JP2018157673A - 電力系統縮約モデル作成装置および電力系統縮約モデル作成方法 - Google Patents
電力系統縮約モデル作成装置および電力系統縮約モデル作成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018157673A JP2018157673A JP2017052112A JP2017052112A JP2018157673A JP 2018157673 A JP2018157673 A JP 2018157673A JP 2017052112 A JP2017052112 A JP 2017052112A JP 2017052112 A JP2017052112 A JP 2017052112A JP 2018157673 A JP2018157673 A JP 2018157673A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control amount
- model
- reduced
- original
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Abstract
Description
(1)電力系統の原系統モデルから縮約系統モデルを作成する縮約モデル作成部。
(2)以下を備えた前記縮約系統モデルの縮約パラメータを調整する縮約パラメータチューニング部。
(2−1)任意の潮流断面データを設定する潮流断面データ設定部。
(2−2)前記潮流断面データ設定部により設定された前記潮流断面データに対応した不安定事故ケースを設定する想定事故ケース設定部。
(2−3)前記想定事故ケース設定部により設定された不安定事故ケースにおいて、前記原系統モデルの安定化に必要とされる最小限の制御量である原系統安定化制御量を記憶する安定化制御量記憶部。
(2−4)前記不安定事故ケースにおいて前記安定化制御量記憶部に記憶された前記原系統安定化制御量以上であるリファレンス電制量で安定化制御を実施した場合の原系統モデルの動揺波形を算出する原系統動揺算出部。
(2−5)前記不安定事故ケースにおいて前記安定化制御量記憶部に記憶された前記原系統安定化制御量以上である前記リファレンス電制量で安定化制御を実施した場合の縮約系統モデルの動揺波形を算出する縮約系統動揺算出部。
(2−6)前記原系統動揺算出部により算出された前記原系統モデルの動揺波形と、前記縮約系統動揺算出部により算出された前記縮約系統モデルの動揺波形と、の差分を算出する差分演算部。
(2−7)前記差分演算部により算出された前記差分を最小化するよう前記縮約パラメータを推定する縮約パラメータ推定部であって、前記縮約パラメータ推定部は、前記潮流断面データ設定部により設定された複数の前記潮流断面データに対して複数の前記縮約系統モデルを作成し、複数の前記潮流断面データに対応した、想定事故ケース設定部により設定された複数の前記不安定事故ケースの組合せに対して、前記原系統モデルの動揺波形と前記縮約系統モデルの動揺波形との差分の合計が最小化される前記縮約パラメータを算出する。
また、上記に対応する手段を有する電力系統縮約モデル作成方法も本実施形態の一態様である。
[1−1.構成]
図1を参照して本実施形態の一例として、電力系統縮約モデル作成装置について説明する。電力系統縮約モデル作成装置は、コンピュータにより構成される。
本電力系統縮約モデル作成装置1は、縮約モデル作成部11、縮約パラメータチューニング部12を有する。縮約モデル作成部11、縮約パラメータチューニング部12は、コンピュータ内の演算部または、ソフトウェアモジュールにより構成される。
原系統安定化制御量とは、原系統モデルが安定を維持するために必要な必要最小限の電制量であり、潮流断面データ記憶部23と事故ケース記憶部24によって設定される潮流断面と事故ケースの組合せごとに用意される。必要最小限の電制量とは、それ以上電制量が少ない場合(遮断する発電機を減らした場合)、同期を保てず脱調現象を起こすような電制量を示す。
チェッカー電制量とは、原系統安定化制御量未満の電制量であり、縮約系統モデルが原系統安定化制御量未満の電制量で不安定となるかを確認するための判別に用いられる。
縮約パラメータチューニング部12は、潮流断面データ設定部121、想定事故ケース設定部122、原系統動揺算出部123、縮約系統動揺算出部124、差分演算部125、縮約パラメータ推定部126、縮約パラメータ出力部127を有する。
次に、本実施形態の電力系統縮約モデル作成装置の動作の概要を説明する。図4は、電力系統縮約モデル作成装置1に内蔵された電力系統縮約モデル作成用コンピュータプログラムのフロー図である。電力系統縮約モデル作成装置1は、下記の手順にて動作および演算を行う。
最初に、潮流断面データ設定部121は、潮流断面データ記憶部23に記憶された潮流断面データに基づいて、あらかじめ設定された順序に従い、原系統モデル記憶部21に記憶された原系統モデル及び縮約系統モデル記憶部22に記憶された縮約系統モデルに、潮流断面データを設定する。
次に、想定事故ケース設定部122は、事故ケース記憶部24に記憶された事故データに基づき、あらかじめ設定された順序に従い、ステップS10にて潮流断面データが設定された原系統モデル及び縮約系統モデルにおいて、想定される不安定な想定事故ケースを設定する。
