JP2018147268A - 画面制御プログラム、画面制御方法および情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】POS端末として使い勝手がよい画面表示を実現する。【解決手段】画面制御プログラムは、テンキーを含む第1のPOS(Point of Sales)操作画面を表示させた情報処理装置の向きを検知する処理を、コンピュータに実行させる。画面制御プログラムは、検知された情報処理装置の向きに応じて、第1のPOS操作画面と異なる向きであって、テンキーを含まない第2のPOS操作画面を表示する処理をコンピュータに実行させる。【選択図】図1
Description
本発明は、画面制御プログラム、画面制御方法および情報処理装置に関する。
パーソナルコンピュータの小型化に伴い、ユーザが片手で持つことが出来る程度の大きさで板形状の小型コンピュータであるタブレットコンピュータ(以下タブレット端末とも呼ぶ。)が広く利用されるようになっている。
タブレット端末の多くは、本やノートと同様に縦横の長さが若干異なる長方形形状である。そして、タブレット端末においては、長方形形状の表示画面に画像等が表示される。多くのタブレット端末では、表示画面に表示される画像等の向きは、ユーザがタブレット端末を把持する方向に応じて変更される。
たとえば、特許文献1に記載の情報処理装置は、仕事カテゴリ毎に設定された表示属性に応じて、仕事カテゴリの仕事画面を表示部に表示する。情報処理装置は、表示属性が情報処理装置の向きの変化に応じて仕事画面の回転を許可するものである場合は、仕事画面の各構成要素を情報処理装置の向きに応じた向きに表示する。また、情報処理装置は、表示属性が仕事画面の回転を禁止するものである場合、仕事画面の各構成要素を情報処理装置の向きに関わらず固定の向きに表示する。
しかしながら、情報処理装置の向きや表示内容に応じて、単に表示される情報の向きを変更するだけでは、ユーザの使い勝手が悪い場合が考えられる。たとえば、情報処理装置を、販売時点情報管理(Point of Sales System:POS)のための端末(以下、POS端末とも呼ぶ。)として使う場合が考えられる。POS端末を商品の売り場で販売員が使用するときに、POS端末の向きに応じて表示される情報の向きが変更されるだけでは、使い勝手が悪い場合が考えられる。
一つの側面では、POS端末として使い勝手がよい画面表示を実現する画面制御プログラム、画面制御方法および情報処理装置を提供することを目的とする。
1つの態様では、画面制御プログラムは、テンキーを含む第1のPOS操作画面を表示させた情報処理装置の向きを検知する。画面制御プログラムは、検知された情報処理装置の向きに応じて、第1のPOS操作画面と異なる向きであって、テンキーを含まない第2のPOS操作画面を表示する。
本発明の一側面によれば、POS端末として使い勝手がよい画面表示を実現することができる。
以下に、本願の開示する画面制御プログラム、画面制御方法および情報処理装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施例によりこの発明が限定されるものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[全体構成]
図1は、実施例1に係る情報処理装置の機能構成を示す図である。実施例1に係る情報処理装置は、店舗等で販売される商品に関する情報を管理するPOSシステムの一部として使用されるPOS端末である。実施例1のPOSシステムは、タブレット端末1と、バーコードリーダ2と、サーバ3と、を備える。
図1は、実施例1に係る情報処理装置の機能構成を示す図である。実施例1に係る情報処理装置は、店舗等で販売される商品に関する情報を管理するPOSシステムの一部として使用されるPOS端末である。実施例1のPOSシステムは、タブレット端末1と、バーコードリーダ2と、サーバ3と、を備える。
タブレット端末1は、実施例1に係る情報処理装置であるPOS端末の一例である。ただし実施例1に係る情報処理装置はタブレット端末1に限定されない。実施例1に係る情報処理装置は、画面が長方形形状であって、縦向きでも横向きでも使用でき、向きの変更を検知する機能を備えていれば、任意の情報処理装置であってよい。実施例1に係る情報処理装置はたとえば、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン等でもよい。タブレット端末1は、バーコードリーダ2およびサーバ3と通信可能に接続される。通信の態様は無線でも有線でも、両者の組み合わせでもよい。
タブレット端末1は、店舗で働く店員や販売員等のユーザによってPOS端末として操作される。ユーザは、店舗等においてタブレット端末1を携帯し、顧客の情報や顧客の購買する商品に関する情報をタブレット端末1に入力する。また、タブレット端末1は、商品のタグ等からバーコードリーダ2が読み取ってタブレット端末1に送信する情報を受信する。タブレット端末1に入力される情報やタブレット端末1が受信する情報は適宜、サーバ3に送信され一元的に蓄積され管理される。
バーコードリーダ2は、商品のタグ等に表示されるバーコードを読み取る装置である。バーコードリーダ2はバーコードを読み取り、読み取った情報をタブレット端末1に送信することができればよく、具体的形態は特に限定されない。なお、POSシステムにおいてバーコード以外の表示を用いて商品管理を実現する場合は、バーコードリーダ2に代えて当該表示を読み取る読取装置を用いることができる。たとえば、バーコードに代えてQRコード(登録商標)、カラーコード等を用いてもよい。
サーバ3は、無線および有線通信を介してタブレット端末1から情報を受信し、受信した情報を記録し管理する。サーバ3は、情報を記憶し管理することができる制御機能と記憶装置を備えていればよい。サーバ3の具体的な形態は特に限定されない。
[タブレット端末1の機能構成]
図1に示すように、タブレット端末1は、入出力部10、通信部20、表示部30、記憶部40および制御部50を有する。
図1に示すように、タブレット端末1は、入出力部10、通信部20、表示部30、記憶部40および制御部50を有する。
