JP2018159527A - 伝熱管、ヘッダ部材及び、熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】組立精度が高い伝熱管、ヘッダ部材及び、熱交換器を提供する。
【解決手段】扁平管20は、管挿入孔と、管挿入孔が形成され、管挿入孔の中心軸に対して傾斜する正面壁と、を有するケーシングを備えるヘッダ部材に接続される。扁平管20は、管挿入孔に挿入可能な管端部21と、管端部21よりも外径が大きく、管端部21から延在する管本体部22と、管端部21と管本体部22との間に位置し、管端部21から管本体部22へ延在する段差部23であって、管端部21が管挿入孔に挿入された場合に正面壁に当接する段差部23と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】扁平管20は、管挿入孔と、管挿入孔が形成され、管挿入孔の中心軸に対して傾斜する正面壁と、を有するケーシングを備えるヘッダ部材に接続される。扁平管20は、管挿入孔に挿入可能な管端部21と、管端部21よりも外径が大きく、管端部21から延在する管本体部22と、管端部21と管本体部22との間に位置し、管端部21から管本体部22へ延在する段差部23であって、管端部21が管挿入孔に挿入された場合に正面壁に当接する段差部23と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は伝熱管、ヘッダ部材及び、熱交換器に関する。
熱交換器には、熱交換効率を高めるため、複数の伝熱管又は、管内を複数の流路に分割した伝熱管を備えるものがある。このような熱交換器では、複数の伝熱管又は複数の流路に、冷媒を分配又は集合させるため、ヘッダ部材又は分岐管が使用されることがある。
例えば、特許文献1には、分岐管と、分岐管が挿入可能な管端部及び、管端部から一定の距離だけ離れた部分に形成され、分岐管が挿入された場合に分岐管の外周部に圧接可能な3つの突起を有する伝熱管と、を備える熱交換器が開示されている。
特許文献1に記載の伝熱管では、伝熱管の管端部に分岐管を一定の長さ以上に挿入して、分岐管の外周部を3つの突起に当接させ、その後、3つの突起を分岐管の外周部に圧接して分岐管と伝熱管とを仮固定する。そして、伝熱管と分岐管とをロウ付けして本固定する。
特許文献1に記載の熱交換器では、分岐管を伝熱管に一定の長さ以上に挿入するだけであるため、分岐管の伝熱管への挿入長さがそろいにくい。このため、分岐管の伝熱管への挿入長さがばらつくおそれがある。その結果、分岐管と伝熱管との組立精度が低下するおそれがある。
このような伝熱管の突起をヘッダ部材に転用することを想定した場合も、ヘッダ部材の挿入孔への伝熱管の挿入長さがばらついて、伝熱管とヘッダ部材の組立精度が低下すると考えられる。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、組立精度が高い伝熱管、ヘッダ部材及び、熱交換器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る伝熱管は、管挿入孔と、管挿入孔が形成され、管挿入孔の中心軸に対して傾斜する傾斜壁と、を有するケーシングを備えるヘッダ部材に接続される。伝熱管は、管挿入孔に挿入可能な管端部と、管端部よりも外径が大きく、管端部から延在する管本体部と、管端部と管本体部との間に位置し、管端部から管本体部へ延在する段差部であって、管端部が管挿入孔に挿入された場合に傾斜壁に当接する段差部と、を備える。
本発明の構成によれば、段差部がケーシングに形成された傾斜壁に当接することで、管端部の管挿入孔での内部位置が規定される。その結果、伝熱管がヘッダ部材に高い精度で組み立てられる。
以下、本発明の実施の形態に係る伝熱管、ヘッダ部材及び、熱交換器について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中、同一又は同等の部分には同一の符号を付す。図に示す直交座標系XYZにおいて、複数の扁平管と扁平管とが並べられた方向がX軸、扁平管の管軸が延在する方向がY軸、X軸とZ軸とに直交する方向がZ軸である。以下、適宜、この座標系を引用して説明する。
(実施の形態)
