JP2018146931A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成部を一定の温度に維持することが可能な画像形成装置、を提供する。【解決手段】画像形成装置100は、用紙13に画像を形成する画像形成部10と、サーバー機能を有し、画像形成部10とは独立して作動可能なサーバー部50と、第1空間43を形成し、第1空間43に画像形成部10を収容する第1キャビネット41と、第2空間44を形成し、第2空間44にサーバー部50を収容する第2キャビネット42と、第1空間43および第2空間44に連通する連通路32を形成し、第1キャビネット41および第2キャビネット42を接続する接続部材31とを備える。【選択図】図2

Description

この発明は、画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置に関して、たとえば、特開2002−366010号公報には、低温環境下にて機内に結露が生じることを防ぐことを目的とした、画像形成装置が開示されている(特許文献1)。
特許文献1に開示される画像形成装置は、トナー像を記録紙に定着する定着器と、装置内の空気を機外に排出する排気ファンとを有する。定着器は、定着ローラと、定着ローラに内蔵されるヒータと、定着ローラの表面温度を検知する定着温度センサとを有する。第1の待機モードでは、非プリント動作時において、定着温度センサの出力に基づいたヒータのON/OFF制御によって、定着ローラの温度を170℃に保つと同時に、排気ファンを動作させて機内の熱を機外に排出する。第2の待機モードでは、第1の待機モードと同様に、定着温度センサの出力に基づいたヒータのON/OFF制御を行なうが、排気ファンを停止させる。
特開2002−366010号公報
上述の特許文献1に開示されるように、記録紙等の記録媒体に画像を形成するための画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置において、冬場の朝などに、暖房等によって装置外の温度が短時間で上昇した場合、トナーや感光体(像担持体)などの温度が変化する。このような温度の変化によって感光体の帯電量や感度が変わり、画像濃度や色味に影響が出る。これを改善するために、画像安定化制御が行われる。画像安定化制御とは、感光体上にトナーパッチを作成し、その濃度を測定し、その値に基づいて帯電器や現像バイアスなどを調整するものである。
一方、トナーや感光体の温度は、装置の稼働とともに徐々に上昇するため、一定の温度に安定するまでには長時間が必要となる。このため、前述の画像安定化制御を頻繁に行わねばならず、無駄なトナー消費を招くだけでなく、画像安定化の間はプリントできないことから、無駄な時間が増えるという問題がある。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、画像形成部を一定の温度に維持することが可能な画像形成装置を提供することである。
この発明に従った画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、サーバー機能を有し、画像形成部とは独立して作動可能なサーバー部と、第1空間を形成し、第1空間に画像形成部を収容する第1キャビネットと、第2空間を形成し、第2空間にサーバー部を収容する第2キャビネットと、第1空間および第2空間に連通する連通路を形成し、第1キャビネットおよび第2キャビネットを接続する接続部材とを備える。
このように構成された画像形成装置によれば、サーバー部からの排熱を受けた第2空間の空気を、連通路を通じて、画像形成部を収容する第1空間に導入することができる。これにより、画像形成部を一定の温度に維持することができる。
また好ましくは、第1キャビネットは、第2キャビネットの上方に配置される。
このように構成された画像形成装置によれば、第2空間の空気を効率的に第1空間に導入することができる。
また好ましくは、画像形成装置は、画像形成部に電力を供給するための第1電力供給部と、サーバー部に電力を供給するための第2電力供給部とを備える。
このように構成された画像形成装置によれば、仮に画像形成部が非稼働であった場合にも、サーバー部が、第2電力供給部からの電力供給により単独で稼動することができる。このため、サーバー部からの排熱を利用して、画像形成部を一定の温度に維持することができる。
また好ましくは、接続部材には、外部空間から連通路に繋がる通気口が設けられる。
このように構成された画像形成装置によれば、外気を通気口を通じて連通路に取り込むことによって、第2空間から第1空間に導入される空気の温度を調整することができる。
また好ましくは、画像形成装置は、複数の接続部材を備える。
