JP2018144913A - シート処理装置およびこれを備える画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】波うちの大きいシートであっても適正な搬送を行い、シート載置時の整列性の悪化を低減する。【解決手段】シートを載置する処理トレイ58と、この処理トレイの一端に設けられた基準ストッパ62と、シートをスイッチバックして移送する弾性片からなる戻しパドル51と、このパドル部材で移送されるシートをバックアップ搬送する排紙上ローラ52aと、この排紙上ローラ52aと戻しパドル51を処理トレイに載置されるシートの枚数に応じてシート厚さ方向に一定の移動比率で移動するローラアーム50と、上記処理トレイに載置するシート種別を判別するシート種別センサ170とを備え、このセンサでシートの種別を判別して、上記シート厚さ方向へのローラアーム50の上昇移動の比率を変えるシート処理装置。【選択図】図15

Description

本発明は、シートを載置して処理を施すシート処理装置及びこれを備える画像形成装置に関し、より詳しくは、処理トレイにシートを載置する際に所定の規準位置まで確実に搬送することができるシート処理装置に関する。
従来、複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置においては、画像を形成したシートを処理トレイに搬送載置して、整合や綴じなど処理を施すシート処理装置を備えたものがある。
このような画像形成装置では、シート処理を施す前に、処理トレイの規準位置に精度よく載置する必要がある。このため処理トレイに画像形成されたシートを処理トレイで移送するため処理トレイから束を排出する排紙ローラをシートが処理トレイに載置毎にこの排紙ローラで規準位置側に回転させて載置セットするものがあった。
この排紙ローラの規準位置へシート移動は、最初に処理トレイに搬送される1枚目をニップして移動する際には特に問題を生じないが、2枚目からは1枚目の画像が2枚目に転写される、いわゆる「裏写り」が生じ画像が重なってしまうことが発生した。これは排紙ローラによるニップ搬送ではニップ力が強すぎるために生じたものであった。
これを改善するため、2枚目以降の処理トレイでのシートの移送は弾性片を放射上に延長したパドルにより規準位置に移送することで上記の「裏写り」状態を改善することができた。
一方で、近年、装置の高速化とシート処理の大容量化が要望され、処理トレイに収容載置するシート枚数も60枚から100枚を超えるようになっている。このため上記のパドルを回転するパドル回転軸を固定したままであると、最初の少数枚のときのパドルの搬送力と多数枚のときの搬送力が異なってしまい、少数枚時の規準位置への未達や多数枚の規準位置でのシートの座屈や折れなどが発生していた。
この処理トレイ載置時のパドル搬送力不足による未達や、搬送力過多による座屈や折れを防止するように、シートとパドル(パドル回転軸)の距離を一定に保つものが特許文献1に示されている。
この特許文献1を、図23(a)で説明する。図示されていない画像形成装置から画像形成済みのシートが搬送パスFPを搬送され搬出ローラFRで処理トレイSTに搬出される。搬送されたシートの後端が搬出ローラFRを通過すると、これにあわせて引き込みパドル(戻しパドルMP)を図示反時計方向に回転する。これによりシートはシート搬入ガイドSHGで押えられながら、戻しベルトRBの回転によってトレイストッパTSに到達して揃えられながら載置される。この装置では、戻しベルトRBとトレイストッパTSとの間に回動自在のシート案内ガイドSAGと後端ガイドKGを設けて、シートを案内している。
この装置は、図23(a)に示されているように戻しパドルMPの戻しパドルMP回転軸MPJが10mm上下に移動するように構成され、図示では100枚のシートが処理トレイSTに載置され、これに従って戻しパドルMPが上昇しながらトレイストッパTSにシートを移送することが示されている。この処理トレイSTへのシート載置枚数と戻しパドルMPとの位置関係は、シートが10枚増えると1mmずつ戻しパドルMPが上昇する一定の比率関係に設定されている。
このことは図24の左上のグラフが示しており、枚数が増えるごとに比例的に戻しパドルMPも上昇している。従って、処理トレイSTへの載置枚数が10枚ごとに増える都度、1mmずつ階段状に上昇する。言い換えると、一定の上昇比率を変更することなく、ひとつの傾きを持って、比例して戻しパドルMPを上昇移動していることが解る。そしてこの1の傾きでの上昇は、戻しベルトRB、シート案内ガイドSAGそして後端ガイドKGも同様になされている。従って、処理トレイSTに載置するシートの枚数が増加しても最上シートの搬送力や案内位置が常に一定になるように設定され、搬送不良を起こすことを低減させている。
日本特許第4838687号公報
しかしながら、近年色々なシートが使用される状態になっている。特にシートに画像形成を行うと、たとえばシートが画像形成時の熱により通常よりも大きな波を打ったようなカールの大きいシートもかなりの頻度で出回ってきている。この大きな波を打ったようなシート(波うちシートWVS)は、通常のシートよりも最上面が厚さ方向に大きくなり、いわゆる「フカフカ」しているとともにパドルによる搬送力を受けにくい。この状態は、枚数が大きくなるほどこの「フカフカ」が頻発し、図23(b)にあるように、戻しベルトRBあるいは戻しベルトRBの図示左側のシート案内ガイドSAGにシートが衝突してシートがその位置で停止して未達となったり、上方にまくれ上がったりしてしまい、シートの束としての整列性が損なわれてしまう。
この場合、特許文献1のように枚数が少ない時も多くなった時も一定比率でパドル(戻しパドルMP)を上昇すると、上記の波うちシートWVSでは搬送力が弱くなったりシートの剛性が弱かったりして処理トレイでの整列性が悪くなってしまう。このことは、シートの性状が画像形成で変化が大きくなるような熱を加えたり、インクによる印刷などで水分を多く含ませたりしても発生すると思われる。
そこで、この発明は、シートの性状が異なる、例えば波うちの大きいシートであっても、整列性の悪化を低減するシート処理装置の提供を課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明では下記の構成を有する。
載置するシートに処理を施すシート処理装置であって、シートを搬送する搬送ローラと、この搬送ローラからのシートを載置する処理トレイと、この処理トレイの一端に設けられた規準部材と、上記搬送ローラからのシートをスイッチバックして上記規準部材側に移送する弾性片からなるパドル部材と、 上記処理トレイに載置されたシートを排出するとともにパドル部材で上記規準部材側に移送されるシートをバックアップ搬送する正逆転可能な排紙ローラと、この排紙ローラとパドル部材を処理トレイに載置されるシートの枚数に応じてシート厚さ方向に一定の移動比率で移動する移動部材と、上記処理トレイに載置するシート種別を判別する判別部と、上記判別部の判別により移動部材の移動を制御する制御部とを備え、この制御部は、上記判別部が第1の種別シートとした場合には載置されるシート枚数が増加するごとにシート厚さ方向に一定比率で移動部材を移動し、第2の種別シートとした場合には、上記シート厚さ方向への移動部材の移動比率を第1の種別シートの移動比率と異ならせるシート処理装置である。
これによれば、シート種別が異なる、例えば波うちの大きいシートであっても、シート載置時の整列性が悪化することを低減できる。
本発明に係わる画像形成装置とシート処理装置を組み合わせた全体構成を示した説明図。 本発明に係わるシート処理装置の全体説明図。 処理トレイおよびその周辺の説明図。 処理トレイ上方に位置する排紙ローラと戻しパドルを含む斜視図。 処理トレイ上方の排紙ローラの昇降および回転駆動の説明図。 処理トレイ上方の戻しパドルの昇降および回転駆動の説明図。 処理トレイ上方の落とし込みガイドの昇降駆動の説明図。 図3ないし図7に示した排紙ローラ、戻しベルト、落とし込みガイドの駆動の平面的な説明図 処理トレイ端部に位置する戻しベルトの昇降および回転駆動の説明図。 戻しベルトの昇降位置の図で、図10(a)は戻しベルトが処理トレイに接する最下位置を示した図。図10(b)は処理トレイから離間した状態を示した図。 排紙ローラ、戻しパドルおよび戻しベルトが3段階の位置を取る説明図。 処理トレイに載置されたシートと排紙ローラ、戻しパドルおよび戻しベルトの位置関係を示す図。 処理トレイに載置されたシートと排紙ローラ、戻しパドルおよび戻しベルトの位置関係を示すシート枚数ごとに示す関係表。 図13の関係表のグラフ。 処理トレイ上でシートの種別を検出するセンサの構成説明図。 本発明に関わるシートの処理トレイ載置の処理フロー図。 図16に続くシートの処理トレイ載置のフロー図。 図17に続くシートの処理トレイ載置のフロー図。 本発明に関わる装置のブロック図。 変形例1の処理トレイに載置されたシートと排紙ローラ、戻しパドルおよび戻しベルトの位置関係を示すシート枚数ごとに示す関係表。 図20の関係表のグラフ。 変形例2の装置の戻しパドル位置を示す図で、図22(a)は戻しパドルが処理トレイから離間した最上位置にある説明図。図22(b)は、戻しパドルが処理トレイは最下位置にある説明図。 従来技術を説明する図で、図23(a)は従来技術の装置説明図。図23(b)は同装置の課題を説明する図。 図23(a)の従来装置の戻しパドルなどが載置枚数(10枚)ごとに一定比率で移動する状態を説明するグラフ。
