JP2018148110A - 発光装置及びその製造方法 - Google Patents

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泰司 小谷
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Abstract

【課題】色ムラ及び強度ムラを抑制し、高い配向性及び光取り出し効率を得ることが可能な照明装置を提供する。【解決手段】搭載基板11と、搭載基板上に形成された発光素子12と、発光素子上に形成された波長変換層13と、波長変換層上に形成され、波長変換層よりも小さな光屈折率を有し、波長変換層の上面の外周部上に凸部15Aを有する透光層15と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば発光ダイオードなどの発光素子を含む発光装置及びその製造方法に関する。
従来から、所定の波長(発光色)を有する光を放出する発光素子と、当該光源からの光の波長を変換して出力する波長変換体とを組み合わせた発光装置が知られている。また、照明光の配光(指向性)を制御する照明装置が知られている。例えば、特許文献1には、発光素子と、第1及び第2の波長変換層とを含む発光装置が開示されている。
特開2014-093435号公報
発光素子及び波長変換体を含む発光装置において、装置から外部に出力される光は、発光素子からの光と波長変換体からの光とを含み、両者が混色された光として認識される。ここで、発光素子及び波長変換体を製造する際には、種々の製造上及び材料上の許容誤差が生ずる。従って、製造された複数の発光装置を比較すると、出力光の色度がわずかに異なる。発光装置の品質を考慮すると、発光装置毎の色度のバラつきは小さいことが好ましい。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、色ムラが抑制された高い光取り出し効率を有する発光装置を提供することを目的としている。また、本発明は、装置毎の色度のバラつきが抑制され、かつ色ムラが抑制された高い光取り出し効率を有する発光装置の製造方法を提供することを目的としている。
本発明による発光装置は、搭載基板と、搭載基板上に形成された発光素子と、発光素子上に形成された波長変換層と、波長変換層上に形成され、波長変換層よりも小さな光屈折率を有し、波長変換層の上面の外周部上に凸部を有する透光層と、を有することを特徴としている。
また、本発明による発光装置の製造方法は、搭載基板上に発光素子を搭載する工程と、発光素子上に波長変換層を形成する工程と、波長変換層上に樹脂が希釈された透光溶液を塗布する工程と、透光溶液を硬化させ、波長変換層よりも光屈折率が小さくかつ波長変換層の上面の外周部上に凸部を有する透光層を形成する工程と、を含むことを特徴としている。
(a)及び(b)は、それぞれ実施例1に係る発光装置の断面図及び上面図である。 (a)〜(d)は、実施例1に係る発光装置の製造方法を示す図である。 実施例1に係る発光装置内の光の進路を模式的に示す図である。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例2に係る発光装置の断面図及び上面図である。 (a)及び(b)は、実施例2に係る発光装置の製造方法を示す図である。 実施例2の変形例に係る発光装置の断面図である。
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
図1(a)は、実施例1に係る発光装置10の断面図である。また、図1(b)は、発光装置10の模式的な上面図である。なお、図1(a)は、図1(b)のV−V線に沿った断面図である。図1(a)及び(b)を用いて、発光装置10の構成について説明する。発光装置10は、搭載基板11と、搭載基板11上に搭載された発光素子12と、発光素子12上に形成された波長変換層13とを有する。
例えば、搭載基板11は、発光素子12への給電用の配線を有する。発光素子12は当該配線に接続されている。発光素子12は、例えば発光ダイオードなどの半導体発光素子である。本実施例においては、発光素子12は、搭載基板11側に電極が形成され、搭載基板11に実装されている。発光素子12の上面は、発光素子12の光取り出し面として機能する。
