JP5226503B2 - 電動式特装車の充電制御方法 - Google Patents

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本発明は、電動式特装車の充電制御方法に関するものである。
従来より、電動式特装車の一例として、車体枠上に、内部にブレードを有するドラムが前下がり状態で回転自在に搭載されていると共に、上記車体枠には、上端部に投入口を有しかつ下端部がドラム内部に連通するホッパと、排出路となるスクープ及びシュートが設けられていて、上記ホッパを介してドラム内部に、生コンクリートを投入し、ドラムを正回転させて生コンクリートをブレードで混練しながら輸送するなどして、目的地(輸送先)においてドラムを逆回転させて混練した生コンクリートをスクープ及びシュートを介して排出するコンクリートミキサ車は知られている。このコンクリートミキサ車では通常、ドラムを油圧モータで駆動しているが、この油圧モータは走行用エンジンで駆動される油圧ポンプで高圧にされた作動油で回転される。
また、例えば、特許文献1のコンクリートミキサ車は、車両を走行駆動する動力を供給するエンジンと、回転駆動されるドラムとを備え、エンジンによって駆動される発電装置と、発電装置の出力を蓄積する蓄電装置と、蓄電装置に蓄積された電力によって駆動される電動機からなる電動駆動装置とを備え、この電動駆動装置によってドラムを回転させている。
特開2003−226192号公報
しかしながら、上記特許文献1の電動式特装車の充電制御方法では、車両走行時に蓄電装置を充電する際には、走行状態にかかわらず発電装置を回して充電を行っている。このため、特にコンクリートミキサ車など質量の大きい特装車では、坂道などで発電装置を駆動するのに動力を分担してしまうために加速力が弱くなるなどにより、燃料消費が悪化するおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電動式特装車において、燃料消費を改善しながら、蓄電装置を適切に充電することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、走行状態に合わせて発電機の発電量に強弱を付けるようにした。
具体的には、第1の発明では、走行用エンジンと、該走行用エンジンに駆動され、出力する電力が調整可能な発電機と、該発電機の電力を蓄える蓄電装置と、発電機及び蓄電装置の少なくとも一方の電力で駆動される電動機とを有する電動式特装車の充電を制御する方法を対象とする。
車両停止時には、アイドリング状態の上記走行用エンジンにより駆動された上記発電機の電力を上記蓄電装置に蓄え、
車両定速走行時には、上記発電機の電力を上記車両停止時よりも大きくし、
車両加速時には、上記発電機の電力を上記車両停止時よりもさらに小さく抑え、
車両減速走行時には、エンジンブレーキをかけて上記発電機の電力を上記定速走行時よりもさらに大きくする。
上記の構成によると、発電機は出力電力が調整可能であるため、発生する電力に強弱を付けることができる。車両停止時には、発電機の出力する電力は必要以上に大きくせずに所定のアイドリングの回転数で発生する大きさに設定する。車両加速時には、特装車を加速させることを優先させるために走行用エンジンの動力を車両駆動に集中させ、発電機における電力は、車両停止時よりもさらに小さく抑える。車両定速走行時は、加速時のような動力を必要としないため、走行時に発電機で発電した電力を停止時よりも積極的に蓄電装置に蓄える。車両減速走行時には、エンジンブレーキをかけることにより、発電機の電力を増大させて定速走行時よりもさらに大きくすることにより、積極的に蓄電装置を充電する。このように、車両走行に合わせ、より走行に動力が必要なときには発電機による発電を抑え、走行にそれほど動力が必要ないときには発電機による発電を積極的に行うようにしているので、特装車の走行がスムーズである。さらには燃費が向上し、二酸化炭素の発生を抑制することができる。
第2の発明では、第1の発明において、
上記特装車は、コンクリートミキサ車であり、
上記電動機で駆動されるドラムを備え、
上記ドラムの回転を止めるときに、該ドラムの回転力により上記電動機を発電機として機能させて発生した電力を上記蓄電装置に蓄積させる。
