JP2018160592A - プローバ - Google Patents

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隆 石本
山口 晃
Akira Yamaguchi
晃 山口
裕士 土田
Yuji Tsuchida
裕士 土田
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Abstract

【課題】 半導体デバイスの電気的特性の検査を行う際に、ウエハ表面付近での放電の発生を防止し、かつ、検査時の半導体デバイスの温度の低下を防止することが可能なプローバを提供する。【解決手段】 第1の筒部材72の上端部は、プローブカード24の下面に固定される。第2の筒部材74の本体部74Aは、第1の筒部材72の内部に嵌め込まれており、第2の筒部材74は、第1の筒部材72の内面に沿ってZ方向に摺動可能となっている。ガス供給源80から供給されたガスは、ガス導入管88を介して囲繞部材70の内部の囲繞空間70Aに導入される。ヒータ86は、検査対象の半導体デバイスの目標温度に応じて、囲繞空間70Aに供給されるガスの温度を調節する。これにより、囲繞空間70Aの温度の低下を防止しつつ、プローブ25の周囲の圧力が上昇する。【選択図】 図2

Description

本発明はプローバに係り、特に半導体デバイスの電気的特性を検査するプローバに関する。
半導体デバイスの製造プロセスでは、薄い円板状の半導体ウエハに各種の処理を施して、半導体デバイスをそれぞれ有する複数のチップ(ダイ)を形成する。各チップはその電気的特性が検査された後、ダイサーで切り離され、リードフレームなどに固定されて組み立てられる。
半導体デバイスの電気的特性の検査は、プローバとテスタを組み合わせたウエハテストシステムを用いて行われる。検査時には、プローバは、ウエハをウエハステージに固定し、検査対象のチップの電極パッドにプローブ針を接触させる。そして、テスタは、プローブに接続される端子から、電源及び各種の試験信号を供給し、チップの電極に出力される信号を解析して、検査対象のチップの半導体デバイスが正常に動作するかを確認する。
パワーMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)のような電力用の半導体デバイス(パワーデバイス)は、用途に応じて取り扱う電圧(耐圧又は定格電圧)が大きく異なる。このため、パワーデバイスの用途によっては、検査時の印加電圧が数千ボルト以上になる場合がある。
このようなパワーデバイスの電気的特性検査をウエハレベルで行う場合は、ウエハ上で検査対象の個々のチップに形成されたパワーデバイスの端子にテスタからプローブ針を介して、検査対象のパワーデバイスの用途に応じた電圧を印加する。ところが、検査時の印加電圧が高い場合、ウエハ表面付近でスパーク(放電)が発生して、検査対象のパワーデバイス及びその付近のパワーデバイスが破壊されることがある。
特許文献1には、半導体デバイスの電気的特性の検査をウエハレベルで行う際に、パッシェンの法則を利用して、ウエハ表面付近でスパーク(放電)が発生するのを防止するプローブ装置が開示されている。特許文献1では、プローブ針の周囲を囲繞部材で囲み、プローブ針の周囲にガスを供給して大気圧より高い所定圧力の雰囲気を形成することにより、ウエハ表面付近でスパーク(放電)が発生するのを防止するようになっている。
特開2015−035577号公報
特許文献1では、プローブ針の周囲に囲繞部材で囲まれた略密閉空間を設け、その略密閉空間にガスを供給して圧力を上げるようになっている。しかしながら、半導体デバイスを高温環境下で検査する場合に、プローブ針の周囲にガスを供給すると、そのガスにより半導体デバイスの熱が奪われて温度が下がり、半導体デバイスを正確な温度で検査することができなくなるという課題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、半導体デバイスの電気的特性の検査を行う際に、ウエハ表面付近での放電の発生を防止し、かつ、検査時の半導体デバイスの温度の低下を防止することが可能なプローバを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係るプローバは、半導体ウエハが載置されて保持されるウエハチャックと、前記ウエハチャックと対向して配置され、前記ウエハチャックに保持された前記半導体ウエハ上に形成された半導体デバイスの電極に接触して前記半導体デバイスの検査を行うためのプローブを支持するプローブカードと、前記プローブカードと前記ウエハチャックとの間で前記プローブの周囲を囲む囲繞部材と、前記半導体デバイスの電気的特性の検査を行うときに、前記プローブの周囲にガスを供給して、前記プローブの周囲の圧力を上げるガス供給機構と、前記ガス供給機構から前記プローブの周囲に供給されるガスを加熱するヒータと、検査対象の半導体デバイスの検査時の目標温度に応じて前記ヒータを制御して、前記ガスの温度制御を行う制御装置とを備える。
上記第1の態様によれば、プローブの周囲の囲繞部材で囲まれた囲繞空間に、検査時の目標温度に応じて加熱されたガスを供給することにより、ウエハ表面付近での放電の発生を防止することができ、かつ、ガスの供給に起因する温度の低下を防止することができる。
本発明の第2の態様に係るプローバは、上記第1の態様において、前記制御装置が、前記ヒータを制御して前記ガスの温度を前記検査対象の半導体デバイスの前記目標温度よりも高くするようにしたものである。
上記第2の態様によれば、ガスの温度を目標温度よりも高くすることにより、ガスの流れに起因する温度低下の影響を除外することが可能になる。
本発明の第3の態様に係るプローバは、上記第1又は第2の態様において、前記制御装置が、前記ガスの温度を前記検査対象の半導体デバイスの前記目標温度に所定のオフセット値を加算し、前記ヒータを制御して前記ガスの温度を、前記目標温度に前記オフセット値を加算した温度になるように前記ガスの温度制御を行うようにしたものである。
本発明の第4の態様に係るプローバは、上記第3の態様において、前記制御装置が、前記検査対象の半導体デバイスの目標温度にこのオフセット値を加算して温度制御したときに、前記ヒータから前記プローブ付近に供給されたときの前記ガスの温度が前記目標温度になるように設定されたオフセット値を記憶するようにしたものである。
上記第3又は第4の態様によれば、オフセット値を目標温度に加算することにより、ガスの流れに起因する温度低下の影響を除外することが可能になる。
本発明の第5の態様に係るプローバは、上記第1から第4のいずれかの態様において、前記囲繞部材が、前記プローブカードに固定された第1の筒部材と、前記第1の筒部材に対して摺動可能な第2の筒部材とを備えるようにしたものである。
上記第5の態様によれば、第2の筒部材が第1の筒部材に対して摺動可能なプローブ付近に供給されたガスの圧力に応じてウエハに対して浮き上がるフローティング構造を有する囲繞部材を用いることにより、例えば、検査対象のチップがウエハの端部に位置する場合であっても、プローブ付近の圧力を安定させることができる。
本発明によれば、プローブの周囲の囲繞部材で囲まれた囲繞空間に、検査時の目標温度に応じて加熱されたガスを供給することにより、ウエハ表面付近での放電の発生を防止することができ、かつ、ガスの供給に起因する温度の低下を防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るプローバを含むウエハテストシステムの概略構成を示す図である。 図2は、プローブの近傍を拡大して示す断面図である。 図3は、ウエハの端部付近のチップ検査時におけるプローブの近傍を拡大して示す断面図である。 図4は、プローブとチップの位置関係を示す平面図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る半導体デバイスの検査方法を示すフローチャートである。 図6は、温度制御工程を示すフローチャートである。
以下、添付図面に従って本発明に係るプローバの実施の形態について説明する。
[ウエハテストシステムの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るプローバを含むウエハテストシステムの概略構成を示す図である。なお、以下では、ウエハチャック18に平行な面をXY平面とするXYZ直交座標系を用いて説明する。
