JP5991094B2 - 測定装置および測定方法、ならびに該測定方法を備える素子製造方法 - Google Patents

測定装置および測定方法、ならびに該測定方法を備える素子製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5991094B2
JP5991094B2 JP2012196977A JP2012196977A JP5991094B2 JP 5991094 B2 JP5991094 B2 JP 5991094B2 JP 2012196977 A JP2012196977 A JP 2012196977A JP 2012196977 A JP2012196977 A JP 2012196977A JP 5991094 B2 JP5991094 B2 JP 5991094B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
electrode
insulating liquid
reservoir
contact portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012196977A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014053454A (ja
Inventor
光彦 酒井
光彦 酒井
増田 健良
健良 増田
健二 平塚
健二 平塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2012196977A priority Critical patent/JP5991094B2/ja
Priority to PCT/JP2013/068757 priority patent/WO2014038283A1/ja
Priority to DE112013003093.4T priority patent/DE112013003093T5/de
Priority to US13/951,724 priority patent/US20140070830A1/en
Publication of JP2014053454A publication Critical patent/JP2014053454A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5991094B2 publication Critical patent/JP5991094B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R1/00Details of instruments or arrangements of the types included in groups G01R5/00 - G01R13/00 and G01R31/00
    • G01R1/02General constructional details
    • G01R1/06Measuring leads; Measuring probes
    • G01R1/067Measuring probes
    • G01R1/06777High voltage probes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R1/00Details of instruments or arrangements of the types included in groups G01R5/00 - G01R13/00 and G01R31/00
    • G01R1/02General constructional details
    • G01R1/06Measuring leads; Measuring probes
    • G01R1/067Measuring probes
    • G01R1/06783Measuring probes containing liquids

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)

Description

本発明は、測定装置および測定方法、ならびに該測定方法を備える素子製造方法に関する。特に、素子の電極に高電圧を印加する耐圧測定に対する測定装置および測定方法、ならびに該測定方法を備える素子製造方法に関する。
大電力を扱うことができる半導体装置は、一般にパワーデバイスと呼ばれる。大電力を取り扱うためには、該半導体装置には高耐圧化、低損失化、高温環境下での使用などを可能とすること等が望まれる。このため、パワーデバイスにとって耐圧は重要な評価項目の一つである。
耐圧測定は、素子分離工程前に実施される方法と、素子分離工程後に実施される方法とがあるが、検査効率の観点から、素子分離工程前に実施されることが望ましい。
しかし、素子分離前のウエハ状態で耐圧測定を行うためには、複数のプローブを素子の電極にそれぞれ接触させて測定する必要がある。このとき、耐圧測定においてはプローブ間に数百V以上の高電圧を印加する必要があり、素子表面の水分に起因して気中放電が起こり、設計耐圧に到達する前に素子が破壊されるという問題がある。
