JP2018149653A - ツールブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】クーラントホースの接続間違えの発生を防止できる溝入れ工具の提供を目的とする。【解決手段】板状の溝入れ工具を支持するツールブロックであって、溝入れ工具の板面と対向する対向面を有するブロック本体と、溝入れ工具を対向面側に押し付けて支持する支持部と、を備え、ブロック本体は、対向面以外の面に設けられた供給口と、対向面にそれぞれ開口する複数の流出口と、内部を通過して供給口および複数の流出口を連通させるクーラント流路と、を有する、ツールブロック。【選択図】図2

Description

本発明は、ツールブロックに関する。
溝入れ加工および突っ切り加工などに用いられる溝入れ工具は、ブロック状のホルダー(以下、ツールブロック)に支持される。ツールブロックの内部には、溝入れ工具にクーラントを供給するクーラント流路が設けられている。
特許文献1のツールブロックでは、溝入れ工具を勝手違いで使用する場合に対応して、2つの流出口が設けられている。また、ツールブロックの内部には、それぞれの流出口に対応する2つの供給口が設けられている。
米国特許出願公開第2015/0209865号明細書
特許文献1のツールブロックにおいては、1つの流出口に対応して1つの供給口が設けられている。したがって、作業者は、流出させたい供給口に応じて、クーラントホースを接続する供給口を都度選択する必要があった。このため、作業者が、クーラントホースを接続する供給口を間違える虞があった。
本発明は、このような背景の下になされたもので、クーラントホースの接続間違えの発生を防止できる溝入れ工具の提供を目的とする。
上記課題を解決するため本発明の一態様のツールブロックは、板状の溝入れ工具を支持するツールブロックであって、前記溝入れ工具の板面と対向する対向面を有するブロック本体と、前記溝入れ工具を前記対向面側に押し付けて支持する支持部と、を備え、前記ブロック本体は、前記対向面以外の面に設けられた供給口と、前記対向面にそれぞれ開口する複数の流出口と、内部を通過して前記供給口および複数の前記流出口を連通させるクーラント流路と、を有する。
上述の構成によれば、クーラント流路が前記供給口および複数の前記流出口を連通させる。このため、クーラントを流出させる流出口を切り替える場合に、クーラントホースの接続間違えの発生を確実に防止できる。また、作業者が供給口の選択に悩むことがなく、作業効率が高まる。
供給口が複数設けられている場合には、何れの供給口にクーラントホースを接続しても、所望の流出口からクーラントを流出させることができる。したがって、クーラントホースの接続間違えを防止できる。加えて、クーラントホースを差し込む位置の自由度が高まるため、クーラントホースの取回しの自由度を高めることができる。
また、供給口が一つの場合は、流出口を切り替える際であっても、作業者がクーラントホースを繋ぎかえる必要がない。
上述のツールブロックにおいて、複数の前記流出口うち少なくとも1つを塞ぐ第1のネジを備え、前記流出口には前記第1のネジが挿入されるメネジ部が設けられている構成としてもよい。
上述の構成によれば、複数の流出口のうち、溝入れ工具の板面に覆われない流出口を第1のネジにより塞ぐことができる。これにより、溝入れ工具の板面に覆われない流出口からクーラントが流出することを抑制できる。
上述のツールブロックにおいて、前記流出口には、前記メネジ部の深さ方向外側に位置するザグリ部が設けられ、前記第1のネジは、オネジが形成された軸部と軸部の一端に位置する頭部とを有し、前記頭部が前記ザグリ部に収納され、前記頭部の座面が前記ザグリ部の着座面と接触する構成としてもよい。
上述の構成によれば、第1のネジの頭部の座面がザグリ部の着座面と接触することで、溝入れ工具の板面に覆われない流出口を確実に塞ぎ、クーラントの流出を抑制できる。
上述のツールブロックにおいて、前記頭部の座面および前記ザグリ部の着座面が互いに対向するテーパ面である構成としてもよい。
