JP2018150101A - 自動倉庫の搬送システム - Google Patents

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【課題】スタッカークレーンの走行時における収容ラックの荷崩れを抑制できる自動倉庫の搬送システムを提供する。【解決手段】スタッカークレーンの走行経路に沿って配置される複数の保管棚に多層構造の収容ラックを収容可能な自動倉庫において、前記収容ラックは、卵を収容した複数のトレイを一方向から積み込み可能な開放面を備えるとともに、この開放面以外の側面三方向を落下防止用の壁で囲まれたものであり、前記収容ラックを前記保管棚との間で移載する前記スタッカークレーンは、走行方向の前後に側壁を備えており、前記スタッカークレーンの一方の前記側壁と前記収容ラックの前記開放面とが向かい合った状態で、前記スタッカークレーンが前記収容ラックを搬送する。【選択図】図6

Description

本発明は、トレイに収容された卵を一時的にストックする自動倉庫の搬送システムに関する。
卵を一時的に保管する自動倉庫として、卵が収容されたトレイを複数枚段積みした状態で自動倉庫内の保管棚の所定位置にスタッカークレーンを用いて自動的に収納するものが知られている。
卵以外の分野で用いられる自動倉庫においては、複数の格納物をまとめてかご車(収容ラックの一例)に乗せた状態で、かご車ごとスタッカークレーンで自動倉庫内の保管棚に収容するものがある(例えば、下記特許文献1を参照)。
かご車を用いることで、格納物を個別に保管棚に収容する場合に比べて、作業性の向上が期待できる。さらにこの自動倉庫では、一方向から格納物を積み込み可能なかご車の開放面を、自動倉庫の保管棚の背面と向かい合わせた状態(以下、「前向きの状態」と言う。)で保管しているので、保管棚の間口にかご車の柵部分が位置することになり、保管棚の間口から格納物が落下するのを防止している。
特許第4256718号公報
ところで、自動倉庫のレイアウトによっては、かご車の開放面を上述したのと異なる方向に向けた状態で自動倉庫の保管棚に保管したいという要望もある。具体的には、本出願人が、特願2017−023952号(未公開)で提案しているように、収容ラックの開放面を保管棚に対して横向きにした状態が考えられる。この場合でも、保管棚の間口に収容ラックの柵部分が位置することとなり、保管棚の間口から格納物が落下することを防止できる。
しかしながら、収容ラックをスタッカークレーンに載せて走行する際に問題が生じる。従来のような前向きの状態で収容ラックを載せた場合には、スタッカークレーンの走行方向両側に収容ラックの側壁が位置する。そのため、収容ラックに慣性力が働いた場合にもこれら収容ラックの側壁によって荷崩れが防止される。一方、収容ラックを横向きにした状態でスタッカークレーンに載せて走行する際には、収容ラックの開放面に対してスタッカークレーンの走行方向が直交することになる。そのため、収容ラックに働く慣性力によりスタッカークレーン上で荷崩れする可能性がある。
以上より、本発明は、スタッカークレーンの走行時における収容ラックの荷崩れを抑制できる自動倉庫の搬送システムを提供することを目的とする。
本発明は、上述した目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、請求項1に記載の自動倉庫の搬送システムは、スタッカークレーンの走行経路に沿って配置される複数の保管棚に多層構造の収容ラックを収容可能な自動倉庫において、前記収容ラックは、卵を収容した複数のトレイを一方向から積み込み可能な開放面を備えるとともに、この開放面以外の側面三方向を落下防止用の壁で囲まれたものであり、前記収容ラックを前記保管棚との間で移載する前記スタッカークレーンは、走行方向の前後に側壁を備えており、前記スタッカークレーンの一方の前記側壁と前記収容ラックの前記開放面とが向かい合った状態で、前記スタッカークレーンが前記収容ラックを搬送することを特徴とする。
