JP2018157482A - ゲートウェイ装置及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前処理部21は、センサデータに対してデータ処理を行う判定器を、過去に収集されたセンサデータを用いた機械学習によって生成する。判定処理部22は、対象センサに対応する収集範囲内の1つ以上のセンサから出力されるセンサデータを収集し、当該収集したセンサデータに対して、前処理部21によって生成された判定器を用いてデータ処理を行う。その際、判定器から出力された信頼度を基準として収集範囲を拡張しながら、センサデータの収集と、当該収集したセンサデータに対する判定器によるデータ処理とが繰り返される。判定処理部22は、判定器から出力された判定結果に応じて、データ処理の結果をサーバへ送信する。
【選択図】図2
Description
図1は、本実施形態に係るゲートウェイ装置(GW)を含むネットワーク構成例を示す図である。本実施形態のネットワーク構成では、複数のゲートウェイ装置(G1,G2,G3,...)が、それぞれ、配下の複数のセンサとクラウド(クラウド上のサーバ)との間に設けられている。図1の例では、ゲートウェイ装置G1の配下に9個のセンサS11,S12,...,S19が設けられている。同様に、ゲートウェイ装置G2の配下に9個のセンサS21,S22,...,S29が設けられ、ゲートウェイ装置G3の配下に9個のセンサS31,S32,...,S39が設けられている。なお、各ゲートウェイ装置の配下には、任意の数のセンサを設けることが可能である。
本実施形態のゲートウェイ装置は、センサデータを収集し、事前の機械学習によって生成した計算モデル(判定器)を用いて、収集したデータに対するデータ処理を行い、必要な場合にのみ処理結果(又は処理結果を示す情報)をクラウドへ送信する。ゲートウェイ装置は、データ処理の結果の信頼度を基準として、自装置の配下にあるセンサだけでなく、必要に応じてデータの収集範囲を周辺のゲートウェイ装置の配下にあるセンサに拡張して、センサデータの収集を行う。このように、ゲートウェイ装置は、データ処理の対象となるセンサデータを増やすことで、データ処理の精度を向上させ、信頼度の高い処理結果をクラウドへ送信可能にする。即ち、信頼度の高い処理結果のみを各ゲートウェイ装置から必要に応じてクラウドへ送信することによって、従来と比較して、ゲートウェイ装置からクラウドへのデータ伝送に伴うネットワーク全体の消費電力の削減を実現する。
前処理:
ゲートウェイ装置はまず、過去に収集したデータを用いて機械学習を行うことによって、収集したセンサデータに対するデータ処理に用いる計算モデル(判定器)を生成する。
判定処理:
次に、ゲートウェイ装置は、前処理により生成された判定器を用いて、自装置の配下にあるセンサから、及び必要に応じて周辺のゲートウェイ装置から収集したセンサデータを処理し、必要な場合にのみ処理結果をクラウドへ送信する。
フィードバック処理:
更に、ゲートウェイ装置は、判定処理において収集されたセンサデータに基づいて判定器を更新する。これにより、判定処理に使用される判定器を、各センサから収集されるセンサデータの日々の変動に対応可能にする。
図2は、本実施形態に係るゲートウェイ装置の機能構成例を示すブロック図である。図2に示されるように、ゲートウェイ装置は、大きく分けて、前処理部21、判定処理部22、フィードバック処理部23、及びデータ記憶部24を有する。前処理部21、判定処理部22、及びフィードバック処理部23は、上述の前処理、判定処理、及びフィードバック処理をそれぞれ実現する機能ユニットである。なお、前処理部21、判定処理部22、及びフィードバック処理部23は、ハードウェア若しくはソフトウェア、又はそれらの組み合わせによって、ゲートウェイ装置において実現されうる。ソフトウェアによって実現される場合、ゲートウェイ装置が備える1つ以上のCPU等のプロセッサ(図示せず)が、ROM等の記憶装置(図示せず)に格納された制御プログラムを読み出して実行することによって実現されうる。
