JP2018156480A - 半導体記憶装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のメモリチップからのピーク電流の重複を抑制しつつ、各メモリチップのパフォーマンスの低下を抑制する。【解決手段】一の実施形態によれば、半導体記憶装置は、コマンドに応じてピーク電流を発生する前に、前記ピーク電流を発生する待ち状態に遷移する第1制御部を備える複数のメモリチップを備える。前記装置はさらに、前記第1制御部の状態をサーチし、前記第1制御部の状態のサーチ結果に基づいて、前記待ち状態に遷移した前記第1制御部に前記待ち状態の解除命令を発行するか否かを制御する第2制御部を備える制御チップを備える。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、半導体記憶装置およびその制御方法に関する。
複数のメモリチップを備えた半導体記憶装置が知られている。
複数のメモリチップからのピーク電流の重複を抑制しつつ、各メモリチップのパフォーマンスの低下を抑制することが可能な半導体記憶装置およびその制御方法を提供する。
一の実施形態によれば、半導体記憶装置は、コマンドに応じてピーク電流を発生する前に、前記ピーク電流を発生する待ち状態に遷移する第1制御部を備える複数のメモリチップを備える。前記装置はさらに、前記第1制御部の状態をサーチし、前記第1制御部の状態のサーチ結果に基づいて、前記待ち状態に遷移した前記第1制御部に前記待ち状態の解除命令を発行するか否かを制御する第2制御部を備える制御チップを備える。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1〜図28では、同一または類似の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。
図1は、第1実施形態の半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。
図1の半導体記憶装置は、制御チップの一例としてのIF(インタフェース)チップ1と、複数のメモリチップの一例としての第1〜第Nメモリチップ2a〜2n(Nは2以上の整数)と、クロックバス3と、データバス4と、外部アクセスチャネル5と、パッド6とを備えている。
図1の半導体記憶装置の例は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであり、例えばマルチチップ構成のNANDフラッシュメモリである。IFチップ1と第1〜第Nメモリチップ2a〜2nは、互いに積層されて同じ半導体パッケージ内に収容されている。以下、第1〜第Nメモリチップ2a〜2nの各々を適宜「メモリチップ2」と表記し、第1〜第Nメモリチップ2a〜2nをそれぞれ適宜「チップ1〜N」と表記する。
IFチップ1は、各メモリチップ2の動作や通信処理を制御する半導体チップであり、コマンドレジスタ11と、第1〜第Mピークカウンタ12a〜12m(Mは2以上の整数)と、ピークコントローラ13とを備えている。コマンドレジスタ11およびピークコントローラ13は、第1制御部の一例である。以下、第1〜第Mピークカウンタ12a〜12mの各々を適宜「ピークカウンタ12」と表記し、第1〜第Mピークカウンタ12a〜12mをそれぞれ適宜「カウンタ1〜M」と表記する。
各メモリチップ2は、メモリとして機能可能な半導体チップであり、コマンドレジスタ21と、ステートマシン22と、ピークコントローラ23とを備えている。コマンドレジスタ21、ステートマシン22、およびピークコントローラ23は、第2制御部の一例である。メモリチップ2は、コアチップとも呼ばれる。
クロックバス3は、IFチップ1から各メモリチップ2にクロック信号を送信するバスである。データバス4は、IFチップ1と各メモリチップ2との間でデータ信号を送受信するバスである。外部アクセスチャネル5は、外部のホストからのコマンドをパッド6を介して半導体記憶装置に入力するチャネルである。クロックバス3、データバス4、および外部アクセスチャネル5は、後述するTSV(Through Silicon Via)電極により構成されており、チップ間で高速に情報をやり取りすることを可能としている。
各メモリチップ2は、プログラム(書き込み)、リード(読み出し)、イレース(消去)などのオペレーションに関するコマンドをホストから受信する。そして、各メモリチップ2は、受信したコマンドに応じてデータの書き込み、読み出し、消去などを行い、その結果、ピーク電流が発生する。複数のメモリチップ2から発生するピーク電流同士が重複すると、パッケージ全体のピーク電流が過大となる可能性がある。そこで、IFチップ1やメモリチップ2は、図1に示す機能ブロック群により、このような重複を抑制するピーク電流制御(PCC:Peak Current Control)を行う。
IFチップ1のコマンドレジスタ11は、ホストから外部アクセスチャネル5を介してコマンドを受信する。例えば、プログラム、リード、イレースなどのオペレーションに関するコマンドが受信される。コマンドレジスタ11は、ピーク制御が必要なオペレーションに関するコマンドを受信した場合には、ピークコントローラ13を起動する。
ピークカウンタ12は、メモリチップ2から発生するピーク電流の発生期間に対応するカウント値を発生させる。具体的には、あるメモリチップ2がピーク電流を発生する前には、そのメモリチップ2からIFチップ1に、ピーク電流の発生の許可を待つウェイトステートにあることを通知するピークウェイトの通知データが出力され、その後、1つのピークカウンタ12が起動する。起動したピークカウンタ12は、このピーク電流の発生期間に対応するカウント値を発生させる。
第1〜第Mピークカウンタ12a〜12mのうちの1つのピークカウンタ12のみが起動して動作している場合、残りのM−1個のピークカウンタ12は空きカウンタになっている。このときにIFチップ1がピークウェイトの通知データを受けると、その後、いずれかの空きカウンタが起動する。その結果、第1〜第Mピークカウンタ12a〜12mのうちの2つのピークカウンタ12が動作中となり、2つのメモリチップ2から発生する2つのピーク電流の発生期間に対応するカウント値が発生する。
本実施形態のピークカウンタ12の個数Mは、半導体記憶装置が重複を許容するピーク電流の最大個数に設定されている。すなわち、本実施形態の半導体記憶装置は、最大でM個のピーク電流が重複して発生することを許容している。よって、第1〜第Mピークカウンタ12a〜12mは、同時にM個のピーク電流の発生期間に対応するカウント値を発生させることができる。
IFチップ1のピークコントローラ13は、Search状態やGo状態などを有するステートマシンや、データバス4を制御するバスコントローラを備えている。例えば、Search状態のピークコントローラ13は、第1〜第Nメモリチップ2a〜2nを順番に巡回して、第1〜第Nメモリチップ2a〜2nの状態をサーチする。また、Go状態のピークコントローラ13は、ウェイトステート(待ち状態)にあるメモリチップ2にGo命令(解除命令)を発行して、プログラム、リード、イレースなどのオペレーションを許可する。Go命令を受信したメモリチップ2は、許可されたオペレーションを行い、その結果、ピーク電流が発生する。本実施形態のピークコントローラ13は、データバス4のホストとなり、メモリチップ2の指定、データバス4の送受信の指定、メモリチップ2から受け取ったデータの処理、メモリチップ2へのGo命令の送信制御などを行う。
各メモリチップ2のコマンドレジスタ21は、ホストから外部アクセスチャネル5を介してコマンドを受信する。例えば、プログラム、リード、イレースなどのオペレーションに関するコマンドが受信される。コマンドレジスタ21は、ホストからコマンドを受信した場合にはステートマシン22を起動する。
ステートマシン22は、メモリチップ2の様々なオペレーションを制御する。例えば、メモリチップ2がコマンドに応じてピーク電流を発生する直前には、ステートマシン22は、ピーク電流の発生の許可を待つウェイトステートに遷移する。ウェイトステートのステートマシン22は、IFチップ1からデータバス4を介してGo命令を受信すると、ピーク電流を発生可能な状態に遷移する。その結果、上記のコマンドに関するオペレーションが行われ、ピーク電流が発生する。
各メモリチップ2のピークコントローラ23は、データバス4の送受信制御や、データバス4から受け取ったデータの処理を行う。例えば、第1メモリチップ2aがチップ指定を受けた後に、IFチップ1からデータの送信を要求する送信要求を受けた場合には、第1メモリチップ2aのピークコントローラ23は、送信要求に関するデータをデータバス4を介してIFチップ1に送信する。このようなデータの例は、ステートマシン22がウェイトステートに遷移した場合に、ピークウェイトを通知するために出力される通知データである。また、第1メモリチップ2aがチップ指定を受けた後に、IFチップ1からデータの受信を要求する受信要求を受けた場合には、第1メモリチップ2aのピークコントローラ23は、受信要求に関するデータをデータバス4を介してIFチップ1から受信する。このようなデータの例は、Go命令を示すデータである。
図2は、第1実施形態の半導体記憶装置の構成を示す断面図である。
本実施形態の半導体記憶装置は、IFチップ1、メモリチップ2などの他に、基板31と、バンプ32と、ラージバンプ33と、マイクロバンプ34と、再配線層35と、TSV電極36と、バンプ37とを備えている。
図2は、基板31の表面に平行で互いに垂直なX方向およびY方向と、基板31の表面に垂直なZ方向とを示している。本明細書では、+Z方向を上方向として取り扱い、−Z方向を下方向として取り扱うが、−Z方向は、重力方向と一致していても一致していなくてもよい。
バンプ32は、基板31の下面に設けられており、半導体記憶装置を外部のホスト等と電気的に接続するために使用される。一方、IFチップ1は、基板31の上面に設けられており、メモリチップ2(第1〜第Nメモリチップ2a〜2n)は、IFチップ1上に積層されている。
ラージバンプ33は、基板31の上面に配置され、マイクロバンプ34は、IFチップ1の上面に配置されている。再配線層35は、第1メモリチップ2aの下面に形成されている。その結果、第1メモリチップ2aは、ラージバンプ33、マイクロバンプ34、および再配線層35を介して基板1の上方に位置している。
TSV電極36は、各メモリチップ2内に設けられており、各メモリチップ2の上面と下面とに露出している。各メモリチップ2は、シリコン基板などの半導体基板と、半導体基板に設けられた1つ以上の層とを備えている。各TSV電極36は、各メモリチップ2の半導体基板とこれらの層とを貫通する貫通電極を含んでいてもよいし、各メモリチップ2の半導体基板のみを貫通する貫通電極を含んでいてもよい。後者の場合、各TSV電極36は、貫通電極と、多層配線層内の配線により構成される。また、最上層に位置する第Nメモリチップ2nは、TSV電極36を含んでいなくてもよい。
TSV電極36は、第1〜第Nメモリチップ2a〜2nを互いに積層することで、第1〜第Nメモリチップ2a〜2nを電気的に接続できる位置に設けられている。図2では、これらのメモリチップ2がバンプ37を介して電気的に接続されている。さらに、これらのメモリチップ2は、ラージバンプ33、マイクロバンプ34、再配線層35、TSV電極36、およびバンプ37を介してIFチップ1やバンプ32と電気的に接続されている。
なお、上述のクロックバス3、データバス4、および外部アクセスチャネル5は、バンプ32、ラージバンプ33、マイクロバンプ34、再配線層35、TSV電極36、およびバンプ37により構成されている。
図3は、第1実施形態におけるIFチップ1のピークコントローラ13の動作に関する状態遷移図である。
ピークコントローラ13は、Idle状態(S1)と、Search状態(S2)と、Go状態(S3)と、End状態(S4)とをとることが可能である。また、ピークコントローラ13の状態は、矢印T1〜T5のように遷移することが可能である。
Idle状態は、ピーク制御の対象となるオペレーションが、すべてのメモリチップ2で行われていない状態である。本実施形態において、ピーク制御の対象となるオペレーションは、プログラム、リード、イレースなどである。
Search状態は、ピークコントローラ13がメモリチップ2を順番に巡回して、各メモリチップ2の状態をサーチする状態である。その結果、ピークコントローラ13は、各メモリチップ2の内部情報(ピークウェイトなど)を得ることができる。
Go状態は、ウェイトステートにあるメモリチップ2にGo命令を発行して、プログラム、リード、イレースなどのオペレーションを許可する状態である。本実施形態のピークコントローラ13は、Search状態におけるサーチ結果に基づいて、ウェイトステートにあるメモリチップ2にGo命令を発行するか否かを制御する。
End状態は、ピーク制御の対象となるオペレーションがすべてのメモリチップ2で終了し、ピーク制御を終了する状態である。
ピークコントローラ13は、例えば次のように動作する。
IFチップ1が、ピーク制御が必要なオペレーションに関するコマンドを受信すると、ピークコントローラ13は、Idle状態からSearch状態に遷移し(T3)、各メモリチップ2の状態のサーチを開始する。
ピークコントローラ13によるサーチは、第1〜第Nメモリチップ2a〜2nに対して順番に1チップずつ行われる。具体的には、これらのメモリチップ2がウェイトステートにあるか否かのサーチが、ピークウェイトの通知データを利用して行われる。
ピークコントローラ13は、ピークウェイトの通知データを受け取った場合には、第1〜第Mピークカウンタ12a〜12mに空きがあるか否かを確認する。その結果、これらのピークカウンタ12に空きがある場合には、ピークコントローラ13は、Search状態からGo状態に遷移し(T1)、ピークウェイトの通知データを出力したメモリチップ2にGo命令を発行する。その後、ピークコントローラ13は、Go状態からSearch状態に戻り(T2)、その他のメモリチップ2の巡回を続ける。ウェイトステートにあるメモリチップ2にGo命令が入力されると、上記のコマンドに関するオペレーションが行われ、ピーク電流が発生する。
一方、ピークコントローラ13は、Go命令を発行する際に、ピークカウンタ12にピーク電流の発生期間に対応するカウント値の発生を開始させ、このピーク電流の発生状況を把握する。ピークコントローラ13は、ピークカウンタ12のカウント値が所定値に達していなければ、ピーク電流の発生中と判断する。また、ピークコントローラ13は、ピークカウンタ12のカウント値が所定値に達した場合には、ピーク電流の発生が終了したと判断する。ピークコントローラ13は、後述するように、ピークカウンタ12のカウント値に基づいてGo命令の発行を制御する。
ピークコントローラ13は、ピーク制御の対象となるオペレーションがすべてのメモリチップ2で終了した場合には、Search状態からEnd状態に遷移する(T4)。その後、ピークコントローラ13は、End状態からIdle状態に遷移する(T5)。
図4は、第1実施形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。
図4は、IFチップ1のピークコントローラ13の状態、クロックバス3のクロック信号、データバス4のデータ信号、第1〜第3メモリチップ2a〜2cのステートマシン22の状態の時間変化を示している。符号C1〜C4は、1つのメモリチップ2に対するバスサイクルを表す。各バスサイクルは、チップ指定、コアデータ送受信要求、データ転送の期間からなる。半導体記憶装置内の情報のやり取りは、図3に示すプロトコルにより実現される。
サイクルC1では、ピークコントローラ13はSearch状態にあり、第1メモリチップ2aに対するチップ指定を行い、第1メモリチップ2aからのデータ送信を要求する送信要求を送信する。その結果、ピークコントローラ13は、第1メモリチップ2a(のステートマシン22)が、ピーク電流の発生の許可を待つウェイトステートではなく、ピーク電流の発生の許可を待たないアイドルステートにあることを認識する。
サイクルC2でも、ピークコントローラ13はSearch状態にあり、第2メモリチップ2bに対するチップ指定を行い、第2メモリチップ2bからのデータ送信を要求する送信要求を送信する。その結果、ピークコントローラ13は、第2メモリチップ2bがウェイトステートにあることを認識する。ここでは、ピークカウンタ12に空きがあると想定する。ピークコントローラ13は、Search状態からGo状態に遷移する。
サイクルC3では、ピークコントローラ13はGo状態にあり、Go命令を発行するために再び第2メモリチップ2bに対するチップ指定を行い、第2メモリチップ2bによるデータ受信を要求する受信要求を送信する。ピークコントローラ13は、第2メモリチップ2bにGo命令を発行し、第2メモリチップ2bは、Go命令を受信してピーク電流を発生中の状態に遷移する。Go命令を発行した後、ピークコントローラ13は、Go状態からSearch状態に戻る。
サイクルC4では、ピークコントローラ13はSearch状態にあり、第3メモリチップ2cに対するチップ指定を行い、第3メモリチップ2cからのデータ送信を要求する送信要求を送信する。その結果、ピークコントローラ13は、第3メモリチップ2cがアイドルステートにあることを認識する。このようにして、ピークコントローラ13による巡回が行われる。
図5は、第1実施形態のメモリチップ2からIFチップ1に転送されるデータの例を示した表である。IFチップ1は、このようなデータに基づいて各メモリチップ2の動作を制御する。
例えば、データバス4のバス値「0000」は、メモリチップ2がピーク制御の必要なオペレーションを実施していないReady状態を示しており、図4のアイドルステートの一例に相当する。バス値「0001」は、メモリチップ2がオペレーションを実施しているBusy状態を示す(ただし、Peak_Wait状態は除く)。
バス値「0010」は、メモリチップ2がオペレーション「Read」を実施しているRead状態を示す。このバス値「0010」は、後述する第5実施形態において使用される。バス値「0011」は、メモリチップ2がオペレーション「Read」の実施中にピーク電流の発生の許可を待つPeak_Wait状態を示しており、図4等のウェイトステートの一例に相当する。
バス値「0100」は、メモリチップ2がオペレーション「Program」の実施中にピーク電流の発生の許可を待つPeak_Wait状態を示している。バス値「0101」は、メモリチップ2がオペレーション「Program Verify」の実施中にピーク電流の発生の許可を待つPeak_Wait状態を示している。バス値「0110」は、メモリチップ2がオペレーション「Erase Verify」の実施中にピーク電流の発生の許可を待つPeak_Wait状態を示している。バス値「0111〜1111」は、メモリチップ2がその他のオペレーションの実施中にピーク電流の発生の許可を待つPeak_Wait状態を示している。これらも、図4等のウェイトステートの一例に相当する。
本実施形態のデータバス4を支配するマスターは、IFチップ1に存在し、上述の送信要求や受信要求のように、各メモリチップ2はマスターに指示された通りに、データバス4によるデータの送受信を行う。各メモリチップ2からIFチップ1に転送されるデータの例は、図5に示す通りである。
図1〜図5を参照して説明したように、各メモリチップ2のステートマシン22は、ホストからのコマンドに応じてピーク電流を発生する前にウェイトステートに遷移する。また、IFチップ1のピークコントローラ13は、各メモリチップ2のステートマシン22の状態をサーチし、このサーチ結果に基づいてウェイトステートの解除命令(Go命令)を発行するか否かを制御する。
このようなピークコントローラ13は、メモリチップ2同士のピーク電流の発生タイミングをずらすように解除命令を発行することができ、これにより、ピーク電流の重複を減らすことができる。また、ピークコントローラ13は、自らのサーチ結果に基づいて解除命令の発行を制御することで、外部のホストからの解除コマンドに依存せずに解除制御を行うことができる。そのため、解除コマンドに起因するデータイン/データアウト(第2実施形態を参照)の中断や再開を回避することが可能となる。
よって、本実施形態によれば、複数のメモリチップ2からのピーク電流の重複を抑制しつつ、各メモリチップ2のパフォーマンスの低下を抑制することが可能となる。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態の半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。
図6は、第2実施形態の半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態の半導体記憶装置の構成は、図1に示す通りである。図1〜図5を参照して説明した内容は、本実施形態の半導体記憶装置にも適用される。これは、後述する第3〜第10実施形態でも同様である。本実施形態の半導体記憶装置はさらに、図6に示す構成を有している。
本実施形態の半導体記憶装置は、各メモリチップ2内に設けられたメモリセルアレイ41、センスアンプモジュール42、およびロウデコーダ43と、IFチップ1内に設けられた入出力(I/O)回路44、レジスタモジュール45、ロジック制御回路46、シーケンサ47、レディ/ビジー制御回路48、および電圧生成回路49とを備えている。なお、これらのブロックは、図1の機能ブロックとの重複部分を有するブロックと、図1の機能ブロックとの重複部分を有しないブロックの両方を含んでいる。
メモリセルアレイ41は、ブロックBLK0〜BLKz(zは1以上の整数)を備えている。ブロックBLK0〜BLKzの各々は、ビット線とワード線とに関連付けられた複数のメモリセルを備え、例えばデータの消去単位となる。各メモリセルは、マルチレベルセル方式を適用することにより、複数ビットのデータを記憶可能である。
センスアンプモジュール42は、メモリセルアレイ41からの読み出しデータDATを入出力回路44を介して外部のホストに出力する。さらに、センスアンプモジュール42は、外部のホストから入出力回路44を介して受け取った書き込みデータDATをメモリセルアレイ41に転送する。
センスアンプモジュール42は、セルカウンタ42aと、個々のビット線に設けられた複数のセンスアンプユニット(図示せず)とを備えている。セルカウンタ42aは、読み出したデータのオンセル数をカウントし、オンセル数のカウント結果をシーケンサ47に転送する。
ロウデコーダ43は、読み出し(リード)動作や書き込み(プログラム)動作の対象となるメモリセルに対応するワード線を選択する。ロウデコーダ43はさらに、選択ワード線や非選択ワード線のそれぞれに所望の電圧を印加する。
入出力回路44は、ホストとの間で例えば8ビット幅の入出力信号I/O(I/O1〜I/O8)を送受信する。例えば、入出力回路44は、ホストからの入出力信号I/Oに含まれる書き込みデータDATを、センスアンプモジュール42に転送する。また、入出力回路44は、センスアンプモジュール42からの読み出しデータDATを、入出力信号I/Oとしてホストに送信する。
レジスタモジュール45は、ステータスレジスタ45a、アドレスレジスタ45b、およびコマンドレジスタ45cを備えている。ステータスレジスタ45aは、ステータス情報STSを保持し、シーケンサ47の指示に応じてステータス情報STSを入出力回路44に転送する。アドレスレジスタ45bは、入出力回路44から受け取ったアドレス情報ADDを保持し、アドレス情報ADDに含まれるカラムアドレス信号CAとロウアドレス信号RAをそれぞれ、センスアンプモジュール42とロウデコーダ43に転送する。コマンドレジスタ45cは、入出力回路44から受け取ったコマンドCMDを保持し、コマンドCMDをシーケンサ47に転送する。
ロジック制御回路46は、ホストから種々の制御信号を受信し、入出力回路44やシーケンサ47を制御する。制御信号の例は、チップイネーブル信号/CE、コマンドラッチイネーブル信号CLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、ライトイネーブル信号/WE、リードイネーブル信号/RE、ライトプロテクト信号/WPなどである。
チップイネーブル信号/CEは、半導体記憶装置をイネーブルにする制御信号である。コマンドラッチイネーブル信号CLEは、アサートされているコマンドラッチイネーブル信号CLEと並行して半導体記憶装置に入力される信号が、コマンドCMDであることを入出力回路44に通知する制御信号である。アドレスラッチイネーブル信号ALEは、アサートされているアドレスラッチイネーブル信号ALEと並行して半導体記憶装置に入力される信号が、アドレス情報ADDであることを入出力回路44に通知する制御信号である。ライトイネーブル信号/WEとリードイネーブル信号/REはそれぞれ、入出力信号I/Oの入力と出力を入出力回路44に指示する制御信号である。ライトプロテクト信号/WPは、例えば電源のオン/オフ時に半導体記憶装置を保護状態する制御信号である。
シーケンサ47は、半導体記憶装置全体の動作を制御する。具体的には、シーケンサ47は、コマンドレジスタ45cからのコマンドCMDに基づいてセンスアンプモジュール42、ロウデコーダ43、電圧生成回路49などを制御して、データの書き込み動作、読み出し動作などを制御する。また、シーケンサ47は、異なる読み出し電圧を用いた複数回の読み出し動作の結果に基づいて、最適な読み出し電圧の補正値を算出することが可能である。
シーケンサ47は、レジスタ47aを備えている。レジスタ47aは例えば、読み出し動作時にワード線に印加される電圧に関連するパラメータを保持することが可能である。シーケンサ47は、このパラメータを参照して読み出し動作を制御する。レジスタ47aに保持される各パラメータは、書き換えることが可能である。
レディ/ビジー制御回路48は、シーケンサ47の動作状態に基づいてレディ/ビジー信号RY/(/BY)を生成しホストに送信する。レディ/ビジー信号RY/(/BY)は、半導体記憶装置がレディ(Ready)状態であるかビジー(Busy)状態であるかをホストに通知する信号である。レディ状態は、ホストからの命令を受け付ける状態であり、ビジー状態は、ホストからの命令を受け付けない状態である。レディ/ビジー信号RY/(/BY)は、レディ/ビジー制御回路48がその出力に接続されたトランジスタTrのオン/オフを制御することによって生成される。例えば、レディ/ビジー信号RY/(/BY)は、半導体記憶装置がデータの読み出し等の動作中にはロー(L)レベルに設定され(ビジー状態)、これらの動作が完了するとハイ(H)レベルに設定される(レディ状態)。
電圧生成回路49は、シーケンサ47の指示に基づいて所望の電圧を生成する。電圧生成回路49は、生成した電圧をメモリセルアレイ41、センスアンプモジュール42、およびロウデコーダ43に供給する。
図7は、第2実施形態のコマンドシーケンスの例を示す図である。図7は、一例として読み出し動作時のコマンドシーケンスを示している。
ホストはまず、パラメータ設定コマンド「EFh」を発行して、半導体記憶装置に送信する(D1)。パラメータ設定コマンド「EFh」は、半導体記憶装置に対してパラメータの変更を命令するコマンドであり、上述のコマンドCMDの一例に相当する。パラメータ設定コマンド「EFh」は、Set Featureコマンドとも呼ばれる。
次に、ホストは、アドレス情報「ADD」を発行して、半導体記憶装置に送信する(D2)。アドレス情報「ADD」は、変更対象のパラメータに対応するアドレスを指定する信号である。
次に、ホストは、複数サイクルに渡って設定データ「Din」を半導体記憶装置に出力する(D3)。設定データ「Din」は、変更するパラメータに相当するデータであり、上述のデータDATの一例に相当する。
なお、パラメータ設定コマンド「EFh」、アドレス情報「ADD」、設定データ「Din」は、ホストから入出力回路44に入出力信号I/Oとして順に入力される。
半導体記憶装置は、パラメータ設定コマンドを受信すると、このコマンドに応じて半導体記憶装置の動作モードを変更する。例えば、半導体記憶装置が保持する読み出し電圧の補正値が、ホストが算出した最適な読み出し電圧に基づいて変更される。図7のtSetは、この変更処理が行われている期間を示し、この期間において半導体記憶装置はビジー状態となる。すなわち、この変更処理によって半導体記憶装置の動作モードを変更した後に、上記補正値を適用したシフトリードを指示するコマンドセットを発行する場合には、半導体記憶装置がリトライリードを実行する前に一時的に半導体記憶装置がビジー状態になる。
図8は、第2実施形態の半導体記憶装置の動作を説明する表である。
図8は、パラメータ設定コマンド「EFh」に続いて入力される設定データ「Din」の例を示している。ホストは、パラメータ設定コマンド「EFh」と、このコマンドに関するアドレス情報「ADD」と、このコマンドに関する設定データ「Din」とを、外部アクセスチャネル5を通じて半導体記憶装置に順番に入力する。半導体記憶装置のユーザは、パラメータ設定コマンドを利用することで、半導体記憶装置のパラメータを変更することができる。
設定データ「Enable」は、ピーク制御を有効にするデータである。設定データ「Read_Enable」「Program_Enable」「Erase_Enable」はそれぞれ、ピーク制御が有効な場合に、ピーク制御をリード、プログラム、イレースに適用するか否かを決定するデータである。本データの使用例は、第5実施形態にて説明する。
設定データ「Read_Chip_Number」は、リード動作がピーク制御の対象でない場合に、重複したリード動作の数に応じて使用可能なピークカウンタ12の個数を増減する第5実施形態で用いられる。本データは、複数のメモリチップ2がリード動作を重複して実行する場合に、リード動作の重複が許容されるメモリチップ数(メモリチップ2の個数)の上限値を設定するデータである。具体的には、リード中のメモリチップの数が「Read_Chip_Number」の数を超した場合に、ピーク電流を同時に発生可能なメモリチップ数が減らされる。本データの使用例は、第5実施形態にて説明する。
設定データ「Busy_Chip_Number」は、Busy状態にあるメモリチップ2の個数を制限する基準値である。具体的には、Busy状態にあるメモリチップ2の個数がこの基準値に達するまでは、各メモリチップ2のステートマシン22は、ピーク電流の発生前にウェイトステートに遷移せず、ピーク電流をただちに発生する。各メモリチップ2のステートマシン22は、ピーク電流をただちに発生するか否かを、後述する信号「Peak_Wait_Enable」に応じて制御する(第6実施形態を参照)。なお、Busy状態とは、メモリチップ2がオペレーションを実施している状態である。本データの使用例は、第6実施形態にて説明する。