気中放電を抑制するために、例えば、特開昭59−3943号公報に、素子表面の全面または一部を絶縁樹脂膜で保護する方法が提案されている。ただし、素子表面を絶縁樹脂膜で保護する方法では、耐圧測定時にプローブで樹脂膜を突き破る必要があるため、素子に対してダメージを与えるリスクがある。また、プローブの摩耗が早まることも懸念される。
これに対して、素子表面を絶縁溶液に浸しながら測定する方法が、特開2003−100819号公報に提案されている。ただし、絶縁溶液が測定途中で蒸発するリスクがあること、また、測定途中での絶縁溶液の蒸発を防止するために大量の絶縁溶液に素子表面を浸した場合、絶縁溶液をこぼさないように測定するには、測定スピードを通常測定時よりも低下させる必要がある。
そこで、素子表面の一部に絶縁液を吐出して覆った後に測定する耐圧測定方法が特許第4482061号公報に提案されている。また、絶縁液を吐出する絶縁液吐出部を備えた耐圧測定装置も併せて提案されている。
特開昭59−3943号公報 特開2003−100819号公報 特許第4482061号公報
しかしながら、特許第4482061号公報に記載の耐圧測定装置はプローブと別体の絶縁液吐出部を備える。そのため、半導体ウエハの位置合わせを厳密に行わなければ、半導体ウエハに形成された複数の素子においてプローブおよび絶縁液吐出部と素子の電極との相対位置関係にずれが生じるため、プローブと電極との接触部を確実に絶縁することは難しい。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものである。本発明の主たる目的は、電極とプローブとの接触部を確実に絶縁液で覆うことができる測定装置および測定方法、ならびに、該測定装置を用いた製造方法を提供することにある。
本発明に係る測定装置は、素子の電極に電圧を印加するプローブと、プローブの表面を介して電極とプローブとの接触部に絶縁液を供給する供給部材とを備える。
これにより、絶縁液を、電極に対して位置決めされたプローブの表面を介して電極とプローブとの接触部に確実に供給することができる。
本発明に係る測定方法は、電極を含む素子が形成されたウエハを準備する工程と、素子の電極とプローブとを接触させる工程と、プローブの表面を介して電極とプローブとの接触部に絶縁液を供給した状態で、プローブと電極との間に電流を流して素子特性を測定する工程とを備える。このように、本発明に係る測定方法では、絶縁液はプローブの表面を介して接触部に供給されるため、プローブを電極に対して位置決めすることにより、絶縁液を接触部に確実に供給することができる。
本発明によれば、電極とプローブとの接触部を、確実に絶縁液で覆うことができる、測定装置および測定方法、ならびに製造方法を提供することができる。
本実施の形態1の測定装置の概略図である。 本実施の形態1の測定方法を示すフローチャートである。 本実施の形態1の貯留部を示す概略図である。 図3の変形例を示す図である。 図3の他の変形例を示す図である。 図3のさらに他の変形例を示す図である。 本実施の形態2の測定装置の概略図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
以下、図1を参照して、本発明の実施の形態1に係る測定装置について説明する。本実施の形態に係る測定装置は、素子分離工程前でウエハ10の状態にある素子の電気特性を測定する装置であり、素子(図示しない)の電極に電圧を印加するプローブ1と、プローブ1の表面を介して電極とプローブ1との接触部10Cに絶縁液20を供給する供給部材2とを備える。
本実施の形態においては、素子はウエハ10上に複数形成されたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。個々のIGBTはウエハ10の主表面10A側にエミッタ電極とゲート電極を、裏面10B側にコレクタ電極を有している。ウエハ10は、裏面10Bがステージ9と接続されることによって移動可能に保持される。例えば、裏面10Bはステージ9に吸着されて保持される。裏面10Bに対向するステージ9の表面は導電部材を有している。裏面10Bとステージ9の表面とを対向するようにウエハ10をステージ9に載置すると、ウエハ10に形成されたIGBTのコレクタ電極と、ステージ9とは電気的に接続される。ステージ9は制御部7におけるウエハ位置制御部、電圧印加部、電流測定部に接続されている。
プローブ1は、ウエハ10の主表面10A側に形成されたエミッタ電極およびゲート電極に接触することにより、各電極と電気的に接続可能となるように構成される。本実施の形態に係る測定装置では、プローブ1は、エミッタ電極とゲート電極にそれぞれ接続される2つで構成される。2つのプローブ1は、例えば、ホルダ11を介して架台(図示しない)に保持される。また、2つのプローブ1は制御部7に接続されている。プローブ1の材料および形状は、電極との間で低抵抗接触可能な任意の構成とすればよい。
