JP2018144940A - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

給紙装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018144940A
JP2018144940A JP2017041366A JP2017041366A JP2018144940A JP 2018144940 A JP2018144940 A JP 2018144940A JP 2017041366 A JP2017041366 A JP 2017041366A JP 2017041366 A JP2017041366 A JP 2017041366A JP 2018144940 A JP2018144940 A JP 2018144940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
push
plate
paper
coupling member
paper feed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017041366A
Other languages
English (en)
Inventor
佐藤 正幸
Masayuki Sato
正幸 佐藤
知仁 行本
Tomohito Yukimoto
知仁 行本
太輔 峰村
Tasuke Minemura
太輔 峰村
彰一 吉川
Shoichi Yoshikawa
彰一 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2017041366A priority Critical patent/JP2018144940A/ja
Publication of JP2018144940A publication Critical patent/JP2018144940A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】装置本体に対して給紙カセットを適正な保持力で保持することができ、電源がオフのときでも給紙カセットを装置本体から引き出すことができる給紙装置を提供する。【解決手段】回転軸51の回転に従って押上板4の姿勢を変更させる押上レバー52と、装置本体2に配置されて回転軸51を回転させる駆動部53と、回転軸51と駆動部53とを係合及び係合解除させる係合ピン54とカップリング部材55とから構成される係合手段を有する。カップリング部材55は溝部56を有し、溝部56は軸方向奥側に向かって周方向に広がる第1側壁面561を有する。係合ピン54がカップリング部材55の溝部56に係入した状態で、駆動部53によってカップリング部材55が押上板4を押し上げる方向に回転すると、カップリング部材55の第1側壁面561に係合ピン54が当接して、給紙カセット3は装置本体2に装着する方向に付勢されることを特徴とする。【選択図】図7

Description

本発明は給紙装置及びそれを用いた画像形成装置に関するものである。
給紙装置は、収容部としての本体(筐体)と給紙カセットとから構成され、給紙カセットは本体内に装着されており、本体からの挿抜で用紙の補給やジャム(紙詰まり)処理を行っている。また、給紙装置では、用紙を正確に給送するために、給紙カセットと、給紙ローラ、搬送ガイド、搬送ローラなどとの高い位置精度が求められる。
給紙カセットと本体との位置規制には、給紙カセットの挿抜(前後)方向と挿抜方向と直交した方向の位置規制とがある。給紙カセットの挿抜方向(前後方向)の位置規制では、給紙カセットを前側方向か後側方向へ付勢して位置精度を確保している。
給紙カセットを前側方向に付勢して位置規制を行っている場合、給紙カセットの取手と連動するロックレバーが本体の所定位置まで挿入されると、本体レールのロック形状にロックレバーが引っ掛かり給紙カセットが本体に対してロックされる。この際、給紙カセットの後側面において、本体に設けられた昇降モータ機構のカップリング部材やピックアップローラの退避機構等に備えられたバネ等によって給紙カセットは前側方向に付勢される。これによって、給紙カセットの前後方向のガタつきが抑えられ位置精度が確保される。
一方、給紙カセットを後側方向に付勢して位置規制を行う一般的な手段として、本体後側にY字型のキャッチ部材が設けられると共に、給紙カセットに係合爪が設けられる。そして、給紙カセットが本体に挿入されると、係合爪がキャッチ部材に係合して給紙カセットが本体に引き込まれて保持される。このようなキャッチ部材と係合爪との係合による位置規制は、本体に備えられたカップリング部材やピックアップローラ退避機構のバネ等から受ける反力(本体反力)に抗して、給紙カセットを確実に保持し後側へ付勢して位置精度が確保される。
