JP2018144062A - 巻取り冷却制御装置および巻取り冷却制御方法 - Google Patents

巻取り冷却制御装置および巻取り冷却制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】熱間圧延ラインで製造される鋼板の製造品質を向上させる。【解決手段】巻取り冷却制御装置100は、鋼板151を長手方向の所定の長さ毎に区分した各セクションについて、各セクションが熱間圧延機152から排出されダウンコイラ154の位置まで移動する間に変化する目標温度履歴を、鋼板151のフェライト相の体積比が各セクション間で略一定となるように算出する目標温度履歴算出部120と、鋼板151の各セクションが巻取り冷却装置160により冷却されるときの温度を前記算出された目標温度履歴と一致させるように、巻取り冷却装置140の冷却ヘッダ163に対する冷却指令を各セクション毎に算出する冷却指令算出部130と、前記算出された各セクション毎の冷却指令に基づき、所定の時間刻み毎の各冷却ヘッダ163の開閉パターンを算出して、巻取り冷却装置160へ出力するヘッダパターン出力部140と、を備えて構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、熱間圧延ラインに含まれる巻取り冷却装置を制御する巻取り冷却制御装置および巻取り冷却制御方法に関する。
近年、DP(Dual Phase)鋼やTRIP(Transformation Induced Plasticity)鋼などのように鋼板の高品質化が進行している。一般に、DP鋼やTRIP鋼の圧延においては、冷却開始時から冷却終了時」までの冷却途中の中間温度での保持時間(以下、中間空冷時間)は、フェライト相の体積比に大きな影響を与えることが知られている。そのため、中間空冷時間は、ある時間範囲に制御されることが必要であり、その時間範囲より短くても長くても鋼板の品質を低下させる。そこで、その鋼板の冷却制御では、巻取り温度だけでなく中間温度を目標温度に一致させ、さらに、その中間温度の近傍で鋼板温度を一定時間保持するという中間空冷時間を設けた制御が行われる。
特許文献1には、このような鋼板の冷却制御を可能にした冷却装置の例が開示されている。その制御方法によれば、少なくとも圧延材の温度、水冷の冷却速度および空冷時間を制御量とする。そして、この制御量のそれぞれに対して優先順位と許容値を決定し、その優先順位に従い、かつ、許容値を満たすように目標値の修正計算が行われる。
また、特許文献2には、中間温度計を挟んで上流冷却設備と下流冷却設備のヘッダパターンをそれぞれ算出し、開動作を抑制する中間温度計近傍のヘッダを特定する水冷禁止ヘッダ算出手段を備えた巻取り冷却制御装置の例が開示されている。この巻取り冷却制御装置では、中間温度計近傍でのヘッダの開動作を抑制することにより中間空冷時間が目標範囲に収まるよう制御される。
特開2007−268540号公報 特開2015−54322号公報
以上の従来技術は、いずれも鋼板の冷却温度パターンや中間温度に配慮した制御を行うことはできるものの、温度制御の精度向上や中間空冷時間遵守の観点からは、以下のような問題があると考えられる。
特許文献1には、与えられた優先順位に従い許容値を満たすように目標値の修正計算を行うことは記載されているが、圧延材の温度、水冷の冷却速度および空冷時間を含む制御量の間の優先順位と許容値を決める方法については開示されていない。制御量の優先順位と許容値を決めるためには、制御量の一つまたは複数を許容値内または外に変化させたときの鋼板の品質を、制御量の膨大な組合せに対して調べる必要がある。
また、特許文献2には、中間空冷時間が目標範囲に収まるようなプリセット制御を行う方法が開示されているが、冷却ヘッダの優先順位や水冷禁止フラグの優先順位とフェライト相の体積比との関係などは明確化されていない。したがって、鋼板速度が変化した場合などにおいて、所望のフェライト相の体積比を得るための冷却制御の方法については、課題が残ることとなった。
一般に、鋼板の圧延は、低い速度で開始され、その後、一定の最大速度で圧延が続けられる。そして、圧延中の鋼板は、尾端部に近づくと、圧延終了に向けて減速し、低い速度でミルから払い出される。このように鋼板の圧延速度は変化するため、ミルから払い出されてから中間温度計の位置に到達するまでの時間は、鋼板の長手方向の部位によって変化する。そのため、冷却速度を一定に制御したとしても、フェライト変態で生成されるフェライト相の体積比は一定にならない可能性がある。
本発明の目的は、熱間圧延ラインで製造される鋼板など金属板について目標巻取り温度を実現した上で、当該金属板の少なくとも1つの変態相の体積比を長手方向の各部位間で均一化することが可能な巻取り冷却制御装置および巻取り冷却制御方法を提供することにある。
前記発明の目的を達成するために、本発明に係る巻取り冷却制御装置は、熱間圧延機によって圧延されてダウンコイラに巻取られる被圧延材に冷却水を放出する複数の冷却ヘッダを備えて構成される巻取り冷却装置を制御する巻取り冷却制御装置であって、前記被圧延材を長手方向の所定の長さ毎に区分した前記被圧延材の各セクションについて、前記各セクションが前記熱間圧延機から排出され前記ダウンコイラの位置まで移動する間に変化するときの目標温度履歴を、前記被圧延材の少なくとも1つの変態相の体積比が前記各セクション間で略一定となるように算出する目標温度履歴算出部と、前記各セクションが前記巻取り冷却装置により冷却されるときの温度を前記算出された目標温度履歴と一致させるような前記各冷却ヘッダに対する冷却指令を、前記セクション毎に算出する冷却指令算出部と、前記セクション毎に算出された前記各冷却ヘッダに対する冷却指令に基づき、所定の時間刻み毎に前記各冷却ヘッダの開閉パターンを算出して、前記巻取り冷却装置へ出力するヘッダパターン出力部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、熱間圧延ラインで製造される鋼板など金属板について目標巻取り温度を実現した上で、当該金属板の少なくとも1つの変態相の体積比を長手方向の各部位間で均一化することが可能となる。よって、本発明により、熱間圧延ラインで製造される鋼板などの金属板の製造品質を向上させることが可能となる。
