JP6826457B2 - 断熱材付管体に接続される接続体装置、水切り部材の設置構造、及び断熱材端部の覆い構造 - Google Patents

断熱材付管体に接続される接続体装置、水切り部材の設置構造、及び断熱材端部の覆い構造 Download PDF

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本発明は、断熱材が外装された冷水配管、温水配管等の管体に接続される継手等の接続体や、管体における断熱材が外装されていない箇所に発生した結露水を特定箇所に排出し、また、結露水が断熱材に浸入するのを防止する、断熱材付管体に接続される接続体装置、接続体の水切り部材、及び流体管路を覆う断熱材端部の覆い構造に関するものである。
ファンコイルユニットなどの空調機は、熱交換機、送風機、エアフィルタが内蔵された室内ユニットに冷水または温水が供給され、温度調節が行なわれている。冷水または温水は室外の熱源設備で作られ、冷水配管、温水配管等の管体を介して室内ユニットに送られる。管体は断熱により内部を通流する冷水または温水を保温するため、断熱材が外装されている。管体は継手等の接続体によって室内ユニットに接続されている。
配管の途中には室内ユニットのメンテナンス等のために一時的に配水の流れを遮断するための継手やドレン排水などのための継手などの接続体が設けられている。この空調機に使用されている管体の接続体は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載のドレンホース接続構造は、内層のホース部と外層の断熱材部とで構成されたドレンホースと、ドレン排水口とが、継手筒部を介して取り付けられている。
特開2015−105789号公報
しかし、従来の配管構造は、冷水管、温水管等の管体は断熱材が外装されて保温されているが、継手等の接続体などにはその形状の複雑さなどから断熱材は外装されておらず露出した状態にあるため、管体内に冷水が流れたときに、断熱材が外装されていない接続体や、その周辺の断熱材が外装されていない管体には結露が発生することがある。これらの部材に生じた結露水が断熱材で外装された管体側に伝って流れていくと、管体と断熱材との僅かな隙間内に結露水が入いり込んでこの隙間内を流れるうちにいずれかの箇所で水滴となって落下することがあった。また、結露水が断熱材の内部に浸入しいずれかの箇所で染み出たり、結露水によって断熱材が腐食したりかびが発生することがあった。
なお、特許文献1に記載のドレンホース接続構造の場合は、接続体である継手筒部はエルボで形成されていて水平方向から垂直方向に配管向きを変え、断熱材が外装されたドレンホースは垂直方向に立ち上がっているので、断熱材が外装されていない継手筒部に結露が発生しても、結露水は、内層のホース部と外層の断熱材部との隙間内には一般には流れないのであるが、ドレンホースがこのような配設位置でなく、水平方向や下方の姿勢にある場合は同様に前記隙間内に結露水が流れ込むことがあり得る。
そこで、本発明は、継手等の接続体で発生した結露水が管体の断熱材で外装された部分にまで流れるのを遮断して特定の箇所で排出させることにより、結露水が管体と断熱材との隙間内に入いり込んで管体を伝って流れるうちにいずれかの箇所で水滴となって落下するのを防止でき、また、結露水が管体に外装された断熱材内に浸入するのを防止できる、断熱材付管体に接続される接続体装置、水切り部材の設置構造、及び断熱材端部の覆い構造の提供を課題とするものである。
請求項1の断熱材付管体に接続される接続体装置は、断熱材が外装された管体に露出した状態で接続される接続体と、
前記管体及び前記接続体の少なくとも一方が貫通する貫通孔と、該貫通孔を取り囲む環状の立設筒部と、前記断熱材の端面に沿う方向に延びる水切り壁と、を有する水切り部材と、
前記立設筒部と該立設筒部内から前記断熱材の反対側に延びる前記接続体とに跨ってそれらの外面に密接して配置され、熱により収縮する熱収縮チューブと、
を備えている。
請求項2の接続体装置は、貫通孔の全周を取り囲むようにして断熱材の端面の少なくとも一部を覆う覆い部を有している。
請求項3の接続体装置は、覆い部が、断熱材の端面の全体を覆っている。
