JP2018151566A - 画像形成装置及び画像形成装置における光書込み光量調整方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成装置における光書込み光量調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成装置で、2つの要因に対して正確な光量補正を実現し濃度変動を抑える。【解決手段】感光体と複数の発光部を備える光書込み装置と感光体の回転角度を検出する検出手段と光書込み装置の複数の発光部間の光量ばらつきに起因する光量ばらつきを補正する第1の光量補正値を記憶する第1の光量補正値記憶部と光書込み装置以外に起因する光量ばらつきを補正する補正パラメータを記憶する第2の光量補正パラメータ記憶部と多値色画像の色画素とその色画素の位置に対応する補正パラメータを読み込み光量補正処理する多値画像補正処理部と補正後の多値色画像を階調処理して少値画像を作成する階調処理部と少値画像の色画素と対応する第1の光量補正値を読み込んで光量補正処理する少値画像補正処理部とを備え、多値画像補正処理部は、検出手段の検出結果に対応付けられた2次元の関数である補正パラメータを、感光体の回転角度に基づいて読み込む。【選択図】図11

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成装置における光書込み光量調整方法に関する。
近年、発光素子アレイを光書込み装置として画像形成装置に使用されることが増えているが、発光素子アレイの製造誤差による各発光素子の角度誤差等の不均一(バラツキ)によって光量ムラが生じることが懸念される。光量ムラは、画像劣化の原因となり、印刷出力した画像に縦スジとなって現れてしまう。
そうした背景から、画像形成装置に使用される発光素子アレイのほとんどは、その内部に、発光素子間の光量を均一にするための補正機能を有している。例えば、個々の発光素子に対し、事前に光量を均一にする補正値を算出し、それらの補正値を示す光量補正データをROM等の記憶部に格納しておく。そして、その発光素子毎の光量補正データを用い、その各発光素子に対して、駆動電流を個別に補正することにより、光量を均一化することが一般的に知られている。この技術では、LEDアレイは工場出荷時に各LEDの光量を測定し、その光量バラツキを補正する光量補正データに基づき補正を行っていた。
しかし、出荷時にばらつきを補正しても、長期間使用すると、LEDの経時的光量劣化や、点灯動作中の自己は発熱による光量低下による光量ムラの出現し、出力画像に縦スジ画像や濃度変動が発生することがあった。
そこで、経時的な劣化に対応するため、使用時間(発光時間)に基づいて、発光素子の光量が一定となるように、発光素子の駆動電流を制御して、光量の補正を行うことが知られている(例えば、特許文献1〜3)。
また、長時間使用すると、感光体/現像器等の作像ユニットの経時劣化や、感光体ドラムや現像ローラの偏心などにより、縦スジ画像に濃度変動が発生することがあった。
そこで、特許文献4,5においては、テスト画像を転写ベルト又は用紙に形成し、センサやスキャナーで読み込むことにより、光量補正値を求め、光量補正とプリンタ画像処理と印字プロセスまで含んだ光量補正処理を実施していた。
しかし、特許文献1〜3では、LEDのバラツキや劣化に対してのみ光量補正を行い、感光体/現像器等の作像ユニットの経時変化に伴う濃度変動について考慮されていなかった。一方、特許文献4、5のようにテスト画像を読み込んだ結果により光量補正を行うと、プリンタ画像処理と印字プロセスの変動に起因する濃度変動ついては対策できるが、LEDアレイ内の各LEDの工場出荷時のバラツキについては考慮されていなかった。
したがって、いずれの文献でも2つの異なる要因に対して、正確な光量補正を行うことは検討されていなかった。
そこで、本発明では上記事情に鑑み、2つの要因に対して、正確な光量補正を実現し、濃度変動を抑えることができる画像形成装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様では、
1又は複数の感光体と、
一軸方向の位置が互いに異なるように配列されている複数の発光部を備えて該複数の発光部それぞれからの光を感光体に照射することで書き込み可能な光書込み装置と、
前記感光体の回転角度を検出する検出手段と、
前記光書込み装置の複数の発光部間の光量ばらつきに起因する、前記発光部間の光量ばらつきを補正するために、前記発光部の発光量を補正する第1の光量補正値を記憶する第1の光量補正値記憶部と、
前記光書込み装置以外に起因する、前記複数の発光部によって照射された前記感光体上の光量ばらつきを補正するために、前記発光部の発光量を補正する補正パラメータを記憶する第2の光量補正パラメータ記憶部と、
PDL又はPDFを解析し、多値色画像を描画する描画処理部と、
描画された前記多値色画像の色画素を記憶する多値画像記憶部と、
前記多値画像記憶部により記憶された多値色画像の色画素と、その色画素の位置に対応する前記補正パラメータを読み込み、光量補正処理を行う多値画像補正処理部と、
前記多値画像補正処理部により生成された補正後の多値色画像に、階調処理を行って少値画像を作成する階調処理部と
前記階調処理部により処理された前記少値画像の色画素と、その色画素の位置に対応する前記第1の光量補正値を読み込み、光量補正処理を行って、補正後の少値の情報を前記光書込み装置へ送信する少値画像補正処理部と、を備えており、
前記多値画像補正処理部は、前記第2の光量補正パラメータ記憶部で記憶されている、前記検出手段の検出結果に対応付けられた2次元の関数である前記補正パラメータを、前記感光体の回転角度に基づいて、読み込む、
ことを特徴とする画像形成装置を提供する。
一態様によれば、画像形成装置において、2つの要因に対して、正確な光量補正を行い、濃度変動を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の機構部の全体構成の一例を説明する概要図。 図1に示す光書込み装置及び感光体を上下反対にした(a)斜視図及び(b)側面図。 図2に示す光書込み装置内のLED装置の発光面の構成の説明図。 図2(b)のLED装置内の制御の説明図であって、(a)は概略図であって、(b)は(a)のLED装置の制御タイミングチャート。 図4に示す駆動IC内のドライバーの注入電流補正回路の詳細図。 感光体及び現像ローラの変動の様子。 感光体における濃度変動を補正するための全体概略ブロック。 濃度変動測定用パターンの主走査方向に関する各位置における周期的濃度変動(正弦波近似、振幅及び初期位相を1次関数近似)を示す図。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の画像処理に係る制御ブロック図。 本発明の第1実施形態の画像形成装置の光量補正の部分の内部機能ブロック図。 本発明の第1実施形態の画像形成装置における、画像処理の流れを示す概略フロー。 図9のエンジン特性画像処理部に含まれる、C版の画像位置補正処理部のブロック図。 図9のエンジン特性画像処理部に含まれる、多値画像補正処理部の機能ブロック図。 図9のエンジン特性画像処理部に含まれる、階調処理部のブロック図。 図12の画像位置補正処理部で回転する、回転前のC版の画像と回転後のC版の画像。 図7のトナー濃度センサの各光学センサの位置を説明する図と、(b)は光量補正情報取得処理において、濃度チャートパターン各光学センサから射出された検出用光の軌跡を説明する図。 本発明の実施形態の光量補正情報の取得処理に係るフローチャート。 図18は、図9,図16のようにトナー濃度センサで読み込まれたa,b,cの3つの出力レベルの計測データ。 図18の計測データを、第2の光量補正用に光量補正用関数式に変換した正弦波近似の波形図。 第1実施形態のエンジン特性画像処理部の画像処理のフローチャート。 (a)多値CMYKプレーン画像記憶部の画像メモリフォーマットと、(b)各版のエンジン特性画像処理部により生成された少値C,M,Y,Kの画像メモリフォーマット。 LED制御部の第1のCMYK光量補正記憶部のフォーマット。 LEDアレイにおける第1のCMYK光量補正値の設定例を示す図。 比較例に係る全体フロー。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の画像処理に係る制御ブロック図。 本発明の第2実施形態の画像形成装置の光量補正の部分の内部機能ブロック図。 本発明の第2実施形態の画像形成装置における、画像処理の流れを示す概略フロー。 図25のエンジン特性画像処理部に含まれる、多値画像補正処理部の機能ブロック図。 第2実施形態のエンジン特性画像処理部の画像処理のフローチャート。 本発明の第2実施形態で格納される2次元の補正パターンの例。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
<画像形成装置の概略構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の機構部の全体構成の一例を説明する概要図である。図1では、画像形成装置1はカラー画像形成であって、4つの感光体を含む4つの作像装置を備えるタンデム方式と称され、中間転写部材を含む2次転写方式の電子写真方式の画像形成装置を例として説明する。以下、図1に示す画像形成装置1を例に説明する。
図1に示す、画像形成装置1は、PC2(図9)からの情報を受け取る、少なくともプリンタ機能等を備えたプリンタでありうる。さらに、画像形成装置1は、コピー機能、スキャナー機能、ファックス機能、プリンタ機能等を備えたデジタル複合機、これらの複数の機能を備える、複合機である多機能周辺装置(Multifunction Peripheral:MFP)であってもよい。
画像形成装置1のプリンタ部Aには、中央に中間転写ユニットが内蔵されており、該中間転写ユニットには、無端ベルトである中間転写ベルト10及び各色に対応する4つの一次転写器11等が設けられている。中間転写ベルト10は、3つの支持ローラ14〜16に掛け廻されており、時計回りに回動駆動される。
中間転写ベルト10は、例えば伸びの少ないフッ素樹脂や伸びの大きなゴム材料に帆布など伸びにくい材料で構成された基層に、弾性層を設けた複層ベルトである。弾性層は、例えばフッ素系ゴムやアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴムの表面に、フッ素系樹脂をコーティングして平滑性のよいコート層を形成したものである。
第2の支持ローラ15のベルト回転方向の下流側に、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニングユニット17が配置されている。
中間転写ベルト10の上方には、作像装置20が設けられている。詳しくは、第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15との間の中間転写ベルト10には、その移動方向に沿って、ブラック(K),イエロー(Y),マゼンタ(M)およびシアン(C)の各色の作像装置20が配列されている。各色の作像装置20は、感光体40、帯電ユニット18、現像ローラ29及びクリーニングユニット19等を備えている。作像装置20は、プリンタ本体に対して脱着可能に装着されている。
作像装置20の上方には、各色作像装置20の各感光体ドラムに画像形成のための光を照射する、4つの光書込み装置(プリントヘッド)21K,21Y,21M,21Cが設けられている。光書込み装置の構成の詳細については、図2、3を用いて後述する。
中間転写ベルト10の下方には、2次転写ユニット22が設けられている。転写部材である2次転写ユニット22では、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して、中間転写ベルト10を押し上げて第3の支持ローラ16に押し当てるように配置されている。
この2次転写ベルト24は、中間転写ベルト10上の画像を記録紙P上に転写する。記録紙Pは用紙、記録媒体、シートともいう。2次転写装置22の側方には、記録紙P上の転写画像を定着する定着ユニット25があり、トナー像が転写された記録紙Pが定着ユニット25の定着ニップに送り込まれる。
定着ユニット25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てることで、記録紙Pの表面上のトナー像を記録紙P内部に浸透させ、定着させる。なお、図1では、トナー像を記録紙Pに定着させるために、表面側で加熱・加圧する手段として定着ベルト26の例を示しているが、表面側で、加圧・加熱する手段は、図3に示すように定着ローラであってもよい。
2次転写ユニット22および定着ユニット25の下方に、表面に画像を形成した直後の記録紙Pを、裏面にも画像を記録するために表裏を反転して送り出すシート反転ユニット28が設けられている。
操作表示部(不図示)のスタートスイッチが押されると、Dで示す原稿自動搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)の原稿給紙台30上に原稿が存在するときは、それをコンタクトガラス32上に搬送する。ADF(D)に原稿が無いときにはコンタクトガラス32上の手置きの原稿を読むために、画像読み取りユニットCのスキャナー(画像読取部)を駆動し、第1キャリッジ33および第2キャリッジ34を、読み取り走査駆動する。
そして、第1キャリッジ33上の光源からコンタクトガラスに光を発射するとともに原稿面からの反射光を第1キャリッジ33上の第1ミラーで反射して第2キャリッジ34に向け、第2キャリッジ34上のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセンサであるCCD36に結像する。読取りセンサ36で得た画像信号に基づいてY,M,C,Kの各色記録データが生成される。
また、スタートスイッチが押されたとき、もしくはPC2(図9参照)等から画像出力の指示があったとき、ファクシミリ受信によりファクシミリボード(不図示)の出力指示があったときに、中間転写ベルト10の回動駆動が開始される。この動作と平行して、作像装置20の各ユニットの作像準備が開始され、そして各色作像の作像シーケンスが開始されて、各色用の感光体ドラムに各色記録データに基づいて変調された露光レーザが投射され、各色作像プロセスにより、各色トナー像が中間転写ベルト10上に一枚の画像として、重ねて転写される。
このトナー画像の先端が2次転写ユニット22に進入するときに、記録紙Pの先端が2次転写ユニット22に突入するように、タイミングをはかって記録紙Pが2次転写ユニット22に送り込まれ、中間転写ベルト10上のトナー像が記録紙Pに転写される。トナー像が転写された記録紙Pは定着ユニット25に送り込まれ、そこでトナー像Pが記録紙Pに定着される。
この際、上述の記録紙は、給紙テーブルBの給紙ローラ42の1つを選択回転駆動し、給紙ユニット43に多段に備える給紙トレイ44の1つからシートを繰り出し、分離ローラ45で1枚だけ分離して、搬送コロユニット46に入れ、搬送ローラ47で搬送してプリンタ部A内の搬送コロユニット48に導き、搬送コロユニット48のレジストローラ49に突き当てて止めてから、前述のタイミングで2次転写ユニット22に送り出される。
また、手差しトレイ51上に記録紙Pを差し込んで給紙することもできる。ユーザーが手差しトレイ51上に記録紙Pを差し込んでいるときには、プリンタ部Aが給紙ローラ50を回転駆動して手差しトレイ51上のシートの一枚を分離して手差し給紙路53に引き込んで、上述と同様にレジストローラ49に突き当てて止める。
レジストローラ49は一般的には接地されて使用されることが多いが、用紙の紙粉除去のためにバイアス電圧を印加することも可能である。例えば,導電性ゴムローラを用いバイアスを印加する。直径18mmで、表面を1mm厚みの導電性NBRゴムとする。電気抵抗はゴム材の体積抵抗で109Ωcm程度である。このようにバイアスを印加したレジストローラ49を通過した後の紙表面は,若干マイナス側に帯電している。
よって、中間転写ベルト10からシートへの転写では、レジストローラ49に電圧を印加しなかった場合に比べて転写条件が変わり転写条件を変更する場合がある。中間転写ベルト10には、トナーを転写する側(表側)には−800V程度の電圧を印加し、紙裏面側には転写ローラ(一次転写ローラ)11によって+200V程度の電圧を印加する。
定着ユニット25で定着処理を受けて排出される記録紙Pは、切換爪55で排出ローラ56に案内して排紙トレイ57上にスタックする。または、切換爪55でシート反転ユニット28に案内し、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
一方、画像転写後の中間転写ベルト10上に残留する残留トナーは、中間転写体クリーニングユニット17で除去し、再度の画像形成に備える。
なお、図1では、カラー・タンデム方式・中間転写方式の画像形成装置を例に挙げているが、モノクロ色、カラーであっても1ドラム式の感光体による画像形成、あるいは中間転写ベルトを用いず感光体から記録紙に転写する直接転写方式等の画像形成装置に対しても、本発明は適用可能である。
<光書込み装置(プリントヘッド)>
図2は、図1に示すプリントヘッド21及び感光体40を上下反対にした図であって、(a)は斜視図、(b)は側面図を示す。
光書込み装置であるプリントヘッド21は、図2、図3に示されるように、一例として、LED装置60、ロッドレンズアレイ71、ハウジング70などを有している。
ハウジング70は、図2(b)に示されるように、一例として、図中下側であって、+Z側(画像形成装置1に設置した状態で上側)に開口する略直方体形状の箱形部材から成る。
LED装置60は、ハウジング70内に収容されている。ここで、ハウジング70として、外部からの電気的な外乱ノイズ(例えば、対応する帯電装置からの高電圧ノイズ)に対して、該外乱ノイズを遮蔽するような導電性を有するもの(例えば導電性を有する材質からなるもの、導電性を有する表面処理加工が施されたものなど)を採用することにより、耐ノイズ性を向上させることができる。
LED装置60は、一例として、図2(b)に示されるように、第1の基板61上に、複数のLEDアレイチップ62、複数の駆動IC65、及びケーブル接続用コネクタ66が実装されている。
第1基板61としては、一例として、ガラスエポキシを主成分とする細長いプリント基板が用いられている。
複数のLEDアレイチップ(LEDアレイ)62は、第1基板61上にY軸方向に配列されている。各LEDアレイチップ62は、第2基板63と、該第2基板63上にY軸方向に配列された複数のLED素子64(発光ダイオード素子)とを有している。
即ち、複数のLED素子64がY軸方向に配列されている。ここで、LED素子64は、夫々1画素に対応している。
<LED装置>
図3に、図2に示す光書込み装置内のLED装置60の発光面の構成の説明図を示す。
第1基板61上には、Y軸方向の画像書込幅W(有効書込領域の幅)に対応して、すなわち有効書込領域全域をカバーするように、複数(例えば数十〜数百個程度)の第2基板63がY軸方向に配列されている。
各第2基板63上には、複数(例えば数十〜数百個程度)のLED素子64がY軸方向に所定間隔Pi(以下では、隣接素子間隔Piとも称する)で配列されている(図3の部分拡大図参照)。
詳述すると、複数の第2基板63は、隣り合う2つの第2基板63の隣接する2つの端部にそれぞれ位置する2つのLED素子64の間隔、すなわち隣り合う2つの第2基板63のうち、一方の最も他方側に位置するLED素子64と、他方の最も一方側に位置するLED素子64との間隔(以下では、隣接チップ素子間隔Ptと称する)が隣接素子間隔Piに等しくなるように第1基板61上に実装されている。すなわち、全LED素子64は、等間隔(Pi)でY軸方向に配列されている。
なお、各LEDアレイチップ62の第2基板63のY軸方向の幅は、ウェハからの採り個数が最大となるように生産上設定される定型幅となる。すなわち、複数のLED素子64は、所望の画素密度(解像度)で画像が形成される間隔で、第2基板63を介して第1基板61上に実装されている。
具体的には、例えば解像度を600dpiとする場合、隣接素子間隔Pi及び隣接チップ素子間隔Ptを共に42.3μmに設定する必要がある。同様に、例えば解像度を1200dpiとする場合、間隔Pi、Ptを共に21.2μmに設定する必要がある。
より具体的には、解像度600dpiでA4幅(210mm)に書き込むためには、LED素子64をY軸方向に、Pi及びPtの間隔を、42.3μm間隔で4960個配列する必要がある。この場合、例えば100個のLED素子64を有するLEDアレイチップ62を、50個実装する必要がある。
同様に、解像度1200dpiでA3幅(297mm)に書き込むためには、LED素子64をY軸方向に14000個程度配列する必要があり、例えば100個のLED素子64を有するLEDアレイチップ62を、140個実装する必要がある。
ここで、図3におけるDは、プリントヘッド21の全露光幅である。 全露光幅Dは、画像書込幅WにY軸方向のマージン分(レジスト調整幅、取付誤差)を加えた値に設定されている。
具体的には、A3サイズの画像を形成する場合には、画像書込幅W=297mm、全露光幅D=302mm以上(画像書込幅W+5mm以上)とすることが好ましい。ここで、「以上」としたのは、LEDアレイチップ62の第2基板63のY軸方向の幅が前述したように定型幅となることから、定型幅の整数倍の幅という意味である。
以上のように複数のLEDアレイチップ62が実装された第1基板61は、各LED素子64の射出方向が概ね−Z方向(画像形成装置1に設置した状態で下側)になり、かつ長手方向がY軸方向となるようにハウジング70に対して位置決めされている。
複数の駆動IC65は、一例として、第1基板61の−Z側の面上における複数のLEDアレイチップ62の−X側にY軸方向に並べて実装されている。 各駆動IC65は、複数のLED素子64を個別に駆動する複数の駆動トランジスタ(不図示)を有している。
ケーブル接続用コネクタ66(図2(b)参照)は、エンジンボード200(図9参照)とLED装置60とを接続するための伝送ケーブル67が接続されるコネクタであり、第1基板61における複数のLEDアレイチップ62が実装されている面(−Z側の面)の反対側の面(+Z側の面)に実装されている。
ロッドレンズアレイ71は、図2(b)に示されるように、ハウジング70の上壁に形成された貫通孔に嵌め込まれている。
図4(a)に、LED装置60の電気的な内部ブロックを示す。
図4(a)に示すように、LED装置60の第1の基板61には、電気的な構成として、LEDアレイチップ62と、駆動IC65に加えて、LED制御部221〜224(図9参照)として、ROMデータ出力制御回路81と、ROM82が設けられている。
図4(a)に示す駆動IC65は、シフトレジスター(Shift REG)84と、フリップフロップ回路(F/F)85と、ドライバー86とを備えている。
図4(b)は、LEDアレイチップ62が画像データを露光する動作を行うタイミングチャートを示す。
図4(b)において、画像データ(DATA)は、前段のROMデータ出力制御回路81で、画像データを所望の配列方向の位置まで、駆動IC65内のシフトレジスター84で転送する為に、駆動IC65にクロック信号SCLKが与えられる。
シフトレジスター84で所望の位置まで転送された画像データは、次段のF/F85(フのLAT信号で保持され、ドライバー86でストローブ信号STBが「H」の期間、LEDアレイチップ62が点灯し露光が行われる。
この信号STBが「H」の期間を可変することで、感光体40への露光量の強さを調整する事が出来る。
また、通常LEDアレイチップ62は複数個のLED素子64が集積されており、各LEDが発光する光量はLED毎に大きくばらつく。これはLED素子64が化合物半導体(GaAs等)の複数の元素の混合体からLEDが形成され、その密度等がばらつく事に起因しており、LEDアレイチップ62の製造過程(エピ工程)で光量を均一化させる事は非常に困難となる。
この光量バラツキを補正するために、駆動IC65のドライバー86内に各LEDの発光光量に基づき、LED素子64を発光する為の駆動電流を補正するための、注入電流補正回路として、ドライバー86内には、DAC87及び電流制御回路88が設けられている。
図5は図4(a)の駆動IC65のドライバー86内の注入電流補正回路の回路例を示す。
図5において、DAC(D/Aコンバータ)87は、予めLED装置60製造時に内蔵されているLEDアレイチップ62の全てのLEDの光量を測定する。そして、その測定結果を、複数のLED素子64間の光量バラツキを補正する為の第1の補正値として、ROM82に記憶しておく。ROM82は、第1の光量補正値記憶部820(図10,図26参照)として機能する。
一方、感光体40の偏心等による、トナー付着量の濃度変動を、LED光量で正確に調整するために、エンジン特性画像処理部211〜214(図9,図25参照)で補正されたデータが、ROMデータ出力制御回路81に転送される。
エンジン特性画像処理部211〜214で補正されたデータと、ROM82で記憶されたデータとが、ROMデータ出力制御回路81により加算処理され、駆動IC65に転送し、セットされる。
この補正データに基づいて、図4(b)に示すDAC87によりD/A変換された補正電圧に基づき、LEDを駆動する為のLED注入電流を可変制御し、各LEDの光量バラツキを補正している。
<印字プロセスに起因して濃度変動する場合>
図6は、濃度変動が発生する場合の感光体ドラム40と現像ローラ29の様子を示す図である。図6において、(a)は感光体ドラム40の傾き及び偏心を説明するための図であり、(b)は感光体ドラム40及び現像ローラ29の形状誤差を説明するための図である。
図1に示す画像形成装置1から出力される画像(以下、出力画像とも称する)の1頁内、頁間において、不要なトナー付着量の濃度変動(トナー濃度変動)が生じる問題がある。
この濃度変動の原因の一つとして、円柱状又は略円柱状の感光体ドラム40と円柱状又は略円柱状の現像ローラ29との間のギャップ(間隙)変動が挙げられる。このギャップ変動には、主走査方向(感光体ドラム40の長手方向)に関するギャップ変動と、副走査方向(感光体ドラム40の回転方向)に関するギャップ変動とがある。
そこで、先ず、主走査方向に関する濃度変動について考える。この濃度変動の要因の一つとして、円筒状の感光体ドラム40及び現像ローラ29の配置の平行度が挙げられる。感光体ドラム40と現像ローラ29とが相対的に平行に配置されていないとき、上記ギャップは主走査方向に関して異なる。この場合、主走査方向に関して現像能力が異なるため、主走査方向に関する濃度変動が発生する。このとき、トナー濃度は主走査方向に沿って線形に変化する。
また、主走査方向の変動の別の要因として、図6(a)で示すように、感光体ドラム40の軸線に対して感光体ドラム40の回転軸が傾いていることが挙げられる。この場合、主走査方向に関して上記ギャップ変動の位相が異なる。この結果、主走査方向に関して位相が異なる複雑な濃度変動が出力画像に発生する。
次に副走査方向に関する濃度変動について考える。この濃度変動の要因の一つとして、図6(b)で示すように、感光体ドラム40の偏芯が挙げられる。すなわち、仮に感光体ドラム40の軸線に対して感光体ドラム40の回転軸(回転中心)がずれていると、該回転軸から感光体ドラム40表面までの距離が副走査方向に関して周期的に異なる。この場合、上記ギャップが副走査方向に関して周期的に変動する。このギャップ変動は現像のばらつきとなるため、出力画像に副走査方向に関する濃度変動が生じていた。
また、別の要因として、図6(c)に示されるような感光体ドラム40の真円性が挙げられる。仮に感光体ドラムの軸線に直交する断面が楕円形であるとする。この場合、感光体ドラム40の回転方向(副走査方向)に関して上記ギャップが周期的に変動する。このため、現像能力が副走査方向に関して変動し、出力画像に副走査方向に関する濃度変動が生じていた。
上記の図6のような濃度変動や、光量バラツキを補正するために、本発明の画像処理では下記のような補正を行う。図6のように発生する、主走査方向又は副走査方向の濃度変動について、第2の補正値を用いて補正する。
<感光体偏芯の濃度変動補正>
図7に感光体40の偏芯等によって発生する濃度変動を補正する概略ブロック図を示す。
濃度変動を補正するための画像形成装置1内の濃度補正システムは、概略として、コントローラボード100と、エンジンボード200と、画像形成エンジン300と、I/O制御部400と、濃度補正演算部500と、を備える。
濃度変動検出動作時に、濃度変動検出パターンがエンジンボード200より出力され、画像形成エンジン300では、光書込み装置であるプリントヘッド21のLEDアレイチップ62内の各LED素子64によって感光体40を露光し、現像ローラ29によって現像され、中間転写ベルト10に濃度変動検出画像となるトナー像が出力される。この濃度変動検出画像は、LEDアレイチップ62側では、図16(b)に示すように、トナー濃度が段階的に変化するように設定した画像である。
中間転写ベルト10上に出力されたトナー像を主走査方向の3像高(幅方向に3つの位置)に配置されたトナー濃度センサ331を構成する光学センサ2245a〜2245c(図16(a)参照)による濃度検出データがI/O制御部400に出力され、所定のタイミングでA/D変換器等を通った後、濃度補正演算部500に出力される。
なおトナー濃度センサ(濃度検出手段)331は、無端状回転体である中間転写ベルト10上に転写されたトナー像の分布を読み取り可能な読取手段である。
感光体40が回転する際のホームポジション位置を検出する各色の感光体HPセンサ321〜324の出力と共に、濃度変動の周期や振幅、感光体40が回転時に偏芯する位相成分等を基に多値画像データに補正する補正データ(粗調)やLEDアレイチップ62間や、各LED64の発光光量の補正データ(微調)に演算処理される。
例えば、図8に、図6(a)のように軸が傾いている場合の、濃度変動測定用パターンの主走査方向に関する各位置における周期的濃度変動(正弦波近似、振幅及び初期位相を1次関数近似)を示す。このように、濃度変動の周期や振幅、感光体40が回転時に偏芯偏心する位相成分等を基に多値画像データに補正する。詳細の動作は別述する。
本発明の第1実施形態では、図8で示す位相の補正を表す式と、これらの式から算出可能な後述の式を、2次元の関数である第2のパラメータとして、第2の補正値記憶部(光量補正パラメータ記憶部760、図10参照)に保存しておく。
一方、本発明の第2実施形態では、上記濃度検出結果そのものを用いて作成された光量補正パターンが図式化したものを、補正データとして用いることができるように、図30に示すように、第2の補正データ記憶部(第2の光量補正値記憶部901〜904、図26参照)に、その図式化した補正パターンを保存しておく。
例えば、位相を用いた補正の詳細は、特開2013−235167等で詳述されている。
<第1実施形態>
図9は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1の光量補正処理に係る制御ブロック図である。
図9に示すように、画像形成装置1は、コントローラボード100と、エンジンボード200と、画像形成エンジン300と、を有している。
コントローラボード100と、エンジンボード200とは、バス900を介して接続されている。コントローラボード100には、PC2がネットワークを介して接続されている。
PC2は、ユーザーの印字操作に応じて、PDL(Page Description Language:ページ記述言語)又はPDFを生成する。
コントローラボード(プリントボード)100は、メインメモリ110と、ROM120と、メモリコントローラ内蔵CPU130と、を備える。
エンジンボード200は、画像処理コントローラ(ASIC)210と、各版のLED制御部221〜224と、を備える。
メモリコントローラ内蔵CPU130は、CPU131とメモリコントローラ134とを内蔵している。さらに、メモリコントローラ内蔵CPU130は、CPUI/F132、メモリアービター(ARB)133、DMA135、バスコントローラ136、及び通信コントローラ137等も内蔵している。
CPU131は、画像形成装置1のコントローラボード100全体の制御や、PC2から送られてきたPDL又はPDFを解析し、PDLの解析結果に基づく描画コマンドを生成し、描画コマンドの生成結果に基づく多値CMYKプレーン画像の生成などを実行する。
CPU_I/F132は、CPU131のインターフェースであり、メモリアービター133を介して、メインメモリ110や各種コントローラと接続されている。
メモリアービター133は、メインメモリ110と各種のコントローラ間の調停を行う。
メモリコントローラ134はメインメモリ110をコントロールし、メモリアービター133を介して、各種コントローラやCPU131と接続されている。
DMA(Direct Memory Access)135は、メモリコントローラ134とバス900に接続された画像処理コントローラ210との間のダイレクトメモリアクセスを行う。
バスコントローラ136は、バス900と接続している各周辺コントローラとのバス900の調停を行う。
通信コントローラ137は、ネットワークに接続されており、ネットワークに接続されたPC2等から各種データやコマンドなどを受け取り、メモリアービター133を介して、各種のコントローラに接続されている。
ROM120は、各種のプログラムや、文字などのフォント情報を格納している。
メインメモリ110は、PDL、多値CMYKプレーン画像、及び画像処理用のパラメータ等を記憶する保存領域を有している。
バス900は、コントローラボード100のメモリコントローラ内蔵CPU130と、エンジンボード200の画像処理コントローラ210とを接続する。
画像処理コントローラ210は、バスI/F215と、アービターユニット(ARB)216と、各版(各色)のエンジン特性画像処理部211,212,213,214と、を備える。画像処理コントローラ210は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)で構成されている。
各版の感光体ホームポジションセンサ(感光体HPセンサ、HPセンサ、位置センサともいう)321,322,323,324と、を備える。
画像処理コントローラ210では、メインメモリ110から、バス900を介して、多値CMYKプレーン画像を読み込み、各版のエンジン特性画像処理部211〜214により画像処理を行い、少値CMYK画像を生成する。そして、各版のLED制御部221〜224を制御し、生成した画像を印刷する。
詳しくは、バスI/F215は、バス900のインターフェースであって、メモリコントローラ内蔵CPU130と接続する。
ARB(アービター)216は、バスI/F215とエンジン特性画像処理部211〜214からのバスを介してのメインメモリ110のバスアクセスを調停する。
各版のエンジン特性画像処理部211〜214は、コントローラボード100のメインメモリ110に格納された多値CMYKプレーン画像を、バス900を介して読み込み、各版のプリンタエンジン301〜304に同期して、各版の画像位置補正処理を行う。さらに、感光体ドラム40の濃度変動を考慮した光量補正と階調処理を行い階調処理後の少値CMYK画像を各版のLED制御部221〜224に転送する。
また、エンジンボード200には、画像処理コントローラ210と接続された各版のLED制御部221〜224が設けられ、各版LED制御部221〜224は、各版プリンタエンジン301〜304をコントロールする。
各版の感光体HPセンサ321〜324は、印字時の各版の感光体40の回転を、回転角度から求め、回転の検出結果を、各版のエンジン特性画像処理部211〜214へ転送する。
画像形成エンジン300は、各色に対応したプリンタエンジン301,302,303,304と、各版の感光体HPセンサ321,322,323,324と、を備える。
各版のプリンタエンジン301〜304は、例えば、図1に示す機構的なプリンタ部Aに相当し、各色の画像形成動作や、画像形成に必要な検出等の動作を実行する。
<機能ブロック>
図10は本発明の第1実施形態の画像形成装置1の光量補正に係る部分の内部機能ブロック図である。
メインメモリ110は、PDL記憶部611と、多値CMYKプレーン画像記憶部612と、画像処理用のパラメータ記憶部613として機能する。PDL記憶部611は、PDLを記憶する。多値CMYKプレーン画像記憶部612は、多値CMYKプレーン画像(色画像)を記憶する。画像処理用のパラメータ記憶部613は画像処理用のパラメータを記憶する。
メモリコントローラ内蔵CPU130は、通信処理部631と、描画処理部632とを実行可能に有している。通信処理部631は、例えば通信コントローラ137によって実現され、描画処理部632は、CPU131によって実現される。
エンジン特性画像処理部211〜214、及びLED制御部221〜224は、夫々CMYK各色に対応して設けられ、図10では、C色を例として、C版のエンジン特性画像処理部211、及びC版のLED制御部221を説明する。
エンジン特性画像処理部211は、画像位置補正処理部710と、多値光量補正処理部720と、階調処理部730と、閾値記憶部740と、レジスタ/メモリアクセス制御部750と、光量補正パラメータ記憶部760とを実行可能に有している。
LED制御部221は、少値光量補正処理部810と、第1の光量補正値記憶部820とを有している。
エンジン特性画像処理部211において、レジスタ/メモリアクセス制御部750は、図9に示すCPU131が、各画像処理部が持っているメモリやレジスタにアクセスする為の制御部であり、図9のバスI/F215によって接続されている。
C版閾値記憶部740は、C版階調処理部730に必要な閾値マトリックスなどを格納する。
C版画像位置補正処理部710は、図9に示すプリンタエンジン301〜304に同期して図9のメインメモリ110の多値CMYKプレーン画像記憶部612からC版の画像を受け取り、微少回転処理とオフセットX,Yの位置移動処理を行い、C版の多値光量補正処理部720へ転送する。
傾斜補正部として機能する画像位置補正処理部710でLEDの傾きを補正しておくことで、多値光量補正処理部720において正確な感光体ドラム40の位置を合わせた光量補正処理を行う。画像位置補正処理部710の詳細について、図12とともに後述する。
C版の多値光量補正処理部(多値画像補正処理部)720は、画像位置補正処理部710からC版画像の値を受け取り、C版の感光体HPセンサ321ら印字時の感光体40の回転角度を受け取り、光量補正処理を行い、補正された多値C版画像データを階調処理部730へ転送する。
詳しくは、多値光量補正処理部720は、感光体40の回転角度と主走査の処理画素カウンタの値により、図7のように生成された第2の光量補正用関数式を用いて演算し、光量補正を行う。多値光量補正処理部720の詳細については、図13とともに後述する。
光量補正パラメータ記憶部760は、多値光量補正処理部720で使用される、補正パラメータを記憶する。即ち、第2の補正値(補正パラメータ)、光書込み装置21以外に起因する、複数のLED(発光部)アレイ62によって照射された感光体40上の光量ばらつきを補正するために、LEDアレイ62の発光量を補正する補正パラメータである。本実施形態において、補正パラメータは、感光体HPセンサ321の検出結果に対応付けられた2次元の関数である。
階調処理部(ハーフトーン処理部)730は、C版の多値光量補正処理部720から多値C版画像データを受け取り、C版閾値記憶部740から、閾値を読み込み、階調処理(ハーフトーン処理)を実行し、C版LED制御部221へ転送する。階調処理部730の詳細については、図14とともに後述する。
C版のLED制御部221において、第1の光量補正値記憶部820には、工場出荷時のLEDのハード特性による光量バラツキを補正する補正値(第1の補正値)が記憶されている。即ち、第1の補正値は、光書込み装置21の複数のLED(発光部)64間の光量ばらつきに起因する、複数のLED64間の光量ばらつきを補正するための補正値である。
少値光量補正処理部810は、階調された(ハーフトーン処理)された少値C画像に、第1の光量補正値記憶部820に記憶された補正値(第1の補正値)を用いて、LEDのハード特性による少値画像補正処理を行い、プリンタエンジンへ転送する。
ここで、実際のプリンタ、MFPにおいては、濃度変動要因として、プリンタ画像処理や、印字プロセスの影響も受ける。これに対して濃度補正を行う。ただし、印字プロセスの変化に対する補正だけだと、特に工場出荷物の当初は、プリンタ画像処理と印字プロセスの影響から、光量補正が正確にかけられず、画質劣化を起こす可能性があった。
そこで、本発明では、このように2種類の要因に対応して補正を行う。このように第1の補正値として、印字プロセスとは別に光量のばらつきを補正し、印字プロセスの劣化に対する補正をその前に実施することで、出荷時のバラツキと、印字プロセスの劣化の両方に対して補正を行うことができる。
図11に本発明の第1実施形態の画像形成装置1における、画像処理の流れを示す概略フローを示す。
図11のステップS2〜S5は、図9のコントローラボード100で実行され、S6〜S14は、エンジンボード200で実行される。
まず、PC2で生成したPDLを生成し、メモリコントローラ内蔵CPU130の通信コントローラ127で実現される通信処理部631へ転送する。
画像形成装置1内で、まず、S1で、通信処理部631はPDLを受け取り、S2で、そのPDLをメインメモリ110のPDL記憶部611に格納する。
S3で、CPU131で実現される描画処理部632は、メインメモリ110のPDLを解析し、多値CMYKプレーン画像を描画し、描画した多値CMYKプレーン画像を、メインメモリ110の多値CMYKプレーン画像記憶部612へ転送し色値CMYKを記憶させる(S4)。
そしてS5では、各版のエンジン特性画像処理部211〜214の各版の画像位置補正処理部710は、メインメモリ110の多値CMYKプレーン画像記憶部612から各C,M,Y,K画像を受け取り指定された角度の回転処理を行い、多値光量補正処理部720へ転送する。LEDの傾斜に基づき、画像も回転させることで、LED位置と画像の位置とが一致した状態で、後段の処理へ移行させることができる。
S6で、各版のエンジン特性画像処理部211〜214の多値光量補正処理部720は、S5で画像位置補正処理部710によって回転させた各C,M,Y,K画像の対応する色を夫々受け取る。
また、この動作と平行して、各版の感光体HPセンサ321〜324は、各版の感光体40の回転角度を求めて、多値光量補正処理部720へ転送する。
多値光量補正処理部720は、光量補正パラメータ記憶部760で記憶された第2の補正パラメータを受け取り、感光体HPセンサ321〜324から印字する感光体40の角度を受け取り、その角度と、各C,M,Y,K画像に基づいて、多値光量補正処理を行い、階調処理部730へ転送する。
各版のエンジン特性画像処理部211〜214の閾値記憶部740には、階調処理部730の閾値が記憶されている。
S7で、各版のエンジン特性画像処理部211〜214の階調処理部730は、S6の多値光量補正処理部720から画像を受け取り、階調処理を行い、C,M,Y,K各色の少値画像を、LED制御部221〜224へ転送する。
S8で、LED制御部221〜224の少値光量補正処理部810は、第1の光量補正値記憶部820で記憶された各LED64のハード特性を参照して、少値画像補正処理を行い、プリンタエンジン300へ転送する。少値光量補正処理部810は、例えばDAC(Digital Analog Converter)で構成される。
ここで、一般的に、LEDアレイの工場出荷時の光量補正とプリンタ画像処理と印字プロセスの変動の要因は異なっており、正確な光量補正を行うことが難しかった。
そこで、本発明の実施形態では、図10に示すように、LEDアレイの光量補正処理を多値画像補正処理部と少値画像補正処理部を設け、少値画像補正処理部では、LEDアレイの工場出荷時の光量補正をメインに行う。一方、多値画像補正処理部では、印字されたテスト画像をスキャナーで読み込み元画像の差分から、LEDの画素ごとの光量補正値を求め、プリンタ画像処理と印字プロセスまで含んだ光量補正処理を実施することにより、LEDアレイの工場出荷時の光量補正を固定し、多値光量補正処理部でプリンタ画像処理の中に含ませた画像処理を行うことにより、プリンタ画像処理と印字プロセスの変動の補正を行うことで、画質の向上を行うことができる。
<画像位置補正処理部>
図12はエンジン特性画像処理部211に含まれる、C版の画像位置補正処理部710のブロック図である。図12〜図14では、C色のエンジン特性画像処理部211の内部機能について示しているが、他の色のエンジン特性画像処理部212〜214も、色の違いによる設定の差異以外は、同様の構成及び機能である。
画像位置補正処理部710は、主走査カウンタ711と、副走査カウンタ712と、座標回転部713と、座標移動部714と、色アドレス生成部715と、色レジスタ716と、を実行可能に有している。
第1の主走査カウンタ711は、図10の多値CMYKプレーン画像記憶部612に格納されたC版画像から、主走査方向の画素数の分の主走査カウンタ値を生成する。
副走査カウンタ(バンドラインカウンタ)712は、多値CMYKプレーン画像記憶部612に格納されたC版画像から、副走査方向のライン数の分の副走査カウンタ値を生成する。
座標回転部713は、主走査カウンタ711からの主走査カウンタ値と、副走査カウンタ712からの副走査カウンタ値と、各版ごとに異なる回転角度とを受け取る。この回転角度(図15(d)で「傾斜したLED」に相当する角度)は、予め設定されているものであって、例えば、画像処理パラメータ記憶部613等で記憶されていてもよい。
そして、座標回転部713は主走査カウンタ値をX値として、副走査カウンタ値をY値として、以下の式のように回転したX値,Y値を求め、求めた回転後X値,Y値を座標移動部714へ転送する。
回転後X値=X*cos(回転角度)-Y*sin(回転角度)
回転後Y値=X*sin(回転角度)+Y*cos(回転角度)
座標移動部714は、座標回転部713から受け取った、回転後のX値,Y値に対して、以下の式のように移動するオフセットX値,Y値を加算して、補正後のX値,Y値を求め、求めた補正後のX値,Y値を色アドレス生成部715へ転送する。
補正後X値=回転後X値+オフセットX
補正後Y値=回転後Y値+オフセットY
色アドレス生成部715は、座標移動部714から補正後X値と補正後Y値を受け取り、図10の多値CMYKプレーン画像記憶部612に格納されたC版画像のメモリ上のアドレス(属性)を生成し、多値CMYKプレーン画像記憶部612へ転送する。
色レジスタ716は、色アドレス生成部715により生成された多値CMYKプレーン画像記憶部612に格納されたC版画像のメモリ上のアドレスにより、多値CMYKプレーン画像記憶部612から読み込まれた色データを格納する。そして、回転後の色ドレスと、C版のプレーン画像データを、後段のC版の多値光量補正処理部720へ転送する。
<多値光量補正処理部>
図13はエンジン特性画像処理部211に含まれる、多値光量補正処理部720の機能ブロック図である。
図13に示すように、多値光量補正処理部720は、光量補正パラメータ記憶部760から補正パラメータが入力され、画像位置補正処理部710から画素値(回転された画素値)が入力され、感光体HPセンサ321から感光体40の回転情報が入力されている。
多値光量補正処理部720は、第2の主走査カウンタ721と、光量補正値演算部722とを実行可能に有している。
光量補正パラメータ記憶部(第2の補正値記憶部)760は、図8の位相図及び後述する画像処理を用いた光量補正用の関数式(後述の式(1)〜(3)参照)のパラメータを記憶しており、光量補正値演算部722へ転送する。
第2の主走査カウンタ721は、主走査方向に処理している画素の番号をカウンタ値として、光量補正値演算部722へ転送する。
光量補正値演算部722は、光量補正パラメータ記憶部760から、光量補正用の関数式のパラメータを受け取り、感光体HPセンサ321から印字時の感光体ドラム40の回転角度を受け取り、第2の主走査カウンタ721から、主走査方向に処理している画素の番号を受け取って、光量補正演算を行う。
<階調処理部>
図14は、エンジン特性画像処理部211に含まれる、階調処理部730のブロック図である。
階調処理部(ハーフトーン処理部)730は、多値光量補正処理部720から画素を取得し、閾値記憶部740から閾値を取得する。階調処理部730に接続される、C版閾値記憶部740は、閾値として、ディザ閾値を格納している。
階調処理部730は、C版の閾値アドレス生成部731と、比較器(>)732とを実行可能に有している。
C版の閾値アドレス生成部731は、C版の閾値マトリックスの幅と高さと処理している多値画像(カラー画像、多値色画像)の位置を示す副走査カウンタ値と主走査カウンタ値から、各版の閾値マトリックスの座標を求める。そして、C版の閾値記憶部740のアドレスを生成し、C版の閾値記憶部740から閾値を読み込む。
比較器732は、C版の閾値記憶部740から読み込まれた閾値と、多値光量補正処理部720から読み込まれた光量補正された画素を受け取る。この際、「各版の閾値<各版の画素値」であれば各版の少値画素値="1"を出力し、「各版の閾値≧各版の画素値」であれば各版の少値画素値="0"を出力して、階調処理を行い、少値C画素値を生成する。
<回転調整例>
図15に回転前のC版の画像と回転後のC版の画像を示す。この回転動作は、図12に示すC版の画像位置補正処理部710で実行される。
図15において、(a)は回転前の画像を示し、(b)(c)は、回転後の画像を示し、(d)は傾斜角度を示す。詳しくは、(b)は回転する座標変換のイメージで、(c)の傾斜したLEDと反対の方向に回転する回転演算を行い、リードするX,Y座標を演算して、図15(a)の回転前の画像を読み込み、C)のように回転後の傾斜した画像を生成する。
例えば、回転後の位置(X=5、Y=0)はX,Yを回転演算してX,Y座標を求め,回転前の位置(X=5、Y=1)から読み込む。
この画像位置補正処理部710は主走査カウント=5、副走査カウント=0の時に、図15(d)の回転角度を指定されると、回転後X値=5と回転後Y値=1を生成して、対応する画素読み込む。
このような処理をライン方向に主走査方向に0〜主走査幅まで、副走査方向に0〜副走査幅まで行い、図15(c)の回転後画像のように画像を読み込んでいく。
<濃度検出センサ>
図16(a)に、図7に示したトナー濃度センサ331の各光学センサの位置を説明するための図である。
トナー濃度センサ331は、転写ベルト10の上方に配置されている。このトナー濃度センサ331は、一例として図16(a)に示されるように、3つの光学センサ2245a、2245b、2245cを有している。
光学センサ2245aは、転写ベルト10おける有効画像領域内の+Y側端部近傍に対向する位置に配置され、光学センサ2245cは、転写ベルト2040における有効画像領域内の−Y側端部近傍に対向する位置に配置され、光学センサ2245bは、主走査方向に関して、光学センサ2245aと光学センサ2245cのほぼ中央位置に配置されている。ここでは、主走査方向(Y軸方向)に関して、光学センサ2245aの中心位置をY1、光学センサ2245bの中心位置をY2、光学センサ2245cの中心位置をY3とする。
感光体HPセンサ321〜324は、図7に示したように、感光体ドラム40における回転のホームポジションを検出する。
図16(b)は、光量補正情報取得処理において、濃度チャートパターン各光学センサから射出された検出用光の軌跡を説明するための図である。なお、このような濃度チャートパターンは、感光体ドラム40の外周表面の全面に付与されたトナー像を、無端状回転体である中間転写ベルト10へ転写されることで形成される。
各LED11からの検出用光は、転写ベルト10が回転するにつれて、すなわち、時間が経過するとともに、濃度変動測定用パターンを副走査対応方向に沿って照射する。
そして、光学センサ2245a、2245b、2245c毎に、所定の時間間隔で出力信号を取得し、センサ出力信号からトナー濃度を算出する。
なお各光学センサには、夫々、正反射光受光素子及び拡散反射光受光素子の2つのセンサが設けられているものとする。
<濃度検出処理フロー>
図17に本発明の実施形態の光量補正情報の取得処理に係るフローチャートを示す。図17のフローチャートは、光量補正情報取得処理の際に、CPU131によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。なお、光量補正情報取得処理は、ステーション毎に行われるが、各ステーションで同様にして行われるので、ここでは、代表として、Kステーションでの光量補正情報取得処理について説明する。
最初のステップS401では、ある色(例えばブラック)に関して、互いにトナー濃度が異なる複数の領域を有する濃度チャートパターンを、一例として図16(b)に示されるように、Y軸方向に関して中心位置がY2となるように形成する。
図16(b)では、一例として、濃度チャートパターンは、10種類の濃度(n1〜n10)領域を有している。そして、濃度n1が最も低濃度であり、濃度n10が最も高濃度である。すなわち、濃度n1から濃度n10にかけて濃度が徐々に高くなる。なお、濃度チャートパターンを形成する際には、各領域の画像面積率は一定で、発光部の点灯時間は濃度に関係なく一定とし、発光パワーのみ異ならして濃度を変化させている。ここでは、濃度n1に対応する発光パワーをp1、濃度n2に対応する発光パワーをp2、・・・・、濃度n10に対応する発光パワーをp10とする。
各光学センサのLED64を、設定された濃度になるように点灯させ、LED64からの光が、転写ベルト10が回転するにつれて、すなわち、時間が経過するとともに、濃度チャートパターンにおける濃度n1の領域から濃度n10の領域までを順次照射する
次のステップS402では、トナー濃度センサ(読取手段)331での検出として、正反射光受光素子及び拡散反射光受光素子を含む各光学センサが検出し、その出力信号を濃度補正演算部500(図7参照)が取得する。
次のステップS403では、濃度補正演算部500は、濃度チャートパターンにおける濃度毎に、トナー濃度センサ331の各光学センサ内の正反射光受光素子及び拡散反射光受光素子の2つのセンサ信号から、トナーの濃度を演算して求める。
詳しくは、光学センサ毎に、所定の時間間隔で正反射光受光素子及び拡散反射光受光素子の出力信号を取得し、センサ出力信号からトナー濃度を算出する(図16、図17参照)。
図18に、感光体HPセンサ321の出力信号及び、濃度変動測定用パターンに対する各光学センサの出力レベルを示すタイミングチャートである。
図18により、感光体HPセンサ(ホームポジションセンサ)321(図7参照)の出力信号から感光体ドラム40の周期(ドラム回転周期Td)が求められる。図18から分かるように、各光学センサのセンサ出力信号から算出されたトナー濃度は、ホームポジションセンサ2246aの出力信号の周期(ドラム回転周期Td)と略同じ周期で周期的に変動する。
そこで、ステップS404では、感光体HPセンサ321〜324の出力信号に基づいて、各センサ出力から得られたトナー濃度の周期的変動、すなわち主走査方向の3つの位置Y1、Y2、Y3(図16(b)参照)における副走査方向のトナー濃度の変動(以下、周期的濃度変動と称する)を、感光体HPセンサ321〜324の出力信号の周期と同じ周期の正弦波として抽出する、すなわち正弦波近似(周期関数化)する。
ここでは、感光体HPセンサ321を構成する光学センサ2245a、2245b、2245c(図16(a)参照)で検出されるトナー濃度を、位相差はないものとして、それぞれ次の式(1)〜(3)で近似して示すこととしている(S405)。
F1(t)=S1sin(2πt/Td+a) …式(1)
F2(t)=S2sin(2πt/Td+a) …式(2)
F3(t)=S3sin(2πt/Td+a) …式(3)
次にステップS405では、各光学センサの主走査方向の位置と、トナー濃度の正弦波近似式である上記式(1)〜(3)に基づいて、濃度変動測定用パターンの主走査方向の各位置における周期的濃度変動の振幅を求める。ここでは、一例として、濃度変動測定用パターンの主走査方向の各位置での周期的濃度変動の振幅を、主走査方向の3つの位置Y1、Y2、Y3における周期的濃度変動の振幅S1、S2、S3に基づいて求められる1次関数S(y)で近似(線形近似)することで取得することとしている。なお、yは、主走査方向の位置である。
図19に図18の計測データを、第2の光量補正用に上記式(1)〜(3)を用いて、光量補正用関数式に変換した正弦波近似の波形を示す。
本発明の第1実施形態では、S406でこのように算出した図19の図を表す式(1)〜(3)を、2次元の関数である第2のパラメータとして、第2の補正パラメータ記憶部(光量補正パラメータ記憶部760、図10参照)に保存しておく。
一方、本発明の第2実施形態では、上記式(3)そのものを用いて作成された光量補正パターンが図式化したものを、補正データとして用いることができるように、図30に示すように、第2の補正データ記憶部(第2の光量補正値記憶部901〜904、図26参照)に、その図式化した補正パターンが記憶されている。
このように算出した光量補正用関数式を用いて光量を調整した図17のフローの後に、または図式化した補正パターンを用いた光量を補正した後に、後述する図22、図23を用いて、光量バラツキを調整するための少値補正を実行する。
したがって、本発明では、計測データを多値画像補正処理によって周期的な濃度変動を抑えた後、少値画像補正処理によってLEDアレイ62の光量バラツキ補正を行うため、綺麗な画像形成を実現することができる。
<画像補正処理フロー>
図20は図9のエンジン特性画像処理部211〜214の画像処理のフローチャートである。
S101で、バンドラインカウンタである副走査カウンタ712のカウンタ値の初期化をする。これにより、多値CMYKプレーン画像記憶部612に格納されたCMYK画像の副走査方向のライン数のカウンタ値が初期化される。
S102で、主走査カウンタ711のカウンタ値を初期化する。これにより、多値CMYKプレーン画像記憶部612に格納されたCMYK画像の主走査方向の画素数のカウンタ値が初期化される。
S103で、画像位置補正処理部710は指定された版番号と副走査カウンタ値と主走査カウンタ値と各版の回転角度と各版の移動値により、多値CMYKプレーン画像記憶部612に格納された各版のCMYK画像を、回転後のアドレスを生成し、移動された画像を水平方向に読み込み、多値光量補正処理部720へ転送する。
S104で、多値光量補正処理部720は、S103で画像位置補正処理部710によって画像位置が補正されたCMYK値に光量補正処理を行い、階調処理部730へ転送する。詳しくは、感光体HPセンサ321からの印字時の感光体ドラム40の回転角を取得するとき、第2の補正パラメータとして設定された近似波形の関数に基づき、光量補正値を算出し、多値画像を補正する。
S105で、階調処理部730は、多値光量補正処理部720で光量補正処理されたCMYK値について階調処理(ハーフトーン処理)を行い、LED制御部221〜224へ転送する。
S106で、LED制御部221〜224が、1ライン分の画像データを処理したかどうかを判断する。処理出来ていればS108の処理に移行し、出来ていなければ、S107で主走査カウンタ711の値をカウントアップして、S103の処理に戻る。
そして、S108で、副走査カウンタ712が、副走査方向の所定の高さ(カウンタ値)であるバンド高さまで処理したかどうか判断する。処理出来ていれば処理を終了し(END)、出来ていなければ副走査カウンタ712のカウンタ値をカウントアップして(S109)、S102の処理に戻る。
本フローにおいて、ステップS104での、多値画像補正処理はエンジンドラムやLEDの位置に関係しているので、その前段のステップS103で、色画像記憶手段の画像の傾斜を補正することで、画質を向上させることができる。
<階調処理>
図21に、コントローラボード100のメインメモリ110の多値CMYKプレーン画像記憶部612の画像メモリフォーマットと、各版のエンジン特性画像処理部211〜214の階調処理部730により生成された少値C,M,Y,Kの画像メモリフォーマットとを示す。
図21の上段に示すように、多値CMYKプレーン画像記憶部612の画像メモリフォーマットはC,M,Y,Kの版ごとの色情報の画像フォーマットである。
また、図21の下段に示すように、少値CMYK画像記憶部の画像メモリフォーマットはC,M,Y,Kの版ごろとの色情報のプレーン(面順次)の画像フォーマットである。
なお、少値メモリフォーマットは、図11に示すようにメモリ等に格納されずに、生成後、すぐに画像処理へ移行される。
<少値補正処理>
図22に、LED制御部の第1のCMYK光量補正記憶部82のフォーマットを示す。このフォーマットを格納する光量補正記憶部82は図9に示すLED制御部221〜224内に設けられ、図4に示すROM82によって実現される。
このように主走査方向の画素ごとに製造時に内蔵されているLEDアレイ62(図3参照)の全てのLEDの光量を測定し、その光量バラツキを補正する為に、光量補正値が入っている。光量補正値は図22のような値が入っている。
図23に、LEDアレイにおける第1のCMYK光量補正値の設定例を示す。
図23の1ラインのLEDの中で最も光量が小さいものがLEDnである場合、その光量を最も小さい光量であるMin光量を基準として、基準よりも大きい各画素の光量がMin光量になるような縮小率を各画素の光量補正値にする。
この場合、LED1は0.8倍でMin光量になるので光量補正値は0.8になり、LED2は0.9倍でMin光量になるので、光量補正値は0.9になり、LED3は0.87倍でMin光量になるので光量補正値は0.87になる。
このように、第1の光量補正では、LEDアレイ62の複数のLED(発光素子)64のうち最も発光光量が少ないLEDを基準値よりも低下させつつ、複数のLED64の光量が揃うように多値画像の濃度を補正する。
<比較例>
図24に比較例の光量補正概略フローを示す。
比較例では、少値の階調処理後の画像で描画していた。画像処理部は色変換処理や階調処理を行って描画し、少値CMYKプレーン画像を生成後、1ページ単位で蓄積し、エンジンに同期して光量補正処理部へ転送する。光量補正処理部は、図4(a)のようにLED装置のドライバーにあり、少値プレーン画像と光量補正値を受け取り、DAC(デジタルアナログコンバーター)により、アナログ値へ変換され、LEDへ転送する。
このように、従来の光量補正処理は、少値プレーン画像と光量補正値を受け取り、DACにより、アナログ値へ変換され、LEDへ転送することで行われていた。
言い換えると、補正処理は、少値化後のみ行い、多値画像に対しては光量の調整は行っていなかった。
これに対して、本発明では、上述のように、2種類の要因に対応して補正を行う。詳しくは、本発明では2種類の光量補正処理部として、少値画像補正処理部と多値画像補正処理部を設けている。
この構成により、少値画像補正処理部では、LEDアレイの工場出荷時の光量補正をメインに行う。一方、多値画像補正処理部では、印字されたテスト画像をスキャナーで読み込み元画像の差分から、LEDの画素ごとの光量補正値を求め、プリンタ画像処理と印字プロセスまで含んだ光量補正処理を実施することにより、LEDアレイの工場出荷時の光量補正を固定する。
このように、工場出荷時に測定されたLEDアレイ自身が持つ光量のバラツキを補正する光量補正処理を行うことで、プリンタ画像処理や印字プロセスのバラツキについての補正を正確に行うことが可能になり、画質の向上が可能となる。
一方、多値画像補正処理部でプリンタ画像処理の中に含ませた画像処理を行うことにより、プリンタ画像処理と印字プロセスの変動の補正を行うことで、濃度変動を抑え、画質の向上を行うことができる。
また、LEDの単体の劣化に伴う光量補正の劣化よりも、プリンタ画像処理や、印字プロセスの影響の方が一般に大きい。そのため、印字プロセスの変動に対して補正する多値画像補正では、粗調を行い、工場出荷時のばらつきを補正する少値画像補正では、微調を行う。
また図24に示す比較例では、少値画像と光量補正値を読み込みDACでアナログ値を出力して、アナログ的にLEDの点灯を調整していた。
これに対して、本発明では、デジタル処理で光量補正を行い、LEDはON/OFF制御のみになる。これにより、各LEDアレイに対して大量の画素ごとのDACを必要とせず、低価格で複数のLED間の点灯の調整の対応ができる。また、LEDにDACを有する場合はそのDACの精度の低くすることができ、安価なDACでもLED点灯調整の対応ができるため、装置コストを低減することができる。
<第2実施形態>
下記、制御の方法が上記とは異なる、第2実施形態の画像処理について説明する。
図25は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置1の画像処理に係る制御ブロック図である。
図9に示す第1実施形態とは、エンジンボード200において、第2の光量補正用の画像メモリ230が設けられている点と、ARB216の代わりに、メモリコントローラ217が設けられている点が異なる。なお、実施形態において、図9に示す構成と共通部分については記載を省略する。
図25において、画像メモリ230は、CMYKの各版の光量補正値(第2の光量補正データ)を記憶する、第2の補正値記憶部として機能する。
メモリコントローラ(メモリ制御部)217は、画像メモリ230を制御して、エンジン特性画像処理部211A〜214Aからのメモリアクセスの要求に応える。
図26に、本発明の第2実施形態の画像形成装置の光量補正の部分の内部機能ブロック図を示す。図27に本発明の第2実施形態の画像形成装置1における、画像処理の流れを示す概略フローを示す。図26、図27において、C色を用いて、第1実施形態との違いのみを説明する。
画像メモリ230は、CMYKの各版の光量補正値(第2の光量補正データ)を記憶する、CMYKの各版に対応する第2の光量補正値記憶部901〜904を実現可能な保存領域を有している。
本実施形態では、第2の光量補正値記憶部(第2の光量補正データ記憶部)901〜904には、図7の概略のように、濃度センサ331で検出した濃度を基に算出し、作成した補正用パターンを2次元画像として記憶している。詳しくは、第2の補正値記憶部901〜904は、多値光量補正処理部770で使用される補正データを記憶している。
即ち、第2の補正値(補正データ)は、光書込み装置21以外に起因する、複数のLED(発光部)アレイ62によって照射された感光体40上の光量ばらつきを補正するために、LEDアレイ62の発光量を補正する補正データである。本実施形態において、補正データは、感光体HPセンサ321及びトナー濃度センサ331の検出結果から算出され、感光体40の外周表面に対応付けられた2次元分布図のデータ(2次元画像)である。
本実施形態では、エンジン特性画像処理部211A〜214Aに対して夫々、第2の光量補正値記憶部901〜904が接続されている。
また、エンジン特性画像処理部21Aは、画像位置補正処理部710と、多値光量補正処理部770と、階調処理部730と、閾値記憶部740と、レジスタ/メモリアクセス制御部750に加えて、ラインメモリ(第2の光量補正値ラインメモリ)780が設けられている。ラインメモリ780は、多値光量補正処理部(多値画像補正処理部)770に接続されている。
図27の概略フローでは、S6で、多値光量補正処理部770からの、画像処理対象となるラインの情報を基に、第2の光量補正値記憶部901は、副走査カウンタが示す、ラインの画像データを転送する。即ち、エンジン特性画像処理部211Aのフレームメモリであるラインメモリ780は、第2の光量補正値記憶部901からライン単位に読み込んで、補正値を記憶する。
そして、S7で、多値画像補正処理部770では、前段の、画像位置補正処理部710から転送された多値画像を受け取り、ラインメモリ780から、補正値を読み込み、その補正値で、多値画像データを補正し、階調処理部730へ転送する。
本実施形態では、2次元の分布パターン(分布図)である第2の補正データを用いて、画像処理で光量補正を行う多値画像補正を行った後、階調し、少値画像と光量補正値を読み込み、少値光量補正として、DACでアナログ値を出力して、アナログ的にLEDの点灯を制御することで、2つの要因に対して、2つの手法で対策ができるため、感光体の濃度変動を抑え、画質の向上が可能となる。
<多値光量補正処理部>
図28は、図25のエンジン特性画像処理部211Aに含まれる、多値光量補正処理部770の機能ブロック図である。
図28に示すように、多値光量補正処理部770は、C版光量補正値アドレス生成部771と、主走査カウンタ772と、マルチプレクサ(MUX)773と、乗算器(*)774とを実行可能に有している。
光量補正値アドレス生成部771は、感光体HPセンサ321から印字時の感光体ドラムの回転角度を受け取り、第2の光量補正値記憶部901のアドレスを生成する。
詳しくは、光量補正値アドレス生成部771は、感光体40の回転角度により、図30に示す光量補正値の反映の開始するライン数を求め、感光体の回転周期にあった光量補正処理を行う。
多値画像補正処理部770に接続される、C版の光量補正値記憶部901は、C版の光量補正値を格納している。この際、図30のように少なくとも感光体ドラムの回転周期分の光量補正値(補正データ)を格納している。
多値画像補正処理部770に接続される、C版の光量補正値ラインメモリ780は、C版の処理するラインの光量補正値を格納する。C版の光量補正値ラインメモリ780は、C版光量補正値ラインメモリA781と、C版光量補正値ラインメモリB782とを有する。
C版の光量補正値ラインメモリ780では、C版光量補正値ラインメモリA781が処理している間に、C版光量補正値ラインメモリB782で次のラインの光量補正値を、C版の光量補正値記憶部901から読み込んで格納している。一方、C版光量補正値ラインメモリB782が処理している間に、C版光量補正値ラインメモリA781で次のラインの光量補正値を、C版の光量補正値記憶部901から読み込んで格納する。
このように、ラインメモリ780において、トグルに処理することにより、パイプライン処理を実現している。
主走査カウンタ772は、画像処理を行っている主走査のX座標を作成し、各版のC版光量補正値ラインメモリA781と、C版光量補正値ラインメモリB782に転送し、版の光量補正値を出力させている。
MUX773は、光量補正値ラインメモリA781又はC版光量補正値ラインメモリB782のどちらかの光量補正値を選択し、乗算器774へ転送する。
乗算器774は、前段の画像位置補正処理部710が生成した版の画素に対して、選択された光量補正値で、光量補正を行う。
<第2実施形態の画像補正処理フロー>
図29は図26のエンジン特性画像処理部211A〜214Aのフローチャートである。大まかな流れは、図20に示す第1実施形態のフローと同様であるが、ステップS202及びS205の、多値画像補正処理部770における挙動が異なるため、その点を説明する。
本実施形態では、S201で、副走査カウンタ712(図12参照)のカウンタ値を初期化した後、S202で、第2の光量補正値記憶部901は、副走査カウンタ712が示すラインの画像データを転送する。そして、エンジン特性画像処理部211Aの第2の光量補正値ラインメモリ(フレームメモリ)780は、第2の光量補正値記憶部901からライン単位に読み込んだ補正値を記憶する。
そして、S203で、主走査カウンタ711のカウンタ値の初期化する。
次に、S204では、S103と同様に、画像位置補正処理部710は指定された版番号と副走査カウンタ値と主走査カウンタ値と各版の回転角度と各版の移動値により、多値CMYKプレーン画像記憶部612に格納された各版のCMYK画像を、回転後のアドレスを生成し、移動された画像を水平方向に読み込み、多値光量補正処理部770へ転送する。
そして、S205では、多値光量補正処理部770は、回転された多値画像を受け取り、主走査カウンタの示す光量補正値ラインメモリから、補正値を読み込み、その補正値で、多値画像データを補正し、階調処理部730へ転送する。以下のS206〜S210は、図20のフローのS105〜S109同様である。
なお、本フローでは、S208で主走査カウンタ711の値をカウントアップして、S204の処理に戻る。一方、S210で、副走査カウンタ712のカウンタ値をカウントアップした後は、S202の処理(画像データ転送処理)の前に戻る。
本フローにおいて、ステップS205での、多値画像補正処理はエンジンドラムやLEDの位置に関係しているための、その前段のステップS204で、色画像記憶手段の画像の傾斜を補正することで、画質を向上させることができる。
<2次元補正値>
図30は、第2実施形態で第2の補正データ格納される2次元の補正パターンの例である。
この詳細パターンは、図30に示すように、主走査方向の各位置における光量補正パターンが作成して格納する。
一般的に中間転写ベルト10上のトナー濃度と発光パワーとは、大体比例関係にあるので、設定した発光パワーと、検出されたトナー濃度に基づいて、主走査方向の各位置における光量補正パターンを作成する。この際、光量補正パターンは、主走査方向の複数位置に個別に対応して複数作成され、格納される。
図30に示すように、光量補正データは複数点(3点など)の観測点から得た値を近似したものではなく、印字解像度と同等レベル又は同等レベルから少し解像度を落とした1/4、1/8などの解像度で、2次元で分布する光量補正値を有しているものとする。この数値は、実動作での計測は難しい為に工場出荷時などに個別に計測して設定している。
上記の実施形態により、本発明の画像形成装置では、2つの異なる要因に対して、正確な光量補正を実現し、濃度変動を抑えることができる。
また、上記の画像形成装置では、画像形成の対象を用紙として説明したが、画像が形成される記録媒体は、紙に限定されるものではない。例えば、記録媒体とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体や粉体が付着するすべてのものが含まれる。例えば、上記「対象物」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなどであり、液体が一時的でも付着可能な材質であればよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の実施形態の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 画像形成装置
21(21C,21M,21Y,21K) プリントヘッド(光書込み装置)
29 現像ローラ
40 感光体ドラム(感光体)
52 ROM(第1の補正値記憶部)
53 ROM(第2の補正値記憶部)
60 LED装置
61 第1の基板
62 LEDアレイ(発光部)
63 第2の基板
64 LED素子(発光素子)
65 駆動IC
100 コントローラボード
110 メインメモリ
120 ROM
130 メモリコントローラ内蔵CPU
200 エンジンボード
211〜214 エンジン特性画像処理部
221,222,223,224 LED制御部
300 画像形成エンジン
321,322,323,324 感光体HPセンサ(検出手段)
331 トナー濃度センサ(読取手段)
400 I/O制御部
500 濃度補正演算部
611 PDL記憶部
612 多値CMYKプレーン画像記憶部
613 画像処理用のパラメータ記憶部
631 通信処理部
632 描画処理部
710 画像位置補正処理部(傾斜補正部)
720,770 多値光量補正処理部(多値画像補正処理部)
730 階調処理部(ハーフトーン処理部)
760 第2の光量補正パラメータ記憶部
780 ラインメモリ
810 少値光量補正処理部
820 第1の光量補正値記憶部
901,902,903,904 第2の光量補正値記憶部(第2の光量補正データ記憶部)
特開2009−23145号公報 特開2000−94742号公報 特開2014−177088号公報 特開2013−235167号公報 特開2013−233687号公報

Claims (12)

  1. 1又は複数の感光体と、
    一軸方向の位置が互いに異なるように配列されている複数の発光部を備えて該複数の発光部それぞれからの光を感光体に照射することで書き込み可能な光書込み装置と、
    前記感光体の回転角度を検出する検出手段と、
    前記光書込み装置の複数の発光部間の光量ばらつきに起因する、前記発光部間の光量ばらつきを補正するために、前記発光部の発光量を補正する第1の光量補正値を記憶する第1の光量補正値記憶部と、
    前記光書込み装置以外に起因する、前記複数の発光部によって照射された前記感光体上の光量ばらつきを補正するために、前記発光部の発光量を補正する補正パラメータを記憶する第2の光量補正パラメータ記憶部と、
    PDL又はPDFを解析し、多値色画像を描画する描画処理部と、
    描画された前記多値色画像の色画素を記憶する多値画像記憶部と、
    前記多値画像記憶部により記憶された多値色画像の色画素と、その色画素の位置に対応する前記補正パラメータを読み込み、光量補正処理を行う多値画像補正処理部と、
    前記多値画像補正処理部により生成された補正後の多値色画像に、階調処理を行って少値画像を作成する階調処理部と
    前記階調処理部により処理された前記少値画像の色画素と、その色画素の位置に対応する前記第1の光量補正値を読み込み、光量補正処理を行って、補正後の少値の情報を前記光書込み装置へ送信する少値画像補正処理部と、を備えており、
    前記多値画像補正処理部は、前記第2の光量補正パラメータ記憶部で記憶されている、前記検出手段の検出結果に対応付けられた2次元の関数である前記補正パラメータを、前記感光体の回転角度に基づいて、読み込む
