JP2018148718A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】レクチファイヤでの短絡対策を適正に講じることができる回転電機を提供する。【解決手段】回転電機は、回転子と、回転子の回転に伴い交流電流を生じさせる固定子と、回転子及び固定子を保持するフレームと、フレームの外側に固定され、固定子にて生じた交流電流を整流する整流回路を構成するレクチファイヤと、レクチファイヤを覆うように設けられるリアカバーと、を備えている。レクチファイヤは、正極側ダイオード32と正極側ヒートシンク33とを有する正極側部材31を備えている。正極側ヒートシンク33は、当該正極側ヒートシンク33に対して電位差を有する負極側ヒートシンク43に互いに離間した状態で対向配置されている。リアカバー20は、外力付与によるリアカバー20の変形時に、負極側ヒートシンク43に当たり正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に入り込む第2壁部24を有している。【選択図】 図9

Description

本発明は、回転電機に関するものである。
近年、例えば車両において衝突に対する安全性を向上するニーズが高まっている。回転電機においては、レクチファイヤは電位を有する部材であるため、車両の衝突等により外力が付加された場合の短絡を防止する構造が求められている。こうしたニーズに対して、特許文献1には、リアカバーの内部に、電位差を有する金属部品間を隔てるように延びる衝立部を設ける技術が開示されている。この場合、カバー内部に衝立部が一体に形成されることで、リアカバー全体の剛性、強度を上げることができ、耐衝撃性を向上させることができるとしている。
特許第5795086号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、回転電機に外力が付与されることで仮にレクチファイヤが破損した場合に、レクチファイヤにおける電位差を有する部材どうしが接触し、短絡が生じることが考えられる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、レクチファイヤでの短絡対策を適正に講じることができる回転電機を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。なお以下においては、理解の容易のため、発明の実施の形態において対応する構成の符号を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
第1の手段では、
回転軸(11)に固定された回転子(12)と、
前記回転子の回転に伴い交流電流を生じさせる固定子(13)と、
前記回転子及び前記固定子を保持するフレーム部材(14)と、
前記フレーム部材の外側に固定され、前記固定子にて生じた交流電流を整流する整流回路を構成するレクチファイヤ(30)と、
前記レクチファイヤを覆うように設けられる絶縁カバー(20)と、
を備え、
前記レクチファイヤは、電源側に接続される正極側整流素子(32)と、前記正極側整流素子が固定され、正極に帯電される正極側ヒートシンク(33)とを有する正極側部材(31)を備え、
前記正極側ヒートシンクは、当該正極側ヒートシンクに対して電位差を有する非正極側部材(41)に互いに離間した状態で対向配置されており、
前記絶縁カバーは、前記正極側ヒートシンクと前記非正極側部材とが並ぶ方向に延びる壁部(24,27)を有し、
前記壁部は、外力付与による前記絶縁カバーの変形時に、前記非正極側部材に当たり前記正極側ヒートシンクと前記非正極側部材との間に入り込む易変形部となっている。
回転電機において、フレーム部材の外側にレクチファイヤと絶縁カバーとが設けられた構成では、絶縁カバーに外力が付与された場合に、絶縁カバーと共にレクチファイヤが変形し、それに起因して、レクチファイヤにおいて電位差を有する部材どうしが接触して短絡が生じるおそれがある。この点、上記構成では、絶縁カバーにおいて、正極側ヒートシンクと非正極側部材とが並ぶ方向に延びる壁部を易変形部とし、その易変形部が、外力付与による絶縁カバーの変形時に、非正極側部材に当たって正極側ヒートシンクと非正極側部材との間に入り込むようにした。これにより、電位差を有する部材どうしの接触により短絡が生じることを抑制できる。その結果、レクチファイヤでの短絡対策を適正に講じることができる。
第2の手段では、前記絶縁カバーへの外力付与に伴い前記易変形部の根本側から加えられる力により、前記易変形部の先端部に前記正極側ヒートシンクと前記非正極側部材との間の側への力が生じるように、前記易変形部及び前記非正極側部材が構成されている。
上記構成によれば、絶縁カバーへの外力付与時に、易変形部に根本側から力が加えられると、その力により、易変形部の先端部に正極側ヒートシンクと非正極側部材との間の側への力が生じる。具体的には、易変形部に、易変形部の根本部分を回転中心として、正極側ヒートシンクと非正極側部材との間の側への回転力が生じる。これにより、外力付与による絶縁カバーの変形時において、易変形部が適正に正極側ヒートシンクと非正極側部材との間に入り込むこととなる。
第3の手段では、前記非正極側部材は、前記易変形部の先端部を前記正極側ヒートシンクと前記非正極側部材との間に案内する傾斜案内部(44)を有する。
この場合、絶縁カバーの変形時には、非正極側部材の傾斜案内部によって、易変形部の先端部が正極側ヒートシンクと非正極側部材との間に案内される。これにより、レクチファイヤにおいて適正な絶縁を実現できる。なお、非正極側部材において絶縁カバーと対向する対向面が、外側ほど内側に比べて易変形部の先端部に近づく向きで傾斜する傾斜面になっているとよい。
