JP2018145472A - 窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い飽和磁化及び優れた耐湿性の両方を十分高水準に達成できる窒化鉄系磁性粉末及びそれを含むボンド磁石を提供する。【解決手段】本開示は炭素被覆層を有する磁性粒子からなる窒化鉄系磁性粉末に関する。この窒化鉄系磁性粉末は、Fe16N2相を主相とし、表面上に炭素被覆層を有する磁性粒子を含み、炭素被覆層の平均厚さTが1.0nmより大きく且つ磁性粒子の平均粒子径Rが19nm以上180nm以下であり、炭素被覆層の平均厚さTと磁性粒子の平均粒子径Rの比率T/Rが0.03以上かつ0.20以下である。【選択図】図1

Description

本開示は窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石に関する。
近年、電気自動車やハイブリッド自動車などのモーター用磁石として、Nd−Fe−B系の磁石が広く使われている。しかし、Ndに代表されるレアアースは、産業分野を支える高付加価値な部材の原料であり、近年需要が拡大しているため、資源の枯渇や原料価格が不安定であることが懸念されている。更には、途上国においても著しく需要が拡大していることや、その偏在性ゆえに特定の産出国への依存度が高いことから、安定供給確保に対する問題が生じている。
上記のような事情から、自然界に無尽蔵に存在する元素である鉄及び窒素からなる化合物Fe16が磁性材料として注目されている。Fe16はNd−Fe−B系磁性材料と比較して非常に高い飽和磁化を示す。特許文献1は、オキシ水酸化鉄に対して還元処理及び窒化処理を施す工程を順次経ることによってFe16相を含む窒化鉄系磁性粉末(平均粒子径20nm以下)を作製すること、並びに、当該窒化鉄系磁性粉末と溶剤と樹脂と含むスラリーを基材フィルムに対して塗布する工程、磁場配向工程及び乾燥工程を経て磁気シートを得ることを開示している。
特開2008−103510号公報
ところで、磁石の分野において配向度は、構成する粒子の結晶軸が磁化容易軸に一致している度合を示す指標である。配向度は異方性磁石における重要な特性のひとつであり、残留磁束密度の大きさ及び磁気ヒステリシスループにおける減磁曲線の角型性に影響を与える。配向度が高くなれば、減磁曲線の角型性が向上する。
Fe16を主相とする粒子の製造工程の一つである窒化処理において、粒子内部にまで均一な窒化を進行させるため、微粒子(例えば粒径100nm程度以下、上記特許文献1においては平均粒子径20nm以下)が使用される。そのため、粒子の凝集が起きやすく、凝集した粒子間にはたらく摩擦力が外部磁場による配向を困難にしている。つまり、従来の窒化鉄系磁性粉末を用いて異方性磁石を製造した場合、十分な配向度を得られず、Fe16が有する非常に高い飽和磁化(飽和磁束密度)を有効に利用できていない。また従来の窒化鉄系磁性粉末は高温における耐湿性が必ずしも十分ではなく、この点についても改善の余地があった。
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高い飽和磁化及び優れた耐湿性の両方を十分高水準に達成できる窒化鉄系磁性粉末及びそれを含むボンド磁石を提供する。
本開示は炭素被覆層を有する磁性粒子からなる窒化鉄系磁性粉末に関する。すなわち、本開示に係る窒化鉄系磁性粉末は、Fe16相を主相とし、表面上に炭素被覆層を有する磁性粒子を含み、炭素被覆層の平均厚さTが1.0nmより大きく且つ磁性粒子の平均粒子径Rが19nm以上180nm以下であり、炭素被覆層の平均厚さTと磁性粒子の平均粒子径Rの比率T/Rが0.03以上かつ0.20以下である。
本開示に係る窒化鉄系磁性粉末を構成する磁性粒子は、上述のとおり炭素被覆層を備える。この炭素被覆層は磁性粒子間の摩擦を低減するとともに、Fe16相を主相とする磁性粒子の内部に水分が侵入することを防止する。炭素被覆層のこれらの作用により、当該窒化鉄系磁性粉末が使用された磁石は高い飽和磁束密度及び優れた耐湿性の両方が高水準に達成できる。
