JP2018157877A - 転倒防止装置 - Google Patents

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将也 畦
Masaya Une
将也 畦
太田 晶久
Akihisa Ota
晶久 太田
伸一 関根
Shinichi Sekine
伸一 関根
敦士 豊内
Atsushi Toyouchi
敦士 豊内
武志 南澤
Takeshi Minamizawa
武志 南澤
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Abstract

【課題】床面上に設置した家具の転倒を良好に防止することができる転倒防止装置を提供する。【解決手段】転倒防止装置は、床面G上に設置された家具Fの上面の左右両端部及び天井Cの間に取り付けられる一対の転倒防止装置本体20と、床面Gと家具Fの下面の左右両端部との間に挟む一対の滑り止め部材38とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は転倒防止装置に関するものである。
特許文献1は従来の転倒防止装置を開示している。この転倒防止装置はダンパと一対のベース部とを備えている。ダンパは床面上に設置された家具の上面と天井との間に取り付けられている。一対のベース部はダンパの両端部のそれぞれを回動軸周りに回動自在に軸支している。一方のベース部は家具の上面に当接し、他方のベース部は天井に当接している。
このようにして、家具の上面と天井との間に取り付けられた転倒防止装置は、地震等の揺れによってダンパの回動方向と平行な方向に家具が傾くと、各ベース部に対してダンパが回動軸周りに回動して各ベース部が家具の上面と天井とに当接した状態を維持することができる。よって、この転倒防止装置は、ダンパの減衰力を家具に作用させることができ、家具の傾きを抑制して家具の転倒を防止することができる。
特開2015−6330号公報
しかし、特許文献1の転倒防止装置は、例えば、地震等の揺れによって家具の位置が設置した位置から壁面に沿う方向(左右方向)にずれた場合、家具に対するダンパの角度が当初、転倒防止装置を家具の上面と天井との間に取り付けた状態からずれてしまい、ダンパの減衰力を家具に対して十分に作用させることができなくなるおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、設置面上に設置した物品の転倒を良好に防止する転倒防止装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の転倒防止装置は、
設置面上に設置された物品の上面の左右両端部及び天井の間に取り付けられる一対の転倒防止装置本体と、
前記設置面と前記物品の下面の左右両端部との間に挟む一対の滑り止め部材と、
を備えていることを特徴とする。
この転倒防止装置は、設置面と物品の下面の左右両端部との間に一対の滑り止め部材を挟んでいる。これにより、この転倒防止装置は物品が地震等の揺れによって設置した位置がずれることを防止することができる。これにより、この転倒防止装置の転倒防止装置本体が当初、家具の上面と天井との間に取り付けた状態からずれて、家具に対する当初の転倒防止装置の作用が変化することを抑えることができる。
したがって、本発明の転倒防止装置は設置面上に設置した物品の転倒を良好に防止することができる。
本発明の転倒防止装置の滑り止め部材は熱可塑性エラストマーで形成され得る。この場合、この転倒防止装置の滑り止め部材はゴム等と比べて変質し難いため、物品や設置面に張り付いたり、油分等の成分が滲みだしたり(移行)し難い。これにより、物品の下面と接地面との間に滑り止め部材を長期間安定して設置することができる。
本発明の転倒防止装置の転倒防止装置本体は、物品の上面と天井との間に伸びて取り付けられる伸長部材を有しており、伸長部材は伸長方向に付勢力を発生し得る。この場合、この転倒防止装置は転倒防止装置本体が発生する付勢力によって、物品と設置面との間に挟んだ滑り止め部材に物品を押し付けることができる。これにより、この転倒防止装置は滑り止め部材によって、地震等の揺れによって物品の位置がずれることをより良好に抑えることができる。