第4の手段では、前記易変形部の先端部に、当該易変形部を前記正極側ヒートシンクと前記非正極側部材との間に案内する先端傾斜部(51)が設けられている。
この場合、絶縁カバーの変形時には、易変形部の先端傾斜部によって、易変形部が正極側ヒートシンクと非正極側部材との間に案内される。これにより、レクチファイヤにおいて適正な絶縁を実現できる。
第5の手段では、前記絶縁カバーは、前記正極側ヒートシンクに対向し、固定具(26)により固定される天板部(21)を有しており、前記絶縁カバーへの外力付与時に、前記天板部において前記固定具の固定位置よりも外周側が変形することにより、前記易変形部が前記絶縁カバーの内側に向けて傾くようになっている。
絶縁カバーにおいて天板部が固定具により固定されている構成では、外力付与に伴い絶縁カバーが変形する際に、固定具の固定位置よりも外周側で天板部が変形し、その変形により易変形部が絶縁カバーの内側に向けて傾くことが想定される。この場合、壁部の内側に正極側ヒートシンク及び非正極側部材が存在していることからして、易変形部を正極側ヒートシンクと非正極側部材との間に適正に入り込ませることが可能となる。
第6の手段では、前記易変形部は、平面状の板状部である。
仮に易変形部が周方向に曲面板状に形成されていると、易変形部において幅方向の各部で向きが互いに異なり、それに起因して易変形部の変形が妨げられることが考えられる。この点、易変形部が平面状の板状部であることにより、易変形部の変形が妨げられにくくなり、正極側ヒートシンクと非正極側部材とについて所望のとおり短絡防止を図ることができる。
第7の手段では、前記易変形部は、前記絶縁カバーの周壁部(22)の一部として設けられている。
易変形部を絶縁カバーの周壁部に設けたため、その易変形部を周壁部でなくカバー内部に設ける構成と比べて、カバー内に入った冷却風の流れを阻害する要因を減らすことができ、レクチファイヤでの冷却性能の低下を抑制できる。
第8の手段では、前記非正極側部材と前記易変形部の先端とが互いに離間しており、その両者の間が通気口(25)となっている。
この場合、絶縁カバーが変形していない状態では、非正極側部材と易変形部の先端とが互いに離間し、これら両者の間の通気口を介して絶縁カバー内に冷却風が取り込まれる。これにより、レクチファイヤの冷却性能の向上を図ることができる。
第9の手段では、前記易変形部は、平面状の板状部である。
易変形部が平面状の板状部であることにより、易変形部の変形が妨げられにくくなり、正極側ヒートシンクと非正極側部材とについて所望のとおり短絡防止を図ることができる。
第10の手段では、前記易変形部は、前記絶縁カバーの外周部に沿う向きであって、かつそれぞれ異なる角度に延びるように複数設けられており、前記複数の易変形部において、一の前記易変形部は、当該易変形部に直交する方向において他の前記易変形部に対して所定距離を隔てた位置に設けられている。
上記構成では、平面状の板状部である複数の易変形部が、絶縁カバーの外周部に沿ってそれぞれ異なる角度に延び、かつ一の易変形部が、当該易変形部に直交する方向において他の易変形部に対して所定距離を隔てた位置に設けられている。この場合、絶縁カバーの変形に伴い一の易変形部が変形する場合において、他の易変形部が変形の妨げになることを抑制できる。したがって、レクチファイヤにおいて適正な短絡対策を実現できる。
第11の手段では、前記周壁部において前記易変形部以外となる壁部(23)は、前記易変形部に対して周方向に分離され、かつ前記フレーム部材の外周面の外側に、当該外周面に沿って延びるように設けられている。
上記構成では、周壁部において、絶縁カバーの周方向で易変形部以外となる壁部は、易変形部と構成が異なっており、フレーム部材の外周面の外側に、当該外周面に沿って延びるように設けられている。この場合、フレーム部材の外側において易変形部とそれ以外の壁部とによってレクチファイヤの収容空間を囲いつつ、易変形部以外の壁部がフレーム部材に当たることで絶縁カバーの変形が妨げられること、すなわち易変形部の変形が妨げられることを抑制できる。
第12の手段では、前記レクチファイヤは、前記正極側ヒートシンクと前記非正極側部材とが並ぶ方向に延び、かつこれら両部材を所定距離で離間させた状態で保持する複数の保持部(35a)を有しており、前記周壁部において前記易変形部以外となる壁部は、前記保持部の外側の位置に設けられ、前記易変形部は、隣り合う前記保持部の間となる位置の外側の位置に設けられている。
正極側ヒートシンクと非正極側部材とは、複数の保持部によって、互いに所定距離で離間した状態で保持されている。この場合、正極側ヒートシンクと非正極側部材とは、保持部付近の部位とそれ以外の部位とで互いに接触してしまう可能性に差があり、保持部付近の部位の方が接触の可能性が低いと考えられる。この場合、周壁部において易変形部以外となる壁部を、保持部の外側の位置に設け、易変形部を、隣り合う保持部の間となる位置の外側の位置に設けるようにしたため、正極側ヒートシンクの各部において非正極側部材との接触の可能性の違いを加味しつつ、絶縁カバーの周壁部として好適なる構成を実現できる。
第13の手段では、前記絶縁カバーの周壁部(22)の内側に内側壁部(27)が設けられており、前記内側壁部が、外力付与による前記絶縁カバーの変形時に、前記非正極側部材に当たり前記正極側ヒートシンクと前記非正極側部材との間に入り込む易変形部となっている。
上記構成によれば、絶縁カバーの周壁部の内側において、易変形部としての内側壁部により、電位差を有する部材どうしの接触により短絡が生じることを抑制できる。これにより、やはりレクチファイヤでの適正な短絡対策を実現できる。