波長変換層13は、例えば、蛍光体を含むバインダからなり、発光素子12の上面上に層状に形成されている。また、波長変換層13は、蛍光体を含む平板形状の蛍光体プレートであってもよい。波長変換層13は、発光素子12から放出された光(以下、入力光と称する場合がある)の波長を変換し、当該波長が変換された光(以下、波長変換光と称する場合がある)を生成する。
本実施例においては、発光素子12は、窒化物系半導体からなる半導体発光素子である。また、波長変換層13は、セリウムを発光中心としたイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG:Ce)蛍光体を含む。従って、発光装置10は、発光素子12からは入力光として青色光を、波長変換層13からは波長変換光として黄色光をそれぞれ放出させ、両者が混色された白色光を出力する。以下においては、波長変換層13から出射される一次光及び波長変換光を含む光を混合光と称する場合がある。
発光装置10は、発光素子12及び波長変換層13の側面を覆う光反射部材14を有する。本実施例においては、光反射部材14は、発光素子12及び波長変換層13の周囲を取り囲むように搭載基板11上に形成されている。光反射部材14は、例えば白色樹脂からなる。
発光装置10は、波長変換層13の上面上に形成され、波長変換層13よりも小さな光屈折率(以下、単に屈折率と称する)を有する透光層15を有する。透光層15は、入力光及び波長変換光に対して透光性を有する。透光層15は、例えばシリコン樹脂などの樹脂材料からなる。本実施例においては、透光層15は、透明な材料からなる。
また、透光層15は、波長変換層13の上面の外周部上に凸部15Aを有する。本実施例においては、透光層15は、凸部15Aの内側において波長変換層13の上面を覆う平坦部15Bを有する。また、平坦部15Bは、波長変換層13の上面の中央部上に形成されている。凸部15Aは、平坦部15Bから突出し、平坦部15Bよりも層厚の大きな透光層15の部分である。また、図1(a)に示すように、透光層15の凸部15Aは、湾曲した断面形状を有する。
図1(b)に示すように、本実施例においては、搭載基板11は矩形の上面形状を有する。また、発光素子12及び波長変換層13は矩形の上面形状を有する。また、透光層15の凸部15Aは、波長変換層14の上面の外周部上において途切れることなく環状に形成されている。
図2(a)〜(d)は、発光装置10の製造途中における各部材の断面図である。図2(a)〜(d)を用いて、発光装置10の製造方法について説明する。
[発光素子12の搭載及び波長変換層13の形成]
図2(a)は、発光素子12及び波長変換層13が形成された搭載基板11を示す図である。まず、パターン化された金属配線を有する搭載基板11を準備する。そして、搭載基板11上に発光素子12を搭載する(工程1)。次に、発光素子12上に、蛍光体を含む波長変換層13を形成する(工程2)。本実施例においては、波長変換層13として、発光素子12とほぼ同一形状及び同一サイズの平面形状を有する蛍光体プレートを発光素子12の上面上に接着した。
[光反射部材14の形成]
図2(b)は、光反射部材14が形成された搭載基板11を示す図である。工程2に続いて、発光素子12及び波長変換層13の側面を覆うように、搭載基板11上に光反射部材14を形成する(工程3)。本実施例においては、白色樹脂を搭載基板11上に塗布し、これを硬化させることで光反射部材14を形成した。なお、光反射部材14としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化タンタル及び酸化ニオブなどを含む樹脂材料を用いることができる。
[透光層15の形成]
図2(c)は、透光層15となる透光溶液15Pが塗布された搭載基板11を示す図である。工程3に続いて、波長変換層13の上面上に、樹脂が希釈された透光溶液15Pを塗布する(工程4)。本実施例においては、透光溶液15Pとして、揮発性の液体(希釈液)を溶媒とし、当該希釈液にシリコン樹脂を希釈した溶液を波長変換層13の上面上に塗布した。また、透光溶液15Pが波長変換層13の上面全体に塗れ広がるように、透光溶液15Pの粘度及び塗布量を調節した。
