JP2018145567A - 高強力耐熱紙 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の高強力耐熱紙は、パラ型全芳香族ポリアミド短繊維とパラフェニレンテレフタルアミドフィブリットとからなり、両者の重量の合計を100としたときの両者の重量比率は、好ましくは30:70〜85:15である。パラ型全芳香族ポリアミド短繊維の比率が30重量%未満であると高強力耐熱紙の骨格をなす繊維が少なく収縮率が高くなり、85重量%を超えるとフィブリットのバインダー効果が減少するため十分に高い強度を得ることが難しくなる。
本発明の高強力耐熱紙は、300℃における寸法変化率が0.15%未満であることが必要である。この範囲の寸法変化率とすることによって、ハニカム構造体にして高温環境下、特に300℃以上の高温環境下で用いたときに、寸法の狂いや歪みが発生することなく使用することができる。
上記の物性を備える本発明の高強力耐熱紙は、パラ型全芳香族ポリアミド短繊維とパラフェニレンテレフタルアミドフィブリットからなる耐熱紙を、270℃以上の温度の金属ロールにて線圧980N/cm以上の条件でプレスすることで製造することができる。
(1)嵩密度
高強力耐熱紙を1辺が25mmの正方形に切り出し、その重量を電子天秤を用いて測定し、1辺が1mの正方形として換算し目付とした後、小野測器製デジタルリニアゲージDG−925(測定端子部の直径1cm)を用いて厚さを測定し、嵩密度を算出した。
(2)比強力
JIS P8113に準拠して、試験巾20mm、試験長100mm、引張速度100mm/分で引張強度を測定後、目付で除して算出した。
(3)耐熱性 (200℃および300℃での寸法変化率、1%寸法変化温度)
高強力耐熱紙の任意の5ヶ所を縦25mm×横5mmの大きさで切り出してサンプルにした。サンプルの縦方向をチャック間距離20mmで挟み、サンプルを昇温した際の寸法変化を連続的に測定および記録した。測定にはBrukerAXS社製のTMA4000SAを用い、昇温速度10℃/分にて室温から600℃付近まで連続昇温した。昇温前のチャック間距離の20mmとの対比で、200℃および300℃での寸法変化率を算出した。また、寸法変化率が1%となる温度を読み取り1%寸法変化温度を特定した。
(4)実質的な繊維長
用いたカットファイバーのうち任意の100本について、それぞれの長さを物差しで測った。
パラ型全芳香族ポリアミド短繊維としてコポリパラフェニレン・3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドの単糸繊度1.5デニール、繊維長6mmの短繊維(帝人(株)製「テクノーラ」)60重量%と、パラフェニレンテレフタルアミドフィブリット(帝人(株)製「ジェットスパンフィブリット」)40重量%を水中に分散させて抄紙用スラリーを作成し、このスラリーをタッピ―式角型抄紙機を用いて抄紙し、加圧脱水後、160℃のロータリードライヤーにて乾燥させて、耐熱紙を得た。この耐熱紙を金属ロールを有するカレンダー機を用いて、ロール温度330℃、線圧1960N/cmの条件でカレンダー加工し、目付80g/m2の高強力耐熱紙を得た。なお、用いた繊維長6mmの短繊維(帝人(株)製「テクノーラ」)は、繊維長を測定した100本すべての短繊維の長さが6mmであり、実質的な繊維長は6mmであった。
パラ型全芳香族ポリアミド短繊維としてパラフェニレンテレフタルアミドの単糸繊度1.5デニール、繊維長6mmの短繊維(帝人(株)製「トワロン」)を用いた以外は実施例1と同様にして、目付108g/m2の高強力耐熱紙を得た。なお、用いた繊維長6mmの短繊維(帝人(株)製「トワロン」)は、繊維長を測定した100本すべての短繊維の長さが6mmであり、実質的な繊維長は6mmであった。
得られた高強力耐熱紙の目付を57g/m2とすること以外は実施例2と同様にして高強力耐熱紙を得た。得られた高強力耐熱紙の評価結果は表1に記載のとおりであった。また、当該紙を使用して作成したハニカム構造体は、高温環境下での形態の安定性と寸法の安定性に優れるものであった。
パラ型全芳香族ポリアミド短繊維として実施例2と同じパラフェニレンテレフタルアミドの短繊維(帝人(株)製「トワロン」)を用い、短繊維の比率を85重量%、フィブリットを15重量%とすること以外は実施例2と同様にして高強力耐熱紙を得た。得られた高強力耐熱紙の評価結果は表1に記載のとおりであった。また、当該紙を使用して作成したハニカム構造体は、高温環境下での形態の安定性と寸法の安定性に優れるものであった。
パラ型全芳香族ポリアミド短繊維として実施例2と同じパラフェニレンテレフタルアミド(帝人(株)製「トワロン」)を用い、短繊維の比率を35重量%、フィブリットを65重量%とすること以外は実施例2と同様にして高強力耐熱紙を得た。得られた高強力耐熱紙の評価結果は表1に記載のとおりであった。また、当該紙を使用して作成したハニカム構造体は、高温環境下での形態の安定性と寸法の安定性に優れるものであった。
カレンダー加工の条件を温度330℃、線圧490N/cmとすること以外は実施例1と同様にして高強力耐熱紙を作成した。得られた高強力耐熱紙の評価結果は表1に記載のとおりであった。当該紙を使用して作成したハニカム構造体は、高温環境下において変形が発生し、高温環境下で用いる構造体に適さなかった。
