JP2020124445A - 情報表示装置、情報表示方法、及び情報表示システム - Google Patents

情報表示装置、情報表示方法、及び情報表示システム Download PDF

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Abstract

【課題】利便性の高い画像情報を提供する。【解決手段】情報表示装置は、脳に関する診断結果を示す診断結果画像201を表示装置に表示させる。表示装置57の画像表示領域57aは、脳の少なくとも一部を表現する診断結果画像201であってユーザによる操作に応じて表示形式の変更が可能な操作画像211を表示するための第1の表示部221と、脳の全体的形状を表現する診断結果画像201であって操作画像211の表示角度の変化に応じて回転する俯瞰画像212を表示するための第2の表示部222とを有する。【選択図】図10

Description

本発明は、情報表示装置、情報表示方法、及び情報表示システムに関する。
脳磁計(MEG:Magnetoencephalography)は、脳から発生する微弱な磁場を測定することで、脳活動を無侵襲で観測・可視化することができる。近年では、誘発刺激を与えた時に生じる位相同期していない脳磁界を観測し、脳の機能を特定する研究が盛んに行われている。その結果、脳機能マッピングにより脳部位のどこで脳活動が起こっているのか判断できるようになった。更に現在では、ERS(Event-Related Synchronization)/ERD(Event-Related Desynchronization)活動が顕著になっている部分(ピーク部分)をボクセル単位で同定することが可能である。それらの脳活動を3次元MRI(Magnetic Resonance Imaging)やMRI三面図に表示する技術がある。
例えば、心臓で生じる電気的活動を測定し、電気的活動に関連した情報を視覚化する電気生理学装置において、心臓の電気生理学的地図上で測定電極の位置を示す位置情報と電気的活動を示すデータ情報とが対応付けられた画像を表示する技術が開示されている(特許文献1)。
MRI等により取得された脳の断面図等の脳画像(脳地図)に生理学的情報を重畳することにより、診断や治療に有用な画像情報を提供することができる。しかしながら、脳画像に脳活動のヒートマップ等を単に重畳させるだけでは、脳活動のピークがどこの領野を示しているか解り難い。また、脳は立体的な構造であり脳領域が細かく分類されているため、仮に脳画像に各部位の名称等を示すラベル情報を重畳したとしても、画像が煩雑になる。特定の脳領域に対してのみラベル情報を付与するという方法も考えられるが、従来技術においては断面図の切り替え等の操作が困難な場合が多い。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、利便性の高い画像情報を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の一態様は、脳に関する診断結果を示す診断結果画像を表示装置に表示させる情報表示装置であって、前記表示装置の画像表示領域は、脳の少なくとも一部を表現する前記診断結果画像であってユーザによる操作に応じて表示形式の変更が可能な操作画像を表示するための第1の表示部と、前記脳の全体的形状を表現する前記診断結果画像であって前記操作画像の表示角度の変化に応じて回転する俯瞰画像を表示するための第2の表示部とを有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、利便性の高い画像情報を提供することが可能となる。
図1は、実施形態に係る脳機能診断システムのシステム構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る情報表示装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る脳機能診断システムの機能構成の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係るプロジェクト情報のデータ構造の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係るユーザ情報のデータ構造の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る検査情報のデータ構造の一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る脳活動情報のデータ構造の一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る脳アトラス情報のデータ構造の一例を示す図である。 