[画像形成装置]
図1に示す画像形成装置Aを説明する。図示の画像形成装置Aは画像形成本体装置A1とシート処理装置Bからなる。このうち、画像形成本体装置A1は、静電式印刷機構を示し、読み取り装置A2と原稿搬送装置A3で構成されている。画像形成本体装置A1の装置ハウジング1には、給紙部2と画像形成部3と排紙部4とデータ処理部5が内蔵されている。
給紙部2は、画像形成する複数サイズのシートを収納するカセット機構2a〜2cで構成され、画像形成制御部200から給紙制御部202を介して指定されたサイズのシートを給紙経路6に繰り出す。このため装置ハウジング1には複数のカセット2a〜2cが着脱可能に配置され、各カセットには内部のシートを1枚ずつ分離する分離機構と、シートを繰り出す給紙機構が内蔵されている。給紙経路6には、複数のカセット2a〜2cから供給されるシートを下流側に給送する搬送ローラ7と、経路端部には各シートを先端揃えするレジストローラ対8が設けられている。
尚、上述の給紙経路6には、大容量カセット2dと手差しトレイ2eが連結してあり、大容量カセット2dは大量に消費するサイズのシートを収納するオプションユニットで構成され、手差しトレイ2eは、分離給送が困難な厚紙シート、コーティングシート、フィルムシートなどの特殊シートを供給可能に構成する。
画像形成部3は、静電印刷機構を一例として示し、感光体9(ドラム、ベルト)と、この感光体に光学ビームを発光する発光器10と、現像器11(ディベロッパー)と、クリーナ(不図示)が回転する感光体の周囲に配置されている。図示のものはモノクロ印刷機構を示し、感光体9に発光器で光学的に潜像を形成し、この潜像に現像器11でトナーインクを付着する。
そして感光体9に画像形成するタイミングに合わせて給紙経路6からシートを画像形成部3に送り転写チャージャ12でシート上に画像を転写し、排紙経路14に配置されている定着ユニット(ローラ)13で定着する。排紙経路14には排紙ローラ15と、本体排紙口16が配置され、後述するシート処理装置Bにシートを搬送する。
上述の読み取り装置A2は、原稿を載置するプラテン17と、プラテンに沿って往復動する光学キャリッジ18、19と、これらに搭載された光源と、プラテン上の原稿からの反射光を光電変換部材20に案内する縮小光学系(ミラー、レンズの組み合わせ)で構成されている。
また、この読み取り装置A2は上記のプラテン17の側方に第2プラテンである走行プラテン21を設けている。この走行プラテン21では原稿搬送装置A3から送られたシート原稿を上述の光学キャリッジ18、19と光電変換部材20で画像読み取りする。光電変換部材20は光電変換した画像データを電気的に画像形成部3に転送する。
上記の原稿搬送装置A3は、原稿給紙トレイ22から送り出したシート原稿を走行プラテン21に案内する原稿搬送経路23と、走行プラテン21で画像読取された原稿を収納する原稿排紙トレイ24で構成されている。
ところで、上記画像形成本体装置A1は、上述の機構に限らず、オフセット印刷機構、インクジェット印刷機構、インクリボン転写印刷機構(熱転写リボン印刷、昇華型リボン印刷など)の印刷機構が採用可能である。
[シート処理装置]
シート処理装置Bは、画像形成本体装置A1の本体排紙口16から搬出されたシートを入り口36から受け入れて処理する装置である。このシート処理装置Bは、(1)プリントアウトモードと、(2)ジョグ仕分モードと、(3)綴じ処理モードと、(4)製本(中綴じ)処理モードとを備える。これらのモードについては、後述する。
シート処理装置Bは上述の全て処理モードを備える必要はなく、装置仕様(設計仕様)に応じて適宜構成すると良いが、ここで開示するシート処理装置Bにおいては、シートの端部の表裏から綴じを行う(端面)綴じ部B1と、シートの搬送方向中ほどで綴じを行う中綴じ部B2と、綴じ処理を行わず、仕分けなどを行うエスケープ部B3を示している。本発明においては、シートの綴じ処理などの際に、一旦シートを規準位置まで搬送して揃えて載置する載置・スタック構成は必要として説明する。
図2は、シート処理装置Bの構成を示している。このシート処理装置Bは画像形成装置Aの本体排紙口16に連なるシートの入り口36を備えている。この入り口36からはシートを検出する入り口センサ38と必要に応じてシートの端部にパンチ孔を穿孔するパンチユニット40が配置されている。パンチユニット40の下方にはパンチ屑ボックスが処理装置フレーム30に着脱自在となっている。パンチユニット40の後方には、シートを下流側に搬送する搬入ローラ41および搬送ローラ48が設けられている。
この搬入ローラ41によって搬送されるシートは、処理トレイ58側に搬送される略直線的な搬送経路43と、この搬送経路43から上方に分岐しエスケープ経路33と、搬送経路43の合流部45を通過するスイッチバックシートを案内する中綴じ経路65が設けられている。上記搬入ローラ41によって送られるシートを、エスケープ経路33か中綴じ経路65か何れに送るかの経路切り替えは、搬送経路43途中に設けられた第1ゲート42と第2ゲート44によって行われる。
[エスケープ部]
搬送経路43を略直線的に搬送されるシートは一旦処理トレイ58に載置された後か、あるいは直接に排紙口54から1枚シートや束として積載トレイ34に集積される。一方、搬送経路43から上方のエスケープ経路33に送られたシートはエスケープトレイ32に集積される。このエスケープトレイ32の集積に際しては、特に図示していないが最終の排出ローラを指定枚数ごとに搬送経路43の搬送方向と交差する方向にシート排出の際に移動可能となっている。これにより、シートを仕分ける区分けジョグが可能となっていて、ここではエスケープ部B3を構成している。
[中綴じ部]
また、搬送経路43には、シート後端を検出するシートセンサ39が設けられている。このシートセンサ39により検出された後、搬送ローラ48を逆転してシートを分岐ローラ64に送るようになっている。分岐ローラ64は中綴じ経路65に沿ってシートを送り、中綴じを行うために多少傾斜したスタッカ部72にシートを集積する。ここで集積されたシートの束は、中綴じシートストッパ74の上方への移動より、中綴じユニット66の綴じ位置にシートの搬送方向の中ほどを位置させる。
搬送方向の中ほどが位置したシートの束は、中綴じ部B2に位置する中綴じユニット66によって綴じられる。綴じられたシートの束は、綴じ位置を多少下降させ、折り位置で折りブレード70と折りローラ68より2つ折り折られる。折りローラ68によって折られたシートの束は束排紙ローラ76より束スタッカ78に放出され、中綴じされた製本として集積される。以上のように、搬送経路43の上方側にエスケープ部B3が位置し、下方側に中綴じ部B3が位置している。
[端面綴じ部(処理トレイおよびその周辺)]
次に、端面綴じ部B2について、図3及びこれ以降の図面を用いて説明する。まず、図3は端面綴じ部B2を構成する処理トレイおよびその周辺を示している。ここでは上述した搬送経路43から搬送ローラ48に送られるシートを処理するため、シートを一時載置する処理トレイ58が搬送ローラ48出口から段差を持って配置されている。この搬送ローラ48出口には、シートが搬送ローラ48から搬出されると同時にシートを処理トレイ58の載置面に落とし込む落とし込みガイド46か位置している。その下流側にはシートを処理トレイ58内で(スイッチバック)移送する鰭形状をした弾性片を有する戻しパドル51が位置している。
