JP2018157440A - 端局装置及び帯域割当方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、TDM−PONで移動体通信サービス網を収容する通信システムの構成の一例を示す概略図である。
図示するように、通信システム10は、上位装置1と、端局装置2と、P台(Pは1以上の整数)の終端装置3と、P台の下位装置4と、を備えて構成される。以下では、P台の終端装置3をそれぞれ終端装置3−1〜3−Pと記載し、P台の下位装置4をそれぞれ下位装置4−1〜4−Pと記載する。端局装置2及び終端装置3−1〜3−Pは、受動光通信網を構成する。端局装置2はOLT(Optical Line Terminal;光加入者線終端装置)であり、終端装置3はONU(Optical Network Unit;光加入者線ネットワーク装置)である。
なお、以下においては、移動体通信サービスとして、LTEを例にして説明する。LTEでは、上位装置1が、各ユーザ装置5の上り送信を集中制御するためにスケジューリングを行い、スケジューリング結果を、下位装置4を介して各ユーザ装置5へ送信する。なお、当該スケジューリング結果は、例えば、国際標準3GPP(Third Generation Partnership Project)で規定されるDCI(Downlink Control Information)によって通知される。DCIには、物理リソースブロックの割り当てを示すRBA(Resource Block Assignment)、変調を示すMCS(Modulation and Coding Scheme)、及びユーザ装置5が上りデータを送信する時刻を示す情報(以下、「時刻情報」と呼称する)などが含まれる。時刻情報は、ユーザ装置5が許容時間後にモバイル網に到着するように時刻が指定されている。ユーザ装置5は、通知されたDCIに基づいて上りデータを送信する。
前記連携制御方式における上位装置1から端局装置2への無線リソース情報の送信周期及び連携制御情報を元にした帯域割当動作について説明する。上位装置1は、送信周期としてTTI(Transmission Time Interval)毎に無線リソース情報を端局装置2へM回(Mは任意の整数)に分けて通知する。その際の帯域割当計算は、上位装置1から端局装置2へTTI内に送信された同じ時刻情報を示す無線リソース情報単位で行われる。以下、同じ時刻情報を示す無線リソース情報の帯域割当計算を行う周期を帯域割当周期と呼称する。
本発明の実施形態に係る通信システムは、図1に図示するように、端局装置2と終端装置3とを有する受動光通信網(PON:Passive Optical Network)に、他の通信網(下位網)を収容する。他の通信網を収容するとは、他の通信網の通信を中継することを示す。また、本実施形態における他の通信網とは、移動体通信サービス網であるものとして説明する。
本発明では、端局装置2は、無線リソース情報の欠落があるか否かを判定し、欠落が検出された場合に異常状態と判定し、当該無線リソース情報がどこの帯域割当周期に属しているのかを特定し、異常区間を特定する。
無線リソース情報の欠落の判定は、以下の2つの判定ステップによって行われる。
第一のステップ(Step1)では、上位装置1が、無線リソース情報に端局装置2で欠落を特定可能な第1の情報を付与して端局装置2に送信し、端局装置2が当該第1の情報に基づいて無線リソース情報が欠落したか否か判定する。特定可能な第1の情報については後述する。
第二のステップ(Step2)では、端局装置2は、無線リソース情報の欠落を検出した場合、上位装置1がどの帯域割当周期に対する無線リソース情報なのかを示す第2の情報を無線リソース情報に付与して送信し、端局装置2は当該第2の情報に基づいて、無線リソース情報のまとまりを検出し、欠落した無線リソース情報がどの帯域割当周期に対する無線リソース情報なのかを特定する。また、当該帯域割当周期においては、受信した無線リソース情報の関係から時刻情報を導き、当該帯域割当周期における時刻情報を補填する。第2の情報及び無線リソース情報のまとまりについては後述する。
図3及び図4は、端局装置2の機能構成を表す概略ブロック図である。なお、本ブロック図においては、本実施形態と関係する機能ブロックのみを示している。なお、図3に示す端局装置2は、無線リソース情報を主信号とは別の通信経路で通知を受けている場合を示しているが、図4に示す端局装置2のように、無線リソース情報を、主信号と時間多重して通知を受けるような構成でもよい。ここでは、図3を例に説明する。
