JP2018146396A - 電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】慣性モーメントが大きな指針が用いられた場合でも、ローターが回転した場合の検出信号を出力しやすくし、誤検出を防止できる電子時計を提供すること。【解決手段】電子時計は、ステッピングモーター50と、指針と、ローター回転検出装置35とを備える。ローター回転検出装置35は、第1検出パルスを出力する第1検出パルス形成回路351と、第1検出回路352と、第2検出パルスを出力する第2検出パルス形成回路353と、第2検出回路354とを備える。第1検出パルス形成回路351は、第1検出パルスのチョッピングブレーキ期間を指針のブレーキ量を確保可能な期間に設定する。第2検出パルス形成回路353は、第2検出パルスのチョッピングブレーキ期間を逆方向電流検出用の電荷を確保可能な期間に設定する。【選択図】図2

Description

本発明は、電子時計に関する。
ステッピングモーターが組み込まれたアナログ電子時計のように、小型で電源となる電池も小さい場合には、ステッピングモーターを駆動するための駆動パルスにおける信号波形のエネルギーを小さくすることで省電力化を図ることが好ましい。但し、エネルギーが小さすぎるとモーターのローターが回転しないため、ローターの回転検出装置を組み込み、ローターの回転、非回転の検出を正確にかつ確実に行う駆動制御方法が行われている(例えば特許文献1参照)。
前記特許文献1の電子時計は、モーターの駆動パルスの出力後、ローターの自由振動によってコイルに誘起される誘起電流のうち、駆動電流と同方向に流れる同方向電流を検出する第1検出手段と、駆動電流と逆方向に流れる逆方向電流を検出する第2検出手段とを備える。
そして、モーターの駆動パルス出力後、第1検出手段は、チョッピングブレーキ制御を行うために第1検出パルスを出力し、第1検出パルスの出力後、所定期間経過後に駆動電流と同方向に流れる同方向電流の電圧値が基準電圧以上になったことを検出する。
第2検出手段は、第1検出手段で基準電圧以上になったことを検出すると、逆方向電流の電圧値の検出を開始し、逆方向電流の電圧値が基準電圧以上になったか否かでローターが回転したか否かを検出する。
特開2003−259692号公報
ところで、近年は、時計のデザインの多様化が進み、秒針などの指針として、太い指針や、先端に飾りが付けられた指針等、従来に比べて慣性モーメントが大きな指針が用いられることが多くなった。
慣性モーメントの大きな指針を取り付けると、モーターに対して駆動パルスを出力した際に、ローターが非回転であっても、指針によってローターが動き、ローターが回転したと誤検出する可能性がある。
一方で、慣性モーメントの大きな指針を取り付けた場合、停止状態からは指針が動きにくく、ローターの回転速度も低速になる。このため、第1検出パルスでチョッピングブレーキ制御を行った際に、ローターの自由振動によって、ローターが回る方向が切り替わった当初のローターの速度は低く、コイルに励起される誘起電流の電流値も小さくなり、ローターが回転した場合でも、検出信号が出力されにくいという可能性もある。
本発明の目的は、慣性モーメントが大きな指針が用いられた場合でも、ローターが回転した場合の検出信号を出力しやすくし、誤検出を防止できる電子時計を提供することにある。
本発明の電子時計は、少なくともローターおよびコイルを有するステッピングモーターと、前記ステッピングモーターで駆動される指針と、前記ローターの回転検出を行なうローター回転検出装置と、前記コイルに対して、モーター駆動パルスを出力するモーター駆動制御装置とを備え、前記ローター回転検出装置は、前記モーター駆動パルスが前記コイルに出力された後に、前記ローターの自由振動によって前記コイルに誘起される誘起電流のうち、駆動電流と同方向に流れる同方向電流の検出と、前記ローターのチョッピングブレーキ制御とに用いられる第1検出パルスを形成して前記コイルに出力する第1検出パルス形成回路と、前記第1検出パルスの出力開始後、予め設定された所定期間経過後に、前記同方向電流の電圧値を第1基準電圧値と比較して検出する第1検出回路と、前記第1検出回路で、前記同方向電流の電圧値が前記第1基準電圧値以上になったことが検出された後に、前記ローターの自由振動によって前記コイルに誘起される誘起電流のうち、駆動電流と逆方向に流れる逆方向電流の検出と、前記ローターのチョッピングブレーキ制御とに用いられる第2検出パルスを形成して前記コイルに出力する第2検出パルス形成回路と、前記逆方向電流を検出して前記ローターが回転したか否かを検出する第2検出回路とを備え、前記第1検出パルス形成回路は、前記第1検出パルスの1周期におけるチョッピングブレーキ期間を、前記指針のブレーキ量を確保可能な期間に予め設定し、前記第2検出パルス形成回路は、前記第2検出パルスの1周期におけるチョッピングブレーキ期間を、前記第2検出パルスによる逆方向電流の検出用の電荷を確保可能な期間に予め設定することを特徴とする。
本発明によれば、第1検出パルス形成回路は、指針の慣性モーメントに基づいて、チョッピングブレーキ期間を、指針のブレーキ量を確保可能な期間に予め設定しているため、慣性モーメントの大きい指針を用いた場合でも、チョッピングブレーキ期間が長くなるため、ブレーキを掛けやすくできる。このため、慣性モーメントの大きな指針を取り付けた場合でも、ローターが回転しなかった時(非回転時)の検出信号の電圧を下げることができ、ローターが非回転でありながら第1基準電圧値を超えて、第1検出回路が誤検出することを防止しやすくなる。
また、第2検出パルス形成回路は、第2検出パルスによる逆方向電流を検出するための電荷を確保可能な期間に設定したので、第2検出パルスによるチョッピングブレーキ期間を長くして電荷を蓄える時間を長くできる。したがって、第2検出パルスによる検出信号が出やすくなり、従来よりも大きな慣性モーメントの指針を設け、第1検出パルスのチョッピングブレーキ量が大きくなり、ローターの回転速度が低下した場合でも、ローターが回転した場合の検出信号が出やすくなり、第2検出回路の誤検出を防止できる。
本発明の電子時計において、前記第1検出パルス形成回路は、前記第1検出パルスにおける前記チョッピングブレーキ期間を、前記指針の慣性モーメントに基づいて設定し、前記第2検出パルス形成回路は、前記第2検出パルスにおける前記チョッピングブレーキ期間を、前記指針の慣性モーメントおよび前記第1検出パルスの前記チョッピングブレーキ期間に基づいて設定することが好ましい。
第1検出パルスのチョッピングブレーキ期間を、指針の慣性モーメントに基づいて設定すれば、慣性モーメントが大きな指針が取り付けられた場合でも、必要なブレーキ量を確保できる。このため、ローターの自由振動時に、指針の慣性によってローターが必要以上に速い速度で動き、このため、同方向電流の検出を誤判定することも防止できる。
また、第2検出パルスのチョッピングブレーキ期間を、指針の慣性モーメントおよび第1検出パルスのチョッピングブレーキ期間に基づいて設定すれば、ローターの自由振動時に、第1検出パルスのブレーキ量でローターの速度が低速になっている場合でも、電荷を蓄える期間を長くでき、第2検出パルスによる逆方向電流の検出を誤判定することを防止できる。
本発明の電子時計において、前記第1検出パルス形成回路は、前記第1検出パルスにおける前記チョッピングブレーキ期間を、0.8ms以上に設定し、前記第2検出パルス形成回路は、前記第2検出パルスにおける前記チョッピングブレーキ期間を、0.8ms以上に設定することが好ましい。