実施形態の転倒防止装置本体を家具の上面と天井との間に取り付け、滑り止め部材を家具と床面との間に挟んだ状態を示す側面図である。 実施形態の転倒防止装置本体を家具の上面と天井との間に取り付け、滑り止め部材を床面と家具との間に挟んだ状態を示す正面図である。 実施形態の転倒防止装置本体のダンパ及び第1ベース部を示す部分断面図である。 実施形態のダンパ、第1ベース部を示す斜視図である。 実施形態の2組の転倒防止装置本体を家具の上面と天井との間に取り付け、2組の滑り止め部材を家具と床面との間に挟んだ状態を示す斜視図である。
本発明の転倒防止装置を具体化した実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<実施形態>
実施形態の転倒防止装置は、図1に示すように、家具Fの上面と天井Cとの間に転倒防止装置本体20を少なくとも1つ以上取り付けて、設置面である床面Gと家具Fとの間に滑り止め部材38を少なくとも1つ以上取り付ける。この家具Fは、床面Gから鉛直方向に伸びた壁面Wに背面を対向させて床面G上に設置されている。また、この家具Fは、直方体形状であり、正面(図1における右側面)に図示しない扉や引き出し等を有し、内部に衣類や装身具等を収納することができる。家具Fは、水平断面形状が左右方向(図1において奥行き方向)に長い長方形状である。この家具Fは、転倒防止装置が取り付けられていない場合、地震等の揺れによって、前方向(図1において右方向)に傾いて転倒するおそれがある。
転倒防止装置は、図1及び図2に示すように転倒防止装置本体20、及び滑り止め部材38を備えている。転倒防止装置本体20は伸長部材であるダンパ10、一対のベース部30A,30Bを有している。
ダンパ10は、シリンダ11、図示しないロッドガイド、図示しないピストン、ロッド13、及び両端に設けられた2個のジョイント部15を有している。シリンダ11は有底筒状である。ロッドガイドはシリンダ11の開口部を封鎖している。ピストンはシリンダ11内に摺動自在に挿入されている。ロッド13は基端部がピストンに連結されている。また、ロッド13はロッドガイドを挿通して先端側がシリンダ11の外部へ突出している。シリンダ11は作動油及び圧縮ガスを封入している。各ジョイント部15は、図1〜図3に示すように、平板状の金具を折り曲げて形成されている。また、各ジョイント部15はシリンダ11の底部とロッド13の先端部に接続されている。各ジョイント部15はダンパ10の軸線に直交する方向に貫通した貫通孔15Aが形成されている。
ダンパ10は収縮動作時に発生する減衰力が伸長動作時に発生する減衰力よりも大きい圧効きダンパである。ここで、ダンパ10の伸長動作とは、シリンダ11からロッド13の突出する長さ(ダンパ10の全長)が長くなっていく動作を意味する。また、ダンパ10の収縮動作とは、シリンダ11からロッド13の突出する長さ(ダンパ10の全長)が短くなっていく動作を意味する。また、ダンパ10にはシリンダ11に封入した圧縮ガスの膨張力が伸長方向に働いている。つまり、ダンパ10は伸長方向に付勢力を発生する。
ダンパ10の減衰力が発生するメカニズムは、周知の構造であるため、図示を省略して説明する。シリンダ11は、内部がピストンによって、ロッド13の基端部が収納されているロッド側圧力室と、反ロッド側圧力室とに仕切られている。ピストンには両圧力室間を連通させる絞り弁であるオリフィスが形成されている。オリフィスは、ダンパ10の伸縮動作に伴うロッド側圧力室と反ロッド側圧力室との間の作動油の流れに抵抗を付与して減衰力を発生する減衰力発生部として機能する。また、ピストンには逆止弁を介して両圧力室間を連通する連通路が形成されている。逆止弁は、ロッド側圧力室から反ロッド側圧力室への作動油の流れを許容し、その逆の流れを阻止する。このため、ダンパ10の伸長動作時は、ロッド側圧力室から反ロッド側圧力室への作動油の流路経路が、オリフィスと連通路の経路になる。一方、ダンパ10の収縮動作時は、反ロッド側圧力室からロッド側圧力室への作動油の流路経路がオリフィスのみとなる。このため、ダンパ10の伸長動作時に発生する減衰力は、収縮動作時に発生する減衰力よりも小さくなる。
