JP2018144077A - 重ねすみ肉溶接継手及び重ねすみ肉溶接継手の製造方法 - Google Patents

重ねすみ肉溶接継手及び重ねすみ肉溶接継手の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】溶接開始端より後方の溶接ビードのくびれを抑制して疲労強度及び静的強度を向上させ、かつ、外観が良好な重ねすみ肉アーク溶接継手及びその製造方法を提供する。【解決手段】2枚の鋼板が重ねられ、一方の鋼板の端面と他方の鋼板の表面との間に、すみ肉溶接部が形成されてなり、鋼板の化学成分が、C:0.04〜0.08%、Si:0.01〜0.1%、Mn:1.0〜2.0%未満、P:0.03%未満、S:0.005%未満、Al:0.20〜0.80%、Ti:0〜0.15%未満、Nb:0〜0.05%未満を含有し、残部が鉄及び不純物からなり、すみ肉溶接部のうち、溶接開始端から所定距離までの範囲の溶接初期部における、他方の鋼板側のアンダーカット部の最大深さdが他方の鋼板の板厚の5.0%未満であり、溶接初期部が所定の寸法形状を有し、かつ溶接初期部にピットが存在しない、重ねすみ肉溶接継手を採用する。【選択図】図3

Description

本発明は、重ねすみ肉溶接継手及び重ねすみ肉溶接継手の製造方法に関する。
アーム、サブフレーム、ビームといった自動車の足回り部材には、板厚2〜3mm程度の非めっきの熱延薄鋼板から製作される部材がある。鋼板から製作されるこれらの部材は、鋼板を所定の形状にプレス成形して部品とし、部品同士をアーク溶接(MAG溶接)にて接合することで製作される。溶接継手の形式は重ねすみ肉継手が大半である。アーク溶接による溶接長は、部材に必要な静的強度、疲労強度、剛性などを満たすために、10mm程度から100mmを超える長さまで、必要に応じて適宜設定されるが、上記足回り部材の主部材に溶接されるブラケットなどの溶接長は、比較的短いことが多い。また、円周溶接などを除き、これらの溶接部には溶接開始端と溶接終了端とが存在する。
溶接開始端は、溶接金属が盛り上がる形状となりやすく、比較的なだらかな形状である溶接終了端に比べて応力が集中しやすい。そのため、溶接開始端を構造上の応力集中部に配置しないなどの配慮がなされる場合がある。また、部材の疲労強度向上のため、溶接止端部をなだらかにして応力集中を低減する技術が多数提案されている。
特許文献1には、鋼板成分及び溶接ビード止端部の形状を適切に制御することによって、重ねすみ肉アーク溶接継手の疲労強度を向上させたことが記載されている。
特許文献2には、鋼板にSiを添加することで溶接ビード形状を平坦化させ、更に、溶接時のシールドガスに含まれる酸化性ガス量を制限することで、溶接継手の疲労強度を高めたことが記載されている。
特許文献3には、鋼板の引張強度、炭素当量、溶接金属の炭素当量を所定の範囲とし、かつ、溶接部の脚長、のど厚、鋼板板厚、溶接金属の硬度を規定することで、アーク溶接重ね継手構造物の信頼性を高めたことが記載されている。
特許文献4には、高張力鋼板を重ね隅肉溶接するに際し、溶接金属の成分が所定の範囲を満たすように溶接ワイヤ及び溶接条件を設定することで、溶接ビード止端部の曲率半径を小さくして疲労特性を改善したガスシールドアーク溶接方法が記載されている。
特開2010−46714号公報 特開2012−213803号公報 特開2005−103622号公報 特開2002−45963号公報
特許文献1〜4では、溶接ビードの止端部形状の改善について検討されている。しかしながら、溶接開始端以降、溶接ビード形状が定常状態に移行するまでの範囲の溶接ビード形状については何ら検討されていない。
また、例えば自動車分野においては、溶接速度の向上が部材の製作時間短縮につながりコスト削減に寄与するため、溶接速度の向上技術も多数検討されている。しかし、溶接開始端以降、溶接ビード形状が定常状態に移行するまでの範囲の溶接ビード形状について検討された例はない。
