JP2010243132A - 伝熱管及び熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱輸送量が高い伝熱管及び熱交換器を提供する。
【解決手段】本発明に係る伝熱管1は、管本体10と、管本体10の内表面10aに設けられる第1フィン20と、第1フィン20の内表面10aの反対側に第1フィン20と一体に設けられ、第1フィン20の断面幅より狭い断面幅を有する第2フィン30とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、伝熱管及び熱交換器に関する。特に、本発明は、ヒートパイプ用伝熱管、ヒートポンプ式熱交換器用伝熱管、及びヒートポンプ式熱交換器に関する。
従来、ヒートポンプ式熱交換器に用いる伝熱管として、内周面に設けられるらせん状の溝と溝間のフィンとを有する管本体を備え、管本体の外径Dが3mm乃至7mmであり、フィンの高さhが0.1mm乃至0.3mmであり、管軸直行断面における管周長あたりのフィンの数nが50以上であり、溝における管の肉厚tがσBを管の引張強さとした場合に、t≧(25.5×D)/[2×(0.8×σB+25.5)]を満たすような伝熱管が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の伝熱管は、上記構成を備えるので、拡管により管外面にフィンを装着して熱交換器を作製した場合であっても、拡管時におけるフィンのつぶれ、倒れ等を低減することができるので、優れた伝熱性能を発揮することができる。
特開2007−271123号公報
しかし、特許文献1に記載の伝熱管は、フィンとフィンとの間に管軸方向に開放された溝が形成されており、例えば、二酸化炭素等の核沸騰する冷媒を用いた場合には、当該溝において沸騰核が形成されにくいので、熱伝達率の向上には限界がある。
したがって、本発明の目的は、伝熱性能が高い伝熱管及び高性能な熱交換器を提供することにある。
(1)本発明は、上記目的を達成するため、管本体と、管本体の内表面に設けられる第1フィンと、第1フィンの内表面の反対側に第1フィンと一体に設けられ、第1フィンの断面幅より狭い断面幅を有する第2フィンとを備える伝熱管が提供される。
(2)また、上記伝熱管は、内表面に垂直な方向の第1フィンの中心軸と、内表面に垂直な方向の第2フィンの中心軸とが互いにずれていてもよい。
(3)また、上記伝熱管は、第1フィンは、管本体の管軸に第1フィンの先端を向けていてもよい。
(4)また、上記伝熱管は、内表面には複数の第1フィンが設けられ、第1フィンの内表面からの高さをhとし、第2フィンの第1フィンとの接続部分からの高さをhとし、第1フィンの頂角をαとし、複数の第1フィンの間隔をWとした場合に、hが、h<W+2・h・tan(α/2)を満たしてもよい。
(5)また、上記伝熱管は、第2フィンは、第2フィンの長手方向に間隔をおいて形成される複数の切り込み部又は凹部を有していてもよい。
(6)第1フィンは、管本体の管軸に前記第1フィンの先端を向け、第2フィンは、第1フィンの先端、又は第1フィンと第2フィンとの接続部分のいずれか一方を支点として第2フィンを折り曲げることにより、管本体の内表面に沿った方向に第2フィンの先端が向けられてもよい。
(7)また、第2フィンは、管本体の管軸に第2フィンの先端を向けてもよい。
(8)また、本発明は、上記目的を達成するため、管本体と、管本体の内表面に設けられる第1フィンと、第1フィンの内表面の反対側に第1フィンと一体に設けられ、第1フィンの断面幅より狭い断面幅を有する第2フィンとを有する伝熱管を拡管した拡管伝熱管を備える熱交換器が提供される。
(9)また、上記熱交換器は、拡管伝熱管は、上記(2)〜(7)のいずれか1つに記載の伝熱管を拡管した拡管伝熱管であってもよい。
本発明に係る伝熱管及び熱交換器によれば、伝熱性能が高い伝熱管及び高性能な熱交換器を提供できる。
(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る伝熱管の断面図であり、(b)は、(a)の一点鎖線の円で囲んだ部分の拡大断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態の変形例に係る伝熱管の一部分の拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る伝熱管の一部分の拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例に係る伝熱管の一部分の拡大断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る熱交換器の組立ての概要を示す図である。