図9は、実施形態に係るMRI情報のデータ構造の一例を示す図である。 図10は、実施形態に係る診断結果画像の一例を示す図である。 図11は、実施形態に係る診断結果画像の表示対象に関する設定処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、実施形態に係る脳活動情報が重畳された脳画像を表示する診断結果画像の一例を示す図である。 図13は、実施形態に係る脳部位情報が重畳された脳画像を表示する診断結果画像の一例を示す図である。 図14は、実施形態に係るダイポール情報が重畳された脳画像を表示する診断結果画像の一例を示す図である。 図15は、実施形態に係る診断結果画像の表示形式を変更する処理の一例を示すフローチャートである。 図16は、実施形態に係る脳部位情報及びダイポール情報を含む脳画像の側面断面図を表示する診断結果画像の一例を示す図である。 図17は、実施形態に係る脳部位情報及びダイポール情報を含む脳画像の前面断面図を表示する診断結果画像の一例を示す図である。 図18は、実施形態に係る拡大された脳画像を表示する診断結果画像の一例を示す図である。 図19は、実施形態に係る脳活動情報及び脳部位情報を含む脳画像の側面断面図を表示する診断結果画像の一例を示す図である。 図20は、実施形態に係る脳活動情報及び脳部位情報を含む脳画像の拡大された側面断面図を表示する診断結果画像の一例を示す図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る情報表示装置、情報表示方法、及び情報表示システムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施の形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
図1は、実施形態に係る脳機能診断システム1のシステム構成の一例を示す図である。脳機能診断システム1は、被検者の複数種類の生体信号を計測し、脳に関する診断結果等を示す画像情報を提供するシステムである。なお、計測対象となる生体信号は、脳に関連する信号に限られるものではなく、例えば心臓の活動に応じて発生する電気信号(心電図として表現可能な電気信号)等であってもよい。脳機能診断システム1は、「情報表示システム」の一例である。
本実施形態に係る脳機能診断システム1は、脳磁計側装置(MEG)11、MRI装置(MRI)12、脳波計側装置(EEG:Electroencephalogram)13、生体検査装置14、サーバ15、及び情報表示装置16を含む。脳磁計側装置11、MRI装置12、脳波計側装置13、及び生体検査装置14は、「検診装置」の一例である。脳磁計側装置11、MRI装置12、脳波計側装置13、及び生体検査装置14により計測された生体信号等のデータは、サーバ15により管理される。サーバ15は、プログラムに従って所定の処理を行うプロセッサ、大容量記憶装置等を含む情報処理装置である。なお、「管理」には、記憶、削除、更新等の処理が含まれる。
情報表示装置16は、サーバ15に記憶されたデータを解析し、脳に関する診断結果を示す画像情報を表示する情報処理装置である。
図2は、実施形態に係る情報表示装置16のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。情報表示装置16は、CPU(Central Processing Unit)51、RAM(Random Access Memory)52、ROM(Read Only Memory)53、補助記憶装置54、ネットワークI/F55、入力装置56、及び表示装置57を含み、これらがバス58により相互に接続されている。
CPU51は、情報表示装置16の全体の動作を制御し、各種の情報処理を行う演算装置である。CPU51は、ROM53又は補助記憶装置54に記憶されたプログラムを実行し、所定の演算制御処理を実行する。
RAM52は、CPU51のワークエリアとして用いられ、主要な制御パラメータ及び情報を記憶する揮発性の主記憶装置である。ROM53は、基本入出力プログラム等を記憶する不揮発性の主記憶装置である。
補助記憶装置54は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。補助記憶装置54は、例えば、情報表示装置16の動作を制御するプログラム、並びに情報表示装置16の動作に必要な各種のデータ及びファイル等を記憶する。
