JP2018153614A - 情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび生体信号計測システム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび生体信号計測システム Download PDF

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Abstract

【課題】症例の原因となる対象箇所を特定する確度を向上させることが可能な情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび生体信号計測システムを提供する。【解決手段】本発明の情報処理装置は、表示制御部を備える。表示制御部は、1以上の生体信号の経時的変化を示す生体データのうち指定された箇所を含む一部の時間に対応する生体データを示す部分データを複数並列表示するとともに当該部分データ上に前記指定された箇所を強調表示する制御を行う。【選択図】図18

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび生体信号計測システムに関する。
従来、測定した被検者の生体信号に基づき生体内の信号源を推定し、断層画像上に重畳表示する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
この技術において、例えば脳の神経活動を測定する脳磁計や脳波計では、生体信号の波形の特有の波形箇所(特異点等)に基づき断層画像上に信号源を重畳表示させ、医師などが手術にて切除する位置(例えばてんかんの原因となっている箇所など)を特定する。
しかしながら、従来の装置では、生体信号の波形をそのまま表示するため、生体信号に含まれる複数の特異点等を操作者が1画面で見比べることができない。波形箇所によっては信号源の推定前に除外する必要もあるため、従来の装置では症例の原因となる対象箇所の特定が十分ではないという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、症例の原因となる対象箇所を特定する確度を向上させることが可能な情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび生体信号計測システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、1以上の生体信号の経時的変化を示す生体データのうち指定された箇所を含む一部の時間に対応する生体データを示す部分データを複数並列表示するとともに当該部分データ上に前記指定された箇所を強調表示する制御を行う表示制御部を備える情報処理装置である。
本発明によれば、症例の原因となる対象箇所を特定する確度を向上させることができる。
図1は、第1の実施形態の生体信号計測システムの一例を示す概略図である。 図2は、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、情報処理装置の機能ブロックの一例を示す図である。 図4は、情報処理装置に表示される開始画面の一例を示す図である。 図5は、測定収録画面の一例を示す図である。 図6は、測定収録画面の左側の領域の拡大図である。 図7は、測定収録画面の右側の領域の拡大図である。 図8は、アノテーション情報が入力された直後の画面を示す図である。 図9は、更新されたアノテーションリストの図である。 図10は、測定収録時の情報処理装置の情報表示処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、解析画面の一例を示す図である。 図12は、解析画面の左側の領域の拡大図である。 図13は、解析画面の右側の領域の拡大図である。 図14は、解析画面で特定のアノテーションラインが選択された直後の画面を示す図である。 図15は、図14の画面の左側の領域の拡大図である。 図16は、図14の画面の右側の領域の拡大図である。 図17は、解析時の情報処理装置の情報表示処理の一例を示すフローチャートである。 図18は、マージボタンが押下されたときに表示される画面の一例を示す図である。 図19は、表示ウィンドウ中の断層画像の一例を説明するための図である。 図20は、表示ウィンドウ中のスライス画像の表示の切り替わりを説明するための図である。 図21は、マージボタンが押下されたときに表示される画面の変形例を示す図である。 図22は、第2の実施形態において、マージボタンが押下されたときに表示される画面の一例を示す図である。 図23は、第3の実施形態の情報処理装置の測定収録時の動作の一例を示すフローチャートである。 図24は、第3の実施形態の情報処理装置の解析時の動作の一例を示すフローチャートである。 図25は、第3の実施形態における解析画面の一例の左側の領域を示す図である。 図26は、第3の実施形態における解析画面の変形例を示す図である。 図27は、第3の実施形態において、異なる範囲情報ごとの信号波形を区別するための表示方法を説明するための図である。 図28は、第3の実施形態において、複数の測定ファイルごとに解析ファイルを紐付けて管理することを表す模式図である。 図29は、第3の実施形態において同じ解析者の解析ファイルを抽出する場合の測定ファイルの対応関係の一例を示す図である。 図30は、第4の実施形態において、情報処理装置の測定収録時の情報表示処理の一例を示すフローチャートである。 図31は、第4の実施形態において、測定収録画面から呼び出す測定収録結果画面の一例を示す図である。 図32は、第4の実施形態の測定収録結果画面の変形例を示す図である。 図33は、第4の実施形態の測定収録結果画面の変形例を示す図である。 図34は、第4の実施形態の測定収録結果画面の変形例を示す図である。 図35は、第4の実施形態の測定収録結果画面の変形例を示す図である。 図36は、第4の実施形態の測定収録結果画面の変形例を示す図である。 図37は、第4の実施形態の変形例としてアノテーションの表示例を示す図である。 図38は、第4の実施形態の変形例として波形の表示例を示す図である。 図39は、第5の実施形態として測定収録結果画面から解析画面へ切り替わる動作の一例を示すフローチャートである。 図40は、第6の実施形態として生体画像の一例を説明する図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび生体信号計測システムの実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の生体信号計測システムの一例を示す概略図である。生体信号計測システムは、被測定者(被検者)の複数種類の生体信号、たとえば脳磁(MEG:Magneto-encephalography)信号と脳波(EEG:Electro-encephalography)信号を計測し、表示する。測定対象となる生体信号は、脳磁信号および脳波信号に限られるものではなく、例えば心臓の活動に応じて発生する電気信号(心電図として表現可能な電気信号)であってもよい。図1に示すように、生体信号計測システム1は、被測定者の1以上の生体信号を測定する測定装置3と、測定装置3で測定された1以上の生体信号を記録するサーバ40と、サーバ40に記録された1以上の生体信号を解析する情報処理装置50と、を含む。サーバ40が有する機能の一部または全てが情報処理装置50に組み込まれる形態であってもよい。
図1の例では、被測定者は、頭に脳波測定用の電極(またはセンサ)を付けた状態で測定テーブル4に仰向けで横たわり、測定装置3のデュワ30の窪み31に頭部を入れる。デュワ30は、液体ヘリウムを用いた極低温環境の保持容器であり、デュワ30の窪み31の内側には脳磁測定用の多数の磁気センサが配置されている。測定装置3は、各測定方法で取得した信号、つまり電極からの脳波信号と、磁気センサからの脳磁信号とを収集し、収集した脳波信号および脳磁信号を含むデータ(以下の説明では「測定データ」と称する場合がある)をサーバ40に出力する。サーバ40に収録された測定データは、情報処理装置50に読み出されて表示装置28の表示画面に表示され、後述するアノテーションの付与や解析などが施される。一般的に、磁気センサを内蔵するデュワ30と測定テーブル4は磁気シールドルーム内に配置されているが、図示の便宜上、磁気シールドルームを省略している。
なお、脳波信号および脳磁信号は「生体信号」の一例である。脳波信号は、神経細胞の電気的な活動(シナプス伝達の際にニューロンの樹状突起で起きるイオン電荷の流れ)を電極間の電圧値として表すものである。脳磁信号は、脳の電気活動により生じた微小な磁場変動を表すものである。脳磁場は高感度の超伝導量子干渉計(SQUID)センサで検知される。
情報処理装置50は、上記測定データが示す、複数の磁気センサからの脳磁信号の波形と、複数の電極からの脳波信号の波形とを、同じ時間軸上に同期させて表示する。ここに示す脳波信号の信号波形のデータや脳磁信号の信号波形のデータは、生体信号の経時的変化を示す「生体データ」の一例である。
図2は、情報処理装置50のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置50は、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)21、RAM(Random Access Memory)22、ROM(Read Only Memory)23、補助記憶装置24、および入出力インタフェース25を有し、これらがバス27で相互に接続されている。
CPU21は、情報処理装置50の全体の動作を制御し、各種の情報処理を行う。例えば、CPU21は、ROM23または補助記憶装置24に格納された制御プログラムをRAM22上に展開して実行し、例えば後述する測定収録画面と解析画面の表示制御処理を行う。RAM22は、CPU21のワークエリアとして用いられる。なお、RAM22として、主要な制御パラメータや情報を記憶する不揮発性RAMの一部の領域を用いてもよい。ROM23は、基本入出力プログラム等を記憶する。補助記憶装置24は、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置であり、たとえば、情報処理装置50の動作を制御する制御プログラムや、情報処理装置50の動作に必要な各種のデータ、ファイル等を格納する。なお、上記制御プログラムは、ROM23に保存されていてもよい。
入出力インタフェース25は、周辺装置(例えばタッチパネル、キーボード、マウス、表示装置28、操作ボタン、プリンタ等)のそれぞれのユーザインタフェースと、サーバ40と通信してセンサや電極からの情報を送受信する通信インタフェースとを有する。タッチパネルや、キーボードや、マウスや、操作ボタンは、入力デバイスであり、入力された信号(操作信号)を、入出力インタフェース25を介してCPU21へ通知する。本実施形態では、主にマウスを例に説明する。表示装置28は、各種の情報を表示する表示デバイス(ディスプレイ)であり、入力デバイスからの操作信号などに基づいてCPU21が処理した表示情報(上記測定収録画面や上記解析画面なども含む)を、入出力インタフェース25を介して受信して画面表示する。プリンタは、CPU21からの指示に基づいて入出力インタフェース25から出力された印刷データを紙などの記録媒体に記録する。
図3は、情報処理装置50の機能ブロックの一例を示す図である。情報処理装置50は、制御部250、解析部252、センサ情報取得部253、収録/解析情報保存部254、操作情報入力部255、および印刷データ出力部256を有する。制御部250は、情報処理装置50の画面表示を制御する表示制御部251を含む。
センサ情報取得部253は、サーバ40から、センサ情報を取得する。センサ情報は、測定装置3を用いた測定収録時には測定データを指し、情報処理装置50における解析時には、測定データと、各信号波形に付加されているアノテーションについての情報とを指す。なお、アノテーションについて詳しくは後述する。操作情報入力部255は、入力デバイスの操作に従いアノテーションや操作信号を入力する。解析部252は、信号波形の解析や、振幅の特異点の解析や、電流ダイポールの向きを含む脳磁場の解析などを行う。後述する「信号源の推定」は、これらの解析において行われる。収録/解析情報保存部254は、センサ情報や解析結果を指定先に保存する。測定収録時においてアノテーションが付加された場合は、アノテーションも保存する。この例では、指定先をサーバ40とするが、補助記憶装置24などにしてもよい。なお、指定先を補助記憶装置24とする場合は、センサ情報取得部253を、サーバ40を介さずに測定装置3から生体信号を直接入力するように変形してもよい。印刷データ出力部256は、印刷データをプリンタに出力する。なお、周辺装置であるプリンタへの出力は一例で、画面表示データや印刷データなどをネットワーク経由等で他の端末に出力し、他端末で表示や印刷などを行ってもよい。
制御部250は、各機能部との間で情報を入出力し、それに基づく処理結果に応じて表示装置28の画面表示を制御する。具体的には、表示制御部251が、入出力インタフェース25を介して表示装置28の画面表示を制御する。本実施形態において、制御部250は、主にセンサ情報の測定収録時および解析時における画面表示を制御する。
制御部250および解析部252は、図2のCPU21がROM23等に格納された制御プログラムをRAM22上に展開して実行することによって実現される。なお、これに限らず、例えば制御部250および解析部252のうちの少なくとも一部が専用のハードウェア回路(半導体集積回路等)で実現される形態であってもよい。センサ情報取得部253、操作情報入力部255、印刷データ出力部256は、この例では主に入出力インタフェース25において実現される。収録/解析情報保存部254の機能は、この例では主に補助記憶装置24や入出力インタフェース25において実現される。
以下、図面を用いて測定収録画面および解析画面の表示態様を説明することにより、制御部250(主に表示制御部251)が行う表示画面の制御について説明する。なお、以下の「表示される」や「表示されている」という記載において、表示を行う主体は表示制御部251であるものとする。また、「選択」、「押下」、「入力」などの操作情報は、操作情報入力部255から受け付けているものとする。
図4は、情報処理装置50に表示される開始画面204の一例を示す図である。開始画面204には、「測定収録」と「解析」の選択ボタンが表示される。脳波測定や脳磁測定の場合、データの測定収録とデータの解析は、別々の主体によって行われる場合が多い。例えば、測定技師(測定者)によって「測定収録」ボタン204−1が選択されると、測定装置3で測定されたデータは順次サーバ40に保存され、情報処理装置50に読み出されて表示される。測定収録の終了後、医師によって「解析」ボタン204−2が選択されると、測定収録により収録されたデータが読み出され解析される。
<測定収録時の動作>