これにより、請求項1乃至3の接続体装置においては、水切り部材の立設筒部と接続体とに跨って熱収縮チューブが配置されているとともに、立設筒部は管体等が貫通する貫通孔を取り囲んでいるので、接続体に発生した結露水の排出箇所が特定され、結露水は熱収縮チューブの外面を伝って水切り壁の前方すなわち接続体側の周辺で落下する。その結果、結露水が管体の外面を伝って断熱材との隙間内に流れ込むのが遮断され、この隙間内を通過するうちにいずれかの箇所で水滴となって落下するのが防止される。また、断熱材の端面に沿う方向に水切り壁が設けられているので、結露水が断熱材の内部に浸入するのが防止される。
また、請求項2の覆い部は、断熱材の端面の一部を覆うものである場合は、覆い部ひいては水切り部材全体が小型となる。
請求項4の接続体装置は、水切り壁に、断熱材の端部を圧入により受け入れる受け部が設けられている。
請求項5の接続体装置は、水切り壁に、断熱材側に向けて立設し、断熱材の外面に当接する当接環状部が設けられている。
請求項6の接続体装置は、水切り壁の端縁が、当接環状部の外面を超えて突出している。
請求項5及び請求項6の発明によれば、水切り壁の前方すなわち接続体側の周辺で流れ落ちる結露水が水切り壁の後方の断熱材側にまで回り込むのが防止される。
請求項7の接続体装置は、熱収縮チューブの内面に接着層が設けられている。これにより、熱収縮チューブは立設筒部と接続体とに跨ってより強固に固定することができる。
請求項8の接続体装置は、立設筒部の内面に、管体または接続体との間に部分的に空隙が形成されるように当接する当接部が設けられている。これにより、冷却水により冷却された管体または接続体によって立設筒部自体が冷却されるのが抑えられる。
請求項9の接続体装置は、立設筒部が、内部に嵌入される接続体が立設筒部の中心軸回りに回動するのを規制するように形成されている。
請求項10の水切り部材の設置構造は、断熱材が外装された管体及び該管体に接続される接続体の少なくとも一方が貫通する貫通孔と、貫通孔を取り囲む環状の立設筒部と、断熱材の端面に沿う方向に延びる水切り壁と、を備えた水切り部材の設置構造であって、
前記立設筒部内に前記接続体の一部が入り込み、前記水切り壁が前記断熱材の端面に沿うように配置され、前記立設筒部と前記接続体とに跨って配置された、熱により収縮する熱収縮チューブが、それらの外面に密接している。
請求項10の接続体の水切り部材は、請求項1の接続体装置の水切り部材と同様の構成であり、請求項1の接続体装置と同様に作用する。
請求項11の断熱材端部の覆い構造は、流体が内部を流れる流体管路が貫通する貫通孔と、前記流体管路に外装された断熱材の端面を覆う覆い部と、前記貫通孔を取り囲むようにして前記断熱材の反対側に立設する環状の立設筒部と、を有する覆い部材による断熱材端部の覆い構造であって、
前記立設筒部と該立設筒部内から延出した流体管路とに跨って配置され、熱により収縮する熱収縮チューブが、それらの外面に密接している。
請求項11の断熱材端部の覆い構造は、請求項1の接続体装置との関係において、覆い部及び覆い部材は、それぞれ請求項1の水切り壁及び水切り部材となっており、請求項11の流体管路は、請求項1の管体を意味する他、管体及び接続体の双方を意味する場合もある。
請求項12の断熱材端部の覆い構造は、覆い部材の覆い部と断熱材の端面との間が封止されている。これにより、湿気を帯びた外気が覆い部と断熱材の端面との間から流体管路の管体側に流入して流体管路内を流れる冷水により冷却されることによって結露が発生し、結露水が流体管路のいずれかの箇所で落下するのが確実に防止される。
本発明は、水切り壁が設けられ、また、水切り部材の立設筒部と接続体とに跨って熱収縮チューブが配置されているとともに、立設筒部は管体等が貫通する貫通孔を取り囲んでいるので、接続体や管体の外面に発生した結露水が管体における断熱材で外装された部分にまで流れるのを遮断し結露水を特定の箇所で排出させるため、結露水が管体と断熱材との隙間内に流れ込むのを防止でき、また、結露水が管体に外装された断熱材内に浸入するのを防止できる。その結果、結露水が好ましくない箇所に落下してその周辺部が汚れるのを防止できる。また、断熱材内に結露水が浸入していずれかの箇所で染み出て落下したり、断熱材が腐食したりかびが発生するのを防止することができる。