供給部材2は、プローブ1に付設されている。供給部材2は、例えば、ホルダ11に固定されている。また、供給部材2は、絶縁液20を貯えたタンク8に接続されている。タンク8から流れ出た絶縁液20は、例えば、電磁弁などの開閉部材を介して供給部材2の吐出ノズル2aからプローブ1の表面に吐出される。吐出ノズル2aは、例えば、プローブ1において先端から所定の距離離れかつ所定の高さにあるプローブ1の表面に絶縁液20を供給可能なように設けてもよい。このようにすることで、プローブ1と電極との接触時において、プローブ1の該表面から接触部10Cまでを絶縁液20で覆うことができる。供給部材2は、制御部7に接続されており、絶縁液20の吐出量、および吐出のタイミングは制御部7によって、例えば、開閉部材の動作が制御されることにより、調整されている。
絶縁液20は、電気絶縁性を有する液体である。ここで、電気絶縁性を有するとは、大気よりも高い絶縁耐力を有していることを指す。絶縁液20は、例えば、フッ素系不活性液体としてもよい。フッ素系不活性液体である住友スリーエム社製フロリナートは、2.54mmギャップあたり35kV以上の絶縁耐力を有しており、大気の4倍以上の絶縁耐力を有している。
制御部7は、プローブ1、供給部材2、およびステージ9と接続され、これらを制御可能とするように構成されている。具体的には、制御部7は、ステージ9の位置を制御する。また、制御部7は、プローブ1およびステージ9を介してIGBTの各電極(エミッタ電極、ゲート電極、コレクタ電極)のうちから選ばれる2つの間に所定の電圧を印加する。さらに、このとき制御部7は、電圧を印加した2つの電極間のリーク電流を測定する。
以上のように、本実施の形態に係る測定装置では、供給部材2は、吐出ノズル2aからプローブ1の表面を介して、プローブ1と電極との接触部10Cに絶縁液20を供給するため、接触部10Cを絶縁液20で確実に覆うことができる。
次に、図1および図2を参照して、本実施の形態に係る測定方法について説明する。本実施の形態に係る測定方法は、電極を含む素子(IGBT)が形成されたウエハ10を準備する工程と、素子の電極とプローブ1とを接触させる工程と、プローブ1の表面を介して電極とプローブ1との接触部10Cに絶縁液20を供給した状態で、電極間に電圧を印加して素子特性を測定する工程とを備える。
まず、電極を含む素子が形成されたウエハ10を準備する(S01)。本実施の形態においては、ウエハ10に形成された素子はIGBTである。ウエハ10の主表面10A側にはエミッタ電極とゲート電極が形成されており、ウエハ10の裏面10B側にはコレクタ電極が形成されている。
次に、準備したウエハ10を上述した本実施の形態に係る測定装置のステージ9に載置する(S02)。この工程(S02)では、ウエハ10の裏面10Bをステージ9の表面に対向するようにウエハ10をステージ9上に載置する。これにより、ウエハ10に複数形成されたIGBTの各コレクタ電極とステージ9の表面とが電気的に接続される。さらにここで、ウエハ10のアライメント調整が行われる。
次に、ウエハ10に形成された複数のIGBTのうち、測定対象のIGBTを測定位置に移動させる(S03)。具体的には、制御部7が、ウエハ10の表面に平行な面内(XY平面内)においてステージ9を移動させて測定対象となるIGBTを測定位置に移動させる。
次に、ウエハ10に形成されたIGBTのエミッタ電極およびゲート電極にそれぞれプローブ1を接触させる(S04)。この工程(S04)では、ステージ9を移動させて、ウエハ10に形成された複数のIGBTのうちから選ばれる1つのIGBTのエミッタ電極およびゲート電極を、それぞれ架台に固定された2つのプローブ1に接触させる。具体的には、測定位置に移動された後、ウエハ10の表面に垂直な方向(Z軸方向)にステージ9を移動させて測定対象のIGBTの電極とプローブ1とを接触させる。2つのプローブ1は、IGBTの素子形状に基づき予め互いの位置関係が決められて、保持されている。また、ステージ9の移動は制御部7によって制御される。例えば、予めウエハ10上における複数のIGBTに対し測定対象とするIGBTの座標、測定の順番、プローブ1の送り量等を制御部7に記憶させておいてもよい。工程(S02)および工程(S04)によって、測定対象となるIGBTの各電極と、電圧を印加して電流を測定する制御部7とが電気的に接続される。なお、ステージ9とプローブ1との相対的な位置を変更するために、プローブ1を移動させてもよい。
本実施の形態に係る測定方法では、工程(S04)にてプローブ1と電極とが接触した後に、プローブ1の表面を介して接触部10Cに絶縁液20を供給する工程(S14)が施される。このとき、供給部材2の吐出ノズル2aからプローブ1の表面に絶縁液20が供給されるタイミングは、制御部7によって制御される。制御部7は、例えば、ステージ9の位置情報からプローブ1と電極との接触を判断した後、供給部材2において吐出ノズル2aからプローブ1の表面に所定の量の絶縁液20を吐出させてもよい。また、プローブ1において、吐出ノズル2aから絶縁液20が吐出されたプローブ1の表面から、プローブ1の先端までは絶縁液20で覆われる。そして、プローブ1の先端と電極とが接触することにより、絶縁液20は接触部10Cに供給される。このとき、絶縁液20の量は次工程である測定工程(S05)において気中放電を防止可能な量とすればよい。具体的には、絶縁液20の量は、IGBTにおいて絶縁膜が形成されていない領域(例えば、絶縁膜に開口部が形成されることで露出している電極パッド部)を覆うことができる量とすればよい。その結果、この工程(S14)では、プローブ1とエミッタ電極およびゲート電極との接触部10Cが確実に絶縁液20によって覆われる。