重ねすみ肉溶接において、溶接速度を増加させると、溶接開始端の後方(溶接開始端から溶接ビード幅の2〜10倍の範囲)の溶接ビード幅が局部的に狭くなって細くくびれ、更にはピットが生じたり、アンダーカットが深く形成される場合がある。特にくびれは、のど厚や有効板厚の減少を招き、溶接継手の静的強度や疲労強度の低下を引き起こす問題がある。溶接速度が低いままだと、継手の生産性が低下する問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、溶接開始端より後方の溶接ビードのくびれを抑制して疲労強度及び静的強度を向上させ、かつ、外観が良好な重ねすみ肉溶接継手及び重ねすみ肉溶接継手の製造方法を提供することを課題とする。
[1] 2枚の鋼板が重ねられ、一方の鋼板の端面と他方の鋼板の表面との間に、すみ肉溶接部が形成されてなる鋼板の重ねすみ肉溶接継手であって、
前記鋼板の化学成分が、質量%で、
C:0.04〜0.08%、
Si:0.01〜0.1%、
Mn:1.0〜2.0%未満、
P:0.03%未満、
S:0.005%未満、
Al:0.20〜0.80%、
Ti:0〜0.15%未満、
Nb:0〜0.05%未満
を含有し、残部が鉄及び不純物からなり、
前記すみ肉溶接部のうち、溶接開始端から下記(1)式で規定される距離Xまでの範囲の溶接初期部における、前記他方の鋼板側のアンダーカット部の最大深さdが前記他方の鋼板の板厚の5.0%未満であり、前記溶接初期部が下記(2)〜(4)式に規定される寸法形状を有し、かつ前記溶接初期部にピットが存在しない、重ねすみ肉溶接継手。
2Wa≦X≦10Wa … (1)
Wb≧0.9Wa … (2)
Wc≦0.15Wb … (3)
Wh≧0.05Wb … (4)
上記(1)〜(4)式において、Waは、前記すみ肉溶接部の溶接終了端側の定常部における溶融幅の平均値(mm)であり、Wbは、前記溶接初期部の溶融幅の最小値(mm)であり、Wcは、前記溶接初期部におけるアンダーカット部の最大幅(mm)であり、Whは前記溶接初期部の余盛りの最小高さ(mm)である。
[2] 前記一方及び他方の鋼板の板厚が、2.0〜3.5mmの範囲である[1]に記載の重ねすみ肉溶接継手。
[3] 前記一方及び他方の鋼板の引張強度が、780MPa未満である[1]または[2]に記載の重ねすみ肉溶接継手。
[4] 2枚の鋼板を重ね、一方の鋼板の端面と他方の鋼板の表面との間に、すみ肉溶接部を形成する鋼板の重ねすみ肉溶接継手の製造方法であって、
前記鋼板の化学成分が、質量%で、
C:0.04〜0.08%、
Si:0.01〜0.1%、
Mn:1.0〜2.0%未満、
P:0.03%未満、
S:0.005%未満、
Al:0.20〜0.80%、
Ti:0〜0.15%未満、
Nb:0〜0.05%未満
を含有し、残部が鉄及び不純物からなり、
溶接速度120〜180cm/分のアーク溶接によって前記すみ肉溶接部を形成する、[1]乃至[3]の何れか一項に記載の重ねすみ肉溶接継手の製造方法。
[5] シールドガスとして、COまたはOの一方又は両方とArとの混合ガスであって、COまたはOの一方又は両方を体積%で3〜25体積%含むガスを用いる、[4]に記載の重ねすみ肉溶接継手の製造方法。
[6] 溶接線方向を水平とし、溶接線方向に垂直な断面において前記他方の鋼板の表面と水平面とのなす角度αが0°以上30°未満である、[4]または[5]に記載の重ねすみ肉溶接継手の製造方法。
本発明によれば、溶接開始端より後方の溶接ビードにおけるくびれを抑制して疲労強度及び静的強度を向上させ、かつ、外観が良好な重ねすみ肉溶接継手及び重ねすみ肉溶接継手の製造方法を提供できる。