上位通信部21は、上位装置1との間で主信号の送受信を行う。
連携機能部22は、上位装置1から周期的に通知される無線リソース情報に基づいて、各下位装置4からの上り送信データ量及び送信時刻を少なくとも特定する。例えば、連携機能部22は、通信路を介して上位装置1から無線リソース情報を受信し、当該無線リソース情報の欠落があるか否か検出し欠落がなかった場合には帯域割当周期毎に上りデータが送信される時刻情報及び上りデータ量を下位装置4毎に計算し、欠落があった場合には無線リソース情報が属する帯域割当周期を特定する。
異常検出部221は、無線リソース情報の欠落を検出する。
異常区間検出部222は、無線リソース情報の欠落が検出された場合、欠落した無線リソース情報が属する帯域割当周期を特定する。
帯域割当部23は、データ変換処理部223から得られた上りデータ量及び時刻に基づいて、各終端装置3に対する帯域割当計算を行う。なお、帯域割当部23は、異常区間検出部222により無線リソース情報の欠落が特定された帯域割当周期に対しては、少なくとも欠落した無線リソース情報を用いずに各終端装置3への帯域割当計算を行う。
なお、図4に示すように、無線リソース情報が主信号と時間多重して上位装置1から通知される場合には、端局装置2は、上位通信部21にて、無線リソース情報を連携機能部22、主信号を下位通信部24にそれぞれ通知するように、信号分離を行う。
本実施形態においては、端局装置2で無線リソース情報の欠落を特定するための情報として、上位装置1が、無線リソース情報の各々に送信番号を付与する。また、上位装置1は、同一の帯域割当周期に対する無線リソース情報には、一つの帯域割当周期における最初の無線リソース情報であることを表す情報(例えば、start)と、最後の無線リソース情報であることを表す情報(例えば、end)と、それ以外の順番の無線リソース情報であることを表す情報(例えば、middle)のいずれかの情報を付与する。
一方、上位装置1が、同一の帯域割当周期に対する無線リソース情報を3つに分割して送信する場合には、1つ目の分割後の無線リソース情報に“start”、2つ目の分割後の無線リソース情報に“middle”、3つ目の分割後の無線リソース情報に“end””を付与する。このように同一の帯域割当周期で分割された各々の無線リソース情報に付与される種別をモニタすることで、無線リソース情報のまとまりを検出し、端局装置2における異常検出部221において欠落した無線リソース情報が検出された場合、当該欠落した無線リソース情報が属する帯域割当周期を特定することができる。 端局装置2は、無線リソース情報が欠落された場合において、時刻情報を補填するため、各帯域割当周期の送信開始時刻を予め推定する。
まず、端局装置2の異常検出部221は、上位装置1から送信された無線リソース情報を受信する(ステップS101)。例えば、異常検出部221は、ある一定期間分の無線リソース情報を受信する。一定期間は、同一の帯域割当周期よりも長い期間である。
無線リソース情報の送信番号の順番が連続している場合(ステップS103−YES)、異常検出部221は正常状態と判定する。この場合、異常検出部221は、受信した無線リソース情報をデータ変換処理部223に出力する。そして、データ変換処理部223は、取得した無線リソース情報に基づいて、下位装置4毎の上りデータ送信時刻及び上りデータ量を特定し、特定結果を帯域割当部23に転送する。
上位装置1から端局装置2に対して、送信周期♯N(Nは1以上の整数)毎(送信周期♯1、♯2、・・・)に、無線リソース情報が通知される。図6において、各無線リソース情報のアルファベット(A、B、C、・・・)は、無線リソース情報を識別するために記載している。図6における括弧内は、無線リソース情報の送信番号と、送信周期毎の関係を示している。例えば、送信周期♯1では、無線リソース情報として、無線リソース情報A(1,start)、無線リソース情報B(2,end)が送信されている。すなわち、送信周期♯1では、分割された2つの無線リソース情報が送信されている。
異常検出部221において異常状態と判定され、異常区間検出部222において異常区間が特定された場合、帯域割当部23では、異常区間における当該無線リソース情報を用いずに帯域割当を行う。本実施形態では、予め定められた固定値α(αは任意の値)を各終端装置へ割り当てる送信量とする。帯域割当部23は、異常検出部221が無線リソース情報を異常と判定した場合は、異常が継続しているか否かに関わらず、複数周期の間、帯域割当方法を変更してもよい。また、帯域割当部23は、異常状態が発生した場合、当該状態を端局装置2から上位装置1へ通知してもよい。
