JP2018148666A - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】リード線の配索が容易な回転電機を提供する。【解決手段】ホルダ30には、周方向に延びる第1周方向溝41、第2周方向溝42および第3周方向溝43と、径方向にホルダ30を貫通して延びる第1径方向溝51および第2径方向溝52とが形成されている。第1径方向溝51は、第1周方向溝41に連通する。第2径方向溝52は、第1周方向溝41および第2周方向溝42に連通する。U相リード線21は、ホルダ30に対し径方向の内側を軸方向に延び、第1径方向溝51内を径方向に延び、第1周方向溝41内を周方向に延びて配索されている。V相リード線22は、ホルダ30に対し径方向の内側を軸方向に延び、第2径方向溝52内を径方向に延び、第2周方向溝42内を周方向に延びて配索されている。【選択図】図6
Description
本開示は、回転電機に関する。
ステータコアの軸方向端部に配置され、環状に形成されたホルダ部に関する従来の構成が、たとえば特開2014−187797号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2014−187797号公報(特許文献1)に記載の構成では、ホルダ部は、軸方向でステータコアとは反対側に向かうに従って徐々に段差により縮径するように、複数の段差部を有している。各段差部がそれぞれ異相となるように、コイルが配索されている。段差部にコイルを配索するためには、切込み溝にコイルを通し、次にコイルの向きを変えて段差部間の溝部に配索する必要があり、配索作業の容易化についてはさらなる改良の余地がある。
本開示では、リード線の配索が容易な回転電機が提供される。
本開示に従うと、ステータコアと、三相コイルと、第1相リード線と、第2相リード線と、第3相リード線と、ホルダとを備える、回転電機が提供される。ステータコアは、円筒状のヨーク部と、ヨーク部からヨーク部の径方向の内側に向けて突出する複数のティース部とを含んでいる。隣り合うティース部の間に、ヨーク部の軸方向に沿って延びるスロットが形成されている。三相コイルは、ティース部に装着されている。第1相リード線、第2相リード線および第3相リード線は、三相コイルから引き出されている。ホルダは、第1相リード線、第2相リード線および第3相リード線を保持している。ホルダには、ヨーク部の周方向に延びる第1周方向溝と、周方向に延びる第2周方向溝と、周方向に延びる第3周方向溝とが、軸方向にこの順に並んで形成されている。ホルダには、径方向にホルダを貫通して延びる第1径方向溝と、径方向にホルダを貫通して延びる第2径方向溝とが、周方向に並んで形成されている。第1径方向溝は、第1周方向溝に連通し、第2周方向溝および第3周方向溝に非連通である。第2径方向溝は、第1周方向溝および第2周方向溝に連通し、第3周方向溝に非連通である。第1相リード線は、ホルダに対し径方向の内側を軸方向に延び、第1径方向溝内を径方向に延び、第1周方向溝内を周方向に延びて配索されている。第2相リード線は、ホルダに対し径方向の内側を軸方向に延び、第2径方向溝内を径方向に延び、第2周方向溝内を周方向に延びて配索されている。
上記の回転電機において、ヨーク部は、軸方向端面を有している。ホルダは、軸方向端面に向き合って配置されている。
上記の回転電機において、ホルダには、径方向にホルダを貫通して延びる第3径方向溝が、周方向に第1径方向溝、第2径方向溝、第3径方向溝の順に並んで形成されている。第3径方向溝は、第1周方向溝、第2周方向溝および第3周方向溝に連通している。第3相リード線は、ホルダに対し径方向の内側を軸方向に延び、第3径方向溝内を径方向に延び、第3周方向溝内を周方向に延びて配索されている。
上記の回転電機は、ホルダを複数備えている。周方向に隣り合って配置されたホルダの間に、径方向に延びる隙間が形成されている。隙間は、第1周方向溝、第2周方向溝および第3周方向溝に連通している。第3相リード線は、ホルダに対し径方向の内側を軸方向に延び、隙間内を径方向に延び、第3周方向溝内を周方向に延びて配索されている。
本開示に従えば、リード線の配索が容易な回転電機を実現することができる。