ネットワークI/F55は、データベースシステム(サーバ)25等のネットワーク上の機器と通信を行うための通信インターフェースである。ネットワークI/F55は、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)に準拠したNIC(Network Interface Card)等により実現される。
入力装置56は、タッチパネルの入力機能、キーボード、マウス、操作ボタン等のユーザインターフェースである。表示装置57は、各種の情報を表示するディスプレイ装置である。表示装置57は、例えば、タッチパネルの表示機能、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-Luminescence)等により実現される。
なお、図2に示す情報表示装置16のハードウェア構成は一例であり、これ以外の装置が備えられるものとしてもよい。また、図2に示す情報表示装置16は、例えば、PC(Personal Computer)を想定したハードウェア構成であるが、これに限定されるものではなく、タブレット等のモバイル端末であってもよい。この場合、ネットワークI/F55は、無線通信機能を有する通信インターフェースであればよい。
図3は、実施形態に係る脳機能診断システム1の機能構成の一例を示す図である。脳機能診断システム1は、情報記憶部101、脳活動情報収集部102、検査処理部103、及び表示制御部104を含む。
情報記憶部101は、脳機能の診断を行うため、及び診断結果をユーザに提示するために利用される各種情報を記憶する。情報記憶部101は、例えばプロジェクト情報151、ユーザ情報152、検査情報153、脳活動情報154、脳アトラス情報155、MRI情報156等を記憶する。これらの情報151〜156は、脳磁計側装置11、MRI装置12、脳波計側装置13、及び生体検査装置14の計測結果、情報表示装置16に入力された情報等に基づいて取得される。情報記憶部101は、サーバ15等により構成され得る。
図4は、実施形態に係るプロジェクト情報151のデータ構造の一例を示す図である。ここで例示するプロジェクト情報151は、属性(カラム)としてユーザアカウント、検査日、及び検査内容を含むテーブル状のデータである。ユーザアカウントは、診断対象となるユーザ(被験者)を特定する識別番号である。検査日は、ある被験者に対して検査が行われた日付を示すデータである。検査内容は、実行された検査の種類等を示すデータである。
図5は、実施形態に係るユーザ情報152のデータ構造の一例を示す図である。ここで例示するユーザ情報152は、属性としてユーザアカウント、検査日、及び住所を含むテーブル状のデータである。住所は、ユーザアカウントに対応するユーザの住所を示すデータである。
図6は、実施形態に係る検査情報153のデータ構造の一例を示す図である。ここで例示する検査情報153は、属性として検査、ユーザアカウント、日付、及び検査時間を含むテーブル状のデータである。検査は、症状の種類を示すデータである。検査時間は、検査が実行された時間(時刻)を示すデータである。
図7は、実施形態に係る脳活動情報154のデータ構造の一例を示す図である。ここで例示する脳活動情報154は、属性としてユーザアカウント、脳活動データ、座標、ピーク、及びクラスタを含むテーブル状のデータである。脳活動データは、脳活動に関する情報を示すデータである。座標は、診断対象となる被験者の脳地図上の座標を示すデータである。ピークは、脳活動におけるピークに関する情報を示すデータである。クラスタは、脳活動におけるクラスタに関する情報を示すデータである。
図8は、実施形態に係る脳アトラス情報155のデータ構造の一例を示す図である。ここで例示する脳アトラス情報155は、属性としてユーザアカウント、体性感覚連合野の座標、及び前運動野・補足運動野の座標を含むテーブル状のデータである。体性感覚連合野の座標は、診断対象となる被験者の脳地図における体性感覚連合野の座標を示すデータである。前運動野・補足運動野の座標は、診断対象となる被験者の脳地図における前運動野及び補足運動野の座標を示すデータである。
図9は、実施形態に係るMRI情報156のデータ構造の一例を示す図である。ここで例示するMRI情報156は、属性としてユーザアカウント及びMRIデータを含むテーブル状のデータである。MRIデータは、MRI検査(MRI装置12による計測)の結果を示すデータである。
