JP2018158364A - 車体の閉断面部材の隅肉溶接継手構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】先端部を突き合わせて隅肉溶接される角型閉断面部材の疲労強度を向上する車体の閉断面部材の隅肉溶接継手構造を提供する。
【解決手段】本発明に係る隅肉溶接継手構造1は、一対の対向する面部3aの先端部が凹状に切り取られた角型閉断面部材3の開口端部3bを、角型閉断面部材5の側面5aに、前記凹状に切り取られた先端部を側面5aに当接させるとともに他の一対の面部3cの先端部が側面5aを跨ぐように嵌合させて隅肉溶接されたものであって、前記凹状に切り取られた先端部に張出し形状部7が形成され、張出し形状部7の先端部が側面5aに当接し、かつ、張出し形状部7は、角型閉断面部材3の両側の稜線の曲げR終わりから連続して前記先端部に沿い、張出し形状部7の張出し高さをH、幅をW、溶接部9の幅をW、角型閉断面部材3の板厚をtとしたとき、H≧2.5t、W≧Wを満たすように設定されていることを特徴とするものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車体の閉断面部材の隅肉溶接継手構造に関し、特に、角型閉断面部材の開口端部と他の角型閉断面部材の側面とを隅肉溶接されてなる車体の閉断面部材の隅肉溶接継手構造に関する。
自動車車体のシャシー部品のうちフレーム・足回り部品には、アーク溶接によって組み立てられた溶接構造体が多い。シャシー・足回り部品等に求められる性能のうち、路面からの入力荷重等に対する耐久・疲労強度は最も重要な要求性能の一つである。そのため、シャシー・足回り部品等においては従来を越える疲労強度の向上が求められている。
アーク溶接によって組み立てられた溶接構造体が破壊する場合、その大半は疲労き裂に起因しており、その疲労き裂のほとんどは、溶接継手部、特に溶接止端部(溶接金属と被溶接母材との境界部)から発生すると言われている(非特許文献1)。
一方、近年、自動車の衝突安全性能の向上と燃費規制の対応とを両立すべく、自動車車体の軽量化が進められている。そのため、最近では、車体骨格部材はもとより、これまで防錆性確保の観点から最低限の肉厚確保が必要とされていたシャシー部品に対しても、高強度鋼板を適用し、これまで以上に薄肉化の検討がなされている。しかしながら、高強度鋼板を適用した場合、溶接金属との強度差が大きくなること、成形時の残留応力が大きくなること、ゲージダウンなどにより、疲労強度が低下することが懸念される。したがって、高強度鋼板の適用による自動車車体の軽量化においては、溶接継手部における疲労強度の向上が大きな課題であり、そのためには、疲労強度に直接影響する溶接継手部における応力集中を低減することが重要である。
そこで、従来から、溶接継手部における応力集中を低減させる方法として、溶接止端部をグラインダーで研削する、溶接ワイヤを変更または溶接時のシールドガスを変更するなどの溶接手法の改善による対策が提案されている。例えば、特許文献1には、ピーニング処理により溶接止端部の形状を滑らかにする技術が開示されている。しかしながら、これらの方法は、後処理や工法の改善のためにコスト・工数が余分に必要となるといった問題がある。
また、特許文献2には、一方の部品の隅肉溶接する部分の一部または全部に溶接方向に沿った溝を形成し、溶接時にその溝を溶着金属で埋めて溶接ビードの脚長が上記溝の幅よりも大きくなるように溶接する方法が開示されている。
さらに、特許文献3には、隅肉溶接継手で接合されている鋼板の曲り変形を抑制して溶接部近傍の応力集中を低減するために、溶接ビード近傍の鋼板に溶接前に予めプレス成形でリブ状のプレスビードを形成し、このプレスビードの一部が隅肉溶接の溶接ビードと接するか重なるようにする技術が開示されている。
WO2011/055848A1 特開2008−183569号公報 WO2016/129690A1