上述の構成によれば、互いに接触する前記頭部の座面および前記ザグリ部の着座面をテーパ面とすることで、頭部およびザグリ部の直径の増大を抑制しつつ接触面積を広くすることができる。これにより、対向面において流出口の開口を配置できる領域に制限がある場合に流出口の開口径を小さくしつつ接触面積を確保して、流出口からのクーラント流出を抑制できる。
上述のツールブロックにおいて、前記クーラント流路は、前記供給口から直線状に延びる主流路と、複数の前記流出口から直線状に延びて前記主流路に繋がる複数の副流路と、を有し、前記主流路の少なくとも一部は、前記副流路より流路断面積が大きい構成としてもよい。
上述の構成によれば、クーラント流路は、下流側の流路断面積に対し上流側の流路断面積が大きい。これにより、上流側での圧力損失を抑制しつつ下流側でクーラントの流速を高めることができる。
上述のツールブロックにおいて、前記ツールブロックは、複数の前記供給口を有し、前記クーラント流路は、複数の供給口を繋ぐ構成としてもよい。
上述の構成によれば、何れの供給口にクーラントホースを接続しても、所望の流出口からクーラントを流出させることができる。したがって、クーラントホースの接続間違えを防止できる。加えて、クーラントホースを差し込む位置の自由度が高まるため、クーラントホースの取回しの自由度を高めることができる。
上述のツールブロックにおいて、複数の前記供給口うち少なくとも1つを塞ぐ第2のネジを備え、前記供給口には前記第2のネジが挿入されるメネジ部が設けられている構成としてもよい。
上述の構成によれば、複数の供給口のうち、クーラントホースが接続されない供給口を第2のネジにより塞ぐことができる。これにより、クーラントホースが接続されない供給口からクーラントが流出することを抑制できる。
上述のツールブロックにおいて、複数の供給口のうち少なくとも2つは、前記ブロック本体の互いに異なる面に位置する構成としてもよい。
上述の構成によれば、クーラントホースを、ブロック本体の異なる面に接続することができる。このため、クーラントホースの取回しの自由度を高めることができる。
上述のツールブロックにおいて、前記対向面は、矩形状であり、複数の前記供給口のうち2つは、前記対向面の一対の短辺側にそれぞれ位置し前記対向面と直交する一対の面にそれぞれ設けられ、複数の前記供給口のうち2つは、前記対向面の長辺側に位置し前記対向面と直交する1つの面に前記長辺に沿って並んで設けられている構成としてもよい。
上述の構成によれば、クーラントホースを、ブロック本体の様々な位置に接続することができ、クーラントホースの取回しの自由度を高めることができる。
本発明によれば、クーラントホースの接続間違えの発生を防止できる溝入れ工具を提供することができる。
一実施形態の溝入れ工具ユニットの斜視図。 一実施形態のツールブロックの斜視図。 一実施形態のツールブロックの流出口および第1のネジの断面図。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、同様の目的で、特徴とならない部分を省略して図示している場合がある。
以下の説明において、溝入れ工具ユニット50を旋盤の固定台(図示略)の上面に取り付けた状態を基にして、溝入れ工具ユニット50の姿勢を説明するが、溝入れ工具ユニット50の姿勢は、この方向に限定されない。また、以下の説明において、矩形板状の溝入れ工具1の長手方向を左右方向と呼び、溝入れ工具1の短手方向を上下方向と呼ぶ場合がある。
<溝入れ工具ユニット>
図1は、一実施形態に係る溝入れ工具ユニット50の斜視図である。
図1に示すように、溝入れ工具ユニット50は、板状の溝入れ工具1と、溝入れ工具1を支持するとともに溝入れ工具1にクーラントを供給するツールブロック51と、を備える。溝入れ工具ユニット50は、旋盤を用いた溝入れ加工および突っ切り加工などに用いられる。
<溝入れ工具>
溝入れ工具1は、切削インサート11と、切削インサート11を保持する板状のホルダ2と、を備える。ホルダ2は、ツールブロック51から供給されたクーラントを切削インサート11に供給する。ホルダ2は、矩形板状のホルダ本体10と、閉塞部20と、を有する。