脳活動情報収集部102(図3参照)は、情報記憶部101に記憶された各種情報の中から脳活動に関する情報を収集する。情報の収集方法は特に限定されるべきものではないが、例えばユーザ(診断結果を閲覧する医師等)が情報表示装置16を操作して要求した内容に対応する情報を情報記憶部101から抽出してもよい。ここでは脳活動情報収集部102により収集された情報を収集情報161と称する。脳活動情報収集部102は、例えば情報表示装置16のCPU等により構成され得る。
診断処理部103は、脳活動情報収集部102により収集された収集情報161、情報記憶部101に記憶された情報151〜156等に基づいて、脳に関する診断処理を行う。診断処理部103は、信号源推定部111、ピーク抽出部112、及びクラスタ抽出部113を含む。信号源推定部111は、取得した情報の信号源(MEG、MRI、又はEGGのいずれであるか等)を推定する。ピーク抽出部112は、収集情報161等に基づいて脳活動ピーク(脳地図におけるピークの座標等)を抽出する。クラスタ抽出部113は、収集情報161等に基づいてクラスタ(特定の脳活動を行う脳地図における領域等)を抽出する。診断処理部103は、情報表示装置16のCPU51等により構成され得る。
表示制御部104は、診断処理部103による診断結果を示す診断結果画像を所定の表示装置に表示させるための処理を行う。表示制御部104は、双方向処理部121及び俯瞰表示処理部122を含む。双方向処理部121は、ユーザによる操作に応じて表示形式を変更可能な、後述する操作画像を表示するための処理を行う。俯瞰表示処理部122は、操作画像の表示対象となっている脳を俯瞰的に表現した、後述する俯瞰画像を表示するための処理を行う。表示制御部104は、情報表示装置16のCPU51等により構成され得る。
図10は、実施形態に係る診断結果画像201の一例を示す図である。図10に示すように、表示装置57の画像表示領域57aには、診断結果画像201が表示される。より詳細には、表示装置57の画像表示領域57aは、操作画像表示部221(第1の表示部)、俯瞰画像表示部222(第2の表示部)、及びユーザアカウント等のユーザ名213を表示するためのユーザ名表示部223を有している。操作画像表示部221(第1の表示部)には、診断結果画像201を構成する操作画像211が表示される。俯瞰画像表示部222(第2の表示部)には、診断結果画像201を構成する俯瞰画像212が表示される。
操作画像211は、表示対象(本例では被験者の脳)を、ユーザによる操作に応じて表示形式を変更可能に表現した画像である。表示形式は特に限定されるべきものではないが、例えば表示角度、倍率、断面位置、ラベル情報の有無等であり得る。ラベル情報とは、表示対象の各構成部に対応する情報であり、例えば脳の各部位の名称等を示す情報である。ユーザは、所定のユーザインターフェース(マウス、タッチパネル機構等)を操作して操作画像211の表示角度、倍率等の表示形式を任意に変化させることができる。
俯瞰画像212は、操作画像211の表示対象を俯瞰的に表現した画像であり、操作画像211の表示形式の変化に応じて自動的に変化する。ここで例示する俯瞰画像212は、操作画像211の表示対象となっている脳の全体的形状を表現している。俯瞰画像212は、操作画像211の表示角度の変化に応じて回転する。
また、俯瞰画像表示部222内には、操作画像211が脳全体のうちのどの部分にあたるかを示す表示領域枠232が表示されている。表示領域枠232は、操作画像211の倍率、表示範囲の移動等に応じて変化する。
ユーザ名213は、操作画像211及び俯瞰画像212の表示対象に対応するユーザ(被験者等)を特定する情報である。ここで例示するユーザ名213は、情報記憶部101に記憶された各種情報151〜156に含まれるユーザアカウントである。
図11は、実施形態に係る診断結果画像201の表示対象に関する設定処理の一例を示すフローチャートである。表示制御部104は、所定の表示装置(情報表示装置16の表示装置57等)に表示対象の設定を行うための準備画面を表示させる(S101)。表示制御部104は、脳活動情報を表示させるように設定されたか否かを判定し(S102)、脳活動情報を表示させるように設定された場合(S102:Yes)、脳活動情報があるか否か(情報記憶部101に記憶されているか否か)を判定する(S103)。表示制御部104は、脳活動情報がある場合(S103:Yes)、表示対象となる脳画像(例えばMRI断面図等)に脳活動情報を重畳させた操作画像211を表示するためのデータを生成する(S104)。一方、脳活動情報を表示させるように設定されなかった場合(S102:No)又は脳活動情報がない場合(S103:No)、ステップS104は実行されず、後述するステップS105が実行される。
