JP2018159884A - 半透明レンズ、サングラス及び半透明レンズの製造方法 - Google Patents

半透明レンズ、サングラス及び半透明レンズの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装飾性の高い艶消し色の外観を有しつつ、レンズ使用者の眼からは外部の視界を十分に確保する。【解決手段】半透明レンズ11は、レンズ基体12と、光反射層13と、ハードコート層15と、中間層14とを有する。レンズ基体12は、表面に微細な凹凸を有する。光反射層13は、レンズ基体12の上に配置されている。ハードコート層15は、光反射層13の上に配置されている。中間層14は、レンズ基体12と光反射層13との間に設けられ、ハードコート層15との屈折率の差が0.03以下の素材からなる。半透明レンズ11において、ISO12312−1に規定される測定法により測定したヘイズの値は、0.4から2.5までの範囲内にある。【選択図】図1

Description

本発明は、半透明レンズ、サングラス及び半透明レンズの製造方法に関する。詳しくは、サングラスのようなファッショングラスに用いられる半透明レンズ、サングラス及び半透明レンズの製造方法に関する。
サングラス等のファッショングラスは、反射鏡のような白色様や艶消しの黒色様の外観を付与することにより、見た目のインパクトが強く装飾性が高いものとなる。従来、このような装飾性に優れたファッショングラスは、色付きのカラーサングラスが主体であった。カラーサングラスには、入射する可視光の一部を反射する半透明レンズが用いられていた。
これに対して、可視光の全部を反射する着色がないサングラスを作るには、光を全反射するタイプのレンズを用いる必要がある。したがって、このようなサングラスとしては、ハーフミラーを施した銀鏡様のレンズを用いたものが上市されているのみであった。このため、市場においては、全反射鏡のような外観ではなく、より優れた装飾性を有するファッショングラスに対する大きな需要がある。
そこで、より高い装飾性を有するファッショングラス用レンズとして、正面からみた外観が反射鏡状ではなく白色であり、裏側からは十分な視認性を確保できる半透明レンズが開発されている(例えば、特許文献1を参照)。この半透明レンズにおいては、入射した光線が内部で反射して視認性を低下させるのを防ぐために、内部の光線を散乱させる反射層が形成されている。
特開平11−052305号公報
しかしながら、この半透明レンズは、入射する光線が反射層により屈曲して、外部が歪んで見えるという欠点を有する。それだけでなく、この半透明レンズは反射層に起因するヘイズ(濁度)が大きく、外部が曇って見えるという問題点を有していた。
本発明は、上述の事情の下になされたもので、装飾性の高い艶消し色の外観を有しつつ、レンズ使用者の眼からは外部の視界を十分に確保することができる半透明レンズ、サングラス及び半透明レンズの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る半透明レンズは、
表面に微細な凹凸を有するレンズ基体と、
前記レンズ基体の上に配置されている光反射層と、
前記光反射層の上に配置されているハードコート層と、
前記レンズ基体と前記光反射層との間に設けられ、前記ハードコート層との屈折率の差が0.03以下の素材からなる中間層と、
を有し、
ISO12312−1に規定される測定法により測定したヘイズの値は、0.4から2.5までの範囲内にある。
前記ハードコート層と前記中間層との屈折率の差が0.02未満であることとしてもよい。
可視光透過率が10%から35%の範囲内であることとしてもよい。
前記レンズ基体は、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリアミド、ポリエステル、ポリシロキサン、ポリスチレン、及びポリシクロオレフィンからなる群から選択される1又は2以上の樹脂からなることとしてもよい。
前記ハードコート層の厚みは2μmから4μmまでの範囲内であり、前記ハードコート層は、プライマーを含むこととしてもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係るサングラスは、
第1の観点に係る半透明レンズを有する。
上記目的を達成するために、本発明の第3の観点に係る半透明レンズの製造方法は、