溶接学会誌、第62巻(1993)第8号、p.595−598
一方の部品の端面を他方の部品の表面に載せてT字状に溶接したT字溶接継手を有する溶接構造体においても、該T字溶接継手に繰返し荷重が負荷された場合、その疲労き裂のほとんどは溶接継手部、特に溶接止端部から発生する。
特許文献2に開示されている溶接方法は、T字溶接継手を対象としたものである。しかし、一方の部材に形成された溝を溶着金属で埋めて溶接ビードの脚長が溝の幅よりも大きくなるように溶接するため、溶着金属を多く必要とすることや、溶接止端部は溝が形成されていない元の部材の表面に位置するものであるため、溶接止端部の形状が滑らかに緩和せず、疲労強度を向上する効果が十分に得られない場合があるなどの課題があった。
さらに、特許文献3(図10)に開示されている溶接方法は、角型金属管を用いたボックス材と、角型金属管の先端部の相互に対応する二組の面のうち一組の面がボックス材の形状に合わせて切り取られたボックス材とをT字状に隅肉溶接したときに、先端部の全周が隅肉溶接される側のボックス材の溶接止端部に生じる疲労き裂に対しては、疲労強度の向上効果が得られないという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、溶接のコストと工程数を増やすことなく、疲労強度に優れる車体の閉断面部材の隅肉溶接継手構造を提供することを目的としている。
本発明者は、図15に示すような、自動車車体のフレーム構造101に繰り返し荷重が入力したときの疲労強度の向上を検討した。
図15(b)に一例を示すフレーム構造101は、図16に示すように、対向する一対の面部105aの先端部が凹状に切り取られた角型閉断面部材105の開口端部105bを、角型閉断面部材107の側面107aに、前記凹状に切り取られた先端部を側面107aに当接させるとともに他の一対の面部105cの先端部を側面107aに跨ぐように嵌合させて開口端部105bの全周が隅肉溶接された隅肉溶接継手構造103を作成するものであるが、このような隅肉溶接継手構造103に荷重が入力すると、先端部を突き合わせて溶接する角型閉断面部材105における稜線部105dの溶接止端部に応力が集中し、疲労強度が低下することを見出した。
そこで、発明者はさらに検討をすすめた結果、先端部が当接される角型閉断面部材の稜線部の曲げR終わりから連続して前記先端部に沿って張り出した形状を形成し、該張り出した形状のまま他の角型閉断面部材の側面に当接させることにより、稜線部における溶接止端部の応力集中を緩和できるという知見を得た。
本発明は、係る知見に基づいてなされたものであり、具体的には以下の構成を備えてなるものである。
(1)本発明に係る車体の閉断面部材の隅肉溶接継手構造は、一対の対向する面部の先端部が凹状に切り取られた角型閉断面部材の開口端部を、他の角型閉断面部材の側面に、前記凹状に切り取られた先端部を前記側面に当接させるとともに他の一対の面部の先端部が前記側面を跨ぐように嵌合させて、前記開口端部の全周が隅肉溶接されて形成されるものであって、前記凹状に切り取られた先端部に張り出した形状の張出し形状部が形成され、該張出し形状部の先端部が前記他の角型閉断面部材の側面に当接し、かつ、該張出し形状部は、前記凹状に切り取られた角型閉断面部材の両側の稜線の曲げR終わりから連続して前記先端部に沿って形成され、前記張出し形状部の張出し高さをH、幅をW、前記隅肉溶接の溶接部の幅をW、前記角型閉断面部材の板厚をtとしたとき、H≧2.5t、W≧Wを満たすように設定されていることを特徴とするものである。