また、図2(d)は、透光層15が形成された搭載基板11を示す図である。工程4に続いて、透光溶液15Pを硬化させ、波長変換層13の上面の外周部上に凸部15Aを有する透光層15を形成する(工程5)。本実施例においては、透光溶液15Pを加熱して透光溶液15Pを乾燥及び硬化させた。
透光溶液15Pを加熱すると、透光溶液15Pの中心部分、すなわち波長変換層13の上面の中央部から乾燥(希釈液の揮発)が開始される。また、溶質である樹脂成分は、透光溶液15Pの表面張力によって透光溶液15Pの端部(外周部)に引き寄せられる。従って、波長変換層13の上面の外周部に樹脂成分の溜まり部分が形成される。なお、このような溶媒の揮発時における溶質の端部への移動現象は、コーヒーリング効果と称される場合がある。
従って、透光溶液15Pを乾燥及び硬化させた後には、波長変換層13の上面の端部領域には、比較的層厚の大きな硬化部分が形成される。この層厚の大きな硬化部分が透光層15の凸部15Aとなる。なお、凸部15A以外の部分は平坦部15Bとして形成されるが、上記したコーヒーリング効果によって、平坦部15B内でもその中心部はわずかに層厚の小さい部分が形成される。このようにして、外周部に凸部15Aを有する透光層15を形成する。
なお、後述するが、透光層15は、発光装置10における色度調整層として機能する。従って、例えば、工程3(光反射部材14の形成工程)の後に、発光素子12を試験的に駆動して色度を測定する(工程3.5)。そして、測定結果により、色度が調整されるべきである場合、透光層15を形成する(工程4及び5を行う)。また、工程5の後には、再度の色度測定を行う(工程6)。そして、許容範囲内の測定結果が得られた場合には、発光装置10の製造工程を完了する。
図3は、発光装置10内の光の進路を模式的に示す図である。なお、図3は、図1(a)と同様の断面図であるが、ハッチングを省略している。図3を用いて、透光層15の光学的な作用について説明する。
まず、透光層15は、波長変換層13よりも屈折率が小さい。これは、波長変換層13に含まれるバインダ自体の屈折率が透光層15とさほど変わらない屈折率であっても、透光層15を形成する樹脂よりも屈折率の高い蛍光体を含んでいることにより、波長変換層15全体としての屈折率を大きくしてしまうことによる。なお、バインダを含まない蛍光体セラミック等によって波長変換層13が構成されている場合、波長変換層13の屈折率はさらに透光層15よりも高くなり、両者の屈折率差は大きいものとなる。
また、透光層15は、波長変換層13と外部(例えば空気や封止雰囲気中)との間の屈折率を有する。従って、透光層15が設けられることで、光の取り出し効率が向上する。具体的には、透光層15が設けられない場合、波長変換層13の表面(すなわち外部との界面)において全反射が生じ、光が波長変換層13から出射されない場合がある。
透光層15、すなわち波長変換層13よりも小さくかつ外部よりも大きな屈折率を有する媒体を設けることで、光L1及びL2に示すように、波長変換層13から透光層15に光が入射する確率が高くなる。これによって、波長変換層13の表面の全反射条件である臨界角が大きくなる。従って、波長変換層13の表面において光が全反射を起こすことが抑制される。従って、多くの光が透光層15に入射され、さらに外部に取り出される。従って、透光層15によって、光取り出し効率が向上する。
また、透光層15によって、波長変換層13との界面での全反射が抑制されることで、外部への出力光の波長帯域がわずかにシフトする。すなわち、透光層15は、発光装置10において色度を微調整する作用を有する。
具体的には、波長変換層13の表面で全反射された光は、波長変換層13内で波長が変換されたか否か(入力光であるか波長変換光であるか)に関わらず、再度波長変換層13内を進むこととなる。従って、この全反射された光は、高確率で波長変換光となる。
本実施例においては、透光層15が設けられることで、発光素子12から波長変換層13に入射しかつ波長変換層13内において入力光(波長が変換されていない光)の多くが透光層15に入射する。従って、透光層15は、全反射を抑制することで、波長変換光の過剰な生成を抑制する。従って、外部に取り出される混合光における短波長側の成分が多くなる(すなわち色度が小さくなる)。従って、透光層15を形成することで、波長変換層13を形成した後においても、色度の微調整を行うことができる。