次に、原系統動揺算出部123は、原系統モデルの系統動揺波形を算出する。具体的には、原系統モデル記憶部21に記憶された原系統モデルを用い、ステップS11にて想定事故ケースが設定された原系統モデルについて、安定化制御量記憶部26に記憶されたリファレンス電制量で安定化制御を実施した時の、原系統モデルの系統動揺波形が算出される。系統動揺波形は、過渡安定度計算(系統シミュレーション)結果から算出される。
次に、縮約系統動揺算出部124は、縮約系統モデルの系統動揺波形を算出する。ステップS13は、縮約パラメータを最適化する前段階の最適化準備処理を実行するステップである。具体的には、安定化制御量記憶部26に記憶されたリファレンス制御量に基づき、想定事故ケース設定部122にて想定事故ケースが設定された縮約系統モデルについて算出が行われる。原系統安定化制御量以上のリファレンス制御量で安定化制御を実施した場合について、縮約系統動揺算出部124により、縮約系統モデルの初期値の系統動揺波形が算出される。
縮約系統動揺算出部124が、最適化準備処理に必要なデータを、事故ケース記憶部24、設定記憶部25、安定化制御量記憶部26および制約条件記憶部27から読み込む。具体的には、縮約系統モデル記憶部22から縮約系統のベースとなるデータ、事故ケース記憶部24から対象となる事故シーケンス、設定記憶部25から縮約系統のベースとなるデータ、原系統の動揺波形データ、安定化制御量記憶部26から最適化パラメータの上下限値、制約条件記憶部27から各制約条件(縮約点からの覗き込みインピーダンス、連系線潮流、連系点電圧、縮約対象系統の発電機定格容量・定格出力の合計、縮約対象系統の負荷需要の合計など)が読み込まれる。
ステップS131で読み込まれた最適化パラメータの上下限値の間で、最適化する縮約パラメータをランダム設定する。一例として本実施形態における縮約系統の構成を図6に示す。図6に示す2機2負荷の縮約モデルに対応した2機2負荷の縮約系統の最適化パラメータを図7に示す。
PGtotal=PLtotal−Ptie ・・・式(1)
PLtotal ・・・縮約対象系統の負荷需要の合計
Ptie ・・・連系線潮流
ステップS132で決定された縮約パラメータに対して目的関数を計算する。詳細は後述する。ステップS133の処理は、指定解個数であるN回繰り返される。
次に、縮約パラメータ推定部126は、ステップS13で処理された、原系統モデルの系統動揺波形と縮約系統モデルの系統動揺波形の誤差を最小化するよう縮約パラメータを推定する。縮約パラメータ推定部126は、推定された縮約系統モデルの縮約パラメータの最適化処理を行う。ステップS14は、図10に示すステップS141〜S144により構成される。S141〜S144は、メタヒューリスティクスの1つである差分進化法を活用した縮約系統最適化の処理である。DEは遺伝的アルゴリズム(GA)と類似した発見的なメタヒューリスティクスであるが、S141〜S144は、連続値のみを対象とすることでGAで必要なバイナリ化等の処理を省き、計算速度と収束性が向上したアルゴリズムとなっている。
縮約パラメータ推定部126は、式(2)により、Xi,G(世代Gの個体i)に対して変異ベクトルViを作成する。現世代の解から3つランダムに個体を抽出し、式(2)により、Xi,Gに対して新たな変異ベクトルを生成する。
Vi=Xrl+F×(Xr2−Xr3) ・・・式(2)
F:0〜1の実数(スケーリングパラメータ)
Xr1、Xr2、Xr3:X1,G〜 Xn,Gからランダムに抽出された個体
次に、縮約パラメータ推定部126は、図11に示すように、ステップS141で作成された変異ベクトルViとXi,Gを交差して試験ベクトルUiを作成する。交差方法は1点交差、他点交差、一様交差等のような方法が適用される。一例として1点交差の例を図11に示す。交差位置はランダムに決定され、交差位置の前方または後方で交差させられる(図11は後方交差)。交差後はUi1とUi2の2つのベクトルが生成され、最終的な試験ベクトルはUi1とUi2の中からランダムに1つ選択される。本実施形態ではUi1が選択されるものとする。
次に、縮約パラメータ推定部126は、ステップS133と同様の方法で目的関数を計算する。目的関数算出処理に関しては後述する。
次に、縮約パラメータ推定部126は、ステップS142で生成した試験ベクトルUiと現世代の解Xi,Gの目的関数値を比較し、目的関数値の良い方を次世代の解Xi,G+1とする。
次に、縮約パラメータ出力部127は、縮約パラメータ推定部126により算出された縮約系統モデルの縮約パラメータを出力する。
次に、ステップS133およびS144における目的関数を算出する処理の詳細を説明する。ステップS133およびS144は、図12に示すステップS1331〜S1336により構成される。
縮約パラメータ推定部126は、対象となる系統断面ごとに縮約発電機出力や容量、縮約負荷や縮約インピーダンス等の情報を更新する。縮約発電機出力や容量、縮約負荷や縮約インピーダンス等の情報は、通信またはインターネット経由で、電力系統縮約モデル作成装置1の外部の情報発信装置から取得することができる。
(a−1)縮約負荷・縮約発電機出力、縮約発電機定格容量・縮約発電機定格出力の更新
縮約パラメータ推定部126は、縮約負荷(P)・縮約発電機出力(P)、縮約発電機定格容量・縮約発電機定格出力の更新を以下の手順で行う。ここで(P)は、有効電力を示す。(P、Q)は、有効電力と無効電力の両方を示す。