請求項2に記載の自動倉庫の搬送システムは、請求項1に記載の自動倉庫の搬送システムにおいて、前記スタッカークレーンの側壁が、前記スタッカークレーンの走行台車に立設された昇降マストの一部分である、または、前記昇降マストに沿って昇降自在な昇降台に設けられたものである。
本発明によれば、スタッカークレーンの走行時における収容ラックの荷崩れを抑制できる自動倉庫の搬送システムを提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる自動倉庫を模式的に示す平面図。 同実施形態の自動倉庫の要部を模式的に示す平面図。 同実施形態の自動倉庫用の収容ラックを示す斜視図。 同実施形態の自動倉庫用の収容ラックにトレイを載せた状態を示す背面図。 同実施形態の自動倉庫のスタッカークレーンの要部を模式的に示す斜視図。 同実施形態の自動倉庫のスタッカークレーンに収容ラックを載せた状態を拡大平面図。 同実施形態の自動倉庫の動作を説明する図。 同実施形態の自動倉庫の動作を説明する図。 同実施形態の自動倉庫の動作を説明する図。 本発明の変形例の収容ラックを示す斜視図。 本発明の変形例の自動倉庫を模式的に示す平面図。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図9を用いて説明する。本実施形態にかかる自動倉庫1は、選別集合装置4を通過してきた卵Eを一時的に保管するためのものである。
選別集合装置4は、図1及び図2に示すように、卵Eを搬送する供給コンベヤ(図示せず)と、この供給コンベヤに直交する方向に卵Eを搬送する分配コンベヤ41とを備える。この分配コンベヤ41により搬送される卵Eは、等階級別に所定の選別集合場所42に選別集合されてトレイTに充填される。分配コンベヤ41は、例えば単列のコンベヤであり、当該分配コンベヤ41の搬送経路上の所定位置で卵Eをバケット(図示せず)に向けて等階級別に選別放出するものであり、卵EはここでトレイTに収容される。
卵Eが収容されたトレイTは、よく知られた段積み装置5を用いて複数段積みされる。段積みされた一山のトレイ(以下、本明細書では「段積みされたトレイS」または「トレイS」と示す。図では四角の中に×を付して示す。)は、前記選別集合場所42から次工程へ搬送する入庫コンベヤ6により自動倉庫1へと搬送される。入庫コンベヤ6は、前記それぞれの集合区画に対応して設けられており、各入庫コンベヤ6の搬送経路と前記分配コンベヤ41の搬送方向とは直交する。
自動倉庫1は、前記入庫コンベヤ6から卵Eの収容されたトレイSを受け取り、トレイSを一時的に保管するものである。この自動倉庫1は、壁11で仕切られた構造となっており、その内部空間12にスタッカークレーン2の経路21に沿って配置される複数の保管棚16を備える。自動倉庫1は、この保管棚16が垂直方向及び水平方向に多数備えられた一対の固定ラック1A、1Bがスタッカークレーン2の走行経路21の両側に配置されている。
固定ラック1A、1Bの各保管棚16は、卵Eを収容した複数のトレイSを積み込み可能な収容ラック9が載せ置かれるものである。
固定ラック1Aの保管棚16には、前記各入庫コンベヤ6から搬送されてきたトレイSを受け入れる入庫ステーション17及び入庫ステーション17に搬入された前記トレイSを前記収容ラック9へ積み込む入庫側の移載装置19が設けられている。入庫ステーション17は、図1に示すように、隣接する2つ分の保管棚16にわたって形成されたものであり、この一つの空間内に、トレイSを積み込むための収容ラック9と入庫側の移載装置19が配置される。この固定ラック1Aの保管棚16でもある入庫ステーション17に、前記収容ラック9が収容された状態で、前記トレイSを前記収容ラック9へ積み込む作業を行う。なお、図1では、入庫ステーションに色を付けて示している。
入庫側の移載装置19は、自動で収容ラック9にトレイSを詰め込む装置(ラックイン)である。本実施形態の入庫側の移載装置19は、前記入庫コンベヤ6に接続された搬入コンベヤから段積みされたトレイSが送り込まれる積込テーブルと、この積込テーブルとともに収容ラック9の各段に対応する高さまで昇降するエレベータと、前記積込テーブル上に載った複数山の段積みされたトレイSを収容ラック9側へ押し出す積込アームとを主体に構成されている。なお、図2及び図7〜図9では、入庫側の移載装置19の配置場所を斜線で示している。
固定ラック1Bの保管棚16には、次工程に送り込むべき卵Eを収容したトレイSを待機させる出庫ステーション18及び出庫ステーション18から出庫する前記トレイSを前記収容ラック9から荷下ろしする出庫側の移載装置10が設けられている。出庫ステーション18は、図1に示すように、隣接する3つ分の保管棚16にわたって形成されたものであり、この一つの空間内に、トレイSを荷下ろしするための収容ラック9と、この収容ラック9を間に挟むようにして出庫側の移載装置10が配置される。この固定ラック1Bの保管棚16でもある出庫ステーション18に、前記収容ラック9が収容された状態で、前記トレイSを前記収容ラック9から荷下ろしする作業を行う。なお、図1では、出庫ステーションに色を付けて示している。
出庫側の移載装置10は、例えば、特開2002−104661号公報などで示されるような、自動で収容ラック9からトレイSを押し出す装置(ラックアウト)である。本実施形態の出庫側の移載装置10は、収容ラック9内から段積みされたトレイSを受け取る受取テーブルと、この受取テーブルへ向けて収容ラック9内のトレイSを送り込む押出アームと、この押出アームとともに収容ラック9の各段に対応する高さまで昇降する押出側エレベータと、前記受取テーブルとともに収容ラック9の各段に対応する高さまで昇降する受取側エレベータと、前記受取テーブル上に載った複数山のトレイSを搬出コンベヤ側へ受け渡す払い出しアームと、前記受取テーブルからトレイSを受け取り次工程へ受け渡す搬出コンベヤとを主体に構成されている。なお、図2及び図7〜図9では、出庫側の移載装置10の配置場所を斜線で示している。
本実施形態の自動倉庫1は、複数の入庫ステーション17と、複数の出庫ステーション18を備えており、各入庫/出庫ステーション17、18が取り扱う卵Eの等階級を個別に設定できる。
収容ラック9は、図3及び図4に示すように、段積みされたトレイSを複数山載置可能な多層構造のものである。本実施形態の収容ラック9は、前記複数の保管棚16で仕切られた内部空間12のみで使用されるものである。この収容ラック9は、段積みされたトレイSを側方から出し入れするための開放面91以外がラック側壁92で囲まれたものである。言い換えれば、収容ラック9は、卵Eを収容した複数のトレイSを一方向から積み込み可能な開放面91を備えるとともに、この開放面91以外の側面三方向を落下防止用の壁(ラック側壁92)で囲まれたものである。また、この収容ラック9の下部には、スタッカークレーン2のフォーク(図示せず)を差し込むことができる差込口93が形成されている。
スタッカークレーン2は、図1、図2及び図5〜図9に示すように、固定ラック1A、1Bの一の保管棚16から他の保管棚16へ収容ラック9を移載するためのものである。スタッカークレーン2は、前記分配コンベヤ41の搬送経路と平行になるように配置された走行経路21に沿って移動可能であるとともに、昇降移動も可能である。具体的には、スタッカークレーン2は、前記収容ラック9を前記保管棚16との間で移載するものであり、前記走行経路21に沿って往復走行自在な走行台車22と、この走行台車22から立設された昇降マスト23に沿って昇降自在な昇降台24と、この昇降台24に装着された電動式の移載装置25(例えば、フォーク式の物品移載装置)とを備えている。
スタッカークレーン2は、走行方向の前後に、当該走行方向に直交する側壁26,27を備えている。これらの側壁26,27は、前記昇降台24に設けられたものであり、具体的には、前記昇降台24の前後端部からそれぞれ立設されている。
スタッカークレーン2が収容ラック9を搬送する際には、前記スタッカークレーン2の一方の前記側壁26と前記収容ラック9の前記開放面91とが向かい合った状態となるように、収容ラック9が配置される。言い換えれば、前記収容ラック9を移動させる際に前記側壁26,27で前記収容ラック9の開放面91を塞ぐようにスタッカークレーン2上に前記収容ラック9が配置されるものである。
以上説明した自動倉庫1は、図1及び図2に示すように、出庫されたトレイSを搬送する出庫コンベヤ7(一部に搬出コンベヤを含む)が接続されており、必要なときに所定等階級の卵Eを自動倉庫1から取り出すことができるようになっている。本実施形態では、この出庫コンベヤ7の下流側で、輸送用の収容ラック9に段積みされたトレイSを積み込む詰め替え用の移載装置8を備える。この詰め替え用の移載装置8は、前述した入庫側の移載装置19と同様の構成であるため詳細な説明を省略する。
なお、出庫コンベヤ7の下流側に、トレイTに収容された卵Eを所定の包装容器に移し替える包装手段を備えてもよい。包装手段は、いわゆるリパッカーと呼ばれるこの分野でよく知られた種々のものを適用できる。
この自動倉庫1は、制御装置(図示せず)により制御される。制御装置は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェースなどを有したマイクロコンピュータシステムである。
以下、制御装置により制御された自動倉庫1の動作の一例を、図7〜図9を参照しながら説明する。
まず、一の保管棚(図示せず)に保管してある空の収容ラックが、図7に示すように、スタッカークレーン2を用いて入庫ステーション17に移載される。スタッカークレーン2で収容ラック9を移動させる際には、スタッカークレーン2の側壁26で収容ラック9の開放面91を塞ぐように当該収容ラック9を配置している。収容ラック9が入庫ステーション17に入ると、収容ラック9の開放面91が入庫側の移載装置19の積込テーブル22に対面するとともに、自動倉庫1の内側(間口側)にラック側壁92の一つが面する。
この作業の後、またはこの作業に平行して、例えばMサイズの卵Eが30個収容されたトレイTが前記段積み装置5により6段に段積みされた状態で、入庫コンベヤ6から自動倉庫1内へと入庫される。その際、入庫ステーション17に設けられた入庫側の移載装置19の積込テーブル上に、段積みされたトレイSが1山ずつ順に積み込まれる。段積みされたトレイSが4山揃うと、エレベータにより収容ラック9の今回積み込むべき段に対応する高さまで移動する。そして、積込アームがトレイSを収容ラック9側へ押し出すことにより、トレイSの収容ラック9への積み込みが完了する。そして、図8に示すように、この作業を収容ラック9の各段がトレイSでいっぱいになるまで繰り返す。
次に、図9に示すように、スタッカークレーン2を用いて入庫ステーション17にあるトレイSが積み込まれた収容ラック9を他の保管棚(図示せず)に移載する。スタッカークレーン2で収容ラック9を移動させる際には、スタッカークレーン2の側壁26で収容ラック9の開放面91を塞ぐように当該収容ラック9を配置している。収容ラック9が他の保管棚に入ると、収容ラック9の開放面91が保管棚16の側枠方向を向くとともに、自動倉庫1の内側(間口側)にラック側壁92の一つが面する。
以上が、入庫する際の動きの一例である。次に、出庫する際の動きの一例を説明する。
まず、他の保管棚に保管してあるトレイが積み込まれた状態の収容ラックが、スタッカークレーン2を用いて出庫ステーション18に移載されて、図7に示すような状態となる。なお、スタッカークレーン2上での収容ラック9の配置方法は、前に述べたものと同様である。収容ラック9が出庫ステーション18に入ると、収容ラック9の開放面91が出庫側の移載装置10の受取テーブルに対面するとともに、自動倉庫1の内側(間口側)にラック側壁92の一つが面する。
この作業の後、押出アームと受取テーブルがそれぞれ押出側エレベータと受取側エレベータにより、収容ラック9の今回荷下ろしするべき段に対応する高さまで移動する。そして、押出アームが4山ずつトレイSを受取テーブル側へ押し出すことにより、トレイSの収容ラック9からの荷下ろしが完了する。そして、図8及び図9に示すように、この作業を収容ラック9の各段のトレイSがなくなるまで繰り返す。なお、空になった収容ラック9は、スタッカークレーン2を用いて出庫ステーション18から他の保管棚に移動させればよい。
受取テーブル上に置かれた4山のトレイSは、払い出しアームにより搬出コンベヤ(出庫コンベヤ7)側へ押し出され、6段に段積みされた状態で自動倉庫1から出庫される。
以上説明したように、本実施形態の自動倉庫1の搬送システムは、スタッカークレーン2の走行経路21に沿って配置される複数の保管棚16に多層構造の収容ラック9を収容可能な自動倉庫1において、前記収容ラック9は、卵Eを収容した複数のトレイSを一方向から積み込み可能な開放面91を備えるとともに、この開放面91以外の側面三方向を落下防止用の壁(ラック側壁92)で囲まれたものに適用されるものである。
自動倉庫1の搬送システムは、前記収容ラック9を前記保管棚16との間で移載する前記スタッカークレーン2が、走行方向と直交する前後に側壁26,27を備えており、前記スタッカークレーン2の一方の前記側壁26と前記収容ラック9の前記開放面91とが向かい合った状態で、前記スタッカークレーン2が前記収容ラック9を搬送する。すなわち、図6で色を付けて示している収容ラック9の落下防止用の壁(ラック側壁92)とスタッカークレーン2の一方の壁(側壁26)とで、トレイSの四方が囲まれる。そのため、スタッカークレーン2の走行時における収容ラック9の荷崩れを抑制できる。
詳述すれば、この収容ラック9は段積みされたトレイS、という安定性の高くない物品を収容するものであり、また、卵Eという割れやすいものを複数段の棚で大量に取り扱う。そのため、通常とは異なる動きが生じた場合には、開放面91からトレイTが落下してしまうことも考えられる。しかしながら、本実施形態のような収容ラック9の配置によれば、スタッカークレーン2の移動速度をアップさせたり、停電等の非常時に急に移動が止まってしまったりしても、開放面91からトレイTが落下することを抑制できる。
また、前記スタッカークレーン2の側壁26,27が、前記昇降マスト23に沿って昇降自在な昇降台24に設けられたものである。そのため、これらの側壁26,27が、収容ラック9を保管棚16との間で移載するスタッカークレーン2の動作に干渉することがない。さらに、スタッカークレーン2の走行経路21に沿った動きに伴って側壁26,27も動き、収容ラック9の上下方向の動きに伴って側壁26,27も動くため、常に、開放面91を塞ぐ側にいずれかの側壁26,27を位置させることができる。なお、スタッカークレーン2の側壁26,27は、前記開放面91を覆うような大きさ及び形状をなすものであれば、より好ましい。
また、卵Eの性質上、トレイTを積み重ねる枚数には限界があるが、収容ラック9が多層構造をなすものであるので、収容ラック9上の空間を有効活用してより多くの卵Eを積み込むことができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限られない。
収容ラックの他の一例としては図10に示すようなものが考えられる。すなわち、下部にキャスタが取り付けられたものであってもよいし、収容できるトレイの数、棚の段数など種々変更可能である。なお、図10では、本実施形態の収容ラックに対応する部分には同一の符号を付している。落下防止用の壁(ラック側壁)は、ラック内外を仕切るものであればどのようなものであってもよく、図示したような枠状のものも含む。
また、収容ラックは自動倉庫内専用のものには限られないが、本実施形態のように複数の保管棚で仕切られた内部空間のみで使用される自動倉庫内専用のものであれば、自動倉庫内を衛生的に保つことができ、卵という食品を取り扱う際には特に好ましい。また、入庫ステーションに入れるための収容ラックの外部からの補充や、出庫ステーションから出庫した収容ラックの回収の手間を省くことができる。
さらに、スタッカークレーンが収容ラックを搬送する際に、収容ラックが図示したものと反対向き、すなわち、収容ラックの開放面がスタッカークレーンの他方の側壁27側を向くように配置されてもよい。また、一つの保管棚に2つの収容ラックを横に並べて収容してもよく、例えば、収容ラックの開放面同士を向かい合わせたり、逆に、収容ラックの開放面が互いに外側を向くように背中合わせにしてもよい。
