JP2018149882A - 電気駆動式ダンプトラック - Google Patents

電気駆動式ダンプトラック Download PDF

Info

Publication number
JP2018149882A
JP2018149882A JP2017046625A JP2017046625A JP2018149882A JP 2018149882 A JP2018149882 A JP 2018149882A JP 2017046625 A JP2017046625 A JP 2017046625A JP 2017046625 A JP2017046625 A JP 2017046625A JP 2018149882 A JP2018149882 A JP 2018149882A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
motor
generator
generated
dump truck
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017046625A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6592470B2 (ja
Inventor
貴照 田中
Takateru Tanaka
貴照 田中
井刈 孝信
Takanobu Ikari
孝信 井刈
知範 高田
Tomonori Takada
知範 高田
福田 直紀
Naoki Fukuda
直紀 福田
荒井 雅嗣
Masatsugu Arai
雅嗣 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2017046625A priority Critical patent/JP6592470B2/ja
Publication of JP2018149882A publication Critical patent/JP2018149882A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6592470B2 publication Critical patent/JP6592470B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】車両の減速時に抵抗器に対する冷却性能を自由に設定できる電気駆動式ダンプトラックを提供すること。
【解決手段】本発明は、走行モータ14L,14Rの出力軸に設けられ、当該出力軸の回転に伴って発電する発電モータ50と、補助発電機33の出力側に電気的に接続され、発電モータ50の発電電力を可変周波数の交流電力に変換する発電モータ用インバータ51と、車両の減速時に発電モータ50が発電した交流電力を補助発電機33の出力側に供給して補助発電機33の発電電力が減少するように、補助発電機励磁ユニット35及び発電モータ用インバータ51の動作を制御する制御装置60とを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、発電機が発電した電力によって走行モータを駆動して走行する電気駆動式ダンプトラックに関する。
近年、鉱山の現場においては、様々な種類の作業機械が使用されており、採掘された鉱石の搬送用途として、例えば、ダンプトラックが用いられることがある。鉱山における鉱石の搬送コストは、人件費、燃料費、保守費、及び初期投資等に分類され、これらのうち燃料費は人件費に次いで大きな費用といわれており、鉱山の事業の利益を向上させるためには、ダンプトラックの省エネルギー化が必要とされる。そこで、鉱山用ダンプトラックの燃費の改善を図るために、従来から様々な技術が提案されている。
この種の従来技術の1つとして、エンジンに直結された発電機が発電した電力によって走行モータを駆動して走行する電動式作業車両が提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。具体的には、この電動式作業車両は、走行駆動用の電動モータと、発電機からの直流電力を可変周波数の交流電力に変換して当該電動モータを駆動すると共に、当該電動モータからの交流電力の出力を直流電力に変換する双方向変換器と、電動モータで回生される起電力を消費するように双方向変換器に接続された抵抗器と、抵抗器に冷却風を供給する送風機とを備えている。
米国特許第4307300号明細書
上述した特許文献1に開示された従来技術は、車両が減速する際に、走行モータをリターダとして利用して車両の運動エネルギーを電気エネルギー(回生電力)に変換し、この電気エネルギーを抵抗器(グリッド抵抗)に供給して熱エネルギーに変換することにより、抵抗器で発生した熱を空気中に放出している。このとき、抵抗器の熱によって周囲の機器が損傷しないように、ブロワを回転させて冷却風を抵抗器に供給する必要があるので、抵抗器と並列にブロワモータを設けてリターダからの電気エネルギーによりブロワを作動させている。しかしながら、この構成ではブロワに流れる電流が並列接続された抵抗器により決まるため、車両が減速する際に抵抗器に対して冷却風量を自由に調整できないという課題がある。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、車両の減速時に抵抗器に対する冷却性能を自由に設定できる電気駆動式ダンプトラックを提供することにある。
上記の目的を達成するために、代表的な本発明は、車両に設けられたエンジンと、前記車両の車輪を左右個別に駆動して走行させる2つの走行モータと、前記エンジンの出力軸に設けられ、前記エンジンの駆動力で発電する主発電機及び補助発電機と、前記補助発電機の発電電力を制御する発電電力調整器と、前記主発電機が発電した交流電力を直流電力に変換する整流器と、前記整流器から供給される直流電力を可変周波数の交流電力に変換すると共に、前記車両の減速時に前記走行モータが発電した交流電力を直流電力に変換する走行モータ用インバータと、前記整流器に電気的に接続され、前記車両の減速時に前記走行モータ用インバータから出力された直流電力を熱に変換する電気抵抗器と、前記電気抵抗器に出力する直流電力を制御するチョッパと、前記電気抵抗器を冷却する冷却器と、前記冷却器を駆動する冷却器用駆動装置と、前記補助発電機が発電した交流電力を周波数変調して前記冷却器用駆動装置に出力する冷却器用インバータとを備えた電気駆動式ダンプトラックであって、前記走行モータの出力軸に設けられ、当該出力軸の回転に伴って発電する少なくとも1つの発電モータと、前記補助発電機の出力側に電気的に接続され、前記発電モータの発電電力を可変周波数の交流電力に変換する発電モータ用インバータと、前記車両の減速時に前記発電モータが発電した交流電力を前記補助発電機の出力側に供給して前記補助発電機の発電電力が減少するように、前記発電電力調整器及び前記発電モータ用インバータの動作を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする。
本発明の電気駆動式ダンプトラックによれば、車両の減速時に抵抗器に対する冷却性能を自由に設定できる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1実施形態に係る電気駆動式ダンプトラックの構成を示す全体図である。 図1に示すダンプトラックを駆動する駆動回路の基本構成を示す図である。 本発明の第1実施形態の特徴をなす駆動回路の要部の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る制御装置による補助発電機及び発電モータの制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る補助発電機の発電電力と発電モータの発電電力の関係を説明する図であり、(a)図は発電モータを使用しない場合の補助発電機の発電電力の時間推移を示す図、(b)図は発電モータの予想発電電力が閾値未満である場合の補助発電機の発電電力と発電モータの発電電力の時間推移を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る補助発電機の発電電力と発電モータの発電電力の関係を説明する図であり、(a)図は発電モータの予想発電電力が閾値以上かつ本来の補助発電機の発電電力未満である場合の補助発電機の発電電力と発電モータの発電電力の時間推移を示す図、(b)図は発電モータの予想発電電力が閾値以上かつ本来の補助発電機の発電電力以上である場合の補助発電機の発電電力と発電モータの発電電力の時間推移を示す図である。 本発明の第2実施形態の特徴をなす駆動回路の要部の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態の特徴をなす駆動回路の要部の構成を示す図である。
以下、本発明に係る電気駆動式ダンプトラックを実施するための形態を図に基づいて説明する。
[第1実施形態]
本発明に係る電気駆動式ダンプトラックの第1実施形態は、図1に示すように、鉱山のような作業現場において運搬対象物としての土砂や鉱石等を積載して運搬する大型のダンプトラック1から構成されている。ダンプトラック1は、車体フレーム11と、この車体フレーム11に回転可能に設けられた車輪とを備えている。
この車輪は、例えば、車体フレーム11の前部の左右両端にそれぞれ一輪ずつ配置された前輪12L,12R(図1には、左側の前輪12Lのみが図示されている)と、車体フレーム11の後部の左右両端に回転可能にそれぞれ二輪ずつ配置された後輪13L,13R(図1には、左側の後輪13Lのみが図示されている)とから構成されている。
前輪12L,12Rは、ステアリング等を介して入力されるステアリング角度に基づいて操舵される操舵輪であると共に、ダンプトラック1が走行する走行路の路面を介して後輪13L,13Rに従動する従動輪である。一方、後輪13L,13Rは、後述のエンジン31(図2参照)の駆動力が回転運動に変換されて駆動する駆動輪である。
これらの後輪13L,13Rの回転軸には、各後輪13L,13Rを駆動するための走行モータ14L,14R(図2参照)が取り付けられており、後輪13L,13Rの回転軸と走行モータ14L,14Rの出力軸との間に、各後輪13L,13Rの回転数を調整する減速機15L,15R(図2参照)が介装されている。また、各走行モータ14L,14Rには、これらの走行モータ14L,14Rの回転速度を測定する回転速度測定部としての回転速度センサ16L,16R(図2参照)が取り付けられている。
また、ダンプトラック1は、前輪12L,12Rの上方に配置され、オペレータが歩行可能なデッキ(アッパーデッキ)17と、車両の前面に取り付けられ、オペレータがデッキ17の上面17Uに昇るためのラダー18と、デッキ17の上面17Uに設置され、オペレータが搭乗するキャブ19と、車両の前部に搭載され、各種の電力機器を収納するコントロールキャビネット20と、ダンプトラック1の後述の駆動回路30(図2参照)における回生電力を熱として放散するための複数のグリッドボックス21とを備えている。
さらに、ダンプトラック1は、車体フレーム11に対して起伏可能に設けられ、土砂や鉱石等の積荷を積載する荷台22と、車体フレーム11の後部にブラケット23を介して設けられたヒンジピン24と、車体フレーム11のうちヒンジピン24よりも前方に配置され、車体フレーム11と荷台22とを連結するホイストシリンダ25とを備えている。
ダンプトラック1の前輪12Lで隠れた部分には、後述のエンジン31、主発電機32、及び補助発電機33等が搭載されており、これらの機器の上方には、車両の動作を制御する制御装置60が設置されている。この他、ダンプトラック1には、車体フレーム11の中央部分に配置され、エンジン31の燃料を貯蔵する燃料タンク26と、ホイストシリンダ25へ圧油を供給する油圧ポンプ(図示せず)と、車体フレーム11のうち燃料タンク26の近傍に配置され、油圧ポンプに供給する作動油を貯蔵する作動油タンク27とが搭載されている。
キャブ19内には、制御装置60に接続され、ホイストシリンダ25を伸縮して荷台22を起伏させる操作を行うホイストペダル(図示せず)と、車両の走行状態のうち前進(F)、中立(N)、及び後退(R)のいずれかに切り換えるシフトレバー(図示せず)と、前輪12L,12Rの操舵方向を切り換えることにより、車両の進行方向を左方向又は右方向へ変更する操作ハンドル(図示せず)と、車両を加速させるアクセルペダル(図示せず)と、後輪13L,13Rに制動力を付与するブレーキペダル28(図2参照)とが設置されている。したがって、キャブ19内のオペレータは、アクセルペダル及びブレーキペダル28を踏み込むことにより、その操作量に応じて車両の加速力及び制動力を調整することができる。
次に、本発明の第1実施形態に係るダンプトラック1を駆動する駆動回路30の基本構成について、図2を参照しながら詳細に説明する。
図2に示すように、ダンプトラック1に搭載された駆動回路30は、駆動源としてのエンジン31と、このエンジン31の出力軸に機械的に接続され、エンジン31の駆動力によってそれぞれ発電する主発電機32及び補助発電機33と、これらの主発電機32及び補助発電機33に電気的に接続され、コントロールキャビネット20及びグリッドボックス21内に収納された各機器とから構成されている。
エンジン31は、各シリンダ(図示せず)へ供給する空気を過給する過給器(図示せず)を有するディーゼルターボエンジンから成り、主発電機32、補助発電機33、及びホイストシリンダ25等の油圧源である油圧ポンプを駆動する。主発電機32及び補助発電機33は、エンジン31の出力軸に連結されて共に回転運動を行う。この主発電機32は、主として左右の走行モータ14L,14Rの動力源となる三相交流電力を発生する。補助発電機33は、補機類として、例えば、後述の冷却ファンモータ41の動力源となる三相交流電力を発生する。
コントロールキャビネット20には、主発電機32が発生させる交流電力を直流電力に変換する整流器34と、補助発電機33の発電電力を制御する発電電力調整器としての補助発電機励磁ユニット35と、整流器34から供給される直流電力を可変周波数の交流電力に変換すると共に、車両の減速時に走行モータ14L,14Rが発電した交流電力を直流電力に変換する左右の走行モータ用インバータ36L,36Rとが格納されている。
また、コントロールキャビネット20には、補助発電機33が発電した交流電力を周波数変調して冷却ファンモータ41に出力する冷却器用インバータとしての冷却ファンモータ用インバータ37と、整流器34と走行モータ用インバータ36L,36Rとの間に設けられ、後述の電気抵抗器39に出力する直流電力を制御するチョッパ38とが格納されている。
グリッドボックス21には、整流器34及びチョッパ38に電気的に接続され、車両の減速時に走行モータ用インバータ36L,36Rから出力された直流電力を熱に変換する前述の電気抵抗器39と、この電気抵抗器39に対して空気を送風することにより、電気抵抗器39を冷却する冷却器としての冷却ファン40と、冷却ファンモータ用インバータ37から供給された電力によって冷却ファン40を駆動する冷却器用駆動装置としての前述の冷却ファンモータ41と、電気抵抗器39の周囲の温度を測定する温度センサ42等の各種センサ及びスイッチ類(図示せず)とが格納されている。
上述の制御装置60は、例えば図示されないが、車両の状態やオペレータの操作によって入力された情報に基づいて、車両の動作全体を制御するための各種の演算を行うCPU(Central Processing Unit)と、CPUによる演算を実行するためのプログラムを格納するROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置と、CPUがプログラムを実行する際の作業領域となるRAM(Random Access Memory)とを含むハードウェアから構成されている。
このようなハードウェア構成において、ROMやHDD、もしくは図示しない光学ディスク等の記録媒体に格納されたプログラムがRAMに読出され、CPUの制御に従って動作することにより、プログラム(ソフトウェア)とハードウェアとが協働して、制御装置60の機能を実現する機能ブロックが構成される。
具体的には、制御装置60は、エンジン31の動作状態、ブレーキペダル28の操作量、回転速度センサ16L,16Rの測定値、及び温度センサ42の測定値等の機器情報を入力する入力部601と、CPUの演算処理に必要な情報を予め記憶する記憶部602と、入力部601に入力された情報及び記憶部602に記憶された情報に基づいて、各種インバータやバルブ等の駆動回路30の機器に対する動作信号を演算して駆動回路30の機器を制御する演算制御部603と、演算制御部603の演算結果を駆動回路30の機器に出力する出力部604とを含んでいる。
本発明の第1実施形態では、制御装置60は、演算制御部603で演算した動作信号を、エンジン31、補助発電機励磁ユニット35、走行モータ用インバータ36L,36R、冷却ファンモータ用インバータ37、及びチョッパ38の半導体スイッチ(不図示)に出力部604から適宜出力し、走行モータ14L,14R、電気抵抗器39、冷却ファンモータ41を適切なタイミング及び出力で駆動させることにより、駆動回路30内の電力の流れを制御している。
次に、駆動回路30の主発電機32で発生した電力の流れについて、図2を参照しながら詳細に説明する。
エンジン31によって主発電機32が駆動されると、主発電機32で発生した三相交流電圧は、整流器34によって直流電圧に変換され、走行モータ用インバータ36L、36Rに入力される。この状態で、キャブ19内のオペレータがアクセルペダルを踏み込むと、車両を加速するための動作信号が制御装置60から走行モータ用インバータ36L,36Rへ出力され、走行モータ14L,14Rに電力が供給される。
そして、走行モータ14L,14Rは、この電力を受けて駆動することにより、減速機15L,15Rを介して後輪13L,13Rを回転させ、車両を前進又は後進させる。一方、オペレータがブレーキペダル28を踏み込んだときや、降坂において車両が制動するときには、車両を減速するための動作信号が制御装置60から走行モータ用インバータ36L,36Rへ出力され、走行モータ14L,14Rは、車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する。
すなわち、走行モータ14L,14Rは、主発電機32及び補助発電機33のように発電機として機能し、電気式のブレーキシステムとして動作する。このとき、走行モータ14L,14Rで発生した電力を放電する機能が必要となる。
そこで、走行モータ用インバータ36L,36Rに接続されたチョッパ38を動作させ、電気抵抗器39に直流電圧を印可することにより、余剰の電気エネルギーを熱として消費するようにしている。通常、この電気抵抗器39は周囲の大気によって自然空冷されるが、電気抵抗器39の発熱エネルギーが大きい場合には、電気抵抗器39の温度が上昇することにより、駆動回路30の機器が損傷する可能性がある。そのため、制御装置60は、温度センサ42によって測定された温度に応じて、冷却ファン40を回転させることにより、強制空冷によって電気抵抗器39を冷却するようにしている。
次に、駆動回路30の補助発電機33で発生した電力の流れについて、図2を参照しながら詳細に説明する。
エンジン31によって補助発電機33が駆動されると、補助発電機励磁ユニット35は、制御装置60からの動作信号に従って補助発電機33の発電電力を制御する。これにより、補助発電機33で発生した三相交流電圧は、冷却ファンモータ用インバータ37に入力される。
このとき、制御装置60は、入力部601に入力された温度センサ42の測定値が記憶部602に予め記憶された閾値より大きいと判定した場合、すなわち、電気抵抗器39の冷却が必要となる場合には、制御装置60の演算制御部603は、電気抵抗器39の冷却に必要な風量を生起する冷却ファン40の回転速度を求めた後、当該回転速度を実現する冷却ファンモータ41の動作信号を演算すると共に、この冷却ファンモータ41の動作に必要な補助発電機33の発電電力に相当する動作信号を演算する。
そして、制御装置60は、演算制御部603で演算された各動作信号を出力部604から冷却ファンモータ用インバータ37及び補助発電機励磁ユニット35へ出力することにより、冷却ファンモータ41と補助発電機33をそれぞれ動作させる。これにより、冷却ファン40の回転によって発生した冷却風が電気抵抗器39に衝突し、電気抵抗器39の熱を奪って外部へ放出されることにより、電気抵抗器39を冷却することができる。
このように、ダンプトラック1は、機械的な制動エネルギーを一時的に電気エネルギーに変換し、さらに電気抵抗器39を使用して電気エネルギーを熱エネルギーに変換することにより、車両の制動力を確保している。また、ダンプトラック1は、電気抵抗器39で発生した熱を冷却ファン40で強制空冷して大気中に放出することにより、駆動回路30の機器の損傷を防止すると共に、車両の安定的な制動を実現している。なお、図示されていないが、ダンプトラック1が機械式のブレーキシステムを有し、車両の走行状況に応じて電気式のブレーキシステムと機械式のブレーキシステムを使い分けて車両の制動を行ってもよい。
ところで、上述した駆動回路30の基本構成においては、冷却ファンモータ41の動作に消費される電力は、エンジン31の出力軸に直結された補助発電機33で発電されており、冷却ファン40が動作する際に、補助発電機33を駆動するための追加の駆動力がエンジン31に必要とされるので、その分、エンジン31の燃料消費量が増大することになる。そこで、本発明の第1実施形態は、図2に示す基本構成のみから成る駆動回路30の代わりに、下記の機器を新たに追加した図3に示す駆動回路30を備えている。
次に、本発明の第1実施形態の特徴をなす駆動回路30の要部の構成について、図3を参照しながら詳細に説明する。
本発明の第1実施形態に係る駆動回路30は、図2に示す基本構成に加え、さらに走行モータ14L,14Rのうち、例えば、左側の走行モータ14Lの出力軸に設けられ、当該出力軸の回転に伴って発電する発電モータ50と、補助発電機33の出力側に電気的に接続され、発電モータ50の発電電力を可変周波数の交流電力に変換する発電モータ用インバータ51とを含んでいる。
発電モータ50の定格回転速度は、例えば、走行モータ14Lの使用回転速度の範囲に設定されており、発電モータ50は、走行モータ14Lの出力軸のうち当該走行モータ14Lの本体を挟んで減速機15Lと反対側に直接連結されている。これにより、発電モータ50が走行モータ14Lによって減速機15Lを介さずに動作するので、駆動回路30におけるエネルギーの伝達効率を高めることができる。発電モータ50は発電モータ用インバータ51を介して冷却ファンモータ用インバータ(冷却器用インバータ)37と電気的に接続され、発電モータ50の発電電力を冷却ファンモータ用インバータ37に供給している。
発電モータ用インバータ51は、制御装置60の入力部601及び出力部604にそれぞれ通信接続されている。また、制御装置60の記憶部602には、後述するように、発電モータ50に関する所定の諸元、例えば、発電モータ50のコイルの巻き数及び磁場の強さが予め記憶されている。
そして、制御装置60は、エンジン31の動作状態、ブレーキペダル28の操作量、回転速度センサ16L,16Rの測定値、及び温度センサ42の測定値の他、発電モータ用インバータ51の電流と電圧等の機器情報を取得し、車両の減速時に発電モータ50が発電した交流電力を補助発電機33の出力側に供給して補助発電機33の発電電力が減少するように、補助発電機励磁ユニット35及び発電モータ用インバータ51の動作を制御する。
次に、本発明の第1実施形態に係る制御装置60による補助発電機33及び発電モータ50の制御処理について、図4のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
図4に示すように、まずは、制御装置60の入力部601は、ブレーキペダル28の操作量BM、回転速度センサ16L,16Rの測定値、及び発電モータ用インバータ51の電流と電圧を含む機器情報を取得し(ステップ(以下、Sと記す)401)、これらの機器情報を制御装置60の演算制御部603に転送する。
次に、演算制御部603は、図2に示す基本構成のみから成る駆動回路30の補助発電機33の発電電力、すなわち、発電モータ50を使用しない本来の補助発電機33の発電電力Pagoが、上述のように演算した冷却ファンモータ41の動作に必要な電力PFNとなるように設定する(Pago=PFN)(S402)。
続いて、演算制御部603は、回転速度センサ16L,16Rによって測定された走行モータ14L,14R、及び記憶部602に記憶された発電モータ50のコイルの巻き数と磁場の強さに基づいて、車両の減速時に予想される発電モータ50の発電電力を示す予想発電電力Pgmfを演算する(S403)。すなわち、演算制御部603が予想発電電力演算部として機能し、回転速度センサ16L,16R、記憶部602、及び演算制御部603が予想発電電力取得部として機能する。
次に、演算制御部603は、S401において取得したブレーキペダル28の操作量BMが予め設定された閾値TB以上であるか否かを判定する(S404)。このとき、演算制御部603は、ブレーキペダル28の操作量BMが閾値TB未満であると判定した場合(S404/NO)、補助発電機33の発電電力Pagを本来の補助発電機の発電電力Pagoに設定する(Pag=Pago)(S405)。
続いて、演算制御部603は、発電モータ50の発電電力Pgmを0(ゼロ)に設定する(Pgm=0)(S406)。つまり、S406の処理により、補助発電機33の発電電力が図2に示す基本構成のみから成る駆動回路30の補助発電機33の発電電力と等しくなるので、発電モータ50を使用しない場合と同様の制御処理が行われる。
次に、演算制御部603は、補助発電機33の発電電力Pagに対応する補助発電機励磁ユニット35の動作信号を演算して生成した後(S407)、発電モータ50の発電電力Pgmに対応する発電モータ用インバータ51の動作信号を演算して生成し(S408)、これらの演算結果を制御装置60の出力部604に送信する。
そして、出力部604は、演算制御部603の演算結果を受信すると、S407において生成された動作信号を補助発電機励磁ユニット35へ出力すると共に、S408において生成された動作信号を発電モータ用インバータ51へ出力し(S409)、制御装置60による補助発電機33及び発電モータ50の制御処理を終了する。
一方、S404において、演算制御部603は、ブレーキペダル28の操作量BMが閾値TB以上であると判定した場合(S404/YES)、S403において演算した予想発電電力Pgmfと、予め設定された閾値TGとを比較し、予想発電電力Pgmfが閾値TG以上であるか否かを判定する(S410)。このとき、演算制御部603は、予想発電電力Pgmfが閾値TG未満であると判定した場合(S410/NO)、S405からの処理が行われる。
一方、S410において、演算制御部603は、予想発電電力Pgmfが閾値TG以上であると判定した場合(S410/YES)、予想発電電力Pgmfが本来の補助発電機33の発電電力Pago以上であるか否かを判定する(S411)。このとき、演算制御部603は、予想発電電力Pgmfが本来の補助発電機33の発電電力Pago未満であると判定すると(S411/NO)、補助発電機33の発電電力Pagを本来の補助発電機33の発電電力Pagoから予想発電電力Pgmfを減算した値に設定する(Pag=Pago−Pgmf)(S412)。このS412の処理により、補助発電機33の発電電力を上記本来の補助発電機33の発電電力から発電モータ50が発電する電力だけ減少させることが可能となる。
続いて、演算制御部603は、発電モータ50の発電電力Pgmを予想発電電力Pgmfに設定し(Pgm=Pgmf)(S413)、S407からの処理が行われる。一方、S411において、演算制御部603は、予想発電電力Pgmfが本来の補助発電機33の発電電力Pago以上であると判定すると(S411/YES)、補助発電機33の発電電力Pagを0(ゼロ)に設定する(Pag=0)(S414)。
続いて、演算制御部603は、発電モータ50の発電電力Pgmを本来の補助発電機33の発電電力Pagoに設定し(Pgm=Pago)(S415)、S407からの処理が行われる。したがって、S414、S415の処理により、補助発電機33を発電させることなく、図2に示す基本構成から成る駆動回路30において、本来、補助発電機33が発電していた電力を全て発電モータ50で発電させることができる。
また露天掘り鉱山においては、採掘現場は次第にすり鉢状に掘り下げられていくので、採掘した資源を運搬するダンプトラック1はすり鉢状の採掘現場の底まで下り走行する。ダンプトラック1の走行路はすり鉢の斜面に螺旋状に設けられ、その長さは数キロメートル以上に達することも多い。従ってダンプトラック1は下り走行時間のほとんどを同じ方向に旋回しながら走行する。例えばダンプトラック1が左回りに走行する場合で説明すると、内輪側の走行モータ14Lと外輪側の走行モータ14Rでは外輪側の回転数の方が大きい。また大型ダンプトラック1のトレッド幅は5〜6mが一般的で、その点でも内外輪の走行距離差は大きい。そのため、下り走行時の内輪側の走行モータ14L及び外輪側の走行モータ14Rの回生電力量の差は無視できないほど大きくなるため、1つの発電モータ50を2つある走行モータ14L,14Rの片方(図3では左側の走行モータ14L)に取り付けるだけで、左右の走行モータ14L,14Rの回生動作を均一化することができる。
次に、本発明の第1実施形態に係る補助発電機33の発電電力と発電モータ50の発電電力の関係について、図5、図6を参照しながら詳細に説明する。図5、図6において、破線は本来の補助発電機33の発電電力Pago、実線は補助発電機33の発電電力Pag、点線は発電モータ50の予想発電電力Pgmf、一点鎖線は発電モータ50の発電電力Pgmをそれぞれ表している。
図5(a)は、発電モータ50を使用しない場合の補助発電機33の発電電力Pagの時間推移を示している。この場合、図2に示す基本構成のみから成る駆動回路30を備えたダンプトラック1では、冷却ファンモータ41の必要負荷に応じて、補助発電機33の負荷が大きく変動するので、補助発電機33の発電電力Pagが変化する。この場合の補助発電機33の発電電力Pagが本来の補助発電機33の発電電力Pagoを意味している。
図5(b)は、発電モータ50の予想発電電力Pgmfが閾値TG未満である場合の補助発電機33の発電電力Pagと発電モータ50の発電電力Pgmの時間推移を示している。この場合、発電モータ50の発電電力Pgmが0(ゼロ)となるので、発電モータ50による回生動作は行われず、冷却ファンモータ41を駆動させるための電力は全て補助発電機33から供給される。
その結果、補助発電機33の発電電力Pagは、本来の補助発電機33の発電電力Pagoと同じとなり、図5(a)と同様の発電電力の変化となる。また、発電モータ50の発電電力Pgmが0(ゼロ)であることから、発電モータ50の発電による負荷は発生せず、走行モータ14Lに発電モータ50の負荷が加わることがない。そのため、エンジン31に加わる負荷は、駆動回路30が基本構成のみから成る場合と変わらず、エンジン31の燃料消費量も、駆動回路30が基本構成のみから成る場合と同じとなる。なお、図5(b)が示す駆動回路30の動作は、図4に示すS405〜S409に対応している。
図6(a)は、発電モータ50の予想発電電力Pgmfが閾値TG以上かつ本来の補助発電機33の発電電力Pago未満である場合の補助発電機33の発電電力Pagと発電モータ50の発電電力Pgmの時間推移を示している。この場合、発電モータ50で発電された電力の全てが回生され、補助発電機33の発電電力Pagは、本来の補助発電機33の発電電力Pagoから発電モータ50の予想発電電力Pgmfを減算した値となり、本来の補助発電機33の発電電力Pagoよりも小さくなる。
その結果、補助発電機33の発電に伴ってエンジン31に加わる負荷が減少するので、エンジン31の燃料消費量が低減する。なお、図6(a)が示す駆動回路30の動作は、図4に示すS412、S413、S407〜S409に対応している。
図6(b)は、発電モータ50の予想発電電力Pgmfが閾値TG以上かつ本来の補助発電機33の発電電力Pago以上である場合の補助発電機33の発電電力Pagと発電モータ50の発電電力Pgmの時間推移を示している。この場合、発電モータ50の発電電力Pgmは本来の補助発電機33の発電電力Pagoと等しく設定されるので、補助発電機33の発電電力Pagは0(ゼロ)となる。
その結果、補助発電機33の発電に伴ってエンジン31に加わる負荷が減少するので、エンジン31の燃料消費量が低減する。なお、図6(b)が示す駆動回路30の動作は、図4に示すS414、S415、S407〜S409に対応している。
このように構成した本発明の第1実施形態に係るダンプトラック1によれば、車両が減速する際に、走行モータ14L,14Rをリターダとして利用して発電モータ50を発電させ、当該発電モータ50で発生した電力を発電モータ用インバータ51から冷却ファンモータ用インバータ37へ供給することにより、発電モータ50が補助発電機33の発電を補いながら、冷却ファン40によって電気抵抗器39を十分に冷却することができる。これにより、補助発電機33の負荷が減少することにより、エンジン31の出力を抑制できるので、車両の減速時におけるエンジン31の燃料消費量を低減することができる。
また、本発明の第1実施形態に係るダンプトラック1では、制御装置60の演算制御部603は、演算した発電モータ50の予想発電電力Pgmfが予め設定された閾値TG以上であると判定した場合に限り、補助発電機33の発電電力Pagを減少させるように補助発電機励磁ユニット35を制御することにより、補助発電機33の発電と発電モータ50の発電とが頻繁に切り換わることがないので、エンジン31や主発電機32の出力の変動を抑制することができる。これにより、エンジン31、主発電機32、補助発電機33、及び発電モータ50が破損するのを防止できるので、これらの機器の長寿命化を図ることができる。
また、本発明の第1実施形態に係るダンプトラック1では、制御装置60の演算制御部603は、回転速度センサ16L,16Rによって測定された走行モータ14L,14Rの回転速度と記憶部602に記憶された情報から発電モータ50の予想発電電力Pgmfを演算するようにしているので、車両が減速する際に得られる発電モータ50の発電電力の推測値を効率良く取得することができる。したがって、補助発電機33及び発電モータ50の制御に要する制御装置60の処理能力を向上させることができる。
また、本発明の第1実施形態に係るダンプトラック1では、制御装置60の演算制御部603は、ブレーキペダル28の操作量BMが閾値TB以上であると判定した場合に、図4に示すS410以降の処理へ移行するようにしたので、例えば、車両が坂道等の斜面を走行している間に、徒に発電モータ50が動作して走行モータ14Lに負荷が加わることで車両の操作性が悪化するのを未然に防止することができる。つまり、走行モータ14Lの力行動作時に発電モータ50からの電力の供給を遮断する制御が行われるので、発電モータ50の発電動作に起因する走行モータ14Lの負荷を軽減でき、車両の走行抵抗を低減することができる。
また、本発明の第1実施形態に係るダンプトラック1では、発電モータ50は、走行モータ14Lの出力軸のうち減速機15Lと反対側の片方に連結されることにより、走行モータ14Lの回生動作時に発電モータ50によって適切な大きさの電力が得られると共に、駆動回路30の機器の増加を抑えて車両内のメンテナンスのスペースを確保することができる。特に、ダンプトラック1が鉱山の走行路を右回りで登坂又は降坂する際には、発電モータ50が左側の走行モータ14Lに直接連結されることで外側に位置するので、発電モータ50の発電効率を高めることができる。
また、本発明の第1実施形態に係るダンプトラック1は、走行モータ14Lの回生動作において得られる電気エネルギーを冷却ファン40の駆動電力として利用しており、車両の減速時のように非定常的に発生する電力を一時的に貯蔵することなく有効に使用することができる。さらに、本発明の第1実施形態に係るダンプトラック1は、駆動回路30の基本構成に変更を加えることなく、発電モータ50と発電モータ用インバータ51を新規に追加するだけで車両の回生システムを実現することができる。したがって、万一、これらの発電モータ50と発電モータ用インバータ51が損傷しても、車両の走行性能が悪化することがないので、車両の走行に対して優れた安定性を確保することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係るダンプトラック1は、上述した第1実施形態の構成に加え、図7に示すように、駆動回路30Aが、走行モータ14Lと発電モータ50との間に介装され、走行モータ14Lの出力軸の回転を発電モータ50に伝達するカップリング52を含んでいる。その他の第2実施形態の構成は、上述した第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同一又は対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
上述のような構成の駆動回路30Aでは、走行モータ14Lが回転すると、この走行モータ14Lの回転にカップリング52も連動するので、当該カップリング52を介して発電モータ50も回転する。このとき、走行モータ14Lの回転速度に変動が発生すると、カップリング52が変形して走行モータ14Lの回転速度の変動を吸収することにより、発電モータ50は変動が抑えられた回転速度で回転する。なお、本発明の第2実施形態に係るカップリング52は、その種類や方式を限定するものではない。
このように構成した本発明の第2実施形態に係るダンプトラック1によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる他、カップリング52が走行モータ14Lと発電モータ50との間に介在しているので、走行モータ14Lの回転速度の変動が発電モータ50に伝達するのを抑制でき、発電モータ50に加わる負荷を軽減することができる。これにより、発電モータ50の長寿命化に貢献することができる。また、走行モータ14L及び発電モータ50のいずれか一方が故障した場合に、カップリング52が破損することで、残りの他方の機器の破損を防止することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係るダンプトラック1は、上述した第1実施形態の構成に加え、図8に示すように、駆動回路30Bが、走行モータ14Lと発電モータ50との間に介装され、走行モータ14Lの出力軸と発電モータ50の入力軸とを断続自在に連結するクラッチ53を含んでいる。この場合、制御装置60は、エンジン31の動作状態、ブレーキペダル28の操作量BM、回転速度センサ16L,16Rの測定値、及び温度センサ42の測定値等の機器情報を取得し、この機器情報を基にクラッチ53の動作を制御する。その他の第3実施形態の構成は、上述した第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同一又は対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
上述のような構成の駆動回路30Bでは、走行モータ14Lが回転すると、この走行モータ14Lの回転にクラッチ53も連動するので、当該クラッチ53を介して発電モータ50も回転する。制御装置60は、図4に示すS406の処理のように、発電モータ50の発電電力Pgmを0(ゼロ)に設定して発電モータ50を発電させないとき、あるいは走行モータ14L、当該走行モータ14Lに接続されている機器、発電モータ50、及び当該発電モータ50に接続されている機器の少なくとも1つが故障したと判定したとき、クラッチ53を切り離す制御を行うことにより、走行モータ14Lの出力軸と発電モータ50の入力軸とが遮断される。なお、本発明の第3実施形態に係るクラッチ53は、その種類や方式を限定するものではない。
このように構成した本発明の第3実施形態に係るダンプトラック1によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる他、制御装置60が発電モータ50を発電させないと判断した時点で、走行モータ14Lの出力軸と発電モータ50の入力軸とが遮断されるので、発電モータ50の負荷が走行モータ14Lに伝達されることがない。そのため、エンジン31の出力の増加を抑制できるので、エンジン31の燃料消費量を効果的に低減することができる。
しかも、走行モータ14L、当該走行モータ14Lに接続されている機器、発電モータ50、及び当該発電モータ50に接続されている機器の少なくとも1つが故障すると、制御装置60によってクラッチ53が切り離されるので、これらの機器が故障した機器に連鎖して破損するのを未然に防止することができる。
なお、上述した本発明の各実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
また、本実施形態は、補助発電機33で発電した電力が主に冷却ファンモータ41を駆動するために使用された場合について説明したが、本発明はこの場合に限らず、補助発電機33で発電した電力は他の補機類を動作させるために使用されてもよい。同様に、本実施形態は、発電モータ50で発電した電力が主に冷却ファンモータ41を駆動するために使用された場合について説明したが、本発明はこの場合に限らず、発電モータ50で発電した電力は他の補機類を動作させるために使用されてもよい。この時に得られる効果としては、補機類を動作させるエネルギーを回生電力で賄うことによりエンジンの燃料消費量を低減できることが挙げられる。
また、本実施形態は、発電モータ50が左右の走行モータ14L,14Rのうち一方の走行モータ14Lの出力軸に連結された場合について説明したが、本発明はこの場合に限らず、発電モータ50は他方の走行モータ14Rに連結されてもよいし、又は、発電モータ50を2つ用意し、これらの発電モータ50が両方の走行モータ14L,14Rに連結されてもよい。
1…ダンプトラック(電気駆動式ダンプトラック)、12L,12R…前輪(車輪)、13L,13R…後輪(車輪)、14L,14R…走行モータ、15L,15R…減速機、16L,16R…回転速度センサ(回転速度測定部)(予想発電電力取得部)、19…キャブ、20…コントロールキャビネット、21…グリッドボックス、28…ブレーキペダル
30,30A,30B…駆動回路、31…エンジン、32…主発電機、33…補助発電機、34…整流器、35…補助発電機励磁ユニット(発電電力調整器)、36L,36R…走行モータ用インバータ、37…冷却ファンモータ用インバータ(冷却器用インバータ)、38…チョッパ、39…電気抵抗器、40…冷却ファン(冷却器)、41…冷却ファンモータ(冷却器用駆動装置)、42…温度センサ
50…発電モータ、51…発電モータ用インバータ、52…カップリング、53…クラッチ、60…制御装置、601…入力部、602…記憶部(予想発電電力取得部)、603…演算制御部(予想発電電力演算部)(予想発電電力取得部)、604…出力部

Claims (7)

  1. 車両に設けられたエンジンと、前記車両の車輪を左右個別に駆動して走行させる2つの走行モータと、前記エンジンの出力軸に設けられ、前記エンジンの駆動力で発電する主発電機及び補助発電機と、前記補助発電機の発電電力を制御する発電電力調整器と、前記主発電機が発電した交流電力を直流電力に変換する整流器と、前記整流器から供給される直流電力を可変周波数の交流電力に変換すると共に、前記車両の減速時に前記走行モータが発電した交流電力を直流電力に変換する走行モータ用インバータと、前記整流器に電気的に接続され、前記車両の減速時に前記走行モータ用インバータから出力された直流電力を熱に変換する電気抵抗器と、前記電気抵抗器に出力する直流電力を制御するチョッパと、前記電気抵抗器を冷却する冷却器と、前記冷却器を駆動する冷却器用駆動装置と、前記補助発電機が発電した交流電力を周波数変調して前記冷却器用駆動装置に出力する冷却器用インバータとを備えた電気駆動式ダンプトラックであって、
    前記走行モータの出力軸に設けられ、当該出力軸の回転に伴って発電する少なくとも1つの発電モータと、
    前記補助発電機の出力側に電気的に接続され、前記発電モータの発電電力を可変周波数の交流電力に変換する発電モータ用インバータと、
    前記車両の減速時に前記発電モータが発電した交流電力を前記補助発電機の出力側に供給して前記補助発電機の発電電力が減少するように、前記発電電力調整器及び前記発電モータ用インバータの動作を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする電気駆動式ダンプトラック。
  2. 請求項1に記載の電気駆動式ダンプトラックにおいて、
    前記発電モータは1つであり、この発電モータは前記左右個別の2つの走行モータのうち片側の走行モータの出力軸に設けられることを特徴とする電気駆動式ダンプトラック。
  3. 請求項1に記載の電気駆動式ダンプトラックにおいて、
    前記車両の減速時に予想される前記発電モータの発電電力を示す予想発電電力を取得する予想発電電力取得部を備え、
    前記制御装置は、前記予想発電電力取得部によって取得された前記予想発電電力と予め設定された閾値とを比較し、当該予想発電電力が前記閾値以上であると判定した場合に限り、前記補助発電機の発電電力を減少させる動作信号を前記発電電力調整器へ送信することを特徴とする電気駆動式ダンプトラック。
  4. 請求項3に記載の電気駆動式ダンプトラックにおいて、
    前記予想発電電力取得部は、
    前記走行モータの回転速度を測定する回転速度測定部と、
    前記発電モータに関する所定の諸元が予め記憶された記憶部と、
    前記回転速度測定部によって測定された前記走行モータの回転速度と前記記憶部に記憶された前記所定の情報から前記予想発電電力を演算する予想発電電力演算部とから構成されたことを特徴とする電気駆動式ダンプトラック。
  5. 請求項3に記載の電気駆動式ダンプトラックにおいて、
    前記車両に制動力を付与するブレーキペダルを備え、
    前記制御装置は、前記ブレーキペダルの操作量に基づいて、前記車両が減速中であるか否かを判定し、前記車両が減速中であると判定した場合に、前記予想発電電力取得部によって取得された前記予想発電電力と前記閾値との比較を行うことを特徴とする電気駆動式ダンプトラック。
  6. 請求項1に記載の電気駆動式ダンプトラックにおいて、
    前記走行モータの出力軸に取り付けられ、当該出力軸の回転を減速して前記車輪に伝達する減速機を備え、
    前記発電モータは、前記走行モータの出力軸のうち当該走行モータの本体を挟んで前記減速機と反対側に直接連結されたことを特徴とする電気駆動式ダンプトラック。
  7. 請求項1に記載の電気駆動式ダンプトラックにおいて、
    前記発電モータは前記冷却器用インバータと電気的に接続され、前記発電モータの発電電力を前記冷却器用インバータに供給することを特徴とする電気駆動式ダンプトラック。
JP2017046625A 2017-03-10 2017-03-10 電気駆動式ダンプトラック Active JP6592470B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017046625A JP6592470B2 (ja) 2017-03-10 2017-03-10 電気駆動式ダンプトラック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017046625A JP6592470B2 (ja) 2017-03-10 2017-03-10 電気駆動式ダンプトラック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018149882A true JP2018149882A (ja) 2018-09-27
JP6592470B2 JP6592470B2 (ja) 2019-10-16

Family

ID=63679973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017046625A Active JP6592470B2 (ja) 2017-03-10 2017-03-10 電気駆動式ダンプトラック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6592470B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020153158A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 日立建機株式会社 ホイールローダ
WO2020208755A1 (ja) * 2019-04-10 2020-10-15 三菱電機株式会社 駆動制御装置および鉄道車両用駆動装置
