JP2018146003A - 管継手、排水構造及び排水管接続部構造 - Google Patents

管継手、排水構造及び排水管接続部構造 Download PDF

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Abstract

【課題】排水流路において、非可撓性排水管と可撓性排水管とを管継手により接続し、前記各排水管が管継手の上流側、下流側のいずれに接続されるときでも、管継手を共通して使用できるものとする。【解決手段】管継手10は、一端側に非可撓性排水管が接続される第1接続口20を設け、他端側に可撓性排水管51が接続される第2接続口30を設け、第2接続口30は、可撓性排水管51の端部が内挿される外筒31と、外筒31に内挿された可撓性排水管51の端部に内挿される内筒32と、可撓性排水管51の凹部に係合し可撓性排水管51を抜け止め状態とする係合部40と、を備えた。更に、内筒32の開口縁部に形成された排水溢れ縁37は外筒31の開口縁部に形成された排水溢れ縁35よりも第2接続口30の奥方に設けた。外筒31と可撓性排水管51との間は連通する非水密状態にある。【選択図】図3

Description

本発明は、給湯器や空気調和器、冷凍機等の機器で発生するドレン排水を自然排水により排出する排水流路に設けられる管継手、排水構造及び排水管接続部構造に関するものである。
潜熱回収型の給湯器やエアコン等の空気調和器、冷凍機、冷却塔などの機器に結露等によって生じたドレン排水は排水管からなる排水流路を通して排出されている。排水管は、例えば特許文献1にも記載されているように、建物の壁面に沿って縦方向に配管され、ドレン排水は通常上流側から下流側に自然排水されて雨樋や雨水側溝等に排出されている。
ここで、排水流路は一般には可撓性を有しない硬質排水管が使用され管継手により連結されているが、流路途中に壁面の段差や障害物があって迂回する必要がある箇所や別の壁面に移ったりする箇所においては波付管、蛇腹管等の自在に曲げられる可撓性を有する排水管が使用される。この硬質排水管と可撓性排水管との双方が使用されている排水流路では更に多くの管継手が使用され排水管同士が連結されている。このような排水流路において、硬質排水管と可撓性排水管とを接続するときは、管継手を挟んでその上流側に硬質排水管が配管され下流側に可撓性排水管が配管される場合と、逆の、管継手を挟んだ上流側に可撓性排水管が配管され下流側に硬質排水管が配管される場合とがある。
特開2011−162947号公報
しかし、異なる種類の硬質排水管と可撓性排水管とを連結する管継手は、硬質排水管、可撓性排水管が管継手を挟んだ上流側、下流側のいずれにあるかによって使い分ける必要があった。このため、接続作業、部品管理が煩わしく、コスト高となっていた。
なお、管継手には、可撓性排水管等の排水管との接続箇所での水漏れを防止するため、管継手の外壁と排水管の外面との隙間にはパッキングが介挿されることが多い。しかし、本願のような、結露等によって生じたドレン排水を上流側から下流側に自然排出させるものである場合は、管継手と排水管との接続部には多大な水圧はかからないので、パッキングの部品コスト、劣化による交換等のメンテナンスなどを考慮すれば、パッキングを使用しなくてよければ好都合である。
そこで、本発明は、ドレン排水を自然排水によって排出する排水流路において、非可撓性排水管と可撓性排水管とを接続するものであって、前記各排水管がそれぞれ上流側、下流側のいずれに接続されたときでも共通して使用することができ、また、可撓性排水管との間にパッキングの介挿を必要としない管継手、排水構造及び排水管接続部構造の提供を課題とするものである。
請求項1の管継手は、機器のドレン排水流路に設けられるものであって、
一端側に、可撓性を有しない非可撓性排水管または排水管継手が接続される第1接続口が設けられ、
他端側に、外面及び内面の少なくとも一方に凹部及び凸部が交互に形成されて可撓性を有する可撓性排水管が接続される第2接続口が設けられ、