上述した実施形態では、トレイを収容ラックに積み込む作業を行なう入庫側の保管棚と、トレイを収容ラックから荷下ろしする作業を行なう出庫側の保管棚とを両方備えていたが、片方だけを備えているものであってもよい。入庫側の保管棚のみを備える場合には、保管棚以外の出庫ステーションから出庫させればよいし、出庫側の保管棚のみを備える場合には、保管棚以外の入庫ステーションから入庫させればよい。
さらに、例えば、図11に示すように、収容ラックにトレイが積み込まれた状態で入庫/出庫する自動倉庫1であってもよい。この自動倉庫1は、一例として、入庫ステーション17と出庫ステーション18が固定ラック1A,1Bの端部に設けられたものであり、当該自動倉庫1の外部で積み込み作業、荷下ろし作業が行われた収容ラックを利用するものである。なお、図11では、上述した実施形態に対応する部分に同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
なお、この図11に示すような自動倉庫と比較して、上述した実施形態で述べた自動倉庫には以下のようなメリットがある。まず、自動倉庫にあるスタッカークレーンを有効に活用することで、従来、すべて人手で行なっていた作業を省力化できたり、かご車を移動させるのに必要な設備等を削減できたりする。また、入庫ステーションと出庫ステーションをそれぞれ複数備えており、収容ラックへの積み込み作業中、または、収容ラックからの荷下ろし作業中にスタッカークレーンが他の保管棚に対する作業を行うことができるので、自動倉庫に入出庫される卵の処理量を飛躍的に高めることができる。
スタッカークレーンの側壁の大きさや形状は、図示したものには限られない。例えば、スタッカークレーンの走行台車に立設された昇降マストの一部分を、本発明のスタッカークレーンの側壁として利用してもよい。このようなものであれば、上述したものと同様に、スタッカークレーンの動作に干渉することがなく、スタッカークレーンの走行経路に沿った動きに伴って側壁(昇降マスト)も動くため、常に、開放面を塞ぐ側にいずれかの側壁(昇降マスト)を位置させることができる。また、スタッカークレーンの側壁は、収容ラックからトレイが落下することを防止するものであれば枠状のものであってもよい。
保管棚を形成する自動倉庫の固定ラックの数や配置は、図示したものには限られない。
自動倉庫に保管される卵は、いわゆるグレーダと呼ばれる選別集合装置により選別された卵の他に、いわゆるファームパッカーと呼ばれる充填装置により充填された卵(選別される前の原卵)であってもよい。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、トレイに収容された卵を一時的にストックする自動倉庫に利用することができる。
1…自動倉庫
16…保管棚
2…スタッカークレーン
21…走行経路
22…走行台車
23…昇降マスト
24…昇降台
26,27…(スタッカークレーンの)側壁
9…収容ラック
91…開放面
92…ラック側壁(落下防止用の壁)
E…卵
T,S…トレイ

Claims (2)

  1. スタッカークレーンの走行経路に沿って配置される複数の保管棚に多層構造の収容ラックを収容可能な自動倉庫において、
    前記収容ラックは、卵を収容した複数のトレイを一方向から積み込み可能な開放面を備えるとともに、この開放面以外の側面三方向を落下防止用の壁で囲まれたものであり、
    前記収容ラックを前記保管棚との間で移載する前記スタッカークレーンは、走行方向の前後に側壁を備えており、
    前記スタッカークレーンの一方の前記側壁と前記収容ラックの前記開放面とが向かい合った状態で、前記スタッカークレーンが前記収容ラックを搬送することを特徴とする自動倉庫の搬送システム。
  2. 前記スタッカークレーンの側壁は、前記スタッカークレーンの走行台車に立設された昇降マストの一部分である、または、前記昇降マストに沿って昇降自在な昇降台に設けられたものである請求項1記載の自動倉庫の搬送システム。
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