総縮約発電機出力(P)=外部系統総需要(P)−連系線潮流(P)
(2)各縮約負荷(P)は、外部系統総需要(P)が負荷分配比率で按分され最適化パラメータの算出が行われる。
(3)縮約発電機出力(P)・縮約発電機定格容量・縮約発電機定格出力は、総縮約発電機出力(P)・外部系統発電機総定格容量・系統発電機総定格出力が発電機分配比率で按分され最適化パラメータの算出が行われる。
連系線潮流(P、Q)、連系点電圧・位相、連系点からの非縮約対象系統(自系統)・縮約系統(外部系統)の覗きこみ短絡インピーダンスを入力とし、X1およびX2を計算する。
自系統内の情報は、イントラネット等によりオンラインで取得することができる。縮約パラメータ推定部126は、自系統内の各発電機出力(P・V)・定格出力・定格容量、各負荷(P、Q)の値を更新する。
縮約パラメータ推定部126は、事故ケース記憶部24に記憶された電力系統における事故データに基づき、リファレンスとする系統事故ケースをセットする。系統事故ケースは、例えば2回線6相地絡事故(6LG−O)や1回線3相地絡事故(3LG−O)の平衡事故や、1回線2相地絡等の不平衡事故などがある。また、縮約パラメータ推定部126は、リファレンスとする電制量も決定する。
縮約パラメータ推定部126は、ステップS1331でセットされた系統断面と、S1332でセットされた系統事故の組合せごとに、原系統モデルの安定化に必要な最小限の原系統安定化制御量(T)と、動揺波形を合わせこむ際のリファレンスとされるリファレンス制御量(α)と、後述するステップS1336の電制量制約にて設定される原系統安定化制御量未満のチェッカー電制量(β)を設定する。
縮約パラメータ推定部126は、ステップS1331でセットされた系統断面において、ステップS1332でセットされた系統事故が発生した場合、ステップS1333でセットされたリファレンス制御量(α)で電制を実施した時の、原系統モデルの系統動揺波形と縮約系統モデルの系統動揺波形の誤差を式(3)に従って算出する。
AG(i,t):原系統モデルにおける時刻tの発電機iの位相基準からの内部相差角
i:発電機の番号 t:時間
なお動揺波形は、位相基準からの発電機G1〜G10(非縮約対象系統)の内部相差角としたが、これに限定されない。以降目的関数の計算に使用される「位相基準からの非縮約系統内の発電機内部相差角波形」を、「対象動揺波形」と総称する。
縮約パラメータ推定部126は、原系統モデルよりも縮約系統モデルの方が安定度の余裕がある(楽観的になる)ことになることを回避するため、連系点の電圧位相を基準とした発電機の内部相差角のピーク値に関し、原系統モデルよりも縮約系統モデルの方が低い場合、波形値ピーク制約として上記式(3)の対象動揺波形誤差にペナルティ値を加える。
縮約パラメータ推定部126は、ステップS1333でセットされた原系統安定化制御量未満のチェッカー電制量(β)で電制を実施した場合、縮約系統モデルが不安定とならない場合は、上記式(3)の対象動揺波形誤差にペナルティ値を加える。このペナルティ値により、原系統モデルよりも縮約系統モデルの方が安定度の余裕がある(楽観的になる)ことを排除する。
(1)本実施形態によれば、図12に示す目的関数計算処理モジュールを有するので、複数断面・複数事故の動揺誤差を同時に最小化する事が可能となる。複数断面・複数事故に対して縮約系統モデルの切り替えを行うことなく、高精度な縮約系統モデルの構築が可能となる。
[2−1.構成]
第2実施形態にかかる電力系統縮約モデル作成装置の一例について図16を参照して説明する。第2実施形態は、図12に示す第1実施形態の目的関数計算処理に、電制量調整処理S1337が追加されたものである。第2実施形態における目的関数計算処理は電制量調整処理S1337を有する点が、第1実施形態と相違する。なお、この第2実施形態の電力系統縮約モデル作成装置の構成は、図1に示す第1実施形態と同一である。
次に、本実施形態の電力系統縮約モデル作成装置の動作の概要を図16〜17に基づき説明する。
現在のリファレンス電制量αで縮約系統モデルの安定度計算結果が不安定となると判断された場合、縮約パラメータ推定部126は、以下の式によって不安定となった世代数カウンターをカウントアップする。
Count(i,d,f)=Count(i,d,f)+1 ・・・式(4)
i:個体番号
d:系統断面番号
f:事故ケース番号
不安定世代数が式(5)のように許容不安定世代数を超えたと判断された場合、縮約パラメータ推定部126は、式(6)に従って現在のリファレンス電制量αを、増加可能な最小電制量Δα分だけ増加させる。最小電制量Δαは、例えばリファレンス電制量αに含まれていない電制対象発電機の中で、最小出力の発電機出力が該当する。また、αの初期値をTに設定する。
Count(i,d,f)>Gen th ・・・式(5)
α(i,d,f)=α(i,d,f)+Δα ・・・式(6)
α(i,d,f):個体i・断面d:事故ケースfのリファレンス電制量
Count(i,d,f):α(i,d,f)で不安定となった世代数カウンター
Gen th:許容不安定世代数
ステップS1337−2にてリファレンス電制量αを増加させた場合、縮約パラメータ推定部126は、Count(i,d,f)を0にリセットする。