前処理部21は、過去に収集したセンサデータを用いて機械学習を行うことによって、収集したセンサデータに対するデータ処理に用いる判定器を生成する。本実施形態の前処理部21は、機械学習の対象となるセンサデータについての、それぞれ異なる規模(サイズ)のデータセットを用いて機械学習を行うことによって、複数の判定器を生成する。更に、前処理部21は、生成した各判定器によって得られる判定結果の精度を確認し、所定の基準を満たす判定器のいずれかを、判定処理部22による判定処理用のデフォルト判定器として決定する。複数の判定器が基準を満たす場合には、当該複数の判定器のうちで、データ処理に必要となるデータ量(必要データ量)が最も少ない判定器である最適判定器をデフォルト判定器として決定してもよい。また、前処理部21は、デフォルト判定器によるデータ処理の必要データ量を決定する。必要データ量に対応するデータには、自装置の配下のセンサから収集されるセンサデータだけでなく、周辺のゲートウェイ装置から収集されるセンサデータも含みうる。前処理部21は、生成した複数の判定器と、デフォルト判定器及び必要データ量を示す情報とを、データ記憶部24に格納する。
判定処理部22は、センサデータを収集し、収集したセンサデータを、データ記憶部24に格納されている判定器を用いて処理することで、センサデータの処理結果を示す情報をクラウドへ送信(アップロード)すべきか否かを判定する。その際、判定処理部22は、データ記憶部24に格納されている複数の判定器のうち、デフォルト判定器を使用する。
フィードバック処理部23は、判定処理部22による判定処理に使用されたセンサデータを取得し、取得したセンサデータを用いて機械学習を行うことによって、判定処理に使用されている判定器を更新する。なお、フィードバック処理部23は、更新後の判定器をデータ記憶部24に格納することによって、当該更新後の判定器を判定処理部22による判定処理に使用可能にする。
図3は、前処理部21によって実行される前処理の手順を示すフローチャートである。この前処理は、ホットスポットの判定対象となるセンサ(対象センサ)を配下に有するゲートウェイ装置において実行される。また、図4は、前処理における判定器の生成例を示す図である。
図5は、判定処理部22によって実行される判定処理の手順を示すフローチャートである。この判定処理は、前処理と同様、ホットスポットの判定対象となるセンサ(対象センサ)を配下に有するゲートウェイ装置において実行される。また、図6は、判定処理におけるデータの収集範囲の拡張例を示す図である。
図7は、フィードバック処理部23によって実行されるフィードバック処理の手順を示すフローチャートである。このフィードバック処理は、前処理及び判定処理と同様、ホットスポットの判定対象となるセンサ(対象センサ)を配下に有するゲートウェイ装置において実行される。
S11〜S19,S21〜S29:センサ
S31〜S39,S41〜S49:センサ
21:前処理部
22:判定処理部
23:フィードバック処理部
24:データ記憶部
Claims (13)
- センサデータを出力する複数のセンサを配下に有するゲートウェイ装置であって、
センサデータに対してデータ処理を行う判定器であって、前記複数のセンサのうちの対象センサについての判定結果と当該判定結果の信頼度とを出力する前記判定器を、過去に収集されたセンサデータを用いた機械学習によって生成する生成手段と、
前記対象センサに対応する収集範囲内の1つ以上のセンサから出力されるセンサデータを収集し、当該収集したセンサデータに対して、前記生成手段によって生成された前記判定器を用いて前記データ処理を行う処理手段と、
前記判定器から出力された判定結果に応じて、前記データ処理の結果をサーバへ送信する送信手段と、を備え、
前記処理手段は、他のゲートウェイ装置の配下にあるセンサが前記収集範囲内に含まれている場合には、当該センサから出力されるセンサデータを、ゲートウェイ間通信により前記他のゲートウェイ装置から収集し、
前記処理手段は、前記判定器から出力された信頼度を基準として前記収集範囲を拡張しながら、センサデータの収集と、当該収集したセンサデータに対する前記判定器による前記データ処理とを繰り返す
ことを特徴とするゲートウェイ装置。 - 前記処理手段によって収集されたセンサデータを用いた機械学習によって、前記生成手段によって生成された前記判定器を更新する更新手段を更に備える
ことを特徴とする請求項1に記載のゲートウェイ装置。 - 前記処理手段は、前記判定器を用いた前記データ処理が完了すると、前記収集したセンサデータを記憶手段に保存し、
前記更新手段は、前記記憶手段に保存されているセンサデータを用いた機械学習によって、前記判定器を更新する
ことを特徴とする請求項2に記載のゲートウェイ装置。 - 前記処理手段は、前記判定器から出力された信頼度が閾値を上回るまで、前記収集範囲を拡張しながら、センサデータの収集と、当該収集したセンサデータに対する前記判定器による前記データ処理とを繰り返す