本発明によれば、第1検出パルスにおけるチョッピングブレーキ期間を0.8ms以上に設定したので、慣性モーメントが大きな指針であっても確実にブレーキをかけやすくできる。このため、慣性モーメントが大きな指針が回転しなかった場合のローターの速度も抑制でき、非回転時の検出電圧を下げることができ、誤検出を防止できる。
また、第2検出パルスにおけるチョッピングブレーキ期間を0.8ms以上に設定したので、チョッピングブレーキ時に蓄積される電荷を蓄える期間を長くできる。このため、第1検出パルスのブレーキ量でローターの自由振動時の速度が低速になっている場合でも、第2検出パルスで電荷がたまるため、第2検出パルスによって逆方向電流の検出信号が出力しやすくなり、ローターの回転および非回転を精度よく検出できる。
本発明の電子時計において、前記第1検出回路が前記同方向電流を検出する第1検出期間は、前記モーター駆動パルスが出力されている期間の2倍以下であることが好ましい。
第1検出回路が同方向電流を検出する第1検出期間を、モーター駆動パルスの出力期間の2倍以下に制限することで、意図しない程大きな慣性モーメントの指針が取り付けられた場合に、同方向電流を検出できないようにできて誤検出を防止できる。
本発明の電子時計において、前記第2検出回路が前記逆方向電流を検出する第2検出期間は、前記第1検出パルス形成回路が前記第1検出パルスを出力してから前記第1検出回路が前記同方向電流の電圧を検出する第1検出期間が終了するまでの期間よりも短い期間であることが好ましい。
第2検出回路が逆方向電流を検出する第2検出期間を、第1検出パルスの出力開始時から第1検出期間の終期までの期間よりも短い期間に制限することで、意図しない程大きな慣性モーメントの指針が取り付けられた場合に、逆方向電流を検出できないようにできて誤検出を防止できる。特に、検出信号の検出タイミングが遅くなる慣性モーメントの大きな指針では、ローターの非回転時に逆方向電流を検出できないように設定でき、第2検出回路での誤検出を防止できる。
本発明の実施形態の電子時計を示す正面図である。 前記実施形態の電子時計の回路構成を示すブロック図である。 第1検出回路による同方向電流の検出タイミングを示す図である。 第2検出回路による逆方向電流の検出タイミングを示す図である。 第1検出回路および第2検出回路による各検出タイミングを示す図である。 ローターが非回転時の第1検出回路および第2検出回路による各検出タイミングを示す図である。 コイルへの投入エネルギーが異なる場合の第1検出回路による同方向電流の検出タイミングを示す図である。 コイルへの投入エネルギーが異なる場合の第2検出回路による逆方向電流の検出タイミングを示す図である。
以下、本発明の一実施形態の電子時計1を図面に基づいて説明する。
電子時計1は、図1に示すように、ユーザーの手首に装着される腕時計であり、外装ケース2と、円板状の文字板3と、図示略のムーブメントと、ムーブメント内に設けられたステッピングモーター50(図2参照)で駆動される指針である秒針5、分針6、時針7(指針5〜7)と、操作部材であるりゅうず8およびボタン9とを備える。
[電子時計の回路構成]
図2は、電子時計1の回路構成を示すブロック図である。
電子時計1は、ムーブメントを構成する駆動制御装置30、駆動回路40、ステッピングモーター50と、発電部としてのソーラーセル12と、充電回路13と、電源としての二次電池14とを備える。
ソーラーセル12は、照射された光のエネルギーを電気エネルギーに変換して出力する。充電回路13は、ソーラーセル12から出力された電気エネルギーを二次電池14に蓄積させ、二次電池14を充電する。
[ステッピングモーター]
ステッピングモーター50は、図示しない輪列を介して指針5〜7を駆動する。
ステッピングモーター50は、図2に示すように、ローター収容用穴511を有するステーター51と、ローター収容用穴511に回転可能に配設されたローター52と、ステーター51と接合された磁心54と、磁心54に巻回されたコイル53を備えている。コイル53は、両端に端子を有している。各端子は駆動回路40に接続されている。ローター52は、2極(S極およびN極)に着磁され、ステーター51は磁性材料によって形成されている。
後述するモーター駆動パルスK(以下、駆動パルスKと略す)または補助パルスAPが、コイル53に供給されて電流が流れると、ステーター51に磁束が発生する。これにより、ステーター51に生じた磁極とローター52の磁極との相互作用によって、ローター52は1ステップ分(180度)回転する。そして、ローター52に連動して指針5〜7が回転する。例えば、秒針5用のステッピングモーター50が1ステップ分駆動すると、輪列を介して秒針5が1秒分だけ、ステップ運針する。
[駆動回路]
駆動回路40は、4つの電界効果型トランジスター41,42,43,44を備えている。トランジスター41,43はPチャネルであり、トランジスター42,44はNチャネルである。モーター駆動制御装置34は、これらの電界効果型トランジスター41〜44のオンオフを制御することで、トランジスター41およびトランジスター42間と、トランジスター43およびトランジスター44間にそれぞれ接続されたステッピングモーター50のコイル53に電流を流すことができ、ローター52を回転させることができる。
すなわち、モーター駆動制御装置34は、駆動パルスKや補助パルスAPを駆動回路40に出力し、駆動パルスKや補助パルスAPに連動して各トランジスター41,42,43,44を制御することで、駆動パルスK、補助パルスAPをコイル53に出力してローター52を回転させることができる。
[駆動制御装置]
駆動制御装置30は、図2に示すように、発振回路32と、分周回路33と、モーター駆動制御装置34と、ローター回転検出装置35と、電圧検出回路36と、記憶装置37とを備えている。
発振回路32は、水晶振動子などの基準発振源31を用いて所定周波数(例えば32768Hz)の発振信号を出力する。
分周回路33は、発振回路32から入力される発振信号を分周して、所定の周波数信号をモーター駆動制御装置34に出力する。
[モーター駆動制御装置]
モーター駆動制御装置34は、駆動パルス供給部341と、補助パルス供給部342とを備えている。
[駆動パルス供給部]
駆動パルス供給部341は、分周回路33から入力される周波数信号を用いてステッピングモーター50を駆動させる駆動パルスKを、運針周期ごとに形成して供給(出力)する。したがって、駆動パルス供給部341は、運針周期が1秒であれば、1秒毎にコイル53の各端子に交互に駆動パルスKを出力する。
駆動パルス供給部341は、駆動パルスKとして、例えば、2kHzの矩形パルスを8発出力する。従って、本実施形態の駆動パルスKは、0.5ms×8=4.0msの櫛歯パルスである。ただし、駆動パルスKは、櫛歯パルスに限らず、パルス幅が4.0msの矩形パルス等でもよい。
駆動パルス供給部341は、後述するローター回転検出装置35によって検出されるステッピングモーター50の駆動の有無(ローター52の回転の有無)に応じて、駆動パルスKのdutyを変動可能に構成されている。