ホルダ本体10は、矩形状の第1の板面10aおよび第2の板面10bと、第1の板面10aおよび第2の板面10bの間に位置する側面10cと、を有する。
第1の板面10aは、閉塞部20が取り付けられる面である。また、第2の板面10bは、ツールブロック51の対向面55と対向する面である。
ホルダ本体10は、鋼材等により矩形薄板状に形成されている。ホルダ本体10は、第1の板面10aおよび第2の板面10bの中心回りに180°回転対称形状とされている。ホルダ本体10は、第1の板面10aおよび第2の板面10bの対角に位置する一対のインサート取付部16を有する。切削インサート11は、一対のインサート取付部16のうち少なくとも一方に取り付けられる。
ホルダ本体10には、貫通孔7、取付孔9および内部流路17が2組設けられている。2組の貫通孔7、取付孔9および内部流路17は、第1および第2の板面10a、10bの中心回りに互いに180°回転対称に配置されている。同じ組の貫通孔7および取付孔9は、隣り合って配置される。また、内部流路17は、同じ組の貫通孔7と連通している。すなわち、内部流路17は、同じ組の貫通孔7の内周面に開口する。
取付孔9は、閉塞部20を取り付けるために設けられている。取付孔9は、板厚方向に貫通する。取付孔9の内周面には、メネジが形成されている。すなわち、取付孔9は、ネジ孔である。
貫通孔7は、ツールブロックから供給されたクーラントをホルダ本体10の内部に導入する為に設けられている。貫通孔7は、ホルダ本体10の板厚方向に貫通する。貫通孔7の開口のうち、ツールブロック51側を向く開口はクーラントが流入する流入口となり、その反対側の開口は閉塞部20により塞がれる。
内部流路17は、貫通孔7から板面に沿ってインサート取付部16まで延びている。内部流路17は、貫通孔7からインサート取付部16に向かう経路中の分岐部17aで2つに分岐しており、側面10cにおいてインサート取付部16を挟んだ両側で開口する。貫通孔7を介して内部流路17に、クーラントを流すことで、クーラントはインサート取付部16の上下から噴出し、切削インサート11を効率的に冷却する。
閉塞部20は、ホルダ本体10の第1の板面10a側に取り付けられる。また、閉塞部20は、固定ネジ21とワッシャ25とを有する。固定ネジ21は、取付孔9に挿入される。ワッシャ25は、円板状に形成されている。ワッシャ25の中央には、固定ネジ21が挿通される挿通孔(図示略)が設けられている。ワッシャ25は、固定ネジ21の頭部と第1の板面10aの間に挟み込まれる。ワッシャ25は、取付孔9と隣り合って配置された貫通孔7の開口を塞ぐ。これにより、ワッシャ25は、貫通孔7の第1の板面10a側の開口からクーラントが漏れ出すことを抑制する。
溝入れ工具1は、択一的に選択された左右方向の何れか一方から切削インサート11を、ツールブロック51から突出させた状態で使用される。溝入れ工具1を用いた切削では、2つの内部流路17のうち、切削に使用する切削インサート11に近い側の内部流路17にのみ、クーラントが供給される。
<ツールブロック>
図2はツールブロック51の斜視図である。
ツールブロック51は、ブロック本体52と、一対の環状パッキン60と、支持部70と、第1のネジ61と、第2のネジ62と、を有する。ブロック本体52は、溝入れ工具1の第2の板面10bが対向する対向面55を有する。
支持部70は、上側支持体71と、下側支持体72と、複数の締結用ボルト73と、を有する。支持部70は、溝入れ工具1を上下方向から保持する。
下側支持体72は、ブロック本体52に連結されている。すなわち、下側支持体72とブロック本体52は、単一の部材である。下側支持体72は、対向面55の下側に位置し、対向面55に対して突出している。
下側支持体72は、上側を向く第2の把持面72dを有する。第2の把持面72dは、対向面55の下側において対向面55と隣接する。また、第2の把持面72dは、対向面55の長辺55aに沿って延びている。第2の把持面72dは、対向面55の法線方向に沿って対向面55から離れるに従って上側に向かう方向に傾斜している。