本発明においては、一対の対向する面部の先端部が凹状に切り取られた角型閉断面部材の開口端部を、他の角型閉断面部材の側面に、前記凹状に切り取られた先端部を前記側面に当接させるとともに他の一対の面部の先端部が前記側面を跨ぐように嵌合させて、前記開口端部の全周が隅肉溶接されて形成されるものであって、前記凹状に切り取られた先端部に張り出した形状の張出し形状部が形成され、該張出し形状部の先端部が前記他の角型閉断面部材の側面に当接し、かつ、該張出し形状部は、前記凹状に切り取られた角型閉断面部材の両側の稜線の曲げR終わりから連続して前記先端部に沿って形成され、前記張出し形状部の張出し高さをH、幅をW、前記隅肉溶接の溶接部の幅をW、前記角型閉断面部材の板厚をtとしたとき、H≧2.5t、W≧Wを満たすように設定されていることにより、先端部を突き合わせて溶接される側の角型閉断面部材の稜線における溶接止端部の応力集中を緩和させることができ、継手構造の疲労強度を向上させることができる。
本実施の形態に係る閉断面部材の隅肉溶接継手構造を説明する説明図である。 本実施の形態に係る閉断面部材の隅肉溶接継手構造の隅肉溶接前の状態を示す分解斜視図である。 従来の閉断面部材の隅肉溶接継手構造を説明する説明図である。 従来の閉断面部材の隅肉溶接継手構造に、x、y、z方向それぞれの荷重を入力したときの最大主応力の分布を示す図である。 本実施の形態に係る閉断面部材の隅肉溶接継手構造に、x、y、z方向それぞれの荷重を入力したときの最大主応力の分布を示す図である(張出し高さH=6.5mm)。 本実施の形態及び実施例において比較例とする閉断面部材の隅肉溶接継手構造を説明する説明図である。 本実施例において比較例とした閉断面部材の隅肉溶接継手構造を説明する説明図である(その1)。 本実施例において比較例とした閉断面部材の隅肉溶接継手構造を説明する説明図である(その2)。 本実施例において比較例とした閉断面部材の隅肉溶接継手構造を説明する説明図である(その3)。 本実施例において発明例とした閉断面部材の隅肉溶接継手構造に、x、y、z方向それぞれの荷重を入力したときの最大主応力の分布を示す図である(張出し高さH=8mm)。 本実施例において比較例とした閉断面部材の隅肉溶接継手構造に、y方向の荷重を入力したときの最大主応力の分布を示す図である(その1)。 本実施例において比較例とした閉断面部材の隅肉溶接継手構造に、y方向の荷重を入力したときの最大主応力の分布を示す図である(その2)。 本実施例において比較例とした閉断面部材の隅肉溶接継手構造に、y方向の荷重を入力したときの最大主応力の分布を示す図である(その3)。 本実施例において求めた閉断面部材の隅肉溶接継手構造の疲労強度の結果(従来例を基準とした比率)を示す図である。 自動車車体のフレーム構造における閉断面部材の隅肉溶接継手構造を有する溶接構造体の一例を示す図である。 自動車車体のフレーム構造における閉断面部材の隅肉溶接継手構造を模式的に示した図である。
本発明の実施の形態に係る閉断面部材の隅肉溶接継手構造1(以下、「隅肉溶接継手構造1」という)について、図1及び図2を参照して、以下に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
隅肉溶接継手構造1は、図1及び図2に示すように、一対の対向する面部3aの先端部が凹状に切り取られた角型閉断面部材3の開口端部3bを、他の角型閉断面部材5の側面5aに、前記凹状に切り取られた先端部(凹状に切り取られた面部3aの先端部の端面)を側面5aに当接させるとともに、他の一対の面部3cの先端部が側面5aを跨ぐように嵌合させて、開口端部3bと嵌合部の全周が隅肉溶接されて溶接部9が形成されたものである。
そして、前記凹状に切り取られた先端部に張り出した形状の張出し形状部7を形成し、張出し形状部7の先端部が側面5aに当接し、かつ、張出し形状部7は、前記凹状に切り取られた角型閉断面部材3の両側の稜線部3dの曲げR終わりから連続して前記凹状に切り取られた先端部に沿って形成され、張出し形状部7の張出し高さをH、幅をW、前記隅肉溶接の溶接部9の幅をW、角型閉断面部材3の板厚をtとしたとき(図1(b)参照)、H≧2.5t、W≧Wを満たすように設定されている。