第1の観点に係る半透明レンズの製造方法であって、
前記微細な凹凸を前記レンズ基体の表面に形成するための内面形状を有する金型を用いて、前記レンズ基体を熱可塑性樹脂により成形する工程と、
前記微細な凹凸が形成された前記レンズ基体の上に前記光反射層を形成する工程と、
前記光反射層の上に、少なくとも前記ハードコート層を形成する工程と、
を有する。
上記目的を達成するために、本発明の第4の観点に係る半透明レンズの製造方法は、
第1の観点に係る半透明レンズの製造方法であって、
前記レンズ基体の表面を形成するための金型の内面に偏光シートを挿入して前記微細な凹凸を有する前記レンズ基体を熱可塑性樹脂によりインサート成形する工程と、
前記微細な凹凸が形成された前記レンズ基体の上に前記光反射層を形成する工程と、
前記光反射層の上に、少なくとも前記ハードコート層を形成する工程と、
を有する。
さらに、前記レンズ基体と前記光反射層との間に、前記ハードコート層との屈折率の差が0.03以下である前記中間層を形成する工程を有することとしてもよい。
本発明によれば、装飾性の高い艶消し色の外観を有しつつ、レンズ使用者の眼からは外部の視界を十分に確保することができる。
本発明の実施の形態1に係る半透明レンズの断面を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る半透明レンズの製造方法の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る半透明レンズの断面を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る半透明レンズの製造方法の手順を示すフローチャートである。
実施の形態1.
まず、本発明の実施の形態1に係る半透明レンズ11について、図1を参照して説明する。図1は、実施の形態1に係る半透明レンズ11の断面構造を示す模式図である。
図1に示されるように、本発明の実施の形態1に係る半透明レンズ11は、レンズ基体12と光反射層13との間に、中間層14が設けられた構造を有している。具体的には、半透明レンズ11は、レンズ基体12と、光反射層13と、レンズ基体12と光反射層13との間に設けられた中間層14と、ハードコート層15と、を有する。この半透明レンズ11は、レンズ基体12,中間層14,光反射層13,及びハードコート層15の順に積層されて構成されている。本実施の形態1においては、中間層14として、ポリカーボネート(PC)の偏光シートがインサート成形によって設けられている。
レンズ基体12は、表面に微細な凹凸を有する。レンズ基体12は、ポリカーボネート(PC)の成形体である。しかしながら、レンズ基体12の素材は、ポリカーボネートに限られない。例えば、レンズ基体12は、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリアミド、ポリエステル、ポリシロキサン、ポリスチレン、ポリシクロオレフィンからなる群から選択される1又は2以上の樹脂からなっていてもよい。
光反射層13は、レンズ基体12の表面の上に配置されている。光反射層13は、例えば、入射光の一部(例えば、10%〜20%)を反射させ、残りを透過させるミラー層としても機能する。光反射層13は、ナノレベルの均一な厚み層で有る為、その厚みを無視して考えると、中間層14とハードコート層15との屈折率差により透過光は屈折し、これがヘイズの原因となる。ここで、「ヘイズ(%)」とは、フィルム等の透明性に関する指標で、濁度(曇度)を表す。拡散透過光の全光線透過光に対する割合から求められるもので、表面の粗さに影響を受ける。
中間層14は、レンズ基体12と光反射層13との間に設けられ、ハードコート層15との屈折率との差が0.03以下の素材からなる。本実施の形態1においては、中間層14には、偏光シートとして、アクリルハードコートが施されたポリカーボネート(PC)偏光シートが用いられている。
ハードコート層15は、光反射層13の上に配置されている。ハードコート層15の厚みは、2μmから4μmまでの範囲内である。ハードコート層15は、例えば、アクリルハードコートと、当該アクリルハードコートの表面上に塗布されたプライマーと、から構成される。プライマーには、屈折率(目標値)が1.55であるものが用いられている。