本発明の実施形態に係る巻取り冷却制御装置およびその制御対象の構成の例を示した図。 圧延対象の鋼板の化学組成の例を示した図。 相変態開始条件の例を模式的に示した図。 フェライト変態の相変態開始炭素濃度CFTに対する等温変態速度係数テーブルの例を示した図。 複数の温度の間を所定の刻みに分割した各温度でフェライト相の体積比χFが目標フェライト体積比χF,targetになった時間tF,targetを示したグラフ。 目標温度履歴算出部により実行される処理フローの例を示した図。 比較例(従来技術)で求められた各鋼板速度V<V<V<Vでの目標温度履歴の例を示した図。 本発明の実施形態で求められた鋼板速度V<V<V<Vでの目標温度履歴の例を示した図。 比較例(従来技術)に基づき製造される熱延DP鋼のフェライト相の体積比を示した図。 本発明の実施形態に基づき製造される熱延DP鋼のフェライト相の体積比を示した図。 。熱延DP鋼におけるフェライトの平均結晶粒径を本発明の実施形態と比較例(従来技術)とで比較した例を示した図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面において、共通する構成要素には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
<巻取り冷却制御装置100の概略構成>
図1は、本発明の実施形態に係る巻取り冷却制御装置100およびその制御対象150の構成の例を示した図である。図1に示すように、巻取り冷却制御装置100は、制御対象150から種々の信号(鋼板速度や巻取り温度などの実績値)を受信し、その実績値に応じた制御信号を制御対象150に出力する。
ここでは、まず、制御対象150の構成について説明する。本実施形態の場合、制御対象150の主要な構成要素は、熱間圧延システムにおける巻取り冷却装置160である。巻取り冷却装置160は、熱間圧延機152とダウンコイラ154との間に配置され、熱間圧延機152のミル153によって圧延された850℃〜900℃程度の鋼板151を冷却する。また、ダウンコイラ154は、巻取り冷却装置160によって冷却された鋼板151を巻取る。なお、本実施形態では、熱間圧延機152により圧延される被圧延材は、DP鋼やTRIP鋼など鉄を主成分とする鋼板であるとするが、鋼板に限定されることはない。
巻取り冷却装置160は、鋼板151を上側から水冷する上部冷却装置161および鋼板151を下側から水冷する下部冷却装置162により構成される。そして、上部冷却装置161および下部冷却装置162は、冷却水を放出する複数の冷却ヘッダ163が鋼板151の長手方向に沿って、鋼板151を挟んだ上下位置にそれぞれ配置されて構成される。また、それぞれの冷却ヘッダ163は、鋼板151の幅方向に沿って配列された多数のノズルによって構成される。
なお、鋼板151の長手方向に沿って配置された複数の冷却ヘッダ163は、所定数毎に区分されているものとし、それぞれ区分された複数の冷却ヘッダ163をバンク164という。また、ここでは、鋼板151の長手方向に沿ってミル153側に配置されているバンク164を前段バンク群165という。同様に、鋼板151の長手方向に沿って中央部に配置されているバンク164を中段バンク群166といい、ダウンコイラ154側に配置されているバンク164を後段バンク群167という。
また、制御対象150の中には、冷却制御実施中の鋼板151の温度を検知するために、ミル出側温度計170、中間温度計171、巻取り温度計172などの計測器が設けられている。ちなみに、ミル出側温度計170は、熱間圧延機152で圧延された直後の鋼板151の温度を計測する。また、巻取り冷却装置160の中央部付近に設置された中間温度計171は、その設置位置を通過中の鋼板151の温度を計測する。また、巻取り温度計172は、ダウンコイラ154で巻き取る直前の鋼板151の温度を計測する。
さらに、図1を参照しつつ、巻取り冷却制御装置100の構成について説明する。本実施形態では、巻取り冷却制御装置100が実行する巻取り冷却制御の目的は、巻取り温度計172で計測される鋼板151の温度を目標巻取り温度に一致させ、かつ、鋼板151のフェライト体積比を目標の体積比に一致させることにある。この制御の目的のために、巻取り冷却制御装置100は、巻取り冷却装置160を構成する各冷却ヘッダ163に対し、開または閉の操作指令を出力する。なお、本実施形態では、開または閉の操作指令は、冷却ヘッダ163から冷却水を放出するか否かを指示する指令であるとするが、放出する冷却水の量を指示する指令であってもよい。
巻取り冷却制御装置100は、処理部110と記憶部101とを少なくとも備えた一般的なコンピュータによって構成される。ここで、処理部110は、相変態開始条件算出部111、保持条件算出部112、板温度推定部113、鋼板速度パターン修正部114、目標温度履歴算出部120、冷却指令算出部130、ヘッダパターン出力部140などの機能ブロックを含んで構成される。また、記憶部101には、ミル出側目標温度、巻取り目標温度鋼板速度パターン、等温変態速度計数テーブル、相変態開始条件テーブル、目標相体積比、鋼板化学組成データなどの各種制御情報が記憶される。
以上のような構成を有する巻取り冷却制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)と記憶装置(半導体メモリ、磁気ハードディスク装置など)とを備えて種々の演算処理や制御処理を実行する一般的なコンピュータによって具現化される。その場合、処理部110を構成する各機能ブロックの機能は、前記CPUが前記記憶装置に記憶された所定のプログラムを実行することによって実現される。また、記憶部101は、前記記憶装置の一部に割り当てられた記憶領域に所定のデータが記憶されることよって実現される。