前記第2接続口は、前記可撓性排水管の端部が内挿される外筒と、該外筒に内挿された前記可撓性排水管の端部に内挿される内筒と、前記可撓性排水管の凹部に係合し該可撓性排水管を抜け止め状態とする係合部と、を備え、
前記管継手の内部に形成された排水空間と該管継手の外部とは、前記第2接続口の外筒と前記可撓性排水管の外面との間が非水密状態にあって、連通しており、
前記内筒の開口縁部に形成された排水溢れ縁は、前記外筒の開口縁部に形成された排水溢れ縁よりも、第2接続口の奥方に位置するものである。
これにより、ドレン排水を自然排水によって排出する排水流路において、管継手の第2接続口は、外筒と内筒とを備え、内筒の排水溢れ縁は可撓性排水管の端部に内挿されるので、第1接続口を上側とした向きで、可撓性排水管が接続される第2接続口を可撓性排水管の上流側に使用したときは、上流から第1接続口を通して流れ込んできたドレン排水は内筒があることによって外側の可撓性排水管側に浸入するのが防止され、外筒と可撓性排水管との間を流れて管継手の外部に流出することが起こりにくい。また、第1接続口を下側とした向きで、第2接続口を可撓性排水管の下流側に使用したときは、内筒の排水溢れ縁が、外筒の排水溢れ縁よりも第2接続口の奥方に位置する、すなわち外筒の排水溢れ縁より低い位置にあるので、可撓性排水管側から流れてきたドレン排水の一部が内筒の外側に流れ込んで内筒と外筒との間に滞り内筒の排水溢れ縁から溢れても、外筒により管継手の外部に流出するのが規制される。
請求項2の管継手は、管継手が垂直状態から所定角度まで傾いても、第2接続口の内筒の排水溢れ縁は、第2接続口の外筒の排水溢れ縁より下方に位置する。
これにより、排水流路において管継手は所定角度まで傾斜させて排水管と接続することができる。その結果、ドレン排水の現場の状況に応じて、障害物を迂回させるなどして排水流路を形成することも可能となり、排水流路形成の自由度が高まる。
請求項3の排水構造は、排水流路の最上流に設置された機器の下側に、請求項1または請求項2の構成を備えた第1管継手がその第1接続口において直接または間接的に接続され、
前記第1管継手の第2接続口に、可撓性を有する可撓性排水管の上端が接続され、
前記可撓性排水管の下端に、請求項1または請求項2の構成を備えた第2管継手がその第2接続口において接続され、
前記第2管継手の下流側となる第1接続口に、可撓性を有しない非可撓性排水管または排水管継手が接続されたものである。
請求項4の排水管接続部構造は、ドレン排水の排水管に管継手が接続されたものであって、
前記管継手は、
一端に形成された上流側となる筒状の上流側接続口に波付管からなる排水管が接続され、他端に形成された下流側となるドレン排水の排出口から、前記上流側接続口から流入したドレン排水を排出可能であり、
前記上流側接続口に形成された外筒に、前記排水管の端部が内挿されるとともに、前記排水管の端部に、前記上流側接続口に設けられ前記ドレン排水の排出口の内部と連通する中空部を有する内筒が内挿され、
前記内筒の開口縁部に形成された排水溢れ縁は、前記外筒の開口縁部に形成された排水溢れ縁よりも前記上流側接続口の奥方に位置しており、
更に、前記管継手の内部に形成された排水空間と該管継手の外部とは、前記上流側接続口の外筒と前記排水管の外面との間が非水密状態にあって、連通しているものである。
ここで、「上流側接続口」は請求項1乃至請求項3の「第2接続口」に相当し、「ドレン排水の排出口」は「第1接続口」に、「波付管からなる排水管」は「可撓性排水管」に相当する。
本発明は、ドレン排水を自然排水によって排出する排水流路において、管継手の第2接続口が、外筒と内筒とを備え、内筒の開口縁部に形成された排水溢れ縁は可撓性排水管の端部に内挿されるとともに、内筒の排水溢れ縁が外筒の排水溢れ縁よりも第2接続口の奥方に位置しているので、非可撓性排水管と可撓性排水管とを管継手により接続する場合に、前記各排水管が管継手の上流側、下流側のどちらに配管されたときでも、ドレン排水が管継手の外部に洩れ出すことはないから、管継手は、上下のどちらの向きで使用されても共通して使用することができ、各排水管の配管位置に応じて専用のものを用意して使い分ける必要がない。したがって、管継手による接続作業、部品管理が容易であり、コストも削減できる。
