JP2018160952A - リニアモータ、ステージ装置 - Google Patents

リニアモータ、ステージ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018160952A
JP2018160952A JP2017055360A JP2017055360A JP2018160952A JP 2018160952 A JP2018160952 A JP 2018160952A JP 2017055360 A JP2017055360 A JP 2017055360A JP 2017055360 A JP2017055360 A JP 2017055360A JP 2018160952 A JP2018160952 A JP 2018160952A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
linear motor
plate
yoke
axis direction
shield member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017055360A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6732686B2 (ja
Inventor
康太郎 和田
Yasutaro Wada
康太郎 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2017055360A priority Critical patent/JP6732686B2/ja
Publication of JP2018160952A publication Critical patent/JP2018160952A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6732686B2 publication Critical patent/JP6732686B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Linear Motors (AREA)

Abstract

【課題】界磁磁石を含む可動子の端部における漏れ磁束を低減することが可能なリニアモータを提供する。
【解決手段】界磁磁石列24は、ヨーク22に固定され磁気的空隙34に界磁磁界を形成する。可動子20は第1方向に移動可能に設けられる。シールド部材30は、ヨーク22の磁気的空隙34とは反対側において第1方向に延在する板状部30bを含む。板状部30bは、第1方向においてヨーク22の可動範囲を越えて両側に延びる延出部30nを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、リニアモータおよびステージ装置に関する。
電気エネルギーを直線運動に変換するためにリニアモータが利用される。例えば、特許文献1には、多相コイルを備えた固定子と、永久磁石を備えた可動子とから構成される可動磁石型リニアモータが記載されている。
特開平10−052024号公報
本発明者は、リニアモータについて以下のような認識を得た。
近年、リニアモータによって駆動される測定装置などの性能が向上し、リニアモータに対する漏れ磁束の仕様がより高度化している。例えば、可動磁石型のリニアモータでは、可動子に界磁磁石を含む磁気回路を備える。このような可動子では、その端部に開口部が形成されていることにより、この端部から界磁磁石の磁束の一部が外部に漏れており、この端部の近傍に漏れ磁束の分布のピークが形成されることが判明した。
また、漏れ磁束のピークが大きいと、リニアモータによって駆動される装置の特性に影響を及ぼす可能性がある。例えば、リニアモータで駆動される電子線装置では、漏れ磁束が微弱な場合でも計測精度に影響が及ぶことが考えられる。
これらから、本発明者は、界磁磁石を含む可動子の端部における漏れ磁束を抑制する観点から、リニアモータには改善すべき余地があることを認識した。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、界磁磁石を含む可動子の端部における漏れ磁束を低減することが可能なリニアモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のリニアモータは、ヨークと、ヨークに固定され磁気的空隙に界磁磁界を形成する界磁磁石列と、を含み、第1方向に移動可能に設けられる可動子と、ヨークの磁気的空隙とは反対側において第1方向に延在する板状部を含むシールド部材と、を備える。板状部は、第1方向においてヨークの可動範囲を越えて両側に延びる延出部を有する。