第14の手段では、前記レクチファイヤは、グランド側に接続される負極側整流素子(42)と、前記負極側整流素子が固定された負極側ヒートシンク(43)とを有する負極側部材(41)を備え、前記負極側部材が前記非正極側部材であり、前記易変形部は、外力付与による前記絶縁カバーの変形時に、前記負極側ヒートシンクの側の先端部が当該負極側ヒートシンクに当たることで前記正極側ヒートシンクと前記負極側ヒートシンクとの間に入り込む構成となっている。
上記構成によれば、外力付与による絶縁カバーの変形時に、易変形部の先端部が負極側ヒートシンクに当たることで、正極側ヒートシンクと負極側ヒートシンクとの間に入り込むこととなる。この場合、正極側ヒートシンクと負極側ヒートシンクとの間の短絡を好適に抑制できる。
第15の手段では、前記フレーム部材において、前記正極側ヒートシンクに対向する対向部により前記負極側ヒートシンクが構成されている。
上記構成によれば、フレーム部材の一部を非正極側部材として利用できることから、回転電機として構成の簡素化を図ることができる。また、外力付与による絶縁カバーの変形時に、易変形部の先端部がフレーム部材の対向部に当たることで、正極側ヒートシンクと対向部との間に入り込むこととなる。この場合、正極側ヒートシンクと負極側ヒートシンクとしての対向部との間の短絡を好適に抑制できる。
第16の手段では、前記負極側ヒートシンクにおいて、前記易変形部の先端部が当たる当たり面の裏側に放熱リブ(53)が形成されている。
この場合、負極側ヒートシンクにおいて、易変形部の先端部が当たる部位に放熱リブを形成したことで、負極側整流素子の冷却性能の向上を図ることができる。
回転電機の軸方向断面図。 リアフレーム、リアカバー及びレクチファイヤの組み付け状態を示す斜視図。 リアフレーム、リアカバー及びレクチファイヤの分解斜視図。 リアフレーム及びレクチファイヤの組み付け状態を示す斜視図。 正極側部材の斜視図。 リアカバーを内側から見た斜視図。 リアカバーを内側から見た裏面図。 リアカバー内に正極側部材が入った状態をカバー内側から見た裏面図。 リアカバー、正極側ヒートシンク及び負極側ヒートシンクの位置関係を示す断面図。 リアカバーに外力が付与された状態を示す断面図。 第2壁部を詳細に示す図。 別の形態においてリアカバー、正極側ヒートシンク及び負極側ヒートシンクの位置関係を示す断面図。 第2壁部を詳細に示す図。 別の形態においてリアカバー、正極側ヒートシンク及び負極側ヒートシンクの位置関係を示す断面図。 リアフレームの裏面構成を示す図。 別の形態におけるレクチファイヤを示す斜視図。
以下、車両用の交流回転電機として具体化した構成について図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一又は均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
図1は、回転電機10の軸方向断面図である。図1において、回転電機10は、図示しない車両用エンジンの出力軸にベルト等の連結部材を介して駆動連結された、いわゆるオルタネ−タである。回転電機10は、回転軸11に固定されたランデル型の回転子12(ロータ)と、回転子12を包囲する位置に設けられる固定子13(ステータ)と、これら回転子12及び固定子13を保持する金属製のフレーム14とを備えている。周知のとおり、回転子12は、界磁コイルと一対のポールコアとを有し、固定子13は、円環状をなす固定子コアと、固定子コアに巻装された固定子巻線とを有している。
フレーム14は、軸方向に並ぶフロントフレーム15とリアフレーム16とを有し、これら各フレーム15,16はスルーボルトの締結により一体化されている。固定子13は、フロントフレーム15及びリアフレーム16に挟持された状態で固定されている。フレーム14には軸受け17,18が設けられ、この軸受け17,18により回転軸11及び回転子12が回転自在に支持されている。回転軸11の一端側(フロントフレーム15側)にはプーリ19が取り付けられている。
軸方向においてリアフレーム16の外側には、絶縁カバーとして合成樹脂製のリアカバー20が取り付けられ、リアフレーム16とリアカバー20との間に形成された空間部Sには、回転電機10で生じた交流電流を整流する整流器としてレクチファイヤ30が収容されている。なお、空間部Sには、レクチファイヤ30以外に、図示しないレギュレータや界磁コイル通電機構が収容されている。
次に、リアフレーム16に対して固定されたリアカバー20及びレクチファイヤ30の構成について詳しく説明する。図2は、リアフレーム16、リアカバー20及びレクチファイヤ30の組み付け状態を示す斜視図であり、図3は、リアフレーム16、リアカバー20及びレクチファイヤ30の分解斜視図であり、図4は、リアフレーム16及びレクチファイヤ30の組み付け状態を示す斜視図である。なお本実施形態では、回転電機10として、3相デュアル型の固定子巻線を有するものを採用しており、固定子巻線の相数が6相となっている。そのため、整流回路は、6相の電流に対応すべく計6並列のダイオードブリッジ回路を構成するものとなっている。ただしこれ以外に、回転電機10は3相交流式の構成であってもよい。
レクチファイヤ30は、リアフレーム16の軸方向外側に設けられる正極側部材31と、リアフレーム16の一部を用いて構成される負極側部材41とを有している。正極側部材31及び負極側部材41は互いに離間している。本実施形態では、負極側部材41が非正極側部材に相当する。正極側部材31は、整流回路において電源(バッテリ)側に接続される複数の正極側ダイオード32と、正極側ダイオード32が固定される正極側ヒートシンク33とを有している。正極側ダイオード32は正極側整流素子に相当し、例えばツェナダイオードにより構成されている。正極側ヒートシンク33は、金属材料よりなり、各正極側ダイオード32と電源部との間に電気接続されることで正極に帯電される。