本実施形態において、ユーザが指定する制御情報は、ミル出側目標温度T、巻取り目標温度T、フェライトなどの目標相体積比および鋼板速度パターンである。なお、これらの制御情報は、ユーザが巻取り冷却制御装置100に付属する入力装置から直接入力してもよいし、ネットワークを介して上位計算機50から入力してもよい。
以下、巻取り冷却制御装置100の処理部110を構成する各機能ブロックの詳細について、図2以下の図面も参照しながら説明する。
<相変態開始条件算出部111>
相変態開始条件算出部111は、記憶部101に記憶されている相変態開始条件テーブル、目標相体積比、鋼板化学組成データに基づき、フェライト相の目標相体積比χFを実現するためのフェライトとマルテンサイトについての相変態開始炭素濃度CFT,CMT、相変態開始温度TFT,TMTを求める。
相変態開始条件算出部111は、まず、記憶部101を参照し、これから圧延される鋼板151の化学組成(chemical composition)に対応する相変態開始条件を求める。図2は、圧延対象の鋼板151の化学組成の例を示した図である。図2において、各行の各列のデータは、「Slub #」で識別される鋼板151に含まれる元素の含有率を表している。なお、鋼板151の「Slub #」は、その圧延開始前にユーザによって指定される。
相変態開始条件は、変態タイプTRF_TYPE毎に、炭素濃度Cと温度Tとの関係として表わされる。本明細書では、これを{TRF_TYPE,C,T}と表記する。図3は、相変態開始条件の例を模式的に示した図である。図3では、相変態開始条件は、横軸を炭素濃度C、縦軸を温度Tとしたグラフにおいて、4種類の相変態タイプTRF_TYPE毎の炭素濃度Cと温度Tとの関係として示されている。ここで、Tf(C)、Tp(C)、Tb(C)、Tm(C)は、それぞれフェライト(Ferrite)変態、パーライト(Pearlite)変態、ベイナイト(Bainite)変態、マルテンサイト(Martensite)変態の相変態開始条件を表す。なお、図3では、簡単のため相変態開始条件は、直線状に描かれているが、一般的には曲線である。
相変態開始条件テーブル{TRF_TYPE,C,T}は、例えば、よく知られたCALPHAD(CALculation of PHAse Diagram)法を用いて計算することができる。その場合、圧延条件に依存するオーステナイト相の転位密度エネルギーを加えるとさらに精度のよい結果が得られる。本実施形態では、相変態開始条件{TRF_TYPE,C,T}は、予め計算されたものが相変態開始条件テーブルとして記憶部101に記憶されているものとするが、CALPHAD法のプログラムを実装するものであってもよい。
続いて、相変態開始条件算出部111は、予めユーザにより入力されたフェライト相の目標相体積比χFに基づき相変態開始時の炭素濃度を計算する。例えば、フェライト相とマルテンサイト相からなるDP鋼の場合、オーステナイト相からフェライトへ相の変態を開始するときの炭素濃度CFTは、次の式(1)を用いて計算することができる。
FT = C0 (1)
ただし、C0:鋼板151の炭素濃度
オーステナイト相からマルテンサイト相への相変態を開始するときの炭素濃度CMTは、次の式(2)を用いて計算することができる。
MT =(C0−χF×CF)/(1−χF ) (2)
ただし、CF:フェライト相の炭素濃度
χF:フェライト相の相体積比
さらに、相変態開始条件算出部111は、相変態開始条件{TRF_TYPE,C,T}から、相変態開始時の炭素濃度に対応する温度を求める。DP鋼の例では、TRF_TYPE=FT(フェライト変態)かつC≒CFTに対応する温度をフェライト変態開始温度TFTとし、TRF_TYPE=MT(マルテンサイト変態)かつC≒CMTに対応する温度をマルテンサイト変態開始温度TMTとする。ここで、記号「≒」は補間を意味する。補間方法はラグランジュ補間が使える他、線形補間など複数種類が知られている。
相変態開始条件算出部111は、以上のようにして求めた、フェライト相の目標相体積比χFを実現するための相変態開始炭素濃度CFT,CMTおよび相変態開始温度TFT,TMTを出力する。
<保持条件算出部112>
保持条件算出部112は、冷却途中に鋼板151の温度を一定の温度に一定の時間保持することを目的として、その保持すべき温度および時間を、保持温度THおよび保持時間ΔHとして算出する。なお、ここでいう保持温度THおよび保持時間ΔHは、一般にいう中間温度および中間空冷時間に相当する。
保持条件算出部112は、まず、記憶部101に記憶されている等温変態速度係数テーブルを参照し、相変態開始炭素濃度CFT,CMTに対応する化学組成での等温変態速度係数(以下、TTT(Time-Temperature Transformation)速度係数という)n,kを求める。さらに、保持条件算出部112は、このTTT速度係数n,kを用いてTTT速度を計算する。TTT速度は、例えばJMAK(Johnson-Mehl-Avrami-Kolmogorov)モデルとして知られている次の式(3)を用いて計算することができる。
dχF/dt=n×k×t(n-1)×χA (3)
ただし、χA:オーステナイト相の体積比
n,k:TTT速度係数
図4は、フェライト変態の相変態開始炭素濃度CFTに対する等温変態速度係数テーブルの例を示した図である。図4に示すように、本実施形態では、JMAKモデルを用いて速度係数テーブルを{温度T,n,k}と表す。
TTT速度係数は、例えば、相変態実験により得られるTTT線図(TTT diagram)のデータを回帰させて作成することができる。また、相変態速度計算モデルを用いて計算することもできる。相変態速度計算モデルとしては、例えば、ISIJ International Vol.32 (1992)のp.423-432に掲載されているものがある。