図1に示すウエハテストシステムは、ウエハW上の各チップの電極にプローブ25を接触させるプローバ10と、プローブ25に電気的に接続され、電気的検査のために各チップに電流や電圧を印加し特性を測定するテスタ30とを備える。
プローバ10は、基台11と、その上に設けられた移動ベース12と、Y軸移動台13と、X軸移動台14と、Z軸移動・回転部15と、ウエハチャック18と、ウエハアライメントカメラ19と、支柱20及び21と、ヘッドステージ22と、ヘッドステージ22に取り付けられるプローブカード24とを有する。
プローブカード24には、プローブ25が設けられる。なお、プローブ25の位置を検出する針位置合わせカメラや、プローブをクリーニングするクリーニング機構などを設けられるが、ここでは省略している。
移動ベース12と、Y軸移動台13と、X軸移動台14と、Z軸移動・回転部15は、ウエハチャック18を3軸方向及びZ軸周りに回転する移動回転機構を構成する。
ウエハチャック18は、複数のチップが形成されたウエハWを真空吸着により保持する。ウエハチャック18の上面にはテスタ30の測定電極として作用する導電性の支持面(ウエハ載置面)18aが設けられる。
ウエハチャック18の内部には、チップを高温状態(例えば、最高で150℃)、又は低温状態(例えば最低で−40℃)で電気的特性検査が行えるように、加熱/冷却源としての加熱/冷却機構66(加熱冷却機構)が設けられる。加熱/冷却機構66としては、適宜の加熱器/冷却器が採用することができる。加熱/冷却機構66としては、例えば、面ヒータの加熱層と冷却流体の通路を設けた冷却層との二重層構造にしたもの、熱伝導体内に加熱ヒータを巻き付けた冷却管を埋設した一層構造の加熱/冷却装置など、様々のものを適用することができる。また、加熱/冷却機構66としては、電気加熱によるものではなく、熱流体を循環させるものを用いてもよいし、ペルチエ素子を使用してもよい。
ウエハチャック18は、Z軸移動・回転部15の上に取り付けられる。ウエハチャック18は、上述した移動回転機構により3軸方向(X、Y、Z方向)に移動可能であり、かつ、Z軸周りの回転方向(θ方向)に回転可能である。
ウエハWが保持されるウエハチャック18の上方には、プローブカード24が配置される。プローブカード24は、プローバ10の筺体の天板を構成するヘッドステージ22の開口部(プローブカード24取付部)に着脱自在に装着される。
プローブカード24は、検査するチップの電極配置に応じて配置されたプローブ25を有し、検査するチップに応じて交換される。
テスタ30は、テスタ本体31と、テスタ本体31に設けられたコンタクトリング32とを備えている。プローブカード24には、各プローブ25に接続される電極が設けられる。コンタクトリング32は、この電極に接触するように配置されたスプリングプローブを有する。テスタ本体31は、図示していない支持機構により、プローバ10に対して保持される。
[囲繞部材]
次に、本実施形態に係るウエハテストシステムの囲繞部材について、図2を参照して説明する。図2は、プローブの近傍を拡大して示す断面図である。
図2に示すように、プローブカード24には、囲繞部材70がプローブ25を取り囲むように配置されている。囲繞部材70は、第1の筒部材72と第2の筒部材74とを含んでいる。
第1の筒部材72は、Z軸方向に延びる略円筒状に形成されており、第1の筒部材72の上端部は、プローブカード24の図中下面に固定される。なお、第1の筒部材72の形状は、円筒状に限定されるものではなく、例えば、角筒状であってもよい。
第2の筒部材74は、XY平面に沿う断面形状が第1の筒部材72と略相似形になるように形成される。第2の筒部材74の本体部74Aの外形寸法は、第1の筒部材72の内寸よりやや小さい。第2の筒部材74の本体部74Aは、第1の筒部材72の内部に嵌め込まれており、第2の筒部材74は、第1の筒部材72の内面に沿ってZ方向に摺動可能となっている。
第2の筒部材74の下端には、第2の筒部材74の本体部74Aよりも径が大きいフランジ74Bが形成されている。フランジ74Bは、第1の筒部材72に対する第2の筒部材74の摺動範囲を規制する。
なお、第2の筒部材74は、不図示のバネによりプローブカード24と接続されており、プローブカード24から離れる方向に付勢されていてもよい。また、第1の筒部材72の内面と第2の筒部材74の外面に嵌合部を設けることにより、第2の筒部材74が第1の筒部材72から抜け落ちないようにしてもよい。
