JP2018147493A - 警報出力装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】行きたくない場所に行ってしまう人が、行きたくない場所に行くことを抑制するための警報出力装置及びプログラムを提供する。【解決手段】警報出力装置1は、警報情報を出力する位置の範囲である警報範囲を記憶する記憶部17と、警報出力装置1の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部181と、位置情報取得部181が取得した位置情報が示す位置が警報範囲に含まれる状態になってから所定の遅延時間が経過した場合に警報情報の出力を開始させる出力制御部185と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、警報出力装置及びプログラムに関する。
現在、パチンコなどのギャンブル依存症が社会問題化している。特許文献1には、依存症を治療するための条件反射抑制療法に用いられ、生理的報酬獲得行動を抑制することを学習するための画像を表示する画像処理装置が開示されている。
特開2016−201098号公報
特許文献1に記載の画像処理装置は、ユーザが画像を見なければ効果を発揮することができない。そのため、ギャンブル依存症のユーザが、画像処理装置が表示する画像を見ない場合、ユーザがギャンブル施設に入ってしまうことを抑制できなかった。また、画像処理装置は、ユーザに抑制行動を学習させるためのものであるので、ユーザがギャンブル行為を行ってしまっている場合にはギャンブル行為を抑制することができなかった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ギャンブル依存症の人のように行きたくない場所に行ってしまう人が、行きたくない場所に行くことを抑制するための警報出力装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の警報出力装置は、警報情報を出力する警報出力装置であって、前記警報情報を出力する位置の範囲である警報範囲を記憶する記憶部と、前記警報出力装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報取得部が取得した前記位置情報が示す位置が前記警報範囲に含まれる状態になってから所定の遅延時間が経過した場合に前記警報情報を出力する出力制御部と、を有する。
例えば、前記記憶部は、他の装置を識別するための装置識別情報をさらに記憶する。
前記出力制御部は、前記他の装置の動作を制限するために、前記装置識別情報を含む前記警報情報を出力してもよい。
前記出力制御部は、前記警報情報を出力した後に、前記他の装置が動作していることを示す情報を前記他の装置から受信したことに応じて、前記警報情報を再度出力してもよい。
例えば、前記出力制御部は、前記位置情報取得部が取得した前記位置情報が示す位置が前記警報範囲に含まれる状態になってから前記遅延時間が経過した場合に、前記警報情報として警報音の出力を開始させる。
前記出力制御部は、前記位置情報が示す位置が前記警報範囲に含まれない状態になった場合に前記警報音の出力を停止させてもよい。
例えば、前記出力制御部は、前記位置情報が示す位置が前記警報範囲に含まれる状態で、前記警報出力装置が接続されている車両のエンジンが停止してから前記遅延時間が経過した場合に前記警報音の出力を開始させる。
上記の警報出力装置は、前記警報出力装置を動作させるための電力を供給する電池と、前記電池の残量を検出する残量検出部と、をさらに有し、前記出力制御部は、前記残量検出部が検出した前記残量が所定の閾値以下になった場合に前記警報情報を出力してもよい。
上記の警報出力装置は、前記電池を充電する充電部をさらに有し、前記出力制御部は、前記位置情報が示す位置が前記警報範囲に含まれない状態で前記充電部が前記電池の充電を開始した場合に、前記他の装置の動作の制限を解除させるための解除情報を出力してもよい。
例えば、前記出力制御部は、前記残量検出部が検出した前記残量が所定の閾値以下になった場合に警報音を出力し、前記位置情報が示す位置が前記警報範囲に含まれない状態で前記充電部が前記電池の充電を開始したときに前記警報音の出力を停止させ、前記位置情報が示す位置が前記警報範囲に含まれる状態で前記充電部が前記電池の充電を開始したときに前記警報音の出力を継続する。
本発明のプログラムは、コンピュータを、前記警報出力装置から、前記コンピュータの少なくとも一部の機能を制限させるための警報情報を受信する受信部、及び前記受信部が前記警報情報を受信した場合に前記少なくとも一部の機能を制限する機能制御部、として機能させる。
本発明のプログラムは、コンピュータを、前記コンピュータの位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部、及び前記位置情報取得部が取得した前記位置情報が示す位置が、前記コンピュータが有する記憶部に記憶された、前記コンピュータの少なくとも一部の機能を制限する位置の範囲である警報範囲に含まれる状態になってから所定の遅延時間が経過した場合に、前記少なくとも一部の機能を制限する機能制御部、として機能させる。
本発明によれば、行きたくない場所に行ってしまう人が、行きたくない場所に行くことを抑制することができるという効果を奏する。
警報出力装置の動作の概要を説明するための図である。 警報出力装置の構成を示す図である。 位置情報に基づいて警報音を出力させる動作のフローチャートである。 電池の残量に基づいて警報音を出力させる動作のフローチャートである。 第2の実施形態における警報出力装置の構成を示す図である。 第2の実施形態における警報出力装置の動作のフローチャートである。 第3の実施形態に係る警報出力装置の構成を示す図である。
<第1の実施形態>
第1の実施形態に係る警報出力装置1は、ユーザが予め設定されたギャンブルを行うことができる施設(以下、ギャンブル施設という)の近くに所定の時間以上滞在している場合に警報情報を出力する装置である。警報情報は、例えば大音量の警報音である。警報出力装置1にはキーホルダーが付属しており、ユーザが普段身に着ける物、例えば家の鍵、車の鍵、財布などに取り付けて使うことができる。警報出力装置1のキーホルダーは、容易に破壊されない材質で構成されており、例えば、鍵をいったん挿入すると素手では二度と鍵を外すことができないように構成されている。容易に破壊されない材質は、例えば鉄などの金属であり、好ましくは高硬度鋼の合金である。
図1は、警報出力装置1の動作の概要を説明するための図である。図1においては、携帯型の警報出力装置1を所持するユーザUが、車両に乗車していることを想定している。車両P1は、ユーザUがギャンブル施設Aの駐車場に駐車した車両である。ユーザUが所持する警報出力装置1は、自機の位置がギャンブル施設Aから所定の範囲R内に含まれていると判定した場合、時間の計測を開始する。警報出力装置1は、所定の遅延時間が経過した後に、自機の位置が所定の範囲R内に含まれていると判定した場合、警報音を出力する。後述するように、ユーザUが遅延時間を設定することができるが、遅延時間には上限が設けられている。所定の遅延時間は例えば5分以内である。
車両P2は、ギャンブル施設Aの付近の道路を走行している車両である。車両P2は、範囲R内に入ってから所定の遅延時間が経過する前に範囲Rの外に移動することを想定している。警報出力装置1は、自機の位置がギャンブル施設Aから所定の範囲R内に含まれていると判定した場合、時間の計測を開始する。警報出力装置1は、所定の遅延時間が経過した後に、自機の位置が所定の範囲R内に含まれていないと判定した場合、警報音を出力しない。
車両P3は、ユーザUがコンビニエンスストアBの駐車場に駐車した車両である。ユーザUが所持する警報出力装置1は、自機の位置がギャンブル施設Aから所定の範囲R内に含まれていないと判定した場合、警報音を出力しない。