次に、プローブ1と電極との接触部10Cに絶縁液20を供給した状態で、電極間に電圧を印加して素子特性を測定する(S05)。この工程(S05)では、IGBTのエミッタ電極、ゲート電極、コレクタ電極のうちから選ばれる2つの間に所定の電圧を印加し、そのとき流れる電流を測定する。例えば、エミッタ電極とゲート電極とを短絡させ、エミッタ電極とコレクタ電極との間に電圧を印加して流れる電流を測定し、エミッタ‐コレクタ間の耐圧を評価する。
1つのIGBTに対する測定が終了すると、制御部7はステージ9を移動させてプローブ1と電極とを離間させる。その後、ウエハ10に形成されたIGBTのうち、全ての測定対象について測定が完了するまで、工程(S03)、工程(S04)、工程(S14)、工程(S05)を繰り返し実施する。
以上のように、本実施の形態に係る測定方法では、絶縁液20をプローブ1の表面を介してプローブ1と電極との接触部10Cに供給することにより、当該接触部10Cを確実に覆うことができる。また、プローブ1に対しても接触部10Cから所定の高さにかけて絶縁液20で覆うことができる。また、本実施の形態に係る測定方法は、IGBTの製造方法における素子特性評価工程に適用することができる。例えば、IGBTの製造方法において、ウエハ上にIGBTの各構造を形成する加工工程を実施した後、図2に示した本実施の形態に係る測定方法を用いた評価工程を実施してもよい。
本実施の形態では、制御部7は、プローブ1と電極との接触を検出する前に、絶縁液20を供給部材2の吐出ノズル2aからプローブ1の表面に所定の量を吐出しておいてもよい。例えば、ウエハ10上に複数形成されたIGBTのうち、次の測定対象素子を測定位置に配置するためにステージ9を移動させる間に、吐出ノズル2aからプローブ1の表面に絶縁液20を吐出させておいてもよい。このようにすれば、プローブ1と電極との接触後に絶縁液20をプローブ1表面に吐出する場合と比較して、プローブ1と電極とを接触させた後に絶縁液20が接触部10Cに到達するまでの時間を短縮することができる。
また、制御部7は、プローブ1と電極との接触を検出する前に、絶縁液20を供給部材2の吐出ノズル2aからプローブ1の表面に所定の量だけ吐出してもよく、さらに測定位置の位置合わせ(工程S03)後であってプローブ1と電極との接触(工程S04)前に(例えば、ステージ9をZ軸方向へ移動中に)プローブ1の表面を介して素子に絶縁液20を滴下してもよい。この場合も、絶縁液20は、プローブ1から滴下されるため、プローブ1と電極とが接触する領域に確実に供給されることができる。また、接触後に絶縁液20を供給する場合と比較して、絶縁液20を接触部10Cに迅速に供給することができる。
さらに、プローブ1と電極とが接触すると同時に、接触部10Cに絶縁液20を確実に供給可能なように、制御部7による絶縁液20の吐出条件(吐出量、吐出するタイミング等)や、プローブ1および吐出ノズル2aの構成等を採用するのが好ましい。このようにすれば、接触部10Cに確実かつ迅速に絶縁液20を供給することができる。この結果、絶縁液20の供給に係る測定時間の延長を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る測定装置では、プローブ1は、1つ以上あればよい。たとえば、1つのプローブ1とステージ9の表面との間で、電圧を印加し、電流を測定可能に構成されてもよい。
また、本実施の形態に係る測定装置では、プローブ1の表面に、所定の量の絶縁液を貯留可能とし、かつプローブ1と電極との接触部10Cに絶縁液を供給可能とする貯留部が構成されていてもよい。貯留部は、例えば、図3を参照して、プローブ1の表面に形成された溝3であってもよい。溝3はプローブ1の強度や接触抵抗に影響を与えない限りにおいて、プローブ1において任意の領域に設けられることができ、先端近傍に設けられてもよく、例えば、プローブ1の先端からプローブ1の根元側に向かって直線状又はらせん状に、伸びるように形成されていてもよい。また変形例として、貯留部は、図4を参照して、プローブ1の表面に形成された穴4であってもよい。さらに他の変形例として、貯留部は、図5を参照して、プローブ1の表面に形成された凹凸部5であってもよい。さらに他の変形例として、貯留部は、図6を参照して、プローブ1の先端をプローブ1aとプローブ1bとに分割するように形成された切割溝6であってもよい。これらプローブ1に形成された貯留部に、吐出ノズル2aからプローブ1の表面に供給された絶縁液20が到達すると、貯留部には絶縁液20が貯留される。これらの変形例においても、上述した溝3のように、プローブ1の表面の任意の領域に貯留部を構成することができる。
また、本実施の形態に係る測定装置では、複数のプローブ1間に電圧を印加可能に構成されていなくてもよい。この場合には、例えば、各プローブ1は接地され、プローブ1とステージ9との間に電圧が印加される。