入出力部10は、情報の入力を受け、情報を出力する。入出力部10はたとえば、タッチパネル等およびそれらから送信される入力信号を受信処理する回路である。入出力部10はまた、たとえば、ディスプレイスクリーン、スピーカ等に出力する信号を処理する回路である。入出力部10は、音声、画像その他の媒体により情報を出力し、情報を出力するための信号を生成する。入出力部10は、ディスプレイスクリーン、スピーカ等を含んでもよい。
通信部20は、タブレット端末1が接続されるネットワークを介して情報を送受信する。通信部20はたとえば、バーコードリーダ2が読み取った情報を受信する。また通信部20はたとえば、入出力部10から入力された情報をサーバ3に送信する。通信部20が実現する通信の種類は特に限定されず、無線でも有線でも両者の組み合わせであってもよい。通信部20は少なくともユーザが自由に携帯している間の通信を実現できるようWi−Fi(登録商標)等の無線通信機能を有する。
表示部30は、情報を視覚的に表示する。表示部30はたとえば、タッチパネル等の入力を受け付ける機能を備えたディスプレイである。表示部30はLCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)等であってもよい。表示部30は、ユーザの操作に応じて複数の種類のPOS操作画面を表示する。
記憶部40は、各種のデータを記憶する記憶デバイスである。記憶部40は、たとえば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスクなどの記憶装置である。なお、記憶部40は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、NVSRAM(Non Volatile Static Random Access Memory)などのデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。
記憶部40は、制御部50で実行されるOS(Operating System)や各種プログラムを記憶する。記憶部40は、たとえば、後述する画面制御処理を実行するプログラムを含む各種のプログラムを記憶する。さらに、記憶部40は、制御部50で実行されるプログラムで用いられる各種データを記憶する。記憶部40は、たとえば、スタイルシート記憶部401を有する。
スタイルシート記憶部401は、POS操作画面の表示制御を実行するための情報であるスタイルシートを記憶する。スタイルシート記憶部401は、各制御パターン(後述)に応じた画面を表示するためのプログラムを記憶する。たとえば、スタイルシート記憶部401は、マークアップ言語としてHTML5を用い、CSS(Cascading Style Sheets)やJavaScript(登録商標)により表示態様を指定した情報を記憶する。たとえば、スタイルシート記憶部401は、縦方向表示用のPOS操作画面と、横方向表示用のPOS操作画面との情報を記憶する。またたとえば、スタイルシート記憶部401は、基本的に同じ画像情報に基づき、CSSで画面上に表示される際の縦横比や色、フォント等を指定した情報を記憶する。そして、スタイルシート記憶部401は、HTMLで設定された操作ボタンおよびテンキーを表示するか否かの切り替えを記憶する。そして、スタイルシート記憶部401は、タブレット端末1の検知方向に応じて、HTMLで操作ボタンおよびテンキー表示の有無を切り替えるよう設定した情報を記憶する。このように、複数種類のPOS操作画面のそれぞれについて基本的に共通の情報に基づいて、表示態様がプログラム上で切り替えられる。このようにプログラムを設計することで、柔軟な画面制御を実現することができる。なお、本実施例の説明においては「スタイルシート」と記載する場合、CSSで記述された表示画面の体裁に関する情報だけでなく、HTML5やJavaScriptで記述された情報も含むものとする。
次に、図2乃至図8を用いて、表示部30に表示されるPOS操作画面の具体例について説明する。図2は、実施例1に係る情報処理装置の表示画面の制御パターンについて説明するための図である。実施例1のタブレット端末1は、後述する制御部50の制御により、スタイルシート記憶部401に記憶される情報をタブレット端末1の向きに応じて選択し、表示部30にPOS操作画面を表示することで、図2の制御パターンを実現する。
図2には、パターン番号「T01」〜「T06」で識別される6つの制御パターンを示す。なお、これらの制御パターンは例示であって、POS操作画面の種類に応じてさらに他の制御パターンがあってもよい。図2に示す制御パターンは、縦向きの表示画面であれば、テンキーを表示せず、横向きの表示画面であればテンキーを表示するよう設定される。このため、各制御パターンに対応して、テンキーを表示するか否か(図2中「TK有無」で表示)を示す。また、各制御パターンに対応して、タブレット端末1の向き(「検知方向」)を示す。
たとえば、図2中、「パターン番号,T01」には、「表示画面,客層入力画面(横)」、「TK有無,有」、「検知方向,横」が対応付けられる。これは、POS操作画面として「客層入力画面」を横向きに表示する場合、すなわちタブレット端末1の方向の検知結果が「横」である場合、テンキーが表示されることを示す。
図3は、実施例1に係る情報処理装置の表示部30に表示されるPOS操作画面例1を示す図である。図3に示すPOS操作画面例1は、「客層入力画面」を横方向で表示する場合すなわち図2のパターン番号「T01」の場合に相当する。図3に示すように、パターン番号「T01」の画面は横長の構成となっており、ユーザがタブレット端末1を横向きに把持する際に表示部30にフィットする大きさである。画面左上には「担当者」「販売員」「客層」を入力する欄が設けられる。また、画面左下には、画面左上の「客層」の欄に入力するためのオプションとして複数の「客層」が表示される。また、画面左下には「客層を入力して下さい」というメッセージが表示されている。
画面右上には、「直前領収書」、「指定領収書」、「両替」などの操作ボタンが表示される。ユーザは、各操作ボタンを押下することで、所望の動作を実行することができる。たとえば、「直前領収書」を押下すると、現在の操作の直前に作成された領収書が表示される。またたとえば、「指定領収書」を押下すると、所望の領収書を特定するための入力欄などが表示される。またたとえば、「両替」を押下すると、両替のための別画面に遷移する。画面右下には、テンキーが表示される。表示されるテンキーの構成は特に限定されない。