実施の形態に係る熱交換器は、複数の扁平管と、複数の扁平管の管端部が挿入されて接続されるヘッダ部材とを備え、空気調和機、冷凍機等に使用される熱交換器である。この熱交換器では、扁平管とヘッダ部材との組立精度を高めるため、扁平管に、扁平管のヘッダ部材への挿入長さを規定する段差部が設けられている。まず、図1を参照して、熱交換器の構成を説明し、続けて、図2及び図3を参照して、扁平管及びヘッダ部材の構成を説明する。
実施の形態に係る熱交換器は、複数の扁平管と、複数の扁平管の管端部が挿入されて接続されるヘッダ部材とを備え、空気調和機、冷凍機等に使用される熱交換器である。この熱交換器では、扁平管とヘッダ部材との組立精度を高めるため、扁平管に、扁平管のヘッダ部材への挿入長さを規定する段差部が設けられている。まず、図1を参照して、熱交換器の構成を説明し、続けて、図2及び図3を参照して、扁平管及びヘッダ部材の構成を説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る熱交換器1の斜視図である。なお、図1では、理解を容易にするため、熱交換器1のY方向中央に位置するフィン10を省略し、熱交換器1のY方向中央に対して+Y側、−Y側に位置するフィン10のみを図示している。
図1に示すように、熱交換器1は、複数のフィン10と、フィン10が装着された、複数の扁平管20と、扁平管20の両端それぞれに設けられたヘッダ部材30A、30Bと、を備えている。
図1に示すように、熱交換器1は、複数のフィン10と、フィン10が装着された、複数の扁平管20と、扁平管20の両端それぞれに設けられたヘッダ部材30A、30Bと、を備えている。
フィン10それぞれは、帯状かつ板状に形成されている。そして、フィン10それぞれには、長手方向に、すなわち、X方向に、扁平管20を嵌め込むための、複数の切り欠き11が一定の間隔で形成されている。フィン10は、切り欠き11に扁平管20が嵌め込まれることで、扁平管20に装着されている。
一方、フィン10とフィン10は、扁平管20の管軸が延在する方向に、すなわち、Y方向に、一定の距離で隔てられた状態で並設されている。ここで、一定の距離は、フィンの放熱特性に応じて決められる距離であり、一般的な熱交換器の場合、1.0〜2.0mmである。フィン10とフィン10は、この一定の距離で隔てられた空間の外気と熱交換をする。
フィン10は、放熱特性を高めるため、伝熱性が高いアルミニウム金属又はアルミニウム合金で構成される。フィン10は、XZ平面と平行に向けられた状態で、扁平管20に固定され、扁平管20の熱を放熱する。
次に、図2を参照して、扁平管20の構成を説明する。
次に、図2を参照して、扁平管20の構成を説明する。
図2(A)は実施の形態に係る熱交換器1が備える扁平管20の上面図である。(B)は(A)に示す扁平管20の正面図である。(C)は(A)に示す扁平管20の右側面図である。なお、図2における上面図、正面図、右側面図とは、図1におけるヘッダ部材30に対して+Z側を上、+X側を正面としたときの上面図、正面図、右側面図である。また、図2では、理解を容易にするため、図1に示す熱交換器1が備える扁平管20の、+Y側端部だけを示している。
図2(A)−(C)に示すように、扁平管20は、管軸C方向の端部に設けられた管端部21と、管端部21から延在する管本体部22と、管端部21と管本体部22との間に設けられた段差部23と、を備えている。
図2(A)−(C)に示すように、扁平管20は、管軸C方向の端部に設けられた管端部21と、管端部21から延在する管本体部22と、管端部21と管本体部22との間に設けられた段差部23と、を備えている。
管端部21は、管本体部22とヘッダ部材30A、30Bとを接合させる部分である。管端部21は、図2(C)に示すように、管軸Cに対して垂直な断面において扁平状に形成されている。ここでいう扁平状とは、長手方向の長さが短手方向の長さより十分に小さい矩形において角が円弧状にされた形状のこと、又は、細長い長円状のことである。そして、管端部21は、図2(A)及び(B)に示すように、管軸C方向に直線的に延在している。管端部21が延在する長さは、管挿入孔31に挿入された場合に、管本体部22を支持可能な長さである。管端部21の末端21Eは、管本体部22の先端22Tに挿入されて、管本体部22に接合されている。