[ガス供給機構及びガス加熱機構]
次に、本実施形態に係るウエハテストシステムのガス供給機構及びガス加熱機構について説明する。図2に示すように、本実施形態に係るウエハテストシステムは、ガス供給源80、レギュレータ82、バルブ84及びヒータ86を更に備える。ガス供給源80、レギュレータ82、バルブ84、ヒータ86及びガス導入管88は、ガス供給ライン90を介して接続される。ガス供給源80から供給されたガスは、ガス導入管88を介して囲繞部材70の内部(囲繞空間70A)に導入される。
ガスとしては、例えば、空気又は窒素を用いることができる。なお、ガスの種類はこれに限定されるものではなく、ドライエア、絶縁ガス(例えば、フッ化硫黄(VI)SF)、フロリナート(3M社の商標)等の耐圧性の高い絶縁性の不活性液体を気化して窒素等と混合したガス等を用いることも可能である。
ガス供給源80は、ガス供給ライン90を介してレギュレータ82側に正圧のガスを供給するためのコンプレッサ又は給気ポンプを備える。ガス供給源80には、ガスが貯留されるタンクを設けて、このタンクからガスを供給するようにしてもよい。
レギュレータ82は、ガス供給源80から供給されるガスの圧力を調整する。制御装置100は、レギュレータ82を制御して、囲繞空間70Aに供給されるガスの流量及び圧力を調整する。
バルブ84は、ガスの通路の開閉することができる可動機構を含んでいる。制御装置100は、バルブ84の開閉を制御して、囲繞部材70内部へガスを供給したり、ガスの供給を停止させる。
ヒータ86は、バルブ84とガス導入管88との間のガス供給ライン90に配置される。制御装置100は、検査対象の半導体デバイスの目標温度に基づいて、ヒータ86の設定温度を制御する。ヒータ86は、囲繞空間70Aに供給されるガスの温度を調節する。ヒータ86としては、例えば、新熱工業株式会社製の気体加熱器CLH76を適用することができる。
ガス導入管88は、プローブカード24を貫通しており、バルブ84を介して供給されたガスは、囲繞空間70Aに供給される。ガス供給源80から供給されたガスは、ガス導入管88を介して囲繞空間70Aに導入され、プローブ25の周囲の圧力が上昇する(一例で0.5MPa)。
囲繞空間70Aに導入されたガスは、第2の筒部材74とウエハWとの間の隙間(ギャップ)を介して囲繞部材70の外部に流出する。このとき、流出するガスの圧力により、第2の筒部材74が押し上げられる。このように、本実施形態の囲繞部材70は、第2の筒部材74がガスの圧力により押し上げられることにより、第2の筒部材74とウエハWとの間に隙間が形成されるフローティング構造をとっている。これにより、第2の筒部材74とウエハWとの間のギャップが自動的に調整されるので、囲繞空間70Aの圧力が自動的に調整される。このため、ガスの圧力及び流量の調整を最小限にすることができる。また、このフローティング構造により、囲繞空間70Aにガスが滞留しないようにすることができる。
図3に示すように、ウエハWの端部付近のチップを検査するときには、第2の筒部材74がウエハWからはみ出てしまう。フローティング構造を有しない囲繞部材を用いた場合、はみ出た部分(図3の破線で囲んだ部分)については、第2の筒部材74とその対向面(ウエハチャック18)との間のギャップが大きくなり、ガスの流出量が大きくなる。このため、囲繞部材70内部の圧力が低下して、圧力の負荷による放電の防止ができなくなるおそれがある。
本実施形態に係る囲繞部材70は、フローティング構造を有しているため、ウエハWの端部付近のチップを検査する場合には、ウエハWからはみ出た部分において、流出ガスの圧力の低下により、第2の筒部材74が自動的に下がってギャップが狭くなる。これにより、ウエハWの端部付近でも、ギャップが拡大して圧力が低下することがないので、圧力の負荷による放電の防止をより確実に行うことが可能になる。
なお、第2の筒部材74は、エアベアリングにより、Z方向の位置が固定されるようにしてもよい。この場合、第1の筒部材72と第2の筒部材74との間に隙間を設け、かつ、ガス供給源80からこの隙間へのガスの流路を設けて、この隙間にガス(圧縮空気)を供給することにより、第2の筒部材74を第1の筒部材72に対して固定する。この場合、第2の筒部材74とプローブカード24とをバネで接続しなくてもよい。