このように構成された画像形成装置によれば、第2空間から第1空間への空気の導入箇所を複数にすることによって、画像形成部をより均一に一定の温度に維持することができる。
また好ましくは、画像形成部は、互いに異なる色の画像を形成し、一方向に配列される複数の画像形成ユニットを含む。複数の接続部材は、複数の画像形成ユニットのうちその配列方向における一方端に配置される第1の画像形成ユニットに対応して設けられる第1の接続部材と、複数の画像形成ユニットのうちその配列方向における他方端に配置される第2の画像形成ユニットに対応して設けられる第2の接続部材とを含む。
このように構成された画像形成装置によれば、複数の画像形成ユニットの周辺をより均一に一定の温度に維持することができる。
また好ましくは、画像形成部は、像担持体に静電潜像を形成する露光装置と、露光装置および第2キャビネットの間に配置される放熱板とを含む。複数の接続部材の全てにおいて、連通路が放熱板と対向する位置で第1空間に連通する。
このように構成された画像形成装置によれば、露光装置の周辺をより均一に一定の温度(湿度)に維持することができる。
また好ましくは、画像形成装置は、第2空間に設けられ、第2空間から連通路を通じて第1空間に空気を供給するファンをさらに備える。
このように構成された画像形成装置によれば、第2空間に設けられたファンを利用して、第2空間の空気を効率的に第1空間に導入することができる。
また好ましくは、画像形成装置は、第1空間に設けられるダクトと、ダクトに配置されるファンとをさらに備える。連通路は、第1空間においてダクトに連通する。
このように構成された画像形成装置によれば、第1空間に設けられたファンを利用して、第2空間の空気を効率的に第1空間に導入することができる。
以上に説明したように、この発明に従えば、画像形成部を一定の温度に維持することが可能な画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置の外観を示す斜視図である。 図1中の画像形成装置の内部構造を示す断面図である。 図2中の接続部材の設置形態を示す水平断面図である。 図2中の接続部材の設置形態を示す水平断面図である。 図2中の接続部材の設置形態を示す水平断面図である。 図2中の接続部材の変形例を示す斜視図である。 図2中の第1キャビネット内に設けられたファンを示す斜視図である。 接続部材の設置形態の第1具体例を示す水平断面図である。 接続部材の設置形態の第2具体例を示す水平断面図である。 接続部材の設置形態の第2具体例を示す鉛直断面図である。 接続部材の設置形態の第3具体例を示す水平断面図である。 接続部材の設置形態の第4具体例を示す鉛直断面図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における画像形成装置の外観を示す斜視図である。図2は、図1中の画像形成装置の内部構造を示す断面図である。
図1および図2を参照して、画像形成装置100は、記録媒体としての用紙13に画像を形成する画像形成部10と、サーバー機能を有し、画像形成部10とは独立して作動可能なサーバー部50とを有する。
まず、画像形成部10について説明する。画像形成部10は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能およびスキャナ機能などの複数の機能を備えたMFP(Multifunctional Peripherals)である。
画像形成部10は、画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kと、露光装置(PHユニット)3と、放熱板15と、中間転写ベルト6と、用紙搬送ユニット16と、排紙部11と、用紙格納部17P,17Qと、トナーカートリッジ14とを有する。
画像形成ユニット12(12Y,12M,12C,12K)は、像担持体としての感光体1と、帯電装置2と、現像装置4と、1次転写ローラー5と、クリーニングブレード7とを有する。
帯電装置2は、感光体1を帯電するための帯電手段として設けられている。露光装置3は、感光体1に光を照射することによって、照射領域内の帯電レベルを低下させ、静電潜像を形成する。放熱板15は、露光装置3における放熱を促進させるための放熱手段として設けられている。
現像装置4は、感光体1上の静電潜像を現像する。すなわち、現像装置4は、感光体1に対して現像剤を供給し、その現像剤に含まれるトナーを静電潜像に付着させることによってトナー像を形成する。1次転写ローラー5は、感光体1上のトナー像を中間転写ベルト6に転写する。クリーニングブレード7は、感光体1上の残留トナーの除去手段として設けられている。
このような構成により、画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色を有するトナー像を中間転写ベルト6の表面に形成する。各色のトナー像は、中間転写ベルト6の表面上で重ね合わされる。