また、近年、ユーザーの操作性改善の観点から、給紙カセットに自動引込アシスト機構を搭載した製品が販売されている。この自動引込アシスト機構はバネ等の付勢力によって本体反力に抗して給紙カセットを途中で停まることなく本体内に引き込み、後側へ付勢して位置精度を確保するものである。
ところで、何らかの外力(例えば地震による振動、斜面に設置、ユーザー操作等)が加わった場合であっても用紙ズレが起きないようにするためには、20N以上の付勢力(=保持力)で給紙カセットを保持するか、給紙カセットを確実に動かないようにロックする必要がある。
しかしながら、Y字型のキャッチ部材と係合爪とを用いた位置規制では、温度変化や製造ばらつきによる保持力の変動が大きく、給紙カセットを確実に所定の保持力で保持するのは困難であった。また、自動引込アシスト機構による位置規制でも、バネ等の引込力だけでは給紙カセットの停止位置付近において本体反力によって引込力が小さくなり、外力に耐えられる保持力が確保できない。また、保持力を確保するために自動引込アシスト機構の引込力を大きくすると、ユーザーの操作力量(引出力)が大きくなり操作性が悪化する。
そこで、特許文献1では、押上板/積載用紙の自重によるカップリング部材に掛かる負荷で保持する機構が提案されている。また、特許文献2では、カップリング部材にロック機能を付与した機構が提案されている。
特開2005−263417号公報 特開2009−126648号公報
しかしながら、特許文献1の提案機構では、用紙積載が少ないときはカップリング部材に掛かる負荷が小さくなり保持力が不足する虞がある。また、特許文献2の提案機構では、カップリング部材を逆回転させることによってロック解除を行っているため、電源がオフのとき(ユーザの予期せぬ電源オフ操作など)給紙カセットが引き出せない。
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置本体に対して給紙カセットを適正な保持力で保持することができ、電源がオフのときでも給紙カセットを装置本体から引き出すことができる給紙装置を提供することにある。
前記目的を達成する本発明に係る給紙装置は、装置本体と、前記装置本体に対して引き出し可能に装着される給紙カセットと、前記給紙カセットの内底面に配置されて上面に用紙が載置される押上板と、前記押上板の姿勢を変位させる押上板変位機構とを備え、前記押上板変位機構は、前記押上板の下方に配置されて用紙の幅方向の延びる回転軸と、前記押上板の下方に配置されるとともに前記回転軸に取り付けられて前記回転軸の回転に従って前記押上板の姿勢を変更させる押上レバーと、前記装置本体に配置されて前記回転軸を回転させる駆動部と、前記装置本体に対する前記給紙カセットの装着及び引き出しによって、前記回転軸と前を前記駆動部とを係合及び係合解除させる係合手段とを有し、前記係合手段は、前記回転軸に設けられて前記回転軸の外周から突出した係合突起と、前記駆動部に設けられて前記係合突起が係入可能な軸方向に向かって形成された溝部を備えたカップリング部材とを有し、前記溝部は、前記回転軸が前記押上板を押し上げる方向に回転した際に前記係合突起が当接する壁面が、軸方向奥側に向かって周方向に広がる傾斜面を有し、前記係合突起が前記溝部に係入した状態で、前記駆動部によって前記カップリング部材が前記押上板を押し上げる方向に回転すると、前記カップリング部材の前記傾斜面に前記係合突起が当接して、前記給紙カセットは前記装置本体に装着する方向に付勢されることを特徴とする。
前記構成の給紙装置において、前記押上板に載置される用紙の積載量が少なくなるほど大きな弾性力で、前記押上板を押し下げる方向に付勢する付勢部材をさらに備えるのが好ましい。
本発明に係る画像形成装置は、前記のいずれかに記載の給紙装置を備えたことを特徴とする。
本発明の給紙装置及び画像形成装置によれば、給紙カセットは装置本体に対して適正な保持力で保持される。これにより、地震による振動、斜面に設置、ユーザー操作などの何らかの外力が加わった場合であっても用紙ズレが生じない。また、電源がオフのときでも給紙カセットを装置本体から引き出すことができる。
本発明の第1実施形態に係る給紙装置の平面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面である。 供給部の構成を示す部分断面図である。 押上板変位機構の斜視図である。 回転軸の後端、駆動部及びカップリング部材の斜視図である。 押上板の押上動作における、カップリング部材の溝部内の係合ピンの動きを示す図である。 係合ピンに生じる保持力F1などを説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る給紙装置の部分垂直断面図である。 画像形成装置の一実施の形態を模式的に示す概略図である。
(第1実施形態)