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のゲートウェイ装置。 - 前記処理手段は、拡張された前記収集範囲が所定の限界に達すると、前記判定器を用いずに、収集済みのセンサデータに対してヒューリスティック法によるデータ処理を行い、
前記送信手段は、前記ヒューリスティック法による判定結果に応じて、前記データ処理の結果をサーバへ送信する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のゲートウェイ装置。 - 前記ゲートウェイ装置は、ネットワーク内の各センサがいずれのゲートウェイ装置の配下にあるかを示す配置情報と、他のゲートウェイ装置へアクセスするための経路を示す経路情報とを予め保持しており、
前記処理手段は、前記配置情報及び前記経路情報に基づいて前記ゲートウェイ間通信を行うことによって、他のゲートウェイ装置からセンサデータを収集する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のゲートウェイ装置。 - 前記ゲートウェイ装置は、前記ネットワーク内においてセンサ又はゲートウェイ装置が追加又は除去された場合、前記サーバからの通知に基づいて前記配置情報及び前記経路情報を更新する
ことを特徴とする請求項6に記載のゲートウェイ装置。 - 前記送信手段は、前記判定結果が、前記データ処理の結果を前記サーバへ送信すべきことを示す場合にのみ、前記データ処理の結果を前記サーバへ送信する
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のゲートウェイ装置。 - 前記送信手段は、前記データ処理の結果として、前記対象センサの識別情報を送信する
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のゲートウェイ装置。 - 前記生成手段は、
過去に収集されたセンサデータを取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された各センサデータを学習用又はテスト用に分類する分類手段と、
前記学習用のセンサデータから成る、異なるサイズの複数のデータセットを決定する第1決定手段と、
前記第1決定手段によって決定されたデータセットごとに機械学習を行うことによって、複数の判定器を生成する学習手段と、
前記テスト用のセンサデータを用いて、前記学習手段によって生成された各判定器の判定精度を確認し、前記複数の判定器のうちで前記判定精度が所定の基準を満たす判定器を、前記処理手段によって使用される判定器に決定する第2決定手段と、を備え、
前記処理手段は、前記第2決定手段によって決定された判定器を用いて前記データ処理を行う
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のゲートウェイ装置。 - 前記第2決定手段は、前記所定の基準を満たす判定器のうちで、前記データ処理に必要となるセンサデータの量が最も少ない判定器を、前記処理手段によって使用される判定器に決定する
ことを特徴とする請求項10に記載のゲートウェイ装置。 - センサデータを出力する複数のセンサを配下に有するゲートウェイ装置の制御方法であって、
センサデータに対してデータ処理を行う判定器であって、前記複数のセンサのうちの対象センサについての判定結果と当該判定結果の信頼度とを出力する前記判定器を、過去に収集されたセンサデータを用いた機械学習によって生成する生成工程と、
前記対象センサに対応する収集範囲内の1つ以上のセンサから出力されるセンサデータを収集し、当該収集したセンサデータに対して、前記生成工程で生成された前記判定器を用いて前記データ処理を行う処理工程と、
前記判定器から出力された判定結果に応じて、前記データ処理の結果をサーバへ送信する送信工程と、を含み、
前記処理工程では、他のゲートウェイ装置の配下にあるセンサが前記収集範囲内に含まれている場合には、当該センサから出力されるセンサデータを、ゲートウェイ間通信により前記他のゲートウェイ装置から収集し、
前記処理工程では、前記判定器から出力された信頼度を基準として前記収集範囲を拡張しながら、センサデータの収集と、当該収集したセンサデータに対する前記判定器による前記データ処理とを繰り返す
ことを特徴とするゲートウェイ装置の制御方法。 - 請求項12に記載のゲートウェイ装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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