[第1の実施の形態]
(伝熱管1の概要)
図1の(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る伝熱管の断面の概要を示し、(b)は、(a)において一点鎖線の円で囲んだ部分の拡大断面の概要を示す。
第1の実施の形態に係る伝熱管1は、例えば、伝熱管1内で冷媒が沸騰、凝縮すると共に溝における毛管力で冷媒が循環するヒートパイプ用伝熱管として用いる。また、伝熱管1は、例えば、伝熱管1内において冷媒が循環して沸騰及び凝縮を繰り返すヒートポンプ式熱交換器用の伝熱管として用いることもできる。なお、伝熱管1は、他の方式の熱交換器用の伝熱管として用いることもできる。
図1(a)及び(b)を参照すると、第1の実施の形態に係る伝熱管1は、管本体10と、管本体10の内表面10aから伝熱管1の中心方向(すなわち、管本体10の管軸に向かう方向)に先端20aを向けて設けられる第1フィン20と、第1フィン20の内表面10aの反対側に第1フィン20と一体に設けられ、第1フィン20の断面幅より狭い断面幅を有する第2フィン30とを備える。また、複数の第1フィン20の間には、それぞれ溝40が形成される。なお、伝熱管1は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等を含む金属材料から形成することができる。
(第1フィン20)
第1フィン20は側面20bと側面20cとを有しており、内表面10a側から伝熱管1の中心に向うにしたがって側面20bと側面20cとの間隔は徐々に狭まる。すなわち、第1フィン20の幅は、内表面10a側から伝熱管1の中心に向かって徐々に幅が狭まるように形成される。そして、第1フィン20は、第1フィン20の先端20aの一部分において第2フィン30に一体になっている。また、内表面10aに沿って複数の第1フィン20が間隔をおいて形成されており、複数の第1フィン20のうちの一の第1フィン20は、一の第1フィン20の隣の他の第1フィン20から間隔「W」だけ離間して形成される。なお、間隔「W」は、溝40の底部の幅に該当する。
また、複数の第1フィン20は、管本体10の内表面10aにらせん状に形成することができる。なお、複数の第1フィン20は、管軸に平行な方向に沿って内表面10aに形成することもできる。
(第2フィン30)
第2フィン30は側面30bと側面30cとを有しており、第1フィン20と同様に内表面10a側から伝熱管1の中心に向うにしたがって側面20bと側面20cとの間隔は徐々に狭まる。すなわち、第2フィン30は、内表面10a側から伝熱管1の中心に向かって徐々に幅が狭まるように形成される。そして、第1フィン20の先端20aの一部において、第2フィン30の底部が一体になっている。更に、第2フィン30の先端30aは、第1フィン20の先端20aと同様に、伝熱管1の中心(すなわち、管本体10の管軸)に向けて設けられる。
(第1フィン20と第2フィン30との関係)
まず、第1の実施の形態においては、第2フィン30は、内表面10aに垂直な方向(すなわち、内表面10aの法線方向)の第1フィン20の中心軸A−Aと、内表面10aに垂直な方向(すなわち、内表面10aの法線方向)の第2フィン30の中心軸B−Bとが互いにずれる位置になるように、第1フィン20の先端20aに形成される。そして、一例として、第2フィン30の側面30cと第1フィン20の側面20cとが同一平面上に位置するように、第1フィン20及び第2フィン30は形成される。
なお、第2フィン30の側面30cと第1フィン20の側面20c、及び/又は第2フィン30の側面30bと第1フィン20の側面20bとが互いに異なる面上に位置するように、第1フィン20及び第2フィン30を形成することもできる。斯かる場合においては、中心軸A−Aと中心軸B−Bとを一致させてもよい。
また、第1の実施の形態において第2フィン30の側面30cと第1フィン20の側面20cとが同一平面上に位置する場合、第1フィン20の内表面10aから先端20aまでの高さを「h」、第2フィン30の第1フィン20の先端20aから先端30aまでの高さを「h」、第1フィン20の頂角を「α」とした場合、第2フィン30の高さ「h」は、h<W+2・h・tan(α/2)を満たすことが好ましい。第2フィン30の高さをh<W+2・h・tan(α/2)の関係式を満たすように設定することで、第1フィン20の先端20a、又は第1フィン20と第2フィン30との接続部分のいずれか一方を支点として第2フィン30を折り曲げた場合に、第2フィン30の先端30aが隣接する第1フィン20及び第2フィン30に接触することがなくなる。