また、水圧をかけずにドレン排水を自然排水によって排出する排水流路においては、管継手の外筒と可撓性排水管との間にパッキングを設けなくても、前述のようにドレン排水が管継手の外部に流出するのを防止できるので、前記パッキングは不要とし得る。このため、部品コストを削減でき、パッキングの劣化による交換等のメンテナンスも不要となる。
本発明の実施形態の排水構造を示す側面図である。 図1の管継手を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 図1の管継手の断面図である。 図1の排水構造の上半部の斜視図である。 図1の排水構造の上半部の断面図である。 図1の排水構造の下半部の斜視図である。 図1の排水構造の下半部の断面図である。 図2の管継手を傾斜した状態で接続したときの外筒と内筒との空間に流入したドレン排水の溢れ状況を説明する説明図である。
以下、本発明の実施形態の管継手及び排水構造を図に基づいて説明する。
図1において、本実施形態の管継手10は、機器のドレン排水流路に設けられ、可撓性を有しない非可撓性排水管50と可撓性を有する可撓性排水管51とを接続するものである。前記ドレン排水流路に形成された排水構造1は、排水流路の上流側に設置された機器の下方に前記管継手10が配設され、その下側に可撓性排水管51の上端が接続され、更に、可撓性排水管51の下端に前記管継手10と同一の管継手10が上下向きを逆にして接続され、この管継手10の下側に非可撓性排水管50が接続された構造となっている。なお、図4及び図5は、図1における可撓性排水管51の上部側半分を示し、図6及び図7は、可撓性排水管51の下部側半分を示す。以下、各構成部材について詳細に説明する。
図1において、排水流路の上流側に設置された機器として潜熱回収型給湯器70が例示されており、ここからドレン排水が排出される。潜熱回収型給湯器70は、二次熱交換器を設け、従来型の給湯器で燃焼排ガスとして廃棄していた熱をリサイクルすることで熱効率を向上させたものであり、その際にドレン排水が発生する。ドレン排水は通常酸性であるが、中和器で中和して排出される。潜熱回収型給湯器70で発生するドレン排水は、最大排水量が定められており、排水量は0.5〜1.5l/日程度で、ドレン排水の水質は、雨水と同等程度であるから、ドレン排水流路から雨樋69、雨水側溝等の雨水系統や排水設備に接続され排出される。
なお、本実施形態では、潜熱回収型給湯器70の下側には継手66を介して間接排水用器具60が取り付けられている。間接排水用器具60は、下方から汚水が逆流したり、ガスが流入したり、害虫等が侵入したりするのを防止するために、図5に示すように、上流側筒部61と下流側筒部62とを直結せず、その間に空間Sを設けて排水するようにしたものである。
すなわち、間接排水用器具60は、図5において、その上流側筒部61から空間Sを隔てて下流側筒部62が設けられ、下流側筒部62の上部は上端開口が上流側筒部61の下端開口より大きい径を有する漏斗状の受け部63となっている。上流側筒部61は直管状の非可撓性排水管で形成され、その上半部61aは潜熱回収型給湯器70の下側の継手66に接着等により接続されている。下流側筒部62は直管状の非可撓性排水管で形成され、その下半部62aを形成する非可撓性排水管50は接着等によって管継手10に接続されるようになっている。間接排水用器具60に空間Sが設けられ、上流側筒部61と下流側筒部62とは連通していないので、下方から汚水が逆流しても間接排水用器具60の空間Sの外側の外周壁64に設けられたがらり状の排出窓65から大気中に溢れ出て上流の機器側には上昇せず、害虫類も機器側に侵入することはできない。
排水流路を構成する非可撓性排水管50は、外面平滑な直状の塩ビ管等で形成されている。また、可撓性排水管51は、外面及び内面に凹部及び凸部が交互に形成されて可撓性を有する波付管からなり、合成樹脂等で形成されている。