また、本実施の形態に係る測定装置では、供給部材2は、プローブ1の表面に絶縁液を供給可能とする限りにおいて、架台に固定されていてもよい。
本実施の形態において、素子は、例えば、パワーデバイスと呼ばれる任意の半導体素子とすることができ、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であってもよい。
(実施の形態2)
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態2に係る測定装置および測定方法について説明する。本実施の形態は、基本的には実施の形態1に係る測定装置および測定方法と同様の構成を備えるが、供給部材2が絶縁液槽2bを含み、かつ、プローブ1の表面に形成された絶縁液を一時的に貯留する貯留部(図7の例では切割溝6)を含む点で、図1および図2に示した測定装置および測定方法と異なる。なお、本実施の形態において、貯留部は、切割溝6に限られず、上述のように、絶縁液を一時的に貯留可能とする任意の構成とすることができる。
本実施の形態においては、絶縁液は吐出ノズル2aからプローブ1の表面に供給されるのではなく、例えば、図7(a)を参照して、測定装置に絶縁液を貯えた絶縁液槽2bを付設し、該絶縁液槽2bにプローブ1を浸漬することによって、絶縁液はプローブ1の表面に形成された貯留部に供給される。絶縁液槽2bは、例えば、ステージ9に付設されて移動可能に設けてもよい。この場合、上述のように架台に固定されたプローブ1に対して、絶縁液槽2bを移動させることによって、絶縁液槽2bにプローブ1を浸漬させてもよい。また、絶縁液槽2bは、例えば、測定装置上に固定されて設けられてもよい。この場合、実施の形態1に係る測定装置とは異なり、プローブ1を移動可能に設けることで、絶縁液槽2bにプローブ1を浸漬することができる。
本実施の形態に係る測定方法では、絶縁液をプローブ1の表面に供給するために、ステージ9の移動または移動可能に設けられたプローブ1を移動させることが必要である。このとき、絶縁液槽2bにプローブ1を浸漬するタイミングは、測定位置に測定対象のIGBTを移動させる前、または測定対象のIGBTにプローブ1を移動させる前である。また、絶縁液槽2bにプローブ1を浸漬するタイミングは、ウエハ10に形成された複数の素子を測定する際において、一定の間隔で繰り返してもよい。また、例えば、プローブ1に形成された貯留部の貯留可能な容量を大きくする、あるいは絶縁液槽2bをウエハ10の周囲に複数配置する等、プローブ1や絶縁液槽2bを適当な構成とすることで、絶縁液槽2bにプローブ1を浸漬することによる測定時間の延長を低減することができる。このようにすれば、実施の形態1に係る測定装置と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態に係る測定方法では、プローブ1と電極とが接触すると同時に接触部10Cに絶縁液20を供給することができ、接触部10Cを確実かつ迅速に覆うことができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の測定装置および測定方法は、大電流動作が要求される電力素子の測定装置および測定方法に特に有利に適用される。
1,1a,1b プローブ、2 供給部材、2a 吐出ノズル、2b 絶縁液槽、3 溝、4 穴、5 凹凸部、6 切割溝、7 制御部、8 タンク、9 ステージ、10 ウエハ、10A 主表面、10B 裏面、10C 接触部、11 ホルダ、20 絶縁液。

Claims (14)

  1. 素子の電極に電圧を印加するプローブと、
    前記プローブの表面を介して前記電極と前記プローブとの接触部に絶縁液を供給する供給部材とを備え、
    前記供給部材は、前記プローブに付設され、前記プローブの表面を介して前記接触部に前記絶縁液を吐出する吐出ノズルを含む、測定装置。
  2. 素子の電極に電圧を印加するプローブと、
    前記プローブの表面を介して前記電極と前記プローブとの接触部に絶縁液を供給する供給部材とを備え、
    前記供給部材は、前記絶縁液を貯めた液槽を含み、
    前記プローブが前記液槽に浸漬されることにより、前記プローブの表面を介して前記接触部に前記絶縁液が供給される、測定装置。
  3. 素子の電極に電圧を印加するプローブと、
    前記プローブの表面を介して前記電極と前記プローブとの接触部に絶縁液を供給する供給部材とを備え、
    前記プローブは、前記絶縁液を一時的に貯留する貯留部を含み、
    前記貯留部は、前記プローブの表面に形成された溝である、測定装置。
  4. 素子の電極に電圧を印加するプローブと、
    前記プローブの表面を介して前記電極と前記プローブとの接触部に絶縁液を供給する供給部材とを備え、
    前記プローブは、前記絶縁液を一時的に貯留する貯留部を含み、
    前記貯留部は、前記プローブの表面に形成された穴である、測定装置。
  5. 素子の電極に電圧を印加するプローブと、
    前記プローブの表面を介して前記電極と前記プローブとの接触部に絶縁液を供給する供給部材とを備え、
    前記プローブは、前記絶縁液を一時的に貯留する貯留部を含み、