本開示において、磁性粒子の平均粒子径Rに対する炭素被覆層の厚さTの比率T/Rが0.08以上かつ0.16以下という態様を採用してもよい。比率T/Rがこの範囲である窒化鉄系磁性粉末を使用することで、高い飽和磁束密度と優れた耐湿性と高い配向度がバランスよく且ついずれもが高水準である磁石を製造できる。
本開示は、上記窒化鉄系磁性粉末を含むボンド磁石を提供する。このボンド磁石は高い飽和磁束密度及び優れた耐湿性の両方が高水準に達成されたものである。このボンド磁石は高い飽和磁束密度が求められる用途であって例えば高温環境下で使用される磁石として有用である。
本開示によれば、高い飽和磁化及び優れた耐湿性の両方を高水準に達成できる窒化鉄系磁性粉末及びそれを含むボンド磁石が提供される。
図1は本開示に係る窒化鉄系磁性粉末を構成する磁性粒子の一態様を模式的に示す断面図である。 図2は本開示に係る窒化鉄系磁性粉末の一例を示すTEM(透過型電子顕微鏡)画像である。
以下、本開示の実施形態について説明する。なお、本発明は以下に記載の実施形態及び実施例の内容により限定されるものではない。また、以下に記載の実施形態及び実施例にて示された構成要素は適宜組み合わせてもよいし、適宜選択してもよい。
<窒化鉄系磁性粉末>
図1は本実施形態に係る窒化鉄系磁性粉末に含まれる磁性粒子の一態様を模式的に示す断面図である。同図に示すとおり、被覆層を有する磁性粒子10は、Fe16相を主相とする磁性粒子1と、磁性粒子1の表面上に形成された炭素被覆層5を有する。なお、「被覆層を有する磁性粒子10」について、以下、場合により単に「磁性粒子10」と称する。窒化鉄系磁性粉末は、無数の磁性粒子10からなる。なお、窒化鉄系磁性粉末における磁性粒子10の含有量は、当該粉末の体積を基準で例えば90体積%以上であり、また、95体積%以上であってよく、98体積%以上であってもよい。
(磁性粒子)
磁性粒子1は、上述のとおり、Fe16相を主相とする粒子である。磁性粒子1の平均粒子径R(図1における直径Rの平均値)は、19〜180nmであってよい。磁性粒子1の平均粒子径Rを上記範囲とすることで、窒化鉄系磁性粉末を用いて十分に高い保磁力を有する磁石を安定的に製造できる傾向にある。具体的には、磁性粒子1の平均粒子径Rが19nm以上であれば超常磁性の発現を抑制しやすく、他方、180nm以下であれば単磁区でない粒子の割合を少なくしやすい。
ここでいう平均粒子径Rは、TEM(透過型電子顕微鏡)によって観察される300個の被覆層を有する磁性粒子10における磁性粒子1の直径の平均値を意味する。すなわち、図2に示すようなTEM画像において、磁性粒子1の直径が5nmを超えると認められる被覆層を有する磁性粒子10を300個選択し、それらの磁性粒子1の面積を元素マッピング及び画像分析によってそれぞれ求める。これらの面積値から相当直径を求め、その平均値を平均粒子径Rとする。なお、図2は窒化鉄系磁性粉末を観察したTEM画像である。ボンド磁石に含まれる窒化鉄系磁性粉末をTEMによって観察する場合、FIB法(集束イオンビーム法)によってボンド磁石を小片状に切り出し、面積値等を求めることができる。
磁性粒子1は、Fe16相の他に、FeN、FeN等の窒化鉄相を含んでもよい。また、磁性粒子1は、Fe、Fe及びFeO等の酸化鉄相を含んでもよく、更に、これらの酸化鉄相及び/又はその他の酸化物からなる相を表面に有していてもよい。磁性粒子1は、Fe以外に、Mn、Ni、Co、Ti、Zn等の遷移金属を含んでいてもよい。
(炭素皮膜層)
炭素被覆層5は、図1に示すとおり、磁性粒子1の表面上に形成されている。炭素被覆層5の主相は炭素元素から構成される。炭素被覆層5において主相が炭素元素から構成されることはTEM−EDXによる測定で得られるEDXスペクトルによって把握することができる。炭素被覆層5を構成する炭素の態様としては、グラファイト、ダイヤモンド、フラーレン、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン等が挙げられる。