この態様によると、シールド部材の板状部は第1方向において可動子の可動範囲を越えて両側に延びる延出部を備えることができる。
本発明の別の態様のステージ装置は、上述のリニアモータを備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、界磁磁石を含む可動子の端部における漏れ磁束を低減することが可能なリニアモータを提供することができる。
本発明の実施形態に係るリニアモータの斜視図である。 図1のリニアモータの平面図である。 図1のリニアモータの正面図である。 図1のリニアモータの側面図である。 図1のリニアモータにおける磁束の流れを模式的に示す説明図である。 比較例における磁束の流れを模式的に示す説明図である。 実施形態に係るリニアモータを用いたステージ装置の平面図である。 第1変形例に係るリニアモータの斜視図である。 第2変形例に係るリニアモータの斜視図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
[実施形態]
図1は、実施形態に係るリニアモータ2の斜視図である。図2は、リニアモータ2の平面図である。図2は、ヨーク22bを外した状態を示している。図3は、リニアモータ2の正面図である。図3は、連結部材28cを外した状態にて、コイルユニット18を一部断面で示している。図4は、リニアモータ2の側面図である。リニアモータ2は、固定子10と、可動子20と、シールド部材30と、を備える。以下、XYZ直交座標系をもとに説明する。X軸方向は水平な左右方向に対応し、Y軸方向は水平な前後方向に対応し、Z軸方向は鉛直な上下方向に対応する。Y軸方向およびZ軸方向はそれぞれX軸方向に直交する。X軸方向は左方向あるいは右方向と、Y軸方向は前方向あるいは後方向と、Z軸方向は上方向あるいは下方向と表記することがある。このような方向の表記はリニアモータ2の使用姿勢を制限するものではなく、リニアモータ2は任意の姿勢で使用されうる。
固定子10とシールド部材30とは図示しない静止体に固定的に支持される。固定子10は、長手方向がX軸方向である第1方向に沿うように配置される。可動子20は、固定子10の少なくとも一部を収容する磁気的空隙34を形成し、第1方向に移動可能に設けられている。第1方向は可動方向と称されることがある。可動子20は、固定子10のコイルユニット18を隙間を介して環囲している。図1〜図4では、磁気的空隙34の主な磁束は、第1方向に直交するZ軸方向を向いている。
(固定子)
固定子10は、X軸方向に延在するコイルユニット18を含む。コイルユニット18は、例えば、平面視にて矩形を呈し、Z軸方向に薄い略板状の部材である。一例として、コイルユニット18は、平面視にて、長辺がX軸方向に沿い、短辺がY軸方向に沿うように配置されている。コイルユニット18は、X軸方向に配列された複数のコイル12を含む。複数のコイル12は、例えば樹脂に包まれることによって一体化されている。コイルユニット18は、主に界磁磁石列24と対向する中間部18mと、中間部18mのY軸方向の両方の端辺に設けられる縁部18dと、を含む。縁部18dは、中間部18mよりZ軸方向に厚く形成されている。コイルユニット18は、側面視にて横向きのI文字形状の輪郭を有する。
(可動子)
可動子20は、一対のヨーク22b、22cと、一対の界磁磁石列24b、24cと、一対の連結部材28b、28cと、を含む。ヨーク22b、22cを総括するときはヨーク22と表記する。界磁磁石列24b、24cを総括するときは界磁磁石列24と表記する。連結部材28b、28cを総括するときは連結部材28と表記する。ヨーク22と、界磁磁石列24と、連結部材28と、は磁気回路23を構成する。
(可動範囲)
可動子20は、静止体に対して可動範囲Lmにおいて第1方向に移動可能に設けられる。図2を参照して、可動範囲Lmについて説明する。図2の例では、可動子20が最も左方に移動した場合に、可動子20のヨーク22の左端22hは、可動範囲Lmの左端Lm1に達する。図2の例では、可動子20が最も右方に移動した場合に、可動子20のヨーク22の右端22mは、可動範囲Lmの右端Lm2に達する。つまり、可動範囲LmはLm1からLm2までのスパンである。
(ヨーク)
一対のヨーク22b、22cは、第1方向に直交するZ軸方向に離れて配置される。ヨーク22は、界磁磁石列24の磁気的空隙34とは反対側に配置される。ヨーク22は、界磁磁石列24のバックヨークとして機能する。ヨーク22は、例えば、平面視にて矩形を呈し、Z軸方向に薄い略板状の部材である。一例として、ヨーク22は、平面視にて、長辺がX軸方向に沿い、短辺がY軸方向に沿うように配置されている。ヨーク22には、界磁磁石列24が固定される。ヨーク22の界磁磁石列24が固定される面22eは、第1方向および第1方向に直交する第2方向(Y軸方向)に延在する。ヨーク22は、種々の磁性材料から形成することができる。一例として、実施形態では、ヨーク22は、軟磁性を有する金属材料で形成されている。