このように、警報出力装置1が自機の位置がギャンブル施設から所定の範囲内に含まれている状態になってから所定の遅延時間が経過した場合に警報音を出力する。このようにすることで、警報出力装置1は、ユーザがギャンブル施設Aに入店しそうな場合に警報音を出力し、ユーザがギャンブル施設Aの付近を移動している場合や、近隣のコンビニエンスストアBに入店した場合には警報音を出力しない。そのため、ユーザは、日常生活に支障なくギャンブル行為を抑制することができる。ギャンブル施設は、例えばパチンコ店、競馬場、競輪場、競艇場、オートレース場であるが、特に限定されない。以下、警報出力装置1の構成及び機能について詳細に説明する。
図2は、警報出力装置1の構成を示す図である。警報出力装置1は、警報器10と、マイク11と、位置センサ12と、通信部13と、電池14と、充電部15と、電源ボタン16と、記憶部17と、制御部18とを有する。制御部18は、音検出部180と、位置情報取得部181と、残量検出部182と、給電制御部183と、設定部184と、出力制御部185とを含む。
警報器10は、警報音を発する、例えばスピーカー又は電子ベルである。警報器10が出力する警報音の大きさは、好ましくは100デシベル以上であり、より好ましくは130デシベル以上である。
位置センサ12は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機であり、警報出力装置1の位置を示す位置情報をGPS衛星から受信し、位置情報取得部181に通知する。マイク11は、周囲の音を音信号に変換し、音信号を音検出部180に入力する。
通信部13は、他の端末と通信するための通信インタフェースである。通信部13は、無線通信モジュール、又はUSB(Universal Serial Bus)接続端子を含んでよく、通信方式を特に限定するものではない。通信部13は、他の端末から、ユーザが他の端末に入力した情報又は指示を受信する。通信部13は、受信した情報又は指示を設定部184に通知する。
電池14は、警報出力装置1を動作させるための電力を供給する電池である。電池14は、充電可能な二次電池であり、例えばリチウムイオンバッテリー又はリチウムイオンポリマー二次電池である。電池14は、警報出力装置1から取り外しできないように構成されている。
充電部15は、電池を充電する充電部である。充電部15は、コンセントと接続するための接続端子を有する。充電部15は、接続端子がコンセントと接続された場合、電池14の充電を開始し、充電が開始されたことを出力制御部185に通知する。
電源ボタン16は、警報出力装置1を起動又は停止させるためのボタンである。電源ボタン16は、ユーザが電源ボタン16を押したことを検出した場合、電源ボタン16が押されたことを給電制御部183に通知する。
なお、警報出力装置1は、電源ボタン16を有していなくてもよい。警報出力装置1は、電源ボタン16の代わりに、電池14と各部との接続を遮断するためのシート、又は自機を起動させるためのピンを有していてもよい。警報出力装置1を購入したユーザは、警報出力装置1に設けられたシート又はピンを警報出力装置1から取り外すことにより、警報出力装置1を起動させる。警報出力装置1のシート又はピンは、一度取り外すと再度取り付けることができないように構成されている。ユーザは、警報出力装置1の動作を開始すると、警報出力装置1の動作を停止することができないので、効果的にギャンブル行為を行うことを防止できる。
記憶部17は、警報音を出力する位置の範囲である警報範囲を示す範囲情報を記憶する記憶部である。範囲情報は、例えば、位置を示す位置情報と、位置情報が示す位置から所定の距離とが関連付けられた情報である。具体的には、範囲情報は、図1に示すように、ギャンブル施設Aから所定の距離の範囲R内の位置を示す情報である。所定の距離は例えば50mである。記憶部17は、複数の範囲情報を記憶してもよい。例えば、記憶部17は、範囲情報として、ギャンブル施設Aから所定の範囲R内の位置を示す範囲情報を記憶し、ギャンブル施設Cから所定の範囲L内の位置を示す範囲情報を記憶する。なお、範囲情報は円形でなくてもよい。
記憶部17は、制御部18の処理手順を記述した制御プログラムを記憶する。記憶部17は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体である。
また、記憶部17は、警報範囲に関連付けて遅延時間を記憶する。例えば、記憶部17は、ギャンブル施設Aから所定の範囲Rを示す範囲情報に関連付けて、遅延時間として、平均的な信号待ち時間(75秒)以上である120秒を記憶する。このようにすることで、警報出力装置1は、ギャンブル施設の付近で信号待ちをしている場合には、警報音を出力しないようにすることができる。
制御部18は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、記憶部17に記憶されたプログラムを実行することにより各動作ブロックを動作させる制御手段である。ユーザは、例えば通信部13と接続された端末を介して、警報出力装置1の制御部18に、警報範囲を入力することができる。また、ユーザは、警報出力装置1が操作部を有する場合、操作部を操作して警報範囲を入力することができる。制御部18は、記憶部17に記憶されたプログラムを実行することにより、音検出部180、位置情報取得部181、残量検出部182、給電制御部183、設定部184、及び出力制御部185として機能する。
音検出部180は、マイク11から入力された音信号に基づいて、警報出力装置1の周囲の音を検出する。音検出部180は、検出した周囲の音を出力制御部185に通知する。
位置情報取得部181は、位置センサ12から警報出力装置1の位置を示す位置情報を取得する。位置情報取得部181は、通信部13から位置を示す位置情報を取得してもよい。位置情報取得部181は、取得した位置情報を出力制御部185に通知する。
残量検出部182は、電池の残量を検出する。例えば、残量検出部182は、電池の電圧を計測し、計測した電圧に基づいて電池の残量を検出する。具体的には、残量検出部182は、電池の最大電圧を100%として、最大電圧に対する計測した電圧の割合を示す情報を通知する。残量検出部182は、検出した電池の残量を出力制御部185に通知する。
給電制御部183は、電源ボタンが押されたことを検出することにより、位置センサ12、位置情報取得部181及び出力制御部185以外の少なくとも一部の回路への電力の供給を停止する。例えば、給電制御部183は、通信部13及びマイク11への電力が供給されている状態で電源ボタンが押されたことを検出した場合に、通信部13及びマイク11への電力の供給を停止する。このようにすることで、警報出力装置1は、ユーザが電源ボタンを押したとしても、消費電力を低減した状態で警報音を出力することができる。
設定部184は、警報音を出力する位置の範囲である警報範囲を設定する。設定部184は、例えばユーザが警報範囲を入力した場合、ユーザが入力した警報範囲を示す範囲情報を記憶部17に記憶させる。ユーザは、警報範囲として、例えば、位置を示す座標を入力してもよいし、予め設定された施設名を選択してもよいし、端末の表示部に表示された地図上の特定の位置を選択してもよい。また、ユーザは、警報範囲として、範囲の中心から範囲の外周までの距離を入力してもよい。設定部184は、例えば、ユーザがギャンブル施設Aを選択し、距離として50mと入力した場合、ギャンブル施設Aと距離50mとを関連付けて、ギャンブル施設Aを中心とする半径50m圏内を範囲情報として記憶部17に記憶させる。
設定部184は、ユーザが範囲情報の削除を指示した場合、ユーザが範囲情報を入力してから所定の待機時間が経過したか否かを判定する。設定部184は、ユーザが範囲情報を入力してから所定の待機時間が経過していないと判定した場合、削除指示を受け付ける。設定部184は、ユーザが範囲情報を入力してから所定の待機時間が経過したと判定した場合、削除指示を受け付けない。待機時間は例えば10分である。このようにすることで、ユーザが範囲情報の入力内容を間違えた場合であっても、ユーザが範囲情報を修正することが可能であり、かつ範囲情報が設定された後にユーザが範囲情報を削除できないので、効果的にギャンブル行為を抑制することができる。
また、設定部184は、ユーザが警報範囲として距離を入力した場合、記憶部17に範囲情報として距離を示す情報が記憶されているか否かを判定する。設定部184は、距離を示す情報が記憶されていない場合、ユーザが入力した距離を範囲情報として記憶部17に記憶させる。