[ウエハレベル検査]
次に、上述したウエハテストシステムによるウエハレベル検査について、その動作を説明する。
まず、不図示のウエハロード機構により、検査するウエハWをウエハチャック18上にロードして、ウエハチャック18にウエハWを保持させる。
次に、図示していない針位置合わせカメラでプローブ25の先端位置を検出する。続いて、ウエハチャック18にウエハWを保持した状態で、ウエハWがウエハアライメントカメラ19の下に位置するように、ウエハチャック18を移動させ、ウエハW上のチップ60(図4参照)の電極(チップ表面電極)の位置を検出する。1チップのすべての電極の位置を検出する必要はなく、いくつかの電極の位置を検出すればよい。また、ウエハW上のすべてのチップの電極を検出する必要はなく、いくつかのチップの電極の位置を検出すればよい。
プローブ25の位置及びウエハW上のチップ60の電極の位置を検出した後、チップ60の電極の配列方向がプローブ25の配列方向に一致するように、Z軸移動・回転部15によりウエハチャック18を回転する。そして、図4に示すように、ウエハWの検査するチップ60の電極がプローブ25の下に位置するように移動した後、ウエハチャック18を上昇させて、チップ60の電極をプローブ25に接触させる。そして、テスタ本体31から、チップに電流や電圧を印加し特性を測定する。
このチップ60の検査が終了すると、一旦ウエハWとプローブ25を離し、図4に示すように、他のチップ60がプローブ25の下に位置するように移動し、同様の動作を行う。以下、各チップ60を順次選択して検査する。そして、ウエハ上の指定されたすべてのチップ60の検査が終了すると、1枚のウエハの検査を終了する。
このようにして、ウエハW上のすべてのチップ60の検査が終了すると、ウエハWの検査を終了し、検査済みのウエハWをアンロードして、次に検査するウエハWをロードして上記の動作を行う。
[半導体デバイスの検査方法]
次に、半導体デバイスの検査時における温度制御について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る半導体デバイスの検査方法を示すフローチャートである。
まず、ウエハWがウエハチャック18に保持された後、制御装置100は、アライメントを実施して、プローブカード24の移動機構を制御し、検査(プロービング)の対象のチップ(半導体デバイス)上にプローブ25を移動させる(ステップS10)。
次に、制御装置100は、ヒータ86を制御してガスの温度制御を行い(ステップS12)、バルブ84を開放して、ガス供給源80からプローブ25の付近に、温度制御されたガスを導入する(ステップS14)。
次に、プローブ25をチップ上の電極に接触させてプロービングを行う(ステップS16)。そして、ステップS16のプロービングが終了した後、ほかのチップの検査を行う場合には(ステップS18のNo)、ステップS10に戻る。一方、検査を終了する場合には(ステップS18のYes)、ガスの供給停止、ヒータ86の停止、ウエハWの搬出、格納等の所定の処理が行われた後、ウエハWの検査を終了する。
次に、ステップS12のガスの温度制御工程について図6を参照して説明する。図6は、ガスの温度制御工程を示すフローチャートである。
まず、制御装置100は、検査時の半導体デバイスの目標温度に基づいてヒータ86の設定温度を算出する(ステップS20)。ヒータ86によって加熱されたガスは、ガス供給ライン90を通って囲繞空間70Aに供給されるまでの間に放熱したり、囲繞空間70Aから流出するガスの流れによって温度が低下し得る。このため、本実施形態では、制御装置100は、ヒータ86の設定温度を検査時の半導体デバイスの目標温度よりも高く設定し、ヒータ86から出るガスの温度が半導体デバイスの目標温度よりも高くなるようにヒータ86を制御する。
別の実施例としては、制御装置100は、検査時の半導体デバイスの目標温度に所定のオフセット値を加算することにより、ヒータ86の設定温度を算出するようにしてもよい。
