JP2018159047A - 紫外線硬化性オルガノポリシロキサン組成物およびその硬化物 - Google Patents

紫外線硬化性オルガノポリシロキサン組成物およびその硬化物 Download PDF

Info

Publication number
JP2018159047A
JP2018159047A JP2017077151A JP2017077151A JP2018159047A JP 2018159047 A JP2018159047 A JP 2018159047A JP 2017077151 A JP2017077151 A JP 2017077151A JP 2017077151 A JP2017077151 A JP 2017077151A JP 2018159047 A JP2018159047 A JP 2018159047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
sio
cured product
component
organopolysiloxane composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017077151A
Other languages
English (en)
Inventor
明彦 白幡
Akihiko Shirahata
明彦 白幡
広之 内田
Hiroyuki Uchida
広之 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keiso Zairyo Kaihatsu Co Ltd
Original Assignee
Keiso Zairyo Kaihatsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keiso Zairyo Kaihatsu Co Ltd filed Critical Keiso Zairyo Kaihatsu Co Ltd
Priority to JP2017077151A priority Critical patent/JP2018159047A/ja
Publication of JP2018159047A publication Critical patent/JP2018159047A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】室温下、暗所において長期保存が可能で、紫外線照射によって速やかに架橋して高屈折率の硬化物を形成する架橋性オルガノポリシロキサン組成物およびその硬化物を提供する。
【解決手段】(A)平均単位式で表されるアリール基を含有するアルケニル官能性オルガノポリシロキサン、(B)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するアリール基含有オルガノポリシロキサン、および(C)光開始剤から少なくともなる硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、紫外線照射により架橋して硬化物となる高屈折率の架橋性オルガノポリシロキサン組成物に関する。
紫外線照射により架橋して硬化物となる架橋性オルガノポリシロキサン組成物は1液の組成物として室温下、暗所による保存が可能であることや、使用時の混合や脱泡が不要で作業性に優れていることから剥離紙の剥離用コーティングを始めとして各種のコーティング剤やエレクトロニクス機材の保護材など多くの活用が考えられており、以下に示す各種の架橋反応機構による紫外線硬化性オルガノポリシロキサン組成物が提案されている。
アクリルアミド型の架橋性オルガノポリシロキサン(特許文献1、2、3参照)やアクリルあるいはメタクリルオキシアルキル基を有するオルガノポリシロキサン(特許文献4、5、6参照)等のアクリル基と光重合開始剤の組合せによる組成物;
エポキシ基含有オルガノポリシロキサンと紫外線照射によりカチオン種を発生しうるオニウム塩光開始剤からなる組成物(特許文献7、8、9参照);
アルケニル基含有のオルガノポリシロキサンとメルカプトアルキル基含有のオルガノポリシロキサンと光増感剤の組合せによる組成物(特許文献10、11参照);
アルケニル基含有のオルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサン及びビス(アセチルアセトナート)白金(II)触媒からなる組成物(特許文献12参照)が挙げられる。
これらの紫外線硬化性オルガノポリシロキサン組成物は紫外線硬化のための官能基がアクリル系の場合やエポキシ基とオニウム塩の組合せの場合には耐熱性に問題があって、経時で着色してくるという欠点があった。また、特許文献10、11のメルカプトアルキル基とアルケニル基の組合せの場合、紫外線硬化時にメルカプトアルキル基の一部分解によるメルカプト臭がするという不具合があった。また、特許文献12の白金触媒によるアルケニル基とオルガノハイドロジェンシロキサンの組合せでは保存安定性が不十分で粘度上昇が徐々に起こって長期保存できないという欠点があった。