設定部184は、距離を示す情報が記憶されている場合、すでに記憶された距離が新たに入力された距離より大きいか否かを判定する。設定部184は、新たに入力された距離がすでに記憶された距離より大きい場合、入力された距離を範囲情報として記憶部17に記憶させる。設定部184は、新たに入力された距離がすでに記憶された距離以下である場合、入力された距離を記憶部17に記憶させない。このようにすることで、ユーザは、範囲情報に新たなギャンブル施設を登録したり、警報範囲を大きくしたりすることができるが、ギャンブル施設の削除や警報範囲を小さくすることができない。したがって、ユーザがギャンブル施設に近づきづらくなり、効果的にギャンブル行為を抑制することができる。
設定部184は、ユーザが他の端末を介して遅延時間を入力した場合、遅延時間を設定する。設定部184は、入力された遅延時間が予め定められた上限値以下であるか否かを判定する。遅延時間の上限値は、例えば5分である。設定部184は、入力された遅延時間が上限値以下である場合、遅延時間を記憶部17に記憶させる。設定部184は、入力された遅延時間が上限値より長い場合、入力された遅延時間を破棄する。設定部184は、入力された遅延時間を破棄した場合、ユーザが遅延時間を入力した他の端末に、遅延時間を破棄したことを通知してもよい。
設定部184は、ユーザが位置を示す座標に関連付けて、高さを示す情報を入力した場合、ユーザが入力した高さにおける警報範囲を設定する。例えば、設定部184は、ユーザがギャンブル施設の位置を示す座標に関連付けて、高さを示す情報として3階と入力した場合、ギャンブル施設の3階を警報範囲に設定する。
出力制御部185は、予め定められた条件に基づいて警報器10に警報音を出力させる。以下、出力制御部185が警報音を出力させる条件について説明する。
(警報音を出力する条件1)
出力制御部185は、取得した位置情報に基づいて警報器10に警報音を出力させる。具体的には、出力制御部185は、位置情報取得部181が取得した位置情報が示す位置が警報範囲に含まれる状態になってから所定の遅延時間が経過した場合に警報音の出力を開始させる。図3は、位置情報に基づいて警報音を出力させる動作のフローチャートである。まず、出力制御部185は、位置情報取得部181に、警報出力装置1の位置を示す位置情報を取得する指示を通知する。
位置情報取得部181は、位置情報を取得し、取得した位置情報を出力制御部185に通知する(ステップS1)。出力制御部185は、位置が警報範囲に含まれているか否かを判定する(ステップS2)。出力制御部185は、位置が警報範囲に含まれていない場合、ステップS1に戻り、位置情報取得部181に位置情報を取得する指示を通知する。出力制御部185は、位置が警報範囲に含まれている場合、ステップS3に進む。
出力制御部185は、時間の計測を開始する(ステップS3)。出力制御部185は、位置が警報範囲に含まれてから所定の遅延時間が経過したか否かを判定する(ステップS4)。出力制御部185は、所定の遅延時間が経過していないと判定した場合、ステップS3に戻り、時間の計測を継続する。出力制御部185は、所定の遅延時間が経過したと判定した場合、位置情報取得部181に位置情報を取得する指示を通知する。位置情報取得部181は、出力制御部185から位置情報を取得する指示を受信すると、位置情報を取得する(ステップS5)。
出力制御部185は、位置が警報範囲に含まれているか否かを判定する(ステップS6)。出力制御部185は、位置が警報範囲に含まれていない場合、ステップS1に戻る。出力制御部185は、位置が警報範囲に含まれている場合、警報器10に警報音の出力を開始させる(ステップS7)。
出力制御部185は、位置情報取得部181に位置情報を取得する指示を通知し、位置情報取得部181は取得した位置情報を出力制御部185に通知する(ステップS8)。出力制御部185は、位置情報が示す位置が警報範囲に含まれているか否かを判定する(ステップS9)。
出力制御部185は、位置情報が示す位置が警報範囲に含まれている場合、S7に戻り、警報器10に警報音の出力を継続させる。出力制御部185は、位置情報が示す位置が警報範囲に含まれない状態になったと判定した場合に警報音の出力を停止させる(ステップS10)。このようにすることで、警報出力装置1は、例えばユーザがギャンブル施設に入ろうとしたときに警報音を出力させるので、ユーザがギャンブル施設に入店しづらくなり、ギャンブル行為を行うことを抑制することができる。また、警報出力装置1は、ユーザがギャンブル施設に入店してギャンブル行為を行っている場合でも警報音を出力するので、遅延時間が経過する前にギャンブル行為を開始した場合であっても、ユーザのギャンブル行為を抑制することができる。
(警報音を出力する条件2)
出力制御部185は、電池の残量に基づいて警報器10に警報音を出力させる。出力制御部185は、残量検出部182が検出した電池の残量が所定の閾値以下になった場合に警報器10に警報音の出力を開始させる。そして、出力制御部185は、位置情報が示す位置が警報範囲に含まれない状態で充電部15が電池14の充電を開始した場合に警報音の出力を停止させ、位置情報が示す位置が警報範囲に含まれる状態で充電部15が電池14の充電を開始した場合に警報音の出力を継続する。図4は、電池の残量に基づいて警報音を出力させる動作のフローチャートである。
まず、出力制御部185が、残量検出部182が検出した電池の残量を取得する(ステップS10)。出力制御部185は、電池の残量が所定の閾値以下か否かを判定する(ステップS11)。所定の閾値は、例えば20%である。出力制御部185は、電池の残量が所定の閾値より大きいと判定した場合、ステップS10に戻り、残量検出部182に電池の残量を検出する指示を通知する。
出力制御部185は、残量検出部182が検出した電池の残量が所定の閾値以下であると判定した場合、警報器10に警報音の出力を開始させる(ステップS12)。続いて、出力制御部185は、充電部15が電池の充電を開始したか否かを判定する(ステップS13)。出力制御部185は、充電部15が電池の充電を開始していない場合、ステップS12に戻り、警報音の出力を継続させる。出力制御部185は、充電部15が電池の充電を開始したと判定した場合、位置情報取得部181に位置情報を取得する指示を通知する。位置情報取得部181は、位置情報を取得する(ステップS14)。
出力制御部185は、位置情報が示す位置が警報範囲に含まれているか否かを判定する(ステップS15)。出力制御部185は、位置情報が示す位置が警報範囲に含まれていると判定した場合、ステップS12に戻り、警報音の出力を継続させる。出力制御部185は、位置情報が示す位置が警報範囲に含まれていないと判定した場合、警報音の出力を停止させる(ステップS16)。
このように、警報出力装置1は、電池の残量が低下すると警報音を出力させてユーザに充電を促すので、電池の残量がなくなってしまい、動作しない状態になることを防止できる。さらに、警報出力装置1は、ギャンブル施設から所定の範囲内で充電を行っても警報音を出力させるので、ユーザは、ギャンブル施設から離れた場所で充電せざるを得ず、ギャンブル行為を抑制することができる。
(警報音を出力する条件3)
出力制御部185は、検出した音に基づいて警報音を出力してもよい。具体的には、出力制御部185は、音検出部180が検出した音が所定の条件を満たす場合に警報音の出力を開始させる。例えば、出力制御部185は、周囲の音から特徴的なパターンを抽出し、検出したパターンが、予め記憶部17に記憶されたギャンブル施設に特有のパターンと一致した場合に、警報音の出力を開始させる。ギャンブル施設に特有のパターンは、例えば、パチンコ店で発生する音の周波数分布パターンである。なお、出力制御部185が行う特徴的なパターンの抽出には、公知の技術を使用することができる。
出力制御部185は、位置情報が示す位置が警報範囲に含まれていると判定した場合、予め定められた出力先に、位置が警報範囲に含まれていることを示す情報を送信してもよい。例えば、出力制御部185は、予め定められたメールアドレスに、警報出力装置1が警報範囲に含まれていることを示す警告情報を送信する。具体的には、出力制御部185は、ユーザの家族が使用するメールアドレスやユーザが利用するSNS上に、「〇〇さんがギャンブルを行っている可能性があります」というテキストメッセージを送信する。