上側支持体71は、ブロック本体52の上側に位置する。上側支持体71は、ブロック本体52と別部材である。上側支持体71の上面には、上下方向に貫通する複数の貫通孔71aが設けられている。貫通孔71aは、ザグリ穴である。
上側支持体71は、下側を向く第1の把持面71dを有する。第1の把持面71dは、対向面55の上側において対向面55と隣接する。また、第1の把持面71dは、対向面55の長辺55aに沿って延びている。第1の把持面71dは、対向面55の法線方向に沿って対向面55から離れるに従って下側に向かう方向に傾斜する。
上側支持体71は、対向面55の後方に位置する傾斜面71cを有する。傾斜面71cは、ブロック本体52の上面57に設けられた対向傾斜面52cと上下方向に対向する。傾斜面71cおよび対向傾斜面52cは、下側に向かうに従い対向面55の後方側に傾斜する。
締結用ボルト73は、貫通孔71aに挿通されている。また、締結用ボルト73は、ブロック本体52のネジ孔(図示略)に挿入されている。締結用ボルト73の頭部は、貫通孔71aのザグリ部(図示略)に接触する。締結用ボルト73を回転させることで、上側支持体71は、下側に移動する。これに伴い、傾斜面71cが対向傾斜面52cを滑り、第1の把持面71dが、対向面55に近づく方向に移動する。
溝入れ工具1は、第1の把持面71dと第2の把持面72dとの間に上下方向から挟み込まれて把持される。締結用ボルト73を回転させると、第1の把持面71dが対向面55に近づくため、溝入れ工具1は、対向面55側に押し付けられる。これにより、溝入れ工具1は、対向面55に保持される環状パッキン60を圧縮する。
ブロック本体52は、対向面55と、一対の側面56と、上面57と、下面58と、後面59と、を有する。対向面55は、矩形状である。すなわち、対向面55は、一対の長辺55aと一対の短辺55bとを有する。対向面55は、一対の側面56、上面57および下面58とそれぞれ直交する。一対の側面56は、それぞれ対向面55の一対の短辺55b側に位置する。上面57は、対向面55の一対の長辺55aのうち下側の長辺55a側に位置する。上面57は、ツールブロック51を、固定台(図示略)の上面に取り付けた場合に上側を向く。下面58は、一対の長辺55aのうち上側の長辺55a側に位置する。後面59は、対向面55の反対側を向く面である。
対向面55は、溝入れ工具1の第2の板面10bと対向する。対向面55には、複数(本実施形態では2つ)の環状の凹溝54が設けられている。2つの凹溝54には、それぞれ環状パッキン60が嵌め込まれている。これにより、環状パッキン60は、対向面55に保持されている。対向面55には、2つの環状パッキン60により囲まれた2つの密閉領域Aが形成される。2つの密閉領域Aは、それぞれ長辺55aの延びる方向(左右方向)を長手方向とする略矩形状を有する。また、2つの密閉領域Aは、長辺55aの延びる方向に沿って並んで配置されている。
対向面55は、密閉領域Aにおいて他の領域と比較して、若干凹んで形成されている。ツールブロック51に溝入れ工具1が取り付けられることで、環状パッキン60が圧縮される。また、対向面55の密閉領域A以外の領域と第2の板面10bとが互いに接触するとともに、密閉領域Aと第2の板面10bとの間に空間が形成される。後段において説明するように、密閉領域Aには、クーラント流路85の流出口83が開口する。また、溝入れ工具1の第2の板面10bにおいて、密閉領域Aと対向する領域には、貫通孔7が設けられている。環状パッキン60の内側であって密閉領域Aと第2の板面10bに挟まれた空間には、クーラント流路85から流れ込んだクーラントが貯まり、貫通孔7から溝入れ工具1の内部流路17に流入する。
ブロック本体52は、複数(本実施形態では4つ)の供給口81と、複数(本実施形態では2つ)の流出口83と、内部を通過して複数の供給口81および複数の流出口83を繋ぐクーラント流路85と、を有する。