次いで、表示制御部104は、脳部位情報を表示させるように設定されたか否かを判定し(S105)、脳部位情報を表示させるように設定された場合(S105:Yes)、脳部位情報があるか否かを判定する(S106)。表示制御部104は、脳部位情報がある場合(S106:Yes)、表示対象となる脳画像に脳部位情報を重畳させた操作画像211を表示するためのデータを生成する(S107)。一方、脳部位情報を表示させるように設定されなかった場合(S105:No)又は脳部位情報がない場合(S106:No)、ステップS107は実行されず、後述するステップS108が実行される。
次いで、表示制御部104は、ダイポール情報を表示させるように設定されたか否かを判定し(S108)、ダイポール情報を表示させるように設定された場合(S108:Yes)、ダイポール情報があるか否かを判定する(S109)。表示制御部104は、ダイポール情報がある場合(S109:Yes)、表示対象となる脳画像にダイポール情報を重畳させた操作画像211を表示するためのデータを生成する(S110)。一方、ダイポール情報を表示するように設定されなかった場合(S108:No)又はダイポール情報がない場合(S109:No)、ステップS110は実行されず、後述するステップS111が実行される。
次いで、表示制御部104は、MRI情報を表示させるように設定されたか否かを判定し(S111)、MRI情報を表示させるように設定された場合(S111:Yes)、MRI情報があるか否かを判定する(S112)。表示制御部104は、MRI情報がある場合(S112:Yes)、操作画像211を3次元MRI画像として表示するためのデータを生成する(S113)。一方、MRI情報を表示させるように設定されなかった場合(S111:No)又はMRI情報がない場合(S112:No)、ステップS113は実行されず、当該処理フローを終了する。
図12は、実施形態に係る脳活動情報251が重畳された脳画像を表示する診断結果画像201の一例を示す図である。図12に示すように、ここで例示する操作画像表示部221(第1の表示部)内の操作画像211には、脳内における脳活動の大きさを示す脳活動情報(ヒートマップ)251が重畳されている。脳活動情報251中の星印は脳活動が最も大きいピークの場所を示している。脳活動情報251は、「付加情報」の一例である。
図13は、実施形態に係る脳部位情報252が重畳された脳画像を表示する診断結果画像201の一例を示す図である。ここで例示する操作画像表示部221(第1の表示部)内の操作画像211は、各部位(領野)の場所、名称等を示す脳部位情報252を含んでいる。脳部位情報252は、例えば文字、色彩等を用いて各部位を視覚的に識別可能にする情報である。脳部位情報252は、「付加情報」の一例である。
図14は、実施形態に係るダイポール情報253が重畳された脳画像を表示する診断結果画像201の一例を示す図である。ここで例示する操作画像表示部221(第1の表示部)内の操作画像211には、ダイポールクラスタが存在する領域を示すダイポール情報253が重畳されている。ダイポール情報253は、例えば色彩等を用いてダイポールクラスタが存在する領域等を視覚的に識別可能にする情報である。ダイポール情報253は、「付加情報」の一例である。
図15は、実施形態に係る診断結果画像201の表示形式を変更する処理の一例を示すフローチャートである。表示制御部104は、操作画像211の表示範囲を移動させる操作が行われたか否かを判定する(S201)。表示範囲を移動させる操作が行われた場合(S201:Yes)、表示制御部104は、移動後の表示範囲に適合するように操作画像211及び俯瞰画像212の更新する(S202)。一方、表示範囲を移動させる操作が行われなかった場合(S201:No)、ステップS202は実行されず、後述するステップS203が実行される。
次いで、表示制御部105は、操作画像211の表示角度を変更させる操作が行われたか否かを判定する(S203)。表示角度を変更させる操作が行われた場合(S203:Yes)、表示制御部104は、変更後の表示角度に適合するように操作画像211及び俯瞰画像212を更新する(S204)。一方、表示角度を変更させる操作が行われなかった場合(S203:No)、ステップS204は実行されず、後述するステップS205が実行される。
