JP2018157067A - 金属−セラミックス回路基板の製造方法 - Google Patents

金属−セラミックス回路基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018157067A
JP2018157067A JP2017052748A JP2017052748A JP2018157067A JP 2018157067 A JP2018157067 A JP 2018157067A JP 2017052748 A JP2017052748 A JP 2017052748A JP 2017052748 A JP2017052748 A JP 2017052748A JP 2018157067 A JP2018157067 A JP 2018157067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
metal
polyimide resin
resin solution
adjacent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017052748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6809945B2 (ja
Inventor
歩 尾崎
Ayumi Ozaki
歩 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dowa Metaltech Co Ltd
Original Assignee
Dowa Metaltech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dowa Metaltech Co Ltd filed Critical Dowa Metaltech Co Ltd
Priority to JP2017052748A priority Critical patent/JP6809945B2/ja
Publication of JP2018157067A publication Critical patent/JP2018157067A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6809945B2 publication Critical patent/JP6809945B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】セラミックス基板の一方の面に金属回路板が接合した金属−セラミックス回路基板において、金属回路板の隣接する回路パターンの互いに対向する側面に樹脂を塗布する際に、金属回路板の上面への樹脂の付着を防止するとともに金属回路板の側面に迅速に樹脂を塗布することができる、金属−セラミックス回路基板の製造方法を提供する。【解決手段】隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔が0.5〜2.5mmで厚さ0.2〜1.0mmの金属回路板12が一方の面に接合したセラミックス基板10を用意し、金属回路板の隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔に対する一方の側面の底部からの距離の比が0.5〜0.6である直線に沿って、この直線の長さ1mm当たり0.2〜1.2mgの滴下量で常温における粘度50〜1000mPa・sのポリイミド樹脂溶液14をセラミックス基板の一方の面に滴下する。【選択図】図1

Description

本発明は、セラミックス基板に金属回路板が接合した金属−セラミックス回路基板の製造方法に関し、特に、パワーモジュールなどに使用される金属−セラミックス回路基板の製造方法に関する。
従来、電気自動車、電車、工作機械などの大電力を制御するために、パワーモジュールが使用されている。このようなパワーモジュール用の絶縁基板として、セラミックス基板の一方の面に所定の回路パターンを有する金属回路板が接合された金属−セラミックス回路基板が使用されている。
近年、パワーモジュール用の絶縁基板として使用される金属−セラミックス回路基板では、基板上に搭載する半導体チップなどの電子部品が高出力化や高密度実装化されており、高密度実装化により金属回路板の回路パターン間の絶縁距離(ボトム間距離)が短くなっても、高出力化による絶縁不良を防止することができる金属−セラミックス回路基板が要求されている。
このような要求に応じて信頼性を向上させた回路基板として、絶縁基板上に配置された導電膜の外周端部に接して、絶縁基板の上面に固体絶縁物が配置された回路基板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この固体絶縁物は、絶縁基板の表面の導電膜を取り囲む部分と導電膜の側面とを覆うように常温における粘度が30〜200Pa・sの1液性エポキシ樹脂を塗布した後に固化することによって形成されている。
特開2002−76190号公報(段落番号0012)
特許文献1の回路基板では、最も電界が集中する導電膜の外周端部に接して、絶縁基板の上面に固体絶縁物を配置することにより、導電膜の外周端部から発生する部分放電を防止し、その外周端部が絶縁破壊の起点になるのを防止して、信頼性を向上させている。
また、Agを含むろう材によりセラミックス基板に金属回路板を接合した金属−セラミックス回路基板では、ろう材が露出していると、ろう材中のAgが空気中の水分や、雰囲気中のSとの接触によって、マイグレーションが生じて、絶縁不良が生じるおそれがあるが、特許文献1の回路基板のように、金属回路板の外周端部に接して、セラミックス基板の上面に固体絶縁物を配置すれば、マイグレーションを防止することができる。