一対のベース部30A,30Bは、図1及び図2に示すように、シリンダ11の底部に接続されたジョイント部15を連結した第1ベース部30Aであり、ロッド13の先端部に接続されたジョイント部15を連結した第2ベース部30Bである。第1ベース部30Aは家具Fの上面に当接して載置され、第2ベース部30Bは天井Cに当接する。第1ベース部30A及び第2ベース部30Bは同じ形態及び構造である。各ベース部30A,30Bは、図1〜図4に示すように、ベース部本体31、回動軸部材であるボルト45及びナット47、ブッシュ35、及び滑り止め部37を有している。
家具Fの上面に当接して載置された状態で第1ベース部30Aを上方から見た平面視において、ベース部本体31は長方形状の外形である(以下、この平面視におけるベース部本体31の外形において長辺が延びている方向を「長辺方向」と言い、短辺が延びている方向を「短辺方向」と言う。)。また、家具Fの上面に当接して載置された状態で第1ベース部30Aを短辺方向に見た側面視において、ベース部本体31は、下端縁が家具Fの上面に平行に直線状に伸びており、上端縁が下端縁の両側から上方に膨らんだ円弧状の外形である(図1参照)。また、家具Fの上面に当接して載置された状態で第1ベース部30Aを長辺方向に見た側面視において、ベース部本体31は下端縁よりも上端縁が短いほぼ台形状の外形である(図2、3参照)。
家具Fの上面に当接して載置された状態の第1ベース部30Aにおいて、ベース部本体31には上面に長辺方向(図1における左右方向であり、図2、3における奥行き方向)に伸びた溝部41が形成されている。溝部41は、底面41Aが水平面上に広がり、内壁面41Bが底面41Aの両側にほぼ鉛直方向に立ち上がっている。溝部41の底面41Aはベース部本体31の上下方向のほぼ中央に伸びている。また、溝部41の底面41Aは、後述する一対の凸部43,43が形成されている部分を除き、幅が一定に形成されている。
溝部41には、図4に示すように、長辺方向の中央部に溝部41の底面41A及び両内壁面41B,41Bから突出した一対の凸部43,43が形成されている。これら凸部43,43には、図2、3に示すように、その間にダンパ10のジョイント部15及び後述するブッシュ35が嵌まり込む空間が形成されている。この空間は溝部41に連通している。一対の凸部43,43の内壁面43A,43A同士の間隔(空間の短辺方向の長さ)は後述するブッシュ35の長さよりも僅かに大きい。また、一対の凸部43,43は上部中央に後述するボルト45の軸部45Bが挿通する挿通孔43Bが短辺方向に貫通している。
家具Fの上面に当接して載置された状態の第1ベース部30Aにおいて、ベース部本体31には、長辺方向の中央部であって、溝部41の両側に窪み部42が形成されている。この窪み部42には上方向と短辺方向の外方向に開口している。また、この窪み部42には凸部43を貫通した挿通孔43Bが側面に開口している。また、この窪み部42は後述するボルト45の頭部45Aと、このボルト45にねじ込まれたナット47のそれぞれが配置される。また、この窪み部42は、上方に向かうにつれて長辺方向に拡がるように形成されている。これにより、ボルト45の頭部45A、及びナット47のそれぞれに上方から工具を嵌合させ易い。
ベース部本体31は、図3に示すように、空洞である。また、このベース部本体31は、家具Fの上面に当接して載置された状態の第1ベース部30Aにおいて、下方に開口している。
回動軸部材は、図2〜4に示すように、ベース部本体31の挿通孔43Bの一方から挿入されたボルト45と、このボルト45の軸部45Bにねじ込まれたナット47とから構成されている。ボルト45の中心軸が各ベース部30A,30Bにおけるダンパ10の回動軸になる。また、ボルト45に替えて円柱状のピンとし、ナット47に替えてプッシュナットとする構成であってもよい。
ブッシュ35は、図3に示すように、ほぼ円筒状である。ブッシュ35は弾性体である。ブッシュ35の長さはベース部本体31に設けられた一対の凸部43,43の内壁面43A,43A同士の間隔よりも僅かに小さい。ブッシュ35には中央部の外周面を一周した凹部35Aが形成されている。この凹部35Aの外径はダンパ10のジョイント部15に形成された貫通孔15Aの内径よりも僅かに小さい。ブッシュ35の凹部35Aの両端から立ち上がった部分の外径はダンパ10のジョイント部15に形成された貫通孔15Aの内径よりも大きい。また、ブッシュ35の両端部の外周面35Bは外方向に縮径している。このため、ブッシュ35はダンパ10のジョイント部15に形成された貫通孔15Aに弾性変形させながら挿入される。そして、ブッシュ35は、貫通孔15Aに凹部35Aが嵌まり込んで、ダンパ10のジョイント部15に取り付けられる。