以下、図面に基づいて、実施の形態における回転電機について説明する。以下に示す実施の形態において、同一または実質的に同一の構成については、同一の符号を付して、重複した説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に従った回転電機を備える電動圧縮機110の概略構成を示す部分断面図である。電動圧縮機110は、車両に搭載される電動圧縮機であり、一例として、燃料電池自動車に搭載されている。
図1は、実施の形態1に従った回転電機を備える電動圧縮機110の概略構成を示す部分断面図である。電動圧縮機110は、車両に搭載される電動圧縮機であり、一例として、燃料電池自動車に搭載されている。
図1を参照して、電動圧縮機110は、ハウジング112と、圧縮部115と、電動モータ1とを備えている。
本実施の形態に係る回転電機の一例としての電動モータ1は、ロータ(回転子)3と、ステータ(固定子)4とを備えている。ロータ3は、回転軸2に固定されている。回転軸2は、ステータ4内に挿通された状態で、ハウジング112内に回転可能に支持されている。ステータ4は、ステータコア10とコイル20とを含んで構成されている。ステータコア10は、ハウジング112の内周面に固定されている。コイル20は、後述するステータコア10のティース部に装着されている。
図2は、ステータコア10の斜視図である。図2に示すように、ステータコア10は全体として、中空円筒状の外形を有している。以下の実施の形態では、円筒状のステータコア10の軸方向を単に軸方向と称し、ステータコア10の径方向を単に径方向と称し、ステータコア10の周方向を単に周方向と称して、説明を行なう。
ステータコア10は、周方向に分割された複数の分割ステータコア11を有している。詳述すると、ステータコア10は、9個の分割ステータコア11を有している。各分割ステータコア11は、複数の電磁鋼板をステータコア10の軸方向に積層し、各電磁鋼板を一体に結合することで形成されている。
各分割ステータコア11は、円弧状のヨーク部12と、複数のティース部16とを有している。各分割ステータコア11がヨーク部12で結合されて、円筒状のステータコア10が形成されている。ヨーク部12は、ステータコア10の外周部分を構成している。ヨーク部12は、一方の軸方向端面13と他方の軸方向端面14とを有している。
ティース部16は、ヨーク部12の内周面から、径方向の内側に向けて突出している。複数の分割ステータコア11が結合されて一体のステータコア19が形成された状態で、ティース部16は、周方向に間隔を隔てて設けられている。ティース部16は、略直方体形状であり、ティース部16の長手方向が軸方向に延びるように設けられている。ティース部16は、ティース部16がヨーク部12から突出する先端部に、周方向に突き出る突起部17を有している。
周方向において隣り合うティース部16間には、スロット18が形成されている。スロット18は、軸方向に延びている。スロット18は、ステータコア10の内周に開口している。
ティース部16に装着されるコイル20は、その一部がスロット18内に収容されている。コイル20は、断面が円形の導体である丸線であり、ティース部16に巻き付けられている。
コイル20は、三相コイルであり、U相コイルと、V相コイルと、W相コイルとを有している。U相コイルが装着されたティース部16と、V相コイルが装着されたティース部16と、W相コイルが装着されたティース部16とは、周方向においてこの順に並べられている。V相コイルが装着されているティース部16に対し、周方向において隣り合うティース部16の一方にはU相コイルが装着されており、他方にはW相コイルが装着されている。
以下の実施の形態では、U相を第1相、V相を第2相、W相を第3相として説明を行なう。
図3は、絶縁部材60の斜視図である。図4は、図3に示す絶縁部材60を異なる角度から見た斜視図である。絶縁部材60は、コイル20とステータコア10との間に存在して、コイル20をステータコア10から絶縁するための部材である。絶縁部材60は、PPS(Polyphenylene Sulfide)およびLCP(液晶ポリマー)に代表される樹脂材料などの、絶縁性材料により形成されている。
絶縁部材60は、図3,4に示すように、半割れ筒状のティース受入部61を有している。ティース受入部61は、中空に形成されており、その内部に空間63が形成されている。ティース受入部61は、ステータコア10のティース部16を受け入れ可能な形状を有している。