次に、透光層15は、波長変換層13の上面の外周部上に凸部15Aを有する。これによって、色ムラの発生が抑制される。具体的には、凸部15Aにおいては、他の部分(平坦部15B)に比べて、波長変換層13から透光層15に光が入射されやすい。従って、光L1のように、角度を持って波長変換層13内を凸部15Aに向かって進む光であっても、透光層15に入射されやすくなる。
仮に、凸部15Aが設けられない場合、波長変換層13の上面の外周部で光が全反射され、波長変換層13内に戻る可能性が高くなる。これによって、光は波長変換層13内で長い経路を進むこととなり、波長変換光となる。すなわち、波長変換層13の外周部では波長変換光が多く出射されやすい。従って、波長変換層13の上面内において中央部と外周部との間で混色のバランスが崩れ、色ムラが発生しやすい。
これに対し、凸部15Aは、波長変換層13の上面の外周部における入力光の出射を促進することで、混合光の長波長化を抑制する。従って、波長変換層13の上面内での混合光の色ムラが抑制される。
このように、まず、凸部15Aを有する透光層15を形成することで、発光装置10の製造中において色度の微調整を容易に行うことができる。また、凸部15Aは、波長変換層13の上面の外周部と中央部との間の色ムラを抑制する色ムラ抑制作用を有する。また、透光層15は、全体として発光装置10の光取り出し効果を向上させる。
なお、透光層15は、凸部15Aの内側に平坦部15Bを有する。これによって、透光層15を設けたとしても、出力光の全体の光束(強度分布)の変化を抑制することができる。従って、例えば、透光層15を設けたことによって色ムラが生ずるなど、発光装置10における他の性能への影響が生じにくい。従って、他の性能を変更することなく色度のみを調節することができる。また、本願の発明者らは、波長変換層13の上面の正面のみならず、波長変換層13の上面から広角方向に出射された光に対しても光束の変化がほとんどないことを確認している。
なお、本実施例においては、発光装置10が光反射部材14を有する場合について説明したが、発光装置10は光反射部材14を有していなくてもよい。なお、光反射部材14は、発光素子12及び波長変換層13内の光を透光層15に向けて反射させる。従って、発光装置10の光取り出し効率が向上する。
なお、本実施例においては、凸部15Aが途切れることなく環状に形成される場合について説明した。しかし、凸部15Aの構成はこれに限定されない。凸部15Aは、波長変換層13の上面の外周部上に形成されていればよい。例えば、凸部15Aは、波長変換層13の上面の外周部の一部上に形成されていてもよい。
また、本実施例においては、透光層15を、樹脂溶液の塗布及び加熱によって形成して発光装置10を製造する場合について説明した。しかし、透光層15の形成方法はこれに限定されない。例えば、透光溶液15Pを塗布して一様な層厚となるように硬化した後、その中央部分を除去することで凸部15Aを有する透光層15を形成してもよい。
上記したように、本実施例においては、発光装置10は、波長変換層13の上面上に形成され、波長変換層13よりも小さな光屈折率を有し、波長変換層13の上面の外周部上に凸部15Aを有する透光層15を有する。従って、色ムラが抑制された高い光取り出し効率を有する発光装置10を提供することができる。
また、発光装置10の製造方法は、波長変換層13の上面に樹脂を希釈した透光溶液15Pを塗布し、これを加熱することで波長変換層13の上面の外周部上に凸部15Aを有する透光層15を形成する工程を含む。
従って、樹脂溶液の塗布及び加熱を行うことで、容易に色度の微調整を行うことができる。従って、色度のバラつきが抑制され、色ムラが抑制された高い光取り出し効率を有する発光装置10の製造方法を提供することができる。例えば、検査工程にて色度がわずかに合格範囲から外れた場合でも、色度が合格範囲内に納まるように補正し、出荷可能な製品とすることができる。
図4(a)は、実施例2に係る発光装置20の断面図である。図4(b)は、発光装置20の模式的な上面図である。なお、図4(a)は、図4(b)のW−W線に沿った断面図である。図4(a)及び(b)を用いて、発光装置20の構成について説明する。発光装置20は、透光層21の構成を除いては、発光装置10と同様の構成を有する。
発光装置20においては、透光層21は、波長変換層13の上面上のみならず、光反射部材14の上面上に亘って形成されている。また、透光層21は、光反射部材14の上面の外周部に形成された凸部21Aを有する。