図1は、本実施形態の重ねすみ肉溶接継手のすみ肉溶接部を開始端側から見た斜視図。 図2は、本実施形態の重ねすみ肉溶接継手のすみ肉溶接部を上方から俯瞰した平面模式図。 図3は、図2に示すすみ肉溶接部の断面模式図。 図4は、従来の重ねすみ肉溶接継手のすみ肉溶接部を上方から俯瞰した平面模式図。 図5は、実施例の重ねすみ肉溶接継手のすみ肉溶接部を示す断面模式図。 図6は、別の実施例の重ねすみ肉溶接継手のすみ肉溶接部を示す断面模式図。 図7は、他の実施例の重ねすみ肉溶接継手のすみ肉溶接部を示す断面模式図。 図8は、比較例の重ねすみ肉溶接継手のすみ肉溶接部を示す断面模式図。
重ねすみ肉溶接継手は、一方の鋼板の端面と他方の鋼板の表面とを隣接するように重ねてから、一方の鋼板の端面と他方の鋼板の表面との間にすみ肉溶接部を形成することによって得られる継手である。溶接手段としては例えばアーク溶接方法が選択される。アーク溶接法によってすみ肉溶接部を形成する場合、シールドガスを供給しながらトーチ先端から供給された溶接ワイヤからアークを発生させ、アーク熱によって溶接棒及び鋼板の一部を溶融して溶融池を形成させつつ、トーチを溶接予定線に沿って移動させる。トーチの移動に伴って溶融池も移動し、トーチが通過した後には溶融金属が凝固してすみ肉溶接部が形成される。
ここで、溶接の開始点である溶接開始端では比較的大きな溶融池が形成されるが、その後のトーチの移動に伴って新たに形成される溶融金属は、溶接開始端に形成された溶融金属の粘度や表面張力の影響を受けて溶接開始端側に引き寄せられやすくなる。このため、溶接開始端における溶接金属の体積が増大する一方で、溶接開始端よりもトーチの移動方向下流側では溶融金属が不足し、アンダーカットが大きくなる。溶接金属の減少やアンダーカットの増大は、溶接速度が大きくなるほど顕著になり、重ねすみ肉溶接部の静的強度や疲労強度の低下を引き起こす。このような不具合を防止するためには、溶接速度を低下させることが考えられるが、溶接速度の低下は溶接効率の低下につながり、生産性を低下させてしまう不具合がある。
本発明者らが溶接対象となる鋼板の化学成分について鋭意検討したところ、従来、溶接金属の断面形状の改善効果があるとされているSiは、溶接速度の増加につれて形状改善効果が現れにくくなることがわかった。そこで、鋼板中のSi量を少なめにしてAl量を高めたところ、溶融金属の溶接開始端側への移動量が少なくなり、溶接開始端よりも後方での溶接金属の減少やアンダーカットの増大が抑制されることを見出した。この現象は、鋼板中のAl量の増加により溶融金属の粘度または表面張力が低下し、溶融金属の開始端側への移動量が少なくなったためと推測している。Al量を従来より増やした鋼板を用いることで、例えば一例として溶接速度を120cm/分以上に増加しても、溶接開始端より後方の溶接金属の減少とアンダーカットの発生とが抑制され、静的強度及び疲労強度の改善効果が得られることが明らかになった。なお、溶接ワイヤに含まれるAl量を増大させた場合は、同様の改善効果は明確には確認されなかった。従って本発明では、溶接ワイヤではなく鋼板の化学成分の制御が重要になる。以下、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態の重ねすみ肉溶接継手は、2枚の鋼板が重ねられ、一方の鋼板の端面と他方の鋼板の表面との間にすみ肉溶接部が形成されてなるものである。
まず、すみ肉溶接部について説明する。図1に、本実施形態の重ねすみ肉溶接継手のすみ肉溶接部を開始端側から見た斜視図を示す。また、図2に、本実施形態の重ねすみ肉溶接継手のすみ肉溶接部を上方から俯瞰した平面模式図を示し、図3には、図2のすみ肉溶接部の断面模式図を示す。図4には従来の重ねすみ肉溶接継手のすみ肉溶接部を上方から俯瞰した平面模式図を示す。
図1に示すように、本実施形態の重ねすみ肉溶接継手1は、一方の鋼板2の端面2aと他方の鋼板3の表面3aとが隣接するように重ねられ、一方の鋼板2の端面2aと他方の鋼板3の表面3aとの間にすみ肉溶接部4が形成された継手である。図1に示す、すみ肉溶接部4の溶接線Lは、溶接開始端4aから鋼板2の端面2aに沿って延在している。