絶縁部材60は、ティース受入部61の一端に設けられた板部62と、ティース受入部61の他端に設けられた張出部64とを有している。板部62と張出部64とは、半割れ筒状のティース受入部61に対して外側に張り出すように、ティース受入部61の縁部分に設けられている。
絶縁部材60は、平板状のホルダ搭載部65を有している。ホルダ搭載部65は、板部62から、ティース受入部61とは反対方向に突出している。ホルダ搭載部65には、ホルダ搭載部65を厚み方向に貫通する嵌合孔66が形成されている。板部62には、スリット68が形成されている。絶縁部材60をステータコア10に装着した状態で、スリット68は、軸方向に延びている。スリット68は、板部62の縁部分から底部69に亘って形成されている。図4に示すように、底部69は、ホルダ搭載部65の表面に対して突出しており、ホルダ搭載部65と底部69とは段差を形成している。この段差の高さが後述する端壁33の厚みと略等しくなるように、絶縁部材60が形成されている。
図5は、絶縁部材60を介してコイル20がティース部16に装着された状態の側面図である。図3,4に示す形状を有する同形状の一対の絶縁部材60が、各々のティース受入部61内の空間63にティース部16を嵌め入れるように、上下からティース部16に組み付けられる。これにより、上下一対の絶縁部材60のティース受入部61によって形成される絶縁筒状体が、ティース部16の周囲に装着される。コイル20は、ティース受入部61の周囲に巻回される。コイル20は、絶縁部材60を介して、ティース部16に対し絶縁された状態で、ティース部16に装着されている。ティース部16の周囲に装着されたコイル20は、ティース部16の軸方向端面から軸方向に突出するコイルエンド24を有している。
絶縁部材60をステータコア10に装着した状態で、板部62は、コイル20とヨーク部12の内周面との間に介在し、コイル20をヨーク部12から絶縁している。張出部64は、絶縁部材60に装着されたコイル20が内周方向に巻崩れるのを防止している。板部62は、径方向の外側からコイル20を支持している。張出部64は、径方向の内側からコイル20を支持している。コイル20は、板部62の径方向内側の面と張出部64の径方向外側の面とによって支持されている。コイル20は、板部62と張出部64との互いに対向する面によって支持されている。
ホルダ搭載部65は、ヨーク部12の軸方向端面13に向き合って配置されている。このホルダ搭載部65に、コイル20から引き出されたU相リード線(第1相リード線)21、V相リード線(第2相リード線)22およびW相リード線(第3相リード線)23を保持する、ホルダ30が搭載されている。ホルダ30は、絶縁部材60とは別の部材として構成されている。ホルダ30は、ホルダ搭載部65に搭載されている。ヨーク部12の軸方向端面13とホルダ30との間に、絶縁部材60の一部を構成するホルダ搭載部65が介在している。ホルダ30は、ヨーク部12の軸方向端面13に向き合って配置されている。
図6は、ホルダ30の斜視図である。図6に示すように、ホルダ30は、略リング状の外形を有している。ホルダ30は、円筒状のヨーク部12に対応するリング形状を有している。ホルダ30は、ヨーク部12と略同一の径を有している。
ホルダ30には、第1周方向溝41と、第2周方向溝42と、第3周方向溝43とが形成されている。第1周方向溝41、第2周方向溝42および第3周方向溝43は、ホルダ30の周方向、すなわちヨーク部12の周方向に延びている。図5を併せて参照して、第1周方向溝41、第2周方向溝42および第3周方向溝43は、ヨーク部12の軸方向に、この順に並んで形成されている。軸方向において、ヨーク部12の軸方向端面13に近い側から順に、第3周方向溝43、第2周方向溝42および第1周方向溝41が形成されている。
第1周方向溝41、第2周方向溝42および第3周方向溝43は、ホルダ30の径方向外側に開口している。図5に示すように、ホルダ30は、背壁31と、端壁32,33と、凸壁34,35とを有している。背壁31は、ホルダ30のうち径方向の最も内側に設けられた壁部分である。ホルダ30が絶縁部材60のホルダ搭載部65に搭載された状態で、背壁31は、板部62と対向して配置されている。
端壁32は、ホルダ30のうち、軸方向の一方端に設けられた壁部分である。端壁33は、ホルダ30のうち、軸方向の他方端に設けられた壁部分である。ホルダ30が絶縁部材60のホルダ搭載部65に搭載された状態で、軸方向において、端壁33がホルダ搭載部65に最も近く配置され、端壁32がホルダ搭載部65から最も遠く配置されている。
