射体の照射面に沿って紫外線ランプの中心軸に直交する方向に搬送する。
(第1の実施形態)
以下、実施形態に係る光配向用偏光光照射装置について、図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置を示す断面図である。図2は、第1の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置を示す平面図である。
以下、実施形態に係る光配向用偏光光照射装置について、図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置を示す断面図である。図2は、第1の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置を示す平面図である。
(光配向用偏光光照射装置の構成)
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る光配向用偏光光照射装置1は、紫外線を照射する照射ユニット5と、照射ユニット5から照射された光を所定の偏光光に偏光する偏光ユニット6と、を備える。光配向用偏光光照射装置1によって偏光光が照射される被照射体Wは、例えば、配向膜が形成される液晶パネルである。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る光配向用偏光光照射装置1は、紫外線を照射する照射ユニット5と、照射ユニット5から照射された光を所定の偏光光に偏光する偏光ユニット6と、を備える。光配向用偏光光照射装置1によって偏光光が照射される被照射体Wは、例えば、配向膜が形成される液晶パネルである。
また、光配向用偏光光照射装置1は、被照射体Wが載置されるステージ12aを有する搬送機構12を備える。搬送機構12は、照射ユニット5及び偏光ユニット6に対して、偏光光が照射される被照射体Wを、後述の紫外線ランプ7の中心軸Cに直交する方向(Y方向)に、被照射体Wの照射面Sに沿って搬送する。
図1及び図2に示す光配向用偏光光照射装置1において、紫外線ランプ7の中心軸C方向をX方向、被照射体Wの照射面SにおけるX方向に直交する方向をY方向、被照射体Wの照射面Sに直交する高さ方向をZ方向とする。図3以降においても、X、Y及びZ方向を同様に示す。
照射ユニット5は、紫外線ランプ7と、紫外線ランプ7の光を偏光ユニット6側へ反射する反射板8と、紫外線ランプ7の光の波長における所定の波長の光を遮断する波長カットフィルタ9と、を有する。また、照射ユニット5は、紫外線ランプ7及び反射板8を内部に収容する筐体10と、筐体10内の空気を照射ユニット5の外部へ排気する排気ファン11と、を有する。
紫外線ランプ7としては、水銀ランプ、メタルハライドランプ等の直線状の放電ランプや、複数のLED(発光ダイオード)が基板上に設けられた直線状のLEDランプが用いられてもよい。本実施形態では、1つの紫外線ランプ7のみを有するが、例えば、複数の紫外線ランプ7が直線上に沿って配列されてもよい。
反射板8は、例えば、楕円状や放物線状の反射面8aを有する。筐体10内における波長カットフィルタ9の周囲には、図示しないが、紫外線ランプ7から放射された光を波長カットフィルタ9へ反射する補助用の反射板が配置されてもよい。波長カットフィルタ9は、紫外線ランプ7と偏光ユニット6との間に配置されており、例えば、筐体10の下部に設けられた開口10aに取り付けられている。排気ファン11は、筐体10の上部に設けられている。なお、排気ファン11は、図1に示す構成に限定されない。すなわち、例えば、筐体10の上部から図示しないダクトを介して、光配向用偏光光照射装置1の外部に設けられた図示しないブロアによって排気するように構成されてもよい。
偏光ユニット6は、照射ユニット5の筐体10の下部に固定されている。偏光ユニット6は、照射ユニット5の波長カットフィルタ9を通過した光を偏光する複数の偏光素子13と、複数の偏光素子13を支持する支持枠部材14と、支持枠部材14を紫外線ランプ7の中心軸C方向に沿ってスライド可能に支持する支持機構15と、を有する。
本実施形態の要部である偏光素子13の詳細については後述する。偏光ユニット6が有する支持枠部材14は、紫外線ランプ7の中心軸C方向に沿って延びる長尺状に形成されており、各偏光素子13の外周部を支持する複数の開口14aを有する。隣接する偏光素子13同士の間は、支持枠部材14の枠部であり、紫外線ランプ7の光が遮光されている。
偏光ユニット6が有する支持機構15は、筐体10の下部に設けられた一対のガイドレール15aと、支持枠部材14に設けられた一対のスライド部材15bと、を有する。ガイドレール15aは、紫外線ランプ7の中心軸C方向に延びて設けられている。スライド部材15bは、C字状の凹部を有しており、凹部がガイドレール15aの長手方向に沿って移動可能に係合されている。
(偏光素子の構成)