(接続部材)
一対の連結部材28b、28cは、一対のヨーク22b、22cのY軸方向の端部を連結する部材である。連結部材28cは、ヨーク22の一方の端部間に架け渡される。連結部材28bは、ヨーク22の他方の端部間に架け渡される。連結部材28は、正面視にて矩形を呈し、Y軸方向に薄い略板状の部材である。一例として、連結部材28は、正面視にて、長辺がX軸方向に沿い、短辺がZ軸方向に沿うように配置されている。連結部材28は、種々の磁性材料または非磁性材料から形成することができる。一例として、実施形態では、連結部材28は、鉄鋼材料で形成されている。一対のヨーク22b、22cと一対の連結部材28b、28cとは、側面視にて固定子10を取り囲む矩形状に結合される。ヨーク22と連結部材28とは、例えばボルトによって結合されてもよい。
(界磁磁石)
一対の界磁磁石列24b、24cは、一対のヨーク22b、22cに固定され、磁気的空隙34を挟んで互いにZ軸方向に対向して配置される。一対の界磁磁石列24b、24cは、磁気的空隙34に界磁磁界を形成する。一対の界磁磁石列24b、24cそれぞれは、一定のピッチPで第1方向に配列される複数(例えば8個)の磁石25を含む。複数の磁石25は、磁気的空隙34に対面する対向面を有する。
一例として、実施形態では、一対の界磁磁石列24b、24cは、磁気的空隙34を挟んで対称に配置されている。一対の界磁磁石列24b、24cは、磁気的空隙34を挟んで非対称に配置されてもよい。
磁石25は、例えば、平面視にて矩形を呈し、Z軸方向に薄い略板状の永久磁石である。一例として、磁石25は、平面視にて、長辺がY軸方向に沿い、短辺がX軸方向に沿うように配置されている。つまり、磁石25は、X軸方向である第1方向およびY軸方向である第2方向に延在している。磁石25は、長辺がX軸方向に沿い、短辺がY軸方向に沿うように配置されてもよい。磁石25は、例えば、Z軸方向に磁化され、Z軸方向の磁束を発生させる。磁石25は、例えば、N極とS極とが第1方向に交互に現れるように配置される。磁石25は、種々の磁石材料から形成することができる。一例として、実施形態では、磁石25は、NdFeB系のボンド磁石材料で形成されている。
(シールド部材)
シールド部材30は、可動子20から流出する漏れ磁束を面内方向に誘導して、シールド部材30を越えて外側への流出を低減するための部材である。シールド部材30は、ヨーク22の磁気的空隙34とは反対側において第1方向に延在する一対の板状部30b、30cを含む。一対の板状部30b、30cは、可動子20を挟んで平行に設けられる。一対の板状部30b、30cは、Z軸方向に離れて配置される。板状部30b、30cは、X軸方向である第1方向と、Y軸方向である第2方向に延在する。板状部30b、30cは、例えば、平面視にて矩形を呈し、Z軸方向に薄い略板状の部材である。
一例として、板状部30b、30cは、平面視にて、長辺が第1方向に沿い、短辺が第2方向に沿うように配置されている。板状部30b、30cの第1方向寸法については後述する。図2の例では、板状部30b、30cの第2方向の寸法Lhは、ヨーク22の第2方向の寸法Lyより大きい。板状部30b、30cの寸法Lhは、ヨーク22の寸法Lyと等しいか又は寸法Lyより小さくてもよい。板状部30b、30cは、隙間を挟んでヨーク22と略平行に配置される。板状部30b、30cは、例えば、パーマロイ、ケイ素鋼板、圧延鋼板、炭素鋼板などの種々の磁性材料から形成することができる。特に、板状部30b、30cは空気より透磁率が大きな材料から形成される。一例として、実施形態では、板状部30b、30cは、ケイ素鋼板で形成されている。
(延出部)
板状部30b、30cは、第1方向において可動子20の可動範囲Lmを越えて両側に延びる延出部30nと、可動範囲Lmに対応する中間部30mと、を有する。延出部30nは、中間部30mの第1方向の両側に連続して設けられている。したがって、板状部30b、30cの第1方向寸法は可動範囲Lmより大きい。延出部30nは、可動範囲Lmを越えて張出寸法Lnだけ第1方向の両側に突き出ている。
図5は、実施形態のリニアモータ2の可動子20の端部23eの近傍における磁束の流れを模式的に示す説明図である。図6は、リニアモータ2からシールド部材30の板状部30b、30cを取り除いた状態での端部23eの近傍における磁束の流れを模式的に示す説明図である。図5、図6の例では、可動子20の磁石25が発生させた磁束Faは、ヨーク22において、第1方向の両側に半分ずつに分流して、それぞれ両側に隣合う磁石25に流れる。図6の例では、端部23eに最も近い磁石25が発生させた磁束の一部は、ヨーク22の端部から飛出す経路を辿って磁束Fb、Fcとして流れる。このため、図6の例では端部23e近傍に大きな漏れ磁束が生じる。