凸壁34,35は、端壁32と端壁33との間に挟まれて配置されている。軸方向において、ヨーク部12の軸方向端面13に近い側から順に並んで、端壁33、凸壁35、凸壁34、および端壁32が配置されている。端壁33は、円環板の形状を有している。端壁32、凸壁34,35は、円環板が周方向に分断された、複数の円弧状の平板から成っている。
第1周方向溝41は、端壁32と凸壁34との間に形成されている。第2周方向溝42は、凸壁34と凸壁35との間に形成されている。第3周方向溝43は、凸壁35と端壁33との間に形成されている。凸壁34は、第1周方向溝41と第2周方向溝42とを隔てている。凸壁35は、第2周方向溝42と第3周方向溝43とを隔てている。
ホルダ30には、第1径方向溝51と、第2径方向溝52と、第3径方向溝53とが形成されている。第1径方向溝51、第2径方向溝52および第3径方向溝53は、ホルダ30の径方向、すなわちヨーク部12の径方向に、ホルダ30を貫通して延びている。第1径方向溝51、第2径方向溝52および第3径方向溝53は、それぞれ複数形成されている。ヨーク部12の周方向において、第1径方向溝51、第2径方向溝、第3径方向溝53、第1径方向溝51、…、第2径方向溝52、第3径方向溝53が、順に並んで形成されている。
第1径方向溝51は、軸方向において、端壁32を貫いて形成されている。凸壁34の一部が、第1径方向溝51の底部を構成している。第1径方向溝51は、端壁32と凸壁34との間の第1周方向溝41に連通しているが、第2径方向溝52および第3径方向溝53には非連通である。
第2径方向溝52は、軸方向において、端壁32および凸壁34を貫いて形成されている。凸壁35の一部が、第2径方向溝52の底部を構成している。第2径方向溝52は、端壁32と凸壁34との間の第1周方向溝41および凸壁34,35の間の第2周方向溝42に連通しているが、第3径方向溝53には非連通である。
第3径方向溝53は、軸方向において、端壁32、凸壁34および凸壁35を貫いて形成されている。端壁33の一部が、第3径方向溝53の底部を構成している。第3径方向溝53は、端壁32と凸壁34との間の第1周方向溝41、凸壁34,35の間の第2周方向溝42、および凸壁35と端壁33との間の第3周方向溝43に連通している。
図7は、ホルダ30を異なる角度から見た斜視図である。図7に示すように、端壁33は、凸壁35と対向する面と反対側の裏面を有しており、この裏面には突起81が形成されている。突起81は、ホルダ30と一体に形成されている。突起81は、軸方向において、ホルダ30から突出している。この突起81が絶縁部材60の嵌合孔66(図3,4)に嵌合することにより、ホルダ30が絶縁部材60に取り付けられている。
図8は、ホルダ30がU相リード線21、V相リード線22およびW相リード線23を保持している状態の斜視図である。図5および図8に示すように、U相リード線21は、第1周方向溝41内を配索されている。V相リード線22は、第2周方向溝42内を配索されている。W相リード線23は、第3周方向溝43内を配索されている。U相リード線21、V相リード線22およびW相リード線23は、それぞれ異なる周方向溝に収容されている。
凸壁34,35は、端壁32,33よりも、厚みが大きく形成されている。ヨーク部12の軸方向における凸壁34,35の寸法は、端壁32,33よりも大きくなっている。凸壁34,35は、コイル20を構成する丸線の外径よりも大きな厚みを有していてもよい。
凸壁34を肉厚に形成することにより、第1周方向溝41内に配索されたU相リード線21と第2周方向溝42内に配索されたV相リード線22との間の空間距離および沿面距離が増大されており、U相リード線21とV相リード線22との電気的な絶縁が確保されている。凸壁35を肉厚に形成することにより、第2周方向溝42内に配索されたV相リード線22と第3周方向溝43内に配索されたW相リード線23との間の空間距離および沿面距離が増大されており、V相リード線22とW相リード線23との電気的な絶縁が確保されている。
次に、リード線をホルダに配索する動作について説明する。図9は、U相リード線21を配索する第1の動作を示す図である。図9および後述する図10,11では、ホルダ30は、周方向に隣り合う2つの第3径方向溝53により挟まれた一部分のみが図示されている。図9に示すように、コイル20(U相コイル)から引き出されたU相リード線21は、ホルダ30に対し径方向の内側を、軸方向に延びている。