最初に、本発明の第1実施形態に係る給紙装置について、図1〜図4を用いてその構造の概略を説明する。図1は給紙装置の平面図である。図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面であって、給紙カセットが装置本体に装着され、押上板が給紙カセットの底面に倒伏した状態すなわちリフトアップ前の状態を示すものである。図4は供給部の拡大断面図である。なお、図1の白抜き矢印は給紙カセットの引き出し及び装着の方向(給紙装置の前後方向)を示す。
給紙装置1は、装置本体2及び給紙カセット3を備える。図1〜図4に示すように給紙カセット3は印刷前のカットペーパー等の用紙Pを積載して収容する用紙収容部である。給紙カセット3は上面が開口した平たい箱状に形成され、その上面方向から用紙Pを積載して収容する。なお、用紙Pは、図4に示す供給部10によって給紙カセット3に対して図1における右方に向かって送り出される。
給紙カセット3はその側面に設けられて側方に向かって突出する前後方向に延びる水平突条(不図示)を装置本体2の内部のガイドレール(不図示)に係合させることにより、装置本体2に対して水平にスライドさせることができる。給紙カセット3は装置本体2に対してその前後方向に引き出す、或いは押し込むことにより着脱が可能である。
給紙カセット3の内底面には押上板4が配置される。用紙Pは押上板4の上に載置され、積み上げられる。押上板4はその給紙方向の上流端、すなわち図1において左方の端部に設けられた前後方向に延びる支軸4aで給紙カセット3の内底面に支持される。押上板4は支軸4aを中心として下流端を自由端として揺動可能であり、後述する押上板変位機構Mによって上面に載置される用紙Pの積載量に応じて給紙方向の傾斜角度が変化する。支軸4aは押上板4の前側と後側との2箇所に設けられる。
押上板4の上面に積載される用紙Pの、給紙方向と交差する方向の両端部、すなわち用紙Pの前側と後側にはサイド規制板61が配置される。サイド規制板61は給紙方向と交差する方向に移動が可能であって、用紙Pの束の前側の端面と後側の端面とに当接させることができる。これにより、サイド規制板61は用紙Pの給紙方向と交差する方向の位置を規制する。なお、図1〜図3に示すように、給紙方向と交差する方向に関してサイド規制板61が用紙Pと押上板4の支軸4aとの間に配置され、用紙Pは支軸4aに接触しない。
また、押上板4の上面に積載される用紙Pの、給紙方向上流側には後端規制板62が配置される。後端規制板62は給紙方向に移動が可能であって、押上板4の上面に載置される用紙Pの搬送方向後端に当接させることができる。これにより、用紙Pの給紙方向後端位置を規制する。なお、図1〜図3に示す給紙カセットでは、後端規制板62は給紙カセットの用紙搬送方向上流側側壁の近傍に位置している。すなわち、最も大きいサイズの用紙が載置可能な位置とされている。
図4に示すように、給紙カセット3の給紙方向下流部上方には装置本体2に供給部10が配置される。供給部10は給紙カセット3の用紙を給紙カセット3の外部へと送り出す。供給部10は、ピックアップローラ11、給紙ローラ12及び捌きローラ13を備える。
ピックアップローラ11は押上板4の給紙方向下流部の上方に配置される。ピックアップローラ11の下方から、給紙カセット3に積載された用紙Pの給紙方向下流部が押上板4により押し上げられ、給紙カセット3内の最上紙がピックアップローラ11に下方から圧して接触する。そして、ピックアップローラ11の回転によって給紙カセット3の用紙Pは最上紙から順に給紙ローラ12へと引き渡され、給紙ローラ12により給紙カセット3の外部へと送り出される。
給紙ローラ12はピックアップローラ11の給紙方向下流側に配置される。給紙ローラ12はその表面の下部が給紙装置1からその外部へと延びる用紙搬送路Qに突出するように設けられる。給紙ローラ12はモーター(不図示)に連結される。
給紙ローラ12とピックアップローラ11との間にはピックアップローラ11の駆動機構(不図示)が配置される。駆動機構は互いに連結された複数のギアを有し、この駆動機構を介して給紙ローラ12とピックアップローラ11とが連結される。給紙ローラ12がモーターによって回転すると、駆動機構によってピックアップローラ11も給紙ローラ12と同じ方向に同じ周速で回転する。
ピックアップローラ11及び給紙ローラ12は各々の軸部がともに支持部材に回転可能に支持される。支持部材は給紙ローラ12の軸部を中心として揺動可能にして装置本体2に設けられる。これにより、支持部材のピックアップローラ11の部分が給紙ローラ12の軸部を中心として揺動可能となる。
