JP2018162804A - 密封型転がり軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】 外輪のシール入口部の内径大きさをできるだけ小径にして、外輪の径方向の幅面の設計に余裕ができる密封型転がり軸受を提供する。【解決手段】 この発明は、外輪2と、外輪2の内側に設けられた内輪3と、外輪2の内径面2aに形成された軌道溝4と内輪3の外径面3aに形成された軌道溝5との間に組込まれた複数のボール6と、ボール6を保持する保持器7と、外輪2の内径面2aに形成されたシール嵌合溝8に嵌合する嵌合部12aを有するシール部材10と、を備えた密封型転がり軸受において、嵌合部12aの外径が、シール嵌合溝8の軸方向外側のシール入口面2abの内径より外径が大きく、嵌合部12aは、くびれ部12acと、当該くびれ部12acを介して外向きに屈曲する弾性屈曲部12aaとを含む。【選択図】 図1
Description
この発明は、例えば、自動車の補機など耐水性、耐グリース漏れ性が要求される密封型転がり軸受に関する。
従来の密封型転がり軸受は、軸受内部に封入したグリース等の潤滑剤の漏れ防止や外部からの異物(例えば、泥水等)侵入を防止するために、内輪と外輪の開口部がシール部材で密封されている(例えば、特許文献1参照)。
従来の密封型転がり軸受71は、図10に示すように、外輪72と、内輪73と、その外輪72の内径面に形成された軌道溝74と内輪73の外径面に形成された軌道溝75間に組込まれた複数の転動体としてのボール76およびそのボール76を保持する保持器77からなる。外輪72の内径面72aの肩部両端には、一対のシール嵌合溝78が設けられ、当該一対のシール嵌合溝78には、シール部材80の嵌合部82aが嵌合する。シール部材80の内周部に形成された内向きリップ83の先端部が内輪73の外径面73aの両端部に形成されたシール溝79の内側面に、外向きリップ84が外径摺動面73abに、それぞれ弾性接触することで、軸受空間が密閉される。嵌合部82aは、ゴム材で形成されている。
外輪72の内径面72aは、軌道溝74の軸方向外側に位置する小径肩部72aaとシール嵌合溝78より軸方向外側に位置する大径肩部72abを有している。大径肩部72abがシール入口部となる。大径肩部72abの内径は、後述する理由により、シール部材80の嵌合部82aが圧入可能となるように大きく形成されている。シール部材80の嵌合部82aが小径肩部72aaに押し付けて圧入されることにより、当該嵌合部82aはシール嵌合溝78に挿入される。
ゴム材で形成された嵌合部82aを小径肩部72aaに当接させ、嵌合部82aを撓ませることで、外輪72のシール嵌合溝78内に圧入される。このため、シール入口部となる大径肩部72abの内径は、小径肩部72aaの内径より大きく形成されている。
ところで、上記した転がり軸受71の外輪72、内輪73は、切削加工と研削加工が行われることで製造される。外輪72の加工例につき説明する。ほぼ外輪の形状になった外輪素材を冷間ローリング等の鍛造により形成する。この素材を加熱炉で焼き入れして表面硬化させた後、幅研削、外径研削を行う。次に、外径研削された素材を旋削し、続いて、軌道溝74及びシール嵌合溝78を所望の形状に加工する。そして、図11に示すように、軌道溝74を砥石93で超仕上げし、外輪72として完成する。
この研削加工は、図11に示すように、外輪72の外周側端面をマグネットチャック91に当接させ、外輪径方向の幅面のストレート部分を支持部材92で芯合わせを行った状態で、砥石93で研削加工を行っている。
近年では、転がり軸受の省スペース化の要求に伴い、軸受が薄肉化し、シール入口部となる小径肩部72abと外輪72の外径との間の外輪径方向の幅面の寸法(W)が小さくなってきている。外輪72の径方向の幅面は、角部が面取りされ、そのストレート部分は、軸受が薄肉化するにつれて小さくなる。しかし、上述したように、外輪72の径方向の幅面のストレート部分には、芯合わせの必要上ある程度の幅が必要となる。
このため、軸受を薄肉化する場合にも、外輪72の幅面を確保するための設計上の制限がある。また、外輪幅面を確保するために、外輪の内径面72aを内輪73側に近づける設計を行うと保持器77を介在させるスペースが小さくなり、保持器77の設計にも制限が発生する等の難点があった。