(変形例1)
以上の説明において、出力制御部185は、条件を満たした場合に警報音の出力を開始させたが、警報音の大きさを制御してもよい。例えば、出力制御部185は、条件を満たした場合に、警報音の音が小さい状態で警報音の出力を開始させ、一定時間が経過するごとに警報音の大きさを大きくする。具体的には、出力制御部185は、条件を満たした場合に警報音の大きさが10デシベルの状態で警報音の出力を開始し、10秒経過するごとに警報音の大きさを10デシベルずつ大きくする。
このようにすることで、警報出力装置1は、ユーザがギャンブル施設に入店しそうな場合又はギャンブル行為を行ってしまっている場合に、小さい音で警報音を出力するので、ユーザは周囲に迷惑をかけることなく警報音に気づくことができる。また、警報出力装置1は、ユーザが、警報音を無視してギャンブル施設に入店したり、ギャンブル行為を継続したりする場合、次第に大きな音で警報音を出力するので、ユーザは、周囲に迷惑を掛かけしまうので、ギャンブル行為を抑制することができる。
(変形例2)
警報出力装置1は、携帯端末であってもよい。携帯端末は、例えば電池パックの取り外しが困難であるように構成された、スマートフォン又はタブレットPCである。携帯端末である警報出力装置1の制御部18は、自機の動作を停止する指示を受けた場合、少なくとも位置センサ12、位置情報取得部181、及び出力制御部185の動作を維持する。出力制御部185は、自機の位置情報を取得し、自機の位置が警報範囲に含まれるか否かを判定する。出力制御部185は、位置が警報範囲に含まれると判定した場合、警報器10を動作させ、警報器10に警報音を出力させる。このようにすることで、警報出力装置1は、ユーザが警報出力装置1の動作を停止させた状態でギャンブル行為を行おうとしても、警報音を出力することができるので、ユーザがギャンブル行為を行うことを抑制することができる。
なお、携帯端末である警報出力装置1の制御部18であるCPUは、プログラムを実行することにより、各動作ブロックとして機能する。例えば、携帯端末である警報出力装置1の制御部18は、プログラムを実行することにより、位置情報を取得する位置情報取得部181、及び位置情報取得部181が取得した位置情報が示す位置が、記憶部17に記憶された警報範囲に含まれる状態になってから所定の遅延時間が経過した場合に警報音の出力を開始させる出力制御部185として機能する。
(変形例3)
警報出力装置1は、携帯端末と連動できるようにしてもよい。例えば、警報出力装置1の出力制御部185は、連動する携帯端末から所定の距離より離れたことを検出すると、警報器10に警報音を出力させる。出力制御部185は、連動して動作する携帯端末から所定の距離以上離れたことを検出した後に所定の遅延時間が経過した時点で、警報器10に警報音を出力させてもよい。出力制御部185は、携帯端末から所定の距離以内に入ったことを検出すると、警報器10に警報音の出力を停止させる。また、出力制御部185は、携帯端末から位置情報を取得する機能が無効であることの通知を受けた場合、警報器10に警報音を出力させてもよい。
警報出力装置1の出力制御部185は、携帯端末と一定時間ごとに情報の送受信を行い、情報の送受信を行うことができない場合、警報音を出力するようにしてもよい。例えば、出力制御部185は、携帯端末から送信される情報を受信できない場合に、警報器10に警報音を出力させる。具体的には、出力制御部185は、ユーザが、携帯端末の電源ボタンを押して動作を停止したり、携帯端末の電池を抜き取ったり、携帯端末を破壊したりした場合に、警報器10に警報音を出力させる。
警報出力装置1と連動する携帯端末のCPUは、警報出力装置1の出力制御部185と同様に、警報出力装置1から所定の距離より離れたことを検出すると、スピーカーに警報音を出力させてもよい。また、携帯端末のCPUは、警報出力装置1と一定時間ごとに情報の送受信を行い、情報の送受信を行うことができない場合、警報音を出力させるようにしてもよい。携帯端末のCPUは、例えば、ユーザが警報出力装置1を破壊し、警報出力装置1からの情報を受信できない場合、警報音を出力する。
なお、警報出力装置1は、携帯端末と連動する場合、警報器10、通信部13、電池14及び充電部15を少なくとも有し、携帯端末にインストールされたプログラムが、携帯端末のCPUを位置情報取得部及び出力制御部として機能させてもよい。例えば、携帯端末は、周囲の音を取得するためのマイクと、制御部であるCPUと、CPUが実行する動作プログラム及び警報範囲を記憶する記憶部と、自機の位置を示す位置情報を検出するためのGPS受信機と、警報出力装置1と通信するための通信部と、電池とを有する。携帯端末のCPUは、プログラムを実行することにより、電池の残量を検出する残量検出部、位置情報を取得する位置情報取得部、自機の各部への電力の供給を制御する給電制御部、及び周囲の音を検出する音検出部として機能する。携帯端末のCPUは、警報音を出力するか否かを判定する判定部として機能する。
携帯端末のCPUは、自機の位置を示す位置情報を取得し、通信部を介して警報出力装置1に位置情報を送信する。また、携帯端末のCPUは、位置情報に示される位置が、警報範囲に含まれている場合、警報音を出力する指示を含む指示情報を警報出力装置1に送信する。
以上説明したように、ユーザが外出時に携帯する可能性が高い携帯端末と警報出力装置1とを連動させることで、ユーザが警報出力装置1を持参する確率が高まるので、ギャンブル行為を抑制できる可能性が高くなる。また、GPS受信機のように携帯端末が有する機能の一部を利用することで、警報出力装置1を小さくできるので、ユーザは警報出力装置1を使いやすくなる。
(変形例4)
以上の説明においては、キーホルダーが付属している警報出力装置1の警報器10が警報音を出力したが、これに限らず、警報出力装置1と連動するキーホルダー(以下、キーホルダー機という)が警報音を出力するようにしてもよい。キーホルダー機は、ユーザが普段身に着ける物、例えば家の鍵、車の鍵、又は財布などに取り付けて使うことができる。キーホルダー機は、警報出力装置1との間で通信するための通信部と、警報音を出力する警報器と、警報器に警報音を出力させる出力制御部と、キーホルダー機を動作させるための電池とを有する。なお、電池はキーホルダー機から取り外しできないように構成されていてもよい。また、キーホルダー機は、充電部と、電源ボタンとを有していてもよい。
キーホルダー機の出力制御部は、警報出力装置1から所定の距離より離れたことを検出すると、警報器に警報音を出力させる。出力制御部は、警報出力装置1から所定の距離以内に入ったことを検出すると、警報器に警報音の出力を停止させる。このようにすることで、ユーザが、警報出力装置1及び警報出力装置1と連動するキーホルダー機を所持せずに出かけることを防止することができる。
なお、キーホルダー機は、警報器及び出力制御部を有していなくてもよい。キーホルダー機は、通信部を介して警報出力装置1との間で通信する。警報出力装置1の出力制御部185は、キーホルダー機と通信できないことによりキーホルダー機が自機から所定の距離より離れたことを検出すると、警報器10に警報音を出力させる。このようにすることで、警報出力装置1と連動するキーホルダー機を小型化することができるので、キーホルダーとしての使い勝手が向上する。例えば、車の鍵に装着した場合、運転時に邪魔にならない。
また、キーホルダー機が小型化し、警報出力装置1から分離独立することにより、ユーザは、外出時に携帯する複数の物品に、一つずつ装着することができる。例えば、ユーザは、複数のキーホルダー機を、鍵と、財布と、鞄とにそれぞれに一つずつ装着することができる。この場合、警報出力装置1の出力制御部185は、複数のキーホルダー機のいずれか一つとの間で通信できない状態になった場合に、警報器10に警報音を出力させる。このようにすることで、キーホルダー機の使い勝手を向上させつつ、警報出力装置1を所持せずに出かけることを防止することができる。