JP7053919B1 (ja) 2021-03-26 2022-04-12 日立建機株式会社 ダンプトラックのドライブシステム
JP7082700B1 (ja) * 2021-03-29 2022-06-08 日立建機株式会社 ドライブシステム
EP3892507A4 (en) * 2018-12-05 2022-08-24 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. REGENERATIVE BRAKING SYSTEM AND ELECTRICALLY DRIVEN WORK VEHICLE USING THE SAME
EP4249331A1 (en) * 2022-03-21 2023-09-27 Volvo Truck Corporation An air cooled resistor arrangement
WO2024009634A1 (ja) * 2022-07-06 2024-01-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ駆動装置、制御方法、及びプログラム

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3892507A4 (en) * 2018-12-05 2022-08-24 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. REGENERATIVE BRAKING SYSTEM AND ELECTRICALLY DRIVEN WORK VEHICLE USING THE SAME
JP2020153158A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 日立建機株式会社 ホイールローダ
JP7085510B2 (ja) 2019-03-20 2022-06-16 日立建機株式会社 ホイールローダ
WO2020208755A1 (ja) * 2019-04-10 2020-10-15 三菱電機株式会社 駆動制御装置および鉄道車両用駆動装置
JPWO2020208755A1 (ja) * 2019-04-10 2021-11-18 三菱電機株式会社 駆動制御装置および鉄道車両用駆動装置
JP7183396B2 (ja) 2019-04-10 2022-12-05 三菱電機株式会社 駆動制御装置および鉄道車両用駆動装置
JP7053919B1 (ja) 2021-03-26 2022-04-12 日立建機株式会社 ダンプトラックのドライブシステム
WO2022201927A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 日立建機株式会社 ダンプトラックのドライブシステム
JP2022150448A (ja) * 2021-03-26 2022-10-07 日立建機株式会社 ダンプトラックのドライブシステム
WO2022209413A1 (ja) * 2021-03-29 2022-10-06 日立建機株式会社 ドライブシステム
JP7082700B1 (ja) * 2021-03-29 2022-06-08 日立建機株式会社 ドライブシステム
EP4249331A1 (en) * 2022-03-21 2023-09-27 Volvo Truck Corporation An air cooled resistor arrangement
WO2024009634A1 (ja) * 2022-07-06 2024-01-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ駆動装置、制御方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6592470B2 (ja) 2019-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6592470B2 (ja) 電気駆動式ダンプトラック
KR100942093B1 (ko) 전기차의 브레이크 제어 장치
US7053568B2 (en) Battery-powered vehicle with AC driven traction and pump motors for mining applications
EP3511192B1 (en) Regenerative braking device and dump truck
US9227515B2 (en) System and method for controlling a vehicle
KR101882524B1 (ko) 고무 타이어 상에서 주행할 수 있고 전기적 구동부를 구비하는 바닥에 바인딩된 대형 수송 차량의 에너지 최적화 동작 방법
JP2010183687A (ja) 電動機駆動トラックの運転支援装置および方法
JP5841530B2 (ja) 車両性能制御のシステム及び方法
AU2007256115A1 (en) Drive system for electrically driven dump truck
JP2013150477A (ja) 車両の駆動装置
JPWO2019163052A1 (ja) 電気駆動車両
JP5912624B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP3914857B2 (ja) 大型運搬車両
JP2022037923A (ja) 車両制動のシステムと方法
CN108473139A (zh) 用于确定车辆操作期间的制动系统使用的量度的方法和装置
US20230211768A1 (en) Method for controlling powertrain, and powertrain
JPH07118841B2 (ja) 電気車の制動方法
JP4063193B2 (ja) 電動車両の駆動システム
JP2016142118A (ja) 作業車両
JP2023151438A (ja) 電気駆動式車両
JP2024013283A (ja) 電気駆動式車両
JP2023118207A (ja) ダンプトラック
JP2023017345A (ja) 制動力制御システム
JP2024049135A (ja) ダンプトラック
JP2023119262A (ja) ダンプトラック

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190820

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190917

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190920

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6592470

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150