図5に示すように、シールド部材30の板状部30b、30cを設けた状態では、ヨーク22の端部から飛出した磁束は、磁気抵抗が小さい板状部30b、30cの主に延出部30nを面内方向に流れる。このため、端部23eから飛出した磁束のうち、板状部30b、30cを越えて外側(図5においてZ軸方向の外側)へ漏れる磁束を減らすことができる。
シールド部材30の構成は、所望の漏れ磁束特性に応じて任意に設定することができる。特に、板状部30b、30cの第1方向および第2方向の寸法は、所望の漏れ磁束特性に応じて設定することができる。発明者のシミュレーションによれば、以下の特性が確認されている。
(1)延出部30nの第1方向の張出寸法Lnを大きくすることにより、延出部30nを超えて漏れる磁束を減らすことができる。例えば、延出部30nの第1方向の張出寸法Lnは、磁石25の第1方向の寸法である幅Wの50%以上、好ましくは100%以上に設定してもよい。この場合では、板状部30b、30cを越えて漏れ出る磁束を小さくすることができることが確認されている。リニアモータの大型化を抑制する観点から、張出寸法Lnは、磁石25の幅Wの10倍以下に設定されていることが望ましい。
(2)延出部30nの第2方向(Y軸方向)の寸法Lhが小さいと、延出部30nを超えて漏れる磁束が増えるおそれがある。このため、延出部30nの第2方向の寸法Lhは、磁石25の第2方向の寸法Lg以上に設定してもよい。より好ましくは、寸法Lhは、寸法Lg以上で、且つ、ヨーク22の第2方向の寸法Lyの100%以上に設定されていることが望ましい。リニアモータの大型化を抑制する観点から、延出部30nの第2方向の寸法Lhは、ヨーク22の第2方向の寸法Lyの200%以下に設定されていることが望ましい。
次に、このように構成されたリニアモータ2の動作を説明する。図示しない駆動回路から、複数のコイル12に駆動電流が供給されると、この駆動電流と磁石25が形成する磁束Faとの相互作用により可動子20に第1方向の推力が発生する。リニアモータ2は、この推力によって駆動対象物を第1方向に駆動する。
次に、このように構成された実施形態のリニアモータ2の作用・効果を説明する。
実施形態のリニアモータ2は、ヨーク22と、ヨーク22に固定され磁気的空隙34に界磁磁界を形成する界磁磁石列24と、を含み、第1方向に移動可能に設けられる可動子20と、ヨーク22の磁気的空隙34とは反対側において第1方向に延在する板状部30bを含むシールド部材30と、を備え、板状部30bは、第1方向においてヨーク22の可動範囲を越えて両側に延びる延出部30nを有する。この構成によれば、可動子20の端部23eから飛び出した磁束を、板状部30bの延出部30nの面内方向に誘導することで、板状部30bを越えて外部に漏れる磁束を低減することができる。
実施形態のリニアモータ2では、界磁磁石列24は複数の磁石25を含み、延出部30nの第1方向の張出寸法Lnは、磁石25の第1方向の寸法Wの50%以上に設定される。この構成によれば、可動子20の端部23eから飛び出した磁束を、効果的に延出部30nに誘導することで、板状部30bを越えて外部に漏れる磁束を一層低減することができる。
実施形態のリニアモータ2では、シールド部材30は、板状部30bと可動子20を挟んで平行に設けられる別の板状部30cを含む。この構成によれば、可動子20の端部23eから飛び出した磁束を、別の板状部30cの延出部30nに誘導することで、板状部30cを越えて外部に漏れる磁束を低減することができる。
次に、リニアモータ2の用途を説明する。図7は、実施形態に係るリニアモータ2を用いたステージ装置100の平面図である。このステージ装置100はXYステージと称され、対象物をX方向、Y方向に位置決めする。
ステージ装置100は、主としてYステージ120と、Xステージ130と、定盤140と、を備える。Yステージ120は、一対のスライダ124を備える。一対のスライダ124の間には、Xステージ130をX方向に移動させるXリニアモータ2Xが設けられている。Xリニアモータ2Xは、一対のスライダ124に横架されX方向に延在する固定子10と、固定子10に移動可能に支持され、Xステージ130の下面に結合された可動子20と、を備える。可動子20とXステージ130の間にはシールド部材30が設けられている。かくしてXリニアモータ2Xの固定子10を制御することにより、Xステージ130がX方向に位置決めされる。
定盤140の両端には、一対のYリニアモータ2Yが設けられる。Yリニアモータ2Yはそれぞれ、固定子10および可動子20を備える。Yリニアモータ2Yの可動子20には、上述のスライダ124が固定される。Yリニアモータ2Yの固定子10を制御することによりYステージ120がY方向に位置決めされる。