すみ肉溶接部4は、図2に示すように、溶接開始端4aと、溶接開始端4aから端面2aに沿って伸びる本体部4bとを有している。更に、本体部4bの先には、図視略の溶接終了端が設けられている。溶接開始端4aから溶接終了端までの長さは、例えば10mm程度から100mmを超える長さとされている。なお、図2に示す、すみ肉溶接部4の図中上側が鋼板2側であり、図中下側が鋼板3側である。
図2において、すみ肉溶接部4を示す輪郭線m1は、溶接時に鋼板2、3が溶融した際の溶融境界線であり、すみ肉溶接部の止端の位置を示している。また、輪郭線m2は、鋼板3の表面3aの高さと同じ高さを示す等高線である。輪郭線m2は、鋼板3側の溶融境界線(輪郭線m1)の等高線でもある。輪郭線m1とm2の間の領域は、溝状に窪んだアンダーカット5である。
すみ肉溶接部4の本体部4bは、溶接開始端4aから下記(1)式で規定される距離Xまでの範囲にある溶接初期部4cと、溶接初期部4cよりも溶接終端側に延在する定常部4dとを有する。溶接初期部4cの範囲を決める距離Xは、下記式(1)に示すように、定常部4dにおける溶融幅の平均値Wa(mm)の2〜10倍の長さである。定常部4dにおける溶融幅の平均値Waは、例えば、定常部4dの溶融幅を10箇所にわたって測定し、その平均値とする。定常部4dの溶融幅は、溶接線Lと直交する方向における、溶融境界線同士(輪郭線m1同士)の間隔である。溶接初期部4cは、溶接開始端4aに近い位置にあって溶接開始直後に形成される部分であり、溶接金属が減少やすく、アンダーカットが増大しやすい領域である。本発明では、溶接初期部4cの形状を適切な形状にして静的強度及び疲労強度を低下させないことが重要である。
2Wa≦X≦10Wa … (1)
溶接初期部4cにおける溶融幅の最小値Wbは、下記式(2)に示すように、定常部4dにおける溶融幅の平均値Wa(mm)の0.9倍以上であればよい。溶接初期部4cの最小値Wbが平均値Waの0.9倍未満になると、溶接初期部4cにおける溶接金属量が不足して静的強度及び疲労強度が低下してしまうので好ましくない。溶接初期部4cの溶融幅は、溶接線Lと直交する方向における、溶融境界線同士(輪郭線m1同士)の間隔である。
Wb≧0.9Wa … (2)
また、すみ肉溶接部4には、その鋼板3側に、アンダーカット5が形成される。アンダーカット5は、溶接の際に鋼板3側の溶融境界線(輪郭線m1)の近傍に形成された溝状の部分であり、鋼板3の表面3aよりも低い位置にある部分をいう。溶接初期部4cにおけるアンダーカット5の最大幅Wcは、下記式(3)に示すように、溶接初期部4cにおける溶融幅の最小値Wb(mm)の0.15倍以下であればよい。アンダーカット5の最大幅Wcが最小値Wbの0.15倍以下であれば、溶接初期部4cにおける溶接金属量が十分になって静的強度及び疲労強度の低下が抑制される。アンダーカット5の最大幅Wcは、図3に示すように、鋼板3の表面3aよりも低い領域の幅であって、溶接初期部4cにおけるアンダーカット5の最大幅である。
Wc≦0.15Wb … (3)
また、アンダーカットの最大深さdは、鋼板3の板厚の5.0%未満であることが好ましい。最大深さdが鋼板3の板厚の5%未満であれば、溶接初期部4cにおける溶接金属量が十分になって静的強度及び疲労強度の低下が抑制される。アンダーカット5の最大深さdは、図3に示すように、鋼板3の表面3aの位置からの深さであって、溶接初期部4cにあるアンダーカット5の最大深さである。
なお、図3に示すように、鋼板2側にもアンダーカットと同様の凹み部分が部分的に形成される場合があるが、継手の静的強度及び疲労強度に対する凹み部分の影響は大きなものではない。
次に、溶接初期部4cにおける余盛りの最小高さWh(mm)は、下記(4)式に示すように、溶接初期部4cにおける溶融幅の最小値Wb(mm)の0.05倍以上であればよい。溶接初期部4cにおける余盛りの最小高さWhが最小値Wbの0.05倍を超えることで、溶接金属量が十分になり、静的強度及び疲労強度の低下が抑制される。余盛りの最小高さWhは、図3に示すように、すみ肉溶接部の鋼板2側の止端(溶融境界線)と鋼板3側の止端(溶融境界線)とを結ぶ直線から、溶接初期部4cの表面までの垂線の長さであって、溶接初期部4cにある余盛りの高さの最小値である。