具体的には、ユーザは、キーホルダー機を、鍵と財布とに取り付けることができる。このようにすることで、ユーザが、警報出力装置1と財布を自宅に置いて現金だけを持ってギャンブル施設に行こうとした場合であっても、車や家の鍵にもキーホルダー機が取り付けられているので、ギャンブル施設に行くことを抑制することができる。このように、複数の持ち物に取り付けられたキーホルダー機と連動した警報出力装置1が警報音を出力するので、ユーザがギャンブル施設に行くことをより確実に抑制することができる。
なお、警報出力装置1及びキーホルダー機に付属するキーホルダーは、施錠するための鍵部を有し、鍵部は一度施錠すると素手では解錠できないように構成されている。キーホルダーの鍵部は、所定の工具でなければ解錠できないように構成するのが望ましいが、これに限らず一度施錠すると解錠できないように構成してもよい。また、警報出力装置1及びキーホルダー機は、鍵部が所定の工具によらず開錠された場合に警報音を出力してもよい。例えば、警報出力装置1及びキーホルダー機は、鍵部が破壊された場合に警報音を出力する。
警報出力装置1及びキーホルダー機のそれぞれは、一定時間ごとに情報の送受信を行い、情報の送受信を行うことができない場合、警報音を出力してもよい。情報の送受信を行うことができない場合は、どちらか一方の動作が停止している状態である。動作が停止している状態は、例えば、ユーザが電池を抜き取ったり、警報出力装置1又はキーホルダー機の電源ボタンを押して動作を停止させたり、ユーザがどちらか一方の装置を破壊したりした場合である。具体的には、警報出力装置1は、連動するキーホルダー機が破壊された場合に警報音を出力する。また逆に、キーホルダー機は、連動する警報出力装置1が破壊された場合に警報音を出力する。
[第1の実施形態の効果]
以上説明したように、警報出力装置1は、位置情報が示す位置が警報範囲に含まれる状態になってから所定の遅延時間が経過した場合に警報器10に警報音の出力を開始させる。このようにすることで、警報出力装置1は、ユーザが、ギャンブル施設に入店しそうな場合、又はギャンブル施設に入店してギャンブル行為を行っている場合に、警報音を出力するので、ユーザのギャンブル行為を抑制することができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係る警報出力装置3は、車両と接続されたカーナビゲーション・システムである。警報出力装置3は、車両のクラクション4、及び車両のエンジン5と接続されている。図5は、第2の実施形態における警報出力装置3の構成を示す図である。警報出力装置3は、位置センサ31と、表示部32と、通信部33と、記憶部37と、制御部38とを有する。制御部38は、設定部380と、位置情報取得部381と、表示制御部382と、エンジン監視部383と、出力制御部384とを含む。
位置センサ31は、例えばGPS受信機であり、警報出力装置3の位置を示す位置情報を検出し、位置情報取得部381に通知する。表示部32は、表示制御部382の指示に基づいて情報を表示する、例えば液晶ディスプレイである。表示部32は、表面にタッチパネルを有していてもよい。ユーザは、表示部32にタッチすることにより各種の操作を行ったり、警報範囲を入力したりすることができる。表示部32は、ユーザから警報範囲の入力を受け付け、制御部38に通知する。通信部33は、第1の実施形態の通信部13と同様の通信インタフェースである。通信部33は、他の端末から受信した情報又は指示を設定部380に通知する。
記憶部37は、制御部38の処理手順を記述した制御プログラムを記憶する。記憶部37は、ROM、RAM及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部37は、警報音を出力する位置の範囲である警報範囲を示す範囲情報を記憶する。
制御部38は、例えばCPUであり、記憶部37に記憶されたプログラムを実行することにより各動作ブロックを動作させる制御手段である。制御部38は、表示部32から、ユーザが入力した警報範囲を受けると、警報範囲を示す範囲情報を記憶部37に記憶させる。制御部38は、記憶部37に記憶されたプログラムを実行することにより、設定部380、位置情報取得部381、表示制御部382、エンジン監視部383、及び出力制御部384として機能する。
設定部380は、第1の実施形態と同様、警報音を出力する位置の範囲である警報範囲を設定する。設定部380は、通信部33又は表示制御部382から警報範囲の通知を受けると、通知された警報範囲を記憶部37に記憶させる。
位置情報取得部381は、位置センサ31から警報出力装置3の位置を示す位置情報を取得する。位置情報取得部381は、通信部33から位置を示す位置情報を取得してもよい。位置情報取得部381は、取得した位置情報を出力制御部384に通知する。表示制御部382は、表示部32を制御して表示部32に各種情報を表示させる表示制御手段である。表示制御部382は、出力制御部384の指示に基づいて、警報出力装置3の位置が、警報音を出力する位置の範囲を示す警報範囲に含まれていることを示す警告情報を表示部32に表示させる。警告情報は、例えば位置が警報範囲に含まれていることを示すテキスト、自機の位置が含まれる地図に自機の位置と警報範囲とを重畳した画像である。
エンジン監視部383は、エンジン5の動作状態を監視する。エンジン監視部383は、例えばエンジン5の動作状態が変化した場合に、動作状態が変化したことを出力制御部384に通知する。具体的には、エンジン監視部383は、エンジン5が始動された場合にエンジン5が始動されたことを出力制御部384に通知し、エンジン5が停止した場合にエンジン5が停止したことを出力制御部384に通知する。
出力制御部384は、クラクション4に警報音を出力させる出力制御手段である。出力制御部384は、位置情報が示す位置が警報範囲に含まれる状態で、警報出力装置3が接続されている車両のエンジン5が停止してから所定の遅延時間が経過した場合にクラクション4に警報音の出力を開始させる。そして、出力制御部384は、車両のエンジン5が始動した場合に、警報音の出力を停止させる。以下、警報出力装置3の動作について、図6のフローチャートを用いて詳細に説明する。
図6は、第2の実施形態における警報出力装置3の動作のフローチャートである。ステップS20はステップS1と同様の動作であり、ステップS21はステップS2と同様の動作なので説明を省略する。エンジン監視部383は、エンジン5の動作状態を監視し、エンジン5の動作状態を出力制御部384に通知する。出力制御部384は、エンジン5が停止したか否かを判定する(ステップS22)。
出力制御部384は、エンジン5が動作していると判定した場合、ステップS20に戻る。出力制御部384は、エンジン5が停止していると判定した場合、ステップS23に進む。ステップS23及びステップS24は、ステップS3及びステップS4と同様なので省略する。
出力制御部384は、所定の遅延時間が経過したと判定した場合、クラクション4に警報音の出力を開始させる(ステップS25)。出力制御部384は、エンジン監視部383の通知に基づいて、エンジン5が始動されたか否かを判定する(ステップS26)。出力制御部384は、エンジン5が停止していると判定した場合、ステップS25に戻り警報音の出力を継続させる。出力制御部384は、エンジン5が始動されたと判定した場合、警報音の出力を停止する(ステップS27)。
出力制御部384は、ユーザが電源ボタンを押すことにより、ユーザから警報出力装置3の動作を停止する指示を受けた場合、警報出力装置3の位置が警報範囲に含まれているか否かを判定する。出力制御部384は、位置が警報範囲に含まれている場合、警報出力装置3の動作を停止させない。このようにすることで、ユーザが警報音を止めようとして警報出力装置3の動作を停止させようとしても、警報出力装置3は動作を停止させずに警報音を出力するので、ユーザのギャンブル行為を抑制することができる。
なお、出力制御部384は、ユーザが電源ボタンを押すことにより、ユーザから警報出力装置3の動作を停止する指示を受けた場合、少なくとも位置センサ31、位置情報取得部381、及び出力制御部384の動作を維持するようにしてもよい。このようにすることで、ユーザが、警報範囲に含まれない位置で警報出力装置3の動作を停止しようとしても、警報出力装置3は、警報音を出力する機能を維持することができる。
また、警報出力装置3は、電源ボタンを有していなくてもよい。このようにすることで、ユーザは、警報出力装置3の動作を停止することができないので、確実にギャンブル行為を抑制することができる。