一方、管本体部22では、図2(C)に示すように、管軸Cに対して垂直な断面が管端部21と相似した扁平状に形成されている。そして、管本体部22の長手方向及び短手方向の外径は、管端部21の長手方向及び短手方向の外径よりも大きい。一方、管本体部22の長手方向及び短手方向の内径は、管端部21が挿入可能にするため、管端部21の長手方向及び短手方向の外径と同じである。そして、管本体部22は、図2(A)、(B)に示すように、その断面形状のまま、管軸Cの方向に直線的に延在している。
管本体部22の先端22Tは、管軸Cに対する垂直断面において扁平状の管本体部22の長手方向へ傾斜している。その傾斜角度は、図2(B)に示すように、管軸Cに対して、角度Rである。そして、管本体部22の先端22Tには、上述したように、管端部21の末端21Eが挿入されている。これにより、管本体部22の先端22Tと管端部21との間に、管軸Cに対して角度Rで傾斜する段差部23が形成されている。
段差部23は、管本体部22に管端部21が挿入されることで形成されているため、管端部21の外周から管本体部22の外周へ延在する。また、後述するように、管挿入孔31の内径は、管端部21と外径と同じある。このため、段差部23は、管端部21が管挿入孔31に押し込まれた場合に、正面壁32Fと当接してストッパーとして機能する。これにより、段差部23によって、管挿入孔31への管端部21の最大挿入長さが規定される。また、段差部23が正面壁32Fと当接することで、管端部21の挿入長さが一定となり、その結果、扁平管20では、ヘッダ部材30A、30Bとの組立精度が高められる。
なお、管端部21及び管本体部22は、伝熱性を高めるため、純アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されている。また、管端部21及び管本体部22は、隔壁によって複数の流路に仕切られた多孔管で構成されている。これにより、管端部21及び管本体部22では、冷媒が流されたときの冷媒との接触面積を拡大して伝熱性が高められている。
図1に戻って、ヘッダ部材30A、30Bには、複数の扁平管20が接続されている。ヘッダ部材30A、30Bは、複数の扁平管20又は扁平管20それぞれが有する複数の流路に冷媒を分配させる又は集合させる部材である。換言すると、ヘッダ部材30A、30Bは、冷媒の分配流路又は集合流路を形成する部材である。次に、図1と図3を参照して、ヘッダ部材30A、30Bの構成を説明する。なお、ヘッダ部材30A、30Bは、XZ平面に関して対称である以外、同様の構成であるため、以下、ヘッダ部材30A、30Bを総称してヘッダ部材30と称する。
図3(A)は実施の形態に係る熱交換器1が備えるヘッダ部材30の上面図である。(B)は(A)に示すヘッダ部材30の正面図である。(C)は(A)に示すヘッダ部材30の右側面図である。なお、図3に示すヘッダ部材30は、図1に示すヘッダ部材30Aである。そして、図3における上面図、正面図、右側面図とは、図1におけるヘッダ部材30Aに対して+Z側を上、−Y側を正面としたときの上面図、正面図、右側面図である。
図1及び図3に示すように、ヘッダ部材30は、台形状の柱断面を有する四角柱状に形成されたケーシング32を備える。ケーシング32の内部には、図示しない、冷媒の流路が設けられている。ここで、柱断面とは、柱が延在する方向に対して垂直な断面、すなわち、図1に示すX軸方向に対して垂直なYZ断面のことである。
図1及び図3に示すように、ヘッダ部材30は、台形状の柱断面を有する四角柱状に形成されたケーシング32を備える。ケーシング32の内部には、図示しない、冷媒の流路が設けられている。ここで、柱断面とは、柱が延在する方向に対して垂直な断面、すなわち、図1に示すX軸方向に対して垂直なYZ断面のことである。
詳細には、ケーシング32は、矩形状に形成された、図3(A)−(C)に示す上面壁32T、下面壁32B、正面壁32F及び、図示しない背面壁を有する。また、ケーシング32は、台形状に形成された右側面壁32R、左側面壁32Lを有する。右側面壁32R、左側面壁32Lでは、上面壁32T側の辺と下面壁32B側の辺とが互いに平行であり、上面壁32T側の辺と下面壁32B側の辺とが、背面壁側の辺に対して垂直である。そして、上面壁32T側の辺と下面壁32B側の辺とが、正面壁32F側の辺に対して傾斜している。
正面壁32Fは、上述した右側面壁32R、左側面壁32Lの正面壁32F側の辺に沿っているため、下面壁32Bから背面方向へ傾斜した状態に設けられている。詳細には、正面壁32Fは、図3(C)に示すように、Y軸の+Y方向に対して角度Rで傾斜している。この角度Rは、上述した管本体部22の先端22T及び段差部23の管軸Cに対する傾斜角度と同じである。