可撓性排水管51の上下に接続された管継手10は、いずれも同一のものが使用されている。管継手10は、図2及び図3に示すように、一端側すなわち図2及び図3における下側に、非可撓性排水管50が接続される略円筒状の第1接続口20が設けられ、他端側すなわち図2及び図3における上側に、可撓性排水管51が接続される円筒状の第2接続口30が設けられている。そして、第2接続口30は、可撓性排水管51の端部が内挿される外筒31と、可撓性排水管51の凹部に係合し可撓性排水管51を抜け止め状態とする係合部40と、を備えている。更に、本発明の管継手10には、外筒31に内挿された可撓性排水管51の端部に内挿される内筒32が設けられている。管継手10は合成樹脂により形成されている。
第2接続口30の外筒31は、略円筒状をなし、その内径は内部に挿入される可撓性排水管51の外径と略同一の大きさに形成されている。外筒31は、図3における上端部の外面の180度離間した2箇所に、係合部40の内面における対向する2箇所に形成された嵌合突起41が嵌合する嵌合凹溝33が設けられている。外筒31の嵌合凹溝33は周方向に所定長さに形成され、係合部40の嵌合突起41は周方向に嵌合凹溝33の略半分の長さに形成されていて、外筒31に対して係合部40を周方向に回動させることにより、外筒31と係合部40とを接続したり解除できるようになっている。外筒31の上端部には係合部40の後述する複数の弾性片43の先端突起45が嵌入する複数の切欠34が周方向に間隔をおいて形成されている。外筒31の上端の開口縁部は、排水溢れ縁35となっている。
外筒31の内面は、凹凸のない平滑面で形成され、内部に挿入される可撓性排水管51の外面との間にパッキング等の封止材は取り付けられるようにはなっていない。すなわち、管継手10に可撓性排水管51が接続されたとき、外筒31と可撓性排水管51の外面との間は非水密状態にあり、管継手10の内部に形成された排水空間11と管継手10の外部とは連通する状態にある。
係合部40は、第2接続口30の外筒31の上端部に着脱自在に取り付けられている。係合部40は略円筒状をなし、図3の上端部の内面には上端開口縁42を基端として先端側が内外方向に撓む弾性片43が周方向に所定の間隔をおいて複数突設されている。弾性片43は帯板状をなし、先端部には可撓性排水管51の外面の凹部に係合する係合爪44が形成されており、係合爪44が可撓性排水管51の外面の凹部に係合することによって、可撓性排水管51は管継手10から抜け止め状態となる。弾性片43の先端突起45は、前述のように、外筒31の切欠34内に嵌入するようになっている。
第2接続口30の内筒32は、管継手10の内部に形成された排水空間11において第1接続口20と第2接続口30とを仕切る円環状の仕切部12から管軸方向に立設された円管で形成され、中空部36を有し、外径は可撓性排水管51の内径と略同一に形成されている。内筒32の高さは、管継手10が図3と上下逆向きの垂直方向に配置されている状態、すなわち図5に示した、下方から可撓性排水管51が挿入され接続されている状態で、ドレン排水が上方から流れてきたときに、ドレン排水が内筒32の外方の可撓性排水管51側に流入するのを阻止できる大きさであれば足りる。また、内筒32の高さは、管継手10が図3の向きにあって可撓性排水管51が上方から挿入され接続されている状態において、ドレン排水が矢印で示すように管継手10の内部の排水空間11から管継手10の外部に流出しないようにすべく、外筒31の高さに比べて低く設定されている。別言すれば、内筒32の開口縁部に形成された排水溢れ縁37は、外筒31の開口縁部に形成された排水溢れ縁35よりも第2接続口30の奥方すなわち仕切部12に近い位置に形成されている。
このように形成された管継手10は、排水流路において、図1に示すように、可撓性排水管51の上流側に第1管継手10Aとして接続され、下流側に第2管継手10Bとして接続されている。上流側の第1管継手10Aは、図1、4、5に示すように、第1接続口20が上流側となる向きで、第1接続口20が間接排水用器具60の下流側筒部62の非可撓性排水管50で形成された下半部62aに接着により接続されている。そして、第1管継手10Aの第2接続口30には可撓性排水管51の一端部である上端部が下方から接続されている。可撓性排水管51は、そのまま下方から第1管継手10Aの第2接続口30内に挿入していくだけで、外面が第2接続口30の弾性片43を外方に撓ませつつ第2接続口30の奥方に押し込まれ、先端が仕切部12に当接した時点で、弾性片43の係合爪44が可撓性排水管51の外面の凹部に係合し、第1管継手10Aに抜け止め状態に接続されている。