以上がステージ装置100の構成である。実施形態に係るリニアモータ2は、ステージ装置100のXリニアモータ2XあるいはYリニアモータ2Yに好適に用いることができる。一例として、ステージ装置100ではXリニアモータ2Xにのみ実施形態に係るリニアモータ2を用いている。Xリニアモータ2Xは、可動子20が定盤140の中央部を含む広い範囲を移動するから、漏れ磁束が駆動対象物に影響を与えやすいからである。Yリニアモータ2Yにはリニアモータ2からシールド部材30を取り外したものを用いている。ステージ装置100は、露光装置におけるウェハやガラス基板の位置決めに用いることができ、あるいは走査型電子顕微鏡(SEM)に使用されるアクチュエータなどにも利用可能である。
以上、本発明の実施形態をもとに説明した。これらの実施形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求の範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
以下、変形例について説明する。変形例の図面および説明では、各実施形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。各実施形態と重複する説明を適宜省略し、各実施形態と相違する構成について重点的に説明し、重複する説明を省略する。
[第1変形例]
実施形態では、シールド部材30が板状部30b、30cから構成される例について説明したが、これに限られない。シールド部材は種々の形状の部材を含んでもよい。
図8は、第1変形例に係るリニアモータ4のシールド部材30を示す斜視図である。
第1変形例に係るリニアモータ4は、実施形態に係るリニアモータ2に対して、シールド部材30の代わりにシールド部材32を備える点で異なり、他の構成は共通である。したがって、共通の構成については、リニアモータ2の説明を参照することができる。
図8に示すように、シールド部材32は、可動子20のヨーク22の可動範囲を包囲して第1方向に延在する角筒状の筒状部32bを含んでいる。筒状部32bは板状部32c、32d、32e、32fを含んでいる。板状部32c、32d、32e、32fは、直方体形状の空間を画定するように配置されている。板状部32c、32d、32e、32fは、それぞれ結合されていてもよく、結合されていなくてもよい。板状部32fには第1方向に細長い長孔32gが設けられている。駆動対象物は、長孔32gを通じて可動子20と連結される。板状部32c、32dは、X軸方向およびY軸方向に延在し、長辺がX軸方向に沿う、平面視で矩形状の板部材である。板状部32e、32fは、X軸方向およびZ軸方向に延在し、長辺がX軸方向に沿う正面視で矩形状の板部材である。板状部32c、32d、32e、32fは、実施形態で説明した板状部30b、30cと同じ特徴を備えることができる。
シールド部材32は、筒状部32bの第1方向の両方の端部を覆う端板部32h、32jを含んでいる。端板部32h、32jは、Y軸方向およびZ軸方向に延在する側面視で矩形状の板部材である。端板部32h、32jは、実施形態で説明した板状部30b、30cと同じ特徴を備えることができる。シールド部材32は、板状部32c、32d、32e、32fおよび端板部32h、32jによって、可動子20のヨーク22の可動範囲を包囲する箱状に構成される。端板部32h、32jには固定子10が突き出るための開口32kが設けられている。固定子10の開口32kから突き出た部分は、図示しない静止体に支持される。なお、開口32kを設けることは必須ではなく、固定子10は別の方法によって支持されてもよい。また、板状部32c、32d、32e、32fおよび端板部32h、32jをすべて備えることは必須ではなく、いずれかを備えない構成であってもよい。
第1変形例に係るリニアモータ4は、実施形態に係るリニアモータ2と同様の作用・効果を奏する。
第1変形例のリニアモータ4では、シールド部材32は、ヨーク22の可動範囲を包囲して第1方向に延在する角筒状の部分である筒状部32bを含む。この構成によれば、シールド部材32が、可動子20のヨーク22の可動範囲を包囲するから、シールド部材32を越えて外部に漏れる磁束を一層減らすことができる。
第1変形例のリニアモータ4では、シールド部材32は、角筒状の部分である筒状部32bの第1方向の端部を覆う端板部32h、32jを含む。この構成によれば、可動子20の端部23eから飛び出した磁束を、端板部32h、32jの面内方向に誘導することで、端板部32h、32jを越えて外部に漏れる磁束を低減することができる。
[第2変形例]