上記の構成によると、コンクリートミキサ車のドラムが回転している状態から停止させるときに、その回転エネルギーを利用して電動機を発電機として機能させ、発生した電力を蓄電装置に蓄えるようにしているので、蓄電装置の充電量が高水準に保たれる。このため、走行用エンジンを高回転にして発電機を回し、その電力で電動機を回す必要はないので、住宅地や病院の近くなど騒音や排ガスの発生を避けたい場所でもコンクリートミキサ車の使用が可能となる。しかも、走行用エンジンを停止した状態で蓄電装置の電力のみでドラムを回転させるようにすれば、トンネル内などの排ガスをなくしたい場所でもコンクリートミキサ車の使用が可能である。
以上説明したように、加速時に発電機による発電を小さく抑え、減速走行時には、発電機に大きな電力を発生させるようにして走行状態に合わせて蓄電装置を充電するようにしたことにより、燃料消費の改善につながり、蓄電装置を適切に充電することができる。
以下、本発明の例示実施形態を図面に基づいて説明する。
−コンクリートミキサ車の構成−
図1〜図3は本実施形態の電動式特装車としてのコンクリートミキサ車1を示し、このコンクリートミキサ車1には、車体フレーム2の前部に車室3を有するキャビン4が搭載され、車体フレーム2の後部には、内部に備えたブレード(図示せず)により生コンクリートを混練するドラム5が前下がりの回転中心をもって回転自在に支持されている。また、上記車体フレーム2の後端部には、左右で対向しつつ上方へ延びる左右対向部6aを上部に有する支柱6が立設されており、この支柱6の中央部(左右対向部6aの基端部)に設けられた左右一対のガイドローラ6bにより、上記ドラム5の後端部が回転自在に支持されるようになっている。さらに、上記ドラム5の前端には、電気式駆動ユニット19が連結され、この電気式駆動ユニット19により、ドラム5を正逆回転させるようにしている。コンクリートミキサ車1は、走行用エンジン8の駆動力を後輪9に伝えて走行するように構成されているが、この走行用エンジン8は、ディーゼルエンジンでもガソリンエンジンでもよい。
上記支柱6の上端部には、左右対向部6aの上端部間を後面において連結する連結ブラケット10が設けられている。また、上記支柱6の左右対向部6aの上端には、上方へ延びる一対の補助枠11が立設されている。この各補助枠11の上端には、上記ドラム5の後端部より生コンクリートをドラム5内に投入するためのホッパ12が固着されている。また、ドラム5の後端下方にはドラム5内で練り上げられた生コンクリートを排出するシュート14が配設され、このシュート14は、垂直軸14aの回りに略180°の範囲内で回動可能とされている。ホッパ12を介してドラム5内に投入された生コンクリートは、電気式駆動ユニット19の駆動力によりドラム5を正回転させてブレードで混練されながら輸送され、輸送先において、ドラム5を逆回転させてブレードの作用により、シュート14から生コンクリートを排出するようにしている。
車体フレーム2の右方前側には、水タンク15が設置されている。
図4に示すように、電気式駆動ユニット19は、電動機としての永久磁石同期電動モータ7を備え、この永久磁石同期電動モータ7は、従来の誘導電動モータに比べて効率が極めて高く、同じ動力が得られる誘導電動モータに比べてサイズ及び質量が半減している。また、電気式駆動ユニット19は、上記走行用エンジン8に駆動される発電機20を備えている。この発電機20は、例えば走行用エンジン8に直結されて常時駆動され、制御装置21に電気的に接続されている。発電機20の発電は、常時行うのではなく、制御装置21の指令を受けて発電するときと、発電しないときとに切換可能に構成されている。制御装置21の詳細な構成については、後述する。また、電気式駆動ユニット19は、蓄電装置22を備えている。本実施形態では、蓄電装置22は電気二重層コンデンサよりなる。
コンクリートミキサ車1は、ドラム5の回転方向や回転速度を操作する操作レバー24を備え、この操作レバー24のドラム操作指令信号が制御装置21に送られるように構成されている。図5及び図6に示すように、例えばこの操作レバー24は、車体フレーム2の車幅方向左右にそれぞれ設けられている。操作レバー24は、車幅方向に延びる棒状のレバー本体24aと、このレバー本体24aを支持するレバー支持部24bとを備えている。レバー支持部24bには、中央部分が狭くなったガイド孔24cが形成され、このガイド孔24cにより、レバー本体24aの操作範囲が規制されている。そして、レバー本体24aは中央位置を基準として水平方向(前後方向)に操作すると永久磁石同期電動モータ7の低速域回転数が調整され、上下方向に操作すると高速域回転数が調整されるように、操作指令信号を制御装置21に送信可能になっている。
このように制御装置21は、操作レバー24からの信号を受け、蓄電装置22及び発電機20の少なくとも一方の電力で永久磁石同期電動モータ7を駆動するようになっている。