図5は、測定収録画面の一例を示す図である。図5に示す測定収録画面(または簡略して「画面」とも呼ぶ)201は、画面201のタブ111に「測定収録」画面であることが表示されている。測定収録画面201は、生体信号の信号波形を表示する領域201Aと、信号波形以外のモニタ情報を表示する領域201Bとを有する。信号波形を表示する領域201Aは、測定者からみて画面201の左側に配置され、信号波形以外のモニタ情報を表示する領域201Bは、測定者からみて画面201の右側に配置されている。リアルタイムで検出され画面201において水平に左端から右方向(方向u1)に向かって表示される波形の動きに合わせた測定者の視線の動きと、画面201の左側の領域201Aから右側の領域201Bへマウスを移動させるときの動きに無駄が生じず、作業効率が向上する。ここで言う「水平」とは、画面201において方向u1に平行する任意の線を指すものとし、以下においても同様とする。また、本明細書では画面全体の図を参照する場合に「左」、「右」、「上」、「下」を説明に適宜用いるが、「左」、「右」、「上」、「下」は、それぞれ、画面全体の図に添えた方向u1を水平にして見た場合の「左」、「右」、「上」、「下」を指すものとする。
領域201Bには、測定中に被測定者の様子を確認するためのモニタウィンドウ170を表示させる。測定中の被測定者のライブ映像を表示させることで、後述するように、信号波形のチェック、判断の信頼性を高めることができる。図5では、ひとつの表示装置28(図1参照)の表示画面に、測定収録画面201の全体を表示させた場合の表示形態を示しているが、領域201Aと領域201Bとを、2台もしくはそれ以上の表示装置に分けて別々に表示させてもよい。
図6は、図5に示す領域201Aの拡大図である。領域201Aは、信号検出の時間情報を表示する表示領域110と、信号検出に基づく複数の信号波形を並列に表示する表示領域101〜103とを有する。
表示領域110で表示される時間情報は、図6の例では、時間軸112に沿って時間(数字)が付された時間表示を含むタイムラインであるが、時間(数字)を表示せずに、帯状の軸だけでもよいし、軸を設けずに時間(数字)の表示だけであってもよい。また、表示領域110の他に、図6に示すように表示領域103の下側に同様の時間軸112を表示してもよい。
表示領域101〜103には、複数の信号波形が水平に並列表示される。各信号波形として、同一のセンサ群からの信号波形だけを表示させてもよいし、異なるセンサ群からの信号波形を共に表示させてもよい。また、電極群からの信号波形を単独でまたは他の信号波形と共に表示させてもよい。これらの内の1種類以上の信号波形を表示する。ここで、同一のセンサ群は、例えば測定部位などにより分けることができる。この例では、被測定者の頭部右側に対応する磁気センサ群から得られる脳磁信号の波形と、被測定者の頭部左側に対応する磁気センサ群から得られる脳磁信号の波形と、被測定者の脳波測定用の電極から得られる脳波信号の波形とに分けられている。なお、「複数の信号波形」の組み合わせは、これに限られるものではない。例えば、頭頂部、前頭葉、側頭葉などのパートを任意に選択し、それぞれのパートのセンサから得た信号波形を選択的に表示させてもよい。信号波形を選択する方法についての詳しい説明は後述する。
図6において、表示領域101には被測定者の頭部右側から得られる複数の脳磁信号の波形が、表示領域102には被測定者の頭部左側から得られる複数の脳磁信号の波形が、表示領域103には複数の脳波信号の波形が、それぞれ水平に並列に表示されている。各信号波形は、同じ時間軸で同期して表示される。これらの複数の信号波形の各々は、その信号が取得されたチャネル番号107、具体的には電極の識別情報(例えば基準電極および探査電極の識別情報)やセンサの識別番号が対応付けられて表示されている。本実施形態では、電極の識別情報とチャネル番号、センサの識別情報とチャネル番号とが、それぞれ1対1で対応しているものとし、電極の識別情報、センサの識別情報、およびチャネル番号を、適宜説明に用いる。なお、これに限らず、電極の複数やセンサの複数を一塊にチャネル番号に対応付けるようにしてもよい。
測定が開始されると、各センサおよび各電極からの測定情報が収集され、各表示領域101〜103において水平に、左端から右方向(方向u1)に向けて測定時刻の順に信号波形が表示される。ライン113は計測が行われている現在時刻を示しており、領域201Aの左端から右方向に向けて移動する。領域201Aの右端(時間軸112の右端)まで信号波形が表示されると、その後は領域201Aの左端から右方向に向けて徐々に信号波形が消え、消えた位置に新しい信号波形が順次左端から右方向に表示され且つライン113も左端から右に向けて移動していく。これとともに、時間軸112上の時間の表示も、新しい信号波形の経過時間の範囲に合わせて更新される。測定収録は、「Exit Measurement」ボタン179が押されるまで継続される。
実施形態の特徴として、測定者(収録者)がデータ収録中に信号波形上で波形の乱れや振幅の特異点等に気付いたときに、その箇所(注目すべき箇所)を信号波形上でマークすることができる。マークの位置や範囲は、マウスによるポインタ操作あるいはクリック操作などで指定することができる。注目すべき箇所は、表示領域101〜103の信号波形上にマークが表示され、その指定結果が、表示領域110の時間軸112に沿った位置(対応時刻位置)に表示されることにより強調表示される。時間軸112に沿った表示を含むマーキングの情報は、信号波形データ(生体データ)とともに指定先に保存される。ここで、「注目すべき箇所」は或る点の信号波形に限らず或る範囲の信号波形を含む概念として用いており、以下においても同様のものとする。
図6には、一例として、時刻t1において表示領域103で1以上のチャネルで乱れた波形(注目すべき箇所)を含む範囲が指定された場合の表示状態を示している。図6に示すように注目すべき箇所がマーク103a−1で強調表示される。また、表示領域110において、マーク103a−1に対応する時刻位置に、指定結果を示すアノテーション110a−1が表示されることにより、強調表示される。強調表示は、マーク103a−1内のハイライト表示であってもよいし、マーク103a−1の近傍にアノテーションを表示するものであってもよい。また、図6では、時刻t2でも波形が乱れているため、その注目すべき箇所についてもマーク103a−2と指定結果を示すアノテーション110a−2とを示している。
なお、マーク103a−1およびマーク103a−2は、円形のものを示しているが矩形など、他の形状であってもよい。例えば円形の場合、マーク103a−1は、マーク103a−1の半径を指定し、マーク103a−1の中心点を配置する1点をクリック操作で指定するなどして設ける。マーク103a−1の半径は、所定の値を予め設定しておいてもよいし、測定者が注目すべき箇所を指定する際に任意の値に設定してもよい。マーク103a−2についても同様とする。
なお、アノテーションとは、あるデータに対して関連する情報を注釈として付与することを指す。本実施形態において特に対象を特定せずに「アノテーション」といった場合には、注目すべき箇所を強調表示するマークやアイコンなどを指すものとする。例えば、図6においてはマーク103a−1、マーク103a−2、アノテーション110a−1、アノテーション110a−2などが「アノテーション」に相当する。以下においても強調表示するものであれば、特に説明することなく、それも「アノテーション」の1つとして含めて説明する。
時刻t1で表示領域110に追加されたアノテーション110a−1は、一例として、アノテーション識別番号と、波形の属性を示す情報とを含む。この例では、アノテーション番号「1」とともに、波形の属性を表わすアイコンと「strong spike」(ストロングスパイク)というテキスト情報とが表示されている。
時刻t2で、測定者が別の波形箇所またはその近傍領域を指定すると、指定された箇所、ここではマーク103a−2で強調表示され、これとともに、表示領域110の対応する時刻位置に、アノテーション番号「2」が表示される。さらに、強調表示された箇所に、属性選択のためのポップアップウィンドウ115が表示される。ポップアップウィンドウ115は、種々の属性を選択する選択ボタン115aと、コメントや追加情報を入力する入力ボックス115bとを有する。選択ボタン115aには、波形の属性として「速波(fast activity)」、「眼球運動(eye motion)」、「体動(body motion)」、「スパイク(spike)」など、波形乱れの要因が示されている。測定者は、画面201(図5参照)の領域201Bのモニタウィンドウ170で被測定者の様子を確認することができるので、波形の乱れの原因を示す属性を適切に選択することができる。たとえば、波形にスパイクが生じたときに、てんかんの症状を示すスパイクなのか、被測定者の体動(くしゃみ等)に起因するスパイクなのかを判断することができる。
また、モニタウィンドウ170で確認する方法の他に、被測定者が動いたことを検知するセンサを設け、検知した期間に表示領域110に対して図6に示すような警告表示800を表示させてもよい。たとえば、被測定者の頭が動いたとき、その移動量が許容量を超えたら警告表示800を表示する。警告表示800には、波形データ(生体データ)として使えないセンサ番号を表示させる。これにより、測定者が、てんかんの症状を示すスパイクなのか、被測定者の体動(くしゃみ等)に起因するスパイクなのかを判断することができる。警告表示800は、「体動(body motion)」の種類別または「眼球運動(eye motion)」と「体動(body motion)」とで色を分けて表示してもよい。
また、警告表示800での表示のほかに、被測定者が動いたことを検知するセンサからの出力などに基づいてポップアップウィンドウ115内の波形の属性を自動入力させてもよい。
時刻t1でも同じ操作が行われており、図6では、ポップアップウィンドウ115で「スパイク」の選択ボタン115aが選択され、入力ボックス115bに「strong spike」と入力されたことにより表示領域110にアノテーション110a−1が表示されている。このような表示態様により、多数の信号波形を同期して表示する際に、信号波形の注目すべき箇所を同じ時間軸112上で視認により容易に特定することができ、かつ注目すべき箇所の基本情報を容易に把握することができる。
アノテーション110a−1の一部または全部、たとえば、属性アイコンとテキストアノテーションの少なくとも一方を、表示領域103の信号波形上のマーク103a−1の近傍にも表示してもよい。信号波形上へのアノテーションの追加は、波形形状のチェックの妨げになる場合もあり得るので、表示領域101〜103の信号波形上にアノテーションを表示させる場合は、表示・非表示を選択可能にしておくことが望ましい。
カウンタボックス118は、スパイクアノテーションの累積数を表示する。「スパイク」が選択される都度、カウンタボックス118のカウンタ値がインクリメントされ、収録開始から現在(ライン113)までのトータルのスパイク数が一目でわかるようになっている。
図7は、図5に示す領域201Bの拡大図であり、図6と同じ時刻(ライン113の時点)での状態を示す。領域201Bのモニタウィンドウ170では、頭部を測定装置3に入れて測定テーブル4に横たわっている被測定者の状態のライブ映像が表示されている。
この他に、領域201Bでは、表示領域101、102、103(図6参照)の信号波形の各々に対応する分布図141、142、130(これについては後述する)や、アノテーションリスト180などが表示される。アノテーションリスト180は、図6の信号波形上でのマークにより付されたアノテーションの一覧である。表示領域101〜103で信号波形上の注目すべき箇所が指定されアノテーションが付される都度、対応する情報がアノテーションリスト180に順次追加される。アノテーションリスト180への情報の追加と表示は、たとえば降順(新しいデータを上に表示)で行われるが、この例に限定されない。当該情報の表示を昇順にしてもかまわないが、表示領域110(図6参照)で時間軸112に沿って表示されるアノテーションとの対応関係がわかるように表示する。さらに、表示順序を変更させたり、項目ごとにソートさせたりすることも可能である。
図7の例では、アノテーション番号「1」に対応する時刻情報と、付加されたアノテーションの情報とがリストされている。アノテーションの情報として、「スパイク」を表わす属性アイコンと、「strong spike」というテキストが記録されている。また、マーク103a−2が強調表示された時点で、アノテーション番号「2」に対応する時刻情報がリストされている。アノテーションリスト180には、アノテーション番号と、時刻情報と、アノテーションの情報とを組で表示してもよいし、アノテーションの情報のみを表示してもよいし、アノテーションの情報とアノテーション番号の組またはアノテーションの情報と時刻情報の組で表示してもよい。
また、アノテーションリスト180の近傍に、表示/非表示の選択ボックス180aが配置されている。選択ボックス180aで非表示が選択されると、表示領域101〜103で、信号波形上の強調表示のためのマーク以外のアノテーションが非表示にされるが、表示領域110の時間軸112に沿ったアノテーションの表示は維持される。これにより、信号波形の視認性を阻害せずにアノテーションの情報を認識可能にする。
図8は、時刻t2について、ポップアップウィンドウ115で「スパイク」が選択され、「normal spike」(ノーマルスパイク)というテキストが入力された直後の画面201の左側の領域201Aの表示状態を示す図である。図6で例示したポップアップウィンドウ115で「OK」ボタンが選択されると、ポップアップウィンドウ115が閉じて、図8に示すように表示領域110の対応する時刻位置にアノテーション110a−2が表示される。この例では、アノテーション番号「2」に対応付けて、「スパイク」を表わす属性アイコンと、「normal spike」のテキスト情報とが表示されている。また、これと同時に、カウンタボックス118の値がインクリメントされる。
また、強調表示されたマーク103a−2の近傍に、属性アイコン106−2が表示される。この例では、マーク103a−1の近傍に属性アイコン106−1を表示させたものを示しているが、上述したように、属性アイコン106−1、106−2の表示、非表示は選択可能である。なお、ここでは、マーク103a−1とマーク103a−2とにおいて、時間軸112と交差するラインとして、時間軸112上の対応する時刻に直交するライン117−1、117−2を表示している。各ライン117−1、117−2は、強調表示の一例である。
図9は、アノテーションリスト180を示す図である。図8に示す領域201Aでマーク103a−2に対応するアノテーションが付加されたことにより、アノテーションリスト180が更新される。アノテーション番号「2」に「normal spike」というメモが追加される。
以下同様に、測定中に領域201Aで信号波形上の注目すべき箇所が指定される都度、指定箇所が強調表示されるとともに、表示領域110の時間軸112に沿ってアノテーションが表示される。領域201Bでは、アノテーションリスト180にアノテーションの情報が順次追加される。
アノテーションリスト180および信号波形表示の領域201Aにおいて、アノテーション番号の表示は必須ではなく、用いなくてもよい。付加されたアノテーションを識別できる情報であれば、上記番号の代わりに任意の情報を識別情報として用いることができる。たとえば、属性アイコンと属性文字列(「strong spike」等)とを、時間軸112の近傍に時刻と対応付けて表示してもよい。さらに、領域201Aにファイル番号を併記して表示してもよい。