供給口81には、メネジ部81aが設けられている。4つの供給口81のうち、少なくとも1つには、クーラントホース3が接続される。クーラントホース3は、クーラントをクーラント流路85に供給する。クーラントホース3の先端には、供給口81のメネジ部81aに締結されるオネジ部が形成されている。また、クーラントホース3が接続されない他の供給口81は、別途用意した第2のネジ62により塞がれる。すなわち、ツールブロック51は、少なくとも1つの供給口81を塞ぐ第2のネジを有する。第2のネジ62は、キャップとして機能する。すなわち、第2のネジ62は、クーラントホース3が接続されない供給口81からクーラントが漏れ出すことを抑制する。
なお、図2では、クーラントホース3が接続されていない3つの供給口81のうち、1つの供給口81に取り付けられた第2のネジ62のみが視野に含まれているが、他の2つの供給口81にも、第2のネジ62が取り付けられている。
4つの供給口81は、側面56に位置する2つの側面供給口(供給口)81Aと、下面58に位置する2つの下面供給口(供給口)81Bと、に分類される。したがって、4つ全ての供給口81は、すべて対向面55以外の面に設けられている。
2つの側面供給口81Aは、それぞれツールブロック51の側面56に位置する。1つの側面56には、1つの側面供給口81Aが設けられている。2つの下面供給口81Bは、1つの下面58に位置している。下面58において2つの下面供給口81Bは、対向面55の長辺55aの延びる方向(左右方向)に沿って並んでいる。
本実施形態によれば、供給口81が、側面56および下面58にそれぞれ設けられていることで、クーラントホース3を、ブロック本体52の様々な位置に接続することができ、クーラントホース3の取回しの自由度を高めることができる。
本実施形態によれば、供給口81が、2つの側面56にそれぞれ設けられている。したがって、溝入れ工具1を右勝手および左勝手のうち何れの姿勢で用いる場合であっても、切削対象と反対側においてツールブロック51にクーラントホース3を接続できる。このため、切削対象とクーラントホース3との干渉を抑制したクーラントホース3の取回しを実現できる。
同様に、本実施形態によれば、供給口81が、下面58おいて左右方向に沿って並んで配置されている。したがって、溝入れ工具1を右勝手および左勝手のうち何れの姿勢で用いる場合であっても、下面58において切削対象から離間させた位置にクーラントホース3を接続することができる。結果として、切削対象とクーラントホース3との干渉を抑制したクーラントホース3の取回しを実現できる。
2つの流出口83は、対向面55の2つの密閉領域A(すなわち、環状パッキン60で囲まれた領域)にそれぞれ開口する。2つの流出口83のうち何れか一方は、クーラント流路85の出口として機能し、クーラントを対向面55と溝入れ工具1の第2の板面10bとの間に供給する。また、2つの流出口83のうち他方の流出口83は、第1のネジ61により塞がれる。すなわち、ツールブロック51は、少なくとも1つの流出口83を塞ぐ第1のネジ61を有する。
本実施形態によれば、供給口81が、複数の流出口83のうち、溝入れ工具1の第2の板面10bに覆われない流出口83を第1のネジ61により塞ぐことができる。これにより、第2の板面10bに覆われない流出口83からクーラントが流出することを抑制できる。
なお、溝入れ工具1の第2の板面10bが、左右方向に沿って十分に長く形成されている場合には、2つの流出口83が、同時に第2の板面10bに覆われる。この場合には、第1のネジ61を用いなくてもよい。
図3は、流出口83および流出口83を塞ぐ第1のネジ61の断面図である。
流出口83には、第1のネジが挿入されるメネジ部83aと、メネジ部83aより深さ方向外側に位置するザグリ部83bと、が設けられている。また、ザグリ部83bは、流通口83の外側を向く着座面83cを有する。
一方で、第1のネジ61は、オネジが形成された軸部61aと、軸部61aの一端に位置する頭部61bと、を有する。また、頭部61bは、軸部61aが延びる方向を向く座面61cを有する。