(変形例)
本実施形態における警報出力装置3は、車両から取り外せないことを想定したが、これに限らず警報出力装置3は、車両から取り外せる構成とし、電池及び充電部を有していてもよい。車両から取り外せる構成の警報出力装置3は、第1の実施形態における警報出力装置1と同様の構成であってもよい。
車両から取り外せる構成の警報出力装置3は、警報器を有する構成であってもよい。車両から取り外せる構成の警報出力装置3は、車両に取り付けられている場合はクラクション4に警報音を出力させ、車両から取り外されている場合は警報器に警報音を出力させる。なお、警報出力装置3は、車両から取り外された場合であっても車両との接続を維持し、クラクション4に警報音を出力させてもよい。
車両から取り外せる構成であり、かつ警報器を有する警報出力装置3は、警報器、位置センサ31、電池、充電部、及び制御部38が、他の部分と分離できる構成であってもよい。このようにすることで、警報出力装置3を持ち運ぶ必要のある部分を小さくすることができるので、ユーザの利便性を向上することができる。さらに、警報出力装置3は、接続される車両のスマートキーを有する構成としてもよい。このようにすることで、警報出力装置3のユーザは、警報出力装置3を持ち運ぶ必要性が高まるので、置き忘れたり、所持せずに出かけたりすることを防止できるので効果的にギャンブル行為を抑制することができる。
[第2の実施形態の効果]
以上説明したように、車両と接続された警報出力装置3は、接続された車両の位置が警報範囲に含まれている状態で所定の遅延時間が経過した後に、警報音の出力を開始する。このようにすることで、警報出力装置3が接続された車両を運転するユーザは、例えばギャンブル施設に入店するためにギャンブル施設の駐車場に車両を駐車してエンジンを停止した場合に、車両のクラクションが鳴りだすので、ギャンブル施設に入店しづらくなり、その結果ギャンブル行為を抑制することができる。
<第3の実施形態>
第1の実施形態に係る警報出力装置1は、ユーザが予め設定されたギャンブル施設の近くに所定の時間以上滞在している場合に、警報情報として警報音を出力した。これに対して、第3の実施形態に係る警報出力装置2は、ユーザが予め設定されたギャンブル施設の近くに所定の時間以上滞在している場合に他の装置の動作を制限させるための警報情報を出力するという点で、第1の実施形態に係る警報出力装置1と異なる。第3の実施形態に係る警報出力装置2は、警報器10を有していなくてもよい。他の装置は、例えば、ユーザが使用するスマートフォン、PC又はユーザの自宅のスマートスピーカーや電子錠のように通信機能を持つ電子機器である。以下の説明においては、他の装置がスマートフォンであるとして説明する。
ユーザUが所持する警報出力装置2は、自機の位置がギャンブル施設から所定の範囲内に含まれていると判定した場合、時間の計測を開始する。警報出力装置2は、所定の遅延時間が経過した後に、自機の位置が所定の範囲内に含まれていると判定した場合、予め設定されたユーザが使用するスマートフォンに対して少なくとも一部の機能を制限させるための警報情報を出力する。
ユーザが使用するスマートフォンには、当該スマートフォンの一部の機能を制限するための制限用アプリケーション(以下、制限アプリという)がインストールされている。制限アプリは、警報情報を受信した場合にスマートフォンの少なくとも一部の機能を制限する。例えば、制限アプリは、通話又はインターネット接続を行えないようにする。制限アプリは、SNS又は音楽プレーヤーなどの他のアプリケーションを実行できないようにしてもよい。また、制限アプリは、タッチパネルでの操作を行えないようにしてもよい。
このようにすることで、スマートフォンを使用するユーザは、スマートフォンの機能を制限されることを避けるため、ギャンブル施設へ近づかなくなる。そのため、警報出力装置2は、ユーザがギャンブル施設へ行くことを抑制できる。
[第3の実施形態に係る警報出力装置2の構成]
図7は、第3の実施形態に係る警報出力装置2の構成を示す図である。本実施形態の警報出力装置2の記憶部17は、警報情報を出力する対象となる他の装置を識別するための装置識別情報を記憶する。他の装置がスマートフォンである場合、記憶部17は、スマートフォンを識別するためのMACアドレス又は電話番号を装置識別情報として記憶する。これに限らず、装置識別情報は、他の装置を識別できるものであればよい。
出力制御部185は、位置情報取得部181が取得した位置情報が示す位置が警報範囲に含まれる状態になってから所定の遅延時間が経過した場合に、スマートフォンの動作を制限させるための警報情報をスマートフォンに出力する。例えば、出力制御部185は、スマートフォンの少なくとも一部の機能を利用できなくする警報情報を出力する。具体的には、出力制御部185は、通話又はインターネット接続を行えないようにする指示を含む警報情報を制限アプリがインストールされたスマートフォンに送信する。また、出力制御部185は、スマートフォンに対して設定された特定の機能のみ利用できるようにさせる警報情報を出力してもよい。特定の機能は、例えば、着信に対する応答、緊急通報用電話番号又はユーザの家族が使用する携帯端末に対応する電話番号に対する発信である。
出力制御部185は、スマートフォンの機能を制限する期間を示す制限期間情報を含む警報情報を出力してもよい。機能を制限する期間は、例えば、ユーザがスマートフォンを使用し終わってから次に使用するまでの期間より長い期間である。機能を制限する期間は、具体的には24時間である。また、出力制御部185は、警報情報を出力した回数を記憶部に記憶させ、回数が多いほど機能を制限する期間を長くしてもよい。このようにすることで、ユーザがギャンブル施設に行くたびにスマートフォンを使用できなくなる期間が長くなる。そのため、出力制御部185は、ユーザがギャンブル施設に行くことを抑制する効果を高めることができる。
出力制御部185は、記憶部に記憶されたスマートフォンを識別するための装置識別情報を含む警報情報を出力してもよい。このようにすることで、出力制御部185は、予め定められたスマートフォンに対して警報情報を出力することができる。
また、出力制御部185は、警報情報を出力した後に、警報情報を再度出力してもよい。例えば、出力制御部185は、警報情報を出力した後に、スマートフォンにインストールされた制限アプリから、スマートフォンが動作していることを示す動作情報を受信したことに応じて、警報情報を再度出力する。また、出力制御部185は、スマートフォンから警報情報を受信したことを示す情報を取得していない場合、警報情報を再度出力してもよい。
出力制御部185は、電池の残量をスマートフォンに通知してもよい。スマートフォンは、通知された電池の残量が、警報出力装置2の充電が必要な基準値以下である場合に、充電を促すメッセージを表示する。このようにすることで、警報出力装置2がディスプレイを有していない場合であっても、ユーザが警報出力装置2を充電する必要があることを認識することができる。
出力制御部185は、残量検出部182が検出した電池の残量に基づいて警報情報を出力する。例えば、出力制御部185は、電池の残量が第1の閾値以下になった場合に充電を促すメッセージを出力する。第1の閾値は、例えば30%である。充電を促すメッセージは、例えば「警報出力装置の電池の残量が30%以下です。警報出力装置を充電してください」というテキストである。充電を促すメッセージを含む警報情報を受信したスマートフォンは、スマートフォンの表示部にメッセージを表示する。このようにすることで、警報出力装置2は、ユーザに警報出力装置2の充電を促すことができる。
また、出力制御部185は、充電を促すメッセージを出力した後に、電池の残量が第1の閾値より小さい第2の閾値以下になった場合、スマートフォンの少なくとも一部の機能を制限する警報情報を出力する。出力制御部185は、警報情報とともに、充電を促すメッセージを出力してもよい。第2の閾値は、例えば10%である。電池の残量が第2の閾値以下になった場合における充電を促すメッセージは、第1の閾値以下になった場合に出力するメッセージと異なり、例えば「警報出力装置の電池の残量が10%以下になったので、警報出力装置を充電するまでスマートフォンの機能を制限します」というテキストである。
