JP2018151577A - 露光装置、露光方法、プログラム、決定方法及び物品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスクのパターンと基板上のショット領域とを重ね合わせるのに有利な露光装置を提供する。【解決手段】走査露光を行う露光装置であって、マスクのパターンを基板に投影する投影光学系を介してショット領域に設けられたマークを検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて、前記走査露光における前記基板を保持するステージの駆動及び前記投影光学系に含まれる光学素子の駆動を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記検出結果から得られる前記マスクのパターンと前記ショット領域との相対ずれを補正するために前記ステージの第1駆動量及び前記光学素子の第2駆動量を求め、前記走査露光で前記ステージ及び前記光学素子のそれぞれを前記第1駆動量及び前記第2駆動量で駆動したとすると前記露光領域が円弧状であることに起因して前記ショット領域内に生じる補正残差を低減するように、前記走査露光における前記光学素子の駆動を制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、露光装置、露光方法、プログラム、決定方法及び物品の製造方法に関する。
フラットパネル(液晶パネルや有機ELパネルなど)や半導体デバイスの製造には、マスクのパターンを、レジストが塗布された基板(ガラスプレートやウエハなど)に転写する露光装置が用いられている。このような露光装置では、マスクのパターン(パターン領域)と基板上のショット領域(基板上に形成されているパターン)とを高精度に重ね合わせる必要がある。
パターンが転写された基板は、熱処理などを経ることで変形するため、基板に転写されたパターンには、ショット領域内で一様でないシフト成分や倍率成分が発生していることが多い。そこで、矩形状の露光光を基板上で走査しながらマスクのパターンを基板上のショット領域に転写している間(即ち、走査露光中)において、投影光学系の投影倍率を変更することが可能な露光装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に開示された露光装置では、投影光学系に含まれる光学素子を駆動して投影倍率を変更することで、基板上のショット領域に対してマスクのパターンを高精度に転写することを可能にしている。
特開平7−183214号公報
しかしながら、基板上で走査する露光光の領域(良像域)が円弧状である場合、従来技術のように走査露光中に投影倍率を変更すると、倍率の変化が円弧状に発生する。従って、投影倍率を変更することで基板に転写されたパターンに発生している倍率成分を補正すると、かかる補正によってショット領域内で他成分(補正残差)が発生してしまうため、十分な重ね合わせ精度を得ることができない。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされ、マスクのパターンと基板上のショット領域とを重ね合わせるのに有利な露光装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての露光装置は、マスクと基板とを走査方向に走査しながら円弧状の露光領域で前記基板を露光して前記マスクのパターンを前記基板上のショット領域に転写する走査露光を行う露光装置であって、前記マスクのパターンを前記基板に投影する投影光学系を介して前記ショット領域に設けられたマークを検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて、前記走査露光における前記基板を保持するステージの駆動及び前記投影光学系に含まれる光学素子の駆動を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記検出結果から得られる前記マスクのパターンと前記ショット領域との相対ずれを補正するために前記走査露光で必要となる前記ステージの第1駆動量及び前記光学素子の第2駆動量を求め、前記走査露光で前記ステージ及び前記光学素子のそれぞれを前記第1駆動量及び前記第2駆動量で駆動したとすると前記露光領域が円弧状であることに起因して前記ショット領域内に生じる補正残差を低減するように、前記走査露光における前記光学素子の駆動を制御することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、マスクのパターンと基板上のショット領域とを重ね合わせるのに有利な露光装置を提供することができる。