図10は、U相リード線21を配索する第2の動作を示す図である。図9に示す状態から、U相リード線21を径方向外側に折り曲げて、絶縁部材60のスリット68(図3,4)を通過し、さらに第1径方向溝51内を径方向に延びるように、U相リード線21を配索する。ホルダ30が凸壁34を有するとともに第1径方向溝51がホルダ30に形成されているので、凸壁34のうち第1径方向溝51の底部を構成している凸壁34の一部分が、U相リード線21を折り曲げるときのガイドになる。これにより、U相リード線21のスムーズな折り曲げが可能とされている。
図11は、U相リード線21を配索する第3の動作を示す図である。図10に示す状態から、U相リード線21を周方向に折り曲げて、第1周方向溝41内を周方向に延びるように、U相リード線21を配索する。第1径方向溝51内に露出している背壁31の一部分が、U相リード線21を折り曲げるときのガイドになる。これにより、U相リード線21のスムーズな折り曲げが可能とされている。
図9〜11では、U相リード線21の配索について説明したが、V相リード線22およびW相リード線23もまた、U相リード線21と同様に配索されている。
コイル20(V相コイル)から引き出されたV相リード線22は、ホルダ30に対し径方向の内側を、軸方向に延びている。その状態から、V相リード線22を径方向外側に折り曲げて、第2径方向溝52内を径方向に延びるように、V相リード線22を配索する。その状態から、V相リード線22を周方向に折り曲げて、第2周方向溝42内を周方向に延びるように、V相リード線22を配索する。
コイル20(W相コイル)から引き出されたW相リード線23は、ホルダ30に対し径方向の内側を、軸方向に延びている。その状態から、W相リード線23を径方向外側に折り曲げて、第3径方向溝53内を径方向に延びるように、W相リード線23を配索する。その状態から、W相リード線23を周方向に折り曲げて、第3周方向溝43内を周方向に延びるように、W相リード線23を配索する。
リード線を配索する順序は、W相リード線23、V相リード線22、U相リード線21の順にする。この順序にすることで、既に配索されたリード線が配索の妨げとならずに、効率的にリード線を配索することが可能になる。
以上説明した実施の形態1の電動モータ1は、回転電機の一例であって、U相リード線21、V相リード線22およびW相リード線23を保持するホルダ30を備えている。図6に示すように、ホルダ30には、周方向に延びる第1周方向溝41、第2周方向溝42および第3周方向溝43と、径方向に延びる第1径方向溝51および第2径方向溝52が形成されている。
図8〜11に示すように、U相リード線21は、第1径方向溝51内および第1周方向溝41内に配索されている。V相リード線22は、第2径方向溝52内および第2周方向溝42内に配索されている。第1径方向溝51と第2径方向溝52とは、溝の深さが異なっており、第1径方向溝51は第1周方向溝41のみに連通しているのに対し、第2径方向溝52は第1周方向溝41および第2周方向溝42に連通している。
このようにすれば、ホルダ30の凸壁34および背壁31が、U相リード線21を折り曲げてホルダ30に配索する際のガイドとなり、凸壁35および背壁31が、V相リード線21を折り曲げてホルダ30に配索する際のガイドとなる。リード線を配索する際にリード線を位置決めるまたはガイドするための治具は不要で、ホルダ30に形成された溝内に、U相リード線21およびV相リード線22を容易に配索することができる。
また図5に示すように、ホルダ30は、ステータコア10のヨーク部12の軸方向端面13に向き合って配置されている。軸方向においてホルダ30は、コイルエンド24と重なる位置に配置されている。したがって、軸方向における電動モータ1の寸法を低減することができ、電動モータ1を小型化することができる。
また図6に示すように、ホルダ30には、径方向に延びる第3径方向溝53が形成されている。W相リード線23は、第3径方向溝53内および第3周方向溝43内に配索されている。第3径方向溝53は、第1径方向溝51および第2径方向溝52と溝の深さが異なっており、第3径方向溝53は第1周方向溝41、第2周方向溝42および第3周方向溝43に連通している。