(1)本実施形態によれば、図16に示す電制量調整処理S1337を有し、不安定ケースが続く断面・事故ケースに対してリファレンス電制量αを漸増するので、全断面・事故ケースに対して安定かつ必要最小限のリファレンス電制量αを設定することが可能となる。その結果、電制量誤差を低減する事が可能となる。
変形例を含めた実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。以下は、その一例である。
11・・・縮約モデル作成部
12・・・縮約パラメータチューニング部
21・・・原系統モデル記憶部
22・・・縮約系統モデル記憶部
23・・・潮流断面データ記憶部
24・・・事故ケース記憶部
25・・・設定記憶部
26・・・安定化制御量記憶部
27・・・制約条件記憶部
30・・・入力部
40・・・出力部
121・・・潮流断面データ設定部
122・・・想定事故ケース設定部
123・・・原系統動揺算出部
124・・・縮約系統動揺算出部
125・・・差分演算部
126・・・縮約パラメータ推定部
127・・・縮約パラメータ出力部
Claims (6)
- 電力系統の原系統モデルから縮約系統モデルを作成する縮約モデル作成部と、
前記縮約系統モデルの縮約パラメータを調整する縮約パラメータチューニング部と、を備えた電力系統縮約モデル作成装置であって、
前記縮約パラメータチューニング部は、
任意の潮流断面データを設定する潮流断面データ設定部と、
前記潮流断面データ設定部により設定された前記潮流断面データに対応した不安定事故ケースを設定する想定事故ケース設定部と、
前記想定事故ケース設定部により設定された不安定事故ケースにおいて、前記原系統モデルの安定化に必要とされる最小限の制御量である原系統安定化制御量を記憶する安定化制御量記憶部と、
前記不安定事故ケースにおいて前記安定化制御量記憶部に記憶された前記原系統安定化制御量以上であるリファレンス電制量で安定化制御を実施した場合の原系統モデルの動揺波形を算出する原系統動揺算出部と、
前記不安定事故ケースにおいて前記安定化制御量記憶部に記憶された前記原系統安定化制御量以上である前記リファレンス電制量で安定化制御を実施した場合の縮約系統モデルの動揺波形を算出する縮約系統動揺算出部と、
前記原系統動揺算出部により算出された前記原系統モデルの動揺波形と、前記縮約系統動揺算出部により算出された前記縮約系統モデルの動揺波形と、の差分を算出する差分演算部と、
前記差分演算部により算出された前記差分を最小化するよう前記縮約パラメータを推定する縮約パラメータ推定部と、
を有し、
前記縮約パラメータ推定部は、前記潮流断面データ設定部により設定された複数の前記潮流断面データに対して複数の前記縮約系統モデルを作成し、複数の前記潮流断面データに対応した、想定事故ケース設定部により設定された複数の前記不安定事故ケースの組合せに対して、前記原系統モデルの動揺波形と前記縮約系統モデルの動揺波形との差分の合計が最小化される前記縮約パラメータを算出する、電力系統縮約モデル作成装置。 - 前記安定化制御量記憶部は、複数の前記潮流断面データと複数の前記不安定事故ケースの組合せごとに、前記原系統安定化制御量と、前記原系統安定化制御量以上のリファレンス電制量と、前記原系統安定化制御量未満のチェッカー電制量を記憶し、
前記縮約パラメータ推定部は、前記安定化制御量記憶部に記憶された前記リファレンス電制量と前記チェッカー電制量を用いて前記原系統モデルの動揺波形と前記縮約系統モデルの動揺波形が不安定とならないことを確認し、前記縮約パラメータを算出する、
請求項1記載の電力系統縮約モデル作成装置。 - 前記チェッカー電制量は、前記原系統安定化制御量から、削減可能な最小制御量を減算した制御量である、請求項2記載の電力系統縮約モデル作成装置。
- 前記リファレンス電制量は、原系統安定化制御量を初期値として、複数の前記潮流断面データと複数の前記不安定事故ケースの組合せごとに、前記縮約系統モデルの動揺波形が安定となる前記縮約パラメータとなるまで、予め設定された量の刻みにて制御量が増加され算出される、請求項2または請求項3記載の電力系統縮約モデル作成装置。
- 前記縮約パラメータ推定部は、複数の前記潮流断面データと複数の前記不安定事故ケースの組合せごとに、縮約系統モデルの動揺波形が安定となる縮約パラメータとなる前記リファレンス電制量の算出に、最適化手法を適用する、請求項2または請求項3記載の電力系統縮約モデル作成装置。
- 電力系統の原系統モデルから縮約系統モデルを作成する縮約モデル作成手段と、
前記縮約系統モデルの縮約パラメータを調整する縮約パラメータチューニング手段と、を備えた電力系統縮約モデル作成方法であって、
前記縮約パラメータチューニング手段は、
任意の潮流断面データを設定する潮流断面データ設定手段と、
前記潮流断面データ設定手段により設定された前記潮流断面データに対応した不安定事故ケースを設定する想定事故ケース設定手段と、
前記想定事故ケース設定手段により設定された不安定事故ケースにおいて、前記原系統モデルの安定化に必要とされる最小限の制御量である原系統安定化制御量を記憶する安定化制御量記憶手段と、
前記不安定事故ケースにおいて前記安定化制御量記憶手段に記憶された前記原系統安定化制御量以上であるリファレンス電制量で安定化制御を実施した場合の原系統モデルの動揺波形を算出する原系統動揺算出手段と、