ここで、アクリルハードコートの屈折率は1.55に近く、1.53から1.56の範囲内である。すなわち、アクリルハードコートと、プライマーとの屈折率の差は、0.02未満となる。このため、アクリルハードコートの上にプライマーをコーティングしても、殆ど干渉縞が出ない事から、光学的特性はほとんど変化しない。したがって、ハードコート層15の屈折率は、1.53から1.56の範囲内である。
上述のように構成された半透明レンズ11の可視光透過率は、10%から35%の範囲内である。
このように、本実施の形態1に係る半透明レンズ11は、レンズ基体12と光反射層13との間に、PC偏光シートからなる中間層14が設けられ、アクリルハードコートを有するハードコート層15が施された構造を有している。そして、アクリルハードコートを有するハードコート層15と、ポリカーボネート(PC)偏光シートからなる中間層14との屈折率の差は0.03以下となっている。ハードコート層15と中間層14との屈折率の差は、好ましくは、0.02未満である。
このような構造を有する半透明レンズ11においては、外部から半透明レンズ11に対して入射する可視光L10のうち、一部は光反射層13で反射されて反射光L11となり、光反射層13で反射されない可視光L10は、中間層14からレンズ基体12に入射する。
上述したように、アクリルハードコートを有するハードコート層15と、ポリカーボネート(PC)偏光シートからなる中間層14との屈折率の差は、極めて小さい。このため、中間層14からレンズ基体12に入射した可視光L10はほとんど散乱することなく、透過光L12として半透明レンズ11を透過する。この結果、半透明レンズ11のヘイズ値は、非常に小さく抑えられ、装着した際の外部の視認性が大幅に改善される。
一方、半透明レンズ11の外部から見た場合には、半透明レンズ11の内部の光反射層13の表面で可視光の一部が散乱されることによって、半透明レンズ11の表面の外観は半透明となり、艶消し色を有するものとなる。
このようにして、本実施の形態1に係る半透明レンズ11は、正面からみた外観が自然で、装飾性の高い艶消し色を有し、かつ、装着者の眼からは十分な外部の視界が確保される。したがって、サングラスを始めとするファッショングラスのレンズとして、好適に用いることができる。
次に、本発明の実施の形態1に係る半透明レンズ11の製造方法について、図2を参照して説明する。図2は、実施の形態1に係る半透明レンズ11の製造法について、一連の工程を示すフローチャートである。
まず、熱可塑性樹脂でレンズ基体12用の樹脂板を成形する(ステップS11)。続いて、樹脂板を所定形状に打ち抜いて基体板を形成する(ステップS12)。続いて、基体板を曲げ加工してレンズ基体12を形成する(ステップS13)。続いて、レンズ基体12を金型にセットしてポリカーボネート(PC)偏光シートをインサート成形する(ステップS14)。これにより、中間層14が形成される。続いて、レンズ基体12の上に光反射層13を形成する(ステップS15)。光反射層13の上にハードコート層15を形成する(ステップS16)。このハードコート層15は、アクリルハードコート有りのもの、すなわち、アクリルハードコートとプライマーとから構成されるものである。以上により、半透明レンズ11の製造が完了する(ステップS17)。
金型へのマット加工としては、シボ加工を行う。表面粗さは、マルチファンクショナルシートをインサートせず、直に成型樹脂表面にマット面を設ける。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2に係る半透明レンズ21について、図3を参照して説明する。図3は、実施の形態2に係る半透明レンズ21の断面構造を示す模式図である。なお、実施の形態2に係る半透明レンズ21では、ハードコート層25が、アクリルハードコートを有さない点で、実施の形態1と相違する。
図3に示されるように、本実施の形態2の半透明レンズ21においても、実施の形態1の半透明レンズ11と同様に、レンズ基体22と光反射層23との間に、ポリカーボネート(PC)の偏光シートがインサート成形によって設けられている。具体的には、半透明レンズ21は、レンズ基体22と、光反射層23と、レンズ基体22と光反射層23との間に設けられた中間層24と、ハードコート層25と、を有する。
ハードコート層25は、アクリルハードコートを有さない。すなわち、中間層24を構成するPC偏光シートの上にアクリルハードコートが設けられていない一方、ハードコート層25のプライマーには、屈折率が1.55のものを使用している。