Wh≧0.05Wb … (4)
本実施形態の重ねすみ肉溶接継手は、上記(2)〜(4)を満足し、かつ、アンダーカットの最大深さdが鋼板3の板厚の5.0%未満とすることで、静的強度及び疲労強度が高められる。
また、溶接初期部4cの表面にはピットが存在しないことが好ましい。溶接初期部4cの表面にピットが存在すると、すみ肉溶接部4の外観を損ねてしまうので好ましくない。
図4には、従来の重ねすみ肉溶接継手のすみ肉溶接部の平面模式図を示す。従来のすみ肉溶接部は、溶接初期部14cの溶融幅の最小値Wbが定常部の溶融幅の平均値の0.9倍未満となっており、溶接初期部14cのくびれが顕著になっている。また、くびれが顕著な部分では、アンダーカット15の最大幅Wcが大きく、溶接ビードの余盛り高さWhも小さくなっており、溶接金属が相対的に少ない部分が存在する。このため、静的強度及び疲労強度が本実施形態の継手に比べて大幅に低くなる。
また、図5〜図7には、本発明の範囲に含まれる重ねすみ肉溶接継手の断面模式図を示す。また図8には、本発明の範囲外になる重ねすみ肉溶接継手の断面模式図を示す。
図5に示す例は、溶接初期部の溶融幅の最小値Wbが0.9Wa以上であり、アンダーカットの最大幅Wcが0.13Wbであり、余盛りの最小高さWhが0.19Wbであり、上記(2)〜(4)式を満たすものである。また、アンダーカットの最大深さdは鋼板3の板厚の2.3%であり、本発明の範囲を満たすものである。
図6に示す例は、溶接初期部の溶融幅の最小値Wbが0.9Wa以上であり、アンダーカットの最大幅Wcが0.14Wbであり、余盛りの最小高さWhが0.11Wbであり、上記(2)〜(4)式を満たすものである。また、アンダーカットの最大深さdは鋼板3の板厚の3.8%であり、本発明の範囲を満たすものである。
図7に示す例は、溶接初期部の溶融幅の最小値Wbが0.9Waであり、アンダーカットの最大幅Wcが0.15Wbであり、余盛りの最小高さWhが0.05Wbであり、上記(2)〜(4)式を満たすものである。また、アンダーカットの最大深さdは鋼板3の板厚の4.9%であり、本発明の範囲を満たすものである。
図8に示す例は、溶接初期部の溶融幅の最小値Wbが0.9Wa未満であり、アンダーカットの最大幅Wcが0.43Wbであり、余盛りの最小高さWhが−0.05Wbであり、上記(2)〜(4)式の全部を満たさないものである。また、アンダーカットの最大深さdは鋼板3の板厚の31.3%であり、本発明の範囲を満たないものである。
以上例示したように、図5〜図7に示す例は本発明の範囲にあるが、図8に示す例は本発明の範囲外になる。
次に、本実施形態に係る鋼板は、質量%で、C:0.04〜0.08%以下、Si:0.01〜0.1%以下、Mn:1.0〜2.0%未満、P:0.03%未満、S:0.005%未満、Al:0.20〜0.80%以下、Ti:0〜0.15%未満、Nb:0〜0.05%未満を含有し、残部が鉄及び不純物からなる。以下、鋼板の化学成分の限定理由を説明する。
Cは、鋼の強度向上に必須の含有元素である。この効果を十分に得るためにはCの含有率を0.04%以上にする必要である。しかし、Cの含有率が0.08%を超えると常温で時効性を発現し成形性を劣化させるほか、溶接性が低下する。このため、本発明ではCの含有率を0.08%以下とする。また、Cの含有率が高いとパーライト相が生成しやすく、母材の疲労特性が低下するため、Cの含有率は0.06%以下がより好ましい。
Siは、溶接金属のぬれ性を良好にさせ、溶接ビードの止端部における鋼板と溶接ビードとがなす角度を低減させる効果があるが、Siの過剰な含有で化成処理性を悪化させ、Siスケールも発生するため、Siの含有率は0.1%を上限とする。一方で、Siはパーライトの生成を抑制すること、固溶強化により強度上昇に役立つ元素であることから、0.01%以上の含有が必要である。また、良好な溶接金属のぬれ性を発現させるためには、0.02%以上の含有が好ましい。