この戻しパドル51の積載トレイ34側には、排紙ローラ52が位置している。この排紙ローラ52は回動移動する排紙上ローラ52aと固定側の排紙下ローラ52bから構成されている。この排紙ローラ52は、搬送ローラ48から送られるシートをニップへして送るか、処理トレイ58に収納する最初の1枚をニップしてスイッチバックするか、処理トレイ58に載置されたシートの束を積載トレイ34に送るようになっている。さらにここに開示の排紙ローラ52は、排紙上ローラ52aが戻しパドル51と同じ方向に回転して、処理トレイ58内でシートをスイッチバック搬送の際にバックアップできるようにもなっている。この点は後に再び述べる。
図3に示すようにシートを載置する処理トレイ58上にはシートが搬送ローラ48から搬出される毎にシート搬送方向から交差する幅方向に移動する整合板59が設けられている。この整合板59は、図示していないがシート幅方向の両側にシートを挟むように設けられて、これを互いに間隔が狭くなる方向に移動してシートの幅方向の揃えを行う。処理トレイ58は、排紙口54とこれから下方に傾斜して、その端部には、上述した戻しパドル51などによってスイッチバック搬送されるシートを突き当てる基準ストッパ62が配置されている。
また、戻しパドル51とこの基準ストッパ62の間にはスイッチバックするシートを案内する搬入ガイド57が設けられている。この搬入ガイド57は搬送ローラ48の下側の軸に自重で回動自在に垂下して、スイッチバック搬送されるシートの搬入をガイドしている。また、戻しパドル51で送られたシートを基準ストッパ62にさらに送る戻しベルト61が配置されている。上記の基準ストッパ62に束として積み重なったシートの端部は、端面綴じユニット60が配置されている。
この端面綴じユニット60は、綴じモータ60Mにより公知のステープル針をドライバーでアンビルに向かって打ち込み、基準ストッパ62に端部が揃えられたシートの束を綴じる。また、この端面綴じユニット60はシートの幅方向(装置のフロントとリア間)に端面綴じユニット移動台108上を端面綴じユニット移動モータ108Mによって移動され、シート束の角隅位置や端部中央付近に複数位置を綴じることができるようになっている。このような綴処理を行う場合には、基準ストッパ62にシートの端部が揃わないと不良の冊子となり、ここでの揃えは重要である。なお、シートを綴じる手段は、ここで開示したステープル針による綴じのほかに、糊や接着剤、あるいは綴じる部材を使わない圧着、折り曲げなどいわゆる針なし綴じで行うものでもよい。
上記の端面綴じユニット60でのシート束の綴じが完了すると、基準ストッパ62が結合された束移動ベルト63を束移動ベルトモータ63Mで駆動する。これにより綴じられたシート束を基準ストッパ62で処理トレイ58の途中まで押し出し移動する。その後、押し出し移動の最中に排紙上ローラ52aが下降して排紙下ローラ52bともに綴じられたシート束をニップして排紙口54から積載トレイ34に向けて束排出する。
上記の排紙口54の下方には1枚シートまたは綴じられたシートの束を集積する積載トレイ34が設けられている。この積載トレイ34には、集積したシートの上面高さ位置を一定に保つために、シート上面を検出する積載トレイ位置センサ34Sが設けてある。これにより、シートが一定量集積されると積載トレイ34を移動する集積トレイモータ34Mを駆動して、積載トレイ34に積載されたシート上面がいつも排紙口54からの位置が一定にしている。
以上が、端面綴じ部B1であり処理トレイ58およびその周辺の構成である。こからは上述した排紙上ローラ52a、戻しパドル51、戻しベルト61の回転駆動とこれらのシート厚さ方向に移動する昇降移動駆動について図4から図8を用いてさらに説明する。ここで、図4は処理トレイ58上方に位置する排紙上ローラ52aと戻しパドル51を含む斜視図である。図5は、排紙上ローラ52aの昇降および回転駆動の説明し、図6では戻しパドル51の昇降および回転駆動を説明する。また、図7では、落とし込みガイド46の昇降駆動を説明する。図8は、図3ないし図7に示した排紙上ローラ52a、戻しパドル51、落とし込みガイド46、落とし込みガイドの駆動系を平面的に説明図している。
[排紙ローラ(排紙上ローラ)の駆動および昇降]
まず、排紙ローラ52について、図5を中心に、図4と図8を参照して説明する。この排紙ローラ52は、処理トレイ58の排紙口54に設けられ、処理トレイ58に固定して設けられた排紙下ローラ52bとこれに対して離間移動する排紙上ローラ52aから構成されている。排紙上ローラ52aは、ローラアーム50に正逆転転可能に支持されている。ローラアーム50は、搬送ローラ48の上側ローラの回転軸の近傍に位置するアーム回転軸55を中心として回動するように取り付けられ、これにより排紙上ローラ52aは排紙下ローラ52bに対して揺動し、シートや束をニップして積載トレイ34に排出したり、1枚シートをニップして処理トレイ58上でスイッチバック搬送したりするようになっている。また、後述するように2枚目のシートを戻しパドル51が処理トレイ58上を基準ストッパ62側に送る際に、戻しパドル51と同方向に回転してシートをバックアップ搬送するようになっている。
この排紙上ローラ52aの駆動は、正逆転転する排紙ローラモータ52Mから伝達ベルト114、中間ギア112、を介して、アーム回転軸55に設けられた伝達ギア110に伝達される。そして、この伝達ギア110からの駆動はローラアーム50に設けられアーム内伝達ベルト116、ローラ側伝達ベルト120を介して排紙上ローラ52aに駆動が伝達されている。また、排紙下ローラ52bの駆動は特に図示していないが、装置リア側で排紙ローラモータ52Mの駆動はクラッチを介して排紙下ローラ52bに伝達され、排紙下ローラ52bの回転が必要でないときはクラッチで駆動を断つようにしてある。
上記の排紙上ローラ52aを支持する回動(揺動)移動は、図4によく示されているようにローラアーム50と一体として設けられた左右2対の扇形昇降ギア102に噛み合う中間ギア104ギアをローラアームモータ50Mが駆動することによって行う。この扇形昇降ギア102の付近にはアーム位置センサ102Sが設けられ、このセンサによっていずれの高さ位置にローラアーム50が位置しているかを検出している。このローラアーム50の位置を検することによって排紙上ローラ52a及び後述する戻しパドル51とシートとの位置関係が把握できる。なお、ここでのローラアーム50は、初期位置(ホームポジション)確認のため、搬送ローラ48のシート搬入の都度にアーム位置センサ102Sに検出される位置に戻る。これは下降する位置の精度アップとシート搬入の支障にならいようにするためである。
[戻しパドルの駆動および昇降]
次に、戻しパドル51について、図6を中心に、図4と図8を参照して説明する。ここに開示する戻しパドル51は、排紙上ローラ52aを支持するローラアーム50に一体として設けられている。この戻しパドル51の駆動は、排紙ローラモータ52Mとは別の戻しパドルモータ51Mからモータベルト130、中間ギア128を介してアーム回転軸55の伝達ギア124に伝達される。ここからアーム内ベルト131を介して戻しパドル回転軸134に伝達され、この軸とともに回転する2本の鰭状の弾性片を有する戻しパドルユニット135を回転する。
この戻しパドル51は、搬送ローラ48から搬出されたシートが落とし込みガイド46で下降された後に、反時計方向に回転して搬出されたシートを基準ストッパ62方向にスイッチバック搬送する。このシートのスイッチバック搬送時は、ローラアーム50が処理トレイ58側に下降して搬送するシート表面と戻しパドル51の弾性体の先端部分が係合して搬送力を付与するように設定されている。
また、この戻しパドル51は、戻しパドル向きセンサ51Sにより位置(先端弾性片の向き)が検出されている。これにより、例えば搬送ローラ48でシートを処理トレイ58に排出する途中や、1枚目のシートを排紙ローラ52でスイッチバック搬送するとき、あるいは排紙ローラ52で処理トレイ58上のシートの束排出を行うとは、シートの搬送・排紙に支障とならないように図6のように2本の弾性片がともに上向き状態に維持するように位置を検出し設定している。また、この戻しパドル51は図8示されているように、排紙上ローラ52aの外側にリア側とフロント側の両側に設けられて回転駆動する。
[落とし込みガイドの昇降]
次に、落とし込みガイド46について、図7を中心に、図4と図8を参照して説明する。ここに開示する落とし込みガイド46は、これまで述べたように搬送ローラ48からシート後端の搬出に合わせて、シート後端をいち早く処理トレイ58に導くために設けられている。この落とし込みガイド46は、ローラアーム50のアーム回転軸55に回動するように遊嵌されている。落とし込みガイド46の端部にはガイド回動部138が設けられ、このガイド回動部138は落とし込みガイドモータ46Mによって回動するガイド移動アーム140のガイド移動アームスリット142に嵌合されている。