一方、正面壁32Fには、図3(A)及び(B)に示すように、扁平管20をケーシング32に接合するための、複数の管挿入孔31が形成されている。
管挿入孔31それぞれは、扁平管20の管端部21が挿入可能とするため、図3(B)に示すように、管端部21の、管軸Cに対して垂直断面の形状である扁平状と同じ形状、大きさに開口されている。そして、その扁平状の長手方向は、上方向(図3(B)に示すZ軸の+Z方向)に向けられている。管挿入孔31は、図3(C)に示すように、その開口のまま、中心軸Aの方向に延在している。ここで、中心軸Aは、背面方向、すなわち、図3(C)に示すY軸の+Y方向に平行である。このため、中心軸Aは、図3(C)に示す側面図において、正面壁32Fに対して角度Rを形成する。その結果、管挿入孔31では、管端部21が挿入された場合に、扁平管20の段差部23が正面壁32Fと平行になる。そして、管端部21が押し込まれた場合に、段差部23が正面壁32Fと当接する。このように、管挿入孔31では、正面壁32Fが段差部23に当接可能な形状、位置に形成されている。これにより、ヘッダ部材30では、正面壁32Fと段差部23とが、管挿入孔31への管端部21の最大挿入長さを規定して、扁平管20との組立精度を高めている。
次に、図4及び図5を参照して、熱交換器1の組立方法について説明する。図4は、実施の形態に係る熱交換器1において、ヘッダ部材30の管挿入孔31に扁平管20の管端部21の先端21Tを挿入した状態を示す断面図である。図5は、実施の形態に係る熱交換器1において、ヘッダ部材30の正面壁32Fに扁平管20の段差部23が当接した状態を示す断面図である。
まず、上述した形状のフィン10、扁平管20、及びヘッダ部材30を作製する。これらの部材の作製には、純アルミニウム又はアルミニウム合金で構成される金属板を使用する。以下、単に金属板と称する。
まず、上述した形状のフィン10、扁平管20、及びヘッダ部材30を作製する。これらの部材の作製には、純アルミニウム又はアルミニウム合金で構成される金属板を使用する。以下、単に金属板と称する。
詳細には、フィン10は、厚さ0.09〜0.2mmの金属板をプレス成形することによって製作する。一方、扁平管20は、金属板を押し出し成形、引き抜き成形することによって作製した管を接合して作製する。詳細には、金属板を押し出し成形、引き抜き成形をすることで、上述した管端部21、管本体部22と同じ形状、内径及び外径を有する2つの管を作製する。続いて、作製された2つの管を熱交換器1で必要とされる長さに切断し、さらに、2つの管のうち、外径が大きいほうの管の一端を切断して上述した先端22Tの形状の端面を形成する。これにより、管端部21と管本体部22を作製する。そして、管本体部22の先端22Tに、管端部21の末端21Eを挿入して接合することで、上述した形状の扁平管20を作製する。また、ヘッダ部材30は、金属板をプレス成形、押し出し成形、引き抜き成形することで作製する。
次に、作製された扁平管20をフィン10の切り欠き11に嵌め込んで、扁平管20とフィン10を組み付ける。そして、組み付けた扁平管20とフィン10とを、挿しロウ法、置きロウ法によってロウ付けして、熱交換器コアと呼ばれる中間部品を作製する。
続いて、熱交換器コアとヘッダ部材30とを接続する。詳細には、図4に示すように、ヘッダ部材30の管挿入孔31に、扁平管20の管端部21の先端21Tを挿入する。このとき、管端部21の先端21Tのコーナー21Cを、管挿入孔31の下側内壁310に押し当てて、下側内壁310でコーナー21Cを管挿入孔31内へ案内する。これにより、管挿入孔31の開口周縁部に、管端部21の先端21Tが誤って当たることが防止される。開口周縁部が管端部21の挿入の障害物とならないで、管端部21の先端21Tを管挿入孔31に挿入することができる。
続けて、図5に示すように、扁平管20の段差部23がヘッダ部材30の正面壁32Fに当接するまで管端部21を管挿入孔31に押し込む。これにより、熱交換器コアの全ての扁平管20が最大挿入長さまで管挿入孔31に押し込まれる。その結果、扁平管20の管挿入孔31への挿入長さがばらつきにくくなり、熱交換器コアとヘッダ部材30とが高い組立精度で組み立てられる。