図5により、等温変態速度係数テーブルを利用して保持温度(Holding Temperature)THと保持時間(Holding Time)ΔHを求める方法を説明する。図5は、複数の温度、例えば、TFTとTMTの間を5℃刻みに分割した各温度で式(3)を時間積分してフェライト相の体積比χFが目標フェライト体積比χF,targetになった時間tF,targetを示したグラフである。このグラフにより得られた時間tF,targetが最も短い温度txを選び、ノーズ温度(Nose temperature)Tnoseとする。そして、ノーズ温度Tnoseでの時間tF,targetをtXとする。保持条件算出部112は、以上のようにして求めたTnoseおよびtXを、それぞれ、保持温度THおよび保持時間ΔHとして出力する。
<板温度推定部113>
板温度推定部113は、鋼板速度Vで移動する鋼板151の各セクションの温度変化を計算する。以下では、鋼板151の1つのセクションがミル出側温度計170の設置位置から巻取り温度計172の設置位置まで移動する間の温度変化を一定の時間Δで時刻を進めながら差分計算する例を示す。なお、計算する温度変化は、ミル153の側から巻取り温度計172の設置位置まで、またはミル出側温度計170の設置位置からダウンコイラ154まで、またはミル153の出側からダウンコイラ154までのいずれの温度変化であってもよい。
ここでは、まず、温度変化計算の対象となる鋼板151のセクションの現在時刻における位置をミル出側温度計170の設置位置からの距離Lnで表すこととし、板温度推定部113は、この距離Lnを次の式(4)に従って計算する。
n=Ln-1+Δ×V (4)
ただし、Ln:現在の距離(m)
n-1:現在より時間Δ前の距離(m)
Δ:板温度推定計算の計算刻み時間(s)
次に、板温度推定部113は、予め設定されたヘッダパターン(冷却ヘッダ163から冷却水を放出するか否かを指示する情報)から距離Lの位置における冷却ヘッダ163の動作を判定し、鋼板151の表面熱流束を計算する。
ここで、冷却ヘッダ163が冷却水を放出する水冷動作中である場合には、その表面熱流束qwは、例えば、次の式(5)に従って計算することができる。
w=9.72×105×ω0.355×{(2.5−1.15×logTw)×D/(pl×pc)}0.646 (5)
ただし、ω:水量密度(L/m2/s)
w:水温(℃)
D:ノズル直径(m)
pl:ライン方向のノズルピッチ(m)
pc:ラインと直交方向のノズルピッチ(m)
一方、冷却ヘッダ163が水冷動作中でない場合には、その表面熱流束qrは、例えば、次の式(6)に従って計算することができる。
r=σ×ε×[(273+Tsu)4 −(273+Ta )4] (6)
ただし、σ:ステファン・ボルツマン定数(W/m2/K4
ε:放射率
a:空気温度(℃)
su:鋼板の表面温度(℃)
板温度推定部113は、式(5)または式(6)を用いて鋼板151の上面および下面における表面熱流束を計算し、それぞれの鋼板表面での熱移動量をそれぞれ定量化する。そして、計算刻みの時間Δが経過する前の温度に基づき、時間Δの間に移動する熱量を加減算することで、鋼板151の当該セクションの温度を計算する。
ここで、鋼板151の厚み方向の熱伝導を無視する場合には、鋼板151の当該セクションの温度を次の式(7)を用いて計算することができる。
n=Tn-1−(qt+qb)×Δ/(ρ×C×B) (7)
ただし、Tn-1:時間Δ前の板温(℃)
t:鋼板上面における熱流束(W/m2
b:鋼板下面における熱流束(W/m2
ρ:鋼板の密度(kg/m3
C:鋼板の比熱(J/kg/K)
B:鋼板の厚み(m)
また、鋼板151の厚み方向の熱伝導を考慮する場合には、よく知られた伝熱方程式を解くことにより、鋼板151の厚み方向の温度を計算することができる。伝熱方程式は、次の式(8)により与えられる。なお、この式(8)を鋼板151の厚み方向に分割して計算機で差分計算する方法は、種々の文献に公開されている。
dT/dt={λ/(ρ×C)}×(∂2T/∂x2) (8)
ただし、λ:鋼板の熱伝導率
T:鋼板の内部温度
x:厚み方向の位置
<鋼板速度パターン修正部114>
鋼板速度パターン修正部114は、ユーザが指定した鋼板速度パターンにおける最大速度を修正して出力する。この目的のため、鋼板速度パターン修正部114は、その内部に鋼板速度上限算出部1141を有している。
一般に、鋼板151の速度は、圧延の進行とともに変化する。鋼板151の先端部は、後方にあるミル153による押し出しによって無張力状態で巻取り冷却装置160内を走行する。そのため、鋼板151は、その速度が速い場合には、搬送部から浮き上がりダウンコイラ154への巻き込み不良を起こし易い。また、鋼板151の尾端部も、前方にあるダウンコイラ154の巻取りによって無張力状態で巻取り冷却装置160内を走行する。そのため、鋼板151は、その移動速度が速い場合には、上下に波打ちしてダウンコイラ154への巻き込み不良を起こし易い。これらの不良を防止するため、鋼板151の先端部と尾端部では鋼板速度を遅くすることが一般的に行われている。
一方、先端部と尾端部を除く鋼板151の大部分では、ダウンコイラ154の巻取りとミル153による押し出しの速度を調整して鋼板に加わる張力を制御することで、巻取り冷却装置160内での走行不良を抑制することができる。そのため、単位時間当たりの鋼板151の生産量を増やすために、鋼板151の大部分では鋼板速度を速くする制御が行われる。なお、鋼板151の長手方向の温度均一性を高める上でも、鋼板速度を大きくして圧延時間を短くすることが有利である。
鋼板速度上限算出部1141は、ミル出側温度TFから保持温度THまでの冷却速度CRFHおよび保持温度THから巻取り温度TCまでの冷却速度CRHCを、巻取り冷却装置160で実現できる最大冷却速度にしたときの鋼板速度上限を算出する。