前記不安定事故ケースにおいて前記安定化制御量記憶手段に記憶された前記原系統安定化制御量以上である前記リファレンス電制量で安定化制御を実施した場合の縮約系統モデルの動揺波形を算出する縮約系統動揺算出手段と、
前記原系統動揺算出手段により算出された前記原系統モデルの動揺波形と、前記縮約系統動揺算出手段により算出された前記縮約系統モデルの動揺波形と、の差分を算出する差分演算手段と、
前記差分演算手段により算出された前記差分を最小化するよう前記縮約パラメータを推定する縮約パラメータ推定手段と、
を有し、
前記縮約パラメータ推定手段は、前記潮流断面データ設定手段により設定された複数の前記潮流断面データに対して複数の前記縮約系統モデルを作成し、複数の前記潮流断面データに対応した、想定事故ケース設定手段により設定された複数の前記不安定事故ケースの組合せに対して、前記原系統モデルの動揺波形と前記縮約系統モデルの動揺波形との差分の合計が最小化される前記縮約パラメータを算出する、電力系統縮約モデル作成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017052112A JP6666290B2 (ja) | 2017-03-17 | 2017-03-17 | 電力系統縮約モデル作成装置および電力系統縮約モデル作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017052112A JP6666290B2 (ja) | 2017-03-17 | 2017-03-17 | 電力系統縮約モデル作成装置および電力系統縮約モデル作成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018157673A true JP2018157673A (ja) | 2018-10-04 |
JP6666290B2 JP6666290B2 (ja) | 2020-03-13 |
Family
ID=63717397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017052112A Active JP6666290B2 (ja) | 2017-03-17 | 2017-03-17 | 電力系統縮約モデル作成装置および電力系統縮約モデル作成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6666290B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020217875A1 (ja) | 2019-04-24 | 2020-10-29 | 株式会社日立製作所 | 系統運用支援システムおよび系統運用支援方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0946908A (ja) * | 1995-07-28 | 1997-02-14 | Toshiba Corp | 電力系統安定化装置 |
JP2014054093A (ja) * | 2012-09-07 | 2014-03-20 | Toshiba Corp | 電力系統の縮約モデル作成装置、作成方法及び作成プログラム |
JP2017041924A (ja) * | 2015-08-17 | 2017-02-23 | 株式会社東芝 | 縮約モデル作成装置、作成方法及び作成プログラム |
-
2017
- 2017-03-17 JP JP2017052112A patent/JP6666290B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0946908A (ja) * | 1995-07-28 | 1997-02-14 | Toshiba Corp | 電力系統安定化装置 |
JP2014054093A (ja) * | 2012-09-07 | 2014-03-20 | Toshiba Corp | 電力系統の縮約モデル作成装置、作成方法及び作成プログラム |
JP2017041924A (ja) * | 2015-08-17 | 2017-02-23 | 株式会社東芝 | 縮約モデル作成装置、作成方法及び作成プログラム |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020217875A1 (ja) | 2019-04-24 | 2020-10-29 | 株式会社日立製作所 | 系統運用支援システムおよび系統運用支援方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6666290B2 (ja) | 2020-03-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Feng et al. | A comprehensive approach for preventive and corrective control to mitigate voltage collapse | |
JP4972623B2 (ja) | 配電系統状態推定装置、方法及びプログラム | |
JP2017112709A (ja) | 電圧安定度監視装置および方法 | |