しかし、特許文献1の回路基板では、絶縁基板の表面の導電膜を取り囲む部分と導電膜の側面とを覆うように常温における粘度が30〜200Pa・sの1液性エポキシ樹脂を塗布しているため、樹脂の塗布に時間がかかり、導電膜の上面に樹脂が付着し易くなる。
したがって、本発明は、このような従来の問題点に鑑み、セラミックス基板の一方の面に金属回路板が接合した金属−セラミックス回路基板の製造方法において、金属回路板の隣接する回路パターンの互いに対向する側面に樹脂を塗布する際に、金属回路板の上面への樹脂の付着を防止するとともに金属回路板の側面に迅速に樹脂を塗布することができる、金属−セラミックス回路基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔が0.5〜2.5mmで厚さ0.2〜1.0mmの金属回路板が一方の面に接合したセラミックス基板を用意し、金属回路板の隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔に対する一方の側面の底部からの距離の比が0.5〜0.6である直線に沿って、この直線の長さ1mm当たり0.2〜1.2mgの滴下量で常温における粘度50〜1000mPa・sのポリイミド樹脂溶液をセラミックス基板の一方の面に滴下して、ポリイミド樹脂溶液が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がった後、加熱することにより、ポリイミド樹脂溶液の溶媒を蒸発させるとともにポリイミド樹脂溶液中のポリイミド樹脂を硬化させることによって、セラミックス基板の一方の面に金属回路板が接合した金属−セラミックス回路基板の製造方法において、金属回路板の隣接する回路パターンの互いに対向する側面に樹脂を塗布する際に、金属回路板の上面への樹脂の付着を防止するとともに金属回路板の側面に迅速に樹脂を塗布することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明による金属−セラミックス回路基板の製造方法は、隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔が0.5〜2.5mmで厚さ0.2〜1.0mmの金属回路板が一方の面に接合したセラミックス基板を用意し、金属回路板の隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔に対する一方の側面の底部からの距離の比が0.5〜0.6である直線に沿って、この直線の長さ1mm当たり0.2〜1.2mgの滴下量で常温における粘度50〜1000mPa・sのポリイミド樹脂溶液をセラミックス基板の一方の面に滴下して、ポリイミド樹脂溶液が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がった後、加熱することにより、ポリイミド樹脂溶液の溶媒を蒸発させるとともにポリイミド樹脂溶液中のポリイミド樹脂を硬化させることを特徴とする。
この金属−セラミックス回路基板の製造方法において、金属回路板の隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔に対する一方の側面の底部からの距離の比が0.5〜0.55であるのが好ましい。また、隣接する回路パターンの間隔が0.7〜2mmであるのが好ましく、金属回路板の厚さが0.25〜0.65mmであるのが好ましい。また、ポリイミド樹脂溶液の滴下量が上記の直線の長さ1mm当たり0.5〜1.0mgであるのが好ましく、加熱の温度が250〜300℃であるのが好ましい。さらに、金属回基板が銅回路板であるのが好ましく、セラミックス基板が窒化アルミニウム基板であるのが好ましい。
本発明によれば、セラミックス基板の一方の面に金属回路板が接合した金属−セラミックス回路基板の製造方法において、金属回路板の隣接する回路パターンの互いに対向する側面に樹脂を塗布する際に、金属回路板の上面への樹脂の付着を防止するとともに金属回路板の側面に迅速に樹脂を塗布することができる。
金属回路板の隣接する回路パターンの互いに対向する側面の間にポリイミド樹脂溶液を滴下した状態を説明する図である。 金属回路板の隣接する回路パターンの互いに対向する側面の間に滴下したポリイミド樹脂溶液が広がった状態を説明する図である。
図1および図2に示すように、本発明による金属−セラミックス回路基板の製造方法の実施の形態では、隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔が0.5〜2.5mm(好ましくは0.7〜2mm)で厚さ0.2〜1.0mm(好ましくは0.25〜0.65mm、さらに好ましくは0.25〜0.5mm)の(銅回路板などの)金属回路板12が一方の面に(ろう材により、あるいは直接)接合した(窒化アルミニウム基板などの)セラミックス基板10を用意し、金属回路板12の隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔に対する一方の側面の底部からの距離の比が0.5〜0.6である(仮想)直線に沿って、この直線の長さ1mm当たり0.2〜1.2mg(好ましくは0.5〜1.0mg)の滴下量で常温における粘度50〜1000mPa・sのポリイミド樹脂溶液14をセラミックス基板10の一方の面に滴下して、ポリイミド樹脂溶液14が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板10の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がった後、(好ましくは250〜300℃で20〜40分間)加熱することにより、ポリイミド樹脂溶液14の溶媒を蒸発させるとともにポリイミド樹脂溶液14中のポリイミド樹脂を硬化させる。