鋼板速度Vで移動する鋼板151のセクションがミル出側温度計170の設置位置から中間温度計171の設置位置まで移動する時間tIMTは、次の式(9)を用いて計算することができる。
IMT=LIMT/V (9)
ただし、LIMT:ミル出側温度計170の設置位置から中間温度計171の
設置位置までの距離
中間温度計171で計測される鋼板温度が保持温度THと一致するように、中間温度計171の計測温度を用いて前段バンク群165に属する冷却ヘッダ163をダイナミック制御するためには、次の不等式が満たされるようにする。
ΔFR+ΔFH≦tIMT ≦ΔFR+ΔFH+ΔH (10)
ここで、ΔFRは、当該セクションがミル出側温度計170を出て巻取り冷却装置160に入るまでの時間、ΔFHは、ミル出側温度TFから保持温度THまでの冷却に要する時間であり、それぞれ、次の式(11)および式(12)により計算することができる。
ΔFR=LFR/V (11)
ただし、LFR:ミル出側温度計170の設置位置から巻取り冷却装置160の
最初の冷却ヘッダ163の設置位置までの距離
ΔFH=(TF−TH)/CRFH (12)
同様に、巻取り温度計172で計測される鋼板温度がTCと一致するように、巻取り温度計172の計測温度を用いて後段バンク群167に属する冷却ヘッダ163をダイナミック制御するためには、次の不等式が満たされるようにする。
ΔFH+ΔH+ΔHC+ΔRC≦tCT (13)
ここで、ΔRCは、当該セクションが巻取り冷却装置160から出て巻取り温度計172の位置に到達するまでの時間、ΔHCはTHからTCまでの冷却に要する時間であり、それぞれ、次の式(14)および式(15)により計算することができる。
ΔRC=LRC/V (14)
ただし、LRC:巻取り冷却装置160の最終ヘッダから巻取り温度計172まで
の距離
ΔHC=(TH−TC)/CRHC (15)
また、tCTは、当該セクションがミル出側温度計170の位置から巻取り温度計172の位置に到達するまでの時間であり、次の式(16)により計算することができる。
CT=LCT/V (16)
ただし、LCT:ミル出側温度計170から巻取り温度計172までの距離
なお、以上の式(11)〜式(16)においては、空冷時の温度変化が水冷時に比べて小さいことから、水冷時以外の温度変化を無視している。空冷時の温度変化を考慮するためには、式(12)のTFおよび式(15)のTCを、空冷時の温度変化を考慮して修正すればよい。一方、式(12)および式(15)のTHは、フェライト変態の進行に伴い発生する潜熱が空冷と相殺するので、とくに修正するまでもない。
以上のようにして得られた2つの不等式:式(10)と式(13)を鋼板速度に対して整理して、以下の鋼板速度上限(Upper Bound velocity)VUBの決定式を得る。
UB=α×Min[(LIMT−LFR)/ΔFH,(LCT−LFR−LRC)/(ΔFH+ΔH+ΔHC)] (17)
ただし、α:安全率(0<α<1)
鋼板速度上限算出部1141は、前記の如くCRFHとCRHCを巻取り冷却装置160で実現できる最大冷却速度とした上で、式(17)を用いて鋼板速度上限VUBを算出し、出力する。
鋼板速度パターン修正部114は、ユーザが指定した鋼板速度パターンにおける最大速度Vmaxを、前記の鋼板速度上限算出部1141で算出したVUBと比較して、VmaxがVUBより大きい場合には、VmaxをVUBに修正する。さらに、鋼板速度パターン修正部114は、Vmaxの修正と整合するように鋼板速度パターンを修正して、修正後の鋼板速度パターンを出力する。
なお、鋼板速度パターンの修正は、例えば、Vmax前後の加減速速度を元通り保持した上で加減速時間を調整することにより行うことができる。あるいは、加減速時間を元通り保持した上で加減速速度を調整してもよいし、加減速時間と加減速速度の両方を調整してもよい。
また、ここでは、VmaxがVUBより大きい場合にのみ、VmaxをVUBに修正するとしたが、つねに、VmaxをVUBに修正するようにしてもよい。あるいは、VmaxがVUBより大きい場合には、警告を出してユーザにVUBの設定を求めるようにしてもよい。
<目標温度履歴算出部120>
目標温度履歴算出部120は、鋼板151がミル153から排出されてからダウンコイラ154の位置まで(つまり、ミル出側温度計170の設置位置から巻取り温度計172の設置位置まで)移動する間の鋼板151の目標温度履歴を算出する。なお、この目標温度履歴は、ユーザが指定するミル出側温度TFおよび巻取り温度TC、鋼板速度パターン修正部114が出力する鋼板速度パターン、ならびに、保持条件算出部112が出力する保持温度THおよび保持時間ΔHを全て満たすように算出される。さらに、目標温度履歴算出部120は、この目標温度履歴を実現するための冷却ヘッダ163の開閉パターンを算出する。
なお、目標温度履歴算出部120は、以上のような鋼板151の目標温度履歴および冷却ヘッダ163の開閉パターンを、鋼板151を長手方向に所定の長さごとに区分したセクション毎に作成する。
図6は、目標温度履歴算出部120により実行される処理フローの例を示した図である。目標温度履歴算出部120は、まず、ステップS01において、鋼板151のあるセクションの鋼板速度V、ミル出側目標温度TF,巻取り目標温度TC、保持温度TH,保持時間ΔHなどを入力情報として受け取り、処理を開始する。
ここで、中間温度計171の設置位置XIMTや中間温度計171からミル153の方向に設ける空冷区間の最短長Lairは、既知の定数であるとする。また、本実施形態では、中間温度計171の設置位置XIMTなどを表すために、鋼板151の進行方向に沿って便宜上の座標軸(X軸)が設けられているものとする。なお、この座標軸(X軸)の方向は、ミル153側からダウンコイラ154側の方向であるとし、また、原点は、ミル出側温度計170の設置位置であるとする。