また、図4(b)に示すように、本実施例においては、透光層21は、凸部21Aの内側において光反射部材14の上面を覆う内周部21Bを有する。透光層21は、透光層15と同様に、波長変換層13の上面上に凸部15A及び平坦部15Bを有する。透光層21の内周部21Bは、凸部15Aと凸部21Aとの間の光反射部材14の上面上に形成されている。
図5(a)及び(b)は、発光装置20の製造途中における各部材の断面図である。図5(a)及び(b)を用いて、発光装置20の製造方法について説明する。なお、発光装置20は、以下に説明する透光層21の形成工程を除いては、発光装置10と同様の工程を経て製造されることができる。
[透光層21の形成]
図5(a)は、透光層21となる投光溶液21Pが塗布された搭載基板11を示す図である。上記した工程3に続いて、波長変換層13の上面及び光反射部材14の上面上に、樹脂が希釈された透光溶液21Pを塗布する(工程4A)。本実施例においては、透光溶液21Pとして、投光溶液15Pと同様の溶液を波長変換層13及び光反射部材14の上面上に塗布した。本実施例においては、透光溶液21Pが波長変換層13及び光反射部材14の上面全体に塗れ広がるように、透光溶液21Pの粘度及び塗布量を調節した。
図5(b)は、透光層21が形成された搭載基板11を示す図である。工程4Aに続いて、透光溶液21Pを硬化させ、波長変換層13の上面の外周部上に凸部15Aを有し、光反射部材14の上面の外周部に凸部21Aを有する透光層21を形成する(工程5A)。本実施例においては、透光溶液21Pを加熱して透光溶液21Pを乾燥及び硬化させた。
投光溶液21Pは、投光溶液15Pと同様に、加熱されるとコーヒーリング効果を起こし、表面張力が大きく生ずる波長変換層13の上面の外周部と光反射部材14の上面の外周部に樹脂成分の溜まり部分を形成する。従って、当該溜まり部分は、他の領域に比べて層厚の大きな部分となる。また、透光溶液21Pの全体が硬化されることで、凸部15A及び21Aを有する透光層21が形成される。
なお、この後は、発光装置10と同様に、色度の再検査(工程6)を行い、発光装置20の製造工程を完了する。
本実施例に示すように、透光溶液21Pを波長変換層13上のみならずその周囲の光反射部材14上に塗布して透光層21を形成してもよい。例えば、樹脂溶液の粘度や塗布量、光反射部材14との配置関係によっては、波長変換層13上にのみ塗布することが困難である場合がある。この場合、光反射部材14上にまで透光溶液21Pを塗布することで、安定した色度調整を行う層ことができる。
なお、本実施例においては、透光層21は、光反射部材14上に亘って形成され、また、光反射部材14の上面の外周部上に凸部21Aを有する。光反射部材14上の透光層21は、発光装置20からの出力光における広角部分の色ムラ抑制効果を有する。
具体的には、透光層21の場合、透光層15に比べて波長変換層13上の凸部15Aの高さ、すなわち他の領域との層厚の差が比較的小さくなる。これによって、凸部15Aに入射した光は、その広角成分の一部が光反射部材14上の透光層21内に進む。
また、例えば、光反射部材14によって波長変換層13の層内方向に近い方向(広角方向)に進んだ光は、波長変換層13内において比較的長い経路を進むため、波長変換光となる可能性が高い。
光反射部材14上の透光層21(例えば内周部21B)内に進んだ波長変換光は、透光層21内で反射を繰り返し、外部に取り出される前に減衰しやすい。また、透光層21の端部に層厚の大きな部分である凸部21Aが設けられることで、確実に波長変換光を減衰させることができる。従って、意図しない量の波長変換光が外部に取り出されることが抑制される。これによって、色ムラが抑制されることとなる。
図6は、実施例2の変形例に係る発光装置20Aの断面図である。発光装置20Aは、透光層22の構成を除いては、発光装置20と同様の構成を有する。発光装置20Aにおいては、透光層22は2つの副透光層23及び24が積層された構造を有する。
本実施例においては、透光層22は、波長変換層13及び光反射部材14上に形成され、透光層21と同様の構成の副透光層(第1の副透光層)23と、副透光層23上に形成された副透光層(第2の副透光層)24とからなる。なお、透光層22は、透光層21と同様に、波長変換層13の上面の外周部上に凸部22Aを有し、光反射部材14の上面上の外周部上に凸部22Bを有する。