支持部材(不図示)のピックアップローラ11の部分は付勢部材(不図示)或いは重力の作用により下方に向かって付勢される。押上板4によって押し上げられる給紙カセット3内の最上紙がピックアップローラ11に接触したか否かは上限センサー(不図示)によって検知する。上限センサーは例えば透過型光センサーから成り、支持部材の所定箇所が上昇してその光路を遮蔽することを検知する。例えば押上板4に用紙Pが載置されている場合、上限センサーが、給紙カセット3内の最上紙がピックアップローラ11に接触したこと支持部材の上昇によって検知する。そして、押上板変位機構Mによる押上板4の上昇が停止され、給紙カセット3内の最上紙がピックアップローラ11に接触する所定の給紙位置に至る。
捌きローラ13は用紙搬送路Qを挟んで給紙ローラ12の下方に配置される。捌きローラ13は付勢部材(不図示)の作用により給紙ローラ12に圧接する。捌きローラ13と給紙ローラ12とが接触して形成されるニップ部に用紙Pが挿通される。捌きローラ13はモータに連結されず、給紙ローラ12と接触することによって給紙ローラ12の回転に従って回転する。
捌きローラ13はその軸部に例えばトルクリミッター(不図示)が設けられる。捌きローラ13と給紙ローラ12とが接触して形成されるニップ部に用紙が存在しないときや用紙Pが1枚だけ進入したときには、捌きローラ13にはトルクリミッターの設定トルク以上のトルクが掛かり、捌きローラ13は給紙ローラ12に従って用紙Pを送り出す方向に回転する。一方、ニップ部に用紙Pが重なって複数枚進入したときには、捌きローラ13に掛かるトルクはトルクリミッターの設定トルク未満となり、捌きローラ13は回転を停止する。これにより、重なった下側の用紙Pが送り出されることがないので、用紙Pが重なって送られてしまう重送という問題が起こるのを防止できる。
続いて、押上板変位機構Mの詳細な構造について、図1〜図4に加えて図5及び図6を用いて説明する。なお、図5は押上板変位機構Mの斜視図であり、図6は駆動部53及びカップリング部材55の斜視図である。
押上板変位機構Mは、押上板4の給紙方向下流部の下方で給紙カセット3の内底面と押上板4の間に配置される回転軸51と押上レバー52、装置本体2の回転軸51の後端部と対向する位置に設けられる駆動部53、回転軸51と駆動部53とを係合する係合手段を備える。
回転軸51は給紙カセット3の内底面に沿って前後方向に延び、その前端に押上レバー52が固定される。押上レバー52は押上板4の前後方向中央部に配置され、一端に回転軸51が固定され、他端が押上板4の給紙方向下流部の下面に接触する。回転軸51の後端は給紙カセット3の後面からさらに後方に向かって突出する。図5及び図6に示すように、回転軸51の後端部には外周から半径方向外方に突出する、周方向に180度隔たった2本の係合ピン(係合突起)54が設けられている。
図1に示すように、駆動部53は装置本体2の回転軸51の後端部と対向する位置に設けられる。図6に示すように、駆動部53は、駆動源としてのモーター534を内蔵する駆動本体部531と、駆動を回転軸51に伝えるためのカップリング部材55とを備える。なお、駆動本体部531はモーター534の駆動力をカップリング部材55に伝達する歯車などの駆動伝達部材(不図示)を内蔵する。
駆動本体部531は、前側面から前方向に突出する円筒状の突部531aを有する。突部531aに先端外周には周方向に等間隔で前方向に延出する複数の爪状部531bが設けられている。また突部531aの内部空間には圧縮コイルバネ532が設けられている。カップリング部材55は円筒状であって、その外径は円筒状の突部531aの内径よりも小さく、圧縮コイルバネ532の付勢力に抗して突部531aの内部空間に装着される。そして、カップリング部材55の後端外周に形成されたフランジ部551に突部531aの爪状部531bが係合し、カップリング部材55は圧縮コイルバネ532と爪状部531bとによって突部531aに保持される。突部531aは、モーター534の駆動力によって回転可能であり、カップリング部材55は突部531aと共に回転可能となる。
カップリング部材55は前側が開口で後側が有底の円筒形状を有する。カップリング部材55には前側から後側に向かって周方向に等間隔で4つの溝部56が形成されている。溝部56を構成する向かい合う2つの側壁面のうち、回転軸51が押上板4を押し上げる方向に回転した際に係合ピン54が当接する側壁面(以下、「第1側壁面」と記すことがある)561は、軸方向後側に向かって周方向に広がる傾斜面を有している。そして、もう一方の側壁面(以下、「第2側壁面」と記すことがある)562は軸方向と平行に形成されている。また、溝部56を構成する底壁面563は、周方向と平行に形成されている。給紙カセット3が装置本体2に装着された際、係合ピン54は底壁面563と接触してもよいが、係合ピン54が底壁面563と接触していると圧縮コイルバネ532によって給紙カセット3を押し出す方向の力が係合ピン54に加わることから、給紙カセット3が装置本体2に装着された状態において、係合ピン54は底壁面563と接触しないよう溝部56の軸方向深さを設定するのがよい。なお、本実施形態では第1側壁面561の全体が傾斜面とされているが、第1側壁面561の一部が傾斜面とされていてもよい。また、カップリング部材55の溝部56先端の開口幅は係合ピン54の外径よりも広く、カップリング部材55の内部空間の内径は回転軸51の後端部の外径よりも大きく設定されている。