用紙格納部17(17P,17Q)は、用紙13を格納可能なように構成されている。用紙格納部17には、複数枚の用紙13が格納されている。典型的には、用紙格納部17Pおよび用紙格納部17Qには、サイズの異なる用紙13が格納されている。用紙格納部17Pおよび用紙格納部17Qは、上下に並んで設けられている。
なお、本実施の形態では、用紙格納部17が2段に渡って設けられる構成について説明したが、これに限られず、1段の用紙格納部17が設けられてもよいし、3段以上の用紙格納部17が設けられてもよい。
用紙搬送ユニット16は、各種の回転ローラーと、2次転写ローラー8と、定着装置9とを有する。用紙搬送ユニット16は、用紙格納部17に格納された用紙13を、中間転写ベルト6と2次転写ローラー8との間の2次転写部を通じて、排紙部11に搬送する。
中間転写ベルト6に転写されたカラートナー像は、中間転写ベルト6と2次転写ローラー8との間の2次転写部に移動する。用紙格納部17に格納された用紙13は、各種の回転ローラーによって、中間転写ベルト6と2次転写ローラー8との間の2次転写部に搬送される。中間転写ベルト6に担持されているカラートナー像は、2次転写部において用紙13の表面に転写される。カラートナー像は、定着装置9によって用紙13の表面に定着される。以上の工程により画像が形成された用紙13は、排紙部11に排出される。
トナーカートリッジ14には、現像装置4に補充するためのトナーが収容されている。トナーカートリッジ14は、画像形成装置100に対して着脱可能に設けられている。
次に、サーバー部50について説明する。サーバー部50は、データベースサーバー、Webサーバー、アプリケーションサーバー、および、FTPサーバー(ファイルサーバー)などの複数のサーバー機能を有する。サーバー部50は、ネットワークIFを有する。サーバー部50は、そのネットワークIFを介して、外部ネットワークに接続可能に構成されている。
サーバー部50は、データ通信線78を通じて、データを画像形成部10と相互に送信および受信が可能なように構成されている。たとえば、サーバー部50に記憶された格納文書を画像形成部10に向けて送信し、その文書を画像形成部10にて用紙13に画像形成したり、画像形成部10においてスキャンされたデータをサーバー部50に向けて送信し、そのデータをサーバー部50にて記憶したりできる。
画像形成装置100は、画像形成部10に電力を供給するための第1電力供給部76と、サーバー部50に電力を供給するための第2電力供給部77とを有する。第1電力供給部76および第2電力供給部77は、互いに独立して設けられている。
第1電力供給部76および第2電力供給部77は、たとえば、電源コードから構成されている。商用電源などからの電力が、第1電力供給部76を通じて画像形成部10に供給される。商用電源などからの電力が、第2電力供給部77を通じてサーバー部50に供給される。
このような構成により、画像形成部10への電力供給の有無にかかわらず、サーバー部50を稼動させることができる。さらに、画像形成部10が、無線LAN経由のネットワークIFを有してもよい。この場合、サーバー部50のメンテナンス時など、サーバー部50が非稼働である場合であっても、画像形成部10は、サーバー部50を介することなくネットワークに接続可能である。このため、画像形成部10の機能を差支えなく使用することができる。
次に、画像形成装置100の全体構成について説明する。画像形成装置100は、第1キャビネット41および第2キャビネット42を有する。
第1キャビネット41および第2キャビネット42は、画像形成装置100の外観をなす筐体である。第1キャビネット41は、画像形成部10を収容する第1空間43を形成している。第2キャビネット42は、サーバー部50を収容する第2空間44を形成している。
第1キャビネット41は、第2キャビネット42の上方に配置されている。第1キャビネット41および第2キャビネット42は、上下に積まれている。
典型的な例として、画像形成装置100(第1キャビネット41および第2キャビネット42)は、全体として略直方体形状を有する。画像形成装置100は、前側面40Aと、後側面40Bと、右側面40Cと、左側面40Dと、頂面40Eと、底面40Fとを有する。
前側面40A、後側面40B、右側面40Cおよび左側面40Dは、側方(水平方向)を向いて配置されている。前側面40Aは、通常、画像形成装置100の使用者が立つことになる画像形成装置100の正面側に配置されている。第1キャビネット41における前側面40Aには、操作パネル19が設けられている。操作パネル19は、画像形成部10およびサーバー部50の操作時にユーザによって操作される。用紙格納部17は、前側面40Aにおいて開閉可能に設けられている。より具体的には、用紙格納部17は、閉状態から、前側面40Aより手前側に引き出されることによって開状態とされ、その開状態において、用紙格納部17に用紙13が補給される。