なお、第2フィン30の側面30cと第1フィン20の側面20cとが同一平面上に位置しない場合、第1フィン20と第2フィン30との接続部分に段差が生じる。斯かる場合、第1フィン20の側面20cと第2フィン30の側面30cとの間に生じる段差の表面長さlを考慮して、第2フィン30の高さを設定することが望ましい。
斯かる関係を満たす場合、第2フィン30が隣接する他の第1フィン20側に倒れた場合であっても、第2フィン30によって溝40が完全に覆われることを防止できる。
(第1の実施の形態の効果)
第1の実施の形態に係る伝熱管1によれば、第1フィン20と、第1フィン20より狭い断面幅の第2フィン30とを備えるので、第1フィン20及び第2フィン30と冷媒とが接触する面積を増大させることができる。これにより、高性能の伝熱管及び熱交換器を提供できる。
[第1の実施の形態の変形例]
図2(a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態の変形例に係る伝熱管の一部分の拡大断面の概要を示す。具体的に図2(a)は、本発明の第1の実施の形態の一の変形例に係る伝熱管の一部分の拡大断面の概要を示しており、図2(b)は、他の変形例に係る伝熱管の一部分の拡大断面の概要を示す。
図2(a)を参照すると、第1の実施の形態の変形例に係る一の伝熱管は、第2フィン30の先端30aに複数の切り込み部50が形成されている点を除き、第1の実施の形態に係る伝熱管1と略同一の構成を備える。また、図2(b)を参照すると、第1の実施の形態の変形例に係る他の伝熱管は、第2フィン30の先端30aに複数の凹部52が形成されている点を除き、第1の実施の形態に係る伝熱管1と略同一の構成を備える。したがって、相違点を除き詳細な説明は省略する。
第1の実施の形態の一の変形例に係る伝熱管の第2フィン30は、長手方向に間隔をおいて形成される複数の切り込み部50を有する。複数の切り込み部50はそれぞれ、第2フィン30の側面30cから側面30bまで貫通して設けられる。伝熱管内に冷媒を流した場合、複数の切り込み部50のそれぞれにおいて、伝熱管内の冷媒の核沸騰により発生した気泡のサイズを減少させることができる。これにより、伝熱管の熱伝達率を向上させることができる。なお、複数の切り込み部50はそれぞれ、先端30a側から第1フィン20の先端20a側に向けて徐々に幅が狭まる形状を有する。すなわち、複数の切り込み部50はそれぞれ、一方の傾斜面と他方の傾斜面とを有して形成される。
また、第1の実施の形態の他の変形例に係る伝熱管の第2フィン30は、長手方向に間隔をおいて形成される複数の凹部52を有する。複数の凹部52はそれぞれ、第2フィン30の側面30cから側面30bまで貫通して設けられる。そして、複数の凹部52は、複数の切り込み部50と同様に、伝熱管内に冷媒を流した場合に、伝熱管内の冷媒の核沸騰により発生した気泡のサイズを減少させる。なお、複数の凹部52はそれぞれ、先端30a側から第1フィン20の先端20a側に向けて略垂直な2つの側面と、第2フィン20の長手方向に水平な底面とを有して形成される。
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る伝熱管の一部分の拡大断面の概要を示す。
第2の実施の形態に係る伝熱管2は、第2フィン30の先端30aが向く方向が第1の実施の形態に係る伝熱管1とは異なる点を除き、第1の実施の形態に係る伝熱管1と略同一の構成を備える。したがって、相違点を除き詳細な説明は省略する。
第2の実施の形態に係る伝熱管2において、第1フィン20は、管本体10の管軸の方向にその先端20aを設けて形成される。一方、第2フィン30は、管本体10の内表面10aに沿った方向にその先端30aを向けて形成される。すなわち、第2の実施の形態においては、第1フィン20は、第1フィン20の中心軸A−Aが管本体10の内表面10aの法線方向に沿った方向に伸びるように形成される。一方、第2フィン30は、第2フィン30の中心軸B−Bが内表面10aの法線方向に対して傾斜した方向(例えば、当該法線方向に略平行な方向)に伸びるように形成される。更に、第2フィン30は、第1フィン20の幅よりも狭い幅で形成される。