空冷区間の最短長Lairは、中間温度計171で温度計測される時点での鋼板151の表面状態を一定に保ち、温度計測精度を確保するために設けられる距離である。なお、空冷区間の最短長Lairの具体的な長さは、中間温度計171の計測方式によって異なるが、例えば冷却ヘッダ163が3つ分の長さである。
次に、ステップS02では、目標温度履歴算出部120は、温度保持区間の長さLHと、鋼板温度をTFからTHまで冷却するのに必要な開ヘッダの数NF,openと、鋼板温度をTHからTCまで冷却するのに必要な開ヘッダの数NR,openを求める。なお、開ヘッダとは、冷却水を放水する開状態の冷却ヘッダ163をいう。
なお、LHは、次の式(18)によって求められ、また、NF,openおよびNR,openは、次の式(19−1)および式(19−2)によって求められる。
H=V×ΔH (18)
F,open=(TF−TH)/ΔTopen (19−1)
R,open=(TH−TC)/ΔTopen (19−2)
ここで、式(19−1)および式(19−2)におけるΔTopenは、1つの開ヘッダによる概略温度変化量であり、前記板温度推定部113の式(7)または式(8)を用いて計算することができる。
次に、ステップS03では、目標温度履歴算出部120は、ダウンコイラ154に最も近い開ヘッダ(以下、最下流開ヘッダという)の位置XC3eおよび巻取り冷却装置160に含まれる冷却ヘッダ163の開閉パターンPopenの初期値を設定する。
このとき、ダウンコイラ154に最も近い開ヘッダの位置XC3eの初期値としては、ダウンコイラ154に最も近い冷却ヘッダ163の位置が設定される。また、開閉パターンPopenの初期値は、次の2段階の処理によって設定される。すなわち、まず、第1段階として、全部の冷却ヘッダ163が閉に設定される。その後、第2段階として、前段バンク群165のミル153に近い方から順にNF,open個の冷却ヘッダ163、および、後段バンク群167のダウンコイラ154に近い方から順にNR,open個の冷却ヘッダ163が開ヘッダに設定される。
次に、ステップS04では、目標温度履歴算出部120は、開閉パターンPopenから巻取り温度予想値TC’を計算し、目標巻取り温度TCとの差分量|TC−TC’|が最小になるようにPopenおよびNR,openを調整する。ここで、TC >TC’の場合には、ダウンコイラ154に最も近い順に閉ヘッダを開ヘッダに変更して、その差分量の分、NR,openを増加させる。また、TC<TC’の場合には、ダウンコイラ154から最も遠い順に開ヘッダを閉ヘッダに変更して、その差分量の分、NR,openを減少させる。
さらに、ステップS04では、目標温度履歴算出部120は、以上のようにして調整したNR,openを用い、次の式(20)に従って、後段バンク群167の水冷領域(以下、第3水冷領域という)の長さLC3を計算する。
C3=NR,open×Lhead+(NBank,R,open−1)×Lgap (20)
ただし、NBank,R,open=Floor(NR,open/Hbank
head:冷却ヘッダ163間の距離
gap:バンク164間の距離
Bank,R,open:全冷却ヘッダを開ヘッダと設定するバンク164の数
bank:1バンクに含まれる冷却ヘッダ163の数
Floor:自然数への切下げ関数
続いて、ステップS05では、目標温度履歴算出部120は、温度保持開始位置XHsを次の式(20)に従って計算する。
Hs=XC3e−LC3−LH (21)
次に、ステップS06では、目標温度履歴算出部120は、XHsとXIMT+Lairの大小を判定する。そして、その判定の結果、XHsがXIMT+Lairよりも大きい場合には(ステップS06でNo)、処理をステップS07に移行させる。また、XHsがXIMT+Lair以下である場合には(ステップS06でYes)、処理をステップS08へ移行させる。したがって、ステップS06の判定処理によって、ステップS08での温度保持開始位置XHsは、必ずXIMT+Lairよりミル153側となる。
ステップS07では、目標温度履歴算出部120は、ダウンコイラ154に最も近い開ヘッダの座標位置XC3eを、次の式(22)に従って修正する。
C3e=XC3e+ΔXC3e (22)
ただし、ΔXC3e=Round((XIMT+Lair−XHs)/Lhead)×Lhead
Round:実数を最も近い整数に近似する関数
したがって、ΔXC3eはヘッダ1個の間隔の整数倍となる。これは、ステップS07において、第3水冷領域と保持領域の開閉パターンPopenが修正したXC3eに応じて前後にシフトされることを意味している。例えば、ΔXC3e=−2×Lheadのときは、第3水冷領域と保持領域の開閉パターンPopenをミル153の方向にヘッダ2つ分シフトさせて、ダウンコイラ154に最も近いヘッダ2つを閉ヘッダとする。以上の処理により、ステップS08が開始される時点で温度保持開始位置XHsからダウンコイラ154側の全ヘッダに対する開閉パターンPopenが決まる。
また、ステップS08では、目標温度履歴算出部120は、温度保持開始位置XHsを巻取り冷却装置160の入口からNF,open番目の冷却ヘッダ163までの距離LF,openと比較する。ここで、NF,openは、前記ステップS02で求めた鋼板温度をTFからTHまで冷却するために必要な開ヘッダ数である。そして、比較の結果、XHsがLF,openより大きい場合には(ステップS08でYes)、目標温度履歴算出部120は、処理をステップS09へ移行させる。また、XHsがLF,open以下の場合には(ステップS08でNo)、処理をステップS12に移行させる。
続いて、ステップS09では、目標温度履歴算出部120は、前出の式(3)で示した相変態速度モデルを用いて待機温度TWを計算する。ここで、待機温度TWとは、その温度でc×XIMT/V時間保持したとき、フェライト相の体積比が所定の公差範囲δF未満になる温度をいう。ここで、定数cは、0.1〜0.9の値であり、例えば0.5である。また、δFは目標体積比の略1/10の値である。