図3は、第1の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置1の偏光素子を紫外線ランプ7の中心軸C方向に直交する方向から示す断面図である。図4は、第1の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置1の偏光素子を紫外線ランプ7の中心軸C方向から示す断面図である。図5は、第1の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置1の偏光素子の変形例を紫外線ランプ7の中心軸C方向から示す断面図である。
図3は、第1の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置1の偏光素子を紫外線ランプ7の中心軸C方向に直交する方向から示す断面図である。図4は、第1の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置1の偏光素子を紫外線ランプ7の中心軸C方向から示す断面図である。図5は、第1の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置1の偏光素子の変形例を紫外線ランプ7の中心軸C方向から示す断面図である。
図1及び図2に示すように、複数の偏光素子13は、紫外線ランプ7の光が照射される被照射体Wの照射面Sと紫外線ランプ7との間において、被照射体Wの照射面Sに沿って配置されている。図2に示すように、複数の偏光素子13は、紫外線ランプ7の中心軸C方向に沿って配列されている。
図3及び図4に示すように、偏光素子13は、複数の格子(グリッド)17と、複数の格子17が配列された矩形状の基板18と、を有する。複数の格子17は、被照射体Wの照射面Sに沿って紫外線ランプ7の中心軸C方向に直交する方向に延びている。基板18上には、複数の格子17が中心軸C方向に所定の間隔をあけて配置されている。
図4に示すように、偏光素子13の各格子17は、基板18上から紫外線ランプ7側へ、すなわちZ方向へ突出する高さが、紫外線ランプ7の中心軸Cに対して軸対称に変化している。各格子17の先端には、紫外線ランプ7の中心軸Cに直交するY方向において、中心軸Cに対向する中央部に平坦面17aが形成されており、中央部から両端に向かって格子17の高さが徐々に高くなる傾斜面17bがそれぞれ軸対称に形成されている。
したがって、各格子17は、Y方向において、紫外線ランプ7の中心軸C側に位置する平坦面17aの高さH1よりも、中心軸C側と反対側に位置する傾斜面17bの両端の高さH2が高い。すなわち、各格子17の高さは、紫外線ランプ7の中心軸Cから離れるに従って高い。このような格子17を有することによって、偏光素子13は、Y方向に対する消光比の変化を抑制している。偏光素子13の格子17は、例えば、基板18上に成膜された格子材料層にレジストを塗布し、エッチング処理することによって所望の高さの格子形状に形成されている。
偏光ユニット6は、偏光素子13の代わりに、変形例の偏光素子16を有してもよい。図5に示すように、変形例の偏光素子16は、複数の格子19と、複数の格子19が配列された基板18と、を有する。複数の格子19は、被照射体Wの照射面Sに沿って紫外線ランプ7の中心軸C方向に直交する方向に延びている。
各格子19は、基板18上から紫外線ランプ7側へ突出する高さが、紫外線ランプ7の中心軸Cに対して軸対称に変化している。各格子19の先端には、紫外線ランプ7の中心軸Cに直交するY方向において、中心軸Cに対向する中央部に第1の平坦面19aが形成されており、中央部から両端に向かって格子19の高さが段階的に、すなわち段差状に高くなる第2の平坦面19bがそれぞれ軸対称に形成されている。
したがって、各格子19は、Y方向において、紫外線ランプ7の中心軸C側に位置する第1の平坦面19aの高さH1よりも、中心軸C側と反対側に位置する第2の平坦面19bの高さH2が高い。すなわち、各格子17の高さは、紫外線ランプ7の中心軸Cから離れるに従って高い。このような格子19を有することによって、偏光素子16は、Y方向に対する消光比の変化を抑制している。
(偏光素子における偏光作用)
図6は、第1の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置1について、被照射体Wの搬送方向における照度分布を示す図である。図7は、第1の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置1について、被照射体Wの搬送方向における消光比分布を示す図である。図6において、横軸が、被照射体Wの照射面S上において、被照射体Wの搬送方向、すなわちY方向における位置(mm)を示し、縦軸が、紫外線ランプ7の中心軸C上での照度を基準とした照度の比率を示す。図7において、横軸が、被照射体Wの照射面S上において、被照射体Wの搬送方向(Y方向)における位置(mm)を示し、縦軸が、偏光光の消光比であるE.R.比率を示す。また、図6及び図7において、実施例を破線で示し、比較例を実線で示す。実施例と比較例では、同一の紫外線ランプ7を用いており、偏光素子のみが異なっている。