本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略図である。 図1に示す露光装置における露光処理を説明するためのフローチャートである。 図2に示すS102(マスクステージ及び基板ステージの制御)を説明するための図である。 図2に示すS105を詳細に説明するためのフローチャートである。 図1に示す露光装置における露光処理の結果を示す図である。 基板上のショット領域内で発生する倍率成分を説明するための図である。 基板上のショット領域内で発生する倍率成分、シフト成分及び回転成分を示す図である。 基板上のショット領域内で発生する他成分を示す図である。 基板上のショット領域内で発生する他成分を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一側面としての露光装置100の構成を示す概略図である。露光装置100は、半導体デバイスなどの製造に使用され、基板にパターンを形成するリソグラフィ装置である。露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式を採用し、マスク(原版)と基板とを走査方向に走査しながら円弧状の露光領域で基板を露光してマスクのパターンを基板上のショット領域に転写する走査露光を行う。
露光装置100は、図1に示すように、照明光学系1と、アライメント検出部2と、マスクステージ3と、投影光学系4と、オフアクシス検出部91及び92と、基板ステージ5と、制御部8とを有する。制御部8は、例えば、CPUやメモリを含み、露光装置100の各部を制御して基板Sを露光する露光処理を行う。
照明光学系1は、光源(不図示)から射出された光を用いて、円弧状の露光領域(露光スリット)をマスク上に形成する。マスクステージ3は、マスクMを保持する可動ステージであり、基板ステージ5は、基板Sを保持する可動ステージである。マスクMと基板Sとは、投影光学系4を介して、光学的にほぼ共役な位置(投影光学系4の物体面及び像面)に配置される。
投影光学系4は、複数の光学素子を含み、マスクMのパターンを基板Sに投影する。投影光学系4は、例えば、複数のミラーによって構成されたミラープロジェクション方式の投影光学系であり、所定の投影倍率(例えば、1倍や1/2倍)を有する。
マスクステージ3と基板ステージ5とは、投影光学系4の光軸方向(Z方向)に直交する方向(Y方向)に、互いに同期しながら、投影光学系4の投影倍率に応じた速度比で走査(駆動)される。これにより、マスクMのパターンが基板上のショット領域に転写される。このような走査露光を、基板ステージ5をステップ移動させながら、基板上の複数のショット領域のそれぞれに対して順次行うことによって、1つの基板Sに対する露光処理を完了する。
このように、基板上の各ショット領域にマスクMのパターンを転写する際には、マスクMのパターン領域(パターンが形成された領域)31とショット領域との位置合わせ(アライメント)が行われる。露光装置100は、アライメント検出部2とオフアクシス検出部91及び92とを併用して、各ショット領域に設けられた複数のマーク(アライメントマーク)の検出を行う。
露光装置100に搬入される基板Sは、一般的に、熱処理などを経ることで変形しているため、ショット領域内で一様でないシフト成分や倍率成分などが発生していることが多い。これらを補正するために、各ショット領域の走査露光の間に、投影光学系4に含まれる光学素子の駆動(即ち、投影光学系4の投影倍率の変更)や基板ステージ5の駆動が行われている。
ここで、基板及びマスクをXY平面上に配置するものし、走査方向をY方向、XY平面上での回転方向をθ方向として、基板上のショット領域に発生している倍率成分、シフト成分及び回転成分の補正について具体的に説明する。例えば、図6(b)に示すように、ショット領域上の6つの位置74乃至79で位置合わせを行い、図7(a)に示すようなX方向の倍率成分を、投影光学系4に含まれる光学素子を駆動することで補正する場合を考える。この場合、露光領域が円弧状であるため、領域71及び領域73の各位置における倍率補正量と、領域72の各位置における倍率補正量とは、同一のY位置で比較すると異なる。例えば、図6(a)に示すように、領域71及び領域73の各位置における倍率補正量は、実線81で表され、領域72の各位置における倍率補正量は、破線82で表される。そのため、ショット領域内には、図8(a)に示すような他成分(補正残差)が発生する。
また、図7(b)に示すようなシフト成分、図7(c)に示すようなY方向の倍率成分及び図7(d)に示すようなθ方向の回転成分のそれぞれを、基板ステージ5をX方向、Y方向及びθ方向のそれぞれに駆動することで補正する場合を考える。この場合も同様に、露光領域が円弧状であるため、領域71及び領域73の各位置における各成分の補正量と、領域72の各位置における各成分の補正量とは、同一のY位置で比較すると異なる(図6(a)参照)。そのため、ショット領域内には、図8(b)、図8(c)及び図8(d)のそれぞれに示すような他成分(補正残差)が発生する。
上述したように、露光領域が円弧状である場合、基板上のショット領域内の各補正位置では、図9(a)に示すように、円弧状に像が補正される(即ち、円弧座標系において像が補正される)。但し、実際には、基板上のショット領域内の各補正位置では、図9(b)に示すように、直交座標系において像を補正したい。従って、かかる座標系の違いによって、図8(a)乃至図8(d)に示すような他成分(補正残差)が発生してしまう。
このように、基板上のショット領域における倍率成分、シフト成分及び回転成分を補正することで他成分が発生すると、マスクMのパターンと基板上のショット領域との重ね合わせ精度が低下してしまう。そこで、本実施形態では、基板上のショット領域における倍率成分、シフト成分及び回転成分を補正しながらも、マスクMのパターンと基板上のショット領域との重ね合わせ精度の低下を抑えることができる露光処理を提供する。
図2を参照して、露光装置100における露光処理を説明する。かかる露光処理は、上述したように、制御部8が露光装置100の各部を統括的に制御することで行われる。
S101において、制御部8は、基板搬送部(不図示)を制御して、基板Sを基板ステージ5に保持させる。
S102において、制御部8は、基板上のショット領域に設けられたマークを検出するために、マスクステージ3及び基板ステージ5を制御する。図3(a)、図3(b)及び図3(c)を参照して、マスクステージ3及び基板ステージ5の具体的な制御を説明する。図3(a)は、アライメント検出部2の視野2a及び2b、オフアクシス検出部91の視野91a及び91b、及び、オフアクシス検出部92の視野92a及び92bを示す図である。図3(b)は、マスクMに設けられたマーク311、312、313、314、315及び316を示す図である。図3(c)は、ショット領域51に設けられた第1マーク512及び515と第2マーク511、513、514及び516とを示す図である。露光対象をショット領域51とすると、第1マーク512及び515がアライメント検出部2で検出できるように、第2マーク513、516、511及び514がオフアクシス検出部91及び92で検出できるように、基板ステージ5を制御する。この際、ショット領域51の第1マーク512及び515に対応するマスクMのマーク312及び315がアライメント検出部2で検出できるように、マスクステージ3を制御する。
S103において、制御部8は、アライメント検出部2、及び、オフアクシス検出部91及び92のそれぞれにマークを検出させる。具体的には、アライメント検出部2に第1マーク512及び515とマーク312及び315とを検出させ、オフアクシス検出部91及び92に第2マーク513、516、511及び514を検出させる。そして、制御部8は、マスクMに対する第1マーク512及び512の位置と、アライメント検出部2に対する第2マーク513、516、511及び514の位置とを求める。
S104において、制御部8は、基板上の全てのショット領域に対してマークの検出を行ったかどうかを判定する。基板上の全てのショット領域に対してマークの検出を行っていない場合には、次のショット領域に対してマークの検出を行うために、S102に移行する。また、基板上の全てのショット領域に対してマークの検出を行っている場合には、S105に移行する。
S105において、制御部8は、S103で得られた検出結果に基づいて、走査露光における基板ステージ5の駆動量及び投影光学系4に含まれる光学素子の駆動量を求める(決定する)。制御部8は、アライメント検出部2やオフアクシス検出部91及び92の検出結果に基づいて、マスクMのパターンと基板上のショット領域との相対ずれ(シフト成分、回転成分及び倍率成分)を求める。次いで、制御部8は、相対ずれを補正するために走査露光で必要となる基板ステージ5の第1駆動量及び光学素子の第2駆動量を求める。そして、制御部8は、走査露光で基板ステージ5及び光学素子のそれぞれを第1駆動量及び第2駆動量で駆動したとすると露光領域が円弧状であることに起因してショット領域内に生じる補正残差を低減するように、走査露光における光学素子の駆動を制御する。
図4を参照して、S105の詳細について説明する。S201において、制御部8は、S103でのアライメント検出部2によるマークの検出結果、及び、オフアクシス検出部91及び92によるマークの検出結果に基づいて、図7(a)乃至(d)に示す各成分を、以下の式(1)乃至(4)によって求める。ここで、図3(c)に示す各計測点(第1マーク512及び515、及び、第2マーク511、513、514及び516)における計測値を、(x5ij,y5ij)(i=1,2,3,4, j=1,2,3,4,5,6)とする。この場合、シフト成分を以下の式(1)によって求め、X方向の倍率成分を以下の式(2)によって求め、Y方向の倍率成分を以下の式(3)によって求め、θ方向の回転成分を以下の式(4)によって求める。以下では、これらをショット領域の補正成分と称することもある。
Figure 2018151577
S202において、制御部8は、S201で求めた各成分、具体的には、シフト成分及びθ方向の回転成分に基づいて、走査露光の間に駆動すべき基板ステージ5の駆動量(第1駆動量)を求める。ここで、基板ステージ5をY方向に走査する際の位置をYsとし、基板ステージ5の駆動量を(Xcomp,Ycomp,θcomp)とする。基板ステージ5の駆動量は、基板ステージ5の位置がYs≧Y5i2である場合については、以下の式(5)で求められ、基板ステージ5の位置がYs<Y5i2である場合については、以下の式(6)で求められる。
Figure 2018151577
S203において、制御部8は、S201で求めた各成分、具体的には、X方向の倍率成分及びY方向の倍率成分に基づいて、走査露光の間に駆動すべき投影光学系4に含まれる光学素子の駆動量(第1駆動量)を求める。ここで、光学素子による補正量をOcompとする。光学素子による補正量は、基板ステージ5の位置がYs≧Y5i2である場合については、以下の式(7)で求められ、基板ステージ5の位置がYs<Y5i2である場合については、以下の式(8)で求められる。求めた補正量に対して光学素子の駆動量を算出する。
Figure 2018151577
S204において、制御部8は、S202で求めた駆動量で基板ステージ5を駆動した場合に、ショット領域内に発生する他成分(第1補正残差)を求める。露光領域が円弧状である場合、ショット領域上の計測点(マーク)のX位置での基板ステージ5の駆動量と、かかる計測点と同一のY位置における基板ステージ5の駆動量とが異なる。これは、X方向の位置に応じて基板ステージ5の位置が異なるからである。ショット領域上の計測点を基準として、かかる計測点と同一のY位置における基板ステージ5の駆動量の差は、基板ステージ5の位置がYs≧Y5i2である場合については、以下の式(9)で求められる。また、基板ステージ5の位置がYs<Y5i2である場合については、基板ステージ5の駆動量の差は、以下の式(10)で求められる。式(9)及び式(10)で求めた駆動の差に対して光学素子の駆動量Xdiff1、Xdiff2、Ydiff1、Ydiff2、θdiff1及びθdiff2を算出する。ここで、Rは、円弧状の露光領域の円弧の半径であり、Xbaseは、計測点(マーク)のショット領域の中心からの距離である。
Figure 2018151577
S205において、制御部8は、S203で求めた駆動量で光学素子を駆動した場合に、ショット領域内に発生する他成分(第2補正残差)を求める。ショット領域上の計測点を基準として、かかる計測点と同一のY位置における光学素子による補正量の差は、基板ステージ5の位置がYs≧Y5i2である場合については、以下の式(11)で求められる。また、基板ステージ5の位置がYs<Y5i2である場合については、光学素子による補正量の差は、以下の式(12)で求められる。式(10)及び式(11)で求めた補正量の差に対して光学素子の駆動量Odiff1及びOdiff2を算出する。
Figure 2018151577
S206において、制御部8は、S204及びS205で求めた他成分に基づいて、基板ステージ5及び光学素子を駆動することでショット領域内に発生する他成分を低減(補正)するために走査露光で必要となる光学素子の駆動量(第3駆動量)を求める。ここで、光学素子の駆動量をOtherとする。光学素子の駆動量は、基板ステージ5の位置がYs≧Y5i2+Yarcである場合については、以下の式(13)で求められ、基板ステージ5の位置がYs<Y5i2である場合については、以下の式(14)で求められる。また、基板ステージ5の位置がY5i2≦Ys<Y5i2+Yarcである場合については、光学素子の駆動量は、以下の式(15)で求められる。なお、光学素子の駆動量をOther1からOther2に変更する区間やOther2からOther1に変更する区間は、任意に決定することができる。このように、走査露光の間の走査方向における基板ステージ5の位置ごとに、光学素子の駆動量を求める。
Figure 2018151577
図2に戻って、S106において、制御部8は、露光装置100の各部を制御して基板Sを露光する露光処理を行う。具体的には、S202で求めた駆動量に基づいて基板ステージ5を駆動し、S203で求めた駆動量及びS206で求めた駆動量に基づいて光学素子を駆動しながら、マスクステージ3と基板ステージ5とを同期させて基板上のショット領域を走査露光する。
S107において、制御部8は、基板上の全てのショット領域に対して露光処理を行ったかどうかを判定する。基板上の全てのショット領域に対して露光処理を行っていない場合には、次のショット領域に対して走査露光を行うために、S105に移行する。また、基板上の全てのショット領域に対して露光処理を行っている場合には、露光処理を終了する。
このように、基板上のショット領域を走査露光する際に、露光領域が円弧状であることに起因してショット領域内に生じる他成分を低減(補正)することで、図5(a)乃至図5(d)に示ように、ショット領域内で重ね合わせ精度を向上させることができる。
本実施形態では、まず、基板上のショット領域における倍率成分、シフト成分及び回転成分を補正するための基板ステージ5の駆動量及び光学素子の駆動量を求めている(S202、S203)。そして、露光領域が円弧状である場合に、求めた駆動量で基板ステージ5及び光学素子を駆動したときに発生する他成分を補正するための光学素子の駆動量を求めている(S204〜S206)。但し、これらの処理(S202〜S206)を制御部8の内部処理として1回の演算で行うことが可能であるならば、ショット領域の補正成分(S201)から走査露光で駆動すべき最終的な光学素子の駆動量(S203+S206)を求めてもよい。
本発明の実施形態における物品の製造方法は、例えば、デバイス(半導体素子、磁気記憶媒体、液晶表示素子など)などの物品を製造するのに好適である。かかる製造方法は、露光装置100を用いて、感光剤が塗布された基板を露光する工程と、露光された基板を現像する工程を含む。また、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージングなど)を含みうる。本実施形態における物品の製造方法は、従来に比べて、物品の性能、品質、生産性及び生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100:露光装置 2:アライメント検出部 3:マスクステージ 4:投影光学系 5:基板ステージ 8:制御部 M:マスク S:基板