後側面40Bは、前側面40Aの裏側であって、画像形成装置100の背面側に配置されている。右側面40Cは、画像形成装置100を正面側から見て、装置の右側に配置されている。第1キャビネット41における右側面40Cには、用紙搬送ユニット16において用紙のジャムが発生した場合に開閉される扉部20が設けられている。左側面40Dは、画像形成装置100を正面側から見て、装置の左側に配置されている。第2キャビネット42における右側面40Cおよび左側面40Dには、第2空間44に外気を取り込むための通気口46が設けられている(図2中では、右側面40Cに設けられた通気口46のみが図示されている)。
頂面40Eは、鉛直上方向を向いて配置されている。頂面40Eには、画像形成部10のスキャナーユニット18が設けられている。底面40Fは、頂面40Eの裏側であって、鉛直下方向を向いて配置されている。底面40Fは、画像形成装置100を設置する設置面(フロア)72と対向して配置されている。底面40Fには、複数のキャスター(車輪)71が取り付けられている。
スキャナーユニット18の下方には、排紙部11が設けられている。排紙部11の下方には、トナーカートリッジ14が設けられている。トナーカートリッジ14の下方には、画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kが設けられている。
画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kは、一方向に配列されている。画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kは、右側面40Cおよび左側面40Dの対向方向(左右方向)に並んで設けられている。画像形成ユニット12Yは、画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kの配列方向における一方端に配置されている。画像形成ユニット12Yは、左側面40Dに隣り合って配置されている。画像形成ユニット12Kは、画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kの配列方向における他方端に配置されている。画像形成ユニット12Kは、用紙搬送ユニット16に隣り合って配置されている。
画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kの下方には、露光装置3が設けられている。露光装置3の下方には、放熱板15が設けられている。放熱板15は、水平面内で板状に延在している。放熱板15は、鉛直方向において、露光装置3および第2キャビネット42の間に設けられている。
排紙部11、トナーカートリッジ14、画像形成ユニット12Y,12M,12C,12K、露光装置3および放熱板15は、挙げた順に上から下に並んで設けられている。
用紙搬送ユニット16は、右側面40Cおよび左側面40Dの対向方向において、排紙部11、トナーカートリッジ14、画像形成ユニット12Y,12M,12C,12K、露光装置3および放熱板15に隣り合って設けられている。用紙搬送ユニット16は、右側面40Cおよび左側面40Dの対向方向において、排紙部11、トナーカートリッジ14、画像形成ユニット12Y,12M,12C,12K、露光装置3および放熱板15と、右側面40Cとの間に設けられている。
放熱板15および用紙搬送ユニット16の下方には、用紙格納部17が設けられている。用紙格納部17は、鉛直方向において、放熱板15および第2キャビネット42の間に設けられている。
なお、以上に説明した画像形成部10を構成する各種部品の配置は、一例であり、特にこれに限定されるものではない。たとえば、用紙搬送ユニット16は、右側面40Cに隣り合う位置に限られず、左側面40Dに隣り合う位置に設けられてもよいし、後側面40Bに隣り合う位置に設けられてもよい。
画像形成装置100は、接続部材31をさらに有する。接続部材31は、第1キャビネット41および第2キャビネット42を接続するように設けられている。接続部材31は、第1キャビネット41と第2キャビネット42とを繋ぐ構造体である。第1キャビネット41は、接続部材31を介して第2キャビネット42により支持されている。
接続部材31は、筒形状を有する。接続部材31は、第1キャビネット41および第2キャビネット42の間で筒状に延びている。接続部材31は、上下方向に筒状に延びている。