炭素被覆層5の平均厚さT(図1における厚さTの平均値)は1.0nmより大きくてよく、また1.0nmより大きく36nm以下であってもよい。炭素被覆層5の平均厚さTが1.0nmより大きければ、接し合う磁性粒子10間の摩擦を十分に低減でき、これにより高い配向性を達成しやすい。これに加え、磁性粒子1の内部に水分が侵入することを十分に抑制でき、優れた耐湿性を達成しやすい。他方、炭素被覆層5の平均厚さTが36nm以下であれば、磁性粒子10における炭素被覆層5の割合が過度の大きくなることを抑制でき、換言すれば、被覆層を有する磁性粒子10における磁性粒子1の割合を十分に確保することができ、高い飽和磁化を達成しやすい。
ここでいう平均厚さTは、上述の平均粒子径Rを求めるために選択した300個の被覆層を有する磁性粒子10における炭素被覆層5の厚さの平均値を意味する。
磁性粒子1の平均粒子径Rに対する炭素被覆層5の平均厚さTの比率T/Rは0.03以上かつ0.20以下であり、0.80以上かつ0.16以下であってよい。比率T/Rが0.03以上であれば、炭素被覆層5の十分な厚さを確保しやすく、接し合う磁性粒子10間の摩擦を十分に低減でき、これにより高い配向性を達成しやすい。これに加え、磁性粒子1の内部に水分が侵入することを十分に抑制でき、優れた耐湿性を達成しやすい。他方、比率T/Rが0.20以下であれば、磁性粒子10における炭素被覆層5の割合が過度に大きくなることを抑制でき、換言すれば、被覆層を有する磁性粒子10における磁性粒子1の割合を十分に確保することができ、高い飽和磁化を達成しやすい。また、比率T/Rが0.80以上かつ0.16以下である場合、高い飽和磁束密度と優れた耐湿性と高い配向度がバランスよく且つ高水準である磁石を安定的に製造できるという効果が奏される。
<窒化鉄系磁性粉末の製造方法>
無数の磁性粒子10からなる窒化鉄系磁性粉末の製造方法について説明する。本実施形態に係る窒化鉄系磁性粉末は、炭素被覆を有する酸化鉄系粒子からなる酸化鉄系粉末を製造する工程と、この酸化鉄系粉末に対して還元処理及び窒化処理を順に施す工程とを経て得られる。
(酸化鉄系粉末の製造)
酸化鉄系粉末は、酸化鉄系粒子と、酸化鉄系粒子の表面上に形成させた炭素被覆とを備える被覆酸化鉄系粒子からなる。酸化鉄系粒子の平均粒子径は好ましくは10nm以上かつ150nm以下である。酸化鉄系粒子の平均粒子径をこの範囲とすることで、最終的に得られる被覆層を有する磁性粒子10における磁性粒子1の平均粒子径を19nm以上かつ180nm以下とすることができる。
酸化鉄系粒子を構成する材料としては、マグネタイト、γ−Fe、α−Fe、α−FeOOH、β−FeOOH、γ−FeOOH、FeO、Fe及びこれらの複合体が挙げられる。酸化鉄系粒子の形状は、球状、針状、粒状、紡錘状、直方体状などいずれでもよい。
無数の被覆酸化鉄系粒子からなる酸化鉄系粉末は、次に述べる熱プラズマ法により作製することができる。まず、高周波誘導熱プラズマ装置にプラズマ発生用ガスとしてアルゴン(Ar)を導入し、熱プラズマを発生させる。アルゴン及び炭素含有化合物ガスの共存下において熱プラズマに対して鉄を主成分とする原料粉末を噴霧することにより被覆酸化鉄系粒子が製造される。炭素含有化合物ガスは、キャリアガスとしてのアルゴンとともに熱プラズマに導入すればよい。炭素含有化合物ガスとしては、例えばアセチレンガスのような炭化水素ガスを用いることができる。鉄を主成分とする原料粉末としては、平均粒子径1〜10μmであり且つ主相がFeである金属粉末を使用できる。なお、この原料粉末は、主相以外にFe、Fe及びFeO等の酸化鉄相、またMn、Ni、Co、Ti、Zn等の遷移金属及びその酸化物相を含んでいてもよい。
熱プラズマに対する原料粉末の単位時間あたりの噴霧量、キャリアガスの流量などを制御することにより、酸化鉄系粒子の粒子径を制御することができる。また、キャリアガスにおける炭化水素ガスとアルゴンガスとの混合比を制御することにより、酸化鉄系粒子の表面上に形成される炭素被覆の厚さを制御することができる。