なお、隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔が2.5mmより広いと、ポリイミド樹脂溶液14が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板10の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がらないおそれがあり、隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔が0.5mmより狭いと、ポリイミド樹脂溶液14が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板10の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がった後に、金属回路板12の上面まで吸い上げられるおそれがある。また、金属回路板12の厚さが1.0mmより厚いと、ポリイミド樹脂溶液14が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板10の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がらないおそれがあり、金属回路板12の厚さが0.2mmより薄いと、ポリイミド樹脂溶液14が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板10の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がった後に、金属回路板12の上面まで吸い上げられるおそれがある。また、ポリイミド樹脂溶液14の滴下量が上記の直線の長さ1mm当たり0.2mgより少ないと、ポリイミド樹脂溶液14が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板10の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がらないおそれがあり、ポリイミド樹脂溶液14の滴下量が上記の直線の長さ1mm当たり1.2mgより多いと、ポリイミド樹脂溶液14が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板10の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がった後に、金属回路板12の上面まで吸い上げられるおそれがある。さらに、ポリイミド樹脂溶液14の温における粘度が1000mPa・sより高いと、ポリイミド樹脂溶液14が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板10の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がらないおそれがあり、ポリイミド樹脂溶液14の常温における粘度が50mPa・sより低いと、ポリイミド樹脂溶液14が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板10の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がった後に、金属回路板12の上面まで吸い上げられるおそれがある。
この金属−セラミックス回路基板の製造方法において、金属回路板12の隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔に対する一方の側面の底部からの距離の比が0.5〜0.55であるのが好ましく、0.5〜0.54であるのがさらに好ましく、0.5〜0.535であるのが最も好ましい。このようにポリイミド樹脂溶液14を金属回路板12の隣接する回路パターンの略中央部に滴下すれば、隣接する回路パターンの互いに対向する側面の両方に略均等にポリイミド樹脂溶液14を広げることができる。金属回路板12の隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔に対する一方の側面の底部からの距離の比が上記の範囲外であると、すなわち、ポリイミド樹脂溶液14を金属回路板12の隣接する回路パターンの略中央部から回路パターンの互いに対向する側面の一方の側面に近過ぎる位置に滴下すると、ポリイミド樹脂溶液14が、回路パターンの互いに対向する側面の近い方の側面側で金属回路板12の上面まで吸い上げられるおそれがある。
ポリイミド樹脂溶液14は、ポリイミド樹脂をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)などの溶媒で希釈して常温(25℃)における粘度(E型粘度計で測定した粘度)を50〜1000mPa・s(好ましくは70〜900mPa・s)にする。このポリイミド樹脂溶液14の滴下は、樹脂用ディスペンサーなどによって行うことができる。なお、滴下したポリイミド樹脂溶液14が広がり易くするために、(金属回路板12が接合した)セラミックス基板10の一方の面に予めレーザー光や紫外線を照射してもよい。
上述した金属−セラミックス回路基板の製造方法の実施の形態では、隣接する回路パターンの互いに対向する側面の両方に略均等にポリイミド樹脂溶液14を広げることができるとともに、金属回路板12の上面までポリイミド樹脂溶液14が吸い上げられるのを防止することができる。なお、隣接する回路パターンの互いに対向する側面の半分以上の高さまでポリイミド樹脂溶液14が濡れ広がれば、マイグレーションを防止することができる。
以下、本発明による金属−セラミックス回路基板の製造方法の実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