次に、組み立てられた熱交換器コアとヘッダ部材30とをロウ付けする。これにより、熱交換器コアがヘッダ部材30に固定される。なお、上述したように、組み立てられた熱交換器コアとヘッダ部材30では、扁平管20の管挿入孔31への挿入長さにばらつきが少ない。このため、管挿入孔31での扁平管20の熱容量のばらつきも小さい。その結果、ロウ付けの加熱において、扁平管20が均一に加熱される。ロウ切れ、扁平管20の溶融等のロウ付け不良が発生しにくい。
以上の工程により、熱交換器1が完成する。
以上の工程により、熱交換器1が完成する。
なお、扁平管20と扁平管20の作製では、金属板に、表面処理膜を備えるものを使用するとよい。例えば、金属板に、製造する熱交換器1の使用環境に応じて、防食膜、防汚膜、親水膜などの表面処理膜を形成するとよい。
なお、上述したフィン10の作製では、金属板を使用しているが、金属板として、クラッド材料と呼ばれる、ロウ材料で被覆されたアルミニウム合金板を使用してもよい。この場合、扁平管20とフィン10を組み付けた後、加熱するだけでロウ付けできるため、工程を簡略化することができる。また、金属板に、表面処理膜を形成してもよい。例えば、金属板に、製造する熱交換器1の使用環境に応じて、防食膜、防汚膜、親水膜などの表面処理膜を形成するとよい。
また、作製された扁平管20とヘッダ部材30には、製造される熱交換器1の使用環境に応じて、腐食又は孔食を防止するため、亜鉛溶射を施して犠牲陽極層を形成するとよい。
以上のように、実施の形態に係る熱交換器1では、扁平管20に傾斜した段差部23が形成されると共に、ヘッダ部材30に傾斜した正面壁32Fが形成されているので、段差部23を正面壁32Fに当接するまで、扁平管20の管端部21を正面壁32Fの管挿入孔31に押し込むことで、管端部21を管挿入孔31に一定の挿入長さまで挿入することができる。このため、管端部21の挿入長さがばらつきにくくなる。その結果、扁平管20をヘッダ部材30に高い精度で組み立てることができる。
扁平管20がヘッダ部材30に高い精度で組み立てられるので、扁平管20とヘッダ部材30をロウ付けも安定する。その結果、扁平管20とヘッダ部材30の接合強度と気密性を高めることができる。
上記の実施の形態では、熱交換器1が扁平管20を備えている。しかし、本発明では、熱交換器1は冷媒の熱を伝える伝熱管を備えていればよい。従って、本発明では、扁平管20に限られず、伝熱管の断面形状、材質は限定されない。例えば、扁平管20に換えて、断面円形の伝熱管であってもよい。また、上記の実施の形態では、扁平管20の内部が隔壁によって仕切られている多孔管であるが、扁平管20の内部は仕切られていなくてもよい。
上記の実施の形態では、フィン10が帯状かつ板状、かつ切り欠き11を有する形状
に形成されている。しかし、本発明では、フィン10の形状、種類は任意である。例えば、フィン10は、切り欠き11に換えて、扁平管20が挿入可能な貫通孔を有してもよい。また、フィン10は、扁平管20と扁平管20とをつなぐ帯状に形成されなくてもよく、扁平管20と扁平管20との間に配置可能な大きさの矩形状に形成されてもよい。この場合、矩形状のフィン10が、扁平管20それぞれに装着される。
に形成されている。しかし、本発明では、フィン10の形状、種類は任意である。例えば、フィン10は、切り欠き11に換えて、扁平管20が挿入可能な貫通孔を有してもよい。また、フィン10は、扁平管20と扁平管20とをつなぐ帯状に形成されなくてもよく、扁平管20と扁平管20との間に配置可能な大きさの矩形状に形成されてもよい。この場合、矩形状のフィン10が、扁平管20それぞれに装着される。
上記の実施の形態では、扁平管20が管本体部22に管端部21が挿入されて形成されている。しかし、本発明では、管本体部22が管端部21よりも外径が大きく、管端部21と管本体部22との間に、管端部21から管本体部22へ延在する段差部23が形成されていればよい。このため、本発明は上記の実施の形態に限定されない。例えば、管本体部22と管端部21とが一体的に形成されていてもよい。
上記の実施の形態では、ヘッダ部材30のケーシング32が台形状の柱断面を有する四角柱状に形成されているが、本発明はこれに限定されない。本発明では、ヘッダ部材30が管挿入孔31の中心軸に対して傾斜する傾斜壁を備えていればよい。