図6は、第1の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置1について、被照射体Wの搬送方向における照度分布を示す図である。図7は、第1の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置1について、被照射体Wの搬送方向における消光比分布を示す図である。図6において、横軸が、被照射体Wの照射面S上において、被照射体Wの搬送方向、すなわちY方向における位置(mm)を示し、縦軸が、紫外線ランプ7の中心軸C上での照度を基準とした照度の比率を示す。図7において、横軸が、被照射体Wの照射面S上において、被照射体Wの搬送方向(Y方向)における位置(mm)を示し、縦軸が、偏光光の消光比であるE.R.比率を示す。また、図6及び図7において、実施例を破線で示し、比較例を実線で示す。実施例と比較例では、同一の紫外線ランプ7を用いており、偏光素子のみが異なっている。
図6に示すように、実施例は、比較例と比較すると、被照射体Wの搬送方向における両端側で照度が低下するが、紫外線ランプ7の光の積算光量は、比較例と同程度に確保された。一方、図7に示すように、比較例では、被照射体Wの搬送方向における両端側の消光比が小さく、紫外線ランプ7の中心軸C上(位置が0mm)における消光比が高く、搬送方向における消光比の変動が相対的に大きい。しかし、実施例では、紫外線ランプ7の中心軸C上(位置が0mm)における消光比と同程度まで、被照射体Wの搬送方向における両端側における消光比が大きくなった。その結果、実施例では、比較例に比べて、被照射体Wの搬送方向における消光比の変動が相対的に小さく抑えられた。
上述のように第1の実施形態の光配向用偏光光照射装置1が有する偏光素子13、16の複数の格子17、19は、基板18から突出する高さが、紫外線ランプ7の中心軸Cから離れるに従って高い。これにより、被照射体Wの照射面S上において、直線状の紫外線ランプ7の中心軸Cに直交する方向に対する偏光光の消光比の変化を抑えることができる。
以下、他の実施形態の光配向用偏光光照射装置について図面を参照して説明する。なお、他の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部材には、第1の実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態の光配向用偏光光照射装置を示す平面図である。図9は、第2の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置の偏光素子を紫外線ランプの中心軸方向から示す断面図である。図10は、第2の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置の偏光素子の変形例を紫外線ランプの中心軸方向から示す断面図である。第2の実施形態は、偏光ユニットの各偏光素子が2分割された点が、第1の実施形態と異なる。
図8は、第2の実施形態の光配向用偏光光照射装置を示す平面図である。図9は、第2の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置の偏光素子を紫外線ランプの中心軸方向から示す断面図である。図10は、第2の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置の偏光素子の変形例を紫外線ランプの中心軸方向から示す断面図である。第2の実施形態は、偏光ユニットの各偏光素子が2分割された点が、第1の実施形態と異なる。
図8に示すように、第2の実施形態の光配向用偏光光照射装置2は、紫外線ランプ7の光を所定の偏光光に偏光する偏光ユニット22を備える。偏光ユニット22は、紫外線ランプ7の中心軸C方向に沿って配列された複数の偏光素子23を有する。偏光素子23は、紫外線ランプ7の中心軸Cに対して軸対称に配置された一対の第1の偏光素子体23A及び第2の偏光素子体23Bを有する。
図9に示すように、第1の偏光素子体23A及び第2の偏光素子体23Bは、複数の格子27と、複数の格子27が配列された基板28と、を有する。複数の格子27は、被照射体Wの照射面Sに沿って紫外線ランプ7の中心軸C方向に直交する方向に延びている。基板28上には、複数の格子27が中心軸C方向に所定の間隔をあけて配置されている。