図7は、正常判定時における上位装置1からユーザ装置5間のシーケンス図である。図8は、異常判定時における上位装置1からユーザ装置5間のシーケンス図である。
図7に示すように、上位装置1からユーザ装置5へスケジューリング情報として、DCI♯1を送信した後に、上位装置1から当該スケジューリング情報が搭載された無線リソース情報が端局装置2に送信される(図7のFrame♯1)。端局装置2は、Frame♯1を受信した後、異常検出期間において無線リソース情報の異常/正常判定を行う。正常判定となった場合は、端局装置2は、無線リソース情報をデータ変換処理部223に転送し、下位装置4毎の上りデータ送信時刻及び上りデータ量を処理期間で特定し、帯域割当部23へ転送し、帯域割当部23において帯域割当計算期間で各終端装置3への帯域割当を行い、割り当て結果を示す情報を終端装置3へ通知する。ユーザ装置5から送信された上りデータは、割り当てられた情報に従い上位装置1へ送信される。
第2の実施形態では、異常検出部が受信した無線リソース情報に基づいて異常を検出し、異常区間検出部が送信周期毎の送信順番を確認し異常区間を特定する点が第1の実施形態と異なる。以下、相違点についてのみ説明する。
第2の実施形態では、上位装置1は、帯域割当周期毎に、当該帯域割当周期内において端局装置2に送信する無線リソース情報の分割数を予め通知する。また、上位装置1は、無線リソース情報の分割毎に番号を付与する。
上位装置1から端局装置2に対して、送信周期♯N(Nは1以上の整数)毎(送信周期♯1、♯2、・・・)に、無線リソース情報が通知される。また、予め上位装置1から端局装置2に対して、送信周期♯N毎に通知される無線リソース情報の数が通知されている。すなわち、端局装置2は、送信周期♯Nに通知される無線リソース情報の数を把握している。図9において、各無線リソース情報のアルファベット(A、B、C、・・・)は、無線リソース情報を識別するために記載している。図9における括弧内は、無線リソース情報の送信順番を示している。送信周期♯1における無線リソース情報A(1)と無線リソース情報B(2)が通知された無線リソース情報は同一の時刻を示す。このように無線リソース情報に付与される無線リソース情報の送信番号をモニタすることで、無線リソース情報のまとまりを検出し、上位装置1における異常検出部221において欠落した無線リソース情報が検出された場合、当該欠落した無線リソース情報が属する帯域割当周期を特定することができる。
ここで、送信周期♯1において、異常検出部221は上位装置1から無線リソース情報を2つ受信したとする。この場合、異常検出部221は、送信周期♯1において無線リソース情報が2つ送信することが予め通知されており、送信周期♯1では通知数と、無線リソース情報の受信数とが同じであるため、正常状態と判定する。
まず、端局装置2の異常検出部221は、上位装置1から送信された無線リソース情報を受信する(ステップS201)。例えば、異常検出部221は、ある一定期間分の無線リソース情報を受信する。一定期間は、同一の帯域割当周期よりも長い期間である。
予め通知された無線リソース情報の総数と、実際に受信した無線リソース情報の数とが一致する場合(ステップS203−YES)、異常検出部221は正常状態と判定する。この場合、異常検出部221は、受信した無線リソース情報をデータ変換処理部223に出力する。そして、データ変換処理部223は、取得した無線リソース情報に基づいて、下位装置4毎の上りデータ送信時刻及び上りデータ量を特定し、特定結果を帯域割当部23に転送する。
異常検出部221において異常状態と判定され、異常区間検出部222において異常区間が特定された場合、帯域割当部23では、異常区間における当該無線リソース情報を用いずに帯域割当を行う。本実施形態では、予め定められた固定値α(αは任意の値)を各終端装置へ割り当てる送信量とする。帯域割当部23は、異常検出部221が無線リソース情報を異常と判定した場合は、異常が継続しているか否かに関わらず、複数周期の間、帯域割当方法を変更してもよい。また、帯域割当部23は、異常状態が発生した場合、当該状態を端局装置2から上位装置1へ通知してもよい。
また、第2の実施形態における端局装置2は、無線リソース情報の受信数に基づいて正常であるか異常であるかを判定する。これにより、容易に、異常を検出することができる。