ここで、角型閉断面部材3の稜線部3dとは、面部3aと面部3cとの間に屈曲形成されたR形状部のことであり、したがって、角型閉断面部材3の両側の稜線部3dの曲げR終わりとは、前記R形状部のR終わりである。
張出し形状部7は、図1(b)に示すように、張出し高さH及び幅Wにより規定することができ、張出し高さH及び幅Wの上記範囲については、後述する実施例において説明する。
<疲労強度が向上する理由>
図1に示すような本発明の隅肉溶接継手構造1の疲労強度が向上する理由を、図3に示す従来の隅肉溶接継手構造11と対比して、以下に説明する。
従来の隅肉溶接継手構造11は、図3に示すように、一対の対向する面部3aの先端部が凹状に切り取られた角型閉断面部材13の開口端部13bを、角型閉断面部材5の側面5aに、前記凹状に切り取られた先端部がそのまま側面5aに当接させるとともに、他の一対の面部3cの先端部が側面5aを跨ぐように嵌合させて、開口端部13bの全周が隅肉溶接されたものである。凹状に切り取られた先端部には張出し形状部は設けていない。
このような従来の隅肉溶接継手構造11において、例えば角型閉断面部材13の上端に入力荷重が与えられると、角型閉断面部材13の稜線部3dにおける溶接部9の溶接止端部(図3の部位15)に高い応力が集中する。
図4に、鋼板からなる隅肉溶接継手構造11の角型閉断面部材13の上端に対して3方向(図4中のx、y、z方向)の荷重(Fx、Fy、Fz)をそれぞれ入力したときの鋼板表面における最大主応力の分布を示す。
図4(a)〜(c)に示すように、いずれの入力荷重の方向においても角型閉断面部材13の稜線部3dの溶接止端部(図4中、破線楕円で囲んだ部位)において高い応力集中が生じている。これは、面部3aの両側における稜線部3dの間の平板部は剛性が低いため、剛性が高い稜線部3dに力が集中して伝達して、形状が急変する前記溶接止端部に応力集中するためである。
また、側面5aに嵌合されて隅肉溶接される角型閉断面部材5側の溶接止端部の応力は、角型閉断面部材13側の溶接止端部の応力より低くなっているが、これは、角型閉断面部材5の縦壁面5b(図3参照)の面内に引張力が生じるように力が伝達され、角型閉断面部材5の稜線部5c(側面5aと縦壁面5bとの間に屈曲形成されたR形状部)における力の伝達が低減されるためであると考えられる。
これに対し、本実施の隅肉溶接継手構造1の角型閉断面部材3の上端に3方向の荷重をそれぞれ入力したときの鋼板表面における最大主応力の分布を図5に示す。本実施の形態に係る隅肉溶接継手構造1では、図1に示すように、角型閉断面部材3の先端部に溶接部9側に張り出した張出し形状部7が形成され、張出し形状部7の先端部が側面5aに当接して隅肉溶接されているので、従来の隅肉溶接継手構造11よりも接合断面が拡大する。さらに、張出し形状部7が稜線部3dの曲げR終わりから連続して前記先端部に沿って形成されたものであるため、面部3aの両側の稜線部3dの間の部位における剛性が向上して当該部位に力が分散して伝達されるようになり、稜線部3dの力の集中が回避される。その結果、図5に示すように、x、y、z方向それぞれの入力荷重に対し、稜線部3dの溶接止端部(図5中の破線楕円で囲んだ部位)の応力集中が、図4に示す従来の場合より低減し、隅肉溶接継手構造1の疲労強度が向上することがわかる。
すなわち、本実施の形態に係る隅肉溶接継手構造1は、角型閉断面部材3の凹状に切り取られた先端部に張出し形状部7を設けることで、角型閉断面部材5との接合断面を拡大させるとともに稜線部3dの間の剛性を向上させ、疲労強度を向上させるものである。
なお、本発明は張出し形状部7が稜線部3dの曲げR終わりから連続して先端部に沿って形成され、さらに、張出し高さH≧2.5tからなり、これらのうちいずれかが欠けても、疲労強度を向上させるためには不十分である。