すなわち、駆動パルス供給部341は、駆動パルスKの入力でステッピングモーター50が駆動した場合は、次に出力する駆動パルスKのパルス幅が小さくなるようにdutyを変更し、前回よりもduty比が小さなパルス(コイル53への投入エネルギーが前回よりも小さなパルス)を出力する。一方、駆動パルス供給部341は、駆動パルスKの入力でステッピングモーター50が駆動せず、補助パルスAPを出力してステッピングモーター50を駆動させた場合は、次に出力する駆動パルスKのパルス幅が大きくなるようにdutyを変更し、前回よりもduty比が大きなパルス(コイル53への投入エネルギーが前回よりも大きなパルス)を出力する。これにより、モーター駆動制御装置34は、常に最適なパルス幅でステッピングモーター50が駆動できるように構成されている。
[補助パルス供給部]
補助パルス供給部342は、後述するローター回転検出装置35で駆動パルスKによってローター52が回転しなかったと判定された場合、ローター52を1ステップ分確実に回転させるため、前記駆動パルスKよりもパルス幅(実効値)が大きな補助パルスAPを出力する。補助パルスAPは、駆動パルスKとは同極のパルスであり、例えば、パルス幅が5.8msの矩形波のパルス信号である。
[ローター回転検出装置]
ローター回転検出装置35は、第1検出パルス形成回路351と、第1検出回路352と、第2検出パルス形成回路353と、第2検出回路354とを備えている。
[第1検出パルス形成回路]
第1検出パルス形成回路351は、駆動パルス供給部341が駆動パルスKを出力後、コイル53の誘起電流のうち駆動電流と同方向に流れる同方向電流を検出するための同方向検出パルス(第1検出パルス)SP1を出力する。
第1検出パルス形成回路351は、記憶装置37に記憶された第1検出パルス設定値に基づいて、第1検出パルスSP1のdutyを設定する。第1検出パルス設定値は、指針5〜7の慣性モーメントに応じて設定され、慣性モーメントが大きい指針の場合はチョッピングブレーキ期間が長くなるようにdutyを設定し、慣性モーメントが小さい指針の場合はチョッピングブレーキ期間が短くなるようにdutyを設定する。
第1検出パルスSP1の周波数は一定(例えば1kHz)であるため、チョッピングブレーキ期間を長くするには、第1検出パルスSP1のdutyを小さくすればよい。
例えば、第1検出パルス形成回路351が、第1検出パルスSP1として、周波数が1kHz、dutyが1/16の矩形パルスを出力する場合、同方向電流が検出される期間は、1ms/16=0.0625ms=62.5μsであり、チョッピングブレーキ制御期間は、1ms×15/16=0.9375ms=937.5μsである。
一方、第1検出パルス形成回路351が、第1検出パルスSP1として、周波数が1Hz、dutyが1/4の矩形パルスを出力する場合、同方向電流が検出される期間は、1ms/4=0.25ms=250μsであり、チョッピングブレーキ制御期間は、1ms×3/4=0.750ms=750μsである。
秒針5の慣性モーメントが大きくなると、チョッピングブレーキ制御期間も長くする必要があるため、dutyを小さくすればよい。一方、秒針5の慣性モーメントが小さい場合に、ブレーキ量が大きすぎると、ローター52の自由振動を阻害し、ローター52の回転検出の精度が低下する。したがって、第1検出パルス設定記憶部373には、電子時計1の工場出荷時に、指針5〜7の慣性モーメントに応じたdutyの設定値が記憶される。例えば、ステッピングモーター50として、秒針5を駆動するステッピングモーターと、分針6および時針7を駆動するステッピングモーターとの2つのモーターが設けられている場合、秒針用のステッピングモーターに対する第1検出パルスSP1用のdutyと、時分針用のステッピングモーターに対する第1検出パルスSP1用のdutyとが、第1検出パルス設定記憶部373に記憶される。例えば、第1検出パルス設定記憶部373は、dutyとして、1/8、1/16、1/32、1/64の4種類から選択された値が記憶される。
第1検出パルス形成回路351は、第1検出パルス設定記憶部373に記憶された設定値に基づいて、第1検出パルスSP1のdutyを設定する。
第1検出パルス形成回路351は、駆動パルス供給部341から駆動パルスKの出力が完了した後に、第1検出パルス設定記憶部373で設定されたdutyの第1検出パルスSP1を出力する。
第1検出パルスSP1は、チョッピング信号であるため、コイル53をショート状態にするチョッピングブレーキ制御を行いつつ、チョッピングブレーキを解除するハイインピーダンス期間をある程度確保しているので、チョッピングブレーキ制御を行うとともに、コイル53に流れる電流を、チョッピングによって増幅することができる。このチョッピングにより増幅された誘電電流(同方向電流)は、同方向電流の検出信号として第1検出回路352で検出される。
[第1検出回路]
第1検出回路352は、コンパレーターなどを備えて構成され、第1検出パルスSP1の入力によって検出される同方向電流の電圧(第1検出信号の電圧)と、第1基準電圧値th1とを比較し、第1検出信号の電圧が第1基準電圧値以上となった場合に、同方向電流を検出したと判定する。第1検出回路352で同方向電流の検出を行う第1検出期間T1は、記憶装置37の第1検出期間記憶部374に記憶されている。
本実施形態の第1検出回路352は、同方向電流の検出開始タイミングを、第1検出パルスSP1の3発目が出力される時点に設定し、同方向電流の検出終了タイミングを、第1検出パルスSP1の8発目が出力される時点に設定する。すなわち、第1検出回路352は、第1検出パルスSP1の3発目から8発目までの期間T1で第1検出信号の検出を行う。
ここで、ステッピングモーター50のコイル53には、駆動パルスKによる誘起電流(駆動電流)が流れた後、ローター52の自由振動によって、一旦、逆方向の電流が流れた後、前記駆動電流と同方向の電流が再度流れる。前記第1検出パルスSP1は、この同方向電流(第1検出信号)を検出し、チョッピングブレーキ制御を行うものである。
このため、第1検出パルス形成回路351は、チョッピングブレーキ制御のために駆動パルスKの出力直後から第1検出パルスSP1をコイル53に出力するが、第1検出回路352は、第1検出パルスSP1の出力開始後、所定期間が経過するまでは、同方向電流の検出を開始せず、所定期間経過後に、同方向電流の検出を開始する。本実施形態の第1検出回路352は、第1検出パルス形成回路351が出力する第1検出パルスSP1のうち、2発目までは同方向電流の検出を行わず、3発目から検出を開始する。すなわち、第1検出パルスSP1の周波数は1kHzであるため、第1検出パルス形成回路351が1発目の第1検出パルスSP1を出力後、2msec経過した時(3発目の第1検出パルスSP1出力時)に第1検出回路352は同方向電流の検出を開始する。
また、第1検出回路352は、記憶装置37の第1検出期間記憶部374に記憶された第1検出期間T1に前記同方向電流の検出を行う。本実施形態の第1検出回路352は、第1検出パルス形成回路351が出力する第1検出パルスSP1の3発目から8発目までを第1検出期間T1としている。なお、以下の説明において、第1検出パルスSP1の1発目から8発目(第1検出期間T1の終了タイミング)までの期間をT0とする。
なお、第1検出回路352は、第1検出パルスSP1の3発目から8発目の間に同方向電流を検出した場合には、その時点で同方向電流の検出を終了する。また、第1検出回路352は、第1検出パルスSP1の3発目から8発目の間に同方向電流を検出できなかった場合には、ローター52が非回転であると判断し、第2検出パルス形成回路353による第2検出パルスSP2の出力や、第2検出回路354による逆方向電流の検出処理を実行しない。