図2に戻り、パターン番号「T02」の制御パターンについて説明する。図2の例では、パターン番号「T02」には、「表示画面,客層入力画面(縦)」、「TK有無,無」、「検知方向,縦」が対応付けられる。これは、POS操作画面として「客層入力画面」を縦向きに表示する場合、すなわちタブレット端末1の方向の検知結果が「縦」である場合、テンキーが表示されないことを示す。
図4は、実施例1に係る情報処理装置の表示部30に表示されるPOS操作画面例2を示す図である。図4に示すPOS操作画面例2は、「客層入力画面」を縦方向で表示する場合すなわち図2のパターン番号「T02」の場合に相当する。図4に示すように、パターン番号「T02」の画面は縦長の構成となっており、ユーザがタブレット端末1を縦向きに把持する際に表示部30にフィットする大きさである。図3のPOS操作画面例1において画面右側に表示されていた操作ボタンとテンキーは表示されておらず、POS操作画面例1の画面左側に表示されていた情報のみが表示される。このように、ユーザがタブレット端末1を縦向きに把持する場合、タブレット端末1を横向きに把持する場合と比較して、画面横方向の長さが短くなる。このため、横方向に並べて表示する情報量が増えると、ユーザの操作性を阻害する。そこで、同じ「客層入力画面」であっても、縦方向に表示する場合はテンキーと操作ボタンを表示しないように制御する。
図2に戻り、パターン番号「T03」の制御パターンについて説明する。図2の例では、パターン番号「T03」には、「表示画面,商品登録画面(横)」、「TK有無,有」、「検知方向,横」が対応付けられる。これは、POS操作画面として「商品登録画面」を横向きに表示する場合、すなわちタブレット端末1の方向の検知結果が「横」である場合、テンキーが表示されることを示す。
図5は、実施例1に係る情報処理装置の表示部30に表示されるPOS操作画面例3を示す図である。図5に示すPOS操作画面例3は、「商品登録画面」を横方向で表示する場合すなわち図2のパターン番号「T03」の場合に相当する。図5に示すように、パターン番号「T03」の画面は横長の構成となっており、ユーザがタブレット端末1を横向きに把持する際に表示部30にフィットする大きさである。「商品登録画面」は図3および図4に示した「客層入力画面」でのユーザの入力が完了した後に表示される。「商品登録画面」には、顧客が購入しようとしている商品に関する情報をユーザが入力することができる。ユーザは、バーコードリーダ2を用いて商品に添付されたバーコードを読み取ることなどにより、商品情報を入力する。図5の例では、画面左側に商品の名称、価格、商品番号、数量等が表示されている。画面右上には、「額値引」、「%割引」、「数量」、「解除」、「明細削除」、「価格変更」などの操作ボタンが表示される。ユーザは商品の額や数量を変更したり、入力した情報を削除、変更したりする際に操作ボタンを使用する。また、画面右下にはテンキーが表示されている。ユーザはテンキーと操作ボタンを使用して商品に関する情報を入力する。
図2に戻り、パターン番号「T04」の制御パターンについて説明する。図2の例では、パターン番号「T04」には、「表示画面,商品登録画面(縦)」、「TK有無,無」、「検知方向,縦」が対応付けられる。これは、POS操作画面として「商品登録画面」が縦向きに表示する場合、すなわちタブレット端末1の方向の検知結果が「縦」である場合、テンキーが表示されないことを示す。
図6は、実施例1に係る情報処理装置の表示部30に表示されるPOS操作画面例4を示す図である。図6に示すPOS操作画面例4は、「商品登録画面」を縦方向で表示する場合すなわち図2のパターン番号「T04」の場合に相当する。図6に示すように、パターン番号「T04」の画面は縦長の構成となっており、ユーザがタブレット端末1を縦向きに把持する際に表示部30にフィットする大きさである。図4に示したPOS操作画面例2と同様、図6のPOS操作画面例4でも、横方向表示の場合に画面右側に表示されていた操作ボタンとテンキーが表示されていない。
タブレット端末1が縦方向に把持されているときは、ユーザはタブレット端末1を把持していない方の手で他の操作を実行中の場合が多いと考えられる。たとえば、ユーザは片手でタブレット端末1を把持しつつ、他方の手でバーコードリーダ2を操作しバーコードを読み取っている場合等が考えられる。このような場合には、操作ボタンやテンキーを画面上に表示しておく必要性は低い。そこで、POS操作画面例4の場合には、操作ボタンやテンキーを表示しない。
図2に戻り、パターン番号「T05」の制御パターンについて説明する。図2の例では、パターン番号「T05」には、「表示画面,支払登録画面(横)」、「TK有無,有」、「検知方向,横」が対応付けられる。これは、POS操作画面として「支払登録画面」を横向きに表示する場合、すなわちタブレット端末1の方向の検知結果が「横」である場合、テンキーが表示されることを示す。
図7は、実施例1に係る情報処理装置の表示部30に表示されるPOS操作画面例5を示す図である。図7に示すPOS操作画面例5は、「支払登録画面」を横方向で表示する場合すなわち図2のパターン番号「T05」の場合に相当する。図7に示すように、パターン番号「T05」の画面は横長の構成となっており、ユーザがタブレット端末1を横向きに把持する際に表示部30にフィットする大きさである。「支払登録画面」は図5および図6に示した「商品登録画面」でのユーザの入力が完了した後に表示される。「支払登録画面」には、商品の請求金額、顧客の支払った金額、たとえば顧客が利用する商品券の金額等をユーザが入力することが出来る。ユーザは、画面右側に表示されるテンキーを用いて金額を入力することができる。図7の例では、画面左側に「請求額」、「お預り」(たとえば預り金額)、「支払残」(たとえば未払いの請求額)等が表示されている。画面右上には、「預合計」「取引完了」などの操作ボタンが表示される。また、画面右下にはテンキーが表示される。操作ボタン「預合計」は、顧客から受領した支払総額を確認する際に押下することで、預り額の合計を表示させる操作ボタンである。操作ボタン「取引完了」は、売買の処理が完了したとき等に押下することで処理を終了させるために使用される。