そこで、この発明は、外輪のシール入口部の内径大きさをできるだけ小径にして、外輪の径方向の幅面の設計に余裕ができる密封型転がり軸受を提供することを課題とするものである。
前記の課題を解決するために、この発明は、外輪と、前記外輪の内側に設けられた内輪と、前記外輪の内径面に形成された軌道溝と前記内輪の外径面に形成された軌道溝との間に組込まれた複数の転動体と、前記転動体を保持する保持器と、前記外輪の前記内径面に形成されたシール嵌合溝に嵌合する嵌合部を有するシール部材と、を備えた密封型転がり軸受において、前記嵌合部の外径が、前記シール嵌合溝の軸方向外側のシール入口面の内径より大きく、前記嵌合部は、くびれ部と、前記くびれ部を介して外向きに屈曲する弾性屈曲部とを含むことを特徴とする。
前記芯金の外径が、前記シール嵌合溝より軸方向外側に設けられたシール入口面の内径より小さく形成されている。
前記芯金の径方向外端部を内向きに傾斜させればよい。
また、前記シール入口面の内径が、前記シール嵌合溝より軸方向内側に設けられた外輪内径面と同一又は前記外輪内径面の内径よりも小さくすればよい。
前記シール嵌合溝の溝底は軸方向の内側から外側に向かって深くなるテーパー形状に形成すればよい。
また、前記シール嵌合溝の溝底のテーパー角度は前記弾性屈曲部の軸方向となす角度より小さく形成すればよい。
また、前記嵌合部の軸方向の内側に前記外輪内径面と当接する円周状の突起を設ければよい。
この発明の密封型転がり軸受は、シール部材の嵌合部が、シール嵌合溝の軸方向外側のシール入口面外輪内径面の内径よりその外径が大きく、外側面にくびれ部を介して外向きに屈曲する弾性屈曲部を有しているので、嵌合部の内径側への縮径量を大きくでき、シール入口面となるシール嵌合溝の軸方向外側の内径を小さくすることが可能となり、外輪の径方向の幅面の設計に余裕ができる。
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、密封型転がり軸受1は、外輪2と、外輪2の内側に設けられた内輪3と、外輪2の内径面に形成された軌道溝4と内輪3の外径面に形成された軌道溝5との間に組込まれた転動体としての複数のボール6と、ボール6を保持する保持器7からなる。外輪2、内輪3及びボール6は金属製部材である。本実施形態では、保持器7は樹脂製保持器である。なお、保持器7は、金属製保持器であってもよい。
図1〜図3に示すように、密封型転がり軸受1は、外輪2と、外輪2の内側に設けられた内輪3と、外輪2の内径面に形成された軌道溝4と内輪3の外径面に形成された軌道溝5との間に組込まれた転動体としての複数のボール6と、ボール6を保持する保持器7からなる。外輪2、内輪3及びボール6は金属製部材である。本実施形態では、保持器7は樹脂製保持器である。なお、保持器7は、金属製保持器であってもよい。
本実施形態の密封型転がり軸受1は、図3に示すように、複列アンギュラ玉軸受である。このため、外輪2及び内輪3には、それぞれ、2つの軌道溝4と軌道溝5が設けられている。各列のボール6は、それぞれ1つの保持器7で保持されている。複列アンギュラ玉軸受は、ラジアル荷重に加えて、正逆両方向のアキシアル荷重を負荷することができる。なお、以下の説明において、密封型転がり軸受1の中心軸に沿った方向を「軸方向」、当該中心軸に対して直交する方向を「径方向」と呼ぶ。
保持器7は、図3に示すように、その内部にボール6を保持するポケット7aを、環状体7bの円周方向の複数箇所に有する冠形状である。各ポケット7aの内面はボール6の外面に沿った凹球面状の曲面形状とされる。保持器7のポケット7aの開放側を軸方向内側に向け、ポケット7aの背面側が軸方向外側に向いている。
密封型転がり軸受1の軸受内部空間には、グリース(図示せず)が封入されている。ここで、軸受内部空間とは、外輪2の内径面2aと内輪3の外径面3aとの間の空間を意味する。
外輪2の内径面2aは、その軌道溝4の軸方向両側の肩部両端に形成された一対のシール嵌合溝8を有している。シール嵌合溝8の軸方向内側の内側肩部2aaは、外輪2の内径面2aの転動面となる軌道溝4よりも軸方向外側に位置している。そして、シール嵌合溝8の軸方向外側の外輪内径面は、シール入口面2abとなる。この実施形態では、外輪の内径面2aの内径とシール入口面2abとなる外側の外輪内径面の内径は同じ又はシール入口面2abの内径が僅かに小径になっている。