実施形態では、一対のヨーク22b、22cの一方の端部間を接続する連結部材28bcと、他方の端部間を接続する連結部材28cと、を含む例について説明したが、これに限定されない。例えば、連結部材28cを設けずに他方の端部間を非接続に構成してもよい。図8は、第2変形例に係るリニアモータ6の斜視図である。
第2変形例に係るリニアモータ6は、実施形態に係るリニアモータ2に対して、連結部材28bを設けていない点で異なり、他の構成は共通である。したがって、共通の構成については、リニアモータ2の説明を参照することができる。図9に示すように、リニアモータ6は、一対のヨーク22b、22cの一方の端部間を接続する連結部材28bを備え、他方の端部間を接続する連結部材28cを備えていない。
第2変形例に係るリニアモータ6は、実施形態に係るリニアモータ2と同様の作用・効果を奏する。
[その他の変形例]
実施形態では、シールド部材30が平坦な板で構成される例について説明したがこれに限定されない。シールド部材は波板など平板以外の素材から形成されてもよい。シールド部材には、界磁磁石列24からの吸引力などに耐えうる強度を得るために、リブ、エンボス、スリットなどの凹凸が設けられてもよい。
実施形態では、2枚の板状部30b、30cが配置される例について説明したがこれに限定されない。板状部30b、30cの一方のみを設けるようにしてもよい。
これらの変形例は、実施形態に係るリニアモータ2と同様の作用・効果を奏する。
説明に使用した図面では、部材の関係を明瞭にするために一部の部材の断面にハッチングを施しているが、当該ハッチングはこれらの部材の素材や材質を制限するものではない。
2・・リニアモータ、 10・・固定子、 12・・コイル、 18・・コイルユニット、 20・・可動子、 22・・ヨーク、 24・・界磁磁石列、 25・・磁石、 28・・連結部材、 30・・シールド部材、 30b、30c・・板状部、 34・・磁気的空隙、 100・・ステージ装置。

Claims (6)

  1. ヨークと、前記ヨークに固定され磁気的空隙に界磁磁界を形成する界磁磁石列と、を含み、第1方向に移動可能に設けられる可動子と、
    前記ヨークの前記磁気的空隙とは反対側において第1方向に延在する板状部を含むシールド部材と、
    を備え、
    前記板状部は、第1方向において前記ヨークの可動範囲を越えて両側に延びる延出部を有することを特徴とするリニアモータ。
  2. 前記界磁磁石列は複数の磁石を含み、
    前記延出部の第1方向の寸法は、前記磁石の第1方向の寸法の50%以上に設定されることを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ。
  3. 前記シールド部材は、前記板状部と前記可動子を挟んで平行に設けられる別の板状部を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のリニアモータ。
  4. 前記シールド部材は、前記ヨークの可動範囲を包囲して第1方向に延在する角筒状の部分を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のリニアモータ。
  5. 前記シールド部材は、前記角筒状の部分の第1方向の端部を覆う部分を含むことを特徴とする請求項4に記載のリニアモータ。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のリニアモータを備えることを特徴とするステージ装置。
JP2017055360A 2017-03-22 2017-03-22 リニアモータ、ステージ装置 Active JP6732686B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017055360A JP6732686B2 (ja) 2017-03-22 2017-03-22 リニアモータ、ステージ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017055360A JP6732686B2 (ja) 2017-03-22 2017-03-22 リニアモータ、ステージ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018160952A true JP2018160952A (ja) 2018-10-11
JP6732686B2 JP6732686B2 (ja) 2020-07-29

Family