Claims (8)

  1. マスクと基板とを走査方向に走査しながら円弧状の露光領域で前記基板を露光して前記マスクのパターンを前記基板上のショット領域に転写する走査露光を行う露光装置であって、
    前記マスクのパターンを前記基板に投影する投影光学系を介して前記ショット領域に設けられたマークを検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記走査露光における前記基板を保持するステージの駆動及び前記投影光学系に含まれる光学素子の駆動を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記検出結果から得られる前記マスクのパターンと前記ショット領域との相対ずれを補正するために前記走査露光で必要となる前記ステージの第1駆動量及び前記光学素子の第2駆動量を求め、前記走査露光で前記ステージ及び前記光学素子のそれぞれを前記第1駆動量及び前記第2駆動量で駆動したとすると前記露光領域が円弧状であることに起因して前記ショット領域内に生じる補正残差を低減するように、前記走査露光における前記光学素子の駆動を制御することを特徴とする露光装置。
  2. 前記制御部は、
    前記相対ずれのシフト成分及び回転成分を補正するために前記走査露光で前記ステージを前記第1駆動量で駆動したとすると前記露光領域が円弧状であることに起因して前記ショット領域内に発生する第1補正残差を求め、
    前記相対ずれの倍率成分を補正するために前記走査露光で前記光学素子を前記第2駆動量で駆動したとすると前記露光領域が円弧状であることに起因して前記ショット領域内に発生する第2補正残差を求め、
    前記第1補正残差及び前記第2補正残差を低減するために必要となる前記光学素子の第3駆動量を求め、
    前記第1駆動量に基づいて前記ステージを駆動し、前記第2駆動量及び前記第3駆動量に基づいて前記光学素子を駆動しながら前記ショット領域を走査露光することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記制御部は、前記走査露光の間の前記走査方向における前記ステージの位置ごとに、前記第3駆動量を求めることを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. マスクと基板とを走査方向に走査しながら円弧状の露光領域で前記基板を露光して前記マスクのパターンを前記基板上のショット領域に転写する走査露光を行う露光方法であって、
    前記マスクのパターンを前記基板に投影する投影光学系を介して前記ショット領域に設けられたマークを検出する第1工程と、
    前記第1工程での検出結果に基づいて、前記走査露光における前記基板を保持するステージの駆動及び前記投影光学系に含まれる光学素子の駆動を制御する第2工程と、を有し、
    前記第2工程では、前記検出結果から得られる前記マスクのパターンと前記ショット領域との相対ずれを補正するために前記走査露光で必要となる前記ステージの第1駆動量及び前記光学素子の第2駆動量を求め、前記走査露光で前記ステージ及び前記光学素子のそれぞれを前記第1駆動量及び前記第2駆動量で駆動したとすると前記露光領域が円弧状であることに起因して前記ショット領域内に生じる補正残差を低減するように、前記走査露光における前記光学素子の駆動を制御することを特徴とする露光方法。
  5. 請求項4に記載の露光方法の各工程を露光装置に実行させるためのプログラム。
  6. マスクと基板とを走査方向に走査しながら円弧状の露光領域で前記基板を露光して前記マスクのパターンを前記基板上のショット領域に転写する走査露光における前記基板を保持するステージの駆動量及び前記マスクのパターンを前記基板に投影する投影光学系に含まれる光学素子の駆動量を決定する決定方法であって、
    前記投影光学系を介して前記ショット領域に設けられたマークを検出することで得られる前記マスクのパターンと前記ショット領域との相対ずれを補正するために前記走査露光で必要となる前記ステージの第1駆動量及び前記光学素子の第2駆動量を求め、
    前記走査露光で前記ステージ及び前記光学素子のそれぞれを前記第1駆動量及び前記第2駆動量で駆動したとすると前記露光領域が円弧状であることに起因して前記ショット領域内に生じる補正残差を低減するために前記走査露光で必要となる前記光学素子の第3駆動量を求め、
    前記走査露光における前記ステージの駆動量を前記第1駆動量に基づいて決定し、前記走査露光における前記光学素子の駆動量を前記第2駆動量及び前記第3駆動量に基づいて決定することを特徴とする決定方法。
  7. 請求項6に記載の決定方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    露光した前記基板を現像する工程と、
    現像された前記基板から物品を製造する工程と、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
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