透光層22は、例えば、上記した透光層21の形成工程(工程4A及び5A)を2回繰り返すことで形成することができる。例えば、透光溶液21Pを用いて塗布及び硬化を経て副透光層23を形成し、再度透光溶液21Pを用いて副透光層24を形成することで、透光層22を形成することができる。本変形例は、例えば、透光層22は、副透光層23を形成して色度を調節した後、さらに色度を調節する場合に相当する構成となる。
なお、本願の発明者らは、同一の溶液を用いて複数回塗布を行って副透光層23及び24を形成した場合、その回数分に対応する調節量で色度を調節することができることを確認している。また、樹脂成分の濃度を変更することで、その濃度差に応じた調節量で色度を調節することができること、例えば濃度を2倍にすると色度の調節量も2倍になることを確認している。
本変形例のように、複数回に亘って透光層(副透光層23及び24)を形成することで、確実に所望の色度を有する発光装置20Aを製造することができる。また、透光層22が副透光層23及び24を有することで、高い色ムラの抑制効果、高い光取り出し効率を安定して得ることができる。
上記したように、本実施例においては、発光装置20は、発光素子12及び波長変換層13の側面を取り囲むように搭載基板11上に形成された光反射部材14を有する。また、透光層21は、光反射部材14の上面上に形成され、当該上面の外周部上に凸部21Aを有する。従って、色ムラが抑制された高い光取り出し効率を有する発光装置20を提供することができる。
また、透光層21を形成する工程においては、透光溶液21Pを光反射部材14上に塗布し、これを加熱する。従って、色度のバラつきが抑制され、色ムラが抑制された高い光取り出し効率を有する発光装置20の製造方法を提供することができる。
10、20、20A 発光装置
11 搭載基板
12 発光素子
13 波長変換層
14 光反射部材
15、21、22 透光層
15A、21A、22A、22B 凸部

Claims (8)

  1. 搭載基板と、
    前記搭載基板上に形成された発光素子と、
    前記発光素子上に形成された波長変換層と、
    前記波長変換層上に形成され、前記波長変換層よりも小さな光屈折率を有し、前記波長変換層の上面の外周部上に凸部を有する透光層と、を有する発光装置。
  2. 前記透光層の前記凸部は、前記波長変換層の前記上面の前記外周部上に環状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記透光層は、前記波長変換層の前記上面の中央部上に形成された平坦部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 前記発光素子及び前記波長変換層の側面を取り囲むように前記搭載基板上に形成された光反射部材を有し、
    前記透光層は、前記光反射部材上に形成され、前記光反射部材の上面の外周部上に凸部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の発光装置。
  5. 前記透光層は、樹脂材料からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の発光装置。
  6. 搭載基板上に発光素子を搭載する工程と、
    前記発光素子上に波長変換層を形成する工程と、
    前記波長変換層上に樹脂が希釈された透光溶液を塗布する工程と、
    前記透光溶液を硬化させ、前記波長変換層よりも光屈折率が小さくかつ前記波長変換層の上面の外周部上に凸部を有する透光層を形成する工程と、を含むことを特徴とする発光装置の製造方法。
  7. 前記搭載基板上に、前記発光素子及び前記波長変換層の側面を取り囲む光反射部材を形成する工程を含み、
    前記透光溶液を塗布する工程においては、前記透光溶液を前記光反射部材上に亘って塗布することを特徴とする請求項6に記載の発光装置の製造方法。
  8. 前記透光溶液を塗布する工程及び前記透光層を形成する工程を複数回繰り返すことを特徴とする請求項6又は7に記載の発光装置の製造方法。
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