永久磁石同期電動モータ7の回転軸には、ドラム減速機25が直結されている。このドラム減速機25によって永久磁石同期電動モータ7の回転軸の回転速度が減速され、ドラム5を例えば、1.5rpmの低速から16rpmの高速で回転させるようになっている。
操作レバー24がドラム5の回転を止める指令を出したとき、すなわち、レバー本体24aをガイド孔24cの中央以外のある位置から中央のドラム停止位置へ移動させるときに、制御装置21は、ドラム5の回転力により永久磁石同期電動モータ7を発電機として機能させて永久磁石同期電動モータ7で発生した電力を蓄電装置22に蓄積させるように構成されている。この回生制動についての詳細は後述する。
このように本実施形態のコンクリートミキサ車1は、回転制御の容易な永久磁石同期電動モータ7を含む電気式駆動ユニット19を備えることで、制御装置21によって精密な回転制御も可能となり、従来のような油圧ポンプ、油圧モータ等の油圧式駆動ユニットを備えていない。
次いで、制御装置21の構成について詳細に説明する。
図7に示すように、制御装置21は、コントロールブロック31と、充電制御ブロック32と、インバータブロック33とを備え、以下のように構成されている。なお、白矢印はパワーライン(電気の流れ)を表している。
コントロールブロック31は、インターフェイスの役割を果たし、運転席に設けたキースイッチ34からのキーイン又はキーオフの信号や、車両ステータス信号(エンジン回転数、アクセルペダルやブレーキペダルの操作情報など)を得ると共に、各種表示信号(電源、バッテリの残量レベル、エラーなど)を図示しない表示装置などに送信するように構成されている。また、コントロールブロック31は、充電制御ブロック32とインバータブロック33との間で各種ステータス信号(電源入切、バッテリレベル、エラーなど)をやりとりする。
充電制御ブロック32は、発電機20から電力を供給されると共に、蓄電装置22と電力のやりとりが行われる。また、蓄電装置22のモニタ装置23で得られた蓄電装置22の電圧や温度の情報が入力される。また、充電制御ブロック32とインバータブロック33との間でも電力のやりとりが行われる。
インバータブロック33には、操作レバー24からの操作指令信号が入力される。
具体的な動作の流れは、以下に説明する。
−作動−
次に、本実施形態にかかるコンクリートミキサ車1の作動について説明する。
(1)インバータブロックの制御
図8に示すように、インバータブロック33は、ステップS01において、コントロールブロック31に入力されたステータス信号、例えばキースイッチ34のオンオフ信号や蓄電装置22の温度や電圧の異常の有無を判定し、異常があればステップS02に進む。異常がなければステップS03に進む。
ステップS02では、インターロック(停止)し、ステップS01に戻る。
ステップS03において、操作レバー24からのオン信号の有無について判定する。操作レバー24からのオン信号があればステップS04に進み、なければステップS05に進む。
ステップS04では、インバータブロック33でエラーがないかを判定する。異常がなければ、ステップS06に進み、異常があればステップS05に進む。
ステップS06では、ドラム5を回転させる操作レバー24の操作指令が定速か加速かを判定する。操作レバー24がドラム停止位置以外のある位置に留まっている場合は定速の操作指令となり、操作レバー24がドラム停止位置からドラム停止位置以外のある位置に動かされたときは加速の操作指令となる。このような定速か加速の操作指令であればステップS07に進んで永久磁石同期電動モータ7に対して操作レバー24の操作指令に合わせて正転又は逆転方向に指示された速度で回転するように出力制御を行う。
定速か加速でない、すなわち、減速指令のあるときには、ステップS08に進み、回生制動を行う。具体的には、図9に示すように、ドラム5の正回転を止めるときや、生コンクリートの排出を止めるためにドラム5の逆回転を止めるときには、ドラム5内に質量の大きい生コンクリートが貯留されているので、大きなエネルギーを必要とする。制御装置21は、このドラム5の回転エネルギーを利用してドラム減速機25を介して永久磁石同期電動モータ7を発電機として機能させ、発生した電力を蓄電装置22に蓄積させる。このように、建設現場などでドラム5の回転と停止を繰り返すような運転を行っているときには放電の合間に充電も繰り返されるので、蓄電装置22の充電量の低下量をできるだけ小さくすることができ、走行用エンジン8の回転数を上げて発電機20の回転数を上げる必要がない。また、従来は熱として有効利用されずに排出されていた回転エネルギーが有効に使用される。