このように、本実施の形態2に係る半透明レンズ21は、レンズ基体22と光反射層23との間に中間層24として、PC偏光シートを設けた構造を有している。ただし、半透明レンズ21のハードコート層25には、実施の形態1の場合と異なり、アクリルハードコートは施されていない。
しかしながら、レンズ基体22と光反射層23との間に中間層24が形成されることによって、半透明レンズ21に対して外部から入射する可視光に対しては、半透明レンズ21の内部における光の散乱は非常に小さくなる。したがって、半透明レンズ21のヘイズ値は小さくなり、装着した際の外部の視認性は改善される。
一方、半透明レンズ21の外部から見た場合は、半透明レンズ21の内部に設けられた光反射層23の表面で可視光が散乱されるため、半透明レンズ21の表面の外観は、半透明の艶消し色を有するものとなる。
加えて、本実施の形態2に係る半透明レンズ21のハードコート層25は、アクリルハードコートを有していない。換言すると、半透明レンズ21の一部として、アクリルハードコートが施されていないPC偏光シートが用いている。このため、製造工程が簡略化され、製造コストが低減される。
したがって、本実施の形態2に係る半透明レンズ21は、製造コストが抑えられ、かつ、正面からみた外観が自然で、装飾性の高い艶消し色を有し、装着者の眼からは十分な外部の視界が確保される。したがって、サングラスを始めとするファッショングラスのレンズとして、好適に用いることができる。
次に、本発明の実施の形態2に係る半透明レンズ21の製造方法について、図4を参照して説明する。図4は、実施の形態2に係る半透明レンズ21の製造法について、一連の工程を示すフローチャートである。
まず、熱可塑性樹脂でレンズ基体22用の樹脂板を成形する(ステップS21)。続いて、樹脂板を所定形状に打ち抜いて基体板を形成する(ステップS22)。続いて、基体板を曲げ加工してレンズ基体22を形成する(ステップS23)。続いて、レンズ基体22を金型にセットしてポリカーボネート(PC)偏光シートをインサート成形する(ステップS24)。これにより、中間層24が形成される。続いて、レンズ基体22の上に光反射層23を形成する(ステップS25)。光反射層23の上にハードコート層25を形成する(ステップS26)。このハードコート層25は、アクリルハードコートを有さないものである。以上により、半透明レンズ21の製造が完了する(ステップS27)。
金型へのマット加工としては、実施の形態1に係る製造方法と同様に、シボ加工を行う。表面粗さは、マルチファンクショナルシートをインサートせず、直に成型樹脂表面にマット面を設ける。
[実施例]
以下、本発明に係る半透明レンズの具体的な実施例と、レンズの特性について、さらに詳細に説明する。
[半透明レンズの特性の測定方法]
本発明に係る半透明レンズの特性として、レンズの表面粗度、及び、ヘイズ(濁度)について、以下の条件で測定した。
[表面粗度]
半透明レンズの各工程における表面粗度について、(Ra)の値を測定した。
これらの表面粗度の値は、実施例に係る半透明レンズ(モールドA、E)における散乱に直接影響し、半透明レンズのヘイズの値に反映される。実施例に係る半透明レンズについて、各製造工程(モールド成形後のモールド表面、インサート成形後、光反射層・ハードコート層成形後)における表面粗度の測定値を、表1にまとめた。
また、比較のため、従来技術による比較例の半透明レンズ(モールドB〜D)についても、各製造工程における表面粗度の測定値を、表1に記載した。
[ヘイズ]
ヘイズの値を、ISO12312−1に則り、試験方法は、ISO12317.97に準じて、実施例に係る半透明レンズ(モールドA、E)について製造工程の各段階で測定した。実施例に係る半透明レンズ(モールドA、E)の製造工程の各段階におけるヘイズの測定結果を、表1に示す。なお、ISO12312−1、及びISO12317.97は、細かい条件に差異があるものの、概ねJIS K 7136:2000と同等の規定である。
また、比較のため、従来技術による比較例の半透明レンズ(モールドB〜D)についても、ヘイズの値を製造工程の各段階で測定した。比較例の半透明レンズ(モールドB〜D)のヘイズの測定結果についても、表1に記載した。
Figure 2018159884
[ヘイズ]