JP6639303B2 (ja) | 縮約モデル作成装置 | |
Wang et al. | Tracing generator coherency indices using the continuation method: A novel approach | |
Ramirez et al. | A strategy to simultaneously tune power system stabilizers | |
CN112821420B (zh) | 一种基于XGBoost的ASFR模型中动态阻尼因子、多维频率指标的预测方法及系统 | |
CN109638871B (zh) | 考虑风电接入的大规模交直流混联系统主网划分方法 | |
JP6509676B2 (ja) | 縮約モデル作成装置、作成方法及び作成プログラム | |
KR101983807B1 (ko) | 리덕션 기법을 이용한 송전손실계수 제공 방법 및 그 장치 | |
JP6666290B2 (ja) | 電力系統縮約モデル作成装置および電力系統縮約モデル作成方法 | |
Magalhaes et al. | A parameterization technique for the continuation power flow developed from the analysis of power flow curves | |
JP6067289B2 (ja) | 電力系統の縮約モデル作成装置、作成方法及び作成プログラム | |
JP2017200275A (ja) | 電力系統解析システム及び方法 | |
Karamta et al. | A review of power system state estimation: Techniques, state-of-the-art and inclusion of FACTS controllers | |
Wang et al. | Concepts and characteristics of security margin based on dynamic security region | |
US11837872B1 (en) | RoCoF constrained unit commitment considering spatial difference in frequency dynamics | |
Zarate et al. | Fast computation of security margins to voltage collapse based on sensitivity analysis | |
Fang et al. | A normalized energy function for fast transient stability assessment | |
Tavares et al. | Practical method for computing the maximum loading point using a load flow with step size optimisation | |
Safdarian et al. | A non-iterative approach for AC state estimation using line flow based model | |
Kataoka | A smooth power flow model of electric power system with generator reactive power limits taken into consideration | |
Fabozzi | Decomposition, localization and time-averaging approaches in large-scale power system dynamic simulation | |
Fini et al. | Appropriate models for designing frequency control schemes in power systems | |
Apostolopoulou | Enhanced automatic generation control with uncertainty |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20171204 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20171204 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190312 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200115 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200121 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200220 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6666290 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |