JP2024049135A - ダンプトラック - Google Patents

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篤 北口
Atsushi Kitaguchi
和典 石原
Kazunori Ishihara
知範 高田
Tomonori Takada
充弘 門田
Michihiro Kadota
悟 金子
Satoru Kaneko
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Abstract

【課題】蓄電装置の劣化防止と燃費の向上とを両立可能なダンプトラックを提供する。【解決手段】ダンプトラックは、タイヤの回転によって走行する車体と、車体に起伏可能に支持された荷台と、電力が供給されてタイヤを回転させる駆動力を発生させ、タイヤが制動されたことによって回生電力を発電する走行モータと、タイヤの制動を指示するブレーキ操作を受け付けるブレーキ操作装置と、電力を蓄電する蓄電装置と、走行モータ及び蓄電装置を制御するコントローラとを備える。コントローラは、ブレーキ操作装置のブレーキ操作量が閾値操作量以上の場合に、ブレーキ操作量に対応する対応回生電力を走行モータに発電させると共に、対応回生電力の少なくとも一部を蓄電装置に蓄電させ、ブレーキ操作量が閾値操作量未満の場合に、対応回生電力より小さい制限回生電力を走行モータに発電させると共に、制限回生電力の全てを蓄電装置に蓄電させる。【選択図】図4

Description

本発明は、蓄電装置を備えるダンプトラックに関する。
特許文献1には、車体の制動時に走行モータが発電した電力を蓄電装置に充電し、力行時に蓄電装置に蓄電した電力によって走行モータを回転させるダンプトラックが開示されている。しかしながら、蓄電装置は充電時に発熱し、充放電出力が高いほど発熱量が多くなる。そして、蓄電装置の発熱量が増大すると、劣化や破損の原因となり得る。
特許文献2には、バッテリの発熱量が上限許容値に達したときに、走行モータの回生制動を停止して惰性走行させることによって、バッテリの劣化や破損を防止するダンプトラックが開示されている。
特開2000-299901号公報 特開2014-103771号公報
しかしながら、傾斜の大きい降坂路を走行中にバッテリの発熱量が増大した場合は、回生走行を継続せざるを得ない。このような場合、回生走行時に出力された回生電力を熱抵抗器で熱に変換して消費する必要があるので、ダンプトラックの燃費を向上させることが難しいという課題がある。
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、蓄電装置の劣化防止と燃費の向上とを両立可能なダンプトラックを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、タイヤの回転によって走行する車体と、前記車体に起伏可能に支持された荷台と、電力が供給されて前記タイヤを回転させる駆動力を発生させ、前記タイヤが制動されたことによって回生電力を発電する走行モータと、前記タイヤの制動を指示するブレーキ操作を受け付けるブレーキ操作装置と、電力を蓄電する蓄電装置と、前記走行モータ及び前記蓄電装置を制御するコントローラとを備えるダンプトラックにおいて、前記コントローラは、前記ブレーキ操作装置のブレーキ操作量が閾値操作量以上の場合に、前記ブレーキ操作量に対応する対応回生電力を前記走行モータに発電させると共に、前記対応回生電力の少なくとも一部を前記蓄電装置に蓄電させ、前記ブレーキ操作量が前記閾値操作量未満の場合に、前記対応回生電力より小さい制限回生電力を前記走行モータに発電させると共に、前記制限回生電力の全てを前記蓄電装置に蓄電させることを特徴とする。
本発明によれば、蓄電装置の劣化防止と燃費の向上とを両立することができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本実施形態に係るダンプトラックの側面図である。 ダンプトラックに搭載される駆動回路の回路図である。 ダンプトラックのハードウェア構成図である。 回生制御処理のフローチャートである。 判定処理のフローチャートである。 変形例に係る駆動回路の回路図である。
本発明に係るダンプトラックの実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るダンプトラック1の側面図である。なお、本明細書中の前後左右は、特に断らない限り、ダンプトラック1に搭乗して操作するオペレータの視点を基準としている。
図1に示すように、本実施形態に係るダンプトラック1は、車体フレーム2(車体)と、車体フレーム2の前部の左右両端に回転可能に支持された一対の前タイヤ3L、3Rと、車体フレーム2の後部の左右両端に回転可能に支持された一対の後タイヤ4L、4Rと、車体フレーム2上に起伏可能に支持された荷台5と、ダンプトラック1を操作するオペレータが搭乗するキャブ6とを主に備える。
一対の前タイヤ3L、3Rは、オペレータによるステアリング操作によって舵角が変わる操舵輪である。一方、一対の後タイヤ4L、4Rは、走行モータ15L、15R(図2参照)の駆動力が伝達されて回転する駆動輪である。なお、ダンプトラック1は、一対の後タイヤ4L、4Rそれぞれに独立して駆動力を伝達するために、一対の走行モータ15L、15Rを備える。
荷台5は、ホイストシリンダ7L、7Rの伸縮によって、車体フレーム2の後部のヒンジピン8を中心として、上下方向に起伏する。ホイストシリンダ7L、7Rは、一端が車体フレーム2に接続され、他端が荷台5に接続され、油圧ポンプ(図示省略)から作動油の供給を受けて伸縮する。そして、ホイストシリンダ7L、7Rが伸長すると荷台5が起立し、ホイストシリンダ7L、7Rが収縮すると荷台5が倒伏する。
キャブ6は、車体フレーム2の前端のデッキ9上の左端に配置されている。キャブ6は、ダンプトラック1を操作するオペレータが搭乗する運転室を形成している。そして、キャブ6の内部には、ダンプトラック1を動作させるための操作装置が配置されている。キャブ6に搭乗したオペレータが操作装置を操作することによって、ダンプトラック1が走行(加速、制動、旋回)し、荷台5が起伏する。
操作装置は、ユーザの操作に応じた操作信号を後述するコントローラ30(図3参照)に出力する。操作装置は、例えば、図3に示すアクセルペダル6a及びブレーキペダル6b(ブレーキ操作装置)の他、図示を省略したステアリング、走行レバー、及びホイストレバー等を含む。
アクセルペダル6aは、ダンプトラック1の加速を指示する操作装置である。ブレーキペダル6bは、ダンプトラック1(後タイヤ4L、4R)の制動を指示する操作装置である。ステアリングは、ダンプトラック1の旋回方向を指示する操作装置である。走行レバーは、アクセルペダル6aが踏み込まれたときのダンプトラック1の進行方向(前進位置、後退位置、ニュートラル位置)を指示する操作装置である。ホイストレバーは、荷台5の起伏(起立位置、倒伏位置)を指示する操作装置である。
また、デッキ9の下方には、ダンプトラック1を駆動する駆動回路10が配置されている。さらに、デッキ9上には、グリッドボックス17(図2参照)と、グリッドボックス17に冷却風を供給する送風機(図示省略)とが設置されている。
図2は、ダンプトラック1に搭載される駆動回路10の回路図である。駆動回路10は、例えば、エンジン11と、主発電機12と、AC/DCコンバータ13と、インバータ14L、14Rと、走行モータ15L、15Rと、チョッパ16と、グリッドボックス17と、DC/DCコンバータ18と、蓄電装置19とを主に備える。
エンジン11は、燃料を燃焼させることによって、ダンプトラック1を駆動するための駆動力を発生させる。主発電機12は、エンジン11の出力軸に接続されている。主発電機12は、エンジン11の駆動力が伝達されて、三相交流電力を発電する。AC/DCコンバータ13は、主発電機12から出力された三相交流電力を直流電力に変換して、インバータ14L、14Rに出力する。
インバータ14L、14Rは、AC/DCコンバータ13から出力された直流電力またはDC/DCコンバータ18を通じて蓄電装置19から放電された直流電力を、三相交流電力に変換して、走行モータ15L、15Rに出力する。走行モータ15L、15Rは、インバータ14L、14Rから三相交流電力の供給を受けて回転する。そして、走行モータ15L、15Rの回転駆動力が減速機(図示省略)を通じて後タイヤ4L、4Rに伝達されることによって、ダンプトラック1が走行(加速)する。
一方、ダンプトラック1を制動する際、走行モータ15L、15Rは、電気ブレーキとして作動する。そして、電気ブレーキとして作動する走行モータ15L、15Rは、回生電力を発電して、インバータ14L、14Rに出力する。インバータ14L、14Rは、走行モータ15L、15Rから出力された三相交流の回生電力を直流電力に変換して、チョッパ16及びDC/DCコンバータ18に出力する。
チョッパ16は、ダンプトラック1の回生時にインバータ14L、14Rから出力された電力を、グリッドボックス17に供給する。グリッドボックス17は、走行モータ15L、15Rで発電された回生電力を熱に変換して消費する抵抗器である。
DC/DCコンバータ18は、コントローラ30の制御に従って、蓄電装置19の充放電を制御する。より詳細には、DC/DCコンバータ18は、ダンプトラック1の力行時(例えば、加速時)に、蓄電装置19に蓄電された電力をインバータ14L、14Rに出力(放電)する。一方、DC/DCコンバータ18は、ダンプトラック1の回生時(例えば、制動時)に、インバータ14L、14Rから出力された回生電力を、蓄電装置19に充電する。
図3は、ダンプトラック1のハードウェア構成図である。ダンプトラック1は、コントローラ30を備える。コントローラ30は、CPU(Central Processing Unit)31と、メモリ32とを備える。メモリ32は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、またはこれらの組み合わせで構成される。コントローラ30は、ROMまたはHDDに格納されたプログラムコードをCPU31が読み出して実行することによって、後述する処理を実現する。RAMは、CPU31がプログラムを実行する際のワークエリアとして用いられる。
但し、コントローラ30の具体的な構成はこれに限定されず、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよい。
また、ダンプトラック1は、速度センサ33と、積載量センサ34と、蓄電量センサ35とを備える。速度センサ33は、ダンプトラック1の走行速度Sを検知して、検知した走行速度Sを示す速度信号をコントローラ30に出力する。積載量センサ34は、荷台5に積載された積荷の重量Mを検知して、検知した重量Mを示す重量信号をコントローラ30に出力する。積載量センサ34は、例えば、前タイヤ3L、3Rを支持するサスペンションの圧力に基づいて、荷台5に積載された積荷の重量Mを検知すればよい。蓄電量センサ35は、蓄電装置19に蓄電された電力の量(SOC:State Of Charge)を検知して、検知した蓄電量Qを示す蓄電量信号をコントローラ30に出力する。
コントローラ30は、操作装置から出力される操作信号、速度センサ33から出力される速度信号、積載量センサ34から出力される重量信号、及び蓄電量センサ35から出力される蓄電量信号に基づいて、エンジン11、主発電機12、AC/DCコンバータ13、インバータ14L、14R、チョッパ16、及びDC/DCコンバータ18を制御する。
コントローラ30は、アクセルペダル6aが踏み込まれたことに応じて、エンジン11の回転数を上昇させ、主発電機12または蓄電装置19からインバータ14L、14Rに電力を出力し、インバータ14L、14Rを制御して走行モータ15L、15Rの回転数を上昇させる。アクセルペダル6aは、踏込量(アクセル操作量)を示す操作信号を出力する。そして、コントローラ30は、操作信号で示される踏込量が大きいほど、走行モータ15L、15Rの回転数を高くする。
また、コントローラ30は、ブレーキペダル6bが踏み込まれたことに応じて、エンジン11の回転数を下降させると共に、走行モータ15L、15Rを電気ブレーキとして作動させる。また、コントローラ30は、ダンプトラック1の制動時に、走行モータ15L、15Rで発電された回生電力を、DC/DCコンバータ18を通じて蓄電装置19に充電し、蓄電装置19の充電能力を超える回生電力をチョッパ16を通じてグリッドボックス17に消費させる。ブレーキペダル6bは、踏込量B(ブレーキ操作量)を示す操作信号を出力する。そして、コントローラ30は、操作信号で示される踏込量Bが大きいほど、後タイヤ4R、4Lの制動力(回生電力)を大きくする。
次に、図4及び図5を参照して、コントローラ30の処理を説明する。図4は、回生制御処理のフローチャートである。コントローラ30は、エンジン11が駆動している間(より詳細には、ダンプトラック1が走行している間)に、図4に示す回生制御処理を所定の時間間隔で繰り返し実行する。
まず、コントローラ30は、ブレーキペダル6bから出力される操作信号に基づいて、ブレーキペダル6bが踏み込まれているか否かを判定する(S11)。そして、コントローラ30は、ブレーキペダル6bが踏み込まれていると判定した場合に(S11:Yes)、インバータ14L、14Rを制御することによって、ブレーキペダル6bの踏込量Bに応じた制動力を走行モータ15L、15Rに発生させる(S12)。また、コントローラ30は、チョッパ16をONにして、グリッドボックス17への回生電力の供給を許可する(S12)。これにより、ダンプトラック1が減速されると共に、後タイヤ4L、4Rの制動力(換言すれば、ブレーキペダル6bの踏込量B)に対応する対応回生電力を走行モータ15L、15Rが発電する。
次に、コントローラ30は、蓄電量センサ35によって検知された蓄電装置19の蓄電量Qと、予め定められた上限閾値Eとを比較する(S13)。上限閾値Eは、蓄電装置19が満充電であると評価できる値に設定され、メモリ32に記憶されている。そして、コントローラ30は、蓄電量Qが上限閾値E未満である場合に(S13:Yes)、DC/DCコンバータ18を作動させる(S14)。これにより、蓄電装置19の充電能力の範囲内において、走行モータ15L、15Rが発電した回生電力の少なくとも一部が蓄電装置19に充電される。一方、蓄電装置19に充電されない回生電力は、グリッドボックス17で熱に変換されて消費される。
次に、コントローラ30は、判定処理を実行する(S15)。判定処理は、後タイヤ4L、4Rの制動力(換言すれば、走行モータ15L、15Rが発電する回生電力)を制限するか否かを判定する処理である。コントローラ30は、判定処理において、後タイヤ4L、4Rの制動力を制限すると判定した場合に制限フラグに“ON(第1値)”を設定し、後タイヤ4L、4Rの制動力を制限しないと判定した場合に制限フラグに“OFF(第2値)”を設定する。判定処理の詳細は、図5を参照して後述する。
次に、コントローラ30は、判定処理によって制限フラグに設定された値を判定する(S16)。そして、コントローラ30は、制限フラグに“ON”が設定されていると判定した場合に(S16:Yes)、インバータ14L、14Rを制御することによって、走行モータ15L、15Rの制動力を制限する(S17)。ステップS17で制限された後の制動力は、最も小さい閾値踏込量(本実施形態では、図5の閾値踏込量Bth3)に対応する制動力より小さい値に設定される。
これにより、走行モータ15L、15Rが発電する回生電力も制限される。ステップS17で発電される回生電力は、最も小さい閾値踏込量(閾値操作量)に対応する対応回生電力より小さい制限回生電力である。そして、蓄電装置19は、走行モータ15L、15Rが発電した制限回生電力の全てを充電する。すなわち、ステップS17において、制限回生電力は、グリッドボックス17で熱に変換されない。
次に、コントローラ30は、ブレーキペダル6bの踏込量Bが変化したか否か(S18)、蓄電装置19の蓄電量Qが上限閾値E未満か否か(S19)を判定する。そして、コントローラ30は、ブレーキペダル6bの踏込量Bが変化せず、且つ蓄電量Qが上限閾値E未満の間(S18:No&S19:Yes)、ステップS17の処理(すなわち、制限回生電力を蓄電装置19に充電する処理)を継続する。
また、コントローラ30は、ステップS17の処理によって蓄電量Qが上限閾値E以上になった場合に(S19:No)、DC/DCコンバータ18の作動を停止して(S20)、回生制御処理を終了する。これにより、走行モータ15L、15Rが発電した制限回生電力は、グリッドボックス17で熱に変換されて消費される。
一方、コントローラ30は、ステップS17の処理の実行中にブレーキペダル6bの踏込量Bが変化したと判定した場合に(S18:Yes)、回生制御処理を終了する。そして、コントローラ30は、次に実行する回生制御処理において、変化した後のブレーキペダル6bの踏込量Bに応じた制動力を発生させる(S11:Yes→S12)。すなわち、コントローラ30は、制動力(回生電力)の制限中にブレーキペダル6bの踏込量が変化した場合に、制動力(回生電力)の制限を解除する。
また、コントローラ30は、制限フラグに“OFF(第2値)”が設定されていると判定した場合に(S16:No)、ステップS17~S20の処理を実行せずに、回生制御処理を終了する。すなわち、コントローラ30は、制限フラグに“OFF(第2値)”が設定されている場合に、制動力(回生電力)を制限せずに、ブレーキペダル6bの踏込量に対応する制動力(回生電力)を発生させる。
また、コントローラ30は、ステップS12の処理によって蓄電量Qが上限閾値E以上になった場合に(S13:No)、DC/DCコンバータ18の作動を停止して(S22)、回生制御処理を終了する。これにより、走行モータ15L、15Rが発電した対応回生電力は、グリッドボックス17で熱に変換されて消費される。
さらに、コントローラ30は、ブレーキペダル6bの踏み込みが解除(すなわち、操作信号の出力が停止)された場合に(S11:No)、インバータ14L、14Rを制御することによって、走行モータ15L、15Rによる後タイヤ4L、4Rの制動を解除する(S21)。また、コントローラ30は、チョッパ16をOFFにして、グリッドボックス17への回生電力の供給を規制する(S21)。さらに、コントローラ30は、DC/DCコンバータ18の作動を停止して(S22)、回生制御処理を終了する。
次に、図5を参照して、判定処理の詳細を説明する。本実施形態に係る判定処理は、積載量センサ34によって検知される積荷の重量M、速度センサ33によって検知される走行速度S、及びブレーキペダル6bの踏込量Bに基づいて、制限フラグの設定値を決定する処理である。図5は、判定処理のフローチャートである。
まず、コントローラ30は、積載量センサ34によって検知される積荷の重量Mと、予め定められた閾値重量Mth1、Mth2、Mth3とを比較する(S31~S33)。なお、重量閾値は、Mth1<Mth2<Mth3に設定される。
次に、コントローラ30は、重量Mが閾値重量Mth1未満である場合(S31:Yes)、速度センサ33によって検知される走行速度Sと、予め定められた閾値速度Sth1とを比較し(S34)、ブレーキペダル6bの踏込量Bと、予め定められた閾値踏込量Bth1とを比較する(S37)。そして、コントローラ30は、走行速度Sが閾値速度Sth1未満であり、且つ踏込量Bが閾値踏込量Bth1未満である場合に(S34:Yes&S37:Yes)、制限フラグに“ON(第1値)”を設定する(S40)。一方、コントローラ30は、走行速度Sが閾値速度Sth1以上であるか、踏込量Bが閾値踏込量Bth1以上である場合に(S34:No/S37:No)、制限フラグに“OFF(第2値)”を設定する(S41)。
また、コントローラ30は、重量Mが閾値重量Mth1以上で且つ閾値重量Mth2未満である場合(S31:No&S32:Yes)、速度センサ33によって検知される走行速度Sと、予め定められた閾値速度Sth2とを比較し(S35)、ブレーキペダル6bの踏込量Bと、予め定められた閾値踏込量Bth2とを比較する(S38)。そして、コントローラ30は、走行速度Sが閾値速度Sth2未満であり、且つ踏込量Bが閾値踏込量Bth2未満である場合に(S35:Yes&S38:Yes)、制限フラグに“ON(第1値)”を設定する(S42)。一方、コントローラ30は、走行速度Sが閾値速度Sth2以上であるか、踏込量Bが閾値踏込量Bth2以上である場合に(S35:No/S38:No)、制限フラグに“OFF(第2値)”を設定する(S43)。
また、コントローラ30は、重量Mが閾値重量Mth2以上で且つ閾値重量Mth3未満である場合(S32:No&S33:Yes)、速度センサ33によって検知される走行速度Sと、予め定められた閾値速度Sth3とを比較し(S36)、ブレーキペダル6bの踏込量Bと、予め定められた閾値踏込量Bth3とを比較する(S39)。そして、コントローラ30は、走行速度Sが閾値速度Sth3未満であり、且つ踏込量Bが閾値踏込量Bth3未満である場合に(S36:Yes&S39:Yes)、制限フラグに“ON(第1値)”を設定する(S44)。一方、コントローラ30は、走行速度Sが閾値速度Sth3以上であるか、踏込量Bが閾値踏込量Bth3以上である場合に(S36:No/S39:No)、制限フラグに“OFF(第2値)”を設定する(S45)。
さらに、コントローラ30は、重量Mが閾値重量Mth3以上である場合(S33:No)、走行速度S及び踏込量Bの値に拘わらず、制限フラグに“OFF(第2値)”を設定する(S45)。
ここで、閾値速度は、Sth1>Sth2>Sth3に設定される。すなわち、コントローラ30は、積載量センサ34によって検知される積荷の重量Mが大きいほど、閾値速度を小さくする。換言すれば、コントローラ30は、積載量センサ34によって検知される積荷の重量Mが小さいほど、閾値速度を大きくする。
また、閾値踏込量は、Bth1<Bth2<Bth3に設定される。すなわち、コントローラ30は、閾値速度が小さいほど、閾値踏込量を大きくする。換言すれば、コントローラ30は、閾値速度が大きいほど、閾値踏込量を小さくする。
なお、図5の例では、閾値重量、閾値速度、及び閾値踏込量を3段階としたが、各閾値の数はこれに限定されない。また、ステップS31~S33及びステップS34~S36の一方または両方は、省略可能である。すなわち、コントローラ30は、少なくともブレーキペダル6bの踏込量Bに基づいて、制限フラグの設定値を決定すればよい。
上記の実施形態によれば、例えば以下の作用効果を奏する。