[第2検出パルス形成回路]
第1検出回路352が第1検出期間T1内に同方向電流を検出できた場合、第2検出パルス形成回路353は、駆動電流と逆方向に流れる逆方向電流を検出するための逆方向検出パルス(第2検出パルス)SP2を出力する。
第2検出パルス形成回路353は、記憶装置37の第2検出パルス設定記憶部375に記憶された設定値に基づいて、第2検出パルスSP2のdutyを設定する。本実施形態では、第2検出パルス設定値は、第1検出パルス設定記憶部373に記憶された設定値と同じように、1/16、2/16、3/16、4/16(1/4)の4種類から選択されたdutyが設定されている。また、第2検出パルスSP2の周波数は、第1検出パルスSP1と同じ1kHzである。このため、第1検出パルスSP1および第2検出パルスSP2は、dutyが同じ値であれば、ブレーキ量も一致する。
第2検出パルスSP2は、チョッピング信号であるため、第1検出パルスSP1と同様に、コイル53をショート状態にするチョッピングブレーキ制御を行う。第2検出パルスSP2によるチョッピングブレーキ期間は、コイル53の両端がショートされてコイル53を含む閉ループが形成され、電荷が蓄えられる。そして、チョッピングブレーキを解除して閉ループをオープンにした瞬間は、増幅された誘電電流(逆方向電流)が流れ、逆方向電流の検出信号として第2検出回路354で検出される。このチョッピングにより増幅される誘電電流の電圧値は、前記チョッピングブレーキ期間に蓄えられる電荷量で変化する。このため、第2検出パルス形成回路353は、第2検出パルスSP2のdutyを設定することで、第2検出パルスSP2の1周期におけるチョッピングブレーキ期間を、第2検出回路354で逆方向電流を検出可能な電荷を確保できる期間に予め設定している。
[第2検出回路]
第2検出回路354は、第1検出回路352と同じくコンパレーターなどを備えて構成され、第2検出パルスSP2の入力によって検出される逆方向電流の電圧(第2検出信号の電圧)と、第2基準電圧値th2とを比較し、第2検出信号の電圧が第2基準電圧値以上となった場合に、逆方向電流を検出したと判定する。なお、本実施形態では、第2基準電圧値th2は、第1基準電圧値th1と同じ値とされている。
第2検出回路354で逆方向電流の検出を行う第2検出期間T2は、記憶装置37の第2検出期間記憶部376に記憶されている。
本実施形態の第2検出回路354は、第1検出回路352で同方向電流を検出後に、第2検出パルス形成回路353が第2検出パルスSP2を出力するタイミングを第2検出期間T2の開始タイミングとし、この開始タイミングに出力された第2検出パルスSP2を1発目とした場合に7発目が出力されるタイミングを第2検出期間T2の終了タイミングとしている。したがって、第2検出回路354が逆方向電流を検出する第2検出期間T2は、第1検出パルス形成回路351が1発目の第1検出パルスSP1を出力してから第1検出回路352が同方向電流の電圧を検出する第1検出期間T1が終了するまでの期間T0よりも短い期間とされている。
第2検出回路354は、第2検出期間T2に逆方向電流を検出した場合には、ローター52が回転したと判定する。一方、第2検出期間T2に逆方向電流を検出できなかった場合は、ローター52が非回転であると判定する。
第1検出回路352が同方向電流を検出できなかった場合と、第2検出回路354が逆方向電流を検出できなかった場合は、ローター回転検出装置35はローター52が非回転であると判定する。モーター駆動制御装置34の補助パルス供給部342は、ローター回転検出装置35でローター52が非回転と判定した場合に、補助パルスAPを出力し、ローター52を確実に回転させる。
電圧検出回路36は、二次電池4の電池電圧を電源電圧として検出する。電圧検出回路36は、例えば、一定間隔(例えば1秒間隔)で電源電圧を検出する。
[記憶装置]
記憶装置37は、パルス幅記憶部371と、設定パルス幅記憶部372と、第1検出パルス設定記憶部373と、第1検出期間記憶部374と、第2検出パルス設定記憶部375、第2検出期間記憶部376とを備える。
パルス幅記憶部371には、複数の電源電圧の範囲と、複数の電源電圧の範囲のそれぞれに対応付けられた複数種類のパルス幅とが記憶されている。モーター駆動制御装置34は、ローター回転検出装置35で検出されるローター52の回転状態と、電圧検出回路36で検出される電源電圧値とに応じて、パルス幅記憶部371から所定のパルス幅を選択し、設定パルス幅記憶部372に記憶する。
例えば、電源電圧(VDD)の範囲として、VDD≧1.5Vと、1.3V<VDD<1.5Vと、VDD≦1.3Vとの3段階を設定し、各電源電圧の範囲に対して、5種類のパルス幅を対応付けている。
そして、モーター駆動制御装置34は、ローター回転検出装置35でローター52が非回転と検出された場合は、駆動パルスKの駆動エネルギーが足りなかったと判断し、次に供給する駆動パルスKのパルス幅を1段階大きくする。一方、モーター駆動制御装置34は、ローター回転検出装置35でローター52の回転が検出された場合は、駆動パルスの駆動エネルギーが足りたと判断し、省エネルギー化のために、次に供給する駆動パルスKのパルス幅を1段階小さくする。なお、パルス幅を小さくする場合は、所定回数(例えば3回)連続してローター52の回転が検出された場合に、パルス幅を1段階小さくするように制御してもよい。
設定パルス幅記憶部372には、モーター駆動制御装置34によって現在設定されている駆動パルスKのパルス幅が記憶されている。本実施形態では、駆動パルスKは周波数が2kHzの矩形パルスであり、パルス幅としてdutyが記憶される。
第1検出パルス設定記憶部373、第1検出期間記憶部374、第2検出パルス設定記憶部375、第2検出期間記憶部376は、電子時計1の指針5〜7の慣性モーメントに応じて、工場出荷時に設定値が記憶される。例えば、秒針5を駆動する第1ステップモーターと、分針6および時針7を駆動する第2ステップモーターとが設けられている場合、第1検出パルス設定記憶部373には、秒針5の慣性モーメントに応じて第1ステップモーターの回転検出に用いられる第1検出パルスSP1のdutyと、分針6および時針7の慣性モーメントに応じて第2ステップモーターの回転検出に用いられる第1検出パルスSP1のdutyとが記憶される。
以下、第1検出期間記憶部374、第2検出パルス設定記憶部375、第2検出期間記憶部376も同様に第1ステップモーター用の設定値と、第2ステップモーター用の設定値とが記憶される。以下の説明では、秒針5を駆動する第1ステップモーターの設定値を例に説明する。
第1検出パルス設定記憶部373には、複数段階(例えば3段階)から選択されたdutyが記憶される。本実施形態では、第1検出パルスSP1は、周波数が1kHzの矩形パルスであり、そのパルス波のdutyとして、1/16、1/32、1/64の3段階から選択して記憶される。例えば、秒針5の慣性モーメントが第1設定値以下と小さい場合(慣性モーメントI1の場合)は、dutyとして1/16が設定される。本実施形態のパルス波のdutyは、同方向電流の検出期間つまり非ブレーキ期間/1周期で求められ、1/16の場合、同方向電流の検出期間は62.5μsであり、ブレーキ期間は937.5μsである。
同様に、秒針5の慣性モーメントが第1設定値より大きく、第2設定値以下の場合(慣性モーメントI2の場合)は、dutyとして1/32が設定される。この場合、同方向電流の検出期間は31.25μsであり、ブレーキ期間は968.75μsである。