従って、図7に示すように、落とし込みガイドモータ46Mが駆動により、ガイド移動アーム140が破線位置に移動するとこれに応じて、落とし込みガイド46もシートを処理トレイ58に強制的に落下させる方向に移動する。図8に示されているように、排紙上ローラ52a、戻しパドル51のさらに外側の処理トレイ58上にシート幅方向に対として設けられている。以上、排紙上ローラ52a、戻しパドル51、落とし込みガイド46の回転駆動と昇降移動の構成を説明した。
[戻しベルト駆動および昇降]
次に、処理トレイ58の基準ストッパ62の近接した位置でシート上面に接して、シートを基準ストッパ62側に送る昇降可能な戻しベルト61について、図9と図10により説明する。図9は、戻しベルト61の回転駆動と処理トレイ58上のシートの厚さ方向に昇降移動する昇降駆動が示されている。この戻しベルト61は、処理トレイ58のシート幅方向に離れて対として設けられている。この図9はその一方の側面からの図で、ベルト円周内に駆動の基点となる戻しベルト内駆動ギア150と、これに係合するベルト内中央ギア152と、この下方に係合するベルト内下ギア154が配置されている。また、ベルト内中央ギア152には、その上方で係合するベルト内上ギア158と、その横方向で係合するベルト内横ギア157が位置している。また、上記のベルト内上ギア158の戻しベルト61を挟んだ対向位置にはベルト押えコロ162が設けられている。これらのギアはその軸が破線で示してあるベルトフレーム160によって両側から挟まれて支持されている。
戻しベルト61の図示反時計方向(シートを基準ストッパ62に搬送する方向)への回転駆動は、上記のベルト内駆動ギア150に対して、戻しベルトモータ61Mを適宜の駆動ベルトによって伝達する。また、このベルト内駆動ギア150を支持する軸はベルト昇降回動軸161として構成されている。そして、戻しベルト61の昇降は、このベルト昇降回動軸161を中心として、ベルトフレーム160を上昇するように、上記のベルト内下ギア154の下ギアアーム係合軸155にクランク形状の戻しベルトアーム106を係合させて行われる。この戻しベルトアーム106は戻しベルトアーム回動軸146を支点して戻しベルト昇降モータ105Mの正逆転転によって移動する。この際、戻しベルト61の高さ位置は戻しベルト位置センサ61Sによって検出する。
以上の駆動構成である戻しベルト61は、戻しベルト昇降モータ105Mの回転をベルト内駆動ギア150からベルト内中央ギア152を介してベルト内上ギア158に伝達し、このベルト内上ギア158に対向して位置するベルト押えコロ162によってニップされて回転駆動される。また、戻しベルト61自体の形状が載置シートの増減によって変更した場合にも、駆動をスムーズエコなうようにベルト内下ギア154やベルト内横ギア157によっても駆動伝達するように構成されている。なお、図示の戻しベルト61の表面に複数の筋目がつけられて、ローレット形成してある。また、特に図示されていないが、戻しベルト61の内面にも上記の各ギアと係合する係合歯が設けられている。
次に、この戻しベルト61の昇降移動について、図10により説明する。図10(a)は戻しベルトが処理トレイに接する最下位置を示した図であり、図10(b)は処理トレイから離間した状態を示した図である。先に説明したように、戻しベルト昇降モータ105Mによって昇降移動する戻しベルトアーム106は、そのクランク上の先に先端スリット部148が設けてあり、これに、ベルト内下ギア154の下ギアアーム係合軸155が遊嵌してある。戻しベルトアーム106を図10(a)の矢印方向に移動すると、戻しベルト61はベルト昇降回動軸161を支点として昇降移動する。
図10(a)は、戻しベルト61が最初の数枚のシートを処理トレイ58に載置する際の位置を示しており、図10(b)多数枚のシートを受け入れる際に上昇した位置に移動した戻しベルト61を示している。なお、何れもシートを省略してある。また、図示反時計方向の回転駆動を伝達するベルト内上ギア158に対向するベルト押えコロ162はどの高さ位置であっても戻しベルト61を挟持する関係となっている。載置するシートの枚数と下面がシートに接する戻しベルト61の位置との関係については以下に説明する。
[排紙ローラ/戻しパドル/戻しベルトの昇降]
ここからは、図11から図14までにより、排紙上ローラ52a、戻しパドル51及び戻しベルト61の昇降について説明する。これまで説明したように排紙上ローラ52aと戻しパドル51は移動部材としてローラアーム50に取り付けられているので、このローラアーム50の回動に応じてその高さ位置が設定される。また、戻しベルト61も移動部材としての戻しベルトアーム106の回動に応じてその高さ位置が設定されている。
これまで、説明したように排紙上ローラ52aは処理トレイ58に搬送ローラ48による1枚目が搬出された際は、排紙下ローラ52bとの間でシートをニップしてシートを基準ストッパ62にスイッチバック搬送する。この際戻しパドル51は図11図示のように、2本の弾性片が上方を向いているので1枚目の搬入には支障とならない。2枚目以降は、シートの裏写りを防ぐために排紙上ローラ52aによるシートニップをむせずに、戻しパドル51でスイッチバック搬送をするように、図示反時計方向に回転する。
この際、シートが処理トレイ58に搬出されて、載置枚数が多くなるので、排紙上ローラ52a、戻しパドル51、戻しベルト61は、シートの位置を一定に保つためにシートの厚さ方向(処理トレイ58面から離れる方向)に移動するが、この移動に際して、ここに開示する装置は次のような動作を行う。
すなわち、図12に示したように、排紙上ローラ52aは、搬出される2枚目シートとは離間しているが、その位置関係(離間距離/クリアランス)L1は、図11に示すように排紙上ローラ第1上昇域L1aと排紙上ローラ第2上昇域L1b、排紙上ローラ第2上昇域L1bと、排紙上ローラ第3上昇域L1cの3つに区分した上昇移動域が設定してある。
次に、戻しパドル51は、図12に示すようにその弾性片が載置するシートに接して変形する範囲、言い換えると載置するシートとオーバラップする範囲(オーバラップ量L2)は、図11に示すように戻しパドル第1上昇域L2a、戻しパドル第2上昇域L2b、戻しパドル第3上昇域L2cの3つに区分した上昇移動部材域が設定してある。
さらに、戻しベルト61も図12に示すように、処理トレイ58に載置去れるシートの表面との接触関係において、比較的軽い接触圧とこれよりも重い接触圧をとる範囲(接触関係)L3も、図11に示すように戻しベルト第1上昇域L3a、戻しベルト第2上昇域L3b、戻しベルト第3上昇域L3cの3つの上昇域が設定されている。なお、この開示の装置にあっては、cで示される領域、すなわち排紙上ローラ第3上昇域L1c、戻しパドル第3上昇域L2c、戻しベルト第3上昇域L3cは、それぞれシートともっとも離間してシートに作用の少ない領域を示している。
以上のような3つの領域を排紙上ローラ52a、戻しパドル51、戻しベルト61が取るが、これらは、処理トレイ58への載置シートの枚数に従って図13及びこれをグラフと示した図14に示すような上昇をそれぞれ行う。なお、ここではcの領域はシートとの関係は少なく最も離間し退避した位置として説明を省略する。
図13のグラフは、シート枚数の関係を示している。ここでは排紙上ローラ52aの下面とシートとの離間距離をクリアランス(L1)して示している。そして、縦方向にはシートが5枚ずつ増加することを75枚まで示している。この枚数の左欄のa領域は上記のL1a、L2a、L3aの領域を示し、b領域は上記のL1b、L2b、L3bの領域をそれぞれ示している。
従って、まず排紙上ローラ52aは、シートが5枚ごとに30枚にいたるまでL1aでは4ミリずつ上昇し、30枚を越えた時点から2.5ミリずつ上昇するように上昇する範囲を小さくしている。言い換えると、この離間距離の左欄に示したように、30枚までの離間距離4ミリを1とした場合、30枚を超えると約63%の比率で上昇するように、ここでは30枚の所定枚数を超えた時点で5枚あたりの上昇比率を少なく(低減)している。