    前記貯留部は、前記プローブの表面に形成された凹凸部である、測定装置。
  6. 素子の電極に電圧を印加するプローブと、
    前記プローブの表面を介して前記電極と前記プローブとの接触部に絶縁液を供給する供給部材とを備え、
    前記プローブは、前記絶縁液を一時的に貯留する貯留部を含み、
    前記貯留部は、前記プローブの先端に形成された切割溝である、測定装置。
  7. 電極を含む素子が形成されたウエハを準備する工程と、
    前記素子の前記電極とプローブとを接触させる工程と、
    前記プローブの表面を介して前記電極と前記プローブとの接触部に絶縁液を供給した状態で、前記プローブと前記電極との間に電流を流して素子特性を測定する工程とを備え、
    前記プローブは、前記絶縁液を一時的に貯留する貯留部を含み、
    前記貯留部は、前記プローブの表面に形成された溝である、測定方法。
  8. 前記接触させる工程の後であって前記測定する工程の前に、前記プローブの表面を介して前記電極と前記プローブとの前記接触部に前記絶縁液を供給する工程をさらに備える、請求項7に記載の測定方法。
  9. 前記接触させる工程の前に、前記プローブの表面に前記絶縁液を供給する工程をさらに備える、請求項7に記載の測定方法。
  10. 前記接触させる工程の実施と同時に、前記プローブの表面を介して前記電極と前記プローブとの前記接触部に前記絶縁液を供給する、請求項7または9に記載の測定方法。
  11. 電極を含む素子が形成されたウエハを準備する工程と、
    前記素子の前記電極とプローブとを接触させる工程と、
    前記プローブの表面を介して前記電極と前記プローブとの接触部に絶縁液を供給した状態で、前記プローブと前記電極との間に電流を流して素子特性を測定する工程とを備え、
    前記プローブは、前記絶縁液を一時的に貯留する貯留部を含み、
    前記貯留部は、前記プローブの表面に形成された穴である、測定方法。
  12. 電極を含む素子が形成されたウエハを準備する工程と、
    前記素子の前記電極とプローブとを接触させる工程と、
    前記プローブの表面を介して前記電極と前記プローブとの接触部に絶縁液を供給した状態で、前記プローブと前記電極との間に電流を流して素子特性を測定する工程とを備え、
    前記プローブは、前記絶縁液を一時的に貯留する貯留部を含み、
    前記貯留部は、前記プローブの表面に形成された凹凸である、測定方法。
  13. 電極を含む素子が形成されたウエハを準備する工程と、
    前記素子の前記電極とプローブとを接触させる工程と、
    前記プローブの表面を介して前記電極と前記プローブとの接触部に絶縁液を供給した状態で、前記プローブと前記電極との間に電流を流して素子特性を測定する工程とを備え、
    前記プローブは、前記絶縁液を一時的に貯留する貯留部を含み、
    前記貯留部は、前記プローブの先端に形成された切割溝である、測定方法。
  14. 請求項7〜13のいずれか1項に記載の測定方法を採用した素子製造方法。
JP2012196977A 2012-09-07 2012-09-07 測定装置および測定方法、ならびに該測定方法を備える素子製造方法 Expired - Fee Related JP5991094B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012196977A JP5991094B2 (ja) 2012-09-07 2012-09-07 測定装置および測定方法、ならびに該測定方法を備える素子製造方法
PCT/JP2013/068757 WO2014038283A1 (ja) 2012-09-07 2013-07-09 測定装置および測定方法、ならびに該測定方法を備える素子製造方法
DE112013003093.4T DE112013003093T5 (de) 2012-09-07 2013-07-09 Messvorrichtung, Messverfahren und Elementherstellungsverfahren unter Verwendung des Messverfahrens
US13/951,724 US20140070830A1 (en) 2012-09-07 2013-07-26 Measuring device, measuring method, and element manufacturing method including measuring method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012196977A JP5991094B2 (ja) 2012-09-07 2012-09-07 測定装置および測定方法、ならびに該測定方法を備える素子製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014053454A JP2014053454A (ja) 2014-03-20
JP5991094B2 true JP5991094B2 (ja) 2016-09-14

Family