負極側部材41は、整流回路においてグランド側に接続される複数の負極側ダイオード42と、負極側ダイオード42が固定される負極側ヒートシンク43とを有している。負極側ダイオード42は負極側整流素子に相当し、例えばツェナダイオードにより構成されている。負極側ヒートシンク43は、リアフレーム16の一部であり、かつ正極側ヒートシンク33に対向する対向部である。負極側ヒートシンク43、すなわちリアフレーム16はグランド電位となっており、ゆえに正極側ヒートシンク33に対して電位差を有している。
図5は正極側部材31の斜視図である。正極側部材31には、複数の正極側ダイオード32を繋ぐバスバー35が設けられており、そのバスバー35は、正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43とが並ぶ方向に延びる複数の突き出し部35aを有している。各突き出し部35aは、周方向に互いに離間する位置に設けられている。なお、バスバー35の全体は図8に示されている。複数の突き出し部35aは、両ヒートシンク33,43を所定距離で離間させた状態で保持する「複数の保持部」に相当する。
また、リアカバー20は、レクチファイヤ30を覆うようにしてリアフレーム16の軸方向外側に設けられる部材であり、天板部21と、その外周部から延びる周壁部22とを有している。リアカバー20は、ナイロンとエラストマとの混合材等、耐衝撃材により形成されているとよい。リアカバー20は、天板部21において複数の固定具26の締結によりリアフレーム16に対して固定されている。周壁部22は、正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43とが並ぶ方向(すなわち軸方向)に延びるように設けられている。
ところで、車載の回転電機10においては、車両の衝突等に起因してリアカバー20に外力が付与されることが考えられる。そして、その外力によりリアカバー20と共にレクチファイヤ30が変形し、それに起因して、レクチファイヤ30において電位差を有する部材どうし(すなわち正極側ヒートシンク33及び負極側ヒートシンク43)が接触して短絡が生じるおそれがある。そこで本実施形態では、レクチファイヤ30における短絡対策として、リアカバー20に易変形部を設け、その易変形部が、外力付与によるリアカバー20の変形時に、負極側ヒートシンク43に当たりその状態で正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に入り込むようにしている。
図6は、リアカバー20を内側から見た斜視図であり、図7は、リアカバー20を内側から見た裏面図であり、図8は、リアカバー20内に正極側部材31が入った状態をカバー内側から見た裏面図である。周壁部22は、円周状に延びる第1壁部23と、周壁部22において第1壁部23が不存在となる位置に設けられる第2壁部24とを有している。つまり、周壁部22には、周方向において少なくとも1カ所に第1壁部23を途切れさせた部分(不存在部分)が設けられており、その部分に第2壁部24が設けられている。第2壁部24が「易変形部」に相当する。第1壁部23は周方向に円周形状をなしているのに対し、第2壁部24は平面状の板状部となっている。第1壁部23と第2壁部24とは周方向に互いに分離されている。
第1壁部23と第2壁部24とは、リアカバー20の高さ方向(すなわち軸方向)における壁高さが相違しており、第1壁部23の方が第2壁部24よりも壁高さが大きいものとなっている。また、リアカバー20の径方向に見て、第1壁部23は外側に、第2壁部24は内側に設けられている。これらにより、図2に示すように、リアフレーム16に対するリアカバー20の装着状態では、第2壁部24は、下端側の先端部(リアフレーム側先端部)がリアフレーム16の端面に対向するように配置され、第1壁部23は、下端側の先端部がリアフレーム16の外周面に沿って延びるように配置されている。要するに、周壁部22において第2壁部24以外となる第1壁部23は、第2壁部24に対して周方向に分離され、かつリアフレーム16の外周面の外側に、当該外周面に沿って延びるように設けられている。
ここで、第2壁部24の先端とリアフレーム16(具体的には負極側ヒートシンク43)とは軸方向に互いに離間しており、その両者の間が通気口25となっている。そのため、通気口25を介してカバー内外の空気の出入りが可能となっている。つまり、通気口25を介してリアカバー20内に冷却風が取り込まれ、これによりレクチファイヤ30の冷却性能の向上が図られている。
易変形部としての第2壁部24は、外力付与によるリアカバー20の変形時に、リアフレーム16の負極側ヒートシンク43に当たりその状態で正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に入り込むものとなっている。具体的には、図9に示すように、負極側ヒートシンク43には、第2壁部24の先端部が当たった際にその先端部を正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に案内する傾斜案内部44を有している。傾斜案内部44は、リアフレーム16の外側ほど内側に比べて第2壁部24の先端部に近づく向きで傾斜する傾斜面を有しており、その傾斜面は平面、又は凹状の曲面であるとよい。