続いて、ステップS10では、目標温度履歴算出部120は、鋼板温度をTFからTWまで冷却する第1水冷領域の開ヘッダの数NC1,openおよび第1水冷領域の長さLC1を計算する。さらに、目標温度履歴算出部120は、鋼板温度をTWからTHまで冷却する第2水冷領域の開ヘッダの数NC2,openおよび第2水冷領域の長さLC2を計算する。
続いて、ステップS11では、目標温度履歴算出部120は、次の式(23)に従って待機領域の長さLWを計算する。
W=max(XHs−LC1−LC2,0) (23)
また、ステップS12では、温度保持開始位置XHsは、LF,open以下であるので、目標温度履歴算出部120は、温度保持開始位置XHsからミル153側にある全ての冷却ヘッダ163を開ヘッダとする。
以上により、目標温度履歴算出部120の処理終了時点では、巻取り冷却装置160内の全ての冷却ヘッダ163に対する最終的な開閉パターンPopenが求められたことになる。そこで、ステップS13では、目標温度履歴算出部120は、この最終的な開閉パターンPopenを冷却指令算出部130へ出力して、鋼板151の1つのセクションに対する目標温度履歴算出部120の処理を終了する。
なお、以上の目標温度履歴算出部120の処理は、鋼板151の全てのセクションについて、セクション毎に実行される。
<冷却指令算出部130、ヘッダパターン出力部140>
冷却指令算出部130は、鋼板151の各セクションが巻取り冷却装置160により実際に冷却されるときの各セクションの位置に応じて、目標温度履歴算出部120により算出されたセクション毎の開閉パターンPopenに対応する冷却指令を算出する。また、ヘッダパターン出力部140は、冷却指令算出部130により算出された冷却指令を、冷却ヘッダ163を開閉するヘッダパターンに変換して制御対象150に出力する。なお、冷却指令算出部130およびヘッダパターン出力部140の処理は、鋼板151の先端がミル出側温度計170を通過し、尾端が巻取り温度計172を通過し終えるまでの間、所定の時間刻み毎に実行される。
以下、本実施形態に係る発明の特徴および効果を明らかにするため、DP鋼を例にして本発明の実施形態によって得られる温度履歴と金属組織を、比較例(従来技術)と比較した結果を図7〜図11に示す。
図7は、比較例(従来技術)で求められた各鋼板速度V<V<V<Vでの目標温度履歴の例を示した図である。比較例では、温度保持領域は、中間温度計171を中心にミル153側とダウンコイラ154側に略対称に設けられるため、最も速いVでは、温度保持領域終了〜ダウンコイラ154までの冷却ヘッダ163数が不足して目標巻取り温度TCを達成することができない。また、鋼板151のセクション毎に温度がミル出側目標温度TFから保持温度THまで略均一冷却速度で冷却するため、ミル出側目標温度TFから保持温度THまでの冷却速度は、セクション間で大きく変化する。
図8は、本発明の実施形態で求められた鋼板速度V<V<V<Vでの目標温度履歴の例を示した図である。本実施形態では、ダウンコイラ154に近い側から開閉パターンが設定されるため、最も速い鋼板速度Vでも目標巻取り温度TCを達成することができる。また、鋼板151のセクション毎の速度変化に応じて待機温度TWでの待機時間が変化するため、セクション毎の鋼板速度の違いによるTWからTHまでの冷却速度の変動が図7の比較例に比べ緩和される。
図9は、比較例(従来技術)に基づき製造される熱延DP鋼のフェライト相の体積比を示した図である。鋼板速度が遅いVではミル出側温度TFから保持温度THまでの冷却中にフェライト相が生成されるため、フェライト相の体積比が大きくなり、鋼板151の強度が低下する。また、鋼板速度が速いVではマルテンサイト変態開始温度より高い温度で巻取ることになるため、ベイナイト組織が形成されて強度および靭性が低下する。
図10は、本発明の実施形態に基づき製造される熱延DP鋼のフェライト相の体積比を示した図である。図10に示すように、本実施形態の場合には、鋼板速度が変化しても略均一なフェライト相の体積比が得られることが分かる。
図11は、熱延DP鋼におけるフェライトの平均結晶粒径を本発明の実施形態と比較例(従来技術)とで比較した例を示した図である。比較例(従来技術)では、鋼板速度の遅いVで製造される熱延DP鋼において、比較的高温で生成されるフェライト相によってフェライト粒径が大きくなる傾向がある。本実施形態に基づき製造される熱延DP鋼では、フェライト変態が保持温度THで進むため、フェライト粒径は、鋼板速度に関わらず略一定の粒径となる。
以上、本発明の実施形態によれば、鋼板速度が変化してもフェライト相の体積比およびフェライトの結晶粒径が略一定となるので、製造される鋼板の品質の均質化を図ることができる。
なお、本発明は、以上に説明した実施形態および変形例に限定されるものではなく、さらに、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態および変形例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態や変形例の構成の一部を、他の実施形態や変形例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態や変形例の構成に他の実施形態や変形例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態や変形例の構成の一部について、他の実施形態や変形例に含まれる構成を追加・削除・置換することも可能である。
50 上位計算機
100 巻取り冷却制御装置
101 記憶部
110 処理部
111 相変態開始条件算出部
112 保持条件算出部
113 板温推定部
114 鋼板速度パターン修正部
120 目標温度履歴算出部
130 冷却指令算出部
140 ヘッダパターン出力部
150 制御対象