図2に戻り、パターン番号「T06」の制御パターンについて説明する。図2の例では、パターン番号「T06」には、「表示画面,支払登録画面(縦)」、「TK有無,無」、「検知方向,縦」が対応付けられる。これは、POS操作画面として「支払登録画面」を縦向きに表示する場合、すなわちタブレット端末1の方向の検知結果が「縦」である場合、テンキーが表示されないことを示す。
図8は、実施例1に係る情報処理装置の表示部30に表示されるPOS操作画面例6を示す図である。図8に示すPOS操作画面例6は、「支払登録画面」を縦方向で表示する場合すなわち図2のパターン番号「T06」の場合に相当する。図8に示すように、パターン番号「T06」の画面は縦長の構成となっており、ユーザがタブレット端末1を縦向きに把持する際に表示部30にフィットする大きさである。図4、図6に示したPOS操作画面例2、4と同様、図8のPOS操作画面例6でも、横方向表示の場合に画面右側に表示されていた操作ボタンとテンキーが表示されていない。
このように、実施例1に係る情報処理装置は、ユーザが情報処理装置を横方向に把持するか縦方向に把持するかによって、表示するPOS操作画面に操作ボタンおよびテンキーを表示するか否かを変更する制御を実行する。
図1に戻り、制御部50は、タブレット端末1を制御するデバイスである。制御部50としては、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路を採用できる。制御部50は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部50は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。制御部50は、たとえば、向き検知部501、入力検知部502および表示制御部503を有する。
向き検知部501は、タブレット端末1の向きを検知する。向き検知部501はたとえば、加速度センサやジャイロスコープを含み、タブレット端末1にかかる重力の方向に基づいてタブレット端末1の向きを検知する。向き検知部501はたとえば、「横」「縦」等をタブレット端末1の向きとして検知する。ここで、「横」とは、ユーザが把持している状態でタブレット端末1の重力方向の長さよりも重力方向に垂直な方向の長さの方が長い状態を指す。また、「縦」とは、ユーザが把持している状態でタブレット端末1の重力方向の長さよりも重力方向に垂直な方向の長さの方が短い状態を指す。向き検知部501は、検知したタブレット端末1の向きを、表示制御部503に通知する。
入力検知部502は、入出力部10を介したユーザの入力や、通信部20を介してタブレット端末1がバーコードリーダ2から受信した情報等を検知する。入力検知部502は、たとえば、ユーザが客層入力画面において入力した客層を検知し、表示制御部503に通知する。また入力検知部502は、商品登録画面の表示中に、バーコードリーダ2から通信部20を介して受信した情報を、表示制御部503に通知する。また入力検知部502は、客層入力画面、商品登録画面、支払登録画面の各々の表示中にユーザが操作ボタンに対して行った操作を検知し、表示制御部503に通知する。
表示制御部503は、向き検知部501および入力検知部502が検知した情報に基づき、表示部30に表示される情報を制御する。たとえば、表示制御部503は、表示部30に客層入力画面を表示中に、向き検知部501からタブレット端末1の向きを受信すると、タブレット端末1の向きが変化したか否かを判定する。そして、表示制御部503は、タブレット端末1の向きが変化したと判定した場合、変化後の向きに対応するスタイルシートを選択し、選択したスタイルシートに基づき表示部30に表示される情報を制御する。
またたとえば、表示制御部503は、商品登録画面を表示中に入力検知部502からバーコードリーダ2の読取情報の通知を受けると、当該情報に対応する内容を表示部30に表示する。またたとえば、表示制御部503は、支払登録画面を表示中に入力検知部502からユーザが「取引完了」操作ボタンを押下した旨の通知を受けると、該当する取引が完了した旨をサーバ3に通知し、支払登録画面を終了する制御を実行する。
[画面制御処理の流れの一例]
図9は、実施例1に係る情報処理装置における画面制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。タブレット端末1は、電源投入されPOS端末として動作している間は、図9の画面制御処理を継続的に実行する。
図9は、実施例1に係る情報処理装置における画面制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。タブレット端末1は、電源投入されPOS端末として動作している間は、図9の画面制御処理を継続的に実行する。
まず、タブレット端末1の向き検知部501は、タブレット端末1の向きを検知し、表示制御部503に通知する(ステップS91)。通知を受けた表示制御部503は、向き検知部501の検知結果に応じて、タブレット端末1の向きが変化したか否かを判定する(ステップS92)。向きが変化していないと判定した場合(ステップS92,No)、表示制御部503はステップS91に戻り、向き検知部501からの次の通知まで待機する。他方、向きが変化したと判定した場合(ステップS92,Yes)、表示制御部503は、変化後の向きが横向きか縦向きかを判定する(ステップS93)。表示制御部503は、変化後の向きが横向きと判定した場合(ステップS93,Yes)、横向きのスタイルシートを選択する(ステップS94)。たとえば、その時点で表示中の画面が客層入力画面であれば、図2のパターン番号「T01」に対応する横向きの客層入力画面のスタイルシートを選択する。そして、表示制御部503は、選択したスタイルシートに基づくPOS操作画面すなわちテンキーが表示されるPOS操作画面(第1のPOS操作画面)を表示するよう表示部30を制御する(ステップS95)。他方、変化後の向きが縦向きと判定した場合(ステップS93,No)、表示制御部503は縦向きのスタイルシートを選択する(ステップS96)。たとえば、その時点で表示中の画面が商品登録画面であれば、図2のパターン番号「T04」に対応する縦向きの商品登録画面のスタイルシートを選択する。そして、表示制御部503は、選択したスタイルシートに基づくPOS操作画面すなわちテンキーが表示されないPOS操作画面(第2のPOS操作画面)を表示するよう表示部30を制御する(ステップS97)。