第2壁部24は、リアカバー20の外周部に沿う向きであって、かつそれぞれ異なる角度に延びるように複数(本実施形態では2つ)設けられており、複数の第2壁部24において、一の第2壁部24は、当該第2壁部24に直交する方向において他の第2壁部24に対して所定距離を隔てた位置に設けられている。図7で言えば、第2壁部24A,24Bは、リアカバー20の外周部に沿う向きであって、かつそれぞれ異なる角度に延びるように設けられている。また、例えば第2壁部24Aは、その直交方向において第2壁部24Bに対して距離L1を隔てて設けられている。距離L1は、少なくとも第2壁部24の軸方向高さよりも長い距離であるとよい。第2壁部24Aに対する第2壁部24Bの位置も同様のことが言える。さらに、図8に示すように、周壁部22において第1壁部23は、突き出し部35aの外側の位置に設けられ、第2壁部24は、隣り合う突き出し部35aの間となる位置の外側の位置に設けられている。
リアカバー20の上記構成によれば、例えば第2壁部24Aがその直交方向に変形しようとする場合に、第2壁部24Bが変形の妨げにならないようになっている。また、第1壁部23を、突き出し部35aの外側の位置に設け、第2壁部24を、隣り合う突き出し部35aの間となる位置の外側の位置に設けたため、突き出し部35aの存在・不存在による短絡可能性の違いを加味しつつ周壁部22に第2壁部24が設けられるようになっている。
上記構成の回転電機10では、通常状態において図9に示す状態にあり、軸方向(図の上下方向)において正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43とが互いに離間している。またこの状態では、負極側ヒートシンク43と第2壁部24の先端とが互いに離間し、これら両者の間の通気口を介してリアカバー20内に冷却風が取り込まれるようになっている。
そして、車両の衝突等に起因してリアカバー20に外力が付与されると、図10に示すように、衝突物Xによりリアカバー20が押し潰される。このとき、リアカバー20の変形に伴い、負極側ヒートシンク43の傾斜案内部44によって、第2壁部24が正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に案内される。これにより、リアカバー20と共に正極側ヒートシンク33が押し潰されて負極側ヒートシンク43の側に折れ変形しても、正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との接触(短絡)が防止できる。
外力付与によるリアカバー20の変形時には、リアカバー20の天板部21の折れ曲がりにより第2壁部24が径方向内側に向けて傾き、その状態で先端部が負極側ヒートシンク43に当たる。なお、天板部21の折れ曲がりは、天板部21における固定具26の固定位置に応じて生じると考えられる。つまり、固定具26の固定位置よりも外周側で天板部21の変形が生じる。この場合、軸方向に対する第2壁部24の傾きによっても、第2壁部24が正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に案内されやすくなっている。
第2壁部24の変形について補足する。第2壁部24の先端面は、例えば図11に示すように上下方向に対して垂直な垂直面である。この場合、リアカバー20への外力付与に伴い第2壁部24に根本側から力が加えられることで、第2壁部24の先端面が負極側ヒートシンク43に近づき、さらに第2壁部24の先端面が負極側ヒートシンク43に接触する際には、第2壁部24の先端面において、傾斜案内部44に近い側、すなわちカバー外側の角部K1が傾斜案内部44に当たる。このとき、第2壁部24には、第2壁部24の根本部Nを回転中心として、正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間の側への回転力(図11において時計回り方向の回転力)が生じる。これにより、外力付与によるリアカバー20の変形時には、第2壁部24が適正に正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に入り込むこととなる。
なお、上記構成では、リアカバー20の変形前において第2壁部24の先端部と負極側ヒートシンク43とが離間しており、リアカバー20の変形時には、第2壁部24が径方向内側に向けて傾いた状態で負極側ヒートシンク43に当たるようになっている。ただし、例えばリアカバー20の変形前において第2壁部24の先端部と負極側ヒートシンク43とが接触している、又は離間距離が小さい場合には、第2壁部24が径方向内側に傾かずに負極側ヒートシンク43に当たることが考えられる。この場合、図11で説明したように、第2壁部24において根本部Nを回転中心として正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間の側への回転力が生じることで、第2壁部24の所望とする変形が可能となっている。
ここで、上述したように、第2壁部24が平面状の板状部であることから、仮に第2壁部24が周方向に曲面板状である場合とは異なり、第2壁部24の変形が妨げられにくくなり、第2壁部24を正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に好適に入り込ませることができる。
また、図6及び図7に示すように、リアカバー20には、周壁部22の内側に内側壁部27が設けられている。この内側壁部27は、周壁部22と同様に、正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43とが並ぶ方向(すなわち軸方向)に延びるように設けられている。図8に示すように、内側壁部27の側方には、正極側ヒートシンク33が配置されている。