そして、回生制動を行った後、ステップS05に進む。
ステップS05において、永久磁石同期電動モータ7を停止する停止制御を行う。
(2)充電制御ブロックの制御
図10及び図11に示すように、まず、充電制御ブロック32は、コントロールブロック31からステータス信号を受け取り、ステータス信号の異常の有無(特にキースイッチ34のオンオフ)を検知し、異常がなければステップS12に進む。異常があればステップS13に進んで充電を停止する。
ステップS12では、走行用エンジン8のオンオフを検知し、オンであればステップS14に進み、オフであればステップS13に進んで充電を停止する。
ステップS14では、蓄電装置22の電圧が範囲内にあるかどうかを判定する。電圧の限界値よりも小さい範囲内にあれば、ステップS15に進み、電圧の限界値にあるときには、さらなる充電は必要ないので、ステップS13に進む。
ステップS15では、蓄電装置22の温度が範囲内にあるかどうかを判定する。温度が限界値よりも小さい範囲内にあれば、ステップS16に進み、温度の限界値にあるときには、ステップS17に進んでエラー表示をして異常をユーザに知らせ、ステップS13に進む。
ステップS16では、エンジン回転数が低いかどうかを判定する。低回転のときはステップS18に進んで充電量を小に設定し、さらにステップS19に進んで充電を開始する。このとき、エンジン回転数が低いことから、充電量は小さくなる。一方、エンジン回転数が低回転でないときは、ステップS20に進む。
ステップS20では、加速中かどうかを判定する。例えば、アクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペダル、速度センサなどからの信号をコントロールブロック31から受けて加速中かどうかを判定する。加速中であれば、ステップS21に進んで、充電量を極小に設定し、ステップS19に進んで充電を開始する。場合によっては、発電機20の発電量を0にする。一方、加速中でなければ、ステップS22に進む。
ステップS22では、車速が定速かを検出する。車速が定速に保たれていれば、ステップS23に進んで充電量を中に設定し、さらにステップS19に進んで充電を開始する。車速が定速に保たれていないときには、ステップS24に進む。
ステップS24では、減速中かどうかを判定する。減速中であれば、ステップS25に進んで充電量を特大に設定し、ステップS19に進んで充電を開始する。減速中でなければ、ステップS18に進み、充電量を小に設定する。これはあくまで例外のケースであり、とりあえず充電量を小さくして走行への影響を少なくする。
上記コントロールブロック31と充電制御ブロック32とインバータブロック33との組合せにより、ドラム5内に生コンクリートがない空荷(ドラム5の回転が停止している状態)の走行時には、制御装置21は、モニタ装置23で蓄電装置22の電圧や温度が範囲外にならないように監視しながら、この発電機20の出力に強弱を付けて蓄電装置22を充電する。それにより、蓄電装置22の電力蓄積量はほぼ満量状態となる。
また、図12に示すように、生コンクリートの運搬時には、ドラム5内の生コンクリートの品質を保つために例えば1.5rpmの一定速度でドラム5を回転させながらコンクリートミキサ車1を走行させる。定速走行時や減速走行時には発電機20で発生する電力が大きいので、発電機20の電力のみで永久磁石同期電動モータ7を回転させ、余った電力で蓄電装置22を充電する。車両停止時や加速時など発電機20の電力が小さく設定されているときには、発電機20の電力だけでなく、蓄電装置22の電力を追加して永久磁石同期電動モータ7を回転させる。制御装置21は、走行用エンジン8の回転数にかかわらず一定の電力を供給することで、ドラム5の回転数を一定に保つ。永久磁石同期電動モータ7が一定の速度で回転し、その回転をドラム減速機25で減速させてドラム5を回転させる。
さらに、建設現場においては、運搬時に分離した生コンクリートを再び撹拌するために数分間ドラム5を高速で正回転させる必要がある。このとき、住宅地や病院の近くでは騒音や排ガスの発生が問題となる。このため、走行用エンジン8の回転数を上げて発電機20からの電力を上げることはできない。そこで、図13に示すように、例えば走行用エンジン8はアイドリングのままで、制御装置21は、発電機20で発生した電力と、蓄電装置22に充電された電力とを利用して永久磁石同期電動モータ7を回転させ、ドラム減速機25を介して16rpmなどの高回転でドラム5を回転させる。また、ドラム5内の生コンクリートの排出時には、操作レバー24を操作してドラム5を反転させ、シュート14から生コンクリートを排出する。このように、蓄電装置22に蓄えた電力を利用してドラム5を回転させることができるので、走行用エンジン8を高回転にして発電機20で大量の電流を発生させる必要がなく、住宅地や病院の近くなどの騒音や排ガスの発生を避けたい場所でも高回転運転が行える。