例えば、図6に示す隅肉溶接継手構造21のように、角型閉断面部材23の先端部に稜線部3dの曲げR終わりから連続して凸状に突出した凸状ビード形状部25を設けることで、稜線部3d(面部3aの両側)の間の部位における剛性を向上させることは可能である。しかしながら、凸状ビード形状部25は、図6(b)のA−A断面に示すように、面部3aの先端は張り出し形状ではなく、上方を凸状に突出させた形状であるため、面部3aの先端部と側面5aとの接合断面を拡大させることはできない。したがって、隅肉溶接継手構造21においては、稜線部3dの溶接止端部の応力集中を十分に低減することはできず、疲労強度の向上は期待できない。
また、張出し形状部であって、稜線部の曲げR終わりから連続せずに離れて形成されると、後述する比較例5(図12(b))のように稜線部3dの溶接止端部に高い応力集中が生じて、疲労強度の向上は期待できない。
本発明の作用効果について確認するための実験を行った。以下、これについて説明する。
本実施例では、本発明例として図1に示す隅肉溶接継手構造1を対象とし、隅肉溶接継手構造1に所定の荷重を負荷したときの応力解析を行うとともに、隅肉溶接継手構造1の疲労試験を行った。
応力解析においては、隅肉溶接継手構造1の角型閉断面部材3の上端にx、y又はz方向に所定の荷重Fx、Fy及びFzをそれぞれ入力したときのCAE解析を行い、隅肉溶接継手構造1の表面における最大主応力分布を求め、その値の大小により溶接部9の溶接止端部における応力集中を評価した。応力集中するほど(最大主応力の最大値が大きいほど)疲労強度は低下する。
本発明例では、図1に示す隅肉溶接継手構造1について、角型閉断面部材3の板厚t(=2.6mm)を基準として、張出し形状部7の張出し高さHをH=2.5t(=6.5mm)としたものを発明例1、H=3.1t(=8mm)としたものを発明例2とした。
また、発明例1及び発明例2ともに、張出し形状部7の幅W(=14mm又は14.4mm)は、隅肉溶接の溶接部9の幅Wよりも大きい値(W≧W)に設定した(図1(b)参照)。
また、比較対象として、図3に示す隅肉溶接継手構造11を従来例、また、図7〜図9に示す各隅肉溶接継手構造を比較例1〜8とし、発明例と同様に最大主応力の分布とその最大値及び疲労強度を求めた。
従来例及び比較例1〜8はいずれも、本発明例と同様、一対の対向する面部の先端部が凹状に切り取られた角型閉断面部材の開口端部を、他の角型閉断面部材の側面に、凹状に切り取られた先端部の端面を側面に当接させるとともに他の一対の面部の先端部が他の角型閉断面部材の側面を跨ぐように嵌合させて、前記開口端部および嵌合部の全周を隅肉溶接したものである点については共通しているが、前記凹状に切り取られた角型閉断面部材の開口端部またはその近傍の形状に差異を設けたものである。
従来例1は、前述の図3に示す角型閉断面部材13の先端部に張り出した形状を設けることなく、角型閉断面部材13の開口端部13bを他の角型閉断面部材5の側面5aに嵌合させて隅肉溶接した隅肉溶接継手構造11である。
比較例1の隅肉溶接継手構造31(側面ビード付与)は、図7(a)に示すように、角型閉断面部材5の側面5aに当接する面部3aの先端部は従来例と同様の張出し形状を設けることのない形状とし、側面5aを跨ぐ面部3cの先端部に凸状に突出した凸状ビード形状部35が形成された角型閉断面部材33を有するものであり、凸状ビード形状部35の突出高さを5mmとしたものである。ここで、凸状ビード形状部35は、面部3cの両側の稜線部3dの曲げR終わりから連続して前記先端部に沿って形成されたものではない。
比較例2の隅肉溶接継手構造41は、図7(b)に示すように、角型閉断面部材5の側面5aに当接する面部3aの先端は張り出した形状とせず、該先端の上方に凸状ビード形状部45が形成された角型閉断面部材43を有するものであり、凸状ビード形状部45の突出高さを5mmとしたものである。ここで、凸状ビード形状部45は、面部3aの両側の稜線部3dの曲げR終わりから連続して先端部に沿って形成されたものではない。