第1の偏光素子体23A及び第2の偏光素子体23Bの各格子27は、基板28上から紫外線ランプ7側へ突出する高さが、紫外線ランプ7の中心軸Cに対して軸対称に変化している。各格子27の先端には、紫外線ランプ7の中心軸Cに直交するY方向において、中心軸C側の一端に平坦面27aが形成されており、一端から他端に向かって格子27の高さが徐々に高くなる傾斜面27bが形成されている。
したがって、第1の偏光素子体23A及び第2の偏光素子体23Bの各格子27は、Y方向において、紫外線ランプ7の中心軸C側に位置する平坦面27aの高さH1よりも、中心軸C側と反対側に位置する傾斜面27bの両端の高さH2が高い。すなわち、各格子27の高さは、紫外線ランプ7の中心軸Cから離れるに従って高い。このような格子27を有することによって、偏光素子23は、Y方向に対する消光比の変化を抑制している。
偏光ユニット22は、偏光素子23の代わりに、変形例の偏光素子26を有してもよい。図10に示すように、変形例の偏光素子26は、紫外線ランプ7の中心軸Cに対して軸対称に配置された一対の第1の偏光素子体26A及び第2の偏光素子体26Bを有する。
第1の偏光素子体26A及び第2の偏光素子体26Bは、複数の格子29と、複数の格子29が配列された基板28と、を有する。複数の格子29は、被照射体Wの照射面Sに沿って紫外線ランプ7の中心軸C方向に直交する方向に延びている。
第1の偏光素子体26A及び第2の偏光素子体26Bの各格子29は、基板28上から紫外線ランプ7側へ突出する高さが、紫外線ランプ7の中心軸Cに対して軸対称に変化している。各格子29の先端には、紫外線ランプ7の中心軸Cに直交するY方向において、中心軸C側の一端に第1の平坦面29aが形成されており、一端から他端に向かって格子29の高さが段差状に高くなる第2の平坦面29bが形成されている。
したがって、第1の偏光素子体26A及び第2の偏光素子体26Bの各格子29は、Y方向において、紫外線ランプ7の中心軸C側に位置する第1の平坦面29aの高さH1よりも、中心軸C側と反対側に位置する第2の平坦面29bの高さH2が高い。すなわち、各格子29の高さは、紫外線ランプ7の中心軸Cから離れるに従って高い。このような格子29を有することによって、偏光素子26は、Y方向に対する消光比の変化を抑制している。
上述のように第2の実施形態における偏光ユニット22が有する偏光素子23、26は、第1の実施形態と同様に、格子27、29の高さが、紫外線ランプ7の中心軸Cから離れるに従って高い。これにより、被照射体Wの照射面S上において、直線状の紫外線ランプ7の中心軸Cに直交する方向に対する偏光光の消光比の変化を抑えることができる。加えて、偏光素子23、26によれば、複数の偏光素子体23A、23B及び複数の偏光素子体26A、26Bに分割されることで、高さが変化する格子27、29の製造が容易になる。
(第3の実施形態)
図11は、第3の実施形態の光配向用偏光光照射装置を示す平面図である。図12は、第3の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置の偏光素子を紫外線ランプの中心軸方向から示す断面図である。図13は、第3の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置の偏光素子の変形例を紫外線ランプの中心軸方向から示す断面図である。第3の実施形態は、偏光ユニットの各偏光素子が3分割された点が、第1及び第2の実施形態と異なる。
図11は、第3の実施形態の光配向用偏光光照射装置を示す平面図である。図12は、第3の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置の偏光素子を紫外線ランプの中心軸方向から示す断面図である。図13は、第3の実施形態に係る光配向用偏光光照射装置の偏光素子の変形例を紫外線ランプの中心軸方向から示す断面図である。第3の実施形態は、偏光ユニットの各偏光素子が3分割された点が、第1及び第2の実施形態と異なる。
図11に示すように、第3の実施形態の光配向用偏光光照射装置3は、紫外線ランプ7の光を所定の偏光光に偏光する偏光ユニット32を備える。偏光ユニット32は、紫外線ランプ7の中心軸C方向に沿って配列された複数の偏光素子33を有する。偏光素子33は、紫外線ランプ7の中心軸Cに対して軸対称に配置された第1の偏光素子体33A及び第2の偏光素子体33Bと、紫外線ランプ7の中心軸C上に沿って配置された第3の偏光素子体33Cと、を有する。すなわち、第3の偏光素子体33Cは、紫外線ランプ7の中心軸Cに対向して配置されており、紫外線ランプ7の中心軸Cに直交するY方向において、第1の偏光素子体33A、第3の偏光素子体33C、第2の偏光素子体33Bの順に配置されている。
図12に示すように、第1の偏光素子体33A、第2の偏光素子体33B及び第3の偏光素子体33Cは、複数の格子37と、基板38と、を有する。複数の格子37は、被照射体Wの照射面Sに沿って紫外線ランプ7の中心軸C方向に直交する方向に延びている。基板38上には、複数の格子37が中心軸C方向に所定の間隔をあけて配置されている。