第3の実施形態では、無線リソース情報の欠落を検出するためのタイマーを異常検出部が保有し、異常検出部が当該タイマーを用いて異常検出を行う点が第1の実施形態及び第2の実施形態と異なる。以下、相違点についてのみ説明する。
図11では、タイマーの動作条件として、端局装置2で“start”の情報が付与されている無線リソース情報を受信した時刻を開始とし、“end”の情報が付与されている無線リソース情報を受信した時刻を終了とした場合の動作を示す。
送信周期♯1において、無線リソース情報A(1,start)を受信した場合、異常検出部221は、t1区間のタイマーを開始させる。その後、送信周期♯1において、無線リソース情報B(2,end)が入力された場合、異常検出部221はタイマーを終了させる。
上記の動作の場合、異常検出部221は、送信周期♯1内に同一の帯域割当周期内に対する無線リソース情報のまとまりが正しく受信できたため“正常”状態と判定する。
送信周期♯1に無線リソース情報A(1,start)を受信した場合、異常検出部221は、t1区間のタイマーを開始させる。その後、送信周期♯1で受信する予定であった無線リソース情報B(2,middle)及びC(3,end)が欠落し、送信周期♯2で受信する予定であった無線リソース情報D(4,start)を送信周期♯1で受信した場合、異常検出部221は、無線リソース情報D(4,start)を受信したタイミングでタイマーを終了させると同時にt2区間のタイマーを開始させる。
なお、上記の図11〜図13に示したタイマー動作条件は、組み合わせて動作させてもよい。また、第1の実施形態に記載の方法と組み合わせてタイマーを動作させてもよい。
異常検出部221において異常状態と判定され、異常区間検出部222において異常区間が特定された場合、帯域割当部23では、異常区間における当該無線リソース情報を用いずに帯域割当を行う。本実施形態では、予め定められた固定値α(αは任意の値)を各終端装置へ割り当てる送信量とする。帯域割当部23は、異常検出部221が無線リソース情報を異常と判定した場合は、異常が継続しているか否かに関わらず、複数周期の間、帯域割当方法を変更してもよい。また、帯域割当部23は、異常状態が発生した場合、当該状態を端局装置2から上位装置1へ通知してもよい。
また、第3の実施形態における端局装置2は、タイマーを用いて、正常であるか異常であるかを判定する。これにより、他の送信周期内に“end”の情報が付与されている無線リソース情報を受信した場合であっても、異常を検出することができる。
本実施形態では、異常検出部221が、タイマーの動作条件として、端局装置2で“start”の情報が付与されている無線リソース情報を受信した時刻を開始とし、“end”の情報が付与されている無線リソース情報を受信した時刻を終了とした場合の例を示した。これに対し、異常検出部221は、以下のように異常検出を行ってもよい。
異常検出部221は、上位装置1から送信周期♯N毎に通知される無線リソース情報の数が通知されている場合において、タイマーの動作条件として、無線リソース情報A(1)を受信した時刻を開始とし、通知された数の最後の無線リソース情報を受信した時刻(例えば、上位装置1から3つの無線リソース情報を送信することが通知されている場合には3つ目の無線リソース情報を受信した時刻)を終了とする。そして、異常検出部221は、ある送信周期において最初の無線リソース情報を受信した時刻にタイマーを開始し、開始がなされた時刻から規定の期間が経過した時刻に、通知された数分の無線リソース情報のまとまりを正しく受信できなかった場合、又は、タイマーを開始してから1TTIが経過しても通知された数分の無線リソース情報のまとまりを正しく受信できなかった場合に異常状態と判定する。
第4の実施形態では、異常検出部において異常状態と判定され、異常区間検出部において異常区間が特定された場合、当該異常区間であっても、当該異常判定された無線リソース情報に含まれない下位装置に関する情報を計算可能区間とし、帯域割当計算を行う点が異なる点が第1の実施形態〜第3の実施形態と異なる。以下、相違点についてのみ説明する。
図14に示すように、異常検出部221において無線リソース情報♯N(Nは1以上の整数)が異常判定された場合、異常区間検出部222において当該無線リソース情報と関連する♯N+1〜♯N+2を含む♯N〜♯N+2の区間が異常区間と特定される。ここで、無線リソース情報#N〜#N+2には1つもしくは複数の下位装置4に関する情報が搭載されている。下位装置4に関する情報とは、例えば、下位装置4を識別するための識別情報(例えば、ID)を表す。また、各無線リソース情報に含まれる下位装置4単位の識別IDを♯n、♯n+1(nは任意の値)とする。無線リソース情報♯N+1では、異常判定された無線リソース情報♯Nに含まれない下位装置4単位の識別ID♯n+1が含まれる。そのため、帯域割当部23は、当該下位装置4の識別ID♯n+1に関しては、計算可能区間と特定し、帯域割当計算を行う。