次に、排紙上ローラ52aと同じローラアーム50に取り付けられている戻しパドル51の上昇も、排紙上ローラ52aと同様なる。戻しパドル51は、図12に見られるように、その先端の弾性片がシートとの間で撓んでシートを基準ストッパ62に搬送する。この戻しパドル51の撓む範囲(見かけ上のオーバラップB)を載置するシートが5枚ずつ30枚に達するまでは、7ミリとしている。そして、この30枚を超え75枚になるまでは、今度は7ミリよりも多い8.5ミリとしている。従って、戻しパドル51のオーバラップ率は30までの7ミリを1とした場合、約121%増になるように設定していることがわかる。
ところで、上記の排紙上ローラ52aと戻しパドル51は、同じ移動部材としてのローラアーム50に取り付けられているので、30枚を超えるとローラアーム50の上昇する比率を低くしていることになる。これにより、載置するシートの枚数が30枚を超えると戻しパドル51のシートを搬送する搬送が強くなる。さらにこの戻しパドル51の積載トレイ34にある排紙上ローラ52aの戻しパドル51と同じ方向の基準ストッパ62側に送るようにスイッチバック搬送するシートを押し込む。これにより、例えば、波うちの大きい、いわゆるフカフカしたシートであっても基準ストッパ62手前で停止する未達状態が発生することを低減できる。
さらに、ここでの開示では基準ストッパ62近くで載置するシート上面に接触してこの基準ストッパ62に送る戻しベルト61も、上記の排紙上ローラ52aや戻しパドル51と同様の上昇を移動部材としての戻しベルトアーム106が行っている。すなわち、図13の表のもっとも左の欄にあるようにこの戻しベルトの上昇率(L3)は、実質的にこの戻しベルト61の自重で接する場合(これを1として表記)に対して、30枚を超えた場合には、これよりも上昇率を避けた63%として、シートにかかる重さを増している。これによりシートはより強い搬送力を受けて基準ストッパ62にシートを送り込むことができる。これにより、波うちシートも基準ストッパ62に届かず途中で停止する未達状態を少なくしてシートを揃えがより向上する。
次に、図14は、図13の表の一部の見方を変えてグラフに示している。縦軸には、上から順に戻しパドル回転軸134の位置を示し、その下に排紙上ローラ52aのローラ下面の位置を示している。一番下は戻しベルト61のベルト下面の位置を示したものある。横軸はシートの処理トレイ58に積載される枚数を示し、この枚数の増加により戻しパドル回転軸134、排紙上ローラ52a下面、戻しベルト61下面がそれぞれどのように上昇するかを示している。
このグラフから解るように、上記の戻しパドル回転軸134、排紙上ローラ52a下面、戻しベルト61下面は処理トレイ58へのシートの載置枚数が30枚を過ぎたところでこれまでの上昇と異なる破線示した楕円で変化点CPを有している。これにより、一旦これまでの位置よりも下方に変化して、排紙上ローラ52aとシートの間隔を少なくして、スイッチバックするシートをよりバックアップするようしている。
また、戻しパドル51はこのスイッチバックするシートとのオーバラップ量、言い換えるとシートとの接触による撓み量を大きくして搬送力を増やすようにしている。また、戻しベルト61の下面も下がってより強い搬送力で戻しパドル51から送られるシートを基準ストッパ62に向けて送るようにしている。 なお、特に図示していないが、波うちの少ない通常のシートにあっては、図14の表と図13のグラフは、変化点CPを持つことなく、略直線で上昇する。 本発明においては、以上のように排紙上ローラ52a、戻しパドル51、戻しベルト61がこれまで説明した上昇率を異ならせる変化点を有するので、波うちの大きい、いわゆるフカフカしたシートであっても基準ストッパ62に精度よく送ることができ、整列性を悪化させない装置を提供できる。また、ここでの説明では、上昇比率の変化点が30枚を所定枚数としたが、シートの波うち状態にあわせ、この所定枚数を20枚や40枚に変化点を変更してもよい。
[シートの種別検出構成]
次に、ここで開示する装置において上記に述べた波うちの大きい、いわゆるフカフカシートかあるいは波うちが大きくない通常のシートかを検出する、ここに言うシート種別検出構成について、図15により説明する。図15は図3の処理トレイ58及びその周辺を示したものであるが、ローラアーム50に二点鎖線で囲ったシート種別センサ170が垂下するように取り付けられている。
このシート種別センサ170は図15で引き出し線でした様に、ローラアーム50に取り付けられたセンサ回動軸171に第1の種別センサフラグ172と第2の種別センサフラグ176を回動自在に設けている。これらのフラグを第1の種別センサ174と第2の種別センサ178で検出するが、上記の第2の種別センサフラグ176には図示のようにセンサ回動軸171との間に第2の種別センサスプリング180が掛け渡されている。これにより、処理トレイ58に載置したシートにローラアーム50を下降していくと、略自重で垂下している第1の種別センサフラグ172はすぐに移動し、第1の種別センサ174で移動が検知される。
一方、第2の種別センサフラグ176はシートが波うちの少ないシートである場合には、第2の種別センサスプリング180に抗して移動してタイムラグ少なく第2の種別センサ178が移動を検知する。しかしシートが大きく波うちしたフカフカしたシートであると、第2の種別センサ178は、第2の種別センサスプリング180の抵抗により、第1の種別センサ174の検出からタイムラグを持って検出する。これにより、このタイムラグの程度に応じて、載置したシートがどの程度の波うちシートかを検出することができる。
ここで開示のシートにあっては、5枚程度が処理トレイ58に載置された時点でローラアーム50を、一旦下降して上記の第1の種別センサ174と第2の種別センサ178の検出のタイムラグを検出する。これにより波うちの大きいフカフカしたシートか否かを検出して、30枚以降の排紙上ローラ52aと戻しパドル51を支持するローラアーム50や戻しベルト61の上昇率を調整する。なお、ここでは、シート処理装置B側に、シート種別センサ170を設けたが、あらかじめ波うちの大きいシートか否かを、画像形成本体装置A1かあるいはシート処理装置Bにオペレータが情報を入力して指示してもよい。また、5枚程度で検出するとしたが、10枚や15枚載置の時に検出してもよい。
[処理トレイへのシート載置フロー説明]
次に、図16から図18によりここに開示したシート処理装置Bに載置されるシートが波うちの大きいシートを含む場合の載置処理のフローについて説明する。搬送経路43からシートを処理トレイ58に収納する処理トレイ収納スタートすると、まず、搬送ローラ48でシートを搬入する(S10)。次にシート後端がこの搬送ローラ48の搬出で落とし込みガイド46を処理トレイ58側に移動してシートを下降させる(S20)。
この搬送ローラ48による最初の1枚目のシート搬入である場合には、ローラアーム50を下降して排紙上ローラ52aを排紙下ローラ52bに圧接して基準ストッパ62側に送るように逆転してスイッチバック搬送する(S30)。この際戻しパドル51は回転せず鰭状の弾性片は2枚とも図3、図4または図6にあるように上方を向き1枚目シートの搬出及びスイッチバックに支障のない初期位置に待機させている。
一方、2枚目以降のシートが搬送ローラ48によって処理トレイ58に搬入してスイッチバックする際は載置シートが5枚に達するまで、シートから4ミリ離れた(図12のL1)位置に排紙上ローラ52aを移動してシートのスイッチバック方向に逆転する。この際、この排紙上ローラ52aがスィツチバック方向に回転することにより、下に述べる戻しパドル51の搬送されるシートをバックアップ搬送する(S30)。
2枚目のシートが搬送ローラ48から搬出して落とし込みガイド46で下降するのに合わせて、戻しパドル51が基準ストッパ62側に送る方向に回転する。この際この戻しパドル51の鰭状の弾性片は、図12に破線で示すようにシートとのオーバラップ量(L2)が7ミリの位置になるようにローラアーム50を位置させている(S40)。この位置は5枚に達するまで維持されている。
上記の戻しパドル51によりシートが処理トレイ58上を送られ搬入ガイド57によって案内される。そして、このシートはすでに基準ストッパ62方向に常時回転している戻しベルト61によって、基準ストッパ62に当接して整合される(S50)。なお、ここでの戻しベルト61のシートとの接触位置はここで開示の装置は5枚ごとのシート束厚さ位置(図12のL3)に位置させている。その後、整合板59を互いに近づく方向に移動してシートの幅方向を整合する。そして上記の一連の動作をシートが5枚になるまで繰り返し、5枚になったかを判断する(S60)。