Y方向に沿って配置された各第1、第2及び第3の偏光素子体33A、33B、33Cにおいて、基板38上から紫外線ランプ7側へ突出する各格子37の高さが、紫外線ランプ7の中心軸Cに対して軸対称に変化している。第1の偏光素子体33A及び第2の偏光素子体33Bの格子37の先端には、平坦面37aが形成されている。第3の偏光素子体33Cの格子37の先端には、平坦面37bが形成されている。第1及び第2の偏光素子体33A、33Bの格子37の平坦面37aの高さH2は、第3の偏光素子体33Cの格子37の平坦面37bの高さH1よりも高い。
したがって、Y方向に沿って配置された各第1、第2及び第3の偏光素子体33A、33B、33Cにおいて、紫外線ランプ7の中心軸Cに対向する平坦面37bを間に挟んで、各平坦面37aがそれぞれ配置されている。第1、第2及び第3の偏光素子体33A、33B、33Cの各格子37は、Y方向において、中心軸C側に位置する平坦面37bの高さH1よりも、中心軸C側と反対側に位置する各平坦面37aの高さH2が高い。すなわち、各格子37の高さは、紫外線ランプ7の中心軸Cから離れるに従って高い。このような格子37を有することによって、偏光素子33は、Y方向に対する消光比の変化を抑制している。また、各偏光素子体33A、33B、33C同士の間は、支持枠部材14の枠部であり、紫外線ランプ7の光が遮光されている。
偏光ユニット32は、偏光素子33の代わりに、変形例の偏光素子36を有してもよい。図13に示すように、変形例の偏光素子36は、紫外線ランプ7の中心軸Cに対して軸対称に配置された第1の偏光素子体36A及び第2の偏光素子体36Bと、紫外線ランプ7の中心軸C上に沿って配置された第3の偏光素子体36Cと、を有する。すなわち、第3の偏光素子体36Cは、紫外線ランプ7の中心軸Cに対向して配置されており、Y方向において第1の偏光素子体36A、第3の偏光素子体36C、第2の偏光素子体36Bの順に配置されている。
第1の偏光素子体36A、第2の偏光素子体36B及び第3の偏光素子体36Cは、複数の格子39と、複数の格子39が配列された基板38と、を有する。複数の格子39は、被照射体Wの照射面Sに沿って紫外線ランプ7の中心軸C方向に直交する方向に延びている。
Y方向に沿って配置された各第1、第2及び第3の偏光素子体36A、36B、36Cにおいて、基板38上から紫外線ランプ7側へ突出する各格子39の高さが、紫外線ランプ7の中心軸Cに対して軸対称に変化している。第1の偏光素子体36A及び第2の偏光素子体36Bの格子39の先端には、Y方向において中心軸C側、すなわち第3の偏光素子体36C側から両端に向かって格子39の高さが徐々に高くなる傾斜面39aがそれぞれ軸対称に形成されている。第3の偏光素子体36Cの格子39の先端には、平坦面39bが形成されている。
したがって、Y方向に沿って配置された各第1、第2及び第3の偏光素子体36A、36B、36Cにおいて、紫外線ランプ7の中心軸Cに対向する平坦面39bを間に挟んで、各傾斜面39aがそれぞれ配置されている。第1、第2及び第3の偏光素子体36A、36B、36Cの各格子39は、Y方向において、中心軸C側に位置する平坦面39bの高さH1よりも、中心軸C側と反対側に位置する各傾斜面39aの両端の高さH2が高い。すなわち、各格子39の高さは、紫外線ランプ7の中心軸Cから離れるに従って高い。このような格子39を有することによって、偏光素子36は、Y方向に対する消光比の変化を抑制している。また、各偏光素子体36A、36B、36C同士の間は、支持枠部材14の枠部であり、紫外線ランプ7の光が遮光されている。
上述のように第3の実施形態における偏光ユニット32が有する偏光素子33、36は、第1の実施形態と同様に、格子37、39の高さが、紫外線ランプ7の中心軸Cから離れるに従って高い。これにより、被照射体Wの照射面S上において、直線状の紫外線ランプ7の中心軸Cに直交する方向に対する偏光光の消光比の変化を抑えることができる。加えて、偏光素子33、36によれば、複数の偏光素子体33A、33B、33C及び複数の偏光素子体36A、36B、36Cに分割されることで、高さが変化する格子37、39の製造が容易になる。
なお、第3の実施形態では、第3の偏光素子体36Cの格子39の先端が平坦面39bとして形成されたが、上述した第1及び第2の偏光素子体36A、36Bの格子39の傾斜面39aと同様に、中心軸C上から搬送方向(Y方向)へ離れるに従って高さが変化するV字状の傾斜面として形成されてもよい。