本発明の第一実施形態の接続体装置の斜視図である。 図1の接続体装置の側面図である。 図1の接続体装置の断面図である。 図3の熱収縮チューブを収縮させた状態を示す要部拡大断面図である。 図3の熱収縮チューブ等が設けられていない場合の不具合を説明する説明図である。 図1の水切り部材を示し、(a)は斜視図、(b)は(d)のA−A切断線による断面図、(c)は側面図、(d)は正面図である。 図1の接続体を示し、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 図1とは別の水切り部材を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 図8の水切り部材を備えた接続体装置の断面図である。 本発明の第二実施形態の接続体装置を示す断面図である。 図10の熱収縮チューブを収縮させた状態を示す要部拡大断面図である。
〈第一実施形態〉
まず、本発明の第一実施形態の断熱材付管体に接続される接続体装置を図1乃至図9に基づいて説明する。
本実施形態の接続体装置は、ファンコイルユニットなどの空調機において、室外の熱源設備で作られた冷水または温水を供給する冷水配管、温水配管等の管体が室内ユニットに接続される箇所に設置されている。ここで使用される管体は内部を通流する冷水または温水の保温のために断熱材が外装されている。
図1乃至図3は、接続体装置1に、断熱材41が外装された管体40が接続された状態を示す。接続体装置1は、接続体10と、水切り部材20と、熱により収縮する熱収縮チューブ30と、を備えている。接続体10は、管体40に接続される継手からなる。また、水切り部材20は、管体40が貫通する貫通孔21と、貫通孔21を取り囲む環状の立設筒部22と、断熱材41の端面42に沿う方向に延びる水切り壁23と、を有している。熱収縮チューブ30は、立設筒部22と該立設筒部22内から断熱材41との反対側に延びる接続体10とに跨って配置されている。接続体10の他端側は、室内ユニットであるファンコイルユニット本体に接続されるが、その部分の説明は省略する。以下、各構成部材について詳細に説明する。
本実施形態の接続体10は、具体的には、図7に示すように、ファンコイルユニット本体のメンテナンスなどで一時的に配水の流れを遮断するための、弁体及び弁体を操作するためのハンドルからなる操作部11を備えた継手からなる。接続体10の両端の接続部12,13はいずれも外形が正八角形で同大に形成され、内面には雌ねじが形成されている。また、接続体10の両端の接続部12,13の間は接続部12,13より僅かに大きい外径の円筒部14となっている。接続体10は、このように弁体や操作部11を備え形状が複雑であり、断熱材で覆われてはおらず、外面は露出している。このため、冷水が流れたとき、接続体10は冷却され、外面には結露が生じ易い。
管体40は、塩化ビニル樹脂等からなる合成樹脂管、金属管などで形成され、保温のため外面には発泡樹脂、ゴム等からなる断熱材41が被覆されている。
水切り部材20は、図6に示す形態に形成され、合成樹脂により一体に形成されている。水切り部材20を構成する水切り壁23は一定厚の円板状に形成され、図3に示すように、外径は管体40の断熱材41更には後述する当接環状部25より大きい。すなわち、水切り壁23の端縁23aは、当接環状部25の外面を超えてその外方にまで突出している。
水切り壁23の中央部には管体40が貫通する貫通孔21が水切り壁23と同心に設けられており、貫通孔21の内径は管体40の外径と略同一の大きさに形成されている。貫通孔21の外周側には該貫通孔21を取り囲むように環状の立設筒部22が水切り壁23における接続体10側の面からこれと直交する方向に立設されており、その高さは接続体10の一側である立設筒部22側の接続部12の軸方向長さと略同一の大きさに形成されている。立設筒部22は、接続体10の一側の接続部12の形状に対応して八角筒状に形成され、その内部に接続体10の接続部12ががたつくことなく緊密に嵌入するようになっている。これにより、立設筒部22は、内部に嵌入される接続体10が立設筒部22の中心軸回りに回動するのが規制されるものとなっている。