ブッシュ35は中央部の内径がボルト45の軸部45Bの外径よりも僅かに大きい。また、ブッシュ35は両端部の内周面35Cが外方向に拡径している。このため、このブッシュ35はボルト45の軸部45B周りに回動自在である。また、このブッシュ35は、拡径した両端部の内周面35Cがボルト45の軸部45Bの外周面に当接する範囲で、ボルト45の軸部45Bに対して傾くことができる。つまり、ブッシュ35をジョイント部15に取り付けたダンパ10は、ボルト45の軸部45B周りに回動自在であり、回動方向に交差する方向に揺動自在である。具体的には、寸法上の余裕と内周面35Cの拡径によって揺動する。さらに、ブッシュ35が弾性変形することによって、ダンパ10は回動方向に交差する方向に、より大きく揺動することができる。
滑り止め部37は、図1〜図4に示すように、ベース部本体31の外形に対して僅かに大きい相似形(長方形状)の外形である。滑り止め部37はゴムや可撓性を有した熱可塑性樹脂等で形成されている。また、滑り止め部37は、家具Fの上面に当接して載置された状態の第1ベース部30Aにおいて、ベース部本体31の下端開口に嵌合される。また、滑り止め部37はほぼ平板である。詳しくは、滑り止め部37は、家具Fの上面又は天井Cに当接する面が平坦に形成されている。
滑り止め部材38は、図5に示すように、平板状をなした正方形状の外形である。具体的には、滑り止め部材38の外形は、平板状の板厚がおよそ3mmであり、一辺の長さの寸法がおよそ70mmである。滑り止め部材38は可撓性を有したスチレン系の熱可塑性エラストマーで形成されている。ここで、熱可塑性エラストマーとは、ゴムのような柔軟性、復元性、及び他の合成樹脂に比べて大きな摩擦係数を備えており、他の合成樹脂と同様の成形加工をすることができるものである。滑り止め部材38は床面Gと家具Fとの間に挟んで設置する。
ここで、ダンパ10と各ベース部30A,30Bとの組み付け工程について説明する。
まず、ダンパ10の両端に設けられた2個のジョイント部15に形成された各貫通孔15Aにブッシュ35を嵌め込み、ブッシュ35をダンパ10のジョイント部15に取り付ける。次に、ブッシュ35を取り付けたダンパ10のジョイント部15の一方をベース部本体31に形成された一対の凸部43,43の間に挿入する。そして、ボルト45の軸部45Bをベース部本体31の挿通孔43B及びブッシュ35に挿通させ、ボルト45の軸部45Bにナット47をねじ込む。このようにして、ダンパ10のジョイント部15の一方にベース部本体31を連結する。ダンパ10のジョイント部15の他方も同様にベース部本体31を連結する。この状態で、図3に示すように、ボルト45の頭部45Aとナット47(回動軸部材の両端部)はダンパ10の中心軸に対称な位置でベース部本体31の窪み部42内で露出している。そして、ダンパ10の両端部に連結されたそれぞれのベース部本体31に滑り止め部37を嵌合させて、ダンパ10と各ベース部30A,30Bとの組み付け工程を終了する。こうして転倒防止装置本体20が構成されている。
こうして構成された転倒防止装置本体20のダンパ10、及び各ベース部30A,30Bは、図3に示すように、ボルト45の軸部45Bに対してブッシュ35が回動自在である。このため、各ベース部30A,30Bはジョイント部15を有し、ダンパ10の両端部のそれぞれを回動軸周りに回動自在に連結している。また、ブッシュ35は、両端部の内周面35Cが外方向に拡径している。このため、ブッシュ35の拡径した両端部の内周面35Cがボルト45の軸部45Bの外周面に当接する範囲で、ブッシュ35が回動軸に対して傾くことができる。具体的には、寸法上の余裕と内周面35Cの拡径によって揺動する。さらに、ブッシュ35は、弾性体であり、弾性変形することによって、ダンパ10は回動方向に交差する方向に、より大きく揺動することができる。このように、各ベース部30A,30Bに連結されたダンパ10は回動方向と交差する方向に揺動することができる。