上記の実施形態によれば、ブレーキペダル6bの踏込量Bが閾値踏込量未満の場合、キャブ6内のオペレータはダンプトラック1を強く制動しようとしていないと判定し、走行モータ15L、15Rの制動力を制限する。これにより、走行モータ15L、15Rが発電する回生電力が削減されるので、蓄電装置19の単位時間当たりの充電量が減って発熱が緩和されると共に、グリッドボックス17で消費される回生電力も削減される。その結果、蓄電装置19の劣化防止と燃費の向上とを両立することができる。
また、上記の実施形態によれば、走行速度Sが閾値速度未満で且つ踏込量Bが閾値踏込量未満である場合に、走行モータ15L、15Rの制動力(回生電力)を制限するので、オペレータが高速走行中のダンプトラック1を制動しようとする場合に、制動力が制限されるのを防止することができる。
また、上記の実施形態によれば、重量Mが大きいほど閾値速度を小さくすることによって、荷台5に積荷を満載したダンプトラック1の制動力が制限されるのを防止することができる。
さらに、上記の実施形態によれば、閾値速度が小さいほど閾値踏込量を大きくすることによって、走行モータ15L、15Rが発電する回生電力の削減と、走行モータ15L、15Rによる適切な制動力の維持とを両立することができる。
なお、本発明を適用するダンプトラック1の駆動回路10は、図2の例に限定されない。図6は、変形例に係る駆動回路10Aの回路図である。図6に示すように、変形例に係る駆動回路10Aは、エンジン11、主発電機12、及びAC/DCコンバータ13が省略されている点が駆動回路10と相違し、その他の点が駆動回路10と共通する。すなわち、本発明は、蓄電装置19に蓄電された電力のみで走行するダンプトラック1にも適用することができる。
上述した実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
1 ダンプトラック
2 車体フレーム
3L,3R 前タイヤ
4L,4R 後タイヤ
5 荷台
6 キャブ
6a アクセルペダル
6b ブレーキペダル
7L,7R ホイストシリンダ
8 ヒンジピン
9 デッキ
10,10A 駆動回路
11 エンジン
12 主発電機
13 AC/DCコンバータ
14L,14R インバータ
15L,15R 走行モータ
16 チョッパ
17 グリッドボックス
18 DC/DCコンバータ
19 蓄電装置
30 コントローラ
31 CPU
32 メモリ
33 速度センサ
34 積載量センサ
35 蓄電量センサ

Claims (4)

  1. タイヤの回転によって走行する車体と、
    前記車体に起伏可能に支持された荷台と、
    電力が供給されて前記タイヤを回転させる駆動力を発生させ、前記タイヤが制動されたことによって回生電力を発電する走行モータと、
    前記タイヤの制動を指示するブレーキ操作を受け付けるブレーキ操作装置と、
    電力を蓄電する蓄電装置と、
    前記走行モータ及び前記蓄電装置を制御するコントローラとを備えるダンプトラックにおいて、
    前記コントローラは、
    前記ブレーキ操作装置のブレーキ操作量が閾値操作量以上の場合に、前記ブレーキ操作量に対応する対応回生電力を前記走行モータに発電させると共に、前記対応回生電力の少なくとも一部を前記蓄電装置に蓄電させ、
    前記ブレーキ操作量が前記閾値操作量未満の場合に、前記対応回生電力より小さい制限回生電力を前記走行モータに発電させると共に、前記制限回生電力の全てを前記蓄電装置に蓄電させることを特徴とするダンプトラック。
  2. 請求項1に記載のダンプトラックにおいて、
    前記ダンプトラックの走行速度を検知する速度センサを備え、
    前記コントローラは、前記速度センサによって検知された走行速度が閾値速度未満で、且つ前記ブレーキ操作量が前記閾値操作量未満の場合に、前記制限回生電力を前記走行モータに発電させると共に、前記制限回生電力の全てを前記蓄電装置に蓄電させることを特徴とするダンプトラック。
  3. 請求項2に記載のダンプトラックにおいて、
    前記荷台に積載された積荷の重量を検知する積載量センサを備え、
    前記コントローラは、前記積載量センサによって検知された重量が大きいほど、前記閾値速度を小さくすることを特徴とするダンプトラック。
  4. 請求項3に記載のダンプトラックにおいて、
    前記コントローラは、前記閾値速度が小さいほど、前記閾値操作量を大きくすることを特徴とするダンプトラック。
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