セラミックス基板としての60×50×0.6mmの大きさの窒化アルミニウム基板の一方の面にろう材により60×50×0.25mmの大きさの銅板を接合した後、エッチングレジストを塗布してエッチングすることにより、銅板を回路パターン形状にして、隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部が0.8mm離間した銅回路板を形成した。
この銅回路板の隣接する回路パターンの互いに対向する側面の一方の底部から0.4mm離間(オフセット)した線(隣接する回路パターンの互いに対向する側面の各々の底部から等距離の線)に沿って、樹脂用ディスペンサー(武蔵エンジニアリング株式会社製のジェットディスペンサー)により、セラミックス基板の一方の面に(ポリイミド樹脂をNMPで希釈した)常温における粘度100mPa・sのポリイミド樹脂溶液を長さ1mm当り0.6mg滴下し、ポリイミド樹脂溶液が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がった後に、銅回路板の上面までポリイミド樹脂が吸い上げられたか否かを目視にて観察したところ、ポリイミド樹脂溶液の吸い上げはなかった。その後、ポリイミド樹脂溶液を250℃で30分間加熱したところ、銅回路板の上面にポリイミド樹脂の付着はなかった。
[実施例2]
隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔を1.0mmとした以外は、実施例1と同様の方法により銅回路板を形成し、この銅回路板の隣接する回路パターンの互いに対向する側面の一方の底部から0.5mm離間(オフセット)した線(隣接する回路パターンの互いに対向する側面の各々の底部から等距離の線)に沿ってポリイミド樹脂溶液を滴下した以外は、実施例1と同様の方法により、ポリイミド樹脂溶液が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がった後に、銅回路板の上面までポリイミド樹脂が吸い上げられたか否かを目視にて観察したところ、ポリイミド樹脂溶液の吸い上げはなかった。その後、ポリイミド樹脂溶液を250℃で30分間加熱したところ、銅回路板の上面にポリイミド樹脂の付着はなかった。
[実施例3]
隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔を1.5mmとした以外は、実施例1と同様の方法により銅回路板を形成し、この銅回路板の隣接する回路パターンの互いに対向する側面の一方の底部から0.8mm離間(オフセット)した線(隣接する回路パターンの互いに対向する側面の各々の底部から略等距離の線)に沿ってポリイミド樹脂溶液を滴下した以外は、実施例1と同様の方法により、ポリイミド樹脂溶液が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がった後に、銅回路板の上面までポリイミド樹脂が吸い上げられたか否かを目視にて観察したところ、ポリイミド樹脂溶液の吸い上げはなかった。その後、ポリイミド樹脂溶液を250℃で30分間加熱したところ、銅回路板の上面にポリイミド樹脂の付着はなかった。
[実施例4]
ポリイミド樹脂溶液の常温における粘度を度800mPa・sとした以外は、実施例3と同様の方法により、ポリイミド樹脂溶液が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がった後に、銅回路板の上面までポリイミド樹脂溶液が吸い上げられたか否かを目視にて観察したところ、ポリイミド樹脂溶液の吸い上げはなかった。その後、ポリイミド樹脂溶液を250℃で30分間加熱したところ、銅回路板の上面にポリイミド樹脂の付着はなかった。
[実施例5]
ポリイミド樹脂溶液の滴下量を長さ1mm当り0.9mgとした以外は、実施例3と同様の方法により、ポリイミド樹脂溶液が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がった後に、銅回路板の上面までポリイミド樹脂溶液が吸い上げられたか否かを目視にて観察したところ、ポリイミド樹脂溶液の吸い上げはなかった。その後、ポリイミド樹脂溶液を250℃で30分間加熱したところ、銅回路板の上面にポリイミド樹脂の付着はなかった。
[比較例1]
ポリイミド樹脂溶液の常温における粘度を度10mPa・sとした以外は、実施例2と同様の方法により、ポリイミド樹脂溶液が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がった後に、銅回路板の上面までポリイミド樹脂溶液が吸い上げられたか否かを目視にて観察したところ、銅回路板の上面までポリイミド樹脂溶液が吸い上げられたことが確認された。その後、ポリイミド樹脂溶液を250℃で30分間加熱したところ、銅回路板の上面にポリイミド樹脂が付着していた。
[比較例2]
ポリイミド樹脂溶液の滴下量を長さ1mm当り1.5mgとした以外は、実施例2と同様の方法により、ポリイミド樹脂溶液が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がった後に、銅回路板の上面までポリイミド樹脂溶液が吸い上げられたか否かを目視にて観察したところ、銅回路板の上面までポリイミド樹脂溶液が吸い上げられたことが確認された。その後、ポリイミド樹脂溶液を250℃で30分間加熱したところ、銅回路板の上面にポリイミド樹脂が付着していた。
[比較例3]
銅回路板の隣接する回路パターンの互いに対向する側面の一方から0.2mm離間(オフセット)した線に沿ってポリイミド樹脂溶液を滴下した以外は、実施例2と同様の方法により、ポリイミド樹脂溶液が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がった後に、銅回路板の上面までポリイミド樹脂溶液が吸い上げられたか否かを目視にて観察したところ、銅回路板の上面までポリイミド樹脂溶液が吸い上げられたことが確認された。その後、ポリイミド樹脂溶液を250℃で30分間加熱したところ、銅回路板の上面にポリイミド樹脂が付着していた。