なお、酸化鉄系粉末の製造方法は、熱プラズマ法に限定されず、例えばアルゴン及び炭素含有化合物ガスの共存下、火炎中に鉄を主成分とする原料粉末を噴射する方法、その他CVD法、レーザーアブレーション法、液中分散法等などを採用可能である。また、予めCVD法、熱プラズマ法で酸化鉄系粒子を製造し、得られた酸化鉄系粒子を炭素と混合した状態で熱処理することにより、被覆酸化鉄系粒子を製造してもよい。
後述する還元処理等において加えられる熱による粒子同士の焼結を抑制するため、被覆酸化鉄系粒子の表面に更にSi化合物の被覆を形成してもよい。Si化合物としては、コロイダルシリカ、シランカップリング剤、シラノール化合物等が使用できる。
炭素被覆の表面を更にSi化合物で被覆する場合、その被覆量は酸化鉄系粒子の質量を基準として、Si換算で好ましくは0.1〜20質量%である。Si化合物の被覆量を0.1質量%以上とすることで粒子同士の焼結を十分に抑制しやすく、他方、20質量%以下であれば、Si化合物の被覆が還元処理及び窒化処理を阻害することを十分に抑制でき、十分な磁気特性を有する窒化鉄系磁性粉末を製造しやすい。
(還元処理)
上記にようにして得られた酸化鉄系粉末を還元処理することによって、炭素被覆を有する鉄粒子からなる鉄系粉末を製造する。還元処理の雰囲気は例えば水素雰囲気とすればよい。還元処理の温度は例えば200〜400℃であり、好ましくは230〜350℃である。還元処理の温度が200℃以上であれば酸化鉄系粉末の還元反応を十分に進行させることができる。他方、還元処理の温度が400℃以下であれば粒子同士の焼結を抑制できる。還元処理の時間は特に限定されないが、例えば1〜96時間であり、好ましくは2〜72時間である。還元処理の時間が1時間以上であれば酸化鉄系粉末の還元反応を十分に進行させることができる。還元処理の時間が96時間以内であれば粒子同士の焼結の進行を抑制でき、その後の窒化処理を良好に実施しやすい。
(窒化処理)
上記のようにして得られた鉄系粉末を窒化処理することにより、無数の磁性粒子10からなる窒化鉄系磁性粉末を得る。窒化処理の雰囲気は例えばNH雰囲気であり、NHにN、Hなどを混合させた雰囲気であってもよい。窒化処理の温度は例えば100〜200℃であり、好ましくは120〜180℃である。窒化処理の温度が100℃以上であれば鉄系粉末の窒化反応を十分に進行させることができる。他方、窒化処理の温度が200℃以下であれば過剰な窒化に起因する磁化特性の低下を抑制できる。窒化処理の時間は特に限定されないが、例えば1〜48時間であり、好ましくは3〜24時間である。窒化処理の時間が1時間以上であれば鉄系粉末の窒化反応を十分に進行させることができる。窒化処理の時間が48時間以内であれば過剰な窒化に起因する磁化特性の低下を抑制できる。
<ボンド磁石の製造方法>
次に、上記のようにして得られた磁性粒子10からなる窒化鉄系磁性粉末を含むボンド磁石の製造方法の具体例について説明する。
上記窒化鉄系磁性粉末と樹脂を含むバインダーとを混練することによってボンド磁石用コンパウンド(組成物)を調製する。これらの材料の混練には加圧ニーダー等の加圧混練機を使用すればよい。混練に先立ち、窒化鉄系磁性粉末を含むスラリーを調製し、スラリーとバインダーとを混練してもよい。スラリーは、窒化鉄系磁性粉末と、十分に脱水した有機溶剤と、分散剤とを混合することによって調製すればよい。有機溶剤としては、ヘキサン、シクロヘキサン、オクタン等のアルカン類、シクロヘキサノン等のケトン類等が挙げられる。これらの有機溶剤は一種を単独で使用してもよいし、二種以上を併用してもよい。分散剤としては、オレイン酸、オレイルアミン、トリオクチルアミン等が挙げられる。これらの分散剤は一種を単独で使用してもよいし、二種以上を併用してもよい。