次いで、表示制御部105は、操作画像211を拡大させる操作が行われたか否かを判定する(S205)。拡大させる操作が行われた場合(S205:Yes)、表示制御部104は、変更後の倍率に適合するように操作画像211及び俯瞰画像212を更新する(S206)。一方、拡大させる操作が行われなかった場合(S205:No)、ステップS206は実行されず、後述するステップS207が実行される。
次いで、表示制御部105は、操作画像211を縮小させる操作が行われたか否かを判定する(S207)。縮小させる操作が行われた場合(S207:Yes)、表示制御部104は、変更後の倍率に適合するように操作画像211及び俯瞰画像212を更新する(S208)。一方、縮小させる操作が行われなかった場合(S207:No)、ステップS208は実行されず、後述するステップS209が実行される。
次いで、表示制御部104は、操作画像211の表示範囲内に表示させるべき付加情報があるか否かを判定する(S209)。表示範囲内に表示させるべき付加情報がある場合(S209:Yes)、表示制御部104は、当該付加情報を操作画像211に重畳させるための処理を行う(S210)。一方、表示範囲内に表示させるべき付加情報がない場合(S209:No)、ステップS210は実行されず、当該処理フローを終了する。
図16及び図17は、操作画像211の表示角度を変更した場合における診断結果画像201の変化を例示している。図16は、実施形態に係る脳部位情報252及びダイポール情報253を含む脳画像の側面断面図を表示する診断結果画像201の一例を示す図である。図17は、実施形態に係る脳部位情報252及びダイポール情報253を含む脳画像の前面断面図を表示する診断結果画像201の一例を示す図である。図17に示す脳画像は、図16に示す脳画像のXVII−XVII断面図である。
ユーザが操作画像211の表示角度を変更する所定の操作を行うと、図16に示す操作画像211が図17に示す操作画像211に変化する。このとき、操作画像211に重畳して表示される付加情報(脳部位情報252及びダイポール情報253)は、表示角度に応じて変化する。また、俯瞰画像表示部222内に表示されている俯瞰画像212の表示角度は、操作画像211の表示角度の変化と同期して自動的に変化する。
図18は、実施形態に係る拡大された脳画像を表示する診断結果画像201の一例を示す図である。ここでは脳の断面図の一部を拡大して表示した場合を例示している。このような場合、付加情報(本例では脳部位情報252及びダイポール情報253)の粒度は、操作画像211の表示内容に合わせて変化する。例えば、脳部位情報252は、拡大前より詳細な内容を表示するように、すなわちより微細な領野の名称も表示するように変化する。また、俯瞰画像表示部222内に表示されている領域表示枠232の大きさが、拡大後の操作画像211の表示範囲に合わせて縮小される。このような俯瞰画像212を参照することにより、ユーザは現在表示されている操作画像211が脳全体のうちのどの部分にあたるのかを明確に把握することができる。
図19は、実施形態に係る脳活動情報251及び脳部位情報252を含む脳画像の側面断面図を表示する診断結果画像201の一例を示す図である。図20は、実施形態に係る脳活動情報251及び脳部位情報252を含む脳画像の拡大された側面断面図を表示する診断結果画像201の一例を示す図である。
図19に示す操作画像211おける脳活動情報251内のピーク(星印)の数は1であるが、図20に示す操作画像211における脳活動情報251内のピークの数は3となっている。また、図20に示す操作画像211においては、図19に示す操作画像211においては表示されていない詳細な脳部位情報252が表示されている。このように、操作画像211に重畳して表示される付加情報(本例では脳活動情報251及び脳部位情報252)は、操作画像211の倍率に応じて自動的に変化する。これにより、操作画像表示部221内が付加情報により煩雑になることを避けつつ、有用な情報提供を行うことが可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、表示装置57の画像表示領域57a内に、ユーザにより表示形式を任意に操作可能な診断結果画像201を構成する操作画像211と、操作画像211の表示形式に応じて変化する診断結果画像201を構成する俯瞰画像212とが表示される。そして、操作画像211内の付加情報は表示形式に応じて可読性を損なわないように自動的に調整される。これにより、可読性及び操作性を向上させ、利便性の高い画像情報を提供することが可能となる。