図6は、実施の形態に係るヘッダ部材30及び扁平管20の変形例を示す断面図である。図6に示すように、ヘッダ部材30の正面壁320Fは、上に向かうに従い背面側へ、すなわち、+Z側へ向かうに従い+Y側へ傾斜する曲面状に形成されてもよい。この場合、ヘッダ部材30は、段差部230は、+Z側へ向かうに従い+Y側へ傾斜する曲線に沿って延在してもよい。このような形状であっても、段差部230は正面壁320Fに当接することができる。
また、ヘッダ部材30のケーシング32は、例えば、三角柱、六角柱状、柱断面が円を切り欠いた形状に形成された円筒状等に形成されてもよい。
1 熱交換器、10 フィン、11 切り欠き、20 扁平管、21 管端部、21C コーナー、21E 末端、21T 先端、22 管本体部、22T 先端、23 段差部、30、30A、30B ヘッダ部材、31 管挿入孔、32 ケーシング、32B 下面壁、32F 正面壁、32L 左側面壁、32R 右側面壁、32T 上面壁、230 段差部、310 下側内壁、320F 正面壁
A 中心軸、R 角度、C 管軸、R 角度。
A 中心軸、R 角度、C 管軸、R 角度。
Claims (5)
- 管挿入孔と、該管挿入孔が形成され、該管挿入孔の中心軸に対して傾斜する傾斜壁と、を有するケーシングを備えるヘッダ部材に接続される伝熱管であって、
前記管挿入孔に挿入可能な管端部と、
前記管端部よりも外径が大きく、前記管端部から延在する管本体部と、
前記管端部と前記管本体部との間に位置し、前記管端部から前記管本体部へ延在する段差部であって、前記管端部が前記管挿入孔に挿入された場合に前記傾斜壁に当接する前記段差部と、
を備える伝熱管。 - 前記管本体部は、前記伝熱管の管軸に対して傾斜した端面を有し、
前記管端部は、前記管本体部の前記端面に接合され、
前記段差部は、前記管本体部の前記端面と前記管端部とが接合された部分に設けられた、
請求項1に記載の伝熱管。 - 前記管端部と前記管本体部は、前記伝熱管の管軸に対する垂直断面視で扁平状に形成された、
請求項1又は2に記載の伝熱管。 - 管端部と、前記管端部よりも外径が大きく、前記管端部から延在する管本体部と、前記管端部と前記管本体部との間に位置し、前記管端部から前記管本体部へ延在する段差部と、を備える伝熱管が接続されるヘッダ部材であって、
前記管端部が挿入可能な管挿入孔と、
前記管端部が前記管挿入孔に挿入された場合に、前記段差部に当接する傾斜壁と、
が形成されたケーシング
を備えるヘッダ部材。 - 管挿入孔と、該管挿入孔が形成され、該管挿入孔の中心軸に対して傾斜する傾斜壁と、を有するケーシングを備えるヘッダ部材及び、
前記管挿入孔に挿入可能な管端部と、前記管端部よりも外径が大きく、前記管端部から延在する管本体部と、前記管端部と前記管本体部との間に位置し、前記管端部から前記管本体部へ延在する段差部であって、前記管端部が前記管挿入孔に挿入された場合に前記傾斜壁に当接する前記段差部と、を備える伝熱管
を備える熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017057955A JP2018159527A (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | 伝熱管、ヘッダ部材及び、熱交換器 |
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Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
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CN111765797A (zh) * | 2019-04-02 | 2020-10-13 | 杭州三花微通道换热器有限公司 | 扁管和具有其的换热器 |
JP7335690B2 (ja) | 2018-11-07 | 2023-08-30 | ダイキン工業株式会社 | 熱交換器及び熱交換器の製造方法 |
-
2017
- 2017-03-23 JP JP2017057955A patent/JP2018159527A/ja active Pending
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WO2020200285A1 (zh) * | 2019-04-02 | 2020-10-08 | 杭州三花微通道换热器有限公司 | 扁管和具有其的换热器 |
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