第2の実施の形態に係る伝熱管2は、例えば、以下のように形成される。まず、中心軸A−Aに沿った方向に伸びる第1フィン20及び第2フィン30を管本体10の内表面10aに形成する。次に、マンドレルを用いて第2フィン30を内表面10a側に倒すことにより、中心軸B−Bを内表面10aの法線方向に対して傾斜(例えば、中心軸B−Bの方向が内表面10aの法線方向に略垂直になる方向に傾斜)させる。これにより、第2フィン30の先端30aと、第1フィン20と第2フィン30との接続部分との間に、折れ曲がり部30dが形成される。そして、第1フィン20の幅よりも第2フィン30の幅の方が狭いことにより、第1フィン20の先端20aと第2フィン30の折れ曲がり部30dとにより、階段部35が形成される。第2フィン30の幅を第1フィン20の幅より狭くすることで、内表面10a側に第2フィン30を倒す加工が容易になる。
更に、第1フィン20の側面20cと第2フィン30の側面30cとが同一平面上に存在する場合、第1の実施の形態と同様に、第2フィン30の高さ「h」がh<W+2・h・tan(α/2)を満たすように第2フィン30を形成することが好ましい。斯かる場合、一の第2フィン30の先端30aと、一の第2フィン30の隣に位置する第1フィン20との間には間隙60が形成される。これにより、第2の実施の形態に係る伝熱管2は、溝40の上方が第2フィン30によって覆われると共に、溝40の上方に間隙60が含まれる構造を有することになる。この構造は、溝40の底部と、一の第1フィンの側面20cと、一の第1フィンの隣の第1フィンの側面20bと、一の第1フィン20に一体となっている第2フィン30とから構成されるトンネル構造である。これにより、間隙60を介して溝40内と溝40外との間、すなわち、トンネル構造の内と外とを冷媒(すなわち、冷媒の液体及び冷媒の蒸気)が自由に移動する。
なお、第2フィン30の高さ「h」を、伝熱管2内に流す冷媒の種類に応じて変化させることにより、間隙60の幅を調整することができる。例えば、冷媒の粘度等の物性に応じて第2フィン30の高さ「h」を調整することにより、間隙60を介して溝40内と溝40外との間で冷媒(冷媒の液体及び冷媒の蒸気)が自由に移動することのできる幅を有する間隙60を形成することができる。
(第2の実施の形態の効果)
第2の実施の形態に係る伝熱管2は、第2フィン30を内表面10a側に向けて倒すことにより溝40の部分にトンネル構造を形成することができる。これにより、例えば、伝熱管2をヒートポンプ用熱交換器の伝熱管として用いた場合に、トンネル構造の領域で冷媒の核沸騰時における沸騰核が形成されやすくなるので、核沸騰が促進され、熱伝達率を向上させることができる。また、トンネル構造を伝熱管2内に形成することにより、トンネル構造の領域における毛管力を増大させることができ、例えば、伝熱管2をヒートパイプとして用いた場合に、当該ヒートパイプの熱輸送量を向上させることができると共に、第1フィン20の側面20b及び側面20cの内表面10cに対する傾斜角による熱輸送量の依存性を低減できる。これにより、第2の実施の形態に係る伝熱管2によれば、高性能の伝熱管及び熱交換器を提供できる。
[第2の実施の形態の変形例]
図4は、本発明の第2の実施の形態の変形例に係る伝熱管の一部分の拡大断面の概要を示す。
第2の実施の形態の変形例に係る伝熱管は、第2フィン30に複数の凹部52が形成されている点を除き、第2の実施の形態に係る伝熱管2と略同一の構成を備える。したがって、相違点を除き詳細な説明は省略する。なお、凹部52の代わりに切り込み部50を形成することもできる。
まず、第2の実施の形態の変形例に係る伝熱管の第2フィン30は、その先端30aが、隣接する第1フィン20及び第2フィン30に近接して設けられる。例えば、一の第2フィン30の先端30aが、一の第2フィン30の隣の第1フィン20の先端20aに覆い被さる位置になるように、複数の第2フィン30のそれぞれは、第1フィン20の先端20a、又は第1フィン20と第2フィン30との接続部分を支点として折り曲げられる。