バインダーに含まれる樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、スチレン系、オレフィン系、ウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系のエラストマー、アイオノマー、エチレンプロピレン共重合体(EPM)、エチレン−エチルアクリレート共重合体等の熱可塑性樹脂が挙げられる。射出成形によってボンド磁石を製造する場合、樹脂として熱可塑性樹脂を採用することが好ましい。ボンド磁石用コンパウンドには、必要に応じて、カップリング剤やその他の添加材を加えてもよい。圧縮成形によってボンド磁石を製造する場合、樹脂として熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂又はフェノール樹脂)を採用することが好ましい。
ボンド磁石における窒化鉄系磁性粉末と樹脂との含有比率は、窒化鉄系磁性粉末100質量部に対して樹脂0.5〜20質量部である。窒化鉄系磁性粉末100質量部に対する樹脂量が0.5質量部以上であれば十分な保形性を確保しやすく、他方、20質量部以下であれば優れた磁気特性を達成しやすい。
上記のようにして調製したボンド磁石用コンパウンドを射出成形又は圧縮成形することにより、窒化鉄系磁性粉末と樹脂とを含むボンド磁石を得ることができる。
射出成形によってボンド磁石を作製する場合、ボンド磁石用コンパウンドを、必要に応じてバインダー(熱可塑性樹脂)の溶融温度まで加熱し、流動状態とした後、このボンド磁石用コンパウンドを所定の形状を有する金型内に射出して成形を行う。この際、磁場を印加して成形して得られる成形体を一定方向に配向させる。その後、冷却し、金型から所定形状を有する成形品(ボンド磁石)を取り出す。このようにしてボンド磁石が得られる。
圧縮成形によってボンド磁石を作製する場合、ボンド磁石用コンパウンドを所定の形状を有する金型内に充填し、磁場印加中に圧力を加えて金型から所定形状を有する成形品(ボンド磁石)を取り出す。金型にてボンド磁石用コンパウンドを成形し、取り出す際には、機械プレスや油圧プレス等の圧縮成形機を用いて行なわれる。その後、加熱炉や真空乾燥炉などの炉に入れて熱をかけることにより硬化させることで、ボンド磁石が得られる。
ボンド磁石の飽和磁束密度Jsの下限値は好ましくは0.2Tであり、より好ましくは0.25Tである。飽和磁束密度ボンド磁石の配向度(=残留磁束密度Jr/飽和磁束密度Js)は0.6より大きいことが好ましい。ボンド磁石の保磁力HcJの下限値は好ましくは130kA/mであり、より好ましくは160kA/mである。ボンド磁石の腐食開始温度(湿度90%以上の雰囲気下)は好ましくは100℃以上であり、より好ましくは120℃以上である。
ボンド磁石の形状は特に限定されるものではない。用いる金型の形状に応じて、例えば平板状、柱状、リング状等のボンド磁石を得ることができる。ボンド磁石の劣化を防止するため、ボンド磁石の塗装やめっきを施してもよい。シート状の磁石、マグネットロール又は記録媒体の製造に本実施形態に係る窒化鉄系磁性粉末を採用してもよい。
以下、本開示に係る窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石について、実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明は実施例に示す態様に限定されるものではない。
(実施例1)
高周波誘導熱プラズマ装置にプラズマ発生用ガスとしてアルゴンを約40L/分の流量で供給し、プラズマを発生させた。この熱プラズマにArをキャリアガスとして約1.0L/分の流量で、平均粒径約10μmのFe粉を2.0g/分で噴霧した。この時、炭素被覆層の原料としてアセチレンガスをArのキャリアガスとともに約0.10L/分の流量で供給した。これにより、炭素被覆を有する被覆酸化鉄系粒子からなる酸化鉄系粉末を約50g得た。