特開平7−335790号公報 特開平8−59843号公報 特開1996(特開平8)−231732号公報 特開2007−214543号公報 特開2008−94877号公報 特開2016−56330号公報 特開2004−68000号公報 特開2008−195931号公報 特開2009−242588号公報 特開平8−157725号公報 特開平11−60953号公報 特開2014−169412号公報
本発明は、紫外線照射によりアリール基含有の硬化物を形成する架橋性シリコーン組成物であって、硬化時に悪臭がなく、硬化した後も高透明性を維持でき、なおかつフォトカプラー、発光ダイオード、固体撮像素子等の光学用半導体装置における半導体素子の保護材あるいはコーティング剤や光学機器のレンズ材料などの応用が考えられる屈折率が1.5を超える高屈折率のシリコーン硬化物を形成できる紫外線硬化型オルガノポリシロキサン組成物を提供することを目的とする。
本発明の架橋性オルガノポリシロキサン組成物は、
(A) 平均単位式:
(R SiO1/2(R SiO2/2(RSiO3/2(SiO4/2(式中Rは炭素数1〜14の一価炭化水素基で、少なくとも1個はアリール基、また、少なくとも1個は炭素数2〜6のアルケニル基であり、a、b、c、およびdは、0≦a≦0.75、0≦b≦0.9、0≦c≦0.6、0≦d≦0.2、かつa+b+c+d=1を満たす数である。)で示されるアリール基を含有するアルケニル官能性オルガノポリシロキサン
(B)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有し、ケイ素原子結合有機基の12〜70モル%がアリール基であるオルガノポリシロキサン{(A)成分中と(B)成分中のアルケニル基の合計に対する本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル比が0.5〜2となる量}、および
(C)光開始剤から少なくともなる架橋性オルガノポリシロキサン組成物である。
本発明の紫外線硬化型オルガノポリシロキサン組成物は室温下、暗所での保存が可能で、紫外線照射によってほとんど臭気を発することなく架橋が進んで、屈折率が1.5を超える高屈折率を有し、長期保存中に変色することもなく高透明を維持する硬化物を提供することができる特徴を有する。
初めに、本発明の架橋性オルガノポリシロキサン組成物を詳細に説明する。
(A)成分は、(B)成分と組み合わされて架橋オルガノポリシロキサン組成物の物性を左右する重要な成分であり、平均単位式:
(R SiO1/2(R SiO2/2(RSiO3/2(SiO4/2で示されるアリール基を含有するアルケニル官能性オルガノポリシロキサンである。
式中、Rは炭素数1〜14の一価炭化水素基で、少なくとも1個はアリール基、また少なくとも1個は炭素数2〜6のアルケニル基である。複数のRは互いに同じであっても異なっていてもよい。一価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などが例示され、好ましくはメチル基、エチル基である。また、アリール基としては置換または無置換のフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基が例示される。アルケニル基としてはビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基が例示される。
また、式中、aは一般式:R SiO1/2で表されるシロキサン単位の割合を示す数であり、0≦a≦0.75、好ましくは0≦a≦0.5を満たす数である。これは、aが上記範囲の上限を超えると流動性が高くなりすぎて紫外線照射量によって硬化するまでの時間が必要以上に長くなると同時に、得られる硬化物(本明細書中、硬化物は架橋物と同義)の室温での十分の強度と硬さが得られなくなるからである。bは一般式:R SiO2/2で表されるシロキサン単位の割合を示す数であり、0≦b≦0.9、好ましくは0.2≦b≦0.7を満たす数である。これは、bが上記範囲の下限未満であると屈折率が好ましい高屈折率にならないからであり、上記範囲の上限を超えると、得られる硬化物の室温での十分の硬さが得られなくなるからである。また、式中、cは一般式:RSiO3/2で表されるシロキサン単位(シルセスキオキサン単位)の割合を示す数であり、0≦c≦0.6、好ましくは0.2≦c≦0.6を満たす数である。これは、cが上記範囲の下限未満であると、得られる硬化物の室温での十分な硬さが得られなくなるためであり、一方、上記範囲の上限を超える、すなわちシルセスキオキサン単位が60モル%を超えると、得られる硬化物の可とう性が不十分となるためである。また、dは、一般式:SiO4/2で表されるシロキサン単位の割合を示す数であり、0≦d≦0.2、好ましくは0≦d≦0.1を満たす数である。これは、dが上記範囲の上限を超えると、得られる硬化物の可とう性が不十分となるためである。なお、式中、a、b、cおよびdの合計は1である。すなわち、a+b+c+d=1を満たす。