設定データ「Chip_Number」は、半導体記憶装置がピーク電流の重複を許容するメモリチップ数の最大数を設定するデータである。例えば、IFチップ1が8個のピークカウンタ12を備えている場合に(M=8)、この設定データの値を4に設定すると、ピーク電流の重複が許容されるメモリチップ数の最大数を8個から4個に減らすことができる。この設定データの適用対象となるオペレーションの例は、プログラム、リード、およびイレースである。本設計データの使用例は、第4実施形態にて説明する。
以上のように、パラメータ設定コマンドは、半導体記憶装置の種々のパラメータを変更可能である。例えば、設定データ「Read_Enable」「Program_Enable」「Erase_Enable」を利用すれば、ピーク制御の対象となるオペレーションとピーク制御の対象とならないオペレーションを選択可能となる。パラメータの変更処理は、ホストからのパラメータ設定コマンドに応じて行われる。IFチップ1は、変更されたパラメータを用いて半導体記憶装置を制御する。
例えば、設定データ「Read_Enable」が適用され、設定データ「Program_Enable」が不適用の場合を想定する。各メモリチップ2のステートマシン22は、リードによるピーク電流を発生する前にはウェイトステートに遷移するが、プログラムによるピーク電流を発生する前にはウェイトステートに遷移しない。このような設定データの適応および不適用の情報は、パラメータ設定コマンドに基づいてシーケンサ47(図5)が各メモリチップ2に転送する。
(第3実施形態)
図9は、第3実施形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。図10は、第3実施形態の半導体記憶装置の動作を示すシーケンス図であり、図9の内容に対応している。図11は、第3実施形態におけるIFチップ1内のピークカウンタ12とメモリチップ2の実際の電流発生との対応関係を説明する図である。図10と図11については、図9の説明中で適宜参照する。
図9は、第3実施形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。図10は、第3実施形態の半導体記憶装置の動作を示すシーケンス図であり、図9の内容に対応している。図11は、第3実施形態におけるIFチップ1内のピークカウンタ12とメモリチップ2の実際の電流発生との対応関係を説明する図である。図10と図11については、図9の説明中で適宜参照する。
図9は、半導体記憶装置に入力されるコマンドと、ピークコントローラ13の状態と、ピークコントローラ13がサーチ中のメモリチップ2(サーチチップ)と、第1ピークカウンタ12aおよび第2ピークカウンタ12bの動作と、第1〜第3メモリチップ2a〜2cの状態、の時間変化を示している。
メモリチップ2の個数は3個であり、ピーク電流の重複が2個まで許容されている場合を説明する。ピークカウンタ12の個数は2個でもよいし、3個以上でもよい。
第1メモリチップ2aに対するプログラムを要求するコマンドが入力される(図10のS11)。ピークコントローラ13はSearch状態に遷移し、第1〜第3メモリチップ2a〜2cを順番に巡回する(S12)。
次に、第3メモリチップ2cに対するプログラムを要求するコマンドが入力される(S13)。
第1メモリチップ2aは、プログラムに関するピークウェイト状態に遷移する(S14a)。ピークコントローラ13は、これをサーチにより検出する(S14b)。ピークコントローラ13はその後、使用中のピークカウンタ12の個数はゼロであることを検知して、Go状態に遷移する。ピークコントローラ13は、第1メモリチップ2aにGo命令を発行する(S14)。第1メモリチップ2aは、プログラム動作を継続し、ピーク電流を発生する。IFチップ1では、第1ピークカウンタ12aが、第1メモリチップ2aから発生するピーク電流の発生期間(ピーク期間)に対応するカウント値の発生を開始する。
図11(a)の波形P1は、このピーク期間を示している。ピークコントローラ13が第1メモリチップ2aにGo命令を発行すると、ピークカウンタ12は、波形P1で示すように、ただちに第1メモリチップ2aに関するカウント動作を開始する。一方、ピークコントローラ13が第1メモリチップ2aにGo命令を発行すると、第1メモリチップ2aのピークウェイト状態がただちに解除されるが、この解除タイミングから遅延して第1メモリチップ2aからピーク電流が発生する。
ピークコントローラ13はその後、Go状態からSearch状態へと戻る。
第2メモリチップ2bに対するプログラムを要求するコマンドも入力される(S15)。第3メモリチップ2cは、プログラムに関するピークウェイト状態に遷移する(S16a)。ピークコントローラ13は、これをサーチにより検出する(S16b)。ピークコントローラ13は、使用中のピークカウンタ12の個数は1個であることを検知して、Go状態に遷移する。ピークコントローラ13は、第3メモリチップ2cにGo命令を発行する(S16)。その結果、第3メモリチップ2cは、プログラム動作を継続し、ピーク電流を発生する。IFチップ1では、第2ピークカウンタ12bが、ピーク期間に対応するカウント値の発生を開始する。この様子は、図11(a)の場合と同様である。
第2メモリチップ2bは、プログラムに関するピークウェイト状態に遷移する(S17a)。ピークコントローラ13は、これをサーチにより検出する(S17b)。ピークコントローラ13はその後、使用中のピークカウンタ12の個数は2個であることを検知する。ピークカウンタ12の空きがないため、ピークカウンタ12はすぐにはGo命令を発行しない。
第1ピークカウンタ12aのカウント値の進行が終了すると、ピークコントローラ13は、使用中のピークカウンタ12の個数が1個になったことを検知する(S17c)。ピークコントローラ13は第2メモリチップ2bにGo命令を発行する(S17)。第2メモリチップ2bは、プログラム動作を継続し、ピーク電流を発生する。IFチップ1では、第1ピークカウンタ12aが、このピーク期間に対応するカウント値の発生を開始する。
図11(b)の波形P2、P2’は、このようなピーク制御によりピーク期間の開始がP2からP2’に遅れる様子を示しており、波形P2’が上記の波形P1に対応している。よって、ピークコントローラ13が第2メモリチップ2bにGo命令を発行すると、ピークカウンタ12は、波形P2’で示すように、ただちに第2メモリチップ2bに関するカウント動作を開始する。一方、ピークコントローラ13が第2メモリチップ2bにGo命令を発行すると、第2メモリチップ2bのピークウェイト状態がただちに解除されるが、この解除タイミングから遅延して第2メモリチップ2bからピーク電流が発生する。
なお、ピークカウンタ12のカウント値は、カウントアップ方式で変化してもカウントダウン方式で変化してもよい。例えば、カウントダウン方式を採用した場合、カウント値がゼロに達すると、ピーク期間が終了したと判定される。
以上のように、本実施形態では、ピーク電流の重複を、ピークコントローラ13によるサーチと、ピークカウンタ12のカウントにより抑制する。ピーク電流の重複を抑制することが可能となる。
(第4実施形態)
図12は、第4実施形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。第4実施形態は、第3実施形態の変形例に相当する。
図12は、第4実施形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。第4実施形態は、第3実施形態の変形例に相当する。
メモリチップ2の個数は3個であり、ピーク電流の重複が2個まで許容されている場合を説明する。ピークカウンタ12の個数は2個でもよいし、3個以上でもよい。また、本実施形態のIFチップ1は、図8で説明した設定データ「Chip_Number」に対応している。IFチップ1のピークコントローラ13は、使用可能なピークカウンタ12の個数を2個以下の制限値に制限することができ、設定データ「Chip_Number」に関するパラメータ設定コマンドに応じてこの制限値を変更することができる。この制限値は、使用可能なピークカウンタ12の個数を制限する値である。
図12のステップS21では、制限値を1個に変更するパラメータ設定コマンドが入力されている。ピークコントローラ13は、第1ピークカウンタ12aを擬似的にカウント中として取り扱う。つまり、使用可能なピークカウンタ12の個数は1個となるため、ピーク電流の重複は1個まで許容されることになる。
図12のステップS22では、制限値を2個に戻すパラメータ設定コマンドが入力されている。第1ピークカウンタ12aは再び使用可能となる。つまり、使用可能なピークカウンタ12の個数は2個になるため、ピーク電流の重複は2個まで許容されることになる。
以上のように、本実施形態では、ピーク電流の重複を、ユーザが変更可能な制限値に基づいて抑制する。これにより、ピーク電流の重複の抑制にユーザの意図を反映させることが可能となる。
(第5実施形態)
図13は、第5実施形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。図14は、第5実施形態の半導体記憶装置の動作を示すシーケンス図であり、図13の内容に対応している。図14については、図13の説明中で適宜参照する。
図13は、第5実施形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。図14は、第5実施形態の半導体記憶装置の動作を示すシーケンス図であり、図13の内容に対応している。図14については、図13の説明中で適宜参照する。
メモリチップ2の個数は3個であり、ピーク電流の重複が2個まで許容されている場合を説明する。ピークカウンタ12の個数は2個でもよいし、3個以上でもよい。また、本実施形態のIFチップ1は、図8で説明した設定データ「Read_Chip_Number」に対応している。設定データ「Read_Chip_Number」は、リードのコマンドに応じてメモリチップ2が重複して動作する上限値を設定するデータである。図13は、図9に示す内容に加え、チップカウンタのカウント値「Read_Chip_Counter」を示している。カウント値「Read_Chip_Counter」は、リード中のメモリチップ2の個数を管理する値である。