ヘイズの値を、ISO12312−1に則り、試験方法は、ISO12317.97にしたがって、実施例に係る半透明レンズ(モールドNo.1、モールドNo.2)について製造工程の各段階で測定した。実施例に係る半透明レンズ(モールドNo.1、モールドNo.2)の製造工程の各段階におけるヘイズの測定結果を、表2に示す。
また、比較のため、従来技術による比較例の半透明レンズ(モールドNo.3)についても、ヘイズの値を製造工程の各段階で測定した。比較例の半透明レンズ(モールドNo.3)のヘイズの測定結果についても、表2に記載した。
Figure 2018159884
以上、本発明の実施形態および実施例について説明したが、本発明は上記実施形態および実施例によって限定されるものではない。例えば、本実施例では、ヘイズの値等は、ISO12312−1に則って測定されているが、これに限られない。ヘイズの値等は、ISO12312−1と同等の規定であるISO12311:2013.7.9に則って測定されていてもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態および変形が可能とされるものである。上述した各実施の形態及び実施例は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
本発明の半透明レンズは、十分な外部の視界を確保でき、かつ、正面からみた外観が自然で装飾性の高い艶消し色を有するものであり、優れた装飾性を有するファッショングラスに好適に応用することができる。
11、21 半透明レンズ
12、22 レンズ基体
13、23 光反射層
14、24 中間層
15、25 ハードコート層

Claims (9)

  1. 表面に微細な凹凸を有するレンズ基体と、
    前記レンズ基体の上に配置されている光反射層と、
    前記光反射層の上に配置されているハードコート層と、
    前記レンズ基体と前記光反射層との間に設けられ、前記ハードコート層との屈折率の差が0.03以下の素材からなる中間層と、
    を有し、
    ISO12312−1に規定される測定法により測定したヘイズの値は、0.4から2.5までの範囲内にある半透明レンズ。
  2. 前記ハードコート層と前記中間層との屈折率の差が0.02未満である請求項1に記載の半透明レンズ。
  3. 可視光透過率が10%から35%の範囲内である請求項1又は2に記載の半透明レンズ。
  4. 前記レンズ基体は、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリアミド、ポリエステル、ポリシロキサン、ポリスチレン、及びポリシクロオレフィンからなる群から選択される1又は2以上の樹脂からなる請求項1から3のいずれか一項に記載の半透明レンズ。
  5. 前記ハードコート層の厚みが2μmから4μmまでの範囲内であり、前記ハードコート層は、プライマーを含む請求項1から4のいずれか一項に記載の半透明レンズ。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の半透明レンズを有するサングラス。
  7. 請求項1から5のいずれか一項に記載の半透明レンズの製造方法であって、
    前記微細な凹凸を前記レンズ基体の表面に形成するための内面形状を有する金型を用いて、前記レンズ基体を熱可塑性樹脂により成形する工程と、
    前記微細な凹凸が形成された前記レンズ基体の上に前記光反射層を形成する工程と、
    前記光反射層の上に、少なくとも前記ハードコート層を形成する工程と、
    を有する半透明レンズの製造方法。
  8. 請求項1から5のいずれか一項に記載の半透明レンズの製造方法であって、
    前記レンズ基体の表面を形成するための金型の内面に偏光シートを挿入して前記微細な凹凸を有する前記レンズ基体を熱可塑性樹脂によりインサート成形する工程と、
    前記微細な凹凸が形成された前記レンズ基体の上に前記光反射層を形成する工程と、
    前記光反射層の上に、少なくとも前記ハードコート層を形成する工程と、
    を有する半透明レンズの製造方法。
  9. さらに、前記レンズ基体と前記光反射層との間に、前記ハードコート層との屈折率の差が0.03以下である前記中間層を形成する工程を有する請求項7又は8に記載の半透明レンズの製造方法。
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