この実施形態では、シール入口面2abの内径を外輪2の内径面2aの内径と同等か僅かに小径とすることで、外輪2の径方向の幅面2cの寸法Wを大きくし、外輪2が薄肉化しても研削工程で必要な幅面2cのストレート部分の大きさを確保することができる。
この実施形態では、図2及び図6に示すように、シール嵌合溝8の溝底8aは軸方向の内側から外側に向かって溝が深くなるテーパー形状に形成されている。この溝底8aのテーパー角度α2は、後述するシール部材10の嵌合部12aの弾性屈曲部12aaの角度α1より小さくしている。嵌合部12aの弾性屈曲部12aaがシール嵌合溝8内に挿入された場合に、弾性屈曲部12aaの内側の端面12abと確実に当接するように、シール嵌合溝8の軸方向外側近傍8bは軸方向と平行な面になっている。
一方、内輪3の外径面3aの肩部両端には、上記一対のシール嵌合溝8と径方向に対向する一対のシール溝9が形成されている。内輪3の外径面3aは、大径肩部3aaと小径肩部3abとを有している。大径肩部3aaは内輪3の軌道面となる軌道溝5よりも軸方向外側に位置している。小径肩部3abは大径肩部3aaよりも小径であり、その外径面が大径肩部3aaよりも内径側に位置している。大径肩部3aaと小径肩部3abとの間には、上記シール溝9が設けられている。
外輪2に形成された一対のシール嵌合溝8のそれぞれには、シール部材10の嵌合部12aが嵌合される。図3及び図4に示すように、シール部材10は、芯金11と芯金11と一体に形成されたゴム製部分12とからなる。ゴム製部分12(以下、ゴム材12と呼ぶこともある)は、芯金12の内側面を除く芯金11全体を覆っている。
芯金11は金属製であり、軸方向から視て、環状である。芯金11の径方向外端部11aは、内向きに斜め外径側に折り曲げられている。芯金11の径方向内端部11bは、内向きに斜め内径側に折り曲げられ、かつ、後述するゴム材12の脚部12cよりも外径側に位置している。
ゴム材12は、軸方向から視て、環状である。ゴム材12は、例えば、ニトリルゴム、耐熱ニトリルゴム、水素添加ニトリルゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム等の耐油性や耐熱性に優れたゴムを素材としている。ゴム材12は、芯金11に加硫成型することで一体形成されている。
図1〜図4に示すように、ゴム材12は、嵌合部12aと、本体部12bと、脚部12cと、内向きリップ部12dと、外向きリップ部12e、グリースリップ部12fとを有している。嵌合部12aは、ゴム材12のうちシール嵌合溝8に嵌合され、かつ、芯金11の径方向外端部を覆っている部分である。
嵌合部12aの外径は、シール入口面2abの内径より外径が大きい。嵌合部12aは、その外側部(芯金11の径方向外端部を覆っている部分より外径側の端部)に設けられたくびれ部12acと、当該くびれ部12acを介して外向きに屈曲する弾性屈曲部12aaとを備える。くびれ部12acは、嵌合部12aのうち外面(径方向に延びる側面)の一部を軸方向内側に凹ませることで(肉抜きすることで)形成されている。嵌合部12aがくびれ部12acを有することで弾性変形し易く、外向きに屈曲する弾性屈曲部12aaの内径側へ縮径量を大きくしている。
弾性屈曲部12aaは、外径方向に傾斜して延びている。具体的には、軸方向との間(くびれ部12acを通って軸方向に延びる水平線との間)に所定の角度(α1)を設けてくびれ部12acから外径方向に延びている。そして、図6に示すように、弾性屈曲部12aaのなす角度α1は、シール嵌合溝8の溝底8aのなすテーパー角度α2より大きくしている。
シール部材10をシール嵌合溝8へ挿入する際にシール入口面2abに弾性屈曲部12aaが当接すると、図8に示すように、弾性屈曲部12aaがくびれ部12acを中心として外向きに屈曲することで、嵌合部12aが内径側へ大きく縮み、シール嵌合溝8内に挿入可能な大きさに変形し、シール嵌合溝8内に挿入される。シール嵌合溝8内に嵌合部12aの弾性屈曲部12aaが挿入されると、ゴム材12の弾性力により、弾性屈曲部12aaが径方向の外径側に復帰し、シール嵌合溝8内に嵌合部12aが入り込み、シール嵌合溝8にシール部材10が取り付けられる。