(B)成分は、本発明の架橋性オルガノポリシロキサン組成物(以下、本組成物とも言う)の架橋剤であり、一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有し、ケイ素原子結合有機基の12〜70モル%がアリール基であるオルガノポリシロキサンである。(B)成分中のケイ素原子結合水素原子は少なくとも2個である。これはケイ素原子結合水素原子が一分子中に2個未満であると、得られる硬化物の室温での十分な機械的強度が得られなくなるからである。(B)成分中のケイ素原子結合有機基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基、ナフチル基、アントラセニル基、ビフェニル基などのアリール基などが例示される。(B)成分は、ケイ素原子結合有機基の12〜70モル%がアリール基である。これは、アリール基の含有量が上記範囲を逸脱すると(A)成分との相溶性が悪くなって照射する紫外線の透過性が悪くなるだけでなく得られる硬化物の機械的特性も悪くなるからである。ケイ素原子結合水素原子は、Si−Hと同義である。
このような(B)成分としては、一般式:
(HR SiO)SiR 、(HR SiOSiR O、(HR SiO)SiR、((HR SiO)SiROなどのケイ素原子結合水素原子を持つシロキサンオリゴマーまた、平均単位式(HR SiO1/2)e(R SiO2/2)f(RSiO3/2)g(SiO)hで示されるケイ素原子結合水素原子を持つ分岐状ポリシロキサンなどが例示される。式中、Rは炭素数1〜14の一価炭化水素基で、少なくとも1個はアリール基で、一価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などが例示され、好ましくはメチル基、エチル基である。また、アリール基としては、置換又は無置換のフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基が例示される。複数のRは互いに同じであっても異なっていてもよい。なお、Rの内、アリール基の含有量は12〜70モル%の範囲である。
また、式中、eは一般式:HR SiO1/2で表されるシロキサン単位の割合を示す数であり、0.1≦e≦0.8、好ましくは0.2≦e≦0.75を満たす数である。これは、eが上記範囲の下限より少ないと紫外線照射量によって硬化するまでの時間が必要以上に長くなると同時に、得られる硬化物の室温での十分の強度と硬さが得られなくなるからである。なお、本明細書中で、硬化物は架橋物と同義である。fは一般式:R SiO2/2で表されるシロキサン単位の割合を示す数であり、0≦f≦0.9、好ましくは0.2≦f≦0.7を満たす数である。これは、fが上記範囲の下限未満であると屈折率が好ましい高屈折率にならないからであり、上記範囲の上限を超えると、得られる硬化物の室温での十分の硬さが得られなくなるからである。また式中、gは一般式:RSiO3/2で表されるシロキサン単位(シルセスキオキサン単位)の割合を示す数であり、0≦g≦0.6、好ましくは0.2≦g≦0.6を満たす数である。これは、gが上記範囲の下限未満であると、得られる硬化物の室温での十分な硬さが得られなくなるためであり、一方、上記範囲の上限を超える、すなわちシルセスキオキサン単位が60モル%を超えると、得られる硬化物の可とう性が不十分となるためである。また、hは、一般式:SiO4/2で表されるシロキサン単位の割合を示す数であり、0≦h≦0.2、好ましくは0≦h≦0.1を満たす数である。これは、hが上記範囲の上限を超えると、得られる硬化物の可とう性が不十分となるためである。なお、式中、e、f、gおよびhの合計は1である。すなわちe+f+g+h=1を満たす。
本組成物において、(B)成分の含有量は、(A)成分中のアルケニル基の合計に対する本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル比が0.5〜2の範囲内となる量であり、好ましくは、0.5〜1.8の範囲内となる量である。これは(B)成分の含有量が上記範囲外であると、得られる硬化物の室温での機械的強度が不十分となるためである。
(C)成分は、(A)成分のアルケニル基と(B)成分中のケイ素原子結合水素原子との付加反応を促進するための紫外線硬化触媒である。(C)成分としては、一般に紫外線増感剤として知られている化合物を用いることができ、ベンゾフェノン誘導体、アセナフレン、2,3−ベンゾフルオレン、1,2−ベンゾアントラセン、2−ニトロフルオレン、1,2−ベンゾアントラキノン、ヒドロキシアセトフェノン類、などが例示される。
本組成物において、(C)成分の含有量は、(A)成分のアルケニル基と(B)成分のケイ素原子結合水素原子との架橋反応を促進するに十分の量であれば特に限定されない。好ましくは、本組成物に対して、(C)成分は0.1%から10%の範囲内である量であり、好ましくは1%から10%の範囲となる量である。これは(C)成分の含有量が上記範囲の下限未満であると、得られる組成物が十分に架橋しなくなる、または十分な速度で架橋しなくなるからであり、一方、上記範囲の上限を超えるとシロキサン組成物への溶解性が不十分で濁りを生じたり、得られる硬化物に着色等の問題を生じたりする恐れがあるからである。