接続部材31は、連通路32を形成している。連通路32は、筒形状を有する接続部材31の内部空間により区画形成されている。連通路32は、画像形成部10を収容する第1空間43と、サーバー部50を収容する第2空間44とに連通している。すなわち、接続部材31の一方端は、第1空間43にて開口し、接続部材31の他方端は、第2空間44にて開口している。
このような構成によれば、仮に画像形成部10が非稼働であっても、サーバー部50が単独で稼働することができるため、サーバー部50からの排熱を、第2空間44の空気に伴って連通路32を通じて第1空間43に案内することができる。これにより、昼夜関係なく画像形成部10を一定の温度に維持することができる。結果、画像形成部10において画像安定化制御を行なう頻度が少なくなり、延いては、無駄なトナー消費や無駄な時間消費を抑えることが可能となる。
本実施の形態では、第1キャビネット41が第2キャビネット42の上方に配置されているため、第2空間44の空気を効率的に第1空間43に導入することができる。
さらに本実施の形態では、画像形成装置100が、ファン61を有する。ファン61は、第2空間44に設けられている。ファン61は、第2空間44における連通路32の開口面に対向して配置されている。ファン61の駆動に伴って、外部空間の空気が通気口46を通じて第2空間44に取り込まれる。サーバー部50からの放熱を受けた第2空間44の空気は、連通路32を通って第1空間43に導入される。
このような構成により、第2空間44の空気をさらに効率よく第1空間43に導入することができる。また、第2空間44から第1空間43に向かう空気流れが強制的に形成されるため、紙屑などの異物が第1空間43から第2空間44に侵入することを防止できる。これにより、サーバー部50の防塵性を高めることができる。
図3から図5は、図2中の接続部材の設置形態を示す水平断面図である。図3中に示すように、1つの接続部材31が設けられてもよいし、図4および図5中に示すように、複数の接続部材31が設けられてもよい。
複数の接続部材31が設けられる場合、図4中に示すように、連通路32の開口面積を複数の接続部材31間で互いに等しくしてもよいし、図5中に示すように、連通路32の開口面積を複数の接続部材31間で異ならせてもよい。後者の場合、画像形成部10の場所(部位)に応じた空気量(熱量)を第2空間44から第1空間43に導入することができる。
接続部材31は、矩形の断面形状を有する。このような構成に限られず、接続部材31は、たとえば、円形の断面形状を有してもよいし、多角形の断面形状を有してもよい。
図6は、図2中の接続部材の変形例を示す斜視図である。図2および図6を参照して、接続部材31には、通気口33が設けられてもよい。通気口33は、外部空間から連通路32に連通するように設けられている。通気口33は、外部空間から連通路32に向けて接続部材31を貫通する複数の貫通孔からなる。
このような構成によれば、煙突効果によって、外部空間の空気が、通気口33を通じて連通路32に取り込まれる。これにより、第2空間44から第1空間43に導入される熱量を調整することができる。
図7は、図2中の第1キャビネット内に設けられたファンを示す斜視図である。図2および図7を参照して、画像形成装置100は、ファン63、ファン64およびファン65を有する。ファン63、ファン64およびファン65は、第1キャビネット41内(第1空間43)に設けられている。
ファン63は、主に、画像形成ユニット12の冷却用である。ファン63の駆動に伴って、画像形成ユニット12の上下(中間転写ベルト6およびトナーカートリッジ14の間、ならびに、画像形成ユニット12および露光装置3の間)において略水平方向(より具体的には、右側面40Cおよび左側面40Dが対向する左右方向)に流れる空気流れが形成される。
第1空間43には、基板21がさらに設けられている。基板21は、後側面40Bに隣り合い位置において、鉛直面に平行に配置されている。基板21は、画像形成ユニット12の背面側に配置されている。ファン64は、主に、基板21に実装された電装品の冷却用である。ファン64の駆動に伴って、基板21の表面に沿って鉛直方向に流れる空気流れが形成される。
ファン65は、主に、用紙搬送ユニット16の冷却用である。ファン65の駆動に伴って、右側面40Cに隣り合う位置に空気流れが形成される。
このようにファン63,64,65の駆動に伴って、第1空間43に各種の空気流れが形成される。第2空間44から連通路32を通じて第1空間43に導入された空気は、自然対流と、上記ファン駆動による空気流れとの少なくともいずれか一方によって、第1空間43の隅々にまで行き渡る。これにより、画像形成部10をより均一に一定の温度に維持することができる。