この実施形態においては、芯金11の径方向外端部11aは、外輪2の内径面2aより小さくし、外輪2の肩部2aaまで弾性屈曲部12aaが内径側に縮むように構成している。さらに、芯金11の径方向の外端部11aを内向きに傾斜させている。芯金11の径方向の外端部11aを内向きに傾斜させることで、くびれ部12acを大きくでき、弾性屈曲部12aaの外向きに屈曲する量を大きくすることができる。
このように構成することで、シール入口面2abの内径を外輪2の内径面2aと同じ又は僅かに小さくすることができ、外輪2の径方向の幅面2cの寸法Wを大きくし、外輪2が薄肉化しても研削工程で必要な幅面2cのストレート部分の大きさを確保することができる。
本体部12bは、嵌合部12aよりも内径側に位置し、かつ、芯金11のうち径方向外端部を除く部分を覆っている部分である。脚部12cは、本体部12bの径方向内端部よりも内径側に位置している部分である。すなわち、脚部12cは、芯金11の径方向内端部よりも内径側に位置している。脚部12cは、その内外面が凹んだくびれ形状になっている。
脚部12cの内径側には、内向きリップ部12d及び外向きリップ部12eが設けられている。内向きリップ部12dは、シール溝9の内側面に接触している。外向きリップ部12eは、内向きリップ部12dよりも軸方向外側に設けられており、シール溝9の軸方向外側に形成された小径肩部3abに接触している。
脚部12cの軸方向内側には、大径肩部3aaにシール隙間13を介して近接するグリースリップ部12fを設けている。グリースリップ部12fは、その外径面を軸方向外側に向かうに従って径方向外方へ傾斜する傾斜面とし、グリースリップ部12fの先端面を内輪3の外径面3aに略平行な面としている。
図6に示すように、シール嵌合溝8の溝底8aのテーパー角度α2は、シール部材10の嵌合部12aの弾性屈曲部12aaの角度α1より小さくしている。この溝底8aの角度α2を嵌合部12aの弾性屈曲部12aaの角度α1より小さく設定することで、シール部材10をシール嵌合溝8に圧入した後、嵌合部12aの弾性屈曲部12aaが外輪2の外径方向へ拡がる時に、シール溝底8aに確実に当接し、さらにゴム材12の弾性力で外輪2の外径方向へ付勢力も加わる。また、シール嵌合溝8の軸方向外側近傍8bは軸方向と平行な面になっている。嵌合部12aの弾性屈曲部12aaがシール嵌合溝8内に挿入された時に、弾性屈曲部12aaの軸受内部側の端面12abと確実に当接するように構成している。このため、シール嵌合溝8の溝底8aとのシール部材10の嵌合部12aの接触面積が増えて摩擦力が増加することで、シール部材10と外輪2との相対回転を防止している。
次に、シール部材10を外輪2のシール嵌合溝8に嵌め込む方法について、図7及び図8を参照して説明する。
図7に示すように、転がり軸受1の外輪2の端面にシール部材10を配置し、図の黒矢印で示すように、シール部材10の嵌合部12aをシール嵌合溝8側(軸方向面)に押し付ける。シール部材10の嵌合部12aの弾性屈曲部12aaはシール入口面2abより大きいので、シール入口面2abに当接する。弾性屈曲部12aaが外向きに屈曲して内径側に縮径が容易になるように、嵌合部12aには、くびれ部12acが設けられている。そして、図8に示すように、弾性屈曲部12aaがシール入口面2abに当接すると、弾性屈曲部12aaがくびれ部12acを中心として外向きに屈曲して内径側へ縮み、シール嵌合溝8内に挿入される。シール嵌合溝8内に弾性屈曲部12aaが挿入されると、ゴム材12の弾性力により、当該弾性屈曲部12aaが径方向の外径側に復帰し、シール嵌合溝8内に嵌合部12aが入り込む。これにより、図1に示すように、シール嵌合溝8にシール部材10が取り付けられる。
次に、この発明の他の実施形態につき、図9を参照して説明する。
図9に示すように、この実施形態においては、シール嵌合溝8の軸方向外側の端面8bは、軸方向の内側に向かってテーパー面に形成されている。このテーパー面により、シール嵌合溝8に嵌め込まれたシール部材10の嵌合部12aの弾性屈曲部12aaが径方向に移動するのを抑制し、シール嵌合溝8からシール部材10の嵌合部12aが抜け落ちるのを防止している。