内側壁部27は「易変形部」を構成するものであり、例えば図9に示す第2壁部24と同様に、内側壁部27の先端部に対向する負極側ヒートシンク43には、内側壁部27の先端部が当たった際にその先端部を正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に案内する傾斜案内部が設けられている。その傾斜案内部は、平面、又は凹状の曲面からなる傾斜面を有する。かかる構成によれば、外力付与によるリアカバー20の変形時に、内側壁部27が、負極側ヒートシンク43に当たることで正極側ヒートシンク33側(図8のY方向)に折れ曲がり、正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に入り込むようになっている。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
リアカバー20において、周壁部22に易変形部としての第2壁部24を設け、その第2壁部24が、外力付与によるリアカバー20の変形時に、負極側ヒートシンク43に当たって正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に入り込むようにした。これにより、電位差を有する部材どうしの接触により短絡が生じることを抑制できる。また、周壁部22の一部をなす第2壁部24を易変形部としたため、その易変形部をカバー内部に設ける構成と比べて、リアカバー20内に入った冷却風の流れを阻害する要因を減らすことができ、レクチファイヤ30での冷却性能の低下を抑制できる。その結果、レクチファイヤ30での短絡対策を適正に講じることができる。
負極側ヒートシンク43に、第2壁部24の先端部を正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に案内する傾斜案内部44を設けたため、レクチファイヤ30において適正な絶縁を実現できる。
リアカバー20への外力付与に伴い第2壁部24の根本側から加えられる力により、第2壁部24の先端部に正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間の側への力が生じるように、第2壁部24及び負極側ヒートシンク43を構成した。これにより、外力付与によるリアカバー20の変形時において、第2壁部24が適正に正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に入り込むこととなる。
リアカバー20への外力付与時に、天板部21において固定具26の固定位置よりも外周側が変形することにより、第2壁部24がリアカバー20の内側に向けて傾くようにしたため、第2壁部24を正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に適正に入り込ませることが可能となる。
第2壁部24の先端と負極側ヒートシンク43とを互いに離間させ、その両者の間を通気口25としたため、レクチファイヤ30の冷却性能の向上を図ることができる。
第2壁部24を平面状の板状部でしたため、第2壁部24が周方向に曲面板状である場合に比べて、第2壁部24の変形が妨げられにくくなる。これにより、正極側ヒートシンク33及び負極側ヒートシンク43の短絡防止を好適に実現できる。
平面状の板状部である複数の第2壁部24を、リアカバー20の外周部に沿ってそれぞれ異なる角度に延びるようにし、かつ一の第2壁部24が、当該第2壁部24に直交する方向において他の第2壁部24に対して所定距離離間するように設けた。この場合、リアカバー20の変形に伴い一の第2壁部24が変形する場合において、他の第2壁部24が変形の妨げになることを抑制できる。したがって、レクチファイヤ30において適正な短絡対策を実現できる。
周壁部22の第1壁部23を、周方向に第2壁部24から分離し、かつリアフレーム16の外周面の外側に、当該外周面に沿って延びるように設けた。この場合、リアフレーム16の外側において第1壁部23及び第2壁部24によってレクチファイヤ30の収容空間を囲いつつ、第1壁部23がリアフレーム16に当たることでリアカバー20の変形が妨げられること、すなわち第2壁部24の変形が妨げられることを抑制できる。
周壁部22において第1壁部23を、保持部としての突き出し部35aの外側の位置に設け、第2壁部24を、隣り合う突き出し部35aの間となる位置の外側の位置に設けるようにした。そのため、正極側ヒートシンク33の各部において負極側ヒートシンク43との接触の可能性の違いを加味しつつ、リアカバー20の周壁部22として好適なる構成を実現できる。
リアフレーム16において、正極側ヒートシンク33に対向する対向部により負極側ヒートシンク43を構成した。この場合、リアフレーム16の一部を負極側部材41として利用できることから、回転電機10として構成の簡素化を図ることができる。また、外力付与によるリアカバー20の変形時において、リアフレーム16の対向部による第2壁部24の変形により、正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間の短絡を好適に抑制できる。
リアカバー20の周壁部22の内側に、易変形部としての内側壁部27を設けたため、リアカバー20の周壁部22以外においても適正な短絡対策を実現できる。
(他の実施形態)
上記実施形態を例えば次のように変更してもよい。