ステップS103の処理において、無線リソース情報の送信番号の順番が連続していない場合(ステップS103−NO)、異常検出部221は異常状態と判定する。この場合、異常検出部221は、受信した無線リソース情報を異常区間検出部222に出力する。異常区間検出部222は、取得した無線リソース情報に付与された“start”、“middle”及び“end”の情報や、異常状態と検出されなかった無線リソース情報における時刻情報を参照し、欠落した無線リソース情報がどの帯域割当周期に対する無線リソース情報であるのかを特定する。
ステップS203の処理において、予め通知された無線リソース情報の総数と、実際に受信した無線リソース情報の数とが一致しない場合(ステップS203−NO)、異常検出部221は異常状態と判定する。この場合、異常検出部221は、受信した無線リソース情報を異常区間検出部222に出力する。異常区間検出部222は、取得した無線リソース情報のうち“下位装置のID番号”を参照し、計算可能な下位装置4のID番号範囲を特定する(ステップS301)。ここで、計算可能な下位装置4のID番号範囲とは、図14に示したように、異常判定された無線リソース情報♯Nに含まれない下位装置4のID番号の範囲である。異常区間検出部222は、特定した下位装置4のID番号範囲に含まれるID番号を含まない区間を異常区間として無効とする。さらに、異常区間検出部222は、異常区間における帯域補償を行うため、欠落した無線リソース情報の前後の情報から当該異常区間の時刻情報を補償し、帯域割当部23に通知する(ステップS402)。
また、第4の実施形態における端局装置2は、異常検出部221によって異常と判定された無線リソース情報を含む区間全体を異常区間とするのではなく、異常と判定された無線リソース情報と関連のある区間のみを異常区間とする。これにより、異常と判定された無線リソース情報と関連のない無線リソース情報が無効とされてしまうことを軽減することができる。
第5の実施形態では、帯域割当部が、各終端装置に割り当てる帯域量を、終端装置数で全帯域を当分配した値とする点が第1の実施形態〜第4の実施形態と異なる。以下、相違点についてのみ説明する。
異常検出部221において異常状態が検出され、帯域割当部23において当該情報を受け取った際の動作として、終端装置3へ割当可能な全帯域数を端局装置2に接続される終端装置数nで当分配し、各終端装置3に送信許可を通知する方法を用いることができる。
帯域割当部23は、異常検出部221が無線リソース情報を異常と判定した場合は、異常が継続しているか否かに関わらず、複数周期の間、帯域割当方法を変更してもよい。
第6の実施形態では、帯域割当部が、各終端装置に割り当てる帯域割当量を、過去の帯域割当量から統計から計算される値とする点が第1の実施形態〜第5の実施形態と異なる。以下、相違点についてのみ説明する。
帯域割当部23は、終端装置3−1〜3−Pへ割り当てた帯域割当量に関する統計情報に基づいて、各終端装置3に対する送信許可量を計算する。例えば、帯域割当部23は、終端装置3−1に対して、過去O回(Oは1以上の整数)における帯域割当量の平均値βを算出し、割り当てる方法を用いることができる。上記の過去に各終端装置3へ割り当てた帯域割当量を帯域割当部における機能を用いて保存しておくことができる。
上記例では、統計情報として平均値を用いる例を示したが、最大値であってもよいし、中央値であってもよい。ただし、各終端装置3の当該値の合計がPON帯域を上回る場合には、これに基づく比率で割り当てることとする。帯域割当部23は、異常検出部221が無線リソース情報を異常と判定した場合は、異常が継続しているか否かに関わらず、複数周期の間、帯域割当方法を変更してもよい。
Claims (8)
- 端局装置と複数の終端装置を介して上位装置と下位装置が接続される通信システムにおける端局装置において、
前記上位装置との間で上り及び下りデータを送受信する上位通信部と、
各終端装置との間で上り及び下りデータを送受信する下位通信部と、
前記上位装置から周期的に通知される無線リソース情報に基づいて、各下位装置からの上り送信データ量及び送信時刻を少なくとも特定する連携機能部と、