「Exit Measurement」ボタン179が選択(押下)され測定が終了すると、表示領域101〜103で指定された箇所は信号波形(生体データ)に対応付けて指定先に保存される。表示領域110の当該指定箇所に対応する時刻位置に表示されたアノテーションも、アノテーション番号と時刻に対応付けて保存される。カウンタボックス118のカウンタ値、アノテーションリスト180の内容等の関連情報も保存される。これらの表示情報を保存することで、測定者と解析者が異なる場合でも、解析者は容易に注目すべき箇所を認識し、解析することができる。
図10は、情報処理装置50で行われる測定収録段階での情報表示処理の一例を示すフローチャートである。図4に示す開始画面204で「測定収録」ボタン204−1が選択されると(ステップS11)、測定が開始され、測定収録画面201(図5参照)の領域201Aに複数の信号の波形が同じ時間軸に沿って同期して表示される(ステップS12)。
情報処理装置50は、表示されている信号波形上で注目すべき箇所(「注目箇所」ともいう)が指定されたか否かを判断する(ステップS13)。注目箇所の指定があると(ステップS13でYES)、信号波形の表示領域(表示領域101〜103)に指定箇所を強調表示するとともに、時間軸領域(表示領域110)の対応する時刻位置に指定結果を表示する(ステップS14)。指定結果には、指定がなされたこと自体を示す情報、または指定の識別情報が含まれる。時間軸領域への指定結果の表示と同時に、あるいは前後して、アノテーションの入力要求の有無を判断する(ステップS15)。アノテーション入力の要求がある場合は(ステップS15でYES)、入力されたアノテーションを時間軸領域の対応する時刻位置に表示するとともに、そのアノテーションに対応する情報をアノテーションリストに追加する(ステップS16)。その後、測定終了コマンドが入力(「Exit Measurement」ボタン179を押下)されたか否かを判断する(ステップS17)。注目箇所の指定がない場合(ステップS13でNO)、およびアノテーションの入力要求がない場合(ステップS15でNO)は、ステップS17へ飛んで測定終了の判断を行う。測定が終了でないと判断した場合(ステップS17でNO)、ステップS13〜ステップS16を繰り返す。測定終了と判断した場合(ステップS17でYES)、本測定処理を終了する。
この情報表示方法により、複数のセンサからの信号を収集する際に、信号情報の視認性の高い測定収録画面が提供される。
<解析時の動作>
図11は、解析時の情報処理装置50の画面の一例を示す。図11に示す解析画面(または簡略して「画面」とも呼ぶ)202は、図4の開始画面204で「解析」ボタン204−2を選択することで表示させる。画面202のタブ111に「解析」画面であることが表示されている。
本実施形態の情報処理装置50は、この解析画面202を表示装置28(図1参照)に表示する制御を行う機能を有している。図11の例では、解析画面202は、収録された3つの生体信号の経時的変化を示す波形(生体データに相当)をアノテーションとともに表示する領域202Aと、解析情報を表示する領域202Bとを有する。収録された生体信号の波形とアノテーションとを表示する領域202Aは、測定者からみて画面202の左側に配置され、解析表示する領域202Bは、測定者からみて画面202の右側に配置されている。これは、解析の際に、領域202Aで信号波形の注目箇所を選択しながら領域202Bで解析結果を確認または確定させる際のマウス等による操作性や視線移動の効率が良いからである。
本例では、領域202Aに、測定収録画面201の領域201A(図8参照)のレイアウトと同様の配置で信号波形とアノテーションとを表示する。具体的には、表示領域103に、脳波信号の波形とアノテーションとを表示し、表示領域101,102に、それぞれ脳磁信号の波形を表示する。領域202Bには、領域202Aに表示する複数の信号波形の解析のためのコントローラや画像などを表示する。
ここでは、表示領域101、表示領域102、表示領域103のそれぞれの対応位置(右隣)に、測定収録画面201の領域201B(図7参照)において示すコントローラとして機能する脳磁分布図141、脳磁分布図142、脳波分布図130を設けている。解析者は脳磁分布図141のドットで示されるセンサを選択することにより、表示領域101に表示する脳磁信号を制限することができる。また、脳磁分布図142のドットで示されるセンサを選択することにより、表示領域102に表示する脳磁信号を制限することができる。また、脳波分布図130の電極を選択することにより、表示領域103に表示する脳波信号を制限することができる。このため、解析者は、視線移動が効率的になり、その結果、解析作業効率を向上させることが可能となる。
図12は、図11に示す左側の領域202Aの拡大図である。領域202Aは、測定時の時間情報を表示する表示領域110および表示領域120と、収録された信号波形(生体データ)を並列に表示する表示領域101〜103とを有する。
表示領域110には、収録時の時間の経過を示す時間軸112と、時間軸112に沿って付加されたアノテーションが表示される。ここでは、アノテーション番号7のアノテーション110a−7と、アノテーション番号8のアノテーション110a−8とが表示された状態を示している。表示領域120には収録時間の全体を示す時間軸122が表示される。時間軸122に沿って、アノテーションが付加された時刻位置を示すポインタマーク120aが並べて表示される。また、時間軸122上に、表示領域101〜103に表示されている信号波形についての全体の収録時間中の時間帯を示すタイムゾーン120bが表示される。タイムゾーン120bは、図12においては斜線部で表している。この表示により、解析者は、表示中(解析中)の信号波形が、測定収録時のどの段階で取得された信号波形なのかを直感的に把握することができる。
解析者は、解析画面202を開いた後に、たとえば、時間軸122上においてタイムゾーン120bをドラッグすることで所望の時間帯の信号波形を表示領域101〜103に表示させることができる。あるいは、後述する領域202Bにおいて、アノテーションリスト180の中から所望のアノテーションを選択することで、そのアノテーションを含む前後の信号波形を表示領域101〜103に表示させることができる。
図12に示す表示領域101〜103には、収録された信号波形が水平に並列に並べて表示されている。また、表示領域101〜103には、収録時に指定された箇所が強調表示されている。具体的には、マーク103a−7およびマーク103a−8と、それぞれの近傍に設けた属性アイコン106−7および属性アイコン106−8とによって2つの指定箇所が強調表示されている。
更に、測定時間方向(方向u1)に対して交差する方向(この例では直交する方向)に、マーク103a−7およびマーク103a−8と、それぞれに対応する時刻位置を示すアノテーション110a−7およびアノテーション110a−8とを、それぞれ繋ぐ縦のライン117−7およびライン117−8が延設されて表示されている。ライン117(図12に示す例ではライン117−7やライン117−8に対応)が表示されることで、たとえば、表示領域103における指定箇所に関連する時間軸112上のアノテーションや、異なる信号表示エリアである表示領域102、101の信号波形などを容易に視認できる。また、ライン117−7やライン117−8を選択することで、選択した時刻の前後の一定時間を含めて、信号波形が拡大表示される。この処理については後述する。
図13は、図12と同じ時間帯を表す右側の領域202Bの拡大図である。右側の領域202Bには、表示領域101(図12参照)に表示されている信号波形に対応する脳磁分布図141、表示領域102(図12参照)に表示されている信号波形に対応する脳磁分布図142、および表示領域103(図12参照)に表示されている信号波形に対応する脳波分布図130が表示されている。また、脳磁図(MEG:Magnetoencephalograph)の等磁場図150と、脳波図(EEG:Electroencephalograph)のマップエリア160と、MRI(磁気共鳴画像:Magnetic Resonance Imaging)により別途検査で取得された被測定者の脳の断層画像の表示ウィンドウ190が表示されている。等磁場図150では、磁場の湧き出し領域と沈み込み領域が色分けされて表示され、電流の流れる方向が視覚的に把握される。等磁場図150とマップエリア160は測定完了後に得られる情報であり、MRIの断層画像は、別途検査で得られる情報である。
モニタウィンドウ170には、表示領域101〜103の信号波形が取得された時刻に同期して、測定時の被測定者の映像が表示される。解析者は、モニタウィンドウ170を見て被測定者の状態を確認しながら信号波形を解析することができる。
アノテーションリスト180は、測定収録で付加されたすべてのアノテーションがリストされている。アノテーションリスト180には、アノテーション番号181と対応付けて付加されたアノテーションの情報(属性アイコン、テキスト入力情報など)が含まれている。解析画面202のアノテーションリスト180は、たとえば、付加されたアノテーションの情報が昇順で(古いデータが上になるように)表示される。なお、表示の形態は一例であり、これに限定されない。例えば、測定収録画面201と同様にアノテーション番号の使用は必須ではなく、時刻、ファイル名、属性等の組み合わせでアノテーションを識別することも可能である。また、アノテーションリスト180に含まれるアノテーションの情報の表示順序の変更や、項目ごとのソートも可能である。所望のアノテーション番号181または行をクリックすることで、図12の表示領域101〜103に、そのアノテーションが付加された時刻位置を含む所定の時間帯の信号波形を表示させることができる。
測定収録画面201(図5、図7、図9参照)のアノテーションリストと異なり、解析者がアノテーション一覧に含まれる各アノテーションの信号波形を表示により確認して最終的に信号源の推定の処理がなされると、推定されたアノテーションについてアノテーションリスト180に推定完了マーク182が表示される。
選択ボックス180aでは、アノテーションの表示/非表示を選択する。選択ボックス180aで非表示が指定されると、図12の表示領域103の属性アイコン106−7、106−8が消える。選択ボックス180aで、強調表示されたマーク103a−7、103a−8の非表示を選択できるように変形してもよい。
図14は、図12の解析画面202においてライン117−7が選択された直後の表示状態を示す図である。解析者がマーク103a−7の領域の波形を解析するためにライン117−7をダブルクリックするなどして選択すると、マーク103a−7を含む近傍領域の信号波形が拡大表示領域200に拡大表示される。図14に示す例では、領域114の幅の一定の時間範囲に示される信号波形、ここでは、マークした箇所を含む周辺領域のセンサからの信号波形が拡大されて時刻位置を示すライン217−7とともに表示される。
図15は、図14に示す左側の領域203A(信号波形の表示領域)の拡大図である。解析者は、拡大表示領域200に信号波形を拡大表示することで、収録時にマークされた箇所の妥当性を再確認し、あるいは測定収録時にチェックされていない波形部分をチェックすることができる。たとえば、ライン217−7を左右にドラッグすることで、波形の乱れや特異点の正確な箇所を特定し、変更することもできる。拡大表示領域200に、表示領域103で強調表示されているマーク103a−7や属性アイコン106−7を反映させてもよい。ただし、振幅の特異点を正確に判断する際の視認の妨げになることも考えられるので、拡大表示領域200にマーク103a−7や属性アイコン106−7を表示する場合は、表示と非表示の選択を可能にしておくのが望ましい。
拡大表示領域200に表示する信号波形の種類(脳波波形や脳磁波形など)やチャネル範囲を指定することも可能である。たとえば、解析者は視線を画面202の上方へ移し、脳磁波形の表示領域101または102の波形に振幅の特異点がないかを確認する場合がある。この場合、ボックス125に表示領域101または102のターゲットのチャネル領域を指す情報を入力することで、拡大表示領域200においてライン217−7に対応する上記チャネル領域の脳磁波形を拡大表示することができる。
拡大表示領域200の下側には、確認ウィンドウ210が表示されている。確認ウィンドウ210は、信号波形の属性ボタン211と、信号源の推定ボタン212とを含む。属性ボタン211は、測定収録画面201のポップアップウィンドウ115に含まれる属性情報と対応し、収録時に付加された属性が誤っているときは、属性ボタン211を選択して正しい属性を選択することができる。信号波形の正しい位置や属性の選択が確認されたならば、推定ボタン212をクリックすることで信号源の推定がなされる。後述するように、推定された信号源は、MRI(磁気共鳴画像:Magnetic Resonance Imaging)で取得された被測定者の脳の複数の断層画像(生体断層画像)のうち該推定された信号源に対応する断層画像上に重畳して表示することができる。なお、信号源の推定は、本実施形態の情報処理装置50が行ってもよいし、外部装置が行ってもよい。
図16は、図14に示す右側の領域203Bの拡大図である。図15でマークの位置や属性が確認され信号源の推定ボタン212が選択されると、信号源が推定され、図16のアノテーションリスト180の対応するアノテーション番号181(この例では、アノテーション番号「7」)に、推定完了マーク182が付加される。さらに、表示ウィンドウ190のMRI断層画像に、ダイポールの推定結果190aが表示される。
解析者により表示領域101〜103のマークの位置やアノテーションの内容が変更される場合のアノテーションリスト180の更新方法は、2通りある。解析者による最新の更新情報だけをアノテーションリスト180に反映する方法と、測定収録時のアノテーションの情報を維持したまま、新たなアノテーションの情報として追加する方法である。後者の方法を採用する場合は、アノテーション識別情報として、たとえば収録時のアノテーション番号からの枝番号を付けることができる。この場合、表示領域110にも新たなアノテーションの情報を追加して、追加のアノテーションを時間軸に沿って異なる色で表示してもよい。
図17は、情報処理装置50で行われる解析段階での情報表示処理の一例を示すフローチャートである。以下の情報表示処理は、情報処理装置50の制御部250が入力操作を判断するなどして行う。開始画面204(図4参照)で「解析」ボタン204−2が選択されると(ステップS21)、解析が開始され、解析画面202(図11参照)が表示される(ステップS22)。初期の解析画面202は、信号波形が表示されていないブランク画面でもよいし、収録の先頭または最後の一定の時間範囲の信号波形であってもよい。解析画面202が表示されると、特定のアノテーションが選択されたか否かが判断される(ステップS23)。アノテーションの選択は、アノテーションリスト180(図13参照)内での特定のアノテーション番号または行の選択であってもよいし、表示領域120(図12参照)の時間軸122上のタイムゾーン120bを操作することによる時刻位置の指定であってもよい。アノテーションの選択があると(ステップS23でYES)、選択されたアノテーションの時刻位置を含む所定時間分の信号波形が表示される(ステップS24)。