上記酸化鉄系粉末2.0gを焼成ボートに入れ、熱処理炉に静置した。炉内に窒素ガスを充填した後、水素ガスを1.0L/分の流量で流しながら、5℃/分の昇温速度で250℃まで昇温し、48時間保持して還元処理を行った。その後、水素ガスの供給を止めて窒素ガスを2.0L/分の流量で流しながら160℃まで降温した。続いて、アンモニアガスを0.20L/分にて流しながら、160℃で24時間窒化処理を行った。その後、窒素ガスを2.0L/分の流量で流しながら50℃まで降温し、空気置換を24時間実施し、窒化鉄系磁性粉末を得た。
得られた窒化鉄系磁性粉末1.0gを十分に脱水したオクタン60gと混合し、更に分散剤としてオレイルアミンを3.0g添加することによって、窒化鉄系磁性粉末を含むスラリーを得た。このスラリーと、エポキシ樹脂を含む樹脂バインダーとを混練することによって、ボンド磁石用コンパウンドを調製した。スラリーと樹脂バインダーの比率は、窒化鉄系磁性粉末100質量部に対してエポキシ樹脂10質量部とした。
得られたボンド磁石用コンパウンドを7mm角の直方体形状の金型に投入し、加熱及び減圧雰囲気で溶剤を揮発させながら、3kgf/cmの荷重をかけて圧縮成形を行った。このとき、磁気配向処理として荷重方向に対し垂直方向に796kA/m(10kOe)の磁場をかけた。その後、加熱炉にて120℃の加熱を1時間行い、エポキシ樹脂を硬化させた。これらの工程を経ることによって窒化鉄系磁性粉末を含むボンド磁石を得た。
(実施例2)
熱プラズマに噴霧するFe粉末の供給量を2.0g/分とする代わりに3.0g/分とした以外は実施例1と同様にして窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石を作製した。
(実施例3)
キャリアガスとしてのArの流量を約1.0L/分とする代わりに5.0L/分とし、アセチレンガスの流量を約0.10L/分とする代わりに0.20L/分とした以外は、実施例1と同様にして窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石を作製した。
(実施例4)
キャリアガスとしてのArの流量を約1.0L/分とする代わりに10L/分とし、アセチレンガスの流量を約0.10L/分とする代わりに0.20L/分とした以外は、実施例1と同様にして窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石を作製した。
(実施例5,6,7)
アセチレンガスの流量を0.20L/分とする代わりに、実施例5,6,7においてそれぞれ0.30L/分、0.50L/分、0.70L/分とした以外は、実施例4と同様にして窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石をそれぞれ作製した。
(実施例8)
キャリアガスとしてのArの流量を約1.0L/分とする代わりに20L/分とし、Fe粉末の供給量を2.0g/分とする代わりに4.0g/分とし、アセチレンガスの流量を約0.10L/分とする代わりに0.40L/分とした以外は、実施例1と同様にして窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石を作製した。
(実施例9)
アセチレンガスの流量を0.40L/分とする代わりに1.5L/分とした以外は、実施例8と同様にして窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石を作製した。
(実施例10)
アセチレンガスの流量を1.5L/分とする代わりに0.30L/分とした以外は、実施例9と同様にして窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石を作製した。
(実施例11)
アセチレンガスの流量を1.5L/分とする代わりに1.2L/分とした以外は、実施例9と同様にして窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石を作製した。
(実施例12)