5枚に達したと判断すると、戻しパドル51を初期位置のまま、ローラアーム50を下降する(S70)。これによりシートが波うちの大きいしシートか通常シートかのシート種別をシート種別センサ170で行う(S80)。ここでの検出の動作は、図15で説明した通りであるので説明を省略する。なお、このシートの種別判断は、シート種別センサ170を用いることなく、オペレータによる種別情報のコントロールパネル26からの入力や、画像形成本体装置A1からの種別情報を取得してもよい。ここでシート種別が波うちの大きいシート束か否かにより図示AまたはBのいずれかに設定する。
[波うちシートの収納載置]
上記で波うちが大きいシートとの情報である場合には、図17に示すAの動作に移行する。ここでのS100からS140動作は、図16で述べた2枚目以降のS10からS50の各動作と同様である。すなわち排紙上ローラ52aの位置は5枚ごとにシートから4ミリの離間位置(クリアランスL1位置)に位置させ、戻しパドル51もその弾性片が7ミリオーバラップする位置(L2)であり、戻しベルト61も略シート束厚と略等しい位置(L3)に30枚に達するまで設定している(S100〜S140)。
シートの処理トレイ58への収納載置が30枚に達すると、搬入するシートの波うちが大きくフカフカしているため、これまでの状況ではシートに対して搬送力が十分に付与できなくなる。そこで、搬送ローラ48でシートを搬入(S160)し、落とし込みガイド46でのシート下降(S170)に続き、排紙上ローラ52aのローラ下面の位置をシートから5枚ごとに、これまでの4ミリの離間)から、図13、図14に示すように2.5ミリの離間(クリアランスの位置L1)に変更するように、ローラアーム50を下降位置させる。これにより、搬入するシートを搬入時あるいはスイッチバックに正逆転転してシートの搬送をバックアップするようにしている(S180)。
また、戻しパドル51の2本の鰭状の弾性片のシートの見かけ上のオーバラップ、言い換えると図12に示すように先端の撓む領域(L2)を8.5ミリとしている(S190)。これにより、より強く搬送する力が発生するとともに波うちシートの戻しパドル51からの逃げを防止して、確実なスイッチバック搬送が可能となる。
さらに、ここに開示の装置では、基準ストッパ62の近くに設けられた戻しベルト61の下面の位置が、30枚までの略シート束厚よりも6割程度下がった位置(L3)としている。これによりこの戻しベルト61もより強い搬送力を付与して波うちシートを基準ストッパ62に送ることができる(S200)。
そして、処理トレイ58に載置するシートが75枚に達すると処理トレイ58への収納処理を終了して束の綴じを行って積載トレイ34に束排出する。なお、いずれのフローの中でも、シートの処理トレイ58への搬入枚数が30枚に達しなかったり、75枚に達しなかったりする、例えば50枚で処理トレイ58への搬入が完了した場合には、30枚を超えた時点で収納処理を変更し、50枚に達すると処理トレイ58への収納処理を終了して束の綴じを行って積載トレイ34に束排出する。
[通常シートの収納載置]
図16のシート種別検出で波うちシートではなく通常のシートとの情報が得られた場合には、図18に示すBの動作に移行する。ここでのS300からS340の動作は、図16で述べた2枚目以降のS10からS50の各動作と同様である。つまり、排紙上ローラ52aの位置は5枚ごとにシートから4ミリの離間位置(クリアランスL1)に位置させ、戻しパドル51もその弾性片が7ミリオーバラップする位置(L2)であり、戻しベルト61も略シート束厚と略等しい位置(L3)に75枚に達するまで設定している(S320〜S340)。
もちろん、ここでも75枚に達することなく、1束の収納載置が完了した場合は、そこで収納載置の処理を終了して、綴じや束排出を行って積載トレイ34に排出する。以上のように、波うちの少ない通常シートにあっては、1枚から5枚ごとのローラアーム50の移動率(シートとの距離やオーバラップ)は変更なく処理してもシートの先端が搬入ガイド57や基準ストッパ62に当接して、座屈したり跳ね返ったりして整列性を乱すことが抑えられる。
[制御構成の説明]
ここから図19のブロック図により、ここで開示の画像形成装置Aの制御構成を説明する。図1に示す画像形成装置Aは画像形成本体装置A1の画像形成制御部200とシート処理装置Bのシート処理制御部205(制御CPU)を備えている。画像形成制御部200は、給紙制御部202と入力部203を備えている。 そして、この入力部203に設けられたコントロールパネル26から(1)プリントアウトモード、(2)ジョグ仕分モード、(3)綴じ処理モード、(4)製本(中綴じ)処理モードの各設定を行う。これらの各モードについては後述する。
シート処理制御部205は、前述の指定されたシート処理モードに応じてシート処理装置Bを動作させる制御CPUである。このシート処理制御部205は、動作プログラムを記憶したROM207と、制御データを記憶するRAM206とを備えている。また、このシート処理制御部205には、各種センサ入力部220から検出情報を取得している。
[各種センサ入力部]
この各種センサ入力部220には、画像形成本体装置A1から画像形成したシートの搬入を検出する入り口センサ38を有し、シートの先後端を検出して主な各種モータ駆動を管理している。入り口センサ38の下流側にはシートのジャムなどを検出するシートセンサ39が位置している。
さらに、排紙上ローラ52aや戻しパドル51を支持して昇降移動するローラアーム50の昇降位置を検出するアーム位置センサ102Sと、戻しパドル51が初期位置にあるかを検出する戻しパドル向きセンサ51Sと、落とし込みガイド46がどの位置にあるかを検出す落とし込みガイドセンサ46Sと、戻しベルト61の昇降位置を検出する戻しベルト位置センサ61Sを有している。
また、この各種センサ入力部220には、処理トレイ58で束としたシートを排紙ローラ52に向けて移動する束移動ベルト63の位置を検出する束移動ベルトセンサ63Sと、処理トレイ58にシートが載置されているか否かを検出する処理トレイエンプティセンサ58Sが設けられている。そして、排紙ローラ52によって排出されたシートを徐々に下降しながら集積する積載トレイ34の紙面を検出する積載トレイ位置センサ34Sが設けられている。
加えて、図15で説明した、処理トレイ58に収納載置するシートが波うちの大きいフカフカシートか通常のシートかを検出するシート種別センサ170を備えている。これ以外にもパンチユニット40、端面綴じユニット60、中綴じユニット66などおけるセンサもあるがここでの説明を省略する。
[各種モータなどの出力部]
上記のシート処理制御部205には、シートを搬送する搬送制御部210が設けられている。この搬送制御部210は、シートを搬入するための搬入ローラモータ41Mと、処理トレイ58にシートを搬送するための搬送ローラモータ48Mと、シートを処理トレイ58に向ける落とし込みガイドモータ46Mを制御する。さらにシートをスイッチバックする戻しパドルモータ51Mと、シートを移動する正逆転回転する排紙ローラモータ52Mと、排紙上ローラ52aと戻しパドル51を昇降するローラアーム50用のローラアームモータ50Mと、戻しベルト61を駆動する戻しベルトモータ61Mと戻しベルト61を昇降する戻しベルト昇降モータ105Mも制御して、その昇降位置や上昇率を制御している。この昇降の上昇率についてはすでに図11から図14及び図16から図18で説明した通りの制御を行う。
次に、搬入ローラ41で搬入されたシートの後端に穿孔処理するためにパンチ制御部211が設けられている。このパンチ制御部211はシートの幅方向の指定位置に穿孔するパンチモータを制御する。さらに、次の処理トレイ制御部212トレイは、処理トレイ58に搬出したシートをシート幅方向の両側から挟んで整合する整合板59を移動する整合板モータ59Mと、この処理トレイ58に載置されたシート束を排紙ローラ52ともに移動する束移動ベルトモータ63Mを制御する。
次段の端面綴じ制御部213は、公知のステープル針をシート束の端部に打ち込み折り曲げる綴じモータ60Mと、綴じユニット60をシート幅方向の指定位置に移動する端面綴じユニット移動モータ108Mを制御して、2箇綴じうちや角のコーナ綴じをするようにする。針などで端面を綴じられたシート束は、上記の束移動ベルト63と排紙ローラ52によって、積載トレイ34に排紙される。この際、排紙口54に対してシートの上面の位置が常に一定となるように、積載トレイ位置センサ34Sの検出により集積トレイモータ34Mをトレイ昇降制御部214で制御する。