ID=50232648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012196977A Expired - Fee Related JP5991094B2 (ja) 2012-09-07 2012-09-07 測定装置および測定方法、ならびに該測定方法を備える素子製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20140070830A1 (ja)
JP (1) JP5991094B2 (ja)
DE (1) DE112013003093T5 (ja)
WO (1) WO2014038283A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107078061B (zh) * 2015-03-16 2020-07-10 富士电机株式会社 半导体装置的制造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6233433A (ja) * 1985-08-07 1987-02-13 Toshiba Corp 高耐圧半導体素子の製造方法
JP2000206149A (ja) * 1999-01-14 2000-07-28 Sony Corp プロ―ブカ―ドおよび被検査体の電気特性検査方法
US7222526B2 (en) * 2004-06-17 2007-05-29 Ortho-Clinical Diagnostics, Inc Liquid measurements using capacitive monitoring

Also Published As

Publication number Publication date
DE112013003093T5 (de) 2015-03-12
WO2014038283A1 (ja) 2014-03-13
US20140070830A1 (en) 2014-03-13
JP2014053454A (ja) 2014-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2546668B1 (en) Probe apparatus
JP7168890B2 (ja) プローバ
US9007081B2 (en) Jig for use in semiconductor test and method of measuring breakdown voltage by using the jig
JP5265746B2 (ja) プローブ装置
US20130141132A1 (en) Inspection apparatus for semiconductor devices and chuck stage used for the inspectionapparatus
JP2018160592A (ja) プローバ
KR101500077B1 (ko) 현장 전하 중립화
JP6365953B1 (ja) プローバ
JP5991094B2 (ja) 測定装置および測定方法、ならびに該測定方法を備える素子製造方法
US10295591B2 (en) Method and device for testing wafers
WO2014157122A1 (ja) プローブ装置
WO2014157121A1 (ja) プローブ装置
TWI588495B (zh) 表面電位測定裝置及表面電位測定方法
US20200249273A1 (en) Prober with busbar mechanism for testing a device under test
JP2017003295A (ja) 測定装置、半導体装置の測定方法
JP6285292B2 (ja) プローブカードおよび検査装置
CN107845599A (zh) 晶片吸盘、使用所述晶片吸盘以及用于测试半导体晶片的方法
KR102419083B1 (ko) 반도체 웨이퍼 측정 장치
US9535114B2 (en) Testing device
US20150362527A1 (en) Measuring apparatus and measuring method
US7679387B2 (en) Inspection method, inspection apparatus, and control program for performing electrical inspection by using probe
JP2022055444A (ja) プローブ装置用電極およびプローブ装置
JP6250449B2 (ja) 半導体検査装置
JP4180009B2 (ja) 半導体の電気特性測定装置、および、測定方法
Nielsen et al. Microprobe metrology for direct sheet resistance and mobility characterization

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5991094

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees