JP2018155348A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Mikihiro Tada
幹大 多田
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Abstract

【課題】磁気エンコーダのインナー側にカバーを設ける構成の車輪用軸受装置において、カバーと内輪との間から泥水等が浸入することを防ぎ、軸受寿命の低下を防止する。
【解決手段】外側転走面2c・2dを備える外輪2と、外側転走面2c・2dに対向する内側転走面3d・4aが外周に形成されたハブ輪3および内輪4と、外側転走面2c・2dと内側転走面3d・4aの間に転動自在に収容された複列のボール列5と、外輪2に嵌合されるシール板8と内輪4に嵌合されるスリンガ9とを有するインナー側シール部材6と、スリンガ9に設けられる磁気エンコーダ11と、磁気エンコーダ11の少なくとも一部を覆うエンコーダカバー15と、を備えた車輪用軸受装置1において、エンコーダカバー15は、スリンガ9に嵌合し、内輪4とエンコーダカバー15との間の隙間を封止するための内側シール部16を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は車輪用軸受装置に関する。
従来、自動車等の懸架装置において車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置が知られている。車輪用軸受装置は、車両のシャーシ等に設けられているナックルに転動体を介して回転自在に支持されている。車輪用軸受装置には、アンチロックブレーキシステム等の制御に用いる車輪の回転速度を検出する回転検出装置を構成するためのエンコーダを備えたものがある。エンコーダは、円環状のスリンガと磁気エンコーダによって構成され、車輪用軸受装置の小型化のためにインナー側のシール部材に一体的に設けられている。シール部材は、車輪用軸受装置の外輪(外方部材)に嵌合されているシール板と、シール板を覆うように内輪(内方部材)に嵌合されているスリンガとが組み合わされてパックシールとして構成されている。シール部材は、シール板に設けられているシールリップがスリンガに接触することで内部のグリースの漏れを防止するとともに外部からの泥水等の入り込みを防止している。エンコーダを構成する磁気エンコーダは、スリンガの車両側(インナー側)の側面に設けられている。
このような車輪用軸受装置において、エンコーダを構成する磁気エンコーダは、円板状の部材であり、その中央に貫通孔を有し、周方向において多極に磁化されており、磁極Nおよび磁極Sが交互に配置されている。そして、エンコーダには、磁気エンコーダの脱落を防止するための取付けカバーを設けたものがある。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の取付けカバーは、円板状の部材であって、円板状を構成する平板部の中央に貫通孔を有している。貫通孔の径方向の寸法は、磁気エンコーダの内径寸法よりも大きく、平板部の外径側には、軸方向に折り曲げられ周方向に連なる鍔部が設けられている。そして、取付けカバーは、磁気エンコーダとスリンガを外径側から挟み込むように取付けられており、鍔部を内径側に折り曲げてかしめることによって、磁気エンコーダの半径方向外側と外周側面の一部を覆うように取付けられる。このような特許文献1に記載の取付けカバーは、スリンガへ磁気エンコーダを確実に固定し、スリンガが磁気エンコーダを保持する状態を適切に維持することを可能にするものである。即ち、車輪用軸受装置では、特許文献1に記載の取付けカバーを設けることによって、スリンガから磁気エンコーダが脱落することを防止することができる。
また、車輪用軸受装置には、エンコーダにおいて、磁気エンコーダを保護するための保護カバーを設けたものがある。例えば、特許文献2に記載の如くである。
保護カバーは、円板状の部材であって、円板状を構成する平板部の中央に貫通孔を有している。そして、保護カバーは、磁気エンコーダである磁極形成リングと磁気センサとの間に介在するように、スリンガと磁極形成リングに対して接着剤によって固定されている。
特許文献2に記載の保護カバーは、磁気エンコーダである磁極形成リングのインナー側端面を保護するものである。即ち、車輪用軸受装置では、特許文献2に記載の保護カバーを設けることによって、磁極形成リングが破損することを防止することができる。
特開2008−116232号公報 特開2007−101443号公報
特許文献1に記載の技術は、スリンガへ磁気エンコーダを確実に固定するための取付けカバーに関するものであり、磁気エンコーダの一部に取付けカバーをかしめて取り付けている。このため特許文献1に記載の車輪用軸受装置では、取付けカバーによって、磁気エンコーダの全体を覆う構成とはなっておらず、内方部材である内輪と取付けカバーとの間には隙間が存在している。このため、特許文献1に記載の技術では、内輪と取付けカバーとの間から、車輪用軸受装置の内部に泥水等が浸入する場合があり、軸受寿命が低下する恐れがあった。
また、特許文献2に記載の技術は、磁気エンコーダである磁極形成リングを保護するための保護カバーに関するものであり、磁極形成リングに対して保護カバーを接着して取り付けており、保護カバーによる保護範囲は、磁極形成リングの側面の範囲に限定されている。このため特許文献2に記載の車輪用軸受装置では、保護カバーと内方部材である内輪との間に隙間が存在している。このため、特許文献2に記載の技術では、内輪と保護カバーとの間から、車輪用軸受装置の内部に泥水等が浸入する場合があり、軸受寿命が低下する恐れがあった。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、エンコーダを構成する磁気エンコーダのインナー側にカバーを設ける構成において、カバーと内輪との間から泥水等が浸入することを防ぎ、軸受寿命の低下を防止することができる車輪用軸受装置を提供することを目的とする。
即ち、本発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、前記内方部材と前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材のインナー側端部に嵌合されるシール板と、前記内方部材のインナー側端部に嵌合されるスリンガと、を有するインナー側シール部材と、前記スリンガのインナー側端面に設けられる磁気エンコーダと、前記磁気エンコーダのインナー側端面の少なくとも一部を覆うカバーと、を備え、
前記カバーは、前記スリンガに嵌合し、前記内方部材と前記カバーとの間の隙間を封止する内側シール部を備えるものである。
また、本発明に係る車輪用軸受装置において、前記カバーは、外径側の前記スリンガと前記カバーとの間の隙間を封止する外側スリンガシール部を備えるものである。
また、本発明に係る車輪用軸受装置において、前記内側シール部は、内径側の前記スリンガに当接する位置に延設されるものである。
また、本発明に係る車輪用軸受装置において、前記カバーは、内径側の前記スリンガと前記カバーとの間の隙間を封止する内側スリンガシール部を備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明によれば、内方部材とカバーとの間の隙間を、内側シール部によって封止することができる。これにより、磁気エンコーダのインナー側にカバーを設ける構成の車輪用軸受装置において、カバーと内輪との間から泥水等が車輪用軸受装置内に浸入することを防ぎ、軸受寿命の低下を防止することができる。
また、本発明によれば、スリンガとカバーとの間の隙間を、外側スリンガシール部によって封止することができる。これにより、磁気エンコーダのインナー側にカバーを設ける構成の車輪用軸受装置において、スリンガとカバーとの間から泥水等が車輪用軸受装置内に浸入することを防ぎ、軸受寿命の低下を確実に防止することができる。
また、本発明によれば、スリンガとカバーとの間の隙間を、内側シール部によっても封止することができる。これにより、磁気エンコーダのインナー側にカバーを設ける構成の車輪用軸受装置において、カバーと内輪との間およびスリンガとカバーとの間から泥水等が車輪用軸受装置内に浸入することを防ぎ、軸受寿命の低下をより確実に防止することができる。
また、本発明によれば、スリンガとカバーとの間の隙間を、内側スリンガシール部によって封止することができる。これにより、磁気エンコーダのインナー側にカバーを設ける構成の車輪用軸受装置において、スリンガとカバーとの間から泥水等が車輪用軸受装置内に浸入することを防ぎ、軸受寿命の低下を確実に防止することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の第一実施形態における全体構成を示す斜視図。 本発明に係る車輪用軸受装置の第一実施形態における全体構成を示す断面図。 本発明に係る車輪用軸受装置の第一実施形態におけるインナー側シール部材周りの構成を示す部分拡大断面図。 図3のA部拡大図。 本発明に係る車輪用軸受装置の第二実施形態における磁気エンコーダに対するカバーの配置状態を示す部分拡大断面図。 本発明に係る車輪用軸受装置の第三実施形態における磁気エンコーダに対するカバーの配置状態を示す部分拡大断面図。 本発明に係る車輪用軸受装置の第四実施形態における磁気エンコーダに対するカバーの配置状態を示す部分拡大断面図。 本発明に係る車輪用軸受装置の第五実施形態における磁気エンコーダに対するカバーの配置状態を示す部分拡大断面図。
以下に、図1から図3を用いて、本発明に係る車輪用軸受装置の第一実施形態である車輪用軸受装置1について説明する。
図1と図2とに示すように、車輪用軸受装置1は、自動車等の車両の懸架装置において車輪を回転自在に支持するものである。車輪用軸受装置1は、外方部材である外輪2、内方部材であるハブ輪3、内輪4、複数の転動体を有するボール列5である二列のインナー側ボール列5a、アウター側ボール列5b、シール部材であるインナー側シール部材6、シール部材であるアウター側シール部材7を備えている。インナー側シール部材6およびアウター側シール部材7は、車輪用軸受シールである。なお、本明細書において、インナー側とは、車体に取り付けた際の車輪用軸受装置1の車体側を表し、アウター側とは、車体に取り付けた際の車輪用軸受装置1の車輪側を表す。
図2に示すように、外方部材である外輪2は、ハブ輪3と内輪4を支持するものである。外輪2は、略円筒状に形成され、例えば、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で構成されている。外輪2において、車載時に車体側に配置される外輪2のインナー側端部には、インナー側シール部材6が嵌合可能なインナー側開口部2aが形成されている。外輪2において、車載時に車輪側に配置されるアウター側端部には、アウター側シール部材7が嵌合可能なアウター側開口部2bが形成されている。
外輪2の内周面には、環状に形成されているインナー側の外側転走面2cとアウター側の外側転走面2dとが周方向に互いに平行になるように形成されている。アウター側の外側転走面2dは、インナー側の外側転走面2cとピッチ円直径とが同等もしくは大きくなるように形成されている。インナー側の外側転走面2cとアウター側の外側転走面2dとには、例えば、高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲とする硬化層が形成されている。外輪2の外周面には、図示しない懸架装置のナックルに取り付けるための車体取り付けフランジ2eが一体に形成されている。
このように車輪用軸受装置1は、内周に複列の外側転走面2c・2dが一体に形成された外方部材である外輪2を備えている。
内方部材を構成するハブ輪3は、図示しない車両の車輪を回転自在に支持するものである。ハブ輪3は、有底円筒状に形成され、例えば、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で構成されている。ハブ輪3において、車載時に車体側に配置されるインナー側端部には、外周面に縮径された小径段部3aが形成されている。ハブ輪3において、車載時に車輪側に配置されるアウター側端部には、車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジ3bが一体的に形成されている。車輪取り付けフランジ3bには、円周等配位置にハブボルト3cが設けられている。また、ハブ輪3は、アウター側の内側転走面3dが外輪2のアウター側の外側転走面2dに対向するように配置されている。
ハブ輪3は、例えば、インナー側の小径段部3aからアウター側の内側転走面3dまでを高周波焼入れにより表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。これにより、ハブ輪3は、車輪取り付けフランジ3bに付加される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪3の耐久性が向上する。ハブ輪3には、小径段部3aに内輪4が設けられる。ハブ輪3の内周は、トルク伝達用のセレーション3e(またはスプライン)が形成されている。
内輪4は、ボール列5であって車載時に車体側に配置されるインナー側ボール列5aと車載時に車輪側に配置されるアウター側ボール列5bとに予圧を与えるものである。内輪4は、円筒状に形成されている。内輪4は、例えば、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。内輪4の外周面には、周方向に環状の内側転走面4aが形成されている。内輪4は、ハブ輪3の小径段部3aに固定されている。つまり、ハブ輪3のインナー側には、内輪4によって内側転走面4aが構成されている。ハブ輪3は、インナー側端部の内輪4の内側転走面4aが外輪2のインナー側の外側転走面2cに対向し、アウター側の内側転走面3dが外輪2のアウター側の外側転走面2dに対向するように配置されている。
このように車輪用軸受装置1は、一端部に車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジ3bを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部3aが形成された内方部材たるハブ輪3と、このハブ輪3の小径段部3aに圧入された内方部材たる少なくとも一つの内輪4と、を備えている。そして、ハブ輪3と内輪4には、外周に複列の外側転走面2c・2dに対向する複列の内側転走面3d・4aが形成されている。
複数の転動体を有するボール列5であるインナー側ボール列5aとアウター側ボール列5bとは、ハブ輪3を回転自在に支持するものである。インナー側ボール列5aとアウター側ボール列5bとは、転動体である複数のボールが保持器によって環状に保持されている。インナー側ボール列5aとアウター側ボール列5bとは、例えば、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで62〜67HRCの範囲で硬化処理されている。インナー側ボール列5aは、内輪4の内側転走面4aと、外輪2のインナー側の外側転走面2cとの間に転動自在に挟まれている。アウター側ボール列5bは、ハブ輪3の内側転走面3dと、外輪2のアウター側の外側転走面2dとの間に転動自在に挟まれている。つまり、インナー側ボール列5aとアウター側ボール列5bとは、外輪2に対してハブ輪3と内輪4とを回転自在に支持している。
このように車輪用軸受装置1は、ハブ輪3および内輪4と外輪2のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列のボール列5であるインナー側ボール列5aとアウター側ボール列5bを備えている。
車輪用軸受装置1は、外輪2とハブ輪3と内輪4とインナー側ボール列5aとアウター側ボール列5bとから複列アンギュラ玉軸受が構成されている。なお、本実施形態において、車輪用軸受装置1には、複列アンギュラ玉軸受が構成されているがこれに限定されるものではなく、複列円錐ころ軸受等が構成されていてもよい。
図2と図3とに示すように、インナー側シール部材6は、外輪2のインナー側開口部2aと内輪4との隙間を塞ぐものである。インナー側シール部材6は、二枚のシールリップを接触させる2サイドリップタイプのエンコーダ付パックシールから構成されている。インナー側シール部材6は、略円筒状のシール板8と略円筒状のスリンガ9によって構成されている。
図3に示すように、シール板8は、芯金とシールリップとから構成されている。芯金は、例えば、フェライト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS430系等)やオーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板(JIS規格のSPCC系等)から構成されている。芯金は、円環状の鋼板の外縁部がプレス加工によって屈曲され、軸方向断面視で略L字状に形成されている。これにより、芯金は、シール板円筒部8aと、その端部から軸心に向かって延びる円環状の支持部8bを構成している。
シール板円筒部8aのインナー側端部には、シール材が加硫接着されている。支持部8bの一側(インナー側)面には、ラジアルリップ8c、ダストリップ8dおよびアキシアルリップ8eが一体に加硫接着されている。ラジアルリップ8c、ダストリップ8dおよびアキシアルリップ8eは、例えば、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等の合成ゴムから構成されている。シール板8は、シール板円筒部8aが外輪2のインナー側開口部2aに嵌合されて外輪2と一体的に構成されている。
スリンガ9は、例えば、シール板8と同等の鋼板から構成されている。スリンガ9は、円環状の鋼板の外縁部と内縁部とがプレス加工によって屈曲され、軸方向断面視で略L字状に形成されている。これにより、スリンガ9は、スリンガ円筒部9aと、スリンガ円筒部9aの端部から径方向外側に向かって延びる円環状の立板部9bとを構成している。シール板8よりもインナー側にスリンガ円筒部9aが内輪4に嵌合されて固定されている。この際、スリンガ9の立板部9bは、シール板8の支持部8bに軸方向において対向するように配置されている。
このように、インナー側シール部材6は、外輪2のインナー側開口部2aに嵌合されたシール板8と内輪4に嵌合されたスリンガ9とが対向するように配置され、パックシールを構成している。シール板8のラジアルリップ8cは、油膜を介してスリンガ9のスリンガ円筒部9aに接触または近接し、車輪用軸受装置1の内部のグリースの外部への漏れを防止している。シール板8のダストリップ8dは、スリンガ円筒部9aのうちラジアルリップ8cの接触位置よりも外側(インナー側)に油膜を介して接触し、車輪用軸受装置1の外部からの泥水等の内部への入り込みを防止している。また、シール板8のアキシアルリップ8eは、スリンガ9の立板部9bに油膜を介して接触し、車輪用軸受装置1の外部からの泥水等の内部への入り込みを防止している。インナー側シール部材6は、シール板8のラジアルリップ8c、ダストリップ8dおよびアキシアルリップ8eが油膜を介してスリンガ9に接触または近接することでスリンガ9に対して摺動可能に構成されている。これにより、インナー側シール部材6は、外輪2のインナー側開口部2aからの潤滑グリースの漏れおよび外部からの泥水等の入り込みを防止する。
このように車輪用軸受装置1は、外輪2のインナー側端部に嵌合されるシール板8と、内輪4のインナー側端部に嵌合されるスリンガ9と、を有するインナー側シール部材6を備えている。
図2に示すように、アウター側シール部材7は、外輪2のアウター側開口部2bとハブ輪3との隙間を塞ぐものである。アウター側シール部材7は、略円筒状の芯金にシールリップが加硫接着された一体型のシールとして構成されている。
なお、上述した実施形態におけるインナー側シール部材6とアウター側シール部材7との構成は単なる一例であり、これらの構成以外からなるシール部材でもよい。また、インナー側シール部材6とアウター側シール部材7とは、芯金等にリップが加硫接着されているがそれ以外の接着方法でもよい。
このように構成される車輪用軸受装置1には、ハブ輪3と内輪4とがインナー側ボール列5aとアウター側ボール列5bとを介して外輪2に回転自在に支持されている。また、車輪用軸受装置1は、外輪2のインナー側開口部2aと内輪4との隙間をインナー側シール部材6で塞がれ、外輪2のアウター側開口部2bとハブ輪3との隙間をアウター側シール部材7で塞がれている。これにより、車輪用軸受装置1は、内部からの潤滑グリースの漏れおよび外部からの泥水等の入り込みを防止しつつ外輪2に支持されているハブ輪3と内輪4とが回転する。
図1と図2とに示すように、車輪用軸受装置1は、回転速度検出装置10を備えている。
回転速度検出装置10は、ハブ輪3と内輪4との軸回りの回転速度を検出するものである。回転速度検出装置10は、磁気エンコーダ11とケース12と磁気センサ13とを備えている。
磁気エンコーダ11は、フェライト等の磁性紛体が混入された合成ゴムが環状に形成され、周方向に等ピッチで磁極Nと磁極Sとに着磁されたものである。磁気エンコーダ11は、インナー側シール部材6を構成するスリンガ9の一側(インナー側)端部に形成されている鍔部分に加硫接着によって一体に接合されている。すなわち、磁気エンコーダ11は、外輪2のインナー側開口部2aに配置されている。また、磁気エンコーダ11は、スリンガ9を介してハブ輪3および内輪4と一体的に回転可能に構成されている。スリンガ9は、防錆性の向上と検出精度の安定性の向上のため強磁性体の鋼板、例えば、フェライト系のステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS430系等)や防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工にて形成されている。
そして、磁気エンコーダ11は、インナー側の側面をエンコーダカバー15によって保護されている。
ケース12は、外輪2のインナー側開口部2aを覆って磁気エンコーダ11を保護するものである。ケース12は、非磁性のオーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)あるいは防錆処理された冷間圧延鋼板(JIS規格のSPCC系等)等から構成されている。ケース12は、プレス加工によって円筒状に形成され、円筒状の側部12aから軸心に向かって延びる円環支持部12bが一体的に形成されている。つまり、ケース12には、その軸心部分に所定の大きさの連通孔12cが形成されている。ケース12は、円環支持部12bが所定の隙間をあけて磁気エンコーダ11に対向するように配置されている。円環支持部12bには、円弧状のセンサ用孔12dが形成されている。
また、円環支持部12bには、センサ用孔12dを覆うようにして磁気センサ13が設けられている。ケース12の側部12aは、その内径が外輪2のインナー側開口部2aの外径よりも僅かに小さい内径に形成されている。ケース12は、側部12aの内周面に外輪2のインナー側開口部2aの外周面が嵌合されている。これにより、ケース12は、側部12aによって外輪2に固定され、インナー側開口部2a近傍に配置されている回転速度検出装置10の磁気エンコーダ11を保護している。
このように、車輪用軸受装置1の磁気エンコーダ11は、スリンガ9のインナー側端面に設けられる磁気エンコーダ11と、磁気エンコーダ11のインナー側端面の少なくとも一部を覆うエンコーダカバー15と、を備えている。
次に、図4を用いて、車輪用軸受装置1における磁気エンコーダ11のエンコーダカバー15について詳細に説明する。
図4に示すように、車輪用軸受装置1では、磁気エンコーダ11を保護するエンコーダカバー15を備えている。
エンコーダカバー15は、磁気エンコーダ11のインナー側側面の少なくとも一部(本実施形態では全体)を覆う部材であり、磁気エンコーダ11で被装されたスリンガ9に嵌合されて、磁気エンコーダ11のインナー側側面に沿って設けられるものである。エンコーダカバー15は、円環状の磁気エンコーダ11の外径に比して若干大きい内径を有する円環状に形成されている。エンコーダカバー15は、非磁性体材料で構成されており、例えば、非磁性のオーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)、銅、アルミニウム、真鍮等の非磁性体金属で構成されている。尚、エンコーダカバー15は、金属以外の非磁性体材料(例えば、セラミックス、樹脂材料等)で構成してもよい。
このように車輪用軸受装置1は、エンコーダカバー15が、非磁性体材料で構成されているものであり、磁気エンコーダ11の磁気特性を損なうことなく、エンコーダカバー15を設けることができる。これにより、回転速度検出装置10(図1、図2参照)の測定精度を適切に維持することができる。
エンコーダカバー15には、磁気エンコーダ11の側面を覆う部位となる円環状の立板部15aと、立板部15aの外周側端部を内周側へ向けて鋭角に折り曲げた部位であって、磁気エンコーダ11の外周面に嵌合する嵌合部15bと、立板部15aの内周側端部を軸方向に段状に屈曲させた部位である屈曲部15cと、が周方向に連続して形成されている。
エンコーダカバー15の屈曲部15cには、内側シール部16を設けている。内側シール部16は、内輪4とエンコーダカバー15との間を塞ぐ部位である。内側シール部16は、屈曲部15cに加硫接着されている。内側シール部16は、エンコーダカバー15の内周に沿って屈曲部15cを覆うようにして円環状に形成されている。また、内側シール部16の内径は、内輪4の外径よりも小さくなるように形成されている。内側シール部16は、弾性を有するゴム製部材によって構成され、内輪4に押し付けられることで、内輪4の形状に倣って変形し、隙間を塞ぐことができる。内側シール部16は、内輪4とエンコーダカバー15との間に存在する隙間を封止することが可能な形態を有している。
内側シール部16を構成するゴム製部材は、例えば、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等の合成ゴムから構成されている。
エンコーダカバー15において内側シール部16を備える車輪用軸受装置1では、エンコーダカバー15と内輪4との間を内側シール部16で塞ぐことができ、エンコーダカバー15と内輪4との間から泥水等が車輪用軸受装置1内に浸入することを防止できる。これにより、これまでインナー側シール部材6では防ぐことができなかった内輪4とスリンガ9との隙間からの泥水等の浸入が防止され、車輪用軸受装置1の更なる信頼性向上および長寿命化が図られる。
このように車輪用軸受装置1のエンコーダカバー15は、スリンガ9に嵌合し、内輪4とエンコーダカバー15との間の隙間を封止する内側シール部16を備えている。このような構成によれば、内輪4とスリンガ9の嵌合部から泥水等が浸入することを防止でき、これにより、車輪用軸受装置1の寿命低下を防止することができる。
また、車輪用軸受装置1では、エンコーダカバー15の屈曲部15cに対して、ゴム製部材を加硫接着して、内側シール部16を設けている。このような構成によれば、屈曲部15cと内側シール部16との間に隙間を設けずに、エンコーダカバー15と内輪4との間に内側シール部16を設けることができる。そして、屈曲部15cと内側シール部16との接続部における気密性を確保することで、内輪4とスリンガ9との隙間から泥水等が浸入することをより確実に防ぐことができる。尚、本実施形態の車輪用軸受装置1では、エンコーダカバー15の屈曲部15cに対して内側シール部16を加硫接着して設けているが、本発明に係る車輪用軸受装置の構成は斯かる構成に限定されるものではなく、別体で用意したゴム製部材を屈曲部15cに嵌めて内側シール部を構成してもよく、例えば、内輪4とエンコーダカバー15の屈曲部15cとの間に、その隙間を埋めることが可能な形態のOリングを嵌める構成としてもよい。
次に、図5を用いて、本発明に係る車輪用軸受装置の第二実施形態である車輪用軸受装置20について説明する。なお、以下に説明する各実施形態に係る車輪用軸受装置は、図1から図4に示す車輪用軸受装置1において、車輪用軸受装置1に替えて適用されるものとして、その説明で用いた名称、図番、符号を用いることで、同じものを指すこととし、以下の実施形態において、既に説明した実施形態と同様の点に関してはその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
ここでは、本発明の第二実施形態に係る車輪用軸受装置20における磁気エンコーダ11のエンコーダカバーについて詳細に説明する。
図5に示すように、車輪用軸受装置20では、磁気エンコーダ11を保護するエンコーダカバー23を備えている。
エンコーダカバー23は、磁気エンコーダ11のインナー側側面の少なくとも一部(本実施形態では全体)を覆う部材であり、磁気エンコーダ11で被装されたスリンガ9に嵌合されて、磁気エンコーダ11のインナー側側面に沿って設けられるものである。エンコーダカバー23は、円環状の磁気エンコーダ11の外径に比して若干大きい内径を有する円環状に形成されている。エンコーダカバー23は、非磁性体材料で構成されており、例えば、非磁性のオーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)、銅、アルミニウム、真鍮等の非磁性体金属で構成されている。尚、エンコーダカバー23は、金属以外の非磁性体材料(例えば、セラミックス、樹脂材料等)で構成してもよい。
エンコーダカバー23には、磁気エンコーダ11の側面を覆う部位となる円環状の立板部23aと、立板部23aの外周側端部を内周側へ向けて鋭角に折り曲げた部位であって、磁気エンコーダ11の外周面に嵌合する嵌合部23bと、立板部23aのの内周側端部を軸方向に段状に屈曲させた部位である屈曲部23cと、が形成されている。
エンコーダカバー23は、屈曲部23cにおいて、内輪4とエンコーダカバー23との間を塞ぐ内側シール部24を備えている。内側シール部24は、弾性を有するゴム製部材によって構成され、内輪4に押し付けられることで、内輪4の形状に倣って変形し、隙間を塞ぐことができる。
また、車輪用軸受装置20にエンコーダカバー23は、嵌合部23bの先端部に、スリンガ9とエンコーダカバー23との間を塞ぐ外側スリンガシール部25をさらに備えている。外側スリンガシール部25は、嵌合部23bの先端部に加硫接着されている。外側スリンガシール部25は、嵌合部23bの先端に沿って径方向内側に突出する円環状に形成されている。また、外側スリンガシール部25の内径は、スリンガ9の立板部9bのアウター側に接触するように形成されている。外側スリンガシール部25は、弾性を有するゴム製部材によって構成され、スリンガ9に押し付けられることで、スリンガ9の側面形状に倣って変形し、隙間を塞ぐことができる。外側スリンガシール部25は、スリンガ9とエンコーダカバー23の嵌合部23bとの間に存在する隙間を封止することが可能な形態を有している。
内側シール部24および外側スリンガシール部25を構成するゴム製部材は、例えば、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等の合成ゴムから構成されている。
車輪用軸受装置20では、エンコーダカバー23の屈曲部23cに対してゴム製部材を加硫接着して内側シール部24を設けている。また、車輪用軸受装置20では、エンコーダカバー23の嵌合部23bに対してゴム製部材を加硫接着して外側スリンガシール部25を設けている。尚、本発明に係る車輪用軸受装置の構成は斯かる構成に限定されるものではなく、別体で用意したゴム製部材を屈曲部23cに嵌めて内側シール部を構成してもよく、例えば、内輪4とエンコーダカバー23の屈曲部23cとの間に、その隙間を埋めることが可能な形態のOリングを嵌める構成としてもよい。また、別体で用意したゴム製部材を嵌合部23bに嵌めて外側スリンガシール部を構成してもよい。
このように車輪用軸受装置20のエンコーダカバー23は、スリンガ9に嵌合し、内輪4とエンコーダカバー23との間の隙間を封止する内側シール部24を備えている。このような構成によれば、内輪4とスリンガ9との嵌合部から泥水等が浸入することを防止でき、これにより、車輪用軸受装置20の寿命低下を防止することができる。
また、車輪用軸受装置20のエンコーダカバー23は、スリンガ9とエンコーダカバー23との間の隙間を封止する外側スリンガシール部25を備えている。このような構成によれば、スリンガ9とエンコーダカバー23の嵌合部23bとの間を塞いでおくことで、インナー側シール部材6の内部まで泥水等が浸入した場合でも、内輪4とスリンガ9との嵌合部から泥水等が浸入することを防止でき、これにより、車輪用軸受装置20の寿命低下を防止することができる。
さらに、車輪用軸受装置20のエンコーダカバー23は、嵌合部23bに対してゴム製部材を加硫接着して外側スリンガシール部25を設けている。このような構成によれば、嵌合部23bと外側スリンガシール部25との間に隙間を設けずに、エンコーダカバー23とスリンガ9との間に外側スリンガシール部25を設けることができる。そして、嵌合部23bと外側スリンガシール部25との接続部における気密性を確保することで、内輪4とスリンガ9との隙間から水等が浸入することをより確実に防ぐことができる。
次に、図6を用いて、第三の実施形態に係る車輪用軸受装置30における磁気エンコーダ11のカバーについて詳細に説明する。
図6に示すように、車輪用軸受装置30では、磁気エンコーダ11を保護するエンコーダカバー33を備えている。
エンコーダカバー33は、磁気エンコーダ11のインナー側側面の少なくとも一部(本実施形態では全体)を覆う部材であり、磁気エンコーダ11で被装されたスリンガ9に嵌合されて、磁気エンコーダ11のインナー側側面に沿って設けられるものである。エンコーダカバー33は、円環状の磁気エンコーダ11の外径に比して若干大きい内径を有する円環状に形成されている。エンコーダカバー33は、非磁性体材料で構成されており、例えば、非磁性のオーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)、銅、アルミニウム、真鍮等の非磁性体金属で構成されている。尚、エンコーダカバー33は、金属以外の非磁性体材料(例えば、セラミックス、樹脂材料等)で構成してもよい。
エンコーダカバー33には、磁気エンコーダ11の側面を覆う部位となる円環状の立板部33aと、立板部33aの外周側端部を内周側へ向けて鋭角に折り曲げた部位であって、磁気エンコーダ11の外周面に嵌合する嵌合部33bと、立板部33aのの内周側端部を軸方向に段状に屈曲させた部位である屈曲部33cと、が形成されている。
エンコーダカバー33は、屈曲部33cにおいて、内輪4とエンコーダカバー33との間を塞ぐ内側シール部34を備えている。内側シール部34は、屈曲部33cに加硫接着されている。内側シール部34は、エンコーダカバー33の内周に沿って屈曲部33cを覆うようにして軸方向に延びる円筒状に形成されている。また、内側シール部34の内径は、内輪4の外径よりも小さくなるように形成されている。さらに、内側シール部34は、アウター側端部が内輪4とスリンガ9の円筒部9aとに接触するように形成されている。内側シール部34は、弾性を有するゴム製部材によって構成され、内輪4に嵌合されるとともに、スリンガ9に押し付けられることで、内輪4とスリンガ9との形状に倣って変形し、隙間を塞ぐことができる。
内側シール部34を構成するゴム製部材は、例えば、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等の合成ゴムから構成されている。
そして、車輪用軸受装置30では、エンコーダカバー33の屈曲部33cに設けた内側シール部34を、スリンガ9と当接する位置まで延設する構成としている。車輪用軸受装置30では、エンコーダカバー33の屈曲部33cに対してゴム製部材を加硫接着して、内側シール部34を設けている。
尚、車輪用軸受装置30では、エンコーダカバー33の屈曲部33cに対して内側シール部34を加硫接着して設けているが、別体で用意したゴム製部材を屈曲部33cに嵌めて内側シール部を構成してもよく、例えば、内輪4とエンコーダカバー33の屈曲部33cとの間に、その隙間を埋めることが可能な形態のOリングを嵌める構成としてもよい。
このように車輪用軸受装置30のエンコーダカバー33は、スリンガ9に嵌合し、内輪4とエンコーダカバー33との間の隙間を封止する内側シール部34を備えている。このような構成によれば、内輪4とスリンガ9との嵌合部から泥水等が浸入することを防止でき、これにより、車輪用軸受装置30の寿命低下を防止することができる。
また、車輪用軸受装置30のエンコーダカバー33は、内側シール部34が内輪4に嵌合するとともにスリンガ9に当接する位置に延設されている。このような構成によれば、内輪4とスリンガ9との嵌合部から泥水等が浸入することを防止できるとともに、スリンガ9とエンコーダカバー33の屈曲部33cとの間を塞いでおくことで、インナー側シール部材6の内部まで泥水等が浸入した場合でも、内輪4とスリンガ9との嵌合部から泥水等が浸入することを防止できる。即ち、内側シール部34をスリンガ9と当接させる構成では、内側シール部34によって、内輪4とエンコーダカバー33との間に存在する隙間のみならず、スリンガ9とエンコーダカバー33との間に存在する隙間も塞ぐことができ、これにより、車輪用軸受装置30の寿命低下を防止することができる。
尚、本実施形態において、エンコーダカバー33には、内側シール部34が設けられているが、エンコーダカバー33の嵌合部33bの先端部にスリンガ9とエンコーダカバー33との間を塞ぐ外側スリンガシール部を更に設けてもよい(図5参照)。このような構成によれば、スリンガ9とエンコーダカバー33の嵌合部33bとの間を塞いでおくことで、インナー側シール部材6の内部まで泥水等が浸入した場合でも、内輪4とスリンガ9との嵌合部から泥水等が浸入することを防止でき、これにより、車輪用軸受装置30の寿命低下を防止することができる。
次に、図7を用いて、第四の実施形態に係る車輪用軸受装置40における磁気エンコーダ11のカバーについて詳細に説明する。
図7に示すように、車輪用軸受装置40では、磁気エンコーダ11を保護するエンコーダカバー43を備えている。
エンコーダカバー43は、磁気エンコーダ11のインナー側側面の少なくとも一部(本実施形態では全体)を覆う部材であり、磁気エンコーダ11で被装されたスリンガ9に嵌合されて、磁気エンコーダ11のインナー側側面に沿って設けられるものである。エンコーダカバー43は、非磁性体材料で構成されており、例えば、非磁性のオーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)、銅、アルミニウム、真鍮等の非磁性体金属で構成されている。尚、エンコーダカバー43は、金属以外の非磁性体材料(例えば、セラミックス、樹脂材料等)で構成してもよい。