なお、上記の説明では、各画面に別個の縦表示用および横表示用のスタイルシートがあるものとして説明した。しかし、これに限らず、各画面に共通の縦表示用および横表示用のスタイルシートを準備して、表示画面の種類に関わりなく縦表示用または横表示用のスタイルシートを表示制御部503が選択するようにしてもよい。
[実施例1の効果]
上記のように、実施例1に係る情報処理装置は、テンキーを含む第1のPOS操作画面を表示させた情報処理装置の向きを検知する。また、情報処理装置は、検知された情報処理装置の向きに応じて、第1のPOS操作画面と異なる向きであって、テンキーを含まない第2のPOS操作画面を表示する。このため、実施例1に係る情報処理装置は、情報処理装置の向きに応じて表示される画面上に配置される要素を調整し画面の見やすさを向上させることができる。たとえば、実施例1に係る情報処理装置は、情報処理装置の向きに応じてテンキーの表示と非表示を切り替える。このため、実施例1に係る情報処理装置によれば、情報処理装置の大きさによっては表示されるテンキーが操作の邪魔となる場合に、テンキーを非表示にすることができる。また、実施例1に係る情報処理装置によれば、情報処理装置の向きに基づきユーザによる手入力が少ないと予想できる場合に、予めテンキーを非表示にしておくことができる。すなわち、実施例1に係る情報処理装置は、テンキーや操作ボタンの必要性が低いと予想される場合に、予めテンキーや操作ボタンを非表示にしておくことができる。
上記のように、実施例1に係る情報処理装置は、テンキーを含む第1のPOS操作画面を表示させた情報処理装置の向きを検知する。また、情報処理装置は、検知された情報処理装置の向きに応じて、第1のPOS操作画面と異なる向きであって、テンキーを含まない第2のPOS操作画面を表示する。このため、実施例1に係る情報処理装置は、情報処理装置の向きに応じて表示される画面上に配置される要素を調整し画面の見やすさを向上させることができる。たとえば、実施例1に係る情報処理装置は、情報処理装置の向きに応じてテンキーの表示と非表示を切り替える。このため、実施例1に係る情報処理装置によれば、情報処理装置の大きさによっては表示されるテンキーが操作の邪魔となる場合に、テンキーを非表示にすることができる。また、実施例1に係る情報処理装置によれば、情報処理装置の向きに基づきユーザによる手入力が少ないと予想できる場合に、予めテンキーを非表示にしておくことができる。すなわち、実施例1に係る情報処理装置は、テンキーや操作ボタンの必要性が低いと予想される場合に、予めテンキーや操作ボタンを非表示にしておくことができる。
また、実施例1に係る情報処理装置は、タブレット端末であってよい。タブレット端末は、ユーザが携帯して頻繁に向きを変えながら使用することが予想される。実施例1は、かかるタブレット端末の向きに応じてテンキー表示を自動的に切り替えることで、タブレット端末の使い勝手を向上させることができる。
また、実施例1に係る情報処理装置は、バーコードリーダ2から情報を取得し、POS操作画面に、バーコードリーダ2から取得した情報に対応する商品情報を表示する。このため、実施例1に係る情報処理装置は、POS端末として効率よく処理を実行することができる。
また、実施例1に係る情報処理装置において、第1のPOS操作画面は、レシートまたは領収書の発行の操作を受け付ける部分を含み、第2のPOS操作画面は、レシートまたは領収書の発行の操作を受け付ける部分を含まない。たとえば、実施例1に係る情報処理装置は、POS操作画面として客層入力画面を横向きに表示する場合、領収書発行のための操作ボタンを表示する。しかし、実施例1に係る情報処理装置は、POS操作画面として客層入力画面を縦向きに表示する場合、領収書発行のための操作ボタンを表示しない。このように、POS操作画面を表示する向きに応じて、操作ボタンの表示/非表示を切り替えることで、さらにユーザの使い勝手を向上することができる。
[変形例1]
上記実施例1においては、情報処理装置の向きに応じて、テンキーの表示/非表示を切り替えるものとした。しかし、情報処理装置の向きとテンキーの表示/非表示との対応を固定すると、ユーザの使い勝手が損なわれる場合も考えられる。たとえば、ユーザが情報処理装置を机等に立てかけて、両手を使って商品のタグからバーコードを読み取っているときに、誤入力した数字を訂正したい場合などが考えられる。この場合に、テンキーを表示させるためにいちいち情報処理装置の向きを変えなければならないとすると、ユーザの手間がかかる。そこで、変形例1として、基本設定とは異なる画像表示制御を可能にする構成について説明する。
上記実施例1においては、情報処理装置の向きに応じて、テンキーの表示/非表示を切り替えるものとした。しかし、情報処理装置の向きとテンキーの表示/非表示との対応を固定すると、ユーザの使い勝手が損なわれる場合も考えられる。たとえば、ユーザが情報処理装置を机等に立てかけて、両手を使って商品のタグからバーコードを読み取っているときに、誤入力した数字を訂正したい場合などが考えられる。この場合に、テンキーを表示させるためにいちいち情報処理装置の向きを変えなければならないとすると、ユーザの手間がかかる。そこで、変形例1として、基本設定とは異なる画像表示制御を可能にする構成について説明する。
変形例1に係るタブレット端末1Aの機能構成は、図1に示す実施例1に係るタブレット端末1の機能構成と同様である。ただし、変形例1に係るタブレット端末1Aは、記憶部40Aを備える。また、記憶部40Aのスタイルシート記憶部401Aに記憶されるスタイルシートは、記憶部40のスタイルシート記憶部401に記憶されるスタイルシートとは異なる。また、変形例1に係るタブレット端末1Aは、制御部50Aを備える。制御部50Aが有する入力検知部502Aと表示制御部503Aの機能および動作は、実施例1の入力検知部502と表示制御部503の機能および動作と異なる。以下、実施例1と相違する点について説明する。