キャリアガスとしてのArの流量を約1.0L/分とする代わりに30L/分とし、Fe粉末の供給量を2.0g/分とする代わりに8g/分とし、アセチレンガスの流量を約0.10L/分とする代わりに0.40L/分とした以外は、実施例1と同様にして窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石を作製した。
(実施例13)
アセチレンガスの流量を0.40L/分とする代わりに2.2L/分とした以外は、実施例12と同様にして窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石を作製した。
(実施例14)
キャリアガスとしてのArの流量を約1.0L/分とする代わりに40L/分とし、Fe粉末の供給量を2.0g/分とする代わりに10g/分とし、アセチレンガスの流量を約0.10L/分とする代わりに0.40L/分とした以外は、実施例1と同様にして窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石を作製した。
(実施例15)
キャリアガスとしてのArの流量を約1.0L/分とする代わりに40L/分とし、Fe粉末の供給量を2.0g/分とする代わりに13g/分とし、アセチレンガスの流量を約0.10L/分とする代わりに2.6L/分とした以外は、実施例1と同様にして窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石を作製した。
(比較例1)
アセチレンガスの流量を約0.10L/分とする代わりに0.050L/分とした以外は、実施例1と同様にして窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石を作製した。
(比較例2)
キャリアガスとしてのArの流量を約1.0L/分とする代わりに10L/分とし、アセチレンガスの流量を約0.10L/分とする代わりに0.050L/分とした以外は、実施例1と同様にして窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石を作製した。
(比較例3)
キャリアガスとしてのArの流量を約1.0L/分とする代わりに10L/分とした以外は、実施例1と同様にして窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石を作製した。
(比較例4)
キャリアガスとしてのArの流量を約1.0L/分とする代わりに10L/分とし、アセチレンガスの流量を約0.10L/分とする代わりに1.0L/分とした以外は、実施例1と同様にして窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石を作製した。
(比較例5)
キャリアガスとしてのArの流量を約1.0L/分とする代わりに10L/分とし、アセチレンガスを供給しなかった以外は、実施例1と同様にして窒化鉄系磁性粉末及びこれを含むボンド磁石を作製した。
<窒化鉄系磁性粉末の構成相の同定>
上記実施例及び比較例に係るボンド磁石に含まれる窒化鉄系磁性粉末の構成相を以下の用にして同定した。すなわち、実施例及び比較例でそれぞれ作製したボンド磁石をメノウ製乳鉢で十分に粉砕した後、粉末X線回折装置(XRD、株式会社リガク製RINT−2500)によりX線回折プロファイルを得て構成相の同定を行った。その結果、全ての実施例及び比較例で得た窒化鉄系磁性粉末においてFe16相が主相であることが確認された。
<磁性粒子の平均粒子径R及び炭素被覆層の平均厚さT>
上記実施例及び比較例に係るボンド磁石を削り出し、磁性粒子の断面を透過型電子顕微鏡(TEM、日本電子製株式会社製、JEM−2100F)で観察し、エネルギー分散型X線分光装置(EDX)を用いて粒子組成を分析した。TEM観察像の中から選んだ100個の粒子断面のEDXによる元素マッピングを行った後、炭素被覆層の組成の点分析を行った。このとき、磁性粒子からは鉄元素(Fe)が検出され、炭素被覆層からは炭素元素(C)が検出された。次に画像処理により、EDXによる300個の粒子断面の元素マッピング結果から各磁性粒子の面積円相当径及び炭素被覆層の平均厚さを計測した。これらの300個の粒子の測定値の平均値を算出し、磁性粒子の平均粒子径R及び炭素被覆層の平均厚さTとした。表1に結果を示す。