パラ型全芳香族ポリアミド短繊維として実施例2と同じパラフェニレンテレフタルアミド(帝人(株)製「トワロン」)を用い、短繊維の比率を95重量%、フィブリットを5重量%とすること以外は実施例2と同様にして高強力耐熱紙を得た。得られた高強力耐熱紙の評価結果は表1に記載のとおりであった。当該紙を使用して作成したハニカム構造体は、高温環境下において変形が発生し、高温環境下で用いる構造体に適さなかった。
パラ型全芳香族ポリアミド短繊維として実施例2と同じパラフェニレンテレフタルアミド(帝人(株)製「トワロン」)を用い、短繊維の比率を25重量%、フィブリットを75重量%とすること以外は実施例2と同様にして高強力耐熱紙を得た。得られた高強力耐熱紙の評価結果は表1に記載のとおりであった。当該紙を使用して作成したハニカム構造体は、高温環境下において変形が発生し、高温環境下で用いる構造体に適さなかった。
パラ型全芳香族ポリアミド短繊維として実施例2と同じパラフェニレンテレフタルアミド(帝人(株)製「トワロン」)を用い、短繊維の比率を50重量%、フィブリットを50重量%とし、カレンダー加工条件の条件を120℃、1470N/cmとすること以外は実施例2と同様にして高強力耐熱紙を得た。得られた高強力耐熱紙の評価結果は表1に記載のとおりであった。当該紙を使用して作成したハニカム構造体は、高温環境下において変形が発生し、高温環境下で用いる構造体に適さなかった。
Claims (5)
- パラ型全芳香族ポリアミド短繊維とパラフェニレンテレフタルアミドフィブリットからなり、300℃における寸法変化率が0.15%未満であることを特徴とする高強力耐熱紙。
- 嵩密度が0.8g/cm3以上かつ比強度が0.3(N/cm)/(g/m2)以上である、請求項1記載の高強力耐熱紙。
- パラ型全芳香族ポリアミド短繊維の実質的な繊維長が2〜12mmである、請求項1記載の高強力耐熱紙。
- 300℃以上の環境で使用されるハニカム構造体に用いられる請求項1記載の高強力耐熱紙。
- パラ型全芳香族ポリアミド短繊維とパラフェニレンテレフタルアミドフィブリットからなる耐熱紙を270℃以上の温度の金属ロールにて線圧980N/cm以上の条件でプレスして高強力耐熱紙を得る、高強力耐熱紙の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2017042826A JP2018145567A (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | 高強力耐熱紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017042826A JP2018145567A (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | 高強力耐熱紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
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JP2017042826A Pending JP2018145567A (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | 高強力耐熱紙 |
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Country | Link |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1161679A (ja) * | 1997-06-10 | 1999-03-05 | Teijin Ltd | 耐熱性繊維紙 |
WO2003093576A1 (fr) * | 2002-05-02 | 2003-11-13 | Teijin Techno Products Limited | Feuille en fibres synthetiques resistantes a la chaleur |
JP2004149990A (ja) * | 2002-11-01 | 2004-05-27 | Teijin Ltd | パラ型芳香族ポリアミドパルプおよび該パルプを含むパラ型芳香族ポリアミド繊維紙 |
US20130306234A1 (en) * | 2011-01-27 | 2013-11-21 | Longpont Co., Ltd. | Honeycomb sandwich panel and method for manufacturing the same |
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- 2017-03-07 JP JP2017042826A patent/JP2018145567A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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