その後、強調表示されたマークの時間位置を示すライン117(図12に示す例ではライン117−7やライン117−8に対応)が選択されたか否かが判断される(ステップS25)。ライン117が選択されると(ステップS25でYES)、選択されたラインを含む一定の時間範囲の信号波形が拡大表示領域200(図14参照)に拡大表示される(ステップS26)。拡大表示する信号波形は、すべてのチャネルの信号波形であってよい。また、マークされた信号波形が取得されたチャネルを含む一定範囲のチャネルで取得された信号波形を拡大表示させてもよい。また、強調表示されたマークとその近傍の同種の信号波形から、ボックス125(図15参照)にターゲットのチャネル領域を入力することにより、強調表示されたマークと同じ時間位置の異なる種類の信号波形の拡大表示に変更してもよい。たとえば、脳波信号波形に強調表示されたマークが付されている場合に、同じ時間位置の脳磁信号波形を拡大表示させてもよい。この場合、拡大表示させたい信号波形の種類やチャネル範囲の指定入力の有無を判断する。
次に、信号源の推定ボタン212(図15参照)が押下されたか否かが判断される(ステップS27)。信号源の推定ボタン212が押下されると(ステップS27でYES)、信号源推定の演算が行われ、その推定結果がMRI断層画像に表示されるとともに、アノテーションリスト180(図16参照)に推定完了マーク182が追加される(ステップS28)。そして、アノテーションリスト180の下に配置されたマージボタン300の押下を受け付けた場合(ステップS29でYES)、情報処理装置50は推定が完了した指定箇所を一覧表示して症例の原因となる対象箇所を特定しやすくするマージ処理を行う(ステップS30)。マージ処理の詳しい説明については後述する。マージボタン300の押下を受け付けなかった場合(ステップS29でNO)、または、ステップS30の後は、解析終了コマンドが入力されたか否かが判断される(ステップS31)。アノテーションの選択がない場合(ステップS23でNO)、拡大表示のためのライン117の選択がない場合(ステップS25でNO)、および信号源の推定ボタン212の押下がない場合(ステップS27でNO)は、ステップS31へ飛んで解析終了の判断を行う。解析終了コマンドが入力される(ステップS31でYES)まで、ステップS23〜ステップS30が繰り返される。
ステップS26とステップS27の間に、アノテーションが変更されたか否かの判断を行ってもよい。アノテーションが変更された場合は、アノテーションリスト180へ変更を反映して、ステップS27の判断に移行する。
上述した表示処理動作により、視認性と操作性に優れた情報表示が実現する。
(マージ処理)
マージ処理において、表示制御部251(図3参照)は、第1の表示領域と第2の表示領域とを有する画面を表示する。この表示処理において、表示制御部251は、信号源の推定が完了済みの複数のアノテーションと1対1に対応し、アノテーションが示す位置または範囲の1以上の生体信号の波形をそれぞれ示す複数の生体信号群を第1の表示領域に並列表示し、信号源が重畳表示された生体断層画像を第2の表示領域に表示する制御を行う。「生体信号群」は、「部分データ」に相当し、一部の時間に対応する生体データを示す。ここでは、表示制御部251は、測定が行われた時間が早い方から遅い方に向けて複数の生体信号群を並べて表示する。また、表示制御部251は、複数の生体信号群のうちの何れかの生体信号群が選択された場合、その選択された生体信号群に対応する信号源を含む生体断層画像を表示するとともに、該信号源を示す情報を該生体断層画像上に重畳して表示する。さらに、表示制御部251は、選択された生体信号群に対応する信号源を含む生体断層画像上に、選択されていない生体信号群に対応する信号源が存在する場合は、その信号源を示す情報も重畳して表示する。以下、具体的な内容を説明する。
本実施形態では、表示制御部251は、図16に示すアノテーションリスト180の下に配置されたマージボタン300の押下を受け付けると、図18に示すような画面400を表示装置28に向けて表示する制御を行う。画面400は、第1の表示領域の一例である領域301Aと、第2の表示領域の一例である領域301Bと、を含む。領域301Aには、図16に示すアノテーションリスト180に表示された複数のアノテーションのうち推定完了マーク182が付与されたアノテーションごとに、収録済みの生体データのうち該アノテーションに対応する範囲内(時間で区切られた範囲内)の生体信号群が表示される。この例では、2つの脳磁信号と1つの脳波信号とを構成に含む生体信号群を一例として示している。当該生体信号群は、図16に示すように短冊状に表示されるため、以下では、時間で区切られた1つの範囲内の生体信号群を指して「短冊波形」と称する場合がある。他方の領域301Bには、領域301Aに表示されている短冊波形の解析情報が表示される。各短冊波形が表示される領域301Aを左側に配置し、解析情報を表示する領域301Bを右側に配置することで、図11や図14に示す解析画面202と同じレイアウトとなり、解析者の作業性が向上する。なお、表示制御部251は、所定のボタン(「戻る」ボタン等)の押下を受け付けた場合、解析画面202の表示に戻す制御を行う。
図18に示す画面400の左側の領域301Aは、図16で推定完了マーク182が付与された複数のアノテーションと1対1に対応する複数の短冊波形が全体の時間軸320Aに沿って並列表示されている。この例では、同一属性(図18の例では「スパイク」)の複数のアノテーションと1対1に対応する複数の短冊波形が並列表示されている。例えば解析者はマージボタン300を押下する際に、何れか1つの属性を指定する操作を行うことができる。表示制御部251は、マージボタン300の押下と、属性を指定する操作とを受け付けた場合に、図16で推定完了マーク182が付与された複数のアノテーションのうち、指定された属性を示す複数のアノテーションと1対1に対応する複数の短冊波形を並列表示する制御を行うことができる。ただし、これに限らず、表示制御部251は、マージボタン300の押下を受け付けた場合、属性が同一であるかは問わずに、図16で推定完了マーク182が付与された複数のアノテーションと1対1に対応する複数の短冊波形を並列表示する制御を行うこともできる。
図18に示す表示領域101,102,103の左側には、それぞれ波形のチャネル番号107が表示され、この例では、全てのセンサもしくは、解析者により選択(指定)された任意のセンサからの波形が表示されている。表示領域101,102,103には、収録済みの生体データのうちマーキングされた箇所を中心として前後2秒間の短冊波形が並列表示されている。
図18の例では、8つの短冊波形が並列表示されている。図18に付した斜線部108が、この例の短冊波形の1つを表している。なお、短冊波形の数は任意に変更可能であり、8つよりも少ない形態であってもよいし8つよりも多い形態であってもよい。画面400には、本例の各短冊波形が含む生体信号の種類を説明するために、対応する表示領域に対して符号を付している。画面400の左上を表示領域101Aとし、画面400の上から下の順に表示領域101A、表示領域102A、表示領域103Aを付している。また、画面400の右方向に1つずらすごとに符号の「A」を「B、C、D、・・・」に変更して符号を付している。以下に、これらの符号を用いて、本例の短冊波形の構成を説明する。画面400の左から数えて第1番目の短冊波形(図18に斜線部108を付した短冊波形)は、表示領域101Aに示した波形と表示領域102Aに示した波形と表示領域103Aに示した波形との組で構成されている。同様に、第2番目の短冊波形は表示領域101Bに示した波形と表示領域102Bに示した波形と表示領域103Bに示した波形との組で構成され、第3番目の短冊波形は表示領域101Cに示した波形と表示領域102Cに示した波形と表示領域103Cに示した波形との組で構成され、第4番目の短冊波形は表示領域101Dに示した波形と表示領域102Dに示した波形と表示領域103Dに示した波形との組で構成され、第5番目の短冊波形は表示領域101Eに示した波形と表示領域102Eに示した波形と表示領域103Eに示した波形との組で構成され、第6番目の短冊波形は表示領域101Fに示した波形と表示領域102Fに示した波形と表示領域103Fに示した波形との組で構成され、第7番目の短冊波形は表示領域101Gに示した波形と表示領域102Gに示した波形と表示領域103Gに示した波形との組で構成され、第8番目の短冊波形は表示領域101Hに示した波形と表示領域102Hに示した波形と表示領域103Hに示した波形との組で構成される。ここでは、各短冊波形の幅方向の大きさは全て同じである。波形の乱れや振幅の特異点等(以下、これらを「特異点」として示す)を並列表示することで、各短冊波形を比較することが可能である。
各短冊波形は、画面400の左から右に向けて、測定時間順で早い方から遅い方に向けて並べられているので、測定時間に応じた特異点の波形(例えばスパイク波形)の傾向を比較することができる。また、図18に示す画面400において、表示領域101の上方に配置される表示領域310は、各短冊波形の測定時間をそれぞれ表示する時間軸312A〜312Hを有している。各時間軸に表示されている時間を確認することで、スパイクの頻度(時間間隔)を視認できる。各時間軸の対応する時刻位置には、アノテーション110a−1〜110a−8が表示されている。
また、表示領域101〜103には、指定された箇所が、マークと、マークの近傍の属性アイコンとにより強調表示される。図18の例では、第1番目の短冊波形における表示領域103Aに、マーク103a−1と属性アイコン106−1が表示され、第2番目の短冊波形における表示領域103Bに、マーク103a−2と属性アイコン106−2が表示され、第3番目の短冊波形における表示領域103Cに、マーク103a−3と属性アイコン106−3が表示され、第4番目の短冊波形における表示領域103Dに、マーク103a−4と属性アイコン106−4が表示され、第5番目の短冊波形における表示領域103Eに、マーク103a−5と属性アイコン106−5が表示され、第6番目の短冊波形における表示領域103Fに、マーク103a−6と属性アイコン106−6が表示され、第7番目の短冊波形における表示領域103Gに、マーク103a−7と属性アイコン106−7が表示され、第8番目の短冊波形における表示領域103Hに、マーク103a−8と属性アイコン106−8が表示され、各指定箇所がそれぞれの短冊波形において強調表示されている。
また、図18において、表示領域310の上方に配置された表示領域320は、表示されている短冊波形全体の表示ページ位置を表示している。例えば図16に示すアノテーションリスト180に表示された複数のアノテーションのうち推定完了マーク182が付与されたアノテーションの数が、1画面(1ページ)に表示可能な数を超えていた場合は、短冊波形の集合は複数ページにわたることになる。この場合、表示領域320は、複数ページを含む全体に対する現在の表示ページの位置を示す情報となる。この例では、全体の時間軸320Aを配置し、図18にグレーで示した表示領域320Bは、画面400に表示されている各短冊波形の位置(全体時間に対する位置)を示し、白で示した領域320Cは画面400に表示されていない短冊波形の位置を示す。表示制御部251は、グレーの表示領域320Bの位置を変更する操作を受け付けた場合、変更後の表示領域320Bに対応する短冊波形群に表示を切り替える制御を行う。
また、図18の画面400の左下に配置された表示領域330は、短冊波形の単位時間(例えば1秒等)当たりの表示幅を変更するための入力を受け付けるための表示領域である。表示制御部251は、表示領域330で受け付けた入力に応じて、短冊波形の単位時間当たりの表示幅を変更することができる。例えばスパイクの位置を拡大したい場合や、スパイク前後を俯瞰したい場合に表示幅を変更することで、より注目したい情報に特化した表示が可能となる。
画面400の右側の領域には、表示領域101および102に表示されている信号波形に対応する脳磁分布図141、142、および表示領域103に表示されている信号波形に対応する脳波分布図130が表示されている。また、脳磁図(MEG:Magnetoencephalograph)の等磁場図150と、脳波図(EEG:Electroencephalograph)のマップエリア160と、MRI(磁気共鳴画像:Magnetic Resonance Imaging)で取得された被測定者の脳の断層画像(生体断層画像の一例)の表示ウィンドウ190とが表示されている。
ここで、表示ウィンドウ190中の断層画像について説明する。図19に示すように、表示ウィンドウ190中の断層画像は、上面からのスライス画像190Aと、背面方向からのスライス画像190Bと、側面方向からのスライス画像190Cとで構成されている。各スライス画像190A〜190Cは、3次元方向に位置がリンクしている。基準線190Eは、各スライス画像をまたがるように表示され、各基準線190Eの交点Oは各スライス画像のスライス位置を表示している。この例では、スライス画像190Bは、スライス画像190Aに示す水平方向(左右方向)の基準線190Eの位置(スライス画像190Cに示す上下方向の基準線190Eの位置にも対応)における断面を図19に示すA方向から見た図となっている。スライス画像190Cは、スライス画像190Aに示す上下方向の基準線190Eの位置(スライス画像190Bに示す上下方向の基準線190Eの位置にも対応)における断面を図19に示すB方向から見た図となっている。そして、スライス画像190Aは、スライス画像190Bに示す水平方向の基準線190Eの位置(スライス画像190Cに示す水平方向に基準線190Eの位置にも対応)における断面をスライス画像190Bの上方側から見た図となっている。
図20に示すように、現在の表示位置における基準線190Eを実線としたとき、解析者が交点OをマウスでドラックしてOXに移動すると、基準線190Eが連動して移動するとともに、交点OXに対応するスライス画像へ連続的に表示が切り替わり破線から実線のようにスライス画像の表示が切り替わる。このとき、ダイポールの推定結果190aの表示もスライス画像に対応して変更される。以上の構成により、立体的に信号源の位置を視認することができる。
つまり、この例では、生体断層画像は、第1方向の断面である第1断層画像(例えばスライス画像190A)と、第1方向と直交する第2方向の断面である第2断層画像(例えばスライス画像190B)と、第1方向および第2方向と直交する第3方向の断面である第3断層画像(例えばスライス画像190C)と、を含む。そして、表示制御部251は、第1断層画像、第2断層画像および第3断層画像のうちの何れかの断層方向の位置を変更するための入力を受け付けた場合、他の断層画像も連動した断層方向の断層画像に表示を切り替える制御を行う。
また、本実施形態では、制御部250は、領域301Aに並列表示された各短冊波形の選択を受け付ける。選択された短冊波形は、表示制御部251が表示色や背景色を変えるなどしてもよい。例えば、図18の第1番目の短冊波形が選択された場合に、斜線部108で示す範囲の表示を変える。表示制御部251は、領域301Aに並列表示された複数の短冊波形のうちの何れかの短冊波形が選択された場合、その選択された短冊波形に対応する信号源を含むスライス画像を表示ウィンドウ190にスライス画像190A〜190Cとして表示するとともに、該信号源を示す情報(選択された短冊波形に対応するダイポールの推定結果)を該各スライス画像190A〜190C上に重畳して表示する。各スライス画像190A〜190C上において、選択されていない短冊波形に対応する信号源も存在する場合は、その信号源を示す情報(ダイポールの推定結果)も重畳して表示する。一方、各スライス画像190A〜190C上に、選択されていない短冊波形に対応する信号源が存在しない場合には、選択されている短冊波形に対応する信号源を示す情報(ダイポールの推定結果)のみが表示さることになる。