さらに、秒針5の慣性モーメントが第2設定値より大きい場合(慣性モーメントI3の場合)は、dutyとして1/64が設定される。この場合、同方向電流の検出期間は15.625μsであり、ブレーキ期間は984.375μsである。
このように、秒針5の慣性モーメントが大きくなると、チョッピングブレーキ期間が長くなってブレーキ量を増大するように設定される。
なお、dutyとしては、上記の例に限定されず、例えば、3/16(ブレーキ期間:812.5μs)、2/16(ブレーキ期間:875μs)、1/16(ブレーキ期間:937.5μs)などでもよく、秒針5の慣性モーメントに応じてチョッピングブレーキ期間を確保できればよい。このチョッピングブレーキ期間は、約800μs(0.8ms)以上に設定すればよい。
第1検出期間記憶部374には、第1検出回路352が同方向電流を検出する期間(第1検出期間T1)の設定が記憶されている。本実施形態では、前述したように、第1検出パルスSP1の1発目、2発目では同方向電流の検出を開始せず、3発目が出力されるタイミングを同方向電流の検出開始に設定している。また、同方向電流を検出する第1検出期間T1の終了タイミングは、第1検出パルスSP1の8発目のタイミングに設定され、それ以前に第1検出回路352が同方向電流を検出した場合はその検出時点で終了する。本実施形態の第1検出期間T1は、第1検出パルスSP1の5発分つまり5msであり、駆動パルスKの出力期間(4.0ms)の2倍以下(8.0ms以下)に設定されている。
第2検出パルス設定記憶部375には、複数段階のdutyから選択されたものが記憶される。本実施形態では、第1検出パルス設定記憶部373と同じdutyが設定される。すなわち、dutyは、秒針5の慣性モーメントが、第1設定値以下と小さい場合は1/16、第1設定値より大きく、第2設定値以下の場合は1/32、第2設定値より大きい場合は1/64が設定される。なお、第2検出パルスSP2のチョッピングブレーキ期間も約800μs(0.8ms)以上に設定すればよい。
第2検出期間記憶部376には、第2検出回路354が逆方向電流を検出する期間(第2検出期間T2)の設定が記憶されている。本実施形態では、前述したように、第1検出回路352が同方向電流を検出した後に、最初に第2検出パルスSP2が出力されるタイミングを、逆方向電流を検出する第2検出期間T2の開始タイミングに設定している。また、第2検出期間T2の終了タイミングは、第2検出期間T2の開始タイミングから数えて7発目の第2検出パルスSP2が出力されるタイミングに設定され、それ以前に第2検出回路354が逆方向電流を検出した場合はその検出時点で終了する。なお、本実施形態の第2検出期間T2は、第2検出パルスSP2の7発分つまり7msであり、1発目の第1検出パルスSP1が出力されてから、第1検出期間T1が終了するまでの期間T0(第1検出パルスSP1の8発分つまり8ms)よりも短く設定されている。
[回転検出動作]
次に、駆動パルスKを入力後にステッピングモーター50のローター52が回転したか否かを検出する回転検出動作について、秒針5用のステッピングモーター50を例に説明する。
[同方向電流の検出タイミング]
まず、秒針5の慣性モーメントの相違による第1検出パルスSP1による同方向電流(第1検出信号)の検出タイミングの違いを図3に基づいて説明する。
図3では、3種類の慣性モーメントI1、I2、I3の秒針5を取り付けて、同じdutyの駆動パルスKおよび第1検出パルスSP1を用いて実験した例である。なお、慣性モーメントI1の秒針5は、従来の一般的な秒針であり、慣性モーメントI2の秒針5は、慣性モーメントI1の数倍から10倍程度大きな秒針5であり、慣性モーメントI3の秒針5は慣性モーメントI2の2倍程度と大きな秒針5である。第1検出パルスSP1のdutyは、慣性モーメントI2の秒針5用に設定している。
図3において、M1は、コイル53の一方の端子の信号波形であり、M2は、コイル53の他方の端子の信号波形である。なお、図3は、同方向電流の検出タイミングの違いを実験したものであるため、第1検出期間T1に第1検出信号の電圧が第1基準電圧値th1以上になった後も、第1検出パルスSP1の出力を継続し、第2検出パルスSP2は出力していない。
また、S1は、モーター駆動制御装置34が駆動パルス供給部341を動作させる制御信号であり、駆動パルス供給部341は、制御信号S1のHレベルの期間に駆動パルスKを出力する。制御信号S1により、駆動パルス供給部341は、秒針5を駆動するための駆動パルスKを1秒間隔で出力する。
駆動パルスKの出力後、第1検出パルス形成回路351は、第1検出パルスSP1を出力する。第1検出パルス形成回路351は、第1検出パルス設定記憶部373に記憶された設定値として、慣性モーメントI2に応じたduty(例えば1/16)の第1検出パルスSP1を出力する。前述したように、第1検出回路352は、第1検出期間記憶部374の設定により、第1検出パルスSP1の3発目から8発目を第1検出期間T1としている。このため、第1検出パルスSP1の1、2発目で、第1検出信号の電圧が第1基準電圧値(第1基準レベル)th1以上になっても、第1検出パルス形成回路351で第1検出信号が検出されることはない。
図3は、ローター52が回転した場合の第1検出信号の例である。
慣性モーメントI1の秒針5の場合、第1検出パルスSP1の3発目(第1検出期間T1の開始タイミング)で、同方向電流の電圧値が第1基準レベルth1を超えたことを検出できた。
一方、慣性モーメントI2の秒針5の場合、第1検出パルスSP1の5発目(第1検出期間T1の開始から3発目)で、同方向電流の電圧値が第1基準レベルth1を超えたことを検出できた。なお、第1検出パルスSP1は、周波数が1kHzであるため、第1検出パルスSP1の5発目は、第1検出パルスSP1の1発目から4ms経過時点であり、第1検出期間T1の開始から2ms経過時点である。
さらに、慣性モーメントI3の秒針5の場合、第1検出パルスSP1が想定している慣性モーメントよりも大きい秒針5であるため、同方向電流の電圧値が第1基準レベルth1を超えるタイミングも遅くなっており、第1検出パルスSP1の7発目(第1検出期間T1の開始から5発目)で検出している。
このように、秒針5の慣性モーメントが大きくなると、第1検出回路352が同方向電流を検出するタイミングが遅くなる。これは、慣性モーメントが大きくなると、ローター52を動かすために必要なエネルギーが多くなり、始動に時間がかかり、ローター52の角速度も遅く、ローター52の停止位置付近での動きが遅くなるためである。
[逆方向電流の検出タイミング]
図4は、ローター52が回転した場合の第2検出回路354での第2検出信号の例である。
すなわち、駆動パルスKの出力後、第2検出パルス形成回路353による第2検出パルスSP2をコイル53に入力した場合の例である。なお、図4は、逆方向電流の検出タイミングの違いを実験したものであるため、駆動パルスKの出力後、第1検出パルスSP1を出力することなく、第2検出パルスSP2を出力している。また、第2検出期間T2は、図3で各慣性モーメントI1〜I3の秒針5で同方向電流を検出したタイミングを基準に設定している。
さらに、第2検出期間T2で第2検出信号の電圧が第2基準電圧値th2以上になった後も、第2検出パルスSP2の出力を継続し、第2検出信号の変化を検出している。