・易変形部としての第2壁部24を正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に入り込ませる構成として、以下を採用してもよい。図12の構成では、図9の構成と比べて、負極側ヒートシンク43の上面(正極側ヒートシンク33との対向面)が傾斜のない平坦面となっていることと、第2壁部24の先端部に、第2壁部24を正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に案内する先端傾斜部51が設けられていることとが異なっている。先端傾斜部51は、カバー外側の外側面とカバー内側の内側面とのうち、外側面を傾斜面とすることで構成されている。これにより、第2壁部24が負極側ヒートシンク43の上面に当たった際に、第2壁部24がカバー内側、すなわち正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に案内されるようになっている。
図12の構成における第2壁部24の変形について図13を用いて補足する。図13において、リアカバー20への外力付与に伴い第2壁部24に根本側から力が加えられると、第2壁部24の先端傾斜部51が負極側ヒートシンク43に近づき、さらに先端傾斜部51が負極側ヒートシンク43に接触する際には、先端傾斜部51の先端の角部K2(カバー内側の角部K2)が負極側ヒートシンク43の上面に当たる。このとき、角部K2がカバー内側(正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間の側)にあることから、第2壁部24には、第2壁部24の根本部Nを回転中心として、正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間の側への回転力(図11において時計回り方向の回転力)が生じる。これにより、外力付与によるリアカバー20の変形時には、第2壁部24が適正に正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に入り込むこととなる。
図12の構成においても、上記同様、レクチファイヤ30において適正な絶縁を実現できる。
・第2壁部24の先端部がカバー内側に傾斜又は湾曲していてもよい。図14に示す構成では、第2壁部24の先端部分に傾斜部52が設けられている。傾斜部52を、第2壁部24の先端部分でなく中間部分に設けることや、第2壁部24の先端を傾斜部52とすることも可能である。
本構成においても、リアカバー20への外力付与に伴い第2壁部24の根本側から加えられる力により、第2壁部24の先端部に正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間の側への力が生じることとなる。これにより、外力付与によるリアカバー20の変形時において、第2壁部24が適正に正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に入り込むこととなる。
回転電機10において、負極側ヒートシンク43の上面に傾斜案内部44を設けた構成(図9の構成)と、第2壁部24の先端部に先端傾斜部51を設けた構成(図12の構成)と、第2壁部24に傾斜部52を設けた構成(図14の構成)とのうち少なくとも2つを採用することも可能である。易変形部としての内側壁部27についても同様である。
・易変形部は、上記実施形態で述べた第2壁部24や内側壁部27のように平面状である方が好ましい(図8参照)。易変形部が平面状であることにより、曲面状である場合に比べて曲げに対する断面2次モーメントが小さく、所望とする変形、すなわち正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に入り込む変形を実現しやすくなる。しかしながら、想定される外力に対応して易変形部を曲面としてもよいし、平面又は曲面の易変形部に、周方向に延びる溝を形成するなど、断面2次モーメントを小さくする工夫をさらに加えてもよい。
・外力付与によるリアカバー20の変形時に第2壁部24(易変形部)が破損したり、断裂したりした状態で、第2壁部24が正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との間に介在していてもよい。その様な場合でも短絡を防止できる。
・負極側ヒートシンク43において、第2壁部24の先端部が当たる当たり面の裏側に放熱リブが形成されていてもよい。すなわち、図15では、リアフレーム16の裏面側において第2壁部24に対応する2位置に放熱リブ53がそれぞれ設けられている。この場合、負極側ダイオード42の冷却性能の向上を図ることができる。
・上記実施形態では、リアフレーム16の一部を用いてレクチファイヤ30の負極側部材41を構成したが、この構成を変更してもよい。例えば、図16に示すように、リアフレーム16とは別に設けられた負極側部材41を用いてレクチファイヤ30を構成してもよい。この場合、リアフレーム16に対して負極側部材41が固定される。
・上記実施形態では、レクチファイヤ30において、バスバー35の突き出し部35aを「複数の保持部」としたが、これを変更してもよい。例えば、正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43とを、互いに離間した状態で連結する複数の連結部を「複数の保持部」としてもよい。
・上記実施形態では、第2壁部24により正極側ヒートシンク33と負極側ヒートシンク43との短絡を防止する構成としたが、この構成を変更してもよい。例えば、リアフレーム16とは別にレクチファイヤ30の負極側部材41を有する構成(例えば図13の構成)において、第2壁部24により正極側ヒートシンク33とリアフレーム16との短絡を防止する構成としてもよい。いずれにしても、正極側ヒートシンク33に対して電位差を有する非正極側部材との短絡を防止することができる構成であればよい。