151 鋼板(被圧延材)
152 熱間圧延機
153 ミル
154 ダウンコイラ
160 巻取り冷却装置
161 上部冷却装置
162 下部冷却装置
163 冷却ヘッダ
164 バンク
165 前段バンク群
166 中段バンク群
167 後段バンク群
170 ミル出側温度計
171 中間温度計
172 巻取り温度計
1141 鋼板速度上限算出部
F ミル出側目標温度
C 巻取り目標温度
H 保持温度
W 待機温度
ΔH 保持時間
F,open 鋼板温度をTFからTHまで冷却するのに必要な開ヘッダの数
R,open 鋼板温度をTHからTCまで冷却するのに必要な開ヘッダの数
H 温度保持区間の長さ
air 空冷区間の最短長
C3 第3水冷領域の長さ
IMT 中間温度計の位置
C3e 最下流開ヘッダの位置
Hs 温度保持開始位置
open 冷却ヘッダの開閉パターン

Claims (8)

  1. 熱間圧延機によって圧延されてダウンコイラに巻取られる被圧延材に冷却水を放出する複数の冷却ヘッダを備えて構成される巻取り冷却装置を制御する巻取り冷却制御装置であって、
    前記被圧延材を長手方向の所定の長さ毎に区分した前記被圧延材の各セクションについて、前記各セクションが前記熱間圧延機から排出され前記ダウンコイラの位置まで移動する間に変化するときの目標温度履歴を、前記被圧延材の少なくとも1つの変態相の体積比が前記各セクション間で略一定となるように算出する目標温度履歴算出部と、
    前記各セクションが前記巻取り冷却装置により冷却されるときの温度を前記算出された目標温度履歴と一致させるような前記各冷却ヘッダに対する冷却指令を、前記セクション毎に算出する冷却指令算出部と、
    前記セクション毎に算出された前記各冷却ヘッダに対する冷却指令に基づき、所定の時間刻み毎に前記各冷却ヘッダの開閉パターンを算出して、前記巻取り冷却装置へ出力するヘッダパターン出力部と、
    を備えること
    を特徴とする巻取り冷却制御装置。
  2. 前記被圧延材の少なくとも1つの変態相について等温変態を生じさせるための保持温度および保持時間を算出する保持条件算出部をさらに備え、
    前記目標温度履歴算出部は、
    前記保持条件算出部で算出された前記保持温度および前記保持時間を満たすように、前記目標温度履歴を算出すること
    を特徴とする請求項1に記載の巻取り冷却制御装置。
  3. 前記保持条件算出部は、
    ユーザによって設定される前記被圧延材の化学組成と、ミル出側目標温度と、巻取り目標温度と、変態相の目標体積比とに基づき、前記保持温度と前記保持時間とを算出すること
    を特徴とする請求項2に記載の巻取り冷却制御装置。
  4. 前記目標温度履歴算出部は、
    前記被圧延材の温度を前記ミル出側目標温度から前記保持温度に冷却するときに必要となる開放状態の前記冷却ヘッダの数をNとし、前記巻取り冷却装置の入口から数えてN番目の前記冷却ヘッダの位置が前記保持温度を保持開始する位置よりも前記熱間圧延機側になると判定される場合には、前記被圧延材の温度が前記保持温度よりも高い待機温度まで低下したとき、その待機温度を一定の時間維持するような前記目標温度履歴を算出すること
    を特徴とする請求項3に記載の巻取り冷却制御装置。
  5. 熱間圧延機によって圧延されてダウンコイラに巻取られる被圧延材に冷却水を放出する複数の冷却ヘッダを備えて構成される巻取り冷却装置を制御する巻取り冷却制御装置により実行される巻取り冷却制御方法であって、
    前記巻取り冷却制御装置は、
    前記被圧延材を長手方向の所定の長さ毎に区分した前記被圧延材の各セクションについて、前記各セクションが前記熱間圧延機から排出され前記ダウンコイラの位置まで移動する間に変化するときの目標温度履歴を、前記被圧延材の少なくとも1つの変態相の体積比が前記各セクション間で略一定となるように算出する第1のステップと、
    前記各セクションが前記巻取り冷却装置により冷却されるときの温度を前記算出された目標温度履歴と一致させるような前記各冷却ヘッダに対する冷却指令を、前記セクション毎に算出する第2のステップと、
    前記セクション毎に算出された前記各冷却ヘッダに対する冷却指令に基づき、所定の時間刻み毎に前記各冷却ヘッダの開閉パターンを算出して、前記巻取り冷却装置へ出力する第3のステップと、
    を実行すること
    を特徴とする巻取り冷却制御方法。
  6. 前記巻取り冷却制御装置は、
    前記被圧延材の少なくとも1つの変態相について等温変態を生じさせるための保持温度および保持時間を算出する第4のステップをさらに実行し、
    前記第1のステップでは、
    前記第4のステップで算出された前記保持温度および前記保持時間を満たすように、前記目標温度履歴を算出すること
    を特徴とする請求項5に記載の巻取り冷却制御方法。
  7. 前記巻取り冷却制御装置は、
    前記第4のステップでは、
    ユーザによって設定される前記被圧延材の化学組成と、ミル出側目標温度と、巻取り目標温度と、変態相の目標体積比とに基づき、前記保持温度と前記保持時間とを算出すること
    を特徴とする請求項6に記載の巻取り冷却制御方法。
  8. 前記巻取り冷却制御装置は、
    前記第1のステップでは、
    前記被圧延材の温度を前記ミル出側目標温度から前記保持温度に冷却するときに必要となる開放状態の前記冷却ヘッダの数をNとし、前記巻取り冷却装置の入口から数えてN番目の前記冷却ヘッダの位置が前記保持温度を保持開始する位置よりも前記熱間圧延機側になると判定される場合には、前記被圧延材の温度が前記保持温度よりも高い待機温度まで低下したとき、その待機温度を一定の時間維持するような前記目標温度履歴を算出すること
    を特徴とする請求項7に記載の巻取り冷却制御方法。
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