慣性モーメントI1の秒針5の場合、図3に示すように、第1検出パルスSP1の3発目(第1検出期間T1の開始タイミング)で、同方向電流の電圧値が第1基準レベルth1を超えたことを検出できたため、第2検出回路354は、図4に示すように、駆動パルスKの後に出力された第2検出パルスSP2の4発目(第1検出パルスSP1の3発目の次のタイミング)から第2検出パルスSP2による逆方向電流の検出を開始する。また、第2検出回路354による第2検出期間T2は、第1検出パルス形成回路351が第1検出パルスSP1の1発目を出力してから第1検出期間T1が終了するまでの期間T0よりも短く設定されており、図3,4では、第1検出パルスSP1の1発目から第1検出期間T1が終了するまでの期間T0は、第1検出パルスSP1の8発分(約8ms)であり、第2検出期間T2が第2検出パルスSP2の7発分(約7ms)とされている。
慣性モーメントI1の秒針5の場合、第2検出回路354は、第2検出期間T2の3発目(第1検出パルスSP1や第2検出パルスSP2の6発目)で、逆方向電流の電圧値が第2基準電圧値(第2基準レベル)th2を超えたことを検出できた。この場合、第2検出回路354は、ローター52が回転したと判定する。
慣性モーメントI2の秒針5の場合、図3に示すように、第1検出パルスSP1の5発目で、同方向電流の電圧値が第1基準レベルth1を超えたことを検出できたため、第2検出回路354は、図4に示すように、第2検出パルスSP2の6発目(第1検出パルスSP1の6発目)から第2検出パルスSP2による逆方向電流の検出を開始する。
慣性モーメントI2の秒針5の場合、第2検出回路354は、第2検出期間T2の6発目(第1検出パルスSP1や第2検出パルスSP2の11発目)で、逆方向電流の電圧値が第2基準レベルth2を超えたことを検出できた。この場合、第2検出回路354は、ローター52が回転したと判定する。
慣性モーメントI3の秒針5の場合、図3に示すように、第1検出パルスSP1の7発目で、同方向電流の電圧値が第1基準レベルth1を超えたことを検出できたため、第2検出回路354は、図4に示すように、第2検出パルスSP2の8発目(第1検出パルスSP1の8発目)から第2検出パルスSP2による逆方向電流の検出を開始する。
慣性モーメントI3の秒針5の場合、第2検出回路354は、第2検出期間T2では、逆方向電流の電圧値が第2基準レベルth2を超えたことを検出できなかった。このため、第2検出回路354は、ローター52は非回転であると判定する。
なお、図4の例では、逆方向電流の電圧値は、第2検出期間T2の終了後(第2検出パルスSP2や第1検出パルスSP1の15発目)に、第2基準レベルth2を超えている。すなわち、慣性モーメントI3が大きくなると、逆方向電流の検出タイミングも遅くなることを示している。
なお、慣性モーメントI2やI3の場合、第2検出期間T2の前に、第2検出信号が第2基準レベルth2を超えたタイミングが存在する。慣性モーメントI2の場合は、第2検出パルスSP2の3発目のタイミングであり、慣性モーメントI3の場合は、第2検出パルスSP2の4発目のタイミングである。このような状態は、ローター52が回転する場合にも非回転の場合にも生じる可能性がある。したがって、同方向電流を検出する第1検出期間T1を設定せずに、逆方向電流の検出を行う第2検出期間T2を設定すると、ローター52が非回転の場合に回転したと誤判定する可能性がある。
第2検出信号が第2基準レベルth2を超えたタイミングは、第1検出回路352による同方向電流の検出を行っている第1検出期間T1である。したがって、第1検出回路352によって同方向電流を検出できた後に、第2検出期間T2を開始することで、ローター52が非回転の場合に回転したと誤判定することを防止できる。
例えば、駆動パルスKによって、ローター52が順方向に180度回転できず、順方向に所定角度回転した後、逆方向に戻ってきた場合に、秒針5の慣性モーメントが大きいと、ローター52が逆方向に回転した場合の速度も徐々に大きくなり、逆方向電流が第2基準レベルth2を超えてしまう可能性がある。しかしながら、第2検出期間T2を、第1検出回路352で同方向電流を検出した後に設定しているため、同方向電流が検出される前の逆方向電流を検出することは無く、誤判定も防止できる。
また、図4の慣性モーメントI3のように、慣性モーメントが想定外に大きい場合、ローター52の動き出しも遅くなるため、ローター52が回転した場合でも、非回転の場合でも、逆方向電流の電圧値が第2基準レベルth2を超えるタイミングも遅くなる。
したがって、第2検出期間T2を設定して逆方向電流を検出する期間の終期を設定することで、ローター52の非回転時に、逆方向電流が第2基準レベルth2を超えることを検出して、回転したと誤判定することも防止できる。
ただし、慣性モーメントが大きい場合に、ローター52は回転しているが、第2検出期間T2では、第2検出回路354は逆方向電流を検出できなかったため、ローター52は非回転であると誤判定する可能性もある。この場合、モーター駆動制御装置34は、補助パルス供給部342により補助パルスAPを出力する。ただし、実際にローター52が回転していた場合、ローター52の極性が変わっており、駆動パルスKを入力した端子に補助パルスAPを出力しても、ローター52が補助パルスAPで回転することはない。したがって、補助パルスAPを出力することにより消費電力は増加するが、秒針5の指示がずれることはない。よって、電子時計1の仕様上で設定した秒針5の慣性モーメントの上限値を超えた秒針5が取り付けられた場合でも、消費電力は増加するが、秒針5の駆動の問題は発生しない。
[ローターの回転の判定例]
図5は、ローター回転検出装置35が第1検出回路352から第2検出回路354への切り替えを制御した前記実施形態での判定例である。
すなわち、ローター回転検出装置35は、駆動パルスKの出力後に、第1検出パルス形成回路351および第1検出回路352を作動する。そして、ローター回転検出装置35は、第1検出期間T1中に第1検出信号(同方向電流)が第1基準レベルth1を超えたことを第1検出回路352が検出すると、第1検出パルス形成回路351および第1検出回路352を停止し、第2検出パルス形成回路353、第2検出回路354の作動に切り替える。そして、ローター回転検出装置35は、第2検出期間T2が終了すると、第2検出パルス形成回路353、第2検出回路354を停止し、第2検出回路354の検出結果により、ローター52の回転、非回転を判定する。
例えば、慣性モーメントI1の秒針5の場合、第1検出回路352は、第1検出パルスSP1の3発目で第1基準レベルth1を超えたことを検出しているため、この時点で、第1検出パルス形成回路351および第1検出回路352から、第2検出パルス形成回路353および第2検出回路354に切り替えられる。そして、第2検出回路354が第2検出期間T2における第2検出パルスSP2の3発目で第2基準レベルth2を超えたことを検出すると、第2検出回路354はローター52が回転したと判定し、第2検出パルス形成回路353および第2検出回路354を停止する。
同様に、慣性モーメントI2の秒針5の場合、第1検出回路352は、第1検出パルスSP1の5発目で第1基準レベルth1を超えたことを検出しているため、この時点で、第2検出パルス形成回路353および第2検出回路354に切り替えられる。第2検出回路354は、第2検出期間T2において第2検出パルスSP2の6発目でローター52が回転したと判定している。