一方、トンネル内等の排ガスの発生を避けたい現場では、制御装置21は、走行用エンジン8を停止させた状態で蓄電装置22の電力のみで永久磁石同期電動モータ7を回転させ、ドラム減速機25を介してドラム5を回転させる。この無排ガス運転では、走行用エンジン8を完全に停止させているので、排ガスが一切発生せず、トンネル内などの排ガスの発生を避けたい場所に適している。さらに、外部電力を引いてくる必要がないので、作業が容易である。
図14に示すように、従来のコンクリートミキサ車は、走行用エンジンの動力を利用して油圧ポンプを回し、油圧モータを回転させてドラムを回転させるためにエンジン回転数を調整してドラムの回転数を増減させていた。一方、本実施形態のコンクリートミキサ車1は、蓄電装置22の電力を適宜利用することにより、操作レバー24を操作するときにドラム5の正回転及び逆回転について、低回転から高回転まで走行用エンジン8の回転数を高めることなくアイドリング低速状態を保つことができる点で従来と大きく相違している。
また、本実施形態にかかるコンクリートミキサ車1によると、ドラム5の回転を止めるときに、ドラム5の回転力により永久磁石同期電動モータ7を発電機として機能させて永久磁石同期電動モータ7で発生した電力を蓄電装置22に蓄積させる回生制動を行うようにしたことにより、走行用エンジン8の回転数を上げることなく蓄電装置22をできるだけ長時間使用可能にすることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、蓄電装置22は、電気二重層コンデンサよりなるものとしたが、リチウムイオンバッテリとしてもよい。また、蓄電装置は、リチウムイオンバッテリやニッケル水素バッテリ、その他の蓄電装置としてもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本実施形態のコンクリートミキサ車を示す側面図である。 コンクリートミキサ車を示す平面図である。 コンクリートミキサ車を示す背面図である。 ドラムの駆動機構を示すブロック図である。 操作レバー及びその周辺を示す拡大背面図である。 操作レバー及びその周辺を示す拡大側面図である。 制御装置の構成を詳細に示すブロック図である。 インバータブロックのフローチャートである。 回生制動を示す図4相当図である。 コントロールブロックのフローチャートである。 車速度と充電量との関係を示すグラフである。 低回転充電運転を示す図4相当図である。 高回転運転を示す図4相当図である。 従来のコンクリートミキサ車と本実施形態のコンクリートミキサ車について、操作レバーの角度とドラム回転速度との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 コンクリートミキサ車(電動式特装車)
5 ドラム
7 永久磁石同期電動モータ(電動機)
8 走行用エンジン
20 発電機
22 蓄電装置(電気二重層コンデンサ)

Claims (2)

  1. 走行用エンジンと、該走行用エンジンに駆動され、出力する電力が調整可能な発電機と、該発電機の電力を蓄える蓄電装置と、発電機及び蓄電装置の少なくとも一方の電力で駆動される電動機とを有する電動式特装車の充電を制御する方法であって、
    車両停止時には、アイドリング状態の上記走行用エンジンにより駆動された上記発電機の電力を上記蓄電装置に蓄え、
    車両定速走行時には、上記発電機の電力を上記車両停止時よりも大きくし、
    車両加速時には、上記発電機の電力を上記車両停止時よりもさらに小さく抑え、
    車両減速走行時には、エンジンブレーキをかけて上記発電機の電力を上記定速走行時よりもさらに大きくする
    ことを特徴とする電動式特装車の充電制御方法。
  2. 請求項1に記載の電動式特装車の充電制御方法において、
    上記特装車は、コンクリートミキサ車であり、
    上記電動機で駆動されるドラムを備え、
    上記ドラムの回転を止めるときに、該ドラムの回転力により上記電動機を発電機として機能させて発生した電力を上記蓄電装置に蓄積させる
    ことを特徴とする電動式特装車の充電制御方法。
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