図10は、変形例1に係る情報処理装置1Aの表示画面の第1の制御パターンについて説明するための図である。図10に示す第1の制御パターンは、各制御パターンとスイッチのONまたはOFFとが対応付けられる点が、図2の制御パターンと異なる。また、図10に示す第1の制御パターンは、パターン番号「T07」および「T08」の制御パターンを備える点が、図2の制御パターンと異なる。図10中、パターン番号「T01」乃至「T06」の制御パターンは、「スイッチ,OFF」と対応付けられる点を除き、図2のパターン番号「T01」乃至「T06」の制御パターンと同様である。
図10中、パターン番号「T07」には、「表示画面,テンキー非表示(横)」、「TK有無,無」、「検知方向,横」、「スイッチ,ON」が対応付けられる。これは、POS操作画面を横向きに表示する場合、すなわちタブレット端末1Aの方向の検知結果が「横」である場合でも、テンキーを表示しない場合があることを示す。そして、横向き表示であってもテンキーを表示しないのは、ユーザによるスイッチからの指示入力があった場合(「スイッチ,ON」の場合)であることを示す。パターン番号「T01」〜「T06」は、ユーザによるスイッチからの指示入力がない場合(「スイッチ,OFF」の場合)に対応する。
図11は、変形例1に係る情報処理装置の表示部30に表示されるPOS操作画面例Aを示す図である。変形例1に係るPOS操作画面例Aは、図10のパターン番号「T07」の制御パターンに対応する。つまり、POS操作画面例Aは、横向きに表示される画面(図11の例では商品登録画面)において、テンキーの表示がない制御パターンに対応する。ユーザは、画面の右下部分に表示されているスイッチBをスライドさせることで、テンキーの表示/非表示を切り替えることができる。
変形例1に係るPOS操作画面例Aは、図5に示す実施例1に係るPOS操作画面例3と類似する。しかし、変形例1に係るPOS操作画面例Aでは、実施例1に係るPOS操作画面例3に表示されているテンキーが表示されていない。そして、変形例1に係るPOS操作画面例Aでは、テンキーに代えて、「小計」「合計、3点,27,539円」が表示されている。また、変形例1に係るPOS操作画面例AはスイッチBを含む。他の点では、変形例1に係るPOS操作画面例Aは、実施例1に係るPOS操作画面例3と同様である。
図10に戻り、パターン番号「T08」の制御パターンについて説明する。図10の例では、パターン番号「T08」には、「表示画面,テンキー重畳表示(縦)」、「TK有無,有」、「検知方向,縦」、「スイッチ,ON」が対応付けられる。これは、POS操作画面を縦向きに表示する場合、すなわちタブレット端末1Aの方向の検知結果が「縦」である場合でも、テンキーを表示する場合があることを示す。そして、縦向き表示であってもテンキーを表示するのは、ユーザによるスイッチBからの指示入力があった場合(「ON」の場合)であることを示す。
図12は、変形例1に係る情報処理装置の表示部30に表示されるPOS操作画面例Bを示す図である。変形例1に係るPOS操作画面例Bは、図10のパターン番号「T08」の制御パターンに対応する。つまり、POS操作画面例Bは、縦向きに表示される画面(図12の例では商品登録画面)において、テンキーの表示がある制御パターンに対応する。また、図12の右下に示すようにスイッチBのタブは右にスライドされている。図12の例では、スイッチBのタブを右にスライドさせた場合が「スイッチ,ON」に相当する。ユーザはたとえば、タブレット端末1Aの表示部30に図6のPOS操作画面例4と同じ画面が表示された状態のときに、スイッチBを右にスライドさせる。これにより、ユーザは、タブレット端末1Aの表示部30に表示される画面を、図12のPOS操作画面例Bに移行させテンキーを表示させることができる。テンキーは下の画面がテンキーを透けて見える程度の透過性をもって表示される。これはテンキーが表示されることで他の情報が見えなくなり操作性を害するのを防止するためである。テンキーの透過性はCSS等で設定する。
また、図13は、変形例1に係る情報処理装置の表示部30に表示されるPOS操作画面例Cを示す。変形例1に係るPOS操作画面例Cは、図10のパターン番号「T08」の制御パターンに対応するが、図8の支払登録画面を縦向きに表示する場合にテンキーを重畳表示させたものである。図12のPOS操作画面例Bと同様、画面右側のテンキーは所定の透過性をもって表示される。
なお、図11乃至図13のPOS操作画面例A乃至Cにおいては、スイッチBの操作に応じて、テンキーが右から左にスライドするように現れ、左から右へスライドするように消える。
図14は、変形例1に係る情報処理装置における表示切替処理の流れの一例を示すフローチャートである。図14に示す表示切替処理は、タブレット端末1Aの表示部30上にいずれかのPOS操作画面が表示されているときに実行される。まず、入力検知部502Aは、ユーザによる切替入力があったか、すなわち表示部30上のスイッチBの操作が検知されたか否かを判定する(ステップS1401)。そして入力検知部502Aは、切替入力がなかったと判定した場合(ステップS1401,No)、ステップS1401に戻って処理を繰り返す。他方、切替入力があったと判定した場合(ステップS1401,Yes)、入力検知部502Aは、切替入力があった旨を表示制御部503Aに通知する。表示制御部503Aは、切替入力が、テンキーの表示要求か否かを判定する(ステップS1402)。たとえば、表示制御部503Aは、制御パターン記憶部401Aに記憶される情報を参照し、対応する制御パターンが「T07」であるか「T08」であるかを判定する。そして、表示制御部503Aは、対応する制御パターンが「T08」であると判定した場合、すなわち縦向き画面でテンキー表示の場合(ステップS1402,Yes)、テンキーを表示に切り替える(ステップS1403)。また、表示制御部503Aは、対応する制御パターンが「T07」であると判定した場合すなわち横向き画面でテンキー非表示の場合(ステップS1402,No)、テンキーを非表示に切り替える(ステップS1404)。タブレット端末1Aは、POS操作画面が表示されている間、図14の処理を繰り返す。
なお、テンキーの表示/非表示の切り替え(図14のステップS1403,S1404)は、図9の処理と同様、対応するスタイルシートを選択して画面制御を実行することで実現すればよい。