Mnは、強度の確保に必要な元素であり、1.0%以上の含有を必要とする。しかし、2.0%以上を含有するとミクロ偏析、マクロ偏析が起こりやすくなり、材料の加工性を劣化させる他、化成処理性の劣化も見られることから、2.0%未満とする必要がある。
Pは、フェライトに固溶してその延性を低下させるので、その含有量は0.03%未満とする。なお、Pは0%の場合も含む。
Sは、MnSを形成して破壊の起点として作用し、プレス成形性を著しく低下させるので0.005%未満とする。ただし、0.0005%未満まで低下させるためには、生産コストが非常に高まるため、下限を0.0005%以上とする。
Alは、アーク溶接時に生成する溶融金属の粘度または表面張力を低下させ、鋼板に対する溶融金属の濡れ性を向上させて、開始端側への溶融金属の流動を抑制する効果があるため、Alの含有率は0.20%以上が好ましい。但し、Alの含有率が0.80%を超えると、溶接部表面に酸化物が多く発生し、外観を悪化させるだけでなく。塗装性も劣化させるので、Alの含有率は0.80%以下とする。
鋼板の化学成分の残部は、鉄及び不純物である。
更に、上記の成分に加えて、Ti及びNbを必要に応じて含有させるとよい。従ってこれらの元素の含有率の下限値は0%である。
Tiは、鋼板の強度の確保のために含有させるとよい。フェライトを析出強化させるには0.05%以上を含有させるとよい。しかしながら、Tiを0.15%以上含有させると、Ti系の介在物が生成して加工性が低下するため、Tiの含有率は0.15%未満がよい。
また、Nbは、鋼板の結晶粒径を小さくし、また、NbCを析出させて鋼板強度を高めることができる。Nbを0.01%以上含有させることでその効果が得られる。一方、Nbを0.05%以上含有させるとその効果が飽和するので、Nbの含有率は0.05%未満を上限とする。
鋼板の引張強度は780MPa未満であることが好ましい。
また、鋼板の板厚は、2.0〜3.5mmの範囲が好ましい。
更に、溶接材料は溶接される鋼板に適合したものを適宜選択するとよい。
次に、本実施形態の重ねすみ肉溶接継手の製造方法を説明する。
本実施形態の製造方法では、一方の鋼板2の端面2aと他方の鋼板3の表面3aとを隣接するように重ねてから、一方の鋼板2の端面2aと他方の鋼板3の表面3aとの間にすみ肉溶接部を形成することによる製造する。溶接手段としては例えばアーク溶接方法が選択される。
鋼板2、3は、上述の化学成分を有する鋼板を用いる。上述の化学成分以外の鋼板を用いた場合は、溶接初期部4cの形状が上記(2)〜(4)式の条件を満たすことができなくなる。
溶接姿勢としては、溶接線方向を水平とし、溶接線方向に垂直な断面において他方の鋼板3の表面3aと水平面とのなす角度αが0°以上30°未満とする。角度αが30°を超えると、一方の鋼板2側に溶融金属が垂れ落ちたり、アンダーカットが増大するので、角度αは30°未満にする。また、角度αが0°未満になると、他方の鋼板3側に溶融金属が垂れ落ちてしまうので、角度αは0°以上にする。
アーク溶接は、パルスMAGアーク溶接方法により実施することが好ましい。シールドガスは、COまたはOの一方又は両方とArとの混合ガスであって、COまたはOの一方又は両方を体積%で3〜25体積%含むガスを用いることが好ましい。また、溶接時のトーチの傾斜角度は例えば60°程度がよい。また、溶接ワイヤの先端狙いは、鋼板2の端面2aと鋼板3の表面とにより形成されるコーナーに合わせるとよい。
溶接速度は、120〜180cm/分の範囲とする。溶接速度が120cm/分未満では溶接速度が低すぎてしまい、生産性を向上させることができなくなる。一方、溶接速度が180cm/分を超えると、溶接初期部4cの形状が上記(2)〜(4)式の条件を満たすことができなくなるので好ましくない。