このようにすれば、ホルダ30の端壁33および背壁31が、W相リード線23を折り曲げてホルダ30に配索する際のガイドとなる。リード線を配索する際のリード線を位置決めるまたはガイドするための治具は不要で、ホルダ30に形成された溝内に、W相リード線23を容易に配索することができる。
(実施の形態2)
図12は、実施の形態2のホルダ30の斜視図である。実施の形態1の電動モータ1は、図6に示す1つの略リング状のホルダ30を備えていたが、実施の形態2の電動モータは、リング状の一部形状を成す弧状のホルダ30を複数備えている。ホルダ30には、第1周方向溝41、第2周方向溝42および第3周方向溝43と、第1径方向溝51および第2径方向溝52とが形成されているが、実施の形態1のホルダ30とは異なり、第3径方向溝は形成されていない。
図12は、実施の形態2のホルダ30の斜視図である。実施の形態1の電動モータ1は、図6に示す1つの略リング状のホルダ30を備えていたが、実施の形態2の電動モータは、リング状の一部形状を成す弧状のホルダ30を複数備えている。ホルダ30には、第1周方向溝41、第2周方向溝42および第3周方向溝43と、第1径方向溝51および第2径方向溝52とが形成されているが、実施の形態1のホルダ30とは異なり、第3径方向溝は形成されていない。
周方向に隣り合って配置されたホルダ30の間に、径方向に延びる隙間73が形成されている。隙間73は、実施の形態1の第3径方向溝53と同様に、第1周方向溝41、第2周方向溝42および第3周方向溝43に連通している。
図13は、実施の形態2のホルダ30を異なる角度から見た斜視図である。図13に示すように、端壁33の裏面には、突起81と突起82とが形成されている。突起81,82は、ホルダ30と一体に形成されている。突起81,82は、軸方向において、ホルダ30から突出している。突起81,82は、周方向に並んで形成されている。周方向における、突起81,82の間隔は、第1径方向溝51と第2径方向溝52との間隔と、ほぼ等しく設定されている。
ステータコア10に装着された絶縁部材60の嵌合孔66(図3,4)に、突起81が嵌合することにより、第1のホルダ30が絶縁部材60に取り付けられている。第1のホルダ30と周方向に並ぶ第2のホルダ30は、嵌合孔66に突起82が嵌合することにより、絶縁部材60に取り付けられている。複数のホルダ30は、絶縁部材60に対するホルダ30の相対位置を変更しながら、周方向に並べて配置されている。
実施の形態1のリング状の一体構造物であるホルダ30と比較して、実施の形態2のホルダ30は簡単な形状であるため、製造が容易である。同一形状の弧状に形成された複数のホルダ30を周方向に並べて配置することで、複数のホルダ30は全体として図1と同様のリング形状を形成している。このリング形状に対し、リード線を容易に配索することができる。
実施の形態2の電動モータ1では、W相リード線23は、隙間73内および第3周方向溝43内に配索される。コイル20(W相コイル)から引き出されたW相リード線23は、ホルダ30に対し径方向の内側を、軸方向に延びている。その状態から、W相リード線23を径方向外側に折り曲げて、隙間73内を径方向に延びるように、W相リード線23を配索する。その状態から、W相リード線23を周方向に折り曲げて、第3周方向溝43内を周方向に延びるように、W相リード線23を配索する。
隙間73には、絶縁部材60のホルダ搭載部65(図3〜5)が露出している。ホルダ搭載部65は、隙間73内を配索されているW相リード線23とステータコア10との間に介在している。これにより、隙間73内に配索されているW相リード線23を、ステータコア10に対して確実に電気的に絶縁することができる。
ホルダ搭載部65およびホルダ30の背壁31が、W相リード線23を折り曲げてホルダ30に配索する際のガイドとなる。リード線を配索する際のリード線を位置決めるまたはガイドするための治具は不要で、ホルダ30に形成された溝内および隙間73内に、W相リード線23を容易に配索することができる。上述した通り、ホルダ搭載部65とスリット68の底部69との段差の高さは端壁33の厚みと略等しく、これにより、底部69をガイドとしてW相リード線23を折り曲げることができるので、W相リード線23を容易に配索することができる。
実施の形態2で説明したホルダ30は、1つの第1径方向溝51と1つの第2径方向溝52とが形成され、第3径方向溝53は形成されていない構成であったが、円環形状が周方向に分割された弧状のホルダ30に、複数の第1径方向溝51および第2径方向溝52が形成されていてもよい。たとえば、弧状のホルダ30に、2つの第1径方向溝51と、2つの第2径方向溝52と、1つの第3径方向溝53が形成され、周方向に隣り合う2つのホルダ30の間に隙間73が形成されるような構成としてもよい。