第1メモリチップ2aに対するプログラムを要求するコマンドが入力される(図13のS31)。ピークコントローラ13はSearch状態に遷移し、第1〜第3メモリチップ2a〜2cを順番に巡回する。第3メモリチップ2cに対するリードを要求するコマンドも入力される(S32)。
第1メモリチップ2aは、プログラムに関するピークウェイト状態に遷移する(S33a)。ピークコントローラ13は、これをサーチにより検出する(S33b)。このとき、使用中のピークカウンタ12の個数はゼロであるため、ピークコントローラ13はGo状態に遷移し、第1メモリチップ2aにGo命令を発行する(S33)。第1メモリチップ2aは、プログラム動作を継続し、ピーク電流を発生する。IFチップ1では、第1ピークカウンタ12aが、ピーク期間に対応するカウント値の発生を開始する。
ここで、本実施形態のIFチップ1は、図8で説明した設定データ「Program_Enable」「Read_Enable」に対応している。本実施形態では、設定データ「Program_Enable」の信号がハイ(適用)に設定され、設定データ「Read_Enable」の信号がロー(不適用)に設定されている。そのため、各メモリチップ2のステートマシン22は、図13に示すように、プログラムによるピーク電流を発生する前にはピークウェイト状態に遷移するが、リードによるピーク電流を発生する前にはピークウェイト状態に遷移しない。よって、第3メモリチップ2cは、S32に続くS32aにてリードを開始している。
ピークコントローラ13はその後、Go状態からSearch状態になり、巡回を再開する。ピークコントローラ13は、第3メモリチップ2cがリード中であることをサーチにより検出し(S34a)、カウント値「Read_Chip_Counter」の値を0から1に変更する(S34)。
第2メモリチップ2bに対するリードを要求するコマンドも入力され(S35)、第2メモリチップ2bは、S35に続くS35aにてリードを開始する。ピークコントローラ13は、第2メモリチップ2bがリード中であることをサーチにより検出し(S36a)、カウント値「Read_Chip_Counter」の値を1から2に変更する(S36)。
カウント値「Read_Chip_Counter」の値は、設定データ「Read_Chip_Number」の値『2』に達する。すなわち、リード中のメモリチップ2の個数が上限値に達する。ピークコントローラ13は、第5実施形態の設定データ「Chip_Number」を使用して第2ピークカウンタ12bを擬似的にカウント中として取り扱う処理を行う(図13の「disable」を参照)。つまり、使用可能なピークカウンタ12の個数は1個になるため、ピーク電流の重複は1個まで許容されることになる。
第3メモリチップ2cのリードが終了すると(S37a)、ピークコントローラ13は、第3メモリチップ2cがリード中でないことをサーチにより検出する(S37b)。ピークコントローラ13は、カウント値「Read_Chip_Counter」の値を2から1に変更する(S37)。リード中のメモリチップ2の個数は上限値未満になり、上記の擬似処理が解消される。つまり、使用可能なピークカウンタ12の個数が2個になるため、ピーク電流の重複は2個まで許容されることになる。
第2メモリチップ2bのリードが終了すると(S38a)、ピークコントローラ13は、第2メモリチップ2bがリード中でないことをサーチにより検出する(S38b)。ピークコントローラ13は、カウント値「Read_Chip_Counter」の値を1から0に変更する(S38)。
本実施形態では、リードによるピーク電流は、プログラムによるピーク電流に比べて小さいため、リードによるピーク電流をピークウェイトの対象から除外している。しかしながら、複数のメモリチップ2が重複してリード中になると、リードによるピーク電流の影響を無視できなくなるおそれがある。本実施形態では、リード中のメモリチップ2の個数が上限値に達すると、使用可能なピークカウンタ12の個数を減らして、この問題に対処している。
この上限値の値は、設定データ「Read_Chip_Number」の値を変更するパラメータ設定コマンドにより変更可能である。リード中のメモリチップ2の個数を管理する代わりに、その他のオペレーションを実行中のメモリチップ2の個数を管理するようにしてもよい。管理対象のオペレーションの変更も、パラメータ設定コマンドにより可能とすることが望ましい。
(第6実施形態)
図15は、第6実施形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。図16は、第6実施形態の半導体記憶装置の動作を示すシーケンス図であり、図15の内容に対応している。図16については、図15の説明中で適宜参照する。
図15は、第6実施形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。図16は、第6実施形態の半導体記憶装置の動作を示すシーケンス図であり、図15の内容に対応している。図16については、図15の説明中で適宜参照する。
メモリチップ2の個数は3個であり、ピーク電流の重複が2個まで許容されている場合を説明する。ピークカウンタ12の個数は2個でもよいし、3個以上でもよい。また、本実施形態のIFチップ1は、図8に示す設定データ「Busy_Chip_Number」に対応している。設定データ「Busy_Chip_Number」は、Busy状態にあるメモリチップ2の個数を制限する基準値である。具体的には、Busy状態にあるメモリチップ2の個数がこの基準値に達するまでは、各メモリチップ2のステートマシン22は、ピーク電流の発生前にピークウェイト状態に遷移せず、ピーク電流をただちに発生する。この基準値は、Busy状態にあるメモリチップ2の個数の基準として用いられる値である。
図15は、図9に示す内容に加え、チップカウンタのカウント値「Busy_Chip_Counter」と、各メモリチップ2への信号「Peak_Wait_Enable」とを示している。
カウント値「Busy_Chip_Counter」は、Busy状態のメモリチップ2の個数を管理する値である。Busy状態の例は、メモリチップ2がプログラム中、リード中、またはイレース中の状態である。例えば、第1メモリチップ2aがイレース中、第2メモリチップ2bがプログラム中となり、これらのメモリチップ2が重複して動作している場合には、このカウント値は2になる。
信号「Peak_Wait_Enable」は、ピークウェイト状態への遷移を許可する信号である。この信号がローの場合には、各メモリチップ2のステートマシン22は、ピーク電流の発生前にピークウェイト状態に遷移せず、ピーク電流をただちに発生する。一方、この信号がハイの場合には、各メモリチップ2のステートマシン22は、ピーク電流の発生前にピークウェイト状態に遷移することができる。IFチップ1のピークコントローラ13は「Peak_Wait_Enable」モードが有効になった場合に、この信号をローからハイに変更する。
第1メモリチップ2aに対するイレースを要求するコマンドが入力され(図15のS41)、第1メモリチップ2aは、S41に続くS41aにてイレースを開始する。ピークコントローラ13はSearch状態に遷移し、第1〜第3メモリチップ2a〜2cの巡回を開始する。ピークコントローラ13はさらに、第1メモリチップ2aがイレース中であることを検出し(S42a)、カウント値「Busy_Chip_Counter」の値を0から1に変更する(S42)。ここで、第1メモリチップ2aは、ピーク電流の発生前のピークウェイト状態に遷移せずに、ピーク電流をただちに発生する。
第3メモリチップ2cに対するイレースを要求するコマンドも入力され(S43)、第3メモリチップ2cは、S43に続くS43aにてイレースを開始する。ピークコントローラ13は、第3メモリチップ2cがイレース中であることを検出し(S44a)、カウント値「Busy_Chip_Counter」の値を1から2に変更する(S44)。
カウント値「Busy_Chip_Counter」の値は設定データ「Busy_Chip_Number」の値『2』に達する。すなわち、Busy状態のメモリチップ2の個数が基準値に達する。ピークコントローラ13の「Peak_Wait_Enable」モードが有効になり、各メモリチップ2への信号「Peak_Wait_Enable」がローからハイに変化する(E1、E2、E3)。
第2メモリチップ2bに対するプログラムを要求するコマンドも入力され(S45)、第2メモリチップ2bは、S45に続くS45aにてプログラムを開始する。ピークコントローラ13は、第2メモリチップ2bがプログラム中であることを検出し(S46a)、カウント値「Busy_Chip_Counter」の値を2から3に変更する(S46)。
第2メモリチップ2bは、ハイに変化した信号E2に基づいて、プログラムに関するピークウェイト状態に遷移する(S47a)。ピークコントローラ13は、これをサーチにより検出してGo状態に遷移する(S47b)。ピークコントローラ13はその後、第2メモリチップ2bにGo命令を発行する(S47)。第2メモリチップ2bは、プログラム動作を継続し、ピーク電流を発生する。ピークコントローラ13はその後、Go状態からSearch状態へと変化する。
第3メモリチップ2cは、ハイに変化した信号E3に基づいて、イレースに関するピークウェイト状態に遷移する(S48a)。ピークコントローラ13は、これをサーチにより検出してGo状態に遷移する(S48b)。ピークコントローラ13はその後、第3メモリチップ2cにGo命令を発行する(S48)。第3メモリチップ2cは、イレース動作を継続し、ピーク電流を発生する。
なお、上述した基準値(閾値)の値は、設定データ「Busy_Chip_Number」の値を変更するパラメータ設定コマンドにより変更可能である。
図17は、第6実施形態の半導体記憶装置の動作を示すフローチャートである。図17は、図15におけるBusy状態の検出処理の詳細を示している。