特定結果から各終端装置への帯域割当情報を一定の周期で決定し、決定した情報を前記下位通信部を介して前記各終端装置に通知する帯域割当部と、
を備え、
前記連携機能部は、
前記無線リソース情報の欠落を検出する異常検出部と、
前記無線リソース情報の欠落が検出された場合に、欠落した無線リソース情報を含む帯域割当周期を特定する異常区間検出部と、
を備え、
前記帯域割当部は、当該特定された帯域割当周期においては、少なくとも欠落した無線リソース情報を用いずに前記各終端装置に対する帯域割当計算を行う端局装置。 - 前記異常検出部は、
前記上位装置にて予め無線リソース情報の各々に付与される番号の値を参照して当該番号が非連続となった場合、又は、前記上位装置から前記端局装置へと予め通知される前記無線リソース情報の総数に受信した無線リソース情報の数が達しない場合に、前記無線リソース情報が欠落したと判定する、請求項1に記載の端局装置。 - 前記異常検出部は、タイマーを備え、
前記異常検出部は、前記上位装置が前記無線リソース情報を複数に分割して送信する場合において、分割された各々に対して予め付与される、当該分割の順序を表わす種別、又は、番号に従って前記タイマーを動作させ、モニタし、前記タイマーの動作開始から規定の期間内に無線リソース情報のまとまりが検出できなかった場合、又は、タイマーが終了した際に無線リソース情報のまとまりが検出できなかった場合に前記無線リソース情報が欠落したと判定する、請求項1に記載の端局装置。 - 前記異常区間検出部は、分割された各々に対して予め付与される、当該分割の順序を表す種別をモニタすることで無線リソース情報のまとまりを検出し、又は、分割された各々に対して予め付与される番号をモニタすることで無線リソース情報のまとまりを検出し、前記まとまりに含まれる無線リソース情報のうち、欠落していない他の分割情報から欠落した無線リソース情報がどの帯域割当周期に対する無線リソース情報であるかを特定する、請求項1から3のいずれか一項に記載の端局装置。
- 前記異常区間検出部は、
前記上位装置にて複数に分割されずに送信された前記無線リソース情報が欠落した場合、又は、分割された無線リソース情報全てが欠落した場合、欠落していない無線リソース情報が示す時刻情報に基づいて線形補間により、欠落した無線リソース情報の時刻情報を推定し、当該推定結果から欠落した無線リソース情報がどの帯域割当周期に対する無線リソース情報であるかを特定する、請求項1から4のいずれか一項に記載の端局装置。 - 前記異常区間検出部は、
前記下位装置を識別する識別番号の順番通りに通知された無線リソース情報をモニタし、欠落した無線リソース情報が属する帯域割当周期内で、当該欠落した無線リソース情報に含まれる下位装置以外の下位装置に係る情報を含む区間については無線リソース情報を用いてもよいことを示す有効と判定する、請求項1から5のいずれか一項に記載の端局装置。 - 前記帯域割当部は、前記異常検出部における判定結果が異常であった場合に、各終端装置に割り当てる帯域割当量を、予め設定した値、もしくは前記終端装置数で全帯域を等分配した値、もしくは過去の帯域割当量からの統計値とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の端局装置。
- 端局装置と複数の終端装置を介して上位装置と下位装置が接続される通信システムにおける端局装置が行う帯域割当方法であって、
前記上位装置との間で上り及び下りデータを送受信する上位通信ステップと、
各終端装置との間で上り及び下りデータを送受信する下位通信ステップと、
前記上位装置から周期的に通知される無線リソース情報に基づいて、各下位装置からの上り送信データ量及び送信時刻を少なくとも特定する連携機能ステップと、
特定結果から各終端装置への帯域割当情報を一定の周期で決定し、決定した情報を前記各終端装置に通知する帯域割当ステップと、
を有し、
前記連携機能ステップにおいて、
前記無線リソース情報の欠落を検出する異常検出ステップと、
前記無線リソース情報の欠落が検出された場合に、欠落した無線リソース情報を含む帯域割当周期を特定する異常区間検出ステップと、
を有し、
前記帯域割当ステップにおいて、当該特定された帯域割当周期においては、少なくとも欠落した無線リソース情報を用いずに前記各終端装置に対する帯域割当計算を行う帯域割当方法。
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