なお、実施の形態で説明した電動モータ1では、U相リード線21が第1周方向溝41および第1径方向溝51に配索され、V相リード線22が第2周方向溝42および第2径方向溝52に配索され、W相リード線23が第3周方向溝43および第3径方向溝53に配索されたが、この構成に限られない。同相のリード線を同じ周方向溝および径方向溝に配索するのであれば、ホルダ30に形成された周方向溝および径方向溝のいずれにU相、V相およびW相のリード線が配索されても構わない。
また、実施の形態で説明した回転電機は、電動圧縮機110の圧縮部115を駆動する電動モータ1であったが、他の用途に用いられるモータであってもよい。または回転電機は、動力を受けて発電する発電機であってもよい。
以上のように実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 電動モータ、2 回転軸、3 ロータ、4 ステータ、10 ステータコア、12 ヨーク部、13,14 軸方向端面、16 ティース部、18 スロット、20 コイル、21,22,23 リード線、30 ホルダ、31 背壁、32,33 端壁、34,35 凸壁、41 第1周方向溝、42 第2周方向溝、43 第3周方向溝、51 第1径方向溝、52 第2径方向溝、53 第3径方向溝、60 絶縁部材、65 ホルダ搭載部、66 嵌合孔、73 隙間、81,82 突起、110 電動圧縮機、115 圧縮部。
Claims (4)
- 円筒状のヨーク部と、前記ヨーク部から前記ヨーク部の径方向の内側に向けて突出する複数のティース部とを含み、隣り合う前記ティース部の間に前記ヨーク部の軸方向に沿って延びるスロットが形成されたステータコアと、
前記ティース部に装着された三相コイルと、
前記三相コイルから引き出された、第1相リード線、第2相リード線および第3相リード線と、
前記第1相リード線、前記第2相リード線および前記第3相リード線を保持するホルダとを備え、
前記ホルダには、前記ヨーク部の周方向に延びる第1周方向溝と、前記周方向に延びる第2周方向溝と、前記周方向に延びる第3周方向溝とが、前記軸方向にこの順に並んで形成されており、前記径方向に前記ホルダを貫通して延びる第1径方向溝と、前記径方向に前記ホルダを貫通して延びる第2径方向溝とが、前記周方向に並んで形成されており、
前記第1径方向溝は、前記第1周方向溝に連通し、前記第2周方向溝および前記第3周方向溝に非連通であり、
前記第2径方向溝は、前記第1周方向溝および前記第2周方向溝に連通し、前記第3周方向溝に非連通であり、
前記第1相リード線は、前記ホルダに対し前記径方向の内側を前記軸方向に延び、前記第1径方向溝内を前記径方向に延び、前記第1周方向溝内を前記周方向に延びて配索されており、
前記第2相リード線は、前記ホルダに対し前記径方向の内側を前記軸方向に延び、前記第2径方向溝内を前記径方向に延び、前記第2周方向溝内を前記周方向に延びて配索されている、回転電機。 - 前記ヨーク部は、軸方向端面を有し、
前記ホルダは、前記軸方向端面に向き合って配置されている、請求項1に記載の回転電機。 - 前記ホルダには、前記径方向に前記ホルダを貫通して延びる第3径方向溝が、前記周方向に前記第1径方向溝、前記第2径方向溝、前記第3径方向溝の順に並んで形成されており、
前記第3径方向溝は、前記第1周方向溝、前記第2周方向溝および前記第3周方向溝に連通し、
前記第3相リード線は、前記ホルダに対し前記径方向の内側を前記軸方向に延び、前記第3径方向溝内を前記径方向に延び、前記第3周方向溝内を前記周方向に延びて配索されている、請求項1または2に記載の回転電機。 - 前記ホルダを複数備え、
前記周方向に隣り合って配置された前記ホルダの間に、前記径方向に延びる隙間が形成されており、
前記隙間は、前記第1周方向溝、前記第2周方向溝および前記第3周方向溝に連通し、
前記第3相リード線は、前記ホルダに対し前記径方向の内側を前記軸方向に延び、前記隙間内を前記径方向に延び、前記第3周方向溝内を前記周方向に延びて配索されている、請求項1または2に記載の回転電機。
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