なお、これらの実施例および比較例の結果を表1に示す。
Figure 2018157067
10 セラミックス基板
12 金属回路板
14 ポリイミド樹脂溶液

Claims (8)

  1. 隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔が0.5〜2.5mmで厚さ0.2〜1.0mmの金属回路板が一方の面に接合したセラミックス基板を用意し、金属回路板の隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔に対する一方の側面の底部からの距離の比が0.5〜0.6である直線に沿って、この直線の長さ1mm当たり0.2〜1.2mgの滴下量で常温における粘度50〜1000mPa・sのポリイミド樹脂溶液をセラミックス基板の一方の面に滴下して、ポリイミド樹脂溶液が、隣接する回路パターン間のセラミックス基板の一方の面と、隣接する回路パターンの互いに対向する側面とを覆うように広がった後、加熱することにより、ポリイミド樹脂溶液の溶媒を蒸発させるとともにポリイミド樹脂溶液中のポリイミド樹脂を硬化させることを特徴とする、金属−セラミックス回路基板の製造方法。
  2. 前記金属回路板の隣接する回路パターンの互いに対向する側面の底部の間隔に対する一方の側面の底部からの距離の比が0.5〜0.55であることを特徴とする、請求項1に記載の金属−セラミックス回路基板の製造方法。
  3. 前記隣接する回路パターンの間隔が0.7〜2mmであることを特徴とする、請求項1または2に記載の金属−セラミックス回路基板の製造方法。
  4. 前記金属回路板の厚さが0.25〜0.65mmであることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の金属−セラミックス回路基板の製造方法。
  5. 前記ポリイミド樹脂溶液の滴下量が前記直線の長さ1mm当たり0.5〜1.0mgであることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の金属−セラミックス回路基板の製造方法。
  6. 前記加熱の温度が250〜300℃であることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の金属−セラミックス回路基板の製造方法。
  7. 前記金属回基板が銅回路板であることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載の金属−セラミックス回路基板の製造方法。
  8. 前記セラミックス基板が窒化アルミニウム基板であることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載の金属−セラミックス回路基板の製造方法。
JP2017052748A 2017-03-17 2017-03-17 金属−セラミックス回路基板の製造方法 Active JP6809945B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017052748A JP6809945B2 (ja) 2017-03-17 2017-03-17 金属−セラミックス回路基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017052748A JP6809945B2 (ja) 2017-03-17 2017-03-17 金属−セラミックス回路基板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018157067A true JP2018157067A (ja) 2018-10-04
JP6809945B2 JP6809945B2 (ja) 2021-01-06

Family

ID=63717360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017052748A Active JP6809945B2 (ja) 2017-03-17 2017-03-17 金属−セラミックス回路基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6809945B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002076190A (ja) * 2000-08-24 2002-03-15 Toshiba Corp 回路基板、半導体装置及びこれらの製造方法
JP2005116602A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 Denki Kagaku Kogyo Kk 回路基板及びその製造方法
JP2006222217A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Nitto Denko Corp 配線回路基板の製造方法
JP2014157951A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Panasonic Corp 保護被膜形成方法および実装構造体
JP2015185639A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 Dowaメタルテック株式会社 金属−セラミックス回路基板およびその製造方法