更に、可撓性排水管51の他端部である下端部には、図1、6、7に示すように、下流側の第2管継手10Bが、第2接続口30が上流側となる向きで、下方から接続されている。第2管継手10Bは、第1管継手10Aへの可撓性排水管51の接続と同様に、単に、第2管継手10Bを可撓性排水管51の下端部に外嵌していくだけで、弾性片43の係合爪44が可撓性排水管51の外面の凹部に係合し、可撓性排水管51に抜け止め状態に接続される。このように接続された第2管継手10Bは、第1接続口20が非可撓性排水管50を直角に曲げて形成されたエルボ67に接着により接続されている。
排水流路は、上流側から間接排水用器具60、第1管継手10A、可撓性排水管51及び第2管継手10Bの順に鉛直方向に接続されているが、この後は、エルボ67により垂直方向から水平方向に向きを変え、継手68を介して雨樋69に接続されている。
このように構成された排水流路において、潜熱回収型給湯器70で発生したドレン排水は、水圧がかかることなく重力による自然排水により、排水流路の垂直部分を下方に流れた後、雨樋69を使用した雨水系統により外部に排出される。
ここで、排水流路のうち、可撓性排水管51に第2管継手10Bが接続された構成は、請求項の排水管接続部構造に相当するものでもある。なお、請求項の排水管接続部構造との関係において、「第2管継手10B」は請求項の「管継手」に相当し、「第1接続口20」は請求項の「ドレン排水の排出口」に、「第2接続口30」は請求項の「上流側接続口」に、「可撓性排水管51」は請求項の「波付管からなる排水管」にそれぞれ相当する。
次に、このように構成された本実施形態の管継手10、排水構造1の作用を説明する。
潜熱回収型給湯器70のドレン排水の発生量は前述のように少量であり、ドレン排水は格別水圧をかけて排出されるものではなく、排水流路の上下落差により自然排水される。このような、ドレン排水を自然排水によって排出する排水流路において、管継手10の第2接続口30は、可撓性排水管51の端部が内挿される外筒31と、外筒31に内挿された可撓性排水管51の端部に内挿される内筒32と、を備え、内筒32の開口縁部に形成された排水溢れ縁37は可撓性排水管51の端部に内挿されるので、図4及び図5に示すように、第1管継手10Aを可撓性排水管51の上流側に使用したとき、上流側に位置する第1接続口20を通して流れ込んできたドレン排水は管継手10の外部に流出しにくい。
一方、図6及び図7に示すように、第2管継手10Bを可撓性排水管51の下流側に使用したときは、内筒32の排水溢れ縁37が外筒31の排水溢れ縁35よりも第2接続口30の奥方に位置しているので、図3に示すように、ドレン排水の一部が内筒32の外側に流れ込んで内筒32と外筒31との間の空間内に溜まっても、溜まったドレン排水は、内筒32の排水溢れ縁37から第2管継手10Bの排水空間11内に溢れ出るだけで、外筒31の排水溢れ縁35には到達せず、したがって、管継手10の外部に流出するのは回避される。なお、内筒32の排水溢れ縁37から溢れずに内筒32と外筒31との空間内に溜まったドレン排水は、自然に蒸発して消滅する。
したがって、可撓性排水管51の上流側に接続された第1管継手10A、及び可撓性排水管51の下流側に接続された第2管継手10Bのいずれにおいても、ドレン排水が管継手10の外部に洩れ出すことがないから、1つの管継手10は、第1管継手10Aとしても第2管継手10Bとしても共通して使用することができる。このため、各排水管の配管位置に応じて専用の複数の管継手を用意して使い分ける必要はない。その結果、管継手10を使用した接続作業を効率良く行なうことができ、部品管理も容易となる。更に、管継手10の部品コストも削減できる。
また、水圧をかけずにドレン排水を自然排水によって排出する排水流路においては、管継手10の外筒31と可撓性排水管51との間にパッキング等の何らかの水密部材を設けなくても、前述のようにして管継手10の外部へのドレン排水の流出を防止することができる。このため、管継手10の外筒31と可撓性排水管51との間にパッキング等の介挿を不要とすることができ、部品コストを削減でき、パッキング等の劣化による交換等のメンテナンスも不要となる。
ここで、前述の、第2管継手10Bを可撓性排水管51の下流側に使用したときの、内筒32の排水溢れ縁37が外筒31の排水溢れ縁35よりも第2接続口30の奥方に位置していることについて説明を加える。
前述の実施形態においては、可撓性排水管51と管継手10とが鉛直方向に接続されている状態を説明しているが、本実施形態では、内筒32の排水溢れ縁37が外筒31の排水溢れ縁35より第2接続口30の奥方に位置していることにより、可撓性排水管51と管継手10とが鉛直方向に対して所定角度傾斜して接続されている状態においても、ドレン排水の一部が内筒32の外側に流れ込んで外筒31の排水溢れ縁35から溢れて管継手10の外部に流出するのを規制することができる。
すなわち、図8において、管継手10は図示しないが可撓性排水管51の下端に下方から接続されており、かつ管継手10の中心軸は鉛直軸Cに対して傾斜している。図8(a)は管継手10の中心軸が鉛直軸Cに対してθ1の角度で傾斜している。本実施形態の管継手10の場合、図8(a)の状態において、θ1は約60度である。この傾斜においては、ドレン排水の一部が内筒32の外側に流れて内筒32と外筒31との空間内に溜まって水平線Hを超え矢印で示すように内筒32の排水溢れ縁37から管継手10の排水空間11内に流出する状態になっても、内筒32と外筒31との空間内に溜まったドレン排水の液面は、外筒31側についてはその内面の途中の高さにある。したがって、ドレン排水の一部が外筒31の排水溢れ縁35を超えて管継手10の外部に洩れ出すことはない。
この状態で、管継手10を更に傾斜させていき、図8(b)に示す、傾斜角度が所定角度としてのθ2の大きさになると、内筒32と外筒31との空間内に溜まったドレン排水は、外筒31の排水溢れ縁35に達し、矢印で示すように外筒31の外部側に流出する直前の状態となり、それ以上に傾けると外筒31の排水溢れ縁35から管継手10の外部に流出することなる。
このことから、内筒32と外筒31との空間内に溜まったドレン排水は、管継手10の中心軸が鉛直軸Cに対してθ2の角度となるまで管継手10を傾斜させることができる、ということがいえる。つまり、排水流路において管継手10は所定角度θ2まで傾斜させて排水管と接続することができる。このため、ドレン排水の現場の状況に応じて、障害物を迂回させるなどして排水流路を形成することも可能となり、排水流路形成の自由度が高まる。
ここで、所定角度θ2は、外筒31及び内筒32の高さにより変化するので、管継手10は、想定される現場での排水流路を念頭におきながら設計するとよい。なお、本実施形態の管継手10の場合、所定角度θ2はおよそ80度である。
ところで、上記実施形態の排水構造1は、各排水管及び管継手10が図1に示した組み合わせで接続されているが、本発明を実施する場合には、この組み合わせに限られるものではなく、各種の仕様に構成することができる。
また、上記実施形態では、第1管継手10Aの第1接続口20には間接排水用器具60の非可撓性排水管50からなる下半部62aが接続され、第2管継手10Bの第1接続口20にはエルボ67を形成する非可撓性排水管50の部分が接続されているが、管継手10の第1接続口20の外径がこれに接続される非可撓性排水管50と同一の場合は、非可撓性排水管50に換えて、これらの間にカップリング等の各種継手を介在させて接続すればよい。
加えて、第1管継手10Aは、間接排水用器具60及び継手66を介して潜熱回収型給湯器70に間接的に接続されているが、潜熱回収型給湯器70に直接接続してもよい。
更に、管継手10の第1接続口20と直状管である非可撓性排水管50とは接着により接続されているが、これに限られるものではなく、これらは単なる圧入手段により接続してもよいし、係合など他の手段によって接続してもよい。
そして、可撓性排水管51は、外面及び内面に凹部及び凸部が交互に形成されているが、外層、内層の二重管であって、外層及び内層のいずれか一方のみに凹部及び凸部が交互に形成されたものであってもよい。
また、上記実施形態の排水流路は、下流側の端部を雨樋69に接続してドレン排水を排出しているが、雨水側溝等の雨水系統に接続して排出することもでき、また、ドレンパンに導いて排出してもよく、その他の排水設備に接続して排出してもよい。
なお、上記実施形態では、ドレン排水は潜熱回収型給湯器70で発生したものを例示しているが、本発明は、空気調和機器等で発生した結露水、冷凍機、冷却塔、冷媒や熱媒として水を使用する装置で発生した排水などのドレン排水を排出する場合も同様に適用することができる。
1 排水構造 32 内筒
10 管継手 35 外筒の排水溢れ縁
10A 第1管継手 36 中空部
10B 第2管継手 37 内筒の排水溢れ縁
11 排水空間 40 係合部
20 第1接続口 50 非可撓性排水管
30 第2接続口 51 可撓性排水管
31 外筒 70 潜熱回収型給湯器

Claims (4)

  1. 機器のドレン排水流路に設けられる管継手であって、
    一端側に、可撓性を有しない非可撓性排水管または排水管継手が接続される第1接続口が設けられ、
    他端側に、外面及び内面の少なくとも一方に凹部及び凸部が交互に形成されて可撓性を有する可撓性排水管が接続される第2接続口が設けられ、
    前記第2接続口は、前記可撓性排水管の端部が内挿される外筒と、該外筒に内挿された前記可撓性排水管の端部に内挿される内筒と、前記可撓性排水管の凹部に係合し該可撓性排水管を抜け止め状態とする係合部と、を備え、
    前記管継手の内部に形成された排水空間と該管継手の外部とは、前記第2接続口の外筒と前記可撓性排水管の外面との間が非水密状態にあって、連通しており、
    前記内筒の開口縁部に形成された排水溢れ縁は、前記外筒の開口縁部に形成された排水溢れ縁よりも、第2接続口の奥方に位置していることを特徴とする管継手。
  2. 前記第2接続口の内筒の排水溢れ縁は、前記管継手が垂直状態から所定角度まで傾いても、前記第2接続口の外筒の排水溢れ縁より下方に位置することを特徴とする請求項1に記載の管継手。
  3. 排水流路の最上流に設置された機器の下側に、請求項1または請求項2の構成を備えた第1管継手がその第1接続口において直接または間接的に接続され、
    前記第1管継手の第2接続口に、可撓性を有する可撓性排水管の上端が接続され、
    前記可撓性排水管の下端に、請求項1または請求項2の構成を備えた第2管継手がその第2接続口において接続され、
    前記第2管継手の下流側となる第1接続口に、可撓性を有しない非可撓性排水管または排水管継手が接続されたことを特徴とする排水構造。
  4. ドレン排水の排水管に管継手が接続された排水管接続部構造であって、
    前記管継手は、
    一端に形成された上流側となる筒状の上流側接続口に波付管からなる排水管が接続され、他端に形成された下流側となるドレン排水の排出口から、前記上流側接続口から流入したドレン排水を排出可能であり、
    前記上流側接続口に形成された外筒に、前記排水管の端部が内挿されるとともに、前記排水管の端部に、前記上流側接続口に設けられ前記ドレン排水の排出口の内部と連通する中空部を有する内筒が内挿され、
    前記内筒の開口縁部に形成された排水溢れ縁は、前記外筒の開口縁部に形成された排水溢れ縁よりも前記上流側接続口の奥方に位置しており、
    更に、前記管継手の内部に形成された排水空間と該管継手の外部とは、前記上流側接続口の外筒と前記排水管の外面との間が非水密状態にあって、連通していることを特徴とする排水管接続部構造。
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