次に、この転倒防止装置を壁面Wに背面を対向させて床面G上に設置された家具Fに取り付ける取付け方法について説明する。
先ず、滑り止め部材38を床面Gと家具Fとの間に挟んで設置する。この際、滑り止め部材38を床面Gと家具Fの前端部の下端との間に挟んで設置する。次に、第1ベース部30Aを、家具Fの壁面W側の上面に滑り止め部37を当接させて載置する。この際、第1ベース部30Aを家具Fの上面に載置した状態で、第1ベース部30Aのボルト45の軸部45B(回動軸)は、家具Fが地震等の揺れによって傾く方向に対して直交する方向に伸びている。つまり、地震等の揺れによって家具Fが前方(図1において右方向)に傾いた際に、第1ベース部30Aが家具Fの上面に当接した状態を維持することができるように、第1ベース部30Aは家具Fの上面に載置される。また、第1ベース部30Aを家具Fの上面に当接させる位置は、家具Fを前方から見た正面図において、滑り止め部材38の直上である(図2参照。)。
次に、転倒防止装置本体20のダンパ10を圧縮する。このとき、ダンパ10を第2ベース部30Bと天井Cとの間に隙間が設けられる程度圧縮する。そして、ダンパ10を傾斜させる。このとき、ダンパ10の傾斜角度を鉛直方向に対して15°〜25°の間に設定する。そして、第2ベース部30Bのボルト45の軸部45B(回動軸)が、第1ベース部30Aのボルト45の軸部45B(回動軸)と平行になるように、第2ベース部30Bの向きを正す。この状態で、ダンパ10の圧縮を止めるとダンパ10が付勢力により伸長し、第2ベース部30Bが天井Cに当接する(図1、2参照。)。つまり、各ベース部30A,30Bは家具Fの上面と天井Cとにそれぞれが当接する。こうして、転倒防止装置本体20のダンパ10を床面G上に設置された家具Fの上面と天井Cとの間に鉛直方向に対して伸縮方向が所定の角度をなして取り付けることができる。つまり、転倒防止装置本体20のダンパ10は家具Fの上面と天井Cとの間に伸びて取り付けられる。
また、家具Fに2組の転倒防止装置を取り付ける場合は、図5に示すように、一対の滑り止め部材38を床面Gと家具Fの前端部の左右両端部の下端との間に挟んで設置する。そして、一対の転倒防止装置本体20のそれぞれの第1ベース部30Aを家具Fの上面の左右両端部であって、家具Fを前方から見た正面図において、滑り止め部材38の直上に配置する。こうして、一対の転倒防止装置本体20が床面G上に設置された家具Fの上面の左右両端部及び天井Cの間に取り付けられる。そして、それぞれのダンパ10を鉛直方向に対して15°〜25°の間の角度にする。そして、第2ベース部30Bのボルト45の軸部45B(回動軸)が、第1ベース部30Aのボルト45の軸部45B(回動軸)と平行になるように、第2ベース部30Bの向きを正して天井Cに当接させる。
こうして家具Fの上面と天井Cとの間に取り付けられた転倒防止装置本体20は、天井C側から家具Fの上面側に伸びたダンパ10の軸線が下り傾斜し、かつ上方から見た平面視において地震等の揺れによって家具Fが傾く方向(図1において右方向)と平行にダンパ10の軸線が伸びた状態にダンパ10が取り付けられる。このため、この転倒防止装置は、地震等の揺れによって家具Fが前方(図1において右方向)に傾いて、家具Fの上面が天井Cに近づくと、ダンパ10が確実に収縮動作して減衰力を発生する。これにより、この転倒防止装置はダンパ10で発生した減衰力を家具Fに作用させることができる。また、床面Gと家具Fの前端部の下端とに挟んで設置された滑り止め部材38は、地震等の揺れによって家具の横方向の位置がずれることを抑えることができる。
このように、この転倒防止装置は、床面Gと家具Fの下面の左右両端部との間に一対の滑り止め部材38を挟んでいる。これにより、この転倒防止装置は家具Fが地震等の揺れによって設置した位置がずれることを防止することができる。これにより、この転倒防止装置の転倒防止装置本体20が当初、家具Fの上面と天井Cとの間に取り付けた状態からずれて、家具Fに対する当初の転倒防止装置の作用が変化することを抑えることができる。