第1のネジ61が、流出口83に取り付けられた状態で、第1のネジ61の頭部61bは、ザグリ部83bに収納される。また、頭部61bの座面61cは、ザグリ部83bの着座面83cと接触する。
本実施形態によれば、座面61cが着座面83cに接触することで、流出口83を確実に塞ぐことができ、クーラントの流出を抑制できる。なお、座面61cと着座面83cとの間には、Oリングを介在させてもよい。また、本実施形態では、頭部61bを有する第1のネジ61を用いて流出口83を塞ぐ構成について説明したが、第1のネジ61に代えてイモネジを用いてもよい。このような場合には、オネジ部とメネジ部の係合により、クーラントの流出を抑制するため、クーラント流路に高圧のクーラントを流す場合に、クーラントの漏れ出しが生じる虞がある。したがって、イモネジを用いる場合には、オネジにシールテープを巻き付けるなどの施策が必要となる。
図3に示すように、頭部61bの座面61cは、軸部61a側に向かうに従って径を小さくするテーパ面である。また、ザグリ部83bの着座面83cは、流出口83の深さ方向内側に向かうに従って径を小さくするテーパ面である。テーパ状の座面61cおよび着座面83cは、互いに対向する。すなわち、頭部61bの座面61cおよびザグリ部83bの着座面83cは、互いに対向するテーパ面である。
本実施形態によれば、互いに接触する座面61cおよび着座面83cをテーパ面とすることで、頭部61bおよびザグリ部83bの直径の増大を抑制しつつ接触面積を広くすることができる。これにより、環状パッキンで囲まれた領域(密閉領域A)の面積が狭く、流出口83の開口径を小さくする必要がある場合であっても、座面61cと着座面83cとの接触面積を確保することができ、流出口83からのクーラント流出を確実に抑制できる。
図2に示すように、クーラント流路85は、第1の主流路(主流路)86と、2つの第2の主流路(主流路)87と、2つの副流路88と、を有する。
第1の主流路86は、2つの側面供給口81A同士を直線的に繋ぐ。したがって、第1の主流路86は、側面供給口81Aから直線的に延びる。
第2の主流路87は、下面供給口81Bから上側に向かって直線的に延びる。第2の主流路87は、大径部87aと小径部87bとを有する。大径部87aは、下面供給口81B側に位置する。また、小径部87aは、大径部87aより深さ方向内側に位置する。小径部87bの直径は、大径部87aの直径より小さい。第2の主流路87は、小径部87bの先端において副流路88に接続されている。
副流路88は、流出口83から直線状に延びる。副流路88は、流出口83から最も遠い端末において、第1の主流路86に繋がっている。また、副流路88は、経路途中において、第2の主流路87と繋がっている。したがって、流出口83は、全ての供給口81とクーラント流路85を介して繋がっている。
本実施形態によれば、クーラント流路85が全ての供給口81および流出口83を連通させる。このため、クーラントを流出させる流出口83を切り替える場合に、クーラントホース3の接続間違えの発生を確実に防止できる。また、作業者が供給口81の選択に悩むことがなく、作業効率が高まる。加えて、クーラントホースを差し込む位置の自由度が高まるため、クーラントホース3の取回しの自由度を高めることができる。
なお、本実施形態では、ブロック本体52が供給口81を複数有する場合を例示したが、ブロック本体が1つの供給口を有し、クーラント流路が当該供給口と複数の流出口83とを連通させる構成であってもよい。この場合には、流出口を切り替える際であっても、作業者がクーラントホースを繋ぎかえる必要がない。
第1の主流路86並びに第2の主流路87の大径部87aは、副流路88より流路断面積が大きい。すなわち、主流路86、87の少なくとも一部は、副流路88より流路断面積が大きい。したがって、クーラント流路85は、下流側の流路断面積に対し上流側の流路断面積が大きい。これにより、クーラント流路85は、上流側での圧力損失を抑制しつつ下流側でクーラントの流速を高めることができる。