ピークコントローラ13は、あるメモリチップ2がBusy状態であることを検出した場合、そのメモリチップ2をカウント値「Busy_Chip_Counter」によりカウント済みであるか否かを判定する(S51、S52)。カウント済みであれば、このカウント値を維持してS56へ移行する。カウント済みでなければ、このカウント値を1だけインクリメントしてS56へ移行する(S53)。
ピークコントローラ13は、あるメモリチップ2がBusy状態でないことを検出した場合、そのメモリチップ2をカウント値「Busy_Chip_Counter」によりカウント済みであるか否かを判定する(S51、S54)。カウント済みであれば、このカウント値を1だけデクリメントしてS56へ移行する(S55)。カウント済みでなければ、このカウント値を維持してS56へ移行する。
S56では、ピークコントローラ13は、カウント値「Busy_Chip_Counter」の値が設定データ「Busy_Chip_Number」の値以上であるか否かを判定する(S57)。判定結果がYESの場合には、ピークコントローラ13の「Peak_Wait_Enable」モードが有効(1)になる(S58)。判定結果がNOの場合には、ピークコントローラ13の「Peak_Wait_Enable」モードが無効(0)になる(S59)。
ピークコントローラ13は、S51〜S58の処理をすべてのメモリチップ2に対して繰り返し実行する。
第1実施形態と第6実施形態を比較する。第1実施形態の各メモリチップ2は、ピーク電流を発生する前にピークウェイト状態に遷移する。この場合、各メモリチップ2がGo命令を受信するまでの期間が、オーバーヘッドとなってしまう。一方、第6実施形態によれば、ピークウェイト状態への遷移を制限することで、このようなオーバーヘッドを抑制することができ、オペレーション時間を短縮することができる。
(第7実施形態)
図18は、第7実施形態の半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。
図18は、第7実施形態の半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態においては、図1の半導体記憶装置が図18の半導体記憶装置に置き換えられる。図18の半導体記憶装置は、図1に示す構成要素に加え、外部アクセスチャネル7と、パッド8とを備えている。外部アクセスチャネル5、7はそれぞれ、第1および第2チャネルの一例である。
外部アクセスチャネル7の構成は、外部アクセスチャネル5と同様である。外部アクセスチャネル7は、外部のホストからのコマンドをパッド8を介して半導体記憶装置に入力するチャネルである。外部アクセスチャネル7は、図2のTSV電極36等により構成されている。
このように、本実施形態の半導体記憶装置は、複数の外部アクセスチャネル5、7を備えている。メモリチップ2a、2c、・・・2n−1は、外部アクセスチャネル5からの第1コマンドに応じて動作して第1ピーク電流を発生する。一方、メモリチップ2b、2d、・・・2nは、外部アクセスチャネル7からの第2コマンドに応じて動作して第2ピーク電流を発生する。そこで、本実施形態のピーク制御は、これらの外部アクセスチャネル5、7ごとに実施する。以下、外部アクセスチャネル5、7をそれぞれ適宜「第1および第2チャネル5、7」と表記する。
上記の説明はメモリチップ数が偶数であることを前提としているが、メモリチップ数が奇数でも同様に説明可能である。どのメモリチップ2を第1チャネル5に接続して、どのメモリチップ2を第2チャネル7に接続するかの規則は、上記の規則以外のものを採用してもよい。
図19は、第7実施形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。図20は、第7実施形態の半導体記憶装置の動作を示すシーケンス図であり、図19の内容に対応している。図20については、図19の説明中で適宜参照する。
図19に示すカウント値名や信号名には、第1チャネル5を表す符号CH1や、第2チャネル7を表す符号CH2が付されている。例えば、CH1が付された第1メモリチップ2aの状態は、第1コマンドに応じて第1メモリチップ2aが動作する場合のステートマシン22の状態を示す。CH2が付されたカウント値「Busy_Chip_Counter」は、第2コマンドに応じて発生したBusy状態にあるメモリチップ2の個数を示す。サーチチップの欄の数字「4b」は、第2コマンドに応じて発生した第4メモリチップ2dの状態がサーチされることを示している。
本実施形態のメモリチップ2の個数Nは何個でもよいが、図19は作図の便宜上、4個のメモリチップ2のみを示している。
第3メモリチップ2cに対するリードを要求する第1コマンドが第1チャネル5から入力され(図20のS61)、第3メモリチップ2cは、S61に続くS61aにてリードを開始する。ピークコントローラ13はSearch状態に遷移し、第1〜第4メモリチップ2a〜2dの巡回を開始する。ピークコントローラ13はさらに、第3メモリチップ2cが第1コマンドに応じてリード中であることを検出し(S62a)、CH1のカウント値「Busy_Chip_Counter」の値を0から1に変更する(S62)。ここで、第3メモリチップ2cは、ピーク電流の発生前のピークウェイト状態に遷移せずに、ピーク電流をただちに発生する。
第2メモリチップ2bに対するリードを要求する第2コマンドが第2チャネル7から入力され(S63)、第2メモリチップ2bは、S63に続くS63aにてリードを開始する。ピークコントローラ13はさらに、第2メモリチップ2bが第2コマンドに応じてリード中であることを検出し(S64a)、CH2のカウント値「Busy_Chip_Counter」の値を0から1に変更する(S64)。ここで、第2メモリチップ2bは、ピーク電流の発生前のピークウェイト状態に遷移せずに、ピーク電流をただちに発生する。
第4メモリチップ2dに対するリードを要求する第2コマンドが第2チャネル7から入力され(S65)、第4メモリチップ2dは、S65に続くS65aにてリードを開始する。ピークコントローラ13はさらに、第4メモリチップ2dが第2コマンドに応じてリード中であることを検出し(S66a)、CH2のカウント値「Busy_Chip_Counter」の値を1から2に変更する(S66)。
CH2のカウント値「Busy_Chip_Counter」の値はCH2の設定データ「Busy_Chip_Number」の値『2』に達する。すなわち、CH2のBusy状態のメモリチップ2の個数が基準値に達する。ピークコントローラ13のCH2の「Peak_Wait_Enable」モードが有効になり、CH2用の各メモリチップ2への信号「Peak_Wait_Enable」がローからハイに変化する(S67、E2b、E4b)。
第4メモリチップ2dは、ハイに変化した信号E4bに基づいて、CH2のリードに関するピークウェイト状態に遷移する(S68a)。ピークコントローラ13は、これをサーチにより検出してGo状態に遷移する(S68b)。ピークコントローラ13はその後、第4メモリチップ2dにCH2のリードに関するGo命令を発行する(S68)。第4メモリチップ2dは、リード動作を継続し、ピーク電流を発生する。ピークコントローラ13はその後、Go状態からSearch状態へと変化する。
第4メモリチップ2dにてこのリードが終了すると(S69a)、ピークコントローラ13は、第4メモリチップ2dがリード中でないことをサーチにより検出する(S69b)。よって、CH2のカウント値「Busy_Chip_Counter」の値が2から1に変化する(S69)。ピークコントローラ13のCH2の「Peak_Wait_Enable」モードが無効になり、CH2用の各メモリチップ2への信号「Peak_Wait_Enable」がハイからローに変化する(S69、E2b、E4b)。
以上のように、本実施形態のピーク制御は、第1チャネル5と第2チャネル7とで別々に実施する。よって、本実施形態によれば、チャネルの違いを区別した適切なピーク制御が可能となり、過大なピーク電流を抑制しつつオペレーション時間を短縮することが可能となる。
(第8実施形態)
図21は、第8実施形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。図22は、第8実施形態の半導体記憶装置の動作を示すシーケンス図であり、図21の内容に対応している。図22については、図21の説明中で適宜参照する。
図21は、第8実施形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。図22は、第8実施形態の半導体記憶装置の動作を示すシーケンス図であり、図21の内容に対応している。図22については、図21の説明中で適宜参照する。
図21は、既述の内容に加え、各メモリチップ2から発生する消費電流(ICC)の波形と、IFチップ1内や各メモリチップ2内の信号「High_Speed_Mode_Enable」とを示している。
この信号がハイの場合には、IFチップ1のピークコントローラ13は、電流消費の継続時間(動作時間)を第1時間に制御する第1モード(電流大&高速モード)にある。第1モードでは、消費電流量が大きくなり、電流消費の継続時間が短くなる。
この信号がローの場合には、IFチップ1のピークコントローラ13は、電流消費の継続時間を第1時間よりも長い第2時間に制御する第2モード(電流小&低速モード)にある。第2モードでは、消費電流量が小さくなり、電流消費の継続時間が長くなる。
本実施形態の半導体記憶装置は、例えば次のように動作する。
第2メモリチップ2bに対するリードを要求するコマンドが入力される(図22のS71)。第2メモリチップ2bはこのコマンドに応じてリードを開始し(S71a)、電流消費が発生する(I2)。第2メモリチップ2bはこのコマンドの受信時に第1モードであるため(H2)、消費電流量は大きくなり、電流消費の継続時間は短くなる。
S71の後、ピークコントローラ13はSearch状態に遷移し、第1〜第3メモリチップ2a〜2cの巡回を開始する(S72)。ピークコントローラ13は、Idle状態からSearch状態に遷移した場合、ピークコントローラ13のモードを第2モードに変化させ、各メモリチップ2のモードも第2モードに変化させる(H1、H2、H3)。ピークコントローラ13はその後、半導体記憶装置内に第1モードで動作中のメモリチップ2が1つでも存在することを検出した場合には、ピークコントローラ13のモードを第2モードに変化させ、各メモリチップ2のモードも第2モードに変化させることとなる。