また、慣性モーメントI3の秒針5の場合、第1検出回路352は、第1検出パルスSP1の7発目で第1基準レベルth1を超えたことを検出しているため、この時点で、第2検出パルス形成回路353および第2検出回路354に切り替えられる。第2検出回路354は、第2検出期間T2では第2検出信号(逆方向電流)が第2基準レベルth2を超えていないので、ローター52は回転していない(非回転)と判定する。
なお、第2検出回路354で第2検出信号が第2基準レベルth2以上であることを検出した場合や、第2検出期間T2が終了した場合に、第2検出パルス形成回路353の第2検出パルスSP2の出力も停止しているが、第2検出パルスSP2の出力を継続してチョッピングブレーキ制御を継続してもよい。この場合、ローター52をより早期に停止することができる。
[ローターが非回転の判定例]
次に、ローター52が非回転であった場合に関して、図6に例示する。なお、ローター52が回転時の動作は比較的同じ傾向となりやすいが、非回転時の動作は、ばらつきが大きい。このため、図6は一例である。
慣性モーメントI1、I2の場合は、ローター52が非回転であっても、第1検出回路352は同方向電流を検出することが多い。ただし、ローター52が回転している図5のタイミングと比較すると、ローター52が非回転の場合には、第1基準レベルth1を超えるタイミングが、それぞれの慣性モーメントI1、I2、I3で遅くなっている。
このため、図6の例では、慣性モーメントI1の秒針5では、5発目の第1検出パルスSP1で同方向電流を検出し、慣性モーメントI2の秒針5では、7発目の第1検出パルスSP1で同方向電流を検出している。一方、慣性モーメントI3の秒針5では、第1検出期間T1(第1検出パルスSP1の3発目から8発目)の期間では同方向電流を検出できなかった。このため、慣性モーメントI3の場合は、第1検出回路352が第1検出期間T1の終了時点でローター52が非回転であると判定し、第2検出パルス形成回路353や第2検出回路354は作動させていない。
慣性モーメントI1、I2の秒針5の場合、第1検出回路352で同方向電流を検出したため、第2検出パルス形成回路353および第2検出回路354が作動する。図6の例では、第2検出期間T2内で逆方向電流は第2基準レベルth2を超えていないため、第2検出回路354は第2検出期間T2の終了時点でローター52は非回転であると判定できる。
なお、図6では、第1検出パルス形成回路351や第2検出パルス形成回路353は、第1検出期間T1や第2検出期間T2内に各検出信号が基準レベルth1,th2を超えたことを検出できない場合に、第1検出パルスSP1や第2検出パルスSP2を出力し続けてチョッピングブレーキ制御を継続しているが、各検出期間の終了時に第1検出パルスSP1や第2検出パルスSP2の出力を停止してもよい。
[駆動パルスのエネルギーによる検出タイミングの相違]
図7、8は、駆動パルスKのコイル53への投入エネルギーE1,E2が異なる場合の検出タイミングを比較した例である。なお、図7は、慣性モーメントI1の秒針5を用いた場合の同方向電流の検出例であり、図8は、同じ秒針5を用いた場合の逆方向電流の検出例である。
E2は、E1に比べて、駆動パルスKのdutyが小さい場合や電圧が低いために、投入エネルギーが小さい場合の例である。秒針5の慣性モーメントはE1,E2で同じであるため、投入エネルギーが小さいE2は、E1に比べて、第1検出期間T1および第2検出期間T2のいずれにおいても、各検出信号が基準レベルth1、th2を超えるタイミングが遅くなっている。
以上に説明したように、コイル53への投入エネルギーに対して慣性モーメントが大きくなると、電流波形の山(ピーク)が出るタイミングが遅くなり、それに伴って検出パルスSP1,SP2によって測定される電圧値が基準レベルを超えるタイミングが遅くなる。また、同方向電流のピークと、逆方向電流のピークの間隔も広くなる。
なお、投入エネルギーに対して慣性モーメントが大きいとは、検出パルスが同じ電圧および同じdutyであれば慣性モーメントIが大きいことを意味し、同じ慣性モーメントIなら検出パルスの電圧が低い又はdutyが小さいことを意味する。
投入エネルギーに対して指針の慣性モーメントが小さいときは、ローター52の動きが速く安定しており、各電流の山(ピーク)が出るタイミングや、山と山の間隔のばらつきは少ない。
一方、投入エネルギーに対して慣性モーメントIが大きくなると、指針の駆動に要するエネルギーに余裕がなく、微妙な負荷(歯車の負荷の違いや、時計の姿勢の違いや、油の粘性の違い(温度)や、前回のローター52の停止位置の違い等)で、ローター52の動きが変わる。また、指針の慣性モーメントによって、ローター52が惰性で動かされてしまい、更にローター52の動きが複雑で、同方向電流や逆方向電流の電圧値が基準レベルを超えて検出信号が出力されるタイミングもばらつきやすくなる。
また、ローター52が回らなかった時も同様であり、慣性モーメントIが大きくなると、ローター52が回転していないのに検出信号が出やすくなる。また、ローター52が回転しなかった場合は、回転した場合に比べて検出信号が出るタイミングは更に遅くなる。
これらを踏まえて、本実施形態では、第1検出パルス設定記憶部373、第2検出パルス設定記憶部375に、指針の慣性モーメントに応じたdutyを記憶しておき、第1検出パルスSP1や第2検出パルスSP2のdutyを設定している。さらに、第1検出期間記憶部374や第2検出期間記憶部376に各検出期間を記憶しておき、第1検出期間や第2検出期間を設定した。これにより、従来に比べて慣性モーメントが大きな指針でも、精度よくローター52の回転、非回転を検出できる。また、意図しないほど大きな慣性モーメントの指針が取り付けられた場合にも、精度よく非回転を検出できる。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)記憶装置37に第1検出パルス設定記憶部373、第2検出パルス設定記憶部375を設け、指針5〜7の慣性モーメントに基づいて、第1検出パルスSP1、第2検出パルスSP2のdutyを設定可能に構成した。そして、第1検出パルス形成回路351、第2検出パルス形成回路353は、第1検出パルス設定記憶部373、第2検出パルス設定記憶部375に記憶された設定値で第1検出パルスSP1、第2検出パルスSP2のdutyを設定している。このため、第1検出パルスSP1、第2検出パルスSP2のチョッピングブレーキ期間を、指針5〜7の慣性モーメントに応じて、ブレーキ量を確保可能な期間に予め設定することができる。このため、慣性モーメントの大きい指針を用いた場合でも、チョッピングブレーキ期間が長くなるため、ブレーキを掛けやすくできる。したがって、ローター52が回転しなかった場合の第1検出信号や第2検出信号の検出電圧を下げることができ、ローター52が非回転でありながら、第1基準電圧値th1や第2基準電圧値th2を超えて回転していると誤判定することを防止できる。
(2)第2検出パルス形成回路353は、第2検出パルスSP2のdutyを第2検出パルス設定記憶部375に基づいて設定しているので、チョッピングブレーキ期間つまり逆方向電流を検出するための電荷を確保可能な期間を、指針5〜7の慣性モーメントや第1検出パルスSP1のduty等に基づいて設定することができる。