以上に説明した、この発明の実施の形態1における画像形成装置100の構造についてまとめて説明すると、本実施の形態における画像形成装置100は、記録媒体としての用紙13に画像を形成する画像形成部10と、サーバー機能を有し、画像形成部10とは独立して作動可能なサーバー部50と、第1空間43を形成し、第1空間43に画像形成部10を収容する第1キャビネット41と、第2空間44を形成し、第2空間44にサーバー部50を収容する第2キャビネット42と、第1空間43および第2空間44に連通する連通路32を形成し、第1キャビネット41および第2キャビネット42を接続する接続部材31とを備える。
このように構成された、この発明の実施の形態1における画像形成装置100によれば、サーバー部50からの排熱を、第2空間44の空気に伴って連通路32を通じて第1空間43に案内することによって、画像形成部10を一定の温度に維持することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1において説明した接続部材31の設置形態の具体例について説明する。
図8は、接続部材の設置形態の第1具体例を示す水平断面図である。図8を参照して、本具体例では、接続部材31として、接続部材31Aおよび接続部材31Bが設けられている。接続部材31Aは、複数の画像形成ユニット12のうちその配列方向における一方端に配置される画像形成ユニット12Yに対応して設けられている。接続部材31Bは、複数の画像形成ユニット12のうちその配列方向における他方端に配置される画像形成ユニット12Kに対応して設けられている。
より具体的には、接続部材31Aは、画像形成装置を平面視した場合に、第1空間43における接続部材31Aの連通路32の開口面が、画像形成ユニット12Yに重なり合うように設けられている。接続部材31Bは、画像形成装置を平面視した場合に、第1空間43における接続部材31Bの連通路32の開口面が、画像形成ユニット12Kに重なり合うように設けられている。
接続部材31Aおよび接続部材31Bは、複数の画像形成ユニット12のその配列方向における中心(画像形成ユニット12Mと画像形成ユニット12Cとの境界)に対して対称に設けられている。接続部材31Aおよび接続部材31Bは、複数の画像形成ユニット12のその配列方向における中心に対して非対称に設けられてもよい。
このような構成によれば、複数の画像形成ユニット12の周辺をより均一に一定の温度に維持することができる。
図9は、接続部材の設置形態の第2具体例を示す水平断面図である。図10は、接続部材の設置形態の第2具体例を示す鉛直断面図である。
図9および図10を参照して、本具体例では、接続部材31の連通路32が、放熱板15と対向する位置で第1空間43に連通している。
放熱板15は、第2空間44から連通路32を通じて第1空間43に導入される空気流れの延長上に配置されている。用紙格納部17の背面側の第1空間43には、隙間81が設けられている。連通路32は、第1空間43側において隙間81に連通している。第1空間43における連通路32の開口面と、放熱板15とが、隙間81を介して対面している。ファン61は、第2空間44における連通路32の開口面に対向して配置されている。
このような構成によれば、第2空間44から連通路32を通じて第1空間43に導入された空気は、隙間81を通って放熱板15に衝突する。空気から受けた熱は、放熱板15を平面的に伝わるため、露光装置3の周辺をより均一に一定の温度(湿度)に維持することができる。
図11は、接続部材の設置形態の第3具体例を示す水平断面図である。図11を参照して、本具体例では、接続部材31として、接続部材31A、接続部材31B、接続部材31Cおよび接続部材31Dが設けられている。接続部材31A,31B,31C,31Dの全てにおいて、連通路32が放熱板15と対向する位置で第1空間43に連通している。接続部材31A,31B,31C,31Dの連通路32は、放熱板15を平面的に見た場合の四隅と対向する位置で第1空間43に連通している。
このような構成によれば、上記の第2具体例と同様に、露光装置3の周辺をより均一に一定の温度(湿度)に維持することができる。
図12は、接続部材の設置形態の第4具体例を示す鉛直断面図である。図12を参照して、本具体例では、接続部材31が、上記の第2具体例と同様の形態で設けられている。
画像形成装置は、ダクト82を有する。ダクト82は、空気が流通可能な筒形状を有する。ダクト82は、第1キャビネット41内(第1空間43)に設けられている。ダクト82は、隙間81に配置されている。接続部材31の連通路32は、第1空間43においてダクト82に連通している。ダクト82は、隙間81において上方向に筒状に延び、放熱板15に対向する位置で開口している。
画像形成装置は、上記の第2具体例におけるファン61に替わって、ファン62を有する。ファン62は、ダクト82に配置されている。ファン62の駆動に伴って、外部空間の空気が第2空間44に取り込まれる。サーバー部50からの放熱を受けた第2空間44の空気は、連通路32およびダクト82を順に通って第1空間43に導入される。