一方、後述する製本(中綴じ)処理のために、搬送ローラ48を逆転して処理トレイ58上でシートをスイッチバックさせ、このスイッチバックしたシートを分岐ローラ64で中綴じ経路65に搬送する。ここで搬送されるシートは、スタッカ制御部215によってストッパ移動モータ74Mを駆動して、あらかじめシート長さ(サイズ)ごとに位置する中綴じシートストッパ74に当接する。所定枚数スタック後、この中綴じシートストッパ74を上昇し、中綴じ位置を、折り・排出制御部217によって制御される折りローラ・ブレードモータ68Mを駆動して2つ折りしながら、束排紙ローラ76によって束スタッカ78に排出する。このようにして、製本(中綴じ)処理が行われる。
[シート処理モードの説明]
シート処理装置Bは、画像形成本体装置A1の排紙口16から搬出されたシートを入り口36から受け入れて処理する装置である。このシート処理装置Bは、(1)画像形成されたシートを積載収容するプリントアウトモードと、(2)画像形成されたシートを部分け収納するジョグ仕分モードと、(3)画像形成されたシートを部揃え集積して綴じ処理する綴じ処理モードと、(4)画像形成されたシートを部揃えして綴じ処理した後に折り処理して製本仕上げする製本(中綴じ)処理モードとを備える。
ここからは、これまでの実施形態と一部異なる形態の変形例を説明する。図18と図19により変形例1を、図20と図21により変形例2を夫々説明する。なお、これらの各変形例においても、これまでと類似の構成要素には、同様の参照符号を付して表すこととする。
[変形例1]
図20及び図21は、これまで図13及び図14で説明した排紙ローラ52の排紙上ローラ52a下面位置、戻しパドル回転軸134位置及び戻しベルト61下面位置の上昇数値を変更したものである。図13及び図14では、例えば排紙上ローラ52aの下面位置はシートとの離間距離は30枚まで5枚ごとに4ミリとし、これ以降は2.5ミリとしたが、この変形では5枚ごとに上昇範囲を変更し、30枚を超えた時点で一旦下降した変化点(CP)を設けている。このようにしても、波うちシートを基準ストッパ62に未達を少なく送ることができる。また、戻しパドル51とシートとのオーバラップ率や戻しベルト61の上昇率も同様となっており、このようにしてもよい。つまり、特に、変化点(CP)を設けなくとも、シートの載置枚数の増加に応じて、上昇の比率を抑えたり、オーバラップ率を多くしたりして搬送力が増せばよい。
[変形例2]
図22は、これまでの装置における排紙ローラ52を省略したものである。これによっても搬送ローラ48によって搬出されたシートを、戻しパドルアーム軸186に回動する戻しパドルアーム185に取り付けられた戻しパドル51によってスイッチバック搬送するものである。ここでの戻しパドル51も、L2a:戻しパドル第1上昇域(オーバラップ小)と、L2b:
戻しパドル第2上昇域(オーバラップ大)と、L2c: 戻しパドル第3上昇域(非接触域)を有している。
図22(a)は、この戻しパドル51が、L2c: 戻しパドル第3上昇域(非接触域)に位置している状態を示し、図22(b)は、L2a:戻しパドル第1上昇域(オーバラップ小)を示している。そして、この戻しパドル51も、波うちのあるシートに対しては、図13と図14または図20と図21の戻しパドル51の上昇比率として構成されている。このようにすれば、波うちシートを基準ストッパ62に到達しやすくできる。
[その他の変形例]
これまでは処理トレイ58に戻しパドル51を設けたものの上昇率を変更したが、例えば、はスタッカ部72にパドルを設けたものでも、パドルがシート面から移動するものであれば、本願の効果を享受できる。
以上説明したように、ここでの開示の実施の形態によれば、次のような効果を奏する。
1.載置するシートに処理を施すシート処理装置Bであって、シートを搬送する搬送ローラ48と、この搬送ローラからのシートを載置する処理トレイ58と、この処理トレイの一端に設けられた規準部材(基準ストッパ62)と、上記搬送ローラからのシートをスイッチバックして上記規準部材側に移送する弾性片からなるパドル部材(戻しパドル51)と、 上記処理トレイに載置されたシートを排出するとともにパドル部材で上記規準部材側に移送されるシートをバックアップ搬送する正逆転可能な排紙ローラ(排紙上ローラ52a)と、この排紙ローラとパドル部材を処理トレイに載置されるシートの枚数に応じてシート厚さ方向に一定の移動比率で移動する移動部材(ローラアーム50)と、上記処理トレイに載置するシート種別を判別する判別部(シート種別センサ170/本体上方取得するシート処理制御部(制御CPU)205)と、上記判別部の判別により移動部材の移動を制御する制御部(搬送制御部210)とを備え、この制御部は、上記判別部が第1の種別シートとした場合には載置されるシート枚数が増加するごとにシート厚さ方向に一定比率で移動部材を移動し、第2の種別シートとした場合には、上記シート厚さ方向への移動部材の移動を第1の種別シートの移動比率と異ならせるシート処理装置である。これによれば、処理トレイに載置されるシートの種別に応じて排紙ローラと戻しパドル部材の移動比率を異ならせたので、例えば、波うちの大きいシートであっても適正な搬送を行い、シート載置時の整列性の悪化が低減できる。
2.上記第2の種別シートのシート厚さ方向への移動部材の移動は、所定枚数(30枚)に至るまでの移動移動比率(5枚ごとに4ミリ)よりも所定枚数を超えた場合の移動比率(5枚ごとに2.5ミリ)を小さくした上記1に記載のシート処理装置。これによれば、所定枚数を超えた場合には、搬送する力が増し、例えば波うちの大きいであっても、シート載置時の整列性が悪化することを低減できる。
3.上記第2の種別シートは、第1の種別シートよりも処理トレイに載置される場合の波うち状態が大きいシートである上記2に記載のシート処理装置ある。これによれば、これによれば、波うちの大きいであっても、シート載置時の整列性が悪化することが低減できる。
4.上記判別部は上記処理トレイに載置されるシート種別の判別を、上記処理トレイに検出できる枚数(例えば、5枚)にシートが載置された後に、載置シートに向かって移動部材を移動しこの移動部材に設けられた種別センサ(シート種別センサ170)を移動して判別する上記3に記載のシート処理装置である。これによれば、処理トレイへのシート載置の過程でシート種別が判別することができる。
5.上記種別センサは、処理トレイに載置されたシートに接して移動する第1のセンサフラグ(第1の種別センサフラグ172)とこれよりも移動する抵抗が大きい第2のセンサフラグ(第2の種別センサフラグ176)から構成されている上記4に記載のシート処理装置である。これによれば、移動抵抗の異なるセンサフラグを備えることで、シート種別が判断できる。
6.上記判別部(シート処理制御部(制御CPU)205)は、外部(画像形成本体装置A1)から上記第1の種別シートかこれよりも波うち状態の大きい第2の種別シートかのシート種別情報を取得する上記3に記載のシート処理装置である。これによれば、画像形成本体装置A1側からのシート種別情報を取得して、これにより排紙ローラやパドル部材の移動を制御できる。
7.上記移動部材は、上記パドル部材と排紙ローラをともに支持して移動する支持アーム(ローラアーム50)で構成され上記パドル部材回転時は排紙ローラも同方向に回転していることを上記5に記載のシート処理装置ある。これによれば、支持アームにパドル部材と排紙ローラがともに支持され、排紙ローラもパドル部材と同じ方向に回転するのでシートのバックアップ搬送ができる。
8.上記処理トレイに載置されるシートの枚数が所定枚数に達するまでは、上記支持アームの移動率を上記第1の移動比率で移動し、上記所定枚数を超えた場合にはこの第1の移動比率(5枚ごとに4ミリ)より小さい移動比率(5枚ごとに2.5ミリ)で移動する上記7に記載のシート処理装置である。これによれば、例えば、波うちの大きいであっても、シート載置時の整列性が悪化することが低減できる。
9.上記支持アームの第1の移動比率より第2の移動比率のほうが、シートとパドル部材とが接触する際のオーバラップ量を増加(7ミリから8.5ミリ)するとともに、排紙ローラとシートとの離間距離を小さく(4ミリから2.5ミリ)する上記8に記載のシート処理装置ある。これによれば、シートの搬送力を増して、例えば、波うちの大きいであっても、より確実に送ることができる。
10.載置するシートに処理を施すシート処理装置Bであって、シートを搬送する搬送ローラ48と、この搬送ローラからのシートを載置する処理トレイ58と、この処理トレイの一端に設けられた規準部材(基準ストッパ62)と、上記搬送ローラからのシートをスイッチバックして上記規準部材側に移送する弾性片からなるパドル部材と、