表示制御部251は、選択された短冊波形に対応するダイポールの推定結果と、短冊波形に対応するダイポールの推定結果とを、異なる表示形態で各スライス画像190A〜190C上に重畳表示することができる。例えば、選択された短冊波形に対応するダイポールの推定結果を黄色で表示し、選択されていない短冊波形に対応するダイポールの推定結果を赤色で表示する形態などがある。
図19に示す例では、模式的に、選択されたダイポールの推定結果を白抜きで示し、それ以外のダイポールの推定結果を黒で示している。図20に示すように交点Oから交点OXの表示に切り替わると、図19において表示されていたダイポールの推定結果が表示されなくなり、図20の各スライス画像190A〜190Cに該当するダイポールの推定結果が表示されるようになる。なお、図20には、表示されなくなった図19のダイポールの推定結果をグレーで示している。このようなことから、選択された短冊波形に対応するダイポールの推定結果が視認しやすくなるので、選択された短冊波形に対応する信号源と、他の信号源との位置関係を視認しやすくなり、作業性が向上する。また、この例では、短冊波形のアノテーション位置を指定しなくても、短冊波形が表示されている領域であればどこを選択(タッチ操作またはマウスでクリック等により選択可能)しても、選択された短冊波形の特異点に対応するダイポールの推定結果に表示が変わる。したがって、表示ウィンドウ190のダイポールの推定結果190aの切り替え作業が容易になる。また、何れかの短冊波形が選択されたとき、図19に示すように、選択された短冊波形と、他の短冊波形とを区別して表示することで、視認性が向上する。
図18に戻って説明を続ける。表示制御部251は、コントロールボタン340の操作に応じて、領域301Aに表示される各短冊波形の表示を切り替える。ここでは、全てのセンサの波形を表示する態様や、解析者により選択(指定)された任意のセンサの波形を表示する態様などがある。本実施形態においては、解析者は、コントロールボタン340のマニュアルボタン340Bを押下し、領域301Aで表示したい脳磁信号波形に対応するセンサを脳磁分布図141,142からマウスで選択(1つのセンサをクリックまたは複数センサを範囲指定)する操作を行う。この操作を受け付けた表示制御部251は、選択されたセンサに対応する信号波形のみを表示するよう、表示領域101,102の表示を切り替える。そして、これに連動して表示ウィンドウ190におけるダイポールの推定結果190aの表示も切り替わる。
たとえば、脳磁分布図141,142で指定されなかったセンサの位置で異なるグループのスパイクが発生していた場合、そのスパイクに対応するダイポールの推定結果190aが表示ウィンドウ190上で非表示となる。これにより、特定の範囲の信号源に絞って表示することができるので、視認性が向上する。たとえば、スライス画像190A〜190C上のダイポールの推定結果190aの位置と等磁場図150の情報から、信号源周辺のセンサに対応する脳磁信号の波形のみを表示することで、脳波計でスパイクと特定した時間と同じ時間の脳磁計波形が視認しやすくなる。
以上のようにして、解析者は、各スライス画像190A〜190Cに重畳表示されている各ダイポールの推定結果190aを、他のダイポールの推定結果190aの位置や領域301Aに表示されている短冊状の波形、等磁場図150などから信憑性を検証し、手術にて切除する位置(てんかんの原因となっている箇所)を特定する。そして、そのときのダイポールの推定結果190aを表示している状態で、出力ボタン140の押下を受け付けた場合、情報処理装置50は、ダイポールの推定結果190aが重畳表示されたスライス画像190A〜190Cと、短冊波形とを含む画面400をプリントアウトする。このように、立体的な信号源の位置を従来に比べてより詳細に特定することができる。
以上に説明したように、本実施形態では、領域301Aに複数の短冊波形を並列表示し、領域301Bに信号源が重畳表示されたスライス画像190A〜190Cを表示する制御を行う。この情報表示制御により、特異部分を含む複数の短冊波形が並列表示されるとともに、各短冊波形に対応する信号源が重畳表示されたスライス画像190A〜190Cも併せて表示されるので、解析者が、症例の原因となる対象箇所を特定する確度を向上させることができる。
また、上述したように、本実施形態では、並列表示された複数の短冊波形の中から任意の短冊波形を1つ選択した場合、指定した短冊波形(特異点を含む)に対応するスライス画像(生体断層画像)が、同一画面上で参照・更新される。そこで、解析者が、各特異点のスライス画像を確認することが容易となり、操作性の向上、また解析者の解析時間短縮という効果を得られる。
また一例として、解析者が最終的な測定結果をレポートする場合、計測した被測定者の信号波形から、最も典型的な特異点の波形(例えばてんかんの特徴的な波形)が表われた注目箇所を、1つないし複数抜粋することがある。その場合に、一画面上に複数の短冊波形が並列表示されていることで、波形の形状を迅速かつ正確に、比較することができる。
(第1の実施形態の変形例1)
例えば表示制御部251は、図16で推定完了マーク182が付与された複数のアノテーションの中から、マージボタン300の押下時に併せて指定された属性を示す複数のアノテーションを選択し、その選択した複数のアノテーションと1対1に対応する複数の短冊波形を比較して、波形形状が同じまたは近い形状の短冊波形ごとにグループ分けしてもよい。そして、そのようなグルーピングにより得られた複数のグループごとに、該グループに属する短冊波形を並列に表示することもできる。そして、解析者が何れかのグループを選択した場合は、その選択されたグループに属する短冊波形のみが表示される形態であってもよいし、解析者が非表示にしたいグループを選択した場合は、その選択されたグループに属する短冊波形は非表示にされる形態であってもよい。
また、例えば想定される属性が1つのみ(例えば「スパイク」のみ)であって、属性の指定が不要な形態の場合は、表示制御部251は、マージボタン300の押下時に、図16で推定完了マーク182が付与された複数のアノテーションと1対1に対応する複数の短冊波形を比較して、波形形状が同じまたは近い形状の短冊波形ごとにグループ分けしてもよい。また、例えば解析時に、1つのアノテーションに対する信号源の推定が行われるたびに、解析部252は、それまでに信号源の推定が完了した複数のアノテーションの各々に対応する短冊波形同士を比較して自動的にグルーピングしていき、該1つのアノテーションに対して、推定完了マーク182とともにグループを識別するためのグループ番号を付与する形態であってもよい。そして、例えば表示制御部251は、マージボタン300の押下と、何れかのグループ番号を指定する操作(例えばグループを選択するためのボタンを押下する操作等)とを受け付けた場合、推定完了マーク182が付与された複数のアノテーションのうち、指定されたグループ番号が示すグループに属する複数のアノテーションと1対1に対応する複数の短冊波形を並列に表示することもできる。この場合、例えば図18に示す画面400において、表示領域101の上方に配置される表示領域310には、各時間軸の対応する時刻位置に表示されるアノテーション110a−1〜110a−8に加えてグループ番号も併せて表示される形態であってもよい。
また、さらに別の態様として、予め記憶装置(収録/解析情報保存部254の保存先等)に格納されている波形(例えばてんかんの特徴的な波形など)と、図16で推定完了マーク182が付与された複数のアノテーションと1対1に対応する複数の短冊波形の各々とを比較してグループ分けしてもよい。
なお、上述したように、グループ分けのタイミングは任意であり、マージボタン300が押下されたタイミングであってもよいし、解析時に1つのアノテーションに対する信号源の推定が完了したタイミングであってもよい。また、グルーピングは全自動で行われる形態に限られず、半手動で行われる形態であってもよい。例えば解析者が、信号源の推定が完了した複数のアノテーションをグループ分けするグルーピングの契機となる操作を行い、この操作に応じてグルーピングが実行される形態であってもよい。
要するに、表示制御部251は、信号源の推定が完了済みの複数のアノテーションと1対1に対応する複数の短冊波形を信号波形の類似性に基づいてグルーピングし、該グルーピングにより得られた複数のグループごとに、該グループに属する複数の短冊波形を並列表示することもできる。また、解析者の操作に応じて、複数のグループのうちの1つ以上のグループのみを選択的に表示することもできるし、選択的に非表示にすることもできる。
(第1の実施形態の変形例2)
例えば表示制御部251は、コントロールボタン340の操作に応じて、領域301Aに表示される各短冊波形の表示を切り替える場合、切り替え前のスライス画像190A〜190C上のダイポールの推定結果190aと、切り替え後のダイポールの推定結果190aとを異なる色で表示することもできる。これにより、解析者にとっては、センサに対応した推定結果190aを区別して視認することができるので、作業性が向上する。
(第1の実施形態の変形例3)
上述の第1の実施形態では、短冊波形とスライス画像190A〜190Cとを一覧表示しているが、これに限らず、例えば、領域301Aと領域301Bとを別々の表示装置で表示する形態であってもよい。このように短冊波形とスライス画像190A〜190Cとを別装置で個別に表示することで、波形の細部がより視認しやすくなる。
(第1の実施形態の変形例4)
上述の第1の実施形態において表示対象となる1以上の生体信号は、被測定者の頭部右側に対応する磁気センサ群から得られる脳磁信号と、被測定者の頭部左側に対応する磁気センサ群から得られる脳磁信号と、被測定者の脳波測定用の電極から得られる脳波信号とから構成されているが、これに限らず、例えば脳波信号は表示されずに脳磁信号のみが表示される形態であってもよい。この形態の場合、図18に示す画面400は、図21に示す態様で表示される。図21において、表示領域101、102には、図18と同様に、短冊波形の波形の種類を示す表示領域の符号を付したままにしている。図21において、斜線部108は、第1番目の短冊波形を示している。各短冊波形は、表示領域101、102に示した波形の組で構成されている。例えば、第1番目の短冊波形は、表示領域101Aに示した波形と表示領域102Aに示した波形との組で構成されている。
(第1の実施形態の変形例5)
上述の第1の実施形態では、測定収録画面201(図5乃至図9)で付与したアノテーションの情報を解析画面202(図11乃至14)でも使用できるようにしていた。しかし、これに限らず、例えば、収録者は収録時に波形の特異点の時間をメモ(ノートでもよいし、メモ機能を有する装置でもかまわない)しておき、解析者が解析画面202に対して特異点の時間を入力して、各特異点に対するダイポール推定を実行しても構わない。このような構成においても、上述した第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(第1の実施形態の変形例6)
上述の第1の実施形態では、測定収録画面201(図5乃至図9)で付与したアノテーションの情報を解析画面202(図11乃至14)でも使用できるようにし、解析画面202でダイポール推定した後に、マージボタン300を押下することで図18に示す画面400が表示されていた。本例では、例えば上述の変形例5と同様に、収録者は収録時に波形の特異点の時間をメモする。そして、解析者がマージボタン300(他の名称のボタンでもかまわない)を押下したときに、マージする信号源に対応する特異点の時間を入力する画面が表示される。解析者が、この画面に時間を入力して実行ボタンを押した場合、解析部252は、入力された時間に対応する特異点の信号源を推定する。そして、表示制御部251は、推定された各信号源をマージして図18の画面400を表示する制御を行う。このような構成においても、上述した第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を説明する。上述の第1の実施形態と共通する部分については適宜に説明を省略する。基本的な装置構成は上述の第1の実施形態と同じである。
本実施形態の表示制御部251は、推定済みの信号源ごとに推定時の信号処理条件を紐付けた紐付情報に基づいて、表示対象の短冊波形に対応する信号源に紐付く信号処理条件を呼び出し、呼び出した信号処理条件に従って、推定時の短冊波形の波形を再現して表示する。ここでは、生体信号はノイズ低減を目的とした信号処理(フィルタ処理等)が行われている。また、信号源の推定時には、複数のセンサのうち、信号源が発生したと考えられる範囲の生体信号を検知するためのセンサ(信号源に対応するセンサ)以外のセンサからの波形は使用せずに非表示とし、信号源に対応するセンサからの波形を表示させて推定を行う。この例では、解析者は、信号源の推定ボタン212を押下する前に、使用するセンサを指定する操作を行うことができる。情報処理装置50(解析部252)は、解析者から指定されたセンサからの信号波形に基づいて信号源の推定を行う。
例えば図14に示す解析画面202の領域203A(信号波形の表示領域)に解析者により設定可能な任意のフィルタが設定されている。拡大表示領域200において拡大表示をするとき、領域203Aに設定されているフィルタと同じ特性のフィルタを適用することができる。ただし、これに限らず、領域203Aに設定されているフィルタとは異なる任意のフィルタを適用して拡大表示させる形態であってもよい。この例では、解析部252は、拡大表示領域200に表示されている信号波形に基づいてダイポール推定を行う。収録/解析情報保存部254は、ダイポール推定が行われると、拡大表示領域200に適用されたフィルタ条件と、表示されている信号波形のチャネルを示すチャネル情報(対応するセンサを示す情報)とを信号処理条件として推定結果に紐付けた紐付情報を、記憶装置上に保存する。
つまり、この例では、信号源の推定が完了するたびに、記憶装置に、推定結果(信号源)と推定時の信号処理条件(フィルタ条件やチャネル情報)とを紐付けた紐付情報が保存される。なお、この例における推定結果は、ダイポールの推定結果だけではなく、対応する短冊波形(ダイポールの推定に用いた生体信号群)や対応するアノテーションを特定可能な情報である。
そして、表示制御部251は、図16に示すアノテーションリスト180の下に配置されたマージボタン300の押下を受け付けた場合、上述の紐付情報に基づいて、画面400の領域301Aに対し、短冊波形ごとに対応する推定結果に紐付く信号処理条件を呼び出し、呼び出した信号処理条件に従って、推定時の各短冊波形の波形を再現して表示する。