本組成物は、上記(A)成分から(C)成分から少なくともなるが、基材との接着性を要求される場合には本組成物に接着促進剤を含有してもよい。この接着促進剤としては、トリアルコキシシリル基(例えばトリメトキシシリル基やトリエトキシシリル基)とヒドロシリル基、エポキシ基、アミノ基、アルケニル基を一分子中に有するオルガノシランやオルガノシロキサンオリゴマーなどがあげられる。ここで、エポキシ基の例としては3−グリシドキシプロピル基があり、アルケニル基の例としてはビニル基やアリル基があげられる。
さらに、本組成物には、本発明の目的を損なわない限り、その他任意の成分として、前記(A)成分から(C)成分以外のオルガノポリシロキサン、無機質充填剤(例えば、シリカ、ガラス、アルミナ、酸化亜鉛等)、ポリメタクリレート樹脂等の有機樹脂微粉末、耐熱剤、染料、顔料、蛍光体、難燃性付与剤、溶剤等を含有してもよい。
次に、本発明の硬化物について詳細に説明する。
本発明の硬化物は、上記の架橋性オルガノポリシロキサン組成物を硬化してなることを特徴とする。硬化物の屈折率は、(A)成分の屈折率と(B)成分の屈折率に依存するが、(A)成分と(B)成分にアリール基を有して1.5を超える屈折率を持っているので、硬化物の屈折率も1.5を超える高屈折率を持つものとなる。硬化物の形状は特に限定されず、例えば、塊状、シート状、フィルム状、など多岐にわたる。硬化物は、これを単体で取り扱うこともできるが、光半導体素子等を被覆もしくは封止した状態で取り扱うことも可能である。
本発明の架橋性オルガノポリシロキサン組成物を実施例により詳細に説明する。なお、粘度、および屈折率は25℃における値である。いずれのシロキサン組成物も増感剤としてBASFジャパン株式会社のIRGACURE 184、あるいはBASFジャパン株式会社のDAROCUR 1173、あるいはベンゾフェノン、あるいは2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノンを10%添加して、100Wの高圧銀灯の照射(UV強度、約170mW/cm)したところ、いずれの増感剤でも1分間の照射で硬化した。2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノンでは5%添加でも硬化が確認された。同様の照射操作を窒素雰囲気下、低圧水銀灯の照射で行ったところ、いずれの増感剤でも2%添加で1分間の照射で硬化が確認された。また、式中のMe、Ph、およびViは、それぞれメチル基、フェニル基、およびビニル基を表している。
平均単位式:
(MeViSiO2/20.25(PhSiO2/20.3(PhSiO3/20.45で表されるメチルビニルフェニルポリシロキサン75重量部、および式:(HMeSiO)SiPhで表されるトリシロキサン25重量部を均一に混合してSiH/SiVi比が1.12で、25℃の粘度が16,000mPa・s、屈折率が1.5544であるオルガノポリシロキサン組成物を調製し、増感剤を添加して紫外線照射した。
この組成物は、照射時間1分で無色透明な硬化物となり、表面タックもなくその後の加熱でも変色は起こらなかった。
平均単位式:
(MeViSiO2/20.25(PhSiO2/20.3(PhSiO3/20.45で表されるメチルビニルフェニルポリシロキサン62重量部、平均単位式:
(HMeSiO1/20.4(PhMeSiO2/20.4(SiO3/20.2で示されるケイ素原子結合水素原子を持つポリシロキサン38重量部を均一に混合してSiH/SiVi比が1.2で、25℃の粘度が19,000mPa・s、屈折率が1.5498であるオルガノポリシロキサン組成物を調製し、増感剤を添加して紫外線照射した。
この組成物は、照射時間1分で無色透明な硬化物となり、表面タックもなくその後の加熱でも変色は起こらなかった。
平均単位式:
(MeViSiO2/20.3(PhSiO2/20.4(PhSiO3/20.3で表されるメチルビニルフェニルポリシロキサン70.6重量部、 式:(HMeSiO)SiPhで表されるトリシロキサン29.4重量部を均一に混合してSiH/SiVi比が1.2で、25℃の粘度が16,000mPa・s、屈折率が1.5544であるオルガノポリシロキサン組成物を調製し、増感剤を添加して紫外線照射した。
この組成物は、照射時間1分で無色透明な硬化物となり、表面タックもなくその後の加熱でも変色は起こらなかった。
平均単位式:
(MeViSiO2/20.25(PhMeSiO2/20.3(PhSiO3/20.45で表されるメチルビニルフェニルポリシロキサン72.6重量部、式:(HMeSiO)SiPhで表されるトリシロキサン27.4重量部を均一に混合してSiH/SiVi比が1.1で、25℃の粘度が2,500mPa・s、屈折率が1.5321であるオルガノポリシロキサン組成物を調製し、増感剤を添加して紫外線照射した。
この組成物は、照射時間1分で無色透明な硬化物となり、表面タックもなくその後の加熱でも変色は起こらなかった。
平均単位式:
(MeViSiO2/20.25(PhSiO2/20.3(PhSiO3/20.45で表されるメチルビニルフェニルポリシロキサン56.1重量部、平均単位式:
((ViMeSiO1/20.3(PhSiO)0.3(PhSiO3/20.4で表される粘度が25℃で9,000mPa・sのメチルビニルフェニルポリシロキサン16.6重量部、および式:(HMeSiO)SiPhで表されるトリシロキサン27.3重量部を均一に混合してSiH/SiVi比が1.2で、25℃の粘度が3,000mPa・s、屈折率が1.543であるオルガノポリシロキサン組成物を調製し、増感剤を添加して紫外線照射した。
この組成物は、照射時間1分で無色透明な硬化物となり、表面タックもなくその後の加熱でも変色は起こらなかった。
平均単位式:
(MeViSiO2/20.25(PhSiO2/20.3(PhSiO3/20.45で表されるメチルビニルフェニルポリシロキサン45.8重量部、平均単位式:
((ViMeSiO1/20.3(PhSiO)0.3(PhSiO3/20.4で表される粘度が25℃で9,000mPa・sのメチルビニルフェニルポリシロキサン16.7重量部、および平均単位式:
(HMeSiO1/20.4(PhMeSiO2/20.4(SiO3/20.2で示されるケイ素原子結合水素原子を持つポリシロキサン37.5重量部を均一に混合してSiH/SiVi比が1.15で、25℃の粘度が4,200mPa・s、屈折率が1.5447であるオルガノポリシロキサン組成物を調製し、増感剤を添加して紫外線照射した。
この組成物は、照射時間1分で無色透明な硬化物となり、表面タックもなくその後の加熱でも変色は起こらなかった。
平均単位式:
(MeViSiO2/20.25(PhSiO2/20.3(PhSiO3/20.45で表されるメチルビニルフェニルポリシロキサン49.2重量部、式:ViMeSiO(PhMeSiO)17SiMeViで表されるメチルビニルフェニルポリシロキサン16.6重量部、および平均単位式:
(HMeSiO1/20.4(PhMeSiO2/20.4(SiO3/20.2で示されるケイ素原子結合水素原子を持つポリシロキサン34.2重量部均一に混合してSiH/SiVi比が1.2で、25℃の粘度が5,000mPa・s、屈折率が1.5445であるオルガノポリシロキサン組成物を調製し、増感剤を添加して紫外線照射した。
この組成物は、照射時間1分で無色透明な硬化物となり、表面タックもなくその後の加熱でも変色は起こらなかった。
平均単位式:
(MeViSiO2/20.3(PhSiO2/20.4(PhSiO3/20.3で表されるメチルビニルフェニルポリシロキサン61.4重量部、平均単位式:
((ViMeSiO1/20.3(PhSiO)0.3(PhSiO3/20.4で表される粘度が25℃で9,000mPa・sのメチルビニルフェニルポリシロキサン9.1重量部、および式:(HMeSiO)SiPhで表されるトリシロキサン29.5重量部を均一に混合してSiH/SiVi比が1.2で、25℃の粘度が3,000mPa・s、屈折率が1.543であるオルガノポリシロキサン組成物を調製し、増感剤を添加して紫外線照射した。
この組成物は、照射時間1分で無色透明な硬化物となり、表面タックもなくその後の加熱でも変色は起こらなかった。
平均単位式:
(MeViSiO2/20.3(PhSiO2/20.35(PhSiO3/20.35で表されるメチルビニルフェニルポリシロキサン49.0重量部、式:平均単位式:
((ViMeSiO1/20.3(PhSiO)0.3(PhSiO3/20.4で表される粘度が25℃で9,000mPa・sのメチルビニルフェニルポリシロキサン9.1重量部、および平均単位式:
(HMeSiO1/20.4(PhMeSiO2/20.4(SiO3/20.2で示されるケイ素原子結合水素原子を持つポリシロキサン41.9重量部を均一に混合してSiH/SiVi比が1.2で、25℃の粘度が3,000mPa・s、屈折率が1.5433であるオルガノポリシロキサン組成物を調製し、増感剤を添加して紫外線照射した。
この組成物は、照射時間1分で無色透明な硬化物となり、表面タックもなくその後の加熱でも変色は起こらなかった。
本発明の架橋性オルガノポリシロキサン組成物は、1液の組成物として室温下、暗所において保存安定性がよく、紫外線照射によって硬化するため、電気・電子用の接着剤、ポッティング剤、保護コーティング剤、アンダーフィル剤として使用することができる。特に、高屈折率で光透過率が高いので光学用途のレンズ材料や、半導体素子のポッティング剤、コーティング剤、保護材などの用途に好適である。

Claims (4)

  1. (A) 平均単位式:
    (R SiO1/2(R SiO2/2(RSiO3/2(SiO4/2(式中、Rは炭素数1〜14の一価炭化水素基で、少なくとも1個はアリール基、また、少なくとも1個は炭素数2〜6のアルケニル基であり、a、b、c、およびdは、0≦a≦0.75、0≦b≦0.9、0≦c≦0.6、0≦d≦0.2、かつa+b+c+d=1を満たす数である。)で示されるアリール基を含有するアルケニル官能性オルガノポリシロキサン