図15は、変形例1に係る情報処理装置1Aの表示画面の第2の制御パターンについて説明するための図である。上記第1の制御パターンは、実施例1の制御パターンに対して、縦向き表示、横向き表示の何れの場合でも、ユーザが任意にテンキーの表示/非表示を切り替えられるようにした。さらに、支払登録画面のようにテンキーの使用頻度が高いと予想されるPOS操作画面については、縦向き表示のときもテンキーを表示する基本設定としてもよい。
図15に示す第2の制御パターンは、パターン番号「T09」の制御パターンが、図10の第1の制御パターンと異なる。また、第2の制御パターンは、パターン番号「T06」の制御パターンの場合に、「TK有無」が「無」ではなく「有」となっている点が図10の第1の制御パターンと異なる。図15の第2の制御パターンでは、テンキーの使用頻度が高いと予想されるPOS操作画面である支払登録画面の場合は、縦向き表示か横向き表示かに関わらず、テンキーを表示する基本設定とする。そして、テンキーの表示/非表示の切り替えを、パターン番号「T07」乃至「T09」で定義した。このため、パターン番号「T08」と「T09」は、図10の情報に加えて、当該制御パターンを適用する「適用対象」が記憶される。パターン番号「T07」の適用対象は、横向き表示で基本設定がテンキー表示の「T01」「T03」「T05」である。パターン番号「T08」の適用対象は、縦向き表示で基本設定がテンキー非表示の「T02」「T04」である。パターン番号「T09」の適用対象は、縦向き表示で基本設定がテンキー表示の「T06」である。なお、パターン番号「T01」乃至「T06」の制御パターンは、適用対象を定義する必要はないため、図15には「NA」(値なし)と表示する。
第2の制御パターンを採用するときは、支払登録画面については、縦表示の場合も基本的にテンキーを表示する。そして、ユーザによるスイッチのON切替があった場合は、当該入力に応じてテンキーの表示/非表示を切り替える。
[変形例1の効果]
このように、変形例1に係る情報処理装置において、第2のPOS操作画面は、第2のPOS操作画面にテンキーを重畳表示させる操作を受け付ける部分(スイッチB)を含む。このため、テンキーを含まない第2のPOS操作画面が表示されている場合であっても、ユーザの要求に応じてテンキーの表示/非表示を柔軟に切り替えることができる。
このように、変形例1に係る情報処理装置において、第2のPOS操作画面は、第2のPOS操作画面にテンキーを重畳表示させる操作を受け付ける部分(スイッチB)を含む。このため、テンキーを含まない第2のPOS操作画面が表示されている場合であっても、ユーザの要求に応じてテンキーの表示/非表示を柔軟に切り替えることができる。
[その他の変形例]
なお、上述の画面制御処理は、タブレット端末1,1AにインストールされたPOSアプリ(アプリケーション)が起動することによって開始するものとしてもよい。また、タブレット端末1,1AをPOSシステム専用端末として構成し、起動中は常に実施例1の画面制御処理が実行されるようにしてもよい。また、サーバ3側からの操作入力によってタブレット端末1,1Aにおいて画面制御処理が開始するように構成してもよい。
なお、上述の画面制御処理は、タブレット端末1,1AにインストールされたPOSアプリ(アプリケーション)が起動することによって開始するものとしてもよい。また、タブレット端末1,1AをPOSシステム専用端末として構成し、起動中は常に実施例1の画面制御処理が実行されるようにしてもよい。また、サーバ3側からの操作入力によってタブレット端末1,1Aにおいて画面制御処理が開始するように構成してもよい。
また、上では、タブレット端末1,1Aが画面制御プログラムを実行するものとして説明した。これに限らず、サーバ3が画面制御プログラムを実行するものとしてもよい。たとえば、タブレット端末1,1Aの向きの検知はタブレット端末1,1Aが行う。そして、タブレット端末1,1Aからサーバ3にタブレット端末1,1Aの向きの情報を送信する。サーバ3は、受信した向きの情報に応じて、タブレット端末1,1AにPOS操作画面を送信する。
また、上でタブレット端末1,1Aが実行するものとした機能の一部をサーバ3が実行するものとしてもよい。
図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的状態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、タブレット端末1,1Aが備える向き検知部501、入力検知部502,502A、表示制御部503,503Aの各処理部が適宜統合されてもよい。また、各処理部の処理が適宜複数の処理部の処理に分離されてもよい。さらに、各処理部にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
[画面制御プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムの一例を説明する。
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムの一例を説明する。
図16は、実施例にかかる画面制御プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。図16に示すように、コンピュータ500は、操作部510と、センサ520と、ディスプレイ530と、通信部540と、CPU550と、ROM560と、HDD570と、RAM580とを有する。操作部510と、センサ520と、ディスプレイ530と、通信部540と、CPU550と、ROM560と、HDD570と、RAM580とは、バス590を介して接続される。なお、HDD570に代えて、SSDを用いてもよい。
HDD570には、上記の実施例で示した情報処理装置1の向き検知部501、入力検知部502および表示制御部503と同様の機能を発揮する画面制御プログラムが記憶される。この画面制御プログラムは、図1に示した情報処理装置1の向き検知部501、入力検知部502および表示制御部503の各構成要素と同様、統合または分離してもかまわない。すなわち、HDD570には、必ずしも上記の実施例で示した全てのデータが格納されずともよく、処理に用いるデータがHDD570に格納されればよい。