以上に、本発明の様々な実施形態を説明したが、各実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
例えば、上述の実施形態では、対向面55に流出口83が2つ設けられている場合を例示したが、3以上の流出口83が設けられていてもよい。この場合、3以上の流出口83を囲む3以上の環状パッキン60を備えていてもよい。
上述の実施形態では、流出口83および供給口81をそれぞれ第1のネジ61および第2のネジ62により塞ぐ場合を例示した。しかしながら、流出口83および供給口81を塞ぐことができれば、キャップなどの他の構成を採用してもよい。
上述の実施形態では、対向面55に環状パッキン60が保持されている場合について例示した。しかしながら、クーラントの圧力が低い場合には、環状パッキン60および環状パッキン60を保持する凹溝54を省略してもよい。
1…溝入れ工具
10a…第1の板面
10b…第2の板面(板面)
51…ツールブロック
52…ブロック本体
55…対向面
55a…長辺
55b…短辺
60…環状パッキン
61…第1のネジ
61a…軸部
61b…頭部
61c…座面
62…第2のネジ
70…支持部
81、81A、81B…供給口
83…流出口
81a,83a…メネジ部
83b…ザグリ部
83c…着座面
85…クーラント流路
86…第1の主流路(主流路)
87…第2の主流路(主流路)
88…副流路

Claims (9)

  1. 板状の溝入れ工具を支持するツールブロックであって、
    前記溝入れ工具の板面と対向する対向面を有するブロック本体と、
    前記溝入れ工具を前記対向面側に押し付けて支持する支持部と、を備え、
    前記ブロック本体は、
    前記対向面以外の面に設けられた供給口と、
    前記対向面にそれぞれ開口する複数の流出口と、
    内部を通過して前記供給口および複数の前記流出口を連通させるクーラント流路と、を有する、
    ツールブロック。
  2. 複数の前記流出口うち少なくとも1つを塞ぐ第1のネジを備え、
    前記流出口には前記第1のネジが挿入されるメネジ部が設けられている、
    請求項1に記載のツールブロック。
  3. 前記流出口には、前記メネジ部の深さ方向外側に位置するザグリ部が設けられ、
    前記第1のネジは、オネジが形成された軸部と軸部の一端に位置する頭部とを有し、
    前記頭部が前記ザグリ部に収納され、前記頭部の座面が前記ザグリ部の着座面と接触する、
    請求項2に記載のツールブロック。
  4. 前記頭部の座面および前記ザグリ部の着座面が互いに対向するテーパ面である、
    請求項3に記載のツールブロック。
  5. 前記クーラント流路は、前記供給口から直線状に延びる主流路と、複数の前記流出口から直線状に延びて前記主流路に繋がる複数の副流路と、を有し、
    前記主流路の少なくとも一部は、前記副流路より流路断面積が大きい、
    請求項1〜4の何れか一項に記載のツールブロック。
  6. 前記ツールブロックは、複数の前記供給口を有し、
    前記クーラント流路は、複数の供給口を繋ぐ、
    請求項1〜5の何れか一項に記載のツールブロック。
  7. 複数の前記供給口うち少なくとも1つを塞ぐ第2のネジを備え、
    前記供給口には前記第2のネジが挿入されるメネジ部が設けられている、請求項6に記載のツールブロック。
  8. 複数の供給口のうち少なくとも2つは、前記ブロック本体の互いに異なる面に位置する、
    請求項6又は7に記載のツールブロック。
  9. 前記対向面は、矩形状であり、
    複数の前記供給口のうち2つは、前記対向面の一対の短辺側にそれぞれ位置し前記対向面と直交する一対の面にそれぞれ設けられ、
    複数の前記供給口のうち2つは、前記対向面の長辺側に位置し前記対向面と直交する1つの面に前記長辺に沿って並んで設けられている、
    請求項8に記載のツールブロック。
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