また、第2の実施の形態の変形例に係る伝熱管の第2フィン30は、長手方向に間隔をおいて形成される複数の凹部52を有する。複数の凹部52はそれぞれ、第2フィン30の側面30cから側面30bまで貫通して設けられる。これにより、トンネル構造の上方、すなわち、溝40の底部の反対側に位置する第2フィン30に、複数の凹部52が位置することになる。これにより、複数の凹部52のそれぞれにおいて、伝熱管内の冷媒の核沸騰により発生した気泡のサイズを減少させることができるので、伝熱管の熱伝達率を向上させることができる。斯かる場合、冷媒(すなわち、冷媒の液体及び冷媒の蒸気)は、複数の凹部52のそれぞれを介してトンネル構造の内側と外側との間で移動する。したがって、第2の実施の形態の変形例においては、第2フィン30の高さ「h」は、任意の高さにすることができる。なお、一の第2フィン30の先端30aを、一の第2フィン30の先端30aが向く方向において当該一の第2フィン30に隣接する他の第2フィン30の第1フィン20の先端20a、又は折れ曲がり部30dに接触させることもできる。
[第3の実施の形態]
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る熱交換器の組立ての概要を示す。
第3の実施の形態においては、複数の伝熱管1を略平行に並べ、複数の伝熱管1の間それぞれには複数の接合前フィン材80aを、その長手方向が伝熱管1の長手方向と略垂直になるように並べる。斯かる場合に、接合前フィン材80aと伝熱管1との間には隙間80bが設けられる。次に、複数の伝熱管1のそれぞれに拡管マンドレル70を挿入する。拡管マンドレル70を伝熱管1の長手方向に沿って挿入することにより伝熱管1を拡管して拡管伝熱管を形成すると共に、拡管伝熱管の外周面と接合前フィン材80aの端部とを密着させる。
また、伝熱管1に拡管マンドレル70が挿入されることにより、伝熱管1の第2フィン30は内表面10a側に倒れる。これにより、拡管伝熱管は、第2の実施の形態に係る伝熱管2と同様の構造を備えることになる。したがって、第3の実施の形態によれば、伝熱管1が拡管された拡管伝熱管と拡管伝熱管の外周面に密着したフィン材80とを備える熱交換器を安価に組み立てることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1、2 伝熱管
10 管本体
10a 内表面
20 第1フィン
20a 先端
20b、20c 側面
30 第2フィン
30a 先端
30b、30c 側面
30d 折れ曲がり部
35 階段部
40 溝
50 切り込み部
52 凹部
60 間隙
70 拡管マンドレル
80 フィン材
80a 接合前フィン材
80b 隙間

Claims (9)

  1. 管本体と、
    前記管本体の内表面に設けられる第1フィンと、
    前記第1フィンの前記内表面の反対側に前記第1フィンと一体に設けられ、前記第1フィンの断面幅より狭い断面幅を有する第2フィンと
    を備える伝熱管。
  2. 前記内表面に垂直な方向の前記第1フィンの中心軸と、前記内表面に垂直な方向の前記第2フィンの中心軸とが互いにずれている請求項1に記載の伝熱管。
  3. 前記第1フィンは、前記管本体の管軸に前記第1フィンの先端を向ける請求項2に記載の伝熱管。
  4. 前記内表面には複数の前記第1フィンが設けられ、
    前記第1フィンの前記内表面からの高さをhとし、前記第2フィンの前記第1フィンとの接続部分からの高さをhとし、前記第1フィンの頂角をαとし、複数の前記第1フィンの間隔をWとした場合に、前記hが、
    <W+2・h・tan(α/2)
    を満たす請求項3に記載の伝熱管。
  5. 前記第2フィンは、前記第2フィンの長手方向に間隔をおいて形成される複数の切り込み部又は凹部を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の伝熱管。
  6. 前記第1フィンは、前記管本体の管軸に前記第1フィンの先端を向け、
    前記第2フィンは、前記第1フィンの先端、又は前記第1フィンと前記第2フィンとの接続部分のいずれか一方を支点として前記第2フィンを折り曲げることにより、前記管本体の前記内表面に沿った方向に前記第2フィンの先端が向けられた請求項1〜5のいずれか1項に記載の伝熱管。
  7. 前記第2フィンは、前記管本体の管軸に前記第2フィンの先端を向ける請求項2〜4のいずれか1項に記載の伝熱管。
  8. 管本体と、前記管本体の内表面に設けられる第1フィンと、前記第1フィンの前記内表面の反対側に前記第1フィンと一体に設けられ、前記第1フィンの断面幅より狭い断面幅を有する第2フィンとを有する伝熱管を拡管した拡管伝熱管
    を備える熱交換器。
  9. 前記拡管伝熱管は、請求項2〜7のいずれか1項に記載の伝熱管を拡管した拡管伝熱管である請求項8に記載の熱交換器。
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