    (B)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有し、ケイ素原子結合有機基の12〜70モル%がアリール基であるオルガノポリシロキサン{(A)成分中と(B)成分中のアルケニル基の合計に対する本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル比が0.5〜2となる量}、および
    (C)光開始剤から少なくともなる架橋性オルガノポリシロキサン組成物である。
  2. 前記(A)成分のアリール基がフェニル基である請求項1記載の架橋性オルガノポリシロキサン組成物。
  3. 前記(A)成分と(B)成分の混合物の屈折率が1.5を超える高屈折率である請求項1記載の架橋性オルガノポリシロキサン組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の架橋性オルガノポリシロキサン組成物を硬化してなる硬化物。
JP2017077151A 2017-03-23 2017-03-23 紫外線硬化性オルガノポリシロキサン組成物およびその硬化物 Pending JP2018159047A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017077151A JP2018159047A (ja) 2017-03-23 2017-03-23 紫外線硬化性オルガノポリシロキサン組成物およびその硬化物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017077151A JP2018159047A (ja) 2017-03-23 2017-03-23 紫外線硬化性オルガノポリシロキサン組成物およびその硬化物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018159047A true JP2018159047A (ja) 2018-10-11

Family

ID=63795419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017077151A Pending JP2018159047A (ja) 2017-03-23 2017-03-23 紫外線硬化性オルガノポリシロキサン組成物およびその硬化物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018159047A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11390746B2 (en) Curable polyorganosiloxane composition, cured body obtained by curing said compositions, and electronic device comprising the same
JP5490671B2 (ja) シリコーン樹脂組成物の硬化方法
JP5972511B2 (ja) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物およびその硬化物
JP5811117B2 (ja) 硬化性シリコーン組成物の硬化方法
JP5342830B2 (ja) 光硬化性オルガノポリシロキサン組成物
EP2721108B1 (en) Cross-linkable silicone composition and cross-linked product thereof
KR20040047716A (ko) 발광 다이오드 소자용 실리콘 수지 조성물
JP6965346B2 (ja) ダイボンディング用硬化性シリコーン組成物
TWI722552B (zh) 矽氧烷組合物
JP2019210351A (ja) 画像表示装置用紫外線硬化型液状オルガノポリシロキサン組成物、その硬化方法、画像表示装置部材の貼合方法、及び画像表示装置
JP4338554B2 (ja) 硬化性シリコーン樹脂組成物
JP6453730B2 (ja) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物
WO2015194159A1 (ja) オルガノポリシロキサンおよびその製造方法
WO2018061754A1 (ja) 架橋性オルガノポリシロキサン組成物、その硬化物及びled装置
JP2018172447A (ja) 架橋性オルガノポリシロキサン組成物およびその硬化物
JP5913537B2 (ja) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物の製造方法
JP2018159047A (ja) 紫外線硬化性オルガノポリシロキサン組成物およびその硬化物
KR20200024719A (ko) 부가 경화형 실리콘 조성물 및 반도체 장치
CN117751165A (zh) 光学用途紫外线活性型液状硅酮组合物
TW202413495A (zh) 光陽離子硬化型矽氧組成物及矽氧硬化物以及光元件
JP2015174893A (ja) レーザー光照射付加反応硬化型シリコーンゴム組成物及びその硬化方法