図22は、このとき表示される領域301A内の各短冊波形の一例を示す図である。図22において、表示領域101、102、103に示す表示領域101A、102A、103A、101B、102B・・・の各符号は、図18と同様の並びで説明のために付与したものである。この例も、各短冊波形は、図18のように表示領域101、102、103に示した波形の組で構成されている。例えば、第1番目の短冊波形は、表示領域101Aに示した波形と表示領域102Aに示した波形と表示領域103Aに示した波形との組で構成されている。この例では、表示領域101に表示される信号波形、表示領域102に表示される信号波形は、信号処理条件として指定されたセンサに対応する信号波形になるように、間引かれて表示される。例えば表示領域101に対応するセンサの指定数が、表示領域102に対応するセンサの指定数よりも多い場合は、表示領域101に表示される信号波形の数は、表示領域102に表示される信号波形の数よりも多くなる。
なお、脳磁信号用のセンサの指定と、脳波信号用のセンサの指定は別作業なので、脳磁信号の波形(表示領域101、102に表示される信号波形)が間引かれていても、脳波信号の波形(表示領域103に表示される信号波形)が間引かれているとは限らない。
また、短冊波形を構成する3つの表示領域(表示領域101、102、103)のうちの何れかの表示領域に対応するセンサの指定数が「0」であれば、指定数が「0」の表示領域には信号波形が表示されないことになる。
(第2の実施形態の変形例)
上述の第2の実施形態では、画面400(図22参照)を表示する際に、領域301Aに表示される各短冊波形は推定時の短冊波形の波形が再現されていたが、これに限られるものではない。例えば、各短冊波形は、全てのセンサに対応し、かつ、デフォルトの信号処理が施された生体信号群として表示され(図18参照)、コントロールボタン340(図18参照)のプリセットボタン340Aの押下を契機として、推定時の短冊波形の波形表示(図22参照)に切り替わる形態であってもよい。例えば表示制御部251は、図18に示す画面400が表示された状態でプリセットボタン340Aの押下を受け付けた場合、領域301A内の複数の短冊波形ごとに、対応する信号源に紐付く信号処理条件を呼び出し、呼び出した信号処理条件に従って、図22に示すような推定時の短冊波形の波形を再現して表示する。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態を説明する。上述の各実施形態と共通する部分については適宜に説明を省略する。基本的な装置構成は上述の第1の実施形態と同じである。上述の各実施形態では、解析画面202には、所定の時間長分の生体データ(「1つの生体データ」とみなせる)が表示されているが、本実施形態では、表示制御部251は、所定の時間長ごとに区切られた複数の生体データを表示対象とし、タイムゾーン120bに対応する何れかの生体データの信号波形を表示する。
また、表示制御部251は、所定の時間長ごとに区切られた複数の生体データの各々について、該生体データの一部に対応する1以上の生体信号群を特定し、複数の生体データにわたって特定した1以上(1つの場合もあるし、複数の場合もある)の生体信号群を並べて表示する制御を行う。この例では、表示制御部251は、上記複数の生体データの各々について、該生体データに対して入力済みの複数のアノテーションのうち信号源の推定が完了済みの複数のアノテーションと1対1に対応する複数の短冊波形(生体信号群)を特定する。そして、表示制御部251は、複数の生体データにわたって特定した全ての短冊波形を並べて表示する制御を行う。つまり、表示制御部251は、所定の時間長ごとに区切られた複数の生体データにわたる1以上の短冊波形(部分データ)を並べて表示する制御を行う。以下、具体的な内容を説明する。
<測定収録時の動作>
例えば、第1の実施形態で説明したような測定が、3回にわたって断続的に実施される場合を想定する。各測定の間には所定のインターバル(インターバルの時間は任意)が設けられるとする。なお、この「3回」という回数は一例であり、これに限られるものではない。要するに測定回数は検査目的に応じて任意に変更可能である。図23は、この場合の情報処理装置50の動作例(3回の測定にわたる測定収録時の動作)を示すフローチャートである。図23に示すように、ステップS41において、情報処理装置50は1回目の測定を行う。このときの動作は、図10のステップS12〜ステップS17の処理と同様である。そして、1回目の測定が終了すると、情報処理装置50は、1回目の測定により得られた生体データと、入力されたアノテーションとを含む測定データを、被検者を識別する被検者IDと紐付けて保存する(ステップS42)。
次に、情報処理装置50は、2回目の測定を行う(ステップS43)。このときの動作は、図10のステップS12〜ステップS17の処理と同様である。そして、2回目の測定が終了すると、情報処理装置50は、2回目の測定により得られた生体データと、入力されたアノテーションとを含む測定データを被検者IDと紐付けて保存する(ステップS44)。
次に、情報処理装置50は、3回目の測定を行う(ステップS45)。このときの動作は、図10のステップS12〜ステップS17の処理と同様である。そして、3回目の測定が終了すると、情報処理装置50は、3回目の測定により得られた生体データと、入力されたアノテーションとを含む測定データを被検者IDと紐付けて保存する(ステップS46)。
以上のようにして、1回の測定(所定の時間長にわたる測定)が完了するたびに、その測定結果を示す測定データがファイル単位で保存されていく。以下の説明では、保存された1つの測定データのファイルを「測定ファイル」と称する場合がある。この例では、3回にわたる測定が終了した後、3つの測定ファイルが記憶されることになる。以下では、1回目の測定に対応する測定ファイルを「第1の測定ファイル」、2回目の測定に対応する測定ファイルを「第2の測定ファイル」、3回目の測定に対応する測定ファイルを「第3の測定ファイル」と称する場合がある。上述したように、各測定ファイルに対しては被検者IDが紐付けられて保存される。
<解析時の動作>
次に、解析時の動作を説明する。ここでは、図4の開始画面204で「解析」ボタン204−2の押下を受け付けた場合、情報処理装置50(表示制御部251)は、測定により得られた測定ファイルを選択するための選択画面を表示装置28に表示することを前提とする。図24は、このときの情報処理装置50の動作例を示すフローチャートである。
まず、情報処理装置50(制御部250)は、選択画面から測定ファイルを選択する操作を受け付ける(ステップS51)。次に、情報処理装置50(制御部250)は、ステップS51で選択された測定ファイルと、該測定ファイルに紐付く被検者IDと同一の被検者IDが紐付けられた他の1以上の測定ファイルと、を含む一連の測定ファイル(この例では上述の3つの測定ファイル)を読み込み、その読み込んだ一連の測定ファイルを反映させた解析画面202を表示装置28に表示する制御を行う(ステップS52)。
図25は、このときの解析画面202の左側の領域202Aの一例を示す図である。時間軸122上には、何れか1つの測定ファイルに対応する収録時間全体ではなく、一連の測定ファイル(第1の測定ファイル、第2の測定ファイル、第3の測定ファイル)の全ての収録時間を含む全体の時間が表示される。そして、時間軸122上には、第1の測定ファイルの収録期間を表す範囲情報900aと、第2の測定ファイルの収録期間を表す範囲情報900bと、第3の測定ファイルの収録期間を表す範囲情報900cと、が表示される。以下の説明では、範囲情報900a、900b、900cを互いに区別しない場合は単に「範囲情報900」と称する場合がある。各範囲情報900に対しては、対応する測定ファイルの名称を示す情報が付加される形態であってもよい。この例では、各測定は間隔を空けて実施されているため、時間軸122上において、範囲情報900の間には隙間(空き領域)が設けられる。
解析者は、マウス等によりタイムゾーン120bを移動する操作を行うことで、領域202Aに表示される信号波形を切り替えることができる。この例では、タイムゾーン120bに対応する信号波形(何れかの測定ファイルの生体データのうちの一部)が領域202Aに表示される。つまり、解析者は、時間軸122上でタイムゾーン120bを移動させることにより、測定ファイルを跨いで所望の時間帯の信号波形を領域202Aに表示させることができる。また、ここでは、この解析画面202の右側の領域202Bのアノテーションリスト180には、3つの測定ファイルの各々に含まれるアノテーションが全て表示される。また、例えば測定ファイルごとに対象となる検査の名称が紐付けられ、タイムゾーン120bに対応する検査の名称も併せて解析画面202に表示する形態であってもよい。
図24に戻って説明を続ける。情報処理装置50(制御部250)は、ステップS52で解析画面202を表示した後に、タイムゾーン120bの位置を変更する操作を受け付けた場合(ステップS53でYES)、変更後のタイムゾーン120bの位置に対応する信号波形が現在の領域202Aに表示されているか否かを確認する(ステップS54)。
ステップS54の結果が否定の場合(ステップS54でNO)、情報処理装置50(制御部250)は、領域202Aに表示される信号波形を、変更後のタイムゾーン120bの位置に対応する信号波形に切り替える(ステップS55)。ステップS54の結果が肯定の場合(ステップS54でYES)、または、ステップS55の後、情報処理装置50(制御部250)は、解析者の操作に応じて解析処理を実行する(ステップS56)。この解析処理の内容は、図17に示すステップS23〜ステップS31の処理となる。
なお、上述したように、アノテーションリスト180には、3つの測定ファイルの各々に含まれるアノテーションが全て表示されている。そして、ステップS29において、マージボタン300の押下を受け付けた場合、表示制御部251は、画面400を表示し、アノテーションリスト180に表示された複数のアノテーション(複数の測定ファイルに跨る全てのアノテーション)のうち、推定完了マーク182が付与された複数のアノテーションごとの短冊波形を領域301Aに表示し、領域301Aに表示する短冊波形の解析情報を領域301Bに表示する。その他は上述の第1の実施形態で説明したとおりである。
グループ分けの変形例についても上述の第1の実施形態と同様に考えることができる。例えば表示制御部251は、推定完了マーク182が付与された複数のアノテーションの中から、マージボタン300の押下時に併せて指定された属性を示す複数のアノテーション(複数の測定ファイルに跨る複数のアノテーション)を選択し、その選択した複数のアノテーションと1対1に対応する複数の短冊波形を比較して、波形形状が同じまたは近い形状の短冊波形ごとにグループ分けしてもよい。そして、そのようなグルーピングにより得られた複数のグループごとに、該グループに属する短冊波形を並列に表示することもできる。この場合、各グループには、1以上の測定ファイルに対応する1以上の短冊波形が含まれることになる。
例えば、何れか1つの測定ファイルのみに対応する1以上の短冊波形が含まれる場合もあり得るし、第1の測定ファイルに対応する1以上の短冊波形と、第2の測定ファイル(または第3の測定ファイル)に対応する1以上の短冊波形とが含まれる場合もあり得るし、第1の測定ファイルに対応する1以上の短冊波形と、第2の測定ファイルに対応する1以上の短冊波形と、第3の測定ファイルに対応する1以上の短冊波形とが含まれる場合もあり得る。そして、解析者が何れかのグループを選択した場合は、その選択されたグループに属する短冊波形のみが表示される形態であってもよいし、解析者が非表示にしたいグループを選択した場合は、その選択されたグループに属する短冊波形は非表示にされる形態であってもよい。
また、例えば想定される属性が1つのみ(例えば「スパイク」のみ)であって、属性の指定が不要な形態の場合は、表示制御部251は、マージボタン300の押下時に、推定完了マーク182が付与された複数のアノテーション(複数の測定ファイルに跨る複数のアノテーション)と1対1に対応する複数の短冊波形を比較して、波形形状が同じまたは近い形状の短冊波形ごとにグループ分けしてもよい。また、例えば解析時に、1つの測定ファイルの1つのアノテーションに対する信号源の推定が行われるたびに、解析部252は、それまでに信号源の推定が完了した複数のアノテーション(複数の測定ファイルに跨る複数のアノテーション)の各々に対応する短冊波形同士を比較して自動的にグルーピングしていき、該1つのアノテーションに対して推定完了マーク182とともにグループを識別するためのグループ番号を付与する形態であってもよい。そして、例えば表示制御部251は、マージボタン300の押下と、何れかのグループ番号を指定する操作とを受け付けた場合、推定完了マーク182が付与された複数のアノテーション(複数の測定ファイルに跨る複数のアノテーション)のうち、指定されたグループ番号が示すグループに属する複数のアノテーションと1対1に対応する複数の短冊波形を並列に表示することもできる。
また、さらに別の態様として、予め記憶装置(収録/解析情報保存部254等)に格納されている波形(例えばてんかんの特徴的な波形など)と、推定完了マーク182が付与された複数のアノテーション(複数の測定ファイルに跨る複数のアノテーション)と1対1に対応する複数の短冊波形の各々とを比較してグループ分けしてもよい。
(第3の実施形態の変形例1)
例えば解析画面202の時間軸122上には、何れか1つの測定ファイルに対応する範囲情報900のみが表示され、解析者の操作に応じて、時間軸122上の範囲情報900が測定ファイル単位で切り替わる形態であってもよい。図26は、解析画面202の一例を示す図である。図26の例では、時間軸122上に、第1の測定ファイルの収録期間を表す範囲情報900aのみが表示されている。情報処理装置50(表示制御部251)は、解析者による範囲情報900を切り替えるための操作を受け付けた場合、その受け付けた操作に応じて、時間軸122上の範囲情報900を測定ファイル単位で切り替え、切り替え後の測定ファイルに対応させて領域202Aおよび領域202Bの表示を切り替える。
(第3の実施形態の変形例2)
上述の第3の実施形態では、タイムゾーン120bの位置は、異なる範囲情報900間を跨がないように設定される。例えばタイムゾーン120bが図25に示す範囲情報900aの終点に位置している状態で、タイムゾーン120bの位置を1段階だけ先に送る操作を受け付けた場合、情報処理装置50(表示制御部251)は、タイムゾーン120bが範囲情報900aと範囲情報900bとを跨がずに次の範囲情報900bの始点に位置するように、タイムゾーン120bの表示を切り替えるといった具合である。
ただし、これに限らず、本変形例では、タイムゾーン120bが異なる範囲情報900間を跨ぐように配置されることも許容される。この場合、図27の(A)に示すように、タイムゾーン120bに対応する信号波形は、生体信号が存在しない空白領域P1(測定間の隙間に相当)が発生する。例えば異なる測定ファイル間の領域であることを視認し易くするため、図27の(B)に示すように、情報処理装置50(表示制御部251)は、空白領域P1の背景を視認し易い表示形態P2に変更してもよい。ここでは、表示形態P2の一例として斜線の表示形態を示しているが、視認し易い表示形態であればよい。例えば、目立つ色に変更したり、斜線以外の模様に変更したりしてもよい。