加えて、立設筒部22の内面には、図6に示すように、接続体10の接続部12の外面との間に部分的に空隙が形成されるように当接する小突条からなる当接部24が立設筒部22の内面に沿ってその軸方向に突設されている。当接部24は立設筒部22の内面において軸方向の全長に至って形成してもよくその一部のみに形成してもよい。この当接部24により、冷却水によって冷却された接続体10の接続部12と立設筒部22との接触面積が小さくなるとともにこれらの間に空気層が形成されるので、冷却水によって立設筒部22が冷却されるのが抑制される。また、立設筒部22内に接続体10の接続部12ががたつくことなく緊密に嵌入される。
更に、水切り壁23における立設筒部22とは反対側の面である裏面23bには、管体40に外装された断熱材41に向けて断熱材41の外面に当接する当接環状部25が立設されており、この当接環状部25は内部に断熱材41の端部43が圧入されるように受け入れる受け部26を構成するものともなっている。当接環状部25は円筒状に形成され、水切り壁23と一体に立設され、水切り壁23から立ち上がる部分である基端部25aから先端開口25bに向けて僅かに縮径し、内部に断熱材41の端部43が圧入され、先端開口25bの周辺部の内面が断熱材41の外面に当接するように形成されている。断熱材41は、受け部26内に圧入された後、先端の端面42は水切り壁23の裏面23bに当接する。
加えて、図3に示すように、水切り壁23の裏面23bと断熱材41の端面42との間はコーキング剤、シーリング剤等の充填、接着剤の塗布などによる封止材27によって気密状態に封止されている。
熱収縮チューブ30は、立設筒部22の外面と接続体10の円筒部14の外面とに跨って配置されており、熱を加えることによって収縮し、立設筒部22の外面及び接続体10の円筒部14の外面に密接する。
熱収縮チューブ30は、図示しないが、必要に応じて、立設筒部22の外面及び接続体10の外面に密接する側の面である内面31に、熱溶融する接着層を設けてもよい。熱収縮チューブ30にこの接着層を設けた場合は、熱収縮チューブ30をより強固に立設筒部22の外面及び接続体10の外面に密着固定することができる。
ここで、水切り部材20及び水切り壁23は、結露水が断熱材41側にまで浸入するのを阻止するものであるが、断熱材41の端面42を覆うので、それぞれ断熱材41の端面42を覆う「覆い部材」及び「覆い部」ということもできる。
このように構成された接続体装置1と管体40とを接続するには、予め接続体10の円筒部14に熱収縮チューブ30を外挿し、接続体10の一側の接続部12をその先端が水切り壁23に当接するまで水切り部材20の立設筒部22内に挿入する。次いで、管体40に外装された断熱材41を圧入によって水切り部材20の当接環状部25内の受け部26内に挿入しながら管体40の端部43の雄ねじ部44と接続体10の接続部12とを螺着し、管体40と接続体10とを接続する。これに伴い、熱収縮チューブ30は接続体10の円筒部14と水切り部材20の立設筒部22とに跨ってそれらの外面に配置された状態となる。その後、熱収縮チューブ30を加熱すれば、図4に示すように、熱収縮チューブ30は縮径し、接続体10の円筒部14の外面及び水切り部材20の立設筒部22の外面に密接する。
本発明では、熱収縮チューブ30を使用することにより、鋳造により製造された接続体10の継手の円筒部14の外面が多数の小さい凹凸のあるざらついた面であっても、熱収縮チューブ30はそれらのざらつき面になじんで熱収縮するので、熱収縮チューブ30は接続体10の円筒部14の外面及び水切り部材20の立設筒部22の外面に隙間無く密接する。したがって、接続体10の外面に発生した結露が水となって、熱収縮チューブ30と、接続体10の円筒部14の外面及び水切り部材20の立設筒部22の外面との間に浸入するのが防止される。
次に、本実施形態の接続体装置1の作用を説明する。
接続体装置1は、水切り壁23が設けられ、また、水切り部材20の立設筒部22と接続体10とに跨って熱収縮チューブ30が配置されているとともに、立設筒部22は管体40等が貫通する貫通孔21を取り囲んでいるので、接続体10の外面に発生した結露水が貫通孔21内を通って管体40における断熱材41で外装された部分にまで流れ込むのを防止し、水切り壁23より前方である立設筒部22周辺の特定の箇所に排出させる。これにより、結露水が更に管体40と断熱材41との隙間内に流れ込むのが防止され、また、結露水が断熱材41内に浸入するのが防止される。
ここで、熱収縮チューブ30を設けた点について説明を加えると、仮に、図5に示すように、熱収縮チューブ30が設けられていないとすると、結露水は、図5の実線矢印で示すように、接続体10の円筒部14の外面から水切り部材20の立設筒部22と接続体10の接続部12との間に浸入し、水切り壁23に沿って管体40の外面に落下し、更に貫通孔21を通過して管体40と断熱材41との間を図5の左方向に流れ、いずれかの箇所で水滴となって落下するおそれがある。
しかし、本実施形態の接続体装置1は、立設筒部22と接続体10とに跨って熱収縮チューブ30が設けられているので、接続体10に生じた結露水は立設筒部22と接続体10の接続部12との間に浸入することがなく、したがって、水切り壁23に沿って管体40の外面に落下することもなく、貫通孔21を通って管体40と断熱材41との間に流れ込むこともない。
これにより、接続体10の外面に発生した結露水が好ましくない箇所に落下してその周辺部が汚れるのを防止できる。また、断熱材41内に結露水が浸入していずれかの箇所で染み出て落下したり、断熱材41が腐食したりかびが発生するのを防止できる。
更に、接続体装置1は、水切り壁23の裏面23b側に当接環状部25が立設され、その内部に断熱材41の端部43を受け入れる受け部26が設けられ、また、水切り壁23の端縁23aが、当接環状部25の外面を超えて垂直方向に突出しているので、水切り壁23の手前で水切り壁23に沿って流れ落ちる結露水が水切り壁23の裏面23b側の断熱材41にまで回り込むのが防止される。そして、水切り壁23の端縁23aが当接環状部25の外面を超えて突出していることにより、水切り壁23に沿って流れ落ちてきた結露水は端縁23aからその下方に設置されているドレンパン等の容器内に滴下する、したがって、結露水は特定箇所に導かれて排出されることになる。
加えて、当接環状部25の先端開口25bの周辺部が断熱材41の外面に当接しているので、外気が当接環状部25の先端開口25bと断熱材41の外面との隙間内に流入することはほとんどないのであるが、図5の破線矢印で示すように、仮にその隙間内に外気が流入したとしても、水切り壁23の裏面23bと断熱材41の端面42との間がコーキング剤等の充填や接着などにより気密状態に封止されているので、この隙間を通って管体40側にまで流入するのが防止される。このため、外気が水切り壁23の裏面23bと断熱材41の端面42との間から流入し、更に管体40側に流入して管体40に沿って流れたときに、冷水が通流する管体40の外面と接触して外気中の水分が冷却され、管体40の外面に結露が発生する、という不具合が発生するのを確実に防止できる。
加えて、水切り壁23は円板状をなし断熱材41の端面42の全体を覆うから、水切り部材20を、水切り壁23の中心を軸とする周方向のいずれの角度に設置した場合でも、常に結露水を水切り壁23の前方の周辺において垂直下方に落下させて一定箇所に排出させることができる。
ところで、上記実施形態の水切り壁23は、断熱材41及び当接環状部25より大きい外径を有し、断熱材41の端面42の全体を覆っているが、これに限られるものではなく、図8及び図9に示すように、水切り壁23を断熱材41及び当接環状部25より小さい外径に形成するなどして、断熱材41の端面42の一部を覆うものとしてもよい。なお、図8及び図9に示す外径の小さい水切り壁23は、その外周縁の一部に接続体10側に一定高さで突出する左右一対のガイド壁28,28が立設され、このガイド壁28,28の内側に結露水が排出される排出路29が設けられている。この水切り部材20では、水切り壁23の前方であるいは水切り壁23に沿って落下する結露水は、排出路29に導かれた後、図示しないドレンパン等の容器内に滴下する。
〈第二実施形態〉
次に、本発明の第二実施形態の接続体装置1を図10及び図11に基づいて説明する。第一実施形態の接続体装置1は、水切り部材20の立設筒部22には接続体10の接続部12が挿入され、熱収縮チューブ30は立設筒部22と接続体10の円筒部14とに跨って配置されているのに対し、第二実施形態の接続体装置1は、立設筒部22には管体40のみが挿入され、熱収縮チューブ30は立設筒部22と管体40とに跨って配置されている点において、第一実施形態の接続体装置1と相違する。そこで、第二実施形態では、第一実施形態と異なる点を中心に説明する。
第二実施形態の接続体10は、図10に示すように、水切り部材20の立設筒部22から所定距離離間して配設されており、管体40は、立設筒部22を超えて接続体10にまで延び、立設筒部22と接続体10との間の部分は露出した状態にある。
立設筒部22は、断面円環状の管体40の外形に対応させて円筒形状に形成されており、内径は管体40の外径と略同一に形成されている。すなわち、立設筒部22は、第一実施形態のものより小径で、内部には管体40のみが挿通している。なお、水切り壁23は第一実施形態と同様に一定厚の円板状に形成されている。
熱収縮チューブ30は、加熱することにより収縮して、図11に示すように、立設筒部22の外面及び管体40の外面に密接する。この場合、熱収縮チューブ30は、第一実施形態と同様に、立設筒部22及び管体40に密接する側の面である内面31には、熱溶融する接着層を設けてもよい。
第二実施形態においては、図10に示すように、管体40の端部43は、立設筒部22と接続体10との間の部分は断熱材41が外装されておらず外気に露出しているので、管体40の内部に冷水が通流すると、この露出部分と接続体10の外面には結露が発生する。その結露は結露水となって管体40の外面を伝い、図10の左方向に流れて貫通孔21から管体40と断熱材41との間に浸入しようとする。しかし、熱収縮チューブ30が立設筒部22と管体40とに跨って配置され立設筒部22の外面及び管体40の外面に密接しているので、結露水が管体40と立設筒部22との間から貫通孔21を通り抜け管体40と断熱材41との間に浸入するのが防止され、管体40の途中のいずれかの箇所で落下するのが防止される。
ところで、上記第一実施形態及び第二実施形態の立設筒部22は、それぞれ八角筒状及び円筒状に形成されているが、これらの形状に限定されるものではなく、挿入される接続体10の接続部12や管体40の外形状に対応して四角筒状、六角筒状等任意の形状に形成される。
更に、上記実施形態の水切り壁23は、一定厚の円板状等に形成されているが、この形状に限定されるものではない。
また、水切り壁23の端縁23aは、当接環状部25の外面を超えて外方にまで延びているが、前記外面から突出していなくてもよい。
加えて、水切り壁23に設けられた貫通孔21には、管体40が貫通しているが、これに限られるものではなく、図示しないが、管体40及びこの端部43に接続された接続体10の双方が貫通したものであってもよく、あるいは、接続体10のみが貫通したものであってもよい。
そして、上記実施形態では、水切り壁23の裏面23bと断熱材41の端面42との間はコーキング剤等の充填や接着により封止されているが、封止しないものとしてもよい。
加えて、当接環状部25は、先端開口25b側に向けて僅かに断熱材41側に傾斜しているが、必ずしも傾斜させる必要はない。
また、水切り部材20は、水切り壁23の裏面23b側に当接環状部25を設け、その内部の受け部26に断熱材41の端部43を受け入れているが、本発明を実施する場合は、当接環状部25や受け部26を設けないものとしてもよい。
加えて、上記各実施形態では、立設筒部22と接続体10あるいは管体40とに跨って熱収縮チューブ30を配置しているが、熱収縮チューブ30ではなく、例えば、帯状シートを接続体10の円筒部14等と立設筒部22とに跨って巻回した後加熱して収縮させるものとしてもよい。
そして、上記実施形態では、水切り壁23に沿ってあるいはその周辺で下方に滴下する結露水を床面等に設置したドレンパンなどの容器に受けるようにしているが、図8及び図9に示した排出路29のような貫通孔21から離間する方向に延びた先端部に接続口を設け、これにドレン管を接続して結露水を排出するようにしてもよい。
なお、上記実施形態は、接続体10として、弁体及び操作部11を有する継手を例示しているが、本発明の接続体装置1の接続体10は、これらの弁体や操作部11を有せず、単に接続を行なうために使用される継手などである場合にも同様に適用される。
1 接続体装置 26 受け部
10 接続体 27 封止材
20 水切り部材 30 熱収縮チューブ
21 貫通孔 31 内面
22 立設筒部 40 管体
23 水切り壁 41 断熱材
23a 端縁 42 端面
24 当接部 43 端部
25 当接環状部

Claims (12)

  1. 断熱材が外装された管体に露出した状態で接続される接続体と、
    前記管体及び前記接続体の少なくとも一方が貫通する貫通孔と、該貫通孔を取り囲む環状の立設筒部と、前記断熱材の端面に沿う方向に延びる水切り壁と、を有する水切り部材と、
    前記立設筒部と該立設筒部内から前記断熱材の反対側に延びる前記接続体とに跨ってそれらの外面に密接して配置され、熱により収縮する熱収縮チューブと、
    を備えたことを特徴とする断熱材付管体に接続される接続体装置。
  2. 前記貫通孔の全周を取り囲むようにして前記断熱材の端面の少なくとも一部を覆う覆い部を有することを特徴とする請求項1に記載の断熱材付管体に接続される接続体装置。
  3. 前記覆い部は、前記断熱材の端面の全体を覆うことを特徴とする請求項2に記載の断熱材付管体に接続される接続体装置。
  4. 前記水切り壁に、前記断熱材の端部を圧入により受け入れる受け部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の断熱材付管体に接続される接続体装置。
  5. 前記水切り壁に、前記断熱材側に向けて立設し、前記断熱材の外面に当接する当接環状部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の断熱材付管体に接続される接続体装置。
  6. 前記水切り壁の端縁は、前記当接環状部の外面を超えて突出していることを特徴とする請求項5に記載の断熱材付管体に接続される接続体装置。
  7. 前記熱収縮チューブは、内面に接着層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の断熱材付管体に接続される接続体装置。
  8. 前記立設筒部の内面に、該立設筒部内に嵌入される前記管体または前記接続体との間に部分的に空隙が形成されるように当接する当接部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の断熱材付管体に接続される接続体装置。
  9. 前記立設筒部は、内部に嵌入される前記接続体が該立設筒部の中心軸回りに回動するのを規制するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の断熱材付管体に接続される接続体装置。
  10. 断熱材が外装された管体及び該管体に接続される接続体の少なくとも一方が貫通する貫通孔と、前記貫通孔を取り囲む環状の立設筒部と、前記断熱材の端面に沿う方向に延びる水切り壁と、を備えた水切り部材の設置構造であって、
    前記立設筒部内に前記接続体の一部が入り込み、前記水切り壁が前記断熱材の端面に沿うように配置され、前記立設筒部と前記接続体とに跨って配置された、熱により収縮する熱収縮チューブが、それらの外面に密接していることを特徴とする水切り部材の設置構造。
  11. 流体が内部を流れる流体管路が貫通する貫通孔と、前記流体管路に外装された断熱材の端面を覆う覆い部と、前記貫通孔を取り囲むようにして前記断熱材の反対側に立設する環状の立設筒部と、を有する覆い部材による断熱材端部の覆い構造であって、
    前記立設筒部と該立設筒部内から延出した流体管路とに跨って配置され、熱により収縮する熱収縮チューブが、それらの外面に密接していることを特徴とする断熱材端部の覆い構造。
  12. 前記覆い部材の覆い部と前記断熱材の端面との間は封止されていることを特徴とする請求項11に記載の断熱材端部の覆い構造。
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