第1メモリチップ2aに対するリードを要求するコマンドも入力される(S73)。第1メモリチップ2aはこのコマンドに応じてリードを開始し(S73a)、電流消費が発生する(I1)。第1メモリチップ2aはこのコマンドの受信時に第2モードであるため(H1)、消費電流量は小さくなり、電流消費の継続時間は長くなる。
第2メモリチップ2bのリードが終了すると(S74a)、ピークコントローラ13はこれを検出し(S74b)、半導体記憶装置内に第1モードで動作中のメモリチップ2が存在しないことを認識することができる。よって、ピークコントローラ13は、ピークコントローラ13のモードを第1モードに変化させ、各メモリチップ2のモードも第1モードに変化させる(S74、H1、H2、H3)。
第3メモリチップ2cに対するリードを要求するコマンドも入力される(S75)。第3メモリチップ2cはこのコマンドに応じてリードを開始し(S75a)、電流消費が発生する(I3)。第3メモリチップ2cはこのコマンドの受信時に第1モードであるため(H3)、消費電流量は大きくなり、電流消費の継続時間は短くなる。ピークコントローラ13はその後、第3メモリチップ2cが第1モードで動作中であることを検出し、ピークコントローラ13のモードを第2モードに変化させ、各メモリチップ2のモードも第2モードに変化させる。
本実施形態によれば、このようなモード制御により、消費電流の低減とオペレーション時間の短縮とのバランスをとることが可能となる。例えば、リードを要求するコマンドが連続して入力された場合には、1番目のリードは大きな消費電流で高速に行われ、2番目のリードは小さな消費電流で低速に行われる。1番目のリード後に行われるデータ出力の裏で行われる2番目のリードに関しては、データ出力が終了するまでの間にリードを終了させればよいので、2番目のリードの低速性を隠すことができる。
よって、本実施形態によれば、半導体パッケージ内の総電流が許容値を超えないように調整しながら、オペレーションを高速に実行することが可能となる。
(第9実施形態)
図23は、第9実施形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。図24は、第9実施形態の半導体記憶装置の動作を示すシーケンス図であり、図23の内容に対応している。図24については、図23の説明中で適宜参照する。
図23は、第9実施形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。図24は、第9実施形態の半導体記憶装置の動作を示すシーケンス図であり、図23の内容に対応している。図24については、図23の説明中で適宜参照する。
図23は、既述の内容に加え、IFチップ1内のパラメータ「Primary_Wait_Queue」の値と、パラメータ「Secondary_Wait_Queue」の値とを示している。前者のパラメータは、優先度が1番目のメモリチップ2の識別情報を格納するパラメータである。後者のパラメータは、優先度が2番目のメモリチップ2の識別情報を格納するパラメータである。また、本実施形態のIFチップ1は、図8に示す設定データ「Chip_Number」に対応しており、値『1』が設定されている。
本実施形態のピークコントローラ13は、プログラム、リード、およびイレースの優先度の情報を管理している。具体的には、リードの優先度が1番高く、プログラムの優先度が2番目に高く、イレースの優先度が3番目に高く設定されている。図23に示すパラメータ「Primary_Wait_Queue」「Secondary_Wait_Queue」の値は、これらの優先度に基づいて設定される。
本実施形態の半導体記憶装置は、例えば次のように動作する。
第3メモリチップ2cが、イレースに関するピークウェイト状態に遷移する(図24のS81)。ピークコントローラ13は、これをサーチにより検出する(S81a)。このとき、ピークカウンタ12はすべて使用中であり、空きカウンタが存在しないと想定する。よって、ピークコントローラ13は、第3メモリチップ2cを示す数値「3」を、パラメータ「Primary_Wait_Queue」として設定する(S81b)。空きカウンタが発生した際には、複数のピークウェイト状態が存在する場合にも第3メモリチップ2cにGo命令が優先的に発行される。
第2メモリチップ2bが、リードに関するピークウェイト状態に遷移する(S82)。ピークコントローラ13は、これをサーチにより検出する(S82a)。このとき、ピークカウンタ12はすべて使用中であり、空きカウンタが存在しないと想定する。よって、ピークコントローラ13は、第2メモリチップ2bを示す数値「2」を、パラメータ「Primary_Wait_Queue」「Secondary_Wait_Queue」の設定対象とする。
ここで、リードの優先度は、イレースの優先度よりも高く設定されている。よって、ピークコントローラ13は、第2メモリチップ2bを示す数値「2」を、パラメータ「Primary_Wait_Queue」として設定する(S82b)。これに伴い、ピークコントローラ13は、第3メモリチップ2cを示す数値「3」を、パラメータ「Secondary_Wait_Queue」に移動する(S82c)。空きカウンタが発生した際には、ピークコントローラ13は、第2メモリチップ2bのリードに対するGo命令を優先的に発行し、その後、第3メモリチップ2cのイレースに対するGo命令を発行する。
よって、S83cの後に空きカウンタが発生した際には、ピークコントローラ13は、第2メモリチップ2bのリードに対するGo命令を発行する(S83)。ピークコントローラ13は、第3メモリチップ2cを示す数値「3」を、パラメータ「Primary_Wait_Queue」に移動する(S83a)。
本実施形態では、コマンド入力から短時間で実行する必要があるオペレーションを優先的に実行するという方針が採用されている。具体的には、リードは短時間で実行することが望ましいため、その優先度が最も高く設定されている。これにより、短時間で実行すべきオペレーションの開始が遅れることを抑制することが可能となる。
(第10実施形態)
図25と図27は、第10実施形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。図26と図28は、第10実施形態の半導体記憶装置の動作を示すシーケンス図であり、それぞれ図25と図27の内容に対応している。図26と図28については、それぞれ図25と図27の説明中で適宜参照する。
図25と図27は、第10実施形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。図26と図28は、第10実施形態の半導体記憶装置の動作を示すシーケンス図であり、それぞれ図25と図27の内容に対応している。図26と図28については、それぞれ図25と図27の説明中で適宜参照する。
図25と図27は、ピークカウンタ12に空きが存在しない場合に、別々の方式でこの状況に対処する例を示している。図25では、このような場合に、ピークカウンタ12に再び空きが生じたときのサーチで最初にピークウェイト状態が検出されたメモリチップ2にGo命令を発行する。図27では、このような場合に、ピークカウンタ12に空きがなくなった後のサーチで最初にピークウェイト状態が検出されたメモリチップ2にGo命令を発行する。
ピークカウンタ12に空きが存在しない場合の第1の例は、第3実施形態で説明したように、IFチップ1のピークカウンタ12がすべて使用中の場合である。ピークカウンタ12に空きが存在しない場合の第2の例は、第4実施形態で説明したように、使用中のピークカウンタ12の個数が制限値に到達した場合である。図25と図27の方式は、第1および第2の例のいずれにも適用可能である。本実施形態のIFチップ1は、図8に示す設定データ「Chip_Number」に対応しており、値『1』が設定されている。
まず、図25の方式について説明する。
第1メモリチップ2aが、プログラムに関するピークウェイト状態に遷移する(図26のS91a)。ピークコントローラ13は、これをサーチにより検出する(S91)。よって、第1メモリチップ2aにGo命令が発行され、第1メモリチップ2aがピーク電流を発生する。よって、ピークカウンタ12に空きがなくなる。
ピークコントローラ13は巡回を継続する。第1メモリチップ2aのピーク期間中に、第3メモリチップ2cがプログラムに関するピークウェイト状態に遷移するが(S91b)、ピークコントローラ13は第3メモリチップ2cにGo命令を発行しない。
第1メモリチップ2aのピーク期間が終了すると(S91c)、ピークカウンタ12に再び空きが生じる。ここで、ピークコントローラ13は、第1メモリチップ2aのピーク期間が終了した後に、第2メモリチップ2bのピークウェイト状態を最初に検出する(S92a、S92)。よって、第2メモリチップ2bにGo命令が発行され、ピーク電流が発生する。よって、ピークカウンタ12に再び空きがなくなる。
ピークコントローラ13は巡回を継続する。第2メモリチップ2bのピーク期間中に、第3メモリチップ2cがピークウェイト状態に維持されているが(S92b)、ピークコントローラ13は第3メモリチップ2cにGo命令を発行しない。
第2メモリチップ2bのピーク期間が終了すると(S92c)、ピークカウンタ12に再び空きが生じる。ここで、ピークコントローラ13は、第2メモリチップ2bのピーク期間が終了した後に、第1メモリチップ2aのピークウェイト状態を最初に検出する(S93a、S93)。よって、第1メモリチップ2aにGo命令が発行され、ピーク電流が発生する。その結果、ピークカウンタ12に再び空きがなくなる。
次に、図27の方式について説明する。
第1メモリチップ2aが、プログラムに関するピークウェイト状態に遷移する(図28のS101a)、ピークコントローラ13は、これをサーチにより検出する(S101)。よって、第1メモリチップ2aにGo命令が発行され、第1メモリチップ2aがピーク電流を発生する。よって、ピークカウンタ12に空きがなくなる。