なお、本発明では、溶接ワイヤの化学成分よりも、鋼板の化学成分の制御が重要であり、溶接ワイヤの化学成分によって本発明の効果が損なわれるおそれはないため、溶接に用いる溶接ワイヤの種類は鋼板の強度に合わせて適宜選定すればよい。
以上説明したように、本実施形態の重ねすみ肉溶接継手1によれば、すみ肉溶接部4の溶接初期部4cの形状が上記(2)〜(4)式を満たし、アンダーカットの最大深さdを鋼板3の板厚の5.0%未満にすることができるため、溶接初期部4cがくびれた形状にならず、静的強度及び疲労強度の低下を防止できる。また、ピットが存在しないため、外観に優れた重ねすみ肉溶接継手1とすることができる。
また、本実施形態の重ねすみ肉溶接継手の製造方法によれば、所定の化学成分の鋼板を用いて重ねすみ肉溶接部4を形成することで、溶接時に形成された溶融金属が溶接開始端4a側に引き寄せられるおそれがなく、溶接開始端4aの後方に形成される溶接初期部4cの溶接金属量を十分なものとすることができ、静的強度及び疲労強度に優れた重ねすみ肉溶接継手1を製造できる。
また、溶接速度を120〜180cm/分の範囲とすることで、重ねすみ肉溶接継手の生産性を向上させるとともに、溶接初期部4cの形状を上記(2)〜(4)式の条件を満たすものにすることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。以下の実施例における条件は、本発明の実施可能性及び効果を確認するために採用した一条件例であり、本発明は、該一条件例に限定されるものではない。本発明は、本発明の要旨を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件ないし条件の組み合わせを採用し得るものである。
表1に示す化学成分及び機械的性質を有する鋼板を用い、重ねすみ肉アーク溶接継手を製造し、性能を試験、調査した。一方及び他方の鋼板の重ね代を15mmとして密着させ、鋼板の板厚は2.1から3.5mmとした。溶接姿勢は溶接線を水平とし、他方の鋼板の傾斜角度αを0°とした。溶接方法はパルスMAGアーク溶接方法とし、溶接トーチの傾斜角度(起こし角度)を60°とし、シールドガスは、主として20体積%COを含むArガスを用いた。また、シールドガスとして、3%のOを含むArガスや、20%のCOと2%のOを含むArガスも用いた。ワイヤ先端狙いは一方の鋼板の端面と他方の鋼板の表面とにより構成されるコーナー部とした。溶接ワイヤは日鐵住金溶接工業株式会社のソリッドワイヤ(YM−24T)とし、ワイヤ径は1.2mmとした。溶接開始端から溶接終了端の長さは150mmとした。試験結果を表2に示す。
表2A及び表2Bにおいて、(2)〜(4)式を満たす場合を○とし、満たさない場合を×とした。
静的強度は、JIS Z 2241に規定する金属材料引張試験方法に準拠して測定した。なお、試験片形状は13B号試験片とし、試験片の平行部の中央かつ長さ方向に垂直になるよう溶接線を配置した。引張試験時には同板厚の当て金を掴み部に重ね、試験機で試験片を把持した際に軸芯がずれないようにした。
静的強度の評価は、溶接ビード形状が定常状態の部分から採取した試験片と、溶接初期部における溶融幅の最小値Wbを含む部分から採取した試験片で行い、溶接初期部の引張強度が定常部の引張強度の90%未満の場合を「×」、90%以上の場合を「○」とした。
疲労強度は、JIS Z 2275に規定する金属平板の平面曲げ疲れ試験方法に準拠して測定した。なお、試験片形状は1号試験片(中央部幅15mm)とし、試験片の中央かつ長さ方向に垂直になるよう溶接線を配置した。曲げモーメントは重ね部が開口しない向きに与え、応力比は0.1(片振り)とした。
疲労強度の評価は、溶接ビード形状が定常状態の部分から採取した試験片と、溶接初期部における溶融幅の最小値Wbを含む部分から採取した試験片で行い、溶接初期部の200万回疲労強度が定常部の200万回疲労強度の90%未満の場合を「×」、90%以上の場合を「○」とした。