充電を促すメッセージとともにスマートフォンの少なくとも一部の機能を制限する警報情報を受信したスマートフォンは、スマートフォンの表示部にメッセージを表示し、スマートフォンの少なくとも一部の機能を制限する。このように、警報出力装置2は、電池の残量が第2の閾値以下になった場合にスマートフォンの機能を制限するので、警報出力装置2が動作しなくなってしまい、ユーザがギャンブル施設から所定の範囲内にいるにもかかわらずスマートフォンを使用し続けることができるようになることを防止できる。
出力制御部185は、スマートフォンの少なくとも一部の機能を制限する警報情報を出力した後、機能の制限を解除する解除情報を出力してもよい。例えば、出力制御部185は、位置情報が示す位置が警報範囲に含まれない状態になった場合、解除情報をスマートフォンに出力する。このようにすることで、出力制御部185は、ギャンブル施設に入ってスマートフォンを使用できなくなったユーザに、スマートフォンを利用するためにギャンブル施設から退出することを促すことができる。
出力制御部185は、ギャンブル施設に行っていないユーザが警報出力装置2の充電を開始するとスマートフォンの機能の制限を解除する。具体的には、出力制御部185は、残量が閾値以下となって警報情報を出力した後に、位置情報が示す位置が警報範囲に含まれない状態で充電部15が電池14の充電を開始した場合に、スマートフォンの動作の制限を解除させるための解除情報を出力する。このようにすることで、出力制御部185は、ギャンブル施設に行くことを抑制しているユーザのスマートフォンの機能の制限を解除することができる。
[スマートフォンの機能を制限するための制限用アプリケーション]
以下、スマートフォンの機能を制限するための制限用アプリケーション(制限アプリ)について説明する。制限アプリは、スマートフォンが備えるプロセッサを、警報情報を受信する受信部、及びスマートフォンの少なくとも一部の機能を制限する機能制御部として機能させるためのプログラムである。
受信部は、第3の実施形態に係る警報出力装置2から、スマートフォンの少なくとも一部の機能を制限させるための警報情報を受信する。例えば、受信部は、自装置の識別情報に対応する装置識別情報を含む警報情報を受信する。
機能制御部は、受信部が警報情報を受信した場合に少なくとも一部の機能を制限する。また、機能制御部は、受信部が制限期間情報を含む警報情報を受信した場合、制限期間情報に示される期間の間、少なくとも一部の機能を制限する。このようにすることで、機能制御部は、スマートフォンの少なくとも一部の機能を制限するので、ユーザがギャンブル施設へ行くことを抑制できる。
ユーザがスマートフォンを再起動することによりスマートフォンの機能の制限状態が解除されると、ユーザへの抑止効果が低減する。そこで、制限アプリは、スマートフォンの電源がオフされた後に電源がオンされた場合でも、スマートフォンの少なくとも一部の機能を制限する。例えば、制限アプリは、警報情報を受信した時刻と、制限期間とに基づいて、機能の制限を解除する解除時刻を特定し、解除時刻を経過するまで機能を制限する。
このようにすることで、制限アプリは、ユーザがスマートフォンを再起動した場合であっても、スマートフォンの機能を制限できるので、ユーザがギャンブル施設へ行くことを抑制できる。また、制限アプリは、警報出力装置2が警報情報を出力した際に、スマートフォンの電源がオフの状態であっても、ユーザが電源をオンにして警報情報を受信した時点からスマートフォンの機能の制限を開始することができるので、ユーザが意図的にスマートフォンの電源をオフにして、ギャンブル施設へ行くことを防止できる。
なお、制限アプリをユーザがアンインストールしてしまうと、ユーザへの抑止効果がなくなってしまう。そこで、ユーザが容易に制限アプリをアンインストールできないようにすることが望ましい。
そこで、制限アプリは、ユーザからアンインストールの指示が入力された場合、アンインストール料金を徴収する。料金を徴収する方法としては、有料アプリをインストールする際にユーザに料金を徴収するために用いられるシステムを適宜利用することができる。アンインストール料金は、例えば、ユーザがギャンブル施設で使う金額に相当する料金であることが好ましい。このように、アンインストールするときに費用を発生させることで、ユーザは、制限アプリのアンインストールを躊躇する。そのため、制限アプリは、制限アプリがユーザにアンインストールされることを抑制できる。また、ユーザが制限アプリをアンインストールした場合、ユーザは、ギャンブル施設で使う金額に相当する料金を支払うことになる。そのため、ユーザの資金が少なくなるので、制限アプリは、ユーザがギャンブル施設を利用することを困難にすることができる。
また、制限アプリは、スマートフォンにインストールされたときに、アンインストール時に必要なパスワードを自動的に設定してもよい。制限アプリは、ユーザからアンインストールの指示が入力された場合、ユーザから文字列の入力を受け付ける。制限アプリは、入力された文字列と、設定したパスワードとが一致しない場合、アンインストールしない。制限アプリは、自動的に設定したパスワードを、インストールされたスマートフォンと異なる装置(例えば、ユーザの家族が使用する携帯端末など)に送信する。このようにすることで、ユーザが制限アプリをアンインストールすることを抑制できる。
なお、制限アプリは、警報情報を出力する警報出力装置2の警報範囲、遅延時間、及びスマートフォンの少なくとも一部の機能を制限する時間を適宜設定できる。警報範囲、及び遅延時間の設定方法は、第1の実施形態に係る警報出力装置1と同様の設定方法を適宜使用することができる。
[警報範囲を設定する処理]
以下、制限アプリが実行する警報範囲を設定する処理について説明する。制限アプリは、ユーザから各種設定値の入力を受け付ける入力画面をユーザのスマートフォンの表示部に表示させる。具体的には、制限アプリは、ユーザが入力した操作に基づいて、警報範囲を設定する。
まず、制限アプリは、警報情報を出力する位置の範囲である警報範囲を設定する。制限アプリは、ユーザが入力した操作に基づいて警報情報を出力する警報出力装置2の警報範囲を設定する。制限アプリは、ユーザが複数の警報範囲を入力した場合、ユーザが入力した複数の警報範囲それぞれに対応する警報範囲を設定する。
次に、制限アプリは、警報範囲に進入してから警報情報を出力するまでの時間を示す滞在許容時間(遅延時間)を設定する。具体的には、制限アプリは、ユーザから時間の入力を受けると、入力された時間が予め定められた上限時間以下か否かを判定する。制限アプリは、入力された時間が上限時間以下である場合、入力された時間を滞在許容時間として設定する。制限アプリは、入力された時間が上限時間より長い場合、ユーザが入力した時間が設定できないことを示すエラー情報をスマートフォンの表示部に表示させる。制限アプリは、入力された時間が上限時間より長い場合、エラー情報とともに、予め定められた滞在許容時間を示す情報を表示部に表示させてもよい。予め定められた滞在許容時間は、例えば平均的な信号待ち時間以上であり、具体的には120秒である。
続いて、制限アプリは、スマートフォンの少なくとも一部の機能を制限する時間を示すロック時間を設定する。具体的には、制限アプリは、ユーザから入力された時間が予め定められた下限時間以上か否かを判定する。制限アプリは、入力された時間が下限時間以上であると判定すると、入力された時間をスマートフォンの少なくとも一部の機能を制限する時間を示すロック時間として設定する。制限アプリは、入力された時間が下限時間より短いと判定すると、ユーザが入力した時間が設定できないことを示すエラー情報をスマートフォンの表示部に表示させる。制限アプリは、入力された時間が下限時間より短い場合、エラー情報とともに、予め定められたロック時間を示す情報を表示部に表示させてもよい。予め定められたロック時間は、例えば24時間である。
制限アプリは、警報範囲を削除する指示の入力を受けた場合であっても、警報範囲を削除しない。ただし、制限アプリは、警報範囲を設定してから所定の時間が経過するまでに、警報範囲を削除する指示の入力を受けた場合、警報範囲を削除することを許可することにより、警報範囲が誤入力された場合に修正できるようにしてもよい。なお、制限アプリは、警報範囲を削除する指示に換えて、警報範囲を狭くする指示の入力を受けた場合も、警報範囲を狭くする指示の入力を受け付けないようにしてもよい。また、制限アプリは、各種の設定を変更(再設定)する場合に、料金を徴収するようにしてもよい。