<ボンド磁石の飽和磁束密度Js、残留磁束密度Jr、配向度Jr/Js及び保磁力HcJ>
実施例及び比較例に係るボンド磁石の飽和磁束密度Js、残留磁束密度Jr及び保磁力HcJをB−Hトレーサー(東英工業株式会社製、TRF−5BH)を用いて以下のようにして評価した。すなわち、ボンド磁石の磁化を、磁場配向方向に平行に1592kA/m(20kOe)から−1592kA/m(−20kOe)の外部磁場をかけて測定し、得られた減磁曲線から各々の値を求めた。配向度は(残留磁束密度Jr)/(飽和磁束密度Js)によって算出した。飽和磁束密度Jsが0.2T以上、配向度が0.60以上のボンド磁石を許容とした。
<窒化鉄系磁性粉末の耐湿性>
実施例及び比較例で調製した窒化鉄系磁性粉末の耐湿性は以下のようにして評価した。すなわち、湿度90%以上の雰囲気における窒化鉄系磁性粉末の重量増加開始温度を腐食開始温度として測定し、腐食開始温度が高いほど良好として評価した。腐食開始温度は熱重量−示差熱分析計(TG−DTA、株式会社リガク製Thermo Plus TG8120)により、DTG>0となる温度を腐食開始温度として求めた。腐食開始温度が100℃以上の窒化鉄系磁性粉末を許容とした。なお、測定の初期の室温付近にてDTG>0となる場合は、測定ノイズとして腐食開始温度とはしなかった。
実施例1〜15に係るボンド磁石は、飽和磁束密度(Js)が0.20T以上、配向度が0.60以上、腐食開始温度が100℃以上であることが確認できた。
比較例1,2に係るボンド磁石は、飽和磁束密度(Js)が0.20T以上であったが、配向度及び腐食開始温度の評価がいずれも不十分であった。これは炭素被覆層の厚さが、粒子間の摩擦低減及び粒子内部への水分の侵入を防ぐには十分でなかったためと考えられる。
比較例3に係るボンド磁石は、飽和磁束密度(Js)が0.20T以上であり且つ配向度が0.66であったが、腐食開始温度の評価が不十分であった。これは磁性粒子の表面上に存在する炭素被覆層の厚さが不十分であったため(T/Rが0.024であったため)、粒子内部への水分の侵入を十分に防ぐことができなかったためと考えられる。
比較例4に係るボンド磁石は、配向度が0.90であり、腐食開始温度が100℃以上であったが、飽和磁束密度(Js)が0.19Tと満足する特性が得られなかった。これは、過度に厚い炭素被覆層が形成されたことに起因して窒化鉄系磁性粉末に含まれるFe16相が少なくなっているためと考えられる。
比較例5に係るボンド磁石は、飽和磁束密度(Js)が0.20T以上であったが、大気に開放した時点で急速に酸化した。また、配向度も0.48と低い特性値をとった。これらは磁性粒子の表面上に炭素被覆層を形成しなかったためと考えられる。
本開示によれば、高い飽和磁化及び優れた耐湿性の両方を高水準に達成できる窒化鉄系磁性粉末及びそれを含むボンド磁石が提供される。この窒化鉄系磁性粉末は、レアアースを含まない物質であるFe16をベースに製造されるものであるから、安定供給確保の点からも有用である。
1…磁性粒子、5…炭素被覆層、10…被覆層を有する磁性粒子

Claims (3)

  1. Fe16相を主相とし、表面上に炭素被覆層を有する磁性粒子を含み、
    前記炭素被覆層の平均厚さTが1.0nmより大きく、且つ前記磁性粒子の平均粒子径Rが19nm以上180nm以下であり、前記炭素被覆層の平均厚さTと前記磁性粒子の平均粒子径Rの比率T/Rが0.03以上かつ0.20以下である、窒化鉄系磁性粉末。
  2. 前記比率T/Rが0.08以上かつ0.16以下である、窒化鉄系磁性粉末。
  3. 請求項1又は2に記載の窒化鉄系磁性粉末を含むボンド磁石。
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