WO2017188273A1 (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 デンカ株式会社 セラミック回路基板及びその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002076190A (ja) * 2000-08-24 2002-03-15 Toshiba Corp 回路基板、半導体装置及びこれらの製造方法
JP2005116602A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 Denki Kagaku Kogyo Kk 回路基板及びその製造方法
JP2006222217A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Nitto Denko Corp 配線回路基板の製造方法
JP2014157951A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Panasonic Corp 保護被膜形成方法および実装構造体
JP2015185639A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 Dowaメタルテック株式会社 金属−セラミックス回路基板およびその製造方法
WO2017188273A1 (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 デンカ株式会社 セラミック回路基板及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6809945B2 (ja) 2021-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10170434B2 (en) Warpage control in package-on-package structures
US10085347B2 (en) Manufacture of a circuit board and circuit board containing a component
US10937715B2 (en) Substrate for power module, collective substrate for power modules, and method for manufacturing substrate for power module
US7820916B2 (en) Composite ceramic substrate
US20050000725A1 (en) Manufacturing method for a printed circuit board
US20140124777A1 (en) Built-up substrate, method for manufacturing same, and semiconductor integrated circuit package
CN101409267A (zh) 半导体器件及其制造方法
US11490513B2 (en) Metal base circuit board and method of manufacturing the metal base circuit board
US9918381B2 (en) Component-embedded substrate
US10692794B2 (en) Radiation plate structure, semiconductor device, and method for manufacturing radiation plate structure
JP6809945B2 (ja) 金属−セラミックス回路基板の製造方法
KR101125752B1 (ko) 인쇄 회로 기판 및 그 제조 방법
JP2007149991A (ja) 回路モジュールの製造方法
JP2001077488A (ja) 回路基板とその製造方法およびリードフレーム
TWI836754B (zh) 內埋元件電路板及其製造方法
US20160172548A1 (en) Method of manufacturing chip-on-board and surface mount device led substrate
JP2009123726A (ja) 電子部品集合体の製造方法及び電子部品集合体
JP3596899B2 (ja) 低膨張金属箔およびプリント回路用積層板
KR20070095664A (ko) 엘이디 패키지
JP5273017B2 (ja) フリップ実装体の製造方法
CA2867933A1 (en) A method of manufacturing chip-on-board and surface mount device led substrate
EP3032595A1 (en) A method of manufacturing chip-on-board and surface mount device LED substrate
US9627304B2 (en) Method of producing a large number of support apparatus which can be surface-mounted, arrangement of a large number of support apparatus which can be surface-mounted, and support apparatus which can be surface-mounted
JPH06188531A (ja) 低膨張金属箔およびプリント回路用積層板
JPH01157589A (ja) 金属ベース基板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6809945

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250