ここで、オフセット値は、検査時の半導体デバイスの目標温度にこのオフセット値を加算して温度制御したときに、ヒータ86から囲繞空間70Aに供給されたときのガスの温度が目標温度になるように設定された値である。このオフセット値は、検査時間、装置外部温度、ガスの温度、圧力、流量、ウエハのサイズ、厚み、材質、プローブカード24の囲繞部材70の容積、温度センサとの位置関係等のファクターに影響されるものであり、実験的に決定される。制御装置100は、この実験的に決定されたオフセット値を、上記のファクターごとにあらかじめ記憶手段に記憶している。そして、制御装置100は、半導体デバイスの検査時に上記のファクターに対応するオフセット値を読み出して、読み出したオフセット値を目標温度に加算する。これにより、ガスの温度制御を適切に行うことができる。
なお、ガスの温度制御の方法は上記に限定されるものではなく、ヒータ86の設定温度を入力値、囲繞空間70Aに供給される直前のガスの温度(例えば、ガス導入管88の外周温度)を目標値として、フィードバック制御又はPID制御(Proportional-Integral-Differential Control)を行うことにより温度制御を行ってもよい。
次に、制御装置100は、ヒータ86によるガス供給ライン90の加熱を開始し、バルブ84を開放する(ステップS22)。これにより、ヒータ86により加熱されたガスが供給される(図5のステップS14)。
本実施形態によれば、プローブ25の周囲の囲繞部材70で囲まれた囲繞空間70Aに、検査時の目標温度に応じて加熱されたガスを供給することにより、ウエハW表面付近での放電の発生を防止することができ、かつ、ガスの供給に起因する温度の低下を防止することができる。さらに、フローティング構造を有する囲繞部材70を用いることにより、検査対象のチップがウエハWの端部に位置する場合であっても、プローブ25付近の圧力を自動的に安定させることができる。
10…プローバ、11…基台、12…移動ベース、13…Y軸移動台、14…X軸移動台、15…Z軸移動・回転部、18…ウエハチャック、18a…支持面、22…ヘッドステージ、24…プローブカード、25…プローブ、30…テスタ、31…テスタ本体、32…コンタクトリング、50A〜50D…温度センサ、66…加熱/冷却機構、70…囲繞部材、70A…囲繞空間、72…第1の筒部材、74…第2の筒部材、80…ガス供給源、82…レギュレータ、84…バルブ、86…ヒータ、88…ガス導入管、90…ガス供給ライン、100…制御装置

Claims (5)

  1. 半導体ウエハが載置されて保持されるウエハチャックと、
    前記ウエハチャックと対向して配置され、前記ウエハチャックに保持された前記半導体ウエハ上に形成された半導体デバイスの電極に接触して前記半導体デバイスの検査を行うためのプローブを支持するプローブカードと、
    前記プローブカードと前記ウエハチャックとの間で前記プローブの周囲を囲む囲繞部材と、
    前記半導体デバイスの電気的特性の検査を行うときに、前記プローブの周囲にガスを供給して、前記プローブの周囲の圧力を上げるガス供給機構と、
    前記ガス供給機構から前記プローブの周囲に供給されるガスを加熱するヒータと、
    検査対象の半導体デバイスの検査時の目標温度に応じて前記ヒータを制御して、前記ガスの温度制御を行う制御装置と、
    を備えるプローバ。
  2. 前記制御装置は、前記ヒータを制御して前記ガスの温度を前記検査対象の半導体デバイスの前記目標温度よりも高くする、請求項1記載のプローバ。
  3. 前記制御装置は、前記ガスの温度を前記検査対象の半導体デバイスの前記目標温度に所定のオフセット値を加算し、前記ヒータを制御して前記ガスの温度を、前記目標温度に前記オフセット値を加算した温度になるように前記ガスの温度制御を行う、請求項1又は2記載のプローバ。
  4. 前記制御装置は、前記検査対象の半導体デバイスの目標温度にこのオフセット値を加算して温度制御したときに、前記ヒータから前記プローブ付近に供給されたときの前記ガスの温度が前記目標温度になるように設定されたオフセット値を記憶する、請求項3記載のプローバ。
  5. 前記囲繞部材は、
    前記プローブカードに固定された第1の筒部材と、
    前記第1の筒部材に対して摺動可能な第2の筒部材と、
    を備える、請求項1から4のいずれか1項記載のプローバ。
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