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 1又は複数の感光体と、
    一軸方向の位置が互いに異なるように配列されている複数の発光部を備えて該複数の発光部それぞれからの光を感光体に照射することで書き込み可能な光書込み装置と、
    前記感光体の回転角度を検出する検出手段と、
    前記光書込み装置の複数の発光部間の光量ばらつきに起因する、前記発光部間の光量ばらつきを補正するための、前記発光部の発光量を補正する第1の光量補正値を記憶する第1の光量補正値記憶部と、
    前記光書込み装置以外に起因する、前記複数の発光部によって照射された前記感光体上の光量ばらつきを補正するための、前記発光部の発光量を補正する補正データを記憶する第2の光量補正データ記憶部と、
    PDL又はPDFを解析し、多値色画像を描画する描画処理部と、
    描画された前記多値色画像の色画素を記憶する多値画像記憶部と、
    前記多値画像記憶部により記憶された多値色画像の色画素と、その色画素の位置に対応する前記補正データを読み込み、光量補正処理を行う多値画像補正処理部と、
    前記多値画像補正処理部により生成された補正後の多値色画像に、階調処理を行って少値画像を作成する階調処理部と
    前記階調処理部により処理された前記少値画像の色画素と、その色画素の位置に対応する前記第1の光量補正値を読み込み、光量補正処理を行い、補正後の少値の情報を前記光書込み装置へ送信する少値画像補正処理部と、を備えており、
    前記多値画像補正処理部は、前記第2の光量補正データ記憶部で記憶されている、前記検出手段の検出結果から算出され、前記感光体の外周表面に対応付けられた2次元分布図のデータである前記補正データを、前記感光体の回転角度に基づいて、読み込む
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記感光体は円柱状の感光体ドラムであり、
    前記多値画像補正処理部及び前記第2の光量補正パラメータ記憶部は、同一の画像処理回路内に設けられ、
    前記感光体ドラムと接触して、前記感光体ドラムの長手方向と略平行に延伸して設けられる現像ローラと、
    前記感光体と接触可能であって、前記感光体上に形成されたトナー像を転写可能な無端状回転体と、
    前記無端状回転体上に転写された前記トナー像を読み取り可能な読取手段と、
    前記読取手段の読み取り結果から、前記補正パラメータである前記2次元の関数を算出する濃度補正演算部と、をさらに備えており、
    前記光書込み装置の前記該複数の発光部夫々から光を前記感光体ドラムの外周表面へ照射することで形成された潜像に、前記現像ローラでトナーを付着させて現像することで前記感光体ドラムの前記外周表面の全面に付与されたトナー像を、前記無端状回転体へ転写し、
    前記濃度補正演算部は、前記読取手段で前記無端状回転体に形成された前記トナー像のトナー濃度を基に、前記2次元の関数を算出して、前記第2の光量補正パラメータ記憶部に記憶させ、
    前記多値画像補正処理部では、前記2次元の関数を読み込み、前記多値色画像の色画素に対して、前記2次元の関数を用いて演算することにより、前記感光体ドラムの前記外周表面上のトナー付着量の濃度を調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記感光体は円柱状の感光体ドラムであり、
    前記感光体ドラムと接触して、前記感光体ドラムの長手方向と略平行に延伸して設けられる現像ローラと、
    前記感光体と接触可能であって、前記感光体上に形成されたトナー像を転写可能な無端状回転体と、
    前記無端状回転体上に転写された前記トナー像を読み取り可能な読取手段と、
    前記読取手段の読み取り結果から、前記補正データである前記2次元分布図のデータを算出する濃度補正演算部と、をさらに備えており、
    前記光書込み装置の前記該複数の発光部夫々から、前記感光体ドラムの外周表面へ照射することで形成された潜像に前記現像ローラでトナーを付着させて現像することで、前記感光体ドラムの前記外周表面の全面に付与されたトナー像を、前記無端状回転体へ転写し、
    前記読取手段で前記無端状回転体に形成された、前記トナー像のトナー濃度を取得し、
    前記濃度補正演算部では、前記読取手段で検出された前記無端状回転体上の前記トナー像のトナー濃度の分布図を基に、印字解像度に対して所定の解像度を有する画像である2次元に分布した2次元の補正値を示す図を、前記感光体ドラムの外周表面に対応付けられた前記2次元分布図のデータとして算出して、前記第2の光量補正データ記憶部に記憶させ、
    前記多値画像補正処理部で、前記2次元分布図のデータを読み込み、
    多値色画像の色画素に対して、夫々の画素に対応する前記2次元分布図内の位置のデータを用いて補正することで、前記感光体上のトナー付着量の濃度を調整する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2の光量補正データ記憶部は、前記多値画像補正処理部が設けられる画像処理回路の外に設けられ、
    前記画像処理回路は、前記2次元分布図のデータを前記感光体ドラムの長手方向の列であるライン単位で読み込むラインメモリを備え、
    前記多値画像補正処理部は、前記ラインメモリからライン単位の前記2次元分布図のデータを用いて光量補正を行うことで、少なくとも前記感光体ドラム又は前記現像ローラの少なくともいずれか一方の回転周期ごとに変動する濃度変動に対して補正することができる
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記多値画像補正処理部は、微調の光量補正を行い、
    前記少値画像補正処理部は、祖調の光量補正を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記複数の発光部は、LEDアレイによって構成され、
    前記LEDアレイの傾斜の値により、前記多値画像記憶部により記憶された色画素を傾斜させて読み込む傾斜補正部を有しており、
    前記多値画像補正処理部は、傾斜補正された画像を読み込む
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記傾斜補正部により、前記色画素を所定量回転し、傾斜させた読み込みを行った後、
    前記多値画像補正処理部により、前記傾斜補正された画像を読み込み、
    その後、前記階調処理部により階調を処理する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記発光部は、LEDアレイによって構成され、
    前記第1の光量補正値記憶部で記憶される前記第1の光量補正値は、少なくとも工場出荷時に測定されたLEDアレイ自身が持つ光量のバラツキを補正する補正値である
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記多値画像補正処理部は、前記LEDアレイの複数の発光素子のうち最も発光光量が少ない発光素子を基準として、前記基準よりも大きい発光光量を有する発光素子の発光光量を低下させて、前記複数の発光素子の光量が揃うように少値画像の濃度を補正する
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 1又は複数の感光体と、一軸方向の位置が互いに異なるように配列されている複数の発光部を備えて該複数の発光部それぞれからの光を感光体に照射することで書き込み可能な光書込み装置と、前記感光体の回転角度を検出する検出手段と、を有する画像形成装置における光書込み光量調整方法であって、
    第1の光量補正値記憶部に、前記光書込み装置の複数の発光部間の光量ばらつきに起因する、前記発光部間の光量ばらつきを補正するために、前記発光部の発光量を補正する第1の光量補正値を、予め記憶しておくステップと、
    第2の光量補正パラメータ記憶部に、前記光書込み装置以外に起因する、前記複数の発光部によって照射された前記感光体上の光量ばらつきを補正するために、前記発光部の発光量を補正する補正パラメータを、記憶するステップと、
    描画処理部により、PDL又はPDFを解析し、多値色画像を描画するステップと、
    多値画像記憶部で、描画された前記多値色画像の色画素を記憶するステップと、
    多値画像補正処理部により、記憶された多値色画像の色画素と、その色画素の位置に対応する前記補正パラメータを読み込み、光量補正処理を行うステップと、
    階調処理部により、前記多値画像補正処理部により生成された補正後の多値色画像に、階調処理を行って少値画像を作成するステップと、
    少値画像補正処理部により、前記階調処理部により階調処理された前記少値画像の色画素と、その色画素の位置に対応する前記第1の光量補正値を読み込み、少値画像の補正処理を行うステップと、を有しており、
    前記多値画像補正処理部は、前記第2の光量補正パラメータ記憶部で記憶されている、前記検出手段の検出結果に対応付けられた2次元の関数である前記補正パラメータを、前記感光体の回転角度に基づいて、読み込む
    ことを特徴とする光量調整方法。
  12. 1又は複数の感光体と、一軸方向の位置が互いに異なるように配列されている複数の発光部を備えて該複数の発光部それぞれからの光を感光体に照射することで書き込み可能な光書込み装置と、前記感光体の回転角度を検出する検出手段と、を有する画像形成装置における光書込み光量調整方法であって、
    第1の光量補正値記憶部に、前記光書込み装置の複数の発光部間の光量ばらつきに起因する、前記発光部間の光量ばらつきを補正するために、前記発光部の発光量を補正する第1の光量補正値を、予め記憶しておくステップと、
    第2の光量補正データ記憶部に、前記光書込み装置以外に起因する、前記複数の発光部によって照射された前記感光体上の光量ばらつきを補正するために、前記発光部の発光量を補正する補正データを、記憶するステップと、
    描画処理部により、PDL又はPDFを解析し、多値色画像を描画するステップと、
    多値画像記憶部で、描画された前記多値色画像の色画素を記憶するステップと、
    多値画像補正処理部により、記憶された多値色画像の色画素と、その色画素の位置に対応する前記補正データを読み込み、光量補正処理を行うステップと、
    階調処理部により、前記多値画像補正処理部により生成された補正後の多値色画像に、階調処理を行って少値画像を作成するステップと、
    少値画像補正処理部により、前記階調処理部により階調処理された前記少値画像の色画素と、その色画素の位置に対応する前記第1の光量補正値を読み込み、光量補正処理を行うステップと、を有しており、
    前記多値画像補正処理部は、前記第2の光量補正データ記憶部で記憶されている、前記検出手段の検出結果から算出され、前記感光体の外周表面に対応付けられた2次元分布図のデータである前記補正データを、前記感光体の回転角度に基づいて、読み込む
    ことを特徴とする光量調整方法。
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