制限アプリは、新たな警報範囲を設定する指示が入力された場合、新たな警報範囲を設定し、複数の警報範囲を記憶部17に記憶させる。同様に、制限アプリは、設定されている警報範囲を広げる指示の入力を受けた場合、入力された指示に基づいて設定されている警報範囲を広げた新たな警報範囲を設定する。
(変形例1)
以上の説明においては、警報出力装置2が警報情報を出力し、スマートフォンにインストールされた制限アプリが、警報情報を受信することに応じてスマートフォンの少なくとも一部の機能を制限した。これに限らず、スマートフォンにインストールされた制限アプリが、スマートフォンを第3の実施形態に係る警報出力装置2として動作させるためのプログラムであってもよい。このようにすることで、ユーザは、制限アプリをスマートフォンにインストールするだけでギャンブル施設へ行くことを抑制できる。そのため、ユーザは、より簡易にギャンブル施設へ行くことを抑制できる。
また、以上の説明では、警報出力装置2がスマートフォンの機能を制限するための警報情報を出力する例を示したが、警報出力装置2は、ユーザの自宅の電子錠を開かなくするための警報情報を電子錠に対して送信してもよい。このようにすることで、警報出力装置2は、自宅に入れなくなることを防ぐためにギャンブル施設に行かないようにユーザに動機付けることができる。
(変形例2)
以上の説明では、警報出力装置2が単体で動作する例を示したが、警報出力装置2は、スマートフォンに警報情報を転送するサーバと連動して動作してもよい。具体的には、まず、警報出力装置2は、警報情報を転送するサーバに警報情報を出力する。次に、サーバは、警報出力装置2から警報情報を受信すると、受信した警報情報をスマートフォンに出力する。また、サーバは、警報情報を出力した後に、スマートフォンにインストールされた制限アプリから警報情報を受信したことを示す情報を受信できない場合、警報情報を再度出力する。具体的には、サーバは、警報情報を出力した後に、制限アプリからスマートフォンが動作していることを示す動作情報を受信すると、警報情報を再度出力する。このようにすることで、サーバは、警報出力装置2の電池が切れて動作しない場合でも警報情報を出力するので、確実にスマートフォンの機能を制限することができる。
(変形例3)
以上の説明では、制限アプリが警報情報を受信するとスマートフォンの機能を制限する例を示したが、制限アプリは、警報出力装置2と通信できない場合、スマートフォンの少なくとも一部の機能を制限してもよい。例えば、制限アプリは、警報出力装置2から警報出力装置2が動作していることを示す動作情報を受信できない場合、スマートフォンの少なくとも一部の機能を制限する。具体的には、まず、警報出力装置2は、一定時間おきに制限アプリに動作情報を送信する。制限アプリは、警報出力装置2から動作情報を受信してから、一定時間経過した後に、再度動作情報を受信できない場合、スマートフォンの少なくとも一部の機能を制限する。このようにすることで、制限アプリは、スマートフォンの電源が入っていない状態で警報出力装置2が動作しなくなった場合であっても、スマートフォンの電源が入ったときに、スマートフォンの機能を制限することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 警報出力装置
2 警報出力装置
3 警報出力装置
4 クラクション
5 エンジン
10 警報器
11 マイク
12 位置センサ
13 通信部
14 電池
15 充電部
16 電源ボタン
17 記憶部
18 制御部
31 位置センサ
32 表示部
33 通信部
37 記憶部
38 制御部
180 音検出部
181 位置情報取得部
182 残量検出部
183 給電制御部
184 設定部
185 出力制御部
380 設定部
381 位置情報取得部
382 表示制御部
383 エンジン監視部
384 出力制御部

Claims (11)

  1. 警報情報を出力する警報出力装置であって、
    前記警報情報を出力する位置の範囲である警報範囲を記憶する記憶部と、
    前記警報出力装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報取得部が取得した前記位置情報が示す位置が前記警報範囲に含まれる状態になってから所定の遅延時間が経過した場合に前記警報情報を出力する出力制御部と、
    を有する警報出力装置。
  2. 前記記憶部は、他の装置を識別するための装置識別情報をさらに記憶し、
    前記出力制御部は、前記他の装置の動作を制限するために、前記装置識別情報を含む前記警報情報を出力する、
    請求項1に記載の警報出力装置。
  3. 前記出力制御部は、前記警報情報を出力した後に、前記他の装置が動作していることを示す情報を前記他の装置から受信したことに応じて、前記警報情報を再度出力する、
    請求項2に記載の警報出力装置。
  4. 前記出力制御部は、前記位置情報取得部が取得した前記位置情報が示す位置が前記警報範囲に含まれる状態になってから前記遅延時間が経過した場合に、前記警報情報として警報音の出力を開始させる、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の警報出力装置。
  5. 前記出力制御部は、前記位置情報が示す位置が前記警報範囲に含まれない状態になった場合に前記警報音の出力を停止させる、
    請求項4に記載の警報出力装置。
  6. 前記出力制御部は、前記位置情報が示す位置が前記警報範囲に含まれる状態で、前記警報出力装置が接続されている車両のエンジンが停止してから前記遅延時間が経過した場合に前記警報音の出力を開始させる、
    請求項4又は5に記載の警報出力装置。
  7. 前記警報出力装置を動作させるための電力を供給する電池と、
    前記電池の残量を検出する残量検出部と、
    をさらに有し、
    前記出力制御部は、前記残量検出部が検出した前記残量が所定の閾値以下になった場合に前記警報情報を出力する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の警報出力装置。
  8. 前記電池を充電する充電部をさらに有し、
    前記出力制御部は、前記位置情報が示す位置が前記警報範囲に含まれない状態で前記充電部が前記電池の充電を開始した場合に、前記他の装置の動作の制限を解除させるための解除情報を出力する、
    請求項7に記載の警報出力装置。
  9. 前記出力制御部は、前記残量検出部が検出した前記残量が所定の閾値以下になった場合に警報音を出力し、前記位置情報が示す位置が前記警報範囲に含まれない状態で前記充電部が前記電池の充電を開始したときに前記警報音の出力を停止させ、前記位置情報が示す位置が前記警報範囲に含まれる状態で前記充電部が前記電池の充電を開始したときに前記警報音の出力を継続する、
    請求項8に記載の警報出力装置。
  10. コンピュータを、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の警報出力装置から、前記コンピュータの少なくとも一部の機能を制限させるための警報情報を受信する受信部、及び
    前記受信部が前記警報情報を受信した場合に前記少なくとも一部の機能を制限する機能制御部、
    として機能させるためのプログラム。
  11. コンピュータを、
    前記コンピュータの位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部、及び
    前記位置情報取得部が取得した前記位置情報が示す位置が、前記コンピュータが有する記憶部に記憶された、前記コンピュータの少なくとも一部の機能を制限する位置の範囲である警報範囲に含まれる状態になってから所定の遅延時間が経過した場合に、前記少なくとも一部の機能を制限する機能制御部、
    として機能させるためのプログラム。
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