比較例3の隅肉溶接継手構造51は、図7(c)に示すように、角型閉断面部材5の側面5aに当接する面部3aの両側の稜線部3dに沿って延出するように凸状ビード形状部55が形成された角型閉断面部材53を有するものであり、凸状ビード形状部55の突出高さを5mmとしたものである。
比較例4の隅肉溶接継手構造61は、特許文献3に例示され、図8(a)に示すように、側面5aに当接する面部3aの先端部中央に長手方向に沿って延出するように凸状ビード形状部65が形成された角型閉断面部材63を有するものであり、凸状ビード形状部65の突出高さを5mmとしたものである。
比較例5の隅肉溶接継手構造71は、本発明の構成の一部のみからなり、図8(b)に示すように、側面5aに当接する面部3aの先端部に張り出した張出し形状部75が形成されたものであり、張出し形状部75の張出し高さをH=8.3mmとしたものである。ただし、本発明と異なり張出し形状部75は、角型閉断面部材73の稜線部3dの曲げR終わりから連続して先端部に沿って形成されたものではない。
比較例6の隅肉溶接継手構造81は、本発明の構成の一部からなり、図8(c)に示すように発明例1及び発明例2の隅肉溶接継手構造1と形状は同じであるが、本発明と異なり、張出し形状部7の張出し高さをH=5mm(面部3aの板厚tに対してH=1.9t)としたものであり、本発明のH≧2.5tより張出し高さが低い。
比較例7の隅肉溶接継手構造21は、図9(a)に示すように、前述した図6に示したものと同様に、側面5aに当接する面部3aの先端は上方に凸状ビード形状部25が形成されたものであり、凸状ビード形状部25の突出高さをH=5mm(面部3aの板厚tに対してH=1.9t)としたものであり、本発明のH≧2.5tより低い。また、本発明の構成の一部と同じく凸状ビード形状部25は、その両端が角型閉断面部材23の稜線部3dの曲げR終わりから連続して形成されたものである。
比較例8の隅肉溶接継手構造21は、比較例7と同様、図9(b)に示すように、側面5aに当接する面部3aの先端は上方に凸状ビード形状部29が形成されたものであり、凸状ビード形状部29の突出高さをH=6.5mm(本発明の構成の一部と同じく面部3aの板厚tに対してH=2.5t)としたものである。また、凸状ビード形状部29は、本発明の構成の一部と同じくその両端が角型閉断面部材27の稜線部3dの曲げR終わりから連続して形成されたものである。
なお、上記以外の発明例及び比較例に係る隅肉溶接継手構造の寸法は、いずれも、図3に示す従来の隅肉溶接継手構造11と同一とした。
以下、まずは、応力解析により求めた最大主応力の分布の結果を示す。
前述した図4に従来例、図5に発明例1における最大主応力の分布を、また、図10に発明例2における最大主応力の分布のCAE解析結果を示す。
従来例の結果から、いずれの荷重入力方向に対しても、稜線部3d(図3参照)近傍の溶接止端部(図4中の破線楕円で囲んだ部位)において最大主応力の最大値を示すことがわかる。
発明例1及び発明例2についても、従来例と同様、いずれの荷重入力方向に対しても、稜線部3d(図1参照)近傍の溶接止端部(図5及び図10中に破線楕円で囲んだ部位)において最大主応力の最大値を示すが、その値は、例えばy方向において、発明例1は14.6MPa(図5)、発明例2は13.69MPa(図10)と従来例の17.2MPa(図4)よりも小さくなり、応力集中が緩和されていることがわかる。
また、発明例1(図5、H=2.5t)と発明例2(図10、H=3.1t)とを比較すると、張出し形状部7の張出し高さHを高くした発明例2の方が最大主応力の最大値は低下した。
次に、比較対象とした比較例1〜比較例8において、y方向に荷重を入力した場合における最大主応力の分布の解析結果を図11〜図13に示す。これら比較例における最大主応力の最大値について、以下、y方向に荷重を入力した従来例における最大主応力の最大値(=17.2MPa、図4(b))と比較する。