エンコーダカバー43は、磁気エンコーダ11の側面を覆う部位となる円環状の立板部43aと、立板部43aに対して直交する円筒状部であってスリンガ9と内輪4とに嵌合する嵌合部43bと、が形成されている。また、エンコーダカバー43には、立板部43aと嵌合部43bとの間において、曲部たる境界部43cが形成されている。エンコーダカバー43の立板部43aは、円環状の磁気エンコーダ11の外径に比して若干大きい外径を有する円環状に形成されている。
エンコーダカバー43は、スリンガ9に対して事前に圧入されており、スリンガ9と一体で、嵌合部43bを内輪4に嵌合させる。このような組立手順を採用することによって、磁気エンコーダ11が加硫接着されているスリンガ9を内輪4へ嵌合させる際に、磁気エンコーダ11がめくれあがることを防止している。
そして、車輪用軸受装置40のエンコーダカバー43は、境界部43cの内輪4側であって、立板部43aのインナー側端面から嵌合部43bの内周面に至る範囲に、内輪4とエンコーダカバー43との間を塞ぐ内側シール部44を備えている。内側シール部44は、エンコーダカバー43に加硫接着されている。内側シール部44は、境界部43cに沿って境界部43cを覆うようにして円環状に形成されている。また、内側シール部44の内径は、内輪4の外径よりも小さく、かつ内輪4のインナー側端面にかかるように形成されている。内側シール部44は、弾性を有するゴム製部材によって構成され、内輪4に押し付けられることで、内輪4の形状に倣って変形し、隙間を塞ぐことができる。
このように車輪用軸受装置40のエンコーダカバー43は、スリンガ9に嵌合し、内輪4とエンコーダカバー43との間の隙間を封止する内側シール部44を備えている。このような構成によれば、エンコーダカバー43の嵌合部43bを内輪4に嵌合させた部位から泥水等が浸入することを防止でき、これにより、車輪用軸受装置40の寿命低下を防止することができる。
内側シール部44を構成するゴム製部材は、例えば、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等の合成ゴムから構成されている。
車輪用軸受装置40のエンコーダカバー43では、境界部43cに対して加硫接着して、内側シール部44を設けている。このような構成によれば、境界部43cと内側シール部44との間に隙間を設けずに、エンコーダカバー43と内輪4との間に内側シール部44を設けることができる。そして、境界部43cと内側シール部44との接続部における気密性を確保することで、内輪4とエンコーダカバー43との隙間から水等が浸入することをより確実に防ぐことができる。
尚、本実施形態の車輪用軸受装置40では、エンコーダカバー43の境界部43cに対してゴム製部材を加硫接着して内側シール部44を設けているが、本発明に係る車輪用軸受装置の構成は斯かる構成に限定されるものではなく、別体で用意したゴム製部材を境界部43cに接着剤等で貼り付けて内側シール部を構成してもよい。
この場合に用いられる接着剤は、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂などを主成分とする接着剤が挙げられる。具体的には、ウレタン樹脂溶剤系接着剤、エポキシ樹脂溶剤系接着剤、酢酸ビニル樹脂溶剤系接着剤、アクリル樹脂系エマルジョン接着剤、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体系エマルジョン接着剤、酢酸ビニル系エマルジョン接着剤、ウレタン樹脂系エマルジョン接着剤、エポキシ樹脂系エマルジョン接着剤、ポリエステル系エマルジョン接着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体系接着剤などから構成されている。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
次に、図8を用いて、第五の実施形態に係る車輪用軸受装置50における磁気エンコーダ11のカバーについて詳細に説明する。
図8に示すように、車輪用軸受装置50では、磁気エンコーダ11を保護するエンコーダカバー53を備えている。
エンコーダカバー53は、磁気エンコーダ11のインナー側側面の少なくとも一部(本実施形態では全体)を覆う部材であり、磁気エンコーダ11で被装されたスリンガ9に嵌合されて、磁気エンコーダ11のインナー側側面に沿って設けられるものである。エンコーダカバー53は、非磁性体材料で構成されており、例えば、非磁性のオーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)、銅、アルミニウム、真鍮等の非磁性体金属で構成されている。尚、エンコーダカバー53は、金属以外の非磁性体材料(例えば、セラミックス、樹脂材料等)で構成してもよい。
エンコーダカバー53は、磁気エンコーダ11の側面を覆う部位となる円環状の立板部53aと、立板部53aに対して直交する円筒状部であって内輪4に嵌合する嵌合部53bと、が形成されている。また、エンコーダカバー53には、立板部53aと嵌合部53bとの間において曲部たる境界部53cが形成されている。エンコーダカバー53の立板部53aは、円環状の磁気エンコーダ11の外径に比して若干大きい外径を有する円環状に形成されている。
そして、車輪用軸受装置50のエンコーダカバー53は、境界部53cの内輪4側であって、立板部53aのインナー側端面から嵌合部53bの内周面に至る範囲に、内輪4とエンコーダカバー53との間の隙間を封止する内側シール部54を備えている。内側シール部54は、エンコーダカバー53に加硫接着されている。内側シール部54は、境界部53cに沿って境界部53cを覆うようにして円環状に形成されている。また、内側シール部54の内径は、内輪4の外径よりも小さく、かつ内輪4のインナー側端面にかかるように形成されている。内側シール部54は、弾性を有するゴム製部材によって構成され、内輪4に押し付けられることで、内輪4の形状に倣って変形し、隙間を塞ぐことができる。
内側シール部54を構成するゴム製部材は、例えば、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等の合成ゴムから構成されている。