また、例えばタイムゾーン120bが異なる範囲情報900間を跨ぐように配置され、かつ、測定間の時間間隔が短い場合は、一方の測定ファイルに対応する信号波形と、他方の測定ファイルに対応する信号波形との隙間が殆ど無いことが想定される。このような場合、例えば図27の(C)に示すように、情報処理装置50(表示制御部251)は、一方の測定ファイルに対応する信号波形と、他方の測定ファイルに対応する信号波形との間に、つなぎ目を表すラインP3(アノテーションラインとは異なるライン)を表示する形態であってもよい。
さらに、例えば図27の(D)に示すように、一方の測定ファイルに対応する信号波形と、他方の測定ファイルに対応する信号波形とを色や濃度などを変えるなどして異なる表示としてもよいし、例えば図27の(E)に示すように、何れかの測定ファイルに対応する信号波形の背景の色を変更する形態であってもよい。
(第3の実施形態の変形例3)
図28に示すように、第3の実施形態の情報処理装置50は、複数の測定ファイルごとに、解析結果(解析情報)を示す解析ファイルを紐付けて管理(保存)する。ここで、解析者は1人とは限らず、複数の解析者の各々が解析を行う場合も想定される。この場合、複数の解析者ごとに異なる解析ファイルが生成され、測定ファイルに紐付けられる。また、この例では、解析が終了するたびに、そのときの解析結果を示す解析ファイルが新たに測定ファイルに紐付けられていく。つまり、情報処理装置50は、1回の解析のたびに、解析終了コマンドの入力を受け付けると、そのときの解析結果を示す解析ファイルを新たに測定ファイルに紐付けて保存する。例えば解析者が、解析画面202上の「保存」または「終了」を示すボタンを押下することを契機として、解析終了コマンドが入力される形態であってもよい。
ここで、全てのファイルのアノテーションを解析画面202のアノテーションリスト180に表示することとすると、現在ログインして解析を行っている解析者には、自身が解析を行っていないアノテーションも提示されることになり、全てのアノテーションの中から、自身が解析したアノテーションを探し出す必要があるために負担が大きい。
そこで、本変形例においては、情報処理装置50は、各解析ファイルに対して、解析者と更新日(解析ファイルの作成日)と被検者IDとを紐付けて管理する。そして、情報処理装置50(表示制御部251)は、図4の開始画面204で「解析」ボタン204−2の押下を受け付けた場合、図28のようなファイルリストに含まれる解析ファイルの中から、ログイン中の解析者に対応する解析ファイルを抽出し、複数の測定ファイルごとに該抽出した解析ファイルが紐付けられた選択項目を、表示装置28の選択画面に表示する。例えばログイン中の解析者が解析者「A」である場合、図28のファイルリストに含まれる解析ファイルの中から、解析者「A」に対応する解析ファイルが図29に示すように紐付けて抽出され、抽出された解析ファイルを選択画面に階層表示するなどし、所定のファイルを選択により受け付けるといった具合である。なお、抽出した解析ファイルが紐付けられていない測定ファイルに関しては、測定ファイルのみが受け付けられることになる。
情報処理装置50は、この選択画面から、例えば何れかの測定ファイルの選択を受け付けた場合、その選択された測定ファイルと、該測定ファイルに紐付く被検者IDと同一の被検者IDが紐付けられた他の1以上の解析ファイルと、を含む一連の測定ファイルを反映させた解析画面202を表示する。ここでは、この解析画面202におけるアノテーションリスト180の表示に際して、情報処理装置50(表示制御部251)は、一連の測定ファイルごとに、該測定ファイルに紐付く解析ファイルを特定し、特定した解析ファイルに対応するアノテーションをアノテーションリスト180に表示する。また、1つの測定ファイルに対して、同じ解析者の解析ファイルが複数紐付けられている場合は、最新の更新日の解析ファイルのみを特定し、その特定した解析ファイルに対応するアノテーションをアノテーションリスト180に表示する。また、1つの測定ファイルに対して解析ファイルが紐付けられていない場合は、その測定ファイルに含まれるアノテーションをアノテーションリスト180に表示する。
また、例えば選択画面において、表示対象としたい測定ファイルを、解析者が全て選択する形態であってもよい。例えば選択画面において、解析者「A」が測定ファイル2を選択した場合、情報処理装置50(表示制御部251)は、測定ファイル2のみを反映させた解析画面202を表示する形態であってもよい。ここでは、この解析画面202におけるアノテーションリスト180の表示に際して、情報処理装置50(表示制御部251)は、測定ファイル2に紐付く2つの解析ファイル2,2−1のうち、最新の更新日の解析ファイル2−1に対応するアノテーションをアノテーションリスト180に表示するといった具合である。
以上より、解析画面202のアノテーションリスト180には、ログイン中の解析者に対応するアノテーションのみが適切に表示されることになるので、解析者の利便性が向上する。
なお、ログインとは、情報処理装置50を使用する権限を有することを意味し、情報処理装置50は、ユーザ(解析者)のログインの可否を判断する機能を有している。例えば情報処理装置50の起動時には、ログインするための情報(例えばIDとパスワードとの組み合わせなどからなるログイン情報)の入力を促すログイン画面が表示され、解析者はログイン画面に対して、自身が所持するログイン情報の入力を行う。情報処理装置50は、使用権限を有するユーザごとに、予め設定したログイン情報を紐付けて登録しておき、ログイン画面から入力されたログイン情報が、登録済みのログイン情報と一致する場合、ログイン情報の入力を行ったユーザ(解析者)のログインを許可し、一致しない場合はログインを許可しない。
(第4の実施形態)
次に、図30および図31を用いて第4の実施形態を説明する。第4の実施形態では、測定収録時においてアノテーションを付した位置の波形の一覧を短冊波形として並列表示し、測定収録段階において修正等の処理を施す形態について示す。
図30は、第4の実施形態による測定収録段階での情報表示処理の一例を示すフローチャートである。図30には、図10に示すステップS17の続きの処理を示している。
本例では、図9に示す「Exit Measurement」ボタン179の押下により、情報処理装置50(制御部250)は、後述する測定収録結果画面を表示する(ステップS60)。
測定者は測定収録結果画面を確認し、収録結果の編集操作や収録結果の出力操作を行うことができる。ここで、情報処理装置50(制御部250)は、アノテーション削除、画面の出力、または収録結果表示の終了の内の、何れの要求がなされたかを判定し(ステップS61、ステップS62、ステップS65)、判定結果に応じて処理を実行する。
たとえば、後述する収録波形に付与されたアノテーションについて削除の操作がなされたとする。この場合、情報処理装置50(制御部250)は、アノテーション削除が要求されたと判定し(ステップS61でYES、ステップS62でYES)、測定収録結果画面から対応する波形を削除するとともに、測定ファイルの対応するアノテーションの情報を削除または非表示にする(ステップS63)。そして、ステップS61に戻り、情報処理装置50(制御部250)は、続いて受け付ける操作に応じて処理を実行する。
また、情報処理装置50(制御部250)は、測定収録結果画面において出力ボタン502(例えば図31参照)の押下を受け付けた場合(ステップS61でYES、ステップS62でNO)、測定収録結果画面で表示した情報を、紙、電子媒体、または出力端末などに出力する(ステップS64)。そして、ステップS61に戻り、情報処理装置50(制御部250)は、続いて受け付ける操作に応じて処理を実行する。
また、測定収録結果画面で、ウィンドウを閉じるボタン503(例えば図31参照)の押下を受け付けた場合(ステップS61でNO、ステップS65でYES)、測定収録結果画面を閉じ、本フローを終了する。
(第4の実施形態における測定収録結果画面の例:短冊波形全数一覧)
図31は、図30のステップS60で表示する測定収録結果画面の一例である。測定収録結果画面500は、収録日511、収録時間(「測定時間」に相当)512、スパイク数513、アノテーションが指定された位置の波形一覧501、検査名514、アノテーションのコメント欄504などを一覧で表示する画面である。これらの情報は図5〜図9に示す測定収録画面201の表示情報または測定収録時に蓄積した情報である。情報処理装置50(制御部250)は、これらの情報を収録/解析情報保存部254(図3参照)を介して読み出して測定収録結果画面500において表示する。
スパイクの数513に表示される数値は、測定収録後に「Exit Measurement」ボタン179を押下したときのカウンタボックス118(例えば図6参照)の累積数である。
波形一覧501は、測定収録済みの生体データのうちアノテーションが付与された箇所を中心として前後2秒間の波形を短冊波形とし、複数の短冊波形を並列表示したものである。ここでは、各短冊波形についての説明を、破線枠507を付した短冊波形と、これに隣り合う短冊波形とに付した符号で説明する。波形一覧501に並列表示されている他の短冊波形については、強調表示するためのマークなどは破線枠507の短冊波形と同様に含まれているが、表示状態を分かり易くするために符号については省略している。
図31には、短冊波形の単位が破線枠507で示すように全て脳波信号の信号波形であった場合の表示状態を示している。並列する短冊波形の各段において隣り合う短冊波形間には、それぞれの区切りが分かるように間隔508を設けている。
波形一覧501全体には、スパイクの数513に示す累積数と同じ数(この例では20個)の短冊波形が表示されており、各短冊波形は収録時間順に並べられている。この例では、上段の表示領域501aの左から右、続いて下段の表示領域501bの左から右へ、収録時間順に並べられている。各短冊波形は、波形の他に、マーク(マーク103a−1、マーク103a−2、・・・、マーク103a−11、・・・)、属性アイコン(属性アイコン106−1、属性アイコン106−2、・・・、属性アイコン106−11、・・・)、ライン(ライン117−1、ライン117−2、・・・、ライン117−11、・・・)、時間軸(時間軸112A、時間軸112B、・・・、時間軸112K、・・・)、指定結果を示すアノテーション(アノテーション110a−1、アノテーション110a−2、・・・、アノテーション110a−11、・・・)などを一組にして表示される。この他に、ここでは、警告対象の短冊波形を知らせる警告表示800も表示される。この例では、上段の表示領域501aの左から2番目の短冊波形に対して警告表示800が表示されている。
コメント欄504には、図6に示す入力ボックス115bや図7に示すmemo欄116に入力されたテキスト情報が表示される。表示される波形のアノテーション番号と紐付けてテキストと共に表示されるので、測定者は波形と照合してアノテーションの妥当性などを把握・確認することができる。
測定者は、各短冊波形が次の解析に使用可能な波形であるかを確認することができる。たとえば、上段の表示領域501aの左から2番目の短冊波形について、警告表示800とコメント欄504とから、解析時に使用することが難しいと測定者が判断した場合は、当該短冊波形に該当するアノテーションを削除することが可能である。アノテーションを削除した場合、測定ファイルの収録情報からも当該波形に対応するアノテーションの情報が削除される。
本例によれば、測定終了後に測定結果の妥当性を確認することができるので、この段階で好ましくない情報の削除が可能であり、また、追加の測定が必要であるかの判断が可能である。これにより、解析前に情報の1次選別が可能となり、解析時において症例原因となる対象箇所の特定時間を短縮することができ、これによっても、対象箇所特定の確度をあげることができる。
(第4の実施形態における測定収録結果画面の変形例1:スクロールして短冊波形を閲覧)
図32は、測定収録結果画面500の変形例1である。図31では表示される短冊波形の数は、スパイクの数513の「20」と同じとしたが、本例では、図32に示すように、表示領域501の一列に表示できるだけの数とする。そして、各短冊波形の下にそれぞれのコメント欄504(コメント欄504−1、コメント欄504−2、・・・、コメント欄504−10)を表示し、各短冊波形に対応するコメントを確認できるようにする。これにより一覧性を向上している。表示されていない短冊波形とコメントについては、コメント欄504の下に設けたスクロールバー505を左右に操作する。測定収録結果画面500の初期表示時は、収録時間順において最初のアノテーションを有する短冊波形を画面500の一番左に表示する。スクロールバー505を操作すると、短冊波形とコメント欄とが共にその操作方向に移動し、スクロールバー505が画面500の右端に達すると、収録時間順において最後のアノテーションを有する短冊波形が画面500の一番右に現れる。
(第4の実施形態における測定収録結果画面の変形例2:指定マーク周辺のチャネルのみを表示)
図33は、測定収録結果画面500の変形例である。本例は、図31と同様に、表示される短冊波形の数はスパイクの数513の「20」と同じであるが、測定時に指定されたマーク(マーク103a−1、マーク103a−2、・・・)の表示範囲に該当する波形のみが表示されている点で図31と相違する。また、各短冊波形の横には、各信号波形についての基準電極と探査電極とを示す情報(チャネル)506を表示させている。これは、各マーク(マーク103a−1、マーク103a−2、・・・)のチャネル範囲内の位置が全ての短冊波形で同じとは限らないためである。図33に示す例では、20個の各短冊波形を、3段にして全て表示させている。この例では、1段目の左から右、続いて2段目の左から右、最後に3段目の左から右に、収録時間順に、並列表示させている。
本例によれば、短冊波形毎に注目箇所の波形を大きく表示することができるので、特に振幅方向の波形の形状の視認性が良くなる。
なお、図32に示したようにスクロールバー505によって短冊波形を移動させる形態に変形してもよい。この場合、より短冊波形の表示サイズを大きくすることができ、視認性が向上する。
(第4の実施形態における測定収録結果画面の変形例3:MEGの波形のみを表示)
第4の実施形態や、第4の実施形態の変形例1〜変形例2では、測定者が脳波信号の信号波形において波形の乱れや振幅の特異点を指定した場合の例であるため、脳波信号の短冊波形についての表示例を示している。しかし、脳磁信号の信号波形に注目して指定する場合も考え得る。従って、頭部右側の脳磁信号の信号波形や頭部左側の脳磁信号の信号波形の表示に変形してもよいし、それぞれを切り替え可能に変形してもよい。
(第4の実施形態における測定収録結果画面の変形例4:MEGとEEGの波形を表示)
図34は、測定収録結果画面500の変形例4である。図34の測定収録結果画面500には、MEGとEEGの波形を含む短冊波形を並列表示させたものを示している。各信号波形は、画面500の上下方向に振れるため、1つの信号波形は画面500の縦幅を占有する。これは、図5に示す測定収録画面201などからも明らかである。このため、変形例4では、図31に示す収録時間512、スパイクの数513を画面500の右側の領域に配置することにより、画面500の左側の短冊波形を表示する縦の領域を広く確保する。各短冊波形は、図34に破線枠507に示すように、上段に示す右脳の脳磁信号の波形と、中段に示す左脳の脳磁信号の波形と、下段に示す脳波信号の波形とにより構成する。そして、画面500の左側の表示領域において、表示領域601に、各短冊波形の右脳の脳磁信号の信号波形を並列表示し、表示領域602に、各短冊波形の左脳の脳磁信号の信号波形を並列表示し、表示領域603に、各短冊波形の脳波信号の信号波形を並列表示する。すなわち、測定収録結果画面500の左側に短冊波形を並列表示し、右側に短冊波形の結果を表示する。ここで、各表示領域601、602、603に表示する信号波形の種類は一例であり、適宜入れ替えて表示してもよい。例えば、右脳の信号波形と左脳の信号波形の表示先を入れ替えて、右脳の信号波形を表示領域602に表示し、左脳の信号波形を表示領域601に表示してもよい。