ピークコントローラ13は巡回を継続する。第1メモリチップ2aのピーク期間中に、第3メモリチップ2cがプログラムに関するピークウェイト状態に遷移するが(S102a)、ピークコントローラ13は第3メモリチップ2cにGo命令を発行しない(S102)。しかし、ピークコントローラ13は、第3メモリチップ2cのピークウェイト状態を検出した時点で、巡回を中断し(S102b)、ピークカウンタ12に空きが生じるのを待つ。
第1メモリチップ2aのピーク期間が終了すると、ピークカウンタ12に再び空きが生じる(S103)。そこで、ピークコントローラ13は、上記の中断を解消し(S103a)、第3メモリチップ2cにGo命令を発行する(S104)。第3メモリチップ2cはピーク電流を発生し、ピークカウンタ12に再び空きがなくなる。
ピークコントローラ13は巡回を継続する。第3メモリチップ2cのピーク期間中に、第2メモリチップ2bがプログラムに関するピークウェイト状態に遷移するが(S105a)、ピークコントローラ13は第2メモリチップ2bにGo命令を発行しない(S105)。しかし、ピークコントローラ13は、第2メモリチップ2bのピークウェイト状態を検出した時点で、巡回を中断し(S105b)、ピークカウンタ12に空きが生じるのを待つ。
第3メモリチップ2cのピーク期間が終了すると、ピークカウンタ12に再び空きが生じる(S106)。そこで、ピークコントローラ13は、上記の中断を解消し(S106a)、第2メモリチップ2bにGo命令を発行する(S107)。第2メモリチップ2bはピーク電流を発生し、ピークカウンタ12に再び空きがなくなる。
図25と図27の方式を比較する。
図25の方式は、ピークカウンタ12に再び空きが生じるまで巡回が継続されるため、第9実施形態の優先度制御と組み合わせて採用することが好ましい。一方で、図25の第3メモリチップ2cのように、オペレーションが長時間進行しない場合もある。
図27の方式は、ピークカウンタ12に空きがなくなった後に最初にピークウェイトが検出されたメモリチップ2が優先されるため、オペレーションが長時間進行しない事態は生じにくい。一方で、図27の方式では巡回の中断が発生するため、中断後に発生したピークウェイト状態に優先度制御が適用されない。
よって、図25と図27の方式のいずれかを採用する場合には、これらの利点を考慮に入れて採用方針を決定することが望ましい。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置および方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置および方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:IFチップ、2a〜2n:第1〜第Nメモリチップ、
3:クロックバス、4:データバス、
5:外部アクセスチャネル、6:パッド、
7:外部アクセスチャネル、8:パッド、
11:コマンドレジスタ、12a〜12m:第1〜第Mピークカウンタ、
13:ピークコントローラ、21:コマンドレジスタ、
22:ステートマシン、23:ピークコントローラ、
31:基板、32:バンプ、33:ラージバンプ、34:マイクロバンプ、
35:再配線層、36:TSV電極、37:バンプ、41:メモリセルアレイ、
42:センスアンプモジュール、42a:セルカウンタ、43:ロウデコーダ、
44:入出力回路、45:レジスタモジュール、45a:ステータスレジスタ、
45b:アドレスレジスタ、45c:コマンドレジスタ、
46:ロジック制御回路、47:シーケンサ、47a:レジスタ、
48:レディ/ビジー制御回路、49:電圧生成回路
3:クロックバス、4:データバス、
5:外部アクセスチャネル、6:パッド、
7:外部アクセスチャネル、8:パッド、
11:コマンドレジスタ、12a〜12m:第1〜第Mピークカウンタ、
13:ピークコントローラ、21:コマンドレジスタ、
22:ステートマシン、23:ピークコントローラ、
31:基板、32:バンプ、33:ラージバンプ、34:マイクロバンプ、
35:再配線層、36:TSV電極、37:バンプ、41:メモリセルアレイ、
42:センスアンプモジュール、42a:セルカウンタ、43:ロウデコーダ、
44:入出力回路、45:レジスタモジュール、45a:ステータスレジスタ、
45b:アドレスレジスタ、45c:コマンドレジスタ、
46:ロジック制御回路、47:シーケンサ、47a:レジスタ、
48:レディ/ビジー制御回路、49:電圧生成回路
Claims (16)
- コマンドに応じてピーク電流を発生する前に、前記ピーク電流を発生する待ち状態に遷移する第1制御部を備える複数のメモリチップと、
前記第1制御部の状態をサーチし、前記第1制御部の状態のサーチ結果に基づいて、前記待ち状態に遷移した前記第1制御部に前記待ち状態の解除命令を発行するか否かを制御する第2制御部を備える制御チップと、
を備える半導体記憶装置。 - 前記メモリチップは、互いに積層された前記メモリチップ同士を電気的に接続するよう設けられた電極を備え、
前記第2制御部は、前記第1制御部の状態を前記電極を介してサーチする、請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記制御チップは、前記ピーク電流の発生期間に対応するカウント値を発生させる複数のカウンタを備え、
前記第2制御部は、前記カウンタの前記カウント値に基づいて、前記解除命令の発行を制御する、請求項1または2に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1制御部は、前記待ち状態を適用するコマンドを選択する選択要求を受信し、前記選択要求により選択されたコマンドに応じて前記ピーク電流を発生する前に、前記待ち状態に遷移する、請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記第2制御部は、前記複数のメモリチップから発生する前記ピーク電流の重複を前記カウンタの個数まで許容するように、前記解除命令の発行を制御する、請求項3に記載の半導体記憶装置。
- 前記第2制御部は、使用可能な前記カウンタの個数を制限する制限値を、前記制限値の変更要求に応じて変更し、
前記第2制御部は、前記複数のメモリチップから発生する前記ピーク電流の重複を前記制限値まで許容するように、前記解除命令の発行を制御する、請求項3に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2制御部は、所定のコマンドに応じて前記複数のメモリチップが重複して動作する個数が上限値に達した場合には、使用可能な前記カウンタの個数を制限する制限値を変更し、
前記第2制御部は、前記複数のメモリチップから発生する前記ピーク電流の重複を前記制限値まで許容するように、前記解除命令の発行を制御する、請求項3に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2制御部は、前記上限値の変更要求に応じて前記上限値を変更する、請求項7に記載の半導体記憶装置。
- 前記第2制御部は、前記第1制御部を前記待ち状態に遷移させるか否かを、重複して動作中の前記メモリチップの個数に基づいて制御する、請求項1から8のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記第2制御部は、前記第1制御部を前記待ち状態に遷移させるか否かを、重複して動作中の前記メモリチップの個数と閾値との比較結果に基づいて制御し、
前記第2制御部は、前記閾値の変更要求に応じて前記閾値を変更する、請求項9に記載の半導体記憶装置。 - 前記ピーク電流は、第1チャネルからの第1コマンドに応じて発生する第1ピーク電流と、第2チャネルからの第2コマンドに応じて発生する第2ピーク電流とを含み、
前記第2制御部は、前記第1コマンドに関する前記サーチ結果に基づいて、前記第1コマンドに関する前記解除命令の発行を制御し、前記第2コマンドに関する前記サーチ結果に基づいて、前記第2コマンドに関する前記解除命令の発行を制御する、請求項1から10のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2制御部は、電流消費の継続時間を第1時間に制御する第1モードと、電流消費の継続時間を前記第1時間と異なる第2時間に制御する第2モードとを有する、請求項1から11のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記第2制御部は、所定のコマンドに関する前記解除命令の発行を、前記所定のコマンドの優先度に基づいて制御する、請求項1から12のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記第2制御部は、前記ピーク電流の重複が前記カウンタの個数または前記制限値に到達した場合に、前記到達後のサーチで最初に前記待ち状態が検出された前記メモリチップに前記解除命令を発行する、または、前記到達後に前記カウンタが再び使用可能になったときのサーチで最初に前記待ち状態が検出された前記メモリチップに前記解除命令を発行する、請求項5から8のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- コマンドに応じてピーク電流を発生する前に第1データを出力する第1制御部を備える複数のメモリチップと、
前記第1制御部からの前記第1データに応じて第2データを出力するか否かを制御する第2制御部を備える制御チップと、
を備え、
前記第1制御部は、前記第2制御部からの前記第2データに応じて前記ピーク電流を発生する、半導体記憶装置。 - 複数のメモリチップと制御チップとを備える半導体記憶装置の制御方法であって、
前記メモリチップの第1制御部が、コマンドに応じてピーク電流を発生する前に、前記ピーク電流を発生する待ち状態に遷移し、
前記制御チップの第2制御部が、前記第1制御部の状態をサーチし、前記第1制御部の状態のサーチ結果に基づいて、前記待ち状態に遷移した前記第1制御部に前記待ち状態の解除命令を発行するか否かを制御する、
ことを含む半導体記憶装置の制御方法。
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