したがって、本発明の転倒防止装置は床面G上に設置した家具Fの転倒を良好に防止することができる。
また、この転倒防止装置の滑り止め部材38は熱可塑性エラストマーで形成されている。このため、この転倒防止装置の滑り止め部材38はゴム等と比べて変質し難いため、家具Fや床面Gに張り付いたり、油分等の成分が滲みだしたり(移行)し難い。これにより、家具Fの下面と床面Gとの間に滑り止め部材38を長期間安定して設置することができる。
また、この転倒防止装置の転倒防止装置本体20は、家具Fの上面と天井Cとの間に伸びて取り付けられるダンパ10を有しており、ダンパ10は伸長方向に付勢力を発生する。このため、この転倒防止装置は転倒防止装置本体20が発生する付勢力によって、床面Gと家具Fとの間に挟んだ滑り止め部材38に家具Fを押し付けることができる。これにより、この転倒防止装置は滑り止め部材38によって、地震等の揺れによって家具Fの位置がずれることをより良好に抑えることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態では、転倒防止装置を家具に対して取り付けたが、地震等の揺れによって転倒するおそれのある、書棚、冷蔵庫等の物品に対して取り付けてもよい。
(2)実施形態では、転倒防止装置を壁面に背面を対向させて床面上に載置された家具に対して取り付けたが、壁面に隣接させずに床面上に載置された家具等に対して取り付けてもよい。
(3)実施形態では、各ベース部がダンパの両端部のそれぞれを回動軸周りに回動自在、かつ回動方向に交差する方向に揺動自在に連結していたが、回動自在に連結しなくてもよいし、揺動自在に連結しなくてもよい。
(4)実施形態では、圧効きダンパを利用したが、収縮動作時に所定の減衰力を発揮するものであれば、両効きダンパであってもよい。
(5)実施形態では、シリンダ内に作動油及び圧縮ガスを封入したダンパを利用したが、収縮動作時に所定の減衰力を発生させるものであれば、他の液体を封入した液体圧ダンパであっても、他の形式のダンパであってもよい。
(6)実施形態では、シリンダ内に圧縮ガスを封入して伸張方向に圧縮ガスの膨張力が働くようにしたが、コイルばね等の他の方式で伸張方向に働く力を発生させてもよい。また、圧縮ガス等を封入せず、伸張方向に力を働かせなくてもよい。
(7)各ベース部の形態は実施形態の形態に限らない。
(8)滑り止め部材の1辺の寸法は70mmより小さくても良く、70mmより大きくても良い。また、滑り止め部材の板厚は3mmより小さくても良く、3mmより大きくてもよい。また、正方形状でなくても良く、円板状や多角形状等であっても良い。
(9)実施形態では、第1ベース部を家具の上面に当接させる位置が、家具を前方から見た正面図において、滑り止め部材の直上であるが、これに限らない。例えば、2つの滑り止め部材を床面Gと家具Fの前端部の左右両端部の下端との間に挟んで設置する。そして、1つの転倒防止装置本体の第1ベース部を家具の上面であって、家具を前方から見た正面図において、家具の左右中央に配置する。
(10)実施形態では、滑り止め部材がスチレン系の熱可塑性エラストマーで形成されているが、ポリウレタン系や、ポリエステル系等の他の熱可塑性エラストマーで形成しても良い。また、ゴム等で滑り止め部材を形成しても良い。
C…天井、F…家具(物品)、G…床面(設置面)、10…ダンパ(伸長部材)、20…転倒防止装置本体、38…滑り止め部材

Claims (3)

  1. 設置面上に設置された物品の上面の左右両端部及び天井の間に取り付けられる一対の転倒防止装置本体と、
    前記設置面と前記物品の下面の左右両端部との間に挟む一対の滑り止め部材と、
    を備えていることを特徴とする転倒防止装置。
  2. 前記滑り止め部材は熱可塑性エラストマーで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の転倒防止装置。
  3. 前記転倒防止装置本体は、前記物品の上面と前記天井との間に伸びて取り付けられる伸長部材を有しており、前記伸長部材は伸長方向に付勢力を発生することを特徴とする請求項1又は2に記載の転倒防止装置。
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