比較例1は、側面5aを跨ぐ面部3cの先端部に凸状ビード形状部35が設けられたものであり(図7(a))、図11(a)に示すように、角型閉断面部材33の稜線部3d近傍の溶接止端部(図11(a)中の破線楕円で囲んだ部位)における最大主応力の最大値は20.07MPaであり、従来例の17.2MPaよりも高い結果であった。
比較例2は、凸状ビード形状部45が稜線部3dの曲げR終わりから連続して形成されておらず、面部3aの先端が張り出した形状ではないものであり(図7(b))、図11(b)に示すように、稜線部3d近傍の溶接止端部(図11(b)中の破線楕円で囲んだ部位)における最大主応力の最大値は20.29MPaであり、従来例の17.2MPaよりも高い値であった。
比較例3は、側面5aに当接する面部3aの両側の稜線部3dに沿って延出する凸状ビード形状部55が形成されているものであり(図7(c))、図11(c)に示すように最大主応力の最大値は16.21MPaであり、従来例の17.2MPaよりもやや低い値であった。
比較例4は、凸状ビード形状部65が面部3aの先端部中央に長手方向に延出して形成されたものであり(図8(a))、図12(a)に示すように最大主応力の最大値は17.45MPaであり、従来例の17.2MPaよりも若干高い値であった。
比較例5は、面部3aの先端部に形成された張出し形状部75が両側の稜線部3dの曲げR終わりから連続して形成されていないものであり(図8(b))、図12(b)に示すように最大主応力の最大値は17.19MPaであり、従来例の17.2MPaとほぼ同じであった。
比較例6は、張出し形状部7の張出し高さを本発明より低いH=1.9t(<2.5t(本発明))としたものであり(図8(c))、図12(c)に示すように最大主応力の最大値は16.35MPaであり、従来例の17.2MPaよりもやや低い値であった。
比較例7は、凸状ビード形状部25(H=1.9t)が稜線部3dの曲げR終わりから連続して形成されてはいるが面部3aの先端が張り出した形状ではないものであり(図9(a))、図13(a)に示すように、角型閉断面部材23の稜線部3d近傍の溶接止端部(図13(a)中の破線楕円で囲んだ部位)における最大主応力の最大値は16.80MPaであり、従来例の17.2MPaよりもやや低い値であった。
比較例8は、凸状ビード形状部29(H=2.5t)が稜線部3dの曲げR終わりから連続して形成されてはいるが面部3aの先端が張り出した形状ではないものであり(図9(b))、図13(b)に示すように、角型閉断面部材27の稜線部3d近傍の溶接止端部(図13(b)中の破線楕円で囲んだ部位)における最大主応力の最大値は17.49MPaであり、比較例7の16.8MPa及び従来例の17.2MPaよりも高い値であった。
従って、y方向に荷重を入力した場合の応力解析により求めた最大主応力の最大値は、従来例が17.2MPa、比較例1〜8が16.21〜20.07MPaであったが、これらに対して、本発明例は13.69〜14.6MPaと著しく低い値であり、応力集中を緩和して疲労強度を向上できることがわかった。
次に、図14に、発明例1、発明例2及び比較例1〜比較例8において、x、y、z方向それぞれの荷重入力方向における疲労強度の評価結果をまとめて示す。ここで、図14に示す疲労強度は、従来例におけるx、y、z方向それぞれの荷重入力方向の疲労強度を基準とした相対値で示した。
比較例1〜比較例4は、従来例よりも疲労強度が向上した荷重入力方向がいくつかあるものの、すべての荷重入力方向に対して疲労強度が向上する結果は得られなかった。
比較例5は、x及びz方向の荷重入力に対する疲労強度は従来例よりもやや向上したものの、y方向の荷重入力に対する疲労強度は従来例と同程度に留まる結果であった。