10…回転電機、11…回転軸、12…回転子、13…固定子、14…フレーム、20…リアカバー(絶縁カバー)、24…第2壁部(易変形部)、30…レクチファイヤ、31…正極側部材、32…正極側ダイオード、33…正極側ヒートシンク、41…負極側部材。

Claims (16)

  1. 回転軸(11)に固定された回転子(12)と、
    前記回転子の回転に伴い交流電流を生じさせる固定子(13)と、
    前記回転子及び前記固定子を保持するフレーム部材(14)と、
    前記フレーム部材の外側に固定され、前記固定子にて生じた交流電流を整流する整流回路を構成するレクチファイヤ(30)と、
    前記レクチファイヤを覆うように設けられる絶縁カバー(20)と、
    を備え、
    前記レクチファイヤは、電源側に接続される正極側整流素子(32)と、前記正極側整流素子が固定され、正極に帯電される正極側ヒートシンク(33)とを有する正極側部材(31)を備え、
    前記正極側ヒートシンクは、当該正極側ヒートシンクに対して電位差を有する非正極側部材(41)に互いに離間した状態で対向配置されており、
    前記絶縁カバーは、前記正極側ヒートシンクと前記非正極側部材とが並ぶ方向に延びる壁部(24,27)を有し、
    前記壁部は、外力付与による前記絶縁カバーの変形時に、前記非正極側部材に当たり前記正極側ヒートシンクと前記非正極側部材との間に入り込む易変形部となっている回転電機。
  2. 前記絶縁カバーへの外力付与に伴い前記易変形部の根本側から加えられる力により、前記易変形部の先端部に前記正極側ヒートシンクと前記非正極側部材との間の側への力が生じるように、前記易変形部及び前記非正極側部材が構成されている請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記非正極側部材は、前記易変形部の先端部を前記正極側ヒートシンクと前記非正極側部材との間に案内する傾斜案内部(44)を有する請求項1又は2に記載の回転電機。
  4. 前記易変形部の先端部に、当該易変形部を前記正極側ヒートシンクと前記非正極側部材との間に案内する先端傾斜部(51)が設けられている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記絶縁カバーは、前記正極側ヒートシンクに対向し、固定具(26)により固定される天板部(21)を有しており、
    前記絶縁カバーへの外力付与時に、前記天板部において前記固定具の固定位置よりも外周側が変形することにより、前記易変形部が前記絶縁カバーの内側に向けて傾くようになっている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記易変形部は、平面状の板状部である請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 前記易変形部は、前記絶縁カバーの周壁部(22)の一部として設けられている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 前記非正極側部材と前記易変形部の先端とが互いに離間しており、その両者の間が通気口(25)となっている請求項7に記載の回転電機。
  9. 前記易変形部は、平面状の板状部である請求項7又は8に記載の回転電機。
  10. 前記易変形部は、前記絶縁カバーの外周部に沿う向きであって、かつそれぞれ異なる角度に延びるように複数設けられており、
    前記複数の易変形部において、一の前記易変形部は、当該易変形部に直交する方向において他の前記易変形部に対して所定距離を隔てた位置に設けられている請求項9に記載の回転電機。
  11. 前記周壁部において前記易変形部以外となる壁部(23)は、前記易変形部に対して周方向に分離され、かつ前記フレーム部材の外周面の外側に、当該外周面に沿って延びるように設けられている請求項10に記載の回転電機。
  12. 前記レクチファイヤは、前記正極側ヒートシンクと前記非正極側部材とが並ぶ方向に延び、かつこれら両部材を所定距離で離間させた状態で保持する複数の保持部(35a)を有しており、
    前記周壁部において前記易変形部以外となる壁部は、前記保持部の外側の位置に設けられ、前記易変形部は、隣り合う前記保持部の間となる位置の外側の位置に設けられている請求項11に記載の回転電機。
  13. 前記絶縁カバーの周壁部(22)の内側に内側壁部(27)が設けられており、
    前記内側壁部が、外力付与による前記絶縁カバーの変形時に、前記非正極側部材に当たり前記正極側ヒートシンクと前記非正極側部材との間に入り込む易変形部となっている請求項1乃至12のいずれか1項に記載の回転電機。
  14. 前記レクチファイヤは、グランド側に接続される負極側整流素子(42)と、前記負極側整流素子が固定された負極側ヒートシンク(43)とを有する負極側部材(41)を備え、
    前記負極側部材が前記非正極側部材であり、
    前記壁部は、外力付与による前記絶縁カバーの変形時に、前記負極側ヒートシンクの側の先端部が当該負極側ヒートシンクに当たることで前記正極側ヒートシンクと前記負極側ヒートシンクとの間に入り込む構成となっている請求項1乃至13のいずれか1項に記載の回転電機。
  15. 前記フレーム部材において、前記正極側ヒートシンクに対向する対向部により前記負極側ヒートシンクが構成されている請求項14に記載の回転電機。
  16. 前記負極側ヒートシンクにおいて、前記易変形部の先端部が当たる当たり面の裏側に放熱リブ(53)が形成されている請求項14又は15に記載の回転電機。
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