生産性は、溶接速度が120cm/min未満の場合に継手の生産性が劣るとして×とし、溶接速度が120cm/min以上を○とした。
Figure 2018144077
Figure 2018144077
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表1及び表2A並びに表2Bに示すように、化学成分が本発明範囲にある鋼板を用い、120〜180cm/分の溶接速度で製造した継手は、何れも、外観に優れ、かつ、静的強度及び疲労強度に優れていることがわかる。また、溶接速度を120cm/分以上としたことで、生産性も良好だった。

Claims (6)

  1. 2枚の鋼板が重ねられ、一方の鋼板の端面と他方の鋼板の表面との間に、すみ肉溶接部が形成されてなる鋼板の重ねすみ肉溶接継手であって、
    前記鋼板の化学成分が、質量%で、
    C:0.04〜0.08%、
    Si:0.01〜0.1%、
    Mn:1.0〜2.0%未満、
    P:0.03%未満、
    S:0.005%未満、
    Al:0.20〜0.80%、
    Ti:0〜0.15%未満、
    Nb:0〜0.05%未満
    を含有し、残部が鉄及び不純物からなり、
    前記すみ肉溶接部のうち、溶接開始端から下記(1)式で規定される距離Xまでの範囲の溶接初期部における、前記他方の鋼板側のアンダーカット部の最大深さdが前記他方の鋼板の板厚の5.0%未満であり、前記溶接初期部が下記(2)〜(4)式に規定される寸法形状を有し、かつ前記溶接初期部にピットが存在しない、重ねすみ肉溶接継手。
    2Wa≦X≦10Wa … (1)
    Wb≧0.9Wa … (2)
    Wc≦0.15Wb … (3)
    Wh≧0.05Wb … (4)
    上記(1)〜(4)式において、Waは、前記すみ肉溶接部の溶接終了端側の定常部における溶融幅の平均値(mm)であり、Wbは、前記溶接初期部の溶融幅の最小値(mm)であり、Wcは、前記溶接初期部におけるアンダーカット部の最大幅(mm)であり、Whは前記溶接初期部の余盛りの最小高さ(mm)である。
  2. 前記一方及び他方の鋼板の板厚が、2.0〜3.5mmの範囲である請求項1に記載の重ねすみ肉溶接継手。
  3. 前記一方及び他方の鋼板の引張強度が、780MPa未満である請求項1または請求項2に記載の重ねすみ肉溶接継手。
  4. 2枚の鋼板を重ね、一方の鋼板の端面と他方の鋼板の表面との間に、すみ肉溶接部を形成する鋼板の重ねすみ肉溶接継手の製造方法であって、
    前記鋼板の化学成分が、質量%で、
    C:0.04〜0.08%、
    Si:0.01〜0.1%、
    Mn:1.0〜2.0%未満、
    P:0.03%未満、
    S:0.005%未満、
    Al:0.20〜0.80%、
    Ti:0〜0.15%未満、
    Nb:0〜0.05%未満
    を含有し、残部が鉄及び不純物からなり、
    溶接速度120〜180cm/分のアーク溶接によって前記すみ肉溶接部を形成する、請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の重ねすみ肉溶接継手の製造方法。
  5. シールドガスとして、COまたはOの一方又は両方とArとの混合ガスであって、COまたはOの一方又は両方を体積%で3〜25体積%含むガスを用いる、請求項4に記載の重ねすみ肉溶接継手の製造方法。
  6. 溶接線方向を水平とし、溶接線方向に垂直な断面において前記他方の鋼板の表面と水平面とのなす角度αが0°以上30°未満である、請求項4または請求項5に記載の重ねすみ肉溶接継手の製造方法。
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