図9に示すように、この実施形態においては、シール嵌合溝8の軸方向外側の端面8bは、軸方向の内側に向かってテーパー面に形成されている。このテーパー面により、シール嵌合溝8に嵌め込まれたシール部材10の嵌合部12aの弾性屈曲部12aaが径方向に移動するのを抑制し、シール嵌合溝8からシール部材10の嵌合部12aが抜け落ちるのを防止している。
また、シール部材10の嵌合部12aの軸受内部側には、円周状の突起12gが設けられている。この突起12gが外輪2の内側肩部2aaと当接し、グリースの漏れを防いでいる。
上記した実施形態においては、複列アンギュラ玉軸受であったが、これに限らず、単列の玉軸受にもこの発明は適用することができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 :密封型転がり軸受
2 :外輪
2a :内径面
2aa :内側肩部
2ab :シール入口面
2c :幅面
3 :内輪
3a :外径面
3aa :大径肩部
3ab :小径肩部
4 :軌道溝
5 :軌道溝
6 :ボール
7 :保持器
8 :シール嵌合溝
8a :溝底
9 :シール溝
10 :シール部材
11 :芯金
11a :径方向外端部
11b :径方向内端部
12 :ゴム材
12a :外径部
12aa :嵌合部
12ac :くびれ部
12b :本体部
12c :脚部
12d :内向きリップ部
12e :外向きリップ部
12f :グリースリップ部
12g :突起
2 :外輪
2a :内径面
2aa :内側肩部
2ab :シール入口面
2c :幅面
3 :内輪
3a :外径面
3aa :大径肩部
3ab :小径肩部
4 :軌道溝
5 :軌道溝
6 :ボール
7 :保持器
8 :シール嵌合溝
8a :溝底
9 :シール溝
10 :シール部材
11 :芯金
11a :径方向外端部
11b :径方向内端部
12 :ゴム材
12a :外径部
12aa :嵌合部
12ac :くびれ部
12b :本体部
12c :脚部
12d :内向きリップ部
12e :外向きリップ部
12f :グリースリップ部
12g :突起
Claims (7)
- 外輪と、
前記外輪の内側に設けられた内輪と、
前記外輪の内径面に形成された軌道溝と前記内輪の外径面に形成された軌道溝との間に組込まれた複数の転動体と、
前記転動体を保持する保持器と、
前記外輪の前記内径面に形成されたシール嵌合溝に嵌合する嵌合部を有するシール部材と、を備えた密封型転がり軸受において、
前記嵌合部の外径が、前記シール嵌合溝の軸方向外側のシール入口面の内径より外径が大きく、
前記嵌合部は、くびれ部と、前記くびれ部を介して外向きに屈曲する弾性屈曲部とを含むことを特徴とする密封型転がり軸受。 - 前記シール部材は、前記嵌合部を有するゴム製部分と、前記ゴム製部分により覆われる芯金とからなり、
前記芯金の外径が、前記シール入口面の内径より小さく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の密封型転がり軸受 - 前記芯金の径方向外端部を内向きに傾斜させていることを特徴とする請求項2に記載の密封型転がり軸受。
- 前記シール入口面の内径が、前記シール嵌合溝より軸方向内側に設けられた外輪内径面と同一又は前記外輪内径面の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の密封型転がり軸受。
- 前記シール嵌合溝の溝底は軸方向の内側から外側に向かって深くなるテーパー形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の密封型転がり軸受。
- 前記シール嵌合溝の溝底のテーパー角度は前記弾性屈曲部の軸方向となす角度より小さく形成されていることを特徴とする請求項5に記載の密封型転がり軸受。
- 前記嵌合部の軸方向の内側に前記外輪内径面と当接する円周状の突起が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の密封型転がり軸受。
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