また、実施形態では、偏光素子の各格子の先端に直線状の傾斜面が形成されたが、被照射体Wの搬送方向に対して所望の消光比の分布を得るために、例えば、曲線状の傾斜面が形成されたり、傾斜が異なる複数種類の傾斜面が連続して形成されたりしてもよい。また、実施形態では、偏光素子が、紫外線ランプ7の中心軸Cに直交する方向に対して2つまたは3つの偏光素子体に分割されて構成されたが、偏光素子を分割する個数を限定するものではない。偏光素子は、紫外線ランプ7の中心軸Cに直交する方向に対して、4つ以上の偏光素子体に分割されて構成されてもよい。被照射体Wの照射面Sに沿って紫外線ランプ7の中心軸Cに直交する方向に配列される複数の偏光素子体は、中心軸Cから搬送方向へ離れるに従って格子の高さが高くなる構成であればよく、実施形態と同様の効果が得られる。
本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することを意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、本発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 光配向用偏光光照射装置
W 被照射体
S 照射面
5 照射ユニット
6 偏光ユニット
7 紫外線ランプ
C 中心軸
9 波長カットフィルタ
12 搬送機構
13 偏光素子
17 格子
17a 平坦面
17b 傾斜面
H1、H2 高さ
18 基板
W 被照射体
S 照射面
5 照射ユニット
6 偏光ユニット
7 紫外線ランプ
C 中心軸
9 波長カットフィルタ
12 搬送機構
13 偏光素子
17 格子
17a 平坦面
17b 傾斜面
H1、H2 高さ
18 基板
Claims (5)
- 直線状の紫外線ランプと;
前記紫外線ランプの中心軸に沿って配列され、前記紫外線ランプから照射された光を偏光する複数の偏光素子と;を具備し、
前記偏光素子は、被照射体の照射面に沿って前記紫外線ランプの前記中心軸方向に直交する方向に延びる複数の格子と、前記複数の格子が前記中心軸方向に配列された基板と、を有し、
前記複数の格子は、前記基板から前記紫外線ランプ側へ突出する高さが、前記紫外線ランプの前記中心軸から離れるに従って高い、光配向用偏光光照射装置。 - 前記偏光素子は、前記紫外線ランプの前記中心軸に対して軸対称に配置された第1の偏光素子体及び第2の偏光素子体を有し、
前記第1の偏光素子体及び前記第2の偏光素子体は、前記複数の格子の前記高さが、前記紫外線ランプの前記中心軸から離れるに従って高い、
請求項1に記載の光配向用偏光光照射装置。 - 前記偏光素子は、前記紫外線ランプの前記中心軸上に沿って配置された第3の偏光素子体を有し、
前記第1の偏光素子体及び前記第2の偏光素子体は、前記第3の偏光素子体を挟んだ両側に配置され、前記第3の偏光素子体よりも前記複数の格子の前記高さが高い、
請求項2に記載の光配向用偏光光照射装置。 - 前記複数の格子の前記高さは、前記紫外線ランプの前記中心軸に対して軸対称に高い、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光配向用偏光光照射装置。
- 被照射体を、前記被照射体の照射面に沿って前記紫外線ランプの前記中心軸に直交する方向に搬送する搬送機構を更に具備する、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光配向用偏光光照射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016060317A JP2017173603A (ja) | 2016-03-24 | 2016-03-24 | 光配向用偏光光照射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016060317A JP2017173603A (ja) | 2016-03-24 | 2016-03-24 | 光配向用偏光光照射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017173603A true JP2017173603A (ja) | 2017-09-28 |
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ID=59973173
Family Applications (1)
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JP2016060317A Pending JP2017173603A (ja) | 2016-03-24 | 2016-03-24 | 光配向用偏光光照射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017173603A (ja) |
-
2016
- 2016-03-24 JP JP2016060317A patent/JP2017173603A/ja active Pending
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