ID=63796892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017055360A Active JP6732686B2 (ja) 2017-03-22 2017-03-22 リニアモータ、ステージ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6732686B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020174518A (ja) * 2019-04-12 2020-10-22 直得科技股▲ふん▼有限公司 リニアモーター装置
JP2021141802A (ja) * 2020-03-05 2021-09-16 台達電子工業股▲ふん▼有限公司Delta Electronics, Inc. リニアアクチュエーター

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020174518A (ja) * 2019-04-12 2020-10-22 直得科技股▲ふん▼有限公司 リニアモーター装置
CN111817523A (zh) * 2019-04-12 2020-10-23 直得科技股份有限公司 线性马达构造
JP2021141802A (ja) * 2020-03-05 2021-09-16 台達電子工業股▲ふん▼有限公司Delta Electronics, Inc. リニアアクチュエーター
CN113437836A (zh) * 2020-03-05 2021-09-24 台达电子工业股份有限公司 线性致动装置
US11473985B2 (en) 2020-03-05 2022-10-18 Delta Electronics, Inc. Load cell for linear actuator
JP7157191B2 (ja) 2020-03-05 2022-10-19 台達電子工業股▲ふん▼有限公司 リニアアクチュエーター
TWI805989B (zh) * 2020-03-05 2023-06-21 台達電子工業股份有限公司 線性致動裝置
US11698309B2 (en) 2020-03-05 2023-07-11 Delta Electronics, Inc. Linear actuator
CN113437836B (zh) * 2020-03-05 2024-07-02 台达电子工业股份有限公司 线性致动装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6732686B2 (ja) 2020-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5292707B2 (ja) 可動磁石型リニアモータ
US10381911B2 (en) Linear motor, magnet unit, and stage device
KR20130023037A (ko) 리니어 모터의 고정자 및 리니어 모터
CN105075081B (zh) 直线电机
JP6732686B2 (ja) リニアモータ、ステージ装置
JP5135898B2 (ja) リニアアクチュエータ
JP2007282475A (ja) リニアモータとアクチュエータ
KR101486624B1 (ko) 리니어 모터 및 스테이지 장치
TWI228858B (en) Linear driving device, its controlling method, and XY table
JP5140103B2 (ja) リニアモータ対、移動ステージ、及び電子顕微鏡
JP5369265B2 (ja) リニアモータ及びリニア移動ステージ装置
CN107925336A (zh) 横向磁通线性电机
JP5135870B2 (ja) リニアアクチュエータ
JP2018160951A (ja) リニアモータ、ステージ装置
JP2018164371A (ja) リニアモータ、ステージ装置
WO2014192058A1 (ja) リニアモータ及びステージ装置
JP2012114359A (ja) Xyステージ
JP2009194991A (ja) リニアモータとアクチュエータ
JP2002096233A (ja) リニアスライダ
JP5470990B2 (ja) 多自由度アクチュエータ
JP5401198B2 (ja) 挿入光源装置
JP2014155360A (ja) リニアモータ及びそれを備えた可動ステージ並びに電子顕微鏡
JP2012060853A (ja) 2自由度アクチュエータ
JP2016171739A (ja) リニアモータ、ステージ装置
JP2011193553A (ja) 2自由度コアレスリニアモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6732686

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150