上記実施形態の各機能の少なくとも一部がプログラムの実行によって実現される場合、プログラムは適宜な記憶装置に予め組み込まれて提供される。また、プログラムはインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供されてもよい。また、プログラムはインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供され得るように構成されてもよい。また、プログラムはインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布され得るように構成されてもよい。また、プログラムは上述した各機能の少なくとも一部を含むモジュール構成となっていてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図するものではない。上記新規な実施形態はその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態及びその変形は発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 脳機能診断システム(情報表示システム)
11 脳磁計側装置(検診装置)
12 MRI装置(検診装置)
13 脳波計側装置(検診装置)
14 生体検査装置(検診装置)
15 サーバ
16 情報表示装置
51 CPU
52 RAM
53 ROM
54 補助記憶装置
55 ネットワークI/F
56 入力装置
57 表示装置
101 情報記憶部
102 脳活動情報収集部
103 診断処理部
104 表示制御部
111 信号源推定部
112 ピーク抽出部
113 クラスタ抽出部
121 双方向処理部
122 俯瞰処理部
151 プロジェクト情報
152 ユーザ情報
153 検査情報
154 脳活動情報
155 脳アトラス情報
156 MRI情報
161 収集情報
201 診断結果画像
211 操作画像
212 俯瞰画像
213 ユーザ名
221 操作画像表示部(第1の表示部)
222 俯瞰画像表示部(第2の表示部)
223 ユーザ名表示部
232 表示領域枠
251 脳活動情報
252 脳部位情報
253 ダイポール情報
特表2009−509571号公報

Claims (6)

  1. 脳に関する診断結果を示す診断結果画像を表示装置に表示させる情報表示装置であって、
    前記表示装置の画像表示領域は、脳の少なくとも一部を表現する前記診断結果画像であってユーザによる操作に応じて表示形式の変更が可能な操作画像を表示するための第1の表示部と、前記脳の全体的形状を表現する前記診断結果画像であって前記操作画像の表示角度の変化に応じて回転する俯瞰画像を表示するための第2の表示部とを有する、
    情報表示装置。
  2. 前記第2の表示部内に、前記第1の表示部に表示されている前記操作画像が脳全体のうちのどの部分にあたるかを示す表示領域枠が表示され、
    前記表示領域枠は、前記操作画像の倍率に応じて変化する、
    請求項1に記載の情報表示装置。
  3. 前記操作画像に脳に関する付加情報を重畳表示させる手段を備え、
    前記付加情報の粒度は、前記操作画像の倍率に応じて変化する、
    請求項1又は2に記載の情報表示装置。
  4. 前記付加情報は、脳部位情報、脳活動情報、及びダイポール情報からなる群から選択される1以上の情報を含む、
    請求項3に記載の情報表示装置。
  5. 脳に関する診断結果を示すデータを取得する検診装置と、
    前記検診装置により取得されたデータに基づいて前記診断結果画像を前記表示装置の画像表示領域に表示させる請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報表示装置と、
    を備える情報表示システム。
  6. 脳に関する診断結果を示す診断結果画像を表示装置に表示させる情報表示方法であって、
    前記表示装置の画像表示領域内に区画された第1の表示部に、脳の少なくとも一部を表現する前記診断結果画像であってユーザによる操作に応じて表示形式の変更が可能な操作画像を表示させる工程と、
    前記表示装置の画像表示領域内に区画された第2の表示部に、前記脳の全体的形状を表現する前記診断結果画像であって前記操作画像の表示角度の変化に応じて回転する俯瞰画像を表示させる工程と、
    を含む情報表示方法。
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