このような環境の下、CPU550は、HDD570から画面制御プログラムを読み出した上でRAM580へロードする。この結果、画面制御プログラムは、画面制御プロセスとして機能する。この画面制御プロセスは、RAM580が有する記憶領域のうち画面制御プロセスに割り当てられた領域にHDD570から読み出した各種データをロードし、このロードした各種データを用いて各種の処理を実行する。たとえば、画面制御プロセスが実行する処理の一例として、図9、図14に示す処理などが含まれる。なお、CPU550では、必ずしも上記の実施例で示した全ての処理部が動作せずともよく、実行対象とする処理に対応する処理部が仮想的に実現されればよい。
なお、上記の画面制御プログラムは、必ずしも最初からHDD570またはROM560に記憶されておらずともかまわない。たとえば、コンピュータ500に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile DiscまたはDigital Video Disc)、光磁気ディスク、IC(Integrated Circuit)カードなどの「可搬用の物理媒体」に画面制御プログラムを記憶させる。そして、コンピュータ500がこれらの可搬用の物理媒体から画面制御プログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ500に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに画面制御プログラムを記憶させておき、コンピュータ500がこれらから画面制御プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
1,1A タブレット端末
10 入出力部
20 通信部
30 表示部
40,40A 記憶部
401,401A スタイルシート記憶部
50,50A 制御部
501 向き検知部
502,502A 入力検知部
503,503A 表示制御部
2 バーコードリーダ
3 サーバ
10 入出力部
20 通信部
30 表示部
40,40A 記憶部
401,401A スタイルシート記憶部
50,50A 制御部
501 向き検知部
502,502A 入力検知部
503,503A 表示制御部
2 バーコードリーダ
3 サーバ
Claims (9)
- テンキーを含む第1のPOS(Point of Sales System)操作画面を表示させた情報処理装置の向きを検知し、
検知された前記情報処理装置の向きに応じて、前記第1のPOS操作画面と異なる向きであって、テンキーを含まない第2のPOS操作画面を表示する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする画面制御プログラム。 - 前記第2のPOS操作画面の表示の際に、前記第1のPOS操作画面は表示されない、ことを特徴とする請求項1に記載の画面制御プログラム。
- 前記第2のPOS操作画面は、前記第1のPOS操作画面に置き換えて表示される、ことを特徴とする請求項1に記載の画面制御プログラム。
- 前記情報処理装置は、タブレット端末である、
ことを特徴とする請求項1に記載の画面制御プログラム。 - 前記情報処理装置は、バーコードリーダから情報を取得し、
前記第1のPOS操作画面又は前記第2のPOS操作画面に、前記情報に対応する商品情報を表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画面制御プログラム。 - 前記第1のPOS操作画面は、レシート又は領収書の発行の操作を受け付ける部分を含み、
前記第2のPOS操作画面は、レシート又は領収書の発行の操作を受け付ける部分を含まない、
ことを特徴とする請求項1に記載の画面制御プログラム。 - 前記第2のPOS操作画面は、前記第2のPOS操作画面にテンキーを重畳表示させる操作を受け付ける部分を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の画面制御プログラム。 - テンキーを含む第1のPOS操作画面を表示させた情報処理装置の向きを検知し、
検知された前記情報処理装置の向きに応じて、前記第1のPOS操作画面と異なる向きであって、テンキーを含まない第2のPOS操作画面を表示する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする画面制御方法。 - テンキーを含む第1のPOS操作画面を表示する表示部と、
前記表示部の向きを検知する向き検知部と、
検知された前記表示部の向きに応じて、前記第1のPOS操作画面と異なる向きであって、テンキーを含まない第2のPOS操作画面を表示させる制御部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017042227A JP2018147268A (ja) | 2017-03-06 | 2017-03-06 | 画面制御プログラム、画面制御方法および情報処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017042227A JP2018147268A (ja) | 2017-03-06 | 2017-03-06 | 画面制御プログラム、画面制御方法および情報処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018147268A true JP2018147268A (ja) | 2018-09-20 |
Family
ID=63590090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017042227A Pending JP2018147268A (ja) | 2017-03-06 | 2017-03-06 | 画面制御プログラム、画面制御方法および情報処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018147268A (ja) |
-
2017
- 2017-03-06 JP JP2017042227A patent/JP2018147268A/ja active Pending
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