回転軸51の係合ピン54と溝部56を有するカップリング部材55が本発明の係合手段を構成する。給紙カセット3が装置本体2に装着されると、回転軸51の係合ピン54がカップリング部材55に係合する。なお、係合ピン54と溝部56の周方向の位置が略一致している場合は係合ピン54は溝部56に係入するが、係合ピン54と溝部56の周方向の位置が一致していない場合は係合ピン54は溝部56に係入できず、カップリング部材55は圧縮コイルバネ532の付勢力に抗して係合ピン54によって後側に押し込まれた状態となる。ただし、このような場合であっても、押上板4の押上動作が開始してカップリング部材55が回転することによって係合ピン54は溝部56に係入する。
次に、このような構成の押上板変位機構Mによる押上板4の押上動作について説明する。給紙カセット3が装置本体2に装着されると、駆動本体部531のモーター534が駆動し駆動伝達部材(不図示)を介してカップリング部材55に回転駆動力が伝えられる。そして、カップリング部材55に係合する係合ピン54によって回転軸51が回転し押上レバー52によって押上板4が押し上げられる。その後、給紙カセット3内の最上紙がピックアップローラ11に接触したことが上限センサーによって検知されると、モーター534の駆動が停止されて押上板4の上昇が止まる。
図7に、押上板4の押上動作における、カップリング部材55の溝部56内の係合ピン54の動きを示す。図7は、カップリング部材55と係合ピン54とを給紙方向下流側から見た図である。図7(a)は、給紙カセット3が装置本体2に装着され、係合ピン54が溝部56に係入した初期状態である。係合ピン54が溝部56に係入する際は、係合ピン54は溝部56の先端開口から軸方向と平行に後ろ方向に移動する。したがって、係合ピン54は第2側壁面562に近接した位置にある。
次に、カップリング部材55が回転を開始すると、係合ピン54は図7(a)の状態から図7(b)の状態まで相対的に移動して第1側壁面561に当接し、その後カップリング部材55と共に回転を始める。これによって回転軸51が回転し押上レバー52が押上板4を上昇させる。このとき、係合ピン54は、傾斜面である第1側壁面561に当接した状態で回転するので、図8に示すように、係合ピン54に対して後ろ方向に引き込む力(保持力)F1が生じ、給紙カセット3は装置本体2内に確実に保持される。なお、カップリング部材55の回転方向は図中に白抜き矢印で示している。
そして、給紙カセット3内の最上紙がピックアップローラ11に接触したことが検知されてモーター534の駆動が停止され押上板4の上昇が止まった状態でも、押上板4及び押上板4上に載置された用紙Pの重量によって係合ピン54は第1側壁面561に当接した状態を維持する。これにより、係合ピン54に対して後ろ方向に引き込む力(保持力)F1が継続して生じ、給紙カセット3は装置本体2内に従来よりも強い力で保持される。
一方、ユーザーが所定の操作力量以上で給紙カセット3を装置本体2から引き出す方向に力を加えると、給紙カセット3は装置本体2から引き出すことが可能となる。すなわち、傾斜面である第1側壁面561を係合ピン54が乗り越えるだけの操作力量を給紙カセット3に加えることによって給紙カセット3を装置本体2から引き出すこと可能となり、電源がオフの場合であっても装置本体2から給紙カセット3を引き出すことができる。給紙カセット3を引き出すための操作力量は第1側壁面561の傾斜角度θ(図8に図示)によって調整可能であり、傾斜角度θを大きくするほど給紙カセット3を引き出すために大きな操作力量が必要となる。
(第2実施形態)
第1実施形態の構成に加えて、押上板4を下方に付勢する付勢部材を備えた構成を図9を用いて第2実施形態として説明する。図9は、第2実施形態に係る給紙装置の部分断面図である。なお、実施形態1と同じ部材及び部分については同一符号を付すと共に説明を省略することがある。
モーター534の駆動によって押上板4が押し上げられ給紙可能状態で停止したとき、給紙カセット3の保持力F1は押上板4及び押上板4上に載置された用紙Pの重量によって変動する。具体的には、押上板4上に載置された用紙Pが少なくなるほど保持力F1は小さくなる。そこで、第2実施形態に係る給紙装置では、押上板4を下方に付勢する付勢部材を設けて、押上板4上に載置された用紙Pが少なくなるほど付勢部材による付勢力が大きくなるようにして、押上板4に載置された用紙Pの重量に拘わらず押上板4に加わる力が略一定となるようにし給紙カセット3の保持力を一定に維持するようにした。以下、具体的構成について説明する。