このため、第2検出パルスSP2によるチョッピングブレーキ期間を長くして電荷を蓄える時間を長くできる。したがって、第2検出パルスSP2による第2検出信号が出やすくなり、従来よりも大きな慣性モーメントの指針の場合も、ローター52が回転した際の検出信号が出やすくなり、誤検出を防止できる。
(3)本実施形態では、第1検出パルスSP1の周波数を1kHzであり、dutyを1/16としているので、第1検出パルスSP1のチョッピングブレーキ期間を0.8ms以上に設定できる。このため、dutyが1/4でチョッピングブレーキ期間が0.75msと短い場合に比べて、慣性モーメントが大きな指針であっても確実にブレーキをかけやすくできる。このため、慣性モーメントが大きな指針が回転しなかった場合のローター52の速度も抑制でき、ローター52の非回転時の検出電圧を下げることができ、誤検出を防止できる。
(4)本実施形態では、第2検出パルスSP2の周波数を1kHzであり、dutyを1/16としているので、第2検出パルスSP2のチョッピングブレーキ期間を0.8ms以上に設定できる。このため、dutyが1/4でチョッピングブレーキ期間が0.75msと短い場合に比べて、チョッピングブレーキ時に蓄積される電荷を蓄える期間を長くできる。このため、第1検出パルスSP1のブレーキ量でローター52の自由振動時の速度が低速になっている場合でも、第2検出パルスSP2で電荷がたまるため、第2検出パルスSP2によって逆方向電流の検出信号が出力しやすくなり、ローター52の回転および非回転を精度よく検出できる。
(5)第1検出回路352が同方向電流を検出する第1検出期間T1を第1検出期間記憶部374に記憶して設定できるので、意図しない程大きな慣性モーメントの指針が取り付けられた場合に、同方向電流の検出タイミングが遅れる特性を考慮して第1検出期間T1を設定することができる。これにより、意図しない大きな慣性モーメントの指針が取り付けられてローター52が非回転の場合に、同方向電流を検出できないように設定することもでき、第1検出回路352の検出精度を向上できる。
(6)第2検出回路354が逆方向電流を検出する第2検出期間T2を第2検出期間記憶部376に記憶して設定できるので、意図しない程大きな慣性モーメントの指針が取り付けられた場合に、逆方向電流の検出タイミングが遅れる特性を考慮して第2検出期間T2を設定することができる。これにより、意図しない大きな慣性モーメントの指針が取り付けられてローター52が非回転の場合に、同方向電流を検出しても逆方向電流を検出できないように設定することもでき、第2検出回路354の検出精度を向上できる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、第2検出期間T2を、第1検出パルスSP1が出力を開始してから第1検出期間T1が終了するまでの期間T0よりも短く設定していたが、期間T0と第2検出期間T2を同じ期間に設定してもよいし、期間T0を第2検出期間T2よりも短く設定してもよい。これらは、指針の慣性モーメントや、第1検出パルスSP1、第2検出パルスSP2のdutyなどに応じて設定すればよい。
第1検出期間T1は、駆動パルスKの出力期間の2倍以下に設定していたが、駆動パルスKの出力期間の2倍より長く設定してもよい。第1検出期間T1と駆動パルスKの出力期間との関係も、駆動パルスKの種類や、指針の慣性モーメントや、第1検出パルスSP1、第2検出パルスSP2のdutyなどに応じて設定すればよい。
第1検出パルスSP1や第2検出パルスSP2のdutyの選択肢は、前記実施形態に限定されない。例えば、1/64、2/64、4/64、6/64、8/64、10/64、12/64等と選択肢を増やし、指針の慣性モーメントなどに応じてより細かく設定してもよい。
1…電子時計、5…秒針(指針)、6…分針(指針)、7…時針(指針)、30…駆動制御装置、34…モーター駆動制御装置、35…ローター回転検出装置、50…ステッピングモーター、52…ローター、53…コイル、351…第1検出パルス形成回路、352…第1検出回路、353…第2検出パルス形成回路、354…第2検出回路。

Claims (5)

  1. 少なくともローターおよびコイルを有するステッピングモーターと、
    前記ステッピングモーターで駆動される指針と、
    前記ローターの回転検出を行なうローター回転検出装置と、
    前記コイルに対して、モーター駆動パルスを出力するモーター駆動制御装置とを備え、
    前記ローター回転検出装置は、
    前記モーター駆動パルスが前記コイルに出力された後に、前記ローターの自由振動によって前記コイルに誘起される誘起電流のうち、駆動電流と同方向に流れる同方向電流の検出と、前記ローターのチョッピングブレーキ制御とに用いられる第1検出パルスを形成して前記コイルに出力する第1検出パルス形成回路と、
    前記第1検出パルスの出力開始後、予め設定された所定期間経過後に、前記同方向電流の電圧値を第1基準電圧値と比較して検出する第1検出回路と、
    前記第1検出回路で、前記同方向電流の電圧値が前記第1基準電圧値以上になったことが検出された後に、前記ローターの自由振動によって前記コイルに誘起される誘起電流のうち、駆動電流と逆方向に流れる逆方向電流の検出と、前記ローターのチョッピングブレーキ制御とに用いられる第2検出パルスを形成して前記コイルに出力する第2検出パルス形成回路と、
    前記逆方向電流を検出して前記ローターが回転したか否かを検出する第2検出回路とを備え、
    前記第1検出パルス形成回路は、前記第1検出パルスの1周期におけるチョッピングブレーキ期間を、前記指針のブレーキ量を確保可能な期間に予め設定し、
    前記第2検出パルス形成回路は、前記第2検出パルスの1周期におけるチョッピングブレーキ期間を、前記第2検出パルスによる逆方向電流の検出用の電荷を確保可能な期間に予め設定する
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記第1検出パルス形成回路は、前記第1検出パルスにおける前記チョッピングブレーキ期間を、前記指針の慣性モーメントに基づいて設定し、
    前記第2検出パルス形成回路は、前記第2検出パルスにおける前記チョッピングブレーキ期間を、前記指針の慣性モーメントおよび前記第1検出パルスの前記チョッピングブレーキ期間に基づいて設定する
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    前記第1検出パルス形成回路は、前記第1検出パルスにおける前記チョッピングブレーキ期間を、0.8ms以上に設定し、
    前記第2検出パルス形成回路は、前記第2検出パルスにおける前記チョッピングブレーキ期間を、0.8ms以上に設定する
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記第1検出回路が前記同方向電流を検出する第1検出期間は、前記モーター駆動パルスが出力されている期間の2倍以下である
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記第2検出回路が前記逆方向電流を検出する第2検出期間は、前記第1検出パルス形成回路が前記第1検出パルスを出力してから前記第1検出回路が前記同方向電流の電圧を検出する第1検出期間が終了するまでの期間よりも短い期間である
    ことを特徴とする電子時計。
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