このような構成によれば、上記の第2具体例と同様に、露光装置3の周辺をより均一に一定の温度(湿度)に維持することができる。さらに第1空間43に設けられたファン62を利用して、第2空間44の空気を効率よく第1空間43に導入することができる。
なお、接続部材の連通孔が連通するダクトは、上記の隙間81に配置されたダクト82に限られず、第1空間43の任意の位置に配置されたダクトであればよい。
このように構成された、この発明の実施の形態2における画像形成装置によれば、実施の形態1に記載の効果を同様に奏することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、サーバー部が一体に設けられた画像形成装置に適用される。
1 感光体、2 帯電装置、3 露光装置、4 現像装置、5 1次転写ローラー、6 中間転写ベルト、7 クリーニングブレード、8 2次転写ローラー、9 定着装置、10 画像形成部、11 排紙部、12,12C,12K,12M,12Y 画像形成ユニット、13 用紙、14 トナーカートリッジ、15 放熱板、16 用紙搬送ユニット、17,17P,17Q 用紙格納部、18 スキャナーユニット、19 操作パネル、20 扉部、21 基板、31,31A,31B,31C,31D 接続部材、32 連通路、33,46 通気口、40A 前側面、40B 後側面、40C 右側面、40D 左側面、40E 頂面、40F 底面、41 第1キャビネット、42 第2キャビネット、43 第1空間、44 第2空間、50 サーバー部、61,62,63,64,65 ファン、76 第1電力供給部、77 第2電力供給部、78 データ通信線、81 隙間、82 ダクト、100 画像形成装置。

Claims (9)

  1. 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    サーバー機能を有し、前記画像形成部とは独立して作動可能なサーバー部と、
    第1空間を形成し、前記第1空間に前記画像形成部を収容する第1キャビネットと、
    第2空間を形成し、前記第2空間に前記サーバー部を収容する第2キャビネットと、
    前記第1空間および前記第2空間に連通する連通路を形成し、前記第1キャビネットおよび前記第2キャビネットを接続する接続部材とを備える、画像形成装置。
  2. 前記第1キャビネットは、前記第2キャビネットの上方に配置される、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成部に電力を供給するための第1電力供給部と、
    前記サーバー部に電力を供給するための第2電力供給部とを備える、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記接続部材には、外部空間から前記連通路に繋がる通気口が設けられる、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 複数の前記接続部材を備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成部は、互いに異なる色の画像を形成し、一方向に配列される複数の画像形成ユニットを含み、
    複数の前記接続部材は、複数の前記画像形成ユニットのうちその配列方向における一方端に配置される第1の画像形成ユニットに対応して設けられる第1の接続部材と、複数の前記画像形成ユニットのうちその配列方向における他方端に配置される第2の画像形成ユニットに対応して設けられる第2の接続部材とを含む、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成部は、像担持体に静電潜像を形成する露光装置と、前記露光装置および前記第2キャビネットの間に配置される放熱板とを含み、
    複数の前記接続部材の全てにおいて、前記連通路が前記放熱板と対向する位置で前記第1空間に連通する、請求項5または6に記載の画像形成装置。
  8. 前記第2空間に設けられ、前記第2空間から前記連通路を通じて前記第1空間に空気を供給するファンをさらに備える、請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記第1空間に設けられるダクトと、
    前記ダクトに配置されるファンとをさらに備え、
    前記連通路は、前記第1空間において前記ダクトに連通する、請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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