尚、本実施形態の車輪用軸受装置50のエンコーダカバー53では、境界部53cに対してゴム製部材を加硫接着して内側シール部54を設けているが、本発明に係る車輪用軸受装置の構成は斯かる構成に限定されるものではなく、別体で用意したゴム製部材を境界部53cに接着剤等で貼り付けて内側シール部を構成してもよい。
このように車輪用軸受装置50のエンコーダカバー53は、スリンガ9に嵌合し、内輪4とエンコーダカバー53との間の隙間を封止する内側シール部54を備えている。このような構成によれば、内輪4とエンコーダカバー53との嵌合部から泥水等が浸入することを防止でき、これにより、車輪用軸受装置50の寿命低下を防止することができる。
また、車輪用軸受装置50のエンコーダカバー53は、境界部53cのスリンガ9側であって、立板部53aのアウター側端面から嵌合部53bの外周面に至る範囲に、スリンガ9とエンコーダカバー53との間の隙間を封止する内側スリンガシール部55を備えている。内側スリンガシール部55は、エンコーダカバー53に加硫接着されている。内側スリンガシール部55は、嵌合部53bの外周に沿って軸方向に延びる円筒状に形成されている。また、内側スリンガシール部55は、アウター側端部がスリンガ9の円筒部9aと嵌合部53bとに接触するように形成されている。内側スリンガシール部55は、弾性を有するゴム製部材によって構成され、スリンガ9に押し付けられることで、スリンガ9の形状に倣って変形し、隙間を塞ぐことができる。
内側スリンガシール部55を構成するゴム製部材は、例えば、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等の合成ゴムから構成されている。
このように車輪用軸受装置50のエンコーダカバー53は、スリンガ9とエンコーダカバー53との間の隙間を封止する内側スリンガシール部55を備えている。このような構成によれば、エンコーダカバー53の嵌合部53bを内輪4に嵌合させた部位から泥水等が浸入することを防止できるとともに、スリンガ9とエンコーダカバー53の嵌合部53bとの間を内側スリンガシール部55によって塞いでおくことで、インナー側シール部材6の内部まで泥水等が浸入した場合でも、スリンガ9とエンコーダカバー53の嵌合部から泥水等が浸入することを防止できる。これにより、車輪用軸受装置50の寿命低下を防止することができる。
車輪用軸受装置50のエンコーダカバー53では、境界部53cの内R側にゴム製部材を加硫接着して、内側スリンガシール部55を設けている。このような構成によれば、境界部53cと内側スリンガシール部55との間の気密性が確実に確保される。
尚、車輪用軸受装置50のエンコーダカバー53では、境界部53cに対してゴム製部材を加硫接着して内側スリンガシール部55を設けているが、本発明に係る車輪用軸受装置の構成は斯かる構成に限定されるものではなく、別部材で用意したゴム製部材を境界部53cに接着剤等で貼り付けて内側スリンガシール部を設けてもよい。
この場合に用いられる接着剤は、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂などを主成分とする接着剤が挙げられる。具体的には、ウレタン樹脂溶剤系接着剤、エポキシ樹脂溶剤系接着剤、酢酸ビニル樹脂溶剤系接着剤、アクリル樹脂系エマルジョン接着剤、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体系エマルジョン接着剤、酢酸ビニル系エマルジョン接着剤、ウレタン樹脂系エマルジョン接着剤、エポキシ樹脂系エマルジョン接着剤、ポリエステル系エマルジョン接着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体系接着剤などから構成されている。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
加えて、本願において例示した各車輪用軸受装置1・20・30・40・50は、ハブ輪3の外周にインナー側ボール列5aの内側転走面3dが直接形成されている第3世代構造の車輪用軸受装置として説明したがこれに限定されるものではなく、例えば、主に外方部材である外輪と内方部材である一対の内輪で構成された第1世代構造であってもよい。また、取付フランジを有している外方部材である外輪と内方部材である一対の内輪で構成され、この一対の内輪がハブ輪の外周に嵌合される内輪回転仕様の第2世代構造であってもよい。更に、内方部材としてハブ輪と自在継手が連結されており、取付フランジを有している外方部材である外輪と内方部材であるハブ輪と自在継手の嵌合体で構成された第4世代構造であってもよい。
1・20・30・40・50 車輪用軸受装置
2 外輪(外方部材)
2a インナー側開口部
2c・2d 外側転走面
3 ハブ輪(内方部材)
3d 内側転走面
4 内輪(内方部材)
4a 内側転走面
5 ボール列(転動体)
5a インナー側ボール列
5b アウター側ボール列
6 インナー側シール部材
8 シール板
9 スリンガ
11 磁気エンコーダ
15・23・33・43・53 エンコーダカバー(カバー)
16・24・34・44・54 内側シール部
25 外側スリンガシール部
55 内側スリンガシール部

Claims (4)

  1. 内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    前記内方部材と前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
    前記外方部材のインナー側端部に嵌合されるシール板と、前記内方部材のインナー側端部に嵌合されるスリンガと、を有するインナー側シール部材と、
    前記スリンガのインナー側端面に設けられる磁気エンコーダと、
    前記磁気エンコーダのインナー側端面の少なくとも一部を覆うカバーと、
    を備えた車輪用軸受装置であって、
    前記カバーは、
    前記スリンガに嵌合し、
    前記内方部材と前記カバーとの間の隙間を封止する内側シール部を備える車軸用軸受装置。
  2. 前記カバーは、
    外径側の前記スリンガと前記カバーとの間の隙間を封止する外側スリンガシール部を備える請求項1に記載の車軸用軸受装置。
  3. 前記内側シール部は、内径側の前記スリンガに当接する位置に延設される請求項1または請求項2に記載の車軸用軸受装置。
  4. 前記カバーは、
    内径側の前記スリンガと前記カバーとの間の隙間を封止する内側スリンガシール部を備える請求項1に記載の車軸用軸受装置。
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