なお、スパイク数と同じ数の短冊波形を1画面で表示させると、スパイク数によっては波形の形状の視認性が悪くなる。このため、この例では、スクロールバー505を設けて、スクロールバー505の左右への操作により全体の短冊波形の内の一部を表示させる形態としている。
第4の実施形態の変形例1〜3によれば、測定者が着目する波形に応じて、測定収録結果画面500を脳波信号の信号波形のみにまたは脳磁信号の信号波形のみに切り替える必要があるが、本変形例によれば、どの波形に着目するかを考慮する必要がないため、操作性が向上する。また、脳波信号と脳磁信号の一方がマーク(マーク103a−1、マーク103a−2、・・・)で指定されている場合でも、指定されていない他方の波形を測定収録結果画面500上で同時に確認することができるので、解析で使用可能な波形であるかを両方の波形から判断することができる。
(第4の実施形態における測定収録結果画面の変形例5:EEG+MRI画像)
図35は、測定収録結果画面500の変形例5である。図35に示す測定収録結果画面500は、画面500の右側に断層画像の表示ウィンドウ190が表示されている点で図32と相違する。
変形例5において、情報処理装置50(制御部250)は、図9に示す「Exit Measurement」ボタン179の押下を受け付けた場合(図30のステップS17でYES)、解析部252において信号源推定の演算を行う。そして推定結果190aを表示ウィンドウ190上に重畳表示する。ここで、表示ウィンドウ190には、全ての短冊波形に対応する信号源推定結果が表示されている。また、ある短冊波形をマウスなどで指定すると、その短冊波形が他の短冊波形と区別して表示(ハイライト表示のような強調した表示)されるとともに、表示ウィンドウ190上の対応する推定結果190aが強調表示される。
本例によれば、指定箇所を含む波形の形状だけでなく信号源の位置も考慮し、指定箇所が解析で使用できるかを判断することができる。
(第4の実施形態における測定収録結果画面の変形例6:全測定ファイルのサマリ一覧)
図23では、複数回(本例では3回)にわたって断続的に測定が実施された場合に、1回目の測定に対応する測定ファイルである「第1の測定ファイル」、2回目の測定に対応する測定ファイルである「第2の測定ファイル」、3回目の測定に対応する測定ファイルである「第3の測定ファイル」をそれぞれ保存するフローを示した。この処理で生成された「第1の測定ファイル」、「第2の測定ファイル」、「第3の測定ファイル」のそれぞれに対応する測定収録結果画面を表示し、測定収録結果画面を通じて得た情報を収録/解析情報保存部254により保存先に保存させるように変形してもよい。
さらに、「第1の測定ファイル」乃至「第3の測定ファイル」をまとめた測定ファイルの測定収録結果画面を表示し、測定収録結果画面を通じて得た情報を収録/解析情報保存部254により保存先に保存させるように変形してもよい。
図36は、測定収録結果画面500の変形例6である。図36に示す測定収録結果画面500は、合計収録時間515を有し、短冊波形が測定ファイルの順に表示されている点で、これまでの例と相違する。
図36には、「第1の測定ファイル」の短冊波形、「第2の測定ファイル」の短冊波形、「第3の測定ファイル」の短冊波形を、この順に表示させた例を示している。図36において、「第1の測定ファイル」の短冊波形、「第2の測定ファイル」の短冊波形、「第3の測定ファイル」の短冊波形は、それぞれ、矩形枠131、矩形枠132、矩形枠133に示す各短冊波形が該当する。図36において網掛けで表したように、測定ファイルごとに背景色などを異ならせることで各測定ファイルに対応する短冊波形を区別することができる。なお、測定ファイルごとの区別が不要であれば、背景色を異ならせなくてもよい。また、短冊波形の数が多くなる場合は、図32などに示すスクロールバー505を使用して画面500に1度に表示させる数を制限してもよい。
本例によれば、解析に必要な同一被験者のアノテーションの数を測定ファイル全体として確認できるので、アノテーションの数の不足による再測定の可否を容易に確認できる。
(第4の実施形態における測定収録結果画面の変形例7:アノテーションマーク+ラインの表示)
図37は、短冊波形上に、マーク103a−1(図31参照)や属性アイコン106−1(図31参照)を付与しない場合の表示の形態を示す。本例では、強調表示の一例として、測定収録時に指定された箇所にライン117−7を表示し、時間軸112付近に指定結果を示すアノテーション110a−1を表示する。マーク103a−1や属性アイコン106−1を非表示としたことで、その背景の波形の視認性が向上する。なお、本例の波形は脳波の信号波形であるが、脳磁の信号波形にも適用可能である。
(第4の実施形態における測定収録結果画面の変形例8:MEGを0基準で重ね合わせた表示)
図38は、脳磁信号の波形の表示方法の変形例を示す。上述した実施形態では、チャネル506に表示する各センサ番号(チャネル番号)の隣に、各信号波形を表示させていた。本例では、表示させる脳磁信号の波形を全て0基準で重ね合わせて表示させている。これにより、相対的に振幅が大きい波形の視認性を向上させることができる。また、脳波信号と脳磁信号の各波形を画面500において縦方向に並置させるレイアウトのとき、脳磁信号の波形の縦方向の幅を小さくすることができる。そのため、脳磁と脳波の縦方向の波形表示を大きくすることができ、視認性が向上する。なお、本例は、解析画面202にも適用可能である。
第4の実施形態は、他の実施形態にも適用可能である。また、他の実施形態において説明されており、第4の実施形態において説明されなかった構成を第4の実施形態へ適用することも可能である。
(第5の実施形態:サマリ画面から解析画面へ切替)
図39は、第4の実施形態に示す測定収録結果画面500から、図14に示す解析画面202へ切り替わる動作の一例を示すフローチャートである。情報処理装置50(制御部250)は、測定ファイルのファイルリスト画面から測定結果ファイルの選択を受け付けると(ステップS66)、測定収録結果画面500を表示する(ステップS67)。
続いて、情報処理装置50(制御部250)は、測定収録結果画面500の表示中に、測定者が拡大表示したい短冊波形をマウスなどで指定(たとえばダブルクリック)し、その操作を受け付けると(ステップS68でYES)、図14に示す解析画面202を測定収録結果画面500とは別のウィンドウで表示する(ステップS69)。
図14に示す拡大表示領域200には、測定収録結果画面500において測定者により指定された短冊波形の拡大波形が表示される。また、拡大表示領域200の左の表示領域には、当該短冊波形を含む前後の時間の波形が表示される。このとき、当該短冊波形に対応する時間幅の波形は、表示領域の中央に表示されることが好ましい。
続いて、情報処理装置50(制御部250)は、測定収録結果画面500の表示を終了するかを判定する(ステップS70)。他に拡大したい短冊波形があれば(ステップS70でNO)、測定収録結果画面500から他の短冊波形を指定し(ステップS68)、解析画面202の表示を、他の短冊波形に対応する波形および拡大波形に更新する(ステップS69)。
測定収録結果画面500で、ウィンドウを閉じるボタン503が押下されると(ステップS68でNO、ステップS70でYES)、測定収録結果画面500が閉じ、本フローは終了する。
本例によれば、短冊波形を拡大して確認することができるので、解析画面202で使用できる波形であるかをより確度よく判断することができる。
(第6の実施形態)
上述した各実施形態において、表示ウィンドウ190に表示する画像を断層画像を一例にして説明したが、断層画像に限らなくてもよい。たとえば、擬似的あるいは模式的な画像やモデル、またはアニメーション画像であってもよい。また、2次元の画像に限られず、たとえば図40に示す3次元の立体画像に推定結果190aを重畳表示させてもよい。この場合、マウスなどの入力デバイスにより立体画像を回転させれば、測定者または解析者が必要なアングルから信号源を確認することが可能となる。
なお、断層画像、擬似的あるいは模式的な画像やモデル、アニメーション画像、立体画像を総称して、「生体画像」と呼ぶ。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、上述の実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態および変形例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、上述した各実施形態の生体信号計測システム1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、各種プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
1 生体信号計測システム
3 測定装置
21 CPU
22 RAM
23 ROM
24 補助記憶装置
25 入出力インタフェース
27 バス
28 表示装置
40 サーバ
50 情報処理装置
250 制御部
251 表示制御部
252 解析部
253 センサ情報取得部
254 収録/解析情報保存部
255 操作情報入力部
256 印刷データ出力部
400 画面
500 測定収録結果画面
特開2000−5133号公報

Claims (15)

  1. 1以上の生体信号の経時的変化を示す生体データのうち指定された箇所を含む一部の時間に対応する生体データを示す部分データを複数並列表示するとともに当該部分データ上に前記指定された箇所を強調表示する制御を行う表示制御部を備える、
    情報処理装置。
  2. 前記表示制御部は、
    第1の表示領域を対象に前記並列表示する制御と前記強調表示する制御とを行い、
    第2の表示領域を対象に複数の前記部分データのそれぞれに対応する各信号源が重畳表示された生体画像を表示する制御を行う、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記表示制御部は、測定が行われた時間が早い方から遅い方に向けて前記部分データを並べて表示する、
    請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記表示制御部は、
    何れかの前記部分データが選択された場合、その選択された前記部分データに対応する信号源を含む前記生体画像を表示するとともに、該信号源を示す情報を該生体画像上に重畳して表示する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記表示制御部は、
    選択された前記部分データに対応する信号源を含む前記生体画像上に、選択されていない前記部分データに対応する信号源が存在する場合は、その信号源を示す情報も重畳して表示する、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記表示制御部は、選択された前記部分データに対応する信号源を、他の信号源とは異なる表示形態で前記生体画像上に重畳表示する、
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記生体画像は、
    第1方向の断面である第1断層画像と、前記第1方向と直交する第2方向の断面である第2断層画像と、前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向の断面である第3断層画像と、を含み、
    前記表示制御部は、
    前記第1断層画像、前記第2断層画像および前記第3断層画像のうちの何れかの断層方向の位置を変更するための入力を受け付けた場合、他の断層画像も連動した断層方向の断層画像に表示を切り替える制御を行う、
    請求項2または請求項4乃至6のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記表示制御部は、
    推定済みの信号源ごとに推定時の信号処理条件を紐付けた紐付情報に基づいて、表示対象の前記部分データに対応する信号源に紐付く信号処理条件を呼び出し、呼び出した信号処理条件に従って、推定時の前記部分データの波形を再現して表示する、
    請求項1乃至7のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記表示制御部は、
    所定の時間長ごとに区切られた複数の前記生体データにわたる1以上の前記部分データを並べて表示する制御を行う、
    請求項1乃至8のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記表示制御部は、
    前記1以上の生体信号のうち、前記指定された箇所と前記強調表示される生体信号のみを表示する制御を行う、
    請求項1乃至9のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記1以上の生体信号は、複数の測定方法で取得された生体信号であって、
    前記表示制御部は、複数の測定方法で取得された前記各生体信号を少なくとも1以上表示する制御を行う、
    請求項1乃至10のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
  12. 前記強調表示は、生体データを示す波形の測定時間方向に対して交差する方向に延設するラインである、
    請求項1乃至9のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
  13. 1以上の生体信号の経時的変化を示す生体データのうち指定された箇所を含む一部の時間に対応する生体データを示す部分データを複数並列表示するとともに当該部分データ上に前記指定された箇所を強調表示する制御を行う表示制御ステップを含む、
    情報処理方法。
  14. コンピュータに、
    1以上の生体信号の経時的変化を示す生体データのうち指定された箇所を含む一部の時間に対応する生体データを示す部分データを複数並列表示するとともに当該部分データ上に前記指定された箇所を強調表示する制御を行う表示制御ステップを実行させるためのプログラム。
  15. 被検者の1以上の生体信号を測定する測定装置と、前記測定装置で測定された1以上の前記生体信号を記録するサーバと、前記サーバに記録された1以上の前記生体信号を解析する情報処理装置と、を備えた生体信号計測システムであって、
    1以上の生体信号の経時的変化を示す生体データのうち指定された箇所を含む一部の時間に対応する生体データを示す部分データを複数並列表示するとともに当該部分データ上に前記指定された箇所を強調表示する制御を行う表示制御部を備える、
    生体信号計測システム。
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