押上板4の用紙搬送方向下流側端部の前後方向両端部に前後方向に突出する円柱状のピン71が設けられている。そしてピン71の上方の給紙カセット3の対応位置には、付勢部材としての圧縮コイルバネ72を垂下保持する保持部材73が設けられ、圧縮コイルバネ72の下端にはピン71と当接する当接部材74が設けられている。
押上板4上に所定枚数以上の用紙Pが載置されているとき、すなわち押上板4が下方位置にあるときは、当接部材74はピン71と当接せず圧縮コイルバネ72は伸びきった状態で当接部材74を吊り下げ保持している。その後、用紙Pが順次消費されて用紙枚数が少なくなって押上板4が上昇すると、押上板4のピン71と当接部材74が当接する。そして、押上板4上の用紙枚数がさらに少なくなると押上板Pはさらに上昇し、押上板4の上昇に伴って圧縮コイルバネ72は保持部材73と当接部材74との間で圧縮され付勢力が大きくなる。これにより、押上板4上の用紙枚数が少なくなっても圧縮コイルバネ72の付勢力の増加によって係合ピン54による第1側壁面561への力は維持され、給紙カセット3の保持力F1は一定に維持されるようになる。
(その他)
前記実施形態では係合ピン54は回転軸51の周方向に180°隔てて2本設けられていたが、係合ピンの本数に限定はなく3本以上であっても構わない。係合ピンを複数本設ける場合、係合ピンは周方向に等間隔で設けるのが望ましい。
前記実施形態ではカップリング部材55に設けた溝部56は4つであったが、係合ピン54の本数に合わせて2つとしても構わない。また、6つ以上としても構わない。
(画像形成装置)
上述した給紙装置1を搭載することにより、給紙カセット3は装置本体2に対して適正な保持力で保持され、電源がオフのときでも給紙カセット3を装置本体2から引き出すことができる画像形成装置(複写機,ファクシミリ,プリンター等)を構成することができる。
図10に、前述の給紙装置1を搭載した画像形成装置80の概略断面構造を模式的に示す。画像形成装置80は、給紙部81、タンデム型の画像形成部82、排紙部83等を備えている。
給紙カセット3は、装置本体2の給紙部81に対する挿入及び引き抜きが可能になっており、給紙カセット3内にセットされた用紙Pを画像形成装置本体に搬送する給紙装置1は、給紙部81内に配置される。給紙部81に装着された給紙カセット3内の用紙Pは、その最上紙から順に1枚ずつ給紙ローラ12等で画像形成部82に送り出される。給紙部81から搬送されてきた用紙Pは、画像形成部82でカラー画像形成が施された後、排紙部83に搬送される。
1 給紙装置
2 装置本体
3 給紙カセット
4 押上板
4a 支軸
M 押上板変位機構
10 供給部
11 ピックアップローラ
12 給紙ローラ
13 捌きローラ
51 回転軸
52 押上レバー
53 駆動部
531 駆動本体部
531a 突部
531b 爪状部
532 圧縮コイルバネ
534 モーター
54 係合ピン(係合突起)
55 カップリング部材
551 フランジ部
56 溝部
561 第1側壁面
562 第2側壁面
563 底面壁
71 ピン
72 圧縮コイルバネ(付勢部材)
73 保持部材
74 当接部材

Claims (3)

  1. 装置本体と、
    前記装置本体に対して引き出し可能に装着される給紙カセットと、
    前記給紙カセットの内底面に配置されて上面に用紙が載置される押上板と、
    前記押上板の姿勢を変位させる押上板変位機構とを備え、
    前記押上板変位機構は、
    前記押上板の下方に配置されて用紙の幅方向の延びる回転軸と、
    前記押上板の下方に配置されるとともに前記回転軸に取り付けられて前記回転軸の回転に従って前記押上板の姿勢を変更させる押上レバーと、
    前記装置本体に配置されて前記回転軸を回転させる駆動部と、
    前記装置本体に対する前記給紙カセットの装着及び引き出しによって、前記回転軸と前を前記駆動部とを係合及び係合解除させる係合手段とを有し、
    前記係合手段は、
    前記回転軸に設けられて前記回転軸の外周から突出した係合突起と、
    前記駆動部に設けられて前記係合突起が係入可能な軸方向に向かって形成された溝部を備えたカップリング部材とを有し、
    前記溝部は、前記回転軸が前記押上板を押し上げる方向に回転した際に前記係合突起が当接する壁面が、軸方向奥側に向かって周方向に広がる傾斜面を有し、