比較例6は、発明例1及び発明例2と類似する張出し形状を有する隅肉溶接継手構造1であるが、その高さが本発明より低いため、x、y及びz方向のいずれの荷重入力において疲労強度は従来例よりも向上したものの、その向上率はわずかであった。
比較例7は、面部3aの両側の稜線部3dの曲げR終わりから連続して凸状ビード形状部25が形成されたものであるため、凸状ビード形状部45が稜線部3dから連続して形成されていない比較例2よりも疲労強度は向上したものの、従来例と比べて疲労強度の向上率はわずかであった。
さらに、比較例8は、比較例7と同じ隅肉溶接継手構造21において凸状ビード形状部29の突出高さHを高くしたものであり、x及びz方向の荷重入力に対する疲労強度は従来例に比べてわずかに向上したものの、y方向の荷重入力に対する疲労強度は従来例よりも低下する結果となった。
上記の比較例1〜8に比べて、発明例1及び発明例2においては、x、y、z方向いずれの荷重入力方向においても疲労強度は従来例よりも向上し、良好な結果となった。
以上、本発明に係る隅肉溶接継手構造においては、凹状に切り取られた角型閉断面部材の先端部に張り出した形状の張出し形状部が形成され、該張出し形状部の先端部が他の角型閉断面部材の側面に当接し、かつ、該張出し形状部は、前記凹状に切り取られた角型閉断面部材の両側の稜線の曲げR終わりから連続して前記先端部に沿って形成され、前記張出し形状部の張出し高さをH、幅をW、前記隅肉溶接の溶接部の幅をW、前記角型閉断面部材の板厚をtとしたとき、H≧2.5t、W≧Wを満たすように設定することにより、荷重入力方向によらず、前記凹状に切り取られた角型閉断面部材の稜線部の溶接止端部における応力集中を緩和し、疲労強度を向上できることが示された。
1 隅肉溶接継手構造
3 角型閉断面部材
3a 面部
3b 開口端部
3c 面部
3d 稜線部
5 角型閉断面部材
5a 側面
5b 縦壁面
5c 稜線部
7 張出し形状部
9 溶接部
11 隅肉溶接継手構造(従来例)
13 角型閉断面部材
13b 開口端部
15 稜線部における溶接止端部の部位
21 隅肉溶接継手構造(比較例)
23 角型閉断面部材
25 凸状ビード形状部
27 角型閉断面部材
29 凸状ビード形状部
31 隅肉溶接継手構造(比較例)
33 角型閉断面部材
35 凸状ビード形状部
41 隅肉溶接継手構造(比較例)
43 角型閉断面部材
45 凸状ビード形状部
51 隅肉溶接継手構造(比較例)
53 角型閉断面部材
55 凸状ビード形状部
61 隅肉溶接継手構造(比較例)
63 角型閉断面部材
65 凸状ビード形状部
71 隅肉溶接継手構造(比較例)
73 角型閉断面部材
75 張出し形状部
81 隅肉溶接継手構造(比較例)
101 自動車車体のフレーム構造
103 隅肉溶接継手構造
105 角型閉断面部材
105a 面部
105b 開口端部
105c 面部
105d 稜線部
107 角型閉断面部材
107a 側面

Claims (1)

  1. 一対の対向する面部の先端部が凹状に切り取られた角型閉断面部材の開口端部を、他の角型閉断面部材の側面に、前記凹状に切り取られた先端部を前記側面に当接させるとともに他の一対の面部の先端部が前記側面を跨ぐように嵌合させて、前記開口端部の全周が隅肉溶接されて形成される車体の閉断面部材の隅肉溶接継手構造であって、
    前記凹状に切り取られた先端部に張り出した形状の張出し形状部が形成され、該張出し形状部の先端部が前記他の角型閉断面部材の側面に当接し、かつ、該張出し形状部は、前記凹状に切り取られた角型閉断面部材の両側の稜線の曲げR終わりから連続して前記先端部に沿って形成され、前記張出し形状部の張出し高さをH、幅をW、前記隅肉溶接の溶接部の幅をW、前記角型閉断面部材の板厚をtとしたとき、H≧2.5t、W≧Wを満たすように設定されていることを特徴とする車体の閉断面部材の隅肉溶接継手構造。
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