上記処理トレイに載置されたシートを排出するとともにパドル部材で上記規準部材側に移送されるシートをバックアップ搬送する正逆転可能な排紙ローラ(排紙上ローラ52a)と、この排紙ローラとパドル部材を処理トレイに載置されるシートの枚数に応じてシート厚さ方向に一定の移動比率で移動する移動部材(ローラアーム50)と、上記処理トレイに載置するシート種別を判別する判別部(シート種別センサ170/本体上方取得するシート処理制御部(制御CPU)205)と、上記判別部の判別により移動部材の移動を制御する制御部と(搬送制御部210)を備え、上記制御部は、上記処理トレイに載置されるシート枚数が所定枚数(30枚)を超えた場合に、上記移動部材の移動により排紙ローラと上記パドル部材を載置されたシートに近づく方向に一旦移動するシート処理装置である。これにより、載置シートが所定枚数(例えば、30枚)超えたときは、その前のシートより排紙ローラとパドル部材シート側に近づける変化点(CP)を持っているので、搬送力が増し、シートの波うちが大きいシート(波うちシート)であっても、未達などで載置時の整列性が悪くすることを低減できる。
11.シートに画像を形成する画像形成部3と、この画像形成部によって画像形成されたシートに処理を施す上記1ないし10のいずれかに記載のシート処理装置とを備えた画像形成装置Aである。これによれば、上記各々に記載の効果を奏する画像形成装置Aが提供できる。
なお、前記の実施の形態における効果の説明では、本実施の形態の各部について、特許請求の範囲における各構成要素の対応する部材をかっこ書きで示すか、あるいは参照符号を付して両者の関係を明確にした。
さらに、本発明は前述した実施の形態に限定されず、本発明を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項のすべてが本発明の対象となる。これまでの実施の形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
A 画像形成装置
B シート処理装置(フニッシャ)
38 入り口センサ
41 搬入ローラ
41M 搬入ローラモータ
43 搬送経路
46 落とし込みガイド
46M 落とし込みガイドモータ
48 搬送ローラ
48M 搬送ローラモータ
50 ローラアーム(移動部材/支持アーム)
50M ローラアームモータ
51 戻しパドル(パドル部材)
51M 戻しパドルモータ
55 アーム回転軸
58 処理トレイ
59 整合板
60 (端面)綴じユニット
61 戻しベルト(戻し送り部材/ベルト部材)
61M 戻しベルトモータ
62 基準ストッパ(規準部材)
102 (ローラアーム)扇形昇降ギア
102S アーム位置センサ
105M 戻しベルト昇降モータ
106 戻しベルトアーム(移動部材)
150 ベルト内駆動ギア(駆動軸)
155 下ギアアーム係合軸155
160 ベルトフレーム
161 ベルト昇降回動軸
170 シート種別センサ
172 種別センサL(軽い)フラグ
176 種別センサW(重い)フラグ
185 戻しパドルアーム(移動部材)
186 戻しパドルアーム軸
200 画像形成制御部
205 シート処理制御部(制御CPU)
210 搬送制御部
CP 変化点(Change Point)
L1 排紙ローラとシートとの離間間隔(クリアランス)
L2 戻しパドルとシートとのオーバラップまたは撓み範囲
L3 戻しベルトとシートとの接触関係
L1a 排紙上ローラ第1上昇域(第1上昇率)
L1b 排紙上ローラ第2上昇域(第2上昇率<第1上昇率)
L1c 排紙上ローラ第3上昇域(離間域)
L2a 戻しパドル第1上昇域(オーバラップ小)
L2b 戻しパドル第2上昇域(オーバラップ大)
L2c 戻しパドル第3上昇域(非接触域)
L3a 戻しベルト第1上昇域(自重接触)
L3b 戻しベルト第2上昇域(加重接触域)
L3c 戻しベルト第3上昇域(非接触域)

Claims (11)

  1. 載置するシートに処理を施すシート処理装置であって、
    シートを搬送する搬送ローラと、
    この搬送ローラからのシートを載置する処理トレイと、
    この処理トレイの一端に設けられた規準部材と、
    上記搬送ローラからのシートをスイッチバックして規準部材側に移送する弾性片からなるパドル部材と、
    上記処理トレイに載置されたシートを排出するとともに上記パドル部材で上記規準部材側に移送されるシートをバックアップ搬送する正逆転可能な排紙ローラと、
    この排紙ローラと上記パドル部材を処理トレイに載置されるシートの枚数に応じてシート厚さ方向に一定の移動比率で移動する移動部材と
    上記処理トレイに載置するシート種別を判別する判別部と、
    上記判別部の判別により移動部材の移動を制御する制御部とを備え、
    この制御部は、上記判別部が第1の種別シートとした場合には載置されるシート枚数が増加するごとにシート厚さ方向に一定比率で移動部材を移動し、第2の種別シートとした場合には、上記シート厚さ方向への移動部材の移動を上記第1の種別シートの移動比率と異ならせることを特徴とするシート処理装置。
  2. 上記第2の種別シートのシート厚さ方向への移動部材の移動は、所定枚数に至るまでの移動移動比率よりも所定枚数を超えた場合の移動比率を小さくしたことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 上記第2の種別シートは、第1の種別シートよりも上記処理トレイに載置される場合の波うち状態が大きいシートであることを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
  4. 上記判別部は上記処理トレイに載置されるシート種別の判別を、上記処理トレイに検出できる枚数にシートが載置された後に、上記処理トレイに向かって移動部材を移動しこの移動部材に設けられた種別センサを移動して判別する請求項3に記載のシート処理装置。
  5. 上記種別センサは、上記処理トレイに載置されたシートに接して移動する第1のセンサフラグとこれよりも移動する抵抗が大きい第2のセンサフラグから構成されたことを特徴とする請求項4に記載のシート処理装置。
  6. 上記判別部は、外部から上記第1の種別シートかこれよりも波うち状態の大きい第2の種別シートかのシート種別情報を取得することを特徴とする請求項3に記載のシート処理装置。
  7. 上記移動部材は、上記パドル部材と上記排紙ローラをともに支持して移動する支持アームで構成され上記パドル部材の回転時は上記排紙ローラも同方向に回転していることを特徴とする請求項5に記載のシート処理装置。
  8. 上記処理トレイに載置されるシートの枚数が所定枚数に達するまでは、上記支持アームの移動率を上記第1の移動比率で移動し、上記所定枚数を超えた場合にはこの第1の移動比率より小さい第2の移動比率で移動することを特徴とする請求項7に記載のシート処理装置。
  9. 上記支持アームの第1の移動比率より上記第2の移動比率のほうが、シートと上記パドル部材とが接触する際のオーバラップ量を増加するとともに、上記排紙ローラとシートとの離間距離を小さくすることを特徴とする請求項8に記載のシート処理装置。
  10. 載置するシートに処理を施すシート処理装置であって、
    シートを搬送する搬送ローラと、
    この搬送ローラからのシートを載置する処理トレイと、
    この処理トレイの一端に設けられた規準部材と、
    上記搬送ローラからのシートをスイッチバックして規準部材側に移送する弾性片からなるパドル部材と、
    上記処理トレイに載置されたシートを排出するとともに上記パドル部材で上記規準部材側に移送されるシートをバックアップ搬送する正逆転可能な排紙ローラと、
    この排紙ローラと上記パドル部材を処理トレイに載置されるシートの枚数に応じてシート厚さ方向に一定の移動比率で移動する移動部材と
    上記処理トレイに載置するシート種別を判別する判別部と、
    上記判別部の判別により移動部材の移動を制御する制御部とを備え、
    上記制御部は、上記処理トレイに載置されるシート枚数が所定枚数を超えた場合に、上記移動部材の移動により上記排紙ローラと上記パドル部材を載置されたシートに近づく方向に一旦移動することを特徴とするシート処理装置。
  11. シートに画像を形成する画像形成部と、
    この画像形成部によって画像形成されたシートに処理を施す請求項1ないし10のいずれかに記載のシート処理装置とを備えた画像形成装置。


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