    前記係合突起が前記溝部に係入した状態で、前記駆動部によって前記カップリング部材が前記押上板を押し上げる方向に回転すると、前記カップリング部材の前記傾斜面に前記係合突起が当接して、前記給紙カセットは前記装置本体に装着する方向に付勢されることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記押上板に載置される用紙の積載量が少なくなるほど大きな弾性力で、前記押上板を押し下げる方向に付勢する付勢部材をさらに備える請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記請求項1又は2に記載の給紙装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2017041366A 2017-03-06 2017-03-06 給紙装置及び画像形成装置 Pending JP2018144940A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017041366A JP2018144940A (ja) 2017-03-06 2017-03-06 給紙装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017041366A JP2018144940A (ja) 2017-03-06 2017-03-06 給紙装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018144940A true JP2018144940A (ja) 2018-09-20

Family

ID=63590594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017041366A Pending JP2018144940A (ja) 2017-03-06 2017-03-06 給紙装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018144940A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090014940A1 (en) Paper supply device and image forming apparatus having the same
EP2835551B1 (en) One-way clutch and driving device having the same
JP2005247542A (ja) 画像記録装置及び供給トレイ
US9617093B2 (en) Paper feeder, image reading apparatus and image forming apparatus including the same
JP2019011155A (ja) シート給送装置およびそれを備えた画像形成装置
US6609707B1 (en) Sheet feeding apparatus, and image forming apparatus and image reading apparatus provided with sheet feeding apparatus
JP2014181106A (ja) 給紙装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP6528688B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP2005247544A (ja) 画像記録装置
JP2018144940A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP2020104988A (ja) シート給送装置、及び画像形成装置
JP2015221707A (ja) シート給送装置と画像形成装置
JP5447952B2 (ja) 給紙装置、および画像形成装置
JP2009298544A (ja) 用紙供給装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2007168930A (ja) 給紙装置
JP7159724B2 (ja) 媒体供給装置および画像形成装置
JP5494527B2 (ja) シート搬送装置および画像形成装置
JPH0455226A (ja) 給紙装置
JP6018974B2 (ja) 用紙供給装置およびこれを備えた画像形成装置
JP6373054B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP7192386B2 (ja) 原稿搬送装置およびこれを備える画像形成装置
JP2006103972A (ja) 給紙装置
JP6455479B2 (ja) カップリング機構およびそれを備えたシート給送装置並びに画像形成装